JP2015022562A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】情報の収集要求があった場合の応答速度の高速化を図ること。【解決手段】プロセッサ201は、イベント列の中から、あるイベントを先頭イベントとし当該先頭イベントに後続するイベントを後続イベントとするパターンを検出して登録し、第1のイベントと当該第1のイベントに後続する第2のイベントの取得後に第1のイベントが再取得された場合、登録されたパターン群の中から第1のイベントを先頭イベントとする先読み対象パターンを検索し、先読み対象パターンのうち第1のイベントの後続イベントに対応する内部情報を、第1の記憶部311から第2の記憶部312に書き込み、第1のイベントの再取得後に取得された後続イベントに対応する内部情報が第2の記憶部312に存在するか否かを判断し、第2の記憶部312に存在すると判断された場合、後続イベントに対応する内部情報を第2の記憶部312から読み出す。【選択図】図3
Description
本発明は、情報を処理する情報処理装置および情報処理方法に関する。
従来、複数の管理情報を特定の時刻で一度に取得し、管理情報を収集する装置に送信する管理情報提供装置が開示されている。当該管理情報提供装置は、外部装置からの要求に応じて管理対象のノードに係る管理情報を取得して外部装置に返答する。具体的には、管理情報の項目のうち複数の項目をグループ化して管理項目グループを登録し、管理項目グループに所属する項目の管理情報を記憶する。そして、管理情報提供装置は、外部装置から管理項目グループに所属する項目に関して管理情報の要求があった場合には、その管理項目グループに所属している項目全てについてノードから管理情報を取得して記憶すると共に外部装置に返答し、以降、外部装置から同じ管理項目グループに所属する項目に関して管理情報の要求があった場合には記憶している管理情報を返答する。
しかしながら、上述した従来技術では、特定の時刻にならなければ、複数の管理情報を、管理情報を収集する上位装置に提供することができない。したがって、特定の時刻以前では、管理情報の収集要求に応答することができないという問題がある。
また、管理情報の収集においては、まず管理情報を収集する上位装置から管理対象の通信装置へ要求が出力され、管理対象の通信装置では対応する管理情報の応答を行うが、管理対象となる通信装置において、応答を行う際には、該当のモジュールから管理情報を収集する必要がある。
管理情報は複数のモジュールに分散して保持されており、通信装置内の他のモジュールから管理情報を取得する場合に長い時間がかかる場合があるという問題がある。一方、機器の高度化、高性能化に伴い、必要とされる管理情報が増加しており、短時間で大量の管理情報を取得できることが求められる。また、大量の管理情報を短時間で取得するために、管理情報の要求に対する応答を高速に行う必要がある。これを実現するためには、管理情報の要求があってから、短時間で応答を返すことが必要となる。しかしながら、管理情報の収集要求があってから応答するには限界がある。
本発明は、情報の収集要求があった場合の応答速度の高速化を図ることを目的とする。
本願において開示される発明の一側面となる情報処理装置および情報処理方法は、プログラムを実行するプロセッサと、前記プロセッサが実行するプログラムを格納するメモリと、自装置の内部情報群を記憶する第1の記憶部と、を備える情報処理装置、および当該情報処理装置による情報処理方法であって、前記プロセッサは、時系列なイベント列を取得する取得手順と、前記取得手順によって取得されたイベント列の中から、あるイベントを先頭イベントとし当該先頭イベントに後続するイベントを後続イベントとするパターンを検出する検出手順と、前記検出手順によって検出されたパターンを登録する登録手順と、前記取得手順によって第1のイベントと当該第1のイベントに後続する第2のイベントの取得後に前記第1のイベントが再取得された場合、前記登録手順によって登録されたパターン群の中から前記第1のイベントを前記先頭イベントとする先読み対象パターンを検索する検索手順と、前記検索手順によって検索された先読み対象パターンのうち前記第1のイベントの前記後続イベントに対応する内部情報を、前記第1の記憶部から前記第2の記憶部に書き込む書込手順と、前記第1のイベントの再取得後に取得された後続イベントに対応する内部情報が前記第2の記憶部に存在するか否かを判断する判断手順と、前記判断手順によって前記第2の記憶部に存在すると判断された場合、前記後続イベントに対応する内部情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第2の記憶部に存在しないと判断された場合、前記後続イベントに対応する内部情報を前記第1の記憶部から読み出す読出手順と、を実行することを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、情報の収集要求があった場合の応答速度の高速化を図ることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明にかかる情報処理装置としては、たとえば、SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用したネットワーク管理方式における通信装置が挙げられる。このため、収集要求の対象となる情報は、通信装置内の管理情報となる。通信装置には、SNMPエージェントが実装される。SNMPエージェントは、MIB(Management Information Base)と呼ぶデータベースを持つ。MIBは、パケットの転送を制御するための情報や、パケットの統計情報などをデータとして表現する。
また、通信装置を管理する側のホスト上にはSNMPマネージャが実装される。SNMPマネージャは、SNMPエージェントヘ管理情報の収集要求であるリクエストを送信し、そのレスポンスを受信する。リクエストには、例えば、指定したMIB情報の値を参照するためのGET REQUEST、GETNEXT REQUEST、GETBULK REQUESTと、指定したMIB情報の値を設定するためのSET REQUEST等がある。
そこで、通信装置は、あるイベント(先頭イベント)の後に、他のイベント(後続イベント)が続いて取得される場合、先頭イベントと後続イベントの組をパターンとして登録しておく。その後に先頭イベントと同一イベントがある場合、後続イベントが出現すると予測される。したがって、パターンの登録後、先頭イベントと同一イベントが検出された場合、通信装置は、後続イベントに対応する内部情報を、当該内部情報を記憶する記憶領域よりもアクセス速度が速い記憶領域に先読みしておき、後続イベントが出現した場合に先読みした内部情報を読み出して、要求元に返す。
ここで、イベントとは、通信装置内で生じる操作や挙動、状態の変化などの事象であり、たとえば、通信装置内における障害発生などを示す装置内部ログ情報や、上述したリクエストの受信、レスポンスの送信が挙げられる。また、先頭イベントとしては、たとえば、装置内部ログ情報や、SNMPエージェントからのあるMIB情報の収集要求(以下、MIB要求)、当該MIB要求に対する応答が挙げられる。また、後続イベントとしては、たとえば、MIB要求や当該MIB要求に対する応答が挙げられる。
なお、以下ではRFC1901〜RFC1908で規格化されたSNMPを通信装置の内部情報である管理情報の監視・制御プロトコルを採用する場合を例に挙げて説明するが、他のプロトコルを用いても実施可能である。以下、実施例について説明する。
(実施例1)
<データの先読み例>
図1は、実施例1にかかる通信装置によるデータの先読み例を示す説明図である。(A)は、障害が発生した場合の先読み例であり、(B)は、MIB要求があった場合の先読み例である。また、横軸は、通信装置およびSNMPマネージャでの時間軸である。まず、(A)について説明する。
<データの先読み例>
図1は、実施例1にかかる通信装置によるデータの先読み例を示す説明図である。(A)は、障害が発生した場合の先読み例であり、(B)は、MIB要求があった場合の先読み例である。また、横軸は、通信装置およびSNMPマネージャでの時間軸である。まず、(A)について説明する。
SNMPマネージャからのMIB要求は、定期的または不定期に実行されるが、あるMIB情報xのMIB要求REQ(x)があった場合、MIB情報xに関連するMIB情報a、bも要求される場合がある。この場合、通信装置は、MIB情報a、bとMIB情報xとの間に関連性があると判断する。そして、通信装置は、MIB要求REQ(x)、REQ(a)、REQ(b)を受信した場合、MIB応答RES(x)、RES(a)、RES(b)をSNMPマネージャに返す。
この後、通信装置は、再度MIB要求REQ(x)を受信した場合、前回同様、MIB要求REQ(x)を通信装置に送信したとする。この場合、通信装置は、MIB応答RES(x)の送信前に、関連性があるMIB情報x、a、bを、当該MIB情報の記憶領域よりもアクセス速度が高速な記憶領域、たとえば、キャッシュに書き込む。
