JP2015018643A - 電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】拘束された複数の単電池を収容する電池パックについて体格の小型化を図る。【解決手段】電池積層体3を構成する各電池セルは、隣り合う電池セルと対向する主たる側面であって拘束バンド37によって与えられる圧縮力を受ける圧縮力作用面310,320,321,330を有する。当該圧縮力作用面は、鉛直方向に対して傾く姿勢で設けられる。さらに、電池積層体3を構成する複数個の電池セルは、当該圧縮力作用面に直交する上端面312,322,332が、隣の一方側の単電池よりも突出し、一方の端の電池セル31から他方の端の電池セル33にわたって階段状に突出するように設けられる。【選択図】図1
Description
本発明は、複数個の単電池をケースに収容する電池パックに関する。
特許文献1には、円柱形の単電池の集合体である電池スタックを備えた電池パックが開示されている。この電池パックは、円柱形状の単電池を横倒しにした姿勢で複数個束ね、ゴム製の弾性部材で拘束するものである。
特許文献1の電池パックは、単電池を横倒し姿勢にすることで高さ寸法を抑えることはできる。しかしながら、複数個の単電池は軸方向の端部を揃える姿勢で設置されるため、電池パックの横幅の長さは単電池の軸方向寸法よりも長くなる。したがって、特許文献1の電池パックは、横幅の長さについては小型化が図れない。
また、特許文献1の電池パックにおいて、円柱状の単電池の代わりに直方体状の単電池を用いる場合には、電池パックの寸法が単電池の長手方向に大きくなってしまうという問題がある。また、電池パックを車両等に搭載する場合には、シート下、車室の床下空間等の狭いスペースに設置することが要求される。このことは、電池パックを他の装置に搭載する場合にも、要求されうる。さらに、電池が所定の機能を発揮するためには、複数個の単電池に対して適正な拘束力を与えて一体に保持する必要がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、拘束された複数の単電池を収容する電池パックについて体格の小型化を図ることを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、開示する電池パックに係る発明のひとつは、電気的に接続される直方体状の単電池(31,32,33)を複数個積層して構成される少なくともひとつの電池積層体(3)と、電池積層体を構成する複数個の単電池に対して積層方向に圧縮力を与えて拘束する拘束手段(37)と、電池積層体及び拘束手段を収容するケース(2)と、を備え、
単電池のそれぞれは、隣り合う単電池と対向する主たる側面であって拘束手段によって与えられる圧縮力を受ける圧縮力作用面(310,320,321,330)を有し、圧縮力作用面が鉛直方向に対して傾く姿勢で設けられ、
さらに、電池積層体を構成する複数個の単電池は、圧縮力作用面に直交する端面(312,322,332)が、隣の一方側の単電池よりも突出し、一方の端の単電池(31)から他方の端の単電池(33)にわたって階段状に突出するように設けられることを特徴とする。
単電池のそれぞれは、隣り合う単電池と対向する主たる側面であって拘束手段によって与えられる圧縮力を受ける圧縮力作用面(310,320,321,330)を有し、圧縮力作用面が鉛直方向に対して傾く姿勢で設けられ、
さらに、電池積層体を構成する複数個の単電池は、圧縮力作用面に直交する端面(312,322,332)が、隣の一方側の単電池よりも突出し、一方の端の単電池(31)から他方の端の単電池(33)にわたって階段状に突出するように設けられることを特徴とする。
この発明によれば、鉛直方向に対して傾く圧縮力作用面を有する複数個の単電池を適正に拘束できる。さらに、鉛直方向に傾斜する姿勢の複数個の単電池を、圧縮力作用面に直交する端面が、隣の一方側の単電池よりも突出し、一方の端の単電池から他方の端の単電池にわたって階段状に突出するように設けるという特徴を有する。これにより、少なくともひとつの電池積層体について、鉛直方向の寸法を小さく設定することができる。
したがって、電池積層体がケース内において占有するスペースを鉛直方向に抑えることができるので、高さ寸法を抑制できるケースを提供できる。以上より、この発明によれば、複数個の単電池を拘束する電池積層体を有し、体格の小型化が図れる電池パックを提供できる。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
(実施形態)
本発明の一例である電池パック1について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、電池パック1における電池冷却のための空気流れを示し、ケース2の内部の構成を示す概要図である。電池パック1は、例えば内燃機関と電池に充電された電力によって駆動されるモータとを組み合わせて走行駆動源とするハイブリッド自動車、モータを走行駆動源とする電気自動車等に用いられる。電池パック1に含まれる複数個の電池セルは、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池、有機ラジカル電池である。
