JP2015001967A - エッジ検出装置およびエッジ検出方法 - Google Patents

エッジ検出装置およびエッジ検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズに強く、エッジ検出感度が高いエッジ検出装置を提供することである。【解決手段】本発明にかかるエッジ検出装置1は、入力画像21に対してエッジ判定対象画素31を設定する対象画素設定部11と、分離度算出領域32および閾値設定領域33をそれぞれ設定する領域設定部12と、閾値設定領域33に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定する閾値設定部13と、第1の閾値を用いて分離度算出領域32に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類する領域分類部14と、第1および第2のクラスの分離度を算出する分離度算出部15と、算出された分離度を用いてエッジ判定対象画素31のエッジ判定を行うエッジ判定部16と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明はエッジ検出装置およびエッジ検出方法に関する。
画像処理技術において、エッジ検出技術は基本的な要素技術である。これはエッジ検出結果に基づいて物体輪郭抽出や物体認識などの上位レベルの処理が行われるからである。エッジ検出技術の一つに、輝度勾配を用いたエッジ検出技術がある。輝度勾配を用いたエッジ検出技術として、例えば輝度勾配の1次微分値を用いたRoberts、Prewitt、Sobel、二次微分値を用いたLaplacianなどがある。
輝度勾配を用いたエッジ検出技術はノイズの影響を受けやすいという性質がある。このようなノイズの影響を低減するために、ノイズにロバストとなるように(誤検出を減らすように)すると、強度が弱いエッジの検出が困難となる。一方、強度が弱いエッジを検出できるようにすると、ノイズも一緒に検出してしまうという問題があった。
非特許文献1に開示されている技術では、ノイズの影響を抑えるために、ノイズ低減のためのフィルタ処理と勾配の算出、勾配の最大位置の検出、閾値処理を用いた方法が提案されている。しかしながら、非特許文献1においても輝度勾配を用いてエッジを検出しており、輝度勾配を用いたエッジ検出技術はノイズの影響を受けやすいという問題を根本的には解決していない。
一方、特許文献1には、輝度勾配を用いることなくエッジを検出する技術が開示されている。特許文献1に開示されている技術では、予め定められたマスクを用いて局所領域を2つの領域に分割し、この2つの領域の分離度に基づいてエッジ検出を行っている。ここで分離度とは、クラス間で特徴量がどの程度分離されているかを示す量であり、判別分析法により求まる量である(非特許文献2参照)。
特許第3490482号公報
J. Canny "A computational approach to edge detection" IEEE Trans. on Pattern Analysis and Machine Intelligence, PAMI-8, No.6,pp.679-698(1986) 大津展之,"判別および最小2乗規準に基づく自動しきい値選定法",信学論(D),vol.J63D,no 4,pp 349-356,1980
特許文献1に開示されている技術では、エッジを検出する際に輝度勾配を用いていないため、強度が弱いエッジでも検出することができる。また、局所領域の統計量に基づいて算出される値を用いてエッジを検出しているので、ノイズにロバストであるという特性がある。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、マスクを用いて対象領域を2つの領域に分割し、この分割した2つの領域の分離度を求めることでエッジを検出している。このため、エッジに対してマスクの位置が適切でない場合は、エッジを検出することができないという問題があった。エッジに対してマスクの位置が適切でない場合とは、例えばエッジの方向と、マスク内の2つの領域の境界の方向とが一致しない場合や、マスク内に複数のエッジが存在する場合などである。
上記課題に鑑み本発明の目的は、ノイズに強く、エッジ検出感度が高いエッジ検出装置およびエッジ検出方法を提供することである。
本発明にかかるエッジ検出装置は、入力画像に対してエッジ判定対象画素を設定する対象画素設定部と、前記エッジ判定対象画素を含む分離度算出領域および閾値設定領域をそれぞれ設定する領域設定部と、前記閾値設定領域に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定する閾値設定部と、前記第1の閾値を用いて前記分離度算出領域に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類する領域分類部と、前記第1および第2のクラスの分離度を算出する分離度算出部と、前記算出された分離度を用いて前記エッジ判定対象画素のエッジ判定を行うエッジ判定部と、を備える。
本発明にかかるエッジ検出方法は、入力画像に対してエッジ判定対象画素を設定し、前記エッジ判定対象画素を含む分離度算出領域を設定し、前記エッジ判定対象画素を含む閾値設定領域を設定し、前記閾値設定領域に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定し、
前記第1の閾値を用いて前記分離度算出領域に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類し、前記第1および第2のクラスの分離度を算出し、前記算出された分離度を用いて前記エッジ判定対象画素のエッジ判定を行う。
本発明により、ノイズに強く、エッジ検出感度が高いエッジ検出装置およびエッジ検出方法を提供することができる。
