JP2015026960A - 基地局装置、通信装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

基地局装置、通信装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 基地局装置との接続に移動体通信装置が用いるキャリアを制御すること。
【解決手段】 それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアを用いて通信を行う基地局装置は、複数のキャリアの使用状況の情報を取得し、その使用状況に応じて、複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を生成する。基地局装置は、キャリア情報を通信装置へ通知し、通信装置は、そのキャリア情報に基づいて、基地局装置への接続に用いるキャリアを決定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は無線通信システムにおける干渉制御技術に関する。
移動通信システムにおいて、3GPP(Third Generation Partnership Project)の標準規格の1つである「LTE(Long Term Evolution)」が普及し始めている(非特許文献1)。また、近年、3GPPでは、LTEを更に高度化させた、LTE−Advancedに関する検討が行われている。LTE又はLTE−Advancedにおいては、基地局装置は1つの広い周波数帯域を有するバンドクラス内に、それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリア(コンポーネントキャリア)を含むことができる。移動体通信装置は、これらの複数のキャリアのうちの、少なくともいずれかを用いて基地局装置に接続することで、基地局装置との通信を行う。
基地局装置は、移動体通信装置が初期アクセス時にこれらの複数のキャリアのうちのどのキャリアに接続するかを事前に知ることができなかった。このため、移動体通信装置が、他のキャリアが混雑していないにもかかわらず、混雑している方のキャリアに対して接続を試行してしまうという課題があった。また、この場合、基地局装置は、初期アクセス時に、移動体通信装置を混雑しているキャリアから混雑していないキャリアへ移行(ハンドオーバ)させることが考えられる。しかしながら、この場合、このハンドオーバの処理のため、移動体通信装置と基地局装置との間で実データ通信が開始されるまでに時間がかかるという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、基地局装置との接続に移動体通信装置が用いるキャリアを制御可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による基地局装置は、それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアを用いて通信を行う基地局装置であって、前記複数のキャリアの使用状況の情報を取得する取得手段と、前記使用状況に応じて、前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を生成する生成手段と、前記キャリア情報を前記通信装置へ通知する通知手段と、を有する。
上記目的を達成するため、本発明による通信装置は、それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアのいずれかを用いて基地局装置と通信を行う通信装置であって、前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を前記基地局装置から取得する取得手段と、前記キャリア情報に基づいて、前記基地局装置への接続に用いるキャリアを決定する決定手段と、を有する。
本発明によれば、基地局装置との接続に移動体通信装置が用いるキャリアを制御することが可能となる。
無線通信システムの構成例を示す図。 基地局装置又は移動体通信装置のハードウェア構成例を示す図。 基地局装置の機能構成例を示すブロック図。 移動体通信装置の機能構成例を示すブロック図。 無線通信システムで実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(無線通信システムの構成)
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る無線通信システムは、基地局装置と1つ以上の移動体通信装置とを含む。基地局装置は、例えば3.5GHz帯の周波数帯域(バンドクラス)に対応し、その周波数帯域内には、複数のキャリア(コンポーネントキャリア)が含まれる。移動体通信装置は、これらの複数のキャリアのうち、少なくとも1つのキャリアを用いて基地局装置との間で通信を行う。なお、以下では、説明を簡単にするために、各移動体通信装置は、1つのキャリアを用いて基地局装置との接続を確立するものとする。
従来、基地局装置は、複数のキャリアのうちの、どのキャリアに対して、移動体通信装置が初期アクセスを試みるかについて、制御する方法を持たなかった。また、移動体通信装置は、どのキャリアが混雑していないか、など、基地局装置が接続を希望するキャリアがどのキャリアであるのかを知ることができなかった。このため、移動体通信装置は、空いているキャリアがあるにも関わらず、複数の移動体通信装置が接続しており、混雑しているキャリアに対して、初期アクセスを試みてしまう場合があった。この場合、基地局装置は、移動体通信装置が他の混雑していないキャリアを使用するように、接続確立後にそのキャリアへの移行(ハンドオーバ)を指示する。そして、ハンドオーバ後に、基地局装置と移動体通信装置との間でデータの送受信を開始する。このため、このハンドオーバの処理を実行するための時間が必要となり、実際の通信が開始されるまでに多くの時間を要することとなる場合がある。
このため、本実施形態の基地局装置は、複数のキャリアに関する使用状況を、接続している移動体通信装置の数や、所定の時間範囲内の過去又は現在において使用されている無線リソースの量(例えば、無線リソース使用率)等を監視することによって取得する。そして、基地局装置は、その使用状況に応じて、複数のキャリアのどのキャリアを移動体通信装置が使用すべきかを決定する。なお、ここでの使用すべきキャリアは、移動体通信装置が初期アクセス時、すなわち接続の確立時に使用すべきキャリア、又は例えば隣接セルからハンドオーバされてくる移動体通信装置が使用すべきキャリアなどを含む。また、基地局装置は、例えば、混雑しているキャリアへの接続の試行を禁止するように、使用すべきでないキャリア、すなわち、接続の確立に使用すべきでないキャリアを決定してもよい。基地局装置は、決定した使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を移動体通信装置に通知する。移動体通信装置は、このキャリア情報に基づいて、接続の確立に使用するキャリアを決定する。以下、基地局装置及び移動体通信装置の構成及び動作について、詳細に説明する。
(基地局装置及び移動体通信装置のハードウェア構成例)
図2は、基地局装置及び移動体通信装置のハードウェア構成の例を示すブロック図である。基地局装置及び移動体通信装置は、一例において、図2に示すような、同様のハードウェア構成を有し、例えば、CPU201、ROM202、RAM203、外部記憶装置204、及び通信装置205を有する。基地局装置及び移動体通信装置では、例えばROM202、RAM203及び外部記憶装置204のいずれかに記録された、以下に示す基地局装置及び移動体通信装置の各機能を実現するプログラムがCPU201により実行される。そして、基地局装置及び移動体通信装置は、通信装置205を用いて、基地局装置と移動体通信装置との間の通信、又は基地局装置間通信を行う。なお、図2では、基地局装置及び移動体通信装置は、1つの通信装置205を有するとしているが複数の通信装置を有してもよい。
なお、基地局装置及び移動体通信装置は、以下に説明する各機能を実行する専用のハードウェアを備えてもよいし、一部をハードウェアで実行し、プログラムを動作させるコンピュータでその他の部分を実行してもよい。また、以下の全機能をコンピュータとプログラムにより実行させてもよい。
(基地局装置の機能構成例)
図3は、本実施形態に係る基地局装置の機能構成例を示すブロック図である。基地局装置は、例えば、使用状況取得部301、キャリア決定部302、情報生成部303、及び情報通知部304を含む。