本発明の一例である電池パック1について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、電池パック1における電池冷却のための空気流れを示し、ケース2の内部の構成を示す概要図である。電池パック1は、例えば内燃機関と電池に充電された電力によって駆動されるモータとを組み合わせて走行駆動源とするハイブリッド自動車、モータを走行駆動源とする電気自動車等に用いられる。電池パック1に含まれる複数個の電池セルは、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池、有機ラジカル電池である。
電池パック1は、少なくともひとつの電池積層体3と、拘束手段と、電池積層体3及び拘束手段を収容するケース2とを備える。図1に図示するように、複数個の電池積層体3は、積層設置される。各電池積層体3は、電池セルの上部側、流体流れの上流側に位置するバスバー35によって電気的に直列接続され、かつ積層設置された複数個の電池セルを含んで構成される。ケース2は、少なくとも一つの電池積層体3を収容する。
各電池セルは、電気絶縁性を有する樹脂または金属の外装ケースによって密閉の内部空間を形成し、扁平状の直方体をなす外形を呈する単電池である。各電池セルには、正極端子及び負極端子からなる二つの電極端子が外装ケースの一面から突出している。電極端子の突出方向は、電池セルの厚み方向や電池セルの積層方向に対して直交する方向である。電極端子は、扁平状の直方体の主たる側面に直交する端面から突出する。この主たる側面は、隣り合う電池セルと対向する面であって、拘束手段による圧縮力が作用する圧縮力作用面でもある。この主たる側面は、扁平状の直方体において最も表面積の大きい面である。
電池セルの外装ケースは、例えば、絶縁性を有するあらゆる樹脂または金属で形成される。樹脂の場合は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、塩化ビニル、フッ素系樹脂、PBT、ポリアミド、ポリアミドイミド、ABS樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルファイド、フェノール、エポキシ、アクリル等の樹脂を用いることができる。
拘束手段は、電池積層体3を構成する複数個の電池セルに対して積層方向に圧縮力を与えて拘束する。拘束手段は、電池積層体3において積層方向の両端部を挟むようにして積層方向に圧縮力を与える装置、電池積層体3の外周に巻きついて圧縮力を与える装置等、種々の装置によって構成することができる。
各電池積層体3は、主たる側面が鉛直方向に対して傾くような姿勢で設けられている。電池積層体を構成する電池セルのそれぞれは、隣り合う電池セルと対向する主たる側面に拘束手段による圧縮力を受ける。当該側面は、圧縮力作用面である。各電池セルは圧縮力作用面が鉛直方向に対して傾く姿勢で設けられる。電池セル31は、電池セル32と対向する圧縮力作用面310を有する。電池セル32は、圧縮力作用面310と対向する圧縮力作用面320と、電池セル33と対向する圧縮力作用面321とを有する。電池セル33は、圧縮力作用面321と対向する圧縮力作用面330を有する。
一方の端の電池セル31は、その下端面312Aが、電池積層体3を構成する電池セルの中で、積層方向に直交し、かつ斜め下方に向かう方向(図2の突出方向とは反対方向)へ、最も突出するように設けられる。他方の端の電池セル33は、その上端面332が、3個の電池セルの中で、図2の突出方向へ、最も突出するように設置されている。
各電池セルにおいて、上端面312,322,332(第1の端面)は、隣の一方側の電池セルよりも積層方向に直交する斜め上方へ突出する。これにより、電池積層体3は、一方の端の電池セル31から他方の端の電池セル33にわたって階段状に斜め上方へ突出するように設けられる。
各電池セルにおいて、下端面312A,322A,332A(第2の端面)は、隣の他方側の電池セルよりも積層方向に直交する斜め下方へ突出する。これにより、電池積層体3は、他方の端の電池セル33から一方の端の電池セル31にわたって階段状に斜め下方へ突出するように設けられる。
図1に示すように、電池パック1に含まれる複数個の電池積層体3は、鉛直方向について同じ高さに位置するように設けられる。さらに電池積層体3を構成する複数個の電池セルは、電池セルの上端面の位置が鉛直方向について揃うように設けられている。これにより、鉛直方向に対して傾いた姿勢で設置されている複数個の電池セルは、その集合体が占有する鉛直方向の長さ寸法を短くするように設置される。
図1及び図2に示すように、電池パック1は、拘束手段として、各電池積層体3に対して、セルの積層方向の圧縮力を提供する拘束バンド37を備える。電池パック1は複数個の電池積層体3を有し、電池積層体3には、3個の電池セル31,32,33から構成されるものと、2個の電池セル31,32から構成されるものとがある。したがって、電池パック1は、3個の電池セル31,32,33の積層体を一体に拘束する拘束バンド37と、2個の電池セル31,32の積層体を一体に拘束する拘束バンド37と、を備える。
