JP2015022461A - 医用情報処理装置、医用画像処理装置及び医用画像表示装置 - Google Patents

医用情報処理装置、医用画像処理装置及び医用画像表示装置 Download PDF

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Keisuke Hashimoto
敬介 橋本
正泰 熊倉
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正泰 熊倉
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Abstract

【課題】レンダリング画像を生成する画像処理負荷を低減することができる医用情報処理装置、医用画像処理装置及び医用画像表示装置を提供する。
【解決手段】実施形態に係る医用情報処理装置1は、医用画像ボリュームデータに対するボリュームレンダリングによってレンダリング画像を生成する画像生成部16aと、レンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータ中の表示対象物の奥行情報及び画素情報を取得する情報取得部16bと、その情報取得部16bにより取得された奥行情報及び画素情報を用いて、画像生成部16aにより生成されたレンダリング画像と異なる視差方向のレンダリング画像を生成する補間画像生成部24とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用情報処理装置、医用画像処理装置及び医用画像表示装置に関する。
通常、3D(三次元)テレビと呼ばれる3D画像表示装置においては、液晶シャッター式眼鏡や偏光眼鏡などを用いて2D(二次元)画像を立体視可能とする。一方、眼鏡を用いずに裸眼で2D画像を立体視可能とする裸眼3D画像表示装置においては、装置に付属するカメラでユーザの目の位置を算定して画像の表示位置を調整するヘッドトラッキング方式や2視差画像(2つの視差画像)から多視差画像(例えば、9つの視差画像)を生成する2D/3D変換方式などを用いて、2D画像を立体視表示する。なお、2D/3D変換方式では、被写体の大きさや位置あるいは前後のフレームにおける移動距離から距離推定を行って2視差画像から複数の視差画像を生成する。
このような裸眼3D画像表示装置は、X線CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、X線装置、超音波診断装置、PET(Positron Emission Tomography)装置など、被検体の医用画像ボリュームデータ(3Dボリューム画像)を収集するモダリティ装置と接続されて用いられる。この裸眼3D画像表示装置の利用形態としては、1名が占有して用いるパーソナルユースや、2から3名で画像生成作業や画像共有を行うワークステーションユース、さらに、大勢で画像を共有し議論を行うカンファレンスユースなどが挙げられる。このような利用形態に応じて必要な視差数や解像度は異なることになる。
ここで、前述のいずれの利用形態であっても、より自然な画像観察のためには視差数が多い方が望ましいが、視差数が増加する程、ボリュームレンダリングによってレンダリング画像を生成する画像処理負荷が大きくなってしまう。また、視差数は利用形態以外にも裸眼3D画像表示装置毎の仕様などに応じて異なるため、視差数が増加する場合には、やはり前述の画像処理負荷が大きくなる。さらに、視差数が増えるとレンダリングやデータ伝送のために高い処理性能が裸眼3D画像表示装置に要求される。この処理性能が不十分である場合には、観察対象に対する回転やクリップなどの処理に対して応答性能が低下するが、この応答性能を維持するためには、コストが増加してしまう。
特開2005−86414号公報
本発明が解決しようとする課題は、レンダリング画像を生成する画像処理負荷を低減することができる医用情報処理装置、医用画像処理装置及び医用画像表示装置を提供することである。
実施形態に係る医用情報処理装置は、医用画像ボリュームデータに対するボリュームレンダリングによってレンダリング画像を生成する画像生成部と、レンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータ中の表示対象物の奥行情報及び画素情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された奥行情報及び画素情報を用いて、画像生成部により生成されたレンダリング画像と異なる視差方向のレンダリング画像を生成する補間画像生成部とを備える。
実施形態に係る医用画像処理装置は、医用画像ボリュームデータに対するボリュームレンダリングによって生成されたレンダリング画像及びそのレンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータ中の表示対象物の奥行情報を受信する受信部と、受信部により受信された奥行情報を用いて、受信部により受信されたレンダリング画像と異なる視差方向のレンダリング画像を生成する補間画像生成部とを備える。
