JP2014522611A - 時分割複信フィルタリング方法及び装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおける送信側及び受信側の整形フィルタのリソース消費量が高いという問題を解決すること。
【解決手段】本発明は、時分割複信フィルタリング方法及び装置を提供する。本発明は、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成し、当該タイムスロット座標に応じて対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信する。そして、受信されたデータを整形フィルタリングして、フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信することを含む。本発明では、送信側及び受信側に個別に整形フィルタを設置する必要がないので、算出ユニットと記憶ユニットとの数量を減少させることができ、整形フィルタのコストを低減させることができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、無線通信システムのフィルタリング技術分野に関し、特に時分割複信フィルタリング方法及び装置に関する。

現在、時分割複信ＬＴＥ（ＴＤＤ−ＬＴＥ：Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌｅｘ Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）システムにおいては、サイドローブを抑えて、隣接チャンネルに対する干渉を低減させるために、送受信される同位相直交（ＩＱ：Ｉｎ−ｐｈａｓｅ Ｑｕａｄｒａｔｕｒｅ）信号に対して整形フィルタリングを行う必要がある。システムの性能を保証するめには、送信側及び受信側のそれぞれで高次整形フィルタを使用する必要がある。

しかしながら、整形フィルタの次数の増加に伴って、大量の算出ユニット及び記憶ユニットが消費されている。さらに、整形フィルタは、システムの全体において送信側及び受信側でそれぞれ１つずつ設置する必要があるため、算出ユニットと記憶ユニットとの消費量は２倍になる。通信ディバイスのコストの低減は、現在の開発動向の一つとされているため、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおける送信側及び受信側の整形フィルタのリソース消費量をどのようにして低減させるかは、業界において早急に解決しなければならない課題とされている。

ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおける送信側及び受信側の整形フィルタのリソース消費量を低減させるため、従来技術においては、整形フィルタにおける算出ユニットと記憶ユニットとの数量を減らして、整形フィルタの演算量を減少させているが、この方法では、演算量が減少するので、システムの性能を有効に保証するという前提の下でリソース消費量を低減させることができない。或いは、従来技術においては、整形フィルタの動作クロック周波数を向上させ、送信側及び受信側のそれぞれでマルチキャリア信号を多重化することで、算出ユニット及び記憶ユニットを節約するという目的を達成しているが、この方法では、クロック周波数が飽和まで高まると、それ以上はリソースを節約することができない。

従って、従来技術における方法では、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおける送信側及び受信側の整形フィルタのリソース消費量を効果的に低減させることができない。

本発明は、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおける送信側及び受信側の整形フィルタのリソース消費量が高いという問題を解決するために、時分割複信フィルタリング方法および装置を提供する。

本発明に係る時分割複信フィルタリング方法は、
ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレート、及びＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造に応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成するステップと、
生成されたタイムスロット座標に応じて、対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信するステップと、
受信されたデータを合併して整形フィルタリングするステップと、
生成されたタイムスロット座標に応じて、整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信するステップとを含む。

上記スキームにおいて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成する前記ステップは、
ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造、及び前記ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍をクロックレートとして、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成することを含み、Ｎは１以上の整数であり、当該タイムスロット座標はフレーム指示情報、サブフレーム指示情報、タイムスロット指示情報、及びチップ指示情報を含む。

上記スキームにおいて、前記送信側及び受信側のデータは、受信側前段モジュールにより処理されたデータ、及び送信側前段モジュールにより処理されたデータを含む。

上記スキームにおいて、受信されたデータを合併して整形フィルタリングする前記ステップは、
生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、タイムスライスで受信された受信側前段処理データと送信側ベースバンドデータとを合併させて、合併されたデータを、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍で整形フィルタに入力してフィルタリングすることを含む。

上記スキームにおいて、生成されたタイムスロット座標に応じて、整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信する前記ステップは、
生成されたタイムスロット座標、及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、合併及びフィルタリングされた、タイムスライスでの受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、
前記合併及びフィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを解析して、フィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、取得されたデータを対応するタイムスライスで送信することを含む。

