JP2014532359A - 微細加工された垂直構造上に形成された周期的強誘電分極を有する電気−音響トランスデューサ - Google Patents

微細加工された垂直構造上に形成された周期的強誘電分極を有する電気−音響トランスデューサ Download PDF

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Abstract

微細加工された垂直構造上に形成された周期的強誘電分極を有する電気音響トランスデューサである。所定の周波数fで動作する圧電強誘電バルク波トランスデューサは、第1の厚さe1を有し第1の材料からなる基板のブロック(4)と、長さL、幅l及び第2の厚さe2を有し第2の圧電材料からなる圧電強誘電変換プレート(6)とを含み、第1及び第2の金属電極(12、14)はその長さ方向の圧電変換プレート(6)を覆う。圧電強誘電変換プレート(6)は、交互配置する分極を有し、間隔pの周期的パターンに従ってプレートの長さLの方向に分布した第1の強誘電区画及び第2の強誘電区画(17、18)を含む。圧電変換プレート(6)は、基板のブロック(4)に垂直に取り付けられ、圧電変換プレート(6)の幅l及び基板のブロック(4)の第1の厚さe1は同一の方向である。第1の材料、第2の材料、基板のブロック(4)の第1の厚さ、長さL、幅l、第2の厚さe2、変換プレート(6)の間隔pは両電極(12、14)の間をガイドされたトランスデューサの動作周波数のバルク波を発生しトラップするように構成される。

Description

本発明は、微細加工された垂直構造内のガイドされた弾性波の励起のための周期的強誘電分極を有するトランスデューサ及びそれらのトランスデューサを製造する方法に関する。
周期的強誘電分極を有するトランスデューサは、高い動作周波数を有する多数の応用例、例えば、周波数フィルタへの応用のための強い電気機械的結合を有するインピーダンス素子の役割を果たす共振器として、高周波発生源への応用のための励振ループにおけるフィルタリング素子として、また一般にセンサへ適用される高周波信号処理のための受動構成要素としての応用例に幅広く用いられる。周期性強誘電分極を有する構造は、初期には周波数逓倍器型の光学構成要素のために適用されたものであり、そのようにして、それらは技術的成果の面で最適化されてきたことに注意すべきである。
特許文献1及び特許文献2によれば、周期的強誘電分極を有する、すなわち交互配置された強誘電区画を有する圧電トランスデューサを平面的に製造する方法が知られている。これらのトランスデューサによれば、2つの金属面間にガイドされた弾性波を発生させ、維持させ、検出することが可能となり、位相速度が秒速3800から6500m程度であり、フィルタ及び高周波発生源の応用に適合可能である。しかしながら、そのようなトランスデューサは、数分の一パーセントの非常に緩やかな電気−音響結合を有する。
結晶面上で交互配置する強誘電区画を有する圧電トランスデューサを集合的に多数製造する方法の探索が、話題の対象であり続けている。
現在まで開発されてきた方法は本質的には任意には接着剤接合によって支持基板上に平らに取り付けられて、ラッピング/研磨プレートを利用することからなる。
この手法は明らかに非常に効果的であるが、10μm未満のプレートの厚さを容易に制御することができない。
国際公開第02/07310号 国際公開第2010/031924号
従って、技術的課題は、10μm未満の厚さを有するプレートの製造を改善すること、または換言すれば10μm未満の厚さの交互配置する強誘電区画を有する圧電トランスデューサのプレートの製造スループットを改善することである。
関連して、同一の結晶ウェハ上に製造された周期性強誘電分極を有するいくつかのトランスデューサの集積を改善することも、他の技術的課題である。
他の技術的課題は、より高い電気−音響結合を得ることを可能とする交互配置した強誘電区画を有するトランスデューサの製造を可能にすることである。
この目的のために、本発明の対象は、平面の表面に対して垂直な方向に沿った第1の厚さe1を有し第1の材料からなる平面を有する保持手段である基板のブロックと、
互いに面して配置された第1及び第2の平面を有し、長さL、幅l及び第2の厚さe2を有し、第2の圧電材料からなる圧電変換プレートと、
前記圧電変換プレートの前記第1の平面及び前記第2の平面をそれぞれ少なくとも部分的に覆い少なくとも部分的に互いに面する第1及び第2の金属電極と、を含み、所定の周波数fで動作するバルク波を有する圧電トランスデューサであって、
前記圧電変換プレートは、正の分極の第1の区画及び負の分極の第2の区画を含む強誘電材料層の層で形成され、前記第1の区画及び前記第2の区画は、繰り返しパターンに従ってプレートの長さLの方向に交互に配置され、前記繰り返しパターンは間隔p及び周期比によって画定され、
前記圧電変換プレートは、前記基板のブロックの前記平面に近接して垂直に取り付けられて前記圧電変換プレートの幅及び前記基板のブロックの第1の厚さが同一の方向を有し、
前記第1の材料、前記第2の材料、前記基板のブロックの第1の厚さ、前記長さL、前記幅l、前記変換プレートの第2の厚さe2及び前記間隔pは、前記トランスデューサの動作周波数でバルク波を発生させトラップするように構成され、前記バルク波はその2つの前記平面の間をガイドされ、前記ガイドされたバルク波は前記変換プレートの長さLの方向に伝搬する。
特定の実施形態によれば、トランスデューサは以下の1つまたはいくつかの特徴を含む。
−前記材料は1949年に改訂されたIEEE Std−176標準に従うZXで表される結晶カットを有し、結晶軸X及び結晶軸Zはそれぞれ前記圧電変換プレートの長さL及び幅lに沿った方向であり、前記強誘電区画の分極は、前記Z軸と同一直線上であり、繰り返し軸は前記X軸に沿った方向である。
−前記材料は、3つの結晶軸X、Y、Z、1949年に改訂されたIEEE Std−176標準に従うZXで表される結晶カットを有し、前記結晶軸Y及び前記結晶軸Zは、それぞれ前記圧電変換プレートの長さL及び幅lに沿った方向であり、前記強誘電区画の分極軸は前記Z軸と同一直線上であり、繰り返し軸は前記Y軸に沿った方向である。
−前記圧電変換プレートの幅lの前記圧電変換プレートの第2の厚さe2に対する比で画定される横方向形状因子Flは5以上であり、好適には10以上である。
−前記変換プレートの長さの前記共振プレートの厚さに対する比で画定される長手方向形状因子は、波長の倍数であり、10以上であり、好適には100以上であり、前記波長が前記周波数fで割った波の位相速度に等しい。
−前記圧電変換プレート及び前記基板のブロックは、同一の圧電材料からなり一体の1つの部材を形成し、前記基板のブロックは、正の分極の第1の区画及び負の分極の第2の区画を含み、前記基板のブロックの前記第1の区画及び前記第2の区画は、長さLの方向の前記プレートと同一の強誘電分極の分布を有するプレートの長さの方向に分布する。
−圧電トランスデューサは前記動作周波数fで取り付け要素及び/または音響絶縁要素を含み、前記取り付け要素及び/または音響絶縁要素は、前記基板のブロック及び前記圧電変換プレートから区別され、前記第1及び第2の材料と区別される少なくとも1つの第3の材料からなり、前記取り付け要素及び/または前記音響絶縁要素は、単一の接着層、対照的な音響インピーダンスを有する層の積層で形成されたブラッグミラーによって形成されたセットからなる。
−前記圧電変換プレート及び前記基板のブロックは、同一の圧電材料からなり、同一の方向及び分極配向を有する同一のパターンに従って分極した強誘電区画を含み、
前記圧電変換プレートの強誘電区画の結晶カット及び分極は、横断方向または長手方向の分極を有するバルク波が0.01%よりも大きな電気音響結合係数を有して生成され、前記プレートの長さ方向に伝搬する一方で前記両電極の間でガイドされるように構成される。
−前記圧電変換プレートは、前記厚さ方向に、その長さ全体に渡って狭窄部を有し、前記狭窄部に関して前記圧電変換プレートの厚さが最小値となり、前記共振プレートは、前記基板のブロックに取り付けられ、前記狭窄部は、前記基板のブロックの平面に近接して配置される。
−前記第1の材料は、
ダイヤモンドカーボン、シリコン、サファイア、炭化シリコン、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸カリウム、圧電セラミック、水晶、四ホウ酸リチウム、オルトリン酸ガリウム、ランガサイト、ランガテイト、ランガナイト、シリカによって形成された材料のセットで構成され、
前記第2の材料は、酸化鉛、チタン、PZTジルコニウム、タンタル酸リチウムLiTaO、ニオブ酸リチウムLiNbO、ニオブ酸カリウムPbTiO、及び高い結晶品質を有する強誘電材料によって形成された材料のセットで構成される。
−前記金属電極がアルミニウム、白金、イリジウム、ジルコニウム、ルビジウム、銅、チタン、モリブデン、ニッケル、タングステン、金、ポリシリコン、これらそれぞれの金属の合金によって形成された材料のセットから構成される材料からなり、
前記金属電極の厚さは、前記共振プレートと前記基板のブロックとの境界に局在された質量分布を得るように分布し、前記共振プレートの局所領域内でバルク波をトラップし、集中させる。
