JP2015013226A - 位置補正機構付きダイヘッド - Google Patents

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慎一 江川
Shinichi Egawa
慎一 江川
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Abstract

【課題】ダイヘッドの幅方向の左右の塗工ギャップを合わせるだけでなく、ダイヘッドの塗工ロールに対する傾きを補正する機能を備えることによって均一な塗工ギャップを得ることが可能な位置補正機能付きダイヘッドを提供する。
【解決手段】塗工ロール1を介して搬送される長尺状の基材に対して塗液を1層以上積層させて多層フィルムを製造する際に用いられるダイヘッドであり、ダイヘッド本体21と、基準板22と、計測手段23と、位置情報解析手段24と、傾き量算出手段25aと、塗工ギャップ量算出手段25bと、ダイヘッド位置補正機構26a、26bと、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、基材に塗液を塗工するダイヘッドであって、詳しくはダイヘッドの位置補正機能を有することで基材の幅方向に均一に塗液を塗工可能なダイヘッドに関する。
ダイヘッドを用いてフィルム上に1以上の層を積層させて製造される多層フィルムは、近年、積層膜を構成する各層の塗工精度に対する要求が高まっている。特に塗工膜の膜厚精度に対する要求が厳しくなっており塗工幅方向におけるバラツキも極力小さくすることが望まれている。塗工幅方向に膜厚を均一にするには、ダイヘッドと塗工ロールの間隔(以下、塗工ギャップと記す)を塗工幅方向に一定にすることが重要である。
フィルムに塗液を塗工するに際し、従来の塗工ギャップを設定する方法は図1に示すようにコーティングロール1(以下、塗工ロール)と塗液を吐出するダイ6のリップとの間の塗工ギャップδ(例えば100μm程度)は同塗工ギャップδの幅方向の両端部に厚さの同じシート(ゲージ)6aおよび6b或いは、くさび状ゲージ等を挟み、その抜け具合を手の感覚で或いは挿入距離を測定して設定していた。
しかしながら、塗工ギャップは手の感覚で設定するため人により異なるばかりでなく、ロールやダイリップにゲージが接触するためコーティングにとって大切なロール表面やダイリップを傷つけるおそれもあった。
上記問題に対して、従来技術では塗工ギャップを調整する方法がある(参考文献1)。
参考文献1に示される塗工ギャップの調整方法を図2、図3に示す。図2は上面図、図3は図2のZ方向から見た側面図である。参考文献1に示される塗工ギャップの調整方法は、フィルム等に塗液を塗工するに際し、塗液吐出用ダイリップ4の先端と塗工ロール1との間の塗工ギャップ(=δ)を調整するもので、ダイ或いはその取付け台にダイリップ4に平行な基準面Aを設け、同基準面Aに対向して幅方向の両端部に測定方向の位置調整が可能なレーザ測定器2、3を設け、両端部のそれぞれのレーザ測定器と基準面Aとの間の距離LL1、LR1を測定し、両測定値LL1、LR1を一致させる。次いでレーザ測定器2、3を矢印10、11で示す方向に移動して塗工ロール1との間の距離LL2、LR2を測定し、両距離LL2、LR2を一致させるようにダイヘッド或いはその取付け台の幅方向の一端部を支点軸5として他端部を回動自在させ、ダイリップの塗工ロールに対する平行度を出すようにした塗工ギャップ調整方法である。
また、塗工ギャップδを設定する場合には、図3に示すようにレーザ測定器2、3がおのおのダイ後端部に設けた基準面Aとの間の距離LL1、LR1を測定し、レーザ測定器2、3の位置の調整により両測定値LL1、LR1を一致させ、レーザ測定器2、3と基準面A、即ちレーザ測定器2、3とダイリップ4が平行となるようにした後、次いで鎖線で示す位置からレーザ測定器2c、3cが塗工ロール1との間の距離LL2、LR2を測定し、ダイヘッド6を支点軸5を中心に回動させ、塗工ロール1に対し平行度を出すようにしている。そして塗工ギャップδは予め設定してあるダイヘッド6の寸法Wよりδ=LR2(=LL2)−(LR1(=LL1)+W)として求め、矢印7の方向に搬送される基材8上に塗工膜9を塗工することが出来る。