本発明に係る時分割複信フィルタ装置は、
ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレート、及びＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造に応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成し、生成されたタイムスロット座標をフレーミング入力制御モジュール及びデフレーミング出力制御モジュールに送信することに用いられるタイムスロット座標算出モジュールと、
前記タイムスロット座標算出モジュールで生成されたタイムスロット座標に応じて、対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信することに用いられるフレーミング入力制御モジュールと、
前記フレーミング入力制御モジュールにより受信されたデータを合併させて整形フィルタリングすることに用いられる整形フィルタモジュールと、
前記タイムスロット座標算出モジュールで生成されたタイムスロット座標に応じて、前記整形フィルタモジュールで整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信することに用いられるデフレーミング出力制御モジュールとを含む。

上記スキームにおいて、前記タイムスロット座標算出モジュールは、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造、及び前記ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍をクロックレートとして、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成することに用いられ、Ｎは１以上の整数であり、当該タイムスロット座標はフレーム指示情報、サブフレーム指示情報、タイムスロット指示情報、及びチップ指示情報を含む。

上記スキームにおいて、前記フレーミング入力制御モジュールは、受信側前段モジュールにより処理されたデータ、及び送信側前段モジュールにより処理されたデータを受信することに用いられる。

上記スキームにおいて、前記フレーミング入力制御モジュールは、前記タイムスロット座標算出モジュールで生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、前記フレーミング入力制御モジュールによりタイムスライスで受信された受信側前段処理データと送信側ベースバンドデータとを合併させて、合併されたデータを、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍で整形フィルタモジュールに入力してフィルタリングすることに用いられる。

上記スキームにおいて、前記デフレーミング出力制御モジュールは、前記タイムスロット座標算出モジュールで生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、前記整形フィルタモジュールにより合併及びフィルタリングされたタイムスライスでの受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、合併及びフィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを解析して、フィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、取得されたデータを対応するタイムスライスで送信することに用いられる。

本発明は、時分割複信フィルタリング方法及び装置を提供する。当該時分割複信フィルタリング方法では、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標が生成され、当該タイムスロット座標に応じて対応するタイムスライスで送信側および受信側のデータが受信される。そして受信されたデータが整形フィルタリングされ、整形フィルタリングされたデータが解析されて対応するタイムスライスで送信される。本発明では、タイムスロット座標が生成され、また、送信側及び受信側のデータが異なるタイムスライスで時分割複信整形フィルタリングされるので、送信側及び受信側に個別に整形フィルタを設置する必要がない。従って、算出ユニット及び記憶ユニットの数量を減少させることができ、整形フィルタのコストを有効に低減させることができる。これにより、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムの送信側及び受信側の整形フィルタのリソース消費量が高いという問題が解決される。

本発明に係る時分割複信フィルタリングプロセスを示す図である。 ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるプロトコルのフレームフォーマットを示す模式図である。 ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおける他のプロトコルのフレームフォーマットを示す模式図である。 本発明に用いられるＴＤＤ−ＬＴＥシステムプロトコルのタイムスロット構成情報を示す模式図である。 本発明に係る時分割複信フィルタ装置の構造を示す模式図である。

図面の簡単な説明の欄で説明される図面は本発明の更なる理解のために用いられるものであり、本発明の一部を構成する。本発明の例示的な実施形態およびその記述は本発明を説明することに用いられるが、本発明に対する不適切な限定を構成しない。

本発明が解決しようとする技術的問題、技術的スキーム及び有益な効果をさらに明らかにするために、以下、添付図面及び実施形態を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。ここで記載される具体的な実施形態は、単に本発明を説明するために用いられるものであり、本発明を限定することに用いられるものではないと理解すべきである。

本発明は、算出ユニットと記憶ユニットとの数量を有効に低減させるために、時分割複信フィルタリング方法および装置を提供する。

図１は、本発明に係る時分割複信フィルタリングプロセスを示す図である。当該プロセスは、以下のステップを含む。

Ｓ１０１：ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレート、及びＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造に応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成する。