使用状況取得部301は、複数のキャリアのそれぞれが、どの程度使用されているか、どの程度混雑しているかなどの、使用状況に関する情報を取得する。具体的には、基地局装置は、少なくとも1つの移動体通信装置が、どのキャリアとの間で接続を確立しているかなどを観測することによって、使用状況に関する情報を取得する。また、基地局装置は、所定期間内の過去又は現在において使用されている無線リソースの量(例えば、無線リソース使用率)を観測して、使用状況に関する情報を取得してもよい。なお、基地局装置は、後述する接続対象キャリアの制御により、基地局装置が提供するセル内の移動体通信装置のそれぞれが、接続を確立する場合にどのキャリアに接続すると予想されるかに応じて、使用状況に関する情報を取得してもよい。この場合、例えば、各移動体通信装置に対して、使用すべきキャリアを1つだけ特定するキャリア情報を通知している場合は、基地局装置は、各移動体通信装置が通知されたキャリアを使用するものとして、キャリアの使用状況を特定してもよい。また、例えば、各移動体通信装置に対して、使用すべきキャリアを複数特定するキャリア情報を通知している場合は、基地局装置は、各移動体通信装置が通知されたキャリアを使用する確率を考慮して、キャリアの使用状況を推定してもよい。具体的には、例えば2つのキャリアが特定されている場合は、各キャリアが1/2の確率で使用されると推定してもよいし、優先情報または劣後情報が通知されている場合は、その優先順位または劣後順位に応じた確率で各キャリアが使用されると推定してもよい。
キャリア決定部302は、移動体通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかを決定する。キャリア決定部302は、例えば、使用状況取得部301が取得した使用状況の情報において、所定数未満の移動体通信装置が接続している(空いている)キャリアを所定数選択して使用すべきキャリアとしてもよい。また、キャリア決定部302は、所定期間内の過去又は現在において使用されている無線リソースの量(無線リソースの使用率)が所定量未満であるキャリアを使用すべきキャリアとしてもよい。また、キャリア決定部302は、例えば、使用状況の情報において、所定数以上の移動体通信装置が接続している(混雑している)キャリアを所定数選択して使用すべきでないキャリアとしてもよい。また、キャリア決定部302は、所定期間内の過去又は現在において使用されている無線リソースの量(無線リソースの使用率)が所定量以上であるキャリアを使用すべきでないキャリアとしてもよい。
また、キャリア決定部302は、キャリアごとではなく、2つ以上のキャリアを1つの単位として、その単位ごとに使用すべきキャリア及び使用すべきでないキャリアを決定してもよい。例えば、キャリア決定部302は、2つ以上の周波数軸上で連続するキャリアを1単位として、あるキャリアのブロックごとの使用状況に応じて、使用すべきブロックと、使用すべきでないブロックとの少なくともいずれかを決定してもよい。なお、例えば、複数のキャリアに対して使用すべき優先順位、又は使用すべきでない劣後順位を決定して、その順位に基づいて移動体通信装置が接続の対象とするキャリアを決定する場合は、キャリア決定部302はなくてもよい。
情報生成部303は、使用すべきキャリアと、使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を生成する。具体的な、生成されるキャリア情報については後述する。情報通知部304は、生成されたキャリア情報を移動体通信装置へ通知する。
(移動体通信装置の機能構成例)
図4は、本実施形態に係る移動体通信装置の機能構成例を示すブロック図である。移動体通信装置は、例えば、情報取得部401、使用キャリア決定部402、及び無線品質測定部403を有する。
情報取得部401は、基地局装置から、キャリア情報を取得する。キャリア情報は、例えば、基地局装置が周期的に送信する報知信号の一要素として送信される。なお、この報知信号は、従来の基地局装置が送信している報知信号であってもよく、この中に新しい情報要素として、キャリア情報が含まれてもよい。また、別の新しい報知信号、又は周期的若しくは移動体通信装置からの要求に応じて送信される別の信号に、このキャリア情報が含まれてもよい。移動体通信装置は、これらの信号のいずれかにより、キャリア情報を受信して取得する。
使用キャリア決定部402は、取得したキャリア情報に基づいて、使用キャリアを決定する。例えば、使用キャリア決定部402は、キャリア情報が、1つのキャリアを使用すべきキャリアとして指定する情報を含む場合、そのキャリアを基地局装置との接続に用いるキャリアとして決定する。また、使用キャリア決定部402は、キャリア情報が複数のキャリアを使用すべきキャリアとして指定する情報を含む場合、その複数のキャリアのいずれかを選択して、基地局装置との接続に用いるキャリアを決定してもよい。また、キャリア情報が使用すべきでないキャリアを特定する情報を含む場合、使用キャリア決定部402は、その使用すべきでないキャリア以外のキャリアから、基地局装置との接続に用いるキャリアを決定してもよい。
さらに、キャリア情報が、使用すべきキャリアの優先順位と使用すべきでないキャリアの劣後順位との少なくともいずれかを含む場合は、使用キャリア決定部402は、その順位に応じて、基地局装置との接続に用いるキャリアを決定する。また、キャリア情報が、各キャリアにおける、接続に用いるキャリアの決定処理における無線品質の補正値を含む場合は、無線品質測定部403で推定した各キャリアの無線品質と、その補正値とを用いて接続に用いるキャリアを決定してもよい。キャリア情報ごとの接続に用いるキャリアの決定方法の具体例は後述する。
無線品質測定部403は、例えば、各キャリアにおける無線品質を測定する。無線品質測定部403は、従来の移動体通信装置が有する無線品質の測定機能と同等の機能を有する。測定された無線品質は、基地局装置との間の接続に用いるキャリアの決定処理において使用されうるが、これが用いられない場合は、端末が使用するキャリアの制御においては、無線品質測定部403はなくてもよい。
(キャリア情報と使用キャリアの決定方法)
続いて、基地局装置において生成されるキャリア情報の具体例と、そのキャリア情報を取得した場合の移動体通信装置のキャリア決定方法の具体例とについて説明する。
[例1]
1つの例として、キャリア情報は、所定数未満の移動体通信装置にのみ接続されているキャリアを使用すべきキャリアとして、また、所定数以上の移動体通信装置に接続されているキャリアを使用すべきでないキャリアとして、それぞれ特定する。なお、所定期間内の過去又は現在において使用されている無線リソースの量(無線リソース使用率)が所定量未満のキャリアを使用すべきキャリアとし、また、その無線リソースの量が所定量以上のキャリアを使用すべきでないキャリアとして特定してもよい。なお、使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかが特定されていればよく、使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの両方が同時に特定されていなくてもよい。キャリア情報は、接続されている移動体通信装置の数が最少の1つ又は所定数のキャリアを、使用すべきキャリアとして特定してもよい。また、キャリア情報は、接続されている移動体通信装置の数が最多の1つ又は所定数のキャリアを、使用すべきでないキャリアとして特定してもよい。
この場合、移動体通信装置は、使用すべきキャリアから1つのキャリアを選択して、基地局装置との接続に用いるキャリアとする。使用すべきキャリアが複数存在する場合は、例えば、その複数の使用すべきキャリアから1つのキャリアがランダムに選択される。また、移動体通信装置は、使用すべきでないキャリア以外のキャリアから1つのキャリアを選択して、基地局装置との接続に用いるキャリアとする。また、使用すべきでないキャリア以外のキャリアが複数存在する場合は、例えば、その複数のキャリアから1つのキャリアがランダムに選択される。このとき、使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの両方の情報を取得した場合、移動体通信装置は、まず、使用すべきキャリアの中から、基地局装置との接続に用いるキャリアを選択しようとする。しかしながら、移動体通信装置が、この使用すべきキャリアの周波数帯域に対応していない場合などは、その使用すべきキャリアを、基地局装置との接続に用いるキャリアとすることができない。したがって、この場合、移動体通信装置は、続いて、使用すべきキャリアではないが、使用すべきでないキャリアでもないキャリアを、基地局装置との接続に用いるキャリアとして選択することを試みてもよい。
キャリア情報では、使用すべきキャリアと、使用すべきでないキャリアとを、キャリアを識別するための情報(例えばインデックス)を用いて特定することができる。具体的には、基地局装置と、移動体通信装置との間で、インデックスを含むキャリアの情報を事前に共通認識として保持しておく。すなわち、複数のキャリアのそれぞれを一意に特定する複数のインデックスの情報が、基地局装置と移動体通信装置との間で事前に共通して保持されている。なお、インデックスの情報は、予め基地局装置と移動体通信装置とが装置製造段階の情報として保持していてもよい。また、キャリア構成が時間や状況に応じて変動する場合などでは、例えば、基地局装置から移動体通信装置に対して、そのキャリア構成と共にインデックスの情報がシグナリングされてもよい。キャリア構成がいくつかのパターンで特定される場合は、そのパターンごとに使用されるインデックスの情報が予め定められていてもよく、この場合、パターンの情報さえシグナリングされれば、インデックスは自動的に定まるため、シグナリングはなくてもよい。