電池セル31、電池セル32、及び電池セル33は、同程度の傾きで拘束手段である拘束バンド37によって一体に保持されている。拘束バンド37は、電池積層体3における一方の端に位置する電池セル31と他方の端に位置する電池セル33とに巻きつくように設けられて、電池積層体3に圧縮力を与える。
拘束バンド37は、電池セル31、通路用スペーサ6、電池セル32、通路用スペーサ6、電池セル33を積層して構成される電池積層体3の周囲に巻きついて、電池積層体3の外周を締め上げるように拘束する。拘束バンド37は、電池積層体3を安定した力で押圧して一体化できるように、金属、硬質の樹脂等の強度に優れた材料でできた帯状の部材である。
一方の端の電池セル31は、電池積層体3を構成する電池セルの中で、最も上方となる位置で拘束バンド37によって拘束されている。他方の端の電池セル33は、電池積層体3を構成する電池セルの中で、最も下方となる位置で拘束バンド37によって拘束されている。真ん中の電池セル32は、ほぼ中央の位置で拘束バンド37によって拘束されている。
このように、一方の電池セル31と他方の電池セル33における図2の突出方向のオフセット長さは、積層方向の両端に位置する電池セル31と電池セル33の両方に拘束バンド37を巻きつけることができる範囲に設定される。すなわち、当該オフセット長さは、前述の範囲内であれば、図2に図示する長さよりも長く設定することもできるし、短く設定することもできる。当該オフセット長さが前述の範囲内であれば、3個の電池セル31,32,33を一体の積層体として拘束できるのである。
送風機4は、ケース2に収容された複数個の電池セルを冷却する流体を、ケース2の内部に構成した循環通路5に循環させる流体駆動手段の一例である。電池冷却のための流体としては、例えば、空気、各種のガス、水、冷媒を用いることができる。送風機4は、循環通路5に空気を強制的に循環させる流体駆動手段である。
送風機4は、モータ41と、モータ41により回転されるシロッコファン40と、シロッコファン40を内蔵するケーシング42とを備える。また、ケーシング42は、循環通路5の一部である流入通路54を形成する。送風機4は、制御装置によって制御される。各電池セルは、電流が取り出される出力時及び充電される入力時に自己発熱する。電池監視ユニットは電池セルの温度を常時モニターし、送風機4の運転はモニターされる電池セルの温度に応じて制御される。
積層設置される電池積層体3のそれぞれは、図2及び図3に図示するように、隣の電池積層体3との間に所定の間隔をあけて設置されている。この間隔には、電池セルを冷却するための流体が流通する流体通路としての電池間通路52が設けられている。また、各電池積層体3に含まれる隣り合う電池セル間には、流体通路としての電池間通路52が設けられている。これらの電池間通路52は、循環通路5の一部であり、例えば、通路用スペーサ6によって形成されている。
また、上述したように、各電池積層体3に含まれる隣り合う電池セル間は、バスバー35によって電気的に接続される。隣り合う電池積層体間は、バスバー35によって電気的に接続される。このため、電池パック1に含まれるすべての電池セルは、電気的に直列接続される。
バスバー35には、電池セルの放熱手段として、放熱面積を拡大するフィン36が設けられている。バスバー35は、導電性の金属板からなる放熱用バスバーである。この放熱用バスバーを構成するためには、バスバー35を構成する銅部材を鍛造したり切り起こしたりしてフィン36を形成することができる。また、バスバー35に別体のフィン36を接合、例えば溶接するようにしてもよい。
通路用スペーサ6は、図3に図示するように、隣り合う電池セルに挟まれて、電池セル間を複数個に分割する電池間通路52を形成する。通路用スペーサ6は、その横断面形状が全体としてS字の連続体を呈し、この横断面形状が電池セルの上記主たる側面の全体にわたって存在する部材である。当該S字構造は、第1の橋絡部61、第1の基台部62、第2の橋絡部63、第2の基台部64、及び第3の橋絡部65が連結することで形成される。
第1の橋絡部61は、第1の基台部62と一体に結合し、積層方向に平行な板状部をなす。第1の橋絡部61は、電池間通路52を積層方向に横断し、対向する主たる側面間を橋渡す形状の部分である。第1の橋絡部61は、第1の基台部62との結合部分の反対側に位置する先端部分が主たる側面(例えば圧縮力作用面330)に対して直角に接触する。
第1の基台部62は、第1の橋絡部61と第2の橋絡部63とを連絡する部分であり、主たる側面(例えば圧縮力作用面321)に沿った板状部をなす。第1の基台部62は、その表面全体が圧縮力作用面321に密着する。
第2の橋絡部63は、第1の基台部62と一体に結合し、積層方向に平行な板状部をなす。第2の橋絡部63は、電池間通路52を積層方向に横断し、対向する主たる側面間を橋渡す形状の部分である。第2の橋絡部63は、第1の基台部62との結合部分の反対側に位置する部分が主たる側面(例えば圧縮力作用面330)に対して直角に接触する。
第2の基台部64は、第2の橋絡部63と第3の橋絡部65とを連絡する部分であり、主たる側面(例えば圧縮力作用面330)に沿った板状部をなす。第2の基台部64は、その表面全体が圧縮力作用面330に密着する。
