JP2014525926A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2014525926A5
JP2014525926A5 JP2014525434A JP2014525434A JP2014525926A5 JP 2014525926 A5 JP2014525926 A5 JP 2014525926A5 JP 2014525434 A JP2014525434 A JP 2014525434A JP 2014525434 A JP2014525434 A JP 2014525434A JP 2014525926 A5 JP2014525926 A5 JP 2014525926A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sequence
seq
region
combination
antibody
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014525434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014525926A (ja
JP6184952B2 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/EP2012/065906 external-priority patent/WO2013024097A1/en
Publication of JP2014525926A publication Critical patent/JP2014525926A/ja
Publication of JP2014525926A5 publication Critical patent/JP2014525926A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6184952B2 publication Critical patent/JP6184952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

抗CD19抗体とナイトロゲンマスタードとの併用療法
[クロスリファレンス]
本出願は、2012年6月1日に出願した米国暫定特許出願第61/654,097号、2012年5月16日に出願した米国暫定特許出願第61/647,539号、2011年8月16日に出願した米国暫定特許出願第61/523,861号の利益を請求する。これらの出願は、全体が引用により組み込まれている。
本開示は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ球性白血病に対する、抗CD19抗体とナイトロゲンマスタードの薬学的併用に関する。
B細胞は、液性免疫反応において大きな役割を果たすリンパ球である。この細胞は、ほとんどの哺乳類の骨髄中で作られ、循環するリンパ球プールの5−15%を占める。B細胞の主な作用は、様々な抗原に対する抗体を作ることであり、適応免疫系の必須要素である。
免疫系の調整におけるその重要な役割のために、B細胞の異常調節は、リンパ腫や白血病など様々な疾患に関連している。これらの疾患には、非ホジキンリンパ腫(NHL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、及び急性リンパ球性白血病(ALL)が含まれる。
NHLは、リンパ球由来の異種悪性腫瘍である。米国では、その発生率は65,000/年、死亡率は約20,000と推定されている。(米国がん学会、2006;及びSEER Cancer Statistics Review)。この疾患はすべての年齢で生じ、通常の発病は40歳以上の成人に始まり、年齢に伴って発生率が上がる。NHLは、リンパ節、血液、骨髄、脾臓に蓄積したリンパ球のクローン増殖によって特徴づけられるが、あらゆる主な器官が関係する。病理学者や医師が用いている現在の分類システムは、腫瘍の世界保健機構(WHO)分類であり、この分類は、NHLを前駆体又は成熟B−細胞又はT−細胞腫瘍に分類している。PDQは、現在、臨床試験への参加にあたり、NHLを無痛又は悪性に分けている。無痛NHLグループは、主に、小胞亜型、小リンパ球性リンパ腫、MALT(粘膜関連リンパ組織)、及び辺縁帯からなり、無痛性は、新たに診断されたB−細胞NHL患者の約50%に及ぶ。悪性NHLは、主にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBL、DLBCL、又はDLCL)(新たに診断された全患者の40%がびまん性大細胞型細胞を有する)、バーキット型細胞、および外套細胞の組織学的診断を受けた患者を含む。NHLの臨床経過は極めて価値がある。臨床経過の主たる決定要因は組織学的亜型である。ほとんどの無痛型のNHLは、不治の疾患であると考えられている。患者は初期には、化学療法又は抗体療法に反応するが、ほとんどが再発する。これまでの研究は、治療介入による生存率の改善を示していない。無症状の患者では、患者が症状を示すようになるか、あるいは、疾患の進み具合が加速して見えるまで「成り行きを見守る」ことを受け入れることができる。時間がたつと、疾患がより悪性の組織構造に変化する。平均生存期間は8乃至10年であり、無痛の患者は、通常、その疾患の治療段階で3回又はそれ以上の治療を受ける。症候性無痛NHL患者の初期治療は、過去においては、併用化学療法であった。最も普通に使用されている薬剤には:シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾン(CVP);又は、シクロホスファミド、アドリアミシン、ビンクリスチン、プレドニゾン(CHOP)がある。患者の約70%乃至80%が、この初期の化学療法に反応し、寛解期間は2−3年のオーダーで終わる。最終的には、ほとんどの患者が再発する。抗−CD20抗体である、リツキシマブの発見と臨床的使用は、反応率と生存率を有意に改善した。ほとんどの患者の現在の治療標準は、リツキシマブ+CHOP(R−CHOP)又はリツキシマブ+CVP(R−CVP)である。アルキル化剤と併用して、NHLの初期治療にインターフェロンを用いることが認められているが、米国における使用は制限されていた。リツキシマブ治療は、いくつかのタイプのNHLに効果があることが示されており、現在は、無痛(濾胞性リンパ腫)と悪性NHL(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)の両方の第一線治療として認められている。しかしながら、抗−CD20モノクロナール抗体(mAb)には、一次耐性(再発した無痛患者では50%の応答)、獲得性耐性(再治療時に50%の応答率)、まれな完全応答(再発した者の完全応答率2%)、及び再発の継続パターンといった、大きな限界がある。最終的には、多くのB細胞がCD20を発現せず、したがって、ほとんどのB細胞疾患は、抗CD20抗体治療では治療できない。
NHLに加えて、B細胞の調節異常に起因するいくつかのタイプの白血病がある。慢性リンパ球性白血病(「CLL」ともいう)は、Bリンパ球の異常蓄積によって生じるある種の成人白血病である。CLLでは、悪性リンパ球が正常かつ成熟して見えるが、これらのリンパ球は、感染に対して有効に戦うことができない。CLLは、成人白血病の最も普通の型のものである。男性はCLLの発現が女性の2倍である。しかしながら、重要なリスク要因は年齢である。新たな例ケースの75%異常が、50歳を超えた患者に診断されている。毎年10,000例以上が診断されており、死亡率は1年で約5,000人である(米国癌学会、2006;及びSEER Cancer Statistics Review)。CLLは不治の病であるが、多くの場合進行が遅い。CLLにかかった多くの人は、何年も正常で活動的な生活を送っている。発現がゆっくりであるため、初期のCLLへの治療介入は、生存期間や生活の質を改善しないと考えられているため、初期のCLLでは通常治療が行われない。代わりに、時間をかけて症状を観察する。初期のCLLの治療は、正しい診断と、疾病の進行具合によって異なる。CLL治療に使用される薬は数多くある。FCR(フルダラビン、シクロホスファミド、及びリツキシマブ)と、BR(ベンダムスチンとリツキシマブ)といった、併用化学療法レジメは、新規に診断されたCLLと、再発したCLLの両方に有効である。同種骨髄(幹細胞)移植は、リスクがあるため、CLLの最初に使う治療として稀に使用される。
もう一つのタイプの白血病は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)であり、急性リンパ性白血病として知られている。ALLは、骨髄中の悪性で未成熟な白血球(リンパ芽球ともいう)の過剰産生と連続増殖が特徴である。「急性」とは、分化していない未成熟な状態の循環リンパ球(芽球)を意味し、治療を受けなければ、数週間乃至数か月の平均余命で疾病が急激に進行することを意味する。ALLは、発生のピークが4乃至5歳であり、小児期に良く見られる。12歳乃至16歳の小児は、他よりも容易に死亡する。現在、小児ALLの少なくとも80%が治療可能であると考えられている。4,000例を下回る診断が毎年なされ、死亡率は年間1,500例である(米国癌学会、2006;及びSEER Cancer Statistics Review)。