基地局装置は、使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかの情報をインデックスにより表してキャリア情報を生成し、移動体通信装置に通知する。移動体通信装置は、例えば現在のキャリア構成に対応するインデックスの情報から、使用すべきキャリアはどのキャリアであるか、または使用すべきでないキャリアはどのキャリアであるか、を特定する。その後、移動体通信装置は、上述のように、使用すべきキャリアの中から、または使用すべきでないキャリア以外のキャリアの中から、基地局装置との接続に用いるキャリアを決定する。
また、キャリア情報では、使用すべきキャリアと、使用すべきでないキャリアとを、そのキャリアの中心周波数などの周波数の情報を用いて特定することができる。具体的には、キャリア情報は、複数のキャリアを全て含む1つの周波数帯域(例えば、バンドクラス)の中でのキャリアの周波数帯域が配置されている位置を、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアを特定する情報として含むことができる。ここで、周波数帯域の位置とは、複数のキャリアを全て含む1つの周波数帯域の周波数の上限または下限と、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数、周波数帯域の周波数の上限または下限との差分の情報によって特定される。
例えば、5つの周波数軸上で隣接して存在する20MHz帯域幅のキャリアを含む100MHzの周波数帯域の場合を考える。この場合、最も周波数の低いキャリアは、100MHzの周波数帯域のうちの、0MHzから20MHzまでの周波数帯域に対応し、中心周波数は10MHzである。したがって、全体の周波数帯域の周波数の下限との比較では、そのキャリアの周波数の下限との差分は0Hz、中心周波数との差分は10MHz、周波数の上限との差分は20MHzと表すことができる。一方で、全体の周波数帯域の周波数の上限との比較では、そのキャリアの周波数の下限との差分は100MHz、中心周波数との差分は90MHz、周波数の上限との差分は80MHzと表すことができる。これによれば、例えば、全体の周波数帯域の周波数の下限と、各キャリアの中心周波数との差分でキャリアを特定する場合、「70MHz」という情報で、60MHzから80MHzまでの周波数帯域を有するキャリアを特定することができる。なお、基地局装置と移動体通信装置との間で、キャリア構成の情報については、例えばシグナリング等を介して、予め共通認識を有しているものとする。これにより、移動体通信装置は、差分の情報によって、基地局装置が特定したキャリアを一意に認識することができる。
また、キャリア情報は、複数のキャリアにおいて、それぞれのキャリアから、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアまでの、周波数軸上での相対的な位置関係を含むことができる。
相対的な位置関係とは、例えば、あるキャリアの中心周波数と、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分の情報である。例えば、そのキャリア(第1キャリアとする)の中心周波数と、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分が20MHzである場合は、第1キャリアで送信されるキャリア情報は、「20MHz」という情報を含む。このとき、キャリア情報は、例えば、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数が、第1キャリアの中心周波数を下回る場合は、「−20MHz」という情報を含んでもよい。また、キャリア情報は、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数が第1キャリアの中心周波数を下回っていることを示す情報と、差分の絶対値である「20MHz」という情報を含んでもよい。同様に、キャリア情報は、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数が第1キャリアの中心周波数を上回っている場合、そのことを示す情報と差分の絶対値の情報とを含んでもよい。
ここで、第1キャリアとは異なる第2キャリアの中心周波数と、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分が40MHzである場合、第2キャリアでは、「40MHz」という情報を含むキャリア情報が送信される。なお、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数が、第2キャリアの中心周波数を下回る場合、上述と同様に、キャリア情報に、その旨を示す情報と差分の絶対値とが含まれてもよいし、「−40MHz」という情報が含まれてもよい。このように、キャリア情報を送信するキャリアごとに、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアとの位置関係が異なるため、送信されるキャリア情報が異なることとなる。このように、キャリア情報を送信するキャリアの中心周波数と使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数の差分をそのキャリア情報が含むことで、移動体通信装置が、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアを用意に特定できる。
相対的な位置関係は、例えば、あるキャリアの周波数帯域の周波数の上限又は下限と、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分の情報であってもよい。これにより、キャリア情報を送信するキャリアの周波数帯域幅分だけ、差分の値が取りうる範囲を削減でき、キャリア情報の情報量を削減することができる。この結果、シグナリング量を削減することができる。例えば、キャリア情報を送信するキャリアが20MHzの周波数帯域幅を有している場合、中心周波数から10MHz高い周波数が周波数の上限に、そして、中心周波数から10MHz低い周波数が周波数の下限になる。このとき、そのキャリアの中心周波数から見て、他のキャリアの中心周波数が10MHz単位で上下80MHzの範囲で分布している場合、中心周波数同士の差分は10〜80MHzとなるが、上限又は下限周波数との差分は0〜70MHzとなる。
このように、特定されるキャリアの中心周波数が、キャリア情報を通知する周波数帯域の周波数の上限を上回る場合は上限周波数を基準として、周波数の下限を下回る場合は下限周波数を基準として、その差分をキャリア情報に含めることができる。これにより、中心周波数間の差分を表現する場合は、80MHzまで表現できることが要求される一方で、上限又は下限周波数との差分は70MHzまで表現することができればよいこととなり、キャリア情報の情報量を削減することが可能となる。なお、上限又は下限周波数と中心周波数との差分を用いる場合、差分の値が負である場合は、下限周波数との差分であり、特定されるキャリアが、キャリア情報を通知するキャリアより低い周波数帯域を有することを特定することができる。同様に、差分の値が正である場合は、上限周波数との差分であり、特定されるキャリアが、キャリア情報を通知するキャリアより高い周波数帯域を有することを特定することができる。
なお、キャリア情報を送信するキャリア及びその情報で特定されるキャリアの中心周波数同士の差分と、上限又は下限周波数と中心周波数との差分とを用いる場合について説明したが、例えば、上限周波数同士、又は下限周波数同士の差分が用いられてもよい。さらにキャリア情報を通知するキャリアの中心周波数と、特定されるキャリアの周波数帯域の周波数の上限または下限との差分が用いられてもよい。
また、差分の情報は、所定の周波数帯域幅を単位としたときの単位数で表されてもよい。例えば、中心周波数が10MHz単位で分布している場合、中心周波数同士の差分は常にn×10MHzとなる。この場合、キャリア情報は、「n」という情報を含めば、他のキャリアを特定することができる。例えば、20MHzの差分について、10MHzの周波数帯域幅を単位として、ステップ数(単位数)である「2」を差分の情報とすることができる。これにより、キャリア情報が含む情報量を大幅に削減することができる。また、周波数帯域幅の単位を可変としてもよい。例えば、場合によっては、5MHzの単位や、15MHzの単位などを用いて他のキャリアを特定してもよい。この場合は、キャリア情報は、単位の情報を含んでもよい。なお、単位は予め定められた複数の値から特定されてもよい。例えば、基地局装置と移動体通信装置との双方において、5MHz、10MHz、15MHz及び20MHzを単位として使用されうる値として、共通の識別情報を付して記憶しておく。この場合、基地局装置は、単位の情報を、識別情報を用いて特定することができる。