このあと、通信装置は、2回目のMIB要求REQ(a)、REQ(b)を受信した場合に、キャッシュに先読みされたMIB情報a、bをキャッシュから読み出してMIB応答RES(a)、RES(b)をSNMPマネージャに返す。このように、要求されるMIB情報を、MIB情報の記憶領域よりもアクセス速度が速い記憶領域に先読みさせておくことにより、応答速度の高速化を図ることができる。
なお、MIB情報xは必ずしもキャッシュに先読みされなくてもよいが、この後さらにMIB要求がある場合には、キャッシュから読み出される。したがって、応答速度の高速化を図ることができる。つぎに、(B)について説明する。
SNMPマネージャからのMIB要求は、定期的または不定期に実行されるが、通信装置で何らかの障害が発生した場合、管理者は、その障害ログLを確認して、要求すべきMIBを決める。そして、SNMPマネージャは管理者の操作入力により、障害ログLに対応するMIB要求REQ(a)、REQ(b)を通信装置に送信したとする。
この場合、通信装置は、障害ログLとMIB情報aとの間に関連性があると判断するとともに、障害ログLとMIB情報bとの間に関連性があると判断する。そして、通信装置は、MIB要求REQ(a)、REQ(b)に対するMIB応答RES(a)、RES(b)をSNMPマネージャに返す。
この後、再度同一の障害ログLが検出された場合、前回同様、管理者は、その障害ログLを確認して、要求すべきMIBを決め、SNMPマネージャは管理者の操作入力により、障害ログLに対応するMIB要求REQ(a)、REQ(b)を通信装置に送信したとする。
この場合、通信装置は、2回目のMIB要求REQ(a)、REQ(b)の受信前に、障害ログLを検出すると、障害ログLに関連すると学習されたMIB情報a、bを、当該MIB情報の記憶領域よりもアクセス速度が高速な記憶領域、たとえば、キャッシュに書き込む。
このあと、通信装置は、2回目のMIB要求REQ(a)、REQ(b)を受信した場合に、キャッシュに先読みされたMIB情報a、bをキャッシュから読み出してMIB応答RES(a)、RES(b)をSNMPマネージャに返す。このように、要求されるMIB情報を、MIB情報の記憶領域よりもアクセス速度が速い記憶領域に先読みさせておくことにより、応答速度の高速化を図ることができる。
<ネットワークシステムの構成例>
図2は、実施例1にかかるネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム200は、通信装置204と、SNMPマネージャ201と、管理端末202と、を有する。SNMPマネージャ201と通信装置204とは、ネットワーク203を介して通信可能に接続される。
図2は、実施例1にかかるネットワークシステムの構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム200は、通信装置204と、SNMPマネージャ201と、管理端末202と、を有する。SNMPマネージャ201と通信装置204とは、ネットワーク203を介して通信可能に接続される。
SNMPマネージャ201は、通信装置204などのSNMPに対応したノードから、MIB情報を収集し、ネットワーク203上に存在するノードを管理する端末である。ここでは、ネットワーク203上には、1台のSNMPマネージャ201が存在するものとして説明するが、その台数は限定されないものである。管理端末202は、通信装置204に接続され、通信装置204の操作を行う端末である。
通信装置204は、SNMPマネージャ201からのMIB要求に応じて、MIB情報を含むMIB応答を返すノードである。通信装置204は、MIB情報保持部210、MIB情報要求パターンキャッシュ220、MIB情報キャッシュ230、学習結果チューニング部211、MIB情報要求パターン学習部212、装置内部ログ情報管理部213、MIB情報先読み判定・実施部214、SNMPエージェント215、OS216を有する。
学習結果チューニング部211、MIB情報要求パターン学習部212、装置内部ログ情報管理部213、MIB情報先読み判定・実施部214、SNMPエージェント215およびOS216は、具体的には、たとえば、記憶デバイスに記憶されたプログラムをプロセッサに実行させることによりその機能を実現する。
また、MIB情報保持部210、MIB情報要求パターンキャッシュ220、MIB情報キャッシュ230は、具体的には、たとえば、記憶デバイスによりその機能を実現する。ただし、MIB情報キャッシュ230は、MIB情報保持部210が記憶される記憶デバイスよりもプロセッサによるアクセス速度が速い記憶デバイスに記憶される。たとえば、MIB情報保持部210がハードディスクである場合、MIB情報キャッシュ230はキャッシュメモリである。
MIB情報保持部210は、MIB情報群を記憶する。具体的には、たとえば、MIB情報保持部210は、MIBツリーを記憶しており、MIBツリーのオブジェクトとして、OIDとその状態値とからなるMIB情報を記憶する。したがって、たとえば、OIDが指定されるとMIBツリーから当該OIDに対応する状態値が読み出される。
MIB情報要求パターンキャッシュ220は、MIB情報要求パターンを記憶する。MIB情報要求パターンとは、通信装置204が受信した時系列なMIB要求であり、たとえば、時系列なMIB要求で要求される時系列なMIB情報のOIDである。MIB情報要求パターンキャッシュ220は、MIB情報要求パターン学習部212によりMIB情報要求パターンを書き込まれる。
MIB情報キャッシュ230は、MIB情報を一定期間記憶する。具体的には、たとえば、MIB情報キャッシュ230は、MIB先読み判定・実施部214によりMIB情報を書き込まれる。MIB情報キャッシュ230に書き込まれたMIB情報は、先読み対象となるMIB情報である。また、MIB情報キャッシュ230に書き込まれたMIB情報は、SNMPエージェント215により読み出される。一定時間が経過したMIB情報は、MIB情報キャッシュ230から削除される。
学習結果チューニング部211は、管理端末202からの操作を受けて、MIB情報要求パターンキャッシュ220及びMIB情報キャッシュ230に保存された情報の表示出力及び情報の編集を行う。編集内容および表示出力内容については後述する。
SNMPエージェント215は、SNMPマネージャ201からの要求に対して、MIB情報保持部210で管理される管理情報を応答する。SNMPエージェント215は、SNMPマネージャ201からのMIB要求を、OS216を経由して受信する。SNMPエージェント215は、受信したMIB要求の内容に応じてMIB情報保持部210からMIB情報を取得し、SNMPマネージャ2013へ送信する。
MIB情報要求パターン学習部212は、MIB情報要求パターンキャッシュ220にアクセスする。MIB情報要求パターン学習部212は、SNMPエージェント215が、MIB要求を受けた場合に、そのMIB情報の識別情報であるOID(オブジェクトID)をSNMPエージェント215より受け取る。MIB情報要求パターン学習部212は、MIB要求を一定時間内に複数受け取った場合に、これらの時系列なMIB要求をMIB情報要求パターンとして学習する。
また、MIB情報要求パターン学習部212がMIB情報要求のリクエストを受けた時から一定時間以内に装置内部ログが出力されていた場合には、MIB情報要求パターン学習部212は、装置内部ログ情報管理部213から装置内部ログ情報を受け取る。MIB情報要求パターン学習部212は、該当する装置内部ログ情報とMIB要求を関連付けてパターンとして学習する。MIB情報要求パターン学習部212は、学習したMIB要求のパターンをMIB情報要求パターンキャッシュ220に書き込む。
装置内部ログ情報管理部213は、装置内部ログ情報を出力する。具体的には、たとえば、装置内部ログ情報管理部213は、常時装置内部ログ情報を記憶デバイスに書き込み、通信装置204内で障害が発生した場合、障害発生に関する装置内部ログ情報をMIB先読み判定・実施部214に通知する。
MIB先読み判定・実施部214は、MIB情報キャッシュ230にアクセス可能である。MIB先読み判定・実施部214は、SNMPエージェント215からMIB要求を受ける。また、MIB先読み判定・実施部214は、装置内部ログ情報管理部213から装置内部ログ情報を受ける。
MIB先読み判定・実施部214は、MIB要求または装置内部ログ情報を受けた場合、MIB情報要求パターンキャッシュ220を参照して、MIB要求または装置内部ログ情報に該当するMIB情報要求パターンがあった場合は、該当するMIB情報をMIB情報保持部210から取得する。
たとえば、MIB情報要求パターンが、「REQ(a),REQ(b)」というパターンである場合、MIB先読み判定・実施部214は、REQ(a)に対応するMIB情報aと、REQ(b)に対応するMIB情報bとを、MIB情報保持部210から取得する。
SNMPエージェント215は、SNMPマネージャ201よりMIB要求を受けた場合、MIB情報キャッシュ230を参照し、該当するMIB情報がMIB情報キャッシュ230に保存されているかを確認する。該当するMIB情報が保存されていた場合は、SNMPエージェント215は、そのMIB情報をMIB情報キャッシュ230から読み出して、SNMPマネージャ201へ応答する。該当するMIB情報がMIB情報キャッシュ230に無い場合は、SNMPエージェント215は、MIB情報保持部210からMIB情報を取得してSNMPマネージャ201へ応答する。
