JP2015020165A - 微細気泡発生装置 - Google Patents

微細気泡発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015020165A
JP2015020165A JP2013164532A JP2013164532A JP2015020165A JP 2015020165 A JP2015020165 A JP 2015020165A JP 2013164532 A JP2013164532 A JP 2013164532A JP 2013164532 A JP2013164532 A JP 2013164532A JP 2015020165 A JP2015020165 A JP 2015020165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical
gas
container
wall
introduction port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013164532A
Other languages
English (en)
Inventor
好久 大川
Yoshihisa Okawa
好久 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GOOD FARMER GIKEN CO Ltd
Original Assignee
GOOD FARMER GIKEN CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GOOD FARMER GIKEN CO Ltd filed Critical GOOD FARMER GIKEN CO Ltd
Priority to JP2013164532A priority Critical patent/JP2015020165A/ja
Publication of JP2015020165A publication Critical patent/JP2015020165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】粒径がマイクロメートルオーダーの気泡を効率的に発生させることを可能とする微細気泡発生器を提供する。【解決手段】円筒形の第一の円筒状密閉容器と、気液混合流体の旋回可能な空間を有する円筒形第二の円筒状開放容器と、第一の円筒状密閉容器の内側面の接線方向に沿って気液混合流体を導入する導入口9と、エジェクター導入口6を備えた気液導入口9と、第一の円筒状密閉容器のエジェクター導入口6が配設された面と直交する底面壁3と、その壁面と対向し、導入口9の近くに位置する天井壁5と、円筒形第二の円筒状開放容器の中心軸線に位置し、天井壁5を貫通した気液吐出口15を備えた第二の円筒状開放容器により構成され、気液混合流体に旋回力を加え、剪断力により気泡を微細化する微細気泡発生器1。【選択図】図1A

Description

本発明は、微細な気泡を溶解させた流体を用いて様々な産業用或いは一般家庭用で利用される装置であって、特に植物などの成長を促進するための微細な気液混合水を発生させるための微細気泡発生装置に関する。
近年、微細気泡(マイクロバブル)を含んだ気液混合流体は、液中に様々な気体を溶解して微細気泡を生成させた流体とし、液中に供給できる技術として、閉鎖性水域の貧酸素水塊の解消、排水処理における微生物の活性化手段、水耕栽培等における植物の成長促進、物質表面の汚れ物質の除去、様々な産業や一般家庭において用いられている。
例えば、特許第3682286号公報では、特許文献1に記載の発明の如く、微細気泡発生装置に気液混合液を導入する方式は、大量の気体を導入でき、気液の混合比率もあらかじめ所定値に制御できるため、大規模な水環境への適用を想定した場合には利点を有する。しかし、この方式は、気液の混合比率を制御するための別途の装置を必要とするため、附帯設備も含めた装置全体の小型化は困難であり、たとえば装置を手持ちで植物に散水するなど、小規模な水環境への適用は難しいという問題がある。
特開2008−272719号記載の技術では、気液旋回室内に導入された気液混合流体を軸線方向に広がらないように複数の環状溝を有し、気液混合流体導入口が配設された面と直交する気液混合流体導入口が設けられていない壁面に対し、気液混合流体の旋回流を生じさせるとされている。また、その壁面で反転し、吐出口が設けられている反対の壁面に向かって、旋回速度を高め、吐出口へ吐出されるとされている。
また、特開2011−088079号記載の技術は、微細気泡発生装置に外部より気液をポンプを使用し圧送する構造であるため、市水での使用は不可能である。
特許第3682286号公報 特開2008−272719 特開2011−088079
