JP2014518186A - 容器用ハンドル - Google Patents

Abstract

容器用の独立に形成されたハンドルは、環状部、延長部及びグリップ部を有する。環状部は独立容器の一部に嵌るように構成することができる。ハンドルの延長部は環状部に連結されて環状部から延び、グリップ部は延長部に連結される。実施形態においてグリップ部は、それぞれの対向する表面と表面の間に溝を有する、複数の相互に隔てられたフィンを有する。

Description

関連出願の説明

本出願は２０１１年９月１５日に出願された米国特許出願第１３/２３３８８１号への優先権を主張する。上記特許出願の明細書はその全体が本明細書に参照として含められる。米国特許出願第１３/２３３８８１号は２０１１年７月７日に出願された米国意匠特許出願第２９/３９６７８９号の一部継続であり、その出願日の恩典を主張する。上記意匠特許出願の明細書はその全体が本明細書に参照として含められる。

本発明は、容器用の独立に形成されたプラスチックハンドルを含む、容器用ハンドルに関する。

プラスチック容器は様々な製品のために商用に広く用いられている。これらの容器は製品の小出しを補助するためのハンドルを備えることが多い。多くの用途に対し、延伸ブロー成形によるように、ハンドルを容器と一体形成することができる。しかし、一体ハンドル構成では延伸ブロー成形プロセスが複雑になり得るし、いくつかの独立に形成されたハンドルは重く、及び／または快適ではないことがあり得る。

したがって、いくつかの用途に対し、容器に後付けするための独立形成ハンドルの提供が望ましいことがあり得る。従来の平つる形ハンドルの中には、取り付けられる容器が重い場合には特に、持ち心地が悪いものがあり得る。快適さは、使用者の掌内のさらに広い領域にわたり荷重を分散させる、より太いハンドルを提供することで高められ得ることがある。しかし、比較的太いハンドルの提供は、より多くの材料を必要とし、関連経費を高める。さらに、いくつかの用途に対しては段積みされた容器の間の利用できる隙間にハンドルを合わせ込む必要があり得るから、ハンドルの太さは制限され得る。

したがって、いくつかの用途に対し、容器に容易に嵌めることができ、持ち心地が良く、及び／または改善された特性または機能を提供する、独立形成ハンドルの提供が望ましいことであり得る。さらに、プラスチック製で軽量の、独立に形成され、取付けが可能なハンドルの提供も望ましいことであり得る。

容器用の独立形成ハンドルは、環状部、延長部及びグリップ部を有する。実施形態において、環状部は個々の容器の一部に嵌るように構成され、延長部は環状部に連結されて環状部から延び、グリップ部は延長部に連結される。実施形態において、グリップ部は、それぞれの対向する表面と表面の間に溝を有する、複数の相互に隔てられたフィンを有することができる。

本発明の実施形態を、例として、添付図面を参照して次に説明する。

図１はコンテナ用ハンドルの一実施形態の斜視図である。 図２は図１に示されるハンドルの実施形態の上面図である。 図３は図１に示されるハンドルの実施形態の底面図である。 図４は図１に示されるハンドルの実施形態の前面図である。 図５は図１に示されるハンドルの実施形態の背面図である。 図６は図１に示されるハンドルの実施形態の右側面図である。 図７は図１に示されるハンドルの実施形態の左側面図である。 図８は容器に嵌っているハンドルの一実施形態の斜視図である。 図９は容器に嵌っているハンドルの一実施形態の左側面図である。 図１０は容器に嵌っているハンドルの一実施形態の上面図である。

それらの例が本明細書に説明され、添付図面に示される、本発明の実施形態をここで詳細に参照する。本発明は実施形態とともに説明されるが、本発明をこれらの実施形態に限定するつもりはないことは理解されるであろう。逆に、本発明は、添付される特許請求の範囲に定められるような本発明の精神及び範囲内に含まれ得る、変形、改変及び等価形態を包含するとされる。

本開示の態様にしたがう容器用ハンドル１０の一実施形態が全体として図１に示される。容器は、コンテナとは独立に形成される一体品とすることができる。実施形態において、ハンドル１０はプラスチック材料からなることができ、射出成形プロセス及び圧縮成形プロセスを含む、様々な既知の手法を用いて形成することができる。限定ではなく、例として、ハンドル１０は高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）からなることができる。さらに、いくつかの実施形態において、ハンドル１０は、限定ではなく、ポリプロピレン（ＰＰ）のような、他のプラスチック材料からなることができる。