実施形態に係る医用画像表示装置は、医用画像ボリュームデータに対するボリュームレンダリングによって生成されたレンダリング画像及びそのレンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータ中の表示対象物の奥行情報を受信する受信部と、受信部により受信された奥行情報を用いて、受信部により受信されたレンダリング画像と異なる視差方向のレンダリング画像を生成する補間画像生成部と、受信部により受信されたレンダリング画像及び補間画像生成部により生成されたレンダリング画像である複数の視差画像を表示する表示部とを備える。
第1の実施形態に係る医用情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る奥行情報を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る視差数を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る2視差画像の画像構成の一例であるフレーム構造を説明するための説明図である。 図4に示すフレーム構造に係る1ピクセルの構造を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る2視差画像の画像構成の一例に対する比較例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る2視差画像の画像構成の他の一例であるフレーム構造を説明するための説明図である。 図7に示すフレーム構造に係る1ピクセルの構造を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る1視差画像の画像構成の一例であるフレーム構造を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る医用情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1ないし図9を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る医用情報処理装置1は、医用画像を処理する医用画像処理装置2と、医用画像を表示する医用画像表示装置3により構成されている。これらの医用画像処理装置2及び医用画像表示装置3は有線又は無線により通信可能に接続されており、医用情報処理装置1は医用画像表示システムとして機能する。
医用画像処理装置2は、システム全体を制御するシステム制御部11と、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)12と、記憶部として機能するメモリ13及びHDD(Hard Disc Drive)14と、操作者により入力操作される入力デバイス15と、画像を処理する画像処理部16と、外部装置に各種情報を送信する送信部17とを備えている。
HDD14は、X線CT装置やMRI装置、X線装置、超音波診断装置、PET装置などのモダリティ装置(医用画像診断装置)により得られた医用画像ボリュームデータ(被検体の3Dボリューム画像)などを記憶している。なお、医用画像ボリュームデータには、例えば、患者を識別するための患者IDや検査を識別するための検査ID、使用モダリティ装置を識別するための装置IDなどの付帯情報が付与されている。この付帯情報を用いたデータ特定により医用画像ボリュームデータは必要に応じて読み込まれて用いられる。
入力デバイス15は、医師や技師などのユーザである操作者により入力操作される操作部であり、例えば、レンダリング処理の対象となる医用画像ボリュームデータの選択や各種設定など、様々な入力操作を受け付ける。この入力デバイス15としては、例えば、ボタンやキーボード、トラックボールなどのデバイスを用いることが可能である。
画像処理部16は、レンダリング画像を生成する画像生成部16aと、そのレンダリング画像の画素値(輝度又は色の少なくとも1つに係る情報であり、例えば、レンダリング画像のRGBの情報である)及びレンダリング画像生成時に求められるZバッファ(Buffer)値を取得する情報取得部16bとを備えている。画像生成部16aは、医用画像ボリュームデータに対し、例えばSVR(表面ボリュームレンダリング)やPVR(透視ボリュームレンダリング)などのボリュームレンダリング処理を行ってレンダリング画像を生成する。
前述のZバッファ値は、図2に示すように、SVR画像やPVR画像などのレンダリング画像を生成する際に用いられる奥行情報L1であり、所定位置(例えば、視点A1や表示画面など)から、レンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータD1中の表示対象物D1aまでの距離情報である。このZバッファ値は、レンダリング画像生成時に算出及び保存されて利用される。例えば、Zバッファ値は、フレーム・バイ・フレーム(1コマずつ)でZバッファ(例えば、メモリ13又はHDD14内のバッファ領域)に保持される。なお、所定位置が表示画面(表示部25のパネル位置)である場合には、各Zバッファ値はそのパネル位置からの相対距離となる。