第3の橋絡部65は、第2の基台部64と一体に結合し、積層方向に平行な板状部をなす。第3の橋絡部65は、電池間通路52を積層方向に横断し、対向する主たる側面間を橋渡す形状の部分である。第3の橋絡部65は、第2の基台部64との結合部分の反対側に位置する部分が圧縮力作用面321に対して直角に接触する。
通路用スペーサ6は、このような横断面がS字構造またはコの字構造をなす複数の部分が繰り返されることにより、構成される。そして、一つの電池間通路52は、対向する2つの橋絡部、一つの基台部、及び主たる側面とで囲まれて区画される通路である。このように、隣り合う電池セル間に通路用スペーサ6を備える場合、各基台部が電池セルを直接押圧して、圧縮力を作用させる。各橋絡部は、電池セルが各基台部を押し返す反作用力を受け、基台部を支える。
さらに、通路用スペーサ6は、例えば、電池積層体3において、一方の端の電池セル31と隣の電池セル32との間と、他方の端の電池セル33と隣の電池セル32との間と、にそれぞれ設けられる。したがって、複数の電池間通路52は、隣り合う電池セル間のそれぞれにおいて、電池セルの主たる側面に沿って筋状に延びるように設けられる。
図2に示すように、電池セル31,32,33の積層体は、下部、すなわち、流体流れの下流端部が下部支持部材34によって支えられている。下部支持部材34は、第2の端面である下端面312A,322A,332Aに接触して、電池セル31,32,33を下方から支持する部材である。一方の端の電池セル31は、その主たる側面311が側面支持部340に接触して支持される。他方の端の電池セル31は、その主たる側面331が側面支持部341に接触して支持される。側面支持部340は、下部支持部材34における一方端、すなわち、支持台部342の端部から立設する壁部である。側面支持部341は、下部支持部材34における他方端、すなわち、支持台部344の端部から立設する壁部である。
下部支持部材34には、隣り合う電池セルの間に位置する貫通穴346,347が設けられている。貫通穴346は、電池セル31の下端面312Aの全体に接触する支持台部342と、電池セル32の下端面322Aの全体に接触する支持台部343との間に位置する部分を貫通する穴部である。貫通穴346は、電池セル31と電池セル32の間に並ぶ複数個の穴部であってもよいし、一つの細長い矩形状の穴部であってもよい。
支持台部342、支持台部343、支持台部344は、段々と斜め下方へ突出する位置に設けられる。電池セル31,32,33は、それぞれ支持台部342,343,344に載置されるので、下端面312A,322A,332Aも段々と斜め下方に突出する階段状をなす。
貫通穴347は、支持台部343と、電池セル33の下端面332Aの全体に接触する支持台部344との間に位置する部分を貫通する穴部である。貫通穴347は、電池セル32と電池セル33の間に並ぶ複数個の穴部であってもよいし、一つの細長い矩形状の穴部であってもよい。貫通穴346、貫通穴347は、それぞれ、流体流れの上流側が電池間通路52に連通し、流体流れの下流側が集合通路53に連通する。集合通路53と流入通路54とは、集合ダクト530とケーシング42とを接続するダクト部420によって、連通する。
下部支持部材34は、ケース2の底板22側に位置する集合ダクト530に接続されている。これにより、循環通路5の一部である、複数個の電池間通路52は、天板20側でそれぞれ独立した空気の入口部を備え、底板22側で一つの集合通路53に集まる空気の出口部を備える。集合通路53は、所定の間隔をあけて並ぶすべての電池セルの下方部からケーシング42の吸込み口までにわたって底板22に沿って延び、流入通路54に繋がっている。流入通路54は、循環通路5の一部であり、ケース2の内部に設けられ、各電池セルと熱交換した後の空気が吸い込まれる通路である。
したがって、送風機4に送風されて天板側通路51に達した空気は、上部の入口部から各電池間通路52に流入する。天板側通路51は、天板20と複数個の電池セルとの間に形成される通路である。循環流を形成する空気は、天板側通路51を流れながら、バスバー35及びフィン36に接触して熱交換し、各電池セルを冷却する。
そして、空気は、各電池間通路52を流れるときに、各電池セルの外表面から吸熱して各電池セルを冷却する。各電池セルを冷却した空気は、それぞれ、集合ダクト530内の集合通路53に集められ、流入通路54を通して送風機4に吸入される。送風機4に吸入された空気は、再び吹出し通路50を介して天板側通路51に至り、再び電池セルと熱交換する。この場合、電池セルの放熱手段の一つは、セルの外装ケース面、バスバー35及びフィン36である。
ケース2は、例えば、メンテナンスのために少なくとも一面を取り外し可能に構成された直方体状の筐体であり、樹脂成型品または金属製の鋼板でできている。金属は、例えばアルミニウム合金、亜鉛合金等である。樹脂は、ケース2としての硬度、強度が確保でき、かつ放熱性が確保できる材料である。例えば、ポリカーボネート、ナイロン、超高分子量ポリエチレン、架橋ポリオレフィン等の耐衝撃性プラスチック、ガラス繊維等を含む繊維強化プラスチック、炭素繊維樹脂等を採用できる。