本発明の対象はまた、初期圧電変換プレート未加工層を提供する段階であって、前記初期圧電変換プレート未加工層が圧電強誘電材料からなり、未加工層の厚さebを有し、厚さの方向に垂直な面内の空間的広がりが前記未加工層の厚さebよりも明確に大きく、前記初期未加工層が、正の分極の第1の区画及び負の分極の第2の区画を含み、前記第1の区画及び前記第2の区画が、繰り返しパターンに従って交互に前記未加工層の長さの方向に分布し、前記繰り返しパターンが間隔p及び周期比によって画定され、
−前記未加工層の結晶方向及び前記強誘電分極の方向が、前記厚さeb及び前記未加工層の長さの方向における前記未加工層の結晶カット面が存在するように予め選択されたものであり、それに関してウェハが、前記カット面に従って切断され、厚さe2の方向に垂直である平面金属電極間に位置する場合に、交互配置した分極を有する強誘電圧電トランスデューサを形成し、ガイドされたバルク波が前記ウェハの長さの方向に、0.01%以上の電気音響結合係数で伝搬する、初期圧電変換プレート未加工層を提供する段階と、
−前記未加工層の厚さの方向に、初期共振プレート未加工層に部分的にまたは完全に切断を行う段階であって、圧電変換プレートが共振プレート厚さe2を有し、第1及び第2の平面が互いに対向して配置され、前記平面が長さL、幅lを有し、前記切断が前記カット面方向に沿って機械加工プロセスで実施され、前記プレートの幅l及び前記未加工層の厚さが同一の方向であり、前記未加工層の材料および結晶方向、前記カット面の方向、前記長さL、前記幅l、前記共振プレートの第2の厚さが、前記両平面間で前記トランスデューサの動作周波数でバルク波を発生させトラップするように構成され、前記変換プレートの長さLの方向にガイドされた音響バルク波が伝搬するためのガイドを形成する、切断を行う段階と、
前記圧電変換プレートの前記第1の面及び前記第2の面をそれぞれ少なくとも部分的に覆い、少なくとも部分的に互いに面する第1及び第2の金属電極を成膜する段階と、を含む、
所定の周波数で動作する交互配置した強誘電区画を有する圧電トランスデューサを製造する方法である。
特定の実施形態によれば、製造する方法は1つ以上の以下の特徴を含む。
−製造する方法は、前記初期層に、前記初期層、前記共振プレートの厚さの方向に部分的に切断を行う段階であって、前記未加工層の厚さの方向に部分的に切断を行う前記段階は、前記第1の面を通して前記プレートに隣接する第1のバーおよび前記第2の面を通して前記プレートに隣接する第2のバーを除去することによって実施される、切断を行う段階からなり、
前記共振プレート及び、前記バーの切断後の前記未加工層の残りの部分であり、前記プレートを保持し、参照平面を有する基板のブロックを得、前記プレートは前記基板のブロックの平面に垂直に一体に取り付けられ、前記プレートの幅lはそのため前記基板のブロックに対する前記プレートの高さである。
−製造方法は、保持基板未加工層厚さを有し基板材料からなる保持基板の未加工層を提供する段階と、
前記保持基板層と前記変換プレート未加工層との間に、取り付け要素及び/または動作周波数における音響絶縁要素を形成することを意図された少なくとも1つの層を配置する段階であって、前記取り付け要素及び/または音響絶縁要素が前記基板未加工層及び前記共振プレート未加工層から区別され、前記基板未加工層材料及び前記共振プレート未加工層から区別される少なくとも第3の材料からなり、前記取り付け要素及び/または前記音響絶縁要素を形成する前記少なくとも1つの層が、単一の接着層、対照的な音響インピーダンスを有する層の積層体で形成されたブラッグミラーによって形成されたセットで構成される、層を配置する段階と、
少なくとも前記プレート未加工層を所定の厚さだけ切断して前記圧電変換プレートを形成する段階と、を含み、
前記共振プレートを切断する段階が、切断機によって実施される。
本発明は、単に例として示された以下のいくつかの実施形態の説明を、図を参照して読むことによって、より理解されるであろう。
交互配置する強誘電区画を有する圧電トランスデューサの第1の実施形態の図であり、基板のブロック及び圧電変換プレートが一体である。 図1の切断面II−IIに沿った圧電変換プレートの幅及び厚さの方向における、図1のトランスデューサの断面図である。 図1の切断面III−IIIに沿った圧電変換プレートの厚さ及び長さの方向の変換プレートにおける、図1のトランスデューサの断面図である。 図1の圧電トランスデューサから導き出される第2の実施形態の変換プレートの厚さ及び幅の方向の断面図であり、ボトルネック部が変換プレートを基板のブロックから離隔する。 図1の共振器から得られる、トランスデューサの第3の実施形態の変換プレートの厚さ及び幅の方向における断面図であり、基板の上部の電極における増大したメタライゼーションを適用する。 図1の共振器におけるものと同一の幾何学的形状を有する、圧電トランスデューサの第4の実施形態の変換プレートの厚さ及び幅の方向における断面図であり、取り付け要素が変換プレートを基板のブロックに接続する。 図1の共振器におけるものと同一の幾何学的形状を有する、圧電トランスデューサの第5の実施形態の変換プレートの厚さ及び幅の方向における断面図であり、音響絶縁要素が変換プレートを基板のブロックに接続する。 図1の圧電トランスデューサを製造する方法のフロー図である。 図8の方法によって製造された図1の圧電トランスデューサの第1の中間状態の図である。 図8の方法によって製造された図1の圧電トランスデューサの第2の中間状態の図である。 図8の方法によって製造された図1の圧電トランスデューサの第3の中間状態の図である。 図1から7に示されたいくつかの圧電トランスデューサのセットを同一の基板上に集積するチップの図である。 図6または図7の圧電トランスデューサを製造するための方法のフロー図である。 図13の方法によって製造された図5または図6の圧電トランスデューサの第1の中間状態の図である。 図13の方法によって製造された図6または図7の圧電トランスデューサの第2の中間状態の図である。 図13の方法によって製造された図6または図7の圧電トランスデューサの第3の中間状態の図である。 製造方法8、13を一般化した製造方法のフロー図である。
図1、2、3によれば、交互配置する強誘電区画を有するまたは換言すれば周期的強誘電分極を有する圧電トランスデューサ2は所定の所望の周波数fで動作するように構成されている。
圧電トランスデューサ2は、基板のブロック4と、互いに対向する第1の面8及び第2の面10を有する圧電強誘電変換プレート6と、変換プレート6の第1の面8上に成膜された第1の金属電極12及び変換プレート6の第2の面10上に成膜された第2の金属電極14と、を含む。
基板のブロック4は、第1の材料からなり、平面16に対して垂直な方向の第1の厚さe1を有する平面16を含み、変換プレート6の支持体として用いられる。
圧電変換プレート6は、第2の圧電材料からなり、第1の面8及び第2の面10によって限定される。プレート6の面8、10は共に互いに平行であり、e2で表される距離だけ離隔しており、この距離は圧電変換プレート6の厚さを形成する。
たがいに直交する3つの軸X1、Y1、Z1を有する3軸参照系が画定され、軸Z1は平面16に対して垂直な軸、すなわち図1の垂直方向の軸であり、軸Y1は変換プレート6の厚さの方向に沿って向けられた軸であり、軸X1は参照系の3面体を方向付けするように構成されている。
変換プレート6の各面8、10は、軸X1に沿った長さL及び軸Z1に沿った幅lを有する。
ここで、第1の材料および第2の材料は同一であり、交互配置した強誘電区画17、18を含む圧電強誘電材料を形成する。
例えば、同一の材料はニオブ酸リチウムであり、交互配置する分極を有する強誘電区画が局所的かつ耐久的に生成されている。
ここで、図1では、反対の分極を有する2つの強誘電区画17、18のみが図示されているが、図3では周期的な分極を有する強誘電区画の順列全体が図示されている。
第1の種類の強誘電区画17は、正の分極を有し、すなわち正の軸Z1の方向に向けられた双極電場ベクトルによって特徴づけられている。
第2の種類の強誘電区画18は、負の分極を有し、すなわち負の軸Z1の方向に向けられた双極電場ベクトルによって特徴づけられている。
軸X1に沿った強誘電区画17、18の幅はそれぞれd1、d2で表されている。
第1の種類の区画17及び第1の区画17に隣接した第2の種類の区画18によって形成されるセットは、区画17、18の分極の周期的配置の繰り返しのパターンを形成する。
強誘電分極の周期的配置の空間周期であるパターン幅は、量pで表され、これは幅d1と幅d2の合計に等しい。
幅d1と間隔pとの比または、対応して幅d2と間隔pとの比は、パターンの周期比を示している。
ここで、図1及び図3では、周期比d1/pは0.5に等しい、すなわち強誘電区画の幅d1、d2の幅が等しいと仮定される。
代替的に、強誘電区画17、18の各強誘電分極の方向は、軸Z1の方向とは異なる。
得られた材料の電気−音響特性を周期的に機能化しまたは周期的に形成するためのこの種の局所分極を利用して、局所電気分極によって、任意の種類の金属基板またはメタライズされた表面上の強誘電材料を介した圧電効果によって励起される音響波を有するデバイスを製造する。
ここで、金属表面は、2つの金属電極12、14によって製作される。
従来の一般的な方法では、圧電強誘電材料層は単結晶または多結晶強誘電材料、例えばPZTと表される酸化鉛、チタン、ジルコニウム、ニオブ酸リチウムLiNbO、タンタル酸リチウムLiTaOまたはさらに他にはニオブ酸カリウムKNbOから製作される。
原料ウェハ(未加工ウェハ)の層の厚さは、従来は10μmから1000μmの間で構成され、基板のブロック4の厚さe1と圧電強誘電変換プレート6の幅lとの合計に等しい。
