JP2015023464A - 電力分配合成器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的検査が簡便に行える電力分配合成器を提供する。【解決手段】本発明の電力分配合成器(コンバイナ1)は、誘電体基板2と、誘電体基板1の一方の面に設けられた出力線路10と、出力線路10に電気的に接続された第1の入力線路8および第2の入力線路9と、第1の入力線路8と第2の入力線路9との間に電気的に接続された吸収抵抗4と、吸収抵抗4のうち、吸収抵抗4と第1の入力線路8との接続箇所および吸収抵抗4と第2の入力線路9との接続箇所を除く領域に電気的に接続された導体部5と、導体部5に電気的に接続された検査用端子15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電力分配合成器に関する。
マイクロ波帯もしくはミリ波帯の電波は、波長が1mから100μm、周波数が300MHzから3THzの電波(電磁波)である。マイクロ波帯もしくはミリ波帯の電波は、衛星テレビ放送、マイクロ波通信、レーダー等の広い分野にわたって応用されている。例えば、周波数が数10GHz以上の準ミリ波帯からミリ波帯の電波は、航空宇宙分野で使用されている。周波数が60GHzのミリ波帯においては、大容量高速無線通信分野への応用に注目が集まっている。周波数が77GHzのミリ波帯においては、自動車衝突防止レーダーの実用化が始まっている。
マイクロ波帯もしくはミリ波帯の電波を用いた通信モジュールには、電力分配合成器がしばしば用いられる。電力分配合成器の具体例としては、ウィルキンソン型電力分配合成器、ブランチライン型電力分配合成器、方向性結合器などが知られている。このうち、ウィルキンソン型電力分配合成器の一例が、下記の特許文献1、特許文献2に開示されている。例えば、特許文献1のウィルキンソン型電力分配合成器は、入力線路と、入力線路から分岐した2本の分配線路と、2本の分配線路間を接続する吸収抵抗と、を備える。
特開2002−217615号公報 特開2010−251904号公報
この種のウィルキンソン型電力分配合成器では、入力線路や分配線路を含む伝送路と吸収抵抗とは、異なる導電性材料で構成される(例えば、特許文献2参照)。そのため、伝送路と吸収抵抗との接続点で電気的接触不良等の不具合が生じるおそれがあり、電気的検査が必要となる。しかしながら、ウィルキンソン型電力分配合成器は、2本の分配線路が相互に接続されているため、分配線路間で導通検査を行っても、導体と抵抗体との接続点での電気的接触不良を検出することはできない。そのため、ウィルキンソン型電力分配合成器に半導体素子等の外部回路を接続し、電気的特性を測定する必要がある。このように、電気的検査に手間や時間を要するという問題があった。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、電気的検査を簡便に行うことができる電力分配合成器の提供を目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の電力分配合成器は、基板と、前記基板の一方の面に設けられた第1の導体線路と、前記第1の導体線路に電気的に接続された第2の導体線路および第3の導体線路と、前記第2の導体線路と前記第3の導体線路との間に電気的に接続された吸収抵抗と、前記吸収抵抗のうち、前記吸収抵抗と前記第2の導体線路との接続箇所および前記吸収抵抗と前記第3の導体線路との接続箇所を除く領域に電気的に接続された導体部と、前記導体部に電気的に接続された検査用端子と、を備える。
本発明の一つの態様の電力分配合成器は、導体部を介して吸収抵抗に電気的に接続される検査用端子を備えている。そのため、例えばプローブ等を用いて第2の導体線路と検査用端子との間、もしくは第3の導体線路と検査用端子との間で電気的検査を行うことにより、各導体線路と吸収抵抗との接続点の検査を行うことができる。この方法によれば、電力分配合成器に外部回路等を接続する必要がなく、電力分配合成器単体で検査が可能である。よって、各導体線路と接触抵抗との接続状態の検査を簡便に行うことができる。
本発明の一つの態様の電力分配合成器において、前記導体部は、前記吸収抵抗の中央に電気的に接続された構成を採用してもよい。
この構成によれば、導体部の接続位置が吸収抵抗の中央となる。その結果、吸収抵抗に対して導体部が及ぼす影響が第2の導体線路側と第3の導体線路側とで等しくなる。
本発明の一つの態様の電力分配合成器において、前記導体部は、前記吸収抵抗の中央からずれた位置に電気的に接続された構成を採用してもよい。