ここで、例えば、レイ・トレーシングに代表されるレンダリングアルゴリズムにおいては、Zバッファ値を大きくしながらボリュームをサンプルし、ボリュームがレンダリング画像に寄与する場合には、不透明度と色づけテーブルを参照してレンダリング画像を生成する。このとき、レンダリング画像の画素(ピクセル)毎のZバッファ値が保持されおり、表示対象物(物体)の奥行情報が得られる。
なお、Zバッファ法は、3次元グラフィックスにおける隠面消去(視線の手前にある物体で隠される物体や面を検出して描画しないようにする処理)の方法の一つである。画面を構成する各画素に色情報の他に奥行きに関する奥行情報を持たせ(例えば、各画素について視点からの距離情報を全て記録し)、画面に描画する際には同じ座標の画素の奥行情報を比較し、最も手前にあるものだけを画面に書き込む手法である。この方法で用いる奥行情報のためのメモリ領域がZバッファと呼ばれる。
図1に戻り、送信部17は、画像生成部16aにより生成されたレンダリング画像、情報取得部16bにより得られた表示対象物の画素情報(画素毎の画素値)及び奥行情報(画素毎のZバッファ値)を医用画像表示装置3に送信する。これらのレンダリング画像、画素情報及び奥行情報が医用画像表示装置3により用いられ、多視差画像が生成されて表示される。
医用画像表示装置3は、各種情報を受信する受信部21と、フロー制御を行うデータフロー制御部22と、記憶部として機能するメモリ23と、補間用の視差画像としてレンダリング画像を生成する補間画像生成部24と、立体視表示可能な3Dパネルなどの表示部25とを備えている。
受信部21は、送信部17から送信されたレンダリング画像や表示対象物の画素情報、奥行情報などの各種情報を受信する。これらのレンダリング画像や画素情報、奥行情報などはデータフロー制御部22に送られる。
データフロー制御部22は、表示部25に多視差画像を表示する表示処理を制御する。例えば、データフロー制御部22は、受信部21から入力された2視差分のレンダリング画像とともに、補間画像生成部24により生成された補間用の7視差分のレンダリング画像を表示し、合計9視差分のレンダリング画像を立体視表示する制御を行う。
補間画像生成部24は、図3に示すように、2視差(2つ)の視差画像(レンダリング画像)から7視差(7つ)の視差画像を補間用のレンダリング画像として生成し、その7視差分の視差画像をデータフロー制御部22に出力する。この補間画像生成部24は、前述の画素情報である画素毎の画素値や奥行情報である画素毎のZバッファ値を用いて、2つの視差画像と視差方向がそれぞれ異なる7つの視差画像を生成する。このとき、補間画像生成部24は、元となる視差画像に隣接する位置からの視差画像を補間用の視差画像として演算処理により求める。
例えば、補間画像生成部24は、基準点(一例として、空間の中心)からの視差画像の視点A1と補間用の視差画像の視点A1との角度差分だけ元画像を回転させ、画像毎のZバッファ値を用いて補間用の視差画像を生成する。この補間用の視差画像を生成する補間処理としては、各種の処理を用いることが可能であるが、補間処理は、ボリュームレンダリングによりレンダリング画像を生成する処理(レンダリング処理)に比べて負荷が小さい処理である。
図1に戻り、表示部25は、複数の視差画像(例えば、9視差画像)を立体視表示する表示パネルであり、ユーザである観察者の両眼視差による立体視を可能とし、観察者の視点移動に合わせて観察対象の映像が変化する運動視差による立体視も可能とする。この表示部25は、レンチキュラーレンズなどの光線制御子を用いて、観察者が裸眼にて医用画像を立体視することを可能とする。
例えば、表示部25としては、表示画面の前面に光線制御子としてレンチキュラーシートを貼り付けた表示部を用いることが可能であり、この表示部25は、一例として、9視差画像において同一位置にある9つの画素のそれぞれを、9列の画素に割り振って出力する。このため、9列の画素は視点位置の異なる9つの画像を同時に表示する単位画素群となる。
このような構成の医用情報処理装置1において、医用画像処理装置2の画像生成部16aは、レンダリング処理により全ての視差に対応する画像を生成するのではなく、キーとなる位置の画像(例えば、2視差画像や1視差画像など)のみを生成する。また、医用画像処理装置2の情報取得部16bは、レンダリング処理中、表示対象物の奥行情報(画素毎のZバッファ値)を保存する。医用画像表示装置3の補間画像生成部24は、キー画像をベースに、Zバッファ値と視差の回転角を用いて補正処理を行い、キー画像以外の視差画像を生成する。
