JP2015023207A - 化合物半導体エピタキシャルウエハ及び半導体トランジスタ素子 - Google Patents

化合物半導体エピタキシャルウエハ及び半導体トランジスタ素子 Download PDF

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【課題】エッチングストッパー層の形成による歪みが抑制される化合物半導体エピタキシャルウエハ及び半導体トランジスタ素子を提供する。
【解決手段】基板上に、バッファ層と、下部電子供給層と、電子走行層と、上部電子供給層と、ショットキー層と、エッチングストッパー層と、キャップ層とを積層したHEMT構造を有する化合物半導体エピタキシャルウエハであって、エッチングストッパー層は、InGaPからなり、In組成が0.49以上0.65以下の化合物半導体エピタキシャルウエハである。
【選択図】図1

Description

本発明は、化合物半導体エピタキシャルウエハ及び半導体トランジスタ素子に関するものである。
GaAsを中心とする化合物半導体を用いた半導体トランジスタ素子には、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Hetero Bipolar Transistor)や高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)などがある。HBTは、高電力密度を特徴とし、高集積化が容易であるので、電力増幅器や高速論理回路等に用いられる。HEMTは、例えば特許文献1に開示されるように、低雑音動作、低電圧動作を特徴とし、受信用低雑音増幅器や高周波スイッチ等に用いられる。
HBT及びHEMTのそれぞれの特徴を活かすため、例えば半導体トランジスタ素子内にHBTおよびHEMTの両方を形成し、無線通信機器等に用いて更に高性能化を図ることが期待されている。
素子内にHBTおよびHEMTの両方を形成するには、例えばGaAs等の基板上にHEMTを形成し、さらにHEMT上にHBTを形成することで、a Merged HBT-FETとする方法が考えられる。HEMTおよびHBTを積層した後に、上部に位置するHBTの一部の領域をエッチング等により除去して下部に位置するHEMTを露出させれば、電極構造などを形成することができる。
ところで、上記HEMTは、HEMT構造を有する化合物半導体エピタキシャルウエハを用いて作製される。また上記a Merged HBT-FETは、HEMT構造上にHBT構造が積層した化合物半導体エピタキシャルウエハを用いて作製される。
HEMT構造を有する化合物半導体エピタキシャルウエハは、例えば、半絶縁性のGaAs基板上にHEMT構造を結晶成長させることで形成される。HEMT構造は、例えば、GaAs基板側から順に、i型AlGaAsからなる下部バッファ層と、Al組成の異なるi型AlGaAsからなる上部バッファ層と、n型AlGaAsからなる下部電子供給層と、i型InGaAsからなる電子走行層と、n型AlGaAsからなる上部電子供給層と、n型AlGaAsからなるショットキー層と、n型GaAsからなるキャップ層と、を有する。
この化合物半導体エピタキシャルウエハからHEMTを作製する場合、ウェットエッチングによりキャップ層の一部を除去してショットキー層を露出させることで所定のパターンを形成する。その後、露出したショットキー層上に電極を形成することでHEMTを得る。このようにHEMTを作製する場合、キャップ層のみをエッチングにより除去し、ショットキー層を露出させる。
ただし、ショットキー層とキャップ層とが共にAlGaAsからなるような場合、キャップ層をエッチングにより除去した際にショットキー層も同時にエッチングされるおそれがある。エッチングによりショットキー層の表面までが浸食されると、ショットキー層の表面に形成される電極の接合が不十分となり、作製されるHEMTの特性が低下してしまう。つまり、エッチングの際には、キャップ層をエッチングにより除去する一方で、ショットキー層の表面をエッチングせずに露出させることが重要となる。
そこで、エッチングによりキャップ層を除去する際にショットキー層までが浸食されないようにするため、化合物半導体エピタキシャルウエハでは、ショットキー層とキャップ層との間にエッチングストッパー層が設けられるようになっている。エッチングストッパー層はInGaPからなっており、ショットキー層やキャップ層の材料(AlGaAs)とは異なる材料からなっている。AlGaAsはリン酸系またはアンモニア系のエッチング液により浸食されるが、InGaPはこれらのエッチング液では浸食されにくく、塩酸系のエッチング液により浸食される。またAlGaAsは、InGaPを浸食する塩酸系のエッチング液では浸食されにくい。
