JP2015015040A - ライセンス元判定装置、ライセンス元判定方法、ライセンス元判定システム、及びライセンス元判定プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ライセンスの発行元が複数存在する場合であってもライセンスの導入作業の作業負担の増加を適切に抑制すること。【解決手段】ライセンス判定装置は、プログラムの起動の許否判定に電子機器が利用するライセンスデータを識別するためのライセンス識別情報ごとに、前記ライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報との対応情報を記憶した発行元情報記憶手段と、前記発行元情報の取得要求に応じ、該取得要求に指定された前記ライセンス識別情報に対応する前記発行元情報を前記発行元情報記憶手段を用いて取得し、該発行元情報を返信する発行元情報提供手段とを有する。【選択図】図3
Description
本発明は、ライセンス元判定装置、ライセンス元判定方法、ライセンス元判定システム、及びライセンス元判定プログラムに関する。
近年では、主に複合機又は融合機と呼ばれる画像形成装置において、その出荷後にアプリケーションのインストールが可能とされているものがある。斯かるアプリケーションを利用するためのライセンスを、アプリケーションの実体と分離してユーザの利用形態に合わせて提供することができればユーザにとって便宜であるばかりでなく、アプリケーションを販売する側にとってもビジネスチャンスの拡大を期待できる。
但し、多数の画像形成装置を利用しているユーザ環境において、ライセンスの導入を画像形成装置ごとに行うのは非常に煩雑であるという問題がある。そこで、特許文献1には、複数の画像形成装置に対するアプリケーションのライセンスの導入を一括して行うための技術が開示されている。
特許文献1では、ライセンスの発行元は一つ又は共通化されている場合が想定されている。これに対し、本願発明者は、アプリケーションに応じてライセンスの発行元が異なることが許容される柔軟なシステムの構築を検討している。アプリケーションに応じてライセンスの発行元が異なることが許容されれば、例えば、画像形成装置の或る時期の機種からライセンスの発行元を変えることが容易となる。
但し、ライセンスの発行元に応じて、ライセンスの取得等のための手順等が異なる可能性が高い。例えば、通信プロトコルが異なっていたり、ライセンスの取得等に必要なパラメータが異なっていたりする可能性が高い。
そうすると、ライセンスの発行元に応じたクライアントプログラムが必要になるということになる。アプリケーションのライセンスの取得作業を行うユーザは、ライセンスの発行元に応じて、クライアントプログラムを使い分ける必要があるということになる。このような作業はユーザにとって非常に負担であり、アプリケーションの販売促進に悪影響を与えかねない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、ライセンスの発行元が複数存在する場合であってもライセンスの導入作業の作業負担の増加を適切に抑制することのできるライセンス元判定装置、ライセンス元判定方法、ライセンス元判定システム、及びライセンス元判定プログラムの提供を目的とする。
そこで上記課題を解決するため、ライセンス判定装置は、プログラムの起動の許否判定に電子機器が利用するライセンスデータを識別するためのライセンス識別情報ごとに、前記ライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報との対応情報を記憶した発行元情報記憶手段と、前記発行元情報の取得要求に応じ、該取得要求に指定された前記ライセンス識別情報に対応する前記発行元情報を前記発行元情報記憶手段を用いて取得し、該発行元情報を返信する発行元情報提供手段とを有する。
このようなライセンス判定装置では、ライセンスの発行元が複数存在する場合であってもライセンスの導入作業の作業負担の増加を適切に抑制することができる。
本発明によれば、ライセンスの発行元が複数存在する場合であってもライセンスの導入作業の作業負担の増加を適切に抑制することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、第一の実施の形態におけるライセンス導入支援システムのシステム構成例を示す図である。同図のライセンス導入支援システム1において、ユーザ環境E1は、画像形成装置20のユーザのシステム環境である。例えば、ユーザ環境E1は、画像形成装置20のユーザの企業又はオフィス等に相当する。
ユーザ環境E1において、一台以上の画像形成装置20及び機器管理装置10等は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク30(有線又は無線の別は問わない。)を介して接続されている。画像形成装置20は、印刷、スキャン、コピー、及びファクス送受信等のうちの複数の機能を一台の筐体において実現する複合機であり、電子機器の一例である。画像形成装置20は、プログラムコンポーネント(以下、単に「コンポーネント」という。)を追加又は更新することにより随時機能拡張等を図ることができる。
機器管理装置10は、ユーザ環境E1における画像形成装置20において動作するコンポーネントや当該コンポーネントのライセンス(使用権限)の取得及び導入等を一括して行うPC(Personal Computer)等のコンピュータである。本実施の形態において、機器管理装置10は、ライセンス導入支援装置の一例である。なお、ユーザ環境E1は、ユーザ数(企業又はオフィス単位のユーザ数)に応じて複数存在しうる。
機器管理装置10は、ライセンス管理サーバ50A、50B、及び50C、並びにライセンス元判定装置80とLAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワーク70を介して接続されている。
ライセンス管理サーバ50A、50B、及び50C(以下、それぞれを区別しない場合「ライセンス管理サーバ50」という。)は、ユーザによって購入されたコンポーネントのライセンスの発行元として機能するコンピュータである。同図では、三つのライセンス管理サーバ50が配置されている例が示されているが、二つであってもよいし、四つ以上であってもよい。複数のライセンス管理サーバ50が配置されているのは、負荷分散のためではない。すなわち、各ライセンス管理サーバ50は、相互に異なるライセンスの管理方式に対応する。ライセンスの管理方式とは、ライセンスの発行等に関する処理手順、又はライセンスを示すデータ(以降におけるライセンスファイル)の形式等を規定する概念である。また、ライセンスの管理方式は、ライセンスの発行に必要な、ライセンス識別子のデータ形式をも規定する。