なお、通信装置204は、プロセッサ、記憶デバイス、入力デバイスと、出力デバイスと、通信インターフェース(通信IF)と、を有する。プロセッサ、記憶デバイス、入力デバイス、出力デバイス、および通信IFは、バスにより接続される。プロセッサは、通信装置204を制御する。記憶デバイスは、プロセッサの作業エリアとなる。また、記憶デバイスは、各種プログラムやデータを記憶する非一時的な記録媒体である。入力デバイスは、データを入力する。入力デバイスとしては、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、スキャナがある。出力デバイスは、データを出力する。出力デバイスとしては、たとえば、ディスプレイ、プリンタがある。通信IFは、ネットワークと接続し、データを送受信する。たとえば、MIB情報要求パターン学習部212、SNMPエージェント215、MIB情報先読み判定・実施部214は、プロセッサが実行してもよい。MIB情報要求パターンキャッシュ220は、記憶デバイスに保持されてもよい。第1の記憶部及び第2の記憶部422は、別の記憶デバイスに構成されていてもよい。
図3は、図2に示した通信装置204の詳細な機能的構成例を示すブロック図である。通信装置204は、取得部301と、検出部302と、登録部303と、検索部304と、書込部305と、判断部306と、読出部307と、設定部308と、更新部309と、算出部310と、を有する。取得部301は、SNMPエージェント215および装置内部ログ情報管理部213が有する機能である。また、判断部306、読出部307、および算出部310は、SNMPエージェント215が有する機能である。また、検出部302、登録部303、設定部308、および更新部309は、MIB情報要求パターン学習部212が有する機能である。また、検索部304および書込部305は、MIB情報先読み判定・実施部214が有する機能である。決定部1600は、実施例2で説明する。
取得部301は、時系列なイベント列を取得する。イベント列は、MIB要求と装置内部ログ情報のうち少なくともMIB要求を含むデータストリームである。
検出部302は、取得部301によって取得されたイベント列の中から、あるイベントを先頭イベントとし当該先頭イベントに後続するイベントを後続イベントとするパターンを検出する。パターンとは、上述したMIB情報要求パターンである。検出部302は、あるイベントがMIB要求である場合、当該MIB要求と、その後続イベントとなるMIB要求とを検出する。また、あるイベントが装置内部ログ情報である場合、当該装置内部ログ情報と、その後続イベントとなるMIB要求とを検出する。
登録部303は、検出部302によって検出されたパターンを登録する。具体的には、たとえば、登録部303は、検出されたMIB情報要求パターンをMIB情報要求パターンキャッシュ220に登録する。
検索部304は、取得部301による第1のイベントと当該第1のイベントに後続する第2のイベントの取得後に、第1のイベントが再取得された場合、登録部303によって登録されたパターン群の中から第1のイベントを先頭イベントとする先読み対象パターンを検索する。
たとえば、図1の(A)に示したように、第1のイベントがMIB要求REQ(x)、第2のイベントがMIB要求REQ(a)とする。この場合、再度第1のイベントであるMIB要求REQ(x)が取得された場合、検索部304は、MIB情報要求パターンキャッシュ220から、第1のイベントであるMIB要求REQ(x)を先頭イベントとするMIB情報要求パターンを先読み対象パターンとして検索する。
書込部305は、検索部304によって検索された先読み対象パターンのうち第1のイベントの後続イベントに対応する内部情報を、第1の記憶部311から第2の記憶部312に書き込む。第1の記憶部311とは、上述したMIB情報保持部210であり、第2の記憶部312とは、上述したMIB情報キャッシュ230である。たとえば、先読み対象パターンが「REQ(x)、REQ(a)」である場合、書込部305は、後続イベントであるMIB要求REQ(a)のMIB情報aをMIB情報保持部210からMIB情報キャッシュ230に書き込む。
判断部306は、第1のイベントの再取得後に取得された後続イベントに対応する内部情報が第2の記憶部312に存在するか否かを判断する。具体的には、たとえば、判断部306は、上述した書込部305により書き込まれたMIB要求REQ(a)のMIB情報aが、MIB情報キャッシュ230に存在するか否かを判断する。MIB情報キャッシュ230は、書込から一定期間経過後には書き込まれた情報を削除するからである。
読出部307は、判断部306によって第2の記憶部312に存在すると判断された場合、後続イベントに対応する内部情報を第2の記憶部312から読み出す。具体的には、読出部307は、MIB情報キャッシュ230から該当するMIB情報を読み出す。これにより、MIB情報の読出の高速化を図ることができる。また、読出部307は、判断部306によって第2の記憶部312に存在しないと判断された場合、後続イベントに対応する内部情報を第1の記憶部311から読み出す。すなわち、読出部307は、通常通り、MIB情報保持部210から読み出すことになる。
設定部308は、登録部303によってパターンが登録された場合、先頭イベントと後続イベントとの関連性の高さを示す関連度を設定する。関連度とは、パターンにおいて先頭イベントが出現してからその後続イベントが出現する確からしさをあらわす指標値である。設定部308では、当該パターンが初めて登録される場合に関連度の初期値を設定する。本例では、たとえば、関連度の初期値を「1000」とする。
更新部309は、検出部302によってパターンが再検出された場合、関連度をパターンの検出回数に基づいて更新する。具体的には、たとえば、更新部309は、登録済みのパターンが再検出された場合、関連度が上昇するように更新する。更新の計算例については後述するが、更新部309は、同一パターンが連続して再検出されるほど関連度が増加するように更新し、再検出されないと関連度が減少するように更新する。なお、関連度の更新については、増加または減少のうちいずれか一方でもよい。
算出部310は、後続イベントに対応する内部情報を第2の記憶部312から読み出した読み出し回数を計数する。具体的には、たとえば、算出部310は、内部情報であるMIB情報のMIB情報キャッシュ230からの読み出し回数を計数する。また、ここでは、読み出し回数を計数することとしたが、算出部310は、読み出せなかった回数も計数してもよい。そして、算出部310は、読み出し回数と読み出せかなった回数を分母とし、読み出し回数を分子とする学習結果ヒット率を算出することとしてもよい。
また、算出部310は、算出結果を表示出力したり、管理端末202に送信する。これにより、MIB情報がどの程度先読みされたかを把握することができ、顕現性の向上を図ることができる。
<MIB情報要求パターンキャッシュ220の記憶内容>
図4は、MIB情報要求パターンキャッシュ220の記憶内容例1を示す説明図である。図4では、MIB情報要求パターンキャッシュ220には、第1のパターンDB(Data Base)500が格納される。第1のパターンDB400とは、先頭イベントおよび後続イベントがともにMIB要求である場合に登録されるDBである。
図4は、MIB情報要求パターンキャッシュ220の記憶内容例1を示す説明図である。図4では、MIB情報要求パターンキャッシュ220には、第1のパターンDB(Data Base)500が格納される。第1のパターンDB400とは、先頭イベントおよび後続イベントがともにMIB要求である場合に登録されるDBである。
第1のパターンDB400は、項番(#で表記)と、要求元と、起点MIBと、関連MIBと、関連度とを有し、起点MIBごとにエントリとして登録される。項番とは、エントリを一意に特定する識別情報である。要求元とは、起点MIBを要求したMIB要求の送信元となるSNMPエージェント215を一意に特定する識別情報である。
起点MIBとは、先頭イベントとなるMIB要求により要求されるMIB情報であり、ここでは、当該MIB情報のOIDが格納される。関連MIBとは、後続イベントとなるMIB要求により要求されるMIB情報であり、ここでは、当該MIB情報のOIDが格納される。
関連度は、起点MIBとなるMIB情報と関連MIBとなるMIB情報との関連性の高さを示す指標値であり、上述した設定部308により設定され、更新部309により更新される値である。
ここで、項番#=1のエントリ(エントリ#1)を例に挙げて説明する。エントリ#1は、先頭イベントがOID1に対応するMIB情報を要求するMIB要求と、その後続イベントであるOID2に対応するMIB情報を要求するMIB要求とを関連付けている。また、エントリ#1は、先頭イベントがOID1に対応するMIB情報を要求するMIB要求と、その後続イベントであるOID3に対応するMIB情報を要求するMIB要求とを関連付けている。