ヒトCD19分子は、限定するものではないが、プレB細胞、初期発生段階のB細胞(すなわち、未成熟B細胞)、プラズマ細胞に最終分化する間の成熟B細胞、及び悪性B細胞を含む、ヒトB細胞の表面に発現した構造的に異なる細胞表面レセプタである。CD19は、ほとんどのプレB急性リンパ芽球白血病(ALL)、非ホジキンリンパ腫、B細胞慢性リンパ球性白血病(CLL)、前リンパ球性白血病、ヘアリー細胞白血病、通常の急性リンパ球性白血病、及びいくつかのヌル細胞型急性リンパ芽球白血病によって、発現する。(Nadler et al.,J.Immunol.,131:244−250(1983),Loken et al,Blood,70:1316−1324(1987),Uckun et al,Blood,71:13−29(1988),Anderson et al,1984,Blood,63:1424−1433(1984),Scheuermann,Leuk.Lymphoma,18:385−397(1995))。プラズマ細胞でのCD19の発現は、更に、多発性骨髄腫、形質細胞腫、ヴァルデンストレーム腫瘍などの、分化したB細胞腫瘍に発現することを示唆している(Grossbard et al.,Br.J.Haematol,102:509−15(1998);Treon et al,Semin.Oncol,30:248−52(2003))。
したがって、CD19抗原は、非ホジキンリンパ腫(ここに記載した各サブタイプを含む)、慢性リンパ球性白血病、及び/又は急性リンパ芽球白血病、の治療における免疫治療ターゲットである。
CD19治療を以下に示す。CD3−ζ及び4−BB共刺激ドメインを両方含む抗−CD19キメラ抗原レセプタ(CAR)を発現するT細胞を、進行性CLLを罹患している3人の患者に投与した。Kalos et al.,T cell with Chimeric Anigen Receptors Have Potent Antitumor Effects and Can Establish Memory in Patients with Advanced Leukemia,Science Translational Medicine,vol.3,no.95(10 August 2011)。この文献は、引用により全体が組み込まれている。Sadelain et al.,The promise and potential pitfalls of chimeric antigen receptors,Current Opinion in Immunology,Elsevier,vol.21,no.2,2 April 2009.この文献も、引用により全体が組み込まれており、抗−CD19キメラ抗原レセプタ(CARs)について記載している。しかしながら、Kalos et al.もSadelain et al.も、ここに例示されているような、ベンダムスチンと併用したCD19に特異的な抗体については述べていない。
非ホジキンリンパ腫の治療に用いる治療薬としてのベンダムスチンは、引用により全体が組み込まれているBremer et al.,High rates of long lasting remission after 5−day bendamustine chemotherapy cycles in pre−treated low−grade non−Hodgkin’s lymphomas,Journal of Cancer Research and Clinical Oncology,Springer International,Berlin,DE,vol.128.no.11,November 2002、及び引用により全体が組み込まれているWO2006065392号に記載されている。しかし、どちらの文献も、ここに例示されているようなベンダムスチンと併用したCD19に特異的な抗体については示唆していない。
非特異的B細胞リンパ腫におけるCD19の使用は、全体が引用により組み込まれているWO2007076950号(US2007154473号)で、潜在的な併用パートナーの長いリストに大まかに乗っているベンダムスチンと共に、考察されている。しかし、いずれも、ここに例示されている抗体については教示しておらず、また、ここに例示しているような、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病及び/又は急性リンパ芽球性白血病の治療における併用の相乗効果は示唆していない。
CLL、NHL及びALLにおけるCD19の使用は、全体が引用により組み込まれているScheuermann et al.,CD19 Antigen in Leukemia and Lymphoma Diagnosis and Immunotherapy,Leukemia and Lymphoma,Vol.18,385−397(1995)に記載されているが、ここに例示されている併用は示唆していない。
CD19に特異的な更なる抗体は、WO2005012493号(US7109304号)、WO2010053716号(US12/266,999号)(Immunomedics);WO2007002223号(US8097703号)(Medarex);WO2008022152号(12/377,251号)及びWO2008150494号(Xencor)、WO2008013056号(US11/852,106号)(Medimmune);WO2007076950号(US11/648,505号)(Merck Patent GmbH);WO2009/052431号(US12/253,895号)(Seattle Genetics);及びWO20100950931号(12/710,442号)(Glenmark Pharmaceuticals)に記載されている。これらは、すべて全体が引用として組み込まれている。
CD19に特異的な抗体とその他の薬剤の併用は、WO2010151341号(US13/377,514号)(The Feinstein Institute);US5686072号(University of Texas)、及びWO2002022212号(PCT/US01/29026号)(IDEC Pharmaceuticals)に記載されている。これらは、すべて全体が引用により組み込まれている。
抗ガン剤の発見と開発における近年の進歩にもかかわらず、CD19発現腫瘍を含む多くの形の癌の予後が良くないことは明らかである。したがって、これらの形の癌を治療するための改善された方法が求められている。
単独でも、組合せでも、これらの従来技術は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球性白血病の治療における、例示した抗体とベンダムスチンとを併用する相乗効果はなんら示唆していない。
一の態様では、本開示は、CD19に特異的な抗体とナイトロゲン・マスタードの相乗的組合せに関する。このような組合せは、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球性白血病、などのB細胞悪性腫瘍の治療に有益である。
インビトロ及びインビボでは、所定の化合物又は化合物の組合せがヒトにおいてどのように挙動するかをモデルで表示できると考えられる。更に、化合物がインビトロ又はインビボで組み合わされたときに、その組合せは相加効果にすぎないと予測される。驚いたことに、発明者らは、CD19に特異的な特定の抗体とベンダムスチンの組合せが、この抗体とベンダムスチン単独の場合に比べて、慢性B細胞白血病細胞株(MEC−1)を殺す相乗レベルの特定の細胞を媒介することを発見した。このインビボモデルは、この組合せがヒトの慢性リンパ球性白血病(CLL)でどのように作用するかを示している。更に、また、予想外に、発明者らは、CD19に特異的な特定の抗体とベンダムスチンの組合せが、抗体とベンダムスチンを単独で使用した場合に比べて、バーキッドリンパ腫と重症複合免疫不全(SCID)のマウスモデルの両方において、腫瘍の成長を阻害し、相乗的に平均生存期間を延ばすとともに、寿命を延ばすことを発見した。これらのモデルは、この組合せがヒトの非ホジキンリンパ種でどのように作用するかを示している。まとめると、例示した抗CD19抗体とベンダムスチンの組合せが、NHLとCLLに関連するモデルにおいて相乗的に作用した。NHLとCLLは双方とも、B細胞に関連する疾患であり、CD19は、B細胞に良く発現するため、例示した組合せは、同じ作用機序を有しており、例えば、ALLなどのその他のB細胞関連疾患の治療にも相乗的に作用する。
したがって、例示したCD19に特異的な抗体とベンダムスチンの組合せは、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球白血病におけるヒトの治療に有効である。更に、本明細書に例示されているCD19に特異的な抗体は、すでに臨床試験に入っており、このような組合せをヒトで確認することができる。
