JP2014516941A - Pim阻害剤としての二環式ピリダジン化合物 - Google Patents

Pim阻害剤としての二環式ピリダジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、式IおよびI’の二環式化合物、ならびにそれらの塩に関する。一部の実施形態では、本発明は、Pim−1および/もしくはPim−2および/もしくはPim−3タンパク質キナーゼ活性または酵素機能の阻害剤または調節剤に関する。またさらなる実施形態では、本発明は、本明細書において開示される化合物を含む薬学的組成物、ならびにPimキナーゼ関連状態および疾患、好ましくは癌の予防および治療におけるそれらの使用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、Pim阻害剤である、ある特定の二環式ピリダジン、例えば、トリアゾール−ピリダジン化合物およびイミダゾ−ピリダジン化合物、そのような化合物を含有する薬学的組成物、ならびにそのような化合物を調製するためのプロセスに関する。また、癌等のPimの阻害によって治療可能な障害または疾患を治療する方法も、本明細書に提供される。
血液学的悪性疾患および固形癌の発病ならびに療法におけるPimセリン/トレオニンキナーゼの役割は、医学界の関心を集めている。Pimタンパク質は、構成的に活性であって、多くは血液起源であるヒトの癌の亜集合において過剰発現する。Pimキナーゼはまた、Pimタンパク質が過剰発現または変異する、DLBCL、MM、およびAML等の血液学的悪性疾患において、形質転換および薬物耐性の側面を制御する。Pim−1またはPim−2の異常発現は、リンパ腫および前立腺癌のマウスモデルにおいて、腫瘍成長を助長する。Pim−1レベルの上昇は、DLBCLおよびマントル細胞リンパ腫における予後不良と相関する。Pimは、一部の固形腫瘍(前立腺癌および頭頸部癌)に関与する。Pim−1およびPim−2のレベル上昇が、主に血液学的悪性疾患および前立腺癌において認められたのに対して、Pim−3発現の増加は、異なる固形腫瘍において観察された。Pimキナーゼは、構成的に活性であり、その活性は、いくつかの細胞周期制御因子およびアポトーシスメディエーターを含む、増加している共通およびアイソフォーム特異的基質を調節することにより、生体外および生体内での腫瘍細胞の成長および生存を支持する。Pim−1はPim−2と異なり、ケモカイン受容体表面発現を制御することによって、正常および悪性造血細胞のホーミングおよび移動を媒介する。RNA干渉または優性阻害作用変異体によるノックダウン実験は、Pimキナーゼが、形質転換した表現型の維持のために重要であり、したがって潜在的治療標的であることを示唆した。
腫瘍の成長を阻害し、癌を治療し、細胞周期停止を調節し、および/またはPim−1、Pim−2、もしくはPim−3等の分子を阻害する化合物と、そのような化合物を含有する医薬製剤および薬剤の必要性が存在する。
本発明は、Pim媒介疾患、例えば癌等の疾患の治療に有用な新しい種類の二環式ピリダジン、例えば、トリアゾール−ピリダジン化合物およびイミダゾ−ピリダジン化合物を含む。したがって、本発明はまた、本化合物を含む薬学的組成物と、本発明の化合物および組成物を使用して、血液学的悪性疾患および固形腫瘍、例えば、前立腺癌および頭頸部癌の治療等、Pim媒介疾患および他の病気の治療のための方法と、本発明の化合物の調製に有用な中間体およびプロセスを含む。
本発明の化合物は、以下の一般構造:
Figure 2014516941
(式中、X、R、R、およびRは、下記で定義する)で表される化合物、およびその薬学的に許容可能な塩である。
前述の内容は、本発明のある特定の態様を要約するものにすぎず、本発明を多少なりとも限定するものではなく、またそのように解釈されるべきではない。本明細書で引用される全ての特許、特許出願、および他の刊行物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明の一態様は、式1の一般構造を有する化合物であって、
Figure 2014516941
式中、
Rは、ハロ、アルキル、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換された5員ヘテロシクリル、または場合により置換された6員ヘテロシクリルであり、
は、場合により置換された5員窒素含有へテロアリール、または場合により置換された6員窒素含有へテロアリールであり、
は、H、フルオロ、C1−2アルキル、またはC1−2アルコキシである、
化合物、およびその薬学的に許容可能な塩に関し、
但し、RがHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは非置換3−ピリジルではないことを条件とし、
さらに、RがHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは、5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾリルではないことを条件とし、さらに、RがHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは4−クロロ−3−ピリジルではないことを条件とする。
別の実施形態では、RはHである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換されたピリジル、場合により置換されたピリミジニル、場合により置換されたピリダジニル、場合により置換されたピロリル、場合により置換されたイソオキサゾリル、または場合により置換されたイソチアゾリルである。
別の実施形態では、Rは、置換3−ピリジル、置換5−ピリミジニル、置換3−ピリダジニル、置換3−ピロリル、置換4−イソオキサゾリル、または置換イソチアゾール−4−イルである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノで置換されている。
別の実施形態では、Rは、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、場合により置換された5員飽和もしくは部分不飽和ヘテロシクリル、または場合により置換された飽和もしくは部分不飽和6員ヘテロシクリルである。
別の実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ピラン、5,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロピラン、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、またはイミダゾリジニルであり、任意の環が、場合により、メチルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で置換されている。
別の実施形態では、Rは、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員ヘテロアリール、または場合により置換された6員ヘテロアリールである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたチアゾリル、場合により置換されたピラゾリル、場合により置換されたピラジニル、場合により置換されたピリダジニル、場合により置換されたピリミジニル、または場合により置換されたピリジルである。
別の実施形態では、Rは、チアゾール−2−イル、2−フルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2−フルオロ−3−ピリジル、2−クロロ−3−ピリジル、2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェニル、またはクロロである。
別の実施形態では、Rは、ピリド−3−イル、ピリミジン−3−イル、またはイソチアゾール−4−イルであり、Rは、アミノ、ジアルキルアミノ、置換または非置換の5員窒素含有ヘテロシクリル、置換または非置換の6員窒素含有ヘテロシクリル、6員窒素含有ヘテロシクリルオキシ、6員窒素含有ヘテロシクリルアミノ、5員窒素含有ヘテロシクリルアミノ、または6員窒素含有ヘテロシクリルアミノで置換されており、この置換5員窒素含有ヘテロシクリルまたは置換6員窒素含有ヘテロシクリルは、アミノ、オキソ、メチル、およびフルオロから選択される1つ以上の置換基で置換されている。
本発明の別の態様は、式2の一般構造を有する化合物であって、
Figure 2014516941
式中、
Rは、ハロ、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員ヘテロアリール、または場合により置換された6員ヘテロアリールであり、
は、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである、
化合物、およびその薬学的に許容可能な塩に関する。
別の実施形態では、Rは、ハロ、ニトロ、アルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、フェニルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、ベンジルアミノカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、シアノ、アミノ、アルキル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、シクロアルキル、ハロアルキル、オキソ、シクロアルキルアミノ、またはヘテロシクリルで置換されている。
別の実施形態では、Rは、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−ニトロフェニル、2−フルオロ−5−イソプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−フェニルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−3−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジメチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ベンジルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−tert−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−プロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−エチルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−6−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−シクロヘキシルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−5−メトキシフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−メトキシフェニル、3、5−ジメトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、2−シアノフェニル、3−アミノフェニル、3−アミノ−2−メチルフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、2−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、4−メチルスルホニルフェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−アミノ−4−モルホリノフェニル、3−アミノ−6−トリフルオロメトキシフェニル、
2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ヒドロキシ−3−ピリジル、2−アミノ−4−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−2−ピリジル、2−シクロプロピル−6−ピリジル、4−シクロプロピル−2−ピリジル、2−フルオロ−5−メトキシ−4−ピリジル、5−フルオロ−2−メトキシ−4−ピリジル、3−クロロ−6−フルオロ−5−ピリジル、2−メトキシ−6−ピリジル、2−メトキシ−4−ピリジル、3−メトキシ−5−ピリジル、2,3−ジメトキシ−5−ピリジル、3−イソプロポキシ−5−ピリジル、2−イソプロポキシ−4−ピリジル、2−イソプロポキシ−6−ピリジル、2−イソプロポキシ−5−クロロ−6−ピリジル、2−エトキシ−6−ピリジル、2−フルオロ−6−ピリジル、3−フルオロ−2−ピリジル、3−フルオロ−5−ピリジル、3−メチル−2−ピリジル、2−トリフルオロメチル−6−ピリジル、3−クロロ−2−ピリジル、2−tert−ブチルアミノカルボニル−6−ピリジル、4−シクロプロピルアミノカルボニル−2−ピリジル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−5−ピリジル、3−クロロ−6−オキソ−ピリド−4−イル、4−イソプロピル−2−ピリミジニル、ピリミジン−5−イル、2−アミノ−ピリミジン−5−イル、2−ヒドロキシピリミジン−4−イル、2−メトキシピリミジン−4−イル、2,4−ジメトキシ−ピリミジン−6−イル、2−シクロプロピルピリミジン−6−イル、2−(4−モルホリニル)−ピリミジン−4−イル、2−アミノ−4−シクロペンチルアミノ−ピリミジン−5−イル、4−シクロプロピルピリミジン−2−イル、4−オキソ−ピリミジン−5−イル、2−メトキシ−ピリミジン−4−イル、2−イソプロポキシピリミジン−4−イル、3−ピラジニル、2−シクロプロピル−6−ピラジニル、2−シクロプロピルアミノ−6−ピラジニル、2−イソプロポキシ−6−ピラジニル、3−ピリダジニル、4−アミノ−ピリダジン−6−イル、1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、チアゾール−2−イル、2−(2−メチルピペリジン−1−イル)チアゾール−4−イル、または2−(ピロリジン−1−イル)チアゾール−4−イルである。
別の実施形態では、Rは、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、または2−(イソプロポキシ)−ピラジン−6−イルである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換された5〜6員窒素含有ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員窒素含有ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである。
別の実施形態では、Rは、ジメチルアミノ、3−アミノフェニル、2−オキソ−(1,2−ジヒドロピリド−5−イル)、2−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノシクロヘキシル、3−ヒドロキシピペリジン−1−イル、3−アミノ−ピペリジン−1−イル、ピペラジニル、3−アミノ−ピロリジニル、3−アゼチジニルオキシ、3−ピペリジニルオキシ、3,4−ジヒドロキシ−ピペリジン−1−イル、または3−アミノ−4−ヒドロキシ−5−メチルピペリジン−1−イルである。
式1の中で特に興味深い特定の化合物の群は、以下の化合物およびその薬学的に許容可能な塩からなる:
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)−2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
2−(2−クロロフェニル)−N−(4−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−クロロ−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−フルオロ−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−(3−アゼチジニルオキシ)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
2−(2−クロロフェニル)−N−(4−((3R)−3−ピペリジニルオキシ)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
2−(2−クロロフェニル)−N−(4−((3S)−3−ピペリジニルオキシ)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
(3R)−1−(3−((2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジノール;
(3R)−1−(3−((2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジノール;
(3S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジノール;
(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−4−ピペリジノール;
(3R,4R,5S)−3−アミノ−5−メチル−1−(3−((2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−4−ピペリジノール;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−4−ピペリジノール;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−クロロイミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
(3S,4S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3,4−ピペリジンジオール;
(3R,4R)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3,4−ピペリジンジオール;
−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−N,N−ジメチル−3,4−ピリジンジアミン;
N−(4−(3−アミノフェニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
3’−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−3,4’−ビピリジン−6(1H)−オン;
N3’−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−3,4’−ビピリジン−3’,5−ジアミン;
N3’−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−4,4’−ビピリジン−2,3’−ジアミン;
N−(5−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−4−イソチアゾリル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;および
N−(4−((1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン。
本発明の別の態様は、式1’の一般構造を有する化合物であって、
Figure 2014516941
式中、
Xは、NまたはCHであり、
Rは、H、ハロ、アルキル、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換された5員ヘテロシクリル、または場合により置換された6員ヘテロシクリルであり、
は、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員窒素含有へテロアリール、または場合により置換された6員窒素含有へテロアリールであり、
は、Hである、
化合物、およびその薬学的に許容可能な塩であり、
但し、XがCHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは非置換3−ピリジルではないことを条件とし、
さらに、XがCHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾリルではないことを条件とし、さらに、XがCHである場合、RはHではないことを条件とし、さらに、XがNであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは4−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニルではないことを条件とし、さらに、Rは置換4−ピリジニルではないことを条件とし、さらに、XがCHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは4−クロロ−3−ピリジルではないことを条件とする。
別の実施形態では、Rは、場合により置換されたフェニルである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換されたピリジル、場合により置換されたピリミジニル、場合により置換されたピリダジニル、場合により置換されたピロリル、場合により置換されたイソオキサゾリル、または場合により置換されたイソチアゾリルである。
別の実施形態では、Rは、置換3−ピリジル、置換5−ピリミジニル、置換3−ピリダジニル、置換3−ピロリル、置換4−イソオキサゾリル、または置換イソチアゾール−4−イルである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリルオキシ、5〜6員窒素含有ヘテロシクリルアミノ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたシクロアルケニル、場合により置換されたアリール、N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノ、N−アルコキシアルキルアミノ、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノで置換されている。
別の実施形態では、Rは、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、場合により置換された5員飽和もしくは部分不飽和ヘテロシクリル、または場合により置換された飽和もしくは部分不飽和6員ヘテロシクリルである。
別の実施形態では、Rは、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ピラン、5,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロピラン、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、またはイミダゾリジニルであり、任意の環が、場合により、メチルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で置換されている。
別の実施形態では、Rは、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員ヘテロアリール、または場合により置換された6員ヘテロアリールである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたチアゾリル、場合により置換されたピラゾリル、場合により置換されたピラジニル、場合により置換されたピリダジニル、場合により置換されたピリミジニル、または場合により置換されたピリジルである。
別の実施形態では、Rは、チアゾール−2−イル、2−フルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2−フルオロ−3−ピリジル、2−クロロ−3−ピリジル、2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェニル、またはクロロである。
別の実施形態では、Rは、ピリド−3−イル、ピリミジン−3−イル、またはイソチアゾール−4−イルであり、Rは、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4)アルキルアミノ、N−C1−4アルコキシ−C1−4アルキル−N−C1−4アルキルアミノ、N−C1−4アルコキシ−C1−4アルキルアミノ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたシクロアルケニル、場合により置換されたアリール、置換または非置換の5員窒素含有ヘテロシクリル、置換または非置換の6員窒素含有ヘテロシクリル、4〜6員窒素含有ヘテロシクリルオキシ、5員窒素含有ヘテロシクリルアミノ、または6員窒素含有ヘテロシクリルアミノで置換されており、この置換5員窒素含有ヘテロシクリルまたは置換6員窒素含有ヘテロシクリルは、アミノ、オキソ、メチル、およびフルオロから選択される1つ以上の置換基で置換されている。
別の実施形態では、XはCHである。
別の実施形態では、XはNである。
本発明の別の態様は、式2’の一般構造を有する化合物であって、
Figure 2014516941
式中、
Rは、ハロ、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員ヘテロアリール、または場合により置換された6員ヘテロアリールであり、
は、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである、
化合物、およびその薬学的に許容可能な塩に関する。
別の実施形態では、Rは、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−ニトロフェニル、2−フルオロ−5−イソプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−フェニルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−3−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジメチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ベンジルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−tert−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−プロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−エチルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−6−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−シクロヘキシルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−5−メトキシフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−メトキシフェニル、3、5−ジメトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、2−シアノフェニル、3−アミノフェニル、3−アミノ−2−メチルフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、2−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、4−メチルスルホニルフェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−アミノ−4−モルホリノフェニル、3−アミノ−6−トリフルオロメトキシフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ヒドロキシ−3−ピリジル、2−アミノ−4−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−2−ピリジル、2−シクロプロピル−6−ピリジル、4−シクロプロピル−2−ピリジル、2−フルオロ−5−メトキシ−4−ピリジル、5−フルオロ−2−メトキシ−4−ピリジル、3−クロロ−6−フルオロ−5−ピリジル、2−メトキシ−6−ピリジル、2−メトキシ−4−ピリジル、3−メトキシ−5−ピリジル、2,3−ジメトキシ−5−ピリジル、3−イソプロポキシ−5−ピリジル、2−イソプロポキシ−4−ピリジル、2−イソプロポキシ−6−ピリジル、2−イソプロポキシ−5−クロロ−6−ピリジル、2−エトキシ−6−ピリジル、2−フルオロ−6−ピリジル、3−フルオロ−2−ピリジル、3−フルオロ−5−ピリジル、3−メチル−2−ピリジル、2−トリフルオロメチル−6−ピリジル、3−クロロ−2−ピリジル、2−tert−ブチルアミノカルボニル−6−ピリジル、4−シクロプロピルアミノカルボニル−2−ピリジル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−5−ピリジル、3−クロロ−6−オキソ−ピリド−4−イル、4−イソプロピル−2−ピリミジニル、ピリミジン−5−イル、2−アミノ−ピリミジン−5−イル、2−ヒドロキシピリミジン−4−イル、2−メトキシピリミジン−4−イル、2,4−ジメトキシ−ピリミジン−6−イル、2−シクロプロピルピリミジン−6−イル、2−(4−モルホリニル)−ピリミジン−4−イル、2−アミノ−4−シクロペンチルアミノ−ピリミジン−5−イル、4−シクロプロピルピリミジン−2−イル、4−オキソ−ピリミジン−5−イル、2−メトキシ−ピリミジン−4−イル、2−イソプロポキシピリミジン−4−イル、3−ピラジニル、2−シクロプロピル−6−ピラジニル、2−シクロプロピルアミノ−6−ピラジニル、2−イソプロポキシ−6−ピラジニル、3−ピリダジニル、4−アミノ−ピリダジン−6−イル、1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、チアゾール−2−イル、2−(2−メチルピペリジン−1−イル)チアゾール−4−イル、または2−(ピロリジン−1−イル)チアゾール−4−イルである。
別の実施形態では、Rは、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−フルオロピリジン−2−イル、または2−(イソプロポキシ)−ピラジン−6−イルである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換された5〜6員窒素含有ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員窒素含有ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたシクロアルケニル、場合により置換されたアリール、アミノ、N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである。