例えば、2視差画像が画像生成部16aによるレンダリング処理によって生成され、その2視差画像及び奥行情報(画素毎のZバッファ値)が補間画像生成部24により用いられ、視差画像が2視差から9視差に増やされる(2視差から9視差への変換)。その後、9視差画像が表示部25により表示される。これにより、観察者は、表示部25に表示された立体視可能な医用画像を確認することが可能となる。なお、医用画像表示装置3には、医用画像処理装置2から2視差画像や奥行情報、画像フォーマット情報などが必要に応じて送られる。
ここで、前述のキー画像は、RGBZ(赤、緑、青、Zバッファ値)の形式で保存しても、あるいは、サイド・バイ・サイドの形式で保存しても良い。また、Zバッファ値は固定小数点方式でも浮動小数点方式でも構わない。さらに、医用画像処理装置2ではなく医用画像表示装置3に画像生成部16aや情報取得部16bを実装するようにしても良い。この場合には、サイド・バイ・サイド方式がキー画像の保存形式として有効である。
次に、医用画像処理装置2の第1ないし第3の画像構成例について説明する。これらの画像構成例は、医用画像処理装置2から医用画像表示装置3にレンダリング画像及び奥行情報を伝送するときの画像構成例である。
第1の画像構成例では、図4に示すように、フレーム構造がL画像(左目の画像)及びR画像(右目の画像)とL画像に関するZバッファ値及びR画像に関するZバッファ値とのフレーム構造である。このフレーム構造は、L画像とR画像の2視差画像の他に、その2視差画像に係るZバッファ値を保持している。なお、図5に示すように、レンダリング画像(L画像及びR画像)部分の1ピクセルの構造はRGB(赤、緑、青)形式であり、Zバッファ値部分の1ピクセルの構造はZバッファ値のみの形式である。
ここで、比較例では、図6に示すように、フレーム構造が9視差画像のフレーム構造である。通常の医用画像処理装置は、9視差分の画像、すなわち視差方向が異なる9つのレンダリング画像を生成する。このとき、一般的なオペレーションソフト(OS)では、その画像サイズがデスクトップサイズとなる。1枚の視差画像の大きさが1024×1024(1Mピクセル=1K×1K)とした場合には、9視差画像は9Mピクセルとなる。画像はRGBを各8ビットとした場合、27MBと非常に大きなサイズとなる。回転などの操作をスムーズに行うためには、最低でも10回/秒の画像更新が必要となるため、高い画像レンダリング処理とデータ伝送能力が必要になる。
ところが、第1の画像構成例では、フレーム構造が2視差画像及びその2視差画像に関するZバッファ値のフレーム構造であるため、画像サイズ(デスクトップサイズ)は比較例と比べて4/9となり、データ伝送量は1/2以下となる。また、医用画像処理装置2のレンダリング性能を比較例と比べて2/9とすることが可能となるため、レンダリング処理負荷を大きく低減することができる。
ここで、Zバッファ値は、例えば、32ビットの幅で、画像投影面からの距離を浮動小数点(例えば、単精度浮動小数点)で示した絶対値、あるいは、画像投影面からの距離をその画像投影面と平行な面であってボリューム中心にある仮想平面からの距離に変換し、その変換した距離を固定小数点で示した相対値である。
第2の画像構成例では、図7に示すように、フレーム構造がL画像とR画像の2視差画像のみのフレーム構造であり、さらに、図8に示すように、レンダリング画像(L画像及びR画像)部分の1ピクセルの構造はRGBZの形式(各8ビット)である。このため、前述と同様、レンダリング処理負荷及びデータ伝送量を低減することが可能となる。なお、前述の2視差画像は1フレーム内で分割配置(例えば、サイド・バイ・サイド)される。
ここで、Zバッファ値は、例えば、画像投影面からの距離をその画像投影面と平行な面であってボリューム中心にある仮想平面からの距離に変換し、その変換した距離を固定小数点で示した相対値である。
第3の画像構成例では、図9に示すように、フレーム構造は1つの視差画像及びその視差画像に係るZバッファ値のフレーム構造である。このため、Zバッファ値を正確に保持することが可能となり、距離推定を行うような場合に比べ、高精度に画像を生成することができる。なお、レンダリング画像部分の1ピクセルの構造は第1の画像構成例と同様であり(図5参照)、Zバッファ値も前述のような絶対値又は相対値である。
このような画像構成例に基づいて2視差画像(あるいは1視差画像)及び奥行情報が医用画像処理装置2から医用画像表示装置3に伝送される。その後、医用画像表示装置3により視差画像が2視差から9視差に増やされ、その9視差画像が表示される。この多視差画像の表示(裸眼3D画像表示)によって、医師や技師などの観察者は立体画像を広い視域で観察することが可能となる。また、同時に複数人が画像を観察することができ、さらに、視点を移動することで対象の構造をより立体的に把握することができる。
