本発明は、動的モジュール式処理ユニットの搭載に関する。特に、本発明は、選択的に単独で、又は企業内の他の処理ユニット(ベースモジュール及び/又は周辺モジュール)と共に使用されるように構成されたモジュール式処理ユニットを搭載するシステム及び方法に関する。
少なくともいくつかの実施形態では、搭載の様式は、必要とされる特定の企業及び対応する環境によって決まる。少なくともいくつかの実施形態では、衝撃搭載が含まれて、必要な衝撃要件及び振動要件を提供する。いくつかの実施形態では、搭載システムは、固定する必要がある環境では固定搭載システムを含む。他の実施形態では、選択的に解放可能なコネクタが提供されて、動的モジュール式処理ユニットの着脱を容易にすることができる。他の実施形態では、圧入コネクタが提供されて、動的モジュール式処理ユニットの着脱を容易にすることができる。
説明の以下の部分は、説明の理解を深めるためにいくつかの見出しに分かれており、決して限定を意図するものではない。
代表的な動作環境
本発明は、動的モジュール式処理ユニットを搭載するシステム及び方法に関する。特に、本発明の実施形態は、軽量でコンパクトであり、選択的に単独で、又は企業内の1つ又は複数の追加の処理ユニットに適応するように構成されるモジュール式処理ユニットに関連して行われる。いくつかの実施形態では、非周辺機器ベースのケース、冷却プロセス(例えば、熱力学的対流冷却、強制空気、及び/又は液体冷却)、最適化された階層プリント回路基板構成、最適化された処理とメモリとの比率、及び/又は柔軟性の増大及び周辺機器及び用途への支持を提供するダイナミックバックプレーンを含む。
本発明の実施形態は、全てのタイプのコンピュータ及び/又は電気企業に関連して利用し得るプラットフォームを含む。プラットフォームは、動的モジュール式ユニットに対する影響が最小の状態で多数の変更が可能であり、それにより、全てのタイプの用途にわたるプラットフォームの有用性が強化される。さらに、上述したように、モジュール式処理ユニットは、単独で機能することもでき、又はカスタマイズ可能な企業内の1つ又は複数の他のモジュール式処理ユニットに関連付けることもでき、それにより、強化した処理能力を提供する。
図1及び対応する考察は、本発明の実施形態による適する動作環境の一般的な説明を提供することを目的とする。更に後述するように、本発明の実施形態は、後述するようなネットワーク化構成又は組み合わせ構成を含め、様々なカスタマイズ可能な企業構成での1つ又は複数の動的モジュール式処理ユニットの使用を含む。
本発明の実施形態は1つ又は複数のコンピュータ可読媒体を含み、各媒体は、データ又はデータを操作するコンピュータ実行可能命令を含むように構成し得るか、又はそれらを含む。コンピュータ実行可能命令は、様々な異なる機能を実行可能な汎用モジュール式処理ユニットに関連付けられるか、又は限られた数の機能を実行可能な専用モジュール式処理ユニットに関連付けられるような1つ又は複数のプロセッサによってアクセスし得るデータ構造、オブジェクト、プログラム、ルーチン、又は他のプログラムモジュールを含む。
コンピュータ実行可能命令は、企業の1つ又は複数のプロセッサに特定の命令又は命令群を実行させ、処理方法のステップを実施するプログラムコード手段の例である。さらに、特定のシーケンスの実行可能命令は、そのようなステップの実施に使用し得る対応する動作の例を提供する。
コンピュータ可読媒体の例としては、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読み取り専用メモリ(「ROM」)、プログラマブル読み取り専用メモリ(「PROM」)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(「EPROM」)、電子的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(「EEPROM」)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(「CD−ROM」)、任意の固体状態記憶装置(例えば、フラッシュメモリ、スマートメディア等)、又は処理ユニットによってアクセスし得るデータ若しくは実行可能命令を提供可能な任意の他の装置若しくは構成要素が挙げられる。
図1を参照すると、代表的な企業はモジュール式処理ユニット10を含み、このユニット10は、汎用又は専用処理ユニットとして使用し得る。例えば、モジュール式処理ユニット10は、単独で利用することもでき、又はパーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、個人情報端末(「PDA」)若しくは他のハンドヘルド装置、ワークステーション、ミニコンピュータ、メインフレーム、スーパーコンピュータ、マルチプロセッサシステム、ネットワークコンピュータ、プロセッサベースの消費者装置、スマート家電若しくは装置、制御システム、又は他のコンピュータシステム等の1つ又は複数の他のモジュール式処理ユニットと共に利用することもできる。複数の処理ユニットを同じ企業で使用することは、処理能力の増大を提供する。例えば、企業の各処理ユニットは、特定のタスク専用とすることができ、又はまとめて分散処理に参加することもできる。
図1では、モジュール式処理ユニット10は1つ又は複数のバス及び/又は相互接続12を含み、これは、様々な構成要素を接続するように構成し得、2つ以上の構成要素間でデータを交換できるようにする。バス/相互接続12は、メモリバス、周辺バス、又は任意の様々なバスアーキテクチャを使用するローカルバスを含む様々なバス構造の1つを含み得る。バス/相互接続12によって接続される典型的な構成要素は、1つ又は複数のプロセッサ14と、1つ又は複数のメモリ16とを含む。他の構成要素は、以下では「データ操作システム18」と呼ぶ論理、1つ又は複数のシステム、1つ又は複数のサブシステム、及び/又は1つ又は複数のI/Oインタフェースの使用を通してバス/相互接続12に選択的に接続し得る。さらに、他の構成要素を、論理、1つ又は複数のシステム、1つ又は複数のサブシステム、及び/又は1つ又は複数のI/Oインタフェースの使用を通してバス/相互接続12に外付けで接続し得、且つ/又はモジュール式処理ユニット30及び/又は周辺装置34等の論理、1つ又は複数のシステム、1つ又は複数のサブシステム、及び/又は1つ又は複数のI/Oインタフェースとして機能し得る。I/Oインタフェースの例は、1つ又は複数の大容量記憶装置インタフェース、1つ又は複数の入力インタフェース、1つ又は複数の出力インタフェース等を含む。したがって、本発明の実施形態は、1つ又は複数のI/Oインタフェースを使用する能力及び/又は利用される論理若しくは他のデータ操作システムに基づいて製品の使用可能性を変更する能力を含む。
論理は、インタフェース、システムの部分、サブシステムに結び付け得、且つ/又は特定のタスクを実行するために使用し得る。したがって、論理又は他のデータ操作システムは、例えば、IEEE1394(ファイアワイヤ)を可能にし得、論理又は他のデータ操作システムはI/Oインタフェースである。代替又は追加として、モジュール式処理ユニットを別の外部システム又はサブシステムに結び付けることを可能にする論理又は別のデータ操作システムを使用し得る。例えば、特別なI/O接続を含むこともあれば、含まないこともある外部システム又はサブシステム。代替又は追加として、外部I/Oが論理に関連付けられない論理又は他のデータ操作システムを使用し得る。本発明の実施形態は、車両のECU、油圧制御システム等の特別な論理及び/又は特定のハードウェアをいかに制御するかをプロセッサに通知する論理の使用も含む。さらに、本発明の実施形態が、論理、システム、サブシステム、及び/又はI/Oインタフェースを利用する多数の異なるシステム及び/又は構成を含むことを当業者は理解するだろう。
上記で提供されたように、本発明の実施形態は、1つ又は複数のI/Oインタフェースを使用する能力及び/又は利用される論理若しくは他のデータ操作システムに基づいて製品の使用可能性を変更する能力を含む。例えば、モジュール式処理ユニットは、1つ又は複数のI/Oインタフェースと、デスクトップコンピュータとして使用されるように設計された論理とを含むパーソナル計算システムの一部であり、論理又は他のデータ操作システムは、2つの標準RCAを介してアナログオーディオを取り入れ、IPアドレスにブロードキャストしたい音楽局のためにオーディオ符号化を実行するフラッシュメモリ又は論理を含むように変更し得る。したがって、モジュール式処理ユニットは、モジュール式処理ユニットのバックプレーンにあるデータ操作システム(例えば、論理、システム、サブシステム、I/Oインタフェース等)に対して行われた変更に起因して、コンピュータシステムではなく家電として使用されるシステムの部分であり得る。したがって、バックプレーン上のデータ操作システムの変更は、モジュール式処理ユニットの用途を変更することができる。したがって、本発明の実施形態は非常に適応性が高いモジュール式処理ユニットを含む。
上記で提供されたように、処理ユニット10は、中央プロセッサ等の1つ又は複数のプロセッサ14と、任意選択的に、特定の機能又はタスクを実行するように設計された1つ又は複数の他のプロセッサとを含む。通常、メモリ16、磁気ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、磁気カセット、光ディスク、固体状態メモリ、フラッシュ等のコンピュータ可読媒体において提供されるか、又は同様にコンピュータ可読可読媒体として見ることができる通信接続から提供される命令を実行するのは、プロセッサ14である。
メモリ16は1つ又は複数のコンピュータ可読媒体を含み、この媒体は、データ又はデータを操作する命令を含むように構成し得るか、又はデータ又は命令を含み、バス/相互接続12を通してプロセッサ14によってアクセスし得る。メモリ16は、例えば、情報を永久的に記憶するために使用されるROM20及び/又は情報を一時的に記憶するために使用されるRAM22を含み得る。ROM20は、モジュール式処理ユニット10の開始中等に通信を確立するために使用される1つ又は複数のルーチンを有する基本入/出力システム(「BIOS」)を含み得る。動作中、RAM22は、1つ又は複数のオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、及び/又はプログラムデータ等の1つ又は複数のプログラムモジュールを含み得る。
示されるように、本発明の少なくともいくつかの実施形態は非周辺ケースを含み、このケースは、ユニットを様々な異なる用途で使用可能にするより堅牢な処理ユニットを提供する。図1では、1つ又は複数の大容量記憶装置インタフェース(データ操作システム18として示される)を使用して、1つ又は複数の大容量記憶装置24をバス/相互接続12に接続し得る。大容量記憶装置24は、モジュール式処理ユニット10の周辺機器であり、モジュール式処理ユニット10が大量のデータを保持できるようにする。大容量記憶装置の例としては、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、テープドライブ、フラッシュドライブ、光ディスクドライブ、及び他の記憶装置が挙げられる。