別の実施形態では、Rは、ジメチルアミノ、N−(2−メトキシプロピル)−N−メチルアミノ、N−(2−メチルプロピル)−N−メチルアミノ、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、3−アミノフェニル、2−オキソ−(1,2−ジヒドロピリド−5−イル)、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、2−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノシクロヘキセン−1−イル、3−アミノシクロヘキシル、3−アゼチジニルオキシ、3−ピペリジニルオキシ、3−アミノ−ピロリジニル、1−ピペリジニル、3−ヒドロキシピペリジン−1−イル、3−アミノ−ピペリジン−1−イル、3−メチルアミノ−ピペリジン−1−イル、3,4−ジヒドロキシ−ピペリジン−1−イル、3−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−3−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−トリフルオロメチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−6−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−イル、3−アミノ−4−ヒドロキシ−5−メチルピペリジン−1−イル、ピペラジニル、3−メチルピペラジン−1−イル、または2,5−ジメチルピペラジン−1−イルである。
本発明の別の態様は、式3’の一般構造を有する化合物であって、
Figure 2014516941
式中、
Rは、H、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員ヘテロアリール、または場合により置換された6員ヘテロアリールであり、
は、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである、
化合物、およびその薬学的に許容可能な塩に関する。
別の実施形態では、Rは、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−ニトロフェニル、2−フルオロ−5−イソプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−フェニルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−3−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジメチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ベンジルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−tert−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−プロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−エチルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−6−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−シクロヘキシルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−5−メトキシフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−メトキシフェニル、3、5−ジメトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、2−シアノフェニル、3−アミノフェニル、3−アミノ−2−メチルフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、2−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、4−メチルスルホニルフェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−アミノ−4−モルホリノフェニル、3−アミノ−6−トリフルオロメトキシフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ヒドロキシ−3−ピリジル、2−アミノ−4−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−2−ピリジル、2−シクロプロピル−6−ピリジル、4−シクロプロピル−2−ピリジル、2−フルオロ−5−メトキシ−4−ピリジル、5−フルオロ−2−メトキシ−4−ピリジル、3−クロロ−6−フルオロ−5−ピリジル、2−メトキシ−6−ピリジル、2−メトキシ−4−ピリジル、3−メトキシ−5−ピリジル、2,3−ジメトキシ−5−ピリジル、3−イソプロポキシ−5−ピリジル、2−イソプロポキシ−4−ピリジル、2−イソプロポキシ−6−ピリジル、2−イソプロポキシ−5−クロロ−6−ピリジル、2−エトキシ−6−ピリジル、2−フルオロ−6−ピリジル、3−フルオロ−2−ピリジル、3−フルオロ−5−ピリジル、3−メチル−2−ピリジル、2−トリフルオロメチル−6−ピリジル、3−クロロ−2−ピリジル、2−tert−ブチルアミノカルボニル−6−ピリジル、4−シクロプロピルアミノカルボニル−2−ピリジル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−5−ピリジル、3−クロロ−6−オキソ−ピリド−4−イル、4−イソプロピル−2−ピリミジニル、ピリミジン−5−イル、2−アミノ−ピリミジン−5−イル、2−ヒドロキシピリミジン−4−イル、2−メトキシピリミジン−4−イル、2,4−ジメトキシ−ピリミジン−6−イル、2−シクロプロピルピリミジン−6−イル、2−(4−モルホリニル)−ピリミジン−4−イル、2−アミノ−4−シクロペンチルアミノ−ピリミジン−5−イル、4−シクロプロピルピリミジン−2−イル、4−オキソ−ピリミジン−5−イル、2−メトキシ−ピリミジン−4−イル、2−イソプロポキシピリミジン−4−イル、3−ピラジニル、2−シクロプロピル−6−ピラジニル、2−シクロプロピルアミノ−6−ピラジニル、2−イソプロポキシ−6−ピラジニル、3−ピリダジニル、4−アミノ−ピリダジン−6−イル、1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、チアゾール−2−イル、2−(2−メチルピペリジン−1−イル)チアゾール−4−イル、または2−(ピロリジン−1−イル)チアゾール−4−イルである。
別の実施形態では、Rは、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−フルオロピリジン−2−イル、または2−(イソプロポキシ)−ピラジン−6−イルである。
別の実施形態では、Rは、場合により置換された5〜6員窒素含有ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員窒素含有ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたシクロアルケニル、場合により置換されたアリール、アミノ、N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである。
別の実施形態では、Rは、ジメチルアミノ、N−(2−メトキシプロピル)−N−メチルアミノ、N−(2−メチルプロピル)−N−メチルアミノ、5−メチルイソオキサゾール−4−イル、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、3−アミノフェニル、2−オキソ−(1,2−ジヒドロピリド−5−イル)、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、2−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノシクロヘキセン−1−イル、3−アミノシクロヘキシル、3−アゼチジニルオキシ、3−ピペリジニルオキシ、3−アミノ−ピロリジニル、1−ピペリジニル、3−ヒドロキシピペリジン−1−イル、3−アミノ−ピペリジン−1−イル、3−メチルアミノ−ピペリジン−1−イル、3,4−ジヒドロキシ−ピペリジン−1−イル、3−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−3−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−トリフルオロメチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−6−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−イル、3−アミノ−4−ヒドロキシ−5−メチルピペリジン−1−イル、ピペラジニル、3−メチルピペラジン−1−イル、または2,5−ジメチルピペラジン−1−イルである。
式1’の中で特に興味深い特定の化合物の群は、以下の化合物およびその薬学的に許容可能な塩からなる:
(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−4−オール;
(3R,4R,5S)−3−アミノ−5−メチル−1−(3−((2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−4−ピペリジノール;
(3R,4S,5R)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−4−ピペリジノール;
N−(4−((トランス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1);
rac−N−(4−((シス)−3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−4−オール;
3−(7−((4−((3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)アミノ)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−2−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド;
3−(7−((4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)アミノ)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−2−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド;
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(ジアステレオマー2);
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(ジアステレオマー3);
N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1);
N−(4−((シス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2);
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1);
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1);
(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−クロロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S,5R)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((トランス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2);
N−(4−((2R,3S)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S,5S)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;および
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミン。
本発明の別の態様は、上記の実施形態のいずれかによる化合物と、薬学的に許容可能な希釈剤または担体とを含む薬学的組成物に関する。
本発明の別の態様は、上記の実施形態のいずれかによる化合物の薬剤としての使用に関する。
本発明の別の態様は、癌治療用の薬剤の製造における、上記の実施形態のいずれかによる化合物の使用に関する。
本発明の化合物は、概して、複数の不斉中心を有してもよく、典型的には、ラセミ混合物の形態で示される。本発明は、ラセミ混合物、部分的ラセミ混合物、ならびに個別のエナンチオマーおよびジアステレオマーを包含することを意図する。
本発明は、1つ以上の原子が、同じ原子番号を有するが、自然界で優勢である原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子に置き換えられた、全ての薬学的に許容可能な同位体標識された本発明の化合物を含む。
本発明の化合物への組み込みに好適な同位体の例としては、HおよびH等の水素の同位体、11C、13C、および14C等の炭素の同位体、38Cl等の塩素の同位体、18F等のフッ素の同位体、123Iおよび125I等のヨウ素の同位体、13Nおよび15N等の窒素の同位体、15O、17O、および18O等の酸素の同位体、32P等のリンの同位体、ならびに35S等の硫黄の同位体が挙げられるが、それらに限定されない。
ある特定の同位体標識された本発明の化合物、例えば、放射性同位体を組み込んだ化合物は、薬物および/または基質組織分布研究において有用である。放射性同位体であるトリチウム、すなわち、H、および炭素−14、すなわち、14Cは、組み込みが容易であり、便利な検出手段であることを考慮すると、この目的に特に有用である。
重水素、すなわちH等のより重い同位体での置換は、より高い代謝安定性に起因する特定の治療上の利点、例えば、生体内半減期の増加または必要投与量の減少をもたらすことができ、したがって状況によっては好ましい場合がある。
11C、18F、15O、および13N等の陽電子放出同位体での置換は、基質の受容体占有率を試験するための陽電子放出断層撮影(PET)研究において有用であり得る。
同位体標識された本発明の化合物は、概して、当業者に既知の従来の技法によって、または以前使用されていた非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を用いる、添付の実施例および調製に記載するプロセスと類似するプロセスによって、調製することができる。
本発明による薬学的に許容可能な溶媒和物としては、結晶化溶媒が同位体で置換されていてもよい溶媒和物、例えば、DO、d−アセトン、d−DMSOが挙げられる。
本発明の具体的な実施形態は、下記の実施例で例示される化合物、ならびにそれらの薬学的に許容可能な塩、複合体、溶媒和物、多形体、立体異性体、代謝物、プロドラッグ、およびそれらの他の誘導体を含む。特に指示がない限り、次の定義が、本明細書および特許請求の範囲に示される用語に適用される。
用語「H」は、単一水素原子を示す。このラジカルは、例えば酸素原子と結合して、ヒドロキシルラジカルを形成することができる。
用語「アルキル」は、単独で、または「ハロアルキル」および「アルキルアミノ」等の他の用語内で使用される場合、1個から約12個の炭素原子を有する、直鎖または分岐ラジカルを包含する。より好ましいアルキルラジカルは、1個から約6個の炭素原子を有する「低級アルキル」ラジカルである。そのようなラジカルの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ヘキシル等が挙げられる。さらに好ましいものは、1個または2個の炭素原子を有する低級アルキルラジカルである。用語「アルキレニル」は、メチレニルおよびエチレニル等の架橋二価アルキルラジカルを包含する。
用語「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子等のハロゲンを意味する。
用語「ハロアルキル」は、アルキル炭素原子のうちの任意の1つ以上が、上記に定義するハロで置換されたラジカルを包含する。具体的には、モノハロアルキルラジカル、ジハロアルキルラジカル、およびペルハロアルキルを含むポリハロアルキルラジカルが包含される。モノハロアルキルラジカルは、ラジカル中に、例えば、ヨード、ブロモ、クロロ、またはフルオロ原子のいずれかを有し得る。ジハロアルキルラジカルおよびポリハロアルキルラジカルは、同じハロ原子または異なるハロラジカルの組み合わせを2つ以上有し得る。「低級ハロアルキル」は、1〜6個の炭素原子を有するラジカルを包含する。さらに好ましいものは、1個から3個の炭素原子を有する低級ハロアルキルラジカルである。ハロアルキルラジカルの例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチル、およびジクロロプロピルが挙げられる。「ペルフルオロアルキル」は、全ての水素原子がフルオロ原子で置換されたアルキルラジカルを意味する。例として、トリフルオロメチルおよびペンタフルオロエチルが挙げられる。
用語「アルコキシ」は、それぞれ、1個から約10個の炭素原子のアルキル部分を有する、直鎖または分岐オキシ含有ラジカルを包含する。より好ましいアルコキシラジカルは、1個から6個の炭素原子を有する「低級アルコキシ」ラジカルである。そのようなラジカルの例としは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、およびtert−ブトキシが挙げられる。さらに好ましいものは、1個から3個の炭素原子を有する低級アルコキシラジカルである。アルコキシラジカルは、「ハロアルコキシ」ラジカルをもたらすために、フルオロ、クロロ、またはブロモ等の1つ以上のハロ原子でさらに置換されてもよい。さらに好ましいものは、1個から3個の炭素原子を有する低級ハロアルコキシラジカルである。そのようなラジカルの例としては、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシ、およびフルオロプロポキシが挙げられる。
用語「アリール」は、単独または組み合わせで、1個のまたは2個の環を含有する炭素環芳香族系を意味し、そのような環は、融合の形で一緒に結合されていてもよい。用語「アリール」は、フェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチル、およびインダニル等の芳香族ラジカルを包含する。より好ましいアリールはフェニルである。前記「アリール」基は、低級アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、アルコキシ、および低級アルキルアミノ等の1個から3個の置換基を有し得る。−O−CH−O−で置換されたフェニルは、アリールベンゾジオキソリル置換基を形成する。
用語「ヘテロシクリル」は、飽和、部分飽和、および不飽和ヘテロ原子含有環状ラジカルを包含し、このヘテロ原子は、窒素、硫黄、および酸素から選択することができる。これには−O−O−、−O−S−、または−S−S−部分を含有する環は含まれない。前記「ヘテロシクリル」基は、ヒドロキシル、Boc、ハロ、ハロアルキル、シアノ、低級アルキル、低級アラルキル、オキソ、低級アルコキシ、アミノ、および低級アルキルアミノ等の1個から3個の置換基を有し得る。
飽和複素環ラジカルの例としては、1個から4個の窒素原子を含有する飽和3〜6員複素単環式基(例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピペラジニル)、1個から2個の酸素原子および1個から3個の窒素原子を含有する飽和3〜6員複素単環基(例えば、モルホリニル)、1個から2個の硫黄原子および1個から3個の窒素原子を含有する飽和3〜6員複素単環基(例えば、チアゾリジニル)が挙げられる。部分飽和ヘテロシクリルラジカルの例としては、ジヒドロチエニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリル、およびジヒドロチアゾリルが挙げられる。
「ヘテロアリール」ラジカルとも称される不飽和複素環ラジカルの例としては、1個から4個の窒素原子を含有する、不飽和5〜6員単環基、例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル)、酸素原子を含有する不飽和5〜6員複素単環基、例えば、ピラニル、2−フリル、3−フリル等、硫黄原子を含有する不飽和5〜6員複素単環基、例えば、2−チエニル、3−チエニル等、1個から2個の酸素原子および1個から3個の窒素原子を含有する不飽和5〜6員複素単環基、例えば、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル)、1個から2個の硫黄原子および1個から3個の窒素原子を含有する、不飽和5〜6員複素単環基、例えば、チアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル)が挙げられる。
この用語は、複素環ラジカルがアリールラジカルと融合/縮合されたラジカル:1個から5個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基、例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル(例えば、テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル);1個から2個の酸素原子および1個から3個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基(例えば、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル);1個から2個の硫黄原子および1個から3個の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基(例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル);ならびに1個から2個の酸素原子または硫黄原子を含有する飽和、部分不飽和、および不飽和縮合複素環基(例えば、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル、およびジヒドロベンゾフリル)を包含する。好ましい複素環ラジカルとしては、5〜10員の融合または非融合ラジカルが挙げられる。ヘテロアリールラジカルのより好ましい例としては、キノリル、イソキノリル、イミダゾリル、ピリジル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、フリル、およびピラジニルが挙げられる。他の好ましいヘテロアリールラジカルは、硫黄、窒素、および酸素から選択される、1個または2個のヘテロ原子を含有し、チエニル、フリル、ピロリル、インダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピペリジニル、およびピラジニルから選択される、5員または6員ヘテロアリールである。
非窒素含有ヘテロアリールの特定の例としては、ピラニル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル等が挙げられる。
部分飽和および飽和ヘテロシクリルの特定の例としては、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、ジヒドロチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフリル、イソクロマニル、クロマニル、1,2−ジヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリル、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−3−アザ−フルオレニル、5,6,7−トリヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]イソキノリル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,4]ジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1H−1λ’−ベンゾ[d]イソチアゾール−6−イル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリル、およびジヒドロチアゾリル等が挙げられる。
「複素環」は、少なくとも1個の炭素原子と、N、O、およびSから選択される少なくとも1個の他の原子とを含む環を意味する。特許請求の範囲において見出され得る複素環の例としては、以下のものを含むが、これらに限定されない:
Figure 2014516941
用語「カルボキシ」または「カルボキシル」は、単独で使用されるか、または「カルボキシアルキル」のように他の用語と共に使用されるかにかかわらず、−COHを示す。
用語「カルボニル」は、単独で使用されるか、または「アミノカルボニル」のように他の用語と共に使用されるかにかかわらず、−(C=O)−を示す。
用語「アルコキシカルボニル」は、アルコキシ置換カルボニルを含有するエステル基を示す。
用語「アミノカルボニル」は、式−C(=O)NHのアミド基を示す。
用語「N−アルキルアミノカルボニル」および「N,N−ジアルキルアミノカルボニル」は、それぞれ1個または2個のアルキルラジカルで、独立して置換されたアミノカルボニルラジカルを示す。より好ましいものは、アミノカルボニルラジカルに結合した前述のような低級アルキルラジカルを有する、「低級アルキルアミノカルボニル」である。
用語「N−アリールアミノカルボニル」および「N−アルキル−N−アリールアミノカルボニル」は、それぞれ、1個のアリールラジカル、または1個のアルキルラジカルおよび1個のアリールラジカルで置換されたアミノカルボニルラジカルを示す。より好ましいものは、フェニルアミノカルボニルおよび置換フェニルアミノカルボニルである。
用語「アラルキル」は、アリール置換アルキルラジカルを包含する。好ましいアラルキルラジカルは、1個から6個の炭素原子を有するアルキルラジカルに結合したアリールラジカルを有する、「低級アラルキル」ラジカルである。さらに好ましいものは、1個から3個の炭素原子を有するアルキル部分に結合した「フェニルアルキレニル」である。そのようなラジカルの例としては、ベンジル、ジフェニルメチル、およびフェニルエチルが挙げられる。前記アラルキル中のアリールは、さらに、ハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル(halkoalkyl)、およびハロアルコキシで置換されていてもよい。
用語「アルキルアミノ」は、アミノ基が、1個のアルキルラジカルおよび2個の独立したアルキルラジカルでそれぞれ置換される、「N−アルキルアミノ」および「N,N−ジアルキルアミノ」を包含する。より好ましいアルキルアミノラジカルは、窒素原子に結合した、1個から6個の炭素原子の1個または2個のアルキルラジカルを有する「低級アルキルアミノ」ラジカルである。さらに好ましいものは、1個から3個の炭素原子を有する低級アルキルアミノラジカルである。好適なアルキルアミノラジカルは、N−メチルアミノ、Nーエチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,Nージエチルアミノ等のモノアルキルアミノまたはジアルキルアミノであってもよい。
用語「N−アルコキシアルキルアミノ」および「N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノ」は、アミノ基が、それぞれ、1個のアルコキシアルキルラジカル、および1個のアルキルラジカルと1個のアルコキシアルキルとで置換されていることを示す。より好ましいアルコキシアルキルアミノラジカルは、窒素原子に結合した、1個から6個の炭素原子のアルキルラジカルおよびアルコキシ部分を有する「低級アルコキシアルキルアミノ」ラジカルである。さらに好ましいものは、1個から3個の炭素原子を有する低級アルキルアミノラジカルである。
用語「アリールアミノ」は、N−フェニルアミノ等の1個または2個のアリールラジカルで置換されているアミノ基を示す。アリールアミノラジカルは、このラジカルのアリール環部分でさらに置換されていてもよい。
用語「ヘテロシクリルアミノ」は、N−チエニルアミノ等の1個または2個のヘテロシクリルラジカルで置換されているアミノ基を示す。「ヘテロシクリルアミノ」ラジカルは、このラジカルのヘテロシクリル環部分でさらに置換されていてもよい。ヘテロシクリルアミノという用語には、ヘテロアリールアミノが含まれる。
用語「ヘテロアリールアミノ」は、N−チエニルアミノ等の1個または2個のヘテロアリールラジカルで置換されているアミノ基を示す。「ヘテロアリールアミノ」ラジカルは、このラジカルのヘテロアリール環部分でさらに置換されていてもよい。
用語「ヘテロアリールオキシ」は、酸素原子に結合した、上記に定義したように、場合により置換されたヘテロアリールラジカルを包含する。
用語「シクロアルキル」は、飽和炭素環基を含む。好ましいシクロアルキル基としては、C−C環が挙げられる。より好ましい化合物としては、シクロペンチル、シクロプロピル、およびシクロヘキシルが挙げられる。
用語「シクロアルケニル」は、部分飽和炭素環基を含む。好ましいシクロアルケニル基として、C−C環が挙げられる。より好ましい化合物としては、シクロペンテニル、シクロヘキサジエニル、およびシクロヘキセニルが挙げられる。
「ベンゾ基」は、単独または組み合わせで、二価ラジカルC=を意味し、その1つの代表は−CH=CH−CH=CH−であり、これは別の環に隣接して結合すると、ベンゼン様環、例えば、テトラヒドロナフチレン、インドール等を形成する。
用語「オキソ」は、基=O(カルボニルにおけるように)を表す。
「薬学的に許容可能な塩」とは、従来の手段によって調製された塩を意味し、当業者に周知である。「薬理学的に許容可能な塩」としては、無機酸および有機酸の塩基性塩が挙げられ、これには塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、リンゴ酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、サリチル酸、安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸等が挙げられるが、これらに限定されない。本発明の化合物がカルボキシ基等の酸性官能基を含む場合、そのカルボキシ基に好適な薬学的に許容可能な陽イオン対は当業者に周知であり、アルカリ陽イオン、アルカリ土類陽イオン、アンモニウム陽イオン、第4級アンモニウム陽イオン等がある。「薬理学的に許容可能な塩」のさらなる例については、下記およびBerge et al.,J.Pharm.Sci.66:1(1977)を参照されたい。
「飽和、部分飽和、または不飽和」には、水素で飽和されている置換基、水素で全く飽和されていない置換基、および水素で部分飽和されている置換基を含む。
「脱離基」は、概して、アミン、チオール、またはアルコール求核試薬等の求核試薬で容易に置換可能な基を指す。そのような脱離基は当該技術分野で周知である。そのような脱離基の例としては、N‐ヒドロキシスクシンイミド、N‐ヒドロキシベンゾトリアゾール、ハロゲン化物、トリフラート、トシラート等が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい脱離基は、必要に応じて本明細書に示される。
