JP2015014444A - 集熱管 - Google Patents

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Norihito Takeuchi
範仁 竹内
覚央 松戸
Akihisa Matsudo
覚央 松戸
久保 秀人
Hideto Kubo
秀人 久保
林 裕人
Hiroto Hayashi
裕人 林
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Abstract

【課題】熱媒流通管を照射する光を遮らず、かつ加熱され難い位置にゲッタ材を保持することができる集熱管を提供する。【解決手段】集熱管10は、熱媒が流通可能な熱媒流通管11と、熱媒流通管11との間に環状真空空間12を形成する状態で熱媒流通管11の外周を覆うガラス管13と、熱媒流通管11に設けられたフランジ15と、熱媒流通管11とガラス管13との熱膨張差を吸収する熱膨張差吸収手段としてのベローズ16と、コバール製リング17と、環状真空空間12に存在する自由水素を吸着するゲッタ材19とを備えている。そして、ゲッタ材19を収容保持するゲッタ保持部20が、フランジ15の熱媒流通管11と対向する側に環状に形成された支持部18に固着され、かつゲッタ保持部20は収容されたゲッタ材19が通過不能な大きさのスリットを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、集熱管に係り、詳しくは太陽熱によって熱媒(熱媒体)を加熱する集熱管に関する。
この種の集熱管(太陽熱集熱装置)は、熱媒が流通する熱媒流通管(金属管)を太陽熱で加熱することにより熱媒を加熱してその熱を利用する場合、熱媒流通管が大気に接触した状態では、加熱された熱媒流通管の熱が大気に熱伝達されるため熱媒が効率良く加熱されない。そのため、熱媒流通管をガラス管で囲んで熱媒流通管との間に真空排気された環状空間を形成して、太陽熱で加熱された熱媒流通管の熱が大気に熱伝達されることを防止している。しかし、使用される熱媒が自由水素を放出し、放出された自由水素が熱媒流通管を貫通して環状空間に侵入するため、環状空間の真空度が低下して環状空間の熱伝導性が向上する。環状空間の熱伝導性の向上は、熱損失の増加及び集熱管の効率低下をもたらす。
環状空間内の圧力上昇を回避するため、水素を吸収(吸着)するゲッタ材を環状空間内に備えているものがある。例えば、特許文献1には、熱媒流通管の外周に、ガラス管の端部に接続した金属製のベローズを配設し、このベローズの他端を薄肉金属製の緩衝部材を介して熱媒流通管の外周面に溶接で接続し、ゲッタ材を緩衝部材上に配置することが開示されている。
特開2012−122693号公報
特許文献1ではゲッタ材の緩衝部材に対する取り付け状態に関しては何ら記載されておらず、緩衝部材に接触した状態でゲッタ材が図示されているだけである。ゲッタ材をこのように、緩衝部材に接触する状態で直接取り付けた場合、緩衝部材とゲッタ材との熱膨張量の差によってゲッタ材が緩衝部材から離脱したり、取り付け箇所が損傷したりする虞がある。また、ゲッタ材が緩衝部材に直接接続されていると、ゲッタ材が加熱されやすい。
この種の太陽熱集熱装置は、トラフ型の反射鏡で太陽光を集光して熱媒流通管を加熱し、常に太陽光が効率良く反射鏡で反射されるように、太陽の移動に従って反射鏡及び太陽熱集熱装置が揺動されるようになっている。そのため、緩衝部材から離脱したゲッタ材は、太陽熱集熱装置の揺動により環状空間内を移動してガラス管と対応する状態になったり、熱媒流通管に接触した状態になったりする。
ゲッタ材がガラス管と対応する状態になると、ガラス管を透過して熱媒流通管を照射する光の一部をゲッタ材が遮り、熱媒流通管を加熱する光量が少なくなる。また、ゲッタ材が熱媒流通管に接触した状態になると、ゲッタ材が熱媒流通管によって加熱されて水素吸着機能が低下する。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、熱媒流通管を照射する光を遮らず、かつ加熱され難い位置にゲッタ材を保持することができる集熱管を提供することにある。
