JP2015009842A - 細口瓶の転倒防止用具 - Google Patents

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寛治 渡辺
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Abstract

【課題】本発明は、床面や棚板面に復数列に並べられた多数の細口瓶の頚部に被装して連結することによって、すべての瓶の転倒が防止できる簡便な細口瓶の転倒防止用具を提供する。【解決手段】床面又は棚板面に相互に隣接して複数列にわたって立設された多数の細口瓶の頚部に被装することによってすべての細口瓶を連絡する、該細口瓶の頚部外形に合わせた穴部を一定間隔で多数穿設された穴開きシート、又は該細口瓶の頭部を挿入しかつ頚部で係止できるよう前記頚部外形に合わせてその内側を放射状に切り込んで開口可能とした放射状切込み部を一定間隔で多数配設された切込み開口シートで構成される細口瓶の転倒防止用具による。【選択図】 図1

Description

床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶の頚部に被装、連結して転倒を防止する細口瓶の転倒防止用具に関する。
近年、酒類、醤油、果汁等の容器として紙パックやプラスチック製ボトルあるいは金属属缶の使用が増加してきてはいるが、日本酒、ワイン、ビールなどでは容器として瓶も多用されている。この瓶の保管、店頭展示にあたっての問題は、地震発生時等における転倒による破損にある。
従来この問題に対しての対策としては、輸送用の木枠やプラスチックス製のケースに詰め込んだ状態で保管するとか、高級酒などにあっては1本ずつの化粧箱に収納したり専用の包装紙にくるんだりして陳列棚に並べるとかがなされている。
しかし、上記の対策では瓶を取りだした木枠やプラスチックス製のケースを保管するためのスペースが必要とり、化粧箱や専用包装紙の制作や瓶をそれらに収納または被装するのに経費がかかることになる。
特に回収された多数の空き瓶が洗浄のために床面に相互に隣接して立設された状態の細口瓶の転倒防止に使用する簡便な転倒防止用具はないに等しい。
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであって、床面や棚板面に復数列に並べられた多数の細口瓶の頚部に被装して連結することによって、すべての瓶の転倒が容易に防止できる細口瓶の転倒防止用具を提供する。
本発明者は上記課題を下記に手段によって解決した。
(1)床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶の頚部に被装、連結して転倒を防止する細口瓶の転倒防止用具であって、該細口瓶の頚部外形に合わせた穴部が一定間隔で多数穿設された穴開きシートでなることを特徴とする細口瓶の転倒防止用具。 (2)床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶の頚部に被装、連結して転倒を防止する細口瓶の転倒防止用具であって、該細口瓶の頭部を挿入しかつ頚部で係止できるよう前記頚部外形に合わせてその内側を放射状に切り込んで開口可能とした放射状切込み部が一定間隔で多数配設された切込み開口シートでなることを特徴とする細口瓶の転倒防止用具。
(3)穴開きシートの多数の穴部が、複数列配設され、各列にそれぞれ複数個穿設されてなることを特徴とする(1)に記載の細口瓶の転倒防止具。
(4)切込み開口シートの多数の放射状切込み部が、複数列配設され、各列にそれぞれ複数個配設されてなることを特徴とする(2)に記載の細口瓶の転倒防止具。
(5)穴開きシートの多数の穴部、又は切込み開口シートの多数の放射状切込み部が、格子状又は千鳥状に配設されてなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の細口瓶の転倒防止用具。
(6)穴開きシート、又は切込み開口シートが、プラスチック製、紙製、不織布製、木製、又は金属製のものから選ばれるいずれか1つであることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の細口瓶転倒防止用具。
(7)細口瓶が、酒瓶、ワイン瓶、ビール瓶、醤油瓶、又は果汁瓶から選ばれるいずれか1つであることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の細口瓶転倒防止用具。
本発明の細口瓶の転倒防止用具によって下記の効果が発揮される。
〈1〉床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶の頚部に、該細口瓶の頚部外形に合わせた穴部を一定間隔で多数穿設された穴開きシートでなる転倒防止用具を被装することによって多数の細口瓶を連結できるので、地震等の大きな振動や揺れが発生しても、本発明の穴開きシートが多数の細口瓶同士の移動を阻止するため、簡便、容易、かつ所要経費の少ない細口瓶の転倒防止対策が提供できる。
〈2〉床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶の頚部に、該細口瓶の頭部を挿入しかつ頚部で係止できるよう前記頚部外形に合わせてその内側を放射状に切り込んで開口可能とした放射状切込み部が一定間隔で多数配設された切込み開口シートでなる転倒防止用具を被装することによって多数の細口瓶を連結できるので、地震等の大きな振動や揺れが発生しても、本発明の切込み開口シートが多数の細口瓶同士の移動を阻止するため、簡便、容易、かつ所要経費の少ない細口瓶の転倒防止対策が提供できる。