移動体通信装置は、中心周波数間の差分が通知された場合は、そのキャリア情報を受信したキャリアの中心周波数と、その通知された差分とから、使用すべきキャリアまたは使用すべきでないキャリアの中心周波数を算出することができる。なお、移動体通信装置は、通知された中心周波数に関する、使用すべきキャリア及び使用すべきでないキャリアの全ての中心周波数を算出してもよいし、いずれのキャリアを接続に用いるかを決定した後に、そのキャリアの中心周波数を算出してもよい。移動体通信装置は、このようにして算出した中心周波数を用いて、接続に用いるキャリアとの接続を試行することができる。なお、移動体通信装置は、上限又は下限周波数と中心周波数との差分が通知された場合、例えば、通知された差分と上限又は下限周波数の情報に対応するキャリアの周波数帯域幅とから、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアの中心周波数を算出する。なお、移動体通信装置は、各キャリアの周波数帯域幅の情報を、予め基地局装置から取得することができる。同様に、上限又は下限周波数同士の差分が通知された場合も、各キャリアを特定することができる。
[例2]
別の例として、複数のキャリアが複数のグループのいずれかに属するように、複数のキャリアを予めグループ分けしておき、キャリア情報は、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアがどのグループに属するかを特定する。上述の例と同様に、使用すべきキャリアを所定数未満の移動体通信装置にのみ接続されているキャリアとして、また、使用すべきでないキャリアを所定数以上の移動体通信装置に接続されているキャリアをとして、それらがどのグループに属するかが特定される。なお、所定期間内の過去又は現在の無線リソースの使用量又は使用率が所定量未満のキャリアを使用すべきキャリアとし、その無線リソースの量が所定量以上のキャリアを使用すべきでないキャリアとして、それらがどのグループに属するかを特定してもよい。
例えば、複数のキャリアは、1つの連続する周波数帯域(例えば、バンドクラス)の中で、周波数の高いグループと、低いグループと、その中間のグループとに分けられる。このとき、キャリア情報は、例えば、使用すべきキャリアの情報として、使用すべきキャリアが含まれるグループの情報を含む。また、キャリア情報は、例えば、使用すべきキャリアが複数存在する場合は、その複数の使用すべきキャリアのそれぞれが属するグループの情報を、使用すべきキャリアの情報として含んでもよい。さらに、キャリア情報は、使用すべきキャリアの数が最も多いグループの情報を、使用すべきキャリアの情報として含んでもよい。キャリア情報は、使用すべきでないキャリアの情報も、同様の手法で含むことができる。キャリアそのものを通知するのではなく、グループを通知する場合、グループ数はキャリア数より少ないため、送信されるキャリア情報の情報量を削減することが可能となる。また、移動体通信装置が接続に用いるキャリアが複数のグループに分散されるため、一部のキャリアに移動体通信装置からの接続が集中することを防ぐことが可能となる。
なお、キャリア情報は、グループの中のどのキャリアが、使用すべきキャリアであるか、又は使用すべきでないキャリアであるかを特定する情報を含んでもよい。ここで、複数のグループのそれぞれが、それぞれ異なる連続する1つの周波数帯域に対応する場合、使用すべきキャリア及び使用すべきでないキャリアは、グループの周波数帯域内に含まれる周波数帯域の位置によって特定されてもよい。すなわち、使用すべきキャリア及び使用すべきでないキャリアの周波数帯域が、グループの周波数帯域内のどの位置に存在するかによって、その使用すべきキャリア及び使用すべきでないキャリアが特定されてもよい。その際に、キャリアの周波数帯域の位置は、グループの周波数帯域の周波数の下限から、そのキャリアの中心周波数又は周波数帯域の周波数の下限若しくは上限までの周波数の差分によって表されてもよい。また、キャリアの周波数帯域の位置は、グループの周波数帯域の周波数の上限から、そのキャリアの中心周波数又は周波数帯域の周波数の上限若しくは下限までの周波数の差分によって表されてもよい。ここで、差分の表し方は、例1で示した方法と同様の方法を用いることができる。
また、グループ内に含まれる各キャリアにインデックスを付しておき、そのインデックスによって、使用すべきキャリア及び使用すべきでないキャリアが特定されてもよい。すなわち、例えば、グループが4つ存在し、各グループが4本のキャリアを有する場合、グループを2ビットで、キャリアを2ビットで、それぞれ表現して、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアを特定することができる。この手法は、各グループが連続する1つの周波数帯域を有するのではない場合、すなわち、1つのグループに対応する周波数帯域が、周波数軸上で分散して配置される場合であっても使用することができる。
移動体通信装置は、使用すべきキャリアに関するグループの情報を取得すると、そのグループに含まれるキャリアの中から、基地局装置との接続に用いるキャリアを決定する。同様に、移動体通信装置は、使用すべきでないキャリアに関するグループの情報を取得すると、そのグループ以外のグループに含まれるキャリアの中から、基地局装置との接続に用いるキャリアを決定する。
なお、使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの両方についてのグループの情報がキャリア情報として取得される場合、使用すべきキャリアのグループであると共に使用すべきでないキャリアのグループであるグループが存在しうる。この場合、例えば、移動体通信装置は、使用すべきでないキャリアの情報を優先して、接続に用いるキャリアを決定することができる。例えば、移動体通信装置は、使用すべきキャリアのグループで、使用すべきでないキャリアのグループではないグループの中から、接続に用いるキャリアを決定する。一方、使用すべきキャリアのグループの全てが使用すべきでないキャリアのグループでもある場合は、移動体通信装置は、使用すべきキャリアのグループでも使用すべきでないキャリアのグループでもないグループから、接続に用いるキャリアを決定してもよい。これにより、使用すべきでないキャリアを、基地局装置との接続に用いるキャリアとして選択することを防ぐことが可能となる。
また、移動体通信装置は、使用すべきキャリアの情報を優先して、接続に用いるキャリアを決定することができる。例えば、移動体通信装置は、使用すべきキャリアのグループの全てが使用すべきでないキャリアのグループでもある場合でも、その使用すべきキャリアのグループの中から、基地局装置との接続に用いるキャリアを決定する。これにより、基地局装置が使用すべきと判断したキャリアを、移動体通信装置が使用する確率を高めることが可能となる。
なお、グループ内のどのキャリアが使用すべきキャリアであるか、又は使用すべきでないキャリアであるかを特定する情報が通知されている場合は、その情報に基づいて、使用すべきキャリアから優先的に接続に用いるキャリアとして決定してもよい。
また、複数のキャリアのグループ化のパターンは1通りでなくてもよい。すなわち、複数のパターンで複数のキャリアをグループ化することができ、各パターンにおける複数のグループを含むグループセットを用意することができる。例えば、1つの連続した周波数帯域に9個のキャリアを含む場合について検討する。第1のグループセットでは、例えば、周波数の高い3つのキャリアを含む第1のグループ、周波数の低い3つのキャリアを含む第2のグループ、及びその中間の周波数の3つのキャリアを含む第3のグループ、のようにグループ化を行う。一方、例えば、第2のグループセットでは、3つのキャリアごとに、3n−2番目のキャリアを含む第1のグループ、3n−1番目のキャリアを含む第2のグループ、3n番目のキャリアを含む第3のグループ、のように、グループ化を行う。なお、nは1以上で3以下の整数である。このほかにも、様々なパターンでグループ分けを行うことができる。そして、各キャリアは、複数のグループセットにおいて、それぞれいずれか1つのグループに属する。
このとき、複数のグループセットのいずれを用いるかを、使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの分布によって決定することができる。例えば、3つおきに使用すべきキャリアが存在する場合、上述の第1のグループセットを用いると、全てのグループが、使用すべきキャリアを含むこととなる。一方、上述の第2のグループセットを用いると、使用すべきキャリアを含むグループは、1つだけとなる。したがって、第2のグループセットを用いて、使用すべきキャリアを含むグループを特定する方が、通知すべきグループの数が減るため、キャリア情報の情報量を低減することができる。使用すべきでないキャリアを特定する場合も同様である。このように、どのようなグループセットを用いるかを状況に応じて変更することによって、通知されるキャリア情報の情報量を抑えることが可能となる。