「保護基」は、概して、カルボキシ、アミノ、ヒドロキシ、メルカプト等の選択された反応基を、求核反応、求電子反応、酸化反応、還元反応等の望ましくない反応の発生から保護するために使用される、当技術分野で周知の基を指す。好ましい保護基は、必要に応じて本明細書に示される。アミノ保護基の例としては、アラルキル、置換アラルキル、シクロアルケニルアルキルおよび置換シクロアルケニルアルキル、アリル、置換アリル、アシル、アルコキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、シリル等が挙げられるが、これらに限定されない。アラルキルの例としては、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アシルアミノ、アシル等で場合により置換されていてもよい、ベンジル、オルト−メチルベンジル、トリチル、およびベンズヒドリル、ならびにホスホニウム塩およびアンモニウム塩等の塩が挙げられるが、これらに限定されない。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、インダニル、アントラセニル、9−(9−フェニルフルオレニル)、フェナントレニル、デュレニル等が挙げられる。好ましくは6〜10個の炭素原子を有する、シクロアルケニルアルキルラジカルまたは置換シクロアルキレニルアルキルラジカルの例としては、シクロヘキセニルメチル等が挙げられるが、これらに限定されない。好適なアシル基、アルコキシカルボニル基、およびアラルコキシカルボニル基としては、ベンジルオキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソ−ブトキシカルボニル、ベンゾイル、置換ベンゾイル、ブチリル、アセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、フタロイル等が挙げられる。保護基の混合物を同一のアミノ基を保護するために使用してもよく、例えば第1級アミノ基をアラルキル基およびアラルコキシカルボニル基の両方によって保護することができる。アミノ保護基はまた、それらが結合している窒素と共に複素環、例えば、1,2−ビス(メチレン)ベンゼン、フタルイミジル、スクシンイミジル、マレイミジル等を形成することもでき、これらの複素環基は、隣接するアリールおよびシクロアルキル環をさらに含み得る。さらに、複素環基は、ニトロフタルイミジルのように、一置換、二置換、または三置換されていてもよい。また、アミノ基は、塩酸塩、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等の付加塩の形成によって、酸化等の望ましくない反応から保護することもできる。アミノ保護基の多くはまた、カルボキシ基、ヒドロキシ基、およびメルカプト基を保護するのにも好適である。例えば、アラルキル基である。tert−ブチル等のアルキル基も、ヒドロキシ基およびメルカプト基を保護するのに好適な基である。
シリル保護基は、1個以上のアルキル基、アリール基、およびアラルキル基で場合により置換されたケイ素原子である。好適なシリル保護基には、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、ジメチルフェニルシリル、1,2−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン、1,2−ビス(ジメチルシリル)エタン、およびジフェニルメチルシリルが含まれるが、これらに限定されない。アミノ基のシリル化は、モノシリルアミノ基またはジシリルアミノ基をもたらす。アミノアルコール化合物のシリル化は、N,N,O−トリシリル誘導体をもたらし得る。シリルエーテル官能基からのシリル官能基の除去は、別個の反応ステップとして、あるいはアルコール基との反応中にその場で、例えば、金属水酸化物またはフッ化アンモニウム試薬での処理によって容易に遂行される。好適なシリル化剤は、例えば、塩化トリメチルシリル、tert−ブチル−ジメチルシリルクロリド、塩化フェニルジメチルシリル、塩化ジフェニルメチルシリル、またはこれらのイミダゾールもしくはDMFとの複合生成物である。アミンのシリル化およびシリル保護基の除去の方法は、当業者に周知である。これらのアミン誘導体を対応するアミノ酸、アミノ酸アミド、またはアミノ酸エステルから調製する方法も有機化学の当業者に周知であり、アミノ酸/アミノ酸エステルまたはアミノアルコール化学を含む。
保護基は、分子の残部に影響を及ぼさない条件下で除去される。これらの方法は、当技術分野で周知であり、酸加水分解、水素化分解等を含む。好ましい方法は、好適な溶媒系、例えば、アルコール、酢酸等、またはそれらの混合物中での、パラジウム炭素を利用した水素化分解によるベンジルオキシカルボニル基の除去等の保護基の除去を含む。t−ブトキシカルボニル保護基は、ジオキサンまたは塩化メチレン等の好適な溶媒系中で、無機酸または有機酸、例えばHClまたはトリフルオロ酢酸を利用して除去することができる。得られたアミノ塩は、容易に中和して遊離アミンを生じ得る。メチル、エチル、ベンジル、tert−ブチル、4−メトキシフェニルメチル等のカルボキシ保護基は、当業者に周知である加水分解および水素化分解の条件下で除去することができる。
本発明の化合物は、環状および非環状のアミジン基およびグアニジン基、ヘテロ原子置換ヘテロアリール基等の互変異性体形態で存在し得る基を含有してもよいことに留意すべきであり、それらは例えば以下の例で示され、
Figure 2014516941
本明細書においては1つの形態が指名、説明、表示、および/または特許請求されているが、全ての互変異性体形態が、かかる名称、説明、表示、および/または特許請求の範囲に本質的に含まれることが意図されている。
本発明の化合物のプロドラッグも、本発明によって企図されている。プロドラッグは、患者にそのプロドラッグを投与した後、加水分解、代謝等の体内生理作用によって化学変性されて本発明の化合物になる、活性化合物または不活性化合物である。プロドラッグの作製および使用にかかわる適合性および技法は、当業者に周知である。エステル類を含むプロドラッグの一般的考察については、Svensson and Tunek Drug Metabolism Reviews 165(1988)、およびBundgaard Design of Prodrugs,Elsevier(1985)を参照されたい。マスクされたカルボン酸アニオンの例としては、アルキル(例えば、メチル、エチル)、シクロアルキル(例えば、シクロヘキシル)、アラルキル(例えば、ベンジル、p−メトキシベンジル)、およびアルキルカルボニルオキシアルキル(例えば、ピバロイルオキシメチル)等の種々のエステル類が挙げられる。アミン類は、生体内でエステラーゼにより切断されて遊離薬物およびホルムアルデヒドを放出する、アリールカルボニルオキシメチル置換誘導体としてマスクされている(Bungaard J.Med.Chem.2503(1989))。また、イミダゾール、イミド、インドール等の酸性NH基を含有する薬物は、N−アシルオキシメチル基でマスクされている(Bundgaard Design of Prodrugs,Elsevier(1985))。ヒドロキシ基は、エステル類およびエーテル類としてマスクされている。欧州特許第039,051号(Sloan and Little,4/11/81)は、マンニッヒ塩基ヒドロキサム酸プロドラッグ、これらの調製、および使用を開示している。
本明細書および特許請求の範囲は、「…および…から選択された」および「は、…または…である」という言い回しを使用した種の列挙(時にマーカッシュグループと称される)を含む。本出願においてこの言い回しが使用される場合、特に指示しない限り、グループ全体、またはそのグループの任意の単一のメンバー、またはそのグループの任意のサブグループを含むことが意図されている。この言い回しの使用は、簡略化目的にすぎず、個々の要素またはサブグループの必要に応じた除外をいかようにも制限するものではない。
効用および使用方法
本発明の態様は、細胞中のPimキナーゼ活性を阻害するための方法であって、有効量の式1〜2および1’〜3’の化合物と細胞を接触させることを含む方法である。
本発明の別の態様は、Pimキナーゼ活性の調節によって、状態を治療するための方法であって、有効量の式1〜2および1’〜3’の化合物をそのような治療を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の実施形態は、患者において癌障害を治療するための方法であって、患者におけるPimキナーゼ活性を阻害するのに有効な量の式1〜2および1’〜3’の化合物を含む組成物を患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の実施形態は、癌が前立腺癌、頭頸部癌、またはリンパ腫である、患者において癌障害を治療するための方法であって、患者におけるPimキナーゼ活性を阻害するのに有効な量の式1〜2および1’〜3’の化合物を含む組成物を患者に投与することを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、癌の治療のための薬剤の製造における、式1〜2および1’〜3’の化合物のうちのいずれか1つの使用を提供する。
投与および薬学的組成物
概して、本発明の化合物は、同様の効用を果たす薬剤に許容される投与方式のいずれかにより、治療有効量で投与することができる。本発明の化合物の実際量、すなわち活性成分の実際量は、多数の要因、例えば、治療すべき疾患の重症度、対象の年齢および相対的健康状態、使用する化合物の効力、投与経路および投与形態、ならびに他の要因に依存する。
式1〜2および1’〜3’の化合物の治療有効量は、1日当たりおよそ0.1〜1000mgの範囲であってよい。
概して、本発明の化合物は、以下の経路のいずれか1つにより、薬学的組成物として投与することができる:経口投与、全身(例えば、経皮、経鼻、または坐薬による)投与、または非経口(例えば、筋肉内、静脈内、または皮下)投与。好ましい投与方式は、簡便な1日投与計画を用いた経口投与であり、これは苦痛の程度に応じて調節することができる。組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、半固形剤、粉剤、徐放性製剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアロゾル、またはあらゆる他の適切な組成物の形態をとることができる。
製剤の選択は、薬剤の投与方式(例えば、経口投与の場合、錠剤、丸剤、またはカプセル剤の形態の製剤が好ましい)および原薬の生物学的利用能等の種々の要因に依存する。近年、表面積を増加させることにより、すなわち粒径を減少させることにより、生物学的利用能を向上させることができるという原理に基づいて、特に低い生物学的利用能を示す薬物の医薬製剤が開発されている。例えば、米国特許第4,107,288号は、活性物質が巨大分子の架橋マトリックスに支持される、10〜1,000nmの範囲の粒径の医薬製剤について記載している。米国特許第5,145,684号は、表面改質剤の存在下で原薬を微粉砕してナノ粒子(平均粒径400nm)にしてから、液体媒体に分散させて非常に高い生物学的利用能を示す医薬製剤を得る、医薬製剤の製造について記載している。
本組成物は、概して、少なくとも1つの薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わせた本発明の化合物からなる。許容可能な賦形剤は、無毒性であり、投与を援助し、かつ本発明の化合物の治療効果に悪影響を及ぼさない。そのような賦形剤は、当業者が一般に入手可能なあらゆる固体、液体、半固体、またはエアロゾル組成物の場合は気体の賦形剤であってよい。
固体の薬学的賦形剤としては、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク等が挙げられる。液体および半固体の賦形剤は、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノール、および石油由来、動物由来、植物由来、または合成由来の油を含む種々の油、例えば、ピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油等から選択することができる。好ましい液体担体、特に注射溶液に好ましい液体担体としては、水、生理食塩水、含水デキストロース、およびグリコールが挙げられる。
エアロゾル形態で本発明の化合物を分散するために、圧縮ガスを使用してもよい。この目的に好適な不活性ガスは、窒素、二酸化炭素等である。
他の好適な薬学的賦形剤、およびそれらの製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Gennaro,A.R.(Mack Publishing Company,18th ed.,1995)に記載されている。
製剤中の化合物の量は、当業者によって採用される全範囲内で変動し得る。典型的には、製剤は、重量パーセント(wt%)単位で、総製剤量に対して、約0.01〜99.99重量%の本発明の化合物を含有し、残部は1つ以上の好適な薬学的賦形剤である。好ましくは、化合物は、約1〜80重量%の量で存在する。
組み合わせ
本発明の化合物は、単独の活性薬剤として投与してもよいが、1つ以上の本発明の化合物または他の薬剤と組み合わせて使用してもよい。組み合わせとして投与する場合、同時に、または順次異なる時間に投与される、別個の組成物として治療薬を製剤化してもよく、あるいは単一組成物として治療薬を投与してもよい。
「併用療法」(または、「組み合わせ療法」)という表現は、本発明の化合物および別の医薬品の使用を定義する際、その薬物の組み合わせの有益な効果をもたらすであろう投与計画において、各薬剤を順次投与することを包含することが意図され、かつ固定比のこれらの活性剤を有する単一カプセルとして、または各薬剤の複数の別個のカプセルとして、これらの薬剤を実質的に同時に併用投与することを包含することも意図される。
具体的には、本発明の化合物の投与は、新生物の予防もしくは治療分野の当業者に公知の付加療法、例えば放射線療法あるいは細胞増殖抑制剤または細胞毒性薬と併用してもよい。
固定用量として製剤化する場合、そのような組み合わせ製品は、許容される投薬量範囲内で本発明の化合物を使用する。式Iの化合物はまた、組み合わせ製剤が不適切である場合、既知の抗癌剤または細胞毒性薬と共に順次投与してもよい。本発明は、投与の順序に限定されず、本発明の化合物は、既知の抗癌剤または細胞毒性薬の投与の前、同時、または後に投与してもよい。
現在、原発腫瘍の標準的治療は、外科的切除の後に、放射線またはIV投与による化学療法のいずれかを行う。典型的化学療法計画は、DNAアルキル化剤、DNA挿入剤、または微小管毒のいずれかからなる。使用される化学療法用量は、最大耐量をわずかに下回るものであって、したがって、用量制限毒性としては、典型的には、吐き気、嘔吐、下痢、脱毛、好中球減少症等が挙げられる。
組み合わせ薬物化学療法による新生物の治療のために選択されるであろう、臨床評価および前臨床開発において、商業用途で利用可能な数多くの抗新生物薬が存在する。そのような抗新生物薬は、いくつかの大きなカテゴリー、すなわち、抗生物質型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、免疫剤、インターフェロン型薬剤、およびその他の薬剤のカテゴリーに分類される。
本発明の化合物と組み合わせて使用可能な抗新生物薬の第1の群は、代謝拮抗型/チミジル酸シンターゼ阻害剤抗新生物薬からなる。好適な代謝拮抗抗新生物薬は、限定するものではないが、5−FU−フィブリノーゲン、アカンチホリン酸、アミノチアジアゾール、ブレキナルナトリウム、カルモフール、Ciba−Geigy CGP−30694、シクロペンチルシトシン、シタラビンホスフェートステアレート、シタラビン複合体、Lilly DATHF、Merrel Dow DDFC、デザグアニン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジドックス、吉富DMDC、ドキシフルリジン、Wellcome EHNA、Merck & Co.EX−015、ファザラビン、フロクスウリジン、フルダラビンホスフェート、5−フルオロウラシル、N−(2′−フラニジル)−5−フルオロウラシル、第一製薬FO−152、イソプロピルピロリジン、Lilly LY−188011、Lilly LY−264618、メトベンザプリム、メトトレキセート、Wellcome MZPES、ノルスペルミジン、NCI NSC−127716、NCI NSC−264880、NCI NSC−39661、NCI NSC−612567、Warner−Lambert PALA、ペントスタチン、ピリトレキシム、プリカマイシン、旭化学PL−AC、武田TAC−788、チオグアニン、チアゾフリン、Erbamont TIF、トリメトレキセート、チロシンキナーゼ阻害剤、大鵬UFT、およびウリシチンからなる群から選択することができる。
本発明の化合物と組み合わせて使用可能な抗新生物薬の第2の群は、アルキル化型抗新生物薬からなる。好適なアルキル化型抗新生物薬は、限定するものではないが、塩野義254−S、アルド−ホスファミド類似体、アルトレタミン、アナキシロン、Boehringer Mannheim BBR−2207、ベストラブシル、ブドチタン、湧永CA−102、カルボプラチン、カルムスチン、Chinoin−139、Chinoin−153、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、American Cyanamid CL−286558、Sanofi CY−233、シプラテート、Degussa D−19−384、住友DACHP(Myr)2、ジフェニルスピロムスチン、二白金細胞増殖抑制剤、Erbaジスタマイシン誘導体、中外DWA−2114R、ITI E09、エルムスチン、Erbamont FCE−24517、リン酸エストラムスチンナトリウム、フォテムスチン、UnimedG−6−M、Chinoin GYKI−17230、ヘプスル−ファム、イホスファミド、イプロプラチン、ロムスチン、マホスファミド、ミトラクトール、日本化薬NK−121、NCI NSC−264395、NCI NSC−342215、オキサリプラチン、Upjohn PCNU、プレドニムスチン、Proter PTT−119、ラニムスチン、セムスチン、SmithKline SK&F−101772、ヤクルト本社SN−22、スピロムスチン、田辺製薬TA−077、タウロムスチン、テモゾロミド、テロキシロン、テトラプラチン、およびトリメラモールからなる群から選択することができる。
本発明の化合物と組み合わせて使用可能な抗新生物薬の第3の群は、抗生物質型抗新生物薬からなる。好適な抗生物質型抗新生物薬は、限定するものではないが、大鵬4181−A、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アクチノプラノン、Erbamont ADR−456、アエロプリシニン誘導体、味の素AN−201−II、味の素AN−3、日本曹達アニソマイシン、アントラサイクリン、アジノマイシン−A、ビスカベリン、Bristol−Myers BL−6859、Bristol−Myers BMY−25067、Bristol−Myers BMY−25551、Bristol−Myers BMY−26605、Bristol−Myers BMY−27557、Bristol−Myers BMY−28438、硫酸ブレオマイシン、ブリオスタチン−1、大鵬C−1027、カリケマイシン、クロモキシマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、協和発酵DC−102、協和発酵DC−79、協和発酵DC−88A、協和発酵DC89−A1、協和発酵DC92−B、ジトリサルビシンB、塩野義DOB−41、ドキソルビシン、ドキソルビシン−フィブリノーゲン、エルサミシン−A、エピルビシン、エルブスタチン、エソルビシン、エスペラマイシン−A1、エスペラマイシン−Alb、Erbamont FCE−21954、藤沢FK−973、ホストリエシン、藤沢FR−900482、グリドバクチン、グレガチン−A、グリンカマイシン、ハービマイシン、イダルビシン、イルジン、カズサマイシン、ケサリホージン、協和発酵KM−5539、キリンビールKRN−8602、協和発酵KT−5432、協和発酵KT−5594、協和発酵KT−6149、American Cyanamid LL−D49194、明治製菓ME2303、メノガリル、マイトマイシン、ミトキサントロン、SmithKline M−TAG、ネオネクチン、日本化薬NK−313、日本化薬NKT−01、SRI International NSC−357704、オキサリシン、オキサウノマイシン、ペプロマイシン、ピラチン、ピラルビシン、ポロスラマイシン、ピリンダマイシンA、Tobishi RA−I、ラパマイシン、リゾキシン、ロドルビシン、シバノマイシン、シウェンマイシン、住友SM−5887、雪印SN−706、雪印SN−07、ソランギシン−A、スパルソマイシン、エスエス製薬SS−21020、エスエス製薬SS−7313B、エスエス製薬SS−9816B、ステフィマイシンB、大鵬4181−2、タリソマイシン、武田TAN−868A、テルペンテシン、ソラジン、トリクロザリンA、Upjohn U−73975、協和発酵UCN−10028A、藤沢WF−3405、吉富Y−25024、およびゾルビシンからなる群から選択することができる。
本発明の化合物と組み合わせて使用可能な抗新生物薬の第4の群は、チューブリン相互作用剤、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、およびホルモン剤を含む、その他の抗新生物薬の群からなり、限定するものではないが、α−カロテン、α−ジフルオロメチル−アルギニン、アシトレチン、Biotec AD−5、杏林AHC−52、アルストニン、アモナフィド、アンフェチニル、アムサクリン、アンジオスタット、アンキノマイシン、アンチネオプラストンA10、アンチネオプラストンA2、アンチネオプラストンA3、アンチネオプラストンA5、アンチネオプラストンAS2−1、Henkel APD、アフィジコリングリシネート、アスパラギナーゼ、Avarol、バッカリン、バトラシリン、ベンフルロン、ベンゾトリプト、Ipsen−Beaufour BIM−23015、ビサントレン、Bristol−Myers BMY−40481、Vestarボロン−10、ブロモホスファミド、Wellcome BW−502、Wellcome BW−773、カラセミド、カルメチゾール塩酸塩、味の素CDAF、クロルスルファキノキサロン、Chemes CHX−2053、Chemex CHX−100、Warner−Lambert CI−921、Warner−Lambert CI−937、Warner−Lambert CI−941、Warner−Lambert CI−958、クランフェナー、クラビリデノン、ICN化合物1259、ICN化合物4711、Contracan、ヤクルト本社CPT−11、クリスナトール、キュラダーム、サイトカラシンB、シタラビン、シトシチン、Merz D−609、DABISマレエート、ダカルバジン、ダテリプチニウム、ジデムニン−B、ジヘマトポルフィリンエーテル、ジヒドロレンペロン、ジナリン、ジスタマイシン、東洋ファルマーDM−341、東洋ファルマーDM−75、第一製薬DN−9693、ドセタキセルエリプラビン、酢酸エリプチニウム、ツムラEPMTC、エポチロン、エルゴタミン、エトポシド、エトレチナート、フェンレチニド、藤沢FR−57704、硝酸ガリウム、ゲンクアダフニン、中外GLA−43、Glaxo GR−63178、グリホランNMF−5N、ヘキサデシルホスホコリン、Green Cross HO−221、ホモハリングトニン、ヒドロキシウレア、BTG ICRF−187、イルモホシン、イソグルタミン、イソトレチノイン、大塚JI−36、Ramot K−477、大塚K−76COONa、呉羽化学K−AM、MECT Corp KI−8110、American Cyanamid L−623、ロイコレグリン、ロニダミン、Lundbeck LU−23−112、Lilly LY−186641、NCI(US) MAP、マリシン、Merrel Dow MDL−27048、Medco MEDR−340、メルバロン、メロシアニン誘導体、メチルアニリノアクリジン、Molecular Genetics MGI−136、ミナクチビン、ミトナフィド、ミトキドン、モピダモール、モトレチニド、全薬工業MST−16、N−(レチノイル)アミノ酸、日清製粉N−021、N−アシル化デヒドロアラニン、ナファザトロム、大正NCU−190、ノコダゾール誘導体、Normosang、NCI NSC−145813、NCI NSC−361456、NCI NSC−604782、NCI NSC−95580、オクトレオチド、小野ONO−112、オキザノシン、Akzo Org−10172、パクリタキセル、パンクラチスタチン、パゼリプチン、Warner−Lambert PD−111707、Warner−Lambert PD−115934、Warner−Lambert PD−131141、Pierre Fabre PE−1001、ICRTペプチドD、ピロキサントロン、ポリヘマトポルフィリン、ポリプレイン酸、Efamolポルフィリン、プロビマン、プロカルバジン、プログルミド、InvitronプロテアーゼネクシンI、Tobishi RA−700、ラゾキサン、サッポロビールRBS、レストリクチン−P、レテリプチン、レチノイン酸、Rhone−Poulenc RP−49532、Rhone−Poulenc RP−56976、SmithKline SK&F−104864、住友SM−108、Kuraray SMANCS、SeaPharmSP−10094、スパトール、スピロシクロプロパン誘導体、スピロゲルマニウム、Unimed、エスエス製薬SS−554、ストリポルジノン、Stypoldione、サントリーSUN0237、サントリーSUN2071、スーパーオキシドジスムターゼ、富山T−506、富山T−680、タキソール、帝人TEI−0303、テニポシド、サリブラスチン、Eastman KodakTJB−29、トコトリエノール、トポテカン、Topostin、帝人TT−82、協和発酵UCN−01、協和発酵UCN−1028、ウクライン、Eastman Kodak USB−006、硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビネストラミド、ビノレルビン、ビントリプトール、ビンゾリジン、ウィタノリド、および山之内YM−534からなる群から選択される。
代替として、本化合物はまた、エースマンナン、アクラルビシン、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アルトレタミン、アミホスチン、アミノレブリン酸、アムルビシン、アムサクリン、アナグレリド、アナストロゾール、ANCER、アンセスチム、ARGLABIN、三酸化ヒ素、BAM002(Novelos)、ベキサロテン、ビカルタミド、ブロクスウリジン、カペシタビン、セルモロイキン、セトロレリクス、クラドリビン、クロトリマゾール、シタラビン、オクホスファート、DA3030(Dong−A)、ダクリズマブ、デニロイキンジフチトクス、デスロレリン、デクスラゾキサン、ジラゼプ、ドセタキセル、ドコサノール、ドキセルカルシフェロール、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ブロモクリプチン、カルムスチン、シタラビン、フルオロウラシル、HITジクロフェナク、インターフェロンアルファ、ダウノルビシン、ドキソルビシン、トレチノイン、エデルホシン、エドレコロマブ、エフロルニチン、エミテフル、エピルビシン、エポエチンベータ、リン酸エトポシド、エキセメスタン、エクシスリンド、ファドロゾール、フィルグラスチム、フィナステリド、リン酸フルダラビン、ホルメスタン、フォテムスチン、硝酸ガリウム、ゲムシタビン、ゲムツズマブゾガマイシン、ギメラシル/オテラシル/テガフールの組み合わせ、グリコピン、ゴセレリン、ヘプタプラチン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、ヒト胎児アルファフェトプロテイン、イバンドロン酸、イダルビシン、(イミキモド、インターフェロンアルファ、インターフェロンアルファ、天然型、インターフェロンアルファ−2、インターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンアルファ−N1、インターフェロンアルファ−n3、インターフェロンアルファコン−1、インターフェロンアルファ、天然型、インターフェロンベータ、インターフェロンベータ−1a、インターフェロンベータ−1b、インターフェロンガンマ、天然型インターフェロンガンマ−1a、インターフェロンガンマ−1b、インターロイキン−1ベータ、ヨーベングアン、イリノテカン、イルソグラジン、ランレオチド、LC9018(ヤクルト)、レフルノミド、レノグラスチム、硫酸レンチナン、レトロゾール、白血球アルファインターフェロン、リュープロレリン、レバミゾール+フルオロウラシル、リアロゾール、ロバプラチン、ロニダミン、ロバスタチン、マソプロコール、メラルソプロール、メトクロプラミド、ミフェプリストン、ミルテホシン、ミリモスチム、ミスマッチ二本鎖RNA、ミトグアゾン、ミトラクトール、ミトキサントロン、モルグラモスチム、ナファレリン、ナロキソン+ペンタゾシン、ナルトグラスチム、ネダプラチン、ニルタミド、ノスカピン、新規赤血球生成促進タンパク質、NSC631570オクトレオチド、オプレルベキン、オサテロン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロン酸、ペガスパルガーゼ、ペグインターフェロンアルファ−2b、ペントサンポリ硫酸ナトリウム、ペントスタチン、ピシバニール、ピラルビシン、ウサギ抗胸腺細胞ポリクローナル抗体、ポリエチレングリコールインターフェロンアルファ−2a、ポルフィマーナトリウム、ラロキシフェン、ラルチトレキセド、ラスブリカーゼ、レニウムRe186エチドロネート、RIIレチナミド、リツキシマブ、ロムルチド、サマリウム(153Sm)レキシドロナム、サルグラモスチム、シゾフィラン、ソブゾキサン、ソネルミン、ストロンチウム−89クロリド、スラミン、タソネルミン、タザロテン、テガフール、テモポルフィン、テモゾロミド、テニポシド、テトラクロロデカオキシド、サリドマイド、サイマルファシン、サイロトロピンアルファ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ−ヨウ素131、トラスツズマブ、トレオスルファン、トレチノイン、トリロスタン、トリメトレキサート、トリプトレリン、腫瘍壊死因子アルファ、天然型、ウベニメクス、膀胱癌ワクチン、丸山ワクチン、黒色腫溶解物ワクチン、バルルビシン、ベルテポルフィン、ビノレルビン、VIRULIZIN、ジノスタチンスチマラマーまたはゾレドロン酸;アバレリックス;AE941(Aeterna)、アンバムスチン、アンチセンスオリゴヌクレオチド、bcl−2(Genta)、APC8015(Dendreon)、セツキシマブ、デシタビン、デキサミノグルテチミド、ジアジクオン、EL532(Elan)、EM800(Endorecherche)、エニルウラシル、エタニダゾール、フェンレチニド、フィルグラスチムSD01(Amgen)、フルベストラント、ガロシタビン、ガストリン17イムノゲン、HLA−B7遺伝子療法(Vical)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、ヒスタミン二塩酸塩、イブリツモマブチウキセタン、イロマスタット、IM862(Cytran)、インターロイキン−2、イプロキシフェン、LDI200(Milkhaus)、レリジスチム、リンツズマブ、CA125MAb(Biomira)、癌MAb(日本薬品開発)、HER−2およびFc MAb(Medarex)、イディオタイプ105AD7 MAb(CRC Technology)、イディオタイプCEA MAb(Trilex)、LYM−1−ヨウ素131MAb(Techniclone)、多形上皮性ムチン−イットリウム90MAb(Antisoma)、マリマスタット、メノガリル、ミツモマブ、モテキサフィンガドリニウム、MX6(Galderma)、ネララビン、ノラトレキセド、P30タンパク質、ペグビソマント、ペメトレキセド、ポルフィロマイシン、プリノマスタット、RL0903(Shire)、ルビテカン、サトラプラチン、フェニル酢酸ナトリウム、スパルホス酸、SRL172(SR Pharma)、SU5416(SUGEN)、TA077(田辺)、テトラチオモリブデート、タリブラスチン、トロンボポエチン、エチルエチオプルプリンスズ、チラパザミン、癌ワクチン(Biomira)、黒色腫ワクチン(New York University)、黒色腫ワクチン(Sloan Kettering Institute)、黒色腫腫瘍崩壊産物ワクチン(New York Medical College)、ウイルス黒色腫細胞溶解物ワクチン(Royal Newcastle Hospital)、またはバルスポダール等の他の抗新生物薬との併用療法で使用してもよい。
代替として、本化合物はまた、CDK阻害剤、mTor阻害剤、Pi3k阻害剤、およびAuroraキナーゼ阻害剤を含む、他のキナーゼ阻害剤等の他の薬剤との併用療法で使用してもよい。
