JP2015026970A - 無線基地局、コアネットワーク装置、および無線通信システムの干渉制御方法 - Google Patents

無線基地局、コアネットワーク装置、および無線通信システムの干渉制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】FFRのように、セル境界近傍に滞在する移動体端末に割り当てる周波数を、隣接するセル間で固定的に分割すると、移動体端末の分布よっては当該周波数を効率的に使用することができない場合がある。
【解決手段】本発明による基地局装置、コアネットワーク装置、干渉制御方法では、基地局装置が少なくとも第1のセルと第1のセルに隣接する第2のセルとを含む複数のセルを構成している場合に、セル毎に、セルのエッジ近傍に滞在する第1の移動体端末群の情報および基地局端近傍に滞在する第2の移動体端末郡の情報を管理し、第1の移動体端末群の情報および第2の移動体端末郡の情報に基づいて、第1の移動体端末群および第2の移動体端末郡に割り当てる優先チャネル量を制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信システムに関するもので、特に無線基地局のセル間干渉低減を実現する基地局装置、コアネットワーク装置および無線通信システムに関する。
携帯電話などのセルラ無線通信システムは、無線基地局から放射される電波が到達し、移動体端末が通信可能な範囲をセルとして構成し、複数のセルにより、通信可能なエリアが構築されている。セルラ無線通信システムが構成する複数のセルにおいて、基地局のアンテナから放射される周波数が同一であるようなネットワークにおいて、移動体端末が通信をしているセルに、隣接するセルとの間の境界近傍では、当該移動体端末が隣接セルから受ける干渉に起因して、当該移動体端末の通信品質が劣化する可能性がある。
隣接セルからの干渉を低減するため、例えば3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、移動体端末が通信をしているセルと、通信をしているセルに隣接するセルとの境界近傍に滞在する移動体端末に対する、隣接セルからの干渉を低減する技術として、部分的周波数繰返し(FFR:Fractional Frequency Reuse)が開示されている。FFRでは、セル間のセル境界近傍において、隣接するセル間で、夫々のセル境界近傍に滞在する移動体端末に割り当てる周波数を各セルに固定的に分割し、隣接セル間でセル境界近傍に滞在する移動体端末に、当該周波数を優先的に割り当てる。一方、セル中央部に滞在する移動体端末に対しては、隣接セル間でセル境界近傍に滞在する移動体端末に割り当てる周波数以外の周波数を優先的に割り当てる。隣接セル間で異なる周波数を各セルのセル境界近傍に滞在する移動体端末に割り当てる周波数とし、セル境界近傍に滞在する移動体端末に割り当てる周波数の送信電力を他の周波数に比較して大きく設定することで、セル境界近傍に滞在する移動体端末の信号対干渉および雑音電力比(SINR:Signal to Interference and Noise power Ratio)を向上することができ、通信をしているセルと通信をしているセルに隣接するセルとの境界近傍に滞在する移動体端末に対する隣接セルからの干渉を低減することができる。
また、前記FFRに加えて、例えば特許文献1では、各セル境界で使用するサブチャネル集合をセル境界のトラフィックの変動に応じて動的にセル境界で使用するサブチャネル集合を変更することが可能なセル間干渉回避通信方法が開示されている。
特開2012−4836
セルラ無線通信システムにおいて、移動体端末の分布は時間的に変化することが予測される。従って、前記FFRのように、セル境界近傍に滞在する移動体端末に割り当てる周波数を、隣接するセル間で固定的に分割すると、移動体端末の分布よっては当該周波数を効率的に使用することができない場合がある。例えば、隣接するセル間において、あるセルとあるセルに隣接するセルの、セル境界近傍に滞在する移動体端末の数に偏りがあり、かつあるセルと、あるセルに隣接するセルのセル境界近傍に滞在する移動体端末に対して割り当てる周波数が両セル間で同一の場合、当該移動体端末が多いセルでは、当該移動体端末に対して割り当てる周波数が逼迫し、当該移動体端末が少ないセルでは当該移動体端末に対して割り当てる周波数に空きが生じてしまい、周波数の利用効率が低下する可能性がある。
特許文献1では、隣接するセル間で、セル境界近傍に滞在する移動体端末のトラフィックの偏りを考慮して、各セルの当該移動体端末に対して割り当てる周波数量を制御する。
しかしながら、あるセルに対して、隣接するセルが複数存在し、あるセルとあるセルと隣接する第1のセルとのセル境界近傍と、あるセルと隣接する第2のセルとのセル境界近傍で、移動体端末の分布に偏りが存在し、あるセルと隣接する第2のセルとのセル境界近傍に滞在する移動体端末が少なく、あるセルと隣接する第2のセルとのセル境界近傍では干渉が無い、あるいは干渉が少ない状況で、あるセルと隣接する第2のセルに接続している移動体端末に対して割り当て可能な周波数が制限されてしまうことにより、セル境界のスループット向上効果が限定されてしまう、という課題が生じる。
上記の課題を解決するために、本発明による基地局装置、コアネットワーク装置、干渉制御方法では、基地局装置が少なくとも第1のセルと第1のセルに隣接する第2のセルとを含む複数のセルを構成している場合に、セル毎に、セルのエッジ近傍に滞在する第1の移動体端末群の情報および基地局端近傍に滞在する第2の移動体端末郡の情報を管理し、第1の移動体端末群の情報および第2の移動体端末郡の情報に基づいて、第1の移動体端末群および第2の移動体端末郡に割り当てる優先チャネル量を制御する。
本発明によれば、セルエッジスループットを向上させることができる。
E−UTRAN無線通信システムの構成例を示す図である。 基地局の装置構成例を示す図である。 移動体端末の装置構成例を示す図である。 セルに割り当てる優先チャネル量及び重複チャネル量を決定する第4の方法を示す図である。 第1の干渉制御機能が制御するセルエリアの例を示す図である。 セルに割り当てる優先チャネル量及び重複チャネル量を決定する第1の方法を示す図である。 移動体端末の滞在位置判定処理を示す図である。 第1の方法で作成した移動体端末情報管理テーブルの例を示す図である。 第1の方法を用いた優先チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 セルの優先チャネル位置決定例を示す図である。 第1の方法を用いた重複チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 重複チャネル配分例を示す図である。 第2の方法を用いた優先チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第3の方法を用いた優先チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第2の方法で作成した移動体端末情報管理テーブルの例を示す図である。 第3の方法で作成した移動体端末情報管理テーブルの例を示す図である。 第1の方法を用いたセルの重複チャネル決定処理を示す図である。 第2の方法を用いたセルの重複チャネル決定処理を示す図である。 第3の方法を用いたセルの重複チャネル決定処理を示す図である。 第2の方法を用いた重複チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第3の方法を用いた重複チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第1の方法を用いた重複チャネル量決定例を示す図である。 第2の方法を用いた重複チャネル量決定例を示す図である。 第3の方法を用いた重複チャネル量決定例を示す図である。 コアネットワークの装置構成例を示す図である。 第4の方法を用いた優先チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第5の方法を用いた優先チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第6の方法を用いた優先チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 スケジューリング処理を示す図である。 重複チャネル調整処理を示す図である。 セルに割り当てる優先チャネル量及び重複チャネル量を決定する第2の方法を示す図である。 セルに割り当てる優先チャネル量及び重複チャネル量を決定する第3の方法を示す図である。 第2の干渉制御機能が制御するセルエリアの例を示す図である。 第4の方法を用いた重複チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第5の方法を用いた重複チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第6の方法を用いた重複チャネル量決定テーブルの例を示す図である。 第4の方法を用いた重複チャネル量決定例を示す図である。
本発明の形態については、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)を例にして、図を用いて説明する。E−UTRANは3GPPで標準仕様が策定されている、セルラ無線通信システムである。
以下で、基地局から送信される無線信号が受信可能なエリアをセルと定義し、移動体端末はいずれか一つのセルに所属してデータ通信を行うものとする。基地局は複数のセルに対応する送受信機を具備する。また、基地局が構成する複数のセルにおいて、移動体端末が接続していないセルからの電波を受信可能であるようなとき、当該セルを隣接セルと呼ぶ。以降の説明では、各基地局は、夫々3つのセルを傘下に持つものとするが、基地局が有するセルの数に制限はない。
図1はE−UTRANの構成例を示している。E−UTRANは、図1に示す様に複数の移動体端末と、複数の基地局装置及び、基地局装置と接続されるコアネットワーク装置から構成される。
図1のシステムにおいて、セル111〜113は夫々基地局101と無線接続により、接続する移動体端末131〜133が通信可能な範囲を示している。セル114〜116は夫々基地局102と無線接続により接続する移動体端末134〜136が接続可能な範囲を示しており、セル117〜119は夫々基地局103と無線接続により接続する移動体端末137〜139が接続可能な範囲を示している。
図1の基地局101〜103は、ネットワーク121を通じ、有線回線によってコアネットワーク装置122に接続される。図1の基地局101において、移動体端末131は、セル111に、移動体端末132はセル112に、移動体端末133はセル113に接続することで通信が可能となる。基地局102においては、移動体端末134はセル114に、移動体端末135はセル115に、移動体端末136はセル116に接続することで通信が可能となる。基地局103における、移動体端末137はセル117に、移動体端末138はセル118に、移動体端末139はセル119に接続することで通信が可能となる。
図2は、本発明を実施するためのE−UTRAN無線通信システムの構成要素である、基地局装置の構成例を示している。図1では、3つのセルを持つ基地局装置の構成を示しているが、基地局が構成するセルの数は必ずしも3つである必要はない。図2において、基地局装置は、メモリ201、CPU/DSP202、移動体端末と無線接続を行うための無線インタフェース203、誤り訂正符号化等のディジタル信号処理を行う論理回路204、隣接基地局やコアネットワーク装置122と通信を行うための有線インタフェース205を備えている。
メモリ201は、移動体端末情報管理テーブル211、優先チャネル量決定テーブル212、重複チャネル量決定テーブル213および基地局と接続している移動体端末に対する下り信号のデータをバッファリングする送信データバッファ214を含む。
CPU/DSP202は、本発明を実施するための一連の処理を実行する。CPU/DSP202は、移動体端末滞在位置判定部221、移動体端末情報管理テーブル作成部222、優先チャネル量決定テーブル作成部223、優先チャネル位置決定部224、重複チャネル決定部225、スケジューリング機能部226、重複チャネル量調整部227、送信電力制御部228、送信データ処理部229、および受信データ処理部230を含む。送信電力制御部228は、基地局傘下の各セルの優先チャネルおよび非優先チャネルの送信電力を制御する。ここで、優先チャネルとは、各セルが自セルのセル境界近傍に滞在する移動体端末に対して優先的に割り当てることができる周波数であり、非優先チャネルとは、セルに割り当てられた優先チャネル以外の周波数である。送信電力制御部211は、基地局傘下の各セルに割り当てた、優先チャネル、および非優先チャネルの送信電力を制御するものである。送信データ処理部229は、移動体端末へ送信するデータを処理する。受信データ処理部230は移動体端末からの受信されるデータを処理する。
移動体端末滞在位置判定部221は、移動体端末が通信品質測定部311で測定し、無線インタフェース303で基地局に対して報告される、接続しているセルと、接続しているセルの隣接セルの通信品質情報をもとに、移動体端末の滞在位置を判定する。
移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末滞在位置判定部221で判定した、各セルの移動体端末の位置情報を管理する移動体端末情報管理テーブル211をメモリ201に作成する。
優先チャネル量決定テーブル作成部223は、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている情報をもとに、各セルの優先チャネル量を計算し、各セルの優先チャネル量情報が格納されている、優先チャネル量決定テーブル212をメモリ201に作成する。
優先チャネル位置決定部224は、移動体端末情報管理テーブル211の情報をもとに、干渉制御機能が制御する各セルの優先チャネルの周波数を決定する処理をする。