なお、さらに他の手法と、グループセットを用いる手法とを組み合わせることもできる。例えば、キャリア情報は、周波数軸上で互いに隣接する周波数帯域を有する2つ以上のキャリアが全て使用すべきキャリアである場合、その2つ以上のキャリアの下限の周波数を含むキャリアと、上限の周波数を含むキャリアとを特定してもよい。例えば、1つの連続した周波数帯域に9個のキャリアを含む場合に、周波数の低い3つのキャリアが使用すべきキャリアである場合は、上述の第1のグループセットを用いることで、1つのグループの情報のみを含むキャリア情報を形成することができる。一方、3番目に周波数が低いキャリアから7番目に周波数が低いキャリアまでが使用すべきキャリアである場合、第1のグループセットでは、第1のグループから第3のグループまで、全てのグループが、使用すべきキャリアを含むこととなる。同様に、第2のグループセットでも、第1のグループから第3のグループまで、全てのグループが、使用すべきキャリアを含むこととなる。したがって、この場合、グループセットを用いず、連続するキャリアの上限側のキャリア(7番目に周波数が低いキャリア)と下限側のキャリア(3番目に周波数が低いキャリア)とをキャリア情報で特定することにより、キャリア情報の情報量を削減できる。
移動体通信装置は、グループセットのいずれが用いられるか、それとも、その他の手法が用いられるかを、キャリア情報に基づいて特定し、その特定結果に応じて、キャリア情報の残りの部分を解釈する。移動体通信装置は、例えば、第1のグループセットが用いられている場合に、第1のグループが特定されている場合は、周波数帯域のうち高い周波数帯域の3つのキャリアに、使用すべきキャリア(又は使用すべきでないキャリア)が含まれていると判定する。一方で、移動体通信装置は、例えば、第2のグループセットが用いられている場合に、第1のグループが特定されている場合は、3n−2番目のキャリアに、使用すべきキャリア(又は使用すべきでないキャリア)が含まれていると判定する。さらに、例えば連続する帯域の上限と下限が通知されることを特定する情報が含まれている場合、移動体通信装置は、上限と下限の情報を取得し、それにより特定される一連のキャリアに使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアが含まれると判定する。
このように、複数の手法を切り替えて用いることで、状況に応じて、最も少ない情報量で、使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかを、基地局装置から移動体通信装置へ伝達することが可能となる。
[例3]
さらに別の例では、キャリア情報は、複数のキャリアのうち、どのキャリアが、使用すべきキャリア又は使用すべきでないキャリアであるかを特定するビットマップの形式で表される。上述の例と同様に、所定数未満の移動体通信装置にのみ接続されているキャリアが使用すべきキャリアとして、また、所定数以上の移動体通信装置に接続されているキャリアが使用すべきでないキャリアとしてそれぞれ特定される。なお、所定期間内の過去又は現在における無線リソースの使用量又は使用率が所定量未満のキャリアが使用すべきキャリアとして、また、その無線リソースの量が所定量以上のキャリアが使用すべきでないキャリアとして、それぞれ特定されてもよい。
キャリア情報では、例えば、複数のキャリアのそれぞれに対して1ビットが割り当てられ、使用すべきキャリアに対して「1」が割り当てられ、それ以外のキャリアには「0」が割り当てられる。例えば、5個のキャリアが存在する場合で、それぞれのキャリアに1〜5のインデックスが付されている場合、「01010」によって、インデックス2及び4を有するキャリアが、使用すべきキャリアとして特定される。なお、インデックスは、周波数の低い順又は高い順に付されてもよいし、ランダムに付されてもよい。いずれにせよ、どのビットがどのキャリアに対応するかについては、基地局装置と移動体通信装置とが共に知っているものとする。なお、「0」と「1」とは逆であってもよく、「0」が使用すべきキャリアに割り当てられてもよい。
同様に、キャリア情報では、例えば、複数のキャリアのそれぞれに対して1ビットが割り当てられ、使用すべきでないキャリアに対して「1」が割り当てられ、その他のキャリアには「0」が割り当てられてもよい。例えば、「10000」によって、インデックス1を有するキャリアが、使用すべきでないキャリアとして特定される。なお、「0」と「1」とは逆であってもよく、「0」が使用すべきでないキャリアに割り当てられてもよい。
移動体通信装置は、このビットマップの情報を取得すると、使用すべきキャリアがどのキャリアであるか、又は使用すべきでないキャリアがどのキャリアであるかを特定する。そして、移動体通信装置は、使用すべきキャリアの中から、又は、使用すべきでないキャリア以外のキャリアの中から、基地局装置との接続に用いるキャリアを選択して決定する。使用すべきキャリアが複数存在する場合は、移動体通信装置は、その中からランダムに基地局装置との接続に用いるキャリアを選択してもよい。同様に、使用すべきでないキャリア以外のキャリアが複数存在する場合は、移動体通信装置は、その中からランダムに基地局装置との接続に用いるキャリアを選択してもよい。
なお、使用すべきキャリアを示すビットマップと、使用すべきでないキャリアを示すビットマップとは、いずれかのみが通知されてもよいし、両方が通知されてもよい。両方が通知された場合、移動体通信装置は、使用すべきでないキャリアの情報を優先して、接続に用いるキャリアを決定することができる。例えば、移動体通信装置は、使用すべきキャリアであると共に、使用すべきでないキャリアではないキャリアの中から、接続に用いるキャリアを決定する。一方、使用すべきキャリアの全てが使用すべきでないキャリアでもある場合は、移動体通信装置は、使用すべきキャリアでも使用すべきでないキャリアでもないキャリアの中から、接続に用いるキャリアを決定してもよい。これにより、使用すべきでないキャリアを、基地局装置との接続に用いるキャリアとして選択することを防ぐことが可能となる。
また、移動体通信装置は、使用すべきキャリアの情報を優先して、接続に用いるキャリアを決定することができる。例えば、移動体通信装置は、使用すべきキャリアの全てが使用すべきでないキャリアでもある場合でも、その使用すべきキャリアの中から、基地局装置との接続に用いるキャリアを決定する。これにより、基地局装置が使用すべきと判断したキャリアを、移動体通信装置が使用する確率を高めることが可能となる。
このように、ビットマップを使用することにより、どのキャリアが使用すべきキャリアであるか、または使用すべきでないキャリアであるかを、移動体通信装置が容易に特定することができるようになる。また、キャリア数が少ない場合は、キャリア情報の情報量も多くならずにすむ。
[例4]
別の例では、キャリア情報は、どのキャリアを優先的に使用すべきかを示す優先順位の情報、又は、どのキャリアを使用すべきでないかを示す劣後順位を含む。優先順位と劣後順位は、例えば、キャリアごとに接続される移動体通信装置の数又は接続を試行すると考えられる移動体通信装置の数に応じて定められる。接続を試行すると考えられる移動体通信装置の数は、各移動体通信装置に通知した優先順位の情報に応じて、例えば、各移動体通信装置が、通知された優先順位が最も高いキャリアに接続を試行すると仮定して、算出されてもよい。優先順位は、接続されている又は接続を試行すると考えられる移動体通信装置の数が少ないキャリアほど高く、すなわち、より接続されるべきであることを示すように設定されてもよい。また、劣後順位は、接続されている又は接続を試行すると考えられる移動体通信装置の数が多いキャリアほど高く、すなわちより接続されるべきでないことを示すように設定されてもよい。また、優先順位及び劣後順位は、所定期間内の過去又は現在における無線リソースの使用量又は使用率などに応じて定められてもよい。例えば、優先順位は、所定期間内の過去又は現在において使用されている無線リソースの量が多いほど順位が高く設定されてもよく、劣後順位はその無線リソースの量が少ないほど順位が低く設定されてもよい。
移動体通信装置は、この優先順位又は劣後順位に基づいて、どのキャリアを用いて基地局装置への接続を試行するかを決定する。具体的には、移動体通信装置は、優先順位の情報を取得した場合、優先順位の高いキャリアから優先的に、基地局装置との接続に用いることができるかを判定する。具体的には、移動体通信装置がそのキャリアに対応しているか否か、または、そのキャリアにおける無線品質が所定値を超えているか否か、などが判定される。なお、優先順位が高いキャリアを用いることができないと判定した場合、移動体通信装置は、次に優先順位が高いキャリアを、基地局装置との通信に用いることができるかを判定する。