合成方法
本発明の化合物は、以下のスキーム1〜8の手順に従って調製することができ、注記しない限り、置換基は、上記で式1〜2および1’〜3’について定義したとおりある。
本明細書で以下の省略を使用する場合がある:
Figure 2014516941
Figure 2014516941
Figure 2014516941
Figure 2014516941
Figure 2014516941
ヘテロアリールおよびアリール置換アジドメチル−ピリダジン4は、スキーム1に提示する一般的方法によって調製することができる。鈴木カップリングにより、メチルハロピリダジン1をボロン酸またはエステル(R−B(OR)(式中、Rは、Hまたはアルキルである)、NaCO等の塩基、Pd(PPh等のパラジウム化合物、およびジオキサン等の溶媒で処理することにより、ヘテロアリールまたはアリールピリダジン中間体2が生じる。この反応物を温度約105〜115℃で維持する。あるいは、根岸カップリングにより、THF等の溶媒中でメチルハロピリダジン1を臭化アリール亜鉛(R−ZnBr)およびA−Phos等のパラジウム化合物で処理することにより、ヘテロアリールまたはアリールピリダジン中間体2が生じる。この反応物を温度約60℃で維持する。塩素化により、クロロ中間体3が生じる。3をNaNで処理することにより、ヘテロアリールおよびアリール置換アジドメチル−ピリダジン4が生じる。
Figure 2014516941
アルキルアミノ、アルコキシ、アルキル、およびハロゲン置換ピリジルならびにアルキルアミノ置換フェニルイソチオシアネート8(式中、Rは、Hまたはアルキルであり、Rは、Hまたはアルキルであるか、あるいはRおよびRが一緒に複素環を形成し、Rは、アルキル、シクロアルキル、または5〜6員ヘテロシクリルである)は、スキーム2に提示する一般的方法によって調製することができる。4−クロロ−3−ニトロピリジン、3−フルオロ−4−ニトロピリジン、または1−フルオロ−2−ニトロベンゼンをアミンとDIPEA等の塩基、またはアルコールとNaH等の塩基で処理して、アルキルアミノもしくはアルコキシ置換ニトロピリジンまたはアルキルアミノフェニル中間体5を生じる。あるいは、NaCO等の塩基、Pd(PPh等のパラジウム化合物、およびジオキサン等の溶媒を用いた、アルケニルおよびフェニルボロン酸エステルの鈴木カップリングは、アルケニルおよびフェニル置換ニトロピリジン中間体5を生じる。10%Pd/CおよびHガス等の条件を用いて、ニトロ基およびアルケニル基を還元して、6を生じることも可能である。6をチオホスゲンおよびNEt等の塩基で処理することにより、イソチオシアネート8が生じる。あるいは、THF等の溶媒中でピリジルまたはフェニルアミン6を1,1’−チオカルボニルジイミダゾールで処理して、イソチオシアネート8を得ることもできる。この反応物を温度約60℃で維持した。あるいは、HSO等の酸の存在下で6をNaNOで処理した後、NaNを添加することによって7が生じる。イソチオシアネート8は、アジド7をPMe等のホスフィンで処理した後、CSを添加することにより調製することができる。
Figure 2014516941
アルキルアミノ置換ピリミジルイソチオシアネート10は、スキーム3に提示する一般的方法によって調製することができる。5−アミノ−4−クロロピリミジンをアルキルアミンおよびCsCO等の塩基およびDMF等の溶媒で処理することにより、アルキルアミノピリミジルアミン9が生じる。この反応物を温度約150℃で維持した。THF等の溶媒中でアルキルアミノピリミジルアミン9を1,1’−チオカルボニルジイミダゾールで処理して、イソチオシアネート10を得ることができる。この反応物を温度約60℃で維持する。
Figure 2014516941
アルキルアミノ置換チアゾリルイソチオシアネート14は、スキーム4に提示する一般的方法により調製することができる。THF等の溶媒中で5−ブロモ−4−イソチアゾールをアルキルアミンおよびDIPEA等の塩基で処理して、11を得ることができる。11のニトロ基をインジウム粉末で還元して、4−アミノチアゾール12を得ることができる。HSO等の酸の存在下で12をNaNOで処理した後、NaNを添加することにより、13が生じる。チアゾリルイソチオシアネート14は、アジド13をPMe等のホスフィンで処理した後、CSを添加することにより調製することができる。
Figure 2014516941
イソオキサゾール置換ピリジルイソチオシアネート17は、スキーム5に提示する一般的方法によって調製することができる。A−Phos等のパラジウム化合物およびTHF等の溶媒を用いた、3−アミノ−4−ヨードピリジンと4−ヨード−5−メチルイソオキサゾールまたは3,5−ジメチル−4−ヨードイソオキサゾールとの根岸カップリングにより、イソオキサゾール置換ピリジルアミン15が生じる。HSO酸等の酸の存在下で15をNaNOで処理した後、NaNを添加することにより16が生じる。イソオキサゾール置換ピリジルイソチオシアネート17は、アジド16をPMe等のホスフィンで処理した後、CSを添加することにより調製することができる。
Figure 2014516941
ピリジルアミノ、ピリミジルアミノ、およびフェニルアミノ置換イミダゾピリダジン18は、スキーム6に提示する一般的方法により調製することができる。アジドメチル−ピリダジン4をPMe等のホスフィンで処理した後、ヘテロアリールまたはフェニルイソチオシアネート8、10、または17を添加することにより、イミダゾピリダジン18が得られる。同様に、チアゾリルアミノ置換イミダゾピリダジン19は、PMe後、チアゾリルイソチオシアネート14を添加する。
Figure 2014516941
アリールおよびヘテロアリール置換ピリジルイミダゾピリダジン21は、スキーム7に提示する一般的方法により調製することができる。ボロン酸またはエステル(R−B(OR)、NaCO等の塩基、Pd(PPh等のパラジウム化合物、およびジオキサン等の溶媒を用いた20の鈴木カップリング反応は、アリールおよびヘテロアリール置換ピリジン21を生じる。この反応物を温度約120℃または130℃で維持する。
Figure 2014516941
アリールおよびヘテロアリール置換ピリジルトリアゾロピリダジン23は、スキーム8に記載する一般的方法により調製することができる。イソチオシアネート8を3−クロロ−6−ヒドラジニルピリダジンまたは3−クロロ−6−フェニルピリダジンで処理した後、DCCを添加することにより22が生じる。臭化アリール亜鉛、A−Phos等のパラジウム化合物、およびTHF等の溶媒を用いたクロロ置換ピリジルトリアゾロピリダジン22の根岸カップリング反応は、アリール置換ピリジルトリアゾロピリダジン23を生じる。この反応物を温度約90℃で維持する。
スキーム1〜8で定義した出発化合物はまた、必要であれば保護された形態の官能基を有して存在しても、および/または塩形成基が存在し、塩形態での反応が可能であるという条件で、塩の形態で存在してもよい。そのように所望される場合、式1〜2および1’〜3’のある化合物は、式1〜2および1’〜3’の別の化合物またはそのN−酸化物に変換することができ;式1〜2および1’〜3’の化合物は、塩に変換することができ;式1〜2および1’〜3’の化合物の塩は、遊離化合物または別の塩に変換することができ;ならびに/または式1〜2および1’〜3’の異性化合物の混合物は、個々の異性体に分離することができる。
N−酸化物は、温度約−10〜35℃、例えば約0℃〜室温で、不活性溶媒、例えばジクロロメタン中、式1〜2および1’〜3’の化合物をHまたは過酸、例えば3−クロロペルオキシ−安息香酸と反応させることによって、既知の方式で得ることができる。
式1〜2および1’〜3’の化合物中で、または式1〜2および1’〜3’の化合物の合成の際に、1つ以上の他の官能基、例えばカルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基、またはメルカプト基が、反応に関与するべきではないため保護されている、または保護される必要がある場合、これらの基は、ペプチド化合物、またセファロスポリン類およびペニシリン類、ならびに核酸誘導体および糖類等の合成において通常使用されるような基である。
保護基は、前駆体中に既に存在していてもよく、アシル化、エーテル化、エステル化、酸化、加溶媒分解、および類似の反応等の望ましくない二次反応から関係官能基を保護するはずである。保護基の特性は、容易に、すなわち望ましくない二次反応物を伴わずに、典型的には、加溶媒分解、還元、光分解によって、または、例えば生理学的条件に類似する条件下での酵素活性によっても除去につながることと、最終生成物中に存在しないことである。専門家は、どの保護基が、前述および後述の反応で好適であるかを把握している、または容易に証明できる。
そのような保護基によるそのような官能基の保護、保護基自体、およびその除去反応については、例えば、J.F.W.McOmie,“Protective Groups in Organic Chemistry”,Plenum Press,London and New York 1973、T.W.Greene,“Protective Groups in Organic Synthesis”,Wiley,New York 1981、“The Peptides”;Volume 3(editors:E.Gross and J.Meienhofer),Academic Press,London and New York 1981、“Methoden der organischen Chemie”(Methods of organic chemistry),Houben Weyl,4th edition,Volume 15/1,Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1974、H.−D.Jakubke and H.Jescheit,“Aminosauren,Peptide,Proteine”(Amino acids,peptides,proteins),Verlag Chemie,Weinheim,Deerfield Beach,and Basel 1982、およびJochen Lehmann,“Chemie der Kohlenhydrate:Monosaccharide und Derivate”(Chemistry of carbohydrates:monosaccharides and derivatives),Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1974等の標準的な参考文献に記載されている。
要望に応じて実施されるさらなるプロセスステップでは、反応に関与すべきではない出発化合物の官能基は、非保護形態で存在してもよく、または、例えば、前記の「保護基」で言及した保護基のうちの1つ以上で保護されてもよい。保護基は、その後、上記文献中に記載される方法のうちの1つにより全体的または部分的に除去される。
塩形成基を含む式1〜2および1’〜3’の化合物の塩は、それ自体公知の方式で調製することができる。式1〜2の化合物の酸付加塩は、したがって、酸または好適な陰イオン交換試薬による処理によって得ることができる。2個の酸分子(例えば、式1〜2および1’〜3’の化合物のジハロゲニド)を含む塩はまた、1化合物当たり1個の酸分子を含む塩(例えば、モノハロゲニド)に変換することができ、これは加熱して融解物にすることによって、または、例えば、高温、例えば約130℃〜約170℃の高真空下で固体として加熱することによって行うことができ、式1〜2および1’〜3’の化合物の1分子当たり酸の分子1個が放出される。
塩は、通常、例えば、好適な塩基性剤、例えば、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、またはアルカリ金属水酸化物で、典型的には、炭酸カリウムまたはNaOHで処理することによって、遊離化合物へと変換することができる。
本明細書に記載される全プロセスステップは、既知の反応条件下で、好ましくは特に言及する条件下で、好ましくは使用する試薬に対して不活性であり、これらを溶解することができる溶媒または希釈剤の不在下または通常は存在下で、触媒、縮合剤、または中和剤、例えばイオン交換体、典型的にはH+の形態の陽イオン交換体の存在下または不在下で、反応および/または反応物質の種類に応じて低温、常温、または高温、例えば約−100℃〜約190℃、好ましくは、約−80℃〜約150℃、例えば、約−80℃〜約60℃、室温、約−20℃〜約40℃、または使用する溶媒の沸点で、大気圧下または閉鎖容器内、適切な場合には加圧下で、および/または不活性雰囲気、例えば、アルゴンもしくは窒素下で実施することができる。
全ての出発化合物および中間体は、塩形成基を含有する場合、塩がこれらの中に存在し得る。塩は、反応を妨害しなければ、そのような化合物の反応中に存在してもよい。
特定の場合、典型的には水素化過程において、例えば、個々の異性体のより容易な回収を可能にする、立体選択的反応を達成することが可能である。
当該反応に好適である選択可能な溶媒としては、プロセスの説明に別途記載がない限り、例えば、水、エステル、典型的には低級アルキル−低級アルカノアート、例えば酢酸エチル、エーテル、典型的には脂肪族エーテル、例えばジエチルエーテル、または環状エーテル、例えばTHF、液状芳香族炭化水素、典型的にはベンゼンまたはトルエン、アルコール、典型的にはMeOH、EtOH、または1−プロパノール、2−プロパノール、ニトリル、典型的にはMeCN、ハロゲン化炭化水素、典型的にはDCM、酸アミド、典型的にはDMF、塩基、典型的には複素環式窒素塩基、例えばピリジン、カルボン酸、典型的には低級アルカンカルボン酸、例えばHOAc、カルボン酸無水物、典型的には低級アルカン酸無水物、例えば酢酸無水物、環状、直鎖、または分岐鎖炭化水素、典型的にはシクロヘキサン、ヘキサン、またはイソペンタン、あるいはこれらの溶媒の混合物、例えば、水溶液が含まれる。そのような溶媒混合物は、処理、例えばクロマトグラフィーで使用することができる。
本発明は、中間体として任意の段階で取得可能な化合物から出発し、欠落したステップを実施するか、または任意の段階でプロセスを中止するか、または反応条件下で出発材料を形成するか、または反応性誘導体もしくは塩の形態で前記出発材料を使用するか、または本発明によるプロセスによって取得可能な化合物を生成し、前記化合物をその場で処理する、プロセスの形態にも関する。好ましい実施形態では、好ましいものとして前記に記載した化合物をもたらす出発材料から開始する。
式1〜2および1’〜3’の化合物およびそれらの塩はまた、水和物の形態でも取得可能であり、またはそれらの結晶は、例えば、結晶化に使用される溶媒を含んでもよい(溶媒和物として存在)。
新しい出発材料および/または中間体、ならびにそれらの調製のためのプロセスも同様に本発明の主題である。好ましい実施形態では、そのような出発材料が使用され、反応条件は、好ましい化合物が得られるように選択される。
本発明の出発材料は既知であるか、市販されているか、あるいは当技術分野において既知の方法と同様に、またはそれに従って合成することができる。
出発材料の調製において、反応に関与しない既存の官能基は、必要であれば保護すべきである。好ましい保護基、それらの導入、およびそれらの除去は、上記または実施例に記載されている。
残りの全ての出発材料は既知であるか、既知のプロセスによって調製できるか、または市販されており、特にこれらは、実施例に記載のプロセスを使用して調製することができる。
本発明の化合物は、概して、1個以上の不斉炭素原子を有してもよく、したがって、光学異性体の形態、ならびにそのラセミ混合物または非ラセミ混合物の形態で存在し得る。光学異性体は、従来のプロセスによるラセミ混合物の分割、例えば、光学的に活性な酸または塩基での処理によるジアステレオ異性体塩の形成によって得ることができる。適切な酸の例には、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸、およびカンファースルホン酸があり、次いで結晶化によるジアステレオ異性体の混合物の分離、続いてこれらの塩からの光学的に活性な塩基の遊離が行われる。光学異性体の分離のための異なるプロセスは、エナンチオマーの分離を最大化するために最適に選択されたキラルクロマトグラフィーカラムの使用を含む。また別の利用可能な方法は、本発明の化合物を活性型の光学的に純粋な酸または光学的に純粋なイソシアネートと反応させることによる、共有結合ジアステレオ異性体分子の合成を含む。合成されたジアステレオ異性体は、クロマトグラフィー、蒸留、結晶化、または昇華等の従来の手段によって分離したあと、加水分解してエナンチオマー的に純粋な化合物をもたらすことができる。本発明の光学的に活性な化合物は、同様に、光学的に活性な出発原料を使用することによって得ることができる。これらの異性体は、遊離酸、遊離塩基、エステル、または塩の形態であってよい。
本発明の化合物は、1つ以上の不斉中心を含有してもよく、したがって、ラセミ化合物およびラセミ混合物、スカレミック混合物、単一エナンチオマー、個々のジアステレオマー、ならびにジアステレオマー混合物として存在し得る。これらの化合物のそのような全ての異性体形態は、本発明に明示的に含まれる。
本化合物はまた、シスもしくはトランス、またはEもしくはZ−二重結合異性体形態としても存在し得る。そのような化合物のそのような全ての異性体形態は、本発明に明示的に含まれる。本明細書に記載の化合物の全ての結晶形態は、本発明に明示的に含まれる。
環部分(例えば、フェニル、チエニル等)の置換基は、特定の原子に結合していてもよく、それによって、それらの環部分が、その原子に固定されるように意図されるか、または特定の原子に結合せずに引き付けられてもよく、それによって、それらの環部分が、H(水素)以外の原子によって既に置換されていない任意の利用可能な原子に結合するように意図される。
本発明の化合物は、別の環系に結合された複素環系を含有してもよい。そのような複素環系は、その環系内の炭素原子またはヘテロ原子によって結合されていてもよい。
あるいは、本明細書で説明する式のいずれかの化合物を本明細書に説明するプロセスのいずれかによって合成してもよい。本明細書で説明するプロセスでは、ステップは、代替的な順番で実施してもよく、かつ必要に応じて、さらなる保護/脱保護ステップが先行または後続してもよい。本プロセスは、不活性溶媒、さらなる試薬、例えば基剤(例えば、LDA、DIEA、ピリジン、KCO等)、触媒、および前述のものの塩の形態を含む、適切な反応条件の使用をさらに含んでもよい。中間体は、場合によって精製を行い、単離されるか、またはその場で維持される。精製方法は、当技術分野において既知であり、例えば、結晶化、クロマトグラフィー(液相およびガス相、疑似移動床(「SMB」))、抽出、蒸留、粉砕、逆相HPLC等がある。温度、持続時間、圧力、および雰囲気(不活性ガス、外気)等の反応条件は、当技術分野において既知であり、反応ごとに必要に応じて調節してもよい。
当業者であれば理解できるように、前述の合成方式は、本願において記載および特許請求される化合物を合成することができる全ての手段の包括的リストをなすことを意図するものではない。さらなる方法が当業者に明白となるであろう。加えて、前述の種々の合成ステップは、所望の化合物を得るために、代替的な順序または順番で実施してもよい。本明細書に記載される阻害化合物を合成する際に有用な合成化学変換および保護基方法論(保護および脱保護)は、当技術分野において既知であり、例えば、R.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989)、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd.Ed.,John Wiley and Sons(1999)、L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994)、A.Katritzky and A.Pozharski,Handbook of Heterocyclic Chemistry,2nd Ed.(2001)、M.Bodanszky,A.Bodanszky:The practice of Peptide Synthesis Springer−Verlag,Berlin Heidelberg 1984、J.Seyden−Penne:Reductions by the Alumino−and Borohydrides in Organic Synthesis,2nd Ed.,Wiley−VCH,1997、およびL.Paquette,ed.,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)に記載されているものがある。
本発明の化合物は、適切な官能性を付与し、選択的生物学的特性を向上させることによって調節することができる。そのような調節は、当技術分野において既知であり、所与の生物学的区画(例えば、血液、リンパ系、中枢神経系)中への生物学的浸透を増加させ、経口アベイラビリティーを向上させ、溶解度を増加させて、注入による投与を可能にし、代謝を改変し、排泄率を改変することが挙げられる。
以下の実施例は、化1〜2および1’〜3’の化合物の調製の方法の詳細な説明を含む。これらの詳細な説明は、本発明の範囲内であり、本発明の一部を形成する、前述の一般的合成手順を例示する役割を果たす。これらの詳細な説明は、例証的目的で提示されるにすぎず、本発明の範囲を制限するものではない。
実験
別途記載がない限り、全ての材料は、商業供給業者から入手し、さらなる精製を行わずに使用した。別途記載がない限り、全ての部は重量部であり、温度は摂氏温度である。全てのマイクロ波利用反応は、Biotage(商標)製Smith Synthesizer(商標)で実施した。全ての化合物は、その指定された構造と一致するNMRスペクトルを示した。融点は、Buchi装置で測定し、補正していない。MSデータは、エレクトロスプレーイオン化技法によって測定した。全ての実施例は、高性能液体クロマトグラフィーによって測定した際に90%を超える純度まで精製した。別途記載がない限り、反応は室温で実施した。
分析法:
別途指示がない限り、HPLC分析は、Agilent Technologies Zorbax SB−C(5μ)逆相カラム(4.6×150mm)を備えるAgilent Model 1100システムで、30℃で約1.50mL/分の流速で実施した(Agilent Technologies,Santa Clara,CA)。移動相は、溶媒A(HO/0.1%TFA)と溶媒B(ACN/0.1%TFA)を5%から100%ACNまで11分間の勾配で使用した。この勾配に続いて、2分間で5%ACNに戻し、約2.5分間再平衡化した(フラッシュ)。
LC−MS法:
別途指示がない限り、試料は、30℃で、Agilent Technologies XDB−C(3.5μ)逆相カラム(4.6×75mm)を備えるAgilentモデル−1100LC−MSDシステムにかけた。流速を約0.75mL/分から約1.0mL/分の範囲で一定にした。移動相は、溶媒A(HO/0.1%HCOHまたはTFA)と溶媒B(ACN/0.1%HCOHまたはTFA)の混合物を10%から90%溶媒Bまで5分間の勾配で使用した。この勾配に続いて、0.5〜9分間で10%溶媒Bに戻し、カラムを10%溶媒Bで2.5分間再平衡化した(フラッシュ)。
分取HPLC法
指示がある場合、本発明の化合物は、以下の条件を用いて逆相HPLCで精製した:
分取HPLC法1 分取逆相HPLCを30×250mmのPhenomenex Luna PFP(2)ペルフルオロフェニルカラムで実施した(OOG−4448−UO−AX、粒径5μm、A=水中0.1%TFA;B=ACN中0.1%TFA)。このカラムおよび60インチ、内径0.020のステンレス鋼の管部分を45℃のグリコール浴に浸漬した;流速=40mL 分−1、勾配:0分から5分:10%Bで均一濃度;5分から60分:55%Bまでの直線勾配;60分から70分:55%Bで均一濃度;70.01分で100%Bに到達し、10分間維持;80.1分で10%Bに到達;80分で終了。
分取HPLC法2 分取逆相HPLCをVydac/The Separations Groupにより充填されたWaters Xterra Prep C18 MS、50mm×300mmで実施した(PA0000−050730、粒径10μm、球状、A=水中0.1%TFA;B=10%TFE−0.1%TFA-89.9%ACN;45℃に設定した外部伝熱ユニットからのグリコールをカラムジャケットに流した。手動注入試料ループ、およびプレカラム管を伝熱浴に浸漬した);勾配:0分から4分、20mL/分、25%B;4分から5分、20mL/分から100mL/分、25%B;5分から25分、100mL/分、55%Bまでの直線勾配;25分から35分、100mL/分、55%Bで均一濃度;35分、100%Bに到達、100mL/分;35分から50分、100mL/分、100%B;50分、25%Bに到達、100mL/分;60分で終了。
分取HPLC法3 Phenomenex Synergi C18カラム(00F−4435−U0−AX)(150×30mm、5μm)またはSiliaChrom XT C18カラムを装備したGilson GX−281を用いて、254nmでの紫外検出、45mL/分で11分間の0.1%TFAを含む水中の5%から95%のMeCNでの溶出で、分取逆相HPLCを実施した。この勾配に続いて、1分間で5%MeCNに戻した。
分取HPLC法4 Phenomenex Synergi C18カラム(00F−4436−U0−AX)(150×30mm、10μm)を装備したShimadzu SIL−10AP自動注入器およびShimadzu FRC−10A自動分取装置を用いて、254nmでの紫外検出、35mL/分で15分間の0.1%TFAを含む水中5%から100%のMeCNでの溶出で、分取逆相HPLCを実施した。この勾配に続いて、1分間で5%MeCNに戻した。
分取HPLC法5 Phenomenex Gemini−NX C18 110Aカラム(100×21mm、5μm)を用いて、254nmでの紫外検出(Waters 2487またはWaters PD)、44mL/分で8分間の0.1%NHOHを含む水中10%から60%または10%から90%CHCNでの溶出で、分取逆相HPLCを実施した。この勾配に続いて、2分間で10%CHCNに戻した。
質量スペクトル(MS)
別途指示がない限り、出発材料、中間体、および/または例示的化合物の全ての質量スペクトルデータは、質量/電荷(m/z)として報告され、イオン化モード(陽または陰)に応じて、(M+H)または(M−H)分子イオンを有する。報告された分子イオンは、エレクトロスプレー検出法により得た。臭素等の同位体原子を有する化合物は、当業者に理解されるような検出同位体パターンに従って報告される。
調製I.3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン。
Figure 2014516941
ステップ1.3−ヨード−6−メチルピリダジン。1Lの丸底フラスコに入れた3−クロロ−6−メチルピリダジン(8.84g、68.8mmol)とHI(水中57重量%)(144mL、688mmol)との混合物を100℃油浴中で2時間加熱した。この混合物を氷浴中で冷却し、15分間撹拌した。沈殿した固体をフリット漏斗を通して濾過し、水溶液を廃棄した。この固体を400mLのEtOAcおよび100mLの飽和NaHCO(水溶液)中で撹拌した。塩基性の水層を分離し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−ヨード−6−メチルピリダジン(8.15g、37.0mmol、収率54%)を黄褐色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:220.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.73(d,J=8.61Hz,1H),7.01(d,J=8.61Hz,1H),2.66(s,3H)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン。1Lの丸底フラスコに、3−ヨード−6−メチルピリダジン(8.15g、37.0mmol)およびA−phos(1.05g、1.48mmol)を入れた。このフラスコを密閉し、アルゴンで5分間パージした。(2,6−ジフルオロフェニル)臭化亜鉛(II)(THF中0.5M溶液)(104mL、51.9mmol、Rieke Metals Inc.)をカニューレで添加し、このフラスコに還流冷却器を取り付け、混合物を60℃の油浴中で1時間加熱した。室温に冷却後、120mLの1M NaOH(水溶液)を添加した。この混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、褐色の固体を得た。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%から50%のEtOAc)で精製して3−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン(7.12g、34.5mmol、収率93%)を黄褐色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:207.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.51−7.56(m,1H),7.36−7.46(m,2H),6.98−7.10(m,2H),2.80(s,3H)。
Figure 2014516941
ステップ3.3−(クロロメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン。3−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン(7.12g、34.5mmol)とトリクロロイソシアヌル酸(3.21g、13.81mmol)とのDCE(300mL)中の混合物を90℃で撹拌および加熱した。この混合物を冷却し、中程度のガラスフリットを通して濾過した。この白色の固体をDCMで洗浄した。この固体を廃棄し、回収した濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中15%から60%のEtOAc)で精製して、3−(クロロメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(5.04g、20.94mmol、収率61%)を黄褐色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:240.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.83(d,J=8.80Hz,2H),7.68−7.74(m,2H),7.40−7.50(m,1H),7.02−7.12(m,2H),4.98(s,2H)。
Figure 2014516941
ステップ4.3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン。3−(クロロメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(5.04g、20.94mmol)とNaN(1.77g、27.2mmol)とのDMF(20mL)中の混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加し、混合物をEtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2回)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%から75%のEtOAc)で精製して、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(4.85g、19.62mmol、収率94%)を淡黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:248.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.64−7.74(m,2H),7.38−7.50(m,1H),7.00−7.13(m,2H),4.85(s,2H)。
調製II.
