JP2015019286A - 画像符号化装置及び復号装置、並びに、それらの制御方法、及び、画像処理システム - Google Patents

画像符号化装置及び復号装置、並びに、それらの制御方法、及び、画像処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】 LDRの画像からHDRの画像を生成する上で必要な差分情報の符号化で、複数の中から選択できるようになる。さらに、異なる複数の符号化方法で差分情報を符号化し、複数の符号化データを圧縮ファイルに持たせ、復号時に選択して復号できるようになる。【解決手段】入力されたHDR画像のダイナミックレンジを圧縮して、LDR画像を生成し、生成したLDR画像を符号化するLDR画像符号化部と、第1のタイプのHDR差分データを符号化する第1のHDR差分符号化部と、第2のタイプのHDR差分データを符号化する第2のHDR差分符号化部と、第1、第2のタイプのいずれかを選択する選択部と、選択したタイプを示すデータ、選択したHDR差分符号化手段で生成された差分符号化データ、及びLDR画像符号化部で生成されたLDR画像符号化データとを出力する出力部とを有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、画像データの符号化技術に関するものである。
近年、HDRと呼ばれる画像が注目されている。HDRはHigh Dynamic Rangeの略であり、高ダイナミックレンジ性を有する画像、もしくはそのような画像の表現方法を指している。通常のビットマップやJPEGなどに代表されるLDR(Low Dynamic Range)の画像は、1画素の成分であるRGBそれぞれは8ビット、つまり、256階調で表現されるが、HDRはそれらをはるかにしのぐ階調を持つ。
HDRの画像の符号化方法は種々提案されている。特許文献1、2には、HDRの画像からLDRの画像を生成して、LDRの画像をJPEG符号化する。そして、LDRのJPEG符号列のアプリケーションマーカーセグメントに、LDRからHDRに戻すための差分情報を保存する。この符号化方法の良い点は、従来のJPEGビューアでLDRの画像を復号表示できることである。
特表2007−534238号公報 特開2011−193511号公報
差分情報の生成・符号化方法としては、様々な方法が考えられる。そのため、適応的に符号化方法を選択することが望ましい。しかし、選択した符号化方式を復号側に伝える方式が確立されていない。また、異なる複数の符号化方法で差分情報を符号化し、複数の符号化データを圧縮ファイルに持たせ、復号時に選択して復号する方法も確立されていない。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の符号化装置は以下の構成を備える。すなわち、
HDR画像を符号化する画像符号化装置であって、
入力されたHDR画像のダイナミックレンジを圧縮して、LDR画像を生成するトーンマップ手段と、
LDR画像を圧縮するLDR画像符号化手段と、
第1の生成・符号化方式で、LDR画像からHDR画像を再生するために必要となるHDR差分データを生成し、HDR差分データを符号化する第1の生成・符号化手段と、
第2の生成・符号化方式で、LDR画像からHDR画像を再生するために必要となるHDR差分データを生成し、HDR差分データを符号化する第2の生成・符号化手段と、
HDR差分データの生成・符号化方式を選択する選択手段と、
LDR画像の符号列、HDR差分データの符号列、HDR差分データの生成・符号化方式を識別する識別情報とを、前記HDR画像の圧縮データとして出力する出力手段とを有する。
本発明によれば、LDRの画像からHDRの画像を生成する上で必要な差分情報の符号化で、複数方式の中から選択できるようになる。さらに、異なる複数の符号化方法で差分情報を符号化し、複数の符号化データを圧縮ファイルに持たせ、復号時に選択して復号できるようになる。
本発明における画像処理システムのブロック図。 第1実施形態における画像符号化装置のブロック図。 第1実施形態における画像符号化装置のフローチャート。 MU符号化部803のブロック図。 MU符号化部803のフローチャート。 HDR画像符号化データのデータ構成図。 8ビット整数化されたYレシオの数値例。 HDR差分データ符号化部204の構成とその処理手順を示す図。 PA符号化部802の構成とその処理手順を示す図。 第1実施形態における画像復号装置のブロック図。 第1実施形態における画像復号装置のフローチャート。 HDR画像復号部1206の構成とその処理手順を示す図。 PA復号部1402の構成とその処理手順を示す図。 MU復号部1403の構成を示す図。 MU復号部1403の処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態における符号列解析部1203のフローチャート。 第2実施形態における画像符号化装置のブロック図。 第2実施形態における画像符号化装置のフローチャート。 HDR画像符号化データのデータ構成図。 第2実施形態における画像復号装置のブロック図。 第2実施形態における画像復号装置のフローチャート。 第2実施形態における符号列解析部1203のフローチャート。 SNとPayload先頭アドレスの対応表を示す図。
以下、添付図面に従って、本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本第1の実施形態における符号化装置は、HDR画像データに対してトーンマッピングというダイナミックレンジを圧縮する処理を行い、8ビットの低ダイナミックレンジ(LDR)の画像データを生成し、JPEG符号化をする。そして、LDR画像データをHDR画像データに戻す上で必要となるHDR差分データを生成した後、HDR差分データを符号化する。最終的に出力する符号化データ(HDR画像符号化データ)は、LDR画像のJPEGデータとHDR差分データの符号化データ(HDR差分符号化データ)となる。HDR差分データの生成・符号化方式の種類は2つある。1つ目は、符号化時にLDR画像のJPEGデータをローカルデコードし、逆トーンマップ処理を行い、HDR画像データを復号する。その上で、HDR画像データのオリジナルと復号結果の差分を取り、差分データ(単純差分データ)を符号化する方法である。逆トーンマップ処理とは、LDR画像のダイナミックレンジを拡張する処理である。2つ目は、LDR画像のJPEGデータのローカルデコードはせずに、HDR画像データとLDR画像データの輝度成分比(Yレシオ)を取る。Yレシオを使って、LDR画像データをHDRのレンジに戻して、オリジナルのHDR画像データとの色差成分の差分を生成する。そして、Yレシオと色差成分を8ビット化してJPEG符号化する方法である。説明の都合上、1つ目の符号化方法をPurely Additive(PA)符号化、2つ目の符号化方法をMultiplicative(MU)符号化と呼ぶものとする。