ここで、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成するステップは、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造、及び前記ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍をクロックレートとして、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成することを含む。ここで、Ｎは１以上の整数であり、当該タイムスロット座標はフレーム指示情報、サブフレーム指示情報、タイムスロット指示情報、及びチップ指示情報を含む。ここで、フレーム指示情報は、フレームに関する情報、例えばフレームの周期、位置などを指示するためのものであり、サブフレーム指示情報は、サブフレームに関する情報、例えばサブフレームの位置、周期などを指示するためのものである。タイムスロット指示情報は、タイムスロットに関する情報、例えばタイムスロットの周期などを指示するためのものであり、チップ指示情報は、チップに関する情報、例えばチップの周期などを指示するためのものである。

Ｓ１０２：生成されたタイムスロット座標に応じて、対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信する。

ここで、送信側及び受信側のデータを受信する当該ステップは、受信側前段モジュールにより処理されたデータ、及び送信側前段モジュールにより処理されたデータを受信することを含む。

Ｓ１０３：受信されたデータを合併して整形フィルタリングし、そして生成されたタイムスロット座標に応じて、整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信する。

具体的には、受信されたデータを整形フィルタリングするステップは、生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、タイムスライスでの受信された受信側前段処理データと送信側ベースバンドデータとを合併させて、合併されたデータを、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍で整形フィルタに入力してフィルタリングすることを含む。ここで、受信側前段モジュールにより処理されたデータは、前記受信側前段処理データを含み、送信側前段モジュールにより処理されたデータは、前記送信側ベースバンドデータを含む。

本発明における時分割複信に基づくフィルタリング方法は、受信側前段モジュールにより処理されたデータ、及び送信側前段モジュールにより処理されたデータを受信して、当該データに対して時分割複信フィルタリング処理を行って、そしてフィルタリング処理後のデータを受信側後段モジュール及び送信側後段モジュールに送信して後続の処理を行う。ここで、受信側前段モジュールは、受信側前段処理モジュールを含み、送信側前段モジュールは、送信側ベースバンド処理モジュールを含む。受信側後段モジュールは、受信側ベースバンド処理モジュールを含み、送信側後段モジュールは、送信側後段処理モジュールを含む。

生成されたタイムスロット座標に応じて、整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信するステップは、生成されたタイムスロット座標、及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、合併及びフィルタリングされた、タイムスライスでの受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、当該合併及びフィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを解析して、フィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、取得されたデータを対応するタイムスライスで送信することを含む。

本発明では、タイムスロット座標が生成され、当該タイムスロット座標に応じて、送信側及び受信側のデータが異なるタイムスライスで時分割複信整形フィルタリングされるため、送信側及び受信側に個別に整形フィルタを設置する必要がない。これにより、算出ユニット及び記憶ユニットの数量を減少させることができ、整形フィルタのコストを低減させることができる。

具体的には、本発明においては、時分割複信無線通信システムにおけるフレーム構造の特徴に応じて、タイムスロット座標を確定する。図２Ａは、本発明に係るＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるプロトコルのフレームフォーマットを示す模式図である。図２Ａから理解されるように、１つの１０ｍｓの無線フレームには２つの５ｍｓのハーフフレームが含まれ、各ハーフフレームには１ｍｓの５つのサブフレームが含まれる。５つのサブフレームは、サブフレーム０〜サブフレーム４及びサブフレーム５〜サブフレーム９である。また、各ハーフフレームには、下りパイロットタイムスロット（ＤｗＰＴＳ：Ｄｏｗｎｌｉｎｋ Ｐｉｌｏｔ Ｔｉｍｅ Ｓｌｏｔ）、保護間隔（ＧＰ：Ｇｕａｒｄ Ｐｅｒｉｏｄ）及び上りパイロットタイムスロット（ＵｐＰＴＳ：Ｕｐｌｉｎｋ Ｐｉｌｏｔ Ｔｉｍｅ Ｓｌｏｔ）を含む特殊タイムスロットが含まれる。ここで、当該特殊タイムスロットは、それぞれ、１つ目の５ｍｓのハーフフレームにおけるサブフレーム１、及び２つ目の５ｍｓのハーフフレームにおけるサブフレーム６に位置する。図２Ｂは、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおける他のプロトコルのフレームフォーマットを示す模式図である。図２Ｂから理解されるように、当該１０ｍｓの無線フレームには、１０個のサブフレーム、つまり、それぞれ１ｍｓであるサブフレーム０〜サブフレーム９が含まれ、また、サブフレーム１には、ＤｗＰＴＳ、ＧＰ及びＵｐＰＴＳを含む特殊タイムスロットが含まれる。

ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートＶＴＤＤ−ＬＴＥに応じて、フィルタリングプロセスにおける動作クロックを確定する。ここで、動作クロックのレートＶＣＬＫは、ＶＣＬＫ＝Ｎ・ＶＴＤＤ−ＬＴＥを満足し、Ｎは１以上の整数である。確定された動作クロック周波数、及びＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造に応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成する。ここで、生成されたタイムスロット座標は、図２Ａ、図２ＢにおけるＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレームフォーマットと同じであり、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータの各チップはＮ倍のレートＶＣＬＫを続ける。

ＴＤＤ−ＬＴＥシステムプロトコルのフレームフォーマットに従って生成されたタイムスロット座標にはフレーム指示情報、サブフレーム指示情報、タイムスロット指示情報、及びチップ指示情報などが含まれる。生成されたタイムスロット座標に応じて、異なるタイムスライスで送信側前段モジュールと受信側前段モジュールのデータを選択する。

具体的には、送信側前段モジュールにより送信されたデータＣＨＴ及び受信側前段モジュールにより受信されたデータＣＨＲを、レートが動作クロックレートＶＣＬＫである送信データＣＨＴ−ＣＬＫ及び受信データＣＨＲ−ＣＬＫに変換する。生成されたタイムスロット座標におけるフレーム指示情報、サブフレーム指示情報、タイムスロット指示情報、及びチップ指示情報、並びに、システムにおける現在のタイムスロットの構成状況に応じて、タイムスライスでの離散的な、そのレートが動作クロックレートＶＣＬＫに変換された送信側前段モジュールの送信データＣＨＴ−ＣＬＫ及び受信側前段モジュールの受信データＣＨＲ−ＣＬＫ（つまり、２チャネルデータ）を、タイムスライスでの１チャネルデータＣＨＴＲ−ＣＬＫに構成する。本発明では、ＣＨＴ−ＣＬＫ及びＣＨＲ−ＣＬＫのレートが共に動作クロックレートＶＣＬＫによって確定され、かつ動作クロックレートＶＣＬＫがＶＴＤＤ−ＬＴＥのＮ倍とされているため、２チャネルの離散的な送信データＣＨＴ−ＣＬＫ及び受信データＣＨＲ−ＣＬＫは、フレーミングするときに同じタイムスライスで衝突するようなことはない。

送信データＣＨＴ−ＣＬＫ及び受信データＣＨＲ−ＣＬＫを含む１チャネルデータＣＨＴＲ−ＣＬＫを、各タイムスライスで、動作クロックレートＶＣＬＫで整形フィルタに送信してフィルタリングし、フィルタリングされたデータＣＨＴＲ−ＣＬＫ−ＳＦを取得する。ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおいて整形フィルタリングする前後のデータのレートは変動しないため、整形フィルタは、フィルタリングされたデータＣＨＴＲ−ＣＬＫーＳＦを動作クロックレートＶＣＬＫで送信する。

生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、各タイムスライスでの連続的なフィルタリングされた１チャネルデータＣＨＴＲ−ＣＬＫーＳＦを解析して、タイムスライスでの離散的なフィルタリングされた送信データＣＨＴ−ＣＬＫ−ＳＦ及び受信データＣＨＲ−ＣＬＫ−ＳＦを得る。

フィルタリングされた送信データＣＨＴ−ＣＬＫ−ＳＦ及び受信データＣＨＲ−ＣＬＫ−ＳＦを動作クロックレートＶＣＬＫで送信側後段モジュール及び受信側後段モジュールのデータレートに変換させて、送信データＣＨＴ−ＳＦ及び受信データＣＨＲ−ＳＦを取得する。取得された送信データＣＨＴ−ＳＦ及び受信データＣＨＲ−ＳＦを送信側後段モジュール及び受信側後段モジュールに送信する。

