JP2014531847A - タイミング・アドバンス・グループおよび/または時間調整タイマーの値を構成する方法 - Google Patents

タイミング・アドバンス・グループおよび/または時間調整タイマーの値を構成する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、基地局で、セカンダリ・セルに対してタイミング・アドバンス・グループを構成する方法、基地局で、セカンダリ・セルに対して時間調整タイマーの値を構成する方法、ユーザ機器の時間調整タイマーの値を構成する方法、ユーザ機器のタイミング・アドバンス・グループを構成する方法を提案する。

Description

本開示は、キャリア・アグリゲーション・ベースのワイヤレス通信に関し、特に、タイミング・アドバンス・グループおよび/または時間調整タイマーの値を構成する方法に関する。
現在、タイミング・アドバンス(TA)グループ(TAグループ)の概念は、R11において複数のTA値をサポートするために受け入れられている。TAグループでは、同じTA値を共有するセル(プライマリ・セル(Pcell)およびセカンダリ・セル(Scell)を含む)は、同じTAグループへとグループ化され、Pcellと同じTA値を共有しないScellは、Pcellとは異なるTAグループへとグループ化される。さらに、同じTA値を備えたScellは、同じTAグループへとグループ化される。TAグループの導入により、各TAグループは、TAグループ識別子(TAG ID)を用いて識別しなければならない。したがって、どこでTA識別子が識別されるか、ならびに、いつおよびどこでTAグループに対する時間調整タイマー(TAT)の値が送信されるかに取り組むことが望ましい。
一部の提案では、Scellが構成されているとき(たとえばScellがUEに追加されているときに)、または、MACのアクティブ化の間に、TAG IDを送信することが提案されている。大多数の構成シナリオにおいて、運用および管理(OAM)コマンドを介してネットワーク展開特性を基地局が取得できるため、前述の2つの方式のどちらかがうまく機能することができる。中継器(特にその場限りの中継器)が存在すると、前述の方式は、TAグループを再び割り当てるために、次の無線リソース制御(RRC)接続の再構成またはMACアクティブ化を必要とする場合がある。その理由は、そのときに、基地局はUEの場所を認識していなかった、すなわち、基地局はUEが中継器にあるかどうかを認識していなかったため、基地局は、初期の再構成またはMACアクティブ化の間に正しいTAグループを割り当てていない場合があるからである。
たとえば、以下の2つのシナリオが検討される。
第1のシナリオでは、基地局は、UEが中継器の有効範囲にあり、Scellに対して新しいTAグループを割り当てると想定する。
第2のシナリオでは、基地局は、UEが中継器の有効範囲にないと想定し、基地局は、Scellに対して既存のTAグループを割り当てる。
第1のシナリオについて、UEが中継器の有効範囲にない場合、基地局は、UEのScellに対して既存のTAグループを再び割り当てなければならない場合があるため、次のRRCまたはMACシグナリングが必要である。
第2のシナリオについて、UEが中継器の有効範囲にある場合、基地局は、UEが中継器の有効範囲にあることを検出し、ユーザ機器からパイロットを受信するまで再び割り当てられる特定の既存のTAグループを認識しない。
いつ/どこでScellだけを含むTAグループのTAT値を送信または解放するかという問題について今まで提案はなされていない。しかし、TAグループがPcellを含む場合、Pcellが確立されると(すなわち、RRC接続の確立または再確率の間)、またはリリース10(Rel−10)に記述されているようにPcellが変更されると、TAT値が送信される。
本発明の第1の態様によると、基地局で、セカンダリ・セルに対してタイミング・アドバンス・グループを構成する方法が提供され、方法は、II1.セカンダリ・セルを通じてユーザ機器のランダム・アクセス手順をトリガーするステップと、II2.セカンダリ・セルを通じたユーザ機器のランダム・アクセス手順の結果によりセカンダリ・セルを通じてユーザ機器のタイミング・アドバンス値を取得するステップと、II3.タイミング・アドバンス値によりセカンダリ・セルが属する最終的なタイミング・アドバンス・グループを決定するステップとを含む。