周期的に反転する微小構造の形成に関連する強誘電区画の反転は、様々な技術を用いて達成されてもよい。
例えば、ニオブ酸リチウムLiNbOを強誘電区画について周期的に反転された状態とできるように、以下の技術が用いられてもよい。
− ドーパントを有するLiNbO結晶の成長、
− 面Z+上のLiOの外部拡散、
− 面Z+上のチタンの拡散、
− 電子衝撃、
− 電場の印加。
ここで、あらかじめ分極されたまたはされていないニオブ酸リチウム材料は、結晶学的カットが、1949年に改訂されたIEEE Std−176標準に従ってZXと呼ばれ、釘状または頂点部形状を有する、またはその寸法が所望の局所分極特性に応じて形成された金属電極によって、事前に軸Xに選択的に沿って、局所的に実質的な電場にさらされたものであり、電場は、強制場を超過し、軸Zに沿ったものである。
第2の材料の結晶軸X、Y、Zはここではそれぞれ3軸参照系の軸X1、Y1、Z1に合致する。
そのため数百ナノメートル程度の間隔を有する区画の反転を伴う構造が形成されてもよく、高周波応用に非常によく適合したものである。格子間隔pは音響波の波長の程度である。
周波数fは、vφで表される波の位相速度を格子間隔pで除算することによって第1近似で得られる。
正分極の区画と負分極の区画とを交互配置することにより、材料の伸縮が強誘電材料層において交互に発生し、強めあう音響干渉を発生させ、特異的に体積よりむしろ層のXY平面で伝搬し、層はガイドの機能を有する。
側面電極12、14の両方の間に、よく識別された特性アドミタンスを有する単一圧電トランスデューサを画定することもまた可能である。
このトランスデューサは次いで同一の種類の(しかし中心周波数が異なる)他のトランスデューサと組み合わせて用いられてもよく、それによって格子またはトレリスフィルタを形成し、または入力トランスデューサ及び出力トランスデューサを画定する。
このように周期的に分極した圧電強誘電トランスデューサの利点は、従来の表面波素子(SAW:表面弾性波)よりも高い周波数で本質的に動作するガイドされた弾性波を有する素子を製造できる可能性があり、指を組み合わせた形状の櫛歯を有するデバイスのそれよりも大きな技術的耐久性を有するという事実にある。
図1から3によれば、圧電変換プレート6及び基板のブロック4は、一体である単一の部材を形成する。
第1の金属電極12及び第2の金属電極14は、変換プレート6の第1の面8及び第2の面10をそれぞれ少なくとも部分的に覆う。ガイドされた弾性波の励起の達成に関して、第1の電極及び第2の電極のそれぞれの表面は、変換プレートを通じて少なくとも部分的に重畳している。
図1の圧電トランスデューサの設計に通じた基本的な考え方は、まず、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムまたはウェハ上に分布した分極を可能とするその他任意の強誘電材料のZXカット上のX軸に沿った周期的な強誘電分極を有するトランスデューサの未加工基板層を形成することであることに注意すべきである。
基本的な考え方は、次いで任意の方法または他の方法で、この厚さの方向に、初期大域的に平行六面体形状を有し最終的に形成することになる圧電変換プレートを取り囲む未加工基板層を薄化し、基板のブロックに垂直に取り付けられたプレートまたはバーの形態の圧電強誘電トランスデューサを製作する。この操作は、バーの側部を研磨するダイヤモンドブレードソーを用いることによって可能となり、従って用途に適したガイド能力を得る。
面を切断すると同時に研磨することが可能なブレードを用いることにより、共振の質という意味で波の効率的な励起及びガイドに適合した面を形成することを可能にする。得られる表面は、RMS標準偏差として数10から数ナノメートルの粗さを有すべきであり、理想的には、光学研磨である。どのような場合においても、100nmRMSよりも大きな共振器に面する表面の粗さは、音響−電気の標準に従う共振の質に適合しない。
基本的な考え方は、最後に、ZX延長面を有するウェハの側部に離隔した電極を成膜する段階を有する。
従って、音響波は交互配置する強誘電分極を有する変換プレート内で電気的に励起され、ガイドされ、トラップされてもよく、弾性波の分極は大部分が長手方向であるか、大部分が横断方向であるかのいずれかである。変換プレートは、変換プレートの間隔p及び大きさL、e2、lについて最適化された構成において、特に高い電気音響結合(長手方向モードについて最大12%、横断方向モードについて20%より大きい)を有し、変換プレートを形成する構造は分散的でありその寸法特性の制御を与える。
変換プレートの構造は、最適な共振状態を提供することができるように、厚さe2が一定であるべきであり、その一方モード及び分散特性の性質は上述の第1の条件、すなわちその寸法特性の関数としてのガイドのスペクトル特性の変化を決定づける。
共振器のみの観点からは、e2はモード分散の発生に従う材料の厚さを表していることに注意すべきである。厚さe2はまた、プレートの深さの寸法Iが高さとして考えられることを提供されるプレートの幅として構造的観点から考えられてもよい。この高さIにおける増加は、スペクトル純度を改善し、モード分布に対応する線の幅を最小化する効果を有する。
構造によって励起された第1のモードに関して、大部分が長手方向の分極である場合に、バーまたはプレートの厚さと同調した周波数の感度は、μmごとにMHzの数パーセントでより強く結合する領域において変化し、その一方せん断モードの場合は、この感度はμmごとにMHzの数十パーセント(または100%を超えることさえある)だけ変化しうる。
長手方向の分極は、音響伝搬の分極がプレートの長さLと同一線上であるように、またはさらに音響波は強誘電周期性に沿って電気励起場に垂直な動的変位を有する準スカラー分極を有する。剪断分極は、音響波がプレートの水平面に対して垂直な動的変位を有し、厚さ方向に分布する準スカラー場を有し、その伝搬は常に周期性に沿っている。
従って、プレートの厚さe2の制御は、完全に画定された動作周波数を保証するように決定的であることを示している。どのような場合でも、トランスデューサの好適な構成は厚さを有するプレートに対応し、ターゲットとされた規定値の5%よりも大きく変化することはない。
ここで、例として、図1から3に従えば、変換プレートは未加工基板において、1949年に改訂されたIEE Std−176標準に従うYXとして示されるカットに沿って切断され、ZXとして示されたニオブ酸リチウムのカットに沿って事前切断されたものである。共振面の切断は、電気的励起がプレートの面10、12の両方の間に印加され、ガイドされたバルク波の伝搬の方向が強誘電区画の分布方向に沿って、すなわち変換プレートの長さLの方向に沿って指向されることを仮定することによって実施されたものである。
変換プレートの厚さe2及び幅lは、それぞれ5μm及び25μmに等しい。
ZXカットは、ニオブ酸リチウム及び軸Zに沿って分極した交互配置する強誘電区画に対応するその直交するカット(YX)及び(YX1)/180°に関して標準であり、X軸に沿って互いから区別される平行な面であり延長面としてZXを有する面間でガイドされるバルク波に関して特に好適であるため、未処理基板のZXカットが一方ではその可用性のために選択される。
従ってZ軸に沿って分極した強誘電区画を有する基板を形成するニオブ酸リチウムカットZX上の加工された変換プレートは、X軸に沿ったガイドされた波を有するトランスデューサの構成とそれゆえ等価であり、その周波数が振動モードの位相速度vφの間隔pに対する比と等しい。
FIで表され、第2の厚さe2に対するプレートの幅lの比に等しい変換プレートの形状因子が低い値である場合、すなわち5程度である場合、関連する構造はガイドされた波の振動モードを摂動する1つ以上の寄生モードによって不利益をもたらされることに注意すべきである。
この状況を改善するために、いくつかの解決手段が存在する。
第1の解決手段は、両電極面間の使用可能なガイドモードの確立及び基板のブロックの近傍における音響エネルギーの損失の最小化を促進させるためにプレートの幅lを延長することからなる。
この解決手段は、ガイドモードの非常に良好な分解共振の点で、及び高いスペクトル応答の純度を有して、高い効率及びより良い結果となり、例えば形状因子FIが15以上の場合に得られ、このような場合は厚さe2が5μmであり幅lまたは高さが75μmであることに対応する。
形状因子FIはさらに高く、例えば200に等しいと、トランスデューサのスペクトル純度は向上する。
従って、形状因子FIが十分高い場合、共振のQ値は変換プレートのみを形成する材料固有の特性によって限定されるのみであり、基板のブロックにおける音響放射による損失効果によっては限定されない。
一般に、変換プレートを形成する第2の材料は、酸化鉛、チタン、PZTジルコニウム、タンタル酸リチウムLiTaO、ニオブ酸リチウムLiNbO、ニオブ酸カリウム、PbTiO、及び一般的に、高い結晶性、特に単結晶セラミックを有しバーまたは変換プレートの技術的応用を可能とする十分厚いプレートで利用可能な強誘電材料により形成された材料のセットに含まれる。
一般に、第1の材料は、ダイヤモンドカーボン、シリコン、サファイア、炭化シリコン、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸カリウム、圧電セラミック、水晶、四ホウ酸リチウム、オルトリン酸ガリウム、ランガサイト、ランガテイト、ランガナイト、シリカ及び構造の応用を可能とする証明された音響品質の一般的な材料によって形成された材料のセットに含まれる。