同様に、移動体通信装置は、劣後順位の情報を取得した場合、劣後順位の低いキャリアから優先的に、基地局装置との接続に用いることができるかを判定する。なお、劣後順位が低いキャリアを用いることができないと判定した場合、移動体通信装置は、次に劣後順位が低いキャリアを、基地局装置との接続に用いることができるかを判定する。
これにより、使用すべき度合いが高いキャリアから優先的に使用されることとなるため、基地局装置は、移動体通信装置が使用すべきキャリアの制御をきめ細かく行うことが可能となる。また、移動体通信装置にとっては、例えば、移動体通信装置が対応していないキャリアが、基地局装置にとって使用すべきキャリアであったとしても、そのキャリアを用いずに、次に優先順位が高いキャリアを用いることが可能となる。
なお、優先順位の情報は、上述の使用すべきキャリアが特定される例において、その使用すべきキャリアが複数存在する場合に、その複数の使用すべきキャリアの中での順位を示すために用いられてもよい。同様に、劣後順位の情報は、上述の使用すべきでないキャリアが特定される例において、その使用すべきでないキャリアが複数存在する場合に、その複数の使用すべきでないキャリアの中での順位を示すために用いられてもよい。
なお、キャリア情報は、優先順位又は劣後順位に変えて、移動体通信装置が接続時に用いる、各キャリアにおける無線品質の値を補正する値を含んでもよい。これは、移動体通信装置が、基地局装置との接続時に、無線品質を測定し、その結果に応じて接続に用いるキャリアを選択する場合に使用される。ここで、無線品質は、例えば、受信電力、SINR、SIR、CINR、CIR、またはその他の受信品質である。
キャリア情報には、各キャリアが使用されるべき度合に応じて、その各キャリアの無線品質の補正値が含まれる。例えば、第1キャリアに対して補正値「5dB」が付与され、第2キャリアに対して補正値「0dB」が付与されたとする。この値は、第2キャリアより、第1キャリアの方が使用すべきキャリアである度合が高いことを意味する。このとき、移動体通信装置が、受信電力の測定値として、第1キャリアにおいて「10dBm」、及び第2キャリアにおいて「12dBm」を得たとする。この場合、測定値そのもので使用するキャリアを決定するのであれば、第2キャリアの無線品質の方が良好であるため、第2キャリアが選択されることとなる。しかし、補正値を加算すると、第1キャリアの補正後の値は「15dBm」であり、第2キャリアの補正後の値は「12dBm」である。したがって、移動体通信装置は、第2キャリアではなく、第1キャリアを、基地局装置との接続に用いることとなる。
無線品質の補正値をキャリア情報とすることで、基地局装置は、使用すべきキャリアがどのキャリアであるかを示しながら、かつ、無線品質によって良好な品質が得られるキャリアが選択されるように、移動体通信装置の使用キャリアを制御することができる。この結果、無線品質が良好で、かつ、使用すべきキャリアである度合が高いキャリアが選択されやすくなるため、システム全体の無線品質を良好に保ちながら、キャリアごとに接続される移動体通信装置の数を平準化することが可能となる。
(無線通信システムの動作)
図5は、本実施形態に係る無線通信システムで実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本実施形態においては、まず、移動体通信装置は、基地局装置が送信した同期信号を受信し(S501)、同期を確立する(S502)。その後、基地局装置は、上述のキャリア情報を含む報知信号を移動体通信装置へ送信する(S503)。ここで、報知信号は、従来の無線通信システムで用いられている、システム情報の通知のための報知信号であってもよく、この場合、従来の報知信号に、キャリア情報の伝達のための情報要素が追加される。また、従来の報知信号とは別の報知信号が用いられてもよい。本実施形態では、従来の報知信号に、キャリア情報の伝達のための情報要素が追加された場合の例について説明する。
移動体通信装置は、報知信号を受信すると、その報知信号からシステム情報を取得する(S504)。ここで、例えば、各キャリアの周波数帯域や、中心周波数などの情報を取得してもよい。そして、移動体通信装置は、キャリア情報に基づいて、基地局装置との接続に用いるキャリアを選択して決定する(S505)。その後、移動体通信装置は、例えば、選択したキャリアにおいて、同期信号や報知信号を受信するようにする。その後、上述のS501〜S504の処理を繰り返す(S506〜S509)。
その後、移動体通信装置は、基地局装置との間の初期アクセスを開始する。このとき、移動体通信装置は、S505で選択したキャリアを用いて基地局装置との間の通信を確立するための、初期アクセス信号を送信する(S510)。その後、初期アクセス処理が実行され(S511)、基地局装置と移動体通信装置との間に、選択されたキャリアを用いた接続が確立される(S512)。
従来の無線通信システムでは、移動体通信装置は、接続に用いるキャリアに対する制約を受けないため、複数の移動体通信装置から基地局装置への一部のキャリアを用いたアクセスが集中する場合があった。この場合、一部のキャリアが混雑しているため、移動体通信装置は、初期アクセス後に、他のキャリアへハンドオーバすることが要求される場合があった。この場合、ハンドオーバが完了するまでデータの送受信ができない場合があった。これに対して、本実施形態では、そのような事態となることを防ぐことができ、S512で接続が確立すると、そのままデータの送受信に移ることができるようになる。
以上、説明したように、基地局装置がキャリア情報を提供し、移動体通信装置がそのキャリア情報に基づいて、その基地局装置との接続に用いるキャリアを決定することにより、キャリア間の接続される移動体通信装置の数の偏りを解消することが可能となる。この結果、混雑しているキャリアを用いて、移動体通信装置が基地局装置へ接続を試行することを防ぐことが可能となり、混雑を理由とするハンドオーバが生じる機会を減少させることが可能となる。この結果、移動体通信装置は、初期アクセス後のハンドオーバがなくなるため、実データの送受信を高速に開始することが可能となる。

Claims (38)

  1. それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアを用いて通信を行う基地局装置であって、
    前記複数のキャリアの使用状況の情報を取得する取得手段と、
    前記使用状況に応じて、前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を生成する生成手段と、
    前記キャリア情報を前記通信装置へ通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする基地局装置。
  2. 前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかを、前記使用状況に応じて決定する決定手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記決定手段は、前記通信装置が前記基地局装置との間の接続を確立する際に用いるべきキャリアを前記使用すべきキャリアとして決定し、前記通信装置が前記基地局装置との間の接続を確立する際には用いるべきでないキャリアを前記使用すべきでないキャリアとして決定し、または、前記通信装置が前記基地局装置との間の接続を確立する際に用いるべきキャリアを前記使用すべきキャリアとして決定すると共に前記通信装置が前記基地局装置との間の接続を確立する際には用いるべきでないキャリアを前記使用すべきでないキャリアとして決定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の基地局装置。
  4. 前記決定手段は、2つ以上のキャリアを1つの単位として、前記単位ごとに、前記通信装置が接続すべきであるか、と、前記通信装置が接続すべきでないか、との少なくともいずれかを決定する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の基地局装置。
  5. 前記決定手段は、前記複数のキャリアのうち、所定数未満の他の通信装置が接続されているキャリアを前記使用すべきキャリアとして決定する、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の基地局装置。
  6. 前記決定手段は、前記複数のキャリアのうち、所定数以上の他の通信装置が接続されているキャリアを前記使用すべきでないキャリアとして決定する、
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の基地局装置。
  7. 前記決定手段は、前記複数のキャリアのうち、所定期間内の過去又は現在において無線リソースの使用量または使用率が所定量未満であるキャリアを、前記使用すべきキャリアとして決定する、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の基地局装置。