エッチングストッパー層によれば、以下に示すようにショットキー層の浸食が防止される。化合物半導体エピタキシャルウエハでは、表面側からキャップ層、エッチングストッパー層、ショットキー層の順に構成されている。まず、リン酸系のエッチング液により表面側のキャップ層を除去する。キャップ層が除去されてエッチングストッパー層が露出することになるが、エッチングストッパー層はリン酸系のエッチング液ではエッチングされない。そこで、エッチングストッパー層を除去するためエッチング液を変更し、塩酸系のエッチング液を用いる。これにより、エッチングストッパー層を除去し、ショットキー層を露出させる。このとき、ショットキー層は塩酸系のエッチング液ではエッチングされないため、ショットキー層の表面は浸食されない。このようにエッチングストッパー層を介在させてエッチングの選択性を利用することで、キャップ層をエッチングにより除去するものの、ショットキー層の表面をエッチングせずに露出させることができる。
エッチングストッパー層を形成する場合、ショットキー層やキャップ層と格子整合するようにInGaPにおけるIn組成を例えば0.485程度とする。またエッチングストッパー層の厚さを数nmとする。
なお、エッチングストッパー層は上述のHEMT構造だけでなく、a Merged HBT-FET構造においても設けられる。a Merged HBT-FET構造ではHEMT構造上にHBT構造が形成されるが、エッチングストッパー層は、そのHEMT構造内だけでなく、HEMT構造とHBT構造との間に介在するように設けられる場合がある。
特開2006−261344号公報
しかしながら、エッチングストッパー層が形成された化合物半導体エピタキシャルウエハでは、HEMTやa Merged HBT-FETを作製した際、それらの電子移動度が低く、特性が低いという問題があった。本発明者の検討によれば、化合物半導体エピタキシャルウエハでは、エッチングストッパー層が形成されることで歪みが生じ、その歪みのためにHEMTなどでは電子移動度が低下することが分かった。歪みは、エッチングストッパー層を構成するInGaPがショットキー層などを構成するAlGaAsよりも線膨張係数が小さいことに起因して生じる。具体的には、これらの層を結晶成長させる際、線膨張係数が小さいInGaPからなるエッチングストッパー層は引張応力を受ける一方、線膨張係数が大きいAlGaAsからなるショットキー層やキャップ層は圧縮応力を受ける。これらの応力により、化合物半導体エピタキシャルウエハでは、歪みが生じることになる。
そこで、本発明は、エッチングストッパー層の形成による歪みが抑制される化合物半導体エピタキシャルウエハ及び半導体トランジスタ素子を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、エッチングストッパー層の形成により生じる応力を低減する方法について検討を行った。その結果、エッチングストッパー層を構成するInGaPにおけるIn組成を従来(0.485)よりも大きくして0.49以上0.65以下とするとよいとの知見を得た。In組成を所定の範囲とすることで、エッチングストッパー層を構成するInGaPの格子定数を、ショットキー層などを構成するAlGaAsよりも大きくし、エッチングストッパー層を形成する際に生じる歪みを抑制することができる。本発明は、以上の知見に基づいて成されたものでる。
本発明の第1の態様によれば、
基板上に、バッファ層と、下部電子供給層と、電子走行層と、上部電子供給層と、ショットキー層と、エッチングストッパー層と、キャップ層とを積層したHEMT構造を有する化合物半導体エピタキシャルウエハであって、前記エッチングストッパー層は、InGaPからなり、In組成が0.49以上0.65以下である化合物半導体エピタキシャルウエハが提供される。
本発明の第2の態様によれば、
前記HEMT構造上にHBT構造を積層させた構造を有する、第1の態様の化合物半導体エピタキシャルウエハが提供される。
本発明の第3の態様によれば、
第1の態様又は第2の態様の化合物半導体エピタキシャルウエハから形成される半導体トランジスタ素子が提供される。
本発明によれば、エッチングストッパー層の形成による歪みが抑制される化合物半導体エピタキシャルウエハが得られる。