また、ケース2には、車両側にボルト締め等により固定するための取付部、及び機器収納ボックスを設けるようにしてもよい。当該機器ボックスには、各種センサからの電圧、温度等の検出結果が入力される電池監視ユニットと、当該ユニットと通信可能でDC/DCコンバータの電力授受や流体駆動手段の運転を制御する制御装置と、各機器を接続するワイヤハーネス等と、が収納される。電池監視ユニットは、各電池セルの状態(温度、電圧等)を監視する電池の電子式制御ユニットであり、電池セルと多数の配線によって接続されている。
ケース2の内部には、送風機4によって強制的に流れる空気の循環経路をなす循環通路5が形成されている。循環通路5は、ケース2の内部に形成される空気が循環する通路である。循環通路5は、送風機4により送風された空気が電池セルと熱交換した後、送風機4に吸い込まれる一連の空気の流通経路をなす。図1に図示するように、循環通路5は、流入通路54、吹出し通路50、天板側通路51、電池間通路52及び集合通路53を結ぶ一連の通路で構成される。
ケース2は、内部の空間を包囲する複数の壁面からなる箱形を呈し、アルミニウム板または鉄板の成型品で形成されている。ケース2は、例えば少なくとも6面を有する箱体である。ケース2は、複数のケース体を接合して組み立てることにより、内部に箱体状の空間を形成して作製することができる。また、ケース2の複数の壁面のうち、所定の壁面には、放熱面積を大きくするために凸部または凹部を形成するようにしてもよい。
流入通路54は、ケーシング42の吸込み口を含み、シロッコファン40の回転軸方向に延びる通路で、シロッコファン40によって吸い込まれる空気が通る。シロッコファン40は、図1に図示するように、ケース2の内部空間の下部であってケース2の側板21に近接するように設置されている。モータ41は、側板21とシロッコファン40との間に設置されている。シロッコファン40の回転軸は、ケース2の天板20に平行となる姿勢で設置される。流入通路54は、電池セル側に位置する通路であり、集合通路53に接続される。すなわち、ケーシング42の吸込み口は、集合通路53を形成する集合ダクト530に接続される。
さらにケーシング42は、循環通路5の一部である吹出し通路50を形成する。吹出し通路50は、シロッコファン40の回転軸に直交するファンの遠心方向に延びる通路である。吹出し通路50は、流入通路54に直交する方向に延びる通路である。したがって、吹出し通路50は、ケース2の内部空間において上方に延びる。ケーシング42の吹出し部は、上方に延びる送風ダクト421に接続される。送風ダクト421は、ケース2の天板20近くの部位で開口する。この構成により、吹出し通路50は、ケース2の内部空間において天板20近くの部位まで連通する。
循環通路5は、送風ダクト421、集合ダクト530及びケーシング42によって形成された通路ではケース2の壁面に露出せず、天板側通路51においてケース2の壁面に対して露出する通路を構成する。循環通路5は、送風機4の運転によってケース2内を循環する循環空気が、ケース2を形成する複数の壁面のうち、少なくとも一つの壁面に接触しながら流れる通路部分を含む。この空気循環の過程で空気が接触する壁面の一つが天板20であり、天板20に接触しながら空気が流れる通路部分の一つが天板側通路51である。送風機4の運転によって吹出し通路50を通って天板20近くに至った空気は、電池セルに接触等して熱交換した後、天板側通路51を流れる空気である。この循環空気は、天板側通路51を流れ、さらに各電池間通路52に流入し、再び電池セルと熱交換することになる。
循環空気は天板側通路51を流れる際に、電池セルとの熱交換時に吸熱した熱を天板20を通してケース2の外部に放熱する。天板20を通して放出された熱は、自然対流によってケース2の外部に放熱される。したがって、天板20の全体が、ケース2内に収容された電池セルの熱を外部に放出する際の放熱面として機能することになる。また、循環通路5を循環する空気が天板側通路51を流れる際に接触する天板20は、ケース2を形成する複数の壁面のうち、最も大きい表面積を有する壁面であることが好ましい。放熱面である天板20がケース2の壁面において表面積の最も大きい壁面であることにより、外部への放熱効果を大きくでき、電池の効果的な冷却を実施できるからである。例えば、ケース2が直方体である場合など、最も大きい表面積を有する壁面が複数ある場合には、その一つが天板20に相当する。
電池パック1は、ケース2内で循環する空気の一部がケース2の外部に漏れ出る排出通路70を有する。排出通路70は、ケース2の内部と外部とを連通する通路である。排出通路70は、循環する空気が天板側通路51を流れる際に接触する天板20を除く他の壁面に開口する通路である。排出通路70は、集合ダクト530の下方に位置する底板22を貫通してケース2の内部と外部とを連通する。排出通路70は、ケース2を貫通する小径の穴によって形成され、さらにこの穴の周囲には、他の部分よりも薄肉の円環部が形成されている。この小径の穴は、外部の空気がケース2の内部に取り込まれず、ケース2の内部空気が循環通路5を循環し続ける通常の状況では、排出通路70を通して空気が外部に排出されない大きさに設定されている。