本発明の第2の態様によると、基地局で、セカンダリ・セルに対してタイミング・アドバンス・グループを構成する方法が提供され、方法は、タイミング・アドバンス値がプライマリ・セルおよびセカンダリ・セルに対して有効かどうかを決定するステップと、タイミング・アドバンス値がプライマリ・セルに対して無効で、セカンダリ・セルに対して有効であり、セカンダリ・セルがアクティブ化されたセカンダリ・セルに属する場合、セカンダリ・セルに対して新しいタイミング・アドバンス・グループを作成するステップとを含む。
本発明の第3の態様によると、基地局で、セカンダリ・セルに対する時間調整タイマーの値を構成する方法が提供され、方法は、−RRCメッセージを介してユーザ機器に時間調整タイマーの値を送信するステップと、−物理的なランダム・アクセス手順に時間調整タイマーの値を含めてユーザ機器に送信するステップと、−メディア・アクセス制御レイヤ制御信号に時間調整タイマーの値を含めてユーザ機器に送信するステップとのいずれか1つを含む。
本発明の第4の態様によると、ユーザ機器の時間調整タイマーの値を構成する方法が提供され、方法は、−基地局から新しい時間調整タイマーの値を受信するステップ、−現在動作している時間調整タイマーがあるかどうかを決定するステップ、−現在動作している時間調整タイマーがある場合、現在動作している時間調整タイマーを無効にして、新しい時間調整タイマーを動作させるステップ、または現在動作している時間調整タイマーの動作の終了を待ち、終了の後に新しい時間調整タイマーを動作させるステップを含む。
本発明の第5の態様によると、ユーザ機器でタイミング・アドバンス・グループを構成する方法が提供され、方法は、−基地局から新しいタイミング・アドバンス・グループ識別子を受信するステップと、−ユーザ機器が現在属するタイミング・アドバンス・グループ識別子が新しいタイミング・アドバンス・グループ識別子に一致しているどうかを決定するステップと、−一致していない場合、現在属するタイミング・アドバンス・グループ識別子を新しいタイミング・アドバンス・グループ識別子に置き換えるステップとを含む。
本発明の解決策では、続くRRC接続の再構成を好ましくは不要にでき、それによってシグナリング・オーバヘッドがなくなり、対応するタイミング・アドバンス・グループをScellに対して迅速に構成することができる。他の機能、目的、および利点は、図面に関して限定を目的としない実施形態に関する以下の詳細な記述からより明白になるであろう。
本発明の実施形態による方法を示すフローチャートである。
図面の全体に渡って同一または同様の参照番号は、同一または同様のステップの機能またはデバイス/モジュールを示している。本発明で言及する「タイミング・アドバンス値」について、以下に簡単に記述する。
ユーザ機器の受信機は、基地局から受信されたダウンリンク送信と最初に同期された後に、ランダム・アクセス手順を介して初期のタイミング・アドバンス値を設定する。これには、ユーザ機器がランダム・アクセス・プリアンブル・シーケンスを送信することが必要であるため、基地局は、これによって必要なアップリンク伝送時間を推定することができ、基地局は、ランダム・アクセス応答(RAR)メッセージで11ビットの初期のタイミング・アドバンス・コマンドで応答する。
タイミング・アドバンスは、基地局でアップリンク信号の到着時の変動を妨げるために、各ユーザ機器に対して最初に設定された後に、絶えず更新する必要がある。これらの影響を排除するためのタイミング・アドバンス更新プロセスが閉ループ・メカニズムで実行される。このメカニズムでは、基地局は受信されたアップリンク伝送を測定し、以前の送信タイミングに対してその新しい送信タイミングを調整するように、ユーザ機器に指示するタイミング・アドバンス更新コマンドを送信する(同期されていないユーザ装置だけが、以前に受信されたダウンリンク・タイミングに対してそれらの送信タイミングを設定し、続く調整はすべて、最新のアップリンク送信タイミングに対して行われる)。
TAグループの再割り当てによる、続くRRCメッセージまたはMAC CEオーバヘッドに関する前述の問題に取り組むために、基地局がPRACH手順でTAグループを再び割り当てることを可能にすることが提案されている。
<TAグループの割り当て>
TAグループの割り当てには、少なくとも以下の2つのシナリオがある。
第1のシナリオでは、基地局は、ネットワークの構成およびユーザ機器の場所の両方を明白に認識しているため、基地局は、各Scellに対してTAグループを直接的に割り当てることができる。