本発明の一実施形態に係る化合物半導体エピタキシャルウエハの断面図である。 化合物半導体エピタキシャルウエハを結晶成長させる際の成長温度のシーケンスを示す図である。 実施例における電子移動度の評価に用いた化合物半導体エピタキシャルウエハの断面図である。 エッチングストッパー層の有無による電子移動度の相関を示す図である。 エッチングストッパー層におけるIn組成と電子移動度との相関を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る化合物半導体エピタキシャルウエハの構造について図1を参照しながら説明をする。図1は、本発明の一実施形態に係る化合物半導体エピタキシャルウエハの断面図である。
図1に示すように、本実施形態の化合物半導体エピタキシャルウエハ1は、基板10上にHEMT構造20を有する。HEMT構造20は、下部バッファ層21と、上部バッファ層22と、下部電子供給層23と、電子走行層(チャネル層)24と、上部電子供給層25と、ショットキー層26と、エッチングストッパー層27と、キャップ層28とを積層した構造を有する。エッチングストッパー層27はInGaPからなり、In組成が0.49以上0.65以下となっている。これにより、InGaPからなるエッチングストッパー層27では、AlGaAsからなるショットキー層26およびキャップ層28よりも格子定数が大きいため、これらの間に生じる応力が低減され、歪みが抑制されることになる。
基板10は、結晶成長させるための下地基板であり、例えばGaAs基板を用いることができる。
下部バッファ層21及び上部バッファ層22は、基板10表面の残留不純物によるデバイス特性劣化を防ぐ働きと、電子走行層24のリーク電流を抑える働きを持った層である。下部バッファ層21としては例えばアンドープのi型AlGa(1−X)As層(ただし、0<X<1)を用いることができ、上部バッファ層22としては例えば下部バッファ層21よりもAl組成が小さいアンドープのi型AlGa(1−X)As層(ただし、0<X<1)を用いることができる。
下部電子供給層23及び上部電子供給層25は、自由電子を発生し、電子走行層24へ自由電子を供給するための層である。下部電子供給層23及び上部電子供給層25は、例えばn型不純物を含有するAlGa(1−X)As層(ただし、0<X<1)を用いることができる。下部電子供給層23の厚さが大きいと、下部電子供給層23がリークパス(リーク電流の経路)となって、リーク電流の増大に繋がるおそれがある。このため、下部電子供給層23の厚さは3nm以上6nm以下であるとよく、所望の電子供給量を確保するため、上部電子供給層25の厚さは大きいことが好ましく、例えば10nm以上15nm以下であるとよい。
電子走行層24は、下部電子供給層23及び上部電子供給層25から供給される自由電子が流れる層である。電子走行層24としては、例えばアンドープのi型InGa(1−X)As層(ただし、0<X<1)を用いることができる。電子走行層24の厚さは例えば10nm程度であればよい。
ショットキー層26は、ショットキー接合を形成するための層である。ショットキー層26としては、例えばアンドープのAlGa(1−X)As層、又は低濃度n型AlGa(1−X)As層(但し、0<X<1)を用いることができる。ショットキー層26の厚さは数十nm程度であればよい。
エッチングストッパー層27は、所定パターンの形成の際にショットキー層26がエッチングされないように防止する層である。エッチングストッパー層27は、InGaPからなり、In組成が0.49以上0.65以下である。In組成が0.49よりも低いと、エッチングストッパー層27を形成した際に生じる応力が大きく、歪みが生じる。一方、0.65よりも高いと、エッチングストッパー層27の臨界膜厚を超えてしまい、歪みが生じてしまう。エッチングストッパー層27の厚さは、特に限定されないが、In組成を高くする観点からは薄いことが好ましく、例えば5nm程度であるとよい。
キャップ層28は電極を形成するための層である。キャップ層28としては、例えばアンドープのAlGa(1−X)As層、又は低濃度n型AlGa(1−X)As層(但し、0<X<1)を用いることができる。キャップ層28の厚さは数十nm程度であればよい。