ベンダムスチンとその他のナイトロゲン・マスタードの作用機序は、これらがDNA塩基間鎖間架橋(ICLs)を形成するアルキル化剤であり、したがって、複製と転写といった基本プロセスをブロックすることが似ているので、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球白血病にかかっているヒトを、例示した抗CD19抗体と、ベンダムスチン以外のナイトロゲン・マスタードとの組合せで治療する場合にも、相乗効果がみられると考えられている。
例示した抗CD19抗体とその他の抗CD19抗体は、CD19に結合するため、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球白血病にかかっているヒトを、いずれかの抗CD19抗体と、例えばベンダムスチンなどのナイトロゲン・マスタードとを併用して治療する際にも、相乗効果がみられると考えられている。
例示した抗CD19抗体がCD19の特定のエピトープに結合するので、例示した抗体と交差競合する又は例示した抗体と同じエピトープに結合する抗体は、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球白血病にかかっているヒトを、例えばベンダムスチンなどのナイトロゲン・マスタードと組合せて使用して治療する際にも、相乗的に作用すると考えられている。
本開示の一態様は、相乗的組合せを含み、CD19に特異的な抗体が配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)とのHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域と、ベンダムスチンを含む。好ましい態様では、この組合せが、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球白血病の治療に使用される。
図は、MOR00208とベンダムスチンの単用時及び併用時のMEC−1細胞上の細胞毒性効果を示す。 図2は、MEC−1細胞中でのMOR00208とベンダムスチンの組合せのADCC容量反応曲線を示す。 図3は、MOR00208の可変ドメインのアミノ酸配列を示す。 図4は、MOR00208のFc領域のアミノ酸配列を示す。 図5は、表2の標準化した特異的殺データを示す。 図6は、実施例3に述べるSCIDマウスにおけるヒトRamosバーキットB細胞リンパ腫生存モデルの結果を示す。この図は、表6に示すデータを表しているが、治療に関連する死亡は除外されている。 図7は、実施例2に記載されている、SCIDマウス中の皮下(SC)埋め込み型ヒトRamosバーキットB細胞リンパ腫腫瘍成長モデルの結果の統計的分析を示す。 図8は、実施例2に記載されている、SCIDマウス中の皮下(SC)埋め込み型ヒトRamosバーキットB細胞リンパ腫腫瘍成長モデルの結果の結果を示す。 図9は、実施例2に記載されている、SCIDマウス中の皮下(SC)埋め込み型ヒトRamosバーキットB細胞リンパ腫腫瘍成長モデルの結果の結果を示す。この図では、BEN投与量は、13mg/kgである。 図10は、実施例2に記載されている、SCIDマウス中の皮下(SC)埋め込み型ヒトRamosバーキットB細胞リンパ腫腫瘍成長モデルの結果の結果を示す。この図では、BEN投与量は、16mg/kgである。
相乗効果(synergy)、相乗作用(synergism)、相乗的(synergistic)は、組合せの期待された相加効果以上であることを意味する。組合せの相乗効果(synergy)、相乗作用(synergism)、相乗的(synergistic)は、ここでは、Chou et al.,Clarke et al.及び/又は、Webb et al.の方法によって決定する。Tin−Chao Chou,Theoretical Basis,Experimental Design,and Computerized Simulation of Synergism and Antagonism in Drug Combination Studies,Pharmacol Rev 58:621−681(2006)参照。これは、引用によって全体が組み込まれている。また、Clarke et al.,Issues in experimental design and endpoint analysis in the study of experimental cytotoxic agents in vivo in breast cancer and other models,Breast Cancer Research and Treatment 46:255−278(1997)参照。これは、引用によって全体が組み込まれている。また、Webb,J.L.(1963)Enzyme and Metablic Inhibitors,Academic Press,New York参照。これは、引用によって全体が組み込まれている。
用語「抗体」は、モノクロナール抗体を意味し、IgG、IgM、IgA、IgD及びIgEなどのアイソタイプを含む。IgG抗体は、ジスルフィド結合によって結合した二つの同じ重鎖と二つの同じ軽鎖からなる。各重鎖及び軽鎖は、定常領域と可変領域を含む。各可変領域は、「相補性決定領域(CDRs)」、又は、「超可変領域」と呼ばれる3つのセグメントを含む。これらの領域は、光源のエピトープとの結合を担っている。これらの領域は、CDR1、CDR2及びCDR3と呼ばれ、N末端から順に番号が付けられている。CDRsの他に最も高度に保存された部分は、「骨格領域」と呼ばれる。「抗体フラグメント」は、Fv、scFv、dsFv、Fab、Fab’F(ab’)2断片、又は、少なくとも一方の可変重鎖又は可変軽鎖を含むその他の断片を意味し、各々がCDRs及び骨格領域を含む。
「ナイトロゲン・マスタード」は、化学療法として使用される、非特異的DNAアルキル化剤である。アルキル化剤は、例えば、イミダゾール環の7番窒素原子のDNAのグアニン基に、アルキル基を加えるなど、核酸塩基にアルキル基(CnH2n+1)を加える。アルキル化工程によって、鎖間架橋(ICLs)が形成される。これらのICLsは、複製と転写といった基礎代謝工程をブロックするため、細胞毒性が高い。ナイトロゲン・マスタードは、シクロホスファミド、クロラムブシル、ウラムスチン、イホスファミド、メルファラン、及びベンダムスチンを含む。
シクロホスファミドは、エンドキサン、シトキサン、ネオサール、プロサイトックス、及びレビミューンとして市販されており、シトホスファンとしても知られている。シクロホスファミド、又はシクロホスファミドを含む組合せは、リンパ腫、白血病、およびある種の固形腫瘍の治療に使用される。シクロホスファミドは、以下の化学構造を有する。
Figure 2014525926
クロラムブシルは、GlaxoSmithKline社のロイケランとして市販されている。これは、主に慢性リンパ球性白血病の治療に使用される。クロラムブシルは、以下の化学構造を有する。
Figure 2014525926
ウラムスチンは、非ホジキンリンパ腫の治療に使用される。ウラムスチンは、以下の化学構造を有する。
Figure 2014525926
イホスファミドは、MitoxanaとIfexとして販売されている。イホスファミドは、以下の化学構造を有する。
Figure 2014525926
メルファランは、Alkeranとして販売されている。メルファランは、以下の化学構造を有する。
Figure 2014525926
ベンダムスチンは、Ribomustin(登録商標)、及びTreanda(登録商標)の名前で販売されており、慢性リンパ球性白血病(CLL)、無痛性B細胞非ホジキンリンパ腫(NHL)、及びその他のリンパ腫の治療用の、Mundipharma International Corporation Limited(Astellas Pharma GmbHのライセンス)によるSDX−105、及びCephalonとしても知られている。ベンダムスチンは、以下の化学構造を有する。
Figure 2014525926
「BEN」はベンダムスチンを意味する。
「VH」は、抗体又は抗体断片の免疫グロブリン重鎖可変領域を意味する。「VL」は、抗体又は抗体断片の免疫グロブリン軽鎖可変領域を意味する。
用語「CD19」は、CD19として知られているタンパク質を意味し、以下と同義であるB4,B−リンパ球抗原CD19,B−リンパ球表面抗原 B4,CVID3,分化抗原CD19, MGC12802,及びT−細胞表面抗原Leu−12。
ヒトCD19は、以下のアミノ酸配列を有する:
Figure 2014525926
「MOR00208は、抗CD19抗体である。可変ドメインのアミノ酸配列が図3に示されている。MOR00208の重鎖及び軽鎖Fc領域のアミノ酸配列が図4に示されている。「MOR00208」と「XmAb5574」は、図3及び図4に示す抗体と同義に用いられている。MOR00208抗体は、米国特許出願第12/377,251号に記載されており、これは引用によって全体が組み込まれている。