第2のシナリオでは、基地局は、ネットワークの構成またはユーザ機器の特定の場所を認識していないため、基地局は、ScellのターゲットTAグループを正確に導き出すことができない。
第1のシナリオについて、基地局は、各Scellに対してScellが属するTAグループを正確に決定することができる。しかし、第2のシナリオについて、基地局は、各Scellが属するTAグループを直接的に予測することができない。1つの方法では、基地局は、以下の2ステップで実行することができるPRACH手順に基づいてScellのTAグループを推測する。
ステップS1では、基地局は、Scellを通じてPRACH手順をトリガーし、アップリンク送信を保証するTA値を取得する。また、
ステップS2では、基地局は、取得されたTA値を基地局に予め格納されたそれぞれのTA値と比較する。
取得されたTA値が特定の既存のTAグループのTA値に近い場合、すなわち、その間の差が事前に定めた範囲内にある場合、基地局は、対応するScellが既存のTAグループに属することを認識している。または、
取得されたタイミング・アドバンス値と、任意の既存のTAグループのTA値との間の差が、事前に定めた範囲を超えることを基地局が見つけた場合、基地局は、Scellが新しいTAグループに属することを認識するため、基地局は、Scellに対してTAグループを新しく割り当てることができる。
基地局が、ネットワーク構成およびユーザ機器の場所を認識している第1のシナリオ、またはユーザ機器が、ネットワーク構成および/またはユーザ機器の場所を認識していない第2のシナリオは、以下の3つの状況に当てはまる可能性がある。
第1の状況:
Scell構成または媒体アクセス制御(MAC)コマンドでは、以下の2つのTAグループID構成ステップが実行される。
a)ステップ1では、初期のTAグループIDは、新しいScellを構成するために使用されるRRCメッセージに指定される、または初期のTAグループIDは、新しいScellに対して送信された第1のMAC PDUに指定される。
b)ステップ2では、(基地局によって検出される)初期のTAグループIDが正しくない場合、以下のステップがトリガーされる。
i.PRACH手順は、Scellを通じて実行され、基地局は、Scellの必要なTA値を他の既存のTAグループのTA値と比較することによって、最終的なTAグループIDをそれに応じて推定することができる。
ii.必要な場合、基地局はダウンリンク(DL)メッセージに最終的なTAグループIDを含める。
これについては、以下の2つの態様でそれぞれ説明する。
1.コンテンションフリーの無線アクセス手順(CRFA)について、最終的なTAグループIDは、ランダム・アクセス応答(RAR)メッセージに含まれる。
2.コンテンションベースの無線アクセス手順(CBRA)について、最終的なTAグループIDは、メッセージ4に含まれる。
第2の状況:
TAグループの再構成:
a)基地局は、Scellを通じてPRACHをトリガーし、ターゲットTAグループ識別子を決定する。
b)基地局は、CFRAモードでメッセージ2(つまり、ランダム・アクセス応答(RAR)メッセージ)でターゲットのタイミング・アドバンス(TA)グループ識別子を運ぶ。または基地局は、CBRAモードでメッセージ4でターゲットのタイミング・アドバンス・グループ識別子を運ぶ。
前述の第1の状況および第2の状況の両方は、以下の2つのステップとして要約することができる。
ステップ1では、基地局は、RRCメッセージを介して新しく構成されたScellに対して初期のTAグループを割り当てる。かつ
ステップ2では、基地局は、TAグループに対して新しいTAグループを再び割り当て、たとえば、PRACH手順で、ユーザ機器に新しいTAグループを送信する。
前述の第1のステップおよび第2のステップの必要性および役割については、第1のシナリオおよび第2のシナリオについて以下にそれぞれ記述する。
第1のシナリオについて、基地局は、新しく構成されたScellがどのTAグループに属するかを明白に認識できるため、ステップ1で十分である。