上記課題を解決する集熱管は、熱媒が流通可能な熱媒流通管と、前記熱媒流通管との間に環状空間を形成する状態で前記熱媒流通管の外周を覆うガラス管と、前記熱媒流通管に設けられたフランジと、前記フランジと前記ガラス管との間に配置され、前記熱媒流通管と前記ガラス管との熱膨張差を吸収する熱膨張差吸収手段と、前記環状空間に存在する自由水素を吸着するゲッタ材とを備えた集熱管である。そして、前記ゲッタ材を収容保持するゲッタ保持部が、前記フランジの前記熱媒流通管と対向する側に環状に形成された支持部に固着され、かつ前記ゲッタ保持部は収容された前記ゲッタ材が通過不能な大きさの孔を有する。
この構成によれば、ゲッタ材を収容するゲッタ保持部は、熱媒流通管に設けられたフランジに設けられた支持部に固着されているため、ゲッタ保持部に収容されたゲッタ材は、ガラス管を透過して熱媒流通管を照射する光を遮ることはなく、熱媒流通管による加熱作用を受け難い位置に保持される。ゲッタ保持部は孔を有するため、環状空間内に存在する水素はゲッタ材が通過不能な大きさの孔を通ってゲッタ保持部内に自由に侵入してゲッタ材に吸収(吸着)される。したがって、熱媒流通管を照射する光を遮らず、かつ加熱され難い位置にゲッタ材を保持することができる。
前記孔は、スリットであることが好ましい。孔はスリットに限らず、例えば、点状の孔であってもよいが、孔の合計面積が同じ場合、スリットの方が加工が容易である。また、ゲッタ保持部は、金属板を曲げ加工して形成されるが、スリットが存在することにより、曲げ加工が容易になる。
前記支持部は、前記環状空間側に凸の状態で形成されていることが好ましい。支持部は、フランジと別部材をフランジに溶接で取り付けて設けてもよいが、フランジに凸条を一体形成する方が製造が容易である。また、凸条の向きを環状空間側に凸とすれば、ゲッタ保持部の取り付けが容易になる。
前記ゲッタ保持部は、円弧状に形成されていることが好ましい。ゲッタ保持部の長さは、収容されるゲッタ材の量により必要な長さが決まるが、長い場合、円弧状の方が直線状あるいは複数の直線部が屈曲しつつ連続する形状に比べて、ゲッタ材をゲッタ保持部内に収容する作業が容易になる。
前記ゲッタ保持部は、単位長さのものが複数設けられていることが好ましい。集熱管が必要とするゲッタ材の量は、環状空間の体積及び熱媒流通管の容積によって異なる。ゲッタ保持部として最長のものを用意しておき、ゲッタ材を必要量収容することでも対応できるが、ゲッタ材の量が少ない場合、ゲッタ保持部に不要な長さの分が無駄になる。しかし、ゲッタ保持部として単位長さのものを準備しておき、ゲッタ材の必要量に対応して使用するゲッタ保持部の数を調整することにより、不要な長さを有するゲッタ保持部を設けることが無くなる。
前記ゲッタ材は錠剤状に形成され、前記ゲッタ保持部は、前記ゲッタ材に対応した形状に形成されていることが好ましい。ここで、「ゲッタ材に対応した形状」とは、ゲッタ材がゲッタ保持部に収容された状態において、隣り合うゲッタ材との間に不要な間隔がない状態で、ゲッタ材を整列状態で収容可能な形状を意味する。この構成によれば、ゲッタ材として合金粉末を圧縮固化して錠剤状に形成したものを使用する場合、ゲッタ保持部の形状がゲッタ材の形状と関わりなく形成されている場合と異なり、ゲッタ材をゲッタ保持部に収容するのに手間が掛かったり、ゲッタ保持部に無駄な空間が多く存在する状態になったりすることを回避できる。
本発明によれば、熱媒流通管を照射する光を遮らず、かつ加熱され難い位置にゲッタ材を保持することができる。
一実施形態の集熱管をゲッタ保持部と直交する平面で切断した部分断面図。 フランジの一部破断斜視図。 ゲッタ保持部の概略斜視図。 ゲッタ保持部を製造する金属板の一部省略平面図。 別の実施形態のゲッタ保持部の配置を示す模式図。 支持部の形状の異なるフランジの部分断面図。