重複チャネル決定部225は、重複チャネル量決定テーブル213の情報をもとに、各セルの重複チャネルを決定する。重複チャネルとは、あるセルに隣接しているセルが、優先チャネルとして保有している周波数帯域を、あるセルのセル境界近傍に滞在している移動体端末に対して、重複して割り当てることのできる周波数である。重複チャネル量決定テーブル213には各セルの隣接セルとの重複チャネル量を決定するための情報が格納されており、あらかじめメモリ201に格納されているものとする。また、スケジューリング機能部226は、移動体端末に対する周波数の割り当てをおこなう。重複チャネル量調整部227は、重複チャネル決定部で決定した各セルの重複チャネル量の値の妥当性を評価し、重複チャネル量の最適化を行う機能を有する。
なお、本発明を実施するための干渉制御機能は、E−UTRAN無線通信システムにおける、基地局装置内にあっても良く、またコアネットワーク装置内にあってもよい。干渉制御機能が、基地局装置内にある場合、基地局装置は図2のような構成をとる。また、本発明を実施するための干渉制御機能が、コアネットワーク装置内にある場合、移動体端末情報管理テーブル211、優先チャネル量決定テーブル212、重複チャネル量決定テーブル213、移動体端末滞在位置判定部221、移動体端末情報管理テーブル作成部222、優先チャネル量決定テーブル作成部223、優先チャネル位置決定部224、重複チャネル決定部225、重複チャネル調整部227は、コアネットワーク装置内に実装される。干渉制御機能が、コアネットワーク装置内にある場合、コアネットワーク装置は図25のような構成をとる。
図3は本発明を実施するためのE−UTRAN無線通信システムの構成要素である移動体端末装置の構成例を示しており、図1に示している移動体通信端末の一例である。図3において、移動体端末装置は、メモリ301、CPU/DSP302、基地局と無線接続を行うための無線インタフェース303、および誤り訂正符号化等のディジタル信号処理を行う論理回路304を備えている。
CPU/DSP302は、通信品質測定部311、送信データ処理部312および受信データ処理部313を含む。通信品質測定部311は、移動体端末が接続しているセルおよび接続しているセルと隣接するセルの通信品質情報を測定する。送信データ処理部312は、基地局へ送信するデータを処理する。受信データ処理部313は、基地局から受信されるデータを処理する。
図5は、E−UTRANにおけるひとつの基地局が構成するセル群と、セルに接続された移動体端末群の例である。また、図5は、本発明を実施するための干渉制御機能が制御する第1のセルエリアの例である。
基地局501は、セルA511、セルB512、セルC513の3つのセルを構成する、基地局装置であるとする。ただし、基地局が構成するセルの数は必ずしも3つである必要はない。基地局501はネットワーク571を介して、コアネットワーク572と有線接続されているものとする。セルA511とセルB512は、エッジX541を境に隣接するものとし、セルB512とセルC513はエッジY542を境に隣接するものとし、セルC513とセルA511はエッジZ543を境に隣接するものとする。また、セルA511、セルB512、セルC513は、5つの異なる領域から構成されるものとする。セルA511は、セルAの基地局端近傍521、セルAのエッジX近傍531、セルAのエッジZ近傍536、セルA中央部561、セルAの基地局近傍573から構成される。セルA511に接続している移動体端末551および移動体端末552は、前記5領域のうち、いずれかの領域に滞在するものとする。セルB512は、セルBの基地局端近傍522と、セルBのエッジX近傍532と、セルBのエッジY近傍533と、セルB中央部562と、セルBの基地局近傍574から構成される。セルB512に接続している移動体端末553および移動体端末554は、前記5領域のうち、いずれかの領域に滞在するものとする。セルC513は、セルCの基地局端近傍523と、セルCのエッジY近傍534と、セルCのエッジZ近傍535と、セルC中央部563と、セルCの基地局近傍575から構成される。セルC513に接続している移動体端末555および移動体端末556は、前記5領域のうち、いずれかの領域に滞在するものとする。また、発明を実施するための干渉制御機能は、基地局501内部に実装されても、コアネットワーク装置572に実装されても良い。
図5の通信システムにおいて、基地局501あるいはコアネットワーク装置572は、傘下のセルであるセルA511、セルB512、セルC513に接続している移動体端末551−556が基地局501に対して報告する移動体端末551−556の通信品質情報を用いて各セルの優先チャネルおよび重複チャネルを制御する。
図33は、本発明を実施するための干渉制御機能が制御する第2のセルエリアの例である。図33において、基地局3301−3303は夫々1つのセルを構成している。基地局3301は、図5におけるセルA511を構成しており、基地局3302は図5におけるセルB512を構成しており、基地局3303は図5におけるセルC513を構成しているものとする。また、基地局3301−3303は夫々有線インタフェース205を介して、基地局同士が接続されているものとする。また、基地局3301−3303は夫々、ネットワーク3311を介してコアネットワーク装置3312と接続されているものとする。干渉制御機能が制御する第2のセルエリアの例において、各セルは図5と同じく、5つの異なる領域を構成している。また、本発明を実施するための干渉制御機能は、基地局3301−3303のいずれに実装されてもよく、また、コアネットワーク装置3312に実装されても良い。
図6のシーケンス図を用いて、基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第1の方法について説明する。なお、上記第1の方法では、本発明を実施するための干渉制御機能は基地局装置内にあるものとする。
図6において、基地局602は、図5の通信システムの例と同じく、セルA511、セルB512、およびセルC513を傘下に持ち、セルA511とセルB512はエッジX541を境に隣接し、セルB512とセルC513はエッジY542を境に隣接し、セルC513とセルA511はエッジZ543を境に隣接しているものとする。また、基地局602傘下の各セルの周波数帯域は同一であるものとする。
まず、シーケンス611において、基地局602と移動体端末601が通信を開始する。その後、シーケンス612において、基地局602は、基地局602傘下のセルに接続している全移動体端末に対して通信品質報告要求をする。シーケンス613において、移動体端末601は、通信品質測定部311を用いて、基地局602傘下の各セルの通信品質を測定し、基地局602に対して報告する。その後、シーケンス614において、基地局603は、移動体端末601が測定した基地局602傘下の各セルの通信品質情報をもとに、移動体端末601の滞在位置を、移動体端末滞在位置判定部221で判定する。その後、シーケンス615において、移動体端末情報管理テーブル作成部222が、シーケンス614で識別された移動体端末の位置情報を、移動体端末情報管理テーブル211に格納する。その後、シーケンス616において、基地局602が、優先チャネル量決定テーブル作成部223で、移動体端末情報管理テーブル211を参照し、各セルの優先チャネル量を決定するための情報を、優先チャネル量決定テーブル212に格納する。その後、シーケンス617において、基地局602が、優先チャネル位置決定部224で、各セルの優先チャネルの周波数を決定する。その後、シーケンス618において、基地局602が、重複チャネル決定部225で、移動体端末情報管理テーブル211と、重複チャネル量決定テーブル213の情報をもとに、基地局602傘下の各セルの重複チャネルを決定する。その後、シーケンス619において、基地局602は、シーケンス616で決定した基地局602傘下の各セルの優先チャネル量、シーケンス617で決定した基地局602傘下の各セルの優先チャネルの周波数、およびシーケンス618で決定した基地局602傘下の各セルの重複チャネルに基づいて、基地局602傘下の各セルの優先チャネルと重複チャネルを設定し、移動体端末601に対してスケジューリングを実施する。その後、シーケンス620において、前記スケジューリング結果に基づいて、基地局602は、送信電力制御部228で優先チャネルおよび非優先チャネルの電力を制御し、移動体端末601に対して下り通信を行う。次に、シーケンス619で行ったスケジューリングの結果に応じて、シーケンス621において、基地局602は重複チャネル調整部227で、基地局602傘下の各セルの重複チャネルの調整を行い、重複チャネル量決定テーブル213に格納されている情報の更新を行う。
図6の各シーケンスにおける、各処理の詳細を説明する。
まず、シーケンス614において、基地局602に対して、移動体端末601が測定した基地局602傘下の各セルの通信品質が報告された場合、基地局602が移動体端末滞在位置判定部221を用いて、移動体端末601の滞在位置を判別する方法について、図7を用いて説明する。以下、図7の説明では、フロー701、フロー703、フロー705、フロー708、フロー710、夫々において所定のしきい値を用いて、移動体端末601の滞在位置を判定する。フロー701で用いるしきい値は、基地局の近傍に滞在しているか否かを判定するしきい値であり、値を大きく設定するほど、接続しているセルに内の基地局近傍の領域が広くなる。また、フロー703で用いるしきい値は、基地局端近傍に滞在しているか否かを判定するしきい値であり、値を大きく設定するほど、セル属しているセル内の基地局端近傍の領域が狭くなる。また、フロー705、708、フロー710のしきい値は、隣接セルとのエッジ近傍に滞在しているか否かを判定するしきい値であり、値を大きく設定するほど、接続しているセル内の隣接セルとのエッジ近傍の領域が広くなる。 まず、フロー703において、基地局602は、シーケンス613にて移動体端末601から報告される、移動体端末601が接続しているセルの通信品質が所定のしきい値以上か否かを判定する。ここで、移動体端末601が接続しているセルの通信品質とは、例えば、移動体端末601が接続しているセルから受信するパイロット信号受信電力(RSRP:Reference Signal Recieved Power)である。また、例えば、移動体端末601が接続しているセルから受信するRSRPの値が所定のしきい値以上であれば、基地局602は、移動体端末601が接続しているセルの通信品質が所定のしきい値以上であると判断する。
移動体端末601が接続しているセルの通信品質が、フロー703の所定のしきい値以上である場合(フロー703のYes)、フロー704において、基地局602は、移動体端末601を基地局近傍に滞在すると判定する。例えば、図5におけるセルA511に接続している移動体端末551から基地局501に対して報告される、セルA511の通信品質が所定のしきい値以上である場合、基地局602は、移動体端末551がセルAの基地局近傍573に滞在すると判定する。
移動体端末601が接続しているセルの通信品質が、フロー703の所定のしきい値以上でない場合(フロー703のNo)、フロー701において、基地局602は、シーケンス613にて移動体端末601から報告される、移動体端末601が接続しているセルの通信品質と、移動体端末601が接続しているセルと隣接する第一もしくは第二のセルの通信品質の比較を行う。ここで、移動体端末601から報告される基地局602傘下の各セルの通信品質とは、例えば、移動体端末601が接続しているセル、及び接続しているセルの第一もしくは第二の隣接するセルから受信するRSRPである。前記移動体端末601が接続しているセルの通信品質と、接続しているセルの第一もしくは第二の隣接セルの通信品質の差が、フロー701の所定のしきい値以下である場合(フロー701のYes)、基地局602は、フロー708において、シーケンス613にて移動体端末601から報告される、移動体端末601が接続しているセルの通信品質と、移動体端末601が接続しているセルの第一の隣接するセルの通信品質の比較を行う。
前記移動体端末601が接続しているセルの通信品質と、接続しているセルの第一の隣接セルの通信品質の差が、フロー708の所定のしきい値以下である場合(フロー708のYes)、基地局602は、フロー702にて、移動体端末601が、接続しているセルの第一の隣接しているセルとのエッジ近傍に滞在していると判定する。例えば、図5において、接続しているセルがセルA511、接続セルの第一の隣接セルをセルB512とすると、当該移動体端末は、セルAのエッジX近傍531に滞在している移動体端末552と判定する。一方、前記移動体端末601が接続しているセルの通信品質と、接続しているセルの第一の隣接セルの通信品質の差が、フロー708の所定のしきい値以下でない場合(フロー708のNo)、基地局602は、710において、シーケンス613にて移動体端末601から報告される、移動体端末601が接続しているセルの通信品質と、移動体端末601が接続しているセルの第二の隣接するセルの通信品質の比較を行う。
前記移動体端末601が接続しているセルの通信品質と、接続しているセルの第二の隣接セルの通信品質の差が、フロー710の所定のしきい値以下である場合(フロー710のYes)、基地局602は、フロー709にて、移動体端末601が、接続しているセルの第二の隣接しているセルとのエッジ近傍に滞在していると判定する。例えば、図5において、接続しているセルがセルA511、接続セルの第二の隣接セルをセルC513とすると、当該移動体端末は、セルAのエッジZ近傍535に滞在している移動体端末と判定する。前記移動体端末601が接続しているセルの通信品質と、接続しているセルの第二の隣接セルの通信品質の差が、フロー710の所定のしきい値以下でない場合(フロー710のNo)、移動体端末の位置情報判定処理を終了する。