2−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール。
Figure 2014516941
ステップ1.2−(6−メチルピリダジン−3−イル)チアゾール。20mLのガラス製マイクロ波管中、アルゴン雰囲気下で、3−クロロ−6−メチルピリダジン(508mg、3.95mmol)およびPd(dppf)Cl(161mg、0.20mmol)をシリンジによりチアゾール−2−イル臭化亜鉛(II)(11.9mLのTHF中0.5M溶液、5.95mmol、Aldrich)で処理した。この溶液をマイクロ波中、70℃で30分間加熱した。反応物を0.34M EDTA(pH=7.4、LiOHを含む)(3.5mL)で処理し、10分間撹拌した。これをEtOAc(50mL)で抽出し、ブライン(2×25mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、セライトのプラグを通して濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0%から20%のMeOH)で精製して、高真空下で一晩乾燥させた後、2−(6−メチルピリダジン−3−イル)チアゾール(665mg、収率95%)を錆色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:178.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.25(1H,d,J=8.8Hz),8.09(1H,d,J=3.3Hz),7.93−8.02(1H,m),7.76(1H,d,J=8.6Hz),2.71(3H,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.2−(6−(クロロメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール。2−(6−メチルピリダジン−3−イル)チアゾール(643mg、3.63mmol)をDCE(20mL)およびトリクロロイソシアヌル酸(590mg、2.54mmol)で処理した。フラスコに還流冷却器を取り付け、油浴中で90℃に加熱した。30分後、この混合物を室温まで冷却し、0.45μmのアクロディスクを通して直接シリカゲルのプラグ上に濾過し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から100%のEtOAc)で精製して、2−(6−(クロロメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール(276mg、収率36%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:212.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.38(1H,d,J=8.8Hz),8.01(1H,d,J=3.1Hz),7.81(1H,d,J=8.8Hz),7.55(1H,d,J=3.1Hz),4.94(2H,s)。
Figure 2014516941
ステップ3.2−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール。DMF(3mL)中の2−(6−(クロロメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール(337mg、1.59mmol)をNaN(135mg、2.07mmol)で処理し、室温で一晩(15時間)撹拌した。反応物を水で処理し、EtOAc(25mL)で抽出し、ブライン(2×25mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から50%のEtOAc)で精製して、2−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール(295mg、収率85%)を淡黄色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:219.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.38(1H,d,J=8.8Hz),8.01(1H,d,J=3.1Hz),7.68(1H,d,J=8.6Hz),7.55(1H,d,J=3.1Hz),4.80(2H,s)。
調製III.3−(アジドメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン。
Figure 2014516941
ステップ1.3−(2−クロロフェニル)−6−メチルピリダジン。3−クロロ−6−メチルピリダジン(1.00g、7.78mmol、Aldrich)と、2−クロロフェニルボロン酸(1.46g、9.33mmol)と、Pd(PPh(0.449g、0.389mmol)との混合物をアルゴンでパージし、ジオキサン(10mL)および1M NaCO(水溶液11.7mL、11.7mmol)で処理し、マイクロ波中、110℃で35分間加熱した。この混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、1N NaOH(10mL)で洗浄し、次いでブライン(25mL)で洗浄した。有機抽出物を減圧下(回転蒸発装置)で濃縮し、MgSO上で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中40%から100%のEtOAc)で精製して、3−(2−クロロフェニル)−6−メチルピリダジン(1.51g、収率95%)を淡黄色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:205.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.69−7.79(2H,m),7.46−7.54(1H,m),7.35−7.45(3H,m),2.79(3H,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(クロロメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン。3−(2−クロロフェニル)−6−メチルピリダジン(1.16g、5.67mmol)をDCE(25mL)およびトリクロロイソシアヌル酸(0.527g、2.27mmol)で処理し、フラスコに還流冷却器を取り付け、油浴中で30分間90℃まで加熱した。この混合物を0.45μmのアクロディスクを通して直接シリカゲルのプラグ上に濾過し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc0%から50%のEtOAc)で精製して、3−(クロロメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン(1.11g、収率82%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:239.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.94(1H,d,J=8.8Hz),7.71−7.82(2H,m),7.49−7.57(1H,m),7.38−7.48(2H,m),4.97(2H,s)。
Figure 2014516941
ステップ3.3−(アジドメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン。DMF(10mL)中の3−(クロロメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン(1.20g、5.02mmol)をNaN(0.424g、6.52mmol)で処理し、室温で一晩(15時間)撹拌した。この混合物を水で処理し、EtOAc(2×35mL)で抽出し、ブライン(2×25mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から60%のEtOAc)で精製して、3−(アジドメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン(1.12g、収率91%)を粘性の無色の油として得、これは静置時に結晶化した。MS(ESI,陽イオン)m/z:245.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.93(1H,d,J=8.8Hz),7.71−7.79(1H,m),7.63(1H,d,J=8.8Hz),7.48−7.56(1H,m),7.37−7.47(2H,m),4.83(2H,s)。
調製IV.3−(アジドメチル)−6−(2−クロロ−3−ピリジニル)ピリダジン。
Figure 2014516941
ステップ1.3−(2−クロロ−3−ピリジニル)−6−メチルピリダジン。3−クロロ−6−メチルピリダジン(1.20g、9.33mmol)と、2−クロロ−3−ピリジニルボロン酸(1.62g、10.27mmol、Frontier Scientific,Logan,UT)と、NaCO(1.98g、18.67mmol)と、Pd(PPh(0.54g、0.46mmol)との12mLのジオキサンおよび4mLの水中の混合物をマイクロ波中、105℃で45分間加熱した。この反応物を100mLのEtOAcで希釈し、5mLの0.5N NaOH(水溶液)で洗浄し、次いで5mLのブラインで洗浄した。有機抽出物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50%から100%のEtOAc)で精製して、3−(2−クロロ−3−ピリジニル)−6−メチルピリダジン(571mg、収率29%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン) m/z:190.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(クロロメチル)−6−(2−クロロ−3−ピリジニル)ピリダジン。3−(2−クロロ−3−ピリジニル)−6−メチルピリダジン(360mg、1.75mmol)のDCE(5mL)溶液に、トリクロロイソシアヌル酸(163mg、0.70mmol)を一度に添加した。この反応物を90℃の油浴中で1時間加熱した。室温まで冷却後、沈殿した固体をフリット漏斗を通して濾過し、3×25mLのDCMで濯いだ。濾液を2×10mLの0.5M NaOH(水溶液)で洗浄し、次いで5mLのブラインで洗浄した。このDCM溶液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%から85%のEtOAc)で精製して、3−(クロロメチル)−6−(2−クロロ−3−ピリジニル)ピリダジン(215mg、収率51%)を褐色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:204.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.3−(アジドメチル)−6−(2−クロロ−3−ピリジニル)ピリダジン。3−(クロロメチル)−6−(2−クロロピリジン−3−イル)ピリダジン(211mg、0.88mmol)を5mLのアセトンに加えた室温の溶液に、NaN(86mg、1.32mmol)を添加した。この混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を5mLの水と50mLのEtOAcとで分液した。有機溶液を濃縮し、残渣をシリカゲル(5g)に吸収し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%から85%のEtOAc)で精製して、3−(アジドメチル)−6−(2−クロロ−3−ピリジニル)ピリダジン(178mg、収率82%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:247.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.63(1H,dd,J=4.7,1.8Hz),8.27−8.08(2H,m),7.95(1H,d,J=8.8Hz),7.69(1H,dd,J=7.5,4.8Hz),4.92(2H,s)。
調製V.3−(アジドメチル)−6−クロロピリダジン。
Figure 2014516941
ステップ1.3−クロロ−6−(クロロメチル)ピリダジン。3−クロロ−6−メチルピリダジン(1.00g、7.78mmol)と1,3,5−トリクロロイソシアヌル酸(0.72g、3.11mmol)とのDCE(50mL)中の混合物を90℃で撹拌および加熱した。この混合物を冷却し、Whatman 0.45μmフリットを通して濾過した。回収した白色の固体をDCMで洗浄した。この固体を廃棄し、回収した濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から50%のEtOAc)で精製して、3−クロロ−6−(クロロメチル)ピリダジン(0.84g、5.12mmol、収率66%)を紫色がかった固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:162.9(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(アジドメチル)−6−クロロピリダジン。3−クロロ−6−(クロロメチル)ピリダジン(835mg、5.12mmol)とNaN(433mg、6.66mmol)とのDMF(10mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物をEtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から50%のEtOAc)で精製して、3−(アジドメチル)−6−クロロピリダジン(700mg、4.13mmol、収率81%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:170.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.57(s,2H),4.76(s,2H)。
以下の表1の化合物は、上述の手順と類似する手順により調製することができる。
Figure 2014516941
調製XI.tert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル((3S)−1−(3−アジド−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート。100mLの三口Mortonフラスコに、tert−ブチル((3S)−1−(3−アミノ−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(1.4g、4.79mmol、国際公開第08/106692号に記載されているのと同様に調製)、アセトン(10mL)、水(20mL)、および撹拌子を入れた。このフラスコを氷−EtOH浴に浸漬し、15分間撹拌した。この不均一溶液を氷冷8M HSO(2.99mL、23.94mmol)で処理し、2分間撹拌した。ドライアイスで浴の温度を維持し、−15〜−5℃とした。この溶液は、この期間に均一になった。この溶液をさらに3分間撹拌し、NaNO(354mg、5.13mmol)を水(2mL)に加えた溶液を滴下添加した。この溶液を10分間撹拌した。この溶液をNaN(934mg、14.37mmol)で処理し、20分間撹拌した。無水NaCO(3.05g、28.7mmol)を入れた粉末添加用漏斗を中央開口に取り付けた。5分間かけて粉末を添加し、フラスコを冷却浴から取り出した。スラリーをN流下で1時間撹拌/超音波処理した。このスラリーを0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipor、SLFG025NK)を取り付けた28mLのBohdan反応槽ガラスフリットを通して、N加圧濾過した。固体を水(3×10mL)で洗浄し、N流下で一晩乾燥させた。この固体を真空オーブン(45℃、<1mm Hg)で1時間さらに乾燥させて、tert−ブチル((3S)−1−(3−アジド−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(1.45g、4.55mmol、収率95%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.47(s,9H)1.61−1.91(m,4H)3.12(br.s.,3H)3.25(br.d,J=11.30Hz,1H)3.89(br.s.,1H)5.03(br.s.,1H)6.78(d,J=5.48Hz,1H)8.21(d,J=5.48Hz,1H)8.28(s,1H)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート。乾燥した100mLの三口Mortonフラスコを以下のように構成した:開口1:隔膜/アルゴン注入口、開口2(中央):隔膜/PTFE製添加用ニードル、開口3:隔膜。このフラスコに、tert−ブチル((3S)−1−(3−アジド−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(3.25g、10.22mmol)、撹拌子、および乾燥THF(10mL)を入れた。スラリーを10分間撹拌し、氷水浴に浸漬した。1.0M PMeを含むTHF(10.73mL、10.73mmol、Aldrich)を入れたシリンジをPTFE製添加用ニードルに取り付け、シリンジポンプを介して15分間かけて添加した。反応物を15分間撹拌した。この溶液をPTFE製添加用ニードルを介して乾燥した50mLのガラス製シリンジに入れて、(S)−tert−ブチル(1−(3−((トリメチルホスホラニリデン)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメートを得た。乾燥した250mLの一口丸底フラスコに、乾燥THF(16mL)、二硫化炭素(6.17mL、102mmol)、および撹拌子を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、氷水浴に浸漬した。この溶液を15分間撹拌した。(S)−tert−ブチル(1−(3−((トリメチルホスホラニリデン)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメートの溶液が入った50mLガラス製シリンジに取り付けたPTFE製添加用ニードルを隔膜に突き刺し、シリンジポンプを介して溶液(19mL)を1時間かけて添加した。反応物をさらに10分間撹拌し、この溶液を真空中で除去した。残渣を室温、1mm Hg未満でさらに乾燥させて、tert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメートを得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:335.0[M+H]。
調製XII.tert−ブチル4−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル4−(3−ニトロ−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート。1−Boc−ピペラジン(1.41g、7.57mmol、Alfa−Aesar)の2−プロパノール(63mL)溶液に、DIPEA(2.75mL、15.77mmol)および4−クロロ−3−ニトロピリジン(1.00g、6.31mmol、Oakwood Products Inc.,West Columbia,SC)を添加した。この混合物を60℃まで加熱し、2時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル4−(3−ニトロ−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(1.74g、5.64mmol、収率89%)を黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:309.2[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.87(s,1H),8.41(d,J=5.87Hz,1H),6.85(d,J=6.06Hz,1H),3.62(dd,J=6.26,4.30Hz,4H),3.14−3.30(m,4H),1.48(s,9H)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル4−(3−アミノ−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート。tert−ブチル4−(3−ニトロ−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(1.74g、5.64mmol)のEtOH(56mL)溶液を、この溶液にNを10分間バブリングすることにより脱気した。10%Pd/C(0.60g、0.56mmol)を水(5mL)中の懸濁物として添加した。Hを充填した三方活栓を備えるガス袋をフラスコに取り付けた。このフラスコを真空下で排気し、再びH(3回)を充填した。この混合物を室温で3時間撹拌した。溶液にNを10分間バブリングすることにより、この溶液を脱気し、セライトを通して濾過した。このセライトプラグをEtOAcで洗浄した。この溶液を濃縮し、この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中の0%から5%のMeOH)で精製して、tert−ブチル4−(3−アミノ−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(1.31g、4.72mmol、収率84%)をオフホワイトの泡沫として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:279.2[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.03(s,1H),7.97(d,J=5.28Hz,1H),6.76(d,J=5.09Hz,1H),3.75(br.s.,2H),3.52−3.61(m,4H),2.87−2.98(m,4H),1.48(s,9H)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル4−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート。tert−ブチル4−(3−アミノピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(83mg、0.30mmol)をTHF(2.7mL)に加えた室温の溶液に、NEt(0.12mL、0.90mmol)、続いてチオホスゲン(1.0MのTHF溶液)(0.31mL、0.31mmol)を添加した。室温で1時間経過後、さらにチオホスゲン(1.0MのTHF溶液)(0.16mL、0.16mmol)およびNEt(0.06mL、0.45mmol)を添加し、反応物をさらに30分間撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、水(2回)およびブラインで洗浄し、有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル4−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(67mg、0.21mmol、収率70%)を褐色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:321.2[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.36(s,1H),8.31(d,J=5.67Hz,1H),6.80(d,J=5.67Hz,1H),3.62−3.69(m,4H),3.16−3.22(m,4H),1.50(s,9H)。
調製XIII.tert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル((3R,4R,5S)−1−(3−ニトロ−4−ピリジニル)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート。tert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(1.72g、4.99mmol、米国特許第2010/0056576(A1)号に記載されているのと同様に調製した異性体の混合物)の2−プロパノール(50mL)溶液に、4−クロロ−3−ニトロピリジン(1.19g、7.49mmol)およびDIPEA(2.17mL、12.48mmol)を添加した。この混合物を60℃まで加熱し、2時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から50%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル((3R,4R,5S)−1−(3−ニトロ−4−ピリジニル)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(1.06g、2.27mmol、収率46%)を得た。TLC(2/1Hex/EtOAc)Rf=0.08.MS(ESI,陽イオン)m/z:467.0[M+H]。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル((3R,4R,5S)−1−(3−アミノ−4−ピリジニル)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート。tert−ブチル((3R,4R,5S)−1−(3−ニトロ−4−ピリジニル)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(1.19g、2.55mmol)のEtOH(25mL)溶液に、Nを10分間バブリングした。Pd/C(10%、0.27g、0.26mmol)を水(2mL)中の懸濁物として添加した。Hを充填した三方活栓を備えるガス袋をフラスコに取り付けた。このフラスコを真空下で排気し、再びH(3回)を充填した。この混合物を室温で5時間撹拌した。N溶液で反応混合物を10分間バブリングした。この混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮して、tert−ブチル((3R,4R,5S)−1−(3−アミノ−4−ピリジニル)−4−((tert−ブチル(ジメチル)−シリル)オキシ)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(1.04g、2.37mmol、収率93%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:437.0[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.03(s,1H),7.95(d,J=5.28Hz,1H),6.78(d,J=5.28Hz,1H),3.79(br.s.,2H),3.69(br.s.,1H),3.59(d,J=10.95Hz,1H),3.22−3.29(m,1H),3.18(t,J=8.90Hz,1H),2.36−2.49(m,2H),1.84−1.94(m,1H),1.45(s,9H),1.05(d,J=6.65Hz,3H),0.92(s,9H),0.13(d,J=9.59Hz,6H)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート。tert−ブチル((3R,4R,5S)−1−(3−アミノ−4−ピリジニル)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(625mg、1.43mmol)をTHF(7mL)に加えた室温の溶液に、1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(0.51g、2.86mmol)を添加した。反応物を60℃で2時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(475mg、0.99mmol、収率69%)を黄白色の泡沫として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:479.0[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.33(s,1H),8.25(d,J=5.67Hz,1H),6.87(d,J=5.28Hz,1H),3.79(d,J=13.11Hz,1H),3.56−3.70(m,2H),3.30(t,J=8.71Hz,1H),2.87(t,J=10.66Hz,1H),2.71(dd,J=12.91,10.56Hz,1H),1.84−1.99(m,1H),1.46(s,9H),1.08(s,3H),0.92(s,9H),0.15(s,6H)。
調製XIV.tert−ブチル3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル3−((3−ニトロ−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート。N−boc−3−ヒドロキシアゼチジン(2.54g、14.68mmol)を20mLのDMFに加えた0℃の溶液に、NaH(685mgの油中60重量%、17.13mmol)を添加した。氷浴を取り除き、混合物を室温で15分間撹拌した。4−クロロ−3−ニトロピリジン(1.94g、12.24mmol)をTHF(5mL)に加えた溶液を滴下添加し、得られた褐色の混合物を室温で15分間撹拌した。反応を50mLの氷冷飽和NHCl溶液で停止させ、EtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を2×10mLのブラインで洗浄し、濃縮した。褐色の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中55%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル3−((3−ニトロ−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート(4.5g、少量のDMFを含有)を褐色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン) m/z:296.0(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−((3−アミノ−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート。Pd/C(10重量%、1.34g)の存在下、tert−ブチル3−((3−ニトロ−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート(4.5g、少量のDMFを含有)を100mLのEtOHおよび1mLの水に加えた溶液を、Hを詰めたバルーンを用いて、室温で7時間水素化した。この混合物をセライトパッドを通して濾過し、50mLのEtOAcで濯いだ。濾液を濃縮した。褐色の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc中0%から5%のMeOH)で精製して、3−((3−アミノ−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート(2.77g、2つのステップの収率85%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:266.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.43(1H,s),8.39(1H,d,J=5.7Hz),7.00(1H,d,J=5.7Hz),5.22(1H,dt,J=6.6,3.0Hz),4.39(2H,m),3.88(2H,m),1.40(9H,s)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート。0℃で、NEt(2.07mL、14.93mmol)、次いでチオホスゲン(0.42mL、5.60mmol)を3−((3−アミノ−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート(990mg、3.73mmol)のTHF(25mL)溶液に添加した。褐色の沈殿物が現れた。この不均一混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、水(2回)およびブラインで洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。褐色の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート(1.06g、収率93%)を褐色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:308.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.43(1H,s),8.38(1H,d,J=5.7Hz),7.00(1H,d,J=5.7Hz),5.22(1H,dt,J=6.6,3.0Hz),4.38(2H,m),3.88(2H,m),1.40(9H,m)。
調製XV.tert−ブチル(3R)−3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル(3R)−3−((3−ニトロ−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート。(R)−tert−ブチル3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(1.22g、6.06mmol、Astatech Inc.,Bristol,PA)をDMF(15mL)に加えた0℃の溶液に、NaH(油中60重量%)(283mg、7.06mmol)を添加した。氷浴を取り除き、混合物を室温で15分間撹拌した。固体4−クロロ−3−ニトロピリジン(800mg、5.05mmol)を添加し、得られた褐色の混合物を0℃で15分間撹拌した後、室温まで温めた。この反応を氷で停止させ、EtOAc(50mL)で抽出し、ブライン(2×30mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(3R)−3−((3−ニトロ−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(1.14g、収量70%)を山吹色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:346.1(M+Na)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.00(1H,s),8.61(1H,d,J=5.9Hz),7.07(1H,br.s.),4.48−4.59(1H,m),3.76(1H,br.s.),3.49(3H,br.s.),2.06(1H,d,J=7.8Hz),1.94(2H,dd,J=11.7,5.5Hz),1.41(9H,br.s.),1.25(1H,br.s.)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル(3R)−3−((3−アミノ−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート。tert−ブチル(3R)−3−((3−ニトロ−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(1.14g、3.53mmol)をEtOH(20mL)および10重量%のPd/C(375mg、3.53mmol)で処理した。フラスコをHでパージし、Hのバルーンを取り付け、室温で4時間撹拌した。この混合物をセライトを通して濾過し、このパッドをMeOHで洗浄した。濾液を濃縮して、tert−ブチル(3R)−3−((3−アミノ−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(1.09g)を微量の炭が残った状態で粘性の油として得た。この粗物質をさらに精製せずに次のステップで使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:294.2(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル(3R)−3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート。tert−ブチル(3R)−3−((3−アミノ−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(1.00g、3.41mmol)を1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(1.34g、7.50mmol)およびTHF(20mL)で処理した。フラスコに還流冷却器を取り付け、反応物を60℃まで30分加熱した。これを室温まで冷却し、一晩(15時間)撹拌した。この混合物を減圧下(回転蒸発装置)で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(3R)−3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(1.09g、収率96%)を黄白色の粘性の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:336.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.34(1H,d,J=5.7Hz),8.27(1H,s),6.91(1H,br.s.),4.46(1H,d,J=2.9Hz),3.50(1H,br.s.),2.05(2H,s),1.93(1H,br.s.),1.57(2H,s),1.35(9H,br.s.),1.26(2H,t,J=7.1Hz)。
調製XVI.tert−ブチル(3S)−3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート。
調製XVに類似する手順に従って、(S)−tert−ブチル3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートおよび4−クロロ−3−ニトロピリジンから表題化合物を黄白色の粘性の油として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:336.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.34(1H,d,J=5.7Hz),8.27(1H,s),6.90(1H,br.s.),4.41−4.50(1H,m),3.91(1H,br.s.),3.49(3H,br.s.),2.05(3H,br.m),1.35(9H,br.s.)。
調製XVII.tert−ブチル((3S)−1−(5−イソチオシアナト−4−ピリミジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル((3S)−1−(5−アミノ−4−ピリミジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート。(S)−tert−ブチルピペリジン−3−イルカルバメート(486mg、2.42mmol)と、5−アミノ−4−クロロピリミジン(262mg、2.02mmol、Magical Scientific,Atchison,KS)と、CsCO(988mg、3.03mmol)との2mLのDMF中の混合物をマイクロ波中、150℃で45分間加熱した。この混合物を50mLのEtOAcで希釈し、セライトパッドを通して濾過した。濾液を5mLの飽和NHCl(水溶液)で洗浄し、次いで5mLのブラインで洗浄した。有機溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中60%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル((3S)−1−(5−アミノ−4−ピリミジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(233mg、収率39%、純度90%)を得た。この物質をさらに精製せずに使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:294.2(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル((3S)−1−(5−イソチオシアナト−4−ピリミジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート。tert−ブチル((3S)−1−(5−アミノ−4−ピリミジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(230mg、0.78mmol)と1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(279mg、1.56mmol)とのTHF(4mL)中の混合物を60℃の油浴中で2時間加熱した。室温まで冷却後、水を添加し、この混合物をEtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル((3S)−1−(5−イソチオシアナト−4−ピリミジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(64mg、収率24%、純度90%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:336.2(M+1)。
調製XVIII.tert−ブチル((3S)−1−(4−イソチオシアナト−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.5−ブロモ−4−ニトロイソチアゾール。この手順は、報告されている方法から変更した(Journal of Heterocyclic Chemistry,1980,17,385)。25mLの一口丸底フラスコに、HSO、95%(6.0mL、86mmol)、HNO、90%(2.3mL、54.8mmol)、および撹拌子を入れた。フラスコに、還流冷却器(冷却器全長にわたるPTFE製添加用ニードルを備える)を取り付けた。このフラスコを氷水浴に浸漬し、15分間撹拌した。シリンジに5−ブロモイソチアゾール(1.12g、6.83mmol、Focus Synthesis,San Diego,CA)を入れ、PTFE製添加用ニードルに取り付けた。この臭化物をシリンジポンプを介して20分間かけて添加し、混合物をさらに20分間撹拌した。冷却浴を取り除き、フラスコを45℃の伝熱ブロックに入れた。この溶液を1時間撹拌し、温度を70℃まで上昇させた。反応物を1時間撹拌し、温度を90℃まで上昇させた。2時間後に加熱を中断し、溶液を一晩冷却した。この溶液を撹拌中の水(40mL)に慎重に注ぎ、N流下で2時間撹拌した。この水溶液をCHCl(6×20mL)で抽出した。有機相を5%NaHCO(2×20mL)で洗浄し、MgSOで処理した。得られたスラリーを0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通してN加圧濾過した。濾液を真空中で濃縮して、5−ブロモ−4−ニトロイソチアゾール(823mg、3.94mmol、収率58%)を油として得た。この物質を特徴付けを行わずに使用した。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル((3S)−1−(4−ニトロ−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート。50mLの一口丸底フラスコに、5−ブロモ−4−ニトロイソチアゾール(0.8123g、3.89mmol)、乾燥THF(10mL)、および撹拌子を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、(S)−tert−ブチルピペリジン−3−イルカルバメート(1.11g、5.52mmol、Aldrich)と乾燥DIPEA(1.01mL、5.83mmol)とを10mLの乾燥THFに加えた溶液を、シリンジを介して添加した。この溶液は、添加の終了時に温かくなった(約45℃)。反応物を30分間撹拌し、その間に沈殿物が形成した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdan反応槽ガラスフリットを通して、スラリーをN加圧濾過した。固体を乾燥THF(3×3mL)で洗浄し、廃棄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をEtOH(25mL)で処理した。この溶液を均一になるまで加熱し、室温まで冷却した。12時間かけて結晶が形成した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdanガラスフリットを通して、スラリーをN加圧濾過した。固体を冷EtOH(3×3mL)で洗浄し、最初にN流下で乾燥させた。この固体を真空オーブン(80℃、<1mm Hg)で1時間さらに乾燥させて、((3S)−1−(4−ニトロ−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート(616mg、1.88mmol、収率48%)を得た。この母液とEtOH洗液とを合わせて、真空中で濃縮した。この物質をEtOH(10mL)で処理し、100℃の伝熱ブロックを用いて加熱還流した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通して、この溶液を熱いまま25mL丸底フラスコ中にN加圧濾過した。室温で16時間かけて結晶が形成した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通して、スラリーをN加圧濾過した。固体を冷EtOH(2×2mL)で洗浄し、最初にN流下で乾燥させた。この物質を真空オーブン(40℃、<1mm Hg)で2時間さらに乾燥させて、tert−ブチル((3S)−1−(4−ニトロ−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)−カルバメート(224mg、0.682mmol、収率18%;合計収率=66%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:329.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.46(s,9H)1.73(br.s.,1H)1.78−1.88(m,1H)1.89−2.03(m,2H)3.38(m,J=8.60Hz,2H)3.43(d,J=10.60Hz,1H)3.55(d,J=10.56Hz,1H)3.90(br.s.,1H)4.85(br.s.,1H)8.72(s,1H)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル((3S)−1−(4−アミノ−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート。30mLのBohdanマイクロ波容器に、tert−ブチル((3S)−1−(4−ニトロ−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート(672mg、2.05mmol)、EtOH(11mL)、インジウム粉末(963mg、8.39mmol、Aldrich)、4.1M NHCl水溶液(4.99mL、20.46mmol)、および撹拌子を入れた。この容器をNでスイープし、PTFEライナー付きシールで圧着した。この容器を120℃の伝熱ブロックに1.5時間入れた。この容器を一時的に冷却し、PTFE隔膜を通して25ゲージのニードルを挿入することにより減圧した。この圧着シールを取り除き、0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdanガラスフリットを通して、スラリーを温かいままN加圧濾過した。固体を熱EtOH(3×5mL)で洗浄し、廃棄した。濾液と洗液を合わせ、N流下で濃縮した。残渣を水(50mL)に懸濁させ、CHCl(5×20mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(2×20mL)で洗浄し、MgSOで処理した。得られたスラリーを微細ガラスフリットを通して真空濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(9/1のCHCl/THF)で精製して、tert−ブチル((3S)−1−(4−アミノ−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)−カルバメート(536mg、1.80mmol、収率88%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:299.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.45(s,9H)1.48−1.56(m,1H)1.67−1.79(m,1H)1.79−1.92(m,2H)2.76(dd,J=11.05,7.14Hz,1H)2.85−2.95(m,1H)2.95−3.05(m,1H)3.18−3.47(m,3H)3.84(br.s.,1H)4.82(br.s.,1H)8.02(s,1H)。