言い換えると、本構成は、第2の導体線路と吸収抵抗との接続点から導体部までの距離と、第3の導体線路と吸収抵抗との接続点から導体部までの距離と、が異なる。そのため、第2の導体線路と吸収抵抗との接続点から導体部までの抵抗値と、第3の導体線路と吸収抵抗との接続点から導体部までの抵抗値と、が異なる。これにより、電気的接触不良がいずれの接続点で生じているかを判別できる。
本発明の一つの態様の電力分配合成器において、前記導体部と前記検査用端子とは、異なるレイヤーの異なる導電性材料で構成されていてもよい。
この構成によれば、導体部、検査用端子の各々に最適な導電性材料を適宜選択することができる。
もしくは、本発明の一つの態様の電力分配合成器において、前記導体部と前記検査用端子とは、同一のレイヤーの同一の導電性材料で構成されていてもよい。
この構成によれば、導体部と検査用端子とが一体に形成できるため、製造プロセスを簡略化することができる。
本発明の一つの態様の電力分配合成器において、前記検査用端子は、前記第2の導体線路と前記第3の導体線路と前記吸収抵抗とにより囲まれた領域に配置されていてもよい。
この構成によれば、第2の導体線路と第3の導体線路と吸収抵抗とにより囲まれた領域を有効に利用することができる。
本発明の一つの態様の電力分配合成器において、前記導体部は、途中に切断部を有していてもよい。
各導体線路と抵抗体との接続状態の検査を終了した後、再検査が必要なければ、導体部を切断することにより検査用端子を吸収抵抗から切り離してもよい。これにより、所望の電気的特性を有する電力分配合成器を実現できる。
本発明の一つの態様によれば、電気的検査を簡便に行うことができる電力分配合成器を実現できる。
本発明の第1実施形態のコンバイナの斜視図である。 コンバイナの平面図である。 コンバイナの吸収抵抗の近傍を拡大視した平面図である。 図2のA−A’線に沿う断面図である。 図2のB−B’線に沿う断面図である。 検査後の吸収抵抗の近傍を拡大視した平面図である。 検査の原理を説明するための等価回路図である。 本発明の第2実施形態のコンバイナの平面図である。 コンバイナの吸収抵抗の近傍を拡大視した平面図である。 検査の原理を説明するための等価回路図である。 本発明の第3実施形態のコンバイナの平面図である。 コンバイナの断面図である。 本発明の第4実施形態のコンバイナの平面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。
本実施形態では、2つの入力信号を1つの信号に合成するウィルキンソン型コンバイナ(電力合成器)の一つの例を示す。
以下の説明では、ウィルキンソン型コンバイナを単にコンバイナと称する。
以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1〜図5に示すように、第1実施形態のコンバイナ1は、誘電体基板2(基板)と、伝送路3と、吸収抵抗4と、導体部5と、検査用パッド6と、接地電極7と、を備える。伝送路3は、第1の入力線路8と、第2の入力線路9と、出力線路10と、を含む。出力線路10は、特許請求の範囲の「第1の導体線路」に対応する。第1の入力線路8は、特許請求の範囲の「第2の導体線路」に対応する。第2の入力線路9は、特許請求の範囲の「第3の導体線路」に対応する。
誘電体基板2には、例えば石英ガラス、パイレックス(登録商標)ガラス、シリコン、GaAs、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、低温同時焼成セラミックス(LTCC)、液晶ポリマー(LCP)などからなる基板が用いられる。誘電体基板2の平面形状は例えば矩形であり、縦横の寸法は1mm×1mm程度である。誘電体基板2の上面2a(一方の面)には、伝送路3が形成されている。伝送路3を構成する第1の入力線路8、第2の入力線路9、および出力線路10は、例えば銅等の金属膜で一体に形成されている。したがって、第1の入力線路8と第2の入力線路9と出力線路10とは、相互に電気的に接続されている。
図2に示すように、出力線路10側から見ると、出力線路10の一端は2つに分岐し、一方が第1の入力線路8、他方が第2の入力線路9となっている。第1の入力線路8、第2の入力線路9の各々は、出力線路10に近い側が外側に凸になるように湾曲し、出力線路10から遠い側が互いに平行に直線状に延びる形状を有する。第1の入力線路8の直線部8A、第2の入力線路9の直線部9Aの幅Wは、例えばともに400μm程度である。