  8. 前記決定手段は、前記複数のキャリアのうち、所定期間内の過去又は現在において無線リソースの使用量または使用率が所定量以上であるキャリアを、前記使用すべきでないキャリアとして決定する、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項又は請求項7に記載の基地局装置。
  9. 前記複数のキャリアは、複数のグループのいずれかに属し、
    前記キャリア情報は、前記使用すべきキャリアがいずれのグループに属するかを表す情報と、前記使用すべきでないキャリアがいずれのグループに属するかを表す情報と、の少なくともいずれかを含む、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の基地局装置。
  10. 前記複数のグループは、それぞれが異なる1つの連続する周波数帯域に対応し、
    前記キャリア情報は、さらに、前記使用すべきキャリアが属するグループの周波数帯域のうちの当該使用すべきキャリアの周波数帯域が存在する位置を特定する情報と、前記使用すべきでないキャリアが属するグループの周波数帯域のうちの当該使用すべきでないキャリアの周波数帯域が存在する位置を特定する情報と、の少なくともいずれかを含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載の基地局装置。
  11. 前記位置を特定する情報は、前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアが属するグループの周波数帯域の周波数の下限と前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分、または前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアが属するグループの周波数帯域の周波数の上限と前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分により表される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の基地局装置。
  12. 前記キャリア情報は、前記複数のキャリアを含む1つの周波数帯域のうちの前記使用すべきキャリアの周波数帯域が存在する位置を特定する情報と、前記1つの周波数帯域のうちの前記使用すべきでないキャリアの周波数帯域が存在する位置を特定する情報と、の少なくともいずれかを含む、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の基地局装置。
  13. 前記位置を特定する情報は、前記1つの周波数帯域の周波数の下限と前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分、または、前記1つの周波数帯域の周波数の上限と前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分、により表される、
    ことを特徴とする請求項12に記載の基地局装置。
  14. 前記通知手段は、前記複数のキャリアのそれぞれにおいて、それぞれ異なる前記キャリア情報を通知し、
    前記複数のキャリアのそれぞれのキャリアにおいて通知される前記キャリア情報は、当該それぞれのキャリアの周波数帯域と前記使用すべきキャリアの周波数帯域との周波数の位置関係の情報と、当該それぞれのキャリアの周波数帯域と前記使用すべきでないキャリアの周波数帯域との周波数の位置関係の情報と、の少なくともいずれかを含む、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の基地局装置。
  15. 前記位置関係の情報は、前記それぞれのキャリアの周波数帯域の周波数の下限と前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分、当該それぞれのキャリアの周波数帯域の上限と前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分、または、当該それぞれのキャリアの中心周波数と前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数との差分、のいずれかにより表される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の基地局装置。
  16. 前記位置関係の情報は、前記それぞれのキャリアの周波数帯域の周波数の下限を前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数が下回っていることを示す情報、前記それぞれのキャリアの周波数帯域の周波数の上限を前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数が上回っていることを示す情報、または、前記それぞれのキャリアの中心周波数を前記使用すべきキャリアもしくは前記使用すべきでないキャリアの中心周波数が上回っているか下回っているかを示す情報、のいずれかをさらに含み、
    前記差分は絶対値で表される、
    ことを特徴とする請求項15に記載の基地局装置。
  17. 前記差分は、所定の周波数帯域幅を単位とする単位数により表される、
    ことを特徴とする請求項11、13、15又は16に記載の基地局装置。
  18. 前記キャリア情報は、さらに、前記所定の周波数帯域幅の情報を含む、
    ことを特徴とする請求項17に記載の基地局装置。
  19. 前記キャリア情報は、前記複数のキャリアのいずれが前記使用すべきキャリアであるか、と、前記複数のキャリアのいずれが前記使用すべきでないキャリアであるか、との少なくともいずれかを表すビットマップを含む、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の基地局装置。
  20. 前記キャリア情報は、前記複数のキャリアのうち前記通信装置が使用すべきキャリアほど高い順位を有する優先順位を示す情報、または前記複数のキャリアにおいて前記通信装置が使用すべきでないキャリアほど高い順位を有する劣後順位を示す情報を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  21. 前記キャリア情報は、前記複数のキャリアのそれぞれに対する前記通信装置が接続すべき度合に基づく補正値であって、前記通信装置がいずれのキャリアを前記基地局装置との接続に用いるかを決定するのに用いる前記複数のキャリアにおける信号の無線品質を示す値を補正するための前記補正値の情報を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  22. 前記複数のキャリアは、異なる複数のグループをそれぞれが有する第1のグループセットと第2のグループセットとにおいて、それぞれ1つのグループに属し、
    前記生成手段は、前記使用すべきキャリアの分布と前記使用すべきでないキャリアの分布との少なくともいずれかに基づいて、前記第1のグループセットと前記第2のグループセットとのいずれを用いるかを選択すると共に、選択されたグループセットにおけるグループを前記使用すべきキャリアまたは前記使用すべきでないキャリアが含まれるグループとして選択し、選択されたグループセットとグループとを特定する情報を、前記使用すべきキャリアの情報または前記使用すべきでないキャリアの情報として含む前記キャリア情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の基地局装置。
  23. 前記キャリア情報は、互いに周波数軸上で隣接する2つ以上のキャリアが共に前記使用すべきキャリアである場合の当該2つ以上のキャリアのうち最も周波数が高いキャリアと最も周波数が低いキャリアに関する情報と、互いに周波数軸上で隣接する2つ以上のキャリアが共に前記使用すべきでないキャリアである場合の当該2つ以上のキャリアのうち最も周波数が高いキャリアと最も周波数が低いキャリアに関する情報と、前記選択されたグループセットとグループとを特定する情報と、の少なくともいずれかを含む、
    ことを特徴とする請求項22に記載の基地局装置。
  24. 前記通知手段は、初期アクセスを行う前の前記通信装置に、前記キャリア情報を通知する、
    ことを特徴とする請求項1から23のいずれか1項に記載の基地局装置。
  25. それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアのいずれかを用いて基地局装置と通信を行う通信装置であって、
    前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を前記基地局装置から取得する取得手段と、