一方、移動体端末601が接続しているセルの通信品質が、接続しているセルの第一もしくは第二の隣接セルの通信品質に比較して一定フロー701の所定のしきい値以下でない場合(フロー701のNo)、フロー705において、基地局602は、移動体端末601から報告される、移動体端末601が接続しているセルの通信品質がフロー705の所定のしきい値以下か否かを判定する。移動体端末601が接続しているセルの通信品質が、フロー705の所定のしきい値以下である場合(フロー705のYes)、フロー706において、基地局602の移動体端末滞在位置判定部221は、移動体端末601を、移動体端末601が接続しているセルの基地局端に滞在すると判定する。例えば、図5におけるセルA511に接続している移動体端末551から基地局501に対して報告される、セルA511の通信品質が所定のしきい値以下である場合、基地局602の移動体端末滞在位置判定部421は、移動体端末551が、セルAの基地局端近傍521に滞在していると判定する。
一方、移動体端末601が接続しているセルの通信品質が、フロー705の所定のしきい値以下でない場合(フロー705のNo)、フロー707において、基地局602の移動体端末滞在位置判定部221は移動体端末601を、移動体端末601が接続しているセルの中央部に滞在していると判定する。例えば、図5におけるセルA511に接続している移動体端末551から基地局501に対して報告される、セルAの通信品質が所定のしきい値以下でない場合、基地局602の移動体端末滞在位置判定部221は、移動体端末551が、セルA中央部561に滞在すると判定する。
次に、シーケンス615において、基地局602が、移動体端末情報管理テーブル作成部222で作成する、移動体端末情報管理テーブル211の例を、図8、図15および図16を用いて説明をする。図8は、第1の方法で作成した移動体端末情報管理テーブル211の例である。同図において、基地局602は、基地局602傘下のセルA801、セルB802、およびセルC803夫々の、エッジ近傍に滞在する移動体端末数804、基地局端に滞在する移動体端末811、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末数812、セル中央部に滞在する移動体端末数813、セルに滞在する全移動体端末数814および基地局近傍に滞在する移動体端末数815を保持する。さらに、エッジ近傍に滞在する移動体端末804は、エッジX近傍に滞在する移動体端末数805、エッジY近傍に滞在する移動体端末数806、およびエッジZ近傍に滞在する移動体端末数807に細分化して保持する。
シーケンス615において、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、図7におけるフロー702あるいは709で、接続しているセルのエッジ近傍に滞在すると判定した移動体端末の数を集計し、エッジ近傍に滞在する移動体端末数804として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、図7における、フロー706で、接続しているセルの基地局端近傍に滞在すると判定した移動体端末の数を集計し、基地局端近傍に滞在する移動体端末数811として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、図7における、フロー709で、接続しているセルの中央部に滞在すると判定した移動体端末の数を集計し、セル中央部に滞在する移動体端末数813として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、図7における、フロー704で、接続しているセルの基地局近傍に滞在すると判定した移動体端末の数を集計し、基地局近傍に滞在する移動体端末数815として保持する。
さらに、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末数804と、基地局端近傍に滞在する移動体端末数811の合計値を、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末数812として、保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末数812、セル中央部に滞在する移動体端末数813および基地局近傍に滞在する移動体端末数815の合計値を、セルに滞在する全移動体端末数814として、保持する。
図15は、第2の方法で作成した移動体端末情報管理テーブル211の例である。同図において、基地局602は、基地局602傘下のセルA1501、セルB1502、およびセルC1503夫々の、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1504、基地局端近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1511、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1512、セル中央部に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1513、セルに滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1514および基地局近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1515を保持する。さらに、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1504は、エッジX近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1505、エッジY近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1506、およびエッジZ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1507に細分化して保持する。
シーケンス615において、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、接続しているセルのエッジ近傍に滞在すると判定した移動体端末毎のトラフィック量を合計し、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1504として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、接続しているセルの基地局端近傍に滞在すると判定した移動体端末毎のトラフィック量を合計し、基地局端近傍に滞在する移動体端末数1511として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、接続しているセルの中央部に滞在すると判定した移動体端末毎のトラフィック量を合計し、セル中央部に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1513として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、接続しているセルの基地局近傍に滞在すると判定した移動体端末毎のトラフィック量を合計し、基地局近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1515として保持する。
また、当該トラフィック量を合計する際に、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、送信データ処理部212および受信データ処理部213が管理している、基地局603と接続している移動体端末のトラフィック量を参照する。
さらに、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1504と、基地局端近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1511の合計値を、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1512として、保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1512、セル中央部に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1513および基地局近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1515の合計値を、セルに滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1514として、保持する。
図16は、第3の方法で作成した移動体端末情報管理テーブル211の例である。同図において、基地局602は、基地局602傘下のセルA1601、セルB1602、およびセルC1603夫々の、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1604、基地局端に滞在する移動体端末の合計バッファ量1611、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計バッファ量、セル中央部に滞在する移動体端末の合計バッファ量1613、セルに滞在する全移動体端末の合計バッファ量および基地局近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1615を保持する。さらに、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1604は、エッジX近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1605、エッジY近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1606、およびエッジZ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1607に細分化して保持する。
シーケンス615において、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、接続しているセルのエッジ近傍に滞在すると判定した移動体端末毎のバッファ量を合計し、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1604として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、接続しているセルの基地局端近傍に滞在すると判定した移動体端末毎のバッファ量を合計し、基地局端近傍に滞在する移動体端末数1611として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、接続しているセルの中央部に滞在すると判定した移動体端末毎のバッファ量を合計し、セル中央部に滞在する移動体端末の合計バッファ量1613として保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、移動体端末情報滞在位置判定部221が、接続しているセルの基地局近傍に滞在すると判定した移動体端末毎のバッファ量を合計し、基地局近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1615として保持する。
また、当該バッファ量を合計する際に、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、送信データバッファ214に滞留している、基地局603と接続している移動体端末のバッファ量を参照する。
さらに、移動体端末情報管理テーブル作成部422は、各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1604と、基地局端近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1611の合計値を、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計バッファ量1612として、保持する。また、移動体端末情報管理テーブル作成部222は、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計バッファ量1612、セル中央部に滞在する移動体端末の合計バッファ量1613および基地局近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1615の合計値を、セルに滞在する全移動体端末の合計バッファ量1614として、保持する。
シーケンス615において、移動体端末情報管理テーブル211が保持する移動体端末の情報は、図8のように、基地局602傘下の各セルの各領域に滞在している移動体端末の数でも良いし、図15のように、基地局602傘下の各セルの各領域に滞在している移動体端末のトラフィック量でも良いし、図16のように、基地局602傘下の各セルの各領域に滞在している移動体端末に対する下り信号のバッファ量でも良い。
次に、シーケンス616において、基地局602が、優先チャネル量決定テーブル作成部223を用いて、基地局602傘下の各セルの優先チャネル量が保持されている優先チャネル量決定テーブル212を作成する方法を、図9、図13、図14、図26、図27および図28を用いて説明する。
まず、図9を用いて、優先チャネル量決定テーブル作成部223が優先チャネル量決定テーブル212を作成する第1の方法について説明する。
図9において、セル識別子901は、基地局602傘下の各セルの識別子が保持されている。また、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末数904には、シーケンス615において、第1の方法で作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている、基地局602傘下の各セルのセル境界近傍に滞在する全移動体端末数812の値が保持されている。また、優先チャネルの割合902には、基地局602傘下の各セルに割り当てる優先チャネルのセルが使用可能な全周波数に対する割合が保持されており、優先チャネル量903には、基地局602傘下の各セルの優先チャネル量が保持されている。