図2に示すように、吸収抵抗4は、第1の入力線路8の直線部8Aと第2の入力線路9の直線部9Aとの間にわたって形成されている。図4、図5に示すように、吸収抵抗4は、誘電体基板2の上面2aに形成された不純物拡散層により形成されている。第1の入力線路8の一部、および第2の入力線路9の一部は、吸収抵抗4の上面に接触している。この構成により、吸収抵抗4は、第1の入力線路8と第2の入力線路9とに電気的に接続されている。吸収抵抗4の抵抗値は、例えば100Ω程度である。
図2に示すように、導体部5は、吸収抵抗4のうち、吸収抵抗4と第1の入力線路8との接続点P1および吸収抵抗4と第2の入力線路9との接続点P2を除く領域に、電気的に接続されている。第1実施形態では、導体部5は、吸収抵抗4の中央に電気的に接続されている。すなわち、図3に示すように、吸収抵抗4と第1の入力線路8との接続点P1から吸収抵抗4と導体部5との接続点P0までの距離L1と、吸収抵抗4と第2の入力線路9との接続点P2から吸収抵抗4と導体部5との接続点P0までの距離L2と、は等しい。
図5に示すように、導体部5は、誘電体基板2の上面2aに形成された導電性材料により構成されている。導体部5の導電性材料としては、例えばニッケルクロム合金、窒化タンタル等が用いられる。導体部5の一方の端部は、吸収抵抗4の上面に接触している。この構成により、導体部5は、吸収抵抗4に電気的に接続されている。
図5に示すように、検査用パッド6は、誘電体基板2の上面2aに形成された導電性材料で構成されている。検査用パッド6の導電性材料としては、伝送路3を構成する第1の入力線路8、第2の入力線路9、および出力線路10と同様、例えば銅等の金属膜が用いられる。検査用パッド6の一部は、導体部5の上面に乗り上げる形態で導体部5に接触している。この構成により、検査用パッド6は、導体部5に電気的に接続されている。
図2に示すように、導体部5の延在方向は、第1の入力線路8と第2の入力線路9とを結ぶ吸収抵抗4の延在方向と略直交している。導体部5と検査用パッド6とは、第1の入力線路8と第2の入力線路9と吸収抵抗4とにより囲まれた領域Sに配置されている。
図4、図5に示すように、伝送路3、吸収抵抗4、導体部5、および検査用パッド6の上面を含む誘電体基板2の上面2aは、任意の絶縁性材料からなる絶縁膜11で覆われている。絶縁膜11のうち、出力線路10、第1の入力線路8、第2の入力線路9、および検査用パッド6の上面に開口部が設けられている。出力線路10上の開口部は、出力端子12となる。第1の入力線路8上の開口部、第2の入力線路9上の開口部は、それぞれ第1の入力端子13、第2の入力端子14となる。これら出力端子12、各入力端子13,14には任意の外部回路(図示略)が適宜接続される。検査用パッド6上の開口部は、検査用端子15となる。誘電体基板2の下面2bの全域には、例えば銅等の導電性材料からなる接地電極7が形成されている。
コンバイナ1における吸収抵抗4の作用について説明する。
本実施形態において仮に吸収抵抗4がなかったとすると、例えば第1の入力線路8から見たインピーダンスが不整合となり、第1の入力線路8に信号を入力した際、インピーダンスの不整合により生じた反射電力が第2の入力線路9に現れる。その結果、第2の入力線路9に不要な信号が混入する、各線路に接続された回路が不安定になる、等の不具合が生じる。そこで、信号が互いの線路に影響を及ぼさないようにアイソレーションが必要となる。
第1の入力線路8から信号を入力したとき、出力線路10に出力される信号成分と、出力端で反射して第2の入力線路9に出力される信号成分と、が存在する。このとき、第1の入力線路8と第2の入力線路9との間に吸収抵抗4が存在すると、第1の入力端子13−出力端子12−第2の入力端子14の経路の線路長をλ/2(λ:信号波の波長)に設定しておけば、第1の入力端子13−出力端子12−第2の入力端子14の経路を通って伝わる信号と、第1の入力端子13−吸収抵抗4−第2の入力端子14の経路を通って伝わる信号とは位相が反転する。この場合、2つの経路を通って伝わった信号は互いに打ち消し合い、第1の入力線路8から入力された信号は第2の入力線路9に出力されない。このように、吸収抵抗4を設けることにより、第1の入力線路8と第2の入力線路9とのアイソレーションが図れる。その結果、外部回路を含めた動作が安定するとともに、高精度の信号合成が可能なコンバイナ1を実現することができる。
上記構成のコンバイナ1において、吸収抵抗4と伝送路3との電気的接続不良の検査方法について説明する。
図1に示すように、第1の入力端子13、第2の入力端子14のうちのいずれか一方と検査用端子15とにプローブ16を当てる。この例では、第1の入力端子13と検査用端子15のそれぞれにプローブ16を当てる。次に、プローブ16を通じてコンバイナ1に一定の電流を供給し、第1の入力端子13−検査用端子15間の電圧を測定する。