第2のシナリオについて、基地局は、ユーザ機器の正しいアップリンク送信を保証するために、ステップ1でScellに対して新しいTAグループを割り当てることができる。次に、基地局は、新しいScellへの同様のアップリンク送信を用いる既存のTAグループがあるかどうかを決定するために、ステップ2で新しく割り当てられたTA値を既存のTAグループのTA値と比較する。該当しない場合、基地局は、Scellが新しいTAグループに属し、以前にScellに対して割り当てられたTAグループが正しいということを認識している。該当する場合、基地局は、新しいScellが同様のアップリンク送信を用いるTAグループに属することを認識している。すなわち、TAグループのTA値と、TAグループの新しく割り当てられたTA値との間の差は、事前に定めた範囲内にある。事前に定めた範囲は、特定の実装課題に関係し、それぞれの製造の生産パラメータに関連するが、本発明の要点に関連性がないため、それらを繰り返し記述することはここでは避ける。したがって、基地局は、PRACH手順でユーザ機器に既存のTAグループ識別子を示す。たとえば、基地局は、CFRAのRARメッセージにTAグループ識別子を挿入することができる。しかし、基地局は、CBRAのメッセージ4にTAグループ識別子を含めなければならない。その理由は、メッセージ4がコンテンションベースのランダム・アクセス方式で送信された場合のみ、基地局は、どのユーザ機器がランダム・アクセス手順を実行したかを決定することができるためである。
前述の説明から明白なように、このシナリオではTAグループを割り当てるためにPRACHは要求されないため、ステップ1は第1のシナリオに都合がよい。ステップ2でPRACH手順に基づいて正しいTAグループ識別子が決定されるため、ステップ1は、第2のシナリオに必要ではない場合がある。しかし、ステップ1は、また、第2のシナリオにとっても都合がよい。その理由は、第2のシナリオにおいて、そのようなシナリオのステップ1においてScellの新しい状態は回避される、すなわち、Scellは構成されるが、そこに割り当てられたTAグループはないからである。
第3の状況:
TAグループの変更は、以下において第3の状況で考慮されるだろう。
TAグループにおいて変更がある状況について、Scellの進行中のアップリンク送信がもはや有効ではないと基地局が検出した場合、たとえば、基地局が、所定の期間、Scellを通じてアップリンク・データ送信を受信していない場合、基地局は、Scellが現在のTAグループに属し続けないものと見なす。したがって、基地局は、Scellを削除するか同じ帯域を通じて新しいScellを追加し、次にTAグループを割り当てるために前述のPRACH手順を実行する。
あるいは、基地局は、必要なTA値を取得し、正しいTAグループをさらに決定するために、Scellを通じてPRACH手順を直接的にトリガーすることができる。
前述の2つの状況について、最終的なTAグループ識別子は、また、PRACH手順を介してユーザ機器に送信される。たとえば、CFRAのRARおよびCBRAのメッセージ4で送信される。ユーザ機器は、TAグループ識別子がRARまたはメッセージ4を介して提供されたときに、PRACHを用いてScellのTAグループ識別子が変更されたことを認識している。あるいは、基地局が対応するScellのターゲットTAグループを明確に認識することができる場合、基地局は、Scellの新しいTAグループ識別子を構成するためにRRCメッセージを使用することができる。
Pcellグループは変更されないことが合意されているため、特に、そのような状況3Aが発生する場合がある。
状況3A:
<Pcellグループの変更>
基地局は、TA値が、たとえば、アップリンク送信条件により、Pcellに対して無効化されていることを検出する、たとえば、基地局は、所定の期間、Scellを通じてアップリンク・データ送信を受信していない。しかし、基地局は、TA値が、Pcellが属するPcellグループの任意の他のアクティブなScellに対して無効化されていることを検出しない、すなわち、TAは、PcellグループのScellに対してまだ有効である。すなわち、基地局は、Pcellグループの任意のアクティブなScellの一時的な変動を検出しない。
Pcellについて、基地局は、Pcellの動作を保証するために新しいTA値を取得するためにPcellを通じてPRACHをトリガーするものとする。
現在結論づけたように、Pcellを保証するTAグループのIDは変更されず、また基地局は、任意のアクティブなScellの一時的な変動を検出せず、新しいPRACH手順がPcellに対してトリガーされた後に得られた新しいTA値は、これらのアクティブなScellに対して無効化される。次に、基地局は、新しいTAグループにすべてのScellの新しいTAグループ識別子を割り当てることを含め(すなわち、まだ有効なTA値を備えたアクティブなScell)、新しいタイミング・アドバンス・グループに、まだ有効なそれらのオリジナルのTA値を有するこれらのアクティブなScellを配置する。オリジナルのTA値は、新しいTAグループのこれらのScellによって、それらの使用を継続することができる。オプションとして、新しいPRACH手順は、対応するTA値を取得するために新しいTAグループのすべてのScellに対してそれぞれ開始することができる。もちろん、PRACH手順を介して取得されたTA値は、以前のTA値と同じである可能性が非常に高い場合がある。