ライセンス識別子とは、コンポーネントのライセンスの購入によってユーザに配布され、購入されたライセンスを識別するデータをいう。ライセンス識別子は、ライセンスの購入ごとに発行される。したがって、ライセンス内容が一致し、同じコンポーネントに対するライセンスであっても、ライセンス識別子の値は異なるものとなる。各ライセンス管理サーバ50は、ライセンス識別子に関連付けて、ライセンスの内容、ライセンスの使用状態(発行済みであるか否か)等を管理する。それにより、購入されたライセンスの範囲を超えるコンポーネントの使用等が適切に制限される。以下において、ライセンス識別子のことを、便宜上「プロダクトキー」と呼ぶ。なお、ライセンスの購入に応じてプロダクトキーが配布されること、プロダクトキーに関連付けられてライセンスの内容及びライセンスの使用状態等が管理されることは、ライセンスの発行元(ライセンス管理サーバ50)に拘わらず共通事項である。但し、プロダクトキーの形式は、ライセンス管理サーバ50に応じて異なりうる。
なお、各ライセンス管理サーバ50は、同一の運営主体によって運営されていてもよいし、異なる運営主体によって運営されていてもよい。
ライセンス元判定装置80は、機器管理装置10から送信される、ライセンスの発行元の問い合わせに応じ、当該問い合わせに指定されているプロダクトキー等に対応するライセンスの発行元(すなわち、ライセンス管理サーバ50)がいずれであるかを判定するコンピュータである。
図2は、本発明の実施の形態における機器管理装置のハードウェア構成例を示す図である。同図において、機器管理装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100と、補助記憶装置102と、メモリ装置103と、CPU104と、インタフェース装置105と、表示装置106と、入力装置107とを有する。
機器管理装置10での処理を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記録した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って機器管理装置10に係る機能を実現する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置106はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置107はキーボード及びマウス等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
各ライセンス管理サーバ50及びライセンス元判定装置80についても、図2と同様のハードウェア構成を有していればよい。但し、各ライセンス管理サーバ50及びライセンス元判定装置80は、必ずしも表示装置106及び入力装置107を備えていなくてもよい。
図3は、第一の実施の形態におけるライセンス導入支援システムの機能構成例を示す図である。同図において、機器管理装置10は、共通処理部11、ライセンス導入処理部12A、ライセンス導入処理部12B、及びライセンス導入処理部12C(以下、それぞれを区別しない場合、「ライセンス導入処理部12」という。)等を有する。これら各部は、機器管理装置10にインストールされたプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。
共通処理部11は、ライセンスの発行元に拘わらず共通的に必要とされる処理を実行する。同図において、共通処理部11は、要求受付部111、機器情報取得部112、発行元情報取得部113、選択部114、及び選択情報記憶部115等を含む。
要求受付部111は、画像形成装置20へのライセンスの導入要求を受け付ける。ライセンスの導入要求において、プロダクトキーと導入先の画像形成装置20とが指定される。機器情報取得部112は、画像形成装置20より機器情報を取得する。機器情報には、画像形成装置20の機種を示す機種情報や、画像形成装置20にインストールされているコンポーネントに関する情報等が含まれる。発行元情報取得部113は、ユーザによって入力されたプロダクトキーに対応するライセンスの発行元に関する情報(以下、「発行元情報」という。)をライセンス元判定装置80より取得する。選択部114は、発行元情報に対応するライセンス導入処理部12を選択し、選択されたライセンス導入処理部12に対して処理の実行を指示する。選択情報記憶部115は、選択部114が発行元情報に対応するライセンス導入処理部12を判定するための情報を、例えば、補助記憶装置102を用いて記憶する。より詳しくは、選択情報記憶部115は、発行元情報とライセンス導入処理部12との対応情報を記憶する。
各ライセンス導入処理部12は、選択部114からの指示に応じ、当該ライセンス導入処理部12が対応するライセンス管理サーバ50からのライセンスの取得処理を実行する。また、ライセンス導入処理部12は、ライセンスの導入先として指定された画像形成装置20に対するライセンスの導入処理を実行する。
なお、本実施の形態において、各ライセンス導入処理部12は、符号の末尾のアルファベット(A、B、又はC)が共通するライセンス管理サーバ50に対応する。ライセンス管理サーバ50ごとにライセンス導入処理部12が存在するのは、ライセンス管理サーバ50ごとに、ライセンスを取得するための処理手順や通信プロトコル等が異なりうるからである。また、いずれのライセンス管理サーバ50より発行されたライセンスであるかに応じて、画像形成装置20へライセンスを導入するための処理手順や通信プロトコル等も異なりうる。なお、本実施の形態においてライセンスが具現化されたデータ(ライセンスデータ)を格納するファイルをライセンスファイルという。
ライセンス元判定装置80は、発行元情報提供部81及び発行元情報記憶部82等を有する。発行元情報提供部81は、発行元情報取得部113より送信される発行元情報の取得要求に応じ、当該取得要求に指定されたプロダクトキーに係る発行元情報を返信する。発行元情報記憶部82は、プロダクトキーと発行元情報との対応情報を記憶する。
各画像形成装置20は、機種に応じて対応するライセンス管理方式が異なりうる。したがって、各画像形成装置20は、自らが対応するライセンス管理方式に応じた処理手順や通信プロトコルに従って、機器管理装置10からのライセンスファイルの導入等の受け付け等を行う。また、各画像形成装置20は、自らが対応するライセンス管理方式に応じた処理手順によって、ライセンスファイルに基づいて、自機において起動されるコンポーネントの起動の許否を判定する。
以下、第一の実施の形態のライセンス導入支援システム1の処理手順について説明する。図4は、第一の実施の形態におけるライセンスの導入処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。同図において、画像形成装置20のユーザは、コンポーネントのライセンスを購入し、当該ライセンスに係るプロダクトキーを入手済みであるとする。但し、当該ライセンスに係るライセンスファイルは、未だ画像形成装置20に導入されていない状態であるとする。
機器管理装置10の要求受付部111は、表示装置106に表示させている初期画面を介してライセンスの導入の開始指示の入力をユーザより受け付ける(S101)。続いて、要求受付部111は、画像形成装置20の一覧を含む機器選択画面を表示装置106に表示させ、ライセンスファイルの導入先とする画像形成装置20をユーザに選択させる(S102)。機器選択画面においては、複数の画像形成装置20を選択することも可能である。なお、機器選択画面では、予めそのIPアドレス及びホスト名等が補助記憶装置102に記憶されている画像形成装置20が表示対象とされる。または、要求受付部111が、ブロードキャスト等をネットワーク30上に発行することにより、ネットワーク30に接続されている画像形成装置20を自動的に検索し、検索された画像形成装置20のホスト名等を機器選択画面に表示させてもよい。