優先チャネル量決定テーブル作成部223は、図8で計算した、セル境界近傍に滞在する全移動体端末数812から、基地局602傘下の各セルに割り当てる優先チャネルの割合を算出し、優先チャネル量決定テーブル212に優先チャネルの割合902として保持する。優先チャネルの割合902は、以下の数式(1)〜(3)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
また、優先チャネル量決定テーブル作成部223は、優先チャネルの割合902から、基地局602傘下の各セル夫々に割り当てる優先チャネル量を計算し、優先チャネル量903として、優先チャネル量決定テーブル212に保持する。優先チャネル量903は、以下の数式(4)〜(6)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
例えば、基地局602のシステム帯域幅が20MHzであり、シーケンス615において作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている情報が、図8に従うものとすると、基地局602傘下の各セルのセルの境界近傍に滞在する全移動体端末数904は、セルAが320、セルBが160、セルCが40となり、各セルの優先チャネルの割合902は、セルAが0.63、セルBが0.31、セルCが0.06となり、各セルの優先チャネル量903は、セルAが12.2MHz、セルBが6.2MHz、セルCが1.2MHzとなり、その合計値は基地局602のシステム帯域幅20MHzとなる。
また、図13を用いて、優先チャネル量決定テーブル作成部223が優先チャネル量決定テーブル212を作成する第2の方法について説明する。
図13において、セル識別子1301は、基地局602傘下の各セルの識別子が保持されている。また、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1304には、シーケンス615において、第2の方法で作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている、基地局602傘下の各セルのセル境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量の値が保持されている。また、優先チャネルの割合1302には、基地局602傘下の各セルに割り当てる優先チャネルのセルが使用可能な全周波数に対する割合が保持されており、優先チャネル量1303には、基地局602傘下の各セルの優先チャネルの周波数が保持されている。優先チャネル量決定テーブル作成部223は、図15で計算した、セル境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1512の値から、基地局602傘下の各セルに割り当てる優先チャネルの割合を算出し、優先チャネル量決定テーブル212に優先チャネルの割合1302として保持する。優先チャネルの割合1302は、以下の数式(7)〜(9)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
優先チャネル量決定テーブル212を作成する第2の方法において、優先チャネル量決定テーブル作成部223は、優先チャネルの割合1302から、基地局602傘下の各セル夫々に割り当てる優先チャネル量を計算し、優先チャネル量1303として、優先チャネル量決定テーブル212に保持する。優先チャネル量1303は、以下の数式(10)〜(12)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
例えば、基地局602のシステム帯域幅が20MHzであり、シーケンス615において作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている情報が、図15に従うものとすると、基地局602傘下の各セルのセルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1304は、セルAが400Mbps、セルBが200Mbps、セルCが100Mbpsとなり、各セルの優先チャネルの割合1302は、セルAが0.57、セルBが0.29、セルCが0.14となり、各セルの優先チャネル量1303は、セルAが11.4MHz、セルBが5.8MHz、セルCが2.8MHzとなり、その合計値は基地局602のシステム帯域幅20MHzとなる。
また、図14を用いて、優先チャネル量決定テーブル作成部223が優先チャネル量決定テーブル212を作成する第3の方法について説明する。
図14において、セル識別子1401は、基地局602傘下の各セルの識別子が保持されており、セルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計バッファ量1404には、シーケンス615において、第3の方法で作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている、基地局602傘下の各セルのセル境界近傍に滞在する全移動体端末の合計バッファ量の値が保持されており、優先チャネルの割合1402には、基地局602傘下の各セルに割り当てる優先チャネルのセルが使用可能な全周波数に対する割合が保持されており、優先チャネル量1403には、基地局602傘下の各セルの優先チャネルの周波数が保持されている。優先チャネル量決定テーブル作成部223は、図16で計算した、セル境界近傍に滞在する全移動体端末の合計バッファ量1612の値から、基地局602傘下の各セル1401に割り当てる優先チャネルの割合を算出し、優先チャネル量決定テーブル212に優先チャネルの割合1402として保持する。優先チャネルの割合1402は、以下の数式(13)〜(15)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
優先チャネル量決定テーブル212を作成する第3の方法において、優先チャネル量決定テーブル作成部223は、優先チャネルの割合1402から、基地局602傘下の各セル夫々に割り当てる優先チャネル量を計算し、優先チャネル量1403として、優先チャネル量決定テーブル212に保持する。優先チャネル量1403は、以下の数式(16)〜(18)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
例えば、基地局602のシステム帯域幅が20MHzであり、シーケンス615において作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている情報が、図16に従うものとすると、基地局602傘下の各セルのセルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1404は、セルAが300MByte、セルBが300MByte、セルCが500MByteとなり、各セルの優先チャネルの割合1402は、セルAが0.27、セルBが0.27、セルCが0.46となり、各セルの優先チャネル量1403は、セルAが5.4Hz、セルBが5.4MHz、セルCが9.2MHzとなり、その合計値は基地局602のシステム帯域幅20MHzとなる。
また、図26を用いて、優先チャネル量決定テーブル作成部223が優先チャネル量決定テーブル212を作成する第4の方法について説明する。
図26において、セル識別子2601は、基地局602傘下の各セルの識別子が保持されており、セルに滞在する全移動体端末数2604には、シーケンス615において、第1の方法で作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている、基地局602傘下の各セルのセルに滞在する全移動体端末数の値が保持されており、優先チャネルの割合2602には、基地局602傘下の各セルに割り当てる優先チャネルのセルが使用可能な全周波数に対する割合が保持されており、優先チャネル量2603には、基地局602傘下の各セルの優先チャネル量が保持されている。
優先チャネル量決定テーブル作成部223は、図8で計算した、セルに滞在する全移動体端末数813から、基地局602傘下の各セル2601に割り当てる優先チャネルの割合を算出し、優先チャネル量決定テーブル212に優先チャネルの割合2602として保持する。優先チャネルの割合2602は、以下の数式(19)〜(21)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
また、優先チャネル量決定テーブル作成部223は、優先チャネルの割合2602から、基地局602傘下の各セル2601夫々に割り当てる優先チャネル量を計算し、優先チャネル量2603として、優先チャネル量決定テーブル212に保持する。優先チャネル量2603は、以下の数式(22)〜(24)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
例えば、基地局602のシステム帯域幅が20MHzであり、シーケンス615において作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている情報が、図8に従うものとすると、基地局602傘下の各セルのセルに滞在する全移動体端末数2604は、セルAが360、セルBが270、セルCが250となり、各セルの優先チャネルの割合2602は、セルAが0.41、セルBが0.31、セルCが0.28となり、各セルの優先チャネル量2603は、セルAが8.2MHz、セルBが6.2MHz、セルCが5.6MHzとなり、その合計値は基地局602のシステム帯域幅20MHzとなる。
また、図27を用いて、優先チャネル量決定テーブル作成部223が優先チャネル量決定テーブル212を作成する第5の方法について説明する。
図27において、セル識別子2701は、基地局602傘下の各セルの識別子が保持されており、セルに滞在する全移動体端末の合計トラフィック量2704には、シーケンス615において、第2の方法で作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている、基地局602傘下の各セルのセルに滞在する全移動体端末の合計トラフィック量の値が保持されており、優先チャネルの割合2702には、基地局602傘下の各セルに割り当てる優先チャネルのセルが使用可能な全周波数に対する割合が保持されており、優先チャネル量2703には、基地局602傘下の各セルの優先チャネルの周波数が保持されている。優先チャネル量決定テーブル作成部223は、図15で計算した、セルに滞在する全移動体端末の合計トラフィック量1513の値から、基地局602傘下の各セル2701に割り当てる優先チャネルの割合を算出し、優先チャネル量決定テーブル212に優先チャネルの割合2702として保持する。優先チャネルの割合2702は、以下の数式(25)〜(27)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
優先チャネル量決定テーブル212を作成する第5の方法において、優先チャネル量決定テーブル作成部223は、優先チャネルの割合2702から、基地局602傘下の各セル2701夫々に割り当てる優先チャネル量を計算し、優先チャネル量2703として、優先チャネル量決定テーブル212に保持する。優先チャネル量2703は、以下の数式(28)〜(30)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
例えば、基地局602のシステム帯域幅が20MHzであり、シーケンス615において作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている情報が、図15に従うものとすると、基地局602傘下の各セルのセルに滞在する全移動体端末の合計トラフィック量2704は、セルAが750Mbps、セルBが650Mbps、セルCが350Mbpsとなり、各セルの優先チャネルの割合2702は、セルAが0.43、セルBが0.37、セルCが0.20となり、各セルの優先チャネル量2703は、セルAが8.6MHz、セルBが7.4MHz、セルCが4.0MHzとなり、その合計値は基地局602のシステム帯域幅20MHzとなる。
また、図28を用いて、優先チャネル量決定テーブル作成部223が優先チャネル量決定テーブル212を作成する第6の方法について説明する。
図28において、セル識別子2801は、基地局602傘下の各セルの識別子が保持されており、セルに滞在する全移動体端末の合計バッファ量2804には、シーケンス615において、第3の方法で作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている、基地局602傘下の各セルのセルに滞在する全移動体端末の合計バッファ量の値が保持されており、優先チャネルの割合2802には、基地局602傘下の各セルに割り当てる優先チャネルのセルが使用可能な全周波数に対する割合が保持されており、優先チャネル量2803には、基地局602傘下の各セルの優先チャネルの周波数が保持されている。優先チャネル量決定テーブル作成部223は、図16で計算した、セルに滞在する全移動体端末の合計バッファ量1613の値から、基地局602傘下の各セル2801に割り当てる優先チャネルの割合を算出し、優先チャネル量決定テーブル212に優先チャネルの割合2802として保持する。優先チャネルの割合2802は、以下の数式(31)〜(33)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
優先チャネル量決定テーブル212を作成する第6の方法において、優先チャネル量決定テーブル作成部223は、優先チャネルの割合2802から、基地局602傘下の各セル2801夫々に割り当てる優先チャネル量を計算し、優先チャネル量2803として、優先チャネル量決定テーブル212に保持する。優先チャネル量2803は、以下の数式(34)〜(36)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