本実施形態の化合物半導体エピタキシャルウエハ1によれば、InGaPからなるエッチングストッパー層27がショットキー層26とキャップ層28との間に形成されている。上述したように、これらの層間では、線膨張係数の相違に起因して応力が生じ、歪みが生じるおそれがある。しかしながら、本実施形態では、エッチングストッパー層27のIn組成を所定の範囲としている。所定のIn組成を有することでエッチングストッパー層27の格子定数が向上しており、ショットキー層26やキャップ層28との格子定数の差が低減されている。これにより、生じる応力が低減され、化合物半導体エピタキシャルウエハ1内での歪みが低減されることになる。
この化合物半導体エピタキシャルウエハ1により作製された半導体トランジスタ(例えばHEMT)によれば、歪みが少ないため、従来よりも高い電子移動度を有する。後述する実施例に示すように、In組成が0.485であるエッチングストッパー層を有するHEMTでは、エッチングストッパー層がないHEMTに対して、電子移動度が4.5%低下することとなっていたが、本実施形態のIn組成が0.49〜0.65であるエッチングストッパー層27を有するHEMTでは、図4に示すように、電子移動度の低下が2%以下に抑制される。つまり、エッチングストッパー層27のIn組成を大きくすることで、化合物半導体エピタキシャルウエハ1に生じる応力を低減し、歪みを抑制できる。
ここで、エッチングストッパー層27におけるIn組成と作製されるHEMTの電子移動度との相関について図5を用いて具体的に説明をする。図5は、エッチングストッパー層におけるIn組成と電子移動度との相関を示す図である。図5に示すように、In組成が0.49未満の場合もしくは0.65を超える場合では、電子移動度は5800[cm/V・s]よりも低かったが、0.49〜0.65の範囲では、電子移動度が5800[cm/V・s]以上であり、エッチングストッパー層27を形成したことによる電子移動度の低下が小さく抑制されていることが分かる。したがって、エッチングストッパー層27においてIn組成を所定の範囲とすることによって、HEMTの電子移動度の低下を抑制することができる。
次に、上述の化合物半導体エピタキシャルウエハ1の製造方法について説明をする。
化合物半導体エピタキシャルウエハ1が有するHEMT構造20は、例えばMOVPE法を用い、基板10上に下部バッファ層21からキャップ層28までを結晶成長させて得られる。
具体的には、MOVPE装置内に基板10を搬入して設置し、成長圧力、成長温度を所定値に保った状態で、有機金属ガス等の原料ガスを所定流量供給して行う。ガリウム(Ga)源、アルミニウム(Al)源、インジウム(In)源となる有機金属ガスには、それぞれ、例えばトリメチルガリウム(Ga(CH)、トリメチルアルミニウム(Al(CH)、トリメチルインジウム(In(CH)等を使用する。ヒ素(As)源、リン(P)源としては、それぞれ、例えばアルシン(AsH)、ホスフィン(PH)等の水素化物ガスを使用する。このとき、Ga(CHやAl(CH等のIII族原料ガスのモル数を分母とし、AsHやPH等のV族原料ガスのモル数を分子とする比率、すなわち、V/III比を、所定値とする。
また、各層の導電型を決定する導電型決定不純物の添加は、例えば所定の添加ガスを原料ガスに添加することにより行う。n型の導電型決定不純物としては、例えばセレン(Se)やシリコン(Si)等があり、それぞれ、例えばセレン化水素(HSe)やジシラン(Si)等の添加ガスを使用する。p型の導電型決定不純物としては、例えば亜鉛(Zn)等があり、例えばジメチルジンク(Zn(CH)等の添加ガスを使用する。
なお、上述の実施形態では、HEMT構造20を有する化合物半導体エピタキシャルウエハ1の場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、HEMT構造20上に別のエッチングストッパー層を介してHBT構造を積層したa Merged HBT-FET構造を有する場合であっても、同様の効果を得られる。
また、上述の実施形態では、HEMT構造20中に、エッチングストッパー層27を1つ含む場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、複数のエッチングストッパー層を形成してもよい。この場合、少なくとも1つのエッチングストッパー層におけるIn組成を所定の範囲とすればよい。また、この場合、In組成が異なってもよい。また、In組成はエッチングストッパー層の深さ方向に均一であってもよく、徐々に又は段階的に変動してもよい。
次に、本発明の実施例を説明する。