PA符号化とMU符号化を比べると、次に述べるような違いがある。すなわち、画質面で言えば、PA符号化方式は、符号化時に、LDR画像の圧縮データをHDRレンジに戻して、オリジナルのHDR画像との差分を符号化、出力するため、高画質を狙える。その差分をロスレスで符号化すれば、HDR画像の可逆圧縮も実現できる。一方、MU符号化方式は、HDR差分データを圧縮する前に8ビット整数化してしまうので、復号画像の画質は、8ビット整数化で得られる画質と制限されてしまう。処理時間の面で言えば、PA符号化方式は、LDR画像と単純差分データの符号化とは別に、LDR画像のJPEGデータのローカルデコードを行う点で不利である。本実施形態では、単純差分データの圧縮率を高めるため、標準規格では高い圧縮性能を持つJPEG2000で圧縮する。JPEG2000はJPEGに比べて数倍の処理時間がかかると言われており、PA符号化はこの点でも不利である。一方で、MU符号化における符号化処理は、LDR画像とHDR差分データそれぞれのJPEG符号化であり、PA符号化方式に比べて有利である。したがって、高画質を求める場合はPA符号化方式、高画質を求めない場合はMU符号化方式を選ぶことがよいと言える。本実施形態では、符号化に求めるユーザーからの指示に基づき、選択的にHDR差分データを符号化する方法を示す。さらには、生成されたHDR画像符号化データを復号する方法も示す。
図1は、本実施形態を実現する画像処理システムの概略を示した図である。101は符号化装置、102は復号装置である。符号化装置101は、入力されたHDR画像データを符号化し、HDR符号化データを生成する。その後、符号化装置101は、復号装置102へネットワークなどを介して送信する。復号装置102はHDR符号化データを受信すると復号し、HDR画像データを生成する。なお、ここでは符号化装置101で生成された符号化データは復号装置102に送信するものとして説明するが、本発明がこれに限定されない。たとえば、符号化データを格納したメモリカードなどの記憶媒体を、復号装置にセットし、復号装置102がその記憶媒体に格納された符号化データを読出し復号しても構わい。要するに、符号化装置101と復号装置102との関係は特に問わない。特に、符号化装置101が、デジタルカメラなどの撮像装置などに搭載される場合、撮像画像を表示するために、その撮像装置は当然に復号装置102も搭載することになる。その場合、符号化と復号の共通部分は供給しても構わない。
図2は、本実施形態における符号化装置101のブロック図である。同図で、201は入力部、202は装置全体の制御を司るCPU、203はLDR画像生成部、204はHDR差分データ符号化部、205はLDR画像符号化部、206はバッファA、307は符号列生成部、208は出力部、209はHDR差分データ符号化方法選択部である。
本実施形態における符号化対象のHDR画像データは、不図示の撮像部から入力部201を介して受信するものとする。入力するHDR画像データは、RGBカラーデータとし、各コンポーネント(色)は16ビットで表される実数値とする。但し、RGB以外のコンポーネントの構成(例えばグレー)でも構わず、色空間の種類,コンポーネントの個数は問わない。また、1成分のビット数も16ビットに限らず、32ビットなど、16ビットを超えるビット数でもよい。また、実数値だけに限定されず、16ビットの整数値などでもよい。つまり、HDRのコントラスト比を表現できれば、入力画像の形式はどのようなものでもよい。
図3は、図2の符号化装置101のCPU202の処理フローを示したフローチャートである。以下、図2、図3を用いて、本実施形態における符号化装置101の処理を説明する。
入力部201から符号化対象のHDR画像が入力されると(ステップS301)、入力されたHDR画像はLDR画像生成部203に出力されるとともに、HDR画像のコピーがバッファA206へ出力される。LDR画像生成部203は、HDR画像の入力を受けると、トーンマッピング処理により、LDR(Low Dynamic Range)画像を生成する(ステップS302)。トーンマッピング処理とは、HDR画像を所定のダイナミックレンジに圧縮する処理のことであり、HDR画像を通常のディスプレイで表示する場合等では不可欠な処理である。トーンマッピングについては、様々な処理が提案されており、人間の視覚特性や表示デバイス特性を考慮した手法が主流となっている。本実施形態においては、トーンマッピングにより8ビットの整数値(0〜255)のLDR画像を生成するものとし、どのような手法を用いてもよい。生成されたLDR画像はLDR画像符号化部205へ出力され、そのコピーがバッファA206へ出力される。また、LDR画像生成部203は、LDR画像をHDRレンジの画像に戻すための逆トーンマッピング情報も、バッファA206へ出力する。この情報は、RGB各色のコンポーネント値0〜255が、HDRレンジではどの値にマッピングされるかを示すものである。LDR画像符号化部205は、LDR画像をJPEG符号化方式(ISO/IEC 10918−1, ITU−T T.81)により圧縮する(ステップS303)。JPEG符号化方式の圧縮方式については、公知技術であり、説明を割愛する。LDR画像のJPEG圧縮データは、符号列生成部207へ出力される。
ステップS303の処理が終了すると、復号時にLDR画像をHDR画像へ戻すために必要となるHDR差分データの符号化を行う(ステップS304)。この処理はHDR差分データ符号化部204で行われる。HDR差分データ符号化部204は、バッファA206に格納されているHDR画像データ、LDR画像データ、LDR画像のJPEGデータ、逆トーンマッピング情報が入力される。また、不図示のUIから指定されたHDR差分データの圧縮に関する指示を基に、HDR差分データ符号化方法選択部209が選択した圧縮方法を示す情報も入力される。そして、ユーザに対し、UI上で「低画質・高速」と「高画質・低速」の2つのモード(2つの対応)のいずれかを選択させる。ユーザーが「低画質・高速」を指定した場合、HDR差分データ符号化方法選択部209は圧縮方法としてMU符号化を選択する。その上で、選択結果をHDR差分データ符号化部204へ入力する。一方、「高画質・低速」が選択されれば、PA符号化が選択される。なお、これらの情報の入力では、バッファA206内に格納されている各情報の場所(ポインタ)が入力される。HDR差分データは、入力のHDR画像と同じ、水平、垂直方向の画素数で、コンポーネント数は3、各コンポーネントは8ビットの整数値(0〜255)を持つ。HDR差分データの具体的な符号化方法について後程説明することとする。符号列生成部207は、LDR画像のJPEG圧縮データとHDR差分符号化データから、HDR画像の符号列(HDR画像符号化データ)を生成する(ステップS305)。HDR画像符号化データの生成方法の概略は、LDR画像のJPEG圧縮データのヘッダ内に、通常のJPEGデコーダは読み飛ばす領域を設けて、その中にHDR差分符号化データと付随する情報(付随情報)を挿入する。このような構成にする理由は、従来のJPEGデコーダに、LDR画像の復号表示を可能とさせるためである。