排出通路70には、圧力弁7の作動状態に応じて空気が流通する。排出通路70は、ケース2の内部圧力が何らかの現象によって高圧になったり、ガスの噴出が発生したりすると、圧力弁7が作動し、循環通路5からあふれた空気が外部に排出される通路である。当該状況になることにより、底板22付近の空気が押し出されて、排出通路70を通してケース2の外部に漏れ出る。
排出通路70は、循環通路5のうち、送風機4から送風された空気が電池セルと熱交換するときに通る電池間通路52よりも下流であって、かつ流入通路54よりも上流に位置する箇所に設けられる。したがって、排出通路70は、循環通路5を循環する空気が電池セルと熱交換した後に、その一部が循環通路5からあふれて漏れ出る通路である。したがって、ケース2の内部空間は、排出通路70を除き、密閉された空間を形成する。
また、電池パック1は、複数個の電池セルの充電及び放電または温度調節の制御に関わる電子部品(図示せず)を備えるものであってもよい。当該電子部品は、例えば、DC/DCコンバータ、インバータによって制御される電子部品、各種の電子式制御装置等である。当該電子部品は、ケース2の内部に収容するようにしてもよい。また、当該電子部品は、ケース2の内部において循環通路5に設置されることにより、空気の循環によって電池セルとともに冷却することができる。
また、ケース2の内部には、電池セルの少なくとも電圧と温度とを監視するセル監視ユニット、ジャンクションボックス、サービスプラグ等を内蔵するようにしてもよい。
第1実施形態の電池パック1によれば、電池積層体3を構成する各電池セルは、隣り合う電池セルと対向する主たる側面であって拘束バンド37によって与えられる圧縮力を受ける圧縮力作用面310,320,321,330を有する。当該圧縮力作用面は、鉛直方向に対して傾く姿勢で設けられる。さらに、電池積層体3を構成する複数個の電池セルは、当該圧縮力作用面に直交する上端面312,322,332が、隣の一方側の電池セルよりも突出し、一方の端の電池セル31から他方の端の電池セル33にわたって階段状に突出するように設けられる。
この構成によれば、鉛直方向に対して傾くそれぞれの圧縮力作用面310,320,321,330を有する複数個の電池セル31,32,33を適正に拘束することができる。さらに、鉛直方向に傾斜する姿勢の複数個の電池セル31,32,33を、上端面312,322,332が隣の一方側の電池よりも突出し一方の端の電池から他方の端の電池にわたって階段状に突出するように設けるという特徴的構成が得られる。これにより、電池パック1が有する少なくともひとつの電池積層体3について、鉛直方向の寸法を小さく設定することができる。したがって、電池積層体3がケース2内において占有するスペースを鉛直方向に抑えることができるので、高さ寸法を抑制できるケースを提供でき、体格の小型化が図れる電池パック1を提供できる。
また、電池パック1は、複数個の電池積層体3を備える。複数個の電池積層体3は、鉛直方向について同じ高さに位置するように設けられる。この構成によれば、複数個の電池積層体3について鉛直方向の位置を揃えるため、電池パック1に含まれるすべての電池が占める体格をコンパクトの形成することができる。したがって、電池パック1の小型化が図れるので、電池パック1の搭載性を向上することができる。
また、電池パック1は、電池セルを冷却するための流体をケース2の内部に流す流体駆動手段と、隣り合う電池セルの間に設けられる電池間通路52と、を備える。流体駆動手段は、流体をすべての電池間通路52に流通させ、かつケース2の内部に循環流を形成する。この構成によれば、すべての電池セル間に冷却用流体を流し、循環流を形成する手段を有することにより、ケース2の小型化と電池冷却との両方を実現することができる。
また、電池セルにおいて下端面312A,322A,332Aをなす第2の端面は、隣の他方側の電池セルよりも突出するように、他方の端の電池セル33から一方の端の電池セル31にわたって階段状に突出する。第2の端面を下方から支持する部材であって、下部支持部材34において、隣り合う電池セルの間に位置するように設けられた貫通穴346,347は、電池間通路52に連通する。この構成によれば、電池セルの下端面を支持して位置決めの役割を果たすとともに、冷却用流体を円滑に流す流体通路の一部を構成する部材を提供することができる。
さらに、電池積層体3を構成する複数個の電池セルは、上端面の位置が鉛直方向について揃うように設けられている。この構成によれば、電池セルの上端面の位置を揃えるため、少なくともひとつの電池積層体3が占める体格について、電池セルを傾斜させない姿勢で設ける場合に比べて、高さ寸法を小さくすることができる。したがって、さらにケース2の高さ寸法を抑えることができる。これにより、電池パック1の設置場所について、選択肢が増加し、電池パック1の搭載性の向上が図れる。例えば、高さが低い場所に電池パック1を設置することができる。
また、拘束手段は、圧縮力を与えるように、電池積層体3における一方の端の電池セル31と他方の端の電池セル33とに巻きつく拘束バンド37であることが好ましい。この構成によれば、電池積層体3を束にして拘束するために、占有スペースを小さくして場所を取らない構造を提供できる。