CD19に特異的な更なる抗体は、引用によって全体が組み込まれている米国特許第7,109,304号(Immunomedics);引用によって全体が組み込まれている米国特許出願第11/917,750号(Medarex);引用によって全体が組み込まれている米国特許出願第11/852,106号(Medimmune);引用によって全体が組み込まれている米国特許出願第11/648,505号(Merck Patent GmbH);引用によって全体が組み込まれている米国特許第7,968,687号(Seattle Genetics);引用によって全体が組み込まれている米国特許出願第12/710,442号(Glenmark Pharmaceuticals);に記載されている。
「Fc領域」は、抗体の定常領域を意味し、ヒトでは、IgG1,2,3,4サブクラスあるいはその他である。ヒトFc領域の配列は、IMGT,ヒトIGHC−REGIONs,http://www.imgt.org/IMGTrepertoire/Proteins/protein/human/IGH/IGHC/Hu_IGHCallgenes,html(2011年5月16日検索)で入手可能である。
「RefmAb33」は、抗体であり、そのアミノ酸配列は以下のとおりである:
Fc領域を含む重鎖:
Figure 2014525926
Fc領域を含む軽鎖
Figure 2014525926
RefmAb33はRSVに特異的であり、MOR00208と同じFc領域を共有しているため、イソタイプ対照として使用される。
「組合せ」は、例えば、抗体とベンダムスチンの化合物など、一以上のアイテムを意味する。
本開示は、また、組合せ、この組合せを含む薬剤及び医薬組成物に関する。例えば、CD19に特異的な抗体とベンダムスチンといった、本発明の相乗的組合せの二つの成分は、一緒に、同時に、あるいは別々に投与してもよい。一緒に投与した場合、二つの成分は、一つの医薬組成物中で一緒に調整することができる。この組成物は、薬学的に許容可能なキャリア又は賦形剤を含んでいてもよい。代替的に、二つの成分は、異なる医薬組成物中で整してもよい。この場合、二つの成分は、同時にあるいは連続して投与することができる。一実施例では、ベンダムスチンを、例えば、MOR00208などのCD19に特異的な抗体の投与の前に、及び/又は、この投与と別に投与している。
医薬組成物は、例えばヒトの治療的使用のための抗体などの活性成分を含む。医薬組成物は、許容可能なキャリアまたは賦形剤を含んでいてもよい。
「投与した」又は「投与」は、限定するものではないが、例えば、静脈投与、筋肉投与、皮内投与、皮下投与ルートといった注入可能な形で、あるいは、例えば、鼻スプレィ、吸入用エアロゾルといった粘膜ルートで、又は摂取可能な溶液、カプセル、又は錠剤による送達を含む。
化合物又は組合せの「治療的有効量」は、所定の疾病又は疾患及びその合併症を治癒する、緩和する、あるいは部分的に停止させるのに十分な量を意味する。特定の治療目的に有効な量は、疾病又は損傷の重症度、並びに、対象の重量及び全身状態による。適宜の投与量は、日常の実験を使用して、マトリックス値を構築し、このマトリックスの様々なポイントを試験することで、決定する。これらはすべて訓練を受けた医師又は臨床科学者の当業者レベルにある。
本明細書の「CDRs」は、Chothia et al.又はKabat et al.によって定義されている。Chothia C,Lesk AM.(1987)Canonical structures for the hypervariable regions of immunoglobulins.J Mol Biol.,196(4):901−17参照。これは、引用により全体が組み込まれている。Kabat E.A,Wu T.T.,Perry H.M.,Gottesman K.S.and Foeller C.(1991).Sequences of Proteins of Immunological Interest.5th edit.,NIH Publication no.91−3242,US Dept.of Health and Human Services,Washington,DC参照。これは、引用により全体が組み込まれている。
「交差競合」は、標準競合結合アッセイにおけるCD19に対するその他の抗体又は結合剤の結合を防ぐ、抗体又はその他の結合剤の能力を意味する。この能力又は、抗体又はその他の結合剤が、別の抗体又は結合分子のCD19に対する結合を妨害できる範囲、したがって、本発明に係る交差競合といえるかどうかは、標準的な競合結合アッセイを用いて決定できる。適当なアッセイの一つでは、Biacore技術(例えば、BIAcore3000器具(Biacore,Uppsala,Sweden)による)を使用しており、表面プラズモン共鳴技術を使用した相互作用の範囲を測定することができる。交差競合を測定するもう一つのアッセイは、ELISAベースの方法を使用している。交差競合に基づく「エピトープビニング」の高スループット工程が、WO2003/48731号に記載されている。
「エピトープ」は、抗体に特異的に結合できる、あるいは、分子と相互作用できる、あらゆるタンパク質決定因子を含む。エピトープの決定因子は、一般的に、アミノ酸、炭水化物、又は糖側鎖といった分子の化学的活性表面グループからなり、特定の三次元構造特性、並びに、特定の電荷特性を有する。エピトープは、リニアであっても、立体配座であってもよい。「リニアエピトープ」は、タンパク質と、その相互作用分子(抗体など)間のすべての作用ポイントが、そのタンパク質の一時アミノ酸配列に沿って線形に生じる(連続的)。「立体配座エピトープ」は、互いに三次元構造を成し絵いるアミノ酸が不連続的であるエピトープを意味する。立体配座エピトープでは、相互作用するポイントが、互いに離れているタンパク質上のアミノ酸残基の上で生じる。
「〜と同じエピトープに結合」とは、抗体又はその他の結合剤が、CD19に結合して、例示した抗体と同じエピトープを有する能力を意味する。CD19に対する例示した抗体又はその他の結合剤のエピトープは、標準的なエピトープマッピング技術を用いて決定できる。エピトープマッピング技術は、この分野では良く知られており、Methods in Molecular Biology,Vol.66(Glenn E.Morris,Ed.,1996)Humana Press,Totowa,New Jersey中のエピトープマッピングプロトコルを含む。例えば、リニアエピトープは、例えば、多数のペプチドを個相支持体上で同時に合成するなどによって、決定できる。このペプチドは、タンパク質分子の一部に相当し、支持体に付いたままで抗体を有するペプチドと反応する。このような技術は、この分野では公知であり、例えば、米国特許第4,708,871号;Geysen et al.,(1984)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8:3998−4002;Geysen et al.,(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:78−182;Geysen et al.,(1986)Mol.Immunol.23:709−715などに記載されている。同様に、立体配座エピトープは、例えば、水素/デューテリウム交換、X線結晶学、及び二次元核磁気共鳴などによる、アミノ酸の空間構造を決定することによって、すでに同定されている。例えば、Epitope Mapping Protocols, supra.参照。タンパク質の抗原性領域も、例えば、Oxford Molecular Groupから入手可能なOmiga version 1.0ソフトウエアプログラムを用いて計算したものなど、標準的な抗原性及び水治療法プロットを用いて同定されている。このコンピュータプログラムは、抗原性プロファイルの決定にHopp/Woods method,Hopp et al.,(1981)Proc.Natl.Acad.Sci USA 78:3824−3828を用いるとともに、水治療法プロットには、Kyte−Doolittle technique,Kyte el al.,(1982)J.Mol.Biol.157:105−132を用いている。
実施例
本開示の一態様は、非ホジキンリンパ球種、慢性リンパ球性白血病、及び/又は急性リンパ芽球性白血病の治療に用いるCD19に特異的な抗体とナイトロゲンマスタードの組合せを含む。実施例において、この組合せは相乗的である。
ここで、例示した抗CD19抗体とベンダムスチンの組合せは、NHL及びCLLにかかっているインビトロ及びインビボモデルにおいて、相乗的に作用する。NHLもCLLも、B−細胞関連の疾患であり、CD19がB細胞に多く発現しているため、例示した組合せは、同じ作用機序を持ち、例えば、ALLなどのその他のB細胞関連の疾患の治療において相乗的に作用する。したがって、例示したCD19に特異的な抗体とベンダムスチンの組合せは、非ホジキンリンパ球種、慢性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病のヒトの治療に有効である。
