JP2015027231A - アクティブフィルタ - Google Patents

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邦裕 秋山
Kunihiro Akiyama
邦裕 秋山
康夫 中嶋
Yasuo Nakajima
康夫 中嶋
晃久 豊田
Akihisa Toyoda
晃久 豊田
藤田 英明
Hideaki Fujita
英明 藤田
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Abstract

【課題】高調波を良好に補償しながらも、負荷変動時における直流コンデンサの電圧変動を抑制し小型化を図ることのできるアクティブフィルタを提供する。【解決手段】現時刻から所定時間前までの間を複数に分割し、その分割された第1の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電流成分と無効電流成分の一方又は双方から基本波成分を導出する第1の導出手段32と、現時刻から所定時間前までの間を上記第1の区間数よりも少ない数で分割し、その分割された第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電流成分と無効電流成分の一方又は双方を加重平均演算することで負荷電流の有効電流成分参照値又は無効電流参照値を導出する第2の導出手段33aとを具備し、上記第1、第2の導出手段32、33aの出力を減算して補償電流指令値を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、負荷電流に含まれる高調波または無効電力の補償を行うアクティブフィルタに関する。
図9及び図10に、アクティブフィルタ1の基本的な構成を示す。アクティブフィルタ1は、電源11から負荷12に供給される負荷電流iを電流検出部2で検知し、負荷電流iに含まれる高調波成分(図11)と逆位相となる補償電流iAFを出力することで、電源電流iにおける高調波含有率を低減するものである(例えば特許文献1参照)。
特開平6−113460号公報
図12は、従来のアクティブフィルタの制御回路を示したものである。このアクティブフィルタは、同図に示すように、負荷電流iをα―β/d−q変換部31によって有効電力成分iLdと無効電力成分iLqとに分離し、LPF(ローパスフィルタ)32によって高調波成分を取り除き、d−q/α―β逆変換部34によってLPF出力iLdf、iLqfから基本波成分iLfを演算、この基本波成分iLfと負荷電流iとを減算して補償電流指令値iLhを出力している。
ところで、上記LPF32は、負荷電流iの現時刻から1周期前までの間(50Hzであれば1/50秒、60Hzであれば1/60秒)にサンプリングされた複数のデータを順次平均する(移動平均を行う)ことで、負荷電流iから高調波成分を取り除き、基本波成分Lfを導出するようにされている。従って、負荷投入直後から1周期までの間においては、負荷投入以前のデータを含むことになり、図13に示すように、LPF出力iLdfが、実際の負荷電流の有効電力成分iLdに含まれる基本波成分よりも小さくなる。そのため、このLPF出力iLdfに基づいて算出される補償電流iAF(図13に示すハッチ部)が、実際に必要な補償電流よりも大きなものとなり、それに伴って直流コンデンサCdcの端子電圧であるVdcに大きな電圧変動が生じることになっていた。なお、負荷切断時においては、上記現象とは逆の現象が生じる。
この現象に対応するため、従来、アクティブフィルタ1では、補償電流iAFのギャップを補填してきたが、このギャップが大きいと、直流コンデンサCdcに過大な電力の入出力が生じることとなるため、直流コンデンサCdcの電圧変動を許容電圧範囲内に収めるためには、それに合わせて直流コンデンサCdcの静電容量を大きくしなければならず、結果として、装置の大型化を招くことになっていた。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、高調波を良好に補償しながらも、負荷変動時における直流コンデンサの電圧変動を抑制し小型化を図ることのできるアクティブフィルタの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のアクティブフィルタは、負荷12に電力を供給する電源11に接続され、負荷12に供給される負荷電流iを検出し、負荷電流iに含まれる高調波電流を打ち消す補償電流iAFを電源11側に供給するアクティブフィルタ1であって、上記負荷電流iを検出する検出部2と、この検出部2に接続され、負荷電流の有効電力成分iLdと無効電力成分iLqの一方又は双方を抽出する抽出手段31と、この抽出手段31に接続され、現時刻から所定時間前までの間を複数に分割し、その分割された第1の区間毎にサンプリングされた負荷電力の有効電力成分iLd又は無効電力成分iLqの一方又は双方から基本波成分を導出する第1の導出手段32と、上記抽出手段31に接続され、現時刻から所定時間前までの間を上記第1の区間数より小さい数で分割し、その分割された第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分iLd又は無効電力成分iLqの一方又は双方を加重平均演算することで負荷電流の有効電力成分参照値又は無効電力成分参照値を導出する第2の導出手段33aとを具備し、上記第1、第2の導出手段32、33aの出力を減算して補償電流指令値を出力することを特徴としている。
あるいは、負荷12に電力を供給する電源11に接続され、負荷12に供給される負荷電流iを検出し、負荷電流iに含まれる高調波電流を打ち消す補償電流iAFを電源11側に供給するアクティブフィルタ1であって、上記負荷電流iを検出する検出部2と、この検出部2に接続され、負荷電流の有効電力成分iLdと無効電力成分iLqの一方又は双方を抽出する抽出手段31と、この抽出手段31に接続され、現時刻から所定時間前までの間を複数に分割し、その分割された第1の区間毎にサンプリングされた負荷電力の有効電力成分iLd又は無効電力成分iLqの一方又は双方から基本波成分を導出する第1の導出手段32と、上記抽出手段31に接続され、現時刻から所定時間前までの間を上記第1の区間数より小さい数で分割し、その分割された第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分iLd又は無効電力成分iLqの一方又は双方と、現時刻から所定時間前までの間を上記第2の区間数の正整数倍の数で分割し、その分割された第3の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分iLd又は無効電力成分iLqの一方又は双方とを用いて、上記第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分iLdと上記第3の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分iLdとの第1の加重平均又は上記第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の無効電力成分iLqと上記第3の区間毎にサンプリングされた負荷電流の無効電力成分iLqとの第2の加重平均の一方又は双方を演算することで負荷電流の有効電力成分参照値又は無効電力成分参照値を導出する第3の導出手段33bとを具備し、上記第1、第2の導出手段32、33bの出力を減算して補償電流指令値を出力することを特徴としている。
さらに、第1の次数の高調波成分に対応した補償電流を出力する第1の制御部35と、上記第1の次数とは異なる第2の次数の高調波成分に対応した補償電流を付加する第2の制御部37とを具備し、第2の制御部37より補償電流指令値を出力することを特徴としている。
本発明のアクティブフィルタでは、補償電流指令値を出力するにあたって、検出部によって検出された負荷電流をそのまま用いるのではなく、負荷電流の有効電力成分と無効電力成分の一方又は双方を加重平均演算してなる負荷電流の有効電力成分参照値又は無効電力成分参照値を用いているため、基本波成分を平均演算する(移動平均する)ことによって求めている場合であっても、負荷投入時や切断時等の負荷変動時に、補償電流が過大又は過小になるといった現象が生じることはない。そのため、負荷変動時における直流コンデンサの電圧変動を抑えることができ、直流コンデンサとして静電容量の小さなコンデンサを使うことが可能で、結果、装置の小型化を図ることができる。
さらに、第1の次数とは異なる第2の次数の高調波に対応した補償電流を出力する第2の制御部を具備しているため、第2の導出手段で負荷電流の有効電力成分参照値又は無効電力成分参照値を導出するにあたってカットされた次数の高調波成分をも補償することが可能となり、より良好な高調波抑制を実現できる。
本発明の一実施形態に係るアクティブフィルタの制御部を示すブロック図である。 本発明の異なる実施形態に係るアクティブフィルタの制御部を示すブロック図である。 負荷電流の有効電力成分のNステップ補償器からの出力と、負荷電流の有効電力成分のLPFからの出力とを示すグラフである。 本発明のさらに異なる実施形態に係るアクティブフィルタの制御部を示すブロック図である。 本発明のさらに異なる実施形態に係るアクティブフィルタの制御部を示すブロック図である。 本発明のアクティブフィルタを用いた場合の直流コンデンサの電圧変動を示すグラフであって、(a)は負荷投入前後、(b)は負荷切断前後を示す。 比較例1の直流コンデンサの電圧変動を示すグラフであって、(a)は負荷投入前後、(b)は負荷切断前後を示す。 比較例2の直流コンデンサの電圧変動を示すグラフであって、(a)は負荷投入前後、(b)は負荷切断前後を示す。 アクティブフィルタの基本的な設置状態を示す回路図である。 負荷及びアクティブフィルタの基本的な構成を示す回路図である。 負荷電流に含まれる高調波成分を示すグラフである。 従来のアクティブフィルタの制御部の高調波検出部を示すブロック図である。 負荷投入後の、負荷電流の有効電力成分とLPFからの有効電力成分の出力とを示すグラフである。
次に、本発明のアクティブフィルタ1の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明のアクティブフィルタ1は、図9及び図10に示すように、従来のアクティブフィルタ同様、負荷12に電力を供給する電源11に接続され、負荷12に供給される負荷電流iを検出し、負荷電流iに含まれる高調波電流を打ち消す補償電流iAFを電源11側に供給するものである。
上記アクティブフィルタ1は、例えばACCTからなる負荷電流検出部(検出部)2を備えており、高調波発生負荷12から出力された負荷電流iを検出している。また、負荷電流iから高調波成分を抽出し、この高調波成分に基づいて補償電流指令値を出力する制御部3と、この補償電流指令値に基づいて、高調波の逆位相となる補償電流iAFを電源11側に出力する出力部(図示しない)とを備えている。さらに、直流コンデンサCdcを備えている。
[実施例1]
図1は、制御部3の具体的な構成を示したブロック図である。同図に示すように、制御部3は、α―β/d−q変換部(抽出手段)31と、LPF(第1の導出手段)32と、Nステップ補償器(第2の導出手段)33aと、d−q/α―β逆変換部34とを備えている。以下、負荷電流iから補償電流指令値を導出する過程を示し、上記構成部位31、32、33a、34の働きを説明する。
まず、負荷電流検出部2によって検出された負荷電流iは、α―β/d−q変換部31に送られる。α―β/d−q変換部31は、負荷電流iを複数(例えば基本波の周波数が50Hzの場合で、1周期(1/50秒)あたり300個、基本波の周波数が60Hzの場合で、1周期(1/60秒)あたり252個)の区画に分割し、この区画(第1の区間)毎に負荷電流iをサンプリングして、これらサンプリングされたデータをもとに、負荷電流iを三相交流から二相交流へとα―β変換するとともに、この2相交流を回転座標系にd−q変換することで、負荷電流iを有効電力成分iLdと無効電力成分iLqとに分離する。
α―β/d−q変換部31から出力された負荷電流の有効電力成分iLdと無効電力成分iLqとは、次にLPF32に送られる。LPF32は、負荷電流の有効電力成分iLdおよび無効電力成分iLqから高調波成分を取り除き、基本波成分のみを抽出する。具体的には、現時刻から1周期前までの間、第1の区間毎に出力された複数の負荷電流iの有効電力成分iLdと無効電力成分iLqとをそれぞれ順次、平均演算(移動平均)し、有効電力成分iLdの基本波成分と、無効電力成分iLqの基本波成分とを抽出する。
また、負荷電流iの有効電力成分iLdは、LPF32とは別にNステップ補償器33aにも送られる。Nステップ補償器33aは、下記式1に示すように、現時刻(t)および現時刻から基本波の1周期前(t−T)の有効電力成分iLdの値と、この現時刻(t)と現時刻から基本波の1周期前(t−T)までの間で、基本波の1周期をN個(例えば6個)に分割してなる区間(第2の区間)毎にサンプリングされた有効電力成分iLdの値を2倍したものとの総和を2Nで除すことにより負荷電流の有効電力成分参照値iLdrefを導出する。
導出された負荷電流の有効電力成分参照値iLdrefは、LPF32から出力された負荷電流の有効電力成分iLdの基本波成分と減算され、負荷電流の無効電力成分iLqの高調波成分とともにd−q/α―β逆変換部34に送られる。
d−q/α―β逆変換部34は、有効電力成分iLdと無効電力成分iLqの両方の高調波成分を、回転座標系から二相交流へとd−q逆変換するとともに、この二相交流をさらに三相交流へとα―β逆変換し、補償電流指令値を出力する。
上記過程を経て算出された補償電流指令値は、現時刻(t)から基本波の1周期前(t−T)までの間にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分iLdを順次、加重平均演算することにより導出され、図3に示すように、負荷投入時において、LPF32で導出された基本波成分に沿うような形で、第2の区間毎に段階的に変化する有効電力成分参照値iLdrefをもとに算出されているため、移動平均で求められる基本波成分との間で大きなギャップが生じることはなく、基本波成分のみが小さくなり、補償電流iAFが過大となるといった問題を生じることがない。
そのため、基本波成分と補償電流iAFとのギャップを補填するための直流コンデンサCdcの静電容量を小さくすることができ、結果、装置の小型化を図ることができる。
また、Nステップ補償器33aにおいて、N値を6とした場合には、1/6周期毎にサンプリングすることになるため、主に5次や7次の高調波を捉え易く、導出される負荷電流の有効電力成分参照値iLdrefに5次や7次の高調波成分が残存することとなり、結果、5次や7次の高調波成分を含んだ補償電流iAFを出力することができ、高調波を有効に低減することができる。
[実施例2]
次に、本発明の異なる実施形態に係るアクティブフィルタについて説明する。この異なる実施形態のアクティブフィルタは、図2に示すように、Nステップ補償器33bにおいて、下記式2に示すように、現時刻(t)および現時刻から基本波の1周期前(t−T)の有効電力成分iLdの値と、この現時刻(t)と現時刻から基本波の1周期前(t−T)までの間で、基本波の1周期をN個(例えば6個)に分割してなる区間(第2の区間)毎にサンプリングされた有効電力成分iLdの値と、基本波の1周期をM個(例えばN個の50倍の300個)に分割してなる区間(第3の区間)毎にサンプリングされた有効電力成分iLdの値とを加重平均している点で実施例1と相違している。

但し、a、bは、加重平均の定義より2aN+b(M−N)=2Nを満たす負でない数。
そして、式2より導出された負荷電流の有効電力成分参照値iLdrefは、図2に示すように、上記実施例1と同様の行程を経て、補償電流指令値の出力に供される。実施例2のアクティブフィルタにおいても、負荷投入時において、LPF32で導出された基本波成分に沿うような形で変化する有効電力成分参照値iLdrefをもとに算出されているため、移動平均で求められる基本波成分との間で大きなギャップが生じることはなく、基本波成分のみが小さくなり、補償電流iAFが過大となるといった問題を生じることがない。そのため、基本波成分と補償電流iAFとのギャップを補填するための直流コンデンサCdcの静電容量を小さくすることができ、結果、装置の小型化を図ることができる。なお、分割数Mは、分割数Nの正整数倍であれば、適宜変更可能である。また、有効電力成分iLd同士を加重平均したもの(第1の加重平均)に限らず、無効電力成分iLq同士を加重平均したもの(第2の加重平均)を演算することで負荷電流参照値を導出しても良いし、第1の加重平均と第2の加重平均の双方で負荷電流参照値を導出するようにしても良い。
[実施例3]
さらに、本発明の異なる実施形態に係るアクティブフィルタについて説明する。この異なる実施形態のアクティブフィルタは、図4に示すように、繰り返し制御部37が設けられている点で、上記実施例と大きく相違している。この繰り返し制御部37は、N値を2以上とした場合にカットされる次数の高調波成分を補償するために設けられるものである。
具体的に説明すると、例えばN値を6とし1/6周期でサンプリングを行った場合、サンプリングのタイミングが3次の高調波の半周期毎となってしまうため、加重平均の際に自ら打ち消し合うこととなり、このままでは、3次の高調波を有効に低減することができない。
そこで、主として5次や7次の高調波(第1の次数の高調波)を補償する制御部(第1の制御部)35の他に、第1の制御部35では補償できない次数(主として3次)の高調波(第2の次数の高調波)を補償するため、図4に示すように、別途、繰り返し制御部(第2の制御部)37を設けているのである。
繰り返し制御部37は、メモリ36を有しており、第1の制御部35において、負荷電流の有効電力成分iLdと無効電力成分iLqとをLPF32及びd−q/α―β逆変換部34を通すことで抽出される基本波成分iLfと、負荷電流iとを減算することで得られた高調波成分iLh(主としてギャップと高調波成分)に、補償電流iAF(主として5次、7次の高調波成分)を加算して求めた値ΔiLh(主としてギャップと3次の高調波成分)を基本波の1周期分記憶し、メモリ36から1周期前の値ΔiLhを読み出す。
そして、この一周期前のΔiLhを、Nステップ補償器33(33a又は33bのいずれか一方)で加重平均した負荷電流の有効電力成分i Ldと負荷電流の無効電力成分iLqとをd−q/α―β逆変換部34で変換した値i (主として5次、7次の高調波成分と基本波成分)から基本波成分iLfを減算することで出力される現時点での値i Lh(主として5次、7次の高調波成分)と加算し補償電流指令値を出力している。
このように、第1の制御部35に加えて、第2の制御部37を備えることにより、Nステップ補償をした場合にカットされる次数の高調波(主として3次の高調波)を有効に補償している。
[実施例4]
図5は、本発明のさらに異なる実施形態に係るアクティブフィルタを示している。この実施形態のアクティブフィルタは、図5に示すように、負荷電流の有効電力成分iLdと無効電力成分iLqの双方がNステップ補償器33に送られ、それぞれの値、すなわち、加重平均した負荷電流の有効電力成分i Ldと加重平均した負荷電流の無効電力成分i Lqをd−q/α―β逆変換部34で変換して値i を求めている点で、上記実施例とは相違している。なお、その他の構成については、実施例3と同様であるため、説明を省略する。
次に、比較実験の結果について説明する。図6乃至図8は、負荷投入時と切断時とで生じる直流コンデンサCdcの電圧変動を示すグラフである。図6は、実施例として、直流コンデンサCdcの静電容量を300μF、負荷側コンデンサCの静電容量を4700μF、負荷側リアクトルLのインダクタンスを2mHとし、図1に示す制御によって補償電流指令値を求めたものを示している。また、図7は、比較例1として、直流コンデンサCdc、負荷側コンデンサC、負荷側リアクトルLを全て実施例と同じとし、図12に示す制御によって補償電流指令値を求めたものを示している。さらに、図8は、比較例2として、直流コンデンサCdcの静電容量を2200μFとし、他は、比較例1と同じくしたものを示している。
図7に示すように、比較例1では、負荷投入時において221Vまで降下、負荷切断時において814Vまで上昇といった許容電圧範囲を超える大きな電圧変動が直流コンデンサCdcに生じていることが分かる。比較例2においては、図8に示すように、負荷投入時において30V程度、負荷切断時において40V程度と電圧変動が押さえられていることが分かる。しかしながら、これは、直流コンデンサCdcの静電容量を2200μFとしているためであり、装置の大型化を招いてしまう。
これに対して、実施例では、直流コンデンサCdcの静電容量を300μFと、比較例1と同値としているにも拘らず、図6に示すように、負荷投入時で30V程度、負荷切断時で25V程度の電圧変動と、比較例2よりも小さな電圧変動に抑えることができていることが分かる。
以上に、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施例においては、α―β/d−q変換部31において、負荷電流の有効電力成分iLdと無効電力成分iLqの双方を抽出していたが、いずれか一方を抽出するようにしても良い。また、上記実施例では、LPF32に、負荷電流の有効電力成分iLdと無効電力成分iLqの双方が入力されていたが、負荷電流の有効電力成分iLdと無効電力成分iLqのいずれか一方を入力するようにしても良い。さらに、上記実施例では、Nステップ補償器33に、負荷電流の有効電力成分iLdだけ、もしくは有効電力成分iLdと無効電力成分iLqの双方を入力していたが、無効電力成分iLqのみを入力するようにしても良い。すなわち、必要に応じて、各構成部位31、32、33、34に入力される負荷電流の各電力成分を切り換え、有効電力成分iLdだけを用いた補償電流値や、無効電力成分iLqだけを用いた補償電流値、有効電力成分iLdと無効電力成分iLqの双方を用いた補償電流値を出力するようにしても良い。例えば、負荷電流の無効電力成分iLqのみで補償電流値を出力した場合には、無効電力を良好に補償することができる。また、繰り返し制御の実施形態も上記に限定しない。例えば一周期前のΔiLhを加算する際に定数倍して加算したものを補償電流指令値として出力しても良いし、加算してからPID制御を行い補償電流指令値として出力しても良い。
1・・アクティブフィルタ、2・・検出部、11・・電源、12・・負荷、31・・抽出手段(α―β/d−q変換部)、32・・第1の導出手段(LPF)、33a・・第2の導出手段(Nステップ補償器)、33b・・第3の導出手段(Nステップ補償器)、35・・第1の制御部、37・・第2の制御部、i・・負荷電流、iAF・・補償電流、iLdref・・負荷電流の有効電力成分参照値

Claims (3)

  1. 負荷(12)に電力を供給する電源(11)に接続され、負荷(12)に供給される負荷電流(i)を検出し、負荷電流(i)に含まれる高調波電流を打ち消す補償電流(iAF)を電源(11)側に供給するアクティブフィルタ(1)であって、上記負荷電流(i)を検出する検出部(2)と、この検出部(2)に接続され、負荷電流の有効電力成分(iLd)と無効電力成分(iLq)の一方又は双方を抽出する抽出手段(31)と、この抽出手段(31)に接続され、現時刻から所定時間前までの間を複数に分割し、その分割された第1の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分(iLd)と無効電力成分(iLq)の一方又は双方から基本波成分を導出する第1の導出手段(32)と、上記抽出手段(31)に接続され、現時刻から所定時間前までの間を上記第1の区間数よりも小さい数で分割し、その分割された第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分(iLd)又は無効電力成分(iLq)の一方又は双方を加重平均演算することで負荷電流参照値を導出する第2の導出手段(33a)とを具備し、上記第1、第2の導出手段(32)(33a)の出力を減算して補償電流指令値を出力することを特徴とするアクティブフィルタ。
  2. 負荷(12)に電力を供給する電源(11)に接続され、負荷(12)に供給される負荷電流(i)を検出し、負荷電流(i)に含まれる高調波電流を打ち消す補償電流(iAF)を電源(11)側に供給するアクティブフィルタ(1)であって、上記負荷電流(i)を検出する検出部(2)と、この検出部(2)に接続され、負荷電流の有効電力成分(iLd)と無効電力成分(iLq)の一方又は双方を抽出する抽出手段(31)と、この抽出手段(31)に接続され、現時刻から所定時間前までの間を複数に分割し、その分割された第1の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分(iLd)と無効電力成分(iLq)の一方又は双方から基本波成分を導出する第1の導出手段(32)と、上記抽出手段(31)に接続され、現時刻から所定時間前までの間を上記第1の区間数よりも小さい数で分割し、その分割された第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分(iLd)又は無効電力成分(iLq)の一方又は双方と、現時刻から所定時間前までの間を上記第2の区間数の正整数倍の数で分割し、その分割された第3の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分(iLd)又は無効電力成分(iLq)の一方又は双方とを用いて、上記第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分(iLd)と上記第3の区間毎にサンプリングされた負荷電流の有効電力成分(iLd)との第1の加重平均又は上記第2の区間毎にサンプリングされた負荷電流の無効電力成分(iLq)と上記第3の区間毎にサンプリングされた負荷電流の無効電力成分(iLq)との第2の加重平均の一方又は双方を演算することで負荷電流参照値を導出する第3の導出手段(33b)とを具備し、上記第1、第3の導出手段(32)(33b)の出力を減算して補償電流指令値を出力することを特徴とするアクティブフィルタ。
  3. 第1の次数の高調波成分に対応した補償電流指令値を出力する第1の制御部(35)と、上記第1の次数とは異なる第2の次数の高調波成分に対応した補償電流指令値を付加する第2の制御部(37)とを具備し、第2の制御部(37)より補償電流指令値を出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアクティブフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101661086B1 (ko) * 2016-06-20 2016-09-28 전력품질기술주식회사 능동전력필터 제어장치의 차수별 고조파 전류 검출 알고리즘
CN110635484A (zh) * 2019-11-13 2019-12-31 平顶山学院 一种单相有源滤波器指令电流的生成方法、装置及设备
US11368019B2 (en) 2019-04-02 2022-06-21 Mitsubishi Electric Corporation Active filter device and air conditioner

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