図6(a)は、HDR画像符号化データの全体構成図であり、SOIはJPEG圧縮データの先頭を示すマーカーである。ヘッダには、LDR画像の圧縮条件(量子化パラメータ、ハフマン符号化テーブル等)や画像の水平及び垂直方向のイズ、ビット深さなどの情報が格納される。さらに、ヘッダ内の「HDR差分データ符号化情報」の領域に、HDR差分符号化データと付随情報が格納される。圧縮データ列には、LDR画像の圧縮データが格納され、EOIはJPEG圧縮データの後尾であることを示すマーカーである。「HDR差分データ符号化情報」領域には、HDR差分符号化データと付随情報が個別に、APP11マーカーでくくられる領域(APP11のアプリケーションマーカーセグメント)へ格納される。JPEGの規格では、アプリケーションマーカーセグメントを読み飛ばすことが決められている。アプリケーションマーカーセグメントは、最大長が65535byteとされている。HDR差分符号化データは、この最大長を超える場合もある。そのようなときには、HDR差分符号化データを複数に分割して、それぞれを個別のアプリケーションマーカーセグメントへ格納する。つまり、どのような場合でも、アプリケーションマーカーセグメントは2つあり、HDR差分符号化データのサイズに応じて、3つ、4つと増えていく。図6(b)は、アプリケーションマーカーセグメントのシンタックスを示している。同図において、markerにはAPP11を示すマーカーコード0xFFEBを記す。lenにはアプリケーションマーカーセグメントのサイズが記される。CI(Common Identifier)には、固定的に”JP”のコードが記述される。TC(Type of Coding)は符号化タイプを識別する識別情報であり、HDR差分データに適用された符号化方法を示すシグナルが記される。“0”であればPA符号化方式、“1”であればMU符号化方式である。TCは、最初に出現するアプリケーションマーカーセグメントのみに存在する。TB(Type of Box)にはアプリケーションマーカーセグメントに格納されている情報の種別、つまり、HDR差分符号化データ/付随情報のいずれかを示すシグナルが格納される。“0”であれば付随情報、“1”であればHDR差分符号化データである。上述の通り、アプリケーションマーカーセグメントのサイズには上限があるので、HDR差分符号化データは複数に分割される可能性がある。このため、復号時には、分割されたデータを正しい順番に並べる必要があり、SN(Sequence Number)には、通し番号が記される。なお、TB=0の場合には、SN=0のみが記される。PD(Payload Data)には、HDR差分符号化データもしくは付随情報のデータ列が記される。付随情報は、TC=0の場合、逆トーンマップのためのLUTであり、TC=1の場合、HDR差分符号化データにおける輝度,色差に関する、圧縮前の最大値と最小値である。この最大値と最小値については、MU符号化方式の説明で触れる。なお、全てのアプリケーションマーカーセグメントは、ヘッダ中に連続して配置されるものとする。
さて、HDR差分符号化データの生成が終了すると、出力部208は、復号装置102に渡される符号化画像データファイルとして出力する(ステップS306)。出力先は、ネットワーク、メモリカードなどの記憶媒体で良く。その種類は問わない。
続いて、HDR差分データ符号化部204の処理の説明に移る。図8(a)はHDR差分データ符号化部204を構成するブロック図である。同図において、801は入力部、802はPA符号化部、803はMU符号化部、804は出力部である。図8(b)は、図8(a)のHDR差分データ符号化部204のブロック図の処理フローを示したフローチャートである。以下、図8(a),(b)を用いて、本実施形態におけるHDR差分データ符号化部204の処理を説明する。
HDR差分データ符号化部204の処理が開始すると、バッファA206に格納されている圧縮方法の選択情報を取得する(ステップS901)。選択された圧縮方法がPA符号化であれば(ステップS902でYes)、PA符号化部802に、HDR画像、LDR画像のJPEG符号列、逆トーンマップ情報が格納されているポインタが入力される。その上で、PA符号化部802はHDR差分データをPA符号化する(ステップS903)。一方で、選択された圧縮方法がMU符号化であれば(ステップS902でNo)、MU符号化部803に、HDR画像データ、LDR画像データが格納されているポインタが入力される。その上で、MU符号化部803はHDR差分データに対してMU符号化を行う(ステップS903)。PA符号化部802、もしくはMU符号化部803で符号化処理が終了すると、生成されたHDR差分符号化データは符号列生成部207へ出力される(ステップS904)。
次に、PA符号化部802における符号化処理の説明に移る。図9(a)は、PA符号化部802を構成するブロック図である。同図において、1001は入力部、1002はLDR画像復号部、1003は逆トーンマップ部、1004は予測部、1005はJPEG2000符号化部、1006は出力部である。図9(b)は、図9(a)のPA符号化部802の各ブロックの処理フローを示したフローチャートである。以下、図9(a),(b)を用いて、PA符号化部802の処理を説明する。
PA符号化部802の処理が開始すると、バッファA206から、HDR画像データ、LDR画像のJPEG符号列、逆トーンマップ情報を入力する(ステップS1101)。入力されたJPEG符号列は、LDR画像復号部1002においてJPEG復号され、LDR画像の復号画像が生成される(ステップS1102)。生成された復号画像は、逆トーンマップ部1003において、逆トーンマップ情報を基に、逆トーンマップ処理が行われる(ステップS1103)。ステップS1103の処理により、HDRスケール(HDRの精度)の疑似画像が再生されており、予測部1004は、その疑似HDR画像と入力HDR画像との予測演算を行う(ステップS1104)。この予測演算は、2つの画像において同じ位置の画素、同じコンポーネントで行う減算処理である。予測演算結果(差分データ)はJPEG2000符号化部1005によりJPEG2000符号化(ITU−T T.800 | ISO/IEC 15444−1)される(ステップS1105)。JPEG2000符号化対象のデータは実数値であり、そのままJPEG2000符号化部処理をすると、JPEG2000のエントロピー符号化処理において整数化されてしまう。つまり、小数点以下の情報が大きく捨てられてしまうので、本実施形態においては、予測演算結果である実数のビット配列を持つ整数をJPEG2000符号化部1005への入力とする。JPEG2000符号化部1005で生成された符号列はHDR差分符号化データであり、出力部1006から、符号列生成部207へ出力される(ステップS1106)。以上がPA符号化部802の符号化処理の説明である。
続いて、MU符号化部803の説明に移る。図4は、MU符号化部803のブロック図である。同図において、401は輝度成分比算出部、402は対数変換部、403はバッファB、404は最大値/最小値導出部A、405は整数化部A、406はバッファD、407は入力画像除算部である。さらに、408はLDR相当画像/LDR画像差分算出部、409は色変換部、410はノーマライズ部、411はバッファC、412は最大値/最小値導出部B、413は整数化部B、414はバッファEである。詳細な説明に入る前に、まず、HDR差分データ符号化部204の処理概要について述べる。処理が開始すると、HDR画像とLDR画像それぞれの輝度成分の比(Yレシオ)、つまりHDR輝度成分値/LDR輝度成分値を、画素毎に求める。そして、その輝度成分比を用いて、HDR画像のRGB各コンポーネントに対して除算を行い、LDR相当のダイナミックレンジを持つ画像(LDR相当画像)を生成する。さらに、LDR画像とLDR相当画像の間で、各画素におけるRGB各コンポーネントの差分データを求める。その差分データに対してYCbCr変換を行い、Cb差分、Cr差分を生成する。そして、YレシオとCb差分、Cr差分を、1枚の画像を構成するコンポーネントと見立てて、LDR画像符号化部205へ出力する。