    前記キャリア情報に基づいて、前記基地局装置への接続に用いるキャリアを決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  26. 前記複数のキャリアは、複数のグループのいずれかに属し、
    前記キャリア情報は、前記使用すべきキャリアがいずれのグループに属するかを表す情報と、前記使用すべきでないキャリアがいずれのグループに属するかを表す情報と、の少なくともいずれかを含み、
    前記決定手段は、前記使用すべきキャリアが属するグループと、前記使用すべきでないキャリアが属するグループ以外のグループと、の少なくともいずれかに含まれるキャリアから、前記接続に用いるキャリアを決定する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の通信装置。
  27. 前記キャリア情報は、前記複数のキャリアを含む1つの周波数帯域のうちの前記使用すべきキャリアの周波数帯域が存在する位置を特定する情報と、前記1つの周波数帯域のうちの前記使用すべきでないキャリアの周波数帯域が存在する位置を特定する情報と、の少なくともいずれかを含み、
    前記決定手段は、前記使用すべきキャリアが存在する位置を特定する情報で特定されるキャリアと、前記使用すべきでないキャリアの周波数帯域が存在する位置を特定する情報で特定されるキャリア以外のキャリアと、の少なくともいずれかから、前記接続に用いるキャリアを決定する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の通信装置。
  28. 前記キャリア情報は、当該キャリア情報が送信されるキャリアの周波数帯域と前記使用すべきキャリアの周波数帯域との周波数の位置関係の情報と、当該キャリア情報が送信されるキャリアの周波数帯域と前記使用すべきでないキャリアの周波数帯域との周波数の位置関係の情報と、の少なくともいずれかを含み、
    前記決定手段は、前記位置関係の情報で特定される前記使用すべきキャリアと、前記位置関係の情報で特定される前記使用すべきでないキャリア以外のキャリアと、の少なくともいずれかから、前記接続に用いるキャリアを決定する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の通信装置。
  29. 前記キャリア情報は、前記複数のキャリアのいずれが前記使用すべきキャリアであるか、と、前記複数のキャリアのいずれが前記使用すべきでないキャリアであるか、との少なくともいずれかを表すビットマップを含み、
    前記決定手段は、前記ビットマップで特定される前記使用すべきキャリアと、前記ビットマップで特定される前記使用すべきでないキャリア以外のキャリアと、の少なくともいずれかから、前記接続に用いるキャリアを決定する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の通信装置。
  30. 前記キャリア情報は、前記複数のキャリアのうち前記通信装置が使用すべきキャリアほど高い順位を有する優先順位を示す情報、または前記複数のキャリアにおいて前記通信装置が使用すべきでないキャリアほど高い順位を有する劣後順位を示す情報を含み、
    前記決定手段は、前記優先順位が高いキャリアから優先して、前記基地局装置との接続に用いることができるかを判定し、または、前記劣後順位が低いキャリアから優先して、前記基地局装置との接続に用いることができるかを判定して、前記接続に用いるキャリアを決定する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の通信装置。
  31. 前記複数のキャリアのそれぞれにおける信号の無線品質を示す値を測定する測定手段をさらに有し、
    前記キャリア情報は、前記複数のキャリアのそれぞれに対する前記通信装置が接続すべき度合に基づく補正値であって、前記無線品質の値を補正するための前記補正値の情報を含み、
    前記決定手段は、前記補正値で補正された前記無線品質の値に基づいて、いずれのキャリアに接続すべきかを決定する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の通信装置。
  32. 前記複数のキャリアは、異なる複数のグループをそれぞれが有する第1のグループセットと第2のグループセットとにおいて、それぞれ1つのグループに属し、
    前記キャリア情報は、前記第1のグループセットと前記第2のグループセットとのいずれかを特定する情報とそのグループセットに属するグループを特定する情報とを、前記使用すべきキャリアの情報又は前記使用すべきでないキャリアの情報として含み、
    前記決定手段は、前記使用すべきキャリアが含まれるグループと、前記使用すべきでないキャリアが含まれるグループ以外のグループと、の少なくともいずれかに含まれるキャリアから、前記接続に用いるキャリアを決定する、
    ことを特徴とする請求項25に記載の通信装置。
  33. 前記キャリア情報は、互いに周波数軸上で隣接する2つ以上のキャリアが共に前記使用すべきキャリアである場合の当該2つ以上のキャリアのうち最も周波数が高いキャリアと最も周波数が低いキャリアに関する情報と、互いに周波数軸上で隣接する2つ以上のキャリアが共に前記使用すべきでないキャリアである場合の当該2つ以上のキャリアのうち最も周波数が高いキャリアと最も周波数が低いキャリアに関する情報と、前記グループセットとグループとを特定する情報と、の少なくともいずれかを含み、
    前記決定手段は、前記キャリア情報に前記最も周波数が高いキャリアと最も周波数が低いキャリアに関する情報が含まれている場合、前記使用すべきキャリアである隣接する2つ以上のキャリアと、前記使用すべきでないキャリアである隣接する2つ以上のキャリア以外のキャリアと、の少なくともいずれかから前記接続に用いるキャリアを決定し、前記キャリア情報に前記グループセットとグループとを特定する情報が含まれている場合、前記使用すべきキャリアが含まれるグループと、前記使用すべきでないキャリアが含まれるグループ以外のグループと、の少なくともいずれかに含まれるキャリアから、前記接続に用いるキャリアを決定する、
    ことを特徴とする請求項32に記載の通信装置。
  34. 前記決定手段は、前記基地局装置への初期アクセスの前に、前記接続に用いるキャリアを決定する、
    ことを特徴とする請求項25から33のいずれか1項に記載の通信装置。
  35. それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアを用いて通信を行う基地局装置の制御方法であって、
    取得手段が、前記複数のキャリアの使用状況の情報を取得する取得工程と、
    生成手段が、前記使用状況に応じて、前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を生成する生成工程と、
    通知手段が、前記キャリア情報を前記通信装置へ通知する通知工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  36. それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアのいずれかを用いて基地局装置と通信を行う通信装置の制御方法であって、
    取得手段が、前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を前記基地局装置から取得する取得工程と、
    決定手段が、前記キャリア情報に基づいて、前記基地局装置への接続に用いるキャリアを決定する決定工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  37. それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアを用いて通信を行う基地局装置が有するコンピュータに、
    前記複数のキャリアの使用状況の情報を取得する取得工程と、
    前記使用状況に応じて、前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を生成する生成工程と、
    前記キャリア情報を前記通信装置へ通知する通知工程と、
    を実行させるためのプログラム。
  38. それぞれ異なる周波数帯域を有する複数のキャリアのいずれかを用いて基地局装置と通信を行う通信装置が有するコンピュータに、
    前記複数のキャリアのうち通信装置が使用すべきキャリアと使用すべきでないキャリアとの少なくともいずれかに関するキャリア情報を前記基地局装置から取得する取得工程と、
    前記キャリア情報に基づいて、前記基地局装置への接続に用いるキャリアを決定する決定工程と、
    を実行させるためのプログラム。
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