上述の旋回式微細気泡発生装置は、いずれも高速回転により中心渦部に負圧を発生させる為に、多量の気体の流入は難しい構成となり、又、外部で気液を作り圧送する為に装置が大型化してしまうという問題はさけられなかった。
本発明は、上述の背景技術に鑑みてなされたものであり、気液の発生をエジェクター部とし、細かな気泡の微細化は、第一.二の円筒状容器とする微細気泡発生器などを提供することを目的としている。
この発明によれば、上述の目的を達成するために、特許請求の範囲に記載のとおりの構成を採用している。以下、この発明を詳細に説明する。
本発明の第1の課題解決手段は
周方向側面に導入口を備えた略円筒状の第一の密閉容器と、当該第一の密閉容器よりやや小さく、かつその内側に断面形状が同心円状となるように収容され、軸心方向の両端が開放された第二の円筒状開放容器とを備え、前記導入口から流入した流体が、前記第一の円筒状密閉容器の内壁と第二の円筒状開放容器の外壁によって区画された空間に沿って旋回しながら流入する気液発生装置において、前記第二の円筒状開放容器の軸心方向の一端は、第一の円筒状密閉容器の天井壁を貫通し、他端は第一の円筒状密閉容器内側の底面壁近傍まで延在して対向配置されている、ことを特徴とする微細気泡発生装置である。
本発明の第2の課題解決手段は、
微細気泡発生器と、周方向側面に導入口を備えた略円筒状の第一の密閉容器と、当該第一の円筒状密閉容器よりやや小さく、かつその内側に断面形状が同心円状となるように収容され、軸心方向の両端が開放された第二の円筒状開放容器とを備え、前記導入口から流入した流体が、前記第一の円筒状密閉容器の内壁と第二の円筒状開放容器の外壁によって区画された空間に沿って旋回しながら流入する気液発生装置において、前記第二の円筒状開放容器の軸心方向の一端は、第一の円筒状密閉容器の天井壁を貫通し、他端は第一の円筒状密閉容器内側の底面壁近傍まで延在して対向配置されている、ことを特徴とする微細気泡発生装置と
前記微細気泡発生器に流体を供給するポンプと、
前記ポンプの吸込口に接続された吸込管と、
前記ポンプの吐出口に接続され、前記気液導入口に接続されたポンプ吐出管と、
前記微細気泡発生器から吐出される微細気泡含有流体の旋回流により形成される負圧軸に位置する気液墳出口と、
前記エジェクター導入口から導入された気液混合流体は、前記第二円筒状開放容器の周りを周回した後に、前記底壁面で反転し、前記第二の円筒状開放容器の解放された一端から流入し、前記第二の円筒状開放容器の一端から他端へと流れる微細気泡発生装置である。
本発明によれば、発生する微細気泡を小さくすることができる微細気泡発生器などが得られる。さらに本発明の他の目的、特徴又は利点は、後述する本発明の実施の形態や添付する図面に基づく詳細な説明によって明らかになるであろう。
本発明の実施形態を示す微細気泡発生装置の構成を示す断面図 同微細気泡発生装置の流体流入口のA−A線断面図 同微細気泡発生装置の実施形態の一つである植物への噴霧例を示す断面図
以下、本発明の構成及び作用を図1A〜図2に基づいて説明する。
これまでの旋回式微細気泡発生装置は、いずれも気泡を微細化するものではあるが、気泡発生部が槽内の水中のみでの使用に限られている場合が多くあるが、本微細気泡発生装置は屋外での使用が可能であり、直接、植物への散布も可能な微細気泡発生装置を提供することを目的としている。
図1Aにおいて、本実施形態の一つの微細気泡発生器1は、周方向側面に導入口9を備えた略円筒状の第一の円筒状密閉容器2と、当該第一の円筒状密閉容器2よりやや小さく、かつその内側に断面形状が同心円状となるように収容され、軸心方向の両端が開放された第二の円筒状開放容器4とを備え、前記導入口から流入した流体が、前記第一の円筒状密閉容器2の内壁と第二の円筒状開放容器の外壁によって区画された空間に沿って旋回しながら流入する気液発生装置において、前記第二の円筒状開放容器の軸心方向の一端は、第一の円筒状密閉容器の天井壁5を貫通し、他端は第一の円筒状密閉容器内側の底面壁3近傍まで延在して対向配置されている。
図1A及び図1B、図2において、導入口9は、第一の円筒状密閉容器の外周壁の一部を貫通して設けられ、かつ軸方向天井壁寄りに設けられていることを特徴とし、導入口9は、流体流入口10を備えた流入部とその外周方向から空気を導入する開口部7を備え、気液混合した流体を第一の円筒状密閉容器内に導入させるエジェクター導入口6である。
更に図1A及び図1B、図2を参照して本発明装置の作用について説明すると、第一の密閉容器2及び第二の開放器4からなる構造により、相反する流れが接することを防ぐことが可能となり、外部旋回流16および内部旋回流17、双方の流速の低下を防ぐことができ、より整流された外部旋回流16および内部旋回流17を発生させることができる。したがって、エジェクター導入口6から導入する気液混合流体に対し、これまでの旋回式微細気泡発生装置よりも、効率よく第二の円筒状開放容器内の気液混合流体に旋回力を加えることができるため、気液混合流体に含まれる気体により大きな剪断力を生じ、気泡の微細化が促進される。