大容量記憶装置24は、磁気ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、磁気カセット、光ディスク、又は別のコンピュータ可読媒体から読み出し、且つ/又はそれ(ら)に書き込むことができる。大容量記憶装置24及び対応するコンピュータ可読媒体は、オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、又はプログラムデータ等の1つ又は複数のプログラムモジュールを含み得るデータ及び/又は実行可能命令の不揮発性記憶を提供する。そのような実行可能命令は、本明細書に開示される方法のステップを実施するプログラムコード手段の例である。
データ操作システム18を利用して、1つ又は複数の対応する周辺I/O装置26を通してデータ及び/又は命令をモジュール式処理ユニット10と交換できるようにし得る。周辺I/O装置26の例は、キーボード及び/又はマウス、トラックボール、光ペン、スタイラス、又は他のポインティングデバイス、マイクロホン、ジョイスティック、ゲームパッド、パラボラアンテナ、スキャナ、カムコーダ、デジタルカメラ、センサ等の代替の入力装置等の入力装置並びに/或いはモニタ又は表示画面、スピーカー、プリンタ、制御システム等の出力装置を含む。同様に、周辺I/O装置26をバス/相互接続12に接続するために使用し得る専用論理に結合されるデータ操作システム18の例としては、シリアルポート、パラレルポート、ゲームポート、ユニバーサルシリアルバス(「USB」)、ファイアワイヤ(IEEE1394)、無線受信器、ビデオアダプタ、オーディオアダプタ、パラレルポート、無線送信機、任意のパラレルI/O周辺機器、任意のシリアルI/O周辺機器、又は別のインタフェースが挙げられる。
データ操作システム18は、1つ又は複数のネットワークインタフェース28にわたる情報の交換を可能にする。ネットワークインタフェース28の例は、処理ユニット間で情報を交換できるようにする接続、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)若しくはモデムに接続するためのネットワークアダプタ、無線リンク、又はインターネット等の広域ネットワーク(「WAN」)に接続するための別のアダプタを含む。ネットワークインタフェース28は、モジュール式処理ユニット10に組み込んでもよく、又はモジュール式処理ユニット10の周辺機器であってもよく、LAN、無線ネットワーク、WAN、及び/又は処理ユニット間の任意の接続に関連付け得る。
データ操作システム18は、モジュール式処理ユニット10が1つ若しくは複数のローカル若しくはリモートモジュール式処理ユニット30又はコンピュータ装置と情報を交換できるようにする。モジュール式処理ユニット10とモジュール式処理ユニット30との接続は、ハードワイヤードリンク及び/又は無線リンクを含み得る。したがって、本発明の実施形態は、直接バス間接続を含む。これにより、大きなバスシステムの作成が可能になる。これにより、企業の直接バス間接続に起因して現在知られているハッキングもなくなる。さらに、データ操作システム18は、モジュール式処理ユニット10が、1つ又は複数の周辺I/O接続32及び/又は1つ又は複数の周辺装置34と情報を交換できるようにする。
処理ユニットにアクセス可能なプログラムモジュール又はその部分は、リモートメモリ記憶装置に記憶し得る。さらに、ネットワーク化されたシステム又は組み合わせられた構成では、モジュール式処理ユニット10は、分散計算環境に参加し得、この環境では、機能又はタスクは複数の処理ユニットによって実行される。代替的には、組み合わせられた構成/企業の各処理ユニットは、特定のタスク専用とし得る。したがって、例えば、企業の1つの処理ユニットはビデオデータ専用とすることができ、それにより、従来のビデオカードに取って代わり、従来の技法よりも優れたそのようなタスクを実行する処理能力の増大を提供する。
本発明の実施形態が様々な構成を含み得ることを当業者は理解するだろうが、耐久性がある動的モジュール式処理ユニット90の代表的な実施形態を示す図2及び図3を参照する。モジュール式処理ユニット90は、プロプライエタリケースモジュール100(以下、「ケースモジュール100」と呼ぶ)と、プロプライエタリプリント回路基板設計とを備える。モジュール式処理ユニット90は、ケースモジュール100の特定の計算された設計を通して、従来技術による処理ユニット又はコンピュータでは見られない非並列コンピュータ処理の利点及び特徴を提供する。実際に、本明細書において説明され特許請求される本発明の処理ユニットは、従来のコンピュータ又は処理ユニットからの完全な概念シフト又はパラダイムシフトを呈する。このパラダイムシフトは、主題が添付の特許請求の範囲において具現される以下に開示される主題から明らかになるだろう。
図2及び図3は、モジュール式処理ユニット90として識別される代表的なモジュール式処理ユニットを、概して示される主な構成要素の多くが完全に組み立てられた状態で示す。述べたように、モジュール式処理ユニット90はケースモジュール100を備え、これ自体は、図4により完全に説明される非常に特定の独自の支持構造及び幾何学的構成又は設計を有する。好ましい一実施形態では、ケースモジュール100は、主支持シャシ114と、第1のインサート166と、第2のインサート170と、第3のインサート174(図示せず)と、動的バックプレーン134(図示せず)と、第1のエンドプレート138と、第2のエンドプレート142(図示せず)と、第1のエンドキャップ146と、第2のエンドキャップ150とを備えて、プリント回路基板、処理チップ、及び回路等の1つ又は複数の処理構成要素及び他のコンピュータ構成要素の囲まれた筐体又はケースを提供する。
図4及び図5は、主支持シャシ114と、主支持シャシ114に取り付けられるか、又は結合されるように設計されたケースモジュール100の構成要素部のいくつかとの代表的な実施形態を示す。好ましくは、これらの構成要素部は、示されるように、シャシ114に取り外し可能に結合されて、本明細書に記述され記載されるモジュール式処理ユニット90の独自の特徴及び機能のいくつかを可能にする。主支持シャシ114は、ケースモジュール100及びモジュール式処理ユニット90の主な支持構造体として機能する。その小型のサイズ及びプロプライエタリな設計が、従来技術の設計に見られない利点及び恩恵を提供する。本質的に、主支持シャシ114は、任意の追加の物理的な付属品、処理構成要素、及び他の回路基板構成要素を含め、モジュール式処理ユニット90の構成要素部に構造的支持を提供するとともに、モジュール式処理ユニット90を、任意の既知の構造若しくはシステムへの組み込み又はクラスタ化環境若しくはマルチプレックス環境での使用等のいかなるタイプの環境にも適応可能にする。
特に、図に示されるように、モジュール式処理ユニット90、特にケースモジュール100は本質的に、立方体形の設計からなり、主支持シャシ114の第1、第2、及び第3の壁支持体118、122、及び126は、取り付けられた場合には動的バックプレーン134と共に、ケースモジュール100の四面を構成し、統合モジュール154がケースモジュール100の各角に位置決めされる。
接合センタ155は、第1、第2、及び第3の壁支持体118、122、及び126を一体的にまとめるとともに、後述するエンドプレートを取り付け得るベースを提供するように機能する。エンドプレートは、アタッチメント受け部90内に挿入される取り付け手段を使用して主支持シャシ114に結合され、アタッチメント受け部は、使用される取り付け手段の特定のタイプに応じてねじ切りされることもあれば、されないこともある、開口部として図4に示される。接合センタ155は、後述するように、モジュール式処理ユニット90内に存在する周辺プリント回路基板設計に主な支持及び接合センタを更に提供する。図4に示されるように、プリント回路基板は、1つ又は複数の溝付き基板受け部162内に挿入し、固定することが可能である。図に示され、本明細書に記載される特定の設計は単に、プリント回路基板をモジュール式処理ユニット90内に固定又は係合させる代表的な例にすぎない。他の設計、組立体、又は装置が意図され、当業者に認識されるように使用し得る。例えば、処理構成要素を固定する手段は、ねじ、リベット、締まり嵌め、及び他のコネクタを含み得る。
主支持シャシ114は複数の溝又はスライド受け部182を更に備え、これは、1つ又は複数のインサート部材に配置された対応するインサート、動的バックプレーン、シャシ、2つ以上の処理ユニットを一緒に結合するために使用される搭載ブラケットを受けるか、又は処理ユニットを別の構造で実施できるようにするように設計される。スライド受け部182は、構造体の適する要素、構造体、若しくは装置自体を受け入れるか、又は受けるために使用することもでき、処理ユニット、特にケースモジュールは耐荷重部材として機能する。モジュール式処理ユニット90が耐荷重部材として機能する能力は、その独自のシャシ設計から導出される。例えば、モジュール式処理ユニット90を使用して、2つの構造体を一緒に橋渡しし、全体的な構造的支持及び構造体の安定性に寄与し得る。さらに、モジュール式処理ユニット90は、主支持シャシ114に直接取り付けられた負荷に耐え得る。例えば、コンピュータ画面又はモニタは、モジュール式処理ユニット90によって物理的に支持しプロセス制御し得る。更なる例として、モジュール式処理ユニット90を使用して、照明の固定具等の様々な固定具又はブレーカーボックス等を物理的に支持しプロセス制御し得る。さらに、必要な場合、追加のヒートシンク組立体をモジュール式処理ユニット90に同様にして結合し得る。多くの他の可能な耐荷重状況又は環境が可能であり、本明細書において意図される。したがって、本明細書に特に記載される状況又は環境は、例示のみを意味し、決して限定ではない。スライド受け部182は、主支持シャシ114の接合センタ155の長さに延びる略円筒形の溝として示される。スライド受け部182は、外部構成要素を主支持シャシ114に結合する単なる一様式を構成する。他の設計又は組み立てが意図され、当業者に認識されるように、上述したような様々な構成要素部を取り付ける手段を提供するという意図される機能を実行するために使用し得る。
図4及び図5は、主支持シャシ114、特に第1、第2、及び第3の壁支持体118、122、及び126の凹面性を更に示す。第1、第2、及び第3のインサート部材166、170、及び174は、対応する凹面設計を備える。これらの構成要素部のそれぞれは、第1の壁支持体118が、第1のインサート166内に設計される相手方の曲率に対応する曲率半径120を備えるように、特に計算された曲率半径を更に備える。同様に、第2の壁支持体122は、第2のインサート170内に設計される相手方の曲率半径に対応する曲率半径124を備え、第3の壁支持体126は、第3のインサート174内に設計される相手方の曲率半径に対応する曲率半径128を備える。図6及び図7に示されるように、エンドプレート138及び142並びにエンドキャップ146及び150はそれぞれ、主支持シャシ114の凹面設計プロファイルに合うように同様の設計プロファイルを備える。図に示される実施形態では、壁支持体及びインサート部材はそれぞれ、曲率半径を構成する。凹面設計及び計算された曲率半径はそれぞれ、主支持シャシ114の全体的な構造剛性及び強度に寄与するとともに、モジュール式処理ユニット90の熱力学的放熱特性に寄与する。例えば、さらに詳細に後述するように、自然の対流冷却システムでは、凹面設計は、加熱された空気を外部及びケースモジュール100の主に上部の角に分散させるのに役立ち、したがって、熱又は加熱された空気をモジュール式処理ユニット90の内部の上部及び角から及び上部の左右の角に向けて散逸させることができ、次に、換気口198を通って逃げるか、又はケースモジュール100の上部を通して更に伝導し得る。必要な場合にケースモジュール100の最適な設計を提供するように、これらの要素の曲率半径が互いに異なり得る他の実施形態も意図される。