以下、一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、集熱管(太陽熱集熱装置)10は、熱媒が流通可能な熱媒流通管11と、熱媒流通管11との間に環状空間としての環状真空空間12を形成する状態で熱媒流通管11の外周を覆うガラス管13と、熱媒流通管11とガラス管13との熱膨張差を吸収する金属製の熱膨張差吸収手段としてベローズ16とを備えている。図1は集熱管10の一端側を示しており、集熱管10は他端側も同様(対称)に構成されている。
ガラス管13は熱媒流通管11より短く形成されている。熱媒流通管11には、ガラス管13の端部から所定量離れた位置にフランジ15が設けられている。熱媒流通管11、フランジ15及びベローズ16は、ステンレス鋼(SUS)製である。ベローズ16は、一端16aにおいてフランジ15の外周部に溶接で接続され、他端16bにおいて、コバール製リング17を介してガラス管13に接続されている。コバールは鉄にニッケル及びコバルトを配合した合金であり、熱膨張率が金属のなかで低く、硬質ガラスに近い。所謂、ハウスキーパー構造でコバール製リング17とガラス管13が接続されている。
図1及び図2に示すように、フランジ15は円環状で、中心部に熱媒流通管11が嵌挿される嵌挿孔15aを有し、嵌挿孔15aの周囲には、熱媒流通管11と対向する側に支持部18が環状に形成されている。支持部18は、環状真空空間12側に凸の状態で形成されている。詳述すると、支持部18は、フランジ15の回転中心を通る断面による断面形状が半円状の部分18aと、部分18aに連続して熱媒流通管11の延びる方向と平行に延びる部分18bとからなるように形成されている。支持部18の内側の部分18bは熱媒流通管11の外周に面で接触する様に形成されている。
集熱管10は、環状真空空間12に存在する自由水素を吸着するゲッタ材19を備えている。図1に示すように、ゲッタ材19を収容保持するゲッタ保持部20は、ベローズ16の内側に位置する状態で設けられている。ゲッタ材19は錠剤状に形成され、ゲッタ保持部20は、ゲッタ材19に対応した形状に形成されている。具体的には、ゲッタ保持部20は、ゲッタ材19を整列状態で収容可能な形状に形成されている。この実施形態では、ゲッタ材19は扁平な円柱状に形成されており、大きさは、例えば、直径が10mm程度、厚さが3〜4mm程度である。ゲッタ保持部20は、錠剤状のゲッタ材19を一列に収容可能に形成されている。ゲッタ保持部20は、フランジ15の熱媒流通管11と対向する側に形成された支持部18の外側の部分18bに固着されている。
図3に示すように、ゲッタ保持部20は、全体が円弧状に形成され、かつ図1に示すように、円弧状部の中心を通る平面による断面形状が扁平な矩形状の収容部20aと、収容部20aの内周部から延びる取付部20bとを有するように金属板を曲げ加工して形成されている。そして、ゲッタ保持部20は、取付部20bにおいてフランジ15の支持部18の外側の部分18bに溶接で固着されている。
図3に示すように、ゲッタ保持部20は、収容部20aに収容されたゲッタ材19が通過不能な大きさの孔としてのスリット21を有する。スリット21は、一定間隔で形成されている。また、円弧状のゲッタ保持部20の両端部には、収容部20a内に収容されたゲッタ材19が開口部から外部に出るのを防止する規制部20cが曲げ加工されている。スリット21は、取付部20bを除く部分に形成されており、この実施形態では、スリット21は、収容部20aの取付部20bと同一面となる部分にも、収容部20aの内部と外部とが連通する状態で形成されている。なお、規制部20cは、収容部20a内に必要量のゲッタ材19が収容された後、図3の状態に折り曲げられる。
ゲッタ保持部20は、図4に示すように、多数のスリット21が一定間隔で形成されるとともに、両端に規制部20cとなる部分を有する金属板25を曲げ加工して形成される。曲げ加工は、先ずスリット21が形成されている側を折り曲げて収容部20aを形成した後、円弧状に曲げ加工する。即ち、スリット21を有するゲッタ保持部20は、矩形状の金属板25から曲げ加工により簡単に形成することができる。一方、スリット21が形成されていない場合は、このような加工が難しく、円環状の金属板に絞り加工で収容部20aを形成した後、円環状の一部を切断除去して収容部20aの両端に規制部20cを有するゲッタ保持部20が形成される。