図１〜７に概略的に示されるように、ハンドル１０の一実施形態は、環状部２０及び延長部３０及びグリップ部４０を有することができる。環状部はリングのような形につくることができ、または概ねリングを形成することができる。実施形態において、環状部２０は、例えば容器の上部または首部分のような、容器の一部に嵌るように構成することができる。限定ではなく、容器１００に嵌合して示されるハンドル１０の一実施形態が図８，９及び１０に概略的に示される。

図２に概略的に示されるように、環状部２０は外周フレーム部５０及びフランジ部５２を有する。ボトルのような、独立容器の上部または首部分にかけて適合して嵌るように適合された、内径Ｄをもつフランジ部５２を提供することができる。限定ではなく、例として、内径Ｄは、共通２８ｍｍＰＣＯ（プラスチックキャップ限定）終端をもつボトルに嵌るために約１.０３０インチ（２.６１６ｃｍ）とすることができる。概略的に示されるように、一実施形態において、フランジ部５０は必要に応じて、複数の半径方向溝６２によって少なくとも部分的に分割された複数の半径方向セグメント６０を有することができる。そのような半径方向セグメントを含めることにより、容器の一部にわたり環状部２０を適合させるための可撓手段を可能にすることができる。さらに、図１及び２に概略的に示されるように、環状部２０はフランジ部５２のそれぞれの半径方向セグメントと連結された複数の支持構体６４を必要に応じて有することができる。図示される実施形態においては、フランジ部５２のそれぞれの半径方向セグメント６０と連結されている２つの支持構体６４が示される。しかし、本開示は図示される構成に限定されず、より多いかまたは少ない支持構体を（異なる寸法（長さ及び／または厚さ）を、また異なる形状も、有する支持構体も）所望に応じて用いることができる。

図２に概略的に示されるように、一実施形態において環状部２０の外周フレーム部５０は概ね円形とすることができる。さらに、図示される実施形態に示されるように、外周フレーム部５０は、実質的に線型または直線状とすることができる、１つ以上のセグメント（例えば外周ラジアルセグメント７０）を必要に応じて有することができる。実施形態にしたがえば、延長部３０のセグメントが外周フレーム部５０の一部に連結することができる。図示される実施形態においては、２本の図示される延長部３０のセグメントが環状部２０の対向する辺に設けられたセグメント７０に連結されて示されている。実施形態において、延長部３０は、図示されるように、互いに対して１８０°または約１８０°をなし、環状部の中心軸Ａに概ね合わせて、環状部２０に連結する。しかし、中心軸Ａからオフセットされた他の角度位置にある環状部２０の対向する辺に取付けを行い得ることに注意されたい。

図１に概略的に示されるように、グリップ部４０は相互に隔てられた複数枚の構体または「フィン」（例えばフィン８０）を有することができ、隣接するフィン８０の対向する表面と表面の間には溝８３が設けられている。グリップ部４０を構成する材料に数多くの断間を設けることにより、グリップ部４０は、把持に一層快適なハンドルと実質的に同様な全体（体積）寸法を有することができ、同時に、用いる材料をかなり少なくすることができる。さらに、隣接するフィン間の（フィン間の溝８２に関わる）距離及び（例えば、グリップ部を把持するときに一般に使用者の１本の指に触れるであろうフィンの数に対応する）フィンの密度は、使用者の指がフィン８０の間に挟まれないような、またグリップ部４０の把持が快適であるような、距離及び密度とすることができる。参考のため、爪下で測定した成人の指の幅（すなわち指幅）の平均はほぼ７/８インチ（２.２２２５ｃｍ）であることに注意されたい。限定ではなく、グリップ部の実施形態においては、使用者の中指及び薬指のそれぞれが普通は少なくとも４枚のフィン８０に接するであろう。しかし、いくつかの実施形態については、そのような指の１本による（指幅にかけての）接触は少なくとも８枚のフィンとなされ得るであろう。さらに、図２に概略的に示されるように、グリップ部は複数の湾曲グリップセグメント９０を有することができる。図示される実施形態においては４つの湾曲グリップセグメント９０が見られる。しかし、与えられた用途に対する所望に応じて、より多いかまたはより少ない湾曲セグメント９０を設けることができる。湾曲グリップセグメント９０は、使用者のため、ほぼ指の寸法に、または指の寸法の範囲に、構成することができる。グリップ部４０はグリップ部４０の長さに概ね沿って延び、複数枚のフィン８０がそこから延びる支持体のための構造を提供する。さらに、図１に概略的に示されるように、必要に応じて設けることができる（背骨部９２の一部とすることができる）、グリップ部４０の内周セグメント９４は無溝とすることができ、さらに、グリップ部４０が使用者の手に掴まれたときに、使用者の指上の接触点に対して概ね平坦または同面とすることができる。