図5は、MIB情報要求パターンキャッシュ220の記憶内容例2を示す説明図である。図5では、MIB情報要求パターンキャッシュ220には、第2のパターンDB500が格納される。第2のパターンDB500とは、先頭イベントが装置内部ログ情報の通知であり後続イベントがMIB要求である場合に登録されるDBである。
第2のパターンDB500は、項番(#で表記)と、装置内部ログと、MIBと、関連度とを有し、装置内部ログ情報ごとにエントリとして登録される。項番とは、エントリを一意に特定する識別情報である。
装置内部ログとは、先頭イベントとなる装置内部ログ情報を一意に特定する識別情報である。関連MIBとは、後続イベントとなるMIB要求により要求されるMIB情報であり、ここでは、当該MIB情報のOIDが格納される。関連度は、装置内部ログ情報と関連MIBとなるMIB情報との関連性の高さを示す指標値であり、上述した設定部308により設定され、更新部309により更新される値である。
ここで、項番#=1のエントリ(エントリ#1)を例に挙げて説明する。エントリ#1は、先頭イベントである装置内部ログ情報AAAと、その後続イベントであるOID1に対応するMIB情報を要求するMIB要求とを関連付けている。また、エントリ#1は、先頭イベントである装置内部ログ情報AAAと、その後続イベントであるOID2に対応するMIB情報を要求するMIB要求とを関連付けている。
<関連度の更新例>
図6は、更新部309による関連度の更新例を示す説明図である。図6では、図4の第1のパターンDB400を例に挙げて説明するが、第2のパターンDB500でも同様の処理が実行される。図6では、図4の項番#1のエントリを例に挙げる。
図6は、更新部309による関連度の更新例を示す説明図である。図6では、図4の第1のパターンDB400を例に挙げて説明するが、第2のパターンDB500でも同様の処理が実行される。図6では、図4の項番#1のエントリを例に挙げる。
(A)は、登録時の状態であり、関連度はいずれも初期値の「1000」が設定される。(B)は、(A)の次状態であり、MIB情報要求パターンとして、「OID1,OID2」が検出された場合の更新例である。この場合、OID1とOID2との関連度が強まるため、更新部309は、現在の関連度に、さらに、現在の関連度に所定の係数を乗算した値を加算して保存する。たとえば、所定の係数を「0.6」とすると、更新後の関連度は、1000+1000×0.6=1600となる。また、今回、「OID1,OID3」のパターンは検出されていないため、現在の関連度に所定の係数を乗算した値を更新後の関連度として保存する。たとえば、更新後の関連度は、1000×0.6=600となる。
(C)は、(B)の次状態であり、MIB情報要求パターンとして、「OID1,OID3」が検出された場合の更新例である。この場合、OID1とOID3との関連度が強まるため、更新部309は、現在の関連度(=600)に、さらに、現在の関連度に所定の係数(=0.6)を乗算した値を加算して保存する。たとえば、更新後の関連度は、600+600×0.6=960となる。また、今回、「OID1,OID2」のパターンは検出されていないため、現在の関連度(=1600)に所定の係数(=0.6)を乗算した値を更新後の関連度として保存する。たとえば、更新後の関連度は、1600×0.6=1360となる。
<チューニング情報>
図7および図8は、学習結果チューニング部211において設定されるチューニング情報を示す説明図である。図7では、チューニング情報である表示情報700について規定する。表示情報700は、学習結果チューニング部211がユーザインタフェースを経由して出力する情報である。管理端末202から学習結果チューニング部211を経由することにより、表示情報700に示す情報が管理端末202で表示される。
図7および図8は、学習結果チューニング部211において設定されるチューニング情報を示す説明図である。図7では、チューニング情報である表示情報700について規定する。表示情報700は、学習結果チューニング部211がユーザインタフェースを経由して出力する情報である。管理端末202から学習結果チューニング部211を経由することにより、表示情報700に示す情報が管理端末202で表示される。
図8では、チューニング情報である操作情報900について規定する。操作情報900は、学習結果チューニング部211がユーザインタフェースを経由して変更・削除を行う情報である。管理端末202から学習結果チューニング部211を経由することにより、操作情報900に示す情報が編集または削除される。
<表示例>
図9は、学習結果チューニング部211が、ユーザインタフェースを経由して出力する表示データ(その1)を示す説明図である。学習結果チューニング画面931に表示される関連付けMIB受信間隔設定画面932では、関連するMIBを判定する時間の間隔が設定される。関連付けログ発生間隔設定画面933では、内部情報がMIB要求に関連すると判定するための時間の間隔が設定される。学習外OID設定画面934では、先読み対象とするOIDが登録される。学習対象外ログ情報設定画面935では、MIBと関連付けを行わない内部情報が設定される。学習係数設定画面936では、過去の学習結果に対する係数が設定される。最大連続学習数設定画面937では、一回で学習するOIDの上限数が設定される。
図9は、学習結果チューニング部211が、ユーザインタフェースを経由して出力する表示データ(その1)を示す説明図である。学習結果チューニング画面931に表示される関連付けMIB受信間隔設定画面932では、関連するMIBを判定する時間の間隔が設定される。関連付けログ発生間隔設定画面933では、内部情報がMIB要求に関連すると判定するための時間の間隔が設定される。学習外OID設定画面934では、先読み対象とするOIDが登録される。学習対象外ログ情報設定画面935では、MIBと関連付けを行わない内部情報が設定される。学習係数設定画面936では、過去の学習結果に対する係数が設定される。最大連続学習数設定画面937では、一回で学習するOIDの上限数が設定される。
設定ボタン938がクリックされた場合は、学習結果チューニング画面931で設定された内容が通信装置204に反映され、キャンセルボタン939がクリックされた場合は反映を行わずに画面を終了する。
図10は、学習結果チューニング部211が、ユーザインタフェースを経由して出力する表示データ(その2)を示した図である。学習結果表示画面1001に表示される表示画面1002では、MIB情報要求パターン学習部212に保存されているMIB要求パターンが表示され、削除したいMIB要求パターンを選択した上でMIB要求パターン削除ボタン1003をクリックすると、選択したMIB要求パターンが削除される。
キャッシュMIB情報表示画面1004は、MIB情報キャッシュ230に保存されているMIB情報キャッシュ230を表示し、削除したいMIB情報キャッシュ230を選択した上でキャッシュMIB情報削除ボタン1005をクリックすると、選択したMIB情報キャッシュ230を削除する。
設定ボタン1006がクリックされた場合は、学習結果表示画面1001で設定された内容が通信装置204に反映され、キャンセルボタン1007がクリックされた場合は反映を行わずに画面を終了する。
<レスポンス処理>
図11は、SNMPエージェント215によるレスポンス処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。図11は、SNMPエージェント215が、SNMPマネージャ201からSNMPによる要求を受けた場合の動作を示す。
図11は、SNMPエージェント215によるレスポンス処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。図11は、SNMPエージェント215が、SNMPマネージャ201からSNMPによる要求を受けた場合の動作を示す。
まず、SNMPエージェント215が、SNMPマネージャ201から送信されるMIB要求を受信することで、MIB要求に対するMIB応答の処理(レスポンス処理)が開始される(ステップS1101)。SNMPエージェント215は、MIB要求に含まれるOIDをキーにして、MIB情報キャッシュ230を参照し(ステップS1102)、OIDに対応するMIB情報がMIB情報キャッシュ230にあるか否か判断する(ステップS1103)。
MIB情報がある場合(ステップS1103:Yes)、SNMPエージェント215は、算出部310により算出処理を実行する(ステップS1104)。算出処理(ステップS1104)では、当該MIB情報の読み出し回数を計数してもよく、学習結果ヒット率を算出することとしてもよい。
そして、SNMPエージェント215は、読出部307により、当該MIB情報をMIB情報キャッシュ230から読み出して(ステップS1105)、ステップS1107に移行する。一方、ステップS1103において、OIDに対応するMIB情報がない場合(ステップS1103:No)、SNMPエージェント215は、MIB情報保持部210から当該MIB情報を読み出して(ステップS1106)、ステップS1107に移行する。
ステップS1107では、SNMPエージェント215は、読み出したSNMPマネージャ201に送信する(ステップS1107)。また、SNMPエージェント215は、次に要求されるMIB情報を先読みするために、読み出したMIB情報のOIDをMIB情報先読み判定・実施部214に渡す(ステップS1108)。