例えば、基地局602のシステム帯域幅が20MHzであり、シーケンス615において作成した、移動体端末情報管理テーブル211に格納されている情報が、図16に従うものとすると、基地局602傘下の各セルのセルの境界近傍に滞在する全移動体端末の合計トラフィック量2804は、セルAが420MByte、セルBが700MByte、セルCが920MByteとなり、各セルの優先チャネルの割合2802は、セルAが0.21、セルBが0.34、セルCが0.45となり、各セルの優先チャネル量2803は、セルAが4.2Hz、セルBが6.8MHz、セルCが9.0MHzとなり、その合計値は基地局602のシステム周波数帯域幅20MHzとなる。
次に、シーケンス617において、基地局602が優先チャネル位置決定部224を用いて、シーケンス616において作成した、優先チャネル量決定テーブル212に格納されている、基地局602傘下の各セルの優先チャネルの、周波数軸上での位置を決定する方法を、図10を用いて説明する。
図10において、基地局602は、セルA1001、セルB1002およびセルC1003を傘下に持つものとする。また、システム周波数帯域幅1010は基地局602のシステム帯域幅であり、その値は20MHzであるとする。
優先チャネル位置決定部224は、セルA1001、セルB1002、セルC1003の優先チャネルがセル間で重複しないように、優先チャネルの周波数軸上での開始位置および終了位置を規定する。
図10では、優先チャネル量決定テーブル212を作成する第1の方法で算出した、優先チャネル量を例に説明をするが、図13、図14、図26、図27および図28で説明をした、優先チャネル量決定テーブル212を作成する第2、第3、第4、第5、第6の方法で算出した、優先チャネル量を用いる場合でも、同様である。
シーケンス616において、基地局602の優先チャネル量決定テーブル作成部223が作成した、優先チャネル量決定テーブル212に、図9の優先チャネル量決定テーブル212を作成する第1の方法で算出した優先チャネル量、セルAの優先チャネルが12.6MHz、セルBの優先チャネルが6、セルCの優先チャネルが1.2MHzであると記されているものとする。
基地局602は、システム帯域幅1010のうち、もっとも小さい周波数値1018である0MHzをセルA1001の優先チャネルの開始位置1004とする。その後、基地局602はセルA1001の優先チャネルの開始位置1004から周波数が増加する方向に対して、シーケンス616で基地局602が作成した、優先チャネル量決定テーブル212に格納されている、セルA1001の優先チャネル1013を確保する。その後、基地局602は、セルA1001の優先チャネル1013の優先チャネル量である12.6を確保し、セルA1001の優先チャネルの終了位置1005に到達した点を、セルB1002の優先チャネル開始位置1006とする。この時、セルA1001の優先チャネルの終了位置1005およびセルB1002の優先チャネル開始位置1006の周波数軸上の値は12.6MHzとなる。
その後、基地局602は、セルB1002の優先チャネルの開始位置1006から、周波数が増加する方向に対して、シーケンス616で基地局602が作成した、優先チャネル量決定テーブル212に格納されている、セルB1002の優先チャネル1014を確保する。その後、基地局602は、セルB1002の優先チャネル1014の優先チャネル量である、6.2MHzを確保し、セルB1002の優先チャネルの終了位置1007に到達した点を、セルC1003の優先チャネルの開始位置1008とする。この時、セルB1002の優先チャネルの終了位置1006およびセルC1003の優先チャネルの開始位置1008の周波数軸上での値は18.8MHzとなる。
その後、基地局602は、セルC1003の優先チャネルの開始位置1008から、周波数が増加する方向に対して、シーケンス616で基地局602が作成した、優先チャネル量決定テーブル412に格納されている、セルC1003の優先チャネル1015の優先チャネル量である、1.2MHzを確保する。
セルA1001にとって、セルA1001の優先チャネルの開始位置1004である0MHzからセルA1001の優先チャネルの終了位置1013である12.6MHzまでの周波数帯域が、セルA1001の優先チャネル1013となり、それ以外の周波数である12.6MHzから7.4MHzは、セルA1001の非優先チャネル1021となる。また、セルB1002の優先チャネルの開始位置1006である12.6MHzからセルB1002の優先チャネルの終了位置1007である18.8MHzまでの周波数帯域が、セルB1002の優先チャネル1014となり、それ以外の周波数である、0MHzから12.6MHzまでの周波数帯域はセルB1002の非優先チャネル1022となり、18.8Mzから20MHzまでの周波数帯域はセルB1002の非優先チャネル1023となる。また、セルC1003の優先チャネルの開始位置1008である18.8MHzからセルC1003の優先チャネルの終了位置1009である20MHzまでの周波数帯域が、セルC1003の優先チャネル1015となり、それ以外の周波数である0MHzから18.8MHzまでの周波数帯域は、セルC1003の非優先チャネル1024となる。
ただし、前記では、最も低い周波数からセルA1001の優先チャネル1013の割り当てを開始し、セルA1001の優先チャネル1013の割り当て後、セルB1002の優先チャネル1014の割り当てを行い、セルB1002の優先チャネル1014の割り当て終了後、セルC1003の優先チャネル1015の割り当てを行ったが、基地局602傘下のどのセルから優先チャネルの割り当てを行ってもよく、割り当てを開始する周波数は最も低い周波数である必要はない。
次に、シーケンス618において、基地局602が重複チャネル量決定部225で、重複チャネル量決定テーブル213に格納されている情報を参照して、基地局602傘下の各セルの重複チャネルを決定する方法について、図11、図12、図17−図24を用いて説明する。
まず、図11、図17および図22を用いて、セルの重複チャネルを決定する第1の方法を説明する。
図11に、第1の方法を用いた重複チャネル量決定テーブル213の例を示す。重複チャネル量決定テーブル213には、基地局603のエッジX541、エッジY542、エッジZ543の夫々のエッジ近傍に滞在している各セルの移動体端末数の比率に応じた、重複チャネル量の値が格納されている。図11の例において、重複チャネル量テーブル214は、エッジ近傍に滞在する移動体端末数の比率1101と、重複チャネル量1102を保持する。前記のとおり、重複チャネル量決定テーブル214に格納されている各値は、あらかじめ設定されているものとする。
シーケンス618において、基地局602が図11の重複チャネル量決定テーブル214を参照し、セルの重複チャネルを決定する方法について、図17を用いて説明する。
フロー1701において、基地局602は、シーケンス615で移動体端末情報管理テーブル作成部222が作成した移動体端末情報管理テーブル211と、重複チャネル量決定テーブル213に格納されている情報をもとに、重複チャネル決定部225が、基地局602傘下の各セルのエッジX541近傍に滞在する移動体端末の比率と、各セルのエッジY542近傍に滞在する移動体端末の比率と、各セルのエッジZ543近傍に滞在する移動体端末の比率を計算する。
各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の比率は以下の数式(37)〜(39)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式において、各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の数は、移動体端末情報管理テーブル211のエッジ近傍に滞在する移動体端末数804から取得する。また、前記計算式において、右辺の分子と分母の値は逆転していても良い。
フロー1702において、基地局602は、前記各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算結果を、重複チャネル量決定テーブル213のエッジ近傍に滞在する移動体端末数の比率1101と照合し、該当する値が格納されている行における、重複チャネル量1102に格納されている値を重複チャネル量として、決定する。
ここで、重複チャネル量の値が負の値を示しているとき、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分母の移動体端末が接続しているセルが、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分子の移動体端末が接続しているセルの優先チャネルを、重複チャネル量決定テーブル214の列1102が示している重複チャネル量の割合だけ、重複して利用できることを示す。また、重複チャネル量の値が正の値を示しているとき、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分子の移動体端末が接続しているセルが、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分母の移動体端末が接続しているセルの優先チャネルを、重複チャネル量決定テーブル214の列1102が示している重複チャネル量の割合だけ、重複して利用できることを示す。
図22に、基地局602が、第1の方法を用いて、シーケンス618において決定した基地局602傘下のセルの重複チャネルの結果の例を示す。
図22において、セルAの優先チャネル2201、セルBの優先チャネル2202およびセルCの優先チャネル2203は、夫々のセルの優先チャネルのうち、隣接セルに対して重複チャネルとして使用を許す割合を示している。また、セルAの重複チャネル2211、セルBの重複チャネル2212およびセルCの重複チャネル2213は、夫々のセルが隣接セルの優先チャネルを重複チャネルとして使用できる割合を示している。
図22の表において、例えば、セルCの重複チャネル2213とセルAの優先チャネル2201が示すセル2214に20%の値が示されている場合、セルCはセルAの優先チャネルのうち、20%をセルCの重複チャネルとして利用できることを示している。また、セルCの重複チャネル2213とセルBの優先チャネル2202が示すセル2215に−10%の値が示されている場合、セルCはセルBの優先チャネルを、セルCの重複チャネルとして利用できないことを示している。
次に、図18、図20および図23を用いて、セルの重複チャネルを決定する第2の方法を説明する。
図20に、第2の方法を用いた重複チャネル量テーブル213の例を示す。重複チャネル量決定テーブル214には、基地局603のエッジX541、エッジY542、エッジZ543の夫々のエッジ近傍に滞在している各セルの移動体端末の合計トラフィック量の比率に応じた、重複チャネル量の値が格納されている。図20の例において、重複チャネル量テーブル214は、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率2001と、重複チャネル量2002を保持する。前記のとおり、重複チャネル量決定テーブル214に格納されている各値は、あらかじめ設定されているものとする。
シーケンス618において、基地局602が図20の重複チャネル量決定テーブル414を参照し、セルの重複チャネルを決定する方法について、図18を用いて説明する。
フロー1801において、基地局602は、シーケンス615で移動体端末情報管理テーブル作成部222が作成した移動体端末情報管理テーブル211と、重複チャネル量決定テーブル213に格納されている情報をもとに、重複チャネル決定部225が、基地局602傘下の各セルのエッジX541近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率と、各セルのエッジY542近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率と、各セルのエッジZ543近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率を計算する。
各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率は以下の数式(40)〜(42)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率の計算式において、各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量は、図15における移動体端末情報管理テーブル211のエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量1504から取得する。また、前記計算式において、右辺の分子と分母の値は逆転していても良い。
フロー1802において、基地局602は、前記各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率の計算結果を、重複チャネル量決定テーブル213のエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率2001と照合し、該当する値が格納されている行における、重複チャネル量2002に格納されている値を重複チャネル量として、決定する。