特開2003ー300005号公報
図2、図3に示される塗工ギャップδを設定する方法での問題点を図4を用いて説明する。図4(a)はダイヘッド6と塗工ロール1を側面から見た図で、図4(b)は図4(a)の矢印100で示される方向から見た上面図、図4(c)は図4(a)の矢印110で示される方向から見た側面図である。上記参考文献1に示される塗工ギャップδのダイヘッド6を上方から見た場合は、図4(b)に示すようにダイヘッド6と塗工ロール1が平行になっている。しかし側面から見た場合は図4(c)に示すように塗工ロール1に対してダイヘッド6が傾いているために、上記のように水平方向の調整をするだけでは均一な塗工ギャップが調整できない(幅方向の中心部の塗工ギャップはδより小さい)。
ダイヘッド交換時にダイヘッドを載せるダイ架台の機械精度だけでは、傾きが無い様に設置することは困難である。その為、ダイヘッドが塗工ロールに対して傾いて設置されている場合が多い。従って、上記方法のように幅方向の左右の塗工ギャップを合わせてもダイヘッド中央部の塗工ギャップが左右の塗工ギャップに一致せず均一な塗工ギャップを調整することができない課題があった。
そこで本発明はダイヘッドの幅方向の左右の塗工ギャップを合わせるだけでなく、ダイヘッドの塗工ロールに対する傾きを補正する機能を備えることによって均一な塗工ギャップを得ることが可能な位置補正機能付きダイヘッドを提供することを課題とする。
そこで本発明の請求項1に記載の発明は、
塗工ロールを介して搬送される長尺状の基材に対して塗液を塗工して1層以上積層させて多層フィルムを製造する際に用いられるダイヘッドにおいて、
ダイヘッド本体と、第一の基準板と第二の基準板と、第一の計測手段と第二の計測手段と、第一のアクチュエータと第二のアクチュエータと、位置情報解析手段と、ダイヘッド高さ算出手段と、塗工ギャップ量算出手段と、第一のダイヘッド位置補正機構と、第二のダイヘッド位置補正機構と、を備え、
前記第一の基準板と第二の基準板は、前記ダイヘッド本体の幅方向の左右端に取り付けられ、且つ、第一の基準板は前記第一の計測手段と塗工ロールの間の位置に取り付けられていて、第二の基準板は前記第二の計測手段と塗工ロールの間の位置に取り付けられていて、
前記第一のアクチュエータにより前記第一の計測手段を垂直方向の複数の決められた位置に位置決めをし、第二のアクチュエータにより前記第二の計測手段を垂直方向の複数の決められた位置に位置決めをし、
第一の計測手段と第二の計測手段の前記垂直方向の複数の決められた位置において、
第一の計測手段及び第二の計測手段と前記塗工ロール面までの距離(1)と、
第一の計測手段及び第二の計測手段と第一の基準板及び第二の基準板までの距離(2)と、を計測し、
前記位置情報解析手段にて前記距離(1)及び前記距離(2)から前記塗工ロールに対するダイヘッド本体の左右端の位置情報を求め、
前記ダイヘッド高さ算出手段にて前記ダイヘッド本体の左右端の位置情報から塗工ロールに対するダイヘッド本体の左右の高さの違いを算出し、前記第一のダイヘッド位置補正機構にて前記ダイヘッドの左右端の高さの違いを無くし、且つ、高さが規定値となる様に前記ダイヘッド本体を動かし、
前記塗工ギャップ量算出手段にて前記ダイヘッド本体の左右端の位置情報から塗工ロールとダイヘッド本体の左右端のギャップ量を算出し、前記第二のダイヘッド位置補正機構
にてダイヘッド本体の左右端の塗工ギャップ量が規定値となる様に前記ダイヘッド本体を動かしてダイヘッドと塗工ロールの位置関係を補正することを特徴とする位置補正機構付きダイヘッドである。