また、ケース2の内部に形成する循環流によって、電池を冷却するため、送風機4等から発生する騒音がケース2の外部へ伝搬することを抑制することができる。さらに、循環流によって、ケース2の内部を十分にかき混ぜることができるため、電池セルに対する吸熱効果を高めることが可能である。
さらに、ケース2の内部に設けられた循環通路5は、ケース2を形成する複数の壁面に囲まれている。このように、循環通路5を取り囲むケース2の複数の壁面を放熱媒質として活用することができるので、外部への放熱面積を大きくでき、ケース2の外部へ放熱を促進することができる。これにより、電池の発熱を効果的にケース2の外部に排熱する熱経路を構築するこができる。すなわち、ケース2の壁面全体を放熱面積として活用する効果的な電池冷却を実現できるのである。
また、循環通路5は、循環する空気が、ケース2を形成する複数の壁面のうち、少なくとも一つの壁面(例えば、天板20)に接触しながら流れる通路部分(例えば、天板側通路51)を含んでいる。この構成によれば、例えば、天板側通路51が循環通路5の一部を構成するため、循環空気が天板側通路51を流れる際に、天板20を通じてケース2の外部に放熱させることができる。このようにケース2の少なくとも一つの壁面を放熱媒質として活用することができるので、外部への放熱面積を確保でき、電池の発熱を効果的にケース2の外部に排熱する熱経路を構築するこができる。
また、循環する流体が上記通路部分(例えば、天板側通路51)を流れる際に接触する壁面(例えば、天板20)は、ケース2を形成する複数の壁面のうち、最も大きい表面積を有する壁面であることが好ましい。この構成によれば、放熱面を構成する壁面がケース2の壁面において表面積の最も大きい壁面であることにより、外部への放熱効果を大きくでき、電池冷却の効果をさらに大きくできる。このケース2には、最も大きい表面積を有する壁面が複数ある場合も含まれる。
また、循環する流体が上記通路部分(例えば、天板側通路51)を流れる際に接触する壁面は、ケース2を形成する複数の壁面のうち、ケース2の上部に位置し側板21に対して直交する面をなす上壁面(例えば、天板20)であることが好ましい。
発明者の検証によれば、電池の熱がケース2の外部に放出される一つの放熱態様として、循環通路5を流通する流体と当該流体が接触するケース2の壁面とを介した輻射伝熱によるものであることがわかっている。さらに、この輻射伝熱については、ケース2を形成する複数の面のうち、上部に位置する上壁面を介した放熱量が顕著であることがわかっている。そこで、上記構成によれば、循環通路5を循環する空気をケース2の上壁面(例えば、天板20)に接触させることにより、輻射伝熱を促進して、効果的なケース外部への放熱を実施することができる。
また、排出通路70は、所定の圧力が作用したときに開放する通路で構成されることにより、所定の圧力条件を満たした場合にケース2の内部に対する空気の流入、流出が行われる。これにより、不必要な空気の流入、排出を防止でき、騒音抑制効果を確実に得ることができる。また、この構成は、ケース2の内部の温度を低下させたくない場合には、不要な温度低下を抑制して、電池セルの温度を適温に維持することにも寄与する。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものである。
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものである。
上記実施形態の拘束バンド37は、電池積層体3の積層方向の両端部を1組のエンドプレートによって挟むことで、圧縮力を加える拘束手段に書き換えることができる。この場合、1組のエンドプレートは、交互に積層された電池セルと通路用スペーサ6とを含んで構成される電池積層体3の両側に設けられる板状の部材である。この1組のエンドプレートは、両方のエンドプレートを貫通する複数個の拘束用ボルト部材をナット締めすることによって、互いの間隔が狭まる方向に移動して、電池積層体3に対して圧縮力を加える。
拘束用ボルト部材は、一端部にボルト部を有し、他端部に所定長さの雄ねじ部を有する。各拘束用ボルト部材の雄ねじ部に螺合したナットを締め付けていくと、ボルト部とナットの間隔が狭まり、電池積層体3は1組のエンドプレートによって両側から挟み込まれる。このようにして電池積層体3には、複数個の拘束用ボルト部材による圧縮力を作用させることができる。拘束用ボルト部材は、積層された複数個の電池セルを安定した力で押圧して一体化できるように、金属、硬質の樹脂等の強度に優れた材料で形成される。
上記実施形態において、通路用スペーサ6は、その横断面形状が全体としてS字形またはコの字形の連続体を呈するものであるが、この形態に限定されない。例えば、通路用スペーサ6は、電池セルの主たる側面との接触面積が小さい波形状の横断面形状を呈するもので構成してもよい。
上記実施形態において、ケース2の内部に設けられる送風機4には、シロッコファンの他、軸流ファン、ターボファン等を用いることができる。
上記実施形態のケース2において、最も表面積の大きい壁面は、ケース2の天面に相当するが、当該壁面は、天面や底面に限定されず、側面やその他の面であってもよい。
1…電池パック
2…ケース
3…電池積層体
31,32,33…電池セル(単電池)