ベンダムスチンとその他のナイトロゲンマスタードの作用機序が同じであるので、これらがDNA塩基間の鎖間架橋(ICLs)を形成する薬剤をアルキル化して、複製や転写といった基本的工程をブロックするため、非ホジキンリンパ球種、慢性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病にかかっているヒトを、例示した抗CD19と、例えば、シクロホスファミド、クロラムブチル、ウラムスチン、イホスファミド、メルファランなど、ベンダムスチン以外のナイトロゲンマスタードとの組合せを用いて治療する際に相乗性がみられると考えられている。
例示した抗CD19抗体とその他の抗CD19抗体は、CD19に結合するので、非ホジキンリンパ球種、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球性白血病を、抗CD19抗体とナイトロゲンマスタードの組合せで治療する際に、相乗性がみられると考えられており、この場合、抗CD19抗体は、例えば、米国特許出願第12/77,251号(Xencor);WO2005012493号、WO2010053716号(Immunomedics);WO2007002223 (Medarex);WO2008022152号(Xencor);WO2008031056号(Medimmune);WO2007076950号(Merck Patent GmbH);WO2009/052431号(Seattle Genetics);及びWO2010095031号(Glenmark Pharmaceuticals)に記載されている。これらは、すべて、引用により全体が組み込まれている。
実施例では、CD19に特異的な抗体が、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域とを有する抗体と、交差競合する抗体を含む。
実施例では、CD19に特異的な抗体が、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域とを有する抗体と同じエピトープに結合する抗体を含む。
実施例では、CD19に特異的な抗体が、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域を含む。
実施例では、CD19に特異的な抗体が、配列
Figure 2014525926
の可変重鎖と、配列
Figure 2014525926
の可変軽鎖を含む。
実施例では、CD19に特異的な抗体が、配列
Figure 2014525926
の重鎖定常領域を含む。
実施例では、CD19に特異的な抗体が、配列
Figure 2014525926
の軽鎖定常領域を含む。
実施例では、ナイトロゲンマスタードがベンダムスチンである。
実施例では、前記組合せの成分である、CD19に特異的な抗体とベンダムスチンを、別々に投与している。一実施例では、ベンダムスチンを、CD19に特異的な抗体を投与する前に投与する。
実施例では、前記組合せが、医薬組成物である。いくつかの実施例では、この組成物が許容可能なキャリアを含む。いくつかの実施例では、この組合せを有効投与量で投与する。
別の態様では、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域と、ベンダムスチンを含むCD19に特異的な抗体の相乗的組合せが、ベンダムスチン単独の場合より、単離したヒトPBMCsの存在下におけるADCCによるMEC−1細胞の死滅を少なくとも2倍、3倍、4倍、あるいは5倍効果的に仲介することができる。
本開示の態様は、非ホジキンリンパ球種、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球性白血病の治療に用いる、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域とベンダムスチンを含むCD19に特異的な抗体の相乗的組合せを含む。実施例では、非ホジキンリンパ球種は、濾胞性リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、粘膜関連リンパ組織、辺縁帯、びまん性大細胞型BB細胞、バーキット細胞、外套細胞からなる群から選択される。
別の態様は、治療が必要な固体における非ホジキンリンパ球種、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球性白血病の治療方法であり、この方法は、CD19に特異的な抗体とナイトロゲンマスタードを投与するステップを具える。この方法の実施例では、CD19に特異的な抗体が、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域を含む。この方法の実施例では、抗体が、例示したCD19に特異的な抗体を含む。この方法の実施例では、ナイトロゲンマスタードがベンダムスチンである。
実施例
実施例1:MOR00208とベンダムスチンを単独で、及び組合せて使用したMEC−1細胞増殖の抑制
材料
MEC−1細胞:慢性B細胞白血病細胞株DSMZ#ACC497;細胞培地:Iscove’s Modified Dulbecco’s Medium(IMDM)with GlutaMAX(商標)、Invitrogen,Cat No.:31980−048,20% FCS;PBMCs:10%のFCSを加えたRPMI1640,with stabile Glutamine,PAN Biotech GmbH,Cat No.:P04−13500;Biochrome AG CAT No.:L6115 LOT No.:1050T;ベンダムスチン:Mundipharma LOT No.:88018;FCS:PAN CAT No.:3302−P282403 LOT No.:P282403;及び、MOR00208として同じFc領域を持つRefmAb33(anti−RSV) 。
方法
MOR00208とベンダムスチン単独で、及び組合せて細胞毒性をMEC−1細胞中で試験した。BENは、アルキル化剤であり、したがって、MEC−1細胞中の直接細胞毒性を介して機能する。MOR00208は、CD19をターゲットとしており、追加的に、MEC−1を死滅させる際にADCCを介して機能する。以下の群について、MEC−1細胞死滅を測定した:100μg/mlのBEN;6.6pmのMOR00208及び6.6pmのMOR00208と100μg/mlのBENの組合せ。以下を、対照として使用した:RefmAb33又はPBMCs単独で。BENグループとMOR00208+BEN組合せグループの両方において、ADCCアッセイ測定に先立ってBENで48時間、MEC−1細胞をインキュベートした。MEC−1細胞を、1mg/mlのカルセインAMで染色し、次いで計数して、2×10/mlに調整した。PBMCsを計数して、6×10/mlに調整した。細胞死滅アッセイを以下の通り行った:96ウエルプレートを使用して、MEC−1細胞の100μl細胞懸濁液をウエルに加え、各ウエルにPBMCsの100μl細胞懸濁液を加えて、E:T比非を30:1とした。培地中で、抗体を1μg/mlに希釈した。細胞を遠心分離して再懸濁させた。ターゲット:エフェクタ細胞ペレットに、100μlの抗体溶液又は対照溶液を加えた。混合物を37℃のCOインキュベータ中で4時間インキュベートした。細胞死滅測定を以下の通り行った:インキュベートした細胞溶液(〜100μl)をFACS管に移して、各管に200μlのFACSバッファ(DPBS+3%FCS)と0.5μlのPlストック溶液を加えた。FACS−Caliburを用いた。死滅したMEC−1細胞を、ヨウ化物で染色した。表1と図1は、生のデータを示す。
Figure 2014525926
これらの値は、死滅細胞のパーセンテージを示す。各実験は、異なるドナーからのPBMCを表す。各実験で使用した対象は、RefMab33である。
表2は、特定の死滅用に正規化した表1の生データと、相乗性の決定に使用したChou計算結果を示す。
Figure 2014525926
表2に示す値は、以下の通り計算する:1)表1に示す生データ(死滅細胞%)から、バックグラウンド(対照)を差し引いて、各治療グループについての特定の死滅の値を、MOR00208+BENの組合せを1に設定して、正規化する。表2の平均値を図5に示す。MOR00208+BENの組合せのChouファクタ計算に用いる、例示的ADCC投与応答曲線を、図2に示す。
Chouインデックス(CI)計算を行って、MOR00208とBEN単独の場合と、例示した抗CD19抗体とベンダムスチンの組合せの相乗性を決定した。このような計算は、全体が引用により組み込まれているTing−Chao Chou,Theoretical Basis,Experimental Design,and Computerized Simulation of Synergism and Antagonism in Drug Combination Studies,Pharmacol Rev.58:621−681(2006)と、全体が引用により組み込まれているChou TC,Talalay P,Quantitative analysis of dose−effect relationships:the combined effects of multiple drugs or enzyme inhibitors.Adv Enzyme Regul 22:27−55に記載されている。Chou−Talalayの方法は、CI−isobol法を用いておこなわれる。