前述の実施形態は、アクティブなScellのプロセスだけについて記述しているが、本発明は、またオリジナルのPcellグループのすべてのScellに同様に適用することができる。
<Scellだけを含むTAグループのTAT値>
R11について、相互に独立したTATが、それぞれのTAグループに対して動作され、異なるTAT値を各TAグループに対して構成することができる。したがって、重要な課題は、各TAグループに対するTAT値を構成する方法であり、もう1つの課題は、TAグループに対するTAT値を再構成する方法である。
R1OのTAT動作原理では、ユーザ機器がTAまたはTACを受信したときに、TATが開始または再開されるものとする。これは、ユーザ機器がTAを取得する前にTAT値が事前構成されるだろうということを意味する。そうでない場合、R1Oの原理は遵守されない場合がある。TAグループの概念を考慮して、Scellだけを含むTAグループに、いつTAT値を提供または解放するべきかに関して、以下の原理が遵守されるものとする。
第1の原理では、第1のScellがTAグループに対して割り当てられる場合、TATの値が構成されるものとする。
第2の原理では、TATの再構成はR11でサポートされる。Scellが既存のTAグループに追加される場合、TAT値は、必ずしも構成されなくてもよい(もちろん、TAT値における変更は、時間調整タイマーが現在運転中かどうかに関係なく提供することができる)。また、ユーザ機器がTAグループのTAT値またはTAグループに属するScellのTAT値を受信し、TAグループに対してTAT値が構成されている場合、既存のTAT値は、新しいTAT値に置き換えられる。
第3の原理では、グループの最後のScellが解放された場合、ユーザ機器および基地局の両方は、明示的または暗黙的なシグナリングを介してTAT構成を解放する。ここで、明示的なシグナリングは、基地局がシグナリングを送信し、次に、基地局から受信されたシグナリングに応じてユーザ機器がTAT構成を解放することを意味する。また、暗黙のシグナリングは、ユーザ機器による自動的な解放を意味する。
Scellだけを含むTAグループのTAT値をどこに送信するべきかについて、以下の2つのオプションがある。
a)Scell/TAグループを構成するRRCメッセージの使用
i.Scell/TAグループを構成するためにRRCメッセージにTAT値情報要素(IE)が設計される。
ii.TAグループに最初に構成されるScellに対してTAT値が強制的に構成される。
iii.TAT値IEが、TAグループで最初に構成されるScellを構成するために使用されず、他のScellを構成するために使用される場合、TAグループのすべてのScellの現在TAT値は、新しいTAT値に置き換えられる。
iv.TAグループに対応するTA値が取得された後、TATが開始される。
b)TAグループのPRACH手順に含まれているTAT値
i.CFRAおよびCBRAに対して、RARメッセージまたはメッセージ4がそれぞれ使用される。
ii.Scellを通じたPRACH手順について、TAT値がRARメッセージまたはメッセージ4のメッセージに含まれていて、ScellはTAグループの第1のScell以外である場合、Scellの以前のTAT値は、新しいTAT値に置き換えられる。
c)たとえばMACアクティブ化におけるMAC CEの使用
この設計では、新しいMAC CEは、対応するTAグループに対してTAT値を割り当てるように設計されている。したがって、新しいロジック・チャネル識別子(LCID)は、TATを割り当てる目的でMAC CEを識別することが要求される。新しいMAC CEは、TAT値および対応するTAグループを明白に識別するものとする。
d)時間調整タイマー(TAT)の動作で受信されたTAT値のプロセス
TAグループの時間調整タイマー(TAT)が運転中であり、TAグループに関係する他のTAT値は、ユーザ機器によって受信される場合、ユーザ機器は、新しいTAT値に基づいて現在のTATを再開する。もちろん、他の理由のために、たとえば、TAコマンド(TAC)を受信したときに、TATがリセットされた後、新しいTAT値を代わりに使用することができる。
