JP2014528408A - タキサン誘導体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、タキサン誘導体であるドセタキセルの製造方法に関し、より詳しくは、最終生成物であるドセタキセルと同じ形態の立体配置を有する特定構造の中間体を特定構造のタキサン化合物から製造した後、これを用いて、ドセタキセルを半合成することにより、単純な製造工程によって高収率及び高純度のドセタキセルを製造することができ、工業生産に非常に適したドセタキセルの製造方法に関するものである。

Description

本発明は、タキサン誘導体であるドセタキセルの製造方法に関し、より詳しくは、最終生成物であるドセタキセルと同じ形態の立体配置を有する特定構造の中間体を特定構造のタキサン化合物から製造した後、これを用いて、ドセタキセルを半合成することによって、単純な製造工程によって高収率及び高純度のドセタキセルを製造することができ、工業生産に非常に適したドセタキセルの製造方法に関するものである。
ドセタキセル(下記式(1)で示される化合物)は、タキソイド族に属する化合物であり、広範囲な抗腫瘍及び抗白血病活性を有する癌化学療法剤である。ドセタキセルは、ヨーロッパ又はインド樹木の葉及び皮から抽出された10−デアセチルバッカチン(deacetylbaccatin)IIIの化学的修飾から誘導された半合成抗癌剤であり、ヨーロッパをはじめとする世界各国でその効能が認められ、乳癌及び卵巣癌などに対する治療剤として広く市販されている医薬品である:
今までドセタキセルの製造のための実行可能な半合成経路及びこの化合物の製造に用いられる中間体等の製造方法を含む合成法開発に対する様々な研究が行われてきた。例えば、特許文献1は、a)7,10−ジTroc−10−デアセチルバッカチンIIIとオキサゾリジン誘導体をトルエン溶媒下で、80℃の温度で加熱して、エステル化反応する工程;b)過剰量のギ酸を用いたオキサゾリジン環の開環工程;c)側鎖アミンへのBoc(t−ブトキシカルボニル基)保護基の導入工程;及びd)7,10−ヒドロキシ基保護基を脱保護化する工程;からなるドセタキセルを含むタキサン誘導体製造方法を記載している。しかし、この場合、工程a)で、高温の縮合反応と複雑な抽出及び精製工程を経ることになっており、工程b)で、開環反応と同時に、Bocを除去する反応を経た後、技術的に難しい濃縮工程及び複雑な抽出/精製工程を行わなければ、約85%の収率で目的化合物を得ることができないという限界がある。更に、工程d)で、7,10−ヒドロキシ基保護基の脱保護化反応は、過剰量の酢酸と粉末亜鉛を使用しているので、発熱が激しく、爆発危険性が高く、大量生産に適しない短所がある。
特許文献2は、a)7,10−ジTroc−10−デアセチルバッカチンIIIとオキサゾリジン誘導体[(2R,4S,5R)−3(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)−4-フェニルオキサゾリジン−5−カルボン酸]をトルエン溶媒下、20℃でエステル化反応する工程;b)塩酸を用いたオキサゾリジン環の開環工程;及びc)7,10−ヒドロキシ基保護基を脱保護化する工程;からなるオキサゾリジン誘導体を用いたドセタキセルの製造方法を開示している。しかし、この場合、工程a)で用いられるトルエンはICHガイドラインQ3C(Guideline Impurities: Guideline for residual solvents)でクラス2に該当する物質であり、一般的に興奮、幻覚又は麻酔作用を引き起こす有害化学物質(幻覚物質)として規定されているところ、その使用が制限されている。また、各工程a)〜c)で、異なる溶媒を使用しているので、大量生産時、これらを除去する時間が長くなり、生産コストが増大するという問題点がある。
特許文献3は、4−及び5−位の炭素原子がS,S立体配置を有するオキサゾリジン誘導体[(2R,4S,5S)−3−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)−4-フェニルオキサゾリジン−5−カルボン酸]と7,10−ジTroc−10−デアセチルバッカチンIIIを無水トルエン溶媒下、74℃で24時間、エステル化反応して、エピマー混合物を得る工程;b)7,10−ヒドロキシ基保護基を脱保護化して、エピマー混合物を精製工程で所望の目的化合物として分離する工程;及びc)塩酸を用いて、オキサゾリジン環を開環した後、精製する工程を含む、低い収率でドセタキセルを製造する方法を記載している。しかし、この場合、別途のエピマー混合物分離工程が必要とされ、有害物質であるトルエンを用い、74℃で24時間という長時間反応しなければならなく、工業生産に適しないという問題がある。
要約すれば、前記した従来技術は、ドセタキセルを大量生産するのに非効率的であり、医薬分野などでのドセタキセルの需要増加に適切に応じ得なく、有害化学物質の使用と低い生産性により、その適用がまた制限されている実状である。
そこで、ドセタキセルを高収率で大量生産しうる効率的な製造方法に対する技術の開発が切実に求められている。
国際公開第92/009589号 国際公開第94/007878号 国際公開第94/010169号
本発明は、前記した従来技術の問題点を解決するためのものであり、単純な製造工程によって高収率及び高純度でドセタキセルを製造しうるドセタキセルの製造方法を提供することを技術的課題とする。