一般に、変換プレートは、基板のブロックのプレート面の近傍に垂直に取り付けられ、変換プレートの幅及び基板のブロックの第1の厚さは同一の方向を有する。
一般に、第1の材料、第2の材料、基板のブロック4の第1の厚さe1、変換プレート6の長さL、幅l、第2の厚さe2は、2つの平面8、10の間のトランスデューサの作動周波数におけるバルク波を発生させトラップするように、また変換プレートの長さLの方向に伝搬するガイドされた音響波のガイドを形成するように構成される。
作動時には、共振器は電気励起源20の出力及び共振における使用可能な信号及び動作周波数fを引き出すための回路22の入力に接続され、引出回路22は出力負荷を形成する。
電気励起源20は、第1の電極12と第2の電極14との間に接続され、動作周波数fにおける主要なサイン波成分を有する電圧信号を発生させるように構成される。
引出回路22は、これも第1の電極12と第2の電極14との間に接続され、動作周波数fで使用可能な信号を引き出すように構成される。
図1から3によれば、構造2はそれゆえZX平面に続くZ軸に沿って位置するメタライゼーションを有し、反復する軸は常にXに沿い、ここではYである平面に垂直である。構造のこの種の特性は、単純なメッシュ化を用いることによって、しかしモデルの状況に沿った切断角度の定義を適用することによってモデル化されうる。Z軸に沿った分極の交互配置は、実際にはZX平面を90°回すことを参照するカット(YX)及び(YXl)/180°に対応する(ZXカット平面に面する面の励起の場合にはそれぞれカット(YXl)/90°及び(YXl)/−90°で定義される2つの隣接する区画を有する代わりに)。
長年にわたって開発されてきた変換プレートに垂直な軸Zを有する従来の場合には、比較的わずかな結合(%未満)を有する秒速6200mで伝搬する長手方向モードが得られる。
変換プレート6に垂直なY軸を有する図1の発明の場合、得られる2つの主要なモードは、第1のモードは秒速6300mの速度であり約10%の結合を含む長手方向モードであり、第2の剪断モードは、秒速19000mの速度で伝搬し、顕著により良好に結合される(そのため、ガイドの分散特性という意味で最も好ましい構成における結合係数で23%に近い値が得られる)。
代替的に、繰り返し軸がYに沿い、軸Xが変換プレートに対して垂直に維持されるように分極を発生させることも可能である。メタライズされた面はこのとき面ZYに沿っている。上述されたものとは実質的に異なるが変換プレートに対して垂直な軸Zを有する従来の場合に比べて顕著に高い結合係数を有するモードの励起の条件が、このとき得られる。
これらの両モードの分散特性は50%周期分極比d1/pで3つの任意の間隔p、すなわち10μm、50μm及び100μmに関して調べられた。
トランスデューサの間隔に関わらず、電気機械結合の変化は同一である。次に、周期が小さいため、モードの周波数分散は全て、より高い(例えば長手方向モードに関して250MHzの分散が10μmの間隔に関して観察され、100μmの間隔に関してわずか25MHzの分散が観察される)。
長手方向モードは周波数についてより安定(同一周期において因子5)であるが、剪断モードよりも結合は小さい(剪断モードでは最大23%、長手方向モードでは12%)。
結合における変化は線形的ではなく、トラックされたモードと交差する他のモードとの重畳現象のために極大値を有する。そのため最適な電気機械結合点は、いくつかの寸法(バーの幅及びバーの製造に関するトランスデューサ間隔)に有利に働くように周波数が準安定である動作領域と同様に検出される。
プレートの音響共振に対するプレートの長さLの影響は、トランスデューサの間隔pが50μm、バーの幅lが90μm、厚さe2が24μmのものに関して調べられた。この特徴は、約100MHzの周波数で多くのモードの励起を示す。さらに、プレートの長さLが大きくなると、音響共振がより広域になる。特に、プレートの長さLがトランスデューサの励起した間隔の数に作用する。この場合、トランスデューサの間隔pが50μmであるので、300波長より長いトランスデューサの長さLが好ましいものであるべきである。
音響共振のプレートに対する幅lの影響は、トランスデューサの間隔pが10μmに等しく、プレートの厚さe2が15μmに等しく、プレートの長さLが500波長に等しい変換プレートの構成に関して調べられた。300MHzから1.4GHzの周波数帯域におけるいくつかの励起モードが識別されるべきである。プレートの幅lに関係なく、モードの周波数の位置は同一である。さらに、得られた信号は、プレートの幅lが250μmの値であるときにより良い分解能となる。
特に、交互配置する強誘電体区画を有する変換プレートの場合、プレートの幅がデバイスの音響アパーチャに関連しうる。そのため、音響アパーチャが小さいほど、応答が減衰することとなる。様々な実験及び「Ondes elastiques dans les solides」(固体内弾性波)(Masson Ed、1997年)のRoyer and Dieulesaintの記載された文書によると、約100波長から、信号が最適なものになる。
実際には、プレートの場合、市販の基板が最大でも500μmの厚さを有する場合にはこの最適な幅の量を観察することは困難である。特に、10μmの間隔が検討される場合には、100λを観察できるようにするには1000μmのカットアウト深さが必要とされる。
そのため、それぞれの提案された場合において、デバイスの応答は最適な分解能を有するものとはならないが、しかしながらデバイスは250μmに近い幅を有して製造されてもよく、この場合興味深い性能が得られる。
市販された基板がより大きな長さを有すると、得られうるプレート幅lがより大きくなり、最適な分解能の信号を得ることがより好適になることは明らかである。
図4によれば、交互配置の強誘電分極を有し、図1の共振器2から派生した圧電トランスデューサ32の第2の実施形態は、基板のブロック4に一体に取り付けられた変換プレート36を含む。
使用される材料並びに、厚さe2、長さL及び幅lである変換プレート36の幾何学的寸法及び基板のブロック4の幾何学的寸法は、図1のトランスデューサ2におけるものと同一である。
変換プレート36は、幅lの方向で長さLの全体に渡るプレートの厚さにおいて、狭窄領域38を有する。
狭窄領域38においては、基板のブロック4のプレート面の近傍に位置し、変換プレート36の厚さが変化し、最小部を通過する。
狭窄領域38によって形成された変換プレート36の薄化は、変換プレート36の基部において用いられ、最大でも基板のブロック4内に接する変換プレート36の面または側部に沿ってガイドされた波の最大振動領域を絶縁可能とする。
この実施形態において、この構造は瓶の首の細められた形状との類比によってボトルネック構造と呼ばれる。
この構造は図1の圧電トランスデューサで考慮されるように15の形状因子FI、すなわち結合に関して最適なトランスデューサ構成について5μmの厚さe2に対して75μmのプレートの幅lに関して有効であった。
第1及び第2の電極42、44のそれぞれはプレート36のそれぞれの側面を覆い、プレートの脚部においてプレートの狭窄部によって形成される窪みを満たす。
図5によれば、周期的強誘電分極を有し図1のトランスデューサ2から派生した圧電トランスデューサ52の第3の実施形態は、基板の高い部分上の電極において金属層の増加を適用する。
この実施形態において、参照符号54及び56で表される第1及び第2の電極のみが、それぞれ異なる突出部58及び60、すなわち追加された金属を含むという点で、図1の圧電トランスデューサ2の電極12及び14とは異なる。
電極54及び56は、この追加された金属を通して、基板の高い部分における質量効果を得、プレート6の基板4に接する部分から遠い音響振動の強度の最大値を局在化するように構成される。
代替的に、この質量効果はまた基板の高い部分にドーピングすることによっても得られうる。ほとんどの単結晶材料に関して、材料特性を局所的に変調するように、格子内で外部原子を結晶構造内に置換させまたは固溶させることさえ可能にするドーピング方法が存在する。
特にニオブ酸リチウムを有する光学系で用いられる方法は例えばToshiaki Suhara,Shuji FujiwaraらによるApplied Optics,Vol.25,Issue19,pp3379−3383(1986)「TlLiNbO導波路における水素置換されたフレネルレンズ」と題する文献に記載された水素置換に関連し、これによれば、軽原子(水素、チタンなど)の結晶格子内で構造変化を伴うまたは伴わない拡散が可能となる。
より重い原子(エルビウム、MgOなど)をNice University−Sophia Antipolis,U.F.R.Faculte des Sciences, 1997「Laser Guides d’ondes dans le niobate de lithium dope en Erbium」(エルビウムドープされたニオブ酸リチウムにおけるレーザー導波路)と題する論文においてArnaud Grisardによって記載された高温拡散によって結晶格子内で置換することも可能である。そのため、質量密度を変化させることによって材料の弾性特性を局所的に変化させ、それによって選択された結晶方向に依存する必要なガイド条件を発生させることが可能となる。
図6及び7によれば、周期的な強誘電分極を有する圧電トランスデューサのその他の構造によって、変換プレートに沿って変換プレート内をガイドされた波のトラップについて改善することができる。