図３は、本発明に用いられるＴＤＤ−ＬＴＥシステムプロトコルのタイムスロット構成情報を示す模式図である。ＴＤＤ−ＬＴＥシステムでは７種類のタイムスロットの構成情報が含まれる。具体的には、図３に示すように、各無線フレームは１０ｍｓであり、各サブフレームは１ｍｓであり、２つ目のサブフレームに特殊タイムスロットが含まれる。各種類のタイムスロット構成情報において「ＤＯＷＮ」はダウンリンクタイムスロットを表し、「ＵＰ」はアップリンクタイムスロットを表す。ダウンリンクタイムスロットには送信データが配置され、アップリンクタイムスロットには受信データが配置される。当該特殊スロットはＤｗＰＴＳ、ＧＰ及びＵｐＰＴＳを含む。

以下、具体的な実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。
ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートＶＴＤＤ−ＬＴＥは、異なる帯域幅でそれぞれ７．６８Ｍ、１５．３６Ｍ、３０．７２Ｍである。現在、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートＶＴＤＤ−ＬＴＥが３０．７２Ｍである場合を一例として説明する。ここでＮは２であり、ＶＣＬＫ＝Ｎ・ＶＴＤＤ−ＬＴＥに基づいて、フィルタリングプロセスにおける動作クロックＶＣＬＫ＝６１．４４Ｍを取得できる。

確定された動作クロック、及び図２Ａ、２Ｂに示されるＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるプロトコルフレームフォーマットに応じて、タイムスロットを生成する。ここでＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるプロトコルフレームは１０ｍｓを１周期とし、サブフレームは１ｍｓを１周期とする。サブフレームには、ＤｗＰＴＳ、ＧＰ及びＵｐＰＴＳを含む特殊タイムスロットが含まれる。タイムスロットは、０．５ｍｓを１周期とし、チップは、６１．４４Ｍによる２クロックを１周期とする。

受信された送信側前段モジュールのデータ及び受信側前段モジュールのデータのレートを６１．４４Ｍのレートに変換させる。レート変換プロセスにおいては、ＩＱ並列３２ビットをＩＱ直列１６ビットに変換するなどのように、クロックレート及びシステムの整形フィルタリング要求に応じて適切な変換を行うこともできる。

生成されたタイムスロット及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報（例えば図３に示される構成１）に応じて、取得された６１．４４Ｍのレートのデータにおける送信データ及び受信データを、それぞれ、ダウンリンクタイムスロット及びアップリンクタイムスロットに置く。すなわち、２チャネルの離散的なデータを１チャネルの連続的なデータに合併させる。この合併された１チャネルデータを６１．４４Ｍのクロックレートでフィルタリングする。

その後、フィルタリングされた１チャネルデータを６１．４４Ｍのクロックレートで送信する。フィルタリングされたデータのフォーマットはフィルタリングする前のフォーマットと同じである。フィルタリングされた１チャネルデータを取得した場合、生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成に応じて、受信されたデータを解析して、離散的なフィルタリングされた２チャネルデータを取得する。このプロセスは上述した２チャネルの離散的なデータを１チャネルの連続的なデータに合併させるプロセスとは逆のプロセスである。

フィルタリングされた２チャネルの離散的なデータを取得した後、送信側後段モジュール及び受信側後段モジュールのレート要求に応じて、２チャネルの離散的なデータを、対応するレートのデータに変換する。その後、各チャネルのデータのフォーマットを対応する後段モジュールのフォーマットとマッチングして、マッチングされた２チャネルのデータをそれぞれ送信側後段モジュールまたは受信側後段モジュールに送信する。

本発明では、タイムスロット座標が生成され、当該タイムスロット座標に応じて、送信側及び受信側のデータが異なるタイムスライスで時分割複信整形フィルタリングされるため、送信側及び受信側に個別に整形フィルタを設置する必要がない。これにより、算出ユニットと記憶ユニットとの数量を減少させることができ、整形フィルタのコストを低減させることができる。