好ましい実施形態では、主支持シャシ114は、モジュール式処理ユニット90及び内部に含まれる構成要素に極めて強い支持構造を提供するような構造及び設計を有する完全に金属のシャシを備える。通常の状況下、さらには極端な状況下でも、主支持シャシ114は、通常であれば、従来の関連するコンピュータケースに傷を付けるか、若しくは窪ませ、又は他の環境若しくは極端な環境で使用される能力を制限するような様々な外部ソースに由来する非常に大きな印加力及び衝撃力に耐えることが可能である。本質的には、主支持シャシ114は、モジュール式処理ユニット90に略破壊不可能なコンピュータケースを提供する主な寄与物である。コンピュータケースのこの独自の特徴は、幾何学的設計、一緒に嵌合される方法、材料組成、及び材料の厚さ等の他のファクタを含め、ケースモジュール100の構築に使用される構成要素の特定の設計に直接的な関係を有する。特に、ケースモジュール100は、好ましくは、全体的に半径外に構築され、存在する略あらゆる特徴及び要素は半径を構成する。この半径原理を利用して、モジュール式処理ユニット90に加えられるいかなる負荷もモジュール式処理ユニット90の外縁部に伝えられるように機能する。したがって、負荷又は圧力がケースモジュール100の上部に掛けられる場合、その負荷はサイドに沿って上部及び下部に伝えられ、最終的にケースモジュール100の角に伝えられる。本質的に、掛けられるいかなる負荷も、最大強度が集中するモジュール式処理ユニット90の角に伝えられる。
モジュール式処理ユニット90及びその構成要素、すなわち、ケースモジュール100、主支持シャシ114、インサート166、170、及び174、動的バックプレーン134、並びにエンドプレート138及び142はそれぞれ、好ましくは、押出プロセスを使用して金属から製造される。一実施形態では、主支持シャシ114、第1、第2、及び第3のインサート166、170、及び174、動的バックプレーン134、並びに第1及び第2のエンドプレート138及び142は、高い等級のアルミニウムから作られ、強く、それでいて軽量な特性をケースモジュール100に提供する。加えて、金属ケースの使用により、良好な熱電動特性が提供される。好ましくはアルミニウム又は様々な等級のアルミニウム及び/又はアルミニウム組成物から構築されるが、ユーザの特定のニーズ及び/又は望みに応じて、チタン、銅、マグネシウム、新たに達成される混成合金、鋼、他の金属及び合金、並びにプラスチック、グラファイト、組成物、ナイロン、又はこれらの組み合わせ等の様々な他の材料を使用して、ケースモジュール100の主構成要素を構築し得ることが意図される。基本的に、処理ユニットの意図される環境又は使用によって大方、構築される構成要素の特定の材料組成が決まる。述べたように、本発明の重要な特徴は、処理ユニットが、いくつかの用途で、且ついくつかの異なる及び/又は極端な環境内で適合し、使用される能力である。したがって、処理ユニットの特定の設計は、適切な材料を利用するという協調努力に頼る。言い換えれば、本発明の処理ユニットは、意図される用途に鑑みてニーズを最良に満たす所定の特に規定された材料組成を使用すること及びそのような組成を含むことを意図する。例えば、液体冷却モデル又は設計では、チタン等のより高密度の金属を使用して、処理ユニットにより大きな絶縁性を提供し得る。
好ましいアルミニウム組成を所与として、ケースモジュール100は非常に強く、軽量であり、且つ動かすことが容易であるため、エンドユーザ及び製造業者の両者に及ぶ大きな利点が提供される。例えば、エンドユーザの観点から、モジュール式処理ユニット90は、従来の関連するコンピュータが見つけることができない様々な環境内での使用に適応し得る。さらに、エンドユーザは本質的に、モジュール式処理ユニット90を隠し、マスキングし、又はカモフラージュして、より清潔な見た目の乱雑さが低い部屋を提供するか、又はより美観的な見た目のワークステーションを提供し得る。
製造の観点から、ケースモジュール100及びモジュール式処理ユニット90は、上記で識別した構成要素部のそれぞれを挿入するか、又は組み立てるオートメーション化されたロボット工学プロセスに結合されたオートメーション化されたアルミニウム押出プロセス等の1つ又は複数のオートメーション化された組み立てプロセスを使用して製造することが可能である。等しく有利なのは、押出及びロボット工学組み立てプロセスへの適用可能性により、ケースモジュール100を迅速に大量生産する能力である。当然、モジュール式処理ユニット90は、処理ユニットの望まれる特定の特徴及び特定の意図される用途に応じて、ダイキャスティング及び射出成形、手での組み立て等の他の既知の方法を使用して製造することもできる。
加えて、ケースモジュール100は、サイズが小さく、比較的軽量であるため、出荷コスト及び製造コストも大きく低減する。
図5を参照すると、ケースモジュール100の主構成要素、すなわち、主支持シャシ114及び主支持シャシ114のサイドに取り外し可能に取り付けるか、又は結合するように設計されるいくつかのインサートが示される。図5は、主支持シャシ114の後部に取り外し可能に取り付けられるか、又は結合されるように設計される動的バックプレーン134も示す。
特に、第1のインサート166は第1の壁支持体118に取り付けられる。第2のインサート170は第2の壁支持体122に取り付けられる。第3のインサート174は第3の壁支持体126に取り付けられる。さらに、第1、第2、及び第3のインサート166、170、及び174のそれぞれ並びに第1、第2、及び第3の壁支持体118、120、及び126は、略同じ曲率半径を備え、それにより、入れ子又は一致する関係で係合又は嵌合し得る。
第1、第2、及び第3のインサート166、170、及び174のそれぞれは、主支持シャシ114を結合する手段を備える。図5に示されるように、例示的な一実施形態では、各インサートは、インサートの両端部に配置される2つのインサート係合部材178を備える。係合部材178は、主支持シャシ114内に形成される様々な外部装置、システム、物体等(以下、外部物体)に係合又は結合する手段内に嵌合するように設計される。示される例示的な実施形態では、外部物体に係合する手段は、図4に示され、上記で識別された主支持シャシ114に沿って位置決めされる複数のスライド受け部182を備える。スナップ、ねじ、リベット、インターロックシステム、及び当分野で一般に既知の任意の他の手段に及ぶ様々な取り付け具を利用するなど、他の手段も意図される。
動的バックプレーン134も、主支持シャシ114に解放可能に結合されるように設計されるか、又は解放可能に結合することが可能である。動的バックプレーン134は、主支持シャシ114に係合する手段を備える。示される例示的な実施形態では、係合する手段は、動的バックプレーン134の両端部に位置決めされる2つの係合部材186で構成される。係合部材186は、主支持シャシ114の後部(スペース130として示される)に沿った各位置においてスライド受け部182内に嵌まり、インサート166、170、及び174が各位置において主支持シャシ114に取り付けられるのと同じように、動的バックプレーン134を主支持シャシ114に取り外し可能に取り付ける。これらの特定の特徴は、いくつかの可能な構成、設計、又は組み立てのうちの1つとして意図される。したがって、図に特に示され、本明細書に記載される手段以外の動的バックプレーン134を主支持シャシ114に取り付けるために利用可能な他の手段を当業者が認識することが意図される。
外部物体、特にスライド受け部182に係合する手段は、インサート166、170、及び174、動的バックプレーン134、搭載ブラケット、別の処理ユニット、又は任意の他の必要とされる装置、構造、若しくは組立体等の様々なタイプの外部物体(より完全に後述する)に解放可能に結合することが可能である。図5に示されるように、スライド受け部182は、解放可能に対応する係合部材178に係合して、各インサートを必要に応じて内外に摺動させることができる。述べたように、主支持シャシ114を結合する他の手段及び外部物体に係合する手段が本明細書において意図され、当業者には明らかだろう。
各インサート及び動的バックプレーン134を取り外し可能又は解放可能に主支持シャシ114に結合させることにより、従来の関連するコンピュータケースよりも優れたモジュール式処理ユニット90へのいくつかの大きな利点が達成される。例えば、決して限定を意図せずに、第1、第2、及び第3のインサート166、170、及び174は、美観を目的として取り外し、置換し、又は相互交換することが可能である。これらのインサート部材は、異なる色及び/又はテクスチャを有し得、したがって、特定のテイストに合うように、又は所与の環境若しくは設定によりよく適応するように、モジュール式処理ユニット90をカスタマイズすることが可能である。さらに、各エンドユーザが特定のユニットの見た目及び全体の雰囲気を指定することが可能なことにより、より大きな多様性が達成される。取り外し可能又は相互交換可能なインサート部材は、ユニットを使用する任意の企業エンティティ又は個人用にモジュール式処理ユニット90をブランド化(例えば、ロゴ及び商標を有する)する能力も提供する。主支持シャシ114外部にあるため、インサート部材は、必要に応じて任意の形態又はブランド化形態をとることが可能である。
美観の他にも、他の利点も認識される。より高度の多様性で、外部物体に係合する手段は、モジュール式処理ユニット90に、堅牢でカスタマイズ可能であり、スマートな物体を作成する能力を提供する。例えば、処理ユニットは、モバイル設定又は周辺機器ドッキングステーションにドッキングし得、処理ユニットは、今までは処理ユニットを備えることができなかったか、又はそうすることが困難であったか、若しくは非現実的であったボート、車、飛行機、及び他の物品又は装置等の任意の考えられる物体の制御ユニットとして機能し得る。
図6を参照して、第1のエンドプレート138又は第2のエンドプレート142の図を示し、これらのエンドプレートは、主シャシ114の第1及び第2のエンド部140及び144にそれぞれ結合し、空気をモジュール式処理ユニット90の内部内又は内部外に流すか、又は渡すことができる手段を提供するように機能する。第1のエンドプレート138及び第2のエンドプレート142は、第1のエンドキャップ146及び第2のエンドキャップ150(図7に示される)のそれぞれと共に機能して、保護的及び機能的カバーをケースモジュール100に提供する。いくつかの実施形態はエンドキャップを含まない。第1のエンドプレート138及び第2のエンドプレート142は、取り付け手段110(図2に示される)を使用して主支持シャシ114に取り付けられる。取り付け手段110は通常、様々なタイプのねじ、リベット、及び当分野において一般に既知の他の固定具を含むが、当分野において一般的に既知のように、第1のエンドプレート138及び第2のエンドプレート142を第1のエンドキャップ146及び第2のエンドキャップ150と共に主支持シャシ114に取り付ける他のシステム又は装置を含むこともできる。代表的な実施形態では、取り付け手段110は、主支持シャシ114の四つ角にある統合モジュール154に配置された各取り付け受け部190内に嵌まることが可能なねじを含む(取り付け受け部190及び統合モジュール154は図4に示される)。