ここで、重複チャネル量の値が負の値を示しているとき、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分母の移動体端末が接続しているセルが、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率の計算式の、右辺における分子の移動体端末が接続しているセルの優先チャネルを、重複チャネル量決定テーブル214の列2002が示している重複チャネル量の割合だけ、重複して利用できることを示す。また、重複チャネル量の値が正の値を示しているとき、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率の計算式の、右辺における分母の移動体端末が接続しているセルが、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分子の移動体端末が接続しているセルの優先チャネルを、重複チャネル量決定テーブル214の列2002が示している重複チャネル量の割合だけ、重複して利用できることを示す。
図23に、基地局602が、第2の方法を用いて、シーケンス620において決定した基地局602傘下のセルの重複チャネルの結果の例を示す。なお、図の見方については、図22と同様であるため、説明を省略する。
次に、図19、図21および図24を用いて、セルの重複チャネルを決定する第3の方法を説明する。
図21に、第3の方法を用いた重複チャネル量テーブル213の例を示す。重複チャネル量決定テーブル214には、基地局603のエッジX541、エッジY542、エッジZ543の夫々のエッジ近傍に滞在している各セルの移動体端末の合計バッファ量の比率に応じた、重複チャネル量の値が格納されている。図21の例において、重複チャネル量テーブル414は、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率2101と、重複チャネル量2102を保持する。前記のとおり、重複チャネル量決定テーブル414に格納されている各値は、あらかじめ設定されているものとする。
シーケンス618において、基地局602が図21の重複チャネル量決定テーブル414を参照し、セルの重複チャネルを決定する方法について、図19を用いて説明する。
フロー1901において、基地局602は、シーケンス615で移動体端末情報管理テーブル作成部222が作成した移動体端末情報管理テーブル211と、重複チャネル量決定テーブル213に格納されている情報をもとに、重複チャネル決定部225が、基地局602傘下の各セルのエッジX541近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率と、各セルのエッジY542近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率と、各セルのエッジZ543近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率を計算する。
各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率は以下の数式(43)〜(45)を用いて計算する。
Figure 2015026970
Figure 2015026970
Figure 2015026970
各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率の計算式において、各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量は、移動体端末情報管理テーブル211の図16におけるエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量1604から取得する。また、前記計算式において、右辺の分子と分母の値は逆転していても良い。
フロー1902において、基地局602は、前記各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率の計算結果を、重複チャネル量決定テーブル213のエッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率2101と照合し、該当する値が格納されている行における、重複チャネル量2102に格納されている値を重複チャネル量として、決定する。
ここで、重複チャネル量の値が負の値を示しているとき、エッジ近傍に滞在する移動体端の合計バッファ量の比率の計算式の、右辺における分母の移動体端末が接続しているセルが、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率の計算式の、右辺における分子の移動体端末が接続しているセルの優先チャネルを、重複チャネル量決定テーブル214の列2102が示している重複チャネル量の割合だけ、重複して利用できることを示す。また、重複チャネル量の値が正の値を示しているとき、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率の計算式の、右辺における分母の移動体端末が接続しているセルが、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率の計算式の、右辺における分子の移動体端末が接続しているセルの優先チャネルを、重複チャネル量決定テーブル214の列2102が示している重複チャネル量の割合だけ、重複して利用できることを示す。
図24に、基地局602が、第3の方法を用いて、シーケンス618において決定した基地局602傘下のセルの重複チャネルの結果の例を示す。なお、図の見方については、図22と同様であるため、説明を省略する。
図12において、シーケンス614で管理テーブル作成部222が作成した、移動体端末情報管理テーブル211が、図8で示す例に従うものとする。また、図12において、シーケンス615で優先チャネル量決定テーブル作成部223が作成した、優先チャネル量決定テーブル212が、図9で示す例に従うものとする。また、シーケンス616で優先チャネル位置決定部224が決定した、基地局602傘下の各セルの優先チャネルのシステム帯域における位置が、図10で示される例に従うものとする。また、基地局602のメモリ201に格納されている、重複チャネル量決定テーブル213が、図11で示される例に従うものとする。また、図12において、セルA1201およびセルB1202はエッジX1204を挟んで隣接している。また、セルB1202およびセルC1203はエッジY1205を挟んで隣接している。セルA1201およびセルC1203はエッジZ1206を挟んで隣接している。
図12は、前記計算式を用いて、重複チャネル決定部225が、基地局602傘下の各セルに接続している、エッジ近傍に滞在している移動体端末の比率を計算した結果、基地局エッジX1204近傍に滞在する移動体端末の比率が、0.5であり、エッジY1205近傍に滞在する移動体端末の比率が1.5であり、エッジZ1206近傍に滞在する移動体端末の比率が2.0である場合に、図11の重複チャネル量決定テーブル214を参照して、各セルの重複チャネルを配分した結果の例となる。
図11の重複チャネル決定テーブル213の例と照合すると、エッジXを挟んだセルAとセルBの重複チャネル量はマイナス20%となる。従って、図12において、セルA1201の優先チャネル1207である12.6MHzの帯域幅の20%である、2.52MHzの帯域をセルB1202の優先チャネルとして利用することができ、これがセルB1202の重複チャネル1212となる。また、図11によると、エッジYを挟んだセルB1202とセルC1203の重複チャネル量は、プラス10%となる。従って、セルC1203の優先チャネル1209である、1.2MHzの帯域幅の10%である0.12MHzをセルB1202においても優先チャネルとして利用することができ、これがセルB1202の重複チャネル1213となる。また、図11によると、エッジZを挟んだセルCとセルAの重複チャネル量はプラス20%となる。従って、図12において、セルA1201の優先チャネル1207である12.6MHzの帯域幅の20%である、2.52MHzをセルC1203において優先チャネルとして利用することができ、この値がセルC1203の重複チャネル1219となる。
シーケンス615において、基地局602が作成した移動体端末情報管理テーブル211において、セル境界近傍に滞在する全移動体端末の数では、セルC803はセルA801、セルB802に比べ、少ないため、優先チャネルの割当量はセルA801、セルB802に比べ、少ない。しかし、エッジZ近傍に滞在する移動体端末の数を比較すると、セルC803の移動体端末が、セルA801に比べ多いため、エッジZ近傍においては、セルC803がより多くの優先チャネルが必要となる。
従って、シーケンス616において、セル全体で、干渉の低減が必要な、セル境界近傍に滞在する全移動体端末数の数に応じて、優先チャネルの割り当てを行うこととともに、シーケンス618において、各エッジ近傍に滞在する移動体端末の数を隣接セル間で比較して、優先チャネルの重複をさせることにより、セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末のスループットの向上を図ることができる。
次に、シーケンス619において、基地局602のスケジューリング機能部226が基地局602傘下の各セルに接続する移動体端末に対して下り信号のスケジューリングを行う方法について、図29および図12を用いて説明する。図29において、各セルが保有する優先チャネルおよび非優先チャネルは、シーケンス618において、図12の例に従い決定されたものとする。
まず、フロー2901において、スケジューリング機能部226は第1のエッジ近傍に 滞在している移動体端末に対して、第2のエッジを挟んだ隣接セルと重複している優先チャネルを優先的に割り当てる。
次に、フロー2902において、スケジューリング機能部226は第2のエッジ近傍に滞在している移動体端末に対して、第1のエッジを挟んだ隣接セルと重複している優先チャネルを優先的に割り当てる。
次に、フロー2903において、スケジューリング機能部226は基地局端近傍に滞在する移動体端末に対して、各セルの重複していない優先チャネルを優先的に割り当てる。
次に、フロー2904において、スケジューリング機能部226は、基地局近傍に滞在する移動体端末、およびセル中央部に滞在する移動体端末に対して非優先チャネルを優先的に割り当てる。
例えば、図12において、セルA1201はエッジX1204とエッジZ1206の2つのエッジを隣接セルとのエッジとして有する。ここで、エッジXをセルA1201の第1のエッジとすると、第2のエッジはエッジZ1206となり、エッジZ1206を挟んだ隣接セルはセルC1203となる。
従って、図12の例では、フロー2902において、エッジZ1206近傍に滞在する移動体端末に対して、セルBと重複するセルAの優先チャネル1224を優先的に割り当てを行う。また、フロー2902において、エッジY1205近傍に滞在する移動体端末に対して、セルC1203と重複するセルA1201の優先チャネル1223を優先的に割り当てを行う。また、フロー2903において、隣接セルとの優先チャネルと重複していないセルAの優先チャネル1225をセルA1201の基地局端近傍に滞在する移動体端末に対して割り当てを行う。また、フロー2904において、セルA1201の基地局近傍に滞在する移動体端末およびセル中央部に滞在する移動体端末に対して、セルAの非優先チャネル1226を優先的に割り当てを行う。その他のセルB1202、セルC1203と接続している移動体端末のスケジューリングについても同様の操作を行う。
以上のようなスケジューリングを行うことで、優先チャネルの重複を行った場合においても、隣接セル間のエッジ近傍に滞在する移動体端末に対して割り当てる周波数を異なるものにすることで、隣接セル間のエッジ近傍に滞在する移動体端末同士の干渉を防ぐことができる。
次に、シーケンス621において、基地局602が重複チャネル調整部227で、基地局602傘下の各セルの重複チャネルの調整を行う方法について、図30を用いて説明する。シーケンス621の処理は、基地局602傘下の各セルのエッジに対して行う。図30は基地局602のエッジXにおける重複チャネル調整処理の例であるが、基地局602傘下のほかのエッジである、エッジY、エッジZについても同様の処理を行う。
まず、フロー3011において、重複チャネル調整部227は、シーケンス620において、基地局602傘下の各移動体端末に対して送信したトラフィック量の情報を送信データ処理部229から取得し、メモリ201に保持する。
次に、フロー3001において、基地局重複チャネル調整部227は、シーケンス618で決定した基地局602参加の各セルの重複チャネル配分結果において、セルAがセルBに対して優先チャネルを貸しているか否かを判定する。ここで、セルAがセルBに対して優先チャネルを貸している状態とは、セルBがセルAの優先チャネルを重複して利用していることを意味し、重複チャネル量決定テーブル213の重複チャネル量の値が正の値を指し示していることを表す。
セルAがセルBに対して、優先チャネルを貸している場合(フロー3001のYes)、フロー3002において、重複チャネル調整部227は、セルAとセルBのスループットが重複チャネルを変更する前と比べて向上したか否かを判定する。ここでスループットとは、セルAのエッジX近傍に滞在する移動体端末とセルBのエッジX近傍に滞在する移動体端末の合計スループットであり、基地局602における送信データ処理部229において、当該移動体端末に対して送信するトラフィックの量である。
セルAとセルBのスループットが向上した場合(フロー3002のYes)、重複チャネル調整部227は、フロー3004において、セルAのセルBに対する重複チャネル量を上昇させる。ここで、セルAの重複チャネル量の上昇値は、例えば、図11の重複チャネル量決定テーブル213における、重複チャネル量1102の値を、一行下げたマスに格納されている値を、新たなセルAの重複チャネル量とすることで決定する。
セルAとセルBのスループットが向上しなかった場合(フロー3002のNo、重複チャネル調整部227は、フロー3005において、セルAのセルBに対する重複チャネル量を減少させる。ここで、セルAの重複チャネル量の減少値は、例えば、図11の重複チャネル量決定テーブル213における、重複チャネル量1102の値を、一行上げたマスに格納されている値を、新たなセルAの重複チャネル量とすることで決定する。