集熱管10の製造(組立)は、先ずゲッタ保持部20をフランジ15に溶接した後、ゲッタ材19を収容部20aに収容し、規制部20cを折り曲げてゲッタ材19が収容部20aの外への移動を規制した状態にする。次にベローズ16がゲッタ保持部20の周囲を同心状に取り囲むように、フランジ15とベローズ16とを溶接する。
一方、ガラス管13の端部にコバール製リング17を接続した後、熱媒流通管11をガラス管13に挿通し、熱媒流通管11及びガラス管13を治具で同心状態に保持する。その状態で、フランジ15、ベローズ16及びゲッタ保持部20のユニットを熱媒流通管11の一端側が貫通する状態に保持する。次に、フランジ15を部分18bにおいて熱媒流通管11に溶接し、ベローズ16のフランジ15に溶接された端部と反対側の端部をコバール製リング17に溶接する。熱媒流通管11及びガラス管13の他方の端部にも同様にしてフランジ15、ベローズ16及びゲッタ保持部20のユニットを溶接すると集熱管10が完成する。
次に前記のように構成された集熱管10の作用を説明する。
集熱管10は、熱媒流通管11に一端側から導入された熱媒が、熱媒流通管11の他端側から排出される間に熱媒流通管11からの熱伝導によって加熱され、加熱された熱媒が暖房装置、温水器、発電等に利用される。
例えば、集熱管10は、反射面が凹面の反射鏡の焦点に熱媒流通管11が位置する状態で配設される。反射鏡の性能、環境温度、熱媒の熱媒流通管11内の移動速度等によっても異なるが、熱媒流通管11の温度は400℃程度まで上昇し、ガラス管13の温度は100℃程度になる。熱媒流通管11が環状真空空間12を介してガラス管13に覆われているため、ガラス管13を通して入射した太陽光により加熱された熱媒流通管11の熱が、熱媒流通管11を流通する熱媒を効率良く加熱する。
ゲッタ材19を収容するゲッタ保持部20は、ベローズ16の内側に位置する状態で、フランジ15に設けられた支持部18に固着されているため、ゲッタ保持部20に収容されたゲッタ材19は、ガラス管13を透過して熱媒流通管11を照射する光を遮ることはなく、熱媒流通管11による加熱作用を受け難い位置に保持される。ゲッタ保持部20は孔としてのスリット21を有するため、環状真空空間12内に存在する水素はゲッタ材19が通過不能な大きさのスリット21を通ってゲッタ保持部20内に自由に侵入してゲッタ材19に吸収(吸着)される。ゲッタ保持部20は、熱媒流通管11に直接接続されずに、フランジ15の支持部18に固着されている。したがって、熱媒流通管11を照射する光を遮らず、かつ加熱され難い位置にゲッタ材19を保持することができる。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)集熱管10は、熱媒が流通可能な熱媒流通管11と、熱媒流通管11との間に環状空間(環状真空空間12)を形成する状態で熱媒流通管11の外周を覆うガラス管13と、熱媒流通管11に設けられたフランジ15と、一端がフランジ15に接続され、他端がガラス管13に接続されて熱媒流通管11とガラス管13との熱膨張差を吸収する熱膨張差吸収手段としてのベローズ16と、環状空間に存在する自由水素を吸着するゲッタ材19とを備えている。そして、ゲッタ材19を収容保持するゲッタ保持部20が、フランジ15の熱媒流通管11と対向する側に環状に形成された支持部18に固着され、かつゲッタ保持部20は収容されたゲッタ材19が通過不能な大きさの孔を有する。したがって、熱媒流通管11を照射する光を遮らず、かつ加熱され難い位置にゲッタ材19を保持することができる。