本発明において当該時分割複信フィルタリング方法は、時分割複信フィルタ装置に基づいて実現される。図４は、本発明に係る時分割複信フィルタ装置の構造の模式図である。

当該時分割複信フィルタ装置は、
ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータのチップレート、及びＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造に応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成し、生成されたタイムスロット座標をフレーミング入力制御モジュール４２及びデフレーミング出力制御モジュール４４に送信することに用いられるタイムスロット座標算出モジュール４１と、
タイムスロット座標算出モジュール４１により生成されたタイムスロット座標に応じて、対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信することに用いられるフレーミング入力制御モジュール４２と、
フレーミング入力制御モジュール４２により受信されたデータを合併させて整形フィルタリングすることに用いられる整形フィルタモジュール４３と、
タイムスロット座標算出モジュール４１により生成されたタイムスロット座標に応じて、整形フィルタモジュール４３により整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信することに用いられるデフレーミング出力制御モジュール４４とを含む。

前記タイムスロット座標算出モジュール４１は、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造、及び前記ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍をクロックレートとして、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成することに用いられ、Ｎは１以上の整数であり、当該タイムスロット座標はフレーム指示情報、サブフレーム指示情報、タイムスロット指示情報、及びチップ指示情報を含む。

フレーミング入力制御モジュール４２は、受信側前段モジュールにより処理されたデータ、及び送信側前段モジュールにより処理されたデータを受信することに用いられる。

前記フレーミング入力制御モジュール４２は、タイムスロット座標算出モジュール４１により生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、フレーミング入力制御モジュール４２によりタイムスライスで受信された受信側前段処理データと送信側ベースバンドデータとを合併させて、合併されたデータを、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍で整形フィルタモジュール４３に入力してフィルタリングすることに用いられる。

前記デフレーミング出力制御モジュール４４は、タイムスロット座標算出モジュール４１により生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、整形フィルタモジュール４３により合併及びフィルタリングされたタイムスライスでの受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、合併及びフィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを解析して、フィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、取得されたデータを対応するタイムスライスで送信することに用いられる。

本発明は、時分割複信フィルタリング方法及び装置を提供する。当該時分割複信フィルタリング方法は、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成し、当該タイムスロット座標に応じて対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信する。そして、受信されたデータを整形フィルタリングして、フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信する。本発明では、タイムスロット座標が生成され、送信側及び受信側のデータが異なるタイムスライスで時分割複信整形フィルタリングされるため、送信側及び受信側に個別に整形フィルタを設置する必要がない。これにより、算出ユニットと記憶ユニットとの数量を減少させることができ、整形フィルタのコストを低減させることができる。

以上の説明では、本発明の１つの好ましい実施形態を示して説明を行ったが、上述したように、本発明は、本明細書に開示された形態に限定されるものではなく、他の実施形態を除くものと見なされるべきではない。本発明は、他の種々の組み合わせ、変更及び環境に用いることができ、そして本明細書に記載された構想の範囲内において、上記の教示または関連分野における技術または知識により変更することができると理解すべきである。当業者により行われる変更および変形は本発明の精神及び範囲から逸脱ない限り、本発明の添附の特許請求の保護範囲に含まれるべきである。

本発明に係る時分割複信フィルタリング方法及び装置においては、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成し、当該タイムスロット座標に応じて対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信する。そして、受信されたデータを整形フィルタリングして、フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信する。本発明によれば、送信側及び受信側に個別に整形フィルタを設置する必要がないので、算出ユニットと記憶ユニットとの数量を減少させることができ、整形フィルタのコストを有効に低減させることができる。これにより、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおける送信側及び受信側の整形フィルタのリソース消費量が高いという問題が解決される。

Claims (10)