図5は、図4のブロック図の処理フローを示したフローチャートである。以下、図4、図5を用いて、HDR差分データ符号化部204の処理を説明する。処理が開始されると、輝度成分比算出部401は、バッファA206からHDR画像とLDR画像を取得する。そして、以下の式に従い、HDR画像の輝度成分Y_hdr、LDR画像の輝度成分Y_ldr、Yレシオ(Ratio)を算出する(ステップS501)。
Y_hdr=0.299*R_hdr+0.587*G_hdr+0.114*B_hdr
Y_ldr=0.299*R_ldr+0.587*G_ldr+0.114*B_ldr
Ratio=Y_hdr/Y_ldr
算出されたYレシオは、バッファE414へ出力される。対数変換部402は、バッファE414からYレシオを取得し、対数変換(底は「2」とする)する(ステップS502)。Yレシオは、最終的にJPEG符号化されるため、8ビットの整数(0〜255)に表現される必要がある。Yレシオはダイナミックレンジが非常に広いので、対数変換をせずに8ビットの整数化を行うと、小さなYレシオの変化がつぶされてしまい、微妙な輝度変化が失われる。一方で、Yレシオの対数表現に対して8ビットの整数化を行うと、小さな輝度の変化を保てる。そのため、Yレシオを対数変換する。その理由は次のとおりである。対数軸で見たYレシオの変化(Δ)には、0近傍では緩やか、0から離れるに従い大きくなっていく特性がある。また、対数表現にすることでYレシオのダイナミックレンジは小さくなる。すなわち、対数表現を8ビット整数化することで、Δが緩やかに変化しているYレシオ軸上の範囲は、細かくサンプリングされる。結果として、小さな輝度変化を再現できる。一例を挙げる。画像全体で見て、Yレシオが1〜25500であったとした場合、そのまま8ビットの整数化を行ってしまうと、8ビット表現における1の変化は、Yレシオにおける100の変化に相当する。つまり、Yレシオは1, 100, 200, ..., 25500の値を取る。一方で、図7のとおり、Yレシオの対数値は0〜14.63821であり、8ビットの整数値に対応するYレシオの対数値とYレシオは、図7に示したとおりである。同図のとおり、Yレシオを対数で表現することで、8ビット整数値で見て0に近い値では、Yレシオを細かくサンプリングできており、対数変換を導入することで微妙な輝度変化を保てることがわかる。
各画素の対数変換されたYレシオ(LogYレシオ)は、バッファB403へいったん格納されていく。画像全体のLogYレシオが揃うと、最大値/最小値導出部504において、LogYレシオの最大値と最小値(Max_LogYratio, Min_LogYratio)が算出される(ステップS503)。算出されたMax_LogYratioとMin_LogYratioは、整数化部505へ出力される。整数化部505は、Max_LogYratioとMin_LogYratioを基に、バッファB403に格納されているLogYレシオを8ビット化し(ステップS503)、バッファD406へ出力する。また、Max_LogYratioとMin_LogYratioは、復号時に8ビット整数を元のレンジの実数表現へ戻す際に使うので、符号列のヘッダに格納する必要がある。そのため、最大値/最小値導出部504は、バッファA206へ、これら2つの値を出力する。
ここまでの処理が終わると、次に、復号側がLDR画像とYレシオからHDR画像を戻すのに必要なデータを生成する。具体的には、LDR画像とYレシオだけでは、輝度成分のみしか元に戻せないので、HDR画像の色差成分を戻すために必要となるデータを算出する。入力画像除算部407はバッファA206に格納されているHDR画像に対して、バッファE414に格納されているYレシオで除算を行い、LDR相当画像を生成する(ステップS505)。この除算は、入力HDR画像のRGB配列に対して行う。LDR相当画像/LDR画像差分算出部408は、LDR相当画像とバッファA206のLDR画像で、各画素のRGB値の差分を求める(ステップS506)。色変換部409は、ステップS506で生成された差分に対して色変換を行い、色差差分を生成する(ステップS507)。この色変換は以下のとおりである。
Cb_e=−0.1687*R_e−0.3313*G_e+0.5*B_e
Cr_e=0.5*R−0.4187*G_e−0.0813*B_e
上記式において、R_e,G_e,B_eはステップS506にて算出された差分である。また、輝度成分のY_eを算出していない。これは、除算で用いたYレシオはRatio=Y_hdr/Y_ldrであり、除算結果のLDR相当画像の輝度成分はY_ldrとなっていて、差分値は0となるからである。数式で証明すると以下のとおりである。
Y_e=0.299*R_e+0.587*G_e+0.114*B_e
=0.299*(R_ldr’−R_ldr)+0.587*(G_ldr’−G_ldr)+0.114*(B_ldr’−B_ldr)
=0.299*R_ldr’+0.587*G_ldr’+0.114*B_ldr’−(0.299*R_ldr+0.587*G_ldr+0.114*B_ldr)
=0.299*(R_hdr/Ratio)+0.587*(G_hdr/Ratio)+0.114*(B_hdr/Ratio)
−(0.299*R_ldr+0.587*G_ldr+0.114*B_ldr)
=Y_hdr/Ratio − Y_ldr = 0
ステップS507の色変換が終了すると、Cb_e,Cr_eをY_ldrでノーマライズし、バッファC411へ出力する。
Cb_e = Cb_e / Y_ldr
Cr_e = Cr_e / Y_ldr
最大値/最小値導出部B412は、バッファC411に保存されているCb_e,Cr_eそれぞれの最大値(Max_Cb_e,Max_Cr_e)と最小値(Min_Cb_e,Min_Cr_e)を導出する(ステップS509)。算出された最大値,最小値は整数化部B413へ出力する。整数化部B413は、Max_Cb_e,Max_Cr_e,Min_Cb_e,Min_Cr_eを基に、バッファC411に格納されているCb_e,Cr_eを8ビット化し(ステップS510)、バッファD406へ出力する。また、Max_Cb_e,Max_Cr_e,Min_Cb_e,Min_Cr_eは、復号時に8ビット整数を元のレンジの実数表現へ戻す際に使うので、符号列のヘッダに格納する必要がある。そのため、最大値/最小値導出部B412は、バッファA206へ、これら2つの値を出力する。
バッファD406にLogYレシオとCb_e,Cr_eそれぞれの8ビット整数データが揃うと、これを1枚の画像(差分画像)と見立てて差分画像符号化を行う。本実施形態では、差分画像符号化はJPEG符号化であり、LDR画像符号化部205へ出力する。LDR画像符号化部205が生成したJPEG符号列を、HDR差分符号化データとして、符号列生成部207へ出力する(ステップS511)。以上がMU符号化部803の符号化処理の説明である。
以上実施形態における符号化装置101の処理を説明した。次に、復号装置102の処理説明をする。
図10は、本実施形態における復号装置102のブロック図である。同図において、1201は入力部、1202はCPU、1203は符号列解析部、1204はバッファF、1205はLDR画像復号部、1206はHDR画像復号部、1207は出力部である。図11は、図10の復号装置102の構成における処理フローを示したフローチャートである。以下、図10、図11を用いて、復号装置102の処理を説明する。