Figure 2014516941
ステップ4.tert−ブチル((3S)−1−(4−アジド−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート。25mLの一口丸底フラスコに、tert−ブチル((3S)−1−(4−アミノ−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート(537mg、1.80mmol)、アセトン(7mL)、水(7mL)、および撹拌子を入れた。このフラスコを氷水浴に浸漬し、15分間撹拌した。この溶液を8M HSO(0.90mL、7.19mmol)で処理し、5分間撹拌した。この均一溶液をNaNO(163mg、2.36mmol)で処理し、10分間撹拌した。NaN(351mg、5.40mmol)を添加した。反応物を冷却したまま30分間撹拌した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdanガラスフリットを通して、スラリーを冷たいままN加圧濾過した。NaCO(1.14g、10.79mmol)を水(10mL)に加えた氷冷溶液に、この濾液をゆっくりと添加した。固体を水(3×5mL)で洗浄し、洗液をNaCO溶液に添加した。固体を真空オーブン(45℃、<1mm Hg)で20分間乾燥させた。この固体をCHClに溶解し、MgSOで処理した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdanガラスフリットを通して、得られたスラリーをN加圧濾過した。溶媒を真空中で除去して、tert−ブチル((3S)−1−(4−アジド−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート(213mg、0.66mmol、収率37%)を得た。この物質をそのまま使用した。
Figure 2014516941
ステップ5.tert−ブチル((3S)−1−(4−イソチオシアナト−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート。乾燥した25mLのナシフラスコに、tert−ブチル((3S)−1−(4−アジド−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート(213mg、0.66mmol)、撹拌子、および乾燥THF(4mL)を入れた。フラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、氷水浴に浸漬した。溶液を10分間撹拌し、THF(0.69mL、0.69mmol)中のPMeの1.0M溶液を滴下添加した。溶液を冷却したまま15分間撹拌した。この溶液を5mLシリンジ(全体積=4.4mL)に取り、(S)−tert−ブチル(1−(3−((トリメチルホスホラニリデン)アミノ)イソチアゾール−5−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメートを得た。乾燥した25mLのナシフラスコに、乾燥THF(2mL)、二硫化炭素(0.79mL、13.11mmol)、および撹拌子を入れた。このフラスコに、隔膜/アルゴン注入口/PTFE製添加用ニードルを取り付け、氷水浴に浸漬した。この溶液を15分間撹拌した。前述のように(S)−tert−ブチル(1−(3−((トリメチルホスホラニリデン)アミノ)イソチアゾール−5−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメートが入ったシリンジをPTFE製添加用ニードルに取り付けた。この溶液をシリンジポンプを介して1時間かけて添加した。この溶液を1時間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣を真空オーブン(60℃、<1mm Hg)で1時間乾燥させて、tert−ブチル((3S)−1−(4−イソチオシアナト−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメートを得た。この物質を特徴付けを行わずに使用した。
調製XIX 2−((1R,3S)−3−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)。
Figure 2014516941
ステップ1.2−((1R,3S)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)。250mLのParr容器に、2−(3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(328mg、0.94mmol、国際公開第2009/109576(A1)号に記載されているのと同様に調製)およびHOAc(14mL)を入れた。この容器に窒素/真空源を取り付け、10mm Hg未満まで慎重に排気した。Nで真空を解除して、1サイクルの脱酸素を完了した。システムをさらに2サイクル脱気した。この容器に10%Pd/C(200mg、0.19mmol)を入れた。この容器に、真空および窒素源を備えるParr水素化装置を取り付けた。この容器を約30mm Hgの真空まで慎重に排気した。Nで真空を解除して、1サイクルの脱酸素を完了した。システムを同様にさらに2回脱酸素し、排気した。Hで真空を解除し、容器を60psiで加圧した。スラリーを60psiで4日間撹拌した。システムを排気し、Nを再充填した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdanガラスフリットを通して、スラリーをN加圧濾過した。この触媒を乾燥TFE(3×10mL)で洗浄し、合わせた濾液と洗液を真空中で濃縮した。この祖物質を分取HPLC法1を用いて精製して、2−((1R,3S)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)をTFA塩(219mg、0.25mmol、収率54%)として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:322.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMF−d6)δppm 1.49−1.61(m,1H)1.61−1.77(m,1H)1.84−2.10(m,4H)2.25(qd,J=12.62,3.62Hz,1H)2.41(d,J=12.13Hz,1H)3.22(t,J=11.84Hz,1H)4.40(tt,J=12.13,3.72Hz,1H)6.56(br.s.,3H)7.69(d,J=5.67Hz,1H)7.86−7.94(m,4H)8.14(d,J=5.67Hz,1H)8.31(s,1H)。19F NMR(376MHz,DMF−d6) δppm−74.06(br.s.,3F)。25mLの丸底フラスコに、2−((1R,3S)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)のTFA塩(219mg、0.25mmol)と、EtOH(10mL)と、撹拌子とを入れた。この溶液を炭酸シリカ(1.67g、1.0mmol、Silicycle,inc.)で処理し、室温で1時間撹拌した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdan反応槽ガラスフリットを通して、スラリーをN加圧濾過した。シリカを温かいTFE(5×6mL)で洗浄し、合わせた濾液と洗液を真空中で濃縮した。この物質を室温、1mm Hg未満で16時間乾燥させて、2−((1R,3S)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)を遊離塩基(202mg、0.31mmol、収率67%)として得た。この遊離塩基をその後の反応に使用した。
Figure 2014516941
ステップ2.2−((1R,3S)−3−(3−アジド−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−アジド−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)。25mLの一口丸底フラスコに、2−((1R,3S)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−アミノ−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1(202mg、0.31mmol)と、撹拌子と、アセトン(5mL)とを入れた。この溶液を10分間撹拌した。フラスコに水(5mL)を添加し、氷水浴に浸漬した。この混合物を5分間撹拌し、8MのHSO(0.24mL、1.88mmol)を添加した。この溶液を10分間撹拌し、NaNO(48mg、0.69mmol)を慎重に添加した。この混合物を15分間撹拌し、NaN(82mg、1.26mmol)をほぼ同量で2回に分けて添加した。反応物を15分間撹拌した。10mLの水に溶解したNaCO(266mg、2.51mmol)の溶液を氷水浴で冷却して撹拌しながら、この冷たい溶液を慎重に添加した。N流下、氷水浴中でスラリーを1時間撹拌した。この混合物をCHCl(4×30mL)で抽出し、合わせた抽出物を水(1×10mL)で洗浄した。有機相をMgSOで処理し、得られたスラリーを微細ガラスフリットを通して真空濾過した。濾液を真空中で濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中4%のTHF)で精製して、2−((1R,3S)−3−(3−アジド−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−アジド−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)(191mg、0.28mmol、収率88%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:347.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.40−1.67(m,2H)1.87−1.97(m,2H)1.98−2.12(m,2H)2.28(qd,J=12.72,3.52Hz,1H)2.35−2.47(m,1H)3.00(t,J=12.13Hz,1H)4.25−4.40(m,1H)7.21(d,J=5.09Hz,1H)7.71(dd,J=5.09,2.74Hz,2H)7.77−7.87(m,2H)8.32(d,J=4.89Hz,1H)8.45(s,1H)。
Figure 2014516941
ステップ3.2−((1R,3S)−3−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)。この手順は、2つの反応フラスコで実施した。フラスコ1:乾燥した15mLの一口丸底フラスコに、2−((1R,3S)−3−(3−アジド−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−アジド−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)(191mg、0.28mmol)と、乾燥THF(5mL)と、撹拌子とを入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、氷水浴に浸漬した。この混合物を10分間撹拌し、THF(0.67mL、0.67mmol、Aldrich)中のPMeの1.0M溶液を滴下添加した。この溶液を冷却したまま5分間撹拌し、冷却浴を取り除いた。この溶液を10分間撹拌した。フラスコ2:乾燥した25mLの一口丸底フラスコに、二硫化炭素(0.67mL、11.02mmol)と、乾燥THFと、撹拌子とを入れた。このフラスコに、隔膜/PTFE製添加用ニードル/アルゴン注入口を取り付け、氷水浴に浸漬した。フラスコ1の内容物をシリンジに入れ、このシリンジをPTFE製添加用ニードルに取り付けた。この溶液(THF中の全体積=8mL)をシリンジポンプを介して30分間かけて添加した。この混合物をさらに15分間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣を真空オーブン(60℃、<1mm Hg)で30分間乾燥させて、2−((1R,3S)−3−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1/1)を得た。この物質を特徴付けを行わずに使用した。
調製XX.(3R,4R)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)ピペリジンおよび(3S,4S)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)ピペリジン(1/1)。
Figure 2014516941
ステップ1.ベンジル(3R,4R)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレートおよびベンジル(3S,4S)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(1/1)。ベンジル7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレート(5.00g、21.44mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2007,17,1254)を1/1 EtOH/水(214mL)中の5%KCOに加えたものを3時間加熱還流した。室温まで冷却後、この混合物を濃縮した。EtOH(300mL)をこの液体に添加して、真空中で除去した。得られた固体をCHCl(2×250mL)で抽出した。合わせたCHCl画分を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、ベンジル(3R,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレートおよびベンジル(3S,4S)−3,4−ジヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(1/1)(5.98g)を淡黄色のシロップとして得た。MS(ESI,陽イオン) m/z:252.1[M+H].ベンジル(3R,4R)−3,4−ジヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレートおよびベンジル(3S,4S)−3,4−ジヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレート(1/1)(5.98g、23.80mmol)と、tert−ブチルジメチルクロロシラン(10.76g、71.4mmol)と、イミダゾール(7.85mL、119mmol)とのDMF(24mL)中の不均一混合物を室温で一晩撹拌した。水(300mL)を添加し、混合物をEtO(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(300mL)で洗浄し、次いでブライン(200mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から20%のEtOAc)で精製して、ベンジル(3R,4R)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレートおよびベンジル(3S,4S)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(1/1)(6.37g、13.28mmol、2つのステップの収率62%)を無色透明の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:480.1[M+H]。
Figure 2014516941
ステップ2.(3R,4R)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)ピペリジンおよび(3S,4S)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)ピペリジン(1/1)。ベンジル(3R,4R)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレートおよびベンジル(3S,4S)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(1/1)(6.37g、13.28mmol)をEtOH(67mL)およびEtOAc(67mL)に加えた溶液をこの溶液にN(g)を10分間バブリングすることにより脱気した。Pd/C(10重量%、1.41g、1.33mmol)を水(7mL)中の懸濁物として添加した。Hを充填した三方活栓を備えるガス袋をフラスコに取り付けた。このフラスコを真空下で排気し、再びH(3回)を充填した。この混合物を室温で一晩撹拌した。溶液にN(g)を10分間バブリングすることにより、この溶液を脱気し、セライトを通して濾過した。この溶液を濃縮して、(3R,4R)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)ピペリジンおよび(3S,4S)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)ピペリジン(1/1)(4.59g、13.28mmol、収率100%)を無色透明の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:346.1[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 3.59(d,J=2.93Hz,1H),3.30(d,J=1.96Hz,1H),3.04(dd,J=13.30,2.15Hz,1H),2.88(ddd,J=13.20,10.27,3.13Hz,1H),2.61(dt,J=13.16,4.28Hz,1H),2.50(dd,J=13.30,4.50Hz,1H),2.22(br.s.,1H),1.84(ddt,J=13.55,10.12,3.62,3.62Hz,1H),1.23−1.34(m,1H),0.79−0.91(m,18H),−0.04−0.06(m,12H)。
Figure 2014516941
調製XXVIII.3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン。
Figure 2014516941
ステップ1.3−(3−フルオロピリジン−2−イル)−6−メチルピリダジン。密閉したガラス管に入れた、3−フルオロ−2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(670mg、1.73mmol、Indofine Chemical Company、#08−1135)、3−ヨード−6−メチルピリダジン(347mg、1.57mmol、調製Iのステップ1)、CuI(30mg、0.15mmol)、およびPd(PPh(109mg、0.095mmol)のDMF(3mL)中の混合物をマイクロ波中、125℃で45分間加熱した。得られた暗褐色の反応混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から75%のEtOAc)で精製して、3−(3−フルオロピリジン−2−イル)−6−メチルピリダジン(200mg、収率67%)を褐色の結晶性固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:190.0(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン。3−(3−フルオロピリジン−2−イル)−6−メチルピリダジン(200mg、1.05mmol)を5mLのDCEに加えた溶液をトリクロロイソシアヌル酸(98mg、0.42mmol)で処理した。この混合物を90℃で1時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、フリット漏斗で沈殿物を濾別し、2×20mLのDCMで濯いだ。褐色の固体を廃棄した。濾液を2×5mLの0.5M NaOH(水溶液)で洗浄し、次いでブライン(5mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中55%から75%のEtOAc)で精製して、3−(クロロメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジンを褐色の結晶性固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:224.0(M+1).3−(クロロメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジンを1mLのDMFに加えた室温の溶液をNaN(69mg、1.05mmol)で処理し、室温で5時間撹拌した。この混合物をフリット漏斗を通して濾過し、回収した固体を2×5mLのEtOAcで濯いだ。固体を廃棄し、濾液を濃縮し、この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中35%から75%のEtOAc)で精製して、3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(100mg、収率41%)をオフホワイトの非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:231.1(M+1).H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.64(1H,m),8.27(1H,d,J=8.8Hz),8.00(1H,m),7.94(1H,m),7.69(1H,dt,J=8.4,4.2Hz),4.89(2H,s)。19F NMR(376MHz,DMSO−d) δppm−121.47。
調製XXIX.3−(アジドメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン。
Figure 2014516941
ステップ1.3−メチル−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン。2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(1.15g、3.12mmol、Indofine Chemical Company,Hillsborough,NJ、#:08−1135)、3−ヨード−6−メチルピリダジン(624mg、2.84mmol)、CuI(54mg、0.28mmol)、およびPd(PPh(197mg、0.17mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)をDMF(5.0mL)に加えたものを100℃で一晩(16時間)加熱した。反応混合物を水で処理し、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0%から20%のMeOH)で精製して、3−メチル−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン(347mg、2.03mmol、収率71%)を淡黄色の半固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:172.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(クロロメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン。3−メチル−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン(330mg、1.93mmol)のDCE(5.0mL)溶液をトリクロロイソシアヌル酸(179mg、0.77mmol)で処理した。反応物を90℃で1時間加熱した。この混合物を次いで室温まで冷却し、懸濁液を0.45umのアクロディスクを通して濾過し、粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50%から100%のEtOAc)で精製して、3−(クロロメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン(176mg、0.79mmol、収率56%)を白色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:206.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.67−8.74(2H,m),8.62(1H,d,J=8.8Hz),7.86−7.93(1H,m),7.82(1H,d,J=8.8Hz),7.41(1H,ddd,J=7.5,4.8,1.0Hz),4.96(2H,s)。
Figure 2014516941
ステップ3.3−(アジドメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン。室温のDMF(3mL)中の3−(クロロメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン(176mg、0.79mmol)をNaN(251mg、3.86mmol)で処理し、この混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を水で処理し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をブライン(2×25mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%から75%のEtOAc)で精製して、3−(アジドメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン(116mg、0.55mmol、収率70%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:213.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.67−8.75(2H,m),8.62(1H,d,J=8.6Hz),7.89(1H,td,J=7.7,1.8Hz),7.68(1H,d,J=8.8Hz),7.35−7.45(1H,m),4.81(2H,s)。
調製XXX.3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド。
Figure 2014516941
ステップ1.N−シクロプロピル−4−フルオロ−3−(6−メチルピリダジン−3−イル)ベンズアミド。密閉したガラス管に入った、5−(シクロプロピルカルバモイル)−2−フルオロフェニルボロン酸(672mg、3.01mmol、Combi−Blocks Inc、BB3348)と、Pd(PPh(139mg、0.12mmol、Strem Chemicals Inc)と、3−クロロ−6−メチルピリダジン(310mg、2.41mmol)とのジオキサン(6mL)および2M NaCO(水溶液、3.6mL、7.23mmol)中の混合物をマイクロ波中、120℃で30分間加熱した。これを5mLの0.5N NaOHと50mLのEtOAcとで分液した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、濃縮した。褐色の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中55%から100%のEtOAc)で精製して、N−シクロプロピル−4−フルオロ−3−(6−メチルピリダジン−3−イル)ベンズアミド(475mg、収率72%)をオフホワイトの非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:272(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.63(1H,d,J=3.5Hz),8.41(1H,dd,J=7.3,2.1Hz),7.98(2H,m),7.72(1H,d,J=8.8Hz),7.49(1H,dd,J=10.6,9.0Hz),2.88(1H,m),2.70(3H,s),0.72(2H,m),0.59(2H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−114.67。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド。N−シクロプロピル−4−フルオロ−3−(6−メチルピリダジン−3−イル)ベンズアミド(430mg、1.58mmol)を35mLのDCEに加えた溶液をトリクロロイソシアヌル酸(122mg、0.52mmol)で処理し、90℃で1.5時間加熱した。追加のトリクロロイソシアヌル酸(16mg、0.07mmol)を反応混合物に添加し、これをさらに30分間90℃で加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、白色の固体を濾過し、2×25mLのDCMで濯いだ。濾液を5mLの0.5N NaOHで洗浄し、次いで5mLのブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中35%から95%のEtOAc)で精製して、3−(6−(クロロメチル)ピリダジン−3−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド(228mg、収率47%)を得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:306.2(M+1).3−(6−(クロロメチル)ピリダジン−3−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド(228mg、0.75mmol)を1mLのDMFおよび1mLのアセトンに加えた室温の溶液をNaN(68mg、1.04mmol)で処理し、この混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物をフリット漏斗を通して濾過し、固体を2×5mLのEtOAcで濯いだ。固体を廃棄し、濾液を濃縮した。褐色の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中55%から75%のEtOAc)で精製して、3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド(215mg、収率92%)をオフホワイトの非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:313.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.65(1H,d,J=3.7Hz),8.46(1H,dd,J=7.3,2.1Hz),8.15(1H,dd,J=8.8,1.8Hz),8.07(1H,m),7.90(1H,d,J=8.8Hz),7.52(1H,dd,J=10.5,8.9Hz),4.87(2H,s),2.88(1H,m),0.72(2H,m),0.60(2H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−114.48.
調製XXXI.3−(アジドメチル)−6−(3−クロロピリジン−2−イル)ピリダジン。
Figure 2014516941
ステップ1.3−(3−クロロピリジン−2−イル)−6−メチルピリダジン。3−クロロ−2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(3.26g、8.10mmol、Synthonix、#C3118G5、Wake Forest,NC)、3−ヨード−6−メチルピリダジン(1.62g、7.36mmol)、CuI(140mg、0.74mmol)、およびPd(PPh(511mg、0.44mmol、Strem Chemicals)を加えたDMF(12mL)を90℃で5時間加熱した。反応混合物を水で処理し、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50%から100%のEtOAc)で精製して、3−(3−クロロピリジン−2−イル)−6−メチルピリダジン(594mg、2.89mmol、収率39%)をオレンジ色の粘性の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:206.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.65(1H,d,J=3.7Hz),7.87−7.92(1H,m),7.85(1H,d,J=8.6Hz),7.46(1H,d,J=8.6Hz),7.35(1H,dd,J=8.2,4.7Hz),2.82(3H,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(クロロメチル)−6−(3−クロロピリジン−2−イル)ピリダジン。3−(3−クロロピリジン−2−イル)−6−メチルピリダジン(550mg、2.67mmol)のDCE(10mL)溶液をトリクロロイソシアヌル酸(249mg、1.07mmol)で処理した。反応物を90℃で1時間加熱した。得られた懸濁液を室温まで冷却し、アクロディスクを通して濾過し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中40%から100%のEtOAc)で精製して、3−(クロロメチル)−6−(3−クロロピリジン−2−イル)ピリダジン(293mg、1.22mmol、収率46%)を白色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:241.1(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.66(1H,d,J=3.5Hz),8.02(1H,d,J=8.6Hz),7.88−7.94(1H,m),7.86(1H,d,J=8.6Hz),7.39(1H,dd,J=8.0,4.7Hz),5.00(2H,s)。
Figure 2014516941
ステップ3.3−(アジドメチル)−6−(3−クロロピリジン−2−イル)ピリダジン。3−(クロロメチル)−6−(3−クロロピリジン−2−イル)ピリダジン(293mg、1.22mmol)をDMF(3mL)に加えた室温の溶液をNaN(348mg、5.35mmol)で処理し、この混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を水で処理し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をブライン(2×25mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%から90%のEtOAc)で精製して、3−(アジドメチル)−6−(3−クロロピリジン−2−イル)ピリダジン(253mg、1.03mmol、収率84%)を無色の粘性の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:247.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.66(1H,dd,J=4.6,1.1Hz),8.01(1H,d,J=8.6Hz),7.91(1H,dd,J=8.2,1.2Hz),7.72(1H,d,J=8.6Hz),7.39(1H,dd,J=8.1,4.6Hz),4.86(2H,s)。
調製XXXII.3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド。
Figure 2014516941
ステップ1.4−フルオロ−N,N−ジメチル−3−(6−メチルピリダジン−3−イル)ベンズアミド。3−クロロ−6−メチルピリダジン(500mg、3.89mmol)と、(5−(ジメチルカルバモイル)−2−フルオロフェニル)ボロン酸(1.03g、4.86mmol、Combi−Blocks Inc.,San Diego,CA)と、Pd(PPh(225mg、0.19mmol、Strem Chemicals)とのジオキサン(12mL)および2M NaCO水溶液(5.83mL、11.67mmol)中の混合物をマイクロ波反応器中、120℃で30分間加熱した。反応混合物を10mLの1N NaOHと50mLのEtOAcとで分液した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。褐色の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中40%から100%のEtOAc)で精製して、4−フルオロ−N,N−ジメチル−3−(6−メチルピリダジン−3−イル)ベンズアミド(480mg、1.85mmol、収率47.6%)をオフホワイトの非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:260.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.26(1H,dd,J=7.4,2.2Hz),7.86(1H,dd,J=8.7,1.9Hz),7.58(1H,ddd,J=8.3,4.8,2.2Hz),7.40(1H,d,J=8.6Hz),7.17−7.25(1H,m),3.08(3H,s),3.13(4H,s),2.78(3H,s)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−115.61(1F,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(6−(クロロメチル)ピリダジン−3−イル)−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド。4−フルオロ−N,N−ジメチル−3−(6−メチルピリダジン−3−イル)ベンズアミド(480mg、1.85mmol)のDCE(25mL)溶液をトリクロロイソシアヌル酸(142mg、0.61mmol)で処理し、90℃で2.5時間加熱した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から100%のEtOAc)で精製して、3−(6−(クロロメチル)ピリダジン−3−イル)−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(470mg、1.60mmol,収率86%)を白色の非晶質の半固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:294.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.29(1H,dd,J=7.4,2.2Hz),8.03(1H,dd,J=8.9,1.7Hz),7.78(1H,d,J=8.8Hz),7.57−7.65(1H,m),7.22−7.31(2H,m),4.95(2H,s),3.08(3H,s),3.13(3H,s)。19F NMR(377MHz,CDCl)δppm−115.21(1F,s)。
Figure 2014516941
ステップ3:3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド。3−(6−(クロロメチル)ピリダジン−3−イル)−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(470mg、1.60mmol)をNaN(312mg、4.80mmol)およびDMF(5mL)で処理し、室温で15時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで抽出し、有機層を水およびブライン(2×30mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から100%のEtOAc)で精製して、3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(341mg、1.14mmol、収率71.0%)を無色透明の膜として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:301.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.29(1H,dd,J=7.3,2.1Hz),8.02(1H,dd,J=8.8,1.6Hz),7.57−7.69(2H,m),7.22−7.31(1H,m),4.81(2H,s),3.08(3H,s),3.13(3H,s)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−115.30(1F,s)。
調製XXXIII.tert−ブチル((3S,5S)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.(S)−1−tert−ブチル2−メチル5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート。1Lの丸底フラスコ中で、(S)−メチル5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(Aldrich Chemical Company,St.Louis,MO、20.00g、140mmol)をEtOAc(200mL)、続いてDMAP(1.71g、13.97mmol)、およびBocO(33.50g、154mmol)で処理した。この溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、1N HCl(16mL)で処理し、10分間撹拌した。反応混合物を分液漏斗に移し、水層を除去した。これを水(25mL)で洗浄し、rotovapで濃縮した。残渣をMTBE(33mL)で処理し、0℃でゆっくり撹拌した。形成した結晶を濾過して、MTBE(2×15mL)で2回以上洗浄し、高真空下で乾燥させた後、(S)−1−tert−ブチル2−メチル5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(29.52g、121mmol、収率87%)を黄白色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:266.1(M+Na)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 4.62(1H,dd,J=9.4,2.9Hz),3.79(3H,s),2.64(1H,dt,J=17.5,9.9Hz),2.49(1H,ddd,J=17.4,9.4,3.7Hz),2.25−2.39(1H,m),2.04(1H,ddt,J=13.1,9.7,3.4,3.4Hz),1.50(9H,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.(2S,4Rおよび2S,4S)−1−tert−ブチル2−メチル4−メチル−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート。1Lのフラスコ中で、(S)−1−tert−ブチル2−メチル5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(29.52g、121mmol)をTHF(300mL)で処理し、−78℃まで冷却し、LiHMDS(THF中1.0M、127mL、127mmol)で20分間かけてゆっくり処理した。この溶液を−78℃で45分間撹拌した後、ヨードメタン(18.97mL、303mmol)で処理した。−78℃でさらに2時間撹拌後、混合物を室温まで温め、3時間撹拌した。Glacial HOAc(12mL)を加えたTHF(89mL)を使用して、反応を停止させた。溶媒を回転蒸発装置で除去し、水(200mL)およびEtOAc(140mL)で処理し、10分間撹拌した。水層を除去し、EtOAc(85mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で蒸発させて、(2S,4Rおよび2S,4S)−1−tert−ブチル2−メチル4−メチル−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(33.92g、132mmol)をオレンジ色の粘性の油として、ビスメチル化物質と共に得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:280.1(M+Na).この粗物質をさらに精製せずに次の反応で使用した。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル((2S,4Rおよび2S,4S)−1,5−ジヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバメート。1Lのフラスコ中で、(2S,4Rおよび2S,4S)−1−tert−ブチル2−メチル4−メチル−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(31.2g、121mmol)をTHF(250mL)で処理し、氷浴中で0℃まで冷却し、温度を−5℃から5℃の間で維持しながら、N下、少量ずつNaBH(13.76g、364mmol)で処理した。次いで、無水EtOH(62.5mL)をゆっくりと滴下添加し、溶液を0℃で5時間撹拌した。反応混合物を次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷浴中で冷却し、氷AcOH(25mL)、次いで水(65mL)で処理し、溶液を20分間撹拌した後、EtOAc(100mL)を添加し、溶液を1時間撹拌した。この溶液を分液漏斗に移し、ブライン(50mL)で処理し、有機層を分離した。水層を再びEtOAc(75mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出物をNaCO一水和物(14g)で処理し、ブライン(100mL)と共に15分間撹拌した。水層を除去し、有機層をブライン(100mL)で洗浄した。有機層をrotovapで濃縮し、トルエン(2×75mL)およびEtOAc(75mL)と共沸させ、高真空下で乾燥させて、粗tert−ブチル((2S,4Rおよび2S,4S)−1,5−ジヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバメート(31.08g)を淡黄色の泡沫として得た。この物質を特徴付けを行わずに使用した。