本発明の実施形態について上に記述したが、本発明は、特定のシステム、デバイス、およびプロトコルに限定されるものではなく、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変形形態または変更を行うことができる。
添付した特許請求の範囲とともに、記述、開示、および図面を見直すことで、当業者は、開示された実施形態に対する他の変形形態を認識し実施することができる。特許請求の範囲では、「含む(comprise/comprising)」という用語は他の要素(複数可)およびステップ(複数可)を除外するものではなく、「1つの(a)」または「1つの(an)」という用語は複数を排除するものではない。本発明において、「第1」、「第2」などの用語は、名前を示すが順序関係を表すものではない。本発明の実際的な用途では、要素は、請求項に言及された複数の技術的な特徴の機能を実行することができる。特許請求の範囲に記載の参照番号は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されないものとする。

Claims (15)

  1. 基地局で、セカンダリ・セルに対してタイミング・アドバンス・グループを構成する方法であって、
    II1.前記セカンダリ・セルを通じてユーザ機器のランダム・アクセス手順をトリガーするステップと、
    II2.前記セカンダリ・セルを通じた前記ユーザ機器の前記ランダム・アクセス手順の結果により前記セカンダリ・セルを通じて前記ユーザ機器のタイミング・アドバンス値を取得するステップと、
    II3.前記タイミング・アドバンス値により前記セカンダリ・セルが属する最終的なタイミング・アドバンス・グループを決定するステップとを具備する方法。
  2. 前記ステップII3の後に、
    II4.前記ユーザ機器に前記最終的なタイミング・アドバンス・グループ識別子を提供するステップをさらに具備する請求項1に記載の方法。
  3. 前記ステップII1の前に、
    I.無線リンク制御メッセージまたはメディア・アクセス制御プロトコル・データ・ユニットを介して、前記ユーザ機器の前記セカンダリ・セルに初期のタイミング・アドバンス・グループ識別子を送信するステップと
    II.前記タイミング・アドバンス・グループ識別子が前記セカンダリ・セルに対して有効かどうかを決定するステップとをさらに具備し、
    前記タイミング・アドバンス・グループ識別子が前記セカンダリ・セルに対して無効の場合、
    前記ステップII1および前記ステップII2を実行し、
    前記ステップII3は、
    取得されたタイミング・アドバンス値を前記基地局に予め格納されたタイミング・アドバンス値と比較するステップと、
    II31.前記取得されたタイミング・アドバンス値と、前記基地局に予め格納されたタイミング・アドバンス値のいずれか1つとの間の差が、事前に定めた範囲内にあるときに、前記セカンダリ・セルの前記最終的なタイミング・アドバンス・グループとして前記予め格納されたタイミング・アドバンス値に対応するタイミング・アドバンス・グループを取得するステップ、または、II32.前記取得されたタイミング・アドバンス値と、前記基地局に事前に格納された前記タイミング・アドバンス値のいずれか1つとの間の差が、前記事前に定めた範囲を超えるときに、前記セカンダリ・セルの前記最終的なタイミング・アドバンス・グループとして前記取得されたタイミング・アドバンス値に対応するタイミング・アドバンス・グループを取得するステップとを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ステップII4は、
    − コンテンションフリーのランダム・アクセスを用いる前記ユーザ機器に対して、前記ユーザ機器に送信するために、メッセージ2に前記最終的なタイミング・アドバンス・グループの前記識別子を含めること、および
    − コンテンションベースのランダム・アクセスを用いる前記ユーザ機器に対して、前記ユーザ機器に送信するために、メッセージ4に前記最終的なタイミング・アドバンス・グループの前記識別子を含めること
    のいずれか1つによって送信する請求項2に記載の方法。
  5. 基地局で、セカンダリ・セルに対してタイミング・アドバンス・グループを構成する方法であって、