1. 時分割複信フィルタリング方法であって、
   時分割複信ＬＴＥ（ＴＤＤ−ＬＴＥ：Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌｅｘ Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）システムのベースバンドデータチップレート、及びＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造に応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成するステップと、
   生成されたタイムスロット座標に応じて、対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信するステップと、
   受信されたデータを合併させて整形フィルタリングするステップと、
   生成されたタイムスロット座標に応じて、整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信するステップと
   を含むことを特徴とする方法。
2. データの送受信を行うタイムスロット座標を生成する前記ステップは、
   ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造、及び前記ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍をクロックレートとして、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成することを含み、Ｎは１以上の整数であり、当該タイムスロット座標はフレーム指示情報、サブフレーム指示情報、タイムスロット指示情報及びチップ指示情報を含む
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記送信側及び受信側のデータは、受信側前段モジュールにより処理されたデータ、及び送信側前段モジュールにより処理されたデータを含む
   ことを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. 受信されたデータを合併して整形フィルタリングする前記ステップは、
   生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、タイムスライスで受信された受信側前段処理データと送信側ベースバンドデータとを合併させて、合併されたデータを、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍で整形フィルタに入力してフィルタリングすることを含む
   ことを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 生成されたタイムスロット座標に応じて、整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信する前記ステップは、
   生成されたタイムスロット座標、及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、合併及びフィルタリングされた、タイムスライスでの受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、
   前記合併及びフィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを解析して、フィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、取得されたデータを対応するタイムスライスで送信することを含む
   ことを特徴とする請求項３に記載の方法。
6. 時分割複信フィルタリング装置であって、
   時分割複信ＬＴＥ（ＴＤＤ−ＬＴＥ：Ｔｉｍｅ−Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｄｕｐｌｅｘ Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）システムのベースバンドデータチップレート、及びＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造に応じて、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成し、生成されたタイムスロット座標をフレーミング入力制御モジュール及びデフレーミング出力制御モジュールに送信することに用いられるタイムスロット座標算出モジュールと、
   前記タイムスロット座標算出モジュールで生成されたタイムスロット座標に応じて、対応するタイムスライスで送信側及び受信側のデータを受信することに用いられるフレーミング入力制御モジュールと、
   前記フレーミング入力制御モジュールにより受信されたデータを合併させて整形フィルタリングすることに用いられる整形フィルタモジュールと、
   前記タイムスロット座標算出モジュールで生成されたタイムスロット座標に応じて、前記整形フィルタモジュールで整形フィルタリングされたデータを解析して対応するタイムスライスで送信することに用いられるデフレーミング出力制御モジュールと
   を含むことを特徴とする装置。
7. 前記タイムスロット座標算出モジュールは、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのフレーム構造、及び前記ＴＤＤ−ＬＴＥシステムのベースバンドデータチップレートに応じて、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍をクロックレートとして、データの送受信を行うタイムスロット座標を生成することに用いられ、Ｎは１以上の整数であり、当該タイムスロット座標はフレーム指示情報、サブフレーム指示情報、タイムスロット指示情報、及びチップ指示情報を含む
   ことを特徴とする請求項６に記載の装置。
8. 前記フレーミング入力制御モジュールは、受信側前段モジュールにより処理されたデータ、及び送信側前段モジュールにより処理されたデータを受信することに用いられる
   ことを特徴とする請求項６に記載の装置。
9. 前記フレーミング入力制御モジュールは、前記タイムスロット座標算出モジュールで生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、前記フレーミング入力制御モジュールによりタイムスライスで受信された受信側前段処理データと送信側ベースバンドデータとを合併させて、合併されたデータを、ＴＤＤ−ＬＴＥシステムにおけるベースバンドデータチップレートのＮ倍で整形フィルタモジュールに入力してフィルタリングすることに用いられる
   ことを特徴とする請求項８に記載の装置。
10. 前記デフレーミング出力制御モジュールは、前記タイムスロット座標算出モジュールで生成されたタイムスロット座標及びシステムにおける現在のタイムスロット構成情報に応じて、前記整形フィルタモジュールにより合併及びフィルタリングされたタイムスライスでの受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、合併及びフィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを解析して、フィルタリングされた受信側前段処理データ及び送信側ベースバンドデータを取得し、取得されたデータを対応するタイムスライスで送信することに用いられる
    ことを特徴とする請求項８に記載の装置。

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