インヒビタ(薬剤など)の効果についての半数効果方程式モデルは、F/F=(D/D50)^m、ここでDが当量、F及びFは、当量D(F+F=1)によって影響されたまた影響されていないシステムの一部であり;D50は、半数効果(例えば、IC50、ED50、LD50)を生み出す当量である。直線回帰計算にExcel Fitのソフトウエアを用いて、パラメータm及びD50を推定した。
MEC−1細胞へのこの組合せの効果は、上述した通り細胞死滅のパーセンテージで測定される。処理を行った細胞株の細胞死滅パーセンテージの、対象に露出させた細胞株の細胞死滅パーセンテージに対する比率である画分Fを決定する
=細胞死パーセンテージ(処理細胞株)/細胞死パーセンテージ(非処理細胞株)
細胞株の細胞死パーセンテージは、半数効果方程式の定数D50であり、これは上述の直線回帰により推測できる。
CI−isobol法
CI−isobol法は、薬剤間の相乗性の定量評価を行う。組合せインデックス(CI)は、単一又は組合せた薬剤治療の染料効果データから推測する。1より小さいCIの値は、相乗性を表しており、CI=1は、相加効果を表しており、CI>1は、拮抗を表している。薬剤の相互作用(相乗性又は拮抗性)が大きいほど、CIの値は1から遠くなる。
形式的には、組合せ薬剤治療の組合せインデックス(CI)は、
CI=D/DX1+D/DX2
と規定されている。
ここで、D及びDは、それぞれ組合せの薬剤1と薬剤2の当量であり;DX1とDX2は、組合せの効果と同じ効果を与えるであろう薬剤1と薬剤2のみでの処置の当量である。この当量DX1とDX2は、単一の薬剤処置の染料効果データから推測する必要がある。本質的に、半量効果方程式は、各薬剤のデータに合致している。ある薬剤の半量効果方程式から、効果(すなわち、Fa、Fu)を生み出すのに必要な当量(すなわち、D)を推測することができる。加法線からポイントが遠くなるにつれて、1とCIとの差が大きくなり、(相乗又は拮抗)効果が強くなる。
結果
表2に示すように、Chouインデックス値は、MOR00208及びベンダムスチン単独の場合に比べて、MEC−1細胞の特定の死滅に関するMOR00208とベンダムスチンの組合せの明白な相乗性を示している。この結論は、3つの実験の各々のChou計算値である0.2、0.7及び0.75に基づいており、この値は、平均0.6である。ここで、CI<1は、相乗性を示している。したがって、MOR00208とベンダムスチンの組合せが、ヒトの非ホジキンリンパ球種(NHL)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、及び/又は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)の治療において相乗的に挙動する。上記Chou計算の結果を確認するために、表2の正規化したデータの統計的優位性を、ボンフェローニ多重比較法を用いて評価した。James,et al.,Antibody−medicated B−cell depletion before adoptive immunotherapy with T cells expressing CD20−specific chimeric T−cell receptors facilitates eradication of leukemia in immunocompetent mice,Blood,114(27):5454−63(Epub 2009 Oct 30)参照。これは、引用により全体が組み込まれている。結果を表3に示す。
Figure 2014525926
結果
表3に示すように、ボンフェローニ多重比較法は、BEN+MOR00208の併用処置が、BENとMOR00208の単用処置より、MEC−1を特異的死滅において、統計的により有効であることを示している。
実施例2:
皮下移植(SC)したヒトのRamos Burkitt’s B細胞リンパ腫腫瘍成長モデルにおけるMOR00208とBEN単用と併用
材料
RAMOSヒトBurkitt’s リンパ腫細胞(ATCC番号CRL−1596、lot# 3953138);ビークル対照:150mM NaCl、25mg/mLマンニトール、pH5.5−6.0;(0.01M NaoHで調整)。Ref_mAb_33_IgG_Xen(PBS中10mg/mL、Ref_mAb_33という)。6週齢、メス、C.B−17 SCID マウス(CB17/lcr−Prkdcscid/IcrlcoCrl)を、Charles River Laboratories(Wilmington,MA)から購入し、実験に先立って9日間、実験室で順応させた。
方法
SCIDマウスに、RAMOS細胞(〜5×10細胞/マウス)を皮下移植した。マウスの腫瘍のサイズが約150mmになるか、稙菌後14日以上たったときに、各グループが比較的同じサイズの大きさの腫瘍を持つように、マウスをグループ分けした。15日目に処置を開始した。治療計画を表4に示す。研究期間は60日であった。
Figure 2014525926
技術的エラーのため、18日目にはMOR00208を投与しなかった。
MOR00208と、ベンダムスチンを、体重10gあたり0.1mL投与した。MOR00208とビークル対照/Ref_mAb_33は、濃度0.6/1.0mg/mL、ベンダムスチンは、濃度1.3mg/mL、及び1.6mg/mLであった。
読み出しは、1)サイズが4000mgに到達するまでの平均日数、ここで、ログランク検定を用いて統計的分析を行った、2)34日目の腫瘍サイズ、ここで、1要因分散分析と、ボンフェローニのポストホック試験を用いて統計的分析行った。(生データは示さず)。腫瘍の重量は、式(I×w2)/2を用いて計算した。ここで、Iとwは、より大きい及びより小さい寸法を意味する。各測定で回収した結果を図7乃至10に示す。組合せ治療は、以下に示す同所生存モデルに示される明白な相乗性に比べて、この皮下モデルでは、それぞれの単独治療より有意に優れていなかった。これは、このモデルにおける無効なMOR00208投与計画に関連すると考えられる。しかしながら、以下に述べる同所生存モデルは、ヒトにおけるCLL、NHL、及びALLの治療で、組合せ治療が以下に良好に作用するかについて、より予測できると考えられる。同所モデルは、上述のサブカット、固相腫瘍モデルに比べて、血管系の関与を含めて、多病巣疾患の性質により似ているためである。
実施例3
SCIDマウス、生存モデルにおけるヒト非ホジキンRAMOS腫瘍マウスでの、MOR00208とベンダムスチン単独及び組合せ
材料
シクロホスファミド(Baxter,Lot.No.1A548C);ビークル対照:0.9%塩化ナトリウム、25mg/mlマンニトール、pH6.5−6.8(0.01M NaOHで調整);SCIDマウス(University of Adelaide,Waite Campus,Urrbaraie,SA,Australia,Strain C.B.−17−lgh−1−Prkdcscid);RAMOSヒトバーキットリンパ腫細胞(ATCC number CRL−1596);Ref_mAb_33_lgG_Xen(PBS中10mg/mL、以下、Ref_mAb_33という);ベンダムスチン(Mundipharma,Lot No.83889)。
方法
RAMOS細胞に稙菌を行う前(2日前及び1日前)に、SCIDマウスにシクロホスファミド(75mg/kg、1日2回、腹腔内投与)で前処理を行った。稙菌を行う日に、マウスを10匹ずつ7群に分け、尾静脈に静脈内注射によって、1×10RAMOS細胞を稙菌した。各群に対する投与計画を表5に示し、3日目に実行した。研究期間は60日であった。
Figure 2014525926
表6及び図6に生存データを示す。
Figure 2014525926
表6に示す生データから、平均生存日数と、生存期間の平均増加を計算した。死亡に関連するすべての処置は、計算から除外した。結果を表7に示す。
Figure 2014525926
aは、ビークル対照/Ref_mAb_33(グループ10)(p<0.001)、ベンダムスチン13mg/kg(グループ2)(p<0.001)、ベンダムスチン/MOR00208 16/3mg/kg(グループ6)(p<0.001)に対する有意差
bは、ビークル対照/Ref_mAb_33(グループ10)(p<0.05)及びベンダムスチン/MOR00208 13/3mg/kg(グループ5)(p<0.001)に対する有意差
cは、ベンダムスチン/MOR00208 16/3mg/kg(グループ6)(p<0.001)に対する有意差
dは、ビークル対照/Ref_mAb_33(グループ10)(p<0.001)に対する有意差
§は、対ビークル対照/Ref_mAb_33