その後、SNMPエージェント215は、SNMPマネージャ201から送信されたMIB要求を学習結果に反映させるために、読み出したMIB情報のOIDをMIB情報要求パターン学習部212へ渡し(ステップS1109)、処理を終了する(ステップS1110)。
<先読み処理>
図12は、MIB情報先読み判定・実施部214による先読み処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。MIB情報先読み判定・実施部214は、図11のステップS1108に示したように、SNMPエージェント215からのMIB要求についてのOIDを受け取る(ステップS1201)。または、MIB情報先読み判定・実施部214は、装置内部ログ情報管理部213からの装置内部ログ情報が受け取る(ステップS1202)。これにより、MIB情報先読み判定・実施部214は、動作を開始する。
図12は、MIB情報先読み判定・実施部214による先読み処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。MIB情報先読み判定・実施部214は、図11のステップS1108に示したように、SNMPエージェント215からのMIB要求についてのOIDを受け取る(ステップS1201)。または、MIB情報先読み判定・実施部214は、装置内部ログ情報管理部213からの装置内部ログ情報が受け取る(ステップS1202)。これにより、MIB情報先読み判定・実施部214は、動作を開始する。
MIB情報先読み判定・実施部214は、MIB情報要求パターンキャッシュ220を参照し、受け取ったMIB情報を起点MIBとするMIB情報要求パターンがあるか、または、受け取った装置内部ログ情報に該当するMIB情報要求パターンがあるかを検索する(ステップS1203)。
そして、MIB情報先読み判定・実施部214は、該当するMIB情報要求パターンがあるか否かを判断する(ステップS1204)。具体的には、たとえば、MIB情報要求パターンの存否のみで判断してもよく、また、最大関連度のMIB情報要求パターンを該当するMIB情報要求パターンとしてもよい。また、あらかじめ設定された所定関連度以上のMIB情報要求パターンを該当するMIB情報要求パターンとしてもよい。これにより、関連度が高いパターンほど優先的に読み出されることになり、学習結果を反映した先読みを実行することができる。なお、該当するMIB情報要求パターンがない場合(ステップS1204:No)、処理を終了する(ステップS1208)。
一方、該当するMIB情報がある場合(ステップS1204:Yes)、MIB情報先読み判定・実施部214は、MIB情報要求パターンキャッシュ220からMIB情報要求パターンを先読み対象パターンとして読み出す(ステップS1205)。そして、MIB情報先読み判定・実施部214は、先読み対象パターンについて、MIB情報保持部210からMIB情報を読み出して(ステップS1206)、読み出したMIB情報をMIB情報キャッシュ230に書き込む(ステップS1207)。これにより、処理を終了する(ステップS1208)。
<学習処理>
図13は、MIB情報要求パターン学習部212による学習処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。まず、MIB情報要求パターン学習部212は、図11のステップS1109にしたがって、SNMPエージェント215からのMIB要求についてのOIDを受け取る(ステップS1301)。
図13は、MIB情報要求パターン学習部212による学習処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。まず、MIB情報要求パターン学習部212は、図11のステップS1109にしたがって、SNMPエージェント215からのMIB要求についてのOIDを受け取る(ステップS1301)。
つぎに、MIB情報要求パターン学習部212は、装置内部ログ情報管理部213を参照し(ステップS1302)、一定時間内に出力された装置内部ログ情報があるか否かを判断する(ステップS1303)。装置内部ログ情報が出力された場合(ステップS1303:Yes)、当該装置内部ログ情報と、ステップS1301でSNMPエージェント215から受け取ったMIB情報とを関連付けて、MIB情報要求パターンキャッシュ220の第2のパターンDB500に保存して(ステップS1304)、ステップS1308に移行する。
一定時間内に装置内部ログ情報が出力されていない場合(ステップS1303:No)、MIB情報要求パターン学習部212は、一定時間内に他のMIB情報についてのMIB要求があったか否かを判断する(ステップS1305)。
一定時間内に他のMIB情報のMIB要求があった場合(ステップS1305:Yes)、MIB情報要求パターン学習部212は、当該他のMIB情報と、ステップS1301でSNMPエージェント215から受け取ったMIB情報とを関連付けて、MIB情報要求パターンキャッシュ220の第1のパターンDB400に渡して(ステップS1306)、ステップS1308に移行する。
また、ステップS1305において、一定時間内に他のMIB情報のMIB要求がなかった場合(ステップS1305:No)、MIB情報要求パターン学習部212は、ステップS1301でSNMPエージェント215から受け取ったMIB情報をMIB情報キャッシュ230で一定時間キャッシュして(ステップS1307)、処理を終了する(ステップS1311)。
また、ステップS1308において、MIB情報要求パターン学習部212は、ステップS1306で渡されたMIB情報要求パターンがMIB情報要求パターンキャッシュ220に登録済みであるか否かを判断する(ステップS1308)。登録済みである場合(ステップS1309:Yes)、MIB情報要求パターン学習部212は、図6に示したように更新部309により関連度を更新して(ステップS1309)、処理を終了する(ステップS1311)。また、登録済みでない場合(ステップS1308:No)、MIB情報要求パターン学習部212は、設定部308により関連度の初期値を設定して(ステップS1310)、処理を終了する(ステップS1311)。
<通信装置204とSNMPマネージャ201との間のシーケンス>
図14は、実施例1にかかる通信装置204とSNMPマネージャ201との間のSNMP通信と通信装置204内のデータの流れの例について示したシーケンス図(その1)である。図14では、OID1、OID2、OID3についてのMIB情報要求パターンを学習した後に、再度OID1、OID2についてのMIB要求があった場合について説明する。
図14は、実施例1にかかる通信装置204とSNMPマネージャ201との間のSNMP通信と通信装置204内のデータの流れの例について示したシーケンス図(その1)である。図14では、OID1、OID2、OID3についてのMIB情報要求パターンを学習した後に、再度OID1、OID2についてのMIB要求があった場合について説明する。
まず、SNMPマネージャ201から通信装置204のSNMPエージェント215へOID1についてのMIB情報のMIB要求(Get Request)が送信される(S211)。SNMPエージェント215は、まず、MIB情報先読み判定・実施部214を参照し(S212)、該当するMIB情報が無い場合はMIB情報保持部210へMIB要求を出して(S213)、MIB情報を取得し(S214)、SNMPマネージャ201への応答(Get Request)を行う(S215)。
その後、SNMPエージェント215は、要求されたMIB情報をMIB情報要求パターン学習部212へ渡し、MIB情報要求パターン学習部212はMIB情報要求パターンの学習を行う(S216)。
OID2、OID3についても同様にMIBの応答とMIB情報要求パターンの学習を行う(S221〜S236)。これにより、OID1、OID2、OID3を関連するMIBとして学習する(S241)。
つぎに、SNMPエージェント215が再度OID1についてのMIB情報のMIB要求を受信した場合(S251)、MIB情報先読み判定・実施部214を参照する(S252)。この時点ではMIB情報は保存されていないため、MIB情報保持部210へ要求を出し(S253)、MIB情報を取得し(S254)、SNMPマネージャ201へ応答(Get Request)を行う(S255)。
この後、MIB情報先読み判定・実施部214へ要求されたMIB情報を通知する(S256)。OID1は前回までに学習したMIB情報要求パターンに該当するため、OID2、OID3についてMIB情報保持部210よりMIB情報の先読みを行う(S256〜S259)。
つぎに、OID2についてのMIB情報のMIB要求(S271)が来た場合には、MIB情報保持部210を参照することなく、MIB情報先読み判定・実施部214で先読みを行ったMIB情報を取得して(S272,S273)、SNMPマネージャ201へ応答を行う(S274)。