また、本発明の切込み開口シートの放射状の切込み部が、シートに複数本の切り込みを入れるだけで容易に製造でき、シ−トの切断くずも出ず経済的に優れた効果をもたらす。
〈3〉穴開きシートの多数の穴部が、複数列配設され、各列にそれぞれ複数個穿設され、また穴開きシートの多数の穴部が、格子状又は千鳥状に配設されているので、細口瓶の数や配列形状に対応した穴開きシートが得られ、簡便に使用できる。
〈4〉切込み開口シートの多数の放射状切込み部が、複数列配設され、各列にそれぞれ複数配設され、また切込み開口シートの多数の放射状切込み部が、格子状又は千鳥状に配設されているので、細口瓶の数や配列形状に対応した切込み開口シートが得られ、簡便に使用できる。
〈5〉穴開きシート、又は切込み開口シートが、プラスチック製、紙製、不織布製、木製、又は金属製のものからいずれか1つ選ぶことができるので、細口瓶の設置場所や個数、及び配列数によってより効果的な転倒防止具を選択して使用できる。
また、柔軟なプラスチックシート製、紙製、不織布製のものにあっては不使用時には折り畳んで保管できる利点がある。
〈6〉細口瓶が、酒瓶、ワイン瓶、ビール瓶、醤油瓶、又は果汁瓶のいずれかであり、これらは転倒によって破損しやすいガラス瓶が多く、本細口瓶転倒防止具によって倒壊破損による損害を軽減することができる。
本発明の細口瓶の転倒防止用具としての穴開きシートの使用状態の斜視図 多数の細口瓶の配列状態に対する穴開きシートの被装状態を示す上面図 本発明の細口瓶の転倒防止用具としての切込み開口シートの使用状態の斜視図 切込み開口シートの放射状切込み部の配設状態を示す上面図
本発明の細口瓶の転倒防止用具を実施するための形態を、2つの実施例についてそれぞれ図に基づいて説明する。
本発明の第1の実施例は、図1にその使用状態を斜視図で示す「本発明の細口瓶の転倒防止用具としての穴開きシート」である。図において1は穴開きシート、1aは穴部、2は細口瓶を示す。
本実施例の穴開きシート1は、図1に示すように、床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶2の頚部に被装、連結して転倒を防止する細口瓶の転倒防止用具であって、該細口瓶2の頚部外形に合わせた穴部1aを一定間隔で複数列にわたり、各列にそれぞれ複数個穿設されて構成されており、また穴開きシート1の多数の穴部1aは、図2(a)、(b)に示すように、格子状又は千鳥状に配設されており細口瓶の配列状態にあわせて選択使用することができる。
また穴開きシートとしては、プラスチック製、紙製、不織布製、木製、又は金属製のものであって、対象物であるの細口瓶の状況や使用場所の状態に基づいていずれか1つを選択して使用できる。
特に穴開きシートが柔軟なプラスチックシート製(例えば塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等)、紙製、不織布製のものにあっては不使用時には折り畳んで保管でき、また細口瓶2の配列に多少の乱れがあっても、細口瓶2の頚部に容易に被装でき使用勝手がよい反面、穴部1aが穴開きシートの伸縮によって変形するので瓶の配列が乱れていると、床面や棚板面の振動によって隣接する細口瓶2同士がぶつかり合いやすいことにもなる。なお紙製の穴開きシートとしては防水や強度の観点から油紙製が好ましい。
また穴開きシートがプラスチックス板製や、木製、金属製の硬質のものであっては、多数の細口瓶2をその頚部で確実強固に連結できる反面、多数の細口瓶2への被装が容易でなく、また不使用時の保管スペースが必要となる不便さが残る。そこで、硬質の板状穴開きシート1においてはいずれか一方の中心線沿って2分割した後その分離面を蝶番等で接続して、2つ折り可能に形成し、多数の細口瓶2への被装を容易にするとともに保管スペースの減少を図ることが好ましい。
本発明の第2の実施例は、図3にその使用状態を斜視図で示す「本発明の細口瓶の転倒防止用具としての切込み開口シート」である。図において2は細口瓶、3は切込み開口シート、3aは放射状切込み部を示す。
本実施例の切込み開口シート3は、図3に示すように、床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶2の頚部に被装、連結して転倒を防止する細口瓶の転倒防止用具であって、該細口瓶の頭部を挿入しかつ頚部で係止できるよう前記頚部外形に合わせてその内側を放射状に切り込んで開口可能とした放射状切込み部が一定間隔でで複数列にわたり、各列にそれぞれ複数個配設されて構成されており、また切込み開口シート3の多数の放射状切込み部3aは、図4(a)、(b)に示すように、格子状又は千鳥状に配設されており細口瓶の配列状態にあわせて選択使用することができる。
また、本発明の細口瓶の転倒防止用具おしては、プラスチック製、紙製、不織布製、木製、又は金属製のものが考えられるが、放射状切込み部3aに細口瓶の頭部を挿入して放射状切込み部3aを開口する本実施例の切込み開口シート3に合っては、柔軟なプラスチックシート製(例えば塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等)、紙製、不織布製のものが好ましい。
本発明の細口瓶の転倒防止用具である穴開きシート2又は切り込み開口シート3の使用対象の細口瓶が、酒瓶、ワイン瓶、ビール瓶、醤油瓶、又は果汁瓶から選ばれるいずれか1つであることから、それぞれ異なる種別の瓶に適合できるよう、穴開きシート1に穿設される穴部1a、又は切り込み開口しシート3に配設された放射状切込み部3aはその頚部の径、及び穴部1a相互間の間隔を被装する瓶の頚部の径及び胴体部の径に合わせ、複数種準備しておくことが要となる。
1:穴開きシート
1a:穴部
2:細口瓶
3:切込み開口シート
3a:放射状切込み部