図6によれば、交互配置の強誘電分極を有する圧電トランスデューサ62の第4の実施形態は、基板のブロック64及び圧電変換プレート66を含み、それらの材料は異なるものである。
変換プレート66の材料は圧電特性を有し、強誘電区画を含み、その分極は交互配置する分極である。
基板のブロック64及び変換プレート66の形状及び幾何学的寸法は、図1の基板のブロック4及び変換プレート6のそれと同一である。
図6によれば、基板のブロック64及び変換プレート66は、本明細書では、音響的に透過性の接着接続部のような接続要素68を介して互いに接続された別個の部材である。
接着接続部は、例えば遠心法により堆積され、プレートの材料と基板のブロックの材料との間に固体接合を発生できるように架橋されたポリマー層、または接着接合され金属間拡散による移動に用いられるために表面に堆積され、Au、In、Cuがこれらの層が互いに面する電極を回路短絡しない限りこの目的のために最も用いられる材料である更なる金属層であり、変換プレートの側面に堆積され、または接着接合及び活性化のために面に堆積され、その親水性によっていわゆるSOI(シリコン・オン・インシュレーター、TM SOITEC)基板に適用されるのと同一のまたは類似した分子結合を可能とする更なるシリカ層、またはさらに高い構造品質の剛性接続を得るシリカで負荷されたペーストを焼結したいわゆる「ガラスフリット」接合として理解されてもよい。
基板のブロック64の第1の材料は、その内部を伝搬するバルク波の伝搬速度が第2の材料のそれよりも大きいように選択される。
例えば、変換プレート66を形成する第2の材料は、ダイヤモンドカーボン層または必要な場合には、より単純に基板のブロックの第1の材料を形成するシリコンまたはサファイア上に堆積されたニオブ酸リチウムもしくはタンタル酸リチウム、水晶、ランガサイトまたはその他任意の単結晶圧電材料の中からの第1の材料の性質に従って選択される。
図7に従えば、図6のトランスデューサから派生したトランスデューサ72の第5の実施形態は、材料が同一である基板のブロック74及び変換プレート76を含む。
トランスデューサ72は、基板74のブロックと変換プレート76との間に位置し、図6に示されていない2つの接着接続部で後者に取り付けられた音響絶縁要素78を含む。
音響絶縁要素78は、本明細書ではブラッグミラーであり、本明細書では高度に対照的な音響インピーダンスを有する層の積層体から形成される。
高度に対照的な音響インピーダンスの層は例えば窒化アルミニウムまたは窒化シリコンの層及び酸化シリコンの層であり、積層体は、考慮される動作周波数で位相で反射し完全にバルク波であるように構成される。
代替的に、基板を形成する第1の材料およびプレートを形成する第2の材料は異なるものである。
図6及び7の実施形態は、トランスデューサが基板のブロックと変換プレートとを区別する取付け部及び/または音響絶縁要素を含み、これは第1及び第2の材料から区別される少なくとも1つの第3の材料からなり、取付け部及び/または音響絶縁要素は単一の接着層、対照的な音響インピーダンスを有する層の積層体を有して形成されたブラッグミラーによって形成されるセットに含まれる。
図8に従えば、一体として接続され、基板のブロックに垂直に取り付けられた少なくとも1つの変換プレートを含む、図1のトランスデューサを製造する完全な方法102は、一連の段階104、106、108、110、112、114、116を含む。
微小製造段階は任意のニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウムカットに適用可能である。
本明細書では、本方法の未加工開始材料は「ウェハ」と呼ばれるニオブ酸リチウムの未加工の薄板であり、そこには交互配置する分極を有する強誘電区画が周期的パターンに従って生成されている。
一般に、適切な切断条件を決定するにあたって、本方法は、周期的に電気分極している任意の圧電強誘電単結晶材料に適用可能である。
精密切断装置、例えば2つの切断が可能なDisco(登録商標)ブランドの切断装置の使用は、共振プレートの面の確定された2つの平面となる。
交互配置する強誘電区画を有する変換プレートを切断するのに用いられる装置は、例えば精密切断装置DISCO(登録商標)DAD321であり、用いられるブレードの参照番号はDPAN 0781であり、参照番号P1A 863 BR10/56x0.2x40に対応する技術的参照番号である。
圧電変換プレートの厚さe2分解能は、両方の切断部間の位置合わせの精度によって決定され、最良の場合で1μmに達しうる。
変換プレートの幅lは、最終的に製造される基板のブロックの厚さの方向に沿ったニオブ酸リチウムの未加工ウェハの必要な切断深さによって、それに関するものとして決定される。幅lは数百μmに達しうる。
切断操作において、以下の段階が順に例えば適用される。
− 最適な研磨品質のために望ましい新しいブレードを使用すること。
− 切断線を形成する際のブレードの研磨砥粒の先鋭化とともに、装置の支持部上に物理的に配置された後のブレードの中心出しを含むブレードのゆがみ矯正をすること。
− デバイスの長さ全体に渡ってプレートの入力面及び出力面を切断すること。
− プレートまたはバーを形成すること。
プレートを切断する条件は例えば以下の通りである。
− 以下の切断パラメータを考慮することによってその後プレートになる部分の入力面及び出力面の完全な切断を行う。0.18mm・s−1に等しい前進率、1分あたり9000回転に等しい研磨円盤の回転速度、全幅に渡る切断。
− 0.18mm・s−1に等しい前進率、1分あたり9000回転に等しい研磨円盤の回転速度、狙いが未加工基板薄板(ウェハ)の厚さとされた幅での切断でのプレートの形成。
プレートの厚さ及び長さが、任意に変化する可能性があり、プレートの側面の表面条件の品質は光学研磨であることが望まれる。
第1の段階104において、ニオブ酸リチウムの未加工ウェハは初期切断が第1の上面及び第2の下面を有する厚さの方向においてZXとして示される。圧電強誘電特性を有する未加工ウェハは、配向軸Zに沿った第1の正の分極区画及び第2の負の分極区画、すなわち軸Zの反対方向の区画を含み、第1の区画及び第2の区画はX軸の方向に分布し、繰り返しパターンに従って交互配置し、繰り返しパターンは間隔p及び周期比によって画定される。
第2の段階106において、Z軸に垂直であるニオブ酸リチウムウェハの上面が樹脂、例えばShipleyブランドの樹脂S1828で塗布される。樹脂の堆積は例えばスピンコーティング式で2.5μmの厚さで実施される。同一の段階106において、樹脂はオーブン内で1時間、95℃でアニールされ、溶剤を蒸発させ、それによって切断機による切断段階に対しより耐性を有するようにする。
第3の段階108において、1つのプレートまたはいくつかの変換プレートが切断平面ZXに沿って切断される。変換プレートの切断を構成するように、本明細書では4つの切断が、プレートを形成するために少なくとも必要とされる。特に、切断機のブレードの幅が200μmの場合、2つの重ねられた切断が、プローブ先端下で試験を可能にするためにプレートのいずれかの側部上に350〜400μmのアクセス可能な空間を得られるように形成される。
第3の段階108において、少なくとも1つの変換プレートの厚さe2及び幅lは、2つの切断部の重畳による電極幅とともに、切断部の深さ及び一連の二つの切断部の位置合わせ精度によって画定される。
第3の段階108が実行されると、第4の段階110において、プレート間に位置する基板の切断面の長さの方向の帯状部とともにプレートの頂部の各自由面の長さの方向の少なくとも1つの帯状部が保護樹脂S1828で覆われる。
第5の段階112において、金属電極が横方向の面上、すなわちプレートの側部上に、数センチメートルに達しうる長さLに渡って350〜400μmである幅を有する溝部の底部と同様に堆積される。
数百μmに達しうる幅lに渡ってスロットを形成する1つのプレートまたは一連のプレートの側部を覆うことができるように、アルミニウムの堆積が、基板及びプレートから形成されたチップを傾けることによって3回、例えばプレートの長さLの方向に配向された軸周りに45°2回傾けるスパッタリングによって形成される。
この第5の段階112において、チップ全体がアルミニウム層に覆われ、次いで電極がいわゆるリフトオフ技術によって得られる。このことに関して、チップは溶剤浴(除去剤)、例えば除去剤1165、保護樹脂、本明細書では樹脂S1828を溶解する化学溶液に浸漬され、70℃で数時間加熱される。
次いでリフトオフは1分間超音波浴を用いることによって加速され、完全に行われる。
次いで第6の段階114において、変換プレートを長手方向に切断する第2の段階116の前にプレートまたはバーを強固なものにするために、圧電変換プレートまたはバーはスプレーコーティングと呼ばれる塗布技術によって保護樹脂S1805で覆われる。この第6の段階114によって、構造形成されたニオベートウェハ、すなわち電極が提供されたチップを樹脂で覆うことができる。
第7の段階であって最終段階116は、切断機で切断することによってプレートまたはバーの長さL、例えば本明細書の場合では500μmの長さLを画定する段階からなる。この第7の段階116は、むしろ重要であり、破損を引き起こす可能性がありそのため多くのプレートの損失を引き起こす恐れがある。特に、ここでの問題は、電気的に独立して形成された個別のチップを得るために、長さLの方向に沿って、第1の切断深さよりも大きな深さに渡って500μmごと、すなわちプレートの幅lのスロットを形成された表面に垂直に切断部を形成することである。