構造的に、第1のエンドプレート138及び第2のエンドプレート142は、主支持シャシ114の端部140及び144の幾何学的形状及び設計に合う幾何学的形状及び設計を備える。特に、図6に示されるように、第1のエンドプレート138及び第2のエンドプレート142の周縁プロファイルは一連の凹面縁部を備え、各凹面縁部は、各壁支持体及び動的バックプレーンの曲率半径に合う曲率半径を有する。本質的に、エンドプレート138及び142は、ケースモジュール100の形状に従うことによってケースモジュール100の端部を閉じるように機能する。
第1のエンドプレート138及び第2のエンドプレート142の主な機能のうちの1つは、ケースモジュール100への空気の流入及びケースモジュール100からの空気の流出を促進又は可能にする手段を提供することである。図6に示される例示的な実施形態では、そのような手段は、エンドプレート138及び142の表面又は面に沿って断続的に離間され、エンドプレート138及び142を貫通する複数の開口部又は換気口198を備える。以下の熱力学的セクションに説明されるように、一実施形態では、モジュール式処理ユニット90は、自然の対流を利用して、内部に含まれる処理構成要素を冷却する。エンドプレート138及び142に換気口198を備えることにより、周囲空気をモジュール式処理ユニット90の内部に流入させ、その一方で、モジュール式処理ユニット90内部内に配置されるプロセッサ及び他の構成要素から生成される加熱された空気を内部から外部環境に逃がすか、又は流出させる。自然の物理により、加熱された空気は上昇し、より冷たい空気がケースモジュール100内に引き込まれる際に、ケースモジュール100から強制的に出される。周囲空気及び加熱された空気のこの流入及び流出のそれぞれにより、モジュール式処理ユニット90は、自然の対流冷却システムを利用して、モジュール式処理ユニット90内部で機能又は動作するプロセッサ及び他の内部構成要素を冷却することができる。換気口198は、好ましくは、多数であり、エンドプレート138及び142の表面エリアの大半、特に外周縁領域に広がり、したがって、空気冷却モデルで全ての内部構成要素の増大した効率的な冷却を可能にする。換気口198は厳密な仕様に機械加工されて、空気流を最適化するとともに、ケースモジュール100内への部分流入を制限する。いくらかの流れを制限することにより、埃及び他の堆積物又は粒子がケースモジュール100の内部に入ることが阻止され、ケースモジュール100の内部では、埃及び他の堆積物又は粒子はモジュール式処理ユニット90を破損させ、性能を低下させるおそれがある。実際には、換気口198は、空気粒子のみを通して流すようなサイズである。
ケースモジュール100は、好ましくは、金属で作られるため、全体の構造又は構造の一部は、正又は負に帯電させて、埃及び他の粒子又はデブリがケースに引きつけられないようにすることができる。そのような静電帯電は、静電電荷が埃及び他の要素を飛び越え、メインボードを破損する危険性も回避する。静電電荷の提供は、イオンフィルタリングと同様であり、逆なだけである。ケースモジュール100を負に帯電させることにより、全ての正電荷イオン(すなわち、埃、汚れ等)が反発する。
図7は第1のエンドキャップ146及び第2のエンドキャップ150を示し、これらは、第1のエンドプレート138及び第2のエンドプレート142のそれぞれと、主支持シャシ114の各端部140及び144の一部を覆って嵌まるように設計される。これらのエンドキャップは、好ましくは、何らかのタイプの衝撃吸収プラスチック又はゴムで作られ、したがって、モジュール式処理ユニット90への保護バリアを提供するとともに、全体的な見た目及び雰囲気を付加するように機能する。いくつかの実施形態はエンドキャップを含まない。
一実施形態では、モジュール式処理ユニット90は、従来のコンピュータケースに対して、又は従来のコンピュータケースと比較してむしろ小さなフットプリント又はサイズを備える。例えば、例示的な実施形態では、その幾何学的寸法は長さ約4インチであり、幅約4インチであり、高さ約4インチであり、デスクトップコンピュータ、さらには大半のポータブルコンピュータ又はラップトップ等の過去の関連する従来の処理ユニットよりもはるかに小さい。その寸法低減特徴に加えて、モジュール式処理ユニット90はむしろ独自な幾何学的特徴も同様に備える。図2及び図3はこの独自の形状又は幾何学を示し、その大半は上記で考察した。これらの寸法特徴及び幾何学的特徴は、形態的にプロプライエタリであり、それぞれがモジュール式処理ユニット90の特定で独自の機能的態様及び性能に寄与する。これらの特徴は、従来の関連する処理ユニットに見られない有意な特徴及び利点も提供するか、又は役立つ。言い換えれば、本明細書に記載され示されるモジュール式処理ユニット90のプロプライエタリ設計により、過去の関連する従来のコンピュータケース及び処理ユニットでは不可能である方法での実行及び環境での動作が可能になる。
モジュール式処理ユニット90が任意のサイズ及び/又は幾何学的形状をとることが可能なことを述べることが重要である。好ましい実施形態では、モジュール式処理ユニット90は4×4×4サイズを有する略立方体形状であるが、他のサイズ及び形状も本発明の範囲内であることが意図される。特に、本明細書に記載のように、処理ユニットは、当業者が考え得る任意の構造体等の様々な構造体又は超構造体で使用されるように構成し得る。この意味では、モジュール式処理ユニット90は、その意図される環境の物理的特性を引き受けることが可能な、適するサイズ及び構造を備えることが可能でなければならない。例えば、処理ユニットを薄いハンドヘルド装置内で使用すべき場合、薄いプロファイルの物理的設計を有して構築され、したがって、好ましい実施形態の立方体様の形状から外れる。したがって、モジュール式処理ユニット90内で使用される様々なコンピュータ及び処理構成要素も関連付けられたサイズ、形状、及び設計とすることが可能である。
上述したように、本発明のモジュール式処理ユニット90は、複数の理由により、ケースモジュール100の外部に特定の主流構成要素を有するように設計された。第1に、サイズが小型であるが、それでもなお強力な処理能力により、モジュール式処理ユニット90は、必要に応じて様々な装置、システム、車両、又は組立体内で実施して、これらを強化し得る。特別なディスプレイ、キーボード等の一般的な周辺機器を従来のコンピュータワークステーションで使用することができるが、モジュール式処理ユニット90は、周辺機器なしとすることもでき、多くの物品、システム等の制御ユニットとしてカスタマイズすることも可能である。換言すれば、モジュール式処理ユニット90を使用して、「スマート」技術を任意のタイプの考えられる製造物(外部物体)内に導入し得、それにより、外部物体は1つ又は複数のスマート機能を実行し得る。「スマート機能」は、本明細書では、外部物体が計算システム、すなわち処理ユニットに動作可能に接続され、且つ/又は物理的に結合される結果として、外部物体によって実行可能な任意のタイプのコンピュータ実行機能として定義し得る。
第2に、冷却の問題に関して、コンピュータの内部内で生成される熱の大半は、2つの場所−コンピュータプロセッサ及びハードドライブに由来する。ハードドライブをケースモジュール100から取り外し、モジュール式処理ユニット90外部のそれ自体のケースに配置することにより、より良好且つより効率的な冷却が達成される。システムの冷却特性を向上させることにより、プロセッサ自体のライフスパン又は寿命が増大し、したがって、コンピュータ処理システム全体のライフスパン及び寿命が増大する。
第3に、モジュール式処理ユニット90は、好ましくは、分離された電源を備える。電源を他の周辺機器から分離することにより、同じ電圧を使用して、システム内に存在するハードドライブ及び/又はCD−ROM等の1つ又は複数の周辺構成要素に加えてプロセッサに給電する場合と比較して、供給電圧のより多くを処理のみに使用することができる。ワークステーションモデルでは、周辺構成要素は、モジュール式処理ユニット90なしで存在し、好ましくは、モニタ電源によって給電される。
第4に、好ましくは、モジュール式処理ユニット90がオン又はオフであるか、又は任意のディスク活動があるか否かを示すために、光又は他のインジケータが利用されない。活動光及び電源光はなお使用し得るが、好ましくは、モニタ又は他の周辺機器筐体装置に配置される。このタイプの設計は、システムが、光が見えないか、若しくは無用である多くの用途又は暗室及び他の感光環境等の光が破壊的である用途で使用されることが意図されるため、好ましい。しかし、明らかに、従来のコンピュータシステムに見られるような、電源オン又はディスクの使用等を示す外部照明は、所望の場合、実際のモジュール式処理ユニット90内に実施し得るか、又は組み込み得る。
第5に、ブロワ又はファン等の何らかのタイプの機械的又は強制的な空気システムを必要とせずに、自然の対流システム等の受動的な冷却システムを使用して、熱を処理ユニットから放散し得る。当然、そのような強制空気システムは、いくつかの特定の実施形態では使用も意図される。これらの利点が包括的ではないことに留意されたい。他の特徴及び利点が当業者には認識されるだろう。
図8を参照して、第1のエンドプレート138及び第2のエンドプレート142(図示せず)、第1のエンドキャップ146及び第2のエンドキャップ150、インサート166、170(図示せず)、及び174(図示せず)、並びに動的バックプレーン134が取り付けられた、組み立てられた状態でのモジュール式処理ユニット90、特にケースモジュール100を示す。動的バックプレーン134は、特にワークステーション環境において、様々な入/出力装置及び電力コードをモジュール式処理ユニット90に結合して機能できるようにするために使用される必要なポート及び関連付けられた接続手段を備えるように設計される。利用可能な全てのタイプのポートが本明細書において特に示され説明されるわけではないが、任意の既存のポートが、将来存在することになる任意の他のタイプのポート、さらにはプロプライエタリの性質のポートであっても、モジュール式処理ユニット90と互換性を有し、モジュール式処理ユニット90内に設計し機能することが可能なことが意図される。好ましくは、これは、必要に応じて、異なる相互変化するバックプレーン134を設計することによって達成される。
特に、動的バックプレーン134は、DVIビデオポート120、10/100Ethernetポート124、USBポート128及び132、SATAバスポート136及び140、電力ボタン144、並びに電力ポート148を備える。2つの処理ユニットを一緒に結合して、システム全体の処理能力を増大させるとともに、本明細書において識別され規定されるスケーリングされる処理を提供するプロプライエタリ汎用ポートも意図される。本発明の処理ユニットと共に利用し得る様々なポートを当業者は認識するだろう。