(2)ゲッタ保持部20は、ゲッタ材19が通過不能な大きさの孔としてスリット21を有する。孔はスリット21に限らず、例えば、点状の孔であってもよいが、孔の合計面積が同じ場合、スリット21の方が加工が容易である。また、ゲッタ保持部20は、金属板25を曲げ加工して形成されるが、スリット21が存在することにより、曲げ加工が容易になる。また、ゲッタ材19が孔としてのスリット21を介して環状空間に露出するので、効率よく自由水素を吸着できる。
(3)スリット21は、ゲッタ保持部20の収容部20aを形成するように折り曲げられた部分に、折り曲げ部と直交する方向に延びる状態で形成されている。したがって、収容部20aの曲げ加工がより容易になる。
(4)フランジ15に形成された支持部18は、環状空間(環状真空空間12)側に凸の状態で形成されている。支持部18は、フランジ15と別部材をフランジ15に溶接で取り付けて設けてもよいが、フランジ15に凸条を一体形成する方が製造が容易である。また、凸条の向きが環状空間側に凸のため、ゲッタ保持部20の固着が容易になる。さらに、凸条の向きが環状空間側に凸のため、ゲッタ保持部20の取付部20bと対応する箇所が外部の空気により冷却され易い。
(5)フランジ15に形成された支持部18を構成する部分18bは、フランジ15の軸方向と平行に延び、熱媒流通管11の外周に面で接触する様に形成されるため、集熱管10を組み立てる場合、フランジ15の端で接触するよりも、熱媒流通管11の端部をフランジ15に挿通した状態でフランジ15を熱媒流通管11に溶接する際、両者を同心状に保持するのが容易になる。
(6)ゲッタ保持部20は、円弧状に形成されている。ゲッタ保持部20の長さは、収容されるゲッタ材19の量により必要な長さが決まるが、長い場合、円弧状の方が直線状あるいは複数の直線部が屈曲しつつ連続する形状に比べて、ゲッタ材19をゲッタ保持部20内に収容する作業が容易になる。
(7)ゲッタ材19は錠剤状に形成され、ゲッタ保持部20は、ゲッタ材19に対応した形状に形成されている。この構成によれば、ゲッタ材19として合金粉末を圧縮固化して錠剤状に形成したものを使用する場合、ゲッタ保持部20の形状がゲッタ材19の形状と関わりなく形成されている場合と異なり、ゲッタ材19をゲッタ保持部20に収容するのに手間が掛かったり、ゲッタ保持部20に無駄な空間が多く存在する状態になったりすることを回避できる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図5に示すように、ゲッタ保持部20は、単位長さのものが複数設けられていてもよい。集熱管10が必要とするゲッタ材19の量は、環状空間(環状真空空間12)の体積及び熱媒流通管11の容積によって異なる。ゲッタ保持部20として最長のものを容易しておき、ゲッタ材19を必要量収容することでも対応できる。しかし、ゲッタ材19の量が少ない場合、ゲッタ保持部20に不要な長さの分が無駄になる。一方、ゲッタ保持部20として単位長さのものを準備しておき、ゲッタ材19の必要量に対応して使用する、即ちフランジ15に固着するゲッタ保持部20の数を調整することにより、不要な長さを有するゲッタ保持部20を設けることが回避される。図5では、ゲッタ保持部20が6個設けられているが、ゲッタ材19の必要量に応じてゲッタ保持部20の数が設定される。なお、図5は、ベローズ16とコバール製リング17との溶接部に対応する切断面において、ゲッタ保持部20側を見た断面図である。
○ 図6に示すように、支持部18は、フランジ15の回転中心を通る断面による断面形状が、環状空間(環状真空空間12)側に凸のコ字状(チャネル状)であってもよい。この場合も、断面形状が半円状の部分18aと、部分18aに連続して熱媒流通管11の延びる方向と平行に延びる部分18bとからなる形状の場合と同様の効果が得られる。
○ ゲッタ保持部20に規制部20cを設けずに、ゲッタ保持部20にゲッタ材19を収容した後、ゲッタ保持部20の端部を潰してゲッタ材19がゲッタ保持部20から外に出ないようにしてもよい。
○ 錠剤状のゲッタ材19は、扁平な円柱状に限らず、例えば、扁平な多角柱状であってもよい。特にゲッタ材19が扁平な場合は、四角柱状の方が収容部20aの収容空間の利用効率が高くなる。