図9によれば、方法102の第2の段階106の最後で得られる、図1のトランスデューサ2の第1の中間状態202は、樹脂S1828の層204及び未処理のニオブ酸リチウムウェハ206の積層体である。
未処理のウェハ206は、圧電強誘電特性を有し、配向軸Zに沿った第1の正の分極区画及び第2の負の分極区画、すなわちZ軸と反対の方向の区画を含み、第1の区画及び第2の区画は、X軸の方向に繰り返しパターンに従って交互配置しつつ分布し、繰り返しパターンは異なる分極、間隔p及び周期比の2つの隣接する強誘電区画によって画定される。図10に従えば、第3の切断段階108の最後に得られる、方法102によって製造された図1のトランスデューサ2の第2の中間状態212は、凹部またはむき出しの、すなわち露出された谷218、220を有するいずれかの側部で取り囲まれたプレート216が図10において垂直に機械加工された基板のブロックを含む。ブロック214の2つの端部バー222、224は、ここでは単一である変換プレート216を取り囲む。樹脂層226は、プレートの上面228上及びバー222、224の上面230、232上に、プレート216のいずれかの側部に位置する凹部234、236の2つの帯状部と共に堆積される。
図11によれば、電極の堆積のリフトオフ段階112の最後で得られる、方法102によって製造される図1のトランスデューサ2の第3の中間状態242は、構造化されたチップである。
本明細書において、チップ242は、2つの側部のいずれかの側部上にアルミニウムの2つの電極244、246を有する単一の変換プレート216を含み、電極244、246のそれぞれは、プレート216の上面228上及び変換プレート216のそれぞれの側部の脚部において基板214の底面の一部の上にわずかに突出することとなる。
基板の端部を切断した後のこの構造は、図1のトランスデューサ2の構造に対応する。
図12によれば、チップ252は複雑な共振表面を形成し、異なる変換プレート264、266、268でそれぞれ形成された図1のそれの種類の3つの個別のトランスデューサ254、256、258を含む。同一の幅lの各変換プレート264、266、268は、異なる厚さe21、e22、e23を有する。
図11の左に図示される第1の2つの変換プレート264、266は、共通基板の底面272上に堆積された金属接続部によって形成された同一の電極270を共有して互いに結合される。
第1の2つの変換プレート264、266は、第3のプレート268からは絶縁帯状部276によって電気的に離隔される。
図13によれば、図6または図7のトランスデューサを製造する完全な方法302は、周期的な強誘電分極を有し、基板のブロック上に垂直に取り付けられることによって取付け手段及び/または音響絶縁手段を介して接続された少なくとも1つの圧電変換プレートを含み、一連の段階304、306、308、310、312、314、316、318、320を含む。
本明細書において、取付け手段及び/または音響絶縁手段はブラッグミラーであり、プレート及びバーと基板との間に位置する。ブラッグミラーは本明細書では高度に対照的な音響インピーダンスを有する層、例えば窒化アルミニウムまたは窒化シリコン及び酸化シリコンの層の積層体を有して形成され、積層体は位相で反射し、考慮される作動周波数におけるバルク波を完全にするように構成される。
第1の段階304において、第1のニオブ酸リチウムウェハが提供され、初期層は第1の上面及び第2の下面を有する厚さの方向においてZXとして示される。圧電強誘電特性を有する未処理のウェハは、第1の正の分極区画及び第2の負の分極区画を含み、第1の区画及び第2の区画はX軸の方向に分布する一方で繰り返しパターンに従って交互配置し、繰り返しパターンは間隔p及び周期比によって画定される。
第2の段階306において、ブラッグミラーはニオブ酸リチウム基板の上面上に位置し、ミラーの表面は共振プレートの多数を分離するための十分な長さを有する。
ミラーは本明細書では高度に対照的な音響インピーダンスを有し幅広い広がりを有する積層体、例えば窒化アルミニウムまたは窒化シリコン及び酸化シリコンの層によって形成され、積層体は位相において、及び考慮される動作周波数におけるバルク波を完全に反射するように構成される。
ブラッグミラーは、接着接続部の事前の堆積を有する接着接合法で基板に取り付けられる。
そのためこのミラーは上記の方法(ポリマー接着接合、金属拡散、分子接合)に従って移設された材料の積層体からなり、必要な厚さに達するように薄化され、その厚さは狙う動作周波数に応じて顕著に異なるものでありうる。
高周波用途に関してより具体的には、必要とされる層の厚さはプラズマアシスト、物理又は化学、固相または気相成膜法(蒸着、スパッタリング、化学気相成長、分子ジェットなど)に適するものであってもよく、それぞれが数分の1μmの厚さである層の数μmの積層としてもよい。そのため、制御された厚さを有する複数の層を生成して空隙のそれと近い大きな反射効率を有するミラーとすることが可能である。
第3の段階308において、圧電トランスデューサの層がブラッグミラー上に成膜される。変換層は第2の未加工のニオブ酸リチウムウェハであり、その初期カットは第1の上面及び第2の下面を有する厚さの方向においてZXとして示される。第1の未加工ウェハと同様に、第2の未加工ウェハは同一の圧電強誘電特性を有し、第1の正の分極区画及び第2の負の分極区画を有し、第1の区画及び第2の区画は繰り返しパターンに従って交互配置しつつX軸の方向に分布し、繰り返しパターンは間隔p及び周期比によって画定される。
圧電トランスデューサの材料の結晶方向及びその強誘電区画の構成は、変換層が互いに平行かつ垂直方向Yと平行な2つの面を通る基板の厚さの方向に沿って切断される場合に、電気音響結合係数が高く、構成がトランスデューサの動作周波数における、2つの面ZX間をガイドされ、変換プレートの長さに関して選択された方向であるX軸の方向に伝搬する弾性バルク波を発生させ、トラップするのに好適である。
本明細書において、変換層の材料は基板の材料、すなわち同一の強誘電区画の埋め込み構成を有するニオブ酸リチウムと同一である。
このことによって、2つの等しい部分に切断される同一の初期ウェハを用いることが可能となり、第1の部分が基板層として用いられ、第2の部分が変換層として用いられる。
しかしながら、代替的に、基板材料は変換層に関して上述したような同一の特徴を保持するように提供された変換層と異なる材料であってもよい。換言すれば、いかなる強誘電区画も含まず強誘電材料からさえならないものでありうる基板層と反対に、変換層は必ず圧電強誘電材料で形成され、交互配置の分極を有する強誘電区画がそれに埋め込まれる。
ブラッグミラー上への変換層の取り付けは、例えば接着接合部によって行われる。
第4の段階310において、方法102の第2の段階106と同様に、トランスデューサを形成するニオブ酸リチウムウェハの上面が樹脂、例えばShipleyブランドのS1828で覆われる。樹脂の堆積は例えばスピンコーティング型の方法で2.5μmを超える厚さで行われる。同一の段階で、樹脂はオーブン内で1時間、95℃で、溶媒を蒸発させそれにより切断機による切断段階に対してより耐性を有することができるように熱処理される。
第5の段階312において、方法102の第3の段階108と同様に、1つのプレートまたはいくつかの変換プレートが方向ZXを有する以下の平行な面の積層体に切断される。
共振プレートの切断を構成できるように、プレートを形成するために本明細書では4つの切断が少なくとも必要である。特に、ブレードソーの幅が200μmなので、2つの重複する切断部が、プローブ先端によるテストを可能にするようにプレートのいずれかの側部に350から400μmのアクセス可能な空間を得ることができるように形成される。
第5の段階312において、少なくとも1つのプレートの厚さe2及び幅lが、切断部の深さ及び2つの切断部の重複による電極の幅と共に一連の2つの切断部の間の位置合わせ精度によって画定される。
第5の段階312が実行されると、方法102の第4の段階110と同一の第6の段階314が実行される。
方法102の第5の段階112と同一の第7の段階316において、金属電極が成膜される。
次いで、第8の段階318において、変換プレートまたはバーがスプレー塗布技術によって保護樹脂S1805で塗布される。この第8の段階によって、構造形成されたニオブ酸ウェハ、すなわち電極を有して提供されたチップを樹脂で覆うことが可能となる。
第9の段階であって最終段階320は、プレートまたはバーの長さLを切断機で切断することによって、例えばこの場合は500μmの長さLに画定することからなる。
図13によれば、方法302の第2の段階306の最後に得られる図7のトランスデューサの第1の中間状態322は、交互配置する強誘電分極を有し保持基板を形成するように意図された第1の未加工のニオブ酸リチウムウェハ324、2つの接着接合部に取り囲まれたブラッグミラーを形成する層326、加工後に少なくとも1つの変換プレートを形成するように意図された交互配置する強誘電分極を有する第2の未加工のニオブ酸リチウムウェハ328、及びS1828樹脂の層330の積層体である。
図15によれば、第3の切断段階308の最後に得られる図7のトランスデューサの第2の中間状態332は、基板のブロック324、層326、328、330の全体に加工され、凹部またはむき出しの、すなわち露出された谷338、340のいずれかの側に取り囲まれた変換プレート336を含む。チップ332の2つの端部バー342、344はここでは単一の変換プレート336を取り囲む。樹脂層346は、プレート336のいずれかの側部に位置する凹部354、356の2つの帯状部と共にプレート336の上面348及びバー342、344の上面350、352上に成膜される。