図15は、実施例1にかかる通信装置204とSNMPマネージャ201との間のSNMP通信と通信装置204内のデータの流れの例について示したシーケンス図(その2)である。図15では、実施例1にかかる通信装置204とSNMPマネージャ201との間のSNMP通信と装置内部ログ情報及び通信装置204内のデータの流れの例について示したシーケンス図である。
図15では、OID1、OID2についてのMIB情報要求パターンを学習した後に、再度OID1についてのMIB情報のMIB要求があった場合について説明する。まず、SNMPマネージャ201から通信装置204のSNMPエージェント215へOID1についてのMIB情報のMIB要求(Get Request)が送信される(S411)。SNMPエージェント215は、まずMIB情報先読み判定・実施部214を参照し(S412)、該当するMIB情報がない場合はMIB情報保持部210へ要求を出す(S413)。そして、SNMPエージェント215は、MIB情報を取得し(S414)、SNMPマネージャ201へ応答(Get Request)を行う(S415)。
その後、SNMPエージェント215は、要求されたMIB情報をMIB情報要求パターン学習部212へ渡す(S416)。MIB情報要求パターン学習部212では、装置内部ログ情報管理部213へ問い合わせを行い(S417)、該当する装置内部ログ情報があった場合にはこれを取得し(S418)、SNMPマネージャ201からのMIB要求と関連付けて学習する(S421)。OID2についても同様にMIBの応答とMIB情報要求パターンの学習を行う(S431〜S441)。
つぎに、上記ステップで学習した装置内部ログ情報が発生した場合、装置内部ログ情報管理部213は、MIB情報先読み判定・実施部214へ通知を行う(S451)。これを契機として、MIB情報先読み判定・実施部214は、MIB情報要求パターン学習部212から該当するMIB情報要求パターンを読み込み(S452、S453)、該当するMIB情報をMIB情報保持部210より取得し(S454〜S457)、MIB情報キャッシュ230にキャッシュする(S461)。
また、SNMPマネージャ201から再度OID1についての要求があった場合(S471)、SNMPエージェント215はMIB情報保持部210を参照することなく、MIB情報先読み判定・実施部214で先読みを行ったMIB情報を取得して(S472,S473)、SNMPマネージャ201へ応答を行う(S474)。
このように、実施例1によれば、次に出現するMIB要求を予測して、当該MIB要求の取得前によりアクセス速度の速い記憶領域に、当該MIB要求で要求されるMIB情報を書き込んでおき、当該MIB要求が検出されると、書き込んでおいたMIB情報を読み出す。したがって、MIB情報の応答速度の高速化を図ることができる。また、MIB情報や装置内部ログ情報を受ける都度、MIB情報要求パターンの学習を実行するため、登録済みのパターンと同一のパターンが検出されるほど、後続イベントであるMIB要求のMIB情報の先読み精度の向上を図ることができる。
(実施例2)
つぎに、実施例2について説明する。実施例1と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。統計情報などMIB情報によっては、処理してからある程度時間が経過すると、MIB情報キャッシュ230に一時的に保存しておいても、読み出したタイミングにはすでに古い情報となり、意味をなさない場合がある。
つぎに、実施例2について説明する。実施例1と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。統計情報などMIB情報によっては、処理してからある程度時間が経過すると、MIB情報キャッシュ230に一時的に保存しておいても、読み出したタイミングにはすでに古い情報となり、意味をなさない場合がある。
したがって、実施例2では、学習した結果、よく要求されるMIB情報ということが判明すると、通信装置204は、実施例1による先読みのほか、定期的にMIB情報キャッシュ230に書き込む処理を実行する。これにより、MIB情報は最新の状態に上書きされるため、情報の鮮度が低下することなく利用することができる。
<ネットワークシステム200の構成例>
図16は、実施例2にかかるネットワークシステム200の構成例を示すブロック図である。実施例2では、図2に示した構成のほかに、あらたにMIB書込要求設定部1601とMIB情報定期書込部1602とが追加された構成である。MIB書込要求設定部1601およびMIB情報定期書込部1602は、具体的には、たとえば、記憶デバイスに記憶されたプログラムをプロセッサに実行させることによりその機能を実現する。
図16は、実施例2にかかるネットワークシステム200の構成例を示すブロック図である。実施例2では、図2に示した構成のほかに、あらたにMIB書込要求設定部1601とMIB情報定期書込部1602とが追加された構成である。MIB書込要求設定部1601およびMIB情報定期書込部1602は、具体的には、たとえば、記憶デバイスに記憶されたプログラムをプロセッサに実行させることによりその機能を実現する。
MIB書込要求設定部1601は、MIB情報要求パターンキャッシュ220を参照して、要求される頻度の高いMIB情報を取得し、MIB情報定期書込部1602へ通知する。MIB情報定期書込部1602は、通知を受けたMIB情報を一定の時間間隔でMIB情報キャッシュ230に書き込みを行う。これにより、要求されるMIB情報が常にMIB情報キャッシュ230に書き込まれるため、MIB情報の先読みが間に合わない場合や学習の精度が低い場合にも、MIB情報の応答を高速化することができる。
図16に示した通信装置204の詳細な機能的構成例を図3を用いて説明する。実施例2の通信装置204は、実施例1の通信装置204の構成に加えて、図3の決定部1600を有する。決定部1600は、MIB書込要求設定部1601に相当する機能である。また、MIB情報定期書込部1602に相当する機能は、書込部305に含まれる。
決定部1600は、検索部304による検索回数に基づいて、後続イベントに対応する内部情報を第2の記憶部312に定期的に書き込むべき定期書込対象に決定する。具体的には、たとえば、決定部1600は、先読みパターンにおける後続イベントとなるMIB情報の参照回数を計数する。参照回数は、第1のパターンDB400や第2のパターンDB500において該当するエントリに書き込まれる。決定部1600は、参照回数が所定回数以上のMIB情報または所定順位以上のMIB情報を、定期書込対象に決定する。そして、決定部1600は、定期書込対象に決定されたMIB情報のOIDを書込部305に通知する。
書込部305は、決定部1600によって定期書込対象に決定された後続イベントに対応する内部情報を第2の記憶部312に定期的に書き込む。具体的には、たとえば、書込部305は、決定部1600からOIDとして通知された定期書込対象のMIB情報を、MIB情報保持部210からMIB情報キャッシュ230に定期的に書き込む。
<定期書込処理>
図17は、実施例2にかかる定期書込処理手順例を示すフローチャートである。まず、通信装置204は、先読みパターンにおける後続イベントとなるMIB情報の参照を契機として、当該MIB情報の参照頻度を計数する(ステップS1701)。そして、通信装置204は、当該MIB情報を定期書込対象にすべきか否かを判断する(ステップS1702)。たとえば、たとえば、通信装置204は、参照回数が所定回数以上報または所定順位以上である場合に定期書込対象にすべきと判断する。
図17は、実施例2にかかる定期書込処理手順例を示すフローチャートである。まず、通信装置204は、先読みパターンにおける後続イベントとなるMIB情報の参照を契機として、当該MIB情報の参照頻度を計数する(ステップS1701)。そして、通信装置204は、当該MIB情報を定期書込対象にすべきか否かを判断する(ステップS1702)。たとえば、たとえば、通信装置204は、参照回数が所定回数以上報または所定順位以上である場合に定期書込対象にすべきと判断する。
定期書込対象にすべきでないと判断された場合(ステップS1702:No)、ステップS1701に戻る。一方、定期書込対象にすべきと判断された場合(ステップS1702:Yes)、通信装置204は、MIB書込要求設定部1601により、定期書込対象にすべきMIB情報のOIDをMIB情報定期書込部1602に通知する(ステップS1703)。これにより、MIB情報定期書込部1602では、通知されたOIDに対応するMIB情報が定期書込対象に設定される。そして、通信装置204は、MIB情報定期書込部1602により、一定時間ごとに、定期書込対象に設定されたMIB情報を、MIB情報キャッシュ230に書き込む(ステップS1704)。
このように、実施例2によれば、要求されるMIB情報が常にMIB情報キャッシュ230に書き込まれるため、MIB情報の先読みが間に合わない場合や学習の精度が低い場合にも、MIB情報の応答を高速化することができる。
(実施例3)
つぎに、実施例3について説明する。実施例1および実施例2と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。実施例2では、実施例1に対しMIB書込要求設定部1601とMIB情報定期書込部1602を追加したが、実施例3は、実施例2に対しMIB情報キャッシュ230をOS216が直接アクセス可能なデータ領域とし、さらに、OS216にMIB要求・OS内受付・応答部を追加した構成である。