前記した技術的課題を達成するための本発明は、下記式(3)で示される化合物の保護基を、脱保護化反応によって除去して、下記式(2)で示される化合物を製造し、
得られた下記式(2)で示される化合物を中間体として用いて、下記式(1)で示されるドセタキセルを製造することを特徴とする、下記式(1)で示されるドセタキセルの製造方法である。
本発明に係る製造方法は、最終生成物であるドセタキセルと同じ形態の立体配置を有するように製造された中間体を用いる単純な工程によって、高収率のドセタキセルを製造することができる。従って、製造時間及び製造コストが低減され、ドセタキセルの工業生産に非常に適している。また、本発明によって製造された半合成ドセタキセルは、簡単なクロマトグラフィー工程などによって容易に精製でき、最終的に高い純度のドセタキセルを提供することができる。
本発明は、特定構造のオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物(式(3))から脱保護化反応によってドセタキセルと同じ形態の立体配置を有する特定構造の化合物(式(2))を製造した後、この時、得られた式(2)の化合物を中間体として用いて、ドセタキセル(式(1))を製造する方法に関するものである。本発明において、式(2)の化合物は、式(3)の化合物から製造され、好ましくは、下記反応式1に示される、式(4)を出発物質として、式(3)を経て、式(2)化合物を得ることができる。従って、本発明の好ましい一具体例によれば、(a)式(4)で示される7,10−ヒドロキシ基が保護された10−デアセチルバッカチンIIIと式(5)で示されるオキサゾリジン酸誘導体を縮合反応して、式(3)で示されるオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物を製造する工程;(b)前記工程(a)で得られたオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物の7,10−位の保護基を除去して、式(2)で示される7,10−ヒドロキシタキサン化合物を製造する工程;及び(c)前記工程(b)で得られた7,10−ヒドロキシタキサン化合物を酸性媒体の存在下で、開環反応する工程;を含み、ドセタキセル粗生成物を製造する。
このような本発明のドセタキセル製造方法の具体例に対する全工程を下記反応式1に概略的に示した。
(本明細書に記載された全ての式及び反応式において、Trocは2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、Acはアセチル、Bzはベンゾイル(C−C(=O)−)、Phはフェニル、Bocはt−ブトキシカルボニル、Meはメチルを表す。)
以下では、前記した本発明によるドセタキセルの好ましい製造方法を工程別に更に詳細に説明する。
工程(a):式(3)で示されるオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物の製造
本工程は、7−及び10−位のヒドロキシ基がTroc基で保護された10−デアセチルバッカチンIII(下記式(4);7,10−ジTroc-10−デアセチルバッカチンIII)と側鎖として保護基が導入されたオキサゾリジン酸誘導体(下記式(5);[(2R,4S,5R)−3−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)−4-フェニルオキサゾリジン−5−カルボン酸])とを、エステル化反応によって縮合(カップリング)して、4−及び5−位の炭素原子がS、R立体配置を有するオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物(下記式(3))を製造する工程である:
式(3)で示される化合物は、式(4)で示される化合物と式(5)で示される化合物とを用いて、当該分野で周知の縮合方法(例えば、Steglichエステル化)で製造することができる。
式(5)で示されるオキサゾリジン酸誘導体は、式(4)で示される10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して1〜2当量、より好ましくは1.2〜1.5当量の量で使用することが好ましい。その使用量が10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して1当量未満のとき、反応が完結しないことがあり、その使用量が10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して2当量を超えると、反応に必要な量以上に高価な試薬を過剰に添加することになり、経済的な側面から好ましくない。
本工程の縮合反応において、縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)及びエチル−3−(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)から選択される1種以上が挙げられるが、これらに限定されることはない。好ましくは、安価なジシクロヘキシルカルボジイミドを使用する。縮合剤は10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して1〜4当量、より好ましくは1.7〜2.2当量の量で使用することが好ましい。その使用量が10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して1当量未満のとき、縮合剤を追加投入しなければならない不便を生じることがあり、その使用量が10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して4当量を超えると、試薬の過剰添加によって製造コストが増加し、副生成物、例えば、ウレアが多量に生成し、精製工程に困難を生じることがある。