入力部1201からHDR画像符号化データが入力されると、バッファF1204へ格納される。符号列解析部1203は、バッファFに格納されているHDR差分符号化データの解析を行い、復号に必要な情報の抽出を行う(ステップS1301)。具体的には、図6(b)に示したアプリケーションマーカーセグメントを解析する。この処理フローは図16に示した通りである。すなわち、ステップS2001で、変数の初期化を行う。具体的には、HDR差分符号化データの分割数を示す変数num_part_codeをゼロにセットする処理である。次に1バイト取得し変数X1へ代入し(ステップS2002)、さらに1バイト取得してX2へ代入する(ステップ2003)。X1,X2は、復号装置内部において定義される変数である。X1とX2を連結して得られるコード(code(X1+X2))が”0xFFEB”であるかを確認する(ステップS2004)。もし、code(X1+X2)が”0xFFEB”でなければ(ステップS2004でNo)、X1へX2を代入し(ステップS2005)、処理をS2003へ戻す。一方で、code(X1+X2)が”0xFFEB”であれば、lenを取得し(ステップS2006)、CIを取得する(ステップS2007)。もし、CIが”JP”でない場合(ステップS2008でNo)、ポインタを解析中のアプリケーションマーカーセグメントの最後尾へ移動させ(ステップS2009)、処理をステップS2002へ戻す。図6(b)に示しているとおり、marker,len,CIの格納領域サイズはそれぞれ2バイトであるので、最後尾はlen−6バイト先である。一方で、もし、CIが”JP”である場合(ステップS2008でYes)、解析中のアプリケーションマーカーセグメントは、本実施形態で処理すべきもの(APP11JPセグメント)であるとわかる。CIの次にはTBがあるためTBの情報を取得し(ステップS2009)、その次のTBを取得する(ステップS2010)。TB=0である場合(ステップS2011でYes)、Payloadには付属情報が格納されており、SNを読み飛ばすためにポインタを2バイト移動させ(ステップS2012)、Payloadを解析する。(ステップS2013)。Payloadサイズは、解析中のAPP11JPセグメントの先頭からのオフセットとlenから確認できる。符号化方法の説明で示したとおり、PA符号化方式が適用されている場合、つまりTC=0の場合、Payloadには逆トーンマップ情報が含まれている。一方で、MU符号化方式が適用されている場合、つまりTC=1の場合、Payloadには輝度,色差に関する、JPEG符号化前の最大値と最小値が格納されている。ステップS2011でTB=1の場合、PayloadにはHDR差分符号化データが格納されており、SNを取得し(ステップS2014)、Payloadの先頭位置(ポインタ)を取得する(ステップS2015)。その上で、図23に示したとおり、SNと先頭ポインタがセットで記憶される。その後、num_part_codeはインクリメントされ、S2016に処理を進める。S2016では、次のAPP11JPセグメントを解析するため、Payload直後の6バイトを解析する。もし、先頭2バイトが”0xFFEB”であり、かつ、最後の2バイトが”JP”であれば(ステップS2017でYes)、APP11JPセグメントが続いていることがわかる。そのため、6バイト中、真ん中2バイトを解析してlenを取得する(ステップS2018)。その後、処理をステップS2010へ戻す。一方で、S2017でNoである場合、全てのAPP11JPセグメントの解析は終了しているので、図21を参考にHDR差分符号化データの連結を行い(ステップS2019)、処理を終える。
上記HDR差分符号化データの解析結果は、バッファF1204へ格納される。解析処理が終了すると、LDR画像復号部1205はLDR画像のJPEGデータを復号して、LDR画像データを再生する(ステップS1302)。生成されたLDR画像データはバッファF1204へ格納される。HDR画像復号部1206は、後述するようにHDR差分符号化データを復号してHDR差分データを生成し、そのHDR差分データ、LDR画像データ、付随情報を基に、HDR画像データを復号し(ステップS1303)、出力部1207から外部へ出力する(ステップS1304)。
続いて、HDR画像復号部1206の処理の説明に移る。図12(a)はHDR画像復号部1206を構成するブロック図である。同図において、1401は入力部、1402はPA復号部、1403はMU復号部、1404は出力部である。図12(b)は、図14のHDR画像復号部1206の処理フローを示したフローチャートである。以下、図12(a),(b)を用いて、本実施形態におけるHDR画像復号部1206の処理を説明する。
HDR画像復号部1206の処理が開始すると、バッファF1204に格納されているステップS1301の解析結果を取得する(ステップS1501)。解析結果から、HDR差分データに適用された符号化方式を確認する(ステップS1502)。符号化方式が、PA符号化であれば(ステップS1502でYes)、PA復号部1402に、復号済みのLDR画像データ、HDR差分符号化データ、逆トーンマップ情報が格納されているポインタが入力される。その後、PA復号部1402はHDR差分符号化データをPA復号する(ステップS1503)。一方で、符号化方式がMU符号化であれば(ステップS1502でNo)、MU復号部1403に、復号済みのLDR画像データ、HDR差分符号化データ、HDR差分データの輝度,色差の最大値/最小値が格納されているポインタが入力される。その後、MU復号部1403はHDR差分符号化データをMU復号する(ステップS1504)。HDR画像符号化データの復号が終了すると、生成されたHDR画像データは出力部1207へ出力される(ステップS1505)。
次に、PA復号部1402における復号処理の説明に移る。図13(a)は、PA復号部1402を構成するブロック図である。同図において、1601は入力部、1602は逆トーンマップ部、1603はJPEG2000復号部、1604は逆予測部、1605は出力部である。図13(b)は、図13(a)のPA復号部1402の処理フローを示したフローチャートである。以下、図13(a)、(b)を用いて、PA復号部1402の処理を説明する。
PA復号部1402の処理が開始すると、入力部1601はバッファF1204より、LDR画像の復号データと逆トーンマップ情報、HDR差分符号化データであるJPEG2000符号列を取得する(ステップS1701)。LDR画像の復号データは逆トーンマップ部1602において、逆トーンマップ情報に基づき、逆トーンマップ処理が行われる(ステップS1702)。逆トーンマップ後の画像データは、逆予測部1604へ出力される。その後、JPEG2000復号部1603において、JPEG2000符号列の復号が行われ(ステップS1703)、生成されたHDR差分符号化データは逆予測部1604へ出力される。逆予測部1604は、LDR画像データとHDR差分符号化データを加算し(ステップS1704)、HDR画像の復号データを生成する。HDR画像データは出力部1605より出力される(ステップS1705)。