つぎに、実施例3について説明する。実施例1および実施例2と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。実施例2では、実施例1に対しMIB書込要求設定部1601とMIB情報定期書込部1602を追加したが、実施例3は、実施例2に対しMIB情報キャッシュ230をOS216が直接アクセス可能なデータ領域とし、さらに、OS216にMIB要求・OS内受付・応答部を追加した構成である。
<ネットワークシステム200の構成例>
図18は、実施例3にかかるネットワークシステム200の構成例を示すブロック図である。MIB要求OS内受付・応答部1800は、SNMPマネージャ201から通信装置204に送信されたMIB情報のMIB要求を、SNMPエージェント215の代わりに受信し、MIB情報キャッシュ230を参照して該当するMIB情報が記憶されている場合にはSNMPエージェント215に代わってSNMPマネージャ201への応答を行う。これにより、SNMPエージェント215よりも高速に動作が可能なOS216内で先読みを行うことができ、MIB情報の応答をより高速に行うことができる。
図18は、実施例3にかかるネットワークシステム200の構成例を示すブロック図である。MIB要求OS内受付・応答部1800は、SNMPマネージャ201から通信装置204に送信されたMIB情報のMIB要求を、SNMPエージェント215の代わりに受信し、MIB情報キャッシュ230を参照して該当するMIB情報が記憶されている場合にはSNMPエージェント215に代わってSNMPマネージャ201への応答を行う。これにより、SNMPエージェント215よりも高速に動作が可能なOS216内で先読みを行うことができ、MIB情報の応答をより高速に行うことができる。
<定期書込処理>
図19は、実施例3にかかる定期書込処理手順例を示すフローチャートである。まず、通信装置204は、先読みパターンにおける後続イベントとなるMIB情報の参照を契機として、当該MIB情報の参照頻度を計数する(ステップS1901)。そして、通信装置204は、当該MIB情報を定期書込対象にすべきか否かを判断する(ステップS1902)。たとえば、たとえば、通信装置204は、参照回数が所定回数以上報または所定順位以上である場合に定期書込対象にすべきと判断する。
図19は、実施例3にかかる定期書込処理手順例を示すフローチャートである。まず、通信装置204は、先読みパターンにおける後続イベントとなるMIB情報の参照を契機として、当該MIB情報の参照頻度を計数する(ステップS1901)。そして、通信装置204は、当該MIB情報を定期書込対象にすべきか否かを判断する(ステップS1902)。たとえば、たとえば、通信装置204は、参照回数が所定回数以上報または所定順位以上である場合に定期書込対象にすべきと判断する。
定期書込対象にすべきでないと判断された場合(ステップS1902:No)、ステップS1901に戻る。一方、定期書込対象にすべきと判断された場合(ステップS1902:Yes)、通信装置204は、MIB書込要求設定部1601により、定期書込対象にすべきMIB情報のOIDをMIB情報定期書込部1602に通知する(ステップS1903)。これにより、MIB情報定期書込部1602では、通知されたOIDに対応するMIB情報が定期書込対象に設定される。そして、通信装置204は、MIB情報定期書込部1602により、一定時間ごとに、定期書込対象に設定されたMIB情報を、OS216内のMIB情報キャッシュ230に書き込む(ステップS1904)。
<レスポンス処理>
図20は、実施例3にかかるSNMPエージェント215によるレスポンス処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。図20は、SNMPエージェント215が、SNMPマネージャ201からSNMPによる要求を受けた場合の動作を示す。
図20は、実施例3にかかるSNMPエージェント215によるレスポンス処理の詳細な処理手順例を示すフローチャートである。図20は、SNMPエージェント215が、SNMPマネージャ201からSNMPによる要求を受けた場合の動作を示す。
まず、OS216が、SNMPマネージャ201からのMIB要求を受信した場合(ステップS2001)、MIB要求OS内受付・応答部1800においてMIB要求の解析を行い、要求に該当するMIB情報がMIB情報キャッシュ230に存在するかを確認する(ステップS2002)。
MIB情報キャッシュ230に要求されたMIB情報が存在する場合(ステップS2003:Yes)、MIB要求OS内受付・応答部1800は、該当のMIB情報を用いてSNMPマネージャ201に対して応答を行い(ステップS2004)、処理を終了する(ステップS2005)。
一方、MIB情報キャッシュ230に要求されたMIB情報が存在しない場合(ステップS2003:No)、MIB要求OS内受付・応答部1800は、OS216からSNMPエージェント215へMIB要求を転送する(ステップS2006)。そして、SNMPエージェント215ではMIB情報保持部210からMIB情報を取得し、SNMPマネージャ201に対してMIB応答を送信し(ステップS2007)、処理を終了する(ステップS2008)。
これにより、SNMPエージェント215よりも高速に動作が可能なOS216内で先読みを行うことができ、MIB情報の応答をより高速に行うことができる。なお、実施例3では、MIB情報を定期的に書き込むこととしたが、繰り返し書き込むのであれば、書き込む間隔は一定間隔でもよく、一定間隔でなくてもよい。
(実施例4)
つぎに、実施例4について説明する。実施例4は、実施例1の通信装置204を分割した例である。
つぎに、実施例4について説明する。実施例4は、実施例1の通信装置204を分割した例である。
<ネットワークシステム200の構成例>
図21は、実施例4にかかるネットワークシステム200の構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム200は、通信装置204と、MIB情報制御装置2100と、SNMPマネージャ201と、を有する。通信装置204とMIB情報制御装置2100とが通信可能に接続され、MIB情報制御装置2100とSNMPマネージャ201はネットワーク203を介して通信可能に接続される。
図21は、実施例4にかかるネットワークシステム200の構成例を示すブロック図である。ネットワークシステム200は、通信装置204と、MIB情報制御装置2100と、SNMPマネージャ201と、を有する。通信装置204とMIB情報制御装置2100とが通信可能に接続され、MIB情報制御装置2100とSNMPマネージャ201はネットワーク203を介して通信可能に接続される。
通信装置204は、MIB情報保持部210、OS216、SNMPエージェント215、および装置内部ログ情報管理部213を有する。
MIB情報制御装置2100は、MIB情報キャッシュ230、MIB情報要求パターンキャッシュ220、学習結果チューニング部211、MIB情報要求パターン学習部212、およびMIB要求先読み判定・実施部214を有する。また、MIB情報制御装置2100は、SNMP要求代理受付部2101と、SNMP応答代理受付部2102と、を有する。SNMP要求代理受付部2101は、通信装置204に代わってSNMPマネージャ201からの要求を受け付ける。SNMP応答代理受付部2102は、SNMPマネージャ201に代わって通信装置204からの応答を受け付ける。
図21では、MIB情報制御装置2100は、1台の通信装置204と通信可能に接続する構成としたが、複数台の通信装置204と通信可能に接続する構成としてもよい。これにより、複数の通信装置204に対してのMIB情報のMIB要求を纏めて学習することができる。このように、関連する複数の通信装置204についてのMIB情報要求パターンを1か所で関連付けて学習することができ、より精度の高い学習を行い、より効率的にMIB応答の高速化を行うことができる。
以上、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。
204 通信装置
200 ネットワークシステム
201 マネージャ
202 管理端末
203 ネットワーク
210 MIB情報保持部
211 学習結果チューニング部
212 MIB情報要求パターン学習部
213 装置内部ログ情報管理部
214 MIB情報先読み判定・実施部
215 SNMPエージェント
220 MIB情報要求パターンキャッシュ
230 MIB情報キャッシュ
301 取得部
302 検出部
303 登録部
304 検索部
305 書込部
306 判断部
307 読出部
308 設定部
309 更新部
310 算出部
311 第1の記憶部
312 第2の記憶部
1601 MIB書込要求設定部
1602 MIB情報定期書込部
1600 決定部
1800 MIB要求OS内受付・応答部
2100 情報制御装置
2101 MIB要求代理受付部
2102 MIB応答代理受付部