実施の形態1にかかるエッジ検出装置を示すブロック図である。 エッジ判定対象画素、分離度算出領域、および閾値設定領域を説明するための図である。 分離度算出領域にエッジが含まれている場合を示す図である。 エッジ付近における画素値を示す図である。 分離度算出領域にエッジが含まれている場合を示す図である(閾値設定領域を小さく設定した場合)。 実施の形態1にかかるエッジ検出方法を説明するためのフローチャートである。 マスクを用いてエッジを検出する方法を説明するための図である。 マスクを用いてエッジを検出する方法を説明するための図である。 実施の形態2にかかるエッジ検出装置を示すブロック図である。 エッジ判定対象画素および閾値設定領域の各画素の座標を示す図である。 エッジ判定対象画素、分離度算出領域、および閾値設定領域の一例を示す図である。 閾値設定領域に平坦部が含まれる場合を説明するための図である。 閾値設定領域に平坦部が含まれる場合を説明するための図である。 実施の形態3にかかるエッジ検出装置を示すブロック図である。 YCbCr 4:2:0方式を説明するための図である。 実施の形態4にかかるエッジ検出装置の一例を示すブロック図である。 実施の形態4にかかるエッジ検出装置の他の例を示すブロック図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかるエッジ検出装置を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかるエッジ検出装置1は、分離度算出処理部10とエッジ判定部16とを備える。分離度算出処理部10は、入力画像21を入力し、当該入力画像21の分離度を算出して、分離度27をエッジ判定部16に出力する。分離度算出処理部10は、対象画素設定部11、領域設定部12、閾値設定部13、領域分類部14、および分離度算出部15を備える。
対象画素設定部11は、入力画像21に対してエッジ判定対象画素を設定する。つまり、図2に示すように、対象画素設定部11は、入力画像21に含まれる画素の中から特定の画素を選択し、この選択した特定の画素をエッジ判定対象画素31として設定する。例えば、エッジ判定対象画素31は単一の画素である。また、例えば入力画像21に含まれている全ての画素に対してエッジ判定を行う場合は、全ての画素を順次、エッジ判定対象画素31として設定する。エッジ判定対象画素31を設定する順番は、任意に決定することができる。例えば、ラスタースキャンと同様の順番とすることができる。対象画素設定部11は、エッジ判定対象画素31の情報22を、領域設定部12に出力する。
領域設定部12は、エッジ判定対象画素31を含む分離度算出領域32および閾値設定領域33をそれぞれ設定する(図2参照)。そして、閾値設定領域33に関する情報23を閾値設定部13に、分離度算出領域32に関する情報24を領域分類部14にそれぞれ出力する。
図2に示すように、分離度算出領域32は、エッジ判定対象画素31を含む領域であり、所定の幅Wと高さHを有する領域である。図2では分離度算出領域32を矩形状としているが、分離度算出領域32の形状は矩形状に限定されることはなく、例えば円形や多角形等の任意の形状としてもよい。本実施の形態にかかるエッジ検出装置では、分離度算出領域32に含まれている各々の画素の画素値を用いて分離度を算出する。換言すると、分離度算出領域32は、分離度を算出するために定義された領域である。
ここで画素値とは、入力画像21の各々の画素の成分の値である。例えば入力画像21がRGB方式を用いて規定されている場合は、R、G、Bの各成分の画素値のうちの少なくとも一つを用いることができる。また、例えば入力画像21がYCbCr方式を用いて規定されている場合は、Y、Cb、Crの各成分の画素値のうちの少なくとも一つを用いることができる。なお、これらは一例であり、本実施の形態にかかる発明は、これら以外の表示方式についても同様に適用することができる。つまり、各画素の輝度、色相、彩度など、任意の成分を用いることができる。
図2に示すように、閾値設定領域33は、エッジ判定対象画素31を含む領域であり、所定の幅Wと高さHを有する領域である。図2では閾値設定領域33を矩形状としているが、閾値設定領域33の形状は矩形状に限定されることはなく、例えば円形や多角形等の任意の形状としてもよい。本実施の形態にかかるエッジ検出装置1では、閾値設定領域33に含まれている画素を用いて、第1の閾値を算出する。換言すると、閾値設定領域33は、第1の閾値を算出するために定義された領域である。例えば、閾値設定領域33は分離度算出領域32よりも小さくなるように設定することができる。
閾値設定部13は、閾値設定領域33に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定する。閾値設定部13で設定された第1の閾値25は領域分類部14に出力される。例えば、閾値設定部13は、閾値設定領域33に含まれる画素の画素値の平均値を用いて第1の閾値を設定することができる。また、閾値設定部13は、閾値設定領域33に含まれる画素の画素値の中央値を用いて第1の閾値を設定してもよい。また、閾値設定部13は、閾値設定領域33に含まれる画素のうちの代表画素を用いて第1の閾値を設定してもよい。ここで代表画素とは、閾値設定領域33の中から選択された任意の画素である。例えば、閾値設定領域33の中心点と4つの角にある画素(この場合は5つ)など、閾値設定領域33の中から特定の画素を任意に選択して決定することができる。
本実施の形態にかかるエッジ検出装置1では、閾値設定領域33に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定すればよく、閾値設定領域33に含まれる画素のうちのどの画素を用いるか、またどのような手法を用いて第1の閾値を設定するかについては、任意に決定することができる。
例えば、閾値設定領域33に含まれる画素の画素値の平均値Pを用いて第1の閾値を設定する場合は、以下に示す式1を用いて求めることができる。ここで、x、yはエッジ判定対象画素31の座標、Wは閾値設定領域33の幅(x方向の画素数)、Hは閾値設定領域33の高さ(y方向の画素数)、Nは閾値設定領域33に含まれる画素数、I(i、j)は座標(i、j)における画素値である。
Figure 2015001967
領域分類部14は、第1の閾値25を用いて分離度算出領域32に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類する。そして領域分類部14は、第1および第2のクラスに関する情報26を分離度算出部15に出力する。例えば領域分類部14は、分離度算出領域32に含まれる各々の画素のうち、画素値が第1の閾値よりも大きい画素を第1のクラスに分類し、画素値が第1の閾値以下である画素を第2のクラスに分類することができる。