次に、MU復号部1403の処理の説明に移る。図14はMU復号部1403を構成するブロック図である。同図において、1801は入力部、1802はJPEG復号部、1803は色差成分実数化部、1804は逆色変換部、1805はバッファG、1806はLogYレシオ実数化部である。さらに、1807は指数変換部、1808はRGB差分加算部、1809はYレシオ乗算部、1810は出力部、1811は逆ノーマライズ部である。図15は、図14のMU復号部の処理フローを示したフローチャートである。以下、図14、図15を用いて、MU復号部1403の処理を説明する。
MU復号部1403の処理が開始すると、入力部1801はバッファF1204より、輝度,色差に関する、圧縮前の最大値と最小値を取得する。つまり、Max_Cb_e,Max_Cr_e,Min_Cb_e,Min_Cr_e,Max_LogYratio,Min_LogYratioを取得する。さらに、HDR差分符号化データであるJPEG符号列も取得する(ステップS1901)。取得されたデータは、バッファG1805へ格納される。JPEG復号部1802は、バッファG1805内のHDR差分符号化データを復号し、バッファG1805へ保存する(ステップS1902)。復号データは、LogYレシオとCb_e,Cr_eから構成される画像データである。MU符号化の説明で示したとおり、LogYレシオの指数値(Yレシオ)をLDR画像データに乗算することで、HDR画像データの輝度成分を復元できる。つまり、LogYレシオはLDR画像データから、HDR画像データの輝度成分を戻すために必要な値である。しかし、LDR画像データはそもそも、HDR画像データのトーンマッピング処理で得られた画像であり、YレシオをLDR画像データに乗算しても、色差成分を復元できない。Cb_e,Cr_eは、この乗算で色差成分を復元できるようにするための補正値である。色差成分実数化部1803は、Cb_e,Cr_eの8ビット整数値をMax_Cb_e,Max_Cr_e,Min_Cb_e,Min_Cr_eを用いて、実数化させる(ステップS1903)。具体的には、復号後のCb_e/Cr_eの0〜255の各値を、Min_Cb_e〜Max_Cb_e/ Min_Cr_e〜Max_Cr_eへマッピングさせる処理である。次いで、逆ノーマライズ部1811において、以下の処理を行う(ステップS1904)。
Cb_e = Cb_e * Y_ldr
Cr_e = Cr_e * Y_ldr
ただし、Y_ldrは、バッファG1805に格納してあるLDR画像の輝度成分であり、LDR画像のR,G,B値をR_ldr,G_ldr,B_ldrとしたとき、以下のとおり算出される。
Y_ldr=0.299*R_ldr+0.587*G_ldr+0.114*B_ldr
次に、逆色変換部1804においてCb_e,Cr_eを逆色変換される(ステップS1905)。具体的には、逆色変換により生成されるR,G,B値をR_e,G_e,B_eとしたとき、以下の変換を行う。
R_e = 1.402*Cr
G_e = −0.34414*Cb − 0.71414*Cr
B_e = 1.772*Cb
逆色変換の結果はRGB差分加算部1808に出力される。RGB差分加算部1808は、R_e,G_e,B_eをLDR画像の各画素のRGB値に加算し(ステップS1906)、Yレシオ乗算部1809へ出力する。続いて、復号処理は、色差成分から輝度成分へ移る。LogYレシオ実数化部1806において、LogYレシオの実数化が行われる(ステップS1907)。この処理は、色差成分実数化部1803と同様な処理であり、Max_LogYratio, Min_LogYratioを用いて、8ビット整数値のLogYレシオを実数へ変換する。得られた実数値は、指数変換部1807において、指数変換され(ステップS1908)、Yレシオ乗算部1809へ出力される。なお、ここでの指数変換は、「2^LogYレシオ」(x^yはxのy乗を示す)である。Yレシオ乗算部1809は、RGB値を補正したLDR画像データに対してYレシオを乗算して(ステップS1909)、HDR画像データを得る。出力部1810は、前述のとおり復号・構成したHDR画像データを出力する(ステップS1910)。
以上が第1実施形態の説明である。上記のように、本第1の実施形態によれば、HDR画像を符号化する際に、HDR画像とLDR画像との差分データの種別を、複数の中から選択できるようになる。しかも、生成されたHDR符号化データは、既存のJPEG復号部でも、LDR画像までは正常に復号することも可能としている。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、外部からの要求に応じてHDR差分データの生成方法を変える方法を示した。本実施形態においては、符号化時に、PA符号化、MU符号化それぞれのHDR差分符号化データ、つまり、2種類のHDR差分符号化データを生成して、HDR画像符号化データに格納する。そして、復号時には、2種類のHDR差分データ符号化データの一方を選択的に復号できる。
図17は、本第2の実施形態における符号化装置101のブロック図である。同図の基本構成は第1の実施形態の図2と同じであり、相違点は次のとおりである。図2のHDR差分データ符号化部204,符号列生成部207が本第2の実施形態のHDR差分データ符号化部2101,符号列生成部2102に置き換わり、HDR差分データ符号化方法選択部209を削除している点である。図18は、図17のブロック図の処理フローを示したフローチャートである。同図の基本処理フローは第1実施形態の図3と同じであるが、HDR差分データの符号化S304,HDR画像符号化データ生成部S305が、本第2の実施形態の処理ステップS2201、S2202に置き換わっている。以下、第1の実施形態との相違点に注力して説明する。
図18のステップS2201で、HDR差分データ符号化部2101は、HDR差分符号化部PA符号化、MU符号化それぞれの符号化データを生成する。生成された2種類のHDR差分符号化データは、符号列生成部2102へ出力される。符号列生成部2102は、LDR画像のJPEG符号化データと、ヘッダに2つのHDR差分符号化データに付与して、HDR画像符号化データを生成する(ステップS2202)。HDR画像符号化データの基本構成は第1実施形態と同様であり、図6(a)のとおりである。ただ、本第2の実施形態の場合、HDR差分データ符号化情報の構成が異なり、その構成を図19(a)に示した。PA符号化の符号化データ(PA符号化データ)と付随情報を1つのデータセット、MU符号化の符号化データ(MU符号化データ)と付随情報を別のデータセットとする。その上で、それらのデータセットを順不同で並べる。つまり、図19(a)の1つ目のデータセットにPA符号化のデータセット、2つ目のデータセットにMU符号化のデータセットを置いてもよいし、その逆でもよい。各データセットの構成は、おおよそ第1の実施形態と同様である。すなわち、HDR差分符号化データと付随情報は個別のAPP11JPセグメントに格納する。HDR差分符号化データが65535byteに収まらない場合、複数のAPP11JPセグメントに分割する。データセットを形成するAPP11JPセグメントのうち先頭以外は図19(b)のように、第1の実施形態と同じ構成をとる。先頭のAPP11JPセグメントは図19(c)の構成であり、TCの後にlen_dsを置く。これはデータセット全体のサイズ情報であり、復号時に、2番目のデータセットの先頭へアクセスする際に使う。以上が、本実施形態における符号化装置の説明である。続いて、復号装置の説明に移る。