Figure 2014516941
ステップ4.(2S,4Rおよび2S,4S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンタン−1,5−ジイルジメタンスルホネート。1Lのフラスコ中で、tert−ブチル((2S,4Rおよび2S,4S)−1,5−ジヒドロキシ−4−メチルペンタン−2−イル)カルバメート(28.3g、121mmol)をEtOAc(250mL)およびNEt(67.2mL、482mmol)で処理した。塩化メタンスルホニル(41.26mL、529mmol)を0℃でゆっくり滴下添加して、黄色の懸濁液を得た。この溶液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をNaHCOの飽和溶液(水溶液、250mL)で処理し、有機層を分離し、rotovapで濃縮して、粗(2S,4Rおよび4S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンタン−1,5−ジイルジメタンスルホネート(43.86g、113mmol、収率93%)を粘性の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:412.1(M+Na)。
Figure 2014516941
ステップ5.tert−ブチル((3S,5S)−1−ベンジル−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。500mLのフラスコ中で、ベンジルアミン(38.6mL、353mmol)を45℃まで加熱し、(2S,4Rおよび2S,4S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−メチルペンタン−1,5−ジイルジメタンスルホネート(43g、110mmol)を1,2−ジメトキシエタン(43mL)に加えたもので、ピペットを用いて滴下により30分間かけてゆっくり処理した。この溶液を50℃で一晩(15時間)撹拌した。この溶液を次いでKCO(21.5g)を水(130mL)に加えたもので処理し、室温まで冷却しながら撹拌した。これをEtOAc(200mL)で処理し、水層を除去し、廃棄した。有機層を水(2×130mL)で洗浄し、rotovapで濃縮した。少量のこの粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中5%から30%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル((3S,5S)−1−ベンジル−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(555mg、1.82mmol、収率1.6%)を無色透明の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:305.3(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ6.tert−ブチル((3S,5S)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。250mLの丸底フラスコ中で、tert−ブチル((3S,5S)−1−ベンジル−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(555mg、1.82mmol)をEtOH(25mL)およびPd/C(10重量%、146mg、0.14mmol)で処理し、Hでパージし、H(バルーン)雰囲気下で12時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、このパッドをEtOHで洗浄した。次いで合わせた濾液を濃縮した。この粗残渣をEtOH(25mL)に再び溶解し、Pd/C(10重量%、150mg)で処理し、加圧反応器中、45℃、39psi Hで10時間加熱した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、このパッドをMeOHで洗浄した。合わせた濾液を次いで濃縮した。これを次いで0.45uMのアクロディスクを通して濾過し、再び濃縮して、粗tert−ブチル((3S,5S)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(394mg、1.84mmol、収率100%)を無色の粘性の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:215.3(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ7.tert−ブチル((3S,5S)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。調製XIIIと類似する手順に従って、tert−ブチル((3S,5S)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートおよび4−クロロ−3−ニトロピリジン(Alfa Aesar)から、無色透明の粘性の油として表題化合物を調製および単離した。MS(ESI、陽イオン)m/z:349.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.34(1H,s),8.27(1H,d,J=5.7Hz),6.80(1H,d,J=5.7Hz),5.24(1H,d,J=7.8Hz),4.00−4.10(1H,m),3.39−3.51(2H,m),2.95−3.05(1H,m),2.45(1H,t,J=11.2Hz),2.10−2.24(1H,m),1.93(1H,d,J=13.5Hz),1.45(9H,s),0.99(3H,d,J=6.5Hz)。
調製XXXIV.rac−tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル(5−メチルピリジン−3−イル)カルバメート。3−アミノ−5−メチルピリジン(5.11g、47.3mmol、Aldrich)のTHF(80mL)溶液に、LiHMDS(ヘキサン中1.0M溶液、104mL、104mmol)を室温で滴下添加し、この温度で15分間撹拌した。次いでBocO(13.00g、59.6mmol)を添加し、この溶液を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をrotovapで濃縮し、粗残渣を0.2M HCl(水溶液、60mL)で処理し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaHCOの飽和溶液(水溶液)およびブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から50%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(5−メチルピリジン−3−イル)カルバメート(3.83g、18.39mmol、収率39%)を黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:209.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.20(1H,s),8.12(1H,s),7.86(1H,br.s.),6.47(1H,br.s.),2.32(3H,s),1.53(9H,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル(5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。150mLのハステロイ金属製反応器中で、tert−ブチル(5−メチルピリジン−3−イル)カルバメート(3.00g、14.41mmol)を氷HOAc(50mL)、酸化白金(IV)(500mg、2.202mmol、Aldrich)、およびロジウム(5重量%(乾燥)、炭素上、degussaタイプ、500mg、4.86mmol、Aldrich)で処理し、200psi H、70℃で23時間水素化した。反応混合物をrotovapで濃縮し、粗残渣を2N NaOH(水溶液)でpH9まで処理し、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル(5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(2.37g、11.06mmol、収率77%)を黄色の粘性の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:215.3(M+1)。この粗混合物をさらに精製せずに次のステップで使用した。
Figure 2014516941
ステップ3.rac−tert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。tert−ブチル(5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(2.37g、11.06mmol)の2−プロパノール(60mL)溶液に、4−クロロ−3−ニトロピリジン(2.28g、14.38mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)およびEtN(6.94mL、49.8mmol)を添加した。この混合物を60℃まで加熱し、3時間撹拌した。反応混合物をrotovapで濃縮し、水で処理し、EtOAc(2×100mL)で抽出し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%から80%のEtOAc)で精製して、rac−tert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(1.26g、3.75mmol、収率34%)を10%のtert−ブチル((3S,5S)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメートが混入した山吹色の結晶性固体として得た。この物質を熱EtOAc(約50mL、70℃まで加熱)から再結晶化させて、週末の間冷凍庫で冷却後、ジアステレオマー的に純粋なラセミcis−異性体(1.26g)を山吹色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン) m/z:337.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl) δppm 8.85(1H,s),8.34(1H,d,J=5.9Hz),7.09(1H,br.s.),4.44(1H,br.s.),3.95(1H,br.s.),3.68(1H,br.s.),3.10(1H,d,J=11.3Hz),2.69(2H,q,J=11.6Hz),2.10(1H,d,J=12.5Hz),1.84(1H,br.s.),1.47(9H,s),0.98−1.11(1H,m),0.94(3H,d,J=6.7Hz)。
Figure 2014516941
ステップ4.rac−tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。調製XIIIと類似する手順に従って、rac−tert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメートから、表題化合物を白色の結晶性固体として調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.30(1H,s),8.23(1H,d,J=5.7Hz),6.84(1H,d,J=5.7Hz),4.42(1H,br.s.),3.86(1H,d,J=11.7Hz),3.70(2H,d,J=11.9Hz),2.52(1H,t,J=11.2Hz),2.41(1H,t,J=12.0Hz),2.11(1H,d,J=12.7Hz),1.97(1H,br.s.),1.46(9H,s),0.90−1.04(4H,m)。
調製XXXV.tert−ブチル((3R,4S,5R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル((3R,4S,5R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。調製XIIIと類似する手順に従って、tert−ブチル((3R,4S,5R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(米国特許第2010/0056576号に記載されているのと類似する方法で調製)および4−クロロ−3−ニトロピリジンから、表題化合物を黄白色の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:479.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.24(1H,s),8.18(1H,d,J=5.5Hz),6.72(1H,d,J=5.5Hz),5.15(1H,d,J=8.2Hz),3.70(1H,m),3.60(1H,br.),3.26−3.14(2H,m),2.94(1H,m),2.65(1H,m),2.11(1H,m),1.35(9H,s),0.81(12H,m),0.09(3H,s),0.07(3H,s)。
調製XXXVI.tert−ブチル(3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルフェニル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル(3−ブロモ−5−メチルフェニル)カルバメート。3−ブロモ−5−メチルアニリンと、HCl塩(2.50g、11.24mmol、Sigma−Aldrich)と、BocO(2.57g、11.80mmol)と、DMAP(137mg、1.12mmol)と、トリエチルアミン(1.64mL、11.80mmol)とのACN(23mL)中の混合物を60℃で一晩撹拌した。この混合物を濃縮し、粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(3−ブロモ−5−メチルフェニル)カルバメート(630mg、2.20mmol、収率20%)を黄褐色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:230.0,231.0(M−t−Bu+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.39(t,J=2.05Hz,1H),7.09(s,1H),6.96−7.02(m,1H),6.41(br.s.,1H),2.29(s,3H),1.51(s,9H)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル(3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート。tert−ブチル(3−ブロモ−5−メチルフェニル)カルバメート(600mg、2.10mmol)と、ビス(ピナコラト)ジボロン(692mg、2.73mmol、Sigma−Aldrich)と、Pd(dppf)Cl(171mg、0.21mmol、Strem Chemicals Inc.)と、KOAc(1.03g、10.48mmol)とのDMF(7mL)中の混合物を80℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却して、濃縮した。褐色の残渣をEtOAcおよび水で希釈した。この混合物を中程度のガラスフリットで濾過し、層を分離した。水層をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート(620mg、1.86mmol、収率89%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:356.1(M+Na)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル(3−メチル−5−(3−ニトロピリジン−4−イル)フェニル)カルバメート。ガラス製マイクロ波反応槽に、tert−ブチル(3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)カルバメート(200mg、0.60mmol)、4−クロロ−3−ニトロピリジン(114mg、0.72mmol、Alfa−Aesar)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.030mmol)、および2M NaCO(水溶液、1.20mL、2.40mmol)をジオキサン(3mL)に加えたものを入れた。マイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Upssala,Sweden)中で、反応混合物を120℃で30分間撹拌および加熱した。次いで水を添加し、混合物をEtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から50%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(3−メチル−5−(3−ニトロピリジン−4−イル)フェニル)カルバメート(198mg、0.60mmol、収率100%)を黄褐色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:330.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.06(s,1H),8.78(d,J=4.89Hz,1H),7.42(d,J=4.89Hz,1H),7.24−7.27(m,1H),6.80(s,1H),6.53(s,1H),2.37(s,3H),1.48−1.55(m,9H)。
Figure 2014516941
ステップ4.tert−ブチル(3−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルフェニル)カルバメート。tert−ブチル(3−メチル−5−(3−ニトロピリジン−4−イル)フェニル)カルバメート(198mg、0.60mmol)をEtOH(5mL)およびEtOAc(5mL)に加えた溶液を、この溶液にN(g)を10分間バブリングすることにより脱気した。Pd/C(10重量%、64mg、0.060mmol)を添加した。Hを充填した三方活栓を備えるガス袋をフラスコに取り付けた。このフラスコを真空下で排気した後、再びH(3回)を充填した。この混合物を室温で一晩撹拌した。溶液にN(g)を10分間バブリングすることにより、この溶液を脱気し、次いでセライトを通して濾過した。この溶液を濃縮して、tert−ブチル(3−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルフェニル)カルバメート(200mg、0.67mmol、収率111%)をオフホワイトの泡沫として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:300.0(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ5.tert−ブチル(3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルフェニル)カルバメート。1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(155mg、0.78mmol、Sigma−Aldrich)をtert−ブチル(3−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルフェニル)カルバメート(117mg、0.39mmol)をTHF(4mL)に加えた室温の溶液に添加した。反応混合物を60℃で2時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルフェニル)カルバメート(63mg、0.19mmol、収率47%)を白色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:342.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.58(s,1H),8.49(d,J=5.09Hz,1H),7.32−7.37(m,2H),7.29(s,1H),6.98(s,1H),6.56(s,1H),2.41(s,3H),1.53(s,9H)。
調製XXXVII.rac−tert−ブチル((トランス)−4−フルオロ−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート
Figure 2014516941
ステップ1.rac−tert−ブチル((トランス)−4−フルオロ−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。調製XIIと類似する手順に従って、4−クロロ−3−ニトロピリジン(Alfa−Aesar)およびtert−ブチルrac−((トランス)−4−フルオロピペリジン−3−イル)カルバメート(国際公開第2008/106692号)から、表題化合物を白色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:353.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.38(s,1H),8.32(d,J=5.48Hz,1H),6.87(d,J=5.67Hz,1H),4.62−4.82(m,1H),4.04(br.s.,1H),3.50(dt,J=12.32,3.13Hz,1H),3.22(dd,J=7.82,3.72Hz,2H),2.18−2.38(m,1H),1.98−2.09(m,2H),1.47(s,9H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−186.21。
調製XXXVIII.tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出エナンチオマー)、tert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出エナンチオマー)。2−プロパノール(100mL)中のシス−およびトランス−tert−ブチル−(5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(8.36g、39.0mmol)(調製XXXIV、ステップ2)のラセミ混合物を4−クロロ−3−ニトロピリジン(5.11g、32.2mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)およびEtN(16.3mL、117mmol)で処理した。この混合物を80℃まで加熱し、1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、水で処理し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から80%のEtOAc)で精製して、rac−tert−ブチル(5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(3.11g、9.25mmol、収率24%)を76:24の比率のシス:トランスジアステレオマーとして得た。この混合物を超臨界流体クロマトグラフィー(Chiralcel OJ−Hカラム(21×250mm、5μm)、92%の液体CO/8%のEtOH(20mM NH)、70mL/分)で精製した。この粗物質を超臨界流体クロマトグラフィー(Chiralcel OZ−Hカラム(21×250mm、5μm)、85%の液体CO/15%のEtOH(20mM NH)、70mL/分)で再精製して、tert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ピーク)(900mg、収率14%)を得たが、これは分析超臨界流体クロマトグラフィー(Chiralcel OZ−Hカラム(4.6×150mm、5μm)、85%の液体CO/15%のEtOH(0.1%のジエチルアミン)、4mL/分)から最初に溶出し、溶媒の蒸発および乾燥時に山吹色の結晶性固体として得られた。MS(ESI,陽イオン)m/z:337.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.83(1H,s),8.35(1H,d,J=6.1Hz),7.02(1H,br.s.),4.43(1H,br.s.),3.89(1H,d,J=10.2Hz),3.69(1H,br.s.),3.09(1H,d,J=12.3Hz),2.57−2.73(2H,m),2.09(1H,d,J=12.1Hz),1.84(1H,dd,J=11.2,4.3Hz),1.47(9H,s),1.01(1H,q,J=12.3Hz),0.92(3H,d,J=6.5Hz);またtert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出エナンチオマー)(890mg、収率13.5%)が、第2の分析超臨界流体クロマトグラフィー(上記と同条件)から溶出し、溶媒の蒸発および乾燥時に山吹色の結晶性固体として得られた。MS(ESI,陽イオン)m/z:337.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.83(1H,s),8.35(1H,d,J=6.1Hz),6.94−7.07(1H,m),4.42(1H,br.s.),3.88(1H,br.s.),3.69(1H,br.s.),3.09(1H,d,J=11.2Hz),2.57−2.73(2H,m),2.09(1H,d,J=12.3Hz),1.84(1H,dd,J=11.1,4.4Hz),1.47(9H,s),1.01(1H,q,J=11.8Hz),0.92(3H,d,J=6.7Hz)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル((シス)−1−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)。tert−ブチル((シス)−1−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)をtert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ピーク)から、調製XIIIと類似する手順に従って調製した。MS(ESI、陽イオン) m/z:307.3(M+1).tert−ブチル((シス)−1−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)をtert−ブチル((シス)−5−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出ピーク)から、調製XIIIと類似する手順に従って調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:307.3(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2).エナンチオマー的に純粋なtert−ブチル((シス)−1−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)(820mg、2.68mmol)を1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(1.06g、5.35mmol)およびTHF(30mL)で処理し、60℃まで2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から90%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)(690mg、1.98mmol、収率74.0%)を白色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.30(1H,s),8.23(1H,d,J=5.7Hz),6.84(1H,d,J=5.7Hz),4.41(1H,br.s.),3.87(1H,dt,J=11.8,2.2Hz),3.64−3.82(2H,m),2.52(1H,t,J=11.2Hz),2.35−2.46(1H,m),2.11(1H,d,J=12.3Hz),1.98(1H,dt,J=6.9,3.8Hz),1.46(9H,s),0.90−1.03(4H,m)。tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)の場合と類似する手順で、tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)をtert−ブチル((シス)−1−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)から調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.30(1H,s),8.23(1H,d,J=5.7Hz),6.84(1H,d,J=5.7Hz),4.41(1H,br.s.),3.87(1H,dt,J=11.8,2.1Hz),3.65−3.82(2H,m),2.52(1H,t,J=11.2Hz),2.36−2.45(1H,m),2.11(1H,d,J=12.3Hz),1.90−2.04(1H,m),1.46(9H,s),0.91−1.03(4H,m)。
調製XXXIX.tert−ブチル((3S,5R)−5−フルオロ−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.(3S,5R)−ベンジル3−アジド−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート。(3R,5R)−ベンジル3−フルオロ−5−((メチルスルホニル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.08g、3.26mmol、米国特許第2010/0216839号)をNMP(15mL)およびNaN(636mg、9.79mmol)で処理し、80℃まで16時間加熱した。反応混合物をEtOAc(50mL)およびヘキサン(25mL)で希釈し、水およびブライン(2回)で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%のEtOAc)で精製して、(3S,5R)−ベンジル3−アジド−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(780mg、2.80mmol、収率86%)を粘性の無色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:301.0(M+Na)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.30−7.41(5H,m),5.15(2H,s),4.64(1H,br.s.),4.52(1H,br.s.),3.97−4.09(1H,m),3.94(1H,br.s.),3.53(1H,br.s.),3.21−3.31(1H,m),3.05−3.17(1H,m),2.31−2.44(1H,m),1.77−1.90(1H,m)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−182.84(1F,s),−182.95(1F,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.(3S,5R)−ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート。(3S,5R)−ベンジル3−アジド−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(780mg、2.80mmol)をピリジン(6mL、74.2mmol)および水酸化アンモニウム(濃縮、30%、0.11mL、2.80mmol)、続いてPMe3(THF中1.0M溶液、8.41mL、8.41mmol)で処理し、得られた溶液を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOHで希釈し、再び濃縮した。残渣をジオキサン(12mL)およびNaHCOの飽和溶液(水溶液)で希釈し、0℃まで冷却した。BocO(2.45g、11.21mmol)のTHF(6mL)溶液を添加し、反応混合物を氷浴から取り出し、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、ブライン(2回)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%から70%のEtOAc)で精製して、(3S,5R)−ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(920mg、2.61mmol、収率93%)を白色の結晶性固体として得た。(ESI,陽イオン)m/z:375.0(M+1)。H NMR(300MHz,CDCl)δppm 7.27−7.41(5H,m),5.04−5.30(2H,m),4.89(1H,br.s.),4.73(1H,br.s.),4.32(1H,br.s.),4.08(1H,br.s.),3.88(1H,br.s.),3.15(2H,d,J=13.3Hz),2.07(1H,d,J=14.6Hz),1.88(1H,d,J=14.8Hz),1.40(9H,br.s.)。19F NMR(282MHz,CDCl)δppm−180.64(1F,s),−181.02(1F,s)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル((3S,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)カルバメート。(3S,5R)−ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(905mg、2.57mmol)をEtOH(30mL)およびPd/C(10重量%、273mg、0.26mmol)で処理し、水素でパージし、水素(バルーン)雰囲気下で一晩(16時間)撹拌した。反応混合物を0.45umのアクロディスクを通して濾過し、MeOHで洗浄し、濃縮して粗tert−ブチル((3S,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)カルバメート(573mg、2.63mmol、収率100%)を白色の結晶性固体として得た。(ESI,陽イオン)m/z:219.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ4.tert−ブチル((3S,5R)−5−フルオロ−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。調製XIIIと類似する手順に従って、tert−ブチル((3S,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)カルバメートから、表題化合物を白色の結晶性固体として調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:353.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.37(1H,s),8.25(1H,d,J=5.5Hz),6.82(1H,d,J=5.7Hz),5.20(1H,d,J=6.3Hz),4.98(1H,br.s.),4.87(1H,br.s.),4.02(1H,br.s.),3.75(1H,br.s.),3.56(1H,d,J=9.4Hz),3.23−3.46(2H,m),2.05−2.19(2H,m),1.44(9H,s)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−179.90(1F,s)。
調製XL.(2S,5S)−tert−ブチル4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート
Figure 2014516941
ステップ1.(2S,5S)−tert−ブチル2,5−ジメチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート。(2S,5S)−tert−ブチル2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート塩酸塩(1.17g、4.67mmol、Acesys Pharmatech、A1653、試料ID 119−99−18)の2−プロパノール(20mL)溶液に、4−クロロ−3−ニトロピリジン(1.11g、7.00mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)およびDIPEA(4.06mL、23.33mmol)を添加した。この混合物を85℃で2時間加熱および撹拌した。さらにDIPEA(0.81mL、4.67mmol)を添加し、温度を90℃まで上げた。この混合物をこの温度で18時間撹拌した。次いでこの混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をEtOAc(150mL)で希釈し、水(15mL)、続いてブライン(15mL)で洗浄した後、MgSO4上で乾燥させた。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から70%のEtOAc)で精製して、(2S,5S)−tert−ブチル2,5−ジメチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(918mg、2.73mmol、収率59%)を黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:337.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.82(s,1H),8.38(d,J=5.9Hz,1H),6.99(d,J=6.1Hz,1H),4.12(dd,J=14.0,4.4Hz,1H),3.99−4.07(m,1H),3.94(dt,J=10.8,5.5Hz,1H),3.23(dd,J=13.5,9.4Hz,1H),2.98(dd,J=14.1,10.8Hz,1H),2.77(dd,J=13.5,5.7Hz,1H),1.46(s,9H),1.16(d,J=6.3Hz,3H),1.13(d,J=6.1Hz,3H)。
Figure 2014516941
ステップ2.(2S,5S)−tert−ブチル4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート。調製XIIIのステップ2および3と類似する方法で、(2S,5S)−tert−ブチル2,5−ジメチル−4−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートから、表題化合物を無色の油として調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.1(M+1).H NMR(400MHz,CDCld)δppm 8.40(s,1H),8.29(d,J=5.5Hz,1H),6.87(d,J=5.7Hz,1H),4.23−4.33(m,1H),4.02(dd,J=13.8,4.4Hz,1H),3.50(dquin,J=10.9,5.6,5.6,5.6,5.6Hz,1H),3.27(dd,J=12.9,4.9Hz,1H),3.03(dd,J=12.9,5.5Hz,1H),2.90(dd,J=13.8,10.5Hz,1H),1.47(s,9H),1.34(d,J=6.7Hz,3H),1.07(d,J=6.3Hz,3H)。
調製XLI.rac−tert−ブチル4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−トランス−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート。
Figure 2014516941
調製XLと類似する手順に従って、rac−トランス−N−Boc−2,5−ジメチルピペラジン(ACC corp、製品番号CCH000523)および4−クロロ−3−ニトロピリジンから、表題化合物を褐色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI、陽イオン)m/z:349.2(M+1)。
調製XLII.tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル(2−メチルピリジン−3−イル)カルバメート。tert−ブチル(5−メチルピリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXIVのステップ1)と類似する手順に従って、3−アミノ−2−メチルピリジン(Aldrich、製品番号662690)から、表題化合物を褐色の結晶性固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:209.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.75(1H,s),8.21(1H,dd,J=4.7,1.6Hz),7.75(1H,m),7.19(1H,dd,J=8.0,4.7Hz),2.41(3H,s),1.48(9H,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル(2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。150mLの金属製反応器中で、tert−ブチル(2−メチルピリジン−3−イル)カルバメート(2.50g、12.00mmol)を45mLの氷酢酸、酸化白金(IV)(420mg、1.85mmol)、およびロジウム(5重量%、degussaタイプ、420mg、4.08mmol)で処理し、70℃で23時間、水素200psiで水素化した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、濾過ケーキを2×20mLのMeOHで濯いだ。濾液を濃縮した。残渣を2N NaOH(pH9まで)処理し、EtOAc(3×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル(2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(1.67g、収率64.9%)をオフホワイトの非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:215.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。調製XIIIと類似する手順に従って、tert−ブチル(2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートおよび4−クロロ−3−ニトロピリジンから、表題化合物を黄白色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.1(M+1)。
調製XLIII.(S)−tert−ブチル4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート。
Figure 2014516941
調製XIIIと類似する方法に従って、(S)−1−N−boc−2−メチルピペラジン(Oakwood Products Inc.,West Columbia,SC)および4−クロロ−3−ニトロピリジン(Alfa Aesar,Ward Hill,MA)から、表題化合物を無色の油として調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:335.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.37(s,1H),8.28(d,J=5.5Hz,1H),6.76(d,J=5.7Hz,1H),4.40(br.s.,1H),3.98(d,J=13.3Hz,1H),3.43−3.54(m,2H),3.38(td,J=12.7,3.0Hz,1H),3.06(dd,J=12.1,3.5Hz,1H),2.84(td,J=11.8,3.3Hz,1H),1.49(s,9H),1.36(d,J=6.8Hz,3H)。
調製XLIV.(S)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)(メチル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.(S)−tert−ブチルメチル(1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。(S)−tert−ブチル(1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(1.13g、3.49mmol、国際公開第2008/106692号)をDMFに加えた0℃の溶液をNaH(鉱油中の60%分散液、209mg、5.23mmol)で処理した。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。ヨードメタン(0.24mL、3.84mmol)を添加し、この混合物を0℃でさらに30分撹拌した。この0℃の溶液に、NHClの飽和溶液(水溶液)をゆっくりと添加した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%から70%のEtOAc)で精製して、(S)−tert−ブチルメチル(1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメートを黄色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:337.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.83(s,1H),8.35(d,J=6.1Hz,1H),6.90−7.07(m,1H),4.07(br.s.,1H),3.38−3.52(m,1H),3.22−3.36(m,1H),3.09(t,J=12.0Hz,1H),2.99(t,J=11.3Hz,1H),2.82(s,3H),1.95(br.s.,1H),1.80−1.90(m,1H),1.69−1.80(m,2H),1.48(s,9H)。
Figure 2014516941