つまり、第1の閾値25を上記で求めた平均値Pとすると、以下の式2に示すように、座標(x、y)における画素値I(x、y)が第1の閾値(平均値P(x、y))よりも大きい画素を第1のクラスに分類する。これ以外、すなわち、座標(x、y)における画素値I(x、y)が第1の閾値(平均値P(x、y))以下である場合は第2のクラスに分類する。
Figure 2015001967
例えば図3に示すように、分離度算出領域32にエッジ36が含まれている場合は、画素値が大きい領域34と画素値が小さい領域35とに分かれている。このとき、エッジ判定対象画素31がエッジ36の上または近傍にある場合は、閾値設定領域33もエッジ36を含むように配置されている。
図4は、エッジ36付近における画素値を示す図であり、閾値設定領域33がエッジ36を含むように配置されている場合を示す図である。図4では、図3に示す分離度算出領域32の一点鎖線39で示す位置における画素値を一例として示している。図4に示すように、領域34に含まれる画素の画素値および領域35に含まれる画素の画素値はそれぞればらつきが少なくなっており、領域34、35の境界にエッジ36が存在している。
図4に示すように、閾値設定領域33にエッジ36が含まれている場合は、閾値設定領域33に基づいて決定される第1の閾値(平均値P)は、領域34の画素値の平均値と領域35の画素値の平均値の中間値に近い値となる。このため、図3に示すように、領域34は、画素値が第1の閾値よりも大きい画素を含む第1のクラスに分類され、領域35は、画素値が第1の閾値以下である第2のクラスに分類される。
分離度算出部15は、第1および第2のクラスの分離度を算出し、算出した分離度27をエッジ判定部16に出力する。ここで分離度とは、第1および第2のクラスがどの程度分離されているかを示す量である。分離度算出領域32の変動(ばらつき)は、第1および第2のクラス間の変動(ばらつき)と第1および第2のクラス内の変動(ばらつき)とに分けられる。そして分離度は、分離度算出領域32における変動(全分散)に対する第1および第2のクラス間の変動(クラス間分散)の占める割合を示しており、分離度が大きいほど、第1および第2のクラスが分離されていることを示している(非特許文献2参照)。
例えば分離度算出部15は、第1および第2のクラスのクラス間分散を分離度算出領域32における画素値の全分散で除算することで、第1および第2のクラスの分離度を求めることができる。
具体的に説明すると、分離度算出部15は、下記の式3〜式5を用いて第1および第2のクラスの分離度ηを求めることができる。すなわち、式3を用いて第1および第2のクラスのクラス間分散σ を求める。ここで、Pは第1のクラスに分類された画素の画素値の平均値、Pは第2のクラスに分類された画素の画素値の平均値、Nは第1のクラスに分類された画素の数、Nは第2のクラスに分類された画素の数、Pは分離度算出領域32における画素値の平均値である。
Figure 2015001967
また、式4を用いて分離度算出領域32における画素値の全分散σ を求める。ここでWは分離度算出領域の幅(x方向の画素数)、Hは分離度算出領域の高さ(y方向の画素数)、I(i、j)は座標(i、j)における画素値である。
Figure 2015001967
そして式5を用いて、第1および第2のクラスの分離度ηを求める。ここで、分離度算出領域32における画素値が全て同一の場合は、全分散σ の値が0になる。この場合は、式5において分母が0となり、式5が成立しない。よって、式5において分母が0となることを防ぐ為に、全分散σ の値が所定の閾値Tよりも小さい場合は分離度ηが0となるように予め定義している。
Figure 2015001967
例えば、第1および第2のクラスが分離されている程(つまり、エッジが明確である程)、分離度ηは大きくなる。一方、例えば第1のクラスの画素値の平均値Pおよび第2のクラスの画素値の平均値Pが、分離度算出領域32における画素値の平均値Pに近い場合は、エッジが不明確になる傾向にある。この場合は式3で求めたクラス間分散σ が小さくなるので、分離度ηは小さくなる。
エッジ判定部16は、分離度算出部15で算出された分離度27を用いてエッジ判定対象画素31のエッジ判定を行い、エッジ判定結果28を出力する。例えば下記の式6に示すように、エッジ判定部16は、分離度算出部15で算出された分離度ηが第2の閾値T以上である場合に、エッジ判定対象画素31をエッジと判定することができる。ここでE(x、y)はエッジ判定対象画素31のエッジ判定結果であり、“1”は“エッジ有り”を示し、“0”は“エッジなし”を示している。(x、y)はエッジ判定対象画素31の座標である。また、第2の閾値Tは任意に設定された値である。
Figure 2015001967
エッジ判定部16においてエッジ判定を行った後、対象画素設定部11は、入力画像21に対して次のエッジ判定対象画素を新たに設定する。そしてエッジ検出装置1は、上記で説明した処理を再度行い、新たに設定したエッジ判定対象画素のエッジ判定結果28を出力する。エッジ検出装置1はこのような処理を繰り返すことで、入力画像21の各々の画素のエッジ判定結果を出力する。入力画像21のエッジ判定結果のうち、エッジ判定結果が“1”である画素がエッジに対応している。
本実施の形態にかかるエッジ検出装置1では、図3に示すように閾値設定領域33にエッジ36が含まれている場合に、分離度算出領域32を精度よく2つのクラスに分類することができる。この場合は分離度ηは大きくなる。一方、閾値設定領域33にエッジ36が含まれていない場合は2つのクラス間の分離度ηは小さくなる。
特に本実施の形態にかかるエッジ検出装置では、図5に示すように閾値設定領域33’の大きさを小さくすることでエッジを細く検出することができる。これは、閾値設定領域33’を小さく設定すると、エッジ判定対象画素31がエッジ36の上または極めて近傍にある場合にのみ、閾値設定領域33’にエッジが含まれるようになるからである。つまり、エッジ判定対象画素31がエッジ36の上または極めて近傍にある場合にのみ、エッジ36の両側において各々の画素を精度よく2つのクラスに分類することができ、分離度ηを大きくすることができるからである。このように本実施の形態にかかるエッジ検出装置では、閾値設定領域33の大きさを変更することで、検出するエッジの状態を調整することができる。