続いて、機器情報取得部112は、機器選択画面において選択された各画像形成装置20に対して機器情報の取得要求を送信する(S103)。機器情報の取得要求を受信した各画像形成装置20は、自機にインストールされているコンポーネントの一覧情報と当該画像形成装置20の機体番号及び機種情報とを含む機器情報を返信する(S104)。機体番号とは、各画像形成装置20の機体を識別するための識別情報である。機体番号は、画像形成装置20の機体ごとに一意であってもよい。また、コンポーネントの一覧情報とは、例えば、コンポーネントの識別子(以下、「コンポーネントID」という。)の一覧である。
続いて、要求受付部111は、プロダクトキー入力画面を表示装置106に表示させ、プロダプロダクトキー入力画面を介してプロダクトキーの入力をユーザより受け付ける(S105)。
続いて、発行元情報取得部113は、入力されたプロダクトキーと、ステップS104において取得された機器情報に含まれている機種情報とを指定して、発行元情報の取得要求をライセンス元判定装置80に送信する(S106)。すなわち、当該プロダクトキーに係るライセンスファイルについて、当該機種情報によって示される機種に係る画像形成装置20を導入先とする場合の適切なライセンスの発行元(すなわち、ライセンスファイルの取得先)が、ライセンス元判定装置80に問い合わされる。
続いて、ライセンス元判定装置80の発行元情報提供部81は、プロダクトキーと機種情報とに対応する発行元情報を発行元情報記憶部82より検索する(S107)。
図5は、発行元情報記憶部の構成例を示す図である。同図において、発行元情報記憶部82は、入力プロダクトキー及び機種情報の組み合わせごとに、発行元情報(発行元用プロダクトキー及び発行元URL等)を記憶している。
入力プロダクトキー及び機種情報は、発行元情報の取得要求に指定されたプロダクトキー及び機種情報と照合されるプロダクトキー及び機種情報である。なお、発行元情報の特定するための情報に機種情報が含まれているのは、同一のプロダクトキーに関して、機種に応じてライセンスの発行元が異なるケースを想定しているためである。したがって、斯かるケースが発生しえないシステム環境においては、機種情報は除去されてもよい。
発行元用プロダクトキーは、入力プロダクトキー及び機種情報の組み合わせに対応するライセンスの発行元において、当該ライセンスに関して管理しているプロダクトキーである。例えば、ライセンス管理サーバ50ごとに、プロダクトキーの番号体系が異なる場合がある。また、同一のコンポーネントであっても、当該コンポーネントのライセンスの導入先(使用先)とする画像形成装置20の機種に応じて、ライセンスの発行元が異なる場合がある。一方、市場において既に発行されているプロダクトキーに係るライセンスが、いずれの機種の画像形成装置20において使用されていない場合(ライセンスの発行を受けていない場合)がある。すなわち、当該プロダクトキーに関して、図4の処理が実行されていない場合がある。
このような状況等において、既に市場において発行され、ユーザによって入力されたプロダクトキーを解釈できない(管理対象としていない)ライセンス管理サーバ50がライセンスの発行元となる場合、当該ライセンス管理サーバ50は、当該プロダクトキーに対するライセンスを発行することができなくなってしまう。このことは、ユーザが、購入済みのライセンスキーに基づいてライセンスを使用することができなくなってしまうことを意味する。そこで、ライセンスの発行元に対応した発行元用プロダクトキーが、既に市場において発行されている可能性のあるプロダクトキー(入力プロダクトキー)に対応付けられて記憶されているのである。
なお、既に市場に発行されているプロダクトキーを理解可能なライセンス管理サーバ50に関しては、発行元用プロダクトキーは、入力プロダクトキーと同一の値が登録されている。例えば、図5における1行目、4行目、7行目のレコードがその例である。
発行元URLは、ライセンスの発行元となるライセンス管理サーバ50のURL(Uniform Resource Locator)である。発行元URLは、本実施の形態において発行元識別情報の一例である。なお、発行元識別情報は、必ずしもURLでなくてもよい。ライセンスの発行元となるライセンス管理サーバ50が利用する通信プロトコルに応じて当該ライセンス管理サーバ50を識別可能な情報であればよい。
ステップS107では、発行元情報の取得要求に指定されたプロダクトキー及び機種情報と合致する入力プロダクトキー及び機種情報を含むレコードが発行元情報記憶部82より検索される。
続いて、発行元情報提供部81は、検索されたレコードの発行元用プロダクトキー及び発行元URLを発行元情報記憶部82より取得する(S108)。続いて、発行元情報提供部81は、当該発行元用プロダクトキー及び発行元URLを含む発行元情報を、機器管理装置10に返信する(S109)。
続いて、選択部114は、受信された発行元URLと選択情報記憶部115とに基づいて、ライセンスの導入処理を委譲するライセンス導入処理部12を選択する(S110)。
図6は、選択情報記憶部の構成例を示す図である。同図において、選択情報記憶部115は、発行元URL(すなわち、ライセンスの発行元の識別情報)と、ライセンス導入処理部12との対応情報を記憶している。すなわち、選択情報記憶部115は、発行元URLごとに、ライセンス導入処理部12の識別情報を記憶している。ライセンス導入処理部12の識別情報は、例えば、機器管理装置10をライセンス導入処理部12として機能させるためのプログラムのプログラムファイル名等である。ライセンス元の増減等を考慮すると、当該プログラムは動的にリンク可能なプログラム(例えば、DLL(Dynamic Link Library)等)であることが望まし。そうすることにより、ライセンス管理サーバ50が増えた場合に、既存部分のソースコードを変更することなく、新たなライセンス管理サーバ50に対応するライセンス導入処理部12に係るプログラムを追加することができるからである。
ステップS110において、選択部114は、受信された発行元URLに対応付けられているライセンス導入処理部12を選択し、当該ライセンス導入処理部12に対して、機器情報、発行元URL、及び発行元用プロダクトキーを指定して、処理の実行を指示する。
続いて、処理の実行が指示されたライセンス導入処理部12は、自らに実装された処理手順(すなわち、自らが対応するライセンス管理方式に係る処理手順)によって、画像形成装置20へのライセンスの導入処理を実行する。
例えば、ライセンス導入処理部12Aが選択された場合、ライセンス導入処理部12Aは、発行元用プロダクトキー等を指定して、ライセンスの使用要求をライセンス管理サーバ50Aに送信する(S121)。ライセンス管理サーバ50Aは、当該プロダクトキーに係るライセンスを示すライセンスファイルを生成し、当該ライセンスファイルを返信する(S122)。ライセンス導入処理部12Aは、返信されたライセンスファイルを画像形成装置20に送信する(S123)。これによって、ユーザは、当該画像形成装置20において、当該ライセンスファイルに係るライセンスの対象であるコンポーネントを、ライセンスの範囲内(例えば、期限等)において使用することが可能となる。