高度の動的でカスタマイズ可能且つ交互交換可能なバックプレーン134が、周辺機器及び垂直用途に支持を提供する。図示の実施形態では、バックプレーン134はケース100に選択的に結合され、処理ユニット90を動的にカスタマイズ可能にする1つ又は複数の特徴、インタフェース、能力、論理、及び/又は構成要素を含み得る。動的バックプレーン134は、2つ以上のモジュール式処理ユニットを一緒に電気的に結合して、上述したようにシステム全体の処理能力を増大させるとともに、更に以下に開示するようにスケーリングされる処理を提供する機構を含むこともできる。
対応する特徴、インタフェース、能力、論理、及び/又は構成要素を有するバックプレーン134が単なる代表であり、本発明の実施形態が、様々な異なる特徴、インタフェース、能力、及び/又は構成要素を有するバックプレーンを包含することを当業者は理解するだろう。したがって、モジュール式処理ユニット90は、あるバックプレーンを別のバックプレーンで置換できるようにして、ユーザがモジュール式処理ユニット90の論理、特徴、及び/又は能力を選択的に変更できるようにすることにより動的にカスタマイズ可能である。
さらに、本発明の実施形態は、任意の数及び/又はタイプの論理及び/又はコネクタを包含して、1つ又は複数のモジュール式処理ユニットを様々な異なる環境で使用できるようにする。例えば、いくつかの実施形態は、車両(例えば、車、トラック、バイク等)、油圧制御システム、構造的環境、及び他の環境を含み得る。動的バックプレーンでのデータ操作システムの変更により、様々な環境での垂直及び/又は水平でのスケーリングが可能である。
一実施形態では、ケースモジュール100の設計及び幾何学的形状が、これらのポートのインタフェース用の自然な窪みを提供することに留意されたい。この窪みは図8に示される。したがって、モジュール式処理ユニット90及びケースモジュール100を不注意で落とすか、又は任意の他の衝撃が加えられても、これらのポートは動的バックプレーン内に形成される窪みを介して保護されるため、システムは破損されない。第1のエンドキャップ146及び第2のエンドキャップ150も、破損からのシステムの保護に役立つ。
電力ボタン144は3つの状態を有する−システムオン、システムオフ、及び電力ブートのためのシステムスタンバイ。最初の2つの状態であるシステムオン及びシステムオフは、モジュール式処理ユニット90の電源がオンであるか、それともオフであるかをそれぞれ示す。システムスタンバイ状態は中間状態である。電力がオンになり、電力が受け取られると、システムは、モジュール式処理ユニット90でサポートされるオペレーティングシステムをロードしてブートするように命令される。電力がオフになると、モジュール式処理ユニット90は、いかなる進行中の処理も中断し、迅速なシャットダウンシーケンスを開始し、その後、スタンバイ状態が続き、スタンバイ状態では、システムは非アクティブであり、電力オン状態がアクティブ化されるのを待つ。
この好ましい実施形態では、モジュール式処理ユニット90は、システムに電源投入する独自のシステム又は組立体も備える。システムは、電力コード及び対応するクリップが、動的バックプレーン134に配置される適切なポートにスナップ嵌めされる場合、アクティブになるように設計される。電力コード及び対応するクリップが電力ポート148にスナップ嵌めされると、システムは電源投入され、ブートを開始する。電源が接続されると、電力コードが電力ポート148内のリードに接続される場合であっても、クリップが所定位置にスナップ嵌めされるまでは、モジュール式処理ユニット90には電力がオンにならないため、クリップは重要である。電力コードが所定位置に完全には、又は適宜スナップ嵌めされていないことをユーザに警告又は通知するインジケータをモニタ上等に提供し得る。
SATAバスポート136及び140は、CD−ROMドライブ及びハードドライブ等の記憶媒体周辺構成要素を電子的に結合し支持するように設計される。
USBポート128及び132は、キーボード、マウス、及び56kモデム、タブレット、デジタルカメラ、ネットワークカード、モニタ等の任意の他の周辺構成要素のような周辺構成要素を接続するように設計される。
本発明は、動的バックプレーンにスナップオンし、スナップオン接続システムを通してモジュール式処理ユニット90のシステムバスに結合するスナップオン周辺機器も意図する。述べたように、当業者には認識されるように、周辺機器又は入/出力装置を接続する他のポート及び手段をモジュール式処理ユニット90内に含めて組み込み得る。したがって、本明細書に特に識別され記述される特定のポート及び接続手段は、単なる例示を意図され、決して限定を意図されない。
図9を参照すると、本発明のモジュール式処理ユニット90はプロプライエタリコンピュータ処理システム150を備え、ケースモジュール100は、モジュール式処理ユニット90内で動作し機能するように設計される処理システム150及び電気プリント回路基板を収容する独自の設計及び構造的構成を備える。
本質的に、処理システム150は、図8に示されるように、トライボード構成152で向けられ形成される1つ又は複数の電気プリント回路基板、好ましくは3つの電気プリント回路基板を含む。処理システム150、特にトライボード構成152は、示されるように、ケースモジュール100に結合され、ケースモジュール100内に収容される第1の電気プリント回路基板154と、第2の電気プリント回路基板158と、第3の電気プリント回路基板162とを備える。処理システム150は、少なくとも1つ中央プロセッサと、任意選択的に、1つ又は複数の特定の機能又はタスクを実行するように設計される1つ又は複数の他のプロセッサとを更に備える。処理システム150は、モジュール式処理ユニット90の動作を実行し、特に、コンピュータ可読媒体として見ることもできるメモリ装置、磁気ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、磁気カセット、光ディスク(例えば、ハードドライブ、CD−ROM、DVD、フロッピーディスク等)等のコンピュータ可読媒体に提供されるか、又はリモート通信接続から提供される任意の命令を実行するように機能する。これらのコンピュータ可読媒体は、好ましくは、モジュール式処理ユニット90の外部に、又はモジュール式処理ユニット90なしで配置されるが、処理システム150は、一般に既知のようにそのような装置上の命令を制御して実行するように機能し、違いは、そのような実行が、そのような周辺構成要素又は入/出力装置をモジュール式処理ユニット90に電気的に接続する1つ又は複数の手段を介してリモートに行うことができることのみである。
第1、第2、及び第3の電気プリント回路基板154、158、及び162は、電気プリント回路基板に係合するか、結合するか、又は支持する手段を使用して、主支持シャシ114内で支持される。図8に示される実施形態では、電気プリント回路基板に係合する手段は、ケースモジュール100の各接合センタに配置される一連の基板受け取り溝62を含む。基板受け取り溝62は、電気プリント回路基板の端部166を受け入れるように構成される。電気プリント回路基板をケースモジュール100内に配置するいくつかの向きが存在し得るが、好ましくは、第1の電気プリント回路基板154の端部166は、第1の壁支持体118に隣接して配置される基板受け取り溝162内に嵌まる。第2のプリント回路基板158及び第3の電気プリント回路基板162の端部166も同様にして、第2の壁支持体122及び第3の壁支持体126にそれぞれ隣接して配置される基板受け取り溝162内に嵌まり、図9に示されるような向きを備える。
基板構成152及びプリント回路基板は、主シャシ114のいかなる壁支持体によっても支持されず、好ましくはいかなる壁支持体上にも配置されない。電気プリント回路基板のそれぞれは特に、接合センタ内に配置される基板受け取り溝62によって主シャシ114内に支持される。主シャシ114はこのようにして、各電気プリント回路基板と対向する壁支持体との間にギャップ又はスペースを提供して、本明細書に提供される独自の自然な対流冷却特性に従ってモジュール式処理ユニット90内での適切な空気流を可能にするように設計される。したがって、各壁支持体に計算される各曲率半径は、この制限を念頭に置いて設計される。
基板構成152は、従来技術による基板構成よりも優れた大きな利点を提供する。一利点として、基板構成152は、従来のコンピュータシステムで見られる1つのメインボードではなく、3つの多層メインボードで構成される。加えて、ボードを異なる平面内に構成することが可能なため、占有される面積はより小さい。
別の利点は、メインボードのうちの2つを第3のメインボードに結合する方法にある。第1の電気プリント回路基板154、第2の電気プリント回路基板158、及び第3の電気プリント回路基板162のそれぞれをこのようにして一緒に結合することにより、これらの基板のそれぞれが主シャシ114及びケースモジュール100内の適切な平面から離脱する危険性が大きく低減する。モジュール式処理ユニット90が曝されるあらゆる状況及び条件で、トライボード構成152は、損なわれず、正常な状態を保ち、したがって、システムの完全性を維持するか、又は保持する。これは、衝撃及び負荷が加えられる状況であっても当てはまる。
好ましくは、第1の電気プリント回路基板154及び第3の電気プリント回路基板162は、製造中、ボード構成152がケースモジュール100内に配置される前に、第3の電気プリント回路基板158に取り付けられる。ボード構成152は、組み立てられると、示されるように主支持シャシ114内に挿入されて固定される。基板受け取り溝62の全てが必ずしも利用されるわけではないことに留意されたい。
図9は、これらの溝のうちの4つのみが、電気プリント回路基板の各端部を支持するために使用される、好ましい実施形態を示す。しかし、図9は、例示的な一実施形態を示すにすぎない。処理システム150の他の構成設計も意図される。例えば、モジュール式処理ユニット90は、1つの基板のみを備えてもよく、又は2つ以上の基板を備えてもよい。さらに、処理システム150は多層設計構成を備え得、この構成では、含まれるプリント回路基板は多層平面構成で存在する。いくつかの構成及び可能性を当業者は認識するだろう。
上述した多くの利点に加えて、本発明は他の有意な利点も備え、そのうちの1つは、完全に金属のシャシ又は主支持シャシ114を備えるケースモジュール100に起因して、電磁干渉(EMI)の形態での放射線放射があるにしても極わずかであることである。これは大方、材料の特性、小型サイズ、構造体の厚さ、及びケースモジュール100の構造的構成要素への処理構成要素の近さに起因する。処理構成要素によって生成されるEMIが何であれ、EMIは、処理構成要素の処理電力に関係なく、ケースモジュール100によって吸収される。
別の有意な利点は、ケースモジュール100が、従来技術によるコンピュータケース設計よりもはるかに清潔で衛生的な内部を可能にすることである。ケースモジュール100の設計、特に小型サイズ、換気口、及び放熱特性により、埃粒子及び他のタイプの異物がケースに入ることは非常に難しい。これは特に、ケース全体を封止し得る液体冷却モデルで当てはまる。より衛生的な内部は、様々なタイプの異物又はデブリが、モジュール式処理ユニット90の構成要素を破損させ、且つ/又はモジュール式処理ユニット90の性能を低下させるおそれがあるという点で重要である。