以上のように、医用画像処理装置2では、医用画像表示装置3により表示する視差数よりも少ない視差画像(例えば、2視差画像)を生成した場合でも、この画像生成時に求められる表示対象物の奥行情報(画素毎のZバッファ値)を視差画像に付帯させることによって、後の処理で医用画像表示装置3により視差画像を補間して増やすことが可能となる。このため、医用画像処理装置2において、レンダリング画像を生成する画像処理負荷を低減することが可能となり、さらに、データ伝送量を削減することができる。なお、医用画像表示装置3は、裸眼3D画像表示に際し、奥行情報を用いて、元となる2視差画像からその2視差画像を含める9視差画像を演算処理によって求め、最終的な画像表示を行う。
また、医用画像処理装置2によるレンダリング画像の生成数は医用画像表示装置3の仕様に依存せず、医用画像処理装置2は既定数の視差画像(例えば、2視差画像)を生成して医用画像表示装置3に伝送することになる。このように規定のデータ演算量やデータ伝送量を実現することが可能となり、ハードウエアのコストを低減しながら表示性能の維持及び向上を達成することができる。すなわち、医用画像表示装置3の仕様に依存せず、安価なハードウエアで高画質かつ高フレームレートの自然な裸眼立体視を実現することが可能となるため、低コストで応答性が高く高画質な裸眼3D画像を提供することができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、医用画像ボリュームデータに対するボリュームレンダリングによってレンダリング画像を生成し、レンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータ中の表示対象物の奥行情報を取得し、その後、取得した奥行情報を用いて前述のレンダリング画像と異なる視差方向のレンダリング画像を生成する。これにより、奥行情報を用いた補間処理によって、異なる視差方向のレンダリング画像が得られるため、ボリュームレンダリングにより多数視差分のレンダリング画像を生成する必要が無くなる。このため、ボリュームレンダリングにより多数視差分のレンダリング画像を生成して伝送する場合に比べ、レンダリング画像を生成する画像処理負荷を低減することができ、さらに、データ伝送量を削減することができる。
なお、前述のように主に2視差を9視差に増やすことを例にして説明しているが、自然な裸眼立体視を実現するためには、より多数の視差画像を表示することが望ましい。表示部25などのディスプレイ装置の画素数が増大した場合には、16視差や32視差など視差数を増やすことが可能である。このように医用画像表示装置3の仕様や性能などに応じて視差数を変更することができ、これは利便性の向上に大きく寄与することになる。
また、利用目的や利用シーンなどの利用形態によって視差数を変更することも可能である。例えば、1人で手術シミュレーションをしている場合には(パーソナルユース)、視差数を9視差とし、複数名で術前カンファレンスを行う場合には(カンファレンスユース)、視差数を16視差にするように、利用形態に応じて視差数を変更することも可能となる。このように1名で装置を利用している場合には、複数名で装置を使用している場合に比べ、視差数を減らして画像更新レートを向上させることができる。また、視差画像を保存する場合には、視差数毎に視差画像を保存するのではなく、視差数を減らして視差画像を保存し、保存データ量を削減することもできる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図10を参照して説明する。
第2の実施形態は基本的に第1の実施形態と同様である。第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点について説明し、第1の実施形態で説明した部分は同一符号で示し、その説明も省略する。
図10に示すように、第2の実施形態に係る医用情報処理装置1は、医用画像処理装置2a及び医用画像表示装置3aに加え、サーバ部4を備えている。このサーバ部4は、通信網として機能するネットワーク5を介して医用画像処理装置2aに通信可能に接続されている。
サーバ部4は、第1の実施形態に係る医用画像処理装置2とほぼ同じ構成であるが、入力デバイス15を備えていない。また、医用画像処理装置2aは、第1の実施形態に係る医用画像処理装置2とほぼ同じ構成であるが、各種情報を受け取る受信部18を備えており、画像処理部16が補間画像生成部24のみを有している。また、医用画像表示装置3aは、第1の実施形態に係る医用画像表示装置3とほぼ同じ構成であるが、補間画像生成部24を備えていない。