図7は、第1の入力端子13−検査用端子15間の等価回路図である。
第1の入力線路8と吸収抵抗4との接続点P1と検査用端子15との間の吸収抵抗4の抵抗をR1とし、第2の入力線路9と吸収抵抗4との接続点P2と検査用端子15との間の吸収抵抗4の抵抗をR2とする。
第1実施形態においては、接続点P1−接続点P0間の距離L1と接続点P2−接続点P0間の距離L2とが等しいため、抵抗R1と抵抗R2とが等しい。吸収抵抗4と各入力線路8,9との電気的接続が正常な場合、図7の通り、第1の入力端子13−検査用端子15間に抵抗R1と抵抗R2とが並列接続されたことと等価になり、電流を供給したときに抵抗R1と抵抗R2との合成抵抗に応じた電圧が測定される。
これに対して、第1の入力線路8と吸収抵抗4との接続点P1、第2の入力線路9と吸収抵抗4との接続点P2のいずれか一方で電気的接続不良が発生した場合、第1の入力端子13−検査用端子15間に抵抗R1、抵抗R2のいずれか一方のみが接続されたことと等価になり、電流を供給したときに一方の抵抗R1,R2に応じた電圧が測定される。
また、第1の入力線路8と吸収抵抗4との接続点P1、第2の入力線路9と吸収抵抗4との接続点P2の双方で電気的接続不良が発生した場合、第1の入力端子13−検査用端子15間の導通が取れず、電圧の測定が不能である。
この例では第1の入力端子13を用いたが、この方法に代えて、第2の入力端子14と検査用端子15とにプローブを当てる方法によっても、上記と同様に検査が可能である。
このように、プローブ16による電流供給、電圧測定を行うことにより、吸収抵抗4と各入力線路8,9との電気的接続不良の有無、電気的接続不良が発生している場合の不良箇所の数(1箇所もしくは2箇所)を検査することができる。第1実施形態のコンバイナ1によれば、吸収抵抗4に電気的に接続された検査用端子15を備えたことにより、コンバイナ1に外部回路等を接続する必要がなく、コンバイナ1の単体で検査が可能である。よって、伝送路3と吸収抵抗4との接続状態の検査を簡便に行うことができる。
検査が終了した後、吸収抵抗4を当初の設計通りに機能させるため、図6に示すように、導体部5を途中で切断して切断部5sを形成し、吸収抵抗4と検査用パッド6とを切り離す。「吸収抵抗4を当初の設計通りに機能させる」とは、例えば、検査用端子15を備えていない電力分配合成器と略同等の機能を持たせる、という意味である。導体部5を切断する手段としては、例えばレーザーによる溶断等を用いることができる。この場合、導体部5をできるだけ吸収抵抗4に近い位置で切断し、導体部5の切り残し部分5kを短くすることが好ましい。また、導体部5の幅W5はできるだけ細い方が好ましい。これにより、導体部5の切り残し部分5kに起因するアイソレーション抵抗の設計値からのずれを低減できる。ただし、導体部5の切り残し部分5kの長さを調整することにより、アイソレーション抵抗の微調整を行うこともできる。
本実施形態では、導体部5は吸収抵抗4の中央に配置されているため、導体部5を切断した後も切り残し部分5kが吸収抵抗の中央に配置される。その結果、吸収抵抗4に対して切り残し部分5kが及ぼす影響が第1の入力線路8側と第2の入力線路9側とで等しくなる。
本実施形態では、導体部5と検査用パッド6とは異なるレイヤーの異なる導電性材料で構成されているため、導体部5、検査用パッド6の各々に最適な導電性材料を適宜選択することができる。また、導体部5と検査用パッド6とは、第1の入力線路8と第2の入力線路9と吸収抵抗4とにより囲まれた領域Sに配置されているため、伝送路3の中央の空いた領域Sを有効利用することができる。そのため、導体部5と検査用パッド6を設けても、コンバイナ1が大型化することがない。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図8〜図10を用いて説明する。
本実施形態のコンバイナの基本構成は第1実施形態と同様であり、導体部の位置が第1実施形態と異なる。
図8〜図10において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態において、導体部5は、吸収抵抗4の中央に電気的に接続されていた。これに対し、第2実施形態のコンバイナ21においては、図8、図9に示すように、導体部5は、吸収抵抗4の中央からずれた位置に電気的に接続されている。具体的には、第2の入力線路9と吸収抵抗4との接続点P2から導体部5と吸収抵抗4との接続点P0までの距離L2は、第1の入力線路8と吸収抵抗4との接続点P1から導体部5と吸収抵抗4との接続点までの距離L1の2倍である。すなわち、L1:L2=1:2である。ただし、導体部5を吸収抵抗4の中央からずらす距離は、この例に限ることはなく、適宜変更は可能である。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