モジュール式処理ユニット90は、例示的な一実施形態では自然の対流に頼るが、自然の対流プロセス中の空気の自然の流入及び流出は、強制的な空気の流入がないため、モジュール式処理ユニット90への埃粒子又は他のデブリの流入を大幅に低減する。本明細書に記載の自然の従来の冷却システムでは、空気粒子は、物理の自然原理に従ってケースモジュール100の内部に入り、より重い異物を運ぶ力がより小さいため、そのような異物を一緒に運ぶ傾向がより低い。これは、大半の環境がそうであるように、そのような重い異物を含む環境で有利である。
モジュール式処理ユニット90の独自の冷却方法論により、従来の関連するケースを配置することができなかった環境への適応性をより高くすることができる。
本発明のモジュール式処理ユニット90の更に別の大きな利点はその耐久性である。コンパクトな設計及び半径(radius:丸み)に基づく構造により、ケースモジュール100は、大量の衝撃及び印加力に耐えることが可能であり、任意のタイプの考えられる環境に適応可能なモジュール式処理ユニット90の能力にも寄与する特徴を有する。ケースモジュール100は、構造的完全性又は電気回路への影響が最小の状態で、小さな衝撃力及び大きな衝撃力に耐えることができ、モジュール式処理ユニット90の小型サイズ及び可搬性として重要な利点は、極めて過酷である場合がある多くの考えられる環境に役立つ。
ケースモジュール100の構造的構成要素が非常に高い耐久性を有することに加えて、電気プリント回路設計基板及び関連付けられた回路も極めて高い耐久性を有する。挿入されると、プリント回路基板は、ケースの落下又はケースへの衝撃等の特に不注意の力により非常に外れにくい。さらに、基板は極めて軽量であり、したがって、落下中に壊れるのに十分な質量を有さない。しかし、明らかに、ケース100は全体的に破壊不可能であるわけではない。大半の状況では、ケースモジュール100は、基板構成よりもはるかに高い耐久性を有し、したがって、モジュール式処理ユニット90の全体的な耐久性は、基板構成及び内部の回路によって制限される。
要するに、ケースモジュール100は、従来の関連するケース設計では見られない高レベルの耐久性を備える。実際に、これらは壊れ、多くの場合、極わずかな衝撃又は印加力で壊れる。そのようなことは、本明細書に記載のモジュール式処理ユニット90では生じない。
ケースモジュール100の耐久性は、2つの主な特徴から導出される。第1に、ケースモジュール100は、好ましくは、半径を用いて構築される。各構造的構成要素及びそれらの設計は、1つ又は複数の半径で構成される。半径に基づく構造体は利用可能な最強の設計の1つを提供するため、これはケースモジュール100の強度を大幅に増大させる。第2に、ケースモジュール100の好ましい全体形状は立方体であり、したがって、大きな剛性を提供する。立方体設計の剛性と組み合わせられた半径に基づく構造的構成要素は、非常に高い耐久性を有するが、それでもなお機能的なケースを提供する。
個々の処理ユニット/立方体の耐久性により、従来の技法では考えられなかった場所で処理を行うことが可能である。例えば、処理ユニットは、地中に埋め、水中に配置し、海に埋め、地中数百フィートまで掘削するドリルビットのヘッドに配置し、不安定な表面に搭載し、既存の構造体に搭載し、家具内に配置するなどが可能である。潜在的な処理場所はエンドレスである。
本発明の処理ユニットは、外部物体(それぞれ、好ましくは、主支持シャシ114の各壁支持体に存在するスライド受け部182を備える)の搭載手段及び係合手段を使用して任意の構造体、装置、又は組立体に搭載するか、又はそれ(ら)を搭載する能力を更に備える。モジュール式処理ユニット90及び任意の外部物体が動作可能に接続されるように、モジュール式処理ユニット90に任意の様式で係合する能力を有する任意の外部物体は、本明細書の保護に関して意図される。加えて、ケースモジュール100が、スライド受け部182以外に外部物体に係合する手段と同じ設計又は構造を備え得ることを当業者は認識するだろう。
本質的に、どのように達成されるかに関係なく、処理ユニットへの搭載性を提供することの有意性は、モジュール式処理ユニット90を本明細書に記載の任意のタイプの環境に統合可能なこと、又は様々な物品若しくは物体(外部物体)をモジュール式処理ユニット90に結合若しくは搭載可能なことである。ユニットは、マルチプレックス処理センタ又は輸送車両等の様々な無生物の物品に搭載されるとともに、モニタ又はLCD画面等のモジュール式処理ユニット90に直接搭載される様々な周辺機器を受けるように設計される。
少なくともいくつかの実施形態では、搭載性特徴は内蔵特徴であるように設計され、これは、モジュール式処理ユニット90が、構築された外部物体をその構造的構成要素に直接係合させる手段を備えることを意味する。独立した搭載ブラケット(例えば、ホスト処理ユニット接続を完了するアダプタとして機能するもの)を使用して搭載すること及びホストに直接搭載する(例えば、カーステレオの代わりに車内にユニットを搭載する)ことが両方とも、本明細書の保護に関して意図される。
モジュール式処理ユニット90の別の能力は、ケースモジュールの追加の硬化が行われる場合、Tempest超構造体等の超構造体内に搭載し実施する能力である。そのような構成では、モジュール式処理ユニット90は、本明細書に記載の構造体内に搭載され、構造体の構成要素又は周辺構成要素の制御を処理するように機能する。モジュール式処理ユニット90は、必要な場合、物理的な構造体の耐荷重部材としても機能する。全ての異なるタイプの超構造が本明細書において意図され、プラスチック、木、合金、及び/又はそのようなものの複合物等の任意のタイプの材料で作ることができる。
他の利点としては、雑音及び熱の低減と、カスタマイズ可能な「スマート」技術を、家具、固定具、車両、構造体、支持体、家電、機器、個人的な物品等(外部物体)等の様々な装置に導入する能力とが挙げられる。これらの概念について以下に詳細に考察する。
上記で提供したように、本発明の処理ユニットは、独自の設計及び構成により、処理ユニットを外部物体に統合するか、又は他の様式で動作可能に接続して、カスタマイズ可能な「スマート」技術を外部物体に導入し得、したがって、外部物体が、本発明を用いずには実行することができなかった多くのスマート機能を実行可能になるという点で、任意の他の従来の関連する計算処理システムと異なる。加えて、堅牢でカスタマイズ可能な計算システムは、コンピュータ及び計算システム、電子機器、家電、様々な産業での用途等の様々な識別されたタイプの企業用途に適用可能であり得る。このセクションでは、そのような堅牢でカスタマイズ可能な計算システム及びいくつかの例示的な企業用途での適用可能性を提供する上記処理ユニットの能力について詳述する。
本発明の実施形態は、プロプライエタリ処理ユニットを任意の考えられるシステム、デバイス、組立体、装置、又は物体(まとめて「外部物体」と呼ばれる)に統合し、組み込み、又は他の様式で動作可能に接続して、インテリジェンスを外部物体に導入するか、又は外部物体の1つ若しくは複数の計算機能を実行するか、又は当業者に認識される外部物体に関して他の機能を遂行する能力を備える。そうすることにより、物品は本質的に、「スマート」な物品になるか、又は「スマート」な物品に変換され、これは、外部物体が、それまでは可能ではなかった多くの機能及びタスクを実行可能なことを意味する。特に、外部物体への処理ユニットの動作可能な接続を通して、外部物体は、処理ユニットが存在しない場合よりもはるかに多くの機能を実行することが可能になる。例えば、電子外部物体の場合、処理ユニットは、電子外部物体の回路があるとき、その回路に統合することができ、追加の計算力及び処理力を提供することができる。機械的組立体、装置、又はシステムに統合される場合、処理ユニットの追加により、機構をコンピュータにより制御することができ、又はより特別に制御することができ、又はいっくつかの他の計算機能を可能にすることができ得る。既存の構造体内に組み込む場合、処理ユニットの追加により、構造体は、本発明を用いない場合では可能ではなかった計算機能を実行することが可能になり得る。さらに、処理ユニットは、構造体への支持構成要素として機能し得、又は負荷自体を支持し得る。本質的に、処理ユニットが動作可能に接続された結果として、外部物体が実行させ得る機能のタイプに制限はない。しかし、そのような能力は、当業者に認識されるように、処理ユニットに内蔵される設計及び処理能力によって制限される。様々な外部物体に動作可能に接続されるこの能力又は性能は、従来の過去の関連する計算装置に見られない独自の特徴であり、モジュール式処理ユニット90の設計、構造、及び処理能力の組み合わせによって可能になる。
処理ユニットを外部物体に組み込むか、又は動作可能に接続することは、処理ユニットが物理的に取り付けられて、又は取り付けられずに達成し得る。いくつかの場合では、ユニットに物理的に取り付けられることが望ましくないことがある。物理的な取り付けのタイプに関係なく、処理ユニットは外部物体に動作可能に接続され、これは、処理ユニットが、何らかの形で外部物体自体と共に機能して、計算能力を外部物体に、又は外部物体のために提供することを意味する。述べたように、これは、既存の回路、内蔵回路、設置された回路、又は他の手段を通して行い得る。
例示的な一実施形態射では、モジュール式処理ユニット90は外部物体に物理的に接続される。物理的な接続は、モジュール式処理ユニット90の「スライドオン」又は「スナップオン」能力により可能になる。「スライドオン」及び「スナップオン」により、モジュール式処理ユニット90が、スライド受け部182等のモジュール式処理ユニット90に配置される、適する受容具又は受け部に摺動又はスナップ嵌めすることにより、様々なブラケット、マウント、装置等を受容し得ることが意味される。加えて、モジュール式処理ユニット90の全体は、同じ受け部を使用して別の構造に摺動又はスナップ嵌めし得る。本質的に、本発明は、モジュール式処理ユニット90が異なる周辺物品を受容し、又は別の構造体に組み込めるようにする手段を提供する。他の実施形態では、処理ユニットを外部物体に搭載するのに利用される特定の方法及び/又はシステムは、当分野でよく知られたものであり得る。
上述したように、処理ユニットは、その独自でプロプライエタリな設計に起因して、本質的に、多くの構成要素、構造体、組立体、機器モジュール等の動作を駆動し制御するエンジンとして機能することができる。
図10は、モジュール式処理ユニット90を外部物体280に結合する一実施形態を示す。示される実施形態では、モジュール式処理ユニット90は、電気的及び物理的に外部物体280に動作可能に接続される。物理的な接続は、外部物体280に形成される係合部材278を突き止め、これらをモジュール式処理ユニット90に配置されるスライド受け部182に嵌めるか、又は挿入することによって達成される(図5に関する上記考察を参照のこと)。係合部材278をスライド受け部182に挿入することは、処理ユニットが外部物体自体の(例えば、耐荷重又は非耐荷重)構造的構成要素として、又は1つ若しくは複数の外部物体の支持体として機能し得るよう、モジュール式処理ユニット90を外部物体280に物理的に接続するように効率的に機能する。当然、当業者なら認識するように、処理ユニットを外部物体280に物理的に接続するために、他の方法及びシステムを使用してもよく、それらはそれぞれ本明細書に包含され保護されることが意図される。
図10は、外部物体280の周囲又は内部に存在する回路をモジュール式処理ユニット90の回路に接続する接続コードを備える、モジュール式処理ユニット90を外部物体280に動作可能に接続する手段を更に示す。これは、好ましくは、モジュール式処理ユニット90の1つ又は複数のポートを通して行われる。