Claims (7)

  1. 床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶の頚部に被装、連結して転倒を防止する細口瓶の転倒防止用具であって、該細口瓶の頚部外形に合わせた穴部が一定間隔で多数穿設された穴開きシートでなることを特徴とする細口瓶の転倒防止用具。
  2. 床面又は棚板面に相互に隣接して立設された多数の細口瓶の頚部に被装、連結して転倒を防止する細口瓶の転倒防止用具であって、該細口瓶の頭部を挿入しかつ頚部で係止できるよう前記頚部外形に合わせてその内側を放射状に切り込んで開口可能とした放射状切込み部が一定間隔で多数配設された切込み開口シートでなることを特徴とする細口瓶の転倒防止用具。
  3. 穴開きシートの多数の穴部、複数列配設され、各列にそれぞれ複数個穿設されてなることを特徴とする請求項1に記載の細口瓶の転倒防止具。
  4. 切込み開口シートの多数の放射状切込み部が、複数列配設され、各列にそれぞれ複数個配設されてなることを特徴とする請求項2に記載の細口瓶の転倒防止具。
  5. 穴開きシートの多数の穴部、又は切込み開口シートの多数の放射状の切込み部が、格子状又は千鳥状に配設されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の細口瓶の転倒防止用具。
  6. 穴開きシート、又は切込み開口シートが、プラスチック製、紙製、不織布製、木製、又は金属製のものから選ばれるいずれか1つであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の細口瓶転倒防止用具。
  7. 細口瓶が、酒瓶、ワイン瓶、ビール瓶、醤油瓶、又は果汁瓶から選ばれるいずれか1つであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の細口瓶転倒防止用具。
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