なお、流体には、液体に気体が混合したもの、液体中に気体が溶け込んだものなどが含まれる。液体の例としては、水、溶媒、ガソリンなどを挙げることができる。気体の例としては、窒素、酸素、二酸化炭素、オゾン、エチレン、水素などを挙げることができる。ここでは、主として、気液混合流体を微細気泡発生器に導入する場合について説明する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の微細気泡発生器の構成を示し、Aはその縦断図、Bは、図に示すところのA−A′断面を示す。
図1Aにおいて、微細気泡発生器1は、円筒形の第一の円筒状密閉容器と、気液混合流体の旋回可能な空間を有する円筒形第二の円筒状開放容器と、第一の円筒状密閉容器の内側面の接線方向に沿って気液混合流体を導入する導入口9と、エジェクター導入口6を備えた気液導入口9と、第一の円筒状密閉容器のエジェクター導入口6が配設された面と直交する底面壁3と、その壁面と対向し、導入口9の近くに位置する天井壁5と、円筒形第二の円筒状開放容器の中心軸線に位置し、天井壁5を貫通した気液吐出口15を備えた第二の円筒状開放容器により構成されている。
図1Aに示すように、第二の円筒状開放容器は、円筒形の第一の円筒状密閉容器の中心軸線上に略同心円状に収納配置し、その一端は第一の密閉容器の天井壁5を貫通し、他端は第一の密閉容器の底面壁3に近い位置にまで至り、この二つの円筒により微細気泡発生器1は二重円筒構造を形成している。第二の円筒状開放容器に備えられた気液吐出口15は底面壁3に近い位置に設けられている。
図1Aに示すように、第一の円筒状密閉容器2の外周壁の一部に貫通して設けられたエジェクター導入部6の中央には開口部7が設けられ、外部から気体が流入する構造となっている。流体流入口10から流入した水などの流体は、開口部7から導入した大気などの気体を溶解しながら高速でエジェクター導入口から第一の密閉容器2内に流入する。流入した気液混合流体は、第二の円筒状開放容器の中心軸線に位置する第二の円筒状開放容器と第一の円筒状密閉容器の間を円筒形のケーシングの内側面に沿うように流れることにより、第一の円筒状開放容器内の底面壁3に向かって整流された外部旋回流16を発生させることができる。
外部旋回流16は前記底面壁3方向に向かって進んだのち、底面壁3で反転して、第一の密閉容器内に同心円状に設けられた第二の開放容器の他端側の小径の開口部に流入し旋回速度を高められて内部旋回流17を形成する。この内部旋回流17は高速旋回流を形成しており、遠心力により、その中心付近に負圧空洞部18が形成される。
上述のように、微細気泡発生器1は第二の円筒状開放容器の中心軸線に位置する天井壁5を貫通し、底面壁3に近い位置にまで至る気液吐出口15を備えた第二の円筒状開放容器を設けることにより、第二の円筒状開放容器と第一の円筒状密閉容器の間を第一の円筒状密閉容器の内側面に沿うようにエジェクター導入口6から導入された気液混合流体が外部旋回流16を生じながら底面壁3で反転し、その後、気液混合流体は気液吐出口15を備えた第二の円筒状開放容器の内部に内部旋回流17を生じながら通過し、第二の円筒状開放容器から吐出される。
これにより、相反するベクトルの流れが隣接することを防ぐことが可能となり、外部旋回流16および内部旋回流17、双方の流速の低下を防ぐことができ、より整流された外部旋回流16および内部旋回流17を発生させることができる。
したがって、導入口9から導入する気液混合流体に対し、これまでの旋回式微細気泡発生装置よりも低圧で、効率よく第二の円筒状開放容器内の気液混合流体に旋回力を加えることができるため、気液混合流体に含まれる気体により大きな剪断力を生じ、気泡の微細化が促進される。
なお、第二の円筒状開放容器内に収容され、周方向断面が同心円となる、より小径の第三の円筒状開放容器を設け、全体として三重円筒構造の円筒状容器を備えた微細気泡装置とすることもできる。この場合は、上記第二の円筒状開放容器の一端側には閉塞壁を設け、上記第三の円筒状開放容器の一端を貫通させた構造とする。これにより、気液混合流体はさらに反転を繰り返して、より気泡の微細化が促進される構造の微細気泡発生装置としてもよい。
図2は、図1に示す微細気泡発生器1を備え、流体を圧送するポンプ12、吸入管13、流体タンク14、ポンプ吐出管11、吐出管15の構成を示す説明図である。同図において、微細気泡発生器1はポンプ12よりポンプ吐出管11を通し、前記ポンプより流体が圧送される。ポンプ12は流体タンク14より吸込管13を通し、流体を吸い上げる。