また、セルAがセルBに対して、優先チャネルを貸していない場合(フロー3001のNo)、重複チャネル調整部は、フロー3003において、セルAとセルBのスループットが重複チャネルを変更する前と比べて向上したか否かを判定する。
セルAとセルBのスループットが向上した場合(フロー3003のYes)、重複チャネル調整部227は、フロー3006において、セルAのセルBに対する重複チャネル量を減少させる。ここで、セルAの重複チャネル量の減少値は、例えば、図11の重複チャネル量決定テーブル213における、重複チャネル量1102の値を、一行下げたマスに格納されている値を、新たなセルAの重複チャネル量とすることで決定する。
また、セルAとセルBのスループットが減少した場合(フロー3003のNo)、重複チャネル調整部227は、フロー3006において、セルAのセルBに対する重複チャネル量を上昇させる。ここで、セルAの重複チャネル量の上昇値は、例えば、図11の重複チャネル量決定テーブル213における、重複チャネル量1102の値を、一行上げたマスに格納されている値を、新たなセルAの重複チャネル量とすることで決定する。
次に、フロー3008において、重複チャネル調整部227は、変更した各セルの重複チャネル量に基づいて、基地局602傘下の各移動体端末に対してスケジューリングおよび下り通信を行う。ここで、移動体端末に対するスケジューリングは、シーケンス619と同様の方法にて行う。
また、フロー3009において、重複チャネル調整部227は、フロー3008で基地局602傘下の各移動体端末に対して送信したトラフィック量の情報を、送信データ処理部229から取得し、メモリ201に保持する。
その後、フロー3010において、重複チャネル調整部227は、セルの重複チャネル量の増加と減少を交互に、所定の回数繰り返したか否かを判定する。セルの重複チャネル量の増加と減少を交互に所定の回数繰り返した場合(フロー3010のYes)、重複チャネル調整部227は、重複チャネル量の調整処理を終了する。セルの重複チャネル量の増加と減少を交互に所定の回数繰り返していない場合(フロー3010のNo)、重複チャネル調整部227は再びフロー3001を行う。3010でYesの判断基準となる所定の回数はあらかじめ設定した値を用いる。
シーケンス621において、重複チャネル量の調整を行うことで、基地局602におけるエッジ近傍に滞在する移動体端末の数、トラフィック量、バッファ量の偏りに対する、重複チャネル量の値を最適化することが可能となる。例えば、シーケンス618の各セルの重複チャネルを決定する第1の方法において、エッジ近傍に滞在する移動体端末数の比率α1101の値が1.0であり、セルAのセルBに対する重複チャネル量1102が10%となり、その結果、セルAおよびセルBのエッジX近傍に滞在する移動体端末のスループットが減少してしまう場合、当該移動体端末群のスループットを向上させるような、新たな重複チャネル量を設定することができる。また、シーケンス618の結果、セルAおよびセルBのエッジX近傍に滞在する移動体端末のスループットが増加した場合においても、当該移動体端末群のスループットをより向上させるような、新たな重複チャネル量を設定することができる。
次に、図31のシーケンス図を用いて、基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第2の方法について説明する。
図31において、基地局3102は、図6の例と同じセル構成、エッジ構成であるものとし、基地局602傘下の各セルの周波数帯域は同一であるものとする。
基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第1の方法では、セルの優先チャネル量決定の後、優先チャネルの位置決定、セルの重複チャネル量決定を行ったが、基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第2の方法では、セルの重複チャネル量決定の後、セルの優先チャネル量決定、優先チャネルの位置決定を行う。
基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第2の方法では、シーケンス3116において、基地局3102が、重複チャネル決定部225で、移動体端末情報管理テーブル211と、重複チャネル量決定テーブル3113の情報をもとに、基地局3102傘下の各セルの重複チャネルを決定する。その後、シーケンス3117において、基地局3102が、優先チャネル量決定テーブル作成部223で、移動体端末情報管理テーブル211を参照し、各セルの優先チャネル量を決定するための情報を、優先チャネル量決定テーブル212に格納する。その後、シーケンス3118において、基地局3102が、優先チャネル位置決定部224で、各セルの優先チャネルの周波数を決定する。その後、シーケンス3116で決定した各セルの重複チャネル量と、シーケンス3117およびシーケンス3118で決定した各セルの優先チャネルおよび優先チャネル位置から、各セルが保有する優先チャネルと非優先チャネルが決定される。その後、シーケンス3119において、移動体端末3201に対してスケジューリングを実施する。その後、シーケンス3222において、前記スケジューリング結果に基づいて、基地局3202は移動体端末3201に対して下り通信を行う。シーケンス3111−3115の処理は、図6で説明した、シーケンス611−615と同様であり、また、シーケンス3117および3118の処理は、図6のシーケンス616および617と同様である。その後行う、重複チャネル量調整3221の処理は、図6で説明した重複チャネル量調整621と同様である。
シーケンス3116において、重複チャネル量を決定する方法について、図34〜36を用いて説明する。図34は、第4の方法を用いた重複チャネル量決定テーブル213の例である。図34の例において、重複チャネル量テーブル214は、エッジ近傍に滞在する移動体端末数の比率3401、重複チャネル量の比率3402および重複チャネル量3403を保持する。重複チャネルの比率3402は、基地局3102のエッジZ541、エッジ542、エッジ543の夫々のエッジ近傍に滞在している各セルの移動体端末の比率に応じた値が格納されている。また、重複チャネル量3403は、重複チャネルの比率3402に、基地局3102のシステム帯域幅を乗算した値が格納されている。図34の例では、システム帯域幅が20MHzであるものとして算出された値が格納されている。前記のとおり、重複チャネル量決定テーブル214に格納されている各値は、あらかじめ設定されているものとする。
まず、基地局3102は、シーケンス3115で移動体端末情報管理テーブル作成部222が作成した移動体端末情報管理テーブル211と重複チャネル量決定テーブル213に格納されている情報をもとに、重複チャネル決定部225が基地局3102傘下の各セルのエッジX541近傍に滞在する移動体端末の比率と、各セルのエッジY542近傍に滞在する移動体端末の比率と、各セルのエッジZ543近傍に滞在する移動体端末の比率を計算する。このとき計算に用いる数式は、数式(37)〜(39)を用いる。
その後、基地局602は、前記各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算結果を、重複チャネル量決定テーブル213のエッジ近傍に滞在する移動体端末数の比率3401と照合し、該当する値が格納されている行における、重複チャネル量3403に格納されている値を重複チャネル量として、決定する。
ここで、重複チャネル量の値が負の値を示しているとき、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分母の移動体端末が接続しているセルが、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分子の移動体端末が接続しているセルの優先チャネルを、重複チャネル量決定テーブル214の列3403が示している重複チャネル量だけ、重複して利用できることを示す。また、重複チャネル量の値が正の値を示しているとき、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分子の移動体端末が接続しているセルが、エッジ近傍に滞在する移動体端末の比率の計算式の、右辺における分母の移動体端末が接続しているセルの優先チャネルを、重複チャネル量決定テーブル214の列3403が示している重複チャネル量だけ、重複して利用できることを示す。
また、各セルのエッジ近傍に滞在する移動体端末の比率を計算する際に用いる数式は、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計トラフィック量の比率を計算する数式(40)〜(42)でも、エッジ近傍に滞在する移動体端末の合計バッファ量の比率を計算する数式(43)〜(45)でもよく、数式(40)〜(42)を用いる場合は、重複チャネル量決定テーブルは図35の例で示され、数式(43)〜(45)を用いる場合は、重複チャネル量決定テーブルは図36の例で示される。
図37に、基地局3102が、シーケンス3116において決定した基地局602傘下のセルの重複チャネルの結果の例を示す。
図37において、セルAの優先チャネル3701、セルBの優先チャネル3702およびセルCの優先チャネル3703は、夫々のセルの優先チャネルのうち、隣接セルに対して重複チャネルとして使用を許す帯域を示している。また、セルAの重複チャネル3711、セルBの重複チャネル3712およびセルCの重複チャネル3713は、夫々のセルが隣接セルの優先チャネルを重複チャネルとして使用できる帯域を示している。
図37の表において、例えば、セルCの重複チャネル3713とセルAの優先チャネル3701が示すセル3714に4MHzの値が示されている場合、セルCはセルAの優先チャネルのうち、4MHzをセルCの重複チャネルとして利用できることを示している。また、セルCの重複チャネル3713とセルBの優先チャネル3702が示すセル3715に−2MHzの値が示されている場合、セルCはセルBの優先チャネルを、セルCの重複チャネルとして利用できないことを示している。
次に、図32のシーケンス図を用いて、基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第3の方法について説明する。なお、前記第3の方法では、本発明を実施するための干渉制御方式はコアネットワーク装置内にあるものとする。
図32において、基地局3202は、図6の例と同じセル構成、エッジ構成であるものとし、基地局602傘下の各セルの周波数帯域は同一であるものとする。
まず、シーケンス3211において、基地局3202と移動体端末3201が通信を開始する。その後、シーケンス3212において、コアネットワーク装置3203は、基地局3202傘下のセルに接続している全移動体端末に対して通信品質報告要求をする。シーケンス3213において、移動体端末3201は、通信品質測定部311を用いて、基地局3202傘下の各セルの通信品質を測定し、基地局3202に対して報告する。その後、シーケンス3214において、基地局3203は、コアネットワーク装置3203に対して、移動体端末3201が測定した各セルの通信品質をコアネットワーク装置3203に報告する。その後、シーケンス3215〜3219において、図6で説明したシーケンス614〜618と同様の処理を行う。その後、シーケンス3220において、コアネットワーク装置3203は、基地局3202に対して、シーケンス3217で決定した基地局3202傘下の各セルの優先チャネル量、シーケンス3218で決定した基地局3202傘下の各セルの優先チャネルの周波数、およびシーケンス3219で決定した基地局3202傘下の各セルの重複チャネルの情報を基地局3202に対して通知する。その後、シーケンス3221において、基地局3202は、シーケンス3217で決定した基地局3202傘下の各セルの優先チャネル量、シーケンス3218で決定した基地局3202傘下の各セルの優先チャネルの周波数、およびシーケンス3219で決定した基地局3202傘下の各セルの重複チャネルに基づいて、基地局3202傘下の各セルの優先チャネルと重複チャネルを設定し、移動体端末3201に対してスケジューリングを実施する。その後、シーケンス3222において、前記スケジューリング結果に基づいて、基地局3202は移動体端末3201に対して下り通信を行う。その後行う、重複チャネル量調整3223の処理は、図6で説明した重複チャネル量調整621と同様である。
次に、図4のシーケンス図を用いて、基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第4の方法について説明する。なお、上記第4の方法では、本発明を実施するための干渉制御方式はコアネットワーク装置内にあるものとする。
図4において、基地局402は、図6の例と同じセル構成、エッジ構成であるものとし、基地局602傘下の各セルの周波数帯域は同一であるものとする。
基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第3の方法では、セルの優先チャネル量決定の後、優先チャネルの位置決定、セルの重複チャネル量決定を行ったが、基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第4の方法では、セルの重複チャネル量決定の後、セルの優先チャネル量決定、優先チャネルの位置決定を行う。
基地局が自身と通信している移動体端末から報告される通信品質情報に応じて、優先チャネルおよび重複チャネルを制御する第4の方法では、シーケンス416において、基地局402が、重複チャネル決定部225で、移動体端末情報管理テーブル211と、重複チャネル量決定テーブル213の情報をもとに、基地局402傘下の各セルの重複チャネルを決定する。その後、シーケンス417において、基地局402が、優先チャネル量決定テーブル作成部223で、移動体端末情報管理テーブル211を参照し、各セルの優先チャネル量を決定するための情報を、優先チャネル量決定テーブル212に格納する。その後、シーケンス418において、基地局3102が、優先チャネル位置決定部224で、各セルの優先チャネルの周波数を決定する。