また、ライセンス導入処理部12Bが選択された場合、ライセンス導入処理部12Bは、発行元用プロダクトキー等を指定して、ライセンスの使用要求をライセンス管理サーバ50Bに送信する(S131)。ライセンス管理サーバ50Bは、当該プロダクトキーに係るライセンスを示すライセンスファイルを生成し、当該ライセンスファイルを返信する(S132)。ライセンス導入処理部12Bは、返信されたライセンスファイルを画像形成装置20に送信する(S133)。これによって、ユーザは、当該画像形成装置20において、当該ライセンスファイルに係るライセンスの対象であるコンポーネントを、ライセンスの範囲内(例えば、期限等)において使用することが可能となる。
なお、ライセンス導入処理部12Cが選択された場合については示されていないが、これは便宜的なものである。ライセンス導入処理部12Cが選択された場合、ライセンス管理サーバ50Cを用いてステップS121〜S123又はS131〜S133と同様の処理が実行されればよい。
上述したように、第一の実施の形態によれば、ユーザによって入力されたプロダクトキーに基づいて、ライセンスの発行元が自動的に判定され、当該発行元からライセンスファイルが取得される。したがって、ユーザは、ライセンスの発行元がいずれであるかを意識する必要はない。具体的には、ライセンスの発行元に応じて、クライアント側のアプリケーションを使い分ける必要はない。したがって、第一の実施の形態によれば、ライセンスの発行元が複数存在する場合であってもライセンスの導入作業の作業負担の増加を適切に抑制することができる。
なお、機器管理装置10が、ライセンス元判定装置80の機能を有していてもよい。具体的には、機器管理装置10が、発行元情報提供部81及び発行元情報記憶部82を有していてもよい。
ところで、各ライセンス導入処理部12が実行する処理手順は、必ずしも共通なものではない。図4において示されているステップS121〜S123又はS131〜S133は、概要に過ぎない。すなわち、当該各ステップは、各ライセンス導入処理部12が実行する処理によって実現される、基本的な情報又はデータの流れを示したものである。したがって、当該ステップの説明は、比較的抽象度の高いものとなっている。そこで、一例として、ライセンス管理サーバ50Aによるライセンス管理方式に関して、具体的な実施形態を以下において説明する。
図7は、第二の実施の形態におけるライセンス導入支援システムのシステム構成例を示す図である。図7中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7においては、コンポーネント管理サーバ60がネットワーク70に接続されている。コンポーネント管理サーバ60は、ライセンス管理サーバ50Aによってライセンスが管理されるコンポーネントの実体等を管理するコンピュータである。第二の実施の形態において、ライセンス導入処理部12Aは、画像形成装置20へのライセンスの導入に伴って、コンポーネント管理サーバ60よりコンポーネントをダウンロードし、画像形成装置20にインストールする。したがって、第二の実施の形態では、ライセンス管理サーバ50Aに対応するコンポーネント管理サーバ60が配置されているのである。
なお、図7において、ライセンス管理サーバ50B及び50Cは図示されていないが、これは便宜的なものである。
図8は、第二の実施の形態におけるライセンス導入支援システムの機能構成例を示す図である。図8中、図3と同一部分には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。
同図において、画像形成装置20は、要求処理部21、ライセンスチェック部22、及びインストール情報管理テーブル23等を有する。要求処理部21は、機器管理装置10からの要求に応じ、機器情報の送信、コンポーネントのインストール及びライセンスファイル90の導入等を行う。
ライセンスファイル90は、ライセンス管理サーバ50Aより発行されるライセンスファイルである。ライセンスチェック部22は、コンポーネントが画像形成装置20において利用される際に、ライセンスファイル90に基づいて利用の許否を判定する。インストール管理テーブル23は、画像形成装置20にインストールされているコンポーネント等の情報を管理するテーブルであり、画像形成装置20の記憶装置に記憶されている。
ライセンス管理サーバ50Aは、ライセンス管理部51及びライセンス管理テーブル52等を有する。ライセンス管理部51は、コンポーネントに関するライセンスの発行(すなわちち、ライセンスのファイルの生成)等を行う。ライセンス管理テーブル52は、コンポーネントのライセンスの使用状態等が記録されるテーブルであり、ライセンス管理サーバ50Aの記憶装置に記憶されている。
コンポーネント管理サーバ60は、妥当性検証部61、コンポーネント管理部62、依存関係管理テーブル63、及びコンポーネント記憶部64等を有する。
妥当性検証部61は、インストール対象とされているコンポーネントの依存関係が、インストール先の画像形成装置20に既にインストールされているコンポーネント等によって解決されるか否かを依存関係管理テーブル63を参照して判定する。具体的には、妥当性検証部61は、インストール対象とされているコンポーネントの依存先のコンポーネント等が、既に画像形成装置20にインストールされているか否か等を判定する。
コンポーネント管理部62は、コンポーネント記憶部64に記録されているコンポーネントの実体(例えば、ファイル等)の管理を行う。例えば、コンポーネント管理部62は、コンポーネントのダウンロード要求の受信に応じ、当該コンポーネントをコンポーネント記憶部64より取得し、要求元に返信する。
依存関係管理テーブル63は、コンポーネント間の依存関係を示す情報が記録されたテーブルであり、コンポーネント管理サーバ60の記憶装置に記憶されている。コンポーネント記憶部64は、コンポーネント管理サーバ60の記憶装置において、コンポーネントの実体をそれぞれのコンポーネントIDに関連付けて記憶する記憶領域である。
機器管理装置10については、ライセンス導入処理部12Aに関して詳細化されている。同図において、ライセンス導入取得部Aは、妥当性確認部121、コンポーネント取得部122、ライセンス取得部123、及びインストール制御部124等を有する。
妥当性確認部121は、インストール対象とされたコンポーネントについて、インストール先とされた画像形成装置20へのインストールの妥当性の検証をコンポーネント管理サーバ60に実行させる。
コンポーネント取得部122は、インストール対象のコンポーネントをコンポーネント管理サーバ60よりダウンロード(取得)する。ライセンス取得部123は、インストール対象のコンポーネントに関するライセンスファイル90をライセンス管理サーバ50Aより取得する。インストール制御部124は、コンポーネント及びライセンスファイル90を画像形成装置20に送信する。