次に、本実施の形態にかかるエッジ検出方法について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下で説明する本実施の形態にかかるエッジ検出方法については、上記で説明したエッジ検出装置の動作と同様であるので重複した説明は省略する。
まず、入力画像に対してエッジ判定対象画素31(図2参照)を設定する(ステップS1)。次に、エッジ判定対象画素31を含む分離度算出領域32を設定する(ステップS2)。更に、エッジ判定対象画素31を含む閾値設定領域33を設定する(ステップS3)。そして、閾値設定領域33に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定する(ステップS4)。例えば、閾値設定領域33に含まれる画素の画素値の平均値を用いて第1の閾値を設定することができる。また、閾値設定領域33に含まれる画素の画素値の中央値を用いて第1の閾値を設定することができる。
次に、第1の閾値を用いて分離度算出領域32に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類する(ステップS5)。その後、第1および第2のクラスの分離度を算出し(ステップS6)、算出された分離度を用いてエッジ判定対象画素31のエッジ判定を行う(ステップS7)。そして、対象画素全てについてエッジ判定処理を実施した場合はエッジ判定処理を終了する(ステップS8:Yes)。一方、エッジ判定処理が完了していない画素がある場合は(ステップS8:No)、残りの画素についてエッジ判定処理を実施する(ステップS1〜S7)。
特許文献1に開示されている技術では、エッジを検出する際に輝度勾配を用いていないため、強度が弱いエッジでも検出することができた。また、局所領域の統計量に基づいて算出される値を用いてエッジを検出しているので、ノイズにロバストであるという特性があった。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、マスクを用いて対象領域を2つに分割し、この分割した2つの領域の分離度を求めることでエッジを検出している。このため、エッジに対してマスクの位置が適切でない場合は、エッジを検出することができないという問題があった。エッジに対してマスクの位置が適切でない場合とは、例えばエッジの方向と、マスク内の2つの領域の境界の方向とが一致しない場合や、マスク内に複数のエッジが存在する場合などである。
図7A、図7Bは、マスクを用いてエッジを検出する方法を説明するための図である。図7Aに示すように、マスク110を用いてエッジを検出する場合は、マスク110を用いて対象領域を2つの領域111、112に分割し、この分割した2つの領域111、112の分離度を求めることでエッジを検出している。このとき、エッジ136の方向と、マスク110の2つの領域の境界113の方向とが一致しない場合(図7A)は、エッジ136を検出することができない。つまり、マスク110を用いてエッジ136を検出する場合は、図7Bに示すように、エッジ136の方向と、マスクの2つの領域の境界113の方向とが一致しているマスク110’を準備する必要がある。
これに対して本実施の形態にかかる発明では、エッジ判定対象画素31を含む分離度算出領域32および閾値設定領域33をそれぞれ設定し、閾値設定領域33に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定し、第1の閾値を用いて分離度算出領域32に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類し、第1および第2のクラスの分離度を算出し、算出された分離度を用いてエッジ判定対象画素31のエッジ判定を行っている。このように本実施の形態にかかる発明では、エッジを検出する際にマスクを用いる必要がないので、ノイズに強く、エッジ検出感度が高いエッジ検出装置を提供することができる。
つまり本実施の形態にかかる発明では、閾値設定領域33に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定し、第1の閾値を用いて分離度算出領域32に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類している。そして、第1および第2のクラスの分離度を統計的に求めることで、エッジ判定対象画素31のエッジ判定を行っている。よって、分離度算出領域32に複雑な形状のエッジが存在している場合や分離度算出領域32に複数のエッジが存在している場合であっても、分離度算出領域32に含まれる各々の画素を2つのクラスに分類し、各々のクラスの分離度を用いてエッジ判定を行うことができるので、エッジを精度よく検出することができる。
更に、特許文献1に開示されている技術では、様々な角度のエッジを検出するためにエッジの方向と適合するマスクを用意する必要があるため、マスクの数が増えて計算量も増加するという問題があった。しかし本実施の形態にかかる発明では、様々な角度のエッジに対応したマスクを用意する必要がないため、計算量を少なくすることができる。
なお、図3に示した例では説明を簡略化するために、分離度算出領域32がエッジ36によって領域34と領域35の2つの領域に分離され、領域34が第1のクラスに、領域35が第2のクラスに分類されている場合を示した。しかし本実施の形態にかかる発明では、分離度算出領域32に含まれる画素毎に第1のクラスと第2のクラスとに分類しているので、例えば、主として第1のクラスに分類されている領域34の中に第2のクラスに分類されている画素が存在していてもよい。また、主として第2のクラスに分類されている領域35の中に第1のクラスに分類されている画素が存在していてもよい。更に分離度算出領域32に複数のエッジが含まれていてもよい。
以上で説明した本実施の形態にかかる発明により、ノイズに強く、エッジ検出感度が高いエッジ検出装置およびエッジ検出方法を提供することができる。
<実施の形態2>
次に本発明の実施の形態2について説明する。図8は、実施の形態2にかかるエッジ検出装置1’を示すブロック図である。本実施の形態では、エッジ検出装置1’が平坦判定部17を備える点が、実施の形態1で説明したエッジ検出装置1と異なる。これ以外は実施の形態1で説明したエッジ検出装置1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態にかかるエッジ検出装置1’は、分離度算出処理部10’とエッジ判定部16’とを備える。分離度算出処理部10’は、対象画素設定部11、領域設定部12、閾値設定部13、領域分類部14、分離度算出部15、および平坦判定部17を備える。なお、対象画素設定部11、領域設定部12、閾値設定部13、領域分類部14、および分離度算出部15については、実施の形態1で説明した場合と同様であるので重複した説明は省略する。