本工程の反応に使用可能な溶媒としては、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフランなどが挙げられるが、これらに限定されることはない。好ましくは、環境親和性に優れた酢酸エチルを使用する。
本工程の反応には、活性化剤が更に添加されていてもよい。活性化剤としては、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、ピリジンなどのアミン類を単独又は2種以上混合して使用することができるが、これらに限定されることはなく、好ましくは、4−ジメチルアミノピリジンを使用する。活性化剤は、10−デアセチルバッカチンIIIに対して化学量論的な当量以下の量、例えば、0.3〜0.5当量の量で使用することが好ましい。その使用量が10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して0.3当量未満のとき、反応が完結せず、活性化剤を追加投入しなければならない不便を生じることがあり、その使用量が10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して0.5当量を超えると、副生成物が多量に生成し、精製工程に困難を生じることがある。
本工程の好ましい反応温度は0〜60℃、より好ましくは20〜30℃である。反応温度が0℃未満のとき、反応が進まないか、又は反応時間が過度に長くなり、反応温度が60℃を超えると、反応中、副生成物の生成が増加して純度が低下(例えば、5〜10%低下)することがある。
本工程の好ましい反応時間は、20〜30分である。反応時間が20分未満のとき、目的化合物が十分に製造されず、反応時間が30分を超えると、副生成物の生成が増加することがある。
前記工程(a)で、各種反応物、添加剤及び溶媒の使用量と反応温度及び反応時間を適宜調節すれば、副生成物の生成が最小限に抑えられ、得られた式(3)で示される化合物を更に分離/精製することなく、次の工程である工程(b)で直ちに使用することができ、このような連続工程により、ドセタキセルの全体的な製造時間は顕著に短縮される。
工程(b):式(2)で示される7,10−ヒドロキシタキサン化合物の製造
本工程は、前記工程(a)で得られたオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物(前記式(3))の7−及び10−位の保護基(即ち、Troc基)を、脱保護化反応によって除去して、7,10−ヒドロキシタキサン化合物(下記式(2))を製造する工程である:
本発明の一具体例で、本工程の脱保護化反応は、式(3)で示される化合物を適切な反応溶媒、例えば、酢酸の存在下で、亜鉛と反応することによって遂行される。この場合、酢酸は(式(3)で示される化合物が100%生成するものと仮定する場合)、式(3)で示される化合物に対して重量比で0.2〜5倍量、より好ましくは0.3〜0.6倍量で使用することが好ましい。その使用量が、式(3)で示される化合物の重量に対して、0.2倍量未満のとき、反応が完結せず、その使用量が式(3)で示される化合物の重量に対して、5倍量を超えると、抽出及び精製工程で過剰量の酢酸が残留するという問題が生じることがある。また、亜鉛は式(3)で示される化合物に対して、重量比で0.3〜1倍量、より好ましくは0.4〜0.6倍量で使用することが好ましい。その使用量が式(3)で示される化合物重量に対して、0.3倍量未満のとき、反応が完結しないことがあり、その使用量が式(3)で示される化合物重量に対して、1倍量を超えると、不純物の増加によって追加的な精製工程が必要となることがある。
本工程の反応に使用可能な溶媒としては、酢酸エチル、メタノール又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されることはない。
本工程の反応には、反応中、亜鉛の凝集現象を改善及び解消するために、セライトが更に添加されていてもよい。セライトは、式(3)で示される化合物に対して重量比で0.3〜1倍量、より好ましくは、0.4〜0.8倍量で使用することが好ましい。その使用量が、式(3)で示される化合物重量に対して、0.3倍量未満のとき、亜鉛の凝集現象改善効果が小さく、その使用量が式(3)で示される化合物重量に対して、1倍量を超えると、抽出及び精製工程で過剰量のセライトが残留するという問題が生じることがある。
本工程の好ましい反応温度は、40〜70℃、より好ましくは45〜65℃である。反応温度が40℃未満のとき、反応性に劣り、反応時間が過度に長くなり、反応中の発熱により瞬間的な爆発が生じ、反応温度が70℃を超えると、副生成物の増加によって追加的な精製工程が必要となることがある。
本工程の好ましい反応時間は、10分以内、より具体的に5〜10分である。反応時間が10分を超えると、不純物増加により追加的な精製工程が必要となることがある。