処理ユニットは、無数の方法で構成して、堅牢でカスタマイズ可能な計算システムを提供することが可能である。いくつかのそのようなシステムが、例示のために以下に提供される。当業者は、1つ又は複数の処理ユニットを備えて、堅牢でカスタマイズ可能な計算システムを作成し得る事実上限りのない考えられる構成及びシステム並びにそのようなシステムを利用し得る多くの異なるタイプの企業用途を認識するため、以下の例が決して限定として解釈されるべきではないことに留意されたい。
これより図11を参照して、代表的な企業370を示し、非周辺機器ベースのケースを有する動的モジュール式処理ユニット340が単独で個人計算企業で利用される。図示の実施形態では、処理ユニット340は電力接続371を含み、企業370の周辺装置との無線技術を利用する。周辺装置は、ハードディスクドライブ374と、スピーカー376と、CD ROMドライブ378とを有するモニタ372、キーボード380、及びマウス382を含む。本発明の実施形態が、無線技術以外の技術を利用する個人計算企業も包含することを当業者は理解するだろう。
処理ユニット340は、タスクを実行するためにデータを操作する処理力を提供するため、企業370の駆動力である。本発明の動的でカスタマイズ可能な性質により、ユーザは処理力を容易に増強させることができる。本実施形態では、処理ユニット340は、熱力学的冷却を利用し、処理とメモリとの比率を最適化する4インチ立方体である。しかし、本明細書に提供されるように、本発明の実施形態は、強制空気冷却プロセス及び/又は液体冷却プロセス等の熱力学的冷却プロセスへの追加又は代替として他の冷却プロセスの使用を包含する。さらに、図示の実施形態は4インチ立方体プラットフォームを含むが、本発明の実施形態が、3.5インチよりも大きな又は小さな立方体プラットフォームであるモジュール式処理ユニットの使用を包含することを当業者は理解するだろう。同様に、他の実施形態は、立方体以外の形状の使用を包含する。
特に、図示の実施形態の処理ユニット340は、2GHzプロセッサ、1.5G RAM、512 L2キャッシュ、及び無線ネットワーキングインタフェースを含む。したがって、例えば、万が一、企業370のユーザが、いくつかの従来の技術によって要求されるように新しいシステムを購入するのではなく、処理力の増大が企業370に望まれると判断する場合、ユーザは単に、1つ又は複数のモジュール式処理ユニットを企業370に追加し得る。処理ユニット/立方体は、処理を実行するのに望ましいように、ユーザによって選択的に割り振り得る。例えば、処理ユニットを利用して、分配的な処理を実行し得、各ユニットに特定のタスクの実行を割り振り得(例えば、あるユニットはビデオデータ処理若しくは別のタスク専用であり得)、又はモジュール式ユニットは1つの処理ユニットとして一緒に機能し得る。
本実施例は、2GHzプロセッサ、1.5G RAM、及び512 L2キャッシュを含む処理ユニットを含むが、本発明の他の実施形態が、より高速又は低速のプロセッサ、より大きな又は小さなRAM、及び/又は異なるキャッシュの使用を包含することを当業者は理解するだろう。本発明の少なくともいくつかの実施形態では、処理ユニットの能力は、処理ユニットが使用される性質に依存する。
図11は、示される机の上にある処理ユニット340を示し、処理ユニット/立方体の堅牢な性質により、ユニット340は代替として、壁内、机の下への搭載、装飾的な装置又は物体内等の目立たない場所に配置することが可能である。したがって、図示の実施形態は、蹴られがちであるとともに、タワー内部の冷却システムから音が生成されがちな従来のタワーをなくす。対流冷却又は液体冷却が利用される場合、全ての内部構成要素は固体状態であるため、ユニット340から音は発せられない。
これより図12を参照して、モジュール式処理ユニットを計算企業で利用する別の例が提供される。図12に、耐荷重部材として機能するモジュール式処理ユニット340の能力を示す。例えば、モジュール式処理ユニットを使用して、2つ以上の構造体を一緒に橋渡し、構造体又は企業の全体的な構造的支持及び安定性に寄与し得る。加えて、モジュール式処理ユニットは、主支持体に直接取り付けられた負荷に耐え得る。例えば、コンピュータ画面又はモニタは、モジュール式処理ユニットによって物理的に支持され処理制御し得る。図示の実施形態では、モニタ390がモジュール式処理ユニット340に搭載され、モジュール式処理ユニット340は、ベース394を有するスタンド392に搭載される。
これより図13を参照して、別の代表的な企業を示し、非周辺機器ベースのケースを有する動的モジュール式処理ユニット340が利用される計算企業。図13では、代表的な企業は図12に示される実施形態と同様であるが、しかし、1つ又は複数のモジュール式周辺機器が企業に選択的に結合される。特に、図13は、周辺機器として企業に選択的に結合される大容量記憶装置393を示す。任意の数(例えば、2つ未満又は3つ以上)及び/又はタイプの周辺機器を利用し得ることを当業者は理解するだろう。そのような周辺機器の例としては、大容量記憶装置、I/O装置、ネットワークインタフェース、他のモジュール式処理ユニット、周辺I/O接続、プロプライエタリ装置等が挙げられる。
図14は、動的モジュール式処理ユニットの別の例を示す。図14では、動的モジュール式処理ユニットが、周辺モジュール452の例示的な一実施形態の分解組立斜視図で示される。周辺モジュール452は、バス(図示せず)をベースモジュール450に接続するバスポート460を含む。一例では、バスポート460はUSBポートであるが、上述したように、バスは任意のタイプのバスであり得る。バスを使用して、入/出力コマンド(例えば、キーボード、マウス、及びビデオコマンド)をベースモジュール450(図15)と周辺モジュール452との間で運び、より高速のバスでは単純に、モジュール間でより多くのコマンドを渡すことが可能であるが、入力を取り込み、ベースモジュール450から出力を表示するか、又は他の様式で出力を出力するのに十分なだけの速度のバスが必要とされる。
周辺モジュール452は、入/出力装置454を接続できるようにするいくつかの他のタイプのポートも含む。例えば、図示の実施形態は、ビデオポート462と、オーディオ入力ポート464と、オーディオ出力ポート466と、いくつかの追加のバス(例えば、USB)ポート468とを含む。この実施形態のオーディオ入力ポート464及びオーディオ出力ポート466により、この実施形態を、例えば、コールセンタで使用することが可能になる。USB又は他のバスポート468を使用して、キーボード及びマウス等の他の入/出力装置を接続し得る。図示のポートは、単なる例示を意図され、限定ではない。周辺モジュール452は、これらの様々なポートを使用し管理して、本質的にベースモジュール450でのセッションとしてのユーザ経験を作り出す。
図14は、周辺モジュール452をいかに構築し得るかを示す。この図に見ることができるように、周辺モジュール452は構造的外殻470と、2つのエンドキャップ472とを含む。構造的殻470及びエンドキャップ472は、周辺モジュール452のシステム基板474を囲み保護するように機能する。構造的殻470は、アルミニウム及び/又は合金を含め、プラスチック及び金属を含む様々な材料で作り得、関連出願において考察される構造的機能を提供するように形成し得る。さらに、構造的殻470は、図15に示されるように、ベースモジュール450の構造と嵌合するように形成し得る。図14に示されるように、上述した様々なポートはシステム基板474に取り付けられる。ポートカバー板476が、異なるポート間の任意のギャップを覆うように機能し得る。
図16及び図17は、周辺モジュール452の端面図及び斜視図をそれぞれ示す。これらの図では、構造的殻470のいくつかの特徴が可視であり、図は、ベースモジュール450又は他の周辺モジュール452との嵌合を達成し得る一方向を示す。図16及び図17に見ることができるように、構造的殻470は、周辺モジュール452の一主側面に一対の嵌合突起478を有するように形成し得る(例えば、押出)。図18に見ることができるように、この実施形態では、構造的殻470の対向する主側面は、嵌合突起478を受容可能な対応する対の嵌合溝479を有するように構成される。同様に図16〜図18に見ることができるように、エンドキャップ472は、嵌合突起478又は対応する嵌合溝479を含まない。ベースモジュール450は、側面のうちの少なくとも1つ、可能な場合には側面のうちの3つもの側面に対応する嵌合溝479を含む(しかしここでもエンドキャップにはない)。
図15に示されるように周辺モジュール452をベースモジュール50に構造的に取り付けるために、ベースモジュール450のエンドキャップ480は取り外され(耐改竄性固定具を使用して、盗難又は破壊を阻止し得る)、周辺モジュール452の嵌合突起478は、ベースモジュール450の対応する嵌合溝479に摺動係合する。周辺モジュール452は、ベースモジュール450に完全に嵌合するまで摺動する。ベースモジュール450のエンドキャップ480は、ベースモジュール450に再び取り付けられ、それにより、周辺モジュール452をベースモジュール450にロックする。追加の周辺モジュール452又は他の構成要素は、所望に応じて周辺モジュール452又はベースモジュール450の他の側面のいずれかの嵌合溝479を使用して、システムに取り付け得、対応するエンドキャップ(472又は480)が取り外されて、そのような取り付けを容易にする。
図14〜図18に示される図示の実施形態は、モジュール間及び他の装置との構造的接続を可能にする実施形態を構築し得る方法の単なる例示である。したがって、例えば、図示の周辺モジュール452は、一主側面に嵌合突起478を有するとともに、別の主側面に嵌合溝479を有し、別の実施形態は、図19に示される構造的外殻470の端面図の描写に示されるように、両主側面に嵌合溝479を有し得る。
周辺モジュール452の構造的殻470は、関連出願のうちの1つ又は複数に開示されるように、荷重耐性を有し得る。したがって、周辺モジュール452は、モニタ又は他の装置を吊すマウントとして使用し得、壁内に埋め込むか、又は搭載し得、フレームの一部であり得、関連出願に開示される任意の構造的機能を実行し得る。例えば、プレートを壁に搭載し得、別のプレートをモニタに搭載し得、周辺モジュール452の構造的特徴を通して2つのプレートを一緒に接続し得る。プレート481の例示的な一実施形態を図20に示す。プレート481は、上述したものと同様の嵌合突起478を有する、押し出され切断されたプレートであるが、代替的には、嵌合溝479を有することができる。プレート481は、周辺モジュール452等の本明細書に記載される様々な任意のモジュールに搭載することができる。したがって、周辺モジュール452は本質的に、高機能な搭載ブラケットとして機能し得る。