ステップ2:(S)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)(メチル)カルバメート。調製XIIIと類似する手順に従って、(S)−tert−ブチルメチル(1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメートから、表題化合物を無色の油として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.31(s,1H),8.24(d,J=5.7Hz,1H),6.84(d,J=5.7Hz,1H),4.12(q,J=7.2Hz,1H),3.72(d,J=12.5Hz,1H),3.57(d,J=11.3Hz,1H),2.95(t,J=11.3Hz,1H),2.84(s,3H),2.71−2.80(m,1H),1.80−1.98(m,3H),1.67−1.78(m,1H),1.48(s,9H)。
調製XLV.rac−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.ビス(tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)カルバメート)。5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−アミン(977mg、6.03mmol、Anichem,P20551,North Brunswick,NJ)をTHF(40mL)およびLiHMDS(THF中1.0M、13.26mL、13.26mmol)で、室温で滴下によりゆっくりと処理し、この温度で20分間撹拌した。次いでこの溶液を氷浴中で冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.38g、6.33mmol)を添加し、溶液を室温まで温めながら一晩撹拌した。LC−MSは、ビス(Boc)物質(M+1=363.2)への部分的変換を示した。反応混合物をさらなる二炭酸ジ−tert−ブチル(1.38g、6.33mmol)および1M LiHMDSで処理し、一晩(16時間)撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗物質を0.2M HCl(水溶液、30mL)で処理し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をNaHCOの飽和溶液(水溶液)およびブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%から50%のEtOAc)で精製して、ビス(tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)カルバメート)(729mg、収率33%)を黄色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:363.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.80(1H,s),8.58−8.64(1H,m),7.75(1H,s),1.44(18H,s)。19F NMR(377MHz,CDCl)δppm−62.36(3F,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)カルバメート。ビス(tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)カルバメート)(728mg、2.01mmol)をMeOH(5.0mL)、THF(15mL)、および1N NaOH(水溶液、3.0mL、3.0mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水で処理し、EtOAc(25mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0%から50%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)カルバメート(363mg、1.39mmol、収率68.9%)を白色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:263.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.55(2H,d,J=3.7Hz),8.34(1H,br.s.),6.67(1H,br.s.),1.54(9H,s)>95%純度 116517−25−2。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−62.49(3F,s)。
Figure 2014516941
ステップ3:rac−tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。50mLのハステロイ金属製反応器中で、tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)カルバメート(600mg、2.29mmol)を氷酢酸(10mL)、酸化白金(IV)(250mg、1.10mmol)、およびロジウム(5重量%(乾燥)、炭素上、degussaタイプ、250mg、2.43mmol)で処理し、70℃で23時間、水素200psiで水素化した。反応混合物を室温まで冷却し、0.45umのアクロディスクを通して濾過し、MeOHで洗浄し、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcおよび2N NaOHで処理し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、rac−tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(490mg、1.83mmol、80%)を得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:269.1(M+1)。この粗物質をさらに精製せずに次のステップで使用した。
Figure 2014516941
ステップ4:rac−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。調製XIIIと類似する手順に従って、rac−tert−ブチル(5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメートから、表題化合物を無色透明の膜として調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:403.1(M+1)。
調製XLVI.(R)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
表題化合物を(R)−3−Boc−アミノピペリジン(CNH Technologies,Woburn,MA,#:C−3102R)および4−クロロ−3−ニトロピリジン(Aldrich Chemical Company)から、調製XIIIと類似する手順に従って調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:335.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.33(1H,s),8.26(1H,d,J=5.7Hz),6.83(1H,d,J=5.7Hz),4.88(1H,br.s.),3.89(1H,br.s.),3.44(1H,d,J=11.5Hz),3.26(1H,br.s.),3.15(1H,br.s.),3.03(1H,br.s.),1.83−1.99(2H,m),1.72−1.83(1H,m),1.62(1H,br.s.),1.46(9H,s)。
調製XLVII.(3−イソチオシアナト−4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン。
Figure 2014516941
表題化合物をピペリジンおよび4−クロロ−3−ニトロピリジン(Aldrich Chemical Company)から、調製XIIIと類似する手順に従って調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:220.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl) δppm 8.30(1H,s),8.23(1H,d,J=5.7Hz),6.76(1H,d,J=5.7Hz),3.16−3.26(4H,m),1.78(4H,quin,J=5.6Hz),1.60−1.69(2H,m)。
調製XLVIII.(S)−tert−ブチル(1−(2−イソチオシアナトフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.(S)−tert−ブチル(1−(2−ニトロフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(0.19mL、1.77mmol、Sigma−Aldrich)と、(s)−3−(boc−アミノ)ピペリジン(355mg、1.77mmol、Sigma−Aldrich)と、DIPEA(0.62mL、3.54mmol)とのEtOH(3.5mL)中の混合物を50℃で加熱し、20時間撹拌した。室温まで冷却後、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAcおよび飽和NaHCO(水溶液)で希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−tert−ブチル(1−(2−ニトロフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(536mg、1.67mmol、収率94%)をオレンジ色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:322.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.(S)−tert−ブチル(1−(2−アミノフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。(S)−tert−ブチル(1−(2−ニトロフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(536mg、1.67mmol)のEtOH(10mL)溶液を、この溶液にN(g)を10分間バブリングすることにより脱気した。Pd/C(10重量%、177mg、0.17mmol)を水(2mL)中の懸濁物として添加した。Hを充填した三方活栓を備えるガス袋をフラスコに取り付けた。このフラスコを真空下で排気した後、再びH(3回)を充填した。この混合物を室温で一晩撹拌した。溶液にN(g)を10分間バブリングすることにより、この溶液を脱気した後、セライトを通して濾過した。この溶液を濃縮して、(S)−tert−ブチル(1−(2−アミノフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(580mg、1.99mmol、収率119%)をオフホワイトの泡沫として得た。
Figure 2014516941
ステップ3.(S)−tert−ブチル(1−(2−イソチオシアナトフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。(S)−tert−ブチル(1−(2−アミノフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(195mg、0.67mmol)をTHF(4mL)に加えた室温の溶液に、1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(239mg、1.34mmol、Sigma−Aldrich)を添加した。反応物を60℃で2時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン0%から50%のEtOAc)で精製して、(S)−tert−ブチル(1−(2−イソチオシアナトフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(132mg、0.40mmol、収率59%)を無色透明の濃厚な油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:334.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.18−7.25(m,1H),7.14(dt,J=7.82,0.88Hz,1H),6.97−7.06(m,2H),5.27−5.37(m,1H),3.98(br.s.,1H),3.14(d,J=10.56Hz,1H),3.01(d,J=10.56Hz,1H),2.92(d,J=5.87Hz,1H),2.78(t,J=9.39Hz,1H),2.00−2.13(m,1H),1.68−1.80(m,2H),1.46(s,9H)。
調製XLIX.tert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941

ステップ1.tert−ブチル((3S)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。国際公開第06106326号に記載の手順によって、N−boc−z−l−オルニチン(Aldrich,#15565)から、2ステップで表題化合物を調製した。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。
調製XIIIと類似する手順に従って、tert−ブチル((3S)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートおよび4−クロロ−3−ニトロピリジンから、表題化合物を褐色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.1(M+1)。
調製L.3−イソチオシアナト−N−(2−メトキシプロピル)−N−メチルピリジン−4−アミン。
Figure 2014516941
表題化合物を2−メトキシ−N−メチルプロパン−1−アミン塩酸塩(881mg、6.31mmol)(Chembridge,San Diego,CA)および4−クロロ−3−ニトロピリジン(Aldrich Chemical Company)から、調製XIIIと類似する手順に従って調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:238.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.27(s,1H),8.11(d,J=6.1Hz,1H),6.61(d,J=5.9Hz,1H),3.60−3.70(m,2H),3.35−3.44(m,1H),3.31(s,3H),3.12(s,3H),1.17(d,J=5.9Hz,3H)。
調製LI.(S)−tert−ブチル(1−(4−イソチオシアナトピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.(S)−tert−ブチル(1−(4−ニトロピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。3−フルオロ−4−ニトロピリジン(689mg、4.85mmol、Chem Impex International,Wood Dale,IL)および(S)−3−(Boc−アミノ)ピペリジン(1.17g、5.82mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)をジオキサン(20mL)およびDIPEA(2.12mL、12.12mmol)で処理し、還流冷却器を備えるフラスコ中、100℃で16時間加熱した。反応混合物を濃縮し、粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10%から90%のEtOAc)で精製して、(S)−tert−ブチル(1−(4−ニトロピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(1.49g、4.62mmol、収率95%)を山吹色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:323.3(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.11−8.17(2H,m),7.27(1H,br.s.),4.57(1H,br.s.),3.86(1H,d,J=11.9Hz),3.73(1H,br.s.),3.64(1H,d,J=11.9Hz),3.27(1H,br.s.),3.07−3.20(1H,m),1.97−2.06(1H,m),1.81−1.91(1H,m),1.73(1H,dtd,J=13.6,9.1,9.1,4.3Hz),1.46(9H,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.(S)−tert−ブチル(1−(4−アミノピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。(S)−tert−ブチル(1−(4−ニトロピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(1.43g、4.44mmol)をEtOH(50mL)およびPd/C(10重量%、472mg、0.44mmol)で処理し、Hでパージし、H雰囲気下で一晩撹拌した。反応混合物を0.45umのアクロディスクを通して濾過し、減圧下で濃縮し、高真空下で3時間乾燥させて、(S)−tert−ブチル(1−(4−アミノピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(1.33g、4.53mmol、収率100%)を淡黄色の泡沫として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:293.3(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 7.76(1H,d,J=2.7Hz),7.16(1H,dd,J=8.8,2.9Hz),6.47(1H,d,J=8.6Hz),4.96(1H,br.s.),4.14(2H,d,J=7.0Hz),3.86(1H,br.s.),3.16(1H,d,J=10.4Hz),2.95(2H,br.s.),2.82(1H,br.s.),1.78−1.89(1H,m),1.64−1.78(3H,m),1.57(3H,br.s.),1.46(9H,s)。
Figure 2014516941
ステップ3.(S)−tert−ブチル(1−(4−イソチオシアナトピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。(S)−tert−ブチル(1−(4−アミノピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(1.30g、4.45mmol)および1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(1.76g、8.89mmol)をTHF(30mL)で処理し、60℃まで2.5時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン10%から50%のEtOAc)で精製して、(S)−tert−ブチル(1−(4−イソチオシアナトピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(1.06g、3.17mmol、収率71%)を白色の繊維状固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:335.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.04(1H,d,J=2.9Hz),7.15−7.24(1H,m),7.01(1H,d,J=8.6Hz),4.70(1H,br.s.),3.80(1H,br.s.),3.53(1H,d,J=11.5Hz),3.27(1H,br.s.),3.02−3.14(1H,m),2.86−2.99(1H,m),1.78−1.94(2H,m),1.65−1.77(1H,m),1.46(9H,s)。
調製LII.N−イソブチル−3−イソチオシアナト−N−メチルピリジン−4−アミン。
Figure 2014516941
表題化合物をN,2−ジメチルをプロパン−1−アミン(Sigma−Aldrich)、4−クロロ−3−ニトロピリジン(Aldrich Chemical Company)から、調製XIIIと類似する手順に従って調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:222.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.25(s,1H),8.10(d,J=6.1Hz,1H),6.58(d,J=5.9Hz,1H),3.30(d,J=7.6Hz,2H),3.07(s,3H),2.04(dquin,J=13.8,6.9,6.9,6.9,6.9Hz,1H),0.93(d,J=6.7Hz,6H)。
調製LIII.rac−2−(3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。
Figure 2014516941
ステップ1.rac−2−(3−(3−アミノピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。250mLのParr振盪器に、rac−2−(3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(200g、0.29mmol、国際公開第09/109576号)およびTFE(20mL)を入れた。この振盪器に真空/窒素源を取り付け、10mm Hg未満まで慎重に排気した。Nで真空を解除して、1サイクルの脱気を完了した。この容器をさらに2回脱気し、Pd/C(10重量%、61mg、0.06mmol)を2mLのTFEに加えたスラリーをピペットで添加した。この容器をさらに2回脱気し、Parr水素化装置に移した。システムを慎重に排気し、N(2サイクル)を再充填した。この容器をもう1度排気し、Hを4psiまで充填した。反応物を12時間撹拌した。システムを記載のように排気し(3サイクル)、0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通して、スラリーをN加圧濾過した。炭素をTFE(3×3mL)で洗浄し、濾液を洗液と合わせた。溶媒を真空中で除去して、199mgの物質を得た。Phenominexシアノカラム(250×20mm、球状粒子、粒径5μm、孔径120Å、流速=20mL/分:A=ヘプタン、B=THF;45%Bで均一濃度)を用いて、粗物質を2回の注入で精製した。溶媒を真空中で除去し、この物質を真空オーブン(<1mm Hg、60℃)中で2時間乾燥させて、rac−2−(3−(3−アミノピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(140mg、0.22mmol、収率77%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:320.0(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.rac−(3−(3−アジドピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。30mLの加圧容器に、rac−2−(3−(3−アミノピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(140mg、0.22mmol)、撹拌子、アセトン(10mL)、および水(5mL)を入れた。この容器を−5℃に設定した外部冷却装置により維持されるアセトン冷却浴に浸漬した。溶液を5分間撹拌し、その後、HSO(0.27mL、2.19mmol)の8M溶液を添加した。この溶液を10分間撹拌した。次いでこの溶液を水(0.3mL)に溶解したNaNO(43mg、0.62mmol)で処理した。反応物を30分撹拌し、さらに5mgのNaNOで処理した。この反応物をさらに10分間撹拌し、その後、NaN(114mg、1.75mmol)を水(0.4mL)に溶解した溶液を慎重に添加した(N発生)。反応物を冷却したまま20分間撹拌した。容器を冷却浴から取り出し、N流下で濃縮して、アセトンの大半を除去した。次いでこの水溶液を水(0.4mL)に溶解したNaCO(279mg、2.63mmol)で慎重に処理した。容器を冷却浴から取り出し、30分間撹拌した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通して、スラリーをN加圧濾過した。固体を水(3×3mL)で洗浄し、最初にN流下で乾燥させた。次にこの物質を真空オーブン内で1時間乾燥させて(80℃、<1mm Hg、最終圧力=0.06mm Hg)、rac−(3−(3−アジドピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(140mg、0.41mmol、収率92%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:346.0(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.rac−2−(3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。乾燥した15mLの一口丸底フラスコに、2−(3−(3−アジドピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(140mg、0.41mmol)、乾燥THF(8mL)、および撹拌子を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、−5℃に設定された外部冷却装置により維持されるアセトン冷却浴に浸漬した。この溶液を15分間撹拌し、次いでPMe(46μL、0.45mmol)を添加した。この溶液を冷却したまま15分間撹拌し、フラスコを冷却浴から取り出した。次いでこの溶液を15分間撹拌し、乾燥した10mLのガラス製シリンジに入れた。乾燥した25mLの一口丸底フラスコに、乾燥THF(5mL)および撹拌子を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、−5℃に設定された外部冷却装置により維持されるアセトン冷却浴に浸漬した。次いでこの冷たい溶液を二硫化炭素(0.49mL、8.11mmol)で処理した。PTFE製添加用ニードルを隔膜から挿入し、上述の10mLのガラス製シリンジを取り付けた。シリンジポンプを介して、1時間かけて溶液を添加した。この添加の完了時に、フラスコを冷却浴から取り出し、15分間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を真空オーブン中で15分間さらに乾燥させた(60℃、<1mm Hgt、最終圧力=0.080mm Hg)。この物質を特徴付けを行わずに使用した。
調製LIV.tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル(6−メチルピリジン−3−イル)カルバメート。5−アミノ−2−メチルピリジン(3.73g、34.5mmol、Sigma−Aldrich)をTHF(65mL)およびLiHMDS(THF中1.0M、76mL、76mmol)で、室温で滴下によりゆっくりと処理し、この温度で15分間撹拌した。次いでBocO(7.90g、36.2mmol)を添加し、この溶液を室温で17時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣を0.2M HCl(50mL)で処理し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaHCOの飽和溶液、ブラインで洗浄した後、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%から50%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(6−メチルピリジン−3−イル)カルバメート(4.58g、21.99mmol、収率64%)を淡黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:209.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.27−8.37(m,1H),7.86(br.s.,1H),7.09(d,J=8.4Hz,1H),6.76(br.s.,1H),2.50(s,3H),1.51(s,9H)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル(6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。150mLのハステロイ金属製反応器中で、tert−ブチル(6−メチルピリジン−3−イル)カルバメート(4.58g、21.99mmol)をHOAc(70mL)、酸化白金(IV)(0.750g、3.30mmol、Aldrich Chemical Company)、およびロジウム(5重量%(乾燥)、炭素上、湿潤、degussa0.77g、7.48mmol、Aldrich Chemical Company)で処理し、70℃で7時間、200psi Hで水素化した。セライトのプラグを通して濾過することにより触媒を除去し、溶液を減圧下で濃縮した。得られた油をEtOAcで処理し、NaHCOの飽和溶液(水溶液)で洗浄した。有機層のpHを5N NaOHでpH9に調節した。層を分離し、水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、tert−ブチル(6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート異性体の混合物(3.41g、15.91mmol、収率72%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:215.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル(6−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。tert−ブチル(6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート異性体(3.41g、15.91mmol)の2−プロパノール(80mL)溶液に、4−クロロ−3−ニトロピリジン(Aldrich Chemical Company、3.78g、23.87mmol)およびDIPEA(13.84mL、80mmol)を添加した。この混合物を90℃で18時間加熱および撹拌した。次いでこの混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣をEtOAc(150mL)で希釈し、水(15mL)、次いでブライン(15mL)で洗浄した後、MgSO上で乾燥させた。この粗物質をシリカゲルに吸収させ、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から70%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(6−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(2.91g、8.65mmol、収率54%)を黄色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:337.2(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ4.tert−ブチル−(1−(3−アミノピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。tert−ブチル−(6−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート異性体(2.91g、8.65mmol)の混合物をEtOH(100mL)に溶解して、Nでパージした。Pd/C(10重量%、921mg、0.87mmol)を添加し、フラスコを排気してから、Hを4回充填した。H(バルーン)雰囲気下、反応混合物を室温で17時間撹拌した。この懸濁液をセライトパッドを通して濾過して、Pd/C残渣を除去し、得られた溶液を真空中で濃縮して、tert−ブチル−(1−(3−アミノピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(2.47g、8.06mmol、収率93%)をベージュ色の泡沫として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:307.3(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ5.tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。tert−ブチル−1−(3−アミノピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(1.86g、6.07mmol)の異性体をTHF(60mL)に加えた室温の溶液に、チオカルボニルジイミダゾール(2.16g、12.14mmol)を添加した。反応物を60℃で1.5時間加熱した。もう1当量のチオカルボニルジイミダゾール(2.16g、12.14mmol)を添加し、60℃での撹拌をさらに1.5時間継続した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、有機層を無水MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%から70%のEtOAc)で精製して、上記のtert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(1.44g、68.1%)を淡黄色の泡沫として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.2(M+1)。
調製LV.rac−2−((トランス)−6−フルオロ−3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。
Figure 2014516941
ステップ1.4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−1,3−ジエン−1−イル)−3−ニトロピリジン。乾燥した25mLの一口丸底フラスコに、3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エノン(671mg、3.08mmol、国際公開第2009/109576号に記載のように調製)、乾燥CHCl(8mL)、および撹拌子を入れた。フラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、−5℃に設定した外部冷却装置によって維持されるアセトン浴に浸漬し、15分間撹拌した。この溶液をNEt(0.65mL、4.62mmol)、続いてTBSOTf(0.85mL、3.69mmol)で処理した。反応物を−5℃で一晩撹拌してから、2ピリジルカルビノール(0.12mL、1.23mmol)で処理した。冷却浴を除去し、反応物を30分間撹拌した。N流下でTHFの大半を除去し、残渣をヘプタン(5mL)中の10%THFで処理した。このスラリーを20分間撹拌してから、2×80mmのSilicycleジオール(R35030B、100℃で乾燥、<1mm Hg、2時間)カラムに装填し、スラリーを充填して、ヘプタン中の10%のTHFで溶出した。最初の500mLを回収し、溶媒を真空中で除去した。Phenominexシアノカラム(250×20mm、球状粒子、粒径5μm、孔径120Å、流速=20mL/分:A=ヘプタン;B=THF;2%Bで均一濃度)を用いて、この粗物質を分取HPLCで精製して、4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−1,3−ジエン−1−イル)−3−ニトロピリジン(890mg、2.68mmol、収率87%)を得た。H NMR(400MHz,ACN−d)δppm 0.16(s,6H)0.93(s,9H)2.27−2.34(m,4H)5.11(s,1H)5.93(s,1H)7.40(d,J=5.09Hz,1H)8.72(d,J=5.09Hz,1H)9.01(s,1H)。
Figure 2014516941
ステップ2.6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エノン。乾燥した50mLの一口丸底フラスコに、真空オーブンで72時間(0.07mm Hg、60℃)乾燥させた1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ−(2.2.2)オクタンビス(テトラフルオロボレート)(1.03g、2.91mmol、Alfa Aesar)、撹拌子、および乾燥ACN(10mL)を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、均一スラリーが生成されるまで、撹拌および超音波処理した。このスラリーを5℃に設定した外部冷却装置によって維持されるアセトン浴に浸漬し、15分間撹拌した。4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロヘキサ−1,3−ジエン−1−イル)−3−ニトロピリジン(880mg、2.65mmol)を4mLの乾燥ACNに加えた溶液で、このスラリーを処理した。移動を促進するために、さらに5mLの乾燥ACNを使用した。反応物を5℃で17時間撹拌した。この溶液を真空中で濃縮し、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCE中10%のTHF)で精製し、続いてPhenomenexシアノカラム(250×20mm、球状粒子、粒径5μm、孔径120Å、流速=20mL/分:A=ヘプタン;B=THF;20%Bで均一濃度)を用いた分取HPLC精製で精製して、6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エノン(557mg、2.36mmol、89%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:236.9(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エノール。乾燥した100mLの一口丸底フラスコに、6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エノン(557mg、2.36mmol)、乾燥EtOH(50mL)、および撹拌子を入れた。このフラスコにアルゴン注入口を取り付け、45℃の伝熱ブロックで加熱した。この溶液を均一になるまで撹拌した後、塩化セリウム七水和物(942mg、2.53mmol、Fluka)を添加した。この溶液を20分間撹拌し、混合物を氷水浴中で冷却した。この溶液を5分間撹拌し、NaBH(89mg、2.36mmol)を30分間かけて少しずつ添加した。反応物を室温で一晩冷却した。この混合物を水(10mL)で慎重に処理し、室温で30分間撹拌した。EtOHの大半を真空中で除去し、水相を水(30mL)と1%の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール−99%のCHCl(50mL)とで分液した。層を分離し、水相を1%の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール−99%のCHCl(4×20mL)で抽出した。合わせた抽出量を水(1×20mL)で洗浄し、非緩衝Varain Chem Elut(CE1010)に通した。抽出管を1%の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール−99%のCHCl(2×30mL)で洗浄した。総溶出量を洗液量と合わせ、この溶液を真空下で濃縮した。次にこの油を真空オーブンで1時間(60℃、<1mm Hg、最終圧力=0.090mm Hg)乾燥させて673mgの物質を得た。Phenomenexシアノカラム(250×20mm、球状粒子、粒径5μm、孔径120Å、流速=20mL/分:A=ヘプタン;B=THF;20%Bで均一濃度)を用いた分取HPLCで、この粗物質を精製した。7.4〜9.6分で溶出した帯域を単離した。溶媒を真空中で除去し、この物質を真空オーブン(<1mm Hg、60℃、最終圧力=0.080mm Hg)で1時間乾燥させて、6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エノール(561mg、2.36mmol、収率100%)を得た。この物質は、ジアステレオマーの2:1混合物である MS(ESI,陽イオン)m/z:238.9(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ4.rac−2−((トランス)−6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。乾燥した50mLの一口丸底フラスコに、乾燥THF(5mL)および撹拌子を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、0℃に設定された外部冷却装置により維持される冷却浴に浸漬した。この溶液を5分間撹拌し、その後、トリ−n−ブチルホスフィン(0.88mL、3.56mmol、Strem Chemicals Inc.)。乾燥THF(10mL)に溶解した1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(898mg、3.56mmol、Sigma−Aldrich)、乾燥THF(10mL)に溶解した6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エノール(565mg、2.37mmol)、および乾燥THF(8mL)中のスラリーとしてのフタルイミド(523mg、3.56mmol、Sigma−Aldrich)で、反応物を連続的に処理した。10分以内に沈殿物が形成した。反応物を冷却したまま一晩撹拌し、スラリーを冷たいまま濾過した。固体を冷THF(3×5mL)で洗浄し、廃棄した。濾液を真空中で濃縮し、8mL EtOH中で加熱した。48時間にわたり沈殿物が形成した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通して、スラリーをN加圧濾過した。固体を冷EtOH(3×3mL)で洗浄し、廃棄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をTFE(10mL)で処理した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通して、スラリーをN加圧濾過した。固体をTFE(3×2mL)で洗浄し、廃棄した。濾液を真空中で濃縮した。この祖物質を分取HPLC法1を用いて精製した。51.1〜53.4分で溶出した画分を単離した。溶媒を真空中で除去した。次にこの化合物を真空オーブンで2時間(60℃、最終圧力=0.090mm Hg)乾燥させて、rac−2−((トランス)−6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(100mg、0.27mmol、収率11%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:368.0(M+1)。H NMR(400MHz,THF−d8)δppm 2.20(dtd,J=17.61,11.70,11.70,5.70Hz,1H)2.38(tq,J=12.06,4.09Hz,1H)2.51(dq,J=17.61,3.30Hz,1H)2.58−2.69(m,1H)5.08−5.18(m,1H)5.28(dddd,J=50.50,11.40,7.83,4.11Hz,1H)5.58(dt,J=4.30,2.20Hz,1H)7.40(d,J=4.89Hz,1H)7.74−7.82(m,2H)7.82−7.88(m,2H)8.75(d,J=4.50Hz,1H)9.11(s,1H)19F NMR(376MHz,THF−d8)δppm−182.39(dqt,J=50.72,10.40,10.40,10.40,5.20,5.20Hz,1F)。
Figure 2014516941
ステップ5.rac−2−((トランス)−6−フルオロ−3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。調製LIIIと類似する手順に従って、rac−2−((トランス)−6−フルオロ−3−(3−ニトロピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオンから、表題化合物を調製および単離した。
調製LVI.tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル(4−メチルピリジン−3−イル)カルバメート。3−アミノ−4−メチルピリジン(5.00g、46.2mmol、Aldrich Chemical Company)をTHF(100mL)およびLiHMDS(THF中1.0M、102mL、102mmol)で、室温で滴下によりゆっくりと処理し、30分間撹拌した。次いでBocO(10.60g、48.5mmol)を氷で冷却しながら少量ずつ添加し、この溶液を室温まで温めながら21時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を0.2M HCl(水溶液、100mL)で処理し、EtOAc(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO(水溶液)およびブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から50%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(4−メチルピリジン−3−イル)カルバメート(4.58g、21.99mmol、収率48%)をオレンジ色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:209.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.87(1H,br.s.),8.25(1H,d,J=4.9Hz),7.09(1H,d,J=4.9Hz),6.17(1H,br.s.),2.27(3H,s),1.53(9H,s)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル(4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。150mLのハステロイ金属製反応器中で、tert−ブチル(4−メチルピリジン−3−イル)カルバメート(4.58g、21.99mmol)を氷HOAc(75mL)、酸化白金(IV)(764mg、3.36mmol、Aldrich Chemical Company)、およびロジウム(5重量%(乾燥)炭素上、湿潤、degussaタイプ、763mg、7.41mmol、Aldrich Chemical Company)で処理し、70℃で42時間、200psi Hで水素化した。Whatman ZAPCAP−CRボトルトップフィルター(0.45um、テフロン)で濾過し、EtOAcで洗浄した後、溶液を減圧下で濃縮することにより、触媒残渣を除去した。得られた油を5N NaOH(水