前記工程(b)で、各種反応物、添加剤及び溶媒の使用量(特に、亜鉛及び酢酸の使用量)、反応温度及び反応時間を適宜調節すれば副生成物の生成が最小限に抑えられ、得られた式(2)の化合物を更に分離/精製することなく、次の工程である工程(c)で直ちに使用することができる。従って、このような連続工程により、ドセタキセルの全体的な製造時間は顕著に短縮される。
工程(c):ドセタキセル粗生成物の製造
本工程は、前記工程(b)で得られたオキサゾリジン側鎖−含有7,10−ヒドロキシタキサン化合物(前記式(2)の化合物)を中間体として、これを酸性媒体の存在下で開環反応によってオキサゾリジン環を開環して、最終的にドセタキセル(下記式(1)の化合物)粗生成物を製造する工程である:
本工程の開環反応に使用可能な酸性媒体としては、塩酸、硫酸、酢酸及びメタンスルホン酸などが挙げられるが、これらに限定されることはなく、好ましくは塩酸を使用する。酸性媒体は、工程(c)の反応物の全体積に対して、2〜5%(v/v)の量で使用することが好ましい。その使用量が反応物の全体積に対して、2%未満のとき、反応が完結しないか、又は反応時間が過度に長くなることがあり、その使用量が反応物の全体積に対して5%を超えると、副生成物が増加し、抽出工程で酸を除去するための追加的な精製工程が必要となることがある。
本工程で使用可能な反応溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されることはない。
本工程の好ましい反応温度は、0〜40℃、より好ましくは20〜30℃である。反応温度が0℃未満のとき、反応が進まないか、又は反応時間が長くなり過ぎ、反応温度が40℃を超えると、副生成物の生成が増加することがある。
本工程の好ましい反応時間は1〜2時間である。反応時間が1時間未満のとき、反応が完結せず、塩酸を更に投入しなければならないという問題が生じ、反応時間が2時間を超えると、副生成物の生成が増加することがある。
前記工程(a)〜(c)から得られたドセタキセル粗生成物については、当該分野で一般的な方法によって、反応溶媒をろ過及び濃縮し、更に精製してもよい。ドセタキセル粗生成物を精製する方法は、特に制限されることはなく、カラムクロマトグラフィーなど当該分野で一般的な方法によって精製すればよい。本発明によって製造された半合成ドセタキセルは、簡単なクロマトグラフィー工程によって容易に精製される。従って、最終的に高い純度のドセタキセルを提供することができる。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明する。これらの実施例は本発明の理解を容易にするものであって、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1:式(3)で示される化合物の製造
反応器に、酢酸エチル0.3Lを加え、式(5)で示される化合物29g(HPLC純度98%以上、(2R,4S,5R)−3(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)−4-フェニルオキサゾリジン−5−カルボン酸)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)3g及び式(4)で示される化合物50g(HPLC純度98%以上)を加えた。ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)21gを20℃で加えた後、黄色の反応物を30分間撹拌した。反応終結後、反応物をセライトパッドでろ過し、ろ液を炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、ろ過及び減圧濃縮して、黄色の目的化合物を得た。追加的な精製のために、室温で酢酸エチル0.05Lを加え、撹拌しながらヘキサン1Lを滴下して、結晶化した。室温で、1時間撹拌し、沈澱物をろ過した後、40℃で真空乾燥して、白色の目的化合物(68g、収率95%)を得た(HPLC純度97%)。
高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)分析条件及び分析法は下記通りである。
実施例2:式(2)で示される化合物の製造
反応器に、メタノール0.25Lを加え、50〜55℃で酢酸0.034L、セライト50g及び亜鉛(亜鉛末、10μm以下)33gを加えた後、10分間撹拌した。メタノール0.25Lに溶解した前記実施例1で得られた式(3)で示される化合物68gを反応液に加え、50〜60℃で10分間撹拌した。反応終結後、高温状態で反応物を、セライトパッドでろ過し、追加的にメタノール0.25Lを用いて、セライトパッドを洗浄、ろ過した後、ろ液を更に精製することなく、次の反応に用いた(ろ液のHPLC純度85%)。
−HPLC分析条件及び分析法は前記実施例1と同じである。
実施例3:式(1)で示される化合物の製造
反応器に、前記実施例2で得られたろ液を加えた後、20℃で濃塩酸0.027Lを加えた。反応液を20〜25℃で維持しながら、90分間撹拌した後、反応液にジクロロメタン0.5Lと精製水0.5Lを加えて抽出した。
得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、ろ過及び減圧濃縮した後、45℃で真空乾燥して、黄色の目的化合物(52.5g、2工程収率122%)を得た(EP分析法(European Pharmacopoeia 6.6. 01-2010: 2449)による含量65%)。