*は、ILSComb(56.86%)>ILSMOR00208 3mg/kg+ILSBendamustine 13mg/kg(25.5%+(−5.88)%=19.62%)のときの、単剤治療群に対する相乗性/相乗作用
**は、ILSComb(56.86%)>ILSMOR00208 3mg/kg+ILSBendamustine 16mg/kg(25.5%+(−5.88)%=19.62%)のときの、単剤治療群に対する相乗性/相乗作用
生存期間増加(ILS)の中央値%を以下の通り計算した:
生存期間増加の中央値%=(SurvivalTreatment−Mean Survival Conrol)/Mean Survival Control*100
生存期間は、稙菌後の日数で測定した。
組合せ効果の分類
MOR00208/ベンダムスチン組合せ治療(コンボ)効果の分類を、組合せのILSを、各単独治療の追加ILSと比較することによって評価した:
相乗性/相乗作用*:ILSCombo>ILSMOR00208 3mg/kg+ILSベンダムスチン
相乗効果は、単独治療の少なくとも一方が効果がない場合に増強効果として分類する。
相加性:ILSCombo=ILSMOR00208 3mg/kg+ILSベンダムスチン
拮抗性:ILSCombo<ILSMOR00208 3mg/kg+ILSベンダムスチン
相乗性を同定する目的のデータの分析に加えて、以下の統計的分析も行った。統計的分析は、中央値を用いて行った。予期せずに死亡した、又は被験物質治療群における研究17日前に処分した動物は、生存率分析の計算から除いた。これらの動物の死亡/処分は、これらがビークル対照動物の最初の死亡の前に生じているため、疾患の進行というよりは、成分の毒性の結果であると考えられた。生存曲線は、Kaplan and Meierの推定量を用いて作成し、ログランク(Mantel−Cox)検定を用いて比較した。有意な差異が見つかった場合は、全多重対比較(Holm−Sidak Test)を行った。比較はすべてのグループ間で行った。更に、以下のグループの比較を、各被験物質について別の図でまとめた:ビークル対照/Ref_mAb(グループ10)対ベンザムスチングループ(グループ2、3及び4)と、ビークル対照/Ref_mAb(グループ10)対組合せグループ(グループ5及び6)、または、MOR00208単独治療グループ(グループ1)。0.05より小さいp値は、有意であると考えた。結果を表8−10に示す。
Figure 2014525926
Figure 2014525926
Figure 2014525926
結果
表7−10及び図6に示すように、MOR00208とベンダムスチンの組合せは相乗的に挙動し、MOR00208とベンダムスチン単独の場合に比べて、非ホジキンRAMOS同所性腫瘍の生存モデルにおいて相互に有意であった。
明細書、特定の実施例、及びデータは、例示的実施例を表しているが、説明が行われており、本発明を制限するものではない、と理解するべきである。本発明の範囲内での様々な変更及び変形は、ここに含まれる議論、開示及びデータから当業者には明らかであり、したがって本発明の一部であると考えられる。

Claims (9)

  1. CD19に特異的な抗体の相乗的組合せにおいて、非ホジキンリンパ球種、慢性リンパ球性白血病、及び/又は、急性リンパ芽球性白血病の治療に用いる、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域と、ベンダムスチンを含む抗体と交差競合する抗体を含むことを特徴とする組合せ。
  2. 請求項1に記載の組合せにおいて、前記抗体が、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域を含む抗体と同じエピトープに結合する抗体を含むことを特徴とする組合せ。
  3. 請求項1又は2に記載の組合せにおいて、前記抗体が、配列SYVMH(配列番号:1)のHCDR1領域と、配列NPYNDG(配列番号:2)のHCDR2領域と、配列GTYYYGTRVFDY(配列番号:3)のHCDR3領域と、配列RSSKSLQNVNGNTYLY(配列番号:4)のLCDR1領域と、配列RMSNLNS(配列番号:5)のLCDR2領域と、配列MQHLEYPIT(配列番号:6)のLCDR3領域を含むことを特徴とする組合せ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の組合せにおいて、前記抗体が、配列
    Figure 2014525926
    の可変重鎖と、
    配列
    Figure 2014525926
    の可変軽鎖を含むことを特徴とする組合せ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の組合せにおいて、前記抗体が、配列
    Figure 2014525926
    の重鎖定常領域を含むことを特徴とする組合せ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の組合せにおいて、CD19に特異的な前記抗体とベンダムスチンが別個に投与されることを特徴とする組合せ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の組合せにおいて、前記ベンダムスチンが、前記CD19に特異的な抗体の投与の前に投与されることを特徴とする組合せ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の組合せにおいて、当該組合せが、単離したPBMCsの存在下でADCCによるMEC−1細胞の死滅を、ベンダムスチン単独の場合より少なくとも2倍の効率で死滅できることを特徴とする組合せ。
  9. 非ホジキンリンパ球種の治療に用いる請求項1乃至8のいずれか1項に記載の組合せにおいて、この非ホジキンリンパ球腫が、濾胞性リンパ腫、小リンパ球腫リンパ腫、粘膜関連リンパ組織、辺縁帯、びまん性大細胞型B細胞、バーキット、及び外套細胞からなる群から選択されることを特徴とする組合せ。
JP2014525434A 2011-08-16 2012-08-14 抗cd19抗体とナイトロゲンマスタードとの併用療法 Active JP6184952B2 (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161523861P 2011-08-16 2011-08-16
US61/523,861 2011-08-16
EP11177658 2011-08-16
EP11177658.9 2011-08-16
US201261647539P 2012-05-16 2012-05-16
US61/647,539 2012-05-16
US201261654097P 2012-06-01 2012-06-01
US61/654,097 2012-06-01
PCT/EP2012/065906 WO2013024097A1 (en) 2011-08-16 2012-08-14 Combination therapy with an anti - cd19 antibody and a nitrogen mustard

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014525926A JP2014525926A (ja) 2014-10-02
JP2014525926A5 true JP2014525926A5 (ja) 2015-10-01
JP6184952B2 JP6184952B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=47714801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014525434A Active JP6184952B2 (ja) 2011-08-16 2012-08-14 抗cd19抗体とナイトロゲンマスタードとの併用療法

Country Status (22)

Country Link
US (2) US20140255427A1 (ja)
EP (2) EP2744515B1 (ja)
JP (1) JP6184952B2 (ja)
KR (3) KR20140064873A (ja)
CN (1) CN103732252B (ja)
AU (1) AU2012296907B2 (ja)
BR (1) BR112013033919B1 (ja)
CA (2) CA2841875C (ja)
DK (1) DK2744515T3 (ja)
ES (1) ES2909722T3 (ja)
HR (1) HRP20220228T1 (ja)
HU (1) HUE058350T2 (ja)
IL (1) IL230293B (ja)
LT (1) LT2744515T (ja)
MX (1) MX354479B (ja)
PL (1) PL2744515T3 (ja)
PT (1) PT2744515T (ja)
RS (1) RS63238B1 (ja)
RU (1) RU2625222C2 (ja)
SG (1) SG10201606785UA (ja)
SI (1) SI2744515T1 (ja)