本実施例では、エッチングストッパー層のIn組成を適宜変更し、図1に示す化合物半導体エピタキシャルウエハ1を製造した。具体的には、半絶縁性のGaAs基板10上に、MOVPE法によりHEMT構造20を結晶成長させた。具体的には、下部バッファ層21としてのi型Al0.28GaAs層(厚さ500nm、キャリア濃度1×1016[/cm])、上部バッファ層22としてのi型Al0.23GaAs層(厚さ50nm、キャリア濃度1×1016[/cm])、下部電子供給層23としてのn型Al0.23GaAs層(厚さ5nm、キャリア濃度3×1018[/cm])、電子走行層24としてのi型In0.15GaAs層(厚さ10nm、キャリア濃度1×1015[/cm])、上部電子供給層25としてのn型Al0.23GaAs層(厚さ10nm、キャリア濃度3×1018[/cm])、ショットキー層26としてのn型Al0.23GaAs層(厚さ30nm、キャリア濃度3×1017[/cm])、エッチングストッパー層27としてのn型InGa(1−X)P層(厚さ5nm、キャリア濃度3×1017[/cm])、キャップ層28としてのn型GaAs層(厚さ100nm、キャリア濃度3×1018[/cm])を順次成長させ、化合物半導体エピタキシャルウエハ1を製造した。
そして、製造された化合物半導体エピタキシャルウエハ1にリン酸系のエッチングを行ってキャップ層を除去した後、さらに希塩酸でエッチングを行ってエッチングストッパー層を除去することで、評価用のエピタキシャルウエハ(A)を製造した。
本実施例では、InGaPからなるエッチングストッパー層のIn組成Xを、0.45,0.47,0.485,0.49,0.5,0.55,0.6,0.65,0.7にそれぞれ変更した。
なお、HEMT構造の結晶成長は、図2に示す温度シーケンスにより行った。具体的には、下部バッファ層21からショットキー層26までを基板温度600℃で、エッチングストッパー層27を580℃で、キャップ層28を600℃でそれぞれ結晶成長した。なお、エッチングストッパー層27の結晶成長の前後で温度変更インターバルを変更した。
また、本実施例では、上記評価用のエピタキシャルウエハ(A)と同様の成長条件で基板上に下部バッファ層21´からショットキー層26´までを結晶成長させて、図3に示す評価用のエピタキシャルウエハ(B)を製造した。なお、評価用のエピタキシャルウエハ(A)は、InGaPからなるエッチングストッパー層におけるIn組成の依存性を評価するためのものであり、評価用のエピタキシャルウエハ(B)は、参照するためのものある。
製造された評価用のエピタキシャルウエハ(A)及びエピタキシャルウエハ(B)のそれぞれに電極を形成する等のプロセスを行って、HEMT(半導体トランジスタ素子)としての特性を評価した。具体的には、Hall測定を行い、その電子移動度を測定した。
エッチングストッパー層27のIn組成と電子移動度との相関を図5に示す。図5に示すように、In組成が0.49未満の場合もしくは0.65を超える場合では、電子移動度が5800[cm/V・s]よりも低く、歪みによる電子移動度の低下が大きいことが確認された。一方、In組成が0.49以上0.65以下の範囲では、電子移動度が5800[cm/V・s]以上であり、エッチングストッパー層の形成による電子移動度の低下が小さく抑制されていることが確認された。
1 化合物半導体エピタキシャルウエハ
10 基板
20 HEMT構造
21 下部バッファ層
22 上部バッファ層
23 下部電子供給層
24 電子走行層
25 上部電子供給層
26 ショットキー層
27 エッチングストッパー層
28 キャップ層

Claims (3)

  1. 基板上に、バッファ層と、下部電子供給層と、電子走行層と、上部電子供給層と、ショットキー層と、エッチングストッパー層と、キャップ層とを積層したHEMT構造を有する化合物半導体エピタキシャルウエハであって、
    前記エッチングストッパー層は、InGaPからなり、In組成が0.49以上0.65以下である
    ことを特徴とする化合物半導体エピタキシャルウエハ。
  2. 前記HEMT構造上にHBT構造を積層させた構造を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体エピタキシャルウエハ。
  3. 請求項1又は2に記載の化合物半導体エピタキシャルウエハから形成される
    ことを特徴とする半導体トランジスタ素子。
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