平坦判定部17は、エッジ判定対象画素31および閾値設定領域33(図2参照)に関する情報20を領域設定部12から取得し、閾値設定領域33が平坦であるか否かを判定する。例えば平坦判定部17は、エッジ判定対象画素31の画素値と閾値設定領域33に含まれる画素の画素値との差分絶対値を算出し、この差分絶対値が第3の閾値を超えている画素がある場合に、閾値設定領域33が平坦でないと判定する。一方、平坦判定部17は、この差分絶対値が第3の閾値を超えている画素がない場合は、閾値設定領域33が平坦であると判定する。平坦判定部17は、閾値設定領域33が平坦であるか否かの判定結果29をエッジ判定部16’に出力する。
エッジ判定部16’は、平坦判定部17における判定結果29と算出された分離度27とを用いてエッジ判定対象画素31のエッジ判定を行う。すなわちエッジ判定部16’は、閾値設定領域33が平坦でないと平坦判定部17が判定した場合、算出された分離度27を用いてエッジ判定対象画素31のエッジ判定を行う。一方、エッジ判定部16’は、閾値設定領域33が平坦であると平坦判定部17が判定した場合、エッジ判定対象画素31がエッジではないと判定する。
次に、平坦判定部17における平坦判定方法について具体的に説明する。以下では閾値設定領域33が3画素×3画素の場合を例として説明する。図9は、エッジ判定対象画素31および閾値設定領域33の各画素の座標を示す図である。図9に示すように、エッジ判定対象画素31の座標を(0、0)とした場合、閾値設定領域33の各画素の座標は(1、0)、(1、1)、(0、1)、(−1、1)、(−1、0)、(−1、−1)、(0、−1)、(1、−1)となる。
エッジ判定対象画素31の画素値と閾値設定領域33に含まれる画素の画素値との差分絶対値di,jは、下記の式7を用いて算出することができる。
Figure 2015001967
ここで、CRは閾値設定領域33に含まれる画素の座標、(0、0)はエッジ判定対象画素31の座標、{CR\(0、0)}は閾値設定領域33に含まれる画素の座標からエッジ判定対象画素31の座標を除いた集合である。例えば閾値設定領域33が3画素×3画素である場合は、(i、j)∈{(1、0)、(1、1)、(0、1)、(−1、1)、(−1、0)、(−1、−1)、(0、−1)、(1、−1)}となる。
また、I(x、y)はエッジ判定対象画素31の画素値、I(x+i、y+i)は閾値設定領域33の各画素の画素値である。また、Tは第3の閾値であり、max(di,j)はdi,jの最大値であり、F(x、y)は座標(x、y)のエッジ判定対象画素における判定結果である。つまり、F(x、y)=0の場合、判定結果は“平坦ではない”であり、F(x、y)=1の場合、判定結果は“平坦”となる。
次に、具体的な計算例について説明する。図10は、エッジ判定対象画素31、分離度算出領域32、および閾値設定領域33の一例を示す図である。各画素に記載されている数字は各画素の画素値を示している。エッジ判定対象画素31の画素値と閾値設定領域33に含まれる画素の画素値との差分絶対値di,jをそれぞれ求めると、以下の式8のようになる。
Figure 2015001967
このとき、max(di,j)=80となる。ここで、例えば第3の閾値T=20とすると、max(di,j)>Tとなるので、F(x、y)=0、つまり“閾値設定領域33は平坦ではない”という判定結果になる。
なお、上記では閾値設定領域33が3画素×3画素の場合を例として説明したが、閾値設定領域33の大きさはこれ以外であってもよい。また、上記で説明した平坦判定方法は一例であり、閾値設定領域33が平坦であるか否かを判定することができる方法であれば、上記以外の方法を用いてもよい。例えば、エッジ判定対象画素31の画素値と閾値設定領域33に含まれる画素の画素値との差分絶対値di,jを算出し、この差分絶対値が第3の閾値Tを超えている画素が所定の数を超えている場合に、閾値設定領域33が平坦でないと判定してもよい。
つまり下記の式9に示すように、差分絶対値が第3の閾値Tを超えている画素の数(count(di,j>T))が、所定の個数(T)を超えている場合、F(x、y)=0となり、閾値設定領域33が平坦ではないという判定結果になる。一方、count(di,j>T)が所定の個数(T)以下である場合はF(x、y)=1となり、閾値設定領域33が平坦であるという判定結果になる。
Figure 2015001967
例えば、図10に示した例において、所定の個数T=3とした場合、count(di,j>T)=2であるので、閾値設定領域33は平坦であるという判定結果になる。
例えば図11Aに示すように、エッジ判定対象画素31の画素値と閾値設定領域33に含まれる画素の画素値とが“0”である場合、閾値設定領域33は平坦となる。このとき、実施の形態1で説明した方法を用いて分離度算出領域32を第1のクラスと第2のクラスに分類すると、図11Bに示すように、領域38が第1のクラスに分類され、これ以外の領域が第2のクラスに分類される(式2参照)。この場合は、第1のクラスと第2のクラスの分離度が大きくなるため、閾値設定領域33が平坦であるにもかかわらずエッジ判定対象画素31がエッジであると判定されることになる。
これに対して本実施の形態では、閾値設定領域33が平坦であるか否かを判定する平坦判定部17をエッジ検出装置1’に設け、平坦判定部17における判定結果29と算出された分離度27とを用いてエッジ判定対象画素31のエッジ判定を行うようにしている。すなわちエッジ判定部16’は、閾値設定領域33が平坦でないと平坦判定部17が判定した場合に、分離度27を用いてエッジ判定対象画素31のエッジ判定を行うようにしている。よって、閾値設定領域33が平坦である場合に発生する誤検出を抑制することができる。
<実施の形態3>
次に本発明の実施の形態3について説明する。図12は、実施の形態3にかかるエッジ検出装置2を示すブロック図である。図12に示すように、本実施の形態にかかるエッジ検出装置2は、カラープレーン分離部41、分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)、最大値選択部42、およびエッジ判定部43を備える。