更に、図2において、微細気泡発生器1で発生した気液混合流体は吐出管15を経て、大気へ吐出される。吐出管の材質はフレキシブルな金属ホース、布性の耐圧ホースでも可能であり、先端を絞り遠くへ飛ばす事も霧状で散布する事も可能となる。
また、これまでの旋回式微細気泡発生装置は微細気泡を発生させるために、発生器を直接水中に浸漬しておく必要があったが、本実施形態の微細気泡発生装置1は本微細気泡装置へ圧送された流体を接続する事により、微細気泡を得ることができる。
微細気泡発生器等の上述の部品の材料は、金属材料、各種プラスティック材料を用いることができる。例えば、鉄・クロム・ニッケルの合金、ステンレス鋼、SUSU304、SUS316でも製作は可能である。また、テフロン(登録商標)、ポリカーボネート等の樹脂材料での製作も可能である。また、微細気泡発生器等に、テフロンコーティング、表面塗装、制電塗装、メッキ等を施してもよい。
以上詳細に説明した本発明に係る微細気泡発生装置の用途は、上述した実施の形態の用途に限定されない。例えば、次のような産業分野で利用することも可能である。
食品・農業分野への応用としては、微細気泡によるノロウイルスの不活化、カキ体内におけるウイルスの不活化、微細気泡オゾンを用いた水耕栽培培養液の殺菌と浄化、微細気泡オゾンによる培養液および根の殺菌、ナノバブルの農業利用がある。
医療分野への応用としては、微細気泡超音波造影剤などの臨床応用、造影超音波の肝疾患診断への適応、微細気泡超音波造影剤、臨床診断、微細気泡の破壊を用いた血管新生療法、超音波と微細気泡による血管新生の機序、微細気泡の超音波マニピュレーション、超音波中で微細気泡に働く音響放射圧、超音波による微細気泡の捕捉、微細気泡を用いた酵母菌の超音波捕捉、超音波と微細気泡を用いた遺伝子導入、超音波と微細気泡(造影剤)を併用したキャビテーション増強、超音波刺激と微細気泡併用による遺伝子導入、動物モデルへの応用、微細気泡によるペットの皮膚病治療・皮膚洗浄がある。
環境分野への応用としては、微細気泡法を用いたハイブリッド型環境処理技術、励起した酸素微細気泡の液相への導入、微細気泡による油汚染土壌の浄化、汚染サイトにおける気泡連行法による浄化、水質の浄化、微細気泡による水中有機物などの化学物質の分解、オゾンによる有害物質の分解、微細気泡による貧酸素水塊の解消、運河における微細気泡発生、人工汽水湖への微細気泡の適用、航路における微細気泡の適用、湖沼や河川の水質浄化と溶存酸素濃度増加、油−水エマルションにおける油水分離技術、炭素繊維と微細気泡を用いた生物ろ過装置による染色工場排水の処理、微細気泡を利用した洗浄技術、微細気泡による環境配慮型洗浄技術、微細気泡による油汚れの除去、微細気泡状の注入により節水を実現した洗濯乾燥機、船舶への利用、微細気泡による船体抵抗低減技術、気泡力学による船舶水中雑音予測法の開発がある。
装置開発としては、低電力な微細気泡発生装置、バブルジェット式エアリフトポンプ(バブルジェットは登録商標)、オリフィスを通じた微細気泡発生との複合、微細気泡を利用した家庭用洗浄装置がある。さらに、微細気泡を利用した半閉鎖性水域の環境改善、微細気泡を利用したガスハイドレート生成、微細気泡の圧壊を利用した水処理技術、酸素マイクロバブルによる防腐剤無添加かまぼこなどへ応用できる可能性がある。
上述のように、微細気泡発生器1は円筒形第二の円筒状開放容器の中心軸線に位置する天井壁5を貫通し、底面壁3に近い位置にまで至る気液吐出口15を備えた気第二の円筒状開放容器を設けることにより、気第二の円筒状開放容器と円筒形の第一の円筒状密閉容器の間を円筒形の第一の円筒状密閉容器の内側面に沿うようにエジェクター導入口6から導入された気液混合流体が外部旋回流16を生じながら底面壁3で反転し、その後、気液混合流体は気液吐出口15を備えた気第二の円筒状開放容器の内部に内部旋回流17を生じながら通過し、円筒形第二の円筒状開放容器から吐出される。
これにより、相反するベクトルの流れが隣接することを防ぐことが可能となり、外部旋回流16および内部旋回流17、双方の流速の低下を防ぐことができ、より整流された外部旋回流16および内部旋回流17を発生させることができる。したがって、エジェクター導入口6から導入する気液混合流体に対し、これまでの旋回式微細気泡発生装置よりも低圧で、効率よく第二の円筒状開放容器内の気液混合流体に旋回力を加えることができるため、気液混合流体に含まれる気体により大きな剪断力を生じ、気泡の微細化が促進される。
上述のように、これまでの装置においては、旋回流を生じさせるために整流させる機構を設け、また、液体等が導入される導入口が配設された面と直交した導入口から離れた壁面に対し、旋回流を生じさせ、該壁面に衝突した後、反転し、吐出口のある壁面側に向かい、導入口から離れた壁面に向かって流れる旋回流の内側を逆向きに旋回流を生じながら、吐出口に向かって流れるため、相反するベクトルの流れが隣接するため、双方の流速に損失が生じていた。