図20は、本第2の実施形態における復号装置102のブロック図である。同図の基本構成は第1実施形態の図10と同じであり、相違点は、符号列解析部1203の処理が多少変わった点と、HDR差分符号化データ選択部2401を追加した点である。図21は、図20のブロック図の処理フローを示したフローチャートである。同図の基本処理フローは第1の実施形態の図11と同じであるが、S2501,S2502が図11と異なる。以下、第1の実施形態との相違点に注力して説明する。
図示のUIをとおして、ユーザーが復号、並びに復号方法を指示すると復号処理は開始する。選択可能な復号方法とは、「低画質・高速」と「高画質・低速」のいずれかである。不図示のUIから、復号方法として「低画質・高速」が指定されていると、復号対象を示す変数to_be_decodedに“1”がセットされる。逆に、「高画質・低速」が指定されていると、to_be_decodedには“0”がセットされる(ステップS2501)。次に、HDR差分符号化データを解析し、復号対象のHDR差分符号化データと付随情報を取得する(ステップS2502)。図22は、ステップS2502の解析処理のフローチャートであり、第1の実施形態の解析処理のフローチャートである図16を概略同じである。相違点のみを説明すると、1つ目のデータセット内、先頭のAPP11JPセグメントのTCを取得すると(ステップS2009)、直後にあるlen_dsを取得する(ステップS2601)。ステップS2602において、復号対象符号列を示すto_be_decodedとTCが同じかどうかを確認する。もし同じであれば(ステップS2601でYes)、1の目のデータセットには復号対象のHDR差分データが格納されているので、処理をステップS2010へ進める。もし違うのであれば(ステップS2602でNo)、2番目のデータセットの先頭へポインタを移動させる(ステップS2603)。移動させるポインタ数は、(len_ds − 11)byteである。そして、処理をS2002へ戻す。
以上、第2実施形態を説明した。本第2の実施形態によれば、復号する側にて、複数のHDR差分データのいずれを用いてHDR画像を生成(復号)するかを指定できるようになる。
[その他の実施形態]
第1の実施形態において、1つのHDR差分符号化データをHDR画像符号化データ内に含ませる方法を示したが、これに限られることはない。量子化ステップなどの圧縮パラメータを変えて生成した複数のHDR差分符号化データを格納してもよい。その場合、各HDR差分符号化データの先頭位置を示すような情報(先頭位置情報)を、HDR画像符号化データに持たせることが望ましい。また、各HDR差分符号化データに、どのような圧縮パラメータが適用されているかを示す情報(圧縮条件情報)を入れてもよい。復号時には、先頭位置情報や圧縮条件情報を基に、選択的にHDR差分符号化データを選択的に復号してもよい。
第1の実施形態において、HDR差分データの符号化方法を2つから選ぶ方法を示したが、3つ以上の中から選ぶようにしてもよい。その場合には、もちろん、復号側が適切な処理を行えるように、TCの値の種類(orビット数)を増やすべきである。
第2の実施形態においては、異なる符号化方式から生成されたHDR差分符号化データを、1つずつ格納する方法を示した。1つの符号化方式につき、圧縮パラメータを変えた複数種類のHDR差分符号化データを生成・格納してもよい。
TCの取り得るデータとして、0,1の数値として説明しているが、これに限られることはない。PA,MUなど、符号化方式の名称を示す文字列を用いてもよい。
第1の実施形態において、PA符号化,MU符号化のいずれかを選択して符号化する方法を示したが、必ずしもこれに限られない。PA符号化、MU符号化それぞれのHDR差分符号化データを生成し、いったん蓄積媒体格納する。そして、復号装置からいずれか一方の送信要求を受けた場合、該当するHDR差分符号化データを選択する。その後で、LDR画像符号化データとHDR差分符号化データ、識別情報を組み合わせて送信する方法でもよい。
第1、2の実施形態では、識別情報をAPP11JPセグメントに格納する方法を示したが、必ずしもこれに限られない。例えば、ExifなどAPP11以外のマーカーセグメントに識別情報を格納してもよい。HDR画像符号化データ全体のJPEGデータをTIFFに格納するものとし、TIFFヘッダ内に識別情報を格納してもよい。つまり、復号装置がHDR差分符号化データを正しく復号できるように、復号装置へ識別情報を伝達できれば、いかなる方法も本発明の範疇に入る。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (14)

  1. HDR画像を符号化する画像符号化装置であって、
    入力されたHDR画像のダイナミックレンジを圧縮して、LDR画像を生成するトーンマップ手段と、
    LDR画像を圧縮するLDR画像符号化手段と、
    第1の生成・符号化方式で、LDR画像からHDR画像を再生するために必要となるHDR差分データを生成し、HDR差分データを符号化する第1の生成・符号化手段と、
    第2の生成・符号化方式で、LDR画像からHDR画像を再生するために必要となるHDR差分データを生成し、HDR差分データを符号化する第2の生成・符号化手段と、
    HDR差分データの生成・符号化方式を選択する選択手段と、
    LDR画像の符号列、HDR差分データの符号列、HDR差分データの生成・符号化方式を識別する識別情報とを、前記HDR画像の圧縮データとして出力する出力手段とを有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記LDR画像符号化手段は、JPEG符号化方式であることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記第1の生成・符号化手段は、
    LDR画像のダイナミックレンジを拡張し、HDR画像を生成するための逆トーンマップ手段と、
    前記逆トーンマップ手段により生成されたHDR画像と、入力HDR画像の差分画像を算出する算出手段と、
    前記算出手段により生成された差分画像を符号化する差分画像符号化手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  4. 前記第2の生成・符号化手段は、
    LDR画像と入力HDR画像で輝度成分の比を表すYレシオを算出する算出手段と、
    入力HDR画像をYレシオで除算した結果とLDR画像でRGBの差分を算出する差分算出手段と、
    差分算出手段により生成された差分を色変換することで、RGBの差分から色差の差分を生成する生成手段と、
    Yレシオを対数変換し、Yレシオの対数でありLogYレシオを生成する対数変換手段と、
    LogYレシオと色差差分から構成される差分画像を圧縮する差分画像符号化手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  5. LDR画像の符号列、LDR画像からHDR画像を生成するために必要となるHDR差分データの符号列、HDR差分データの生成・符号化方式を識別する識別情報を含む圧縮データを復号する画像復号装置であって、
    LDR画像の符号列を復号しLDR画像を生成するLDR画像復号手段と、