以下、第二の実施の形態のライセンス導入支援システム1の処理手順について説明する。第二の実施の形態では、図4において、ステップS121〜S123として簡略化して説明された箇所に対応する処理手順(すなわち、ステップS110の後にライセンス導入処理部12A等が実行する処理手順)について詳細に説明する。なお、ステップS101〜S110は、第二の実施の形態においても実行されるが、その説明は省略する。
図9は、第二の実施の形態におけるライセンスの導入処理の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
ステップS201は、機器情報が取得された(機器選択画面で選択された)画像形成装置20ごとに実行されるループ処理である。ループ処理において処理対象とされる画像形成装置20を以下、「カレント機器」という。
ステップS201−1において、妥当性確認部121は、導入対象とされているライセンスに係るコンポーネント(以下、「カレントコンポーネント」という。)のコンポーネントIDとカレント機器の機器情報とを含む妥当性の検証要求をコンポーネント管理サーバ60に送信する。ここでいう「妥当性」とは、カレントコンポーネントをカレント機器にインストールすることの妥当性をいう。コンポーネント管理サーバ60の妥当性検証部61は、妥当性検証要求の受信に応じ、依存関係管理テーブル63を参照して妥当性を検証する。
図10は、依存関係管理テーブルの構成例を示す図である。同図において、依存関係管理テーブル63は、コンポーネントごとに当該コンポーネントのコンポーネントID、及び当該コンポーネントが依存する(当該コンポーネントの依存先の)コンポーネントのコンポーネントIDが登録されている。依存先のコンポーネントのコンポーネントIDは、複数登録されていてもよい。なお、同図において、「0」は、依存先のコンポーネントが無いことを示す。
妥当性検証部61は、妥当性の検証において、カレントコンポーネントのコンポーネントIDと依存関係管理テーブル63とに基づいて、カレントコンポーネントの依存先のコンポーネント(以下、「依存先コンポーネント」という。)を特定する。依存先コンポーネントが有る場合、妥当性検証部61は、依存先コンポーネントのコンポーネントIDが機器情報に含まれているか否かを判定する。全ての依存先コンポーネントのコンポーネントIDが機器情報に含まれている場合、妥当性検証部61は、妥当性は有ると判定する。機器情報に含まれていない依存先コンポーネント(以下、「未解決コンポーネント」という。)が少なくとも一つ存在する場合、妥当性検証部61は、妥当性は無いと判定する。なお、一つのコンポーネントに対して依存先コンポーネントは複数存在しうる。また、依存関係の探索は、再帰的に行われる。
続いて、妥当性検証部61は、妥当性の検証結果を妥当性確認部121に返信する(S201−2)。妥当性が無いと判定された場合、検証結果には、未解決コンポーネントのコンポーネントIDが含まれる。
続いて、コンポーネント取得部122は、カレントコンポーネントのコンポーネントIDを指定してダウンロード要求をコンポーネント管理サーバ60に送信する(S201−3)。コンポーネント管理サーバ60のコンポーネント管理部62は、指定されたコンポーネントIDに対応するコンポーネントをコンポーネント記憶部64より取得し、取得されたコンポーネントをコンポーネント取得部122に返信する(S201−4)。また、ステップS201−2において妥当性が無い旨の検証結果が受信された場合、未解決コンポーネントに関してもダウンロードが実行される。
続いて、ライセンス取得部123は、図4のステップS109において取得されたプロダクトキー(発行元用プロダクトキー)と、カレントコンポーネントのコンポーネントIDと、カレント機器の機体番号とを指定して、ライセンスの使用要求(ライセンスファイル90の取得要求)をライセンス管理サーバ50Aに送信する(S201−5)。
ライセンス管理サーバ50Aのライセンス管理部51は、ライセンスの使用要求に含まれている情報及びライセンス管理テーブル52に基づいてライセンスファイル90を生成し、生成されたラインセンスファイル90をライセンス取得部123に返信する(S201−6)。
図11は、ライセンスファイルの構成例を示す図である。同図において、ライセンスファイル90は、コンポーネントID、機体番号、及び有効期限を含む。コンポーネントIDは、当該ライセンスファイル90によってライセンスが付与される(利用が許可される)コンポーネントのコンポーネントIDである。機体番号は、当該ライセンスファイル90によってコンポーネントIDに係るコンポーネントの利用が許可される画像形成装置20の機体番号である。有効期限は、当該ライセンスファイル90の有効期限、すなわち、当該ライセンスファイル90によって付与されるライセンスの有効期限である。
ライセンスファイル90のコンポーネントIDには、ライセンスの使用要求に含まれているプロダクトキーに係るコンポーネントIDが登録される。ライセンスファイル90の機体番号には、ライセンスの使用要求に含まれている機体番号が登録される。ライセンスファイル90の有効期限には、ライセンスの使用要求に含まれているプロダクトキー及びコンポーネントIDに対してライセンス管理テーブル52に登録されている有効期間を現時点に加算することに得られる時期(例えば、年月日)が登録される。
図12は、ライセンス管理テーブルの構成例を示す図である。同図においてライセンス管理テーブル52は、コンポーネントに関して発行されるライセンスごとに管理番号、プロダクトキー、コンポーネントID、機体番号、ステータス、ライセンス形態、ライセンス有効期間、ライセンス有効期限、及びライセンス発行日等の項目を有する。
これらの項目のうち、管理番号、プロダクトキー、コンポーネントID、ステータス、ライセンス形態、及びライセンス有効期間は、ライセンスが購入された際にライセンス管理テーブル52に記録される。すなわち、ライセンスの購入時において、コンポーネントID、ライセンス形態、及びライセンス有効期限は、ユーザによって指定される。
ライセンス形態とは、コンポーネントに関するライセンスについて売り切り型、時限ライセンス、及びトライアルライセンス等の別を示す情報である。売り切り型は、購入後無期限に使用可能なライセンスである。時限ライセンスは、所定期間に限り有効な(使用可能な)ライセンスである。トライアルライセンスは、お試し用としての使用に対するライセンスである。ライセンス有効期間は、ライセンス形態が時限ライセンス又はトライアルライセンスの場合に有効な属性であり、ライセンスが有効な期間を示す。
一方、機体番号、ライセンス有効期限、及びライセンス発行日は、ライセンスの発行(すなわち、ライセンスファイル90の発行)に応じて記録される。また、ライセンスの発行に応じて、ステータスの値も更新される。
管理番号は、ライセンス管理テーブル52に対するレコードの生成に伴って、各レコードに割り当てられる識別子(番号)である。プロダクトキー及びコンポーネントIDは上述した通りである。