本発明の特定の実施形態の上記説明は例示及び説明の目的のために提示されている。これらでは網羅的であること及び開示される精確な形態に本発明を限定することは目的とされておらず、上記教示に照らして様々な改変及び変形が可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実用的応用を説明し、よって当業者が本発明及び様々な実施形態を考えられる特定の用途に適するように様々に改変して利用することを可能にするために、選ばれ、説明されている。本発明の範囲は本明細書に添付される特許請求項及びそれらの等価形態によって定められるとされる。

１０ ハンドル
２０ 環状部
３０ 延長部
４０ グリップ部
５０ 外周フレーム部
５２ フランジ部
６０ 半径方向セグメント
６２ 半径方向溝
６４ 支持構体
７０ 外周ラジアルセグメント
８０ フィン
８２ フィン間溝
９０ 湾曲グリップセグメント
９２ 背骨部
９４ 内周セグメント
１００ 容器

Claims (19)

1. 容器用の独立に形成されたハンドルにおいて、前記ハンドルが、
   前記容器の一部に嵌るように構成された環状部、
   前記環状部に連結されて前記環状部から延びる延長部、
   及び
   前記延長部に連結されたグリップ部であって、それぞれの対向する表面と表面の間に溝を有する、複数の相互に隔てられたフィンを有するグリップ部、
   を備えることを特徴とするハンドル。
2. 前記ハンドルがプラスチックからなることを特徴とする請求項１に記載のハンドル。
3. 前記ハンドルが高密度ポリエチレン及びポリプロピレンの内の一方からなることを特徴とする請求項１に記載のハンドル。
4. 前記複数の相互に隔てられたフィンが前記環状部の側に内向きに突き出すことを特徴とする請求項１に記載のハンドル。
5. 前記複数の相互に隔てられたフィンの内の少なくともいくつかが１つ以上の湾曲グリップセグメントに設けられることを特徴とする請求項１に記載のハンドル。
6. 前記湾曲グリップセグメントが使用者の指の寸法にほぼ合わせて構成されることを特徴とする請求項５に記載のハンドル。
7. 前記環状部が外周フレーム部及びフランジ部を含むことを特徴とする請求項１に記載のハンドル。
8. 前記フランジ部が、容器の上部または首部分にかけて適合して嵌るように適合された、内径を有することを特徴とする請求項７に記載のハンドル。
9. 前記フランジ部が、半径方向溝によって少なくとも部分的に分離された、複数の半径方向セグメントを含むことを特徴とする請求項７に記載のハンドル。
10. 前記環状部が、前記フランジ部と連結して形成された複数の支持構体を含むことを特徴とする請求項７に記載のハンドル。
11. 前記外周フレーム部が円形であるかまたは実質的に円形であることを特徴とする請求項７に記載のハンドル。
12. 前記外周フレーム部が実質的に線型または直線状の外周ラジアルセグメントを含むことを特徴とする請求項７に記載のハンドル。
13. 前記外周フレーム部が２つの前記外周ラジアルセグメントを有し、そのようなセグメントが互いに対して１８０°または約１８０°をなして設けられることを特徴とする請求項１２に記載のハンドル。
14. 前記延長部が、実質的に線型または直線状の、前記外周フレーム部の前記外周ラジアルセグメントに連結することを特徴とする請求項１２に記載のハンドル。
15. 前記グリップ部にわたって設けられた前記相互に隔てられたフィンの内の少なくとも４枚が使用者の指幅内に設けられることを特徴とする請求項１に記載のハンドル。
16. 前記複数の相互に隔てられたフィンが、前記グリップ部にわたって設けられた前記相互に隔てられたフィンの内の少なくとも８枚が使用者の指幅内に設けられるように、隔てられるように構成されることを特徴とする請求項１に記載のハンドル。
17. 前記グリップ部が背骨部を含むことを特徴とする請求項１に記載のハンドル。
18. 前記背骨部が前記グリップ部の長さに概ね沿って延びることを特徴とする請求項１７に記載のハンドル。
19. 前記背骨部が概ね平坦であるかまたは平滑である内周セグメントを含むことを特徴とする請求項１７に記載のハンドル。

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