図10は、第1の入力端子13−検査用端子15間の等価回路図である。
第2実施形態においては、接続点P2−接続点P0間の距離L2は接続点P1−接続点P0間の距離L1の2倍であるため、抵抗R2は抵抗R1の2倍である。すなわち、R1:R2=1:2である。各入力線路8,9と吸収抵抗4との電気的接続が正常であれば、図10の通り、第1の入力端子13−検査用端子15間に抵抗R1と抵抗R2とが並列接続されたことと等価になり、抵抗R1と抵抗R2との合成抵抗に応じた電圧が測定される。
これに対し、第1の入力線路8と吸収抵抗4との接続点P1で電気的接続不良が発生した場合、抵抗R1が機能せず、第1の入力端子13−検査用端子15間に抵抗R2のみが接続されたことと等価になり、抵抗R2に応じた電圧が測定される。逆に、第2の入力線路9と吸収抵抗4との接続点P2で電気的接続不良が発生した場合、抵抗R2が機能せず、第1の入力端子13−検査用端子15間に抵抗R1のみが接続されたことと等価になり、抵抗R1に応じた電圧が測定される。第2実施形態の場合、抵抗R1と抵抗R2とが異なるため、接続点P1で電気的接続不良が発生した場合と接続点P2で電気的接続不良が発生した場合とで、測定される電圧は異なる。
第1の入力線路8と吸収抵抗4との接続点P1、第2の入力線路9と吸収抵抗4との接続点P2の双方で電気的接続不良が発生した場合、第1の入力端子13−検査用端子15間の導通が取れず、電圧の測定が不能である。
ここでは第1の入力端子13を用いた方法を説明したが、この方法に代えて、第2の入力端子14と検査用端子15とにプローブ16を当てる方法によっても、上記と同様に検査が可能である。
第2実施形態のコンバイナ21においても、伝送路3と吸収抵抗4との接続状態の検査を簡便に行うことができる、という第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに第2実施形態の場合、導体部5の接続位置を吸収抵抗4の中央からずらしたことにより、いずれか一方の接続点P1,P2で電気的接続不良が発生した際、接続点P1で電気的接続不良が発生しているのか、接続点P2で電気的接続不良が発生しているのかを識別できる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図11、図12を用いて説明する。
本実施形態のコンバイナの基本構成は第1実施形態と同様であり、導体部および検査パッドの構成が第1実施形態と異なる。
図11、図12において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態において、導体部5と検査用パッド6とは、互いに異なるレイヤーの異なる導電性材料で構成されていた。これに対し、第3実施形態のコンバイナ31においては、図11、図12に示すように、導体部32と検査用パッド33とは、同一のレイヤーの同一の導電性材料で構成されている。すなわち、導体部32と検査用パッド33とは、一体に形成されている。導体部32と検査用パッド33とは、伝送路3を構成する第1の入力線路8、第2の入力線路9、および出力線路10と同様、例えば銅等の金属膜で構成されている。
第3実施形態のコンバイナ31においても、伝送路3と吸収抵抗4との接続状態の検査を簡便に行うことができる、といった第1、第2実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第3実施形態のコンバイナ31によれば、導体部32と検査用パッド33とを伝送路3と同一工程で形成できるため、製造プロセスの簡略化が図れる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図13を用いて説明する。
本実施形態のコンバイナの基本構成は第1実施形態と同様であり、導体部および検査パッドの配置が第1実施形態と異なる。
図13において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1実施形態において、導体部5および検査用パッド6は、第1の入力線路8と第2の入力線路9と吸収抵抗4とにより囲まれた領域Sの内側に配置されていた。これに対して、第4実施形態のコンバイナ41においては、図13に示すように、導体部5および検査用パッド6は、第1の入力線路42と第2の入力線路43と吸収抵抗4とにより囲まれた領域Sの外側の領域S’に配置されている。
