JP2015009931A - ローラ回転不良の検出装置、コンベヤベルトユニットおよびローラ回転不良の検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ローラ回転不良の検出装置14は、コンベヤベルト11によって搬送物Xを搬送するコンベヤベルトユニット10においてコンベヤベルト11を支持する支持ローラ12、13の温度を測定する主測定部31と、主測定部31の測定結果に基づいて支持ローラ12、13の回転不良を検出する検出部33と、搬送物Xの温度、およびコンベヤベルトユニット10の外部の発熱体によって加熱される被検体の温度のうち、少なくとも一方の温度を測定する補助測定部32と、を備え、検出部33は、主測定部31の測定結果と、補助測定部32の測定結果と、に基づいて、支持ローラ12、13の回転不良を検出する。
【選択図】図1
Description
そこで、支持ローラの回転不良を検出する検出装置として、例えば下記特許文献1に記載されたような、支持ローラの温度を測定する主測定部と、主測定部の測定結果に基づいて支持ローラの回転不良を検出する検出部と、を備える構成が知られている。
本発明に係るローラ回転不良の検出装置は、コンベヤベルトによって搬送物を搬送するコンベヤベルトユニットにおいて前記コンベヤベルトを支持する支持ローラの温度を測定する主測定部と、前記主測定部の測定結果に基づいて前記支持ローラの回転不良を検出する検出部と、を備えるローラ回転不良の検出装置であって、前記搬送物の温度、および前記コンベヤベルトユニットの外部の発熱体によって加熱される被検体の温度のうち、少なくとも一方の温度を測定する補助測定部を備え、前記検出部は、前記主測定部の測定結果と、前記補助測定部の測定結果と、に基づいて、前記支持ローラの回転不良を検出することを特徴とする。
したがって、検出部が、主測定部の測定結果と、補助測定部の測定結果と、に基づいて支持ローラの回転不良を検出することで、支持ローラの温度変化のうち、搬送物や発熱体などのコンベヤベルトユニット外部の環境要因からの影響を受けた分を判別した上で、支持ローラの回転不良を検出することが可能になり、検出精度を向上させることができる。
ここで検出部が、主測定部により測定された第1ローラの温度についての測定結果と、補助測定部により測定された搬送物の温度についての測定結果と、に基づいて、第1ローラの回転不良を検出するので、搬送物からの熱が伝達され易い第1ローラの回転不良を精度良く検出することができる。
また検出部が、主測定部により測定された第2ローラの温度についての測定結果と、補助測定部により測定された被検体の温度についての測定結果と、に基づいて、第2ローラの回転不良を検出するので、発熱体からの熱が伝達され易い第2ローラの回転不良を精度良く検出することができる。
また検出部が、補助測定部により測定された被検体の温度についての測定結果から外気温測定部の測定結果を減じた場合、この算出結果(以下、第2算出結果という)に基づいて、支持ローラの温度変化のうち、発熱体から影響を受けた分を精度良く判別することができる。
したがって、検出部が、主測定部の測定結果と、補助測定部の測定結果から外気温測定部の測定結果を減じた算出結果である第1算出結果や第2算出結果と、に基づいて支持ローラの回転不良を検出することで、支持ローラの温度変化のうち、コンベヤベルトユニット外部の環境要因からの影響を受けた分を精度良く判別した上で、支持ローラの回転不良を検出することが可能になり、検出精度を一層向上させることができる。
したがって、検出工程において、主測定工程の測定結果と、補助測定工程の測定結果と、に基づいて支持ローラの回転不良を検出することで、支持ローラの温度変化のうち、搬送物や発熱体などのコンベヤベルトユニット外部の環境要因からの影響を受けた分を判別した上で、支持ローラの回転不良を検出することが可能になり、検出精度を向上させることができる。
図1および図2に示すように、コンベヤベルトユニット10は、コンベヤベルト11と、支持ローラ12、13と、ローラ回転不良の検出装置14(以下、検出装置という)と、を備えている。コンベヤベルトユニット10は、例えば高炉への鉄鉱石の投入や、採掘場における採掘物の運搬などに用いられる。
支持ローラ12、13は、コンベヤベルト11を支持する。支持ローラ12、13は、軸部材21と、ローラ本体22と、を備えている。軸部材21は、ベルト幅方向D1に延びている。ローラ本体22は、軸部材21に、図示しないベアリングを介して取り付けられている。