WO (1) WO2013024097A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2015277516A1 (en) * 2014-06-16 2016-12-22 Xencor, Inc. Treatment for chronic lymphocytic leukemia (CLL)
HUE046328T2 (hu) * 2015-05-26 2020-03-30 Morphosys Ag CD19 elleni ellenanyag és Bruton-féle tirozin-kináz gátlójának kombinációja és a kombináció alkalmazásai
DK3337506T3 (da) * 2015-08-21 2021-09-06 Morphosys Ag Kombinationer og anvendelser deraf
EP3436070A4 (en) 2016-03-29 2019-11-27 University of Southern California CHIMERIC ANTIGENIC RECEPTORS TARGETING CANCER
PT3465214T (pt) * 2016-05-30 2021-06-30 Morphosys Ag Métodos para prever o benefício terapêutico da terapia anti-cd19 nos pacientes
EP3532098B1 (en) * 2016-10-28 2021-04-07 MorphoSys AG Combination of anti cd19 antibody with a bcl-2 inhibitor and uses thereof
FI3630177T3 (fi) * 2017-05-31 2023-10-18 Morphosys Ag Hoitoparadigma anti-cd19-vasta-aineen ja venetoklaksin yhdistelmähoidolle
JP7460333B2 (ja) 2019-06-13 2024-04-02 タキロンシーアイ株式会社 化粧シート及び化粧シートの製造方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1247080A (en) 1983-03-08 1988-12-20 Commonwealth Serum Laboratories Commission Antigenically active amino acid sequences
US5686072A (en) 1992-06-17 1997-11-11 Board Of Regents, The University Of Texas Epitope-specific monoclonal antibodies and immunotoxins and uses thereof
CA2326389C (en) * 1998-04-21 2007-01-23 Micromet Gesellschaft Fur Biomedizinische Forschung Mbh Novel cd19xcd3 specific polypeptides and uses thereof
CA2944644C (en) * 1999-05-07 2017-08-22 Genentech, Inc. Use of rituximab to treat pemphigus
KR20040023565A (ko) 2000-09-18 2004-03-18 아이덱 파마슈티칼즈 코포레이션 B 세포 고갈/면역조절 항체 조합을 이용한 자가면역질환의 치료를 위한 조합 요법
DE60226641D1 (de) 2001-12-03 2008-06-26 Amgen Fremont Inc Antikörperkategorisierung auf der grundlage von bindungseigenschaften
US20080260731A1 (en) * 2002-03-01 2008-10-23 Bernett Matthew J Optimized antibodies that target cd19
US7109304B2 (en) 2003-07-31 2006-09-19 Immunomedics, Inc. Humanized anti-CD19 antibodies
US7902338B2 (en) 2003-07-31 2011-03-08 Immunomedics, Inc. Anti-CD19 antibodies
TW200621240A (en) 2004-11-05 2006-07-01 Salmedix Inc Cancer treatments
US8097703B2 (en) 2005-06-20 2012-01-17 Medarex, Inc. CD19 antibodies and their uses
DK1966245T3 (da) * 2005-12-30 2011-07-18 Merck Patent Gmbh Anti-CD19-Antistoffer med reduceret immunogenicitet
SI2383297T1 (sl) * 2006-08-14 2013-06-28 Xencor Inc. Optimizirana antitelesa, ki ciljajo cd19
US8323653B2 (en) 2006-09-08 2012-12-04 Medimmune, Llc Humanized anti-CD19 antibodies and their use in treatment of oncology, transplantation and autoimmune disease
WO2008150494A1 (en) 2007-05-30 2008-12-11 Xencor, Inc. Methods and compositions for inhibiting cd32b expressing cells
KR101658083B1 (ko) 2007-10-19 2016-09-30 시애틀 지네틱스, 인크. 씨디19 결합제 및 그의 용도
WO2010083365A1 (en) * 2009-01-16 2010-07-22 Glaxosmithkline Llc Treatment of a cancer using a combination of bendamustine and an anti-cd20 antibody
CN102421800A (zh) 2009-02-23 2012-04-18 格兰马克药品股份有限公司 结合cd19的人源化抗体及其用途
AU2010263272C1 (en) 2009-06-24 2016-02-11 The Feinstein Institute For Medical Research Method for treating chronic lymphocytic leukemia
TWI409079B (zh) * 2009-08-14 2013-09-21 Roche Glycart Ag 非典型岩藻醣化cd20抗體與苯達莫斯汀(bendamustine)之組合療法
CN102470172B (zh) * 2009-08-14 2014-09-24 罗切格利卡特公司 无岩藻糖基化cd20抗体与氟达拉滨和/或米托蒽醌的联合疗法
MX2012005163A (es) * 2009-11-06 2012-11-22 Infinity Pharmaceuticals Inc Formulaciones orales de un inhibidor de la ruta de hedgehog.

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2022202796B2 (en) Combination of an anti-CD19 antibody and a Bruton's tyrosine kinase inhibitor and uses thereof
US20200353077A1 (en) Combinations and uses thereof
JP6114273B2 (ja) 抗−cd19抗体とプリン類似体の併用治療
JP2014525926A5 (ja)
JP2014525925A5 (ja)
US20220088197A1 (en) Combinations and uses thereof
AU2012296907A1 (en) Combination therapy with an anti - CD19 antibody and a nitrogen mustard
KR102500868B1 (ko) 항-cd19 항체 및 bcl-2 억제제의 조합 및 이의 용도
NZ617770B2 (en) Combination therapy with an anti - cd19 antibody and a nitrogen mustard