機体番号には、ライセンスファイル90が発行される際に、コンポーネントを利用する機器として指定された画像形成装置20の機体番号が登録される。ステータスは、ライセンスの使用状態を示す情報である。本実施の形態において、ライセンスは、「ライセンス無し」、「チェックアウト」、及び「チェックイン」の使用状態を有する。「ライセンス無し」は、ライセンスが発行されていない状態である。チェックアウトは、ライセンスが使用されている状態である。チェックインは、ライセンスが解放されている(使用可能な)状態である。ライセンス有効期限は、ライセンスファイル90が発行される際に、ライセンス有効期間に基づいて算出されるライセンス(ライセンスファイル90)の有効期限である。ライセンス発行日は、ライセンスファイル90が発行される際に登録される、ライセンス(ライセンスファイル90)の発行日である。
なお、同図において、管理番号1〜3のレコードのプロダクトキー及びコンポーネントIDは共通する。これは、プロダクトキー「KEY001」に係る商品が、ライセンス数が3のボリュームライセンスに係る商品であることを示す。ボリュームライセンスとは、同一のコンポーネントについて、当該ボリュームライセンスにおいて指定されている台数分の複数の画像形成装置20において利用が許可されるライセンスをいう。
なお、ライセンス取得部123は、コンポーネント取得部122によるコンポーネントの取得(ダウンロード)に成功した場合にステップS201―5を実行する。すなわち、ライセンス取得部123は、コンポーネントが正常に取得できなかった場合には、ライセンスファイル90の取得は行わない。コンポーネントが取得できない場合、当該コンポーネントのインストールは不可能である。それにも拘わらず当該コンポーネントに係るライセンスファイル90が取得されてしまうと、実際には利用していないコンポーネントについてライセンスの使用が開始されたこととされてしまい、ユーザに不利益を及ぼしてしまうからである。
続いて、インストール制御部124は、ステップS201−4において未解決コンポーネントが取得されている場合、当該未解決依存コンポーネントをカレント機器に送信し、当該未解決コンポーネントのインストールをカレント機器に要求する(S201−7)。カレント機器の要求処理部21は、未解決コンポーネントをインストールし、当該未解決コンポーネントに関する情報(コンポーネントID等)をインストール情報管理テーブル23に記録する。
図13は、インストール情報管理テーブルの構成例を示す図である。同図において、インストール情報管理テーブル23には、当該画像形成装置20にインストールされているコンポーネントごとに、コンポーネントID、バージョン、アクティベーションフラグ、及び有効期限等が登録されている。
バージョンは、コンポーネントのバージョンである。アクティベーションフラグは、コンポーネントについてアクティベーションされているか否か(アクティベーション済みか否か)を示す。アクティベーションとは、ライセンスを導入し、コンポーネントを利用可能な状態とすることをいう。ライセンス有効期限は、コンポーネント関して導入されたライセンスの有効期限(ライセンスファイル90の有効期限)である。
続いて、インストール制御部124は、未解決コンポーネントのインストール結果をカレント機器に問い合わせる(S201−8)。当該問い合わせ(ポーリング)は、カレント機器においてインストールが完了し、インストール結果が返信されるまで繰り返される。
先に未解決コンポーネントをインストールさせるのは、依存先のコンポーネントがインストールされていないことによる、コンポーネントのインストールの失敗を回避するためである。
続いて、インストール制御部124は、ステップS201−4において取得されているコンポーネント(カレントコンポーネント)、及びステップS204−6において取得されているライセンスファイル90をカレント機器に送信し、当該コンポーネントのインストール及びアクティベーションをカレント機器に要求する(S201−9)。カレント機器の要求処理部21は、当該コンポーネントをインストールし、当該コンポーネントの情報(コンポーネントID等)をインストール情報管理テーブル23に記録する。また、要求処理部21は、ライセンスファイル90を所定の記憶領域に記録する。
続いて、インストール制御部124は、コンポーネントのインストール結果をカレント機器に問い合わせる(S201−10)。当該問い合わせ(ポーリング)は、カレント機器においてインストールが完了し、インストール結果が返信されるまで繰り返される。
次に、図9のステップS201−5のライセンスの使用要求に応じて、ライセンス管理サーバ50Aのライセンス管理部51によって実行される処理の詳細について説明する。
図14は、ライセンス管理部によるライセンスファイル生成処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。なお、図14では、一つのプロダクトキーを処理対象として説明する。したがって、複数のプロダクトキーが受信された場合、ステップS302以降はプロダクトキーごとに実行される。
ステップS301(図9のステップS201−5)において、ライセンス管理部51は、プロダクトキー、コンポーネントID、及び機体番号を含むライセンスの使用要求をインストール制御部124より受信する。続いて、ライセンス管理部51は、当該プロダクトキーに係るライセンスの使用の可否を判定する。具体的には、ライセンス管理部51は、受信されたプロダクトキーがライセンス管理テーブル52に登録されているか否かを確認する(S302)。プロダクトキーが登録されている場合(S302でYes)、ライセンス管理部51は、受信された機体番号と同じ機体番号が当該プロダクトキーに対してライセンス管理テーブル52に登録されているか否かを確認する(S303)。同じ機体番号が登録されていない場合(S303でNo)、ライセンス管理部51は、当該プロダクトキー及び受信されたコンポーネントIDに係るレコードの中で、ステータスが「チェックイン」のレコードがライセンス管理テーブル52に有るか否かを確認する(S304)。該当するレコードが有る場合(S304でYes)、ライセンス管理部51は、当該レコードに対して受信された機体番号を記録し、当該レコードのステータスを「チェックアウト」とする(S306)。すなわち、当該プロダクトキーに対応するライセンスは使用されていることが記録される。また、ライセンス管理部51は、当該レコードに「ライセンス有効期間」が記録されている場合(すなわち、当該レコードが時限ライセンスに対応するレコードである場合)、現在日時にライセンス有効期間を加算して得られる日時をライセンス期限として当該レコードに記録する。
続いて、ライセンス管理部51は、当該レコードにおける、コンポーネントID、機体番号、及び有効期限を含むライセンスファイル90(図11参照)を生成する(S307)。なお、ライセンスファイル90は、ライセンス管理テーブル52のレコードごと、すなわち、コンポーネントに対するライセンスごとに生成される。続いて、ライセンス管理部51は、生成されたライセンスファイル90を機器管理装置10のインストール制御部124に返信する(S308)。
一方、当該プロダクトキーに対して受信された機体番号と同じ機体番号が登録されているレコードが有る場合(S303でYes)、ライセンス管理部51は、当該レコードのステータスが「チェックイン」であるか否かを確認する(S305)。ステータスが「チェックイン」である場合(S305でYes)、ステップS306以降の処理が実行される。