図16によれば、電極の成膜のリフトオフ段階の最後に得られる図7のトランスデューサの第3の中間状態362は、構造形成されたチップである。
ここで、チップ362は、2つの側部のいずれかの側にアルミニウムの2つの電極364、366を有する単一の変換プレート336を含み、各電極364、366はプレート336の上面348からわずかに突出し、変換プレート336の各側部の脚部において基板324の底面の一部の上にわずかに突出することとなる。
基板の端部を切断した後のこの構造は、図7のトランスデューサの構造に対応する。
一般に、図1から7に示されたようなトランスデューサを製造する方法402は、3つの段階404、406、408を含む。
第3の段階404において、初期状態の圧電変換プレート未加工層が提供される。初期状態の変換プレート未加工層は、圧電強誘電材料からなり、未加工層厚さebを有し、厚さの方向に垂直な面内の空間的な広がりは未加工層の厚さebよりも明らかに大きい。初期状態の未加工層は、第1の正の分極区画及び第2の負の分極区画を含み、第1の区画及び第2の区画は繰り返しパターンに従って交互配置するとともに未加工層の長さの方向に分布し、繰り返しパターンは間隔p及び周期比によって画定される。
未加工層の結晶方向及び強誘電分極の方向は、厚さebの方向の未加工層の結晶切断面及び未加工層の長さの結晶切断面が存在するように予め選択されたものであり、切断面に従って切断され、厚さe2を有するウェハは、厚さe2の方向に垂直な面金属電極によって取り囲まれる場合、交互配置する分極を有する圧電強誘電トランスデューサを形成し、ガイドされたバルク波がウェハの長さ方向に伝搬し、0.01%以上の電気音響結合係数を有する。
第2の段階406において、圧電強誘電変換プレートは、未加工層の厚さの方向に、未加工層の初期共振プレート内に部分的にまたは完全に切断される。
切断された変換プレートは共振プレート厚さe2、互いに対面するように位置した第1及び第2の面、長さL、幅lを有するプレート面を有し、切断は切断面の方向に沿って機械加工法で実行され、プレートの幅l及び未加工層の厚さは同一の方向であり、未加工層の材料および結晶方向、切断面の方向、長さL、幅l、共振プレートの第2の厚さは、2つの平面間でトランスデューサの動作周波数におけるバルク波を発生させトラップするように構成され、変換プレートの長さの方向に伝搬するガイドされた音響バルク波のためのガイドを形成する。
第3の段階408において、第1及び第2の金属電極が、共振プレートの第1の面及び第2の面をそれぞれ少なくとも部分的に覆うように成膜される。第1及び第2の電極は、少なくとも部分的に互いに対向する。
そのため、所定の表面に関して、本発明によって、周波数フィルタへの応用のための電気機械的結合の点で、安定周波数源への応用のための温度安定性の点で、センサへの応用のための応力の感度の点で最も有利な単結晶カットを使用することによって、一般に所定の応用機能を発生させるためにこれらの様々な特徴を組み合わせることによって、少なくとも10倍、トランスデューサの数をかなり多数化させることが可能となる。
上述の圧電強誘電トランスデューサの応用例は、以下の通りである。
−強結合フィルタ
−高周波数共振器
−温度、加速度センサ
−ジャイロメータ
−トルク、加速度、応力センサ
−強閉じ込め、強変調を有する音響光学変調器
−IFM帯域にクエリされ得るセンサ及び特に無線センサのための共振器
−(化学量論的ニオブ酸リチウム及びタンタル酸リチウム、高いキュリー温度を有する単結晶セラミックのような材料上の)高温センサのための共振器
−加速度、ジャイロスコープ、重力センサのための共振器
−音響光学結合による光学信号を変調するための素子
これらの動作のために利用されうる材料は、強結合フィルタに関してニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム及びニオブ酸カリウム、並びに(潜在的に圧電セラミック及び緩和型セラミック単結晶)、四ホウ酸リチウムである。センサ及び特に高温センサ(この種の応用のために選択された適切な電極、すなわち白金、イリジウム、ジルコニウムもしくはルビジウム電極または高温で耐性のあるその他どのような電極も)に関して、また図示されるようにバーの加工が可能な十分な厚さのプレート(最小で200μm)の形態が可能である一般にどのような強誘電単結晶でもよい。
ニオブ酸リチウム及びタンタル酸リチウムに関して、これらをアモルファスシリカ堆積物で覆うことによって、共振器の温度感受性を低減させることが可能であり、その周波数の温度係数は正の符号を有し、これらの材料の温度係数の負の符号を補償することが可能となる。
そのため、電気機械結合、非常に高い位相速度、閉じ込め、音響光学結合の観点で注目すべき単結晶特性を最大限利用する。
そのため、薄い、例えば5μmのプレートは、数十MHzから数GHzの範囲のスペクトル範囲に渡って動作点を最適化する可能性がある。
そのため、インピーダンス素子を有するフィルタの構造に関して、しかしながら特に従来の薄化/研磨平面法では達成することが困難でありうる周波数に関して強い結合係数及び共振品質を有する構造内のガイドされた弾性波の使用に関して、トランスデューサの間に、特に有利な接合モードを有することが可能である。選択された特性の層を有するそのような構造の組み合わせは例えば対応する構成要素の特性の最適化を可能にする。例えば、電極を備え、適切なシリカの厚さの層で覆われたニオブ酸リチウムプレートを形成することによって、23%にも達しうる非常に強い結合を有する共振器を製造することが可能となり、温度効果を補償する。
より高い位相速度を有する剪断波を用いることによって、「従来の」表面モードよりも顕著に高い動作周波数での応用を有することが可能となる。
2 圧電トランスデューサ
4 基板のブロック
6 圧電強誘電変換プレート
8 第1の面
10 第2の面
12 第1の金属電極
14 第2の金属電極
16 平面
17、18 強誘電区画
32 圧電トランスデューサ
36 変換プレート
38 狭窄領域
42 第1の電極
44 第2の電極
52 圧電トランスデューサ
54 第1の電極
56 第2の電極
58、60 突出部
62 圧電トランスデューサ
64 基板のブロック
66 圧電変換プレート
68 接続要素
72 トランスデューサ
74 基板
76 変換プレート
78 音響絶縁要素
102 トランスデューサを製造する方法
104、106、108、110、112、114、116 段階
202、212 中間状態
204 樹脂S1828の層
206 未処理のニオブ酸リチウムウェハ
214 基板のブロック
216 プレート
218、220 谷
222、224 端部バー
226 樹脂層
228 プレートの上面
230、232 バーの上面
234、236 凹部
242 チップ
244、246 電極
252 チップ
254、256、258 トランスデューサ
264、266、268 変換プレート
270 電極
272 共通基板の底面
302 製造する方法
304、306、308、310、312、314、316、318、320 段階
322、332、362 中間状態
324 第1のニオブ酸リチウムウェハ
326 ブラッグミラーを形成する層
328 第2のニオブ酸リチウムウェハ
330 樹脂層
336 変換プレート
338、340 谷
342、344 端部バー
346 樹脂層
348 プレートの上面
350、352 バーの上面
354、356 凹部
364、366 電極
402 製造する方法
404、406、408 段階

Claims (15)

  1. 保持手段として、平面の表面に対して垂直な方向に沿った第1の厚さe1を有し第1の材料からなる平面(16)を有する基板のブロック(4;64;74)と、
    互いに面して配置された第1及び第2の平面(8、10)を有し、長さL、幅l及び第2の厚さe2を有し、第2の圧電材料からなる圧電変換プレート(6;36;66;76)と、
    前記圧電変換プレート(6;36;66;76)の前記第1の平面(8)及び前記第2の平面(10)をそれぞれ少なくとも部分的に覆い少なくとも部分的に互いに面する第1及び第2の金属電極(12、14;42、44;54、56)と、を含み、
    所定の周波数fで動作するバルク波圧電トランスデューサであって、
    前記圧電変換プレート(6;36;66;76)が、正の分極を有する第1の区画及び負の分極を有する第2の区画を含む強誘電材料層で形成され、前記第1の区画及び前記第2の区画が、繰り返しパターンに従って前記圧電変換プレートの長さの方向に交互に配置され、前記繰り返しパターンが間隔p及び周期比によって画定され、
    前記圧電変換プレート(6;36;66;76)が、前記基板のブロック(4;64;74)の前記平面(16)に近接して垂直に取り付けられて前記圧電変換プレート(6;36;66;76)の幅及び前記基板のブロック(4;64;74)の第1の厚さが同一の方向を有し、
    前記第1の材料、前記第2の材料、前記基板のブロック(4;64;74)の第1の厚さ、前記長さL、前記幅l、前記圧電変換プレート(6;36;66;76)の第2の厚さe2及び前記間隔pが、前記トランスデューサの動作周波数でバルク波を発生させトラップするように構成され、前記バルク波が前記圧電変換プレートの前記平面の両方の間をガイドされ、前記ガイドされた音響波が前記変換プレート(6;36;66;76)の長さLの方向に伝搬する、バルク波圧電トランスデューサ。
