JP2015031467A - ボイラシステム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、この場合、ドレン回収タンク内のドレンの温度を低下させることになり、熱効率の面から好ましくないといえる。
しかし、この場合、ドレン回収タンクの水位を検知して補給水を供給しても、ボイラに対して供給されるドレン量を調整するものではなく、例えば、ボイラに供給されるドレン量が不足することで生じるボイラの過熱による破損等を抑制するものではなかった。
まず、図1から図3により、ボイラシステム1の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るボイラシステム1の構成を示す図である。図2は、貫流ボイラの缶体の鉛直方向断面図である。図3は、図2のA−A線断面図である。
図1に示すように、本実施形態のボイラシステム1は、貫流ボイラ10を含んで構成されるボイラ装置70と、クローズドタイプのドレン回収装置20と、を備える。
本実施形態では、貫流ボイラ10(複数の水管)には、ドレン回収装置20により回収されたドレンが給水として供給される。詳細には、貫流ボイラ10(複数の水管)には、後述するドレンタンク21に貯留されたドレン、後述するオープンタンク22に貯留された補給水、又はドレン及び補給水の混合水が給水として供給される。
複数の水管12は、缶体11の内部に上下方向に延びて配置されると共に、缶体11の長手方向及び幅方向に所定の間隔をあけて配置される。
本実施形態では、複数の水管12は、幅方向の外側に、缶体11の長手方向に延びる側部に沿って配置される外側水管群12aと、缶体11の幅方向の中央部に、長手方向に沿って配置される中央水管群12bと、外側水管群12aと中央水管群12bとの間に配置される中間水管群12cと、に分類される。
連結壁13は、外側水管群12aにおいて隣り合って配置される水管12同士を連結する。
以上のダクト16によれば、送風機から送出された燃焼用空気は、下向き給気路部162を下方に向かって流通して缶体11に供給される。
以上の排気筒18によれば、缶体11から排出された燃焼ガスは、上向き排気路部181を上方に向かって流通して外部に排出される。
また、水位検出部19は、収容部19aと貫流ボイラ10における下部ヘッダ14とを連通させる第1連通管19bと、収容部19aと貫流ボイラ10における上部ヘッダ15とを連通させる第2連通管19cとを有し、下部ヘッダ14及び上部ヘッダ15を介して収容部19aと複数の水管12とを連通させている。
負荷機器50は、貫流ボイラ10で生成された蒸気を熱源として利用し、加熱対象物との間で熱交換を行う。
ドレン回収装置20は、ドレンタンク21と、オープンタンク22(補給水タンク)と、第1蒸気供給ラインL1と、第1ドレン供給ラインL2と、第2ドレン供給ラインL3(ドレン供給ライン)と、第2蒸気供給ラインL4と、フラッシュ蒸気排出ラインL5と、補給水供給ラインL6(補給水供給ライン)と、制御部100と、を備える。
第1ドレン供給ラインL2は、負荷機器50とドレンタンク21とを接続し、負荷機器50で発生したドレンをドレンタンク21に供給する。第1ドレン供給ラインL2には、負荷機器50において発生したドレンを排出し、かつ、蒸気の排出を防ぐスチームトラップ61と、逆止弁62と、モータバルブ63とが配置される。
上流部L3aは、第2ドレン供給ラインL3における上流側の部分であり、ドレンタンク21と連結部L3bとの間の部分である。
上流部L3aには、ドレン流量計80と、ドレン供給弁81とが配置される。
ドレン流量計80は、検出したドレンの流量の情報を後述する制御部100に出力する。
下流部L3cは、ドレンタンク21からのドレン、オープンタンク22からの補給水、又は、連結部L3bにおいて混合された補給水とドレンとの混合水を通水し、貫流ボイラ10に供給する。
下流部L3cには、ドレンポンプ64と供給弁65とが配置される。
供給弁65は、本実施形態において、モータバルブにより構成され、貫流ボイラ10に供給されるドレン等の量を調節する。
ドレン送液部は、ドレンを送液している送液状態と、ドレンを送液しない非送液状態とに状態変化可能に構成される。ドレン送液部は、送液状態と、非送液状態とに、後述の制御部100により切り替え制御される。