また、当該プロダクトキーに係るレコードがライセンス管理テーブル52に無い場合(S302でNo)、当該プロダクトキー及び受信されたコンポーネントIDに係るレコードの中で、ステータスが「チェックイン」のレコードがライセンス管理テーブル52に無い場合(S304でNo)、又は、当該プロダクトキーに対して受信された機体番号と同じ機体番号が登録されているレコードのステータスが「チェックイン」でない場合(S305でNo)、ライセンス管理部51は、エラーを検出したとし、ライセンスファイル90の生成、すなわち、ライセンスの発行は行わない。
画像形成装置20において、ライセンスファイル90は、インストールされたコンポーネントの起動の際に実行される、ライセンスチェック部22によるライセンスチェックに利用される。すなわち、ライセンスチェック部22は、起動対象とされたコンポーネントが属するコンポーネントに対応するライセンスファイル90が存在すること、当該ライセンスファイル90の機体番号とコンポーネントが起動されようとしている画像形成装置20の機体番号とが一致すること、及び当該ライセンスファイル90の有効期限が切れてないことが満たされている場合、当該コンポーネントの起動を許可する。それ以外の場合は、当該コンポーネントの起動は許可されない。
なお、上記第二の実施の形態は、ライセンス管理サーバ50Aによるライセンス管理方式に基づく処理手順の一例を示すものである。したがって、他のライセンス管理サーバ50がライセンスの発行元となる場合は、異なる処理手順が実行されうる。例えば、第二の実施の形態では、ライセンスの導入と共にコンポーネントのインストールが自動的に実行されたが、コンポーネントのインストールは別途実行が必要とされる可能性もある。また、ライセンスファイル90の構成に関しても、ライセンスの発行元ごとに異なりうる。したがって、画像形成装置20における機能構成についても、ライセンスの発行元に応じて異なりうる。
但し、ライセンスの各発行元において共通的な事項として、ライセンス管理テーブル52のような記憶手段を利用して、ライセンスの使用状態が管理されることが挙げられる。購入されたライセンスの範囲を超えるコンポーネントの使用を抑止するためのである。
このような状況に鑑みると、第一の実施の形態を単純に実施した場合、ライセンスの範囲を超えてコンポーネントの使用が可能となってしまう可能性が考えられる。具体的には、図5の発行元情報記憶部82の1行目及び2行目には、同一の入力プロダクトキー「1111111111」に係る発行元情報が記録されている。1行目の機種情報は「A」であり、2行目の機種情報は「B」である。また、1行目の発行元URLは、ライセンス管理サーバ50Aに係るURLであり、2行目の発行元URLは、ライセンス管理サーバ50Bに係るURLである。したがって、当該入力プロダクトキーに係るライセンスの発行元は、ライセンスの導入先の画像形成装置20の機種に応じて異なることになる。なお、当該プロダクトキーに係るライセンス数(ボリューム数)は「1」であるとする。
以上のような状況において、機種Bの画像形成装置20に対して、プロダクトキー「1111111111」に係るライセンスが導入されたとする。その結果、ライセンス管理サーバ50Bでは、当該プロダクトキーに係るライセンスは使用中であることが記録される。ここで、当該ライセンスのライセンス数は「1」であるため、当該プロダクトキーに基づくライセンスのこれ以上の導入は禁止されるべきである。
しかし、ライセンス管理サーバ50Aのライセンス管理テーブル52では、当該ライセンスのステータスは「チェックイン」のままである。そうすると、仮に、機種Aの画像形成装置20に対して、当該プロダクトキーに係るライセンスの導入処理が実行されると、当該画像形成装置20には、ライセンスが導入されてしまうことになる。
そこで、このような事態の発生を抑制するため、各ライセンス管理サーバ50は、ライセンスの発行時に、自らがライセンスを発行したプロダクトキーを相互に通知するようにしてもよい。
具体的には、ライセンスの使用要求を受け付けたライセンス管理サーバ50は、当該使用要求に指定されているプロダクトキーに係る発行元情報をライセンス元判定装置80に問い合わせる。ライセンス管理サーバ50は、ライセンス元判定装置80より返信される発行元情報に係る他のライセンス管理サーバ50に、当該発行元情報に含まれている発行元用プロダクトキーを指定して、ライセンスの発行を通知する。当該通知を受けた他のライセンス管理サーバは、当該通知に指定された発行元用プロダクトキーに係る1つ分ライセンスについて使用状態とする。そうすることにより、各ライセンス管理サーバ50間において、ライセンスの使用状態に関して同期をはかることができる。その結果、ライセンスの範囲を超えたコンポーネントの使用を抑制することができる。
また、各ライセンス管理サーバ50の運営主体が異なる場合等、ライセンス管理サーバ50間の相互の情報交換の仕組みの構築が困難な場合もある。そのような場合を考慮して、次のような処理手順が実行されてもよい。
図4のステップS109において、ライセンス元判定装置80の発行元情報提供部81は、発行元情報の取得要求(S106)において指定されたプロダクトキーに係る全ての発行元情報を返信する。すなわち、返信対象とする発行元情報について、機種情報に基づく限定は行われない。
当該発行元情報を受信した機器管理装置10において、選択部114は、各発行元情報に対応する各ライセンス導入処理部12に実行指示を行う。すなわち、実行指示の対象は一つのライセンス導入処理部12に限定されない。その結果、各ライセンス導入処理部12によって並列的にライセンスの導入処理が行われる。但し、ライセンスの導入先は、図4のステップS102において選択された特定の画像形成装置20である。したがって、当該画像形成装置20の機種が機種Aである場合、ライセンス導入処理部12Aとの通信は可能であるが、他のライセンス導入処理部12との通信は行うことはできない。したがって、ライセンス導入処理部12Aに関してのみライセンスの導入が成功することになる。一方、各ライセンス導入処理部12は、既に、対応するライセンス管理サーバ50よりライセンスの発行を受けている。すなわち、各ライセンス管理サーバ50には、同一のプロダクトキーに係るライセンスが使用状態であることが記録されている。その結果、実質的に、各ライセンス管理サーバ50間において、ライセンスの使用状態に関して同期をはかることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 ライセンス導入支援システム
10 機器管理装置
11 共通処理部
12A、12B、12C ライセンス導入処理部
20 画像形成装置
21 要求処理部
22 ライセンスチェック部
23 インストール情報管理テーブル
20 画像形成装置
50A、50B、50C ライセンス管理サーバ
51 ライセンス管理部
52 ライセンス管理テーブル
60 コンポーネント管理サーバ
61 妥当性検証部
62 コンポーネント管理部
63 依存関係管理テーブル
64 コンポーネント記憶部
80 ライセンス元判定装置
81 発行元情報提供部
82 発行元情報記憶部
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