200 ネットワークシステム
201 マネージャ
202 管理端末
203 ネットワーク
210 MIB情報保持部
211 学習結果チューニング部
212 MIB情報要求パターン学習部
213 装置内部ログ情報管理部
214 MIB情報先読み判定・実施部
215 SNMPエージェント
220 MIB情報要求パターンキャッシュ
230 MIB情報キャッシュ
301 取得部
302 検出部
303 登録部
304 検索部
305 書込部
306 判断部
307 読出部
308 設定部
309 更新部
310 算出部
311 第1の記憶部
312 第2の記憶部
1601 MIB書込要求設定部
1602 MIB情報定期書込部
1600 決定部
1800 MIB要求OS内受付・応答部
2100 情報制御装置
2101 MIB要求代理受付部
2102 MIB応答代理受付部
Claims (8)
- プログラムを実行するプロセッサと、前記プロセッサが実行するプログラムを格納するメモリと、自装置の内部情報を記憶する第1の記憶部と、を備える情報処理装置であって、
前記プロセッサは、
時系列なイベント列を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得されたイベント列の中から、あるイベントを先頭イベントとし当該先頭イベントに後続するイベントを後続イベントとするパターンを検出する検出手順と、
前記検出手順によって検出されたパターンを登録する登録手順と、
前記取得手順によって第1のイベントと当該第1のイベントに後続する第2のイベントの取得後に前記第1のイベントが再取得された場合、前記登録手順によって登録されたパターン群の中から前記第1のイベントを前記先頭イベントとする先読み対象パターンを検索する検索手順と、
前記検索手順によって検索された先読み対象パターンのうち前記第1のイベントの前記後続イベントに対応する内部情報を、前記第1の記憶部から前記第2の記憶部に書き込む書込手順と、
前記第1のイベントの再取得後に取得された後続イベントに対応する内部情報が前記第2の記憶部に存在するか否かを判断する判断手順と、
前記判断手順によって前記第2の記憶部に存在すると判断された場合、前記後続イベントに対応する内部情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第2の記憶部に存在しないと判断された場合、前記後続イベントに対応する内部情報を前記第1の記憶部から読み出す読出手順と、
を実行することを特徴とする情報処理装置。 - 前記プロセッサは、
前記登録手順によって前記パターンが登録された場合、前記先頭イベントと前記後続イベントとの関連性の高さを示す関連度を設定する設定手順と、
前記検出手順によって前記パターンが再検出された場合、前記関連度を前記パターンの検出回数に基づいて更新する更新手順と、を実行し、
前記書込手順は、
前記関連度の高さに基づいて、前記先読み対象パターンのうち前記第1のイベントの前記後続イベントに対応する内部情報を、前記第1の記憶部から前記第2の記憶部に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記先頭イベントは、当該先頭イベントに対応する内部情報である前記情報処理装置内で発生した障害を特定する情報の通知であり、
前記後続イベントは、当該後続イベントに対応する内部情報である外部装置からの前記情報処理装置の内部情報の取得要求の受信、または、当該取得要求に応じた前記後続イベントに対応する内部情報を含む応答通知の前記外部装置への送信であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記先頭イベントは、外部装置からの前記情報処理装置の内部情報の第1の取得要求、または、当該第1の取得要求に応じた前記情報処理装置の内部情報を含む前記外部装置への応答であり、
前記後続イベントは、前記外部装置からの前記情報処理装置の内部情報の第2の取得要求、または、当該第2の取得要求に応じた前記情報処理装置の内部情報を含む前記外部装置への第2の応答であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、
前記後続イベントに対応する内部情報を前記第2の記憶部から読み出した回数を計数する算出手順を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記プロセッサは、
前記検索手順による検索回数に基づいて、前記後続イベントに対応する内部情報を前記第2の記憶部に繰り返し書き込むべき書込対象に決定する決定手順を実行し、
前記書込手順では、
前記決定手順によって書込対象に決定された前記後続イベントに対応する内部情報を前記第2の記憶部に繰り返し書き込むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記メモリには、OSが格納されており、
前記第2の記憶部は、前記OSがアクセス可能な記憶領域であり、
前記書込手順では、前記OSにより、前記検索手順によって検索された先読み対象パターンのうち前記第1のイベントの前記後続イベントに対応する内部情報を、前記第1の記憶部から前記第2の記憶部に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 自装置の内部情報群を記憶する第1の記憶部を備える情報処理装置による情報処理方法であって、
時系列なイベント列を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得されたイベント列の中から、あるイベントを先頭イベントとし当該先頭イベントに後続するイベントを後続イベントとするパターンを検出する検出手順と、
前記検出手順によって検出されたパターンを登録する登録手順と、
前記取得手順によって第1のイベントと当該第1のイベントに後続する第2のイベントの取得後に前記第1のイベントが再取得された場合、前記登録手順によって登録されたパターン群の中から前記第1のイベントを前記先頭イベントとする先読み対象パターンを検索する検索手順と、
前記検索手順によって検索された先読み対象パターンのうち前記第1のイベントの前記後続イベントに対応する内部情報を、前記第1の記憶部から前記第2の記憶部に書き込む書込手順と、
前記第1のイベントの再取得後に取得された後続イベントに対応する内部情報が前記第2の記憶部に存在するか否かを判断する判断手順と、
前記判断手順によって前記第2の記憶部に存在すると判断された場合、前記後続イベントに対応する内部情報を前記第2の記憶部から読み出し、前記第2の記憶部に存在しないと判断された場合、前記後続イベントに対応する内部情報を前記第1の記憶部から読み出す読出手順と、
を実行することを特徴とする情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013150779A JP2015022562A (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | 情報処理装置および情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013150779A JP2015022562A (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | 情報処理装置および情報処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015022562A true JP2015022562A (ja) | 2015-02-02 |
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ID=52486946
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013150779A Pending JP2015022562A (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | 情報処理装置および情報処理方法 |
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JP (1) | JP2015022562A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017062617A (ja) * | 2015-09-24 | 2017-03-30 | 富士通株式会社 | 中継装置、中継方法、及び中継プログラム |
JP2019106152A (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-27 | ブラザー工業株式会社 | コンピュータプログラム、および、通信装置 |
-
2013
- 2013-07-19 JP JP2013150779A patent/JP2015022562A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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