JP2015017906A - 核医学診断装置および位置推定方法 - Google Patents

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Yasuhiro Noshi
康弘 熨斗
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Abstract

【課題】閾値法を用いることなく核医学画像の画素値の分布にもとづいてRIの位置を的確に推定することができる核医学診断装置および位置推定方法を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る核医学診断装置10は、被検体に投与された放射性同位元素から放射されたガンマ線にもとづいて生成された核医学画像の画素値の分布を確率密度の分布に変換する確率密度化部34と、確率密度の分布に対して所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより所定の確率密度関数の期待値を推定し、この期待値に応じて放射性同位元素の位置を推定する位置推定部35と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、核医学診断装置および位置推定方法に関する。
核医学診断装置は、放射性同位元素(Radio Isotope、以下RIという)を含む薬品(血流マーカ、トレーサ)が生体内の特定組織や臓器に選択的に取り込まれる性質を利用して、生体内に分布したRIから放射されるガンマ線を、生体外に配設されたガンマ線の検出器で検出するようになっている。
ガンマ線の検出結果は、ガンマ線の線量分布を画像化することによる核医学画像の生成や、体内臓器等の機能の診断などに利用される。このため、核医学画像をより高精度に生成するための種々の技術が開発されている。
特開2010−256176号公報
核医学画像の各画素の画素値は、各画素に対応する位置で発生したガンマ線の線量を反映した値となっている。このため、一般に、核医学画像にもとづいてRIが集積している位置や集積の様子を推定する場合には、核医学画像の画素のうち所定の閾値を超えた画素値を有する画素を用いる方法(以下、閾値法という)が利用される。
閾値法では、まず、核医学画像の画素のうち所定の閾値を超えた画素値を有する1または複数の画素が抽出される。そして、この抽出された画素を含む範囲一帯のデータに対してガウスフィッティングなどのカーブフィッティングを行うことにより、RIの集積の中心位置や集積の様子が推定される。
しかし、RIの劣化等により各RIが発生するガンマ線の線量が弱くなると、RIの集積数が十分であっても核医学画像の全ての画素の画素値が所定の閾値を下回る場合がある。この場合、閾値法では、カーブフィッティングを行うべき対象の範囲の見当が全くつかないため、核医学画像にもとづいてRIの集積の中心位置を推定することは難しい。
本発明の一実施形態に係る核医学診断装置は、上述した課題を解決するために、被検体に投与された放射性同位元素から放射されたガンマ線にもとづいて生成された核医学画像の画素値の分布を確率密度の分布に変換する確率密度化部と、確率密度の分布に対して所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより所定の確率密度関数の期待値を推定し、この期待値に応じて放射性同位元素の位置を推定する位置推定部と、を備えたものである。
本発明の一実施形態に係る核医学診断装置の一例を示す概略的なブロック図。 RIサンプルと対消滅点の分布との関係の一例を示す説明図。 従来の閾値法により核医学画像の画素値の分布にもとづいてRIの位置を推定する様子の一例を説明するための図。 本実施形態に係る核医学診断装置により核医学画像の画素値の分布にもとづいて確率密度分布をもとめ、この確率密度分布にもとづいてRIの位置を推定する様子の一例を説明するための図。 (a)は核医学画像の画素値の分布の一例を示す説明図、(b)は(a)に示す例において画素値の分布から変換された確率密度の分布の一例を示す説明図。 確率密度分布化された核医学画像(ボリュームデータ)について概念的に示す説明図。 位置推定部により、閾値法を用いることなく、確率密度の分布に対して所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより所定の確率密度関数の期待値を推定することによって自動的にRIの位置(期待値)を推定する際の様子の一例を示す説明図。 図1に示す制御部のCPUにより、閾値法を用いることなく核医学画像の画素値の分布にもとづいてRIの位置を的確に推定する際の手順を示すフローチャート。