また、上述の損失により、流体の旋回流の旋回流速が低下し、ポンプにより流体に圧力をかけ気液旋回室内に送り込み、旋回流を発生させるために、多くのエネルギーを必要としていた。
上述のように、微細気泡発生器1は円筒形第二の円筒状開放容器の中心軸線に位置する天井壁5を貫通し、底面壁3に近い位置にまで至る気液吐出口15を備えた気第二の円筒状開放容器を設けることにより、気第二の円筒状開放容器と円筒形の第一の円筒状密閉容器の間を円筒形の第一の円筒状密閉容器の内側面に沿うようにエジェクター導入口6から導入された気液混合流体が外部旋回流16を生じながら底面壁3で反転し、その後、気液混合流体は気液吐出口15を備えた気第二の円筒状開放容器の内部に内部旋回流17を生じながら通過し、円筒形第二の円筒状開放容器から吐出される。
これにより、相反するベクトルの流れが隣接することを防ぐことが可能となり、外部旋回流16および内部旋回流17、双方の流速の低下を防ぐことができ、より整流された外部旋回流16および内部旋回流17を発生させることができる。したがって、エジェクター導入口6から導入する気液混合流体に対し、これまでの旋回式微細気泡発生装置よりも低圧で、効率よく第二の円筒状開放容器内の気液混合流体に旋回力を加えることができるため、気液混合流体に含まれる気体により大きな剪断力を生じ、気泡の微細化が促進される。
また、本実施形態によれば、導入された流体の経路を隔離することによって、流体の旋回流の運動エネルギーの損失を低減することが可能になるため、発生する微細気泡を小さくすることができる微細気泡発生器が得られる。さらに、本実施形態によれば、導入された流体の経路を隔離することによって、流体の旋回流の運動エネルギーの損失を低減することが可能になるため、発生する微細気泡を小さくすることができる微細気泡発生器が得られる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について説明してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施形態の修正又は代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、この発明の説明用の実施形態が上述の目的を達成することは明らかであるが、多くの変更や他の実施例を当業者が行うことができることも理解されるところである。特許請求の範囲、明細書、図面及び説明用の各実施形態のエレメント又はコンポーネントを他の1つまたは組み合わせとともに採用してもよい。特許請求の範囲は、かかる変更や他の実施形態をも範囲に含むことを意図されており、これらは、この発明の技術思想および技術的範囲に含まれる。
上述の技術は、流体中に粒径がマイクロメートルオーダーの微細気泡を効率よく発生させるのに、有益な技術であり、例えば、本発明の微細気泡発生器を備えた微細気泡発生装置により供給された微細気泡含有流体は水環境への酸素供給、医療、福祉、洗浄、化学工業、排水処理、生物活性、水産業、農業など広範な分野における微細気泡の有効利用の可能性を拡大するものである。
1 微細気泡発生器
2 第一円筒状密閉容器
3 底面壁
4 第二円筒状開放容器
5 天井壁
6 エジェクター導入口
7 開口部
8 流入口
9 導入口
10 流体流入口
11 ポンプ吐出管
12 ポンプ
13 吸入管
14 流体タンク
15 吐出口
16 外部旋回流
17 内部旋回流
18 負圧空洞部

Claims (3)

  1. 周方向側面に導入口を備えた略円筒状の第一の円筒状密閉容器と、当該第一の円筒状密閉容器よりやや小さく、かつその内側に断面形状が同心円状となるように収容され、軸心方向の両端が開放された第二の円筒状開放容器とを備え、前記導入口から流入した流体が、前記第一の円筒状密閉容器の内壁と第二の円筒状開放容器の外壁によって区画された空間に沿って旋回しながら流入する気液発生装置において、前記第二の円筒状開放容器の軸心方向の一端は、第一の円筒状密閉容器の天井壁を貫通し、他端は第一の円筒状密閉容器内側の底面壁近傍まで延在して対向配置されている、ことを特徴とする微細気泡発生装置。
  2. 導入口は、第一の円筒状密閉容器の外周壁の一部を貫通して設けられ、かつ軸方向天井壁寄りに設けられていることを特徴とする請求項1記載の微細気泡発生装置。
  3. 導入口は、流体流入口を備えた流入部とその外周方向から空気を導入する開口部を備え、気液混合した流体を第一の円筒状密閉容器内に導入させるエジェクター導入口であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の微細気泡発生装置。