本発明の請求項2に記載の発明は、
前記第一の計測手段及び第二の計測手段は、垂直方向に移動しながら、前記塗工ロールの表面までの距離及び前記第一の基準板と第二の基準板までの距離を計測し、前記塗工ロールと前記第一の基準板と第二の基準板までの距離(X軸)と、前記第一の計測手段及び第二の計測手段の移動距離(Y軸)をX−Y座標系に変換して、前記位置情報解析手段によって塗工ロールに対するダイヘッドの位置を求めることを特徴とする請求項1に記載の位置補正機構付きダイヘッドである。
本発明の位置補正機構付きダイヘッドによれば、塗工ロールとダイヘッド本体の左右端の位置を求めることで、塗工ロールに対するダイヘッド本体の高さを調整することが可能となる。また、塗工ギャップを所望するものにすることが可能となる。その結果、幅方向の塗工ギャップを均一にすることが可能となり、幅方向の塗膜の厚みを一定にすることが出来る。
従来の塗工ギャップを設定する方法を示す図。 参考文献1に示される塗工ギャップの調整方法を示す上面図。 参考文献1に示される塗工ギャップの調整方法を示す図で、図2のZ方向から見た側面図。 塗工ギャップδを設定する方法での問題点を説明するための図。(a)は、ダイヘッド6と塗工ロール1を側面から見た図。(b)は、図4(a)の矢印100で示される方向から見た上面図。(c)は、図4(a)の矢印110で示される方向から見た側面図。 本発明の位置補正機構付きダイヘッド20の概略構成を示す図。 図5のダイヘッド本体21を矢印111の方向から見た図で、本発明に係る基準板22を説明するための図。 (a)は、本発明に係る第一の計測手段23aを説明するための図。(b)は、第二の計測手段23bを説明するための図。 本発明に係る第一の計測手段23a、第二の計測手段23bが垂直方向に移動することを示す図。(a)は、第一のアクチュエータ30aにより第一の計測手段23aを矢印27aで示す垂直方向に複数決められた位置に位置決めすることを示す図。(b)は、第二のアクチュエータ30bにより第二の計測手段23bを矢印27bで示す垂直方向に複数決められた位置に位置決めすることを示す図。 本発明に係る第一の計測手段23aによる計測方法を説明するための図。 塗工ロール1と第一の基準板までの距離(X軸)と、計測手段23aの移動距離(Y軸)をX−Y座標系に変換することを示す図。(a)は、塗工ロール1の表面までの計測データと、第一の基準板、第二の基準板までの計測データを示す図。(b)は、求められた塗工ロール1の形状34と第一の基準板の位置32aを示す図。 本発明に係るダイヘッド高さ算出手段によって前記位置情報から塗工ロールに対するダイヘッド本体の高さを算出する方法を示す図。(a)は、A側(左端)の計測データから算出された第一の基準板22aの(垂直方向の)中心と、塗工ロール1の頂点と、の垂直方向のズレ量(Y1)を示す図。(b)は、B側(右端)の計測データから算出された第二の基準板22bの(垂直方向の)中心と、塗工ロール1の頂点と、の垂直方向のズレ量(Y2)を示す図。 塗工ギャップ量算出手段によって前記位置情報から塗工ロール1とダイヘッド本体21の塗工ギャップ量を算出する方法を示す図。(a)は、A側の計測データから算出された第一の基準板22aの(垂直方向の)中心と、塗工ロール1の頂点と、の水平方向の間隔(X1)を示す図。(b)は、B側の計測データから算出された第二の基準板22bの(垂直方向の)中心と、塗工ロール1の頂点と、の水平方向の間隔(X2)を示す図。 本発明に係る第一のダイヘッド位置補正機構26aを説明するための図。(a)は、第一のダイヘッド位置補正機構26aを説明するための模式図。(b)は、塗工ロール1とダイヘッド21が平行になるように高さを補正することを示す図。 本発明に係る第二のダイヘッド位置補正機構26bを説明するための図。(a)は、第二のダイヘッド位置補正機構26bを説明するための模式図。(b)は、塗工ロール1の全幅にわたって塗工ギャップを規定値(=δ)とすることを示す図。 本発明に係るダイヘッドの位置を補正する場合のフロー図。