○ ゲッタ材19は、錠剤状に限らず粒状であってもよい。
○ ゲッタ保持部20が有するゲッタ材19が通過不能な大きさの孔はスリット21に限らず、例えば、形状が円形、多角形、楕円等の孔であってもよい。また、スリット21と孔との両方を設けてもよい。
○ ゲッタ保持部20に設けるスリット21は、ゲッタ保持部20を金属板25から形成する際、収容部20aを形成するために金属板25を折り曲げる際、折り曲げ部を跨いで取付部20bと反対側の端部まで達するように形成されているのが好ましい。こうすることで、ゲッタ保持部20の成形に絞り加工が不要になる。
○ スリット21は、一定間隔ではなくランダムな間隔で設けてもよい。
○ ゲッタ保持部20は収容されたゲッタ材19が通過不能な大きさの孔を有すればよく、全体が金網やパンチングメタルで形成されていてもよい。パンチングメタルの場合も、スリット21を形成して、絞り加工ではなく曲げ加工でゲッタ保持部20を形成する方がゲッタ保持部20の製造が簡単である。
○ 実施の形態において支持部18は熱媒流通管11の延びる方向と平行な部分18bを有する構成に限らない。例えば平行な部分18bが無く、半円状の部分18aの曲面が熱媒流通管11の外周に接触する様にしてもよい。
○ 熱膨張差吸収手段は、ベローズ16に限らない。例えばダイアフラム等でもよい。また、コバール製リング17を省略してもよいし、別の金属を用いてもよい。
○ 環状空間は環状真空空間12に限らず、熱伝導率が空気より小さい気体(例えば、クリプトン)が環状空間に通常の大気圧と同等以上の圧力で満たされて、熱伝導率が真空と同程度の状態であってもよい。なお、「真空」とは、通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間の状態を意味する。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項2に記載の発明において、前記スリットは、前記ゲッタ保持部の前記ゲッタ材の収容部を形成するように折り曲げられた部分に、折り曲げ部と直交する方向に延びる状態で形成されている。
10…集熱管、11…熱媒流通管、13…ガラス管、15…フランジ、16…熱膨張差吸収手段としてのベローズ、18…支持部、19…ゲッタ材、20…ゲッタ保持部、21…スリット。

Claims (6)

  1. 熱媒が流通可能な熱媒流通管と、
    前記熱媒流通管との間に環状空間を形成する状態で前記熱媒流通管の外周を覆うガラス管と、
    前記熱媒流通管に設けられたフランジと、
    前記フランジと前記ガラス管との間に配置され、前記熱媒流通管と前記ガラス管との熱膨張差を吸収する熱膨張差吸収手段と、
    前記環状空間に存在する自由水素を吸着するゲッタ材と
    を備えた集熱管であって、
    前記ゲッタ材を収容保持するゲッタ保持部が、前記フランジの前記熱媒流通管と対向する側に環状に形成された支持部に固着され、かつ前記ゲッタ保持部は収容された前記ゲッタ材が通過不能な大きさの孔を有することを特徴とする集熱管。
  2. 前記孔は、スリットである請求項1に記載の集熱管。
  3. 前記支持部は、前記環状空間側に凸の状態で形成されている請求項1又は請求項2に記載の集熱管。
  4. 前記ゲッタ保持部は、円弧状に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の集熱管。
  5. 前記ゲッタ保持部は、単位長さのものが複数設けられている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の集熱管。
  6. 前記ゲッタ材は錠剤状に形成され、前記ゲッタ保持部は前記ゲッタ材に対応した形状に形成されている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の集熱管。
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