JP2013164532A 2013-07-22 2013-07-22 微細気泡発生装置 Pending JP2015020165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013164532A JP2015020165A (ja) 2013-07-22 2013-07-22 微細気泡発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013164532A JP2015020165A (ja) 2013-07-22 2013-07-22 微細気泡発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015020165A true JP2015020165A (ja) 2015-02-02

Family

ID=52485118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013164532A Pending JP2015020165A (ja) 2013-07-22 2013-07-22 微細気泡発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015020165A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101633235B1 (ko) * 2015-11-27 2016-06-23 동명대학교산학협력단 마이크로 버블 발생장치
JP2016155081A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社テックコーポレーション 微細気泡生成装置及び微細気泡生成方法
WO2021117593A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 聡 安斎 植物栽培方法及び植物栽培装置
CN114225728A (zh) * 2021-12-29 2022-03-25 北京美斯顿科技开发有限公司 一种混合器及废液处理设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016155081A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社テックコーポレーション 微細気泡生成装置及び微細気泡生成方法
KR101633235B1 (ko) * 2015-11-27 2016-06-23 동명대학교산학협력단 마이크로 버블 발생장치
WO2021117593A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 聡 安斎 植物栽培方法及び植物栽培装置
CN114225728A (zh) * 2021-12-29 2022-03-25 北京美斯顿科技开发有限公司 一种混合器及废液处理设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4563496B1 (ja) 微細気泡発生装置
JP5067695B2 (ja) バラスト水処理装置
JP4118939B1 (ja) 微細気泡発生装置
JP2015020165A (ja) 微細気泡発生装置
JP2006272147A (ja) バラスト水処理装置
Yadav et al. Microbial disinfection of water using hydrodynamic cavitational reactors
CN113562807B (zh) 一种基于对撞冲击的旋转振荡空化装置
JP2011115674A (ja) 微細化混合装置
JP2009101329A (ja) 液体処理装置
JP4124956B2 (ja) 微細気泡供給方法および微細気泡供給装置
KR101980335B1 (ko) 수질개선을 위한 전층순환 분사장치
JP6968405B2 (ja) 気液混合ノズル
JP5611387B2 (ja) 微細化混合装置
WO2023065466A1 (zh) 一种多级纳米气泡发生装置及纳米气泡的产生方法
JP5294434B2 (ja) 微細化混合装置
JPWO2011136295A1 (ja) 微細気泡発生器及びこれを用いた微細気泡発生装置
KR101464259B1 (ko) 초음파 처리 장치
JP3749156B2 (ja) 液質改質装置
KR102348801B1 (ko) 토치형 초음파 오존 발생기 및 이를 이용한 초미세 오존 버블 발생장치
JP4980975B2 (ja) 水質汚染生物処理装置
WO2019036784A1 (pt) Dispositivo oxigenador de meios aquosos
CN217367914U (zh) 纳米微泡发生装置
KR101865610B1 (ko) 기체 혼합 액체를 이용한 세정 장치의 출수 모듈 구조