  2. 前記第2の圧電材料が1949年に改訂されたIEEE Std−176標準に従うZXで表される結晶カットを有し、結晶軸X及び結晶軸Zがそれぞれ前記圧電変換プレート(6;36;66;76)の長さL及び幅lに沿った方向であり、前記強誘電区画の分極軸が、前記Z軸及び前記X軸に沿った方向である繰り返し軸と同一直線上である、請求項1に記載のバルク波圧電トランスデューサ。
  3. 前記第2の圧電材料が、3つの結晶軸X、Y、Z、1949年に改訂されたIEEE Std−176標準に従うZXで表される結晶カットを有し、前記結晶軸Y及び前記結晶軸Zが、それぞれ前記圧電変換プレートの長さL及び幅lに沿った方向であり、前記強誘電区画の分極軸が前記Z軸と同一直線上であり、前記繰り返し軸が前記Y軸に沿った方向である、請求項1に記載のバルク波圧電トランスデューサ。
  4. 前記圧電変換プレート(6;36;66;76)の幅lの前記圧電変換プレート(6;36;66;76)の第2の厚さe2に対する比で画定される横方向形状因子Flが、5以上であり、好適には10以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載のバルク波圧電トランスデューサ。
  5. 前記圧電変換プレート(6;36;66;76)の長さの前記圧電変換プレート(6;36;66;76)の厚さに対する比で画定される長手方向形状因子が、波長の倍数であり、10以上であり、好適には100以上であり、前記波長が前記周波数fで割った波の位相速度に等しい、請求項1から4のいずれか一項に記載のバルク波圧電トランスデューサ。
  6. 前記圧電変換プレート(6)及び前記基板のブロック(4)が、同一の圧電材料からなり一体の1つの部材を形成し、前記基板のブロック(4)が、正の分極の第1の区画及び負の分極の第2の区画を含み、前記基板のブロックの前記第1の区画及び前記第2の区画が、長さLの方向の前記圧電変換プレートと同一の強誘電分極の分布を有するプレートの長さの方向に分布する、請求項1から5のいずれか一項に記載のバルク波圧電トランスデューサ。
  7. 前記動作周波数fで取り付け要素及び/または音響絶縁要素(68;78)を含み、前記取り付け要素及び/または音響絶縁要素が、前記基板のブロック(64;74)及び前記圧電変換プレート(66;76)から区別され、前記第1及び第2の材料と区別される少なくとも1つの第3の材料からなり、前記取り付け要素及び/または前記音響絶縁要素(68;78)が、単一の接着層、対照的な音響インピーダンスを有する層の積層で形成されたブラッグミラーによって形成されたセットに含まれる、請求項1から6のいずれか一項に記載の圧電トランスデューサ。
  8. 前記圧電変換プレート(6;76)及び前記基板のブロック(4;74)が、同一の圧電材料からなり、同一の方向及び分極配向を有する同一の繰り返しパターンに従って分極した強誘電区画を含み、
    前記圧電変換プレート(6;76)の強誘電区画の結晶カット及び分極が、横断方向または長手方向の分極を有するバルク波が0.01%よりも大きな電気音響結合係数を有して生成され、前記圧電変換プレートの長さ方向に伝搬する一方で前記2つの電極(12、14)の間でガイドされるように構成された、請求項1から7のいずれか一項に記載の圧電トランスデューサ。
  9. 前記圧電変換プレート(36)が、前記厚さ方向に、その長さ全体に渡って狭窄部(38)を有し、前記狭窄部に関して前記圧電変換プレート(36)の厚さが最小値となり、前記圧電変換プレート(36)が、前記基板のブロック(4)に取り付けられ、前記狭窄部(38)が、前記基板のブロック(4)の平面に近接して配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載の圧電トランスデューサ。
  10. 前記第1の材料が、ダイヤモンドカーボン、シリコン、サファイア、炭化シリコン、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸カリウム、圧電セラミック、水晶、四ホウ酸リチウム、オルトリン酸ガリウム、ランガサイト、ランガテイト、ランガナイト、シリカによって形成された材料のセットに含まれ、
    前記第2の材料が、酸化鉛、チタン、PZTジルコニウム、タンタル酸リチウムLiTaO、ニオブ酸リチウムLiNbO、ニオブ酸カリウムPbTiO、及び高い結晶品質を有する強誘電材料によって形成された材料のセットに含まれる、請求項1から9のいずれか一項に記載の圧電トランスデューサ。
  11. 前記金属電極(12、14;42、44;54、56)がアルミニウム、白金、イリジウム、ジルコニウム、ルビジウム、銅、チタン、モリブデン、ニッケル、タングステン、金、ポリシリコン、これらそれぞれの金属の合金によって形成された材料のセットに含まれる材料からなり、
    前記金属電極の厚さが、前記圧電変換プレートと前記基板のブロックとの境界に局在された質量分布を得るように分布し、前記圧電変換プレートの局所領域内でバルク波をトラップし、集中させる、請求項1から10のいずれか一項に記載の圧電トランスデューサ。
  12. 初期圧電変換プレート未加工層を提供する段階(404)であって、前記初期圧電変換プレート未加工層が圧電強誘電材料からなり、未加工層の厚さebを有し、厚さの方向に垂直な面内の空間的広がりが前記未加工層の厚さebよりも明確に大きく、前記初期未加工層が、正の分極の第1の区画及び負の分極の第2の区画を含み、前記第1の区画及び前記第2の区画が、繰り返しパターンに従って交互に前記未加工層の長さの方向に分布し、前記繰り返しパターンが間隔p及び周期比によって画定され、
    前記未加工層の結晶方向及び前記強誘電分極の方向が、前記厚さeb及び前記未加工層の長さの方向における前記未加工層の結晶カット面が存在するように予め選択されたものであり、それに関してウェハが、前記カット面に従って切断され、厚さe2の方向に垂直である平面金属電極間に位置する場合に、交互配置した分極を有する強誘電圧電トランスデューサを形成し、ガイドされたバルク波が前記ウェハの長さの方向に、0.01%以上の電気音響結合係数で伝搬する、初期圧電変換プレート未加工層を提供する段階(404)と、
    前記未加工層の厚さの方向に、初期共振プレート未加工層に部分的にまたは完全に切断を行う段階であって、圧電変換プレートが共振プレート厚さe2を有し、第1及び第2の平面が互いに対向して配置され、前記平面が長さL、幅lを有し、前記切断が前記カット面方向に沿って機械加工プロセスで実施され、前記プレートの幅l及び前記未加工層の厚さが同一の方向であり、前記未加工層の材料および結晶方向、前記カット面の方向、前記長さL、前記幅l、前記共振プレートの第2の厚さが、前記2つの平面間で前記トランスデューサの動作周波数でバルク波を発生させトラップするように構成され、前記圧電変換プレートの長さLの方向に音響バルク波が伝搬するためのガイドを形成する、切断を行う段階と、
    前記圧電変換プレートの前記第1の面及び前記第2の面をそれぞれ少なくとも部分的に覆い、少なくとも部分的に互いに面する第1及び第2の金属電極を成膜する段階と、を含む、
    所定の周波数で動作するバルク波圧電トランスデューサを製造する方法。
  13. 前記初期層に、前記初期層、前記圧電変換プレートの厚さの方向に部分的に切断を行う段階であって、前記未加工層の厚さの方向に部分的に切断を行う前記段階が、前記第1の面を通して前記プレートに隣接する第1のバーおよび前記第2の面を通して前記プレートに隣接する第2のバーを除去することによって実施される、切断を行う段階を含み、
    前記圧電変換プレート及び、前記バーの切断後の前記未加工層の残りの部分であり、前記圧電変換プレートを保持し、参照平面を有する基板のブロックを得、前記圧電変換プレートが前記基板のブロックの平面に垂直に一体に取り付けられ、前記圧電変換プレートの幅lがそのため前記基板のブロックに対する前記圧電変換プレートの高さである、請求項12に記載のバルク波圧電共振器を製造する方法。
  14. 保持基板未加工層厚さを有し基板材料からなる保持基板の未加工層を提供する段階と、
    前記保持基板層と前記圧電変換プレート未加工層との間に、取り付け要素及び/または動作周波数における音響絶縁要素を形成することを意図された少なくとも1つの層を配置する段階であって、前記取り付け要素及び/または音響絶縁要素が前記基板未加工層及び前記圧電変換プレート未加工層から区別され、前記基板未加工層材料及び前記圧電変換プレート未加工層材料から区別される少なくとも第3の材料からなり、前記取り付け要素及び/または前記音響絶縁要素を形成する前記少なくとも1つの層が、単一の接着層、対照的な音響インピーダンスを有する層の積層体で形成されたブラッグミラーによって形成されたセットに含まれる、層を配置する段階と、
    少なくとも前記圧電変換プレート未加工層を所定の深さだけ切断して前記圧電変換プレートを形成する段階と、を含む、請求項12に記載のバルク波圧電共振器を製造する方法。
  15. 前記圧電変換プレートを切断する段階が、切断機によって実施される、請求項12又は13に記載のバルク波圧電共振器を製造する方法。
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