本発明に係る核医学診断装置および位置推定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施形態に係る核医学診断装置および画像処理方法は、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)やPET(Positron Emission Tomography)などのガンマ線検出器により検出されたガンマ線の線量分布にもとづいて画像再構成を行う各種装置に適用することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る核医学診断装置10の一例を示す概略的なブロック図である。
核医学診断装置10は、ガンマ線検出部11、データ収集部12および画像処理装置13を有する。なお、画像処理装置13はデータ収集部12とデータ送受信可能に接続されていればよく、同一の部屋や建屋に設けられずともよい。
ガンマ線検出部11は、画像処理装置13に制御されて被検体の所定の撮像領域の放射性同位元素から放射されたガンマ線を検出する。
核医学診断装置10としてSPECT装置を用いる場合、ガンマ線検出部11は被検体に薬品に含まれて投与されたテクネシウムなどの放射性同位元素から放射されるガンマ線を検出する検出器である。ガンマ線検出部11としては、シンチレータ型検出器を用いてもよいし、半導体型検出器を用いてもよい。
シンチレータ型検出器を用いてガンマ線検出部11を構成する場合は、ガンマ線検出部11は、ガンマ線の入射角度を規定するためのコリメータ、コリメートされたガンマ線が入射すると瞬間的な閃光を発するシンチレータ、ライトガイド、シンチレータから射出された光を検出するための2次元に配列された複数の光電子増倍管、およびシンチレータ用電子回路などを有する。シンチレータは、たとえばタリウム活性化ヨウ化ナトリウムNaI(Tl)により構成される。
シンチレータ用電子回路は、ガンマ線が入射する事象(イベント)が発生するごとに、複数の光電子増倍管の出力にもとづいて複数の光電子増倍管により構成される検出面内におけるガンマ線の入射位置情報(位置情報)および強度情報を生成しデータ収集部12に出力する。この位置情報は、検出面内の2次元座標の情報であってもよいし、あらかじめ検出面を複数の分割領域(以下、1次セルという)に仮想的に分割しておき(たとえば1024×1024個に分割しておき)、どの1次セルに入射があったかを示す情報であってもよい。
一方、半導体型検出器を用いてガンマ線検出部11を構成する場合は、ガンマ線検出部11は、コリメータ、コリメートされたガンマ線を検出するための2次元に配列された複数のガンマ線検出用半導体素子(以下、半導体素子という)および半導体用電子回路などを有する。半導体素子は、たとえばCdTeやCdZnTe(CZT)により構成される。
半導体用電子回路は、ガンマ線が入射する事象(イベント)が発生するごとに、半導体素子の出力にもとづいて位置情報および強度情報を生成しデータ収集部12に出力する。この位置情報は、複数の半導体素子(たとえば1024×1024個)のうちのどの半導体素子に入射したかを示す情報である。
また、核医学診断装置10としてPET装置を用いる場合、ガンマ線検出部11はFDG(フルオロデオキシグルコース)などの薬品に含まれて被検体に投与された放射性同位元素から放射されるガンマ線を検出する検出器である。この場合も、ガンマ線検出部11としては、シンチレータ型検出器を用いてもよいし、半導体型検出器を用いてもよく、シンチレータ型検出器および半導体型検出器の構成は核医学診断装置10としてSPECT装置を用いる場合と同様である。
核医学診断装置10としてPET装置を用いる場合、ガンマ線検出部11を構成する複数の検出素子は、たとえば被検体の周囲を囲むように、六角形または円形に検出器カバー内に配置される。なお、複数の検出素子の配置態様はリング配列型に限られず、たとえば平板上に配列された複数の検出素子が2つ被検体を挟んで対向配置されつつ被検体の周りに回転可能に保持される2検出器対向型に配置されてもよい。また、複数の検出素子は多層のリングに配列されて隣接する層間の画像を取得可能に構成されてもよい。
すなわち、ガンマ線検出部11は、画像処理装置13に制御されて被検体の所定の撮像領域の放射性同位元素から放射されたガンマ線を検出し、イベントごとに位置情報および強度情報を出力する。また、位置情報は、1次セルのどの位置にガンマ線が入射したかを示す情報および検出面内の2次元座標の情報の少なくとも一方である。以下の説明では、ガンマ線検出部11が位置情報として検出面内のどの位置にガンマ線が入射したかを示す情報を出力する場合の例について示す。
データ収集部12は、ガンマ線検出部11の出力をたとえばリストモードで収集する。リストモードでは、ガンマ線の検出位置情報、強度情報、ガンマ線検出部11と被検体との相対位置を示す情報(ガンマ線検出部11の位置や角度など)、およびガンマ線の検出時刻がガンマ線の入射イベントごとに収集される。