106 表示装置
107 入力装置
111 要求受付部
112 機器情報取得部
113 発行元情報取得部
114 選択部
115 選択情報記憶部
121 妥当性確認部
122 コンポーネント取得部
123 ライセンス取得部
124 インストール制御部
B バス
10 機器管理装置
11 共通処理部
12A、12B、12C ライセンス導入処理部
20 画像形成装置
21 要求処理部
22 ライセンスチェック部
23 インストール情報管理テーブル
20 画像形成装置
50A、50B、50C ライセンス管理サーバ
51 ライセンス管理部
52 ライセンス管理テーブル
60 コンポーネント管理サーバ
61 妥当性検証部
62 コンポーネント管理部
63 依存関係管理テーブル
64 コンポーネント記憶部
80 ライセンス元判定装置
81 発行元情報提供部
82 発行元情報記憶部
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
106 表示装置
107 入力装置
111 要求受付部
112 機器情報取得部
113 発行元情報取得部
114 選択部
115 選択情報記憶部
121 妥当性確認部
122 コンポーネント取得部
123 ライセンス取得部
124 インストール制御部
B バス
Claims (9)
- プログラムの起動の許否判定に電子機器が利用するライセンスデータを識別するためのライセンス識別情報ごとに、前記ライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報との対応情報を記憶した発行元情報記憶手段と、
前記発行元情報の取得要求に応じ、該取得要求に指定された前記ライセンス識別情報に対応する前記発行元情報を前記発行元情報記憶手段を用いて取得し、該発行元情報を返信する発行元情報提供手段とを有するライセンス元判定装置。 - 前記ライセンスデータの発行を受けるための第一のライセンス識別情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記第一のライセンス識別情報を指定して前記発行元情報の取得要求をネットワークを介して接続される前発行元情報提供手段に送信し、前記発行元情報提供手段より返信される前記発行元情報を受信する発行元情報取得手段と、
ネットワークを介して接続される複数のライセンス管理装置の中で前記発行元情報に係るライセンス管理装置より前記第一のライセンス識別情報に対応する前記ライセンスデータを取得し、該ライセンスデータを前記電子機器に送信するライセンス導入処理手段と、
を有する請求項1記載のライセンス元判定装置。 - 前記ライセンス導入処理手段を前記ライセンス管理装置ごとに有し、
前記発行元情報と前記ライセンス導入処理手段との対応情報を記憶した選択情報記憶手段と、
前記発行元情報取得手段によって受信された前記発行元情報に対応する前記ライセンス導入処理手段を前記選択情報記憶手段を用いて選択する選択手段とを有し、
前記選択手段によって選択された前記ライセンス導入処理手段が、前記ライセンスデータを前記ライセンス管理装置より取得し、前記電子機器に送信する請求項2記載のライセンス元判定装置。 - 前記発行元情報は、当該発行元情報に含まれる前記発行元識別情報に係る前記ライセンス管理装置に対応した第二のライセンス識別情報を含み、
前記ライセンス導入処理手段は、前記ライセンス管理装置より前記第二のライセンス識別情報に対応する前記ライセンスデータを取得する請求項2又は3記載のライセンス元判定装置。 - 前記発行元情報取得手段は、前記第一のライセンス識別情報及び該第一のライセンス識別情報に係るライセンスデータの導入先の電子機器の機種情報を指定して前記ライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報の取得要求を前記発行元情報提供手段に送信し、
前記発行元情報記憶手段は、前記第一のライセンス識別情報と前記電子機器の機種情報との組み合わせごとに前記発行元情報との対応情報を記憶し、
前記発行元情報提供手段は、前記発行元情報取得手段からの前記取得要求に応じ、該取得要求に指定された前記第一のライセンス識別情報及び前記機種情報に対応する前記発行元情報を前記発行元情報記憶手段を用いて取得し、該発行元情報を返信する請求項2乃至4いずれか一項記載のライセンス元判定装置。 - プログラムの起動の許否判定に電子機器が利用するライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報の取得要求を受信する取得要求受信手順と、
該取得要求に指定されたライセンス識別情報に対応する前記発行元情報を発行元情報記憶手段を用いて取得し、該発行元情報を返信する発行元情報提供手順とをコンピュータが実行し、
前記発行元情報記憶手段は、前記ライセンスデータを識別するためのライセンス識別情報ごとに、前記ライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報との対応情報を記憶するライセンス元判定方法。 - 1以上の電子機器と、前記電子機器にネットワークを介して接続されるライセンス元判定装置とを含むライセンス判定システムであって、
前記ライセンス元判定装置は、
プログラムの起動の許否判定に前記電子機器が利用するライセンスデータを識別するためのライセンス識別情報ごとに、前記ライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報との対応情報を記憶した発行元情報記憶手段と、
前記発行元情報の取得要求に応じ、該取得要求に指定された前記ライセンス識別情報に対応する前記発行元情報を前記発行元情報記憶手段を用いて取得し、該発行元情報を返信する発行元情報提供手段とを有するライセンス元判定システム。 - 1以上の情報処理装置を含むライセンス判定システムであって、
プログラムの起動の許否判定に電子機器が利用するライセンスデータを識別するためのライセンス識別情報ごとに、前記ライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報との対応情報を記憶した発行元情報記憶手段と、
前記発行元情報の取得要求に応じ、該取得要求に指定された前記ライセンス識別情報に対応する前記発行元情報を前記発行元情報記憶手段を用いて取得し、該発行元情報を返信する発行元情報提供手段とを有するライセンス元判定システム。 - プログラムの起動の許否判定に電子機器が利用するライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報の取得要求を受信する取得要求受信手順と、
該取得要求に指定されたライセンス識別情報に対応する前記発行元情報を発行元情報記憶手段を用いて取得し、該発行元情報を返信する発行元情報提供手順とをコンピュータに実行させ、
前記発行元情報記憶手段は、前記ライセンスデータを識別するためのライセンス識別情報ごとに、前記ライセンスデータの発行元を識別するための発行元識別情報を含む発行元情報との対応情報を記憶するライセンス元判定プログラム。
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