    − タイミング・アドバンス値がプライマリ・セルおよび前記セカンダリ・セルに対して有効かどうかを決定するステップと、
    − 前記タイミング・アドバンス値が前記プライマリ・セルに対しては無効で、前記セカンダリ・セルに対しては有効である場合、前記セカンダリ・セルに対して新しいタイミング・アドバンス・グループを作成するステップとを具備する方法。
  6. 前記セカンダリ・セルは、アクティブ化されたセカンダリ・セルに属する請求項5に記載の方法。
  7. 前記セカンダリ・セルに対して新しいタイミング・アドバンス・グループを作成するステップは、
    前記新しいタイミング・アドバンス・グループに対して新しいタイミング・アドバンス・グループ識別子を割り当て、前記タイミング・アドバンス・グループに対応するタイミング・アドバンス値として前記セカンダリ・セルにまだ有効な前記タイミング・アドバンス値を使用するステップと、
    前記セカンダリ・セルに対してランダム・アクセス手順を新しく実行するステップと
    をさらに含む、請求項5に記載の方法。
  8. 基地局で、セカンダリ・セルに対して時間調整タイマーの値を構成する方法であって、
    − 無線リンク制御メッセージを介してユーザ機器に前記時間調整タイマーの前記値を送信するステップと、
    − 物理的なランダム・アクセス手順に前記時間調整タイマーの前記値を含めて前記ユーザ機器に送信するステップと、
    − メディア・アクセス制御レイヤ制御信号に前記時間調整タイマーの前記値を含めて前記ユーザ機器に送信するステップとを具備する方法。
  9. − 前記セカンダリ・セルは前記基地局がタイミング・アドバンス・グループを構成する第1のセカンダリ・セルかどうかを決定するステップと、
    − 前記セカンダリ・セルは前記基地局が前記タイミング・アドバンス・グループを構成する前記第1のセカンダリ・セルである場合に、前記セカンダリ・セルに対して前記時間調整タイマーの前記値を構成するステップとをさらに具備する請求項8に記載の方法。
  10. − 前記セカンダリ・セルの前記タイミング・アドバンス・グループのセカンダリ・セルがすべて解放されているかどうかを決定するステップと、
    − 前記セカンダリ・セルがすべて解放されている場合に、前記時間調整タイマーの構成を解放するステップとをさらに具備する請求項9に記載の方法。
  11. 前記時間調整タイマーの前記構成を解放するように前記ユーザ機器に指示するための命令を前記ユーザ機器に送信するステップをさらに具備する請求項10に記載の方法。
  12. 前記時間調整タイマーの前記値が前記メディア・アクセス制御レイヤ制御信号で送信される場合、
    論理チャネル識別子を使用して、前記時間調整タイマーを割り当てるためにメディア・アクセス制御レイヤ制御要素を識別するステップをさらに具備する請求項8に記載の方法。
  13. ユーザ機器の時間調整タイマーの値を構成する方法であって、
    − 基地局から新しい時間調整タイマーの値を受信するステップと、
    − 現在動作している時間調整タイマーがあるかどうかを決定するステップと、
    − 前記現在動作している時間調整タイマーがある場合、前記現在動作している時間調整タイマーを無効にして、前記新しい時間調整タイマーを動作させるか、または
    前記現在動作している時間調整タイマーの動作の終了を待ち、終了の後に前記新しい時間調整タイマーを動作させるステップとを具備する方法。
  14. − タイミング・アドバンス・グループのセカンダリ・セルがすべて解放されるかどうかを決定するステップと、
    − 前記セカンダリ・セルがすべて解放される場合に、前記時間調整タイマーの構成を解放するステップとをさらに具備する請求項13に記載の方法。
  15. ユーザ機器のタイミング・アドバンス・グループを構成する方法であって、
    − 基地局から新しいタイミング・アドバンス・グループ識別子を受信するステップと、
    − 前記ユーザ機器が現在属するタイミング・アドバンス・グループの識別子が前記新しいタイミング・アドバンス・グループ識別子に一致しているどうかを決定するステップと、
    − 一致していない場合、現在属する前記タイミング・アドバンス・グループの前記識別子を前記新しいタイミング・アドバンス・グループ識別子に置き換えるステップとを具備する方法。
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