画像処理装置13は、図1に示すように、入力部21、表示部22、記憶部23および制御部24を有する。
入力部21は、少なくともポインティングデバイスを含み、たとえばマウス、トラックボール、キーボード、タッチパネル、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を制御部24に出力する。
表示部22は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、制御部24の制御に従って医用画像やRI位置情報画像などの各種画像を表示する。
記憶部23は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、CPUにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。記憶部23は、制御部24により制御されて表示画素ごとの計数値や、計数値と色や輝度などの画素値とを関連付ける複数種類のルックアップテーブル(LUT)を記憶する。ここで、ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、病院基幹LANなどの無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
制御部24は、CPU、RAMおよびROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、この記憶媒体に記憶されたプログラムに従って画像処理装置13の動作を制御する。
制御部24のCPUは、ROMをはじめとする記憶媒体に記憶された位置推定プログラムおよびこのプログラムの実行のために必要なデータをRAMへロードし、このプログラムに従って閾値法(核医学画像の画素のうち所定の閾値を超えた画素値を有する画素を用いてRIの集積位置を推定する方法)を用いることなく核医学画像の画素値の分布にもとづいてRIの位置を的確に推定するための処理を実行する。
制御部24のRAMは、CPUが実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。制御部24のROMをはじめとする記憶媒体は、画像処理装置13の起動プログラム、位置推定プログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。なお、ROMをはじめとする記憶媒体は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、CPUにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
図1に示すように、制御部24のCPUは、位置推定プログラムによって、少なくともスキャン制御部31、計数分配部32、画像生成部33、確率密度化部34および位置推定部35として機能する。この各部31〜35は、RAMの所要のワークエリアをデータの一時的な格納場所として利用する。なお、これらの機能実現部は、CPUを用いることなく回路などのハードウエアロジックによって構成してもよい。
スキャン制御部31は、ユーザから入力部21を介してスキャン計画の実行指示を受けて、スキャン計画にもとづいてスキャンを実行する。この結果、被検体から放出されたガンマ線の情報がガンマ線検出部11からデータ収集部12を介して計数分配部32に与えられる。
計数分配部32は、ガンマ線の入射位置情報をガンマ線検出部11から受ける。そして、この入射位置と表示部22の表示画素とを対応させ、入射位置情報にもとづいて表示画素のそれぞれについて入射ガンマ線を光子数として計数した計数値(カウント数)を割り当てる(分配する)。
より具体的には、核医学診断装置10としてSPECT装置を用いる場合、計数分配部32は、データ収集部12から少なくとも位置情報および強度情報を取得し、波高弁別を用いて所定のエネルギーウインドウ内のエネルギーを有するイベントのみを抽出する。そして、抽出したイベントの位置情報にもとづいて表示画素のそれぞれに対して計数値を割り当てる。
また、核医学診断装置10としてPET装置を用いる場合、計数分配部32は、ガンマ線の入射時間差(対消滅ガンマ線の検出時間の差)が所定の時間ウインドウ幅(たとえば1ns以内など)にあり、かつ対消滅ガンマ線2つのそれぞれの入射エネルギーがともに所定のエネルギーウインドウ幅内にある組み合わせを抽出する。計数分配部32は、この抽出した組み合わせのリストモードデータ(同時計数情報)にもとづいて、表示画素のそれぞれに対して計数値を割り当てる。