以下、図面を参照して本発明に係る位置補正機構付きダイヘッドを実施するための形態を説明する。
図5は本発明の位置補正機構付きダイヘッド20の概略構成を示す図である。本発明の位置補正機構付きダイヘッド20は塗工ロール1を介して搬送される図示しない長尺状の基材に対して塗液を1層以上積層させて多層フィルムを製造する際に用いられるダイヘッドであり、ダイヘッド本体21と、第一の基準板22aと第二の基準板22bと、第一の計測手段23aと第二の計測手段23bと、第一のアクチュエータ30a第一のアクチュエータ30bと、位置情報解析手段24と、ダイヘッド高さ算出手段25aと、塗工ギャップ量算出手段25bと、第一のダイヘッド位置補正機構26aと第二のダイヘッド位置補正機構26bと、を備えている。
図6は図5のダイヘッド本体21を矢印111の方向から見た図で、第一の基準板22aと第二の基準板22bを説明するための図である。第一の基準板22aと第二の基準板22bは、前記ダイヘッド本体の幅方向の左右端に取り付けられ、且つ、第一の基準板は前記第一の計測手段と塗工ロールの間の位置に取り付けられていてその形状は限定されるのもではなく、丸形、角形どちらでも良い。尚、第一の計測手段23aと第二の計測手段23bはダイヘッド本体21の幅方向の左右端に取り付けられており、第一の計測手段23aと第二の計測手段23bには例えばレーザ変位計を用いることが出来る。
第一の計測手段23aと第二の計測手段23bはダイヘッド本体21に対して塗工ロール1の反対側に設けられ、A側の第一の計測手段23aは図7(a)に示すように、
(1)第一の計測手段23aと塗工ロール1のロール面までの距離L1と、
(2)第一の計測手段23aと第一の基準板22aまでの距離L2と、を計測する。
また、B側の第二の計測手段23bは図7(b)に示すように、
(1)第二の計測手段23bと塗工ロール1のロール面までの距離R1と、
(2)第二の計測手段23bと第二の基準板22bまでの距離R2と、を計測する。
第一の計測手段23a、第二の計測手段23bはそれぞれ矢印27a、27bで示される方向に(垂直方向)に移動する機構を有し、前記第一の基準板22a、第二の基準板22bと塗工ロール1のロール面を2次元で計測する。図8は垂直方向に移動する機構を示す図で、第一のアクチュエータ30aにより前記第一の計測手段23aを矢印27aで示す垂直方向に複数決められた位置に位置決め(図8(a))をし、また第二のアクチュエータ30bにより前記第二の計測手段23bを矢印27bで示す垂直方向に複数決められた位置に位置決めすることが出来る(図8(b))。
第一の計測手段23aと第二の計測手段23bによる計測方法は同じであるから、第一の計測手段23aを例として計測方法を図9を用いて説明する。
第一の計測手段23aは矢印27aで示す垂直方向に移動しながら、塗工ロール1のロール面までの距離(1)及び第一の基準板22aまでの距離(2)を計測する。即ち、例えば第一の基準板22aの上方から基準板を経て基準板の下方に移動する。その場合、先ず塗工ロール1のロール面までの距離(1)、第一の基準板22aまでの距離(2)、更に再び塗工ロール1のロール面までの距離(1)を計測する。移動方向はこの逆であっても構わない。この場合、第一の基準板22aの取り付け位置は正確でなければならない。
計測した結果は、図10に示すように塗工ロール1のロール面と第一の基準板22aまでの距離(X軸)と、第一の計測手段23aの移動距離(Y軸)をX−Y座標系に変換して、位置情報解析手段24によって塗工ロール1の位置とダイヘッド21(正確には第一の基準板22a)の位置を求める。