周辺モジュール452を含むシステムは、ベースモジュール450が様々なタイプである場合であっても、ベースモジュール450で全体的に構成されるシステムからいくらか異なる。例えば、関連出願に開示されるように、ベースモジュール450は互いに接続し得、様々な特徴(CPUの代わりにGPUを備える1つ又は複数の立方体等)を含み、組み合わせられたユニットの処理能力を増大させ得る。例えば、ユニットのいくつかの組み合わせは本質的に一緒に機能して、スーパーコンピュータを形成するか、又はスーパーコンピュータ様の機能を提供し得る。これとは対照的に、システムへの周辺モジュール452の追加は(ベースモジュール450の数及び構成に関係なく)主に、周辺モジュール452を通してのベースモジュール450の計算能力を分散可能なように機能する。(上述したように、最小計算能力を超える能力を有する周辺モジュール452を使用し得、したがって、いくらかの処理能力をシステムに追加し得、追加のシステムリソース(例えば、プリンタ、大容量記憶装置、ウェブカメラ等)を周辺モジュール452に取り付け得、したがって、組み合わせられたシステムに利用可能になり得る)。
したがって、システムへの周辺モジュール452の追加により、その電力を使用してグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を駆動することによって人間要素と共有できるようにする。したがって、それにより、ユーザは、1つ又は複数の接続されたベースモジュールで利用可能なデータを閲覧し操作することが可能になる。周辺モジュール452は、入/出力装置454とのデータのやりとり以外、周辺モジュール452で作業するように設計される必要がない。周辺モジュール452は代わりに、ベースモジュール450でのGUIセッションのアクセスを可能にし、それにより、ベースモジュール450で利用可能なデータ、プログラム、及び他のリソースへのアクセスを提供する。主な計算機能はベースモジュール450によって処理され、各周辺モジュール452は、ベースモジュール450のリソースにアクセスする窓を開くように機能する。
代表的な搭載ブラケット
図21は、搭載プレート502と、搭載コネクタ510と、シャシ520とを含む代表的な搭載システム500を示す。搭載プレート502は開口部を含み、開口部は、モニタ、テレビ、又は他の装置のVESAマウントと位置合わせされるように構成される。代替的には、プレート520を使用して、任意の表面又は物体に固定することができる。プレート502は、コネクタ510の開口部512と位置合わせされた開口部を含む。さらに、コネクタ514は、任意のタイプのモジュール式処理ユニット(ベースモジュール又は周辺モジュールを含む)とすることができるシャシ520の溝522内に摺動するように構成された突起を含む。さらに、シャシ520は、モジュール式処理ユニットの別のシャシの溝内に摺動可能な突起524を含む。
図22は別の代表的な搭載ブラケット530を示し、これは、任意の金属、合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ナイロン、混成材料、ポリマー、又は他の耐久性のある材料を含むことができる。ブラケット530は開口部532を含み、この開口部は、モニタ、テレビ、又は他の装置のVESAマウントに位置合わせされるように構成される。ブラケット530は開口部534を更に含み、この開口部は、1つ又は複数の対応するモジュール式処理ユニットと共に1つ又は複数のコネクタ510を選択的に搭載するように構成される。
図23は、モジュール式処理ユニットを搭載する代表的な様式を示す。システム540は、VESAマウント開口部532を使用してブラケット530が搭載されたモニタ542を含む。開口部534を使用して、コネクタ510をブラケット530に搭載し、モジュール式処理ユニット520は、溝/突起システムを使用してコネクタ510に搭載される。図24は、図23のモジュール式処理ユニットを搭載する代表的な様式の組立図を示す。
図25は、モジュール式処理ユニットを搭載する別の代表的な様式を示し、ブラケット530は、モニタ542を様々な向きで、すなわち、時計回り又は逆時計回りのいずれかに回転した90度の向きで接続可能にする点で動的である。図26は、図25のモジュール式処理ユニットを搭載する代表的な様式の組立図を示す。
図27は、モジュール式処理ユニットを搭載する別の代表的な様式を示し、モニタ542にはブラケット530が搭載されている。ブラケット530には、搭載アーム550も搭載され、このアームは、対応するVESA開口部552、ヒンジ式アーム554、及び表面556を有する。さらに、コネクタ510を使用して、モジュール式処理ユニット520をブラケット530に搭載する。図28は、図27のモジュール式処理ユニットを搭載する代表的な様式の組立図を示す。図29は、図27のモジュール式処理ユニットを搭載する代表的な様式の上面図を示す。図30は、図27のモジュール式処理ユニットを搭載する代表的な様式の斜視図を示す。
図31は、別の代表的な搭載ブラケット560の斜視図を示し、これは、任意の金属、合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ナイロン、混成材料、ポリマー、又は他の耐久性のある材料を含むことができる。ブラケット560は開口部562を含み、この開口部は、モニタ、テレビ、又は他の装置のVESAマウントに位置合わせされるように構成される。ブラケット560は開口部564を更に含み、この開口部は、1つ又は複数の対応するモジュール式処理ユニットと共に1つ又は複数のコネクタ510を選択的に搭載するように構成される。ブラケット560は、開口部572を有する端部570と、開口部582を有する端部580とを更に含む。開口部572及び582は、1つ又は複数の対応するモジュール式処理ユニットと共に1つ又は複数のコネクタ510を選択的に搭載するように構成される。
図32は、モジュール式処理ユニットを搭載する代表的な様式を示す。図32では、ブラケット560は、VESA搭載開口部562を使用してモニタ590に搭載される。開口部572及び582を使用し、ねじ又は他の取り付け装置を使用してコネクタ510をブラケット560に搭載する。さらに、コネクタ510の突起は、モジュール式処理ユニット520の対応する溝内に摺動して、ユニット520を対応するコネクタ510に搭載する。図33は、図32のモジュール式処理ユニットを搭載する代表的な様式の組立図を示す。ブラケット560は、90度の回転増分でテレビ/モニタ590に動的に搭載することができる。
モジュール式処理ユニットのキャビネットへの接続
図34は、個々の処理ユニット632を受けるように構成された引き出しを含むキャビネット630を示すが、本発明の他の実施形態は、ユニットをバーに搭載するために処理ユニットに関連付けて使用し得る搭載ブラケットの使用を含む。図示の実施形態は、キャビネット634の内部の温度制御を可能にする冷却システム(図示せず)を更に含むとともに、換気口638を利用する。
図35は、ラック、キャビネット、又は表面にモジュール式処理ユニットを搭載する別の代表的な様式を示す。図35では、モジュール式処理ユニット710は、DINレール搭載システムを使用してキャビネット700に搭載される。
図36を参照すると、キャビネット700は、1つ又は複数のDINレール730を含む壁取り付け式キャビネットである。DINレールコネクタ720は、ポリマー材料、合金、混成材料、ナイロン、又は他の材料を含み、モジュール式処理ユニット710をDINレールに選択的に搭載するために使用される。
図37を参照すると、モジュール式処理ユニット710は、溝714を有するシャシ712を備える。DINレールコネクタ720は突起722を有し、この突起は、溝714内に摺動し、エンドプレートがユニット710に固定されると固定されるように構成される。Dinレールコネクタ720はハンドル726を更に含み、このハンドルは、コネクタ720を選択的に屈曲させて、表面724を使用して、DINレール730の表面732にクリップで留められる。ハンドル726をシャシ712に近付けることにより、コネクタはレール730から選択的にコネクタ又は接続解除することができる。
図38は、代表的なDINレール搭載システムの別の図を示し、モジュール式処理ユニット710は、キャビネット700に搭載されたDINレール730に搭載される。
図39は、コンテナ810及び蓋812を有する別の代表的な搭載システム800を示す。図40に示されるように、コンテナ810は、図41〜図45に示されるように、モジュール式処理ユニット820の対応する溝に押し入れることができる圧入突起814を含む。コンテナ810は、ポリマー材料、ナイロン、混成、金属、合金、又は他の材料を含め、任意の材料を含むことができる。したがって、ユニット820は、コンテナ810に容易に搭載し、且つ/又は取り外すことができる。
処理ユニット/立方体のモジュール性は、示される様々な代表的な企業での処理ユニットの使用によって示される。本発明の実施形態は、ユニット/立方体を銅及び/又はファイバ溝設計で連鎖することを含み、立方体を直列又は並列のいずれかで結合し、個々の立方体に特定の処理タスクを実行するように指示すること並びに他の処理構成及び/又は割り振りを含む。
各ユニット/立方体は、完全に再構成可能なマザーボードを含む。一実施形態では、1つ又は複数のプロセッサは、マザーボードのバックプレーンに配置され、RAMモジュールは、マザーボードのバックプレーンを横切る平面に配置される。更なる実施形態では、モジュールは、従来のソケットを使用せずに、ボードの右側に結合される。ユニットのクロックサイクルは、RAMモジュールに最適化される。
企業への給電処理を向上させる一方法は、1つ又は複数の追加の処理ユニット/立方体を企業に追加することを含むが、別の方法は、特定のユニット/立方体のマザーボードのプレーンを、アップグレードしたモジュールを有するプレーンで置換することを含む。同様に、各ユニット/立方体で利用可能なインタフェースは、ユニット/立方体のパネルを選択的に置換することによって更新し得る。さらに、1つ又は複数のパネルを置換することにより、32ビットバスを64ビットバスにアップグレードすることができ、新しい機能を提供することができ、新しいポートを提供することができ、電源函サブシステムを提供/アップグレードすることができ、他のそのような変更、アップグレード、及び強化を個々の処理ユニット/立方体に対して行い得る。
したがって、本明細書において考察したように、本発明の実施形態は、動的モジュール式処理ユニットを提供するシステム及び方法を包含する。特に、本発明の実施形態は、企業内の1つ又は複数の追加のユニットに選択的に適応するように構成されたモジュール式処理ユニットの提供に関する。少なくともいくつかの実施形態では、モジュール式処理ユニットは、非周辺機器ベースのケースと、冷却プロセス(例えば、熱力学的対流冷却プロセス、強制空気冷却プロセス、及び/又は液体冷却プロセス)と、最適化された階層プリント回路基板構成と、最適化された処理とメモリとの比率と、柔軟性の増大及び支持の増大を周辺機器及びアプリケーションに提供する動的バックプレーンとを含む。
本発明は、本発明の趣旨又は本質的な特徴から逸脱せずに他の特定の形態で実施し得る。記載の実施形態は、全ての点において、限定ではなく単なる例示として見なされるべきである。本発明は、本発明の趣旨又は本質的な特徴から逸脱せずに他の特定の形態で実施し得る。記載の実施形態は、全ての点において、限定ではなく単なる例示として見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記説明ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等物の意味及び範囲内の全ての変更は、特許請求の範囲内に包含されるべきである。