画像生成部33は、計数分配部32から表示画素のそれぞれの計数値の情報を受ける。画像生成部33は、この計数値を用いて記憶部23に記憶されたLUTの1つ(たとえば特にユーザ指示がない場合に用いられるようデフォルト設定されたLUT)にもとづいて各表示画素の色や輝度などの画素値を求めることにより核医学画像を生成し、表示部22に表示させる。
ここで、RIの位置の推定方法について簡単に説明する。なお、以下の説明では核医学画像としてPET画像を用いる場合の例について示す。
図2は、RIサンプル40と対消滅点の分布との関係の一例を示す説明図である。
たとえばPET−CT装置では、PET装置によって再構成された核医学画像とX線CT装置によって再構成されたX線CT画像とを被検体の同一断面において取得できるようになっている。この種のPET−CT装置やSPECT−CT装置などの核医学診断装置を含む2つのモダリティを結合した装置では、両モダリティの位置精度を合わせることが重要である。
両モダリティの位置を合わせる方法の1つに、ソフトウエアによる補正方法がある。このソフトウエアによる補正方法は、両装置で画像化が可能なRIサンプル40を両装置で撮像し、核医学画像およびX線CT画像に含まれるRIサンプル40の画像の位置をソフトウエア的に画像処理により合わせることにより位置ずれを最小化する方法である。
RIサンプル40は、たとえばRIが埋め込まれたポイントソース41をゲルマニウムなどの金属材料などX線吸収材で構成された枠体42で覆ったものなどを用いることができる。RIサンプル40のポイントソース41のRIに由来する対消滅ガンマ線の発生位置(対消滅点)43は、図2に示すように、ポイントソース41の位置を中心として所定の範囲に分布して観測される。この分布は、カウント数の大小によらず、ガウス分布に従うことが知られている。
図3は、従来の閾値法により核医学画像の画素値の分布にもとづいてRIの位置を推定する様子の一例を説明するための図である。
いま、ポイントソース41のRIが新しいRIであって十分にガンマ線を発生することができるものである場合を考える。
対消滅点43は、ポイントソース41の位置を中心とした分布を有する。このため、閾値法では、まず所定の画素値閾値51を設定する。そして、対消滅点43の分布が反映された核医学画像の各画素の画素値(新しいRIに由来する画素値)52のうち、閾値51を超える値を有するものを抽出する。この抽出された画素は、ポイントソース41の位置の近傍に対応することが予想される。このため、閾値法では、対消滅点43がこの抽出された画素の範囲に期待値を有するガウス分布で分布していると仮定して、画素値52の分布に対してカーブフィッティングを行い、期待値を得る。この期待値はポイントソース41の位置を示すため、期待値に応じてポイントソース41の位置が推定できる。
ところが、ポイントソース41のRIが古いRIであって十分にガンマ線を発生することができない場合、図3に示すように、この古いRIに由来する対消滅点43の分布に対応する画素値(古いRIに由来する画素値)53が閾値51を下回ってしまうことがある。この場合、閾値法では、ガウス分布でカーブフィッティングするための期待値の初期値が与えられないため、カーブフィッティングを実行することができない。
一方、対消滅点43の分布は、カウント数の大小によらず、ガウス分布に従うことが知られている。そこで、本実施形態に係る核医学診断装置10は、閾値法を用いることなく核医学画像の画素値の分布にもとづいて確率密度分布をもとめ、この確率密度分布にもとづいて所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより対消滅点43の分布を推定する。
図4は、本実施形態に係る核医学診断装置10により核医学画像の画素値の分布にもとづいて確率密度分布をもとめ、この確率密度分布にもとづいてRIの位置を推定する様子の一例を説明するための図である。
図4に示すように、核医学診断装置10の確率密度化部34は、核医学画像の画素値の分布を確率密度61の分布に変換する。そして、位置推定部35は、この確率密度61の分布に対して所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより所定の確率密度関数の期待値62および分散63を推定し、この期待値62に応じてRIの位置を推定する。
図5(a)は核医学画像の画素値の分布の一例を示す説明図であり、(b)は(a)に示す例において画素値の分布から変換された確率密度61の分布の一例を示す説明図である。
核医学画像の画素値は、各画素の計数値に応じた値となっている。そこで、確率密度化部34は、画素値の分布を陽電子の対消滅点43の確率密度分布としてあつかうため、各画素の画素値を、図5(b)に示すような確率密度分布に変換する。
図6は、確率密度分布化された核医学画像(ボリュームデータ)について概念的に示す説明図である。