    該圧縮データに含まれる識別情報を解析することで、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する方法を選択する選択手段と、
    第1の復号・構成の方法で、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する第1復号・構成手段と、
    第2の復号・構成の方法で、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する第2復号・構成手段と
    を有することを特徴とする画像復号装置。
  6. 前記LDR画像復号手段は、JPEGの復号を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像復号装置。
  7. 前記第1の復号・構成手段は、
    HDR差分データの符号列を復号する復号手段と、
    LDR画像復号手段により復号されたLDR画像のダイナミックレンジを拡張する逆トーンマップ手段と、
    復号されたHDR差分データを、逆トーンマップ手段により生成された画像に加算する加算手段と
    を有することを特徴とする請求項5に記載の画像符号化装置。
  8. 前記第2の復号・構成手段は、
    HDR差分データの符号列を復号する復号手段と、
    復号手段により生成されたHDR差分データから輝度成分と色差成分を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得された輝度成分を指数変換する指数変換手段と、
    前記取得手段で取得された色差成分を逆色変換し、RGBのデータを生成する逆色変換手段と、
    前記逆色変換手段により生成されたRGBのデータと、LDR画像復号手段により生成されたLDR画像の和を算出する算出手段と、
    前記算出手段により生成された画像に対して、指数変換手段により生成された指数変換した後の輝度成分を乗算する乗算手段と
    を有することを特徴とする請求項5に記載の画像復号装置。
  9. HDR画像の符号列を送信する送信装置、及び、前記HDR画像の符号列を受信する受信装置で構成される画像処理システムであって、
    前記送信装置は、
    入力されたHDR画像のダイナミックレンジを圧縮して、LDR画像を生成するためのトーンマップ手段と、
    LDR画像を圧縮するLDR画像符号化手段と、
    第1の生成・符号化方式で、LDR画像からHDR画像を再生するために必要となるHDR差分データを生成し、HDR差分データを符号化する第1の生成・符号化手段と、
    第2の生成・符号化方式で、LDR画像からHDR画像を再生するために必要となるHDR差分データを生成し、HDR差分データを符号化する第2の生成・符号化手段と、
    HDR差分データの生成・符号化方式を選択する選択手段と、
    LDR画像の符号列、HDR差分データの符号列、HDR差分データの生成・符号化方式を識別する識別情報とを、前記HDR画像の圧縮データとして出力する出力手段とを有し、
    前記受信装置は、
    該圧縮データを受信する受信手段と、
    LDR画像の符号列を復号しLDR画像を生成するLDR画像復号手段と、
    該圧縮データに含まれる識別情報を解析することで、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する方法を選択する選択手段と、
    第1の復号・構成の方法で、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する第1復号・構成手段と、
    第2の復号・構成の方法で、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する第2復号・構成手段とを有する
    ことを特徴とする画像処理システム。
  10. HDR画像を符号化する画像符号化装置の制御方法であって、
    トーンマップ手段が、入力されたHDR画像のダイナミックレンジを圧縮して、LDR画像を生成するトーンマップ工程と、
    LDR画像符号化手段が、LDR画像を圧縮するLDR画像符号化工程と、
    第1の生成・符号化手段が、第1の生成・符号化方式に従いLDR画像からHDR画像を再生するために必要となるHDR差分データを生成し、HDR差分データを符号化する第1の生成・符号化工程と、
    第2の生成・符号化手段が、第2の生成・符号化方式に従いLDR画像からHDR画像を再生するために必要となるHDR差分データを生成し、HDR差分データを符号化する第2の生成・符号化工程と、
    選択手段が、HDR差分データの生成・符号化方式を選択する選択工程と、
    出力手段が、LDR画像の符号列、HDR差分データの符号列、HDR差分データの生成・符号化方式を識別する識別情報とを、前記HDR画像の圧縮データとして出力する出力工程と
    を有することを特徴とする画像符号化装置の制御方法。
  11. コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータに、請求項10に記載の画像符号化装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  12. LDR画像の符号列、LDR画像からHDR画像を生成するために必要となるHDR差分データの符号列、HDR差分データの生成・符号化方式を識別する識別情報を含む圧縮データを復号する画像復号装置の制御方法であって、
    LDR画像復号手段が、LDR画像の符号列を復号しLDR画像を生成するLDR画像復号工程と、
    選択手段が、該圧縮データに含まれる識別情報を解析することで、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する方法を選択する選択工程と、
    第1復号・構成手段が、第1の復号・構成の方法に従い、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する第1復号・構成手段と、
    第2復号・構成手段が、第2の復号・構成の方法に従い、HDR差分データの符号列を復号し、HDR差分データとLDR画像からHDR画像を構成する第2復号・構成手段と
    を有することを特徴とする画像復号装置の制御方法。
  13. コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータに、請求項12に記載の画像復号装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  14. 請求項11又は13のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017092964A (ja) * 2015-11-16 2017-05-25 トムソン ライセンシングThomson Licensing Hdr画像をエンコードするための方法及び装置
JP2018067758A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 キヤノン株式会社 画像符号化装置及びその制御方法

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