詳細には、補給水供給ラインL6は、オープンタンク22と第2ドレン供給ラインL3における連結部L3bとを接続する。そして、補給水供給ラインL6は、オープンタンク22に貯留された補給水を、第2ドレン供給ラインL3における下流部L3cを介して貫流ボイラ10に供給する。
補給水ポンプ69は、オープンタンク22に貯留(収容)された補給水を、第2ドレン供給ラインL3を介して貫流ボイラ10に供給(送液)する。
補給水ポンプ69は、補給水を送液するオン状態と、補給水を送液しないオフ状態とに状態変化可能に構成される。補給水ポンプ69は、オン状態と、オフ状態とに、後述する制御部100により切り替え制御される。
また、制御部100は、ドレンタンク21に貯留(収容)されるドレンを貫流ボイラ10に送液(供給)するオン状態と、送液しないオフ状態とにドレンポンプ64を状態変化させる。
具体的には、制御部100は、ドレン供給弁81を開状態にし、ドレンポンプ64をオン状態にすることで、ドレン供給弁81及びドレンポンプ64(ドレン送液部)を送液状態にさせる。また、制御部100は、ドレン供給弁81を閉状態にすることで、ドレン供給弁81及びドレンポンプ64(ドレン送液部)を非送液状態にさせる。
具体的には、制御部100は、ドレン供給弁81及びドレンポンプ64(ドレン送液部)がドレンを送液している送液状態において、ドレン流量計80により検出されたドレンの流量が所定の流量閾値未満である状態が所定時間継続した場合、補給水の送液を開始させるよう補給水ポンプ69を制御する。制御部100は、ドレン供給弁81及びドレンポンプ64(ドレン送液部)が送液状態において、ドレン流量計80により検出されたドレンの流量が所定の流量閾値未満である場合、補給水を送液するオン状態になるよう補給水ポンプ69を制御する。
例えば、制御部100は、水位検出部19により検出された水位が低下した場合、ドレン供給弁81及びドレンポンプ64を送液状態とし、補給水ポンプ69を非送液状態にする。この場合、貫流ボイラ10には、ドレンが供給される。
また、制御部100は、ドレンが供給された状態において、ドレンの流量が所定の流量閾値を下回った状態が所定時間継続した場合、ドレン量の不足を補うために補給水ポンプ69を送液状態にする。この場合、貫流ボイラ10には、ドレンと補給水との混合水が供給される。
そして、制御部100は、水位検出部19により検出された水位が上昇した場合には、ドレン供給弁81及びドレンポンプ64を非送液状態とし、補給水ポンプ69を非送液状態にする。
まず、ステップST1において、ボイラシステム1は、運転開始の指示を受ける。ボイラシステム1における制御部100は、通常の運転状態になるよう各部を制御する。制御部100は、例えば、補給水ポンプ69及びドレンポンプ64をオン状態にして複数の貫流ボイラ10それぞれに補給水を供給させると共に、水位検出部19からの水位に関する情報に基づいて、バーナ17において燃焼ガスと燃焼用空気との混合ガスの燃焼を開始させる。
制御部100は、貫流ボイラ10の水位が所定水位を下回っていることを検知した場合(ステップST2、YES)、処理をステップST3に進める。
また、制御部100は、ボイラの水位が所定水位を下回っていることを検知しない場合(ステップST2、NO)、処理をステップST2に戻す。
制御部100は、ドレンの流量が所定の閾値流量であることを検知した場合(ステップST5、YES)、処理をステップST6に進める。
また、制御部100は、ドレンの流量が所定の閾値流量であることを検知しない場合(ステップST5、NO)、処理をステップST4に戻す。
制御部100は、貫流ボイラ10の水位が所定水位を上回っていることを検知した場合(ステップST7、YES)、処理をステップST8に進める。
また、制御部100は、ボイラの水位が所定水位を上回っていることを検知しない場合(ステップST7、NO)、処理をステップST7に戻す。
制御部100は、運転停止の指示を受けていない場合(ステップST9、NO)、処理をステップST2の前に戻す。
また、制御部100は、運転停止の指示を受けている場合(ステップST9、YES)、ボイラシステム1の運転を停止するよう各部を制御する。