また図4に示すように、コンベヤベルトユニット10が、例えば採掘場における採掘物の運搬に適用される場合など、コンベヤベルト11が、屋外で用いられる場合、日光Lが、支持ローラ12、13のうち、コンベヤベルト11から上方に露出する部分に照射される。これにより、支持ローラ12、13に図示しない太陽(発熱体)からの輻射熱が伝達される。
そのため、第1ローラ12に回転不良が生じていないにも関わらず、図6に示すグラフ線T23のように、一部の期間において、第1ローラ12の温度の測定結果が前記基準値Cを超えている
この場合も、まず主測定工程、補助測定工程および外気温測定工程を前述のように実施する。このとき、搬送物Xの温度は測定しなくてもよい。
そのため、第2ローラ13に回転不良が生じていないにも関わらず、図8および図9に示すグラフ線T34のように、一部の期間において、第2ローラ13の温度の測定結果が前記基準値Cを超えている。
したがって、検出部33が、主測定部31の測定結果と、補助測定部32の測定結果と、に基づいて支持ローラ12、13の回転不良を検出することで、支持ローラ12、13の温度変化のうち、搬送物Xや太陽などのコンベヤベルトユニット10外部の環境要因からの影響を受けた分を判別した上で、支持ローラ12、13の回転不良を検出することが可能になり、検出精度を向上させることができる。
また検出部33が、主測定部31により測定された第2ローラ13の温度についての測定結果と、補助測定部32により測定されたダミーローラDRの温度についての測定結果と、に基づいて、第2ローラ13の回転不良を検出するので、太陽からの熱が伝達され易い第2ローラ13の回転不良を精度良く検出することができる。
D1 ベルト幅方向、DR ダミーローラ(被検体)、X 搬送物
Claims (5)
- コンベヤベルトによって搬送物を搬送するコンベヤベルトユニットにおいて前記コンベヤベルトを支持する支持ローラの温度を測定する主測定部と、
前記主測定部の測定結果に基づいて前記支持ローラの回転不良を検出する検出部と、を備えるローラ回転不良の検出装置であって、
前記搬送物の温度、および前記コンベヤベルトユニットの外部の発熱体によって加熱される被検体の温度のうち、少なくとも一方の温度を測定する補助測定部を備え、
前記検出部は、前記主測定部の測定結果と、前記補助測定部の測定結果と、に基づいて、前記支持ローラの回転不良を検出することを特徴とするローラ回転不良の検出装置。 - 請求項1記載のローラ回転不良の検出装置であって、
前記支持ローラには、前記コンベヤベルトのベルト幅方向の中央部を下方から支持する第1ローラと、前記第1ローラに対してベルト幅方向の外側に配置され、ベルト幅方向の外側の端部が前記コンベヤベルトから突出する第2ローラと、が備えられ、
前記検出部は、前記主測定部により測定された前記第1ローラの温度についての測定結果と、前記補助測定部により測定された前記搬送物の温度についての測定結果と、に基づいて、前記第1ローラの回転不良を検出し、
前記検出部は、前記主測定部により測定された前記第2ローラの温度についての測定結果と、前記補助測定部により測定された前記被検体の温度についての測定結果と、に基づいて、前記第2ローラの回転不良を検出することを特徴とするローラ回転不良の検出装置。 - 請求項1または2に記載のローラ回転不良の検出装置であって、
外気温を測定する外気温測定部を備え、
前記検出部は、前記主測定部の測定結果と、前記補助測定部の測定結果から前記外気温測定部の測定結果を減じた算出結果と、に基づいて、前記支持ローラの回転不良を検出することを特徴とするローラ回転不良の検出装置。 - 搬送物を搬送するコンベヤベルトと、
前記コンベヤベルトを支持する支持ローラと、
請求項1記載のローラ回転不良の検出装置と、を備えることを特徴とするコンベヤベルトユニット。 - コンベヤベルトによって搬送物を搬送するコンベヤベルトユニットにおいて前記コンベヤベルトを支持する支持ローラの温度を測定する主測定工程と、
前記主測定工程の測定結果に基づいて前記支持ローラの回転不良を検出する検出工程と、を有するローラ回転不良の検出方法であって、
前記搬送物の温度、および前記コンベヤベルトユニットの外部の発熱体によって加熱される被検体の温度のうち、少なくとも一方の温度を測定する補助測定工程を有し、
前記検出工程は、前記主測定工程の測定結果と、前記補助測定工程の測定結果と、に基づいて、前記支持ローラの回転不良を検出することを特徴とするローラ回転不良の検出方法。
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