カラープレーン分離部41は、入力画像51に含まれる複数のカラープレーンを分離する。つまり、入力画像51がカラー画像である場合、入力画像51には複数のカラープレーンが含まれている。例えば入力画像51がRGB方式を用いて規定されている場合は、入力画像51にはR、G、Bのカラープレーンが含まれている。また、例えば入力画像51がYCbCr方式を用いて規定されている場合は、入力画像51にはY、Cb、Crのカラープレーンが含まれている。
そしてカラープレーン分離部41は、分離したカラープレーンに対応した画像データ52_a〜52_cを分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)にそれぞれ出力している。なお、図12では、入力画像51にY、Cb、Crのカラープレーンが含まれている場合を例として示している。
分離度算出処理部A(10_a)は、カラープレーンYに対応した画像データ52_aを入力し、画像データ52_aの分離度を算出する。算出された分離度53_aは、最大値選択部42に出力される。分離度算出処理部B(10_b)は、カラープレーンCbに対応した画像データ52_bを入力し、画像データ52_bの分離度を算出する。算出された分離度53_bは、最大値選択部42に出力される。分離度算出処理部C(10_c)は、カラープレーンCrに対応した画像データ52_cを入力し、画像データ52_cの分離度を算出する。算出された分離度53_cは、最大値選択部42に出力される。なお、分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)については、実施の形態1で説明した分離度算出処理部10と同様であるので、重複した説明は省略する。
最大値選択部42は、分離度53_a、分離度53_b、および分離度53_cの中から最大値を選択し、選択した最大値54をエッジ判定部43に出力する。ここで、分離度53_a〜53_cの各々は、同一のエッジ判定対象画素31(図2参照)に対応した分離度である。つまり、各々の分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)は、同一のエッジ判定対象画素31の各々のカラープレーンにおける分離度53_a〜53_cを最大値選択部42に出力している。
エッジ判定部43は、最大値選択部42で選択された最大値54(つまり、算出された各々のカラープレーンの分離度53_a〜53_cの最大値)を用いてエッジ判定を行う。なお、エッジ判定部43については、実施の形態1で説明したエッジ判定部16と同様であるので、重複した説明は省略する。
本実施の形態にかかるエッジ検出装置2では、入力画像を複数のカラープレーンに分離し、分離された各々のカラープレーンに対して分離度を算出する処理を実行し、算出された各々のカラープレーンの分離度の最大値を用いてエッジ判定を行っている。よって、入力画像51がカラー画像である場合であっても、ノイズに強く、エッジ検出感度が高いエッジ検出装置およびエッジ検出方法を提供することができる。
<実施の形態4>
次に本発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、入力画像に含まれる複数のカラープレーンのサイズが異なる場合について説明する。
例えば、入力画像がYCbCr方式を用いて規定されている場合、入力画像にはY、Cb、Crのカラープレーンが含まれている。YCbCr方式では、人間の目は色の変化よりも明るさの変化に敏感であるという性質を利用して、これらのカラープレーンのうち色差成分であるCb、Crを間引く場合がある。例えば、デジタル放送で使用されているMPEG圧縮方式ではYCbCr 4:2:0方式が使用されている。
図13は、YCbCr 4:2:0方式を説明するための図である。図13に示すように、YCbCr 4:2:0方式では、4つの画素48の中に、Y成分が4画素含まれているのに対して、Cb成分およびCr成分はそれぞれ1画素ずつ割り当てられている。つまり、YCbCr 4:2:0方式の場合、Cb成分およびCr成分はそれぞれ、Y成分に比べて縦に1/2、横に1/2小さいサイズとなる。
図14は、本実施の形態にかかるエッジ検出装置の一例を示すブロック図である。図14に示すように本実施の形態にかかるエッジ検出装置3は、カラープレーン分離部41、サイズ変換部62、63、分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)、最大値選択部42、およびエッジ判定部43を備える。
カラープレーン分離部41は、入力画像61に含まれる複数のカラープレーンを分離する。入力画像61に含まれる複数のカラープレーンY、Cb、Crのサイズは異なる。カラープレーン分離部41は、分離したカラープレーンYに対応した画像データ52_aを分離度算出処理部A(10_a)に出力する。また、カラープレーン分離部41は、分離したカラープレーンCbに対応した画像データ52_bをサイズ変換部62に、分離したカラープレーンCrに対応した画像データ52_cをサイズ変換部63にそれぞれ出力する。
サイズ変換部62は、カラープレーンCbのサイズを、カラープレーンYと同一のサイズに変換する。同様に、サイズ変換部63は、カラープレーンCrのサイズを、カラープレーンYと同一のサイズに変換する。例えば、サイズ変換部62、63は、バイリニア法やバイキュービック法などの補間処理を行うことで、カラープレーンCb、Crのサイズを、カラープレーンYと同一のサイズに変換することができる。例えば入力画像61がYCbCr 4:2:0方式である場合、サイズ変換部62、63は、カラープレーンCb、Crのサイズを縦横それぞれ2倍に変換する。
分離度算出処理部A(10_a)は、カラープレーンYに対応した画像データ52_aを入力し、画像データ52_aの分離度を算出する。算出された分離度53_aは、最大値選択部42に出力される。分離度算出処理部B(10_b)は、サイズ変換部62で変換した後のカラープレーンCbに対応した画像データを入力して分離度を算出する。算出された分離度53_bは、最大値選択部42に出力される。分離度算出処理部C(10_c)は、サイズ変換部63で変換した後のカラープレーンCrに対応した画像データを入力して画像データの分離度を算出する。算出された分離度53_cは、最大値選択部42に出力される。