確率密度化部34が画素値の分布を確率密度分布に変換することにより、位置推定部35は、閾値法を用いることなく、確率密度分布(図5(b)参照)を入力としたシミュレーション(カーブフィッティング)によって自動的にRIの位置(期待値)を推定することができる。なお、シミュレーション(カーブフィッティング)に必要な情報は確率密度分布の情報、すなわち座標情報と各座標の存在確率を示す数とが対応した情報のみであって、実際にこの図6に示す画像が生成されるわけではなく、図6はあくまで説明の便宜上提示したイメージ図にすぎないことに注意されたい。
図7は、位置推定部35により、閾値法を用いることなく、確率密度の分布に対して所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより所定の確率密度関数の期待値を推定することによって自動的にRIの位置(期待値)を推定する際の様子の一例を示す説明図である。
図7に示すように、位置推定部35は、閾値法を用いることなく、確率密度分布(図5(b)参照)を入力とした所定の確率密度関数にもとづくシミュレーション(カーブフィッティング)によって自動的にRIの位置(期待値)を推定する。より具体的には、位置推定部35は、たとえばガウス混合モデルにもとづくEMアルゴリズムや変分ベイズなどの最尤法やK平均法などの「繰り返しの推定方法」により確率密度61の分布を自動的にクラスタリングして期待値62を推定する。
また、位置推定部35は、さらに分散63を推定し、この分散63の値が所定の範囲外の場合には、この分散63に対応する期待値62はRIの位置を示すものではないとしてRIの位置の推定候補から除外してもよい。これは、RIに由来する分布はガウス分布に従い、その分散63の値は所定の範囲内に収まることが知られているためである。期待値62が推定された分布(クラスタ)が誤検出である場合には、その分散63の値は所定の範囲を超えて異常に小さくなるまたは異常に大きくなる。したがって、位置推定部35は、分散63の値が所定の範囲内となる期待値62のみからRIの位置を推定することにより、誤検出にもとづいてRIの位置を誤って推定してしまう弊害を未然に防ぐことができる。
また、画像生成部33は、位置推定部35により推定されたRIの位置を示す画像(RI位置情報画像)として期待値62の情報を少なくとも含む画像を生成し、このRI位置情報画像を核医学画像に重畳させて表示部22に表示させてもよい。
なお、確率密度化部34によりあつかわれる核医学画像は、SUV(Standard Uptake Value)処理により正規化された核医学画像であってもよい。
次に、本実施形態に係る核医学診断装置および位置推定方法の動作の一例について説明する。
図8は、図1に示す制御部24のCPUにより、閾値法を用いることなく核医学画像の画素値の分布にもとづいてRIの位置を的確に推定する際の手順を示すフローチャートである。図8において、Sに数字を付した符号は、フローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS1において、スキャン制御部31は、ユーザから入力部21を介してスキャン計画の実行指示を受けてスキャンを実行する。そして、データ収集部12は、被検体から放出されたガンマ線の情報を計数分配部32に与える。
次に、ステップS2において、計数分配部32は、ガンマ線の入射位置情報と表示部22の表示画素とを対応させ、入射位置情報にもとづいて表示画素のそれぞれについて入射ガンマ線を光子数として計数した計数値(カウント数)を分配し、この分配情報を記憶部23に記憶させる。
次に、ステップS3において、画像生成部33は、各表示画素の計数値にもとづいて各画素の画素値を求めることにより核医学画像を生成する。なお、このとき、画像生成部33は、さらにSUV処理を行うことにより正規化した核医学画像を生成してもよい。
次に、ステップS4において、画像生成部33は、生成した核医学画像を表示部22に表示させる。
次に、ステップS5において、確率密度化部34は、画像生成部33により生成された核医学画像の画素値の分布を確率密度61の分布に変換する。
次に、ステップS6において、位置推定部35は、たとえばガウス混合モデルにもとづくEMアルゴリズムや変分ベイズなどの最尤法やK平均法などにより確率密度61の分布を自動的にクラスタリングして期待値62および分散63を推定する。
次に、ステップS7において、位置推定部35は、分散63の値が所定の範囲外である分散63に対応する期待値62をRIの位置の推定候補から除外し、残った期待値62およびこの残った期待値62に対応する分散63の情報を画像生成部33に与える。
次に、ステップS8において、画像生成部33は、期待値62および分散63の情報を含むRI位置情報画像を生成する。