位置情報解析手段24は前記(1)及び(2)の計測値L1(図9の場合は5個のL1)、L2(図9の場合は2個のL2)から塗工ロール1に対するダイヘッド本体21の位置を解析する手段である。図10(a)に示すように第一の計測手段23aによって求められた塗工ロール1のロール面までの計測データは符号31a、31bで示されるものであって、第一の基準板22aまでの計測データは符号32で示されるものとなる。第一の基準板22aで隠れた符号33の部分は一般的に用いられているスプライン補間法を用いて形状が求められる。このようにして図10(b)に示しように塗工ロール1の形状は破線34として求めることが出来、また、ダイヘッド本体21の位置は破線32aとして求めることが出来る。その結果、前記位置情報解析手段にて前記距離(1)及び前記距離(2)から前記塗工ロール1に対するダイヘッド本体21の左右端の位置情報を求めることが出来る。
ダイヘッド高さ算出手段25aは前記位置情報から塗工ロール1に対するダイヘッド本体の高さを算出する手段である。図11にダイヘッド高さ算出手段にて前記ダイヘッド本体21の左右端の位置情報から塗工ロール1対するダイヘッド本体21の左右の高さの違いを算出する方法を示す。図11(a)は、2つの計測手段の内の第一の計測手段23aによって求められたA側の計測データから算出された第一の基準板22aの(垂直方向の)中心と、塗工ロール1のロール面の頂点との垂直方向のズレ量(Y1)を示し、図11(b)は、2つの計測手段の内の第二の計測手段23bによって求められたB側の計測データから算出された第二の基準板22bの(垂直方向の)中心と、塗工ロール1のロール面の頂点と、の垂直方向のズレ量(Y2)を示す。この場合はY1>Y2であり、ダイヘッド高さ算出手段25aは(Y1―Y2)を高さの差として算出する。この場合、第一の基準板22aの(垂直方向の)中心ではなく、第一の基準板22aの上端、下端でも良いが、第一の基準板22aの上下幅と取り付け位置が正確でなければならない。
塗工ギャップ量算出手段25bは、前記位置情報から塗工ロールとダイヘッド本体の間隔(塗工ギャップ)を算出する手段である。図12に塗工ギャップ量算出手段によって前記位置情報から塗工ロール1とダイヘッド本体21の塗工ギャップ量を算出する方法を示す。図12(a)は、2つの計測手段の内の第一の計測手段23aによって求められたA側の計測データから算出された第一の基準板22aの(垂直方向の)中心と、塗工ロール
1のロール面の頂点と、の水平方向の間隔(X1)を示し、図12(b)は、2つの計測手段の内の第二の計測手段23bによって求められたB側の計測データから算出された第二の基準板22bの(垂直方向の)中心と、塗工ロール1のロール面の頂点と、の水平方向の間隔(X2)を示す。
ダイヘッド位置補正機構は上記高さを補正する第一のダイヘッド位置補正機構26aと塗工ギャップを補正する第二のダイヘッド位置補正機構26bとで構成されている。先ず、第一のダイヘッド位置補正機構26aについて説明する。図13(a)は図5の矢印111の方向から見たダイヘッド21を示し、第一のダイヘッド位置補正機構26aを説明するための模式図であって、ダイヘッド本体21の塗工ロール1に対する高さを誇張して示している。
図13(a)に示される第一のダイヘッド位置補正機構26aはダイヘッド架台40に設けられた高さ補正機構26a―1、あるいは26a−2によって、調整軸36a―1あるいは36a−2を軸としてダイヘッド本体21を矢印37a−1あるいは37a―2の方向に移動するものである。
ダイヘッド21の左右端が塗工ロール1に対して図13(a)に示されるような高さである場合は、図13(b)に示すように上記高さ算出手段25aによって求められた高さの差、即ち(Y1―Y2)の分だけ調整軸36a―1を軸として、第一のダイヘッド位置補正機構26a―1にて矢印37a−1に示す方向に駆動して、ダイヘッドの左右端の高さの違いを無くし、且つ、高さが規定値となる様に前記ダイヘッド本体21を動かし、塗工ロール1とダイヘッド21が平行になるように高さを補正する。この場合の第一のダイヘッド位置補正機構26a―1や26a−2にはピエゾアクチュエーターを用い、それに印加する電圧を制御することによって補正量を調整することが出来る。