なお、分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)については、実施の形態1で説明した分離度算出処理部10と同様であるので、重複した説明は省略する。また、最大値選択部42およびエッジ判定部43については実施の形態3で説明した場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
このように本実施の形態にかかるエッジ検出装置3では、入力画像61に含まれる各々のカラープレーンのサイズが異なる場合、各々のカラープレーンの分離度を算出する前に、サイズ変換部62、63を用いて各々のカラープレーンのサイズを同じ大きさに変換している。よって、カラープレーンのサイズがそれぞれ異なる入力画像が入力された場合であっても、適切にエッジ検出を行うことができる。
図15は、本実施の形態にかかるエッジ検出装置の他の例を示すブロック図である。図15に示すように本実施の形態にかかるエッジ検出装置4は、カラープレーン分離部41、分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)、サイズ変換部64、65、最大値選択部42、およびエッジ判定部43を備える。図15に示すエッジ検出装置4では、図14に示したエッジ検出装置3と比べて、サイズ変換部64、65を分離度算出処理部B〜C(10_b〜10_c)の後段に配置している点が異なる。
図15に示すエッジ検出装置4においても、カラープレーン分離部41は、入力画像61に含まれる複数のカラープレーンを分離する。入力画像61に含まれる複数のカラープレーンY、Cb、Crのサイズは異なる。カラープレーン分離部41は、分離したカラープレーンに対応した画像データ52_a〜52_cを分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)にそれぞれ出力する。
分離度算出処理部A(10_a)は、カラープレーンYに対応した画像データ52_aを入力し、画像データ52_aの分離度を算出する。算出された分離度53_aは、最大値選択部42に出力される。分離度算出処理部B(10_b)は、カラープレーンCbに対応した画像データ52_bを入力し、画像データ52_bの分離度を算出する。算出された分離度はサイズ変換部64に出力される。分離度算出処理部C(10_c)は、カラープレーンCrに対応した画像データ52_cを入力し、画像データ52_cの分離度を算出する。算出された分離度はサイズ変換部65に出力される。なお、分離度算出処理部A〜C(10_a〜10_c)については、実施の形態1で説明した分離度算出処理部10と同様であるので、重複した説明は省略する。
サイズ変換部64は、分離度算出処理部B(10_b)で求めたカラープレーンCbの分離度を、カラープレーンYの分離度と同一のサイズに変換する。サイズ変換部65は、分離度算出処理部C(10_c)で求めたカラープレーンCrの分離度を、カラープレーンYの分離度と同一のサイズに変換する。例えば、サイズ変換部64、65は、バイリニア法やバイキュービック法などの補間処理を行うことで、カラープレーンCb、Crの分離度を、カラープレーンYの分離度と同一のサイズに変換することができる。
最大値選択部42は、分離度53_a、分離度53_b、および分離度53_cの中から最大値を選択し、選択した最大値54をエッジ判定部43に出力する。なお、最大値選択部42およびエッジ判定部43については実施の形態3で説明した場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
このように本実施の形態にかかるエッジ検出装置4では、入力画像61に含まれる各々のカラープレーンのサイズが異なる場合、各々のカラープレーンの分離度を算出した後に、サイズ変換部64、65を用いて各々のカラープレーンの分離度を同じサイズに変換している。よって、カラープレーンのサイズがそれぞれ異なる入力画像が入力された場合であっても、適切にエッジ検出を行うことができる。
また、本実施の形態にかかるエッジ検出装置では、サイズ変換部62〜65を設けるのではなく、図1に示した領域設定部12において、各々のカラープレーンのサイズに応じて図2に示した分離度算出領域32および閾値設定領域33のサイズを設定するようにしてもよい。
例えばYCbCr 4:2:0方式の場合、Cb成分およびCr成分はそれぞれ、Y成分に比べて縦に1/2、横に1/2小さいサイズとなっている。よってこの場合は、Cb成分およびCr成分の分離度算出領域32および閾値設定領域33の縦横のサイズを、Y成分の分離度算出領域32および閾値設定領域33の縦横のサイズの1/2(つまり、縦に1/2、横に1/2)としてもよい。
このように、領域設定部12において、各々のカラープレーンのサイズに応じて分離度算出領域32および閾値設定領域33のサイズを設定することで、カラープレーンのサイズがそれぞれ異なる入力画像が入力された場合であっても、適切にエッジ検出を行うことができる。
なお、上記で説明した各実施の形態は適宜組み合わせてもよい。例えば実施の形態2と実施の形態3とを組み合わせてもよく、また実施の形態2と実施の形態4とを組み合わせてもよい。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1、2、3、4 エッジ検出装置
10 分離度算出処理部
11 対象画素設定部
12 領域設定部
13 閾値設定部
14 領域分類部
15 分離度算出部
16 エッジ判定部
21 入力画像
22 エッジ判定対象画素の情報
23 閾値設定領域に関する情報
24 分離度算出領域に関する情報
25 第1の閾値
26 第1および第2のクラスに関する情報
27 分離度
28 エッジ判定結果
31 エッジ判定対象画素
32 分離度算出領域
33 閾値設定領域
34、35 領域
36 エッジ
41 カラープレーン分離部
42 最大値選択部
43 エッジ判定部
62、63、64、65 サイズ変換部

Claims (21)

  1. 入力画像に対してエッジ判定対象画素を設定する対象画素設定部と、
    前記エッジ判定対象画素を含む分離度算出領域および閾値設定領域をそれぞれ設定する領域設定部と、