そして、ステップS9において、画像生成部33は、このRI位置情報画像を核医学画像に重畳させて表示部22に表示させ、一連の手順は終了となる。
以上の手順により、閾値法を用いることなく核医学画像の画素値の分布にもとづいて対消滅点43の分布およびRIの位置を的確に推定することができる。
本実施形態に係る核医学診断装置10は、核医学画像の画素値の分布を確率密度分布化し、この確率密度分布に対して所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより自動的に期待値を推定することができる。よって、画素値、すなわちカウント数の大小によらず、期待値を推定することができる。このため、閾値法において閾値を超える画素値が存在しない核医学画像であっても、容易かつ的確に対消滅点の分布の期待値(中心位置)および分散を自動的に推定することができる。
したがって、たとえばRIが古くなるなどして十分にガンマ線を発生することができない場合であっても、核医学画像の画素値の分布にもとづいて容易かつ的確に対消滅点の分布の期待値(中心位置)および分散を自動的に推定することができる。このため、たとえばPET−CT装置の位置合わせに用いられるRIサンプルを長期間にわたって継続して使用することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
10 核医学診断装置
11 ガンマ線検出部
13 画像処理装置
22 表示部
24 制御部
33 画像生成部
34 確率密度化部
35 位置推定部
43 対消滅点
61 確率密度
62 期待値
63 分散

Claims (7)

  1. 被検体に投与された放射性同位元素から放射されたガンマ線にもとづいて生成された核医学画像の画素値の分布を確率密度の分布に変換する確率密度化部と、
    前記確率密度の分布に対して所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより前記所定の確率密度関数の期待値を推定し、この期待値に応じて前記放射性同位元素の位置を推定する位置推定部と、
    を備えた核医学診断装置。
  2. 前記位置推定部は、
    前記確率密度の分布に対して前記所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより前記所定の確率密度関数の分散をさらに推定し、この分散の値が所定の範囲外であると、この分散に対応する前記期待値を前記放射性同位元素の位置の推定候補から除外する、
    請求項1記載の核医学診断装置。
  3. 前記位置推定部は、
    前記確率密度の分布に対してガウス分布にもとづくカーブフィッティングを行うことにより前記期待値を推定し、この期待値に応じて前記放射性同位元素の位置を推定する、
    請求項1または2に記載の核医学診断装置。
  4. 前記位置推定部は、
    前記確率密度の分布に対してガウス混合モデルにもとづく繰り返しの推定方法により前記期待値を推定し、この期待値に応じて前記放射性同位元素の位置を推定する、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の核医学診断装置。
  5. 前記放射性同位元素の位置を示すRI位置情報画像を前記核医学画像に対して重畳して表示部に表示させる画像生成部、
    をさらに備えた請求項1ないし4のいずれか1項に記載の核医学診断装置。
  6. 前記確率密度化部は、
    SUV(Standard Uptake Value)処理により正規化された核医学画像の画素値の分布を確率密度の分布に変換する、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の核医学診断装置。
  7. 被検体に投与された放射性同位元素から放射されたガンマ線にもとづいて生成された核医学画像の画素値の分布を確率密度の分布に変換するステップと、
    前記確率密度の分布に対して所定の確率密度関数にもとづくカーブフィッティングを行うことにより前記所定の確率密度関数の期待値を推定するステップと、
    この期待値に応じて前記放射性同位元素の位置を推定するステップと、
    を有する位置推定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019056587A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 株式会社日立製作所 粒子線を用いた測定方法および測定システム
KR20190130097A (ko) * 2018-05-11 2019-11-21 테크밸리 주식회사 누설 선량의 모니터링 시스템

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