この医用情報処理装置1では、レンダリング画像を生成する画像生成処理及び奥行情報を得る情報取得処理はサーバ部4の画像処理部16により行われる。サーバ部4の画像処理部16により生成された2視差画像(2つの視差画像)はネットワーク5を介して医用画像処理装置2aに伝送される。この2視差画像は、医用画像処理装置2aが有する画像処理部16の補間画像生成部24により、第1の実施形態と同様、9視差画像(9つの視差画像)に変換されて医用画像表示装置3aに伝送される。医用画像表示装置3aは、医用画像処理装置2aから送られた9視差画像を受け取って表示する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、前述の第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。具体的には、医用画像処理装置2aにより視差画像を補間して増やすことが可能となるため、医用画像処理装置2aにおいて、ボリュームレンダリングによりレンダリング画像を生成する画像処理が不要となることから、ボリュームレンダリングにより多数視差分のレンダリング画像を生成して伝送する場合に比べ、レンダリング画像を生成する画像処理負荷を低減することができ、さらに、データ伝送量を削減することができる。
なお、前述の第1又は第2の実施形態では、装置に付属するカメラで目の位置を算定して画像の表示位置を調整するヘッドトラッキング方式を採用していないが、これに限るものではなく、ヘッドトラッキング方式を採用し、ヘッドトラッキングによる観察者位置を画像生成部16aにより算出し、最適な2視差位置を生成するようにしても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 医用情報処理装置
2 医用画像処理装置
2a 医用画像処理装置
3 医用画像表示装置
3a 医用画像表示装置
16a 画像生成部
16b 情報取得部
18 受信部
21 受信部
24 補間画像生成部
25 表示部
D1 医用画像ボリュームデータ
D1a 表示対象物

Claims (7)

  1. 医用画像ボリュームデータに対するボリュームレンダリングによってレンダリング画像を生成する画像生成部と、
    前記レンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータ中の表示対象物の奥行情報及び画素情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により取得された前記奥行情報及び前記画素情報を用いて、前記画像生成部により生成された前記レンダリング画像と異なる視差方向のレンダリング画像を生成する補間画像生成部と、
    を備えることを特徴とする医用情報処理装置。
  2. 前記画像生成部は、視差方向が異なる2視差のレンダリング画像を生成し、
    前記補間画像生成部は、前記2視差のレンダリング画像と異なる視差方向であって、それぞれ視差方向が異なる複数のレンダリング画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の医用情報処理装置。
  3. 前記情報取得部により取得された前記レンダリング画像及び前記補間画像生成部により生成された前記レンダリング画像である複数の視差画像を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用情報処理装置。
  4. 医用画像ボリュームデータに対するボリュームレンダリングによって生成されたレンダリング画像及びそのレンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータ中の表示対象物の奥行情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記奥行情報を用いて、前記受信部により受信された前記レンダリング画像と異なる視差方向のレンダリング画像を生成する補間画像生成部と、
    を備えることを特徴とする医用画像処理装置。
  5. 前記受信部は、視差方向が異なる2視差のレンダリング画像を受信し、
    前記補間画像生成部は、前記2視差のレンダリング画像と異なる視差方向であって、それぞれ視差方向が異なる複数のレンダリング画像を生成することを特徴とする請求項4に記載の医用画像処理装置。
  6. 医用画像ボリュームデータに対するボリュームレンダリングによって生成されたレンダリング画像及びそのレンダリング画像に寄与する医用画像ボリュームデータ中の表示対象物の奥行情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記奥行情報を用いて、前記受信部により受信された前記レンダリング画像と異なる視差方向のレンダリング画像を生成する補間画像生成部と、
    前記受信部により受信された前記レンダリング画像及び前記補間画像生成部により生成された前記レンダリング画像である複数の視差画像を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする医用画像表示装置。
  7. 前記受信部は、視差方向が異なる2視差のレンダリング画像を受信し、
    前記補間画像生成部は、前記2視差のレンダリング画像と異なる視差方向であって、それぞれ視差方向が異なる複数のレンダリング画像を生成することを特徴とする請求項6に記載の医用画像表示装置。
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