本実施形態におけるボイラシステム1は、第2ドレン供給ラインL3に配置され、ドレンタンク21に収容されたドレンを貫流ボイラ10ボイラに送液するドレン供給弁81及びドレンポンプ64と、第2ドレン供給ラインL3に配置され、貫流ボイラ10に供給されるドレンの流量を検出するドレン流量計80と、補給水供給ラインL6に配置され、オープンタンク22に収容された補給水をボイラに第2ドレン供給ラインL3を介して送液する補給水ポンプ69と、ドレン流量計80により検出されたドレンの流量に基づいて、ドレン供給弁81及びドレンポンプ64を制御する制御部100と、を有する。
これにより、ボイラシステム1は、貫流ボイラ10に供給されるドレン量が不足することで生じる不具合の発生を抑制可能である。具体的には、ボイラシステム1は、貫流ボイラ10内の水位低下による不具合の発生を抑制できる。例えば、ボイラシステム1は、貫流ボイラ10内の水位が低下した状態での過熱による該貫流ボイラの破損を抑制できる。
また、ボイラシステム1は、クローズドタイプのボイラシステムであるので、熱効率性に優れている。ボイラシステム1は、ドレンタンク21に補給水を供給するのではなく、第2ドレン供給ラインL3に直接補給水を供給するので、全体として熱効率性に優れている。
これにより、ボイラシステム1は、ドレンの流量が少なくなった場合に補給水を供給するよう構成されるので、貫流ボイラ10に供給されるドレン量が不足することを好適に抑制可能であると共に、過剰な補給水を供給しないので熱効率の低下を抑制可能である。ボイラシステム1は、貫流ボイラ10内の水位が低下した状態での過熱による該貫流ボイラの破損を抑制可能であると共に、熱効率性に優れている。
これにより、ボイラシステム1は、貫流ボイラ10に供給されるドレン量が不足することを更に好適に抑制可能である。
また、ボイラシステム1は、貫流ボイラ10内の水位の低下を好適に抑制できるので、所定水位を(安全をみて)過剰に高い位置に設定しなくてよいため、生成する蒸気の乾き度を好適に保つことができる。
例えば、本実施形態のボイラシステム1において、オープンタンク22と複数の貫流ボイラ10とは、第2ドレン供給ラインL3を介して接続されているが、これに限定されず、互いに直接接続されていてもよい。この場合、オープンタンク22に収容された補給水は、貫流ボイラ10に直接供給される。
10 貫流ボイラ
19 水位検出部
20 ドレン回収装置
21 ドレンタンク
64 ドレンポンプ
69 補給水供給ポンプ
80 ドレン流量計
81 ドレン供給弁
100 制御部
L3 第2ドレン供給ライン
L6 補給水供給ライン
Claims (3)
- 蒸気を生成する缶体を有し、生成された蒸気を負荷機器に供給するボイラと、
前記負荷機器が蒸気を使用することによって凝縮して生じたドレンを大気に開放することなく回収するドレンタンクと、
前記ドレンタンクと前記ボイラとを接続し前記ドレンタンクに収容されたドレンを前記ボイラに給水するドレン供給ラインと、を備えるクローズドタイプのボイラシステムであって、
前記ドレン供給ラインに配置され、前記ドレンタンクに収容されたドレンを前記ボイラに送液するドレン送液部と、
前記ドレン供給ラインに配置され、前記ボイラに供給されるドレンの流量を検出するドレン流量検出部と、
補給水を収容する補給水タンクと、
前記補給水タンクと前記ボイラとを接続し、又は、前記補給水タンクと前記ドレン供給ラインとを接続し、前記補給水タンクに収容された補給水を前記ボイラに直接又は前記ドレン供給ラインを介して給水する補給水供給ラインと、
前記補給水供給ラインに配置され、前記補給水タンクに収容された補給水を前記ボイラに直接又は前記ドレン供給ラインを介して送液する補給水送液部と、
前記ドレン流量検出部により検出されたドレンの流量に基づいて、前記補給水送液部を制御する制御部と、を備えるボイラシステム。 - 前記制御部は、
前記ドレン送液部がドレンを送液している送液状態において、前記ドレン流量検出部により検出されたドレンの流量が所定の流量閾値未満である場合、補給水の送液を開始させるよう前記補給水送液部を制御する請求項1に記載のボイラシステム。 - 前記ボイラ内の水位を検出する水位検出部を更に備え、
前記制御部は、
前記水位検出部により検出された水位に基づいて、前記送液状態又はドレンを送液しない非送液状態に状態変化させるよう前記ドレン送液部を制御する請求項2に記載のボイラシステム。
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