次に、第二のダイヘッド位置補正機構26bについて説明する。図14(a)は図5の矢印101の方向から見たダイヘッド21を示し、第二のダイヘッド位置補正機構26bを説明するための模式図であって、塗工ロール1に対してダイヘッド21のA側とB側の塗工ギャップを誇張して示している。説明を容易にするため、図14(a)はダイヘッド架台40が大きく傾いているが、ダイヘッド本体21は種々の条件で傾きが発生する。
図14(a)に示される第二のダイヘッド位置補正機構26bはダイヘッド架台40に設けられた塗工ギャップ補正機構26b―1と26b−2によって、ダイヘッド本体21を矢印37b−1、37b―2の方向に移動するものである。そして、前記塗工ギャップ量算出手段26bにて前記ダイヘッド本体21の左右端の位置情報から塗工ロール1とダイヘッド本体21の左右端のギャップ量を算出し、前記第二のダイヘッド位置補正機構にてダイヘッド本体の左右端の塗工ギャップ量が規定値となる様に前記ダイヘッド本体21を移動した結果、図14(b)に示すように、塗工ロール1の全幅にわたって塗工ギャップを規定値の間隔(=δ)とすることが出来る。
以上、本発明の位置補正機構付きダイヘッドを構成する各部の説明をしたが、次にダイヘッドの位置を補正する場合のフローを図15のフロー図を用いて説明する。
先ず、ダイヘッド本体21をダイヘッド架台40へ設置する(S1)。次に第一の計測手段23a、第二の計測手段23bによってダイヘッド本体21(正確には第一の基準板22a、第二の基準板22b)と塗工ロール1までの距離を第一の計測手段22a、第二の計測手段22bによって計測する(S2)。計測したデータから位置情報解析手段によって塗工ロール1とダイヘッド本体21の位置を算出する(S3)。
求めた塗工ロール1とダイヘッド本体21の左右端の位置情報から、塗工ロール1に対するダイヘッド本体21の高さを高さ算出手段25aによって算出する(S4)。算出した高さからダイヘッド本体21の高さを第一のダイヘッド位置補正手段26aによって補正し(S5)、更に、前記第二のダイヘッド位置補正機構26bにてダイヘッド本体の左右端の塗工ギャップ量が規定値の塗工ギャップ(=δ)となる様に前記ダイヘッド本体を動かしてダイヘッドと塗工ロールの位置関係を補正する(S6)。
以上のように本発明による位置補正機構付きダイヘッドによれば、塗工ロール1に対するダイヘッド本体21を左右端の高さの差がなく、更に塗工ギャップを補正することが可能であるため、塗工ギャップを規定値にすることが可能となる。その結果、幅方向にわたって均一な膜厚の塗膜を得ることが出来る。
1・・・コーティングロール(塗工ロール)
2、3・・・レーザ測定器
2c、3c・・・移動したレーザ測定器
4・・・塗液吐出用ダイリップ
5・・・支点軸
6・・・ダイヘッド
6a、6b・・・シート(ゲージ)
7・・・基材の搬送方向
8・・・基材
9・・・塗工膜
10、11・・・レーザ測定器を移動する方向
20・・・本発明の位置補正機構付きダイヘッド
21・・・ダイヘッド本体
22・・・基準板
22a・・・A側の第一の基準板
22b・・・B側の第二の基準板
23・・・計測手段
23a・・・A側の第一の計測手段
23b・・・B側の第二の計測手段
24・・・位置情報解析手段
25a・・・高さ算出手段
25b・・・塗工ギャップ量算出手段
26a、26b・・・ダイヘッド位置補正機構
26a―1、26a−2・・・高さ補正機構
26b―1、26b−2・・・塗工ギャップ補正機構
27a、27b・・・第一の計測手段、第二の計測手段が移動する方向
30・・・アクチュエータ