    前記閾値設定領域に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定する閾値設定部と、
    前記第1の閾値を用いて前記分離度算出領域に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類する領域分類部と、
    前記第1および第2のクラスの分離度を算出する分離度算出部と、
    前記算出された分離度を用いて前記エッジ判定対象画素のエッジ判定を行うエッジ判定部と、を備える、
    エッジ検出装置。
  2. 前記閾値設定部は、前記閾値設定領域に含まれる画素の画素値の平均値を用いて前記第1の閾値を設定する、請求項1に記載のエッジ検出装置。
  3. 前記閾値設定部は、前記閾値設定領域に含まれる画素の画素値の中央値を用いて前記第1の閾値を設定する、請求項1に記載のエッジ検出装置。
  4. 前記閾値設定部は、前記閾値設定領域に含まれる画素のうちの代表画素を用いて前記第1の閾値を設定する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエッジ検出装置。
  5. 前記領域分類部は、前記分離度算出領域に含まれる各々の画素のうち、画素値が前記第1の閾値よりも大きい画素を前記第1のクラスに分類し、画素値が前記第1の閾値以下である画素を前記第2のクラスに分類する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエッジ検出装置。
  6. 前記分離度算出部は、前記第1および第2のクラスのクラス間分散を前記分離度算出領域における画素値の全分散で除算することで、前記第1および第2のクラスの分離度を算出する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエッジ検出装置。
  7. 前記エッジ判定部は、前記分離度が第2の閾値以上である場合に前記エッジ判定対象画素をエッジと判定する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエッジ検出装置。
  8. 前記閾値設定領域は前記分離度算出領域よりも小さい、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のエッジ検出装置。
  9. 前記入力画像を複数のカラープレーンに分離するカラープレーン分離部を更に備え、
    前記対象画素設定部、前記領域設定部、前記閾値設定部、前記領域分類部、および前記分離度算出部の各々は、前記カラープレーン分離部で分離された前記各々のカラープレーンに対して各々の処理を実施して前記各々のカラープレーンの分離度を算出し、
    前記エッジ判定部は前記算出された各々のカラープレーンの分離度の最大値を用いてエッジ判定を行う、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のエッジ検出装置。
  10. 前記各々のカラープレーンのサイズが異なる場合、前記各々のカラープレーンの分離度を算出する前に前記各々のカラープレーンのサイズを同じ大きさに変換するサイズ変換部を更に備える、請求項9に記載のエッジ検出装置。
  11. 前記各々のカラープレーンのサイズが異なる場合、前記各々のカラープレーンの分離度を算出した後に前記各々のカラープレーンの分離度を同じサイズに変換するサイズ変換部を更に備える、請求項9に記載のエッジ検出装置。
  12. 前記各々のカラープレーンのサイズが異なる場合、前記領域設定部は、前記各々のカラープレーンのサイズに応じて前記分離度算出領域および前記閾値設定領域のサイズを設定する、請求項9に記載のエッジ検出装置。
  13. 前記閾値設定領域が平坦であるか否かを判定する平坦判定部を更に備え、
    前記エッジ判定部は前記平坦判定部における判定結果と前記算出された分離度とを用いて前記エッジ判定対象画素のエッジ判定を行う、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載のエッジ検出装置。
  14. 前記平坦判定部は、前記エッジ判定対象画素の画素値と前記閾値設定領域に含まれる画素の画素値との差分絶対値を算出し、当該差分絶対値が第3の閾値を超えている画素がある場合に前記閾値設定領域が平坦でないと判定する、請求項13に記載のエッジ検出装置。
  15. 前記平坦判定部は、前記差分絶対値が前記第3の閾値を超えている画素が所定の数を超えている場合に前記閾値設定領域が平坦でないと判定する、請求項14に記載のエッジ検出装置。
  16. 前記エッジ判定部は、前記閾値設定領域が平坦でないと前記平坦判定部が判定した場合に、前記算出された分離度を用いて前記エッジ判定対象画素のエッジ判定を行う、請求項13乃至15のいずれか一項に記載のエッジ検出装置。
  17. 入力画像に対してエッジ判定対象画素を設定し、
    前記エッジ判定対象画素を含む分離度算出領域を設定し、
    前記エッジ判定対象画素を含む閾値設定領域を設定し、
    前記閾値設定領域に含まれる画素を用いて第1の閾値を設定し、
    前記第1の閾値を用いて前記分離度算出領域に含まれる各々の画素を第1のクラスと第2のクラスとに分類し、
    前記第1および第2のクラスの分離度を算出し、
    前記算出された分離度を用いて前記エッジ判定対象画素のエッジ判定を行う、
    エッジ検出方法。
  18. 前記閾値設定領域に含まれる画素の画素値の平均値を用いて前記第1の閾値を設定する、請求項17に記載のエッジ検出方法。
  19. 前記閾値設定領域に含まれる画素の画素値の中央値を用いて前記第1の閾値を設定する、請求項13に記載のエッジ検出方法。
  20. 前記入力画像を複数のカラープレーンに分離し、
    前記分離された各々のカラープレーンの分離度を算出し、
    前記算出された各々のカラープレーンの分離度の最大値を用いてエッジ判定を行う、
    請求項17乃至19のいずれか一項に記載のエッジ検出方法。
  21. 前記閾値設定領域が平坦であるか否かを判定し、
    前記閾値設定領域が平坦でない場合に、前記算出された分離度を用いて前記エッジ判定対象画素のエッジ判定を行う、
    請求項17乃至20のいずれか一項に記載のエッジ検出方法。
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