実施例4:連続工程による式(1)で示される化合物の製造
(a)反応器に、酢酸エチル2.5Lを加え、式(5)で示される化合物290g(HPLC純度99%)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)30g及び式(4)で示される化合物500g(HPLC純度98%)を加えた。ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)230gを20℃で加えた後、黄色の反応物を30分間撹拌した。反応終結後、反応物をセライトパッドでろ過し、ろ液を炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、ろ過及び減圧濃縮して、黄色の目的化合物を得た(ろ液のHPLC純度93%)。
(b)得られた式(3)で示される化合物を含むろ液を反応器に加え、55℃で酢酸0.35Lとセライト500gを加えた。亜鉛(亜鉛末、10μm以下)330gを反応液にゆっくり加え、10分間撹拌した後、高温状態で反応物をセライトパッドでろ過した。酢酸エチル2Lを用いて、追加的にセライトパッドを洗浄、ろ過した後、ろ液を更に精製することなく、次の反応に用いた(ろ液のHPLC純度82%)。
(c)得られた式(2)で示される化合物を含むろ液を反応器に加えた後、20℃で濃塩酸0.35Lを加えた。反応液を20〜25℃で維持しながら、90分間撹拌した後、反応液を、精製水5Lを用いて、2回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで有機層を脱水し、ろ過及び減圧濃縮した後、45℃で真空乾燥して、黄色の目的化合物(482g,3工程全収率107%)を得た(EP分析法による含量65%)。
実施例5:連続工程を介した式(1)で示される化合物の製造
(a)反応器に、酢酸エチル2.5Lを加え、式(5)で示される化合物290g(HPLC純度99%)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)30g及び式(4)で示される化合物500g(HPLC純度98%)を加えた。ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)230gを20℃で加えた後、黄色の反応物を30分間撹拌した。反応終結後、反応物をセライトパッドでろ過し、ろ液を炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した後、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、ろ過した後、全体積が約0.8〜1Lになるように減圧濃縮した。
(b)メタノール2.5Lを反応器に加え、50℃で酢酸0.35L、セライト500g及び亜鉛(亜鉛末、10μm以下)350gを加え、10分間撹拌した。得られた式(3)で示される化合物を含むろ液をメタノール2.5Lに溶解し、反応器に加え、10分間撹拌した後、高温状態で反応物をセライトパッドでろ過した。メタノール2Lを用いて、追加的にセライトパッドを洗浄、ろ過した後、ろ液を更に精製することなく、次の反応に用いた(ろ液のHPLC純度83%)。
(c)得られた式(2)で示される化合物を含むろ液を反応器に加えた後、20℃で濃塩酸0.28Lを加えた。反応液を20〜25℃で維持しながら、90分間撹拌した後、反応液にジクロロメタン7.5Lと精製水5Lを加えて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、ろ過及び減圧濃縮した後、45℃で真空乾燥して、黄色の目的化合物(488g、3工程全収率108%)を得た(EP分析法による含量71%)。
半合成ドセタキセル(式(1)で示される化合物)の精製
前記実施例5で得られた半合成ドセタキセル450gをメタノール2.5Lに完全に溶解した後、精製水13Lに滴下して結晶化させた。生成した白色の結晶を30分間、30〜35℃で撹拌した後、ろ紙でろ過し、精製水2.5Lで白色の結晶を洗浄した。得られた濡れた白色の結晶化合物を65℃で真空乾燥して、白色の目的化合物(415g)を得た(EP分析法による含量84%)。
シリカゲル(60〜100μm、Timely、Japan)が充填されたカラム(25×90cm)で液体クロマトグラフィーにより分離精製を実施した。移動相2.5%メタノール/97.5%ジクロロメタン溶液を用いて、流速3.4L/分で平衡を保たせ、試料300gをジクロロメタンに溶解し、これら全てを注入した。移動相溶媒を流し続け、UV検出器を利用して該当するピークを分取した後、減圧濃縮した。40℃で真空乾燥して、白色の固体として目的化合物(227g、HPLC純度99.5%、個々の関連物質0.1%以下)を得た。得られたドセタキセルに対して、次のような分析を行った。
1.比旋光度(specific optical rotation)[α](EP薬方局の分析法に基づく)
[α]23 =−40.01゜(c=0.1、MeOH)
2.NMR 400MHz(CDCl
3.高分解能質量分析(High Resolution Mass Spectroscopy, HRMS)(機器名-Shimadzu LCMS-IT-TOF, Kyoto, Japan)