31a、31b・・・計測手段によって求められた塗工ロールの表面までの計測データ
32・・・計測手段によって求められた基準板までの計測データ
32a・・・求められたダイヘッド本体(正確には基準板)の位置
33・・・基準板で隠れた部分
34・・・求められた塗工ロールの形状
36a―1、36a−2・・・調整軸
37a−1、37a―2・・・ダイヘッド本体の移動方向(高さ補正時)
37b−1、37b―2・・・ダイヘッド本体の移動方向(塗工ギャップ補正時)
40・・・ダイヘッド架台
100・・・ダイヘッドを上面から見た方向
110・・・ダイヘッドを側面から見た方向

Claims (2)

  1. 塗工ロールを介して搬送される長尺状の基材に対して塗液を塗工して1層以上積層させて多層フィルムを製造する際に用いられるダイヘッドにおいて、
    ダイヘッド本体と、第一の基準板と第二の基準板と、第一の計測手段と第二の計測手段と、第一のアクチュエータと第二のアクチュエータと、位置情報解析手段と、ダイヘッド高さ算出手段と、塗工ギャップ量算出手段と、第一のダイヘッド位置補正機構と、第二のダイヘッド位置補正機構と、を備え、
    前記第一の基準板と第二の基準板は、前記ダイヘッド本体の幅方向の左右端に取り付けられ、且つ、第一の基準板は前記第一の計測手段と塗工ロールの間の位置に取り付けられていて、第二の基準板は前記第二の計測手段と塗工ロールの間の位置に取り付けられていて、
    前記第一のアクチュエータにより前記第一の計測手段を垂直方向の複数の決められた位置に位置決めをし、第二のアクチュエータにより前記第二の計測手段を垂直方向の複数の決められた位置に位置決めをし、
    第一の計測手段と第二の計測手段の前記垂直方向の複数の決められた位置において、
    第一の計測手段及び第二の計測手段と前記塗工ロール面までの距離(1)と、
    第一の計測手段及び第二の計測手段と第一の基準板及び第二の基準板までの距離(2)と、を計測し、
    前記位置情報解析手段にて前記距離(1)及び前記距離(2)から前記塗工ロールに対するダイヘッド本体の左右端の位置情報を求め、
    前記ダイヘッド高さ算出手段にて前記ダイヘッド本体の左右端の位置情報から塗工ロールに対するダイヘッド本体の左右の高さの違いを算出し、前記第一のダイヘッド位置補正機構にて前記ダイヘッドの左右端の高さの違いを無くし、且つ、高さが規定値となる様に前記ダイヘッド本体を動かし、
    前記塗工ギャップ量算出手段にて前記ダイヘッド本体の左右端の位置情報から塗工ロールとダイヘッド本体の左右端のギャップ量を算出し、前記第二のダイヘッド位置補正機構にてダイヘッド本体の左右端の塗工ギャップ量が規定値となる様に前記ダイヘッド本体を動かしてダイヘッドと塗工ロールの位置関係を補正することを特徴とする位置補正機構付きダイヘッド。
  2. 前記第一の計測手段及び第二の計測手段は、垂直方向に移動しながら、前記塗工ロールの表面までの距離及び前記第一の基準板と第二の基準板までの距離を計測し、前記塗工ロールと前記第一の基準板と第二の基準板までの距離(X軸)と、前記第一の計測手段及び第二の計測手段の移動距離(Y軸)をX−Y座標系に変換して、前記位置情報解析手段によって塗工ロールに対するダイヘッドの位置を求めることを特徴とする請求項1に記載の位置補正機構付きダイヘッド。
JP2013139612A 2013-07-03 2013-07-03 位置補正機構付きダイヘッド Pending JP2015013226A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117884321A (zh) * 2024-03-15 2024-04-16 宁德时代新能源科技股份有限公司 涂布错位纠偏设备、涂布系统以及纠偏控制方法

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