37…拘束バンド(拘束手段)
310,320,321,330…圧縮力作用面
312,322,332…上端面(第1の端面)
2…ケース
3…電池積層体
31,32,33…電池セル(単電池)
37…拘束バンド(拘束手段)
310,320,321,330…圧縮力作用面
312,322,332…上端面(第1の端面)
Claims (6)
- 電気的に接続される直方体状の単電池(31,32,33)を複数個積層して構成される少なくともひとつの電池積層体(3)と、
前記電池積層体を構成する前記複数個の単電池に対して積層方向に圧縮力を与えて拘束する拘束手段(37)と、
前記電池積層体及び前記拘束手段を収容するケース(2)と、
を備え、
前記単電池のそれぞれは、隣り合う単電池と対向する主たる側面であって前記拘束手段によって与えられる圧縮力を受ける圧縮力作用面(310,320,321,330)を有し、前記圧縮力作用面が鉛直方向に対して傾く姿勢で設けられ、
さらに、前記電池積層体を構成する前記複数個の単電池は、前記圧縮力作用面に直交する端面(312,322,332)が、隣の一方側の単電池よりも突出し、一方の端の単電池(31)から他方の端の単電池(33)にわたって階段状に突出するように設けられることを特徴とする電池パック。 - 前記電池積層体を複数個備え、
前記複数個の電池積層体は、鉛直方向について同じ高さに位置するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。 - 前記単電池を冷却するための流体を前記ケースの内部に流す流体駆動手段(4)と、前記隣り合う単電池の間に設けられる流体通路(52)と、を備え、
前記流体駆動手段は、前記流体をすべての前記流体通路に流通させ、かつ前記ケースの内部に循環流を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池パック。 - 前記端面は、前記単電池において上端面をなす第1の端面(312,322,332)であり、
前記単電池において下端面をなす第2の端面(312A,322A,332A)は、隣の他方側の単電池よりも突出するように、他方の端の単電池(33)から一方の端の単電池(31)にわたって階段状に突出し、
前記第2の端面を下方から支持する部材であって、前記隣り合う単電池の間に位置する貫通穴(346,347)が設けられる下部支持部材(34)を備え、
前記貫通穴は、前記流体通路に連通することを特徴とする請求項3に記載の電池パック。 - 前記電池積層体を構成する前記複数個の単電池は、前記端面の位置が前記鉛直方向について揃うように設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電池パック。
- 前記拘束手段は、前記圧縮力を与えるように、前記電池積層体における前記一方の端の単電池(31)と前記他方の端の単電池(33)とに巻きつく拘束バンド(37)であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電池パック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013143902A JP2015018643A (ja) | 2013-07-09 | 2013-07-09 | 電池パック |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=52439486
Family Applications (1)
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JP2013143902A Pending JP2015018643A (ja) | 2013-07-09 | 2013-07-09 | 電池パック |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015018643A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017217313A1 (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電装置 |
US11888172B2 (en) | 2020-01-13 | 2024-01-30 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Battery pack including oblique battery cells |
-
2013
- 2013-07-09 JP JP2013143902A patent/JP2015018643A/ja active Pending
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WO2017217313A1 (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | 株式会社Gsユアサ | 蓄電装置 |
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