第4実施形態のコンバイナ41は、伝送路44の形状が第1実施形態と比べて異なっている。第1の入力線路42のうち、第1の入力端子13が形成された部分42Aは、第2の入力線路43から離れる側に屈曲した後、下方に延びている。同様に、第2の入力線路43のうち、第2の入力端子14が形成された部分43Aは、第1の入力線路42から離れる側に屈曲した後、下方に延びている。第1の入力線路42と第2の入力線路43とは、第1実施形態に比べて、第1の入力端子13と第2の入力端子14とが互いに離れる方向に外側に開いた形状となっている。導体部5および検査用パッド6は、第1の入力端子13と第2の入力端子14との間の領域S’に配置されている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
第4実施形態のコンバイナ41においても、伝送路44と吸収抵抗4との接続状態の検査を簡便に行うことができる、といった第1〜第3実施形態と同様の効果が得られる。
このように、導体部5および検査用パッド6の配置は、伝送路や吸収抵抗の形状、位置関係等に応じて適宜変更すればよい。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態で例示した伝送路、吸収抵抗、導体部、検査用パッド等の形状、寸法、数、配置、構成材料等に関しては、上記実施形態に限ることなく、適宜変更が可能である。上記実施形態では、本発明の電力分配合成器を2入力1出力のコンバイナとして用いる例として説明したが、このコンバイナを1入力2出力のディバイダ(電力分配器)として用いてもよい。すなわち、上記実施形態の第1の入力線路、第2の入力線路をそれぞれ第1の出力線路、第2の出力線路とし、出力線路を入力線路として用いれば、同一の構成のままでディバイダ(電力分配器)として用いることができる。すなわち、本発明の電力分配合成器は、使用形態によって電力分配器としても電力合成器としても用いることのできるデバイスである。
本発明は、例えば通信モジュール等に用いる電力分配合成器に利用可能である。
1,21,31,41…コンバイナ(電力分配合成器)、2…誘電体基板(基板)、4…吸収抵抗、5,32…導体部、6,33…検査用パッド、8…第1の入力線路(第2の導体線路)、9…第2の入力線路(第3の導体線路)、10…出力線路(第1の導体線路)、15…検査用端子。

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面に設けられた第1の導体線路と、
    前記第1の導体線路に電気的に接続された第2の導体線路および第3の導体線路と、
    前記第2の導体線路と前記第3の導体線路との間に電気的に接続された吸収抵抗と、
    前記吸収抵抗のうち、前記吸収抵抗と前記第2の導体線路との接続箇所および前記吸収抵抗と前記第3の導体線路との接続箇所を除く領域に電気的に接続された導体部と、
    前記導体部に電気的に接続された検査用端子と、
    を備えたことを特徴とする電力分配合成器。
  2. 前記導体部が、前記吸収抵抗の中央に電気的に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の電力分配合成器。
  3. 前記導体部が、前記吸収抵抗の中央からずれた位置に電気的に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の電力分配合成器。
  4. 前記導体部と前記検査用端子とが、異なるレイヤーの異なる導電性材料で構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電力分配合成器。
  5. 前記導体部と前記検査用端子とが、同一のレイヤーの同一の導電性材料で構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電力分配合成器。
  6. 前記検査用端子が、前記第2の導体線路と前記第3の導体線路と前記吸収抵抗とにより囲まれた領域に配置されたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電力分配合成器。
  7. 前記導体部が、途中に切断部を有することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電力分配合成器。
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