Claims (14)

  1. 下記式(3)で示される化合物の保護基を、脱保護化反応によって除去して、下記式(2)で示される化合物を製造し、
    得られた下記式(2)で示される化合物を中間体として用いて、下記式(1)で示されるドセタキセルを製造することを特徴とする、下記式(1)で示されるドセタキセルの製造方法:
    (式中、Trocは2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、
    Acはアセチル、
    Bzはベンゾイル、
    Phはフェニル、
    Bocはt―ブトキシカルボニル、
    Meはメチルを表す。)
  2. (a)下記式(4)で示される7,10−ヒドロキシ基が保護された10−デアセチルバッカチンIIIと下記式(5)で示されるオキサゾリジン酸誘導体とを縮合反応して、下記式(3)で示されるオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物を製造する工程と、
    (b)前記工程(a)で得られたオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物の7,10−位の保護基を除去して、下記式(2)で示される7,10−ヒドロキシタキサン化合物を製造する工程と、
    (c)前記工程(b)で得られた7,10−ヒドロキシタキサン化合物を酸性媒体の存在下で開環反応して、ドセタキセル粗生成物を製造する工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の下記式(1)で示されるドセタキセルの製造方法:
    (式中、Trocは2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、
    Acはアセチル、
    Bzはベンゾイル、
    Phはフェニル、
    Bocはt−ブトキシカルボニル、
    Meはメチルを表す。)
  3. 工程(a)において、式(5)で示されるオキサゾリジン酸誘導体が式(4)で示される10−デアセチルバッカチンIII 1当量に対して、1〜2当量で使用されることを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  4. 工程(a)において、縮合反応が、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)及びエチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)から選択される1種以上の縮合剤の存在下で行われることを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  5. 工程(a)において、活性化剤として、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン又はこれらの混合物を添加することを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  6. 工程(a)から得られた式(3)で示されるオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物を、更に分離精製することなく、工程(b)で直ちに使用することを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  7. 工程(b)において、酢酸及び亜鉛を使用して、7,10−位の保護基を除去することを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  8. 式(3)で示されるオキサゾリジン側鎖−含有タキサン化合物の重量に対して、酢酸が0.2〜5倍量、亜鉛が0.3〜1倍量で使用されることを特徴とする請求項7に記載のドセタキセルの製造方法。
  9. 工程(b)において、セライトを添加することを特徴とする請求項7に記載のドセタキセルの製造方法。
  10. 工程(b)において、反応温度が40〜70℃であり、反応時間が10分以内であることを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  11. 工程(b)で得られた式(2)で示される7,10−ヒドロキシタキサン化合物を、更に分離精製することなく、工程(c)で直ちに使用することを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  12. 工程(c)において、酸性媒体が塩酸、硫酸、酢酸及びメタンスルホン酸から選択される1種以上であることを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  13. 工程(c)において、酸性媒体が反応物全体積に対して、2〜5%(v/v)で使用されることを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
  14. 工程(c)で製造されたドセタキセル粗生成物を精製する工程を、更に含むことを特徴とする請求項2に記載のドセタキセルの製造方法。
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