ここで、セルの重複チャネル量決定416は、図32のシーケンス図におけるセルの重複チャネル量決定3219と同様である。また、セルの優先チャネル量決定418は、図31のシーケンス図におけるセルの優先チャネル量決定3117と同様である。また、優先チャネルの位置決定419は、図32のシーケンス図における優先チャネルの位置決定3218と同様である。
以上のように、本実施形態による基地局装置、コアネットワーク装置および無線通信システムでは、セル内の各移動体端末に、基地局からの下り信号の通信品質情報を報告させることにより各移動体端末のセル内での位置を推定し、隣接するセル間でのセル境界近傍に滞在する移動体端末数の分布や当該移動体端末のトラフィック量、または当該移動体端末に対する下りデータのバッファ量、の偏りを監視し、セル境界近傍に滞在する移動体端末が多ければ、当該セルにてセル境界近傍に滞在する移動体端末に対して割り当てる周波数を多く割り振り、セル境界近傍に滞在する移動体端末が少なければ当該セルの、セル境界近傍に滞在する移動体端末に対して割り当て可能な周波数を少なく割り振ることで、隣接するセル間全体でシステムが保有するセル境界近傍に滞在する移動体端末に割り当て可能な周波数を効率的に活用する。
また、隣接するセル間のセル境界近傍に滞在する移動体端末の数を比較し、あるセルに隣接するセルにおける、当該移動体端末の少ないセル境界近傍に滞在する移動体端末に優先的に割り当てる周波数を、あるセルのセル境界近傍の当該移動体端末に対して重複割り当てを許すことで、セル境界近傍に滞在する移動体端末が使用可能な干渉の影響の低い周波数を効率的に用い、セル境界近傍に滞在する移動体端末の干渉低減、およびセルスループット向上を図ることができる。
本実施形態によれば、隣接するセル間で、セル境界近傍に滞在する移動体端末の偏りに応じて、当該移動体端末に対して優先的に割り当てる周波数を制御することに加え、当該周波数がセル境界近傍で使用されていないセルに、隣接するセルのセル境界に滞在する移動体端末に対して重複割り当てを許すことで、当該周波数の利用効率を向上させ、セル境界近傍に滞在する移動体端末に対する隣接セルからの干渉を低減しつつ、セルスループットの向上を図ることができる。
101、102、103 基地局
111、112、113、114、115、116、117、118、119 セル
121 ネットワーク
122 コアネットワーク装置
131、132、133、134、135、136、137、138、139 移動体端末
201 基地局装置のメモリ
202 基地局装置のCPU/DSP
203 基地局装置の無線インタフェース
204 基地局装置の論理回路
205 基地局装置の有線インタフェース
211 基地局装置の移動体端末情報管理テーブル
212 基地局装置の優先チャネル量決定テーブル
213 基地局装置の重複チャネル量決定テーブル
214 基地局装置の送信データバッファ
221 基地局装置の移動体端末滞在位置判定部
222 基地局装置の移動体端末情報管理テーブル作成部
223 基地局装置の優先チャネル量決定テーブル作成部
224 基地局装置の優先チャネル位置決定部
225 基地局装置の重複チャネル決定部
226 基地局装置のスケジューリング機能部
227 基地局装置の重複チャネル量調整部
228 基地局装置の送信電力制御部
229 基地局装置の送信データ処理部
230 基地局装置の受信データ処理部
301 移動体端末装置のメモリ
302 移動体端末装置のCPU/DSP
303 移動体端末装置の無線インタフェース
304 移動体端末装置の論理回路
311 移動体端末装置の通信品質測定部
312 移動体端末装置の送信データ処理部
313 移動体端末装置の受信データ処理部
2501 コアネットワーク装置のメモリ
2502 コアネットワーク装置のCPU/DSP
2503 コアネットワーク装置の論理回路
2504 コアネットワーク装置の有線インタフェース
2511 コアネットワーク装置の移動体端末情報管理テーブル
2512 コアネットワーク装置の優先チャネル量決定テーブル
2513 コアネットワーク装置の重複チャネル量決定テーブル
2521 コアネットワーク装置の移動体端末滞在位置判定部
2522 コアネットワーク装置の移動体情報管理テーブル作成部
2523 コアネットワーク装置の優先チャネル量決定テーブル作成部
2524 コアネットワーク装置の優先チャネル位置決定部
2525 コアネットワーク装置の重複チャネル決定部
2526 コアネットワーク装置の重複チャネル量調整部
2527 コアネットワーク装置の送信データ処理部
2528 コアネットワーク装置の受信データ処理部

Claims (20)

  1. 少なくとも第1のセルと前記第1のセルに隣接する第2のセルとを含む複数のセルを構成する基地局装置であって、
    前記セル毎に、セルのエッジ近傍に滞在する第1の移動体端末群の情報および基地局端近傍に滞在する第2の移動体端末郡の情報を管理する移動体端末情報管理部と、
    前記第1の移動体端末群の情報および前記第2の移動体端末郡の情報に基づいて、前記第1の移動体端末群および前記第2の移動体端末郡に割り当てる優先チャネル量を制御する優先チャネル量制御部と、
    を有することを特徴とする基地局装置。
  2. 請求項1に記載の基地局装置であって、
    前記優先チャネル量制御部は、前記第1の移動体端末群および前記第2の移動体端末郡の端末数またはトラフィック量またはバッファ量に基づいて、前記優先チャネル量を制御することを特徴とする基地局装置。
  3. 請求項2に記載の基地局装置であって、
    前記優先チャネル量制御部は、複数の前記セル毎の前記端末数または前記トラフィック量または前記バッファ量の比に応じて、前記セル毎の前記優先チャネル量を決定することを特徴とする基地局装置。
  4. 請求項1に記載の基地局装置であって、
    前記移動体端末情報管理部は、前記セル毎に、前記第1および第2の移動体端末群を含む、前記セル内に滞在する全移動端末の情報を管理し、
    前記優先チャネル量制御部は、前記全移動端末の情報に基づいて、前記第1の移動体端末群および前記第2の移動体端末郡に割り当てる優先チャネル量を制御することを特徴とする基地局装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の基地局装置であって、
    前記第1のセルと前記第2のセルは、第1のエッジにおいて隣接しており、
    前記第1のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の情報および前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の情報に基づいて、前記第1のセルおよび前記第2のセルとの間で前記優先チャネルを重複して使用する重複チャネル量を決定する重複チャネル決定部を有することを特徴とする基地局装置。
  6. 請求項5に記載の基地局装置であって、
    前記重複チャネル決定部は、前記第1のセルおよび前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の端末数またはトラフィック量またはバッファ量に基づいて、前記重複チャネル量を決定することを特徴とする基地局装置。
  7. 請求項6に記載の基地局装置であって、
    前記重複チャネル決定部は、前記第1のセルおよび前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の端末数またはトラフィック量またはバッファ量の比に応じて、前記重複チャネル量を決定することを特徴とする基地局装置。
  8. 請求項7に記載の基地局装置であって、
    前記第1のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の端末数またはトラフィック量またはバッファ量が、前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の端末数またはトラフィック量またはバッファ量よりも大きい場合、
    前記重複チャネル決定部は、前記第2のセルの優先チャネルの一部を前記第1のセルが重複して使用するように制御することを特徴とする基地局装置。
  9. 請求項8に記載の基地局装置であって、
    前記移動体端末に周波数を割り当てるスケジューリング部を有し、
    前記第1のセルと第3のセルは、第2のエッジにおいて隣接しており、
    前記スケジューリング部は、前記記第1のセルが重複して使用する前記第2のセルの優先チャネルの一部の周波数を、前記第1のセルの前記第2のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群に割り当てることを特徴とする基地局装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の基地局装置であって、
    前記第2のセルの優先チャネルの一部を前記第1のセルが重複して使用するように制御した結果、前記第1のセルおよび前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群のスループットが向上した場合、前記第1のセルが重複して使用する前記第2のセルの優先チャネル量を増加させることを特徴とする基地局装置。
  11. 少なくとも第1のセルと前記第1のセルに隣接する第2のセルとを含む複数のセルを構成する基地局装置にネットワークを介して接続されるコアネットワーク装置であって、
    前記セル毎に、セルのエッジ近傍に滞在する第1の移動体端末群の情報および基地局端近傍に滞在する第2の移動体端末郡の情報を管理する移動体端末情報管理部と、
    前記第1の移動体端末群の情報および前記第2の移動体端末郡の情報に基づいて、前記第1の移動体端末群および前記第2の移動体端末郡に割り当てる優先チャネル量を制御する優先チャネル量制御部と、
    を有することを特徴とするコアネットワーク装置。
  12. 請求項11に記載のコアネットワーク装置であって、
    前記優先チャネル量制御部は、前記第1の移動体端末群および前記第2の移動体端末郡の端末数またはトラフィック量またはバッファ量に基づいて、前記優先チャネル量を制御することを特徴とするコアネットワーク装置。
  13. 請求項12に記載のコアネットワーク装置であって、
    前記優先チャネル量制御部は、複数の前記セル毎の前記端末数または前記トラフィック量または前記バッファ量の比に応じて、前記セル毎の前記優先チャネル量を決定することを特徴とするコアネットワーク装置。
  14. 請求項11から請求項13のいずれかに記載のコアネットワーク装置であって、
    前記第1のセルと前記第2のセルは、第1のエッジにおいて隣接しており、
    前記第1のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の情報および前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の情報に基づいて、前記第1のセルおよび前記第2のセルとの間で前記優先チャネルを重複して使用する重複チャネル量を決定する重複チャネル決定部を有することを特徴とするコアネットワーク装置。
  15. 請求項14に記載のコアネットワーク装置であって、
    前記重複チャネル決定部は、前記第1のセルおよび前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の端末数またはトラフィック量またはバッファ量に基づいて、前記重複チャネル量を決定することを特徴とするコアネットワーク装置。
  16. 少なくとも第1のセルと前記第1のセルに隣接する第2のセルとを含む複数のセルを構成する基地局装置が配備される無線通信システムにおけるセル間干渉制御方法であって、
    前記セル毎に、セルのエッジ近傍に滞在する第1の移動体端末群の情報および基地局端近傍に滞在する第2の移動体端末郡の情報を管理する第1のステップと、
    前記第1の移動体端末群の情報および前記第2の移動体端末郡の情報に基づいて、前記第1の移動体端末群および前記第2の移動体端末郡に割り当てる優先チャネル量を制御する第2のステップ、
    を有することを特徴とするセル間干渉制御方法。
  17. 請求項16に記載のセル間干渉制御方法であって、
    前記第2のステップでは、前記第1の移動体端末群および前記第2の移動体端末郡の端末数またはトラフィック量またはバッファ量に基づいて、前記優先チャネル量を制御することを特徴とするセル間干渉制御方法。
  18. 請求項17に記載のセル間干渉制御方法であって、
    前記第2のステップでは、複数の前記セル毎の前記端末数または前記トラフィック量または前記バッファ量の比に応じて、前記セル毎の前記優先チャネル量を決定することを特徴とするセル間干渉制御方法。
  19. 請求項16から請求項18のいずれかに記載のセル間干渉制御方法であって、
    前記第1のセルと前記第2のセルは、第1のエッジにおいて隣接しており、
    前記第1のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の情報および前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の情報に基づいて、前記第1のセルおよび前記第2のセルとの間で前記優先チャネルを重複して使用する重複チャネル量を決定する第3のステップを有することを特徴とするセル間干渉制御方法。
  20. 請求項19に記載のセル間干渉制御方法であって、
    前記第3のステップでは、前記第1のセルおよび前記第2のセルの前記第1のエッジ近傍に滞在する前記第1の移動体端末群の端末数またはトラフィック量またはバッファ量に基づいて、前記重複チャネル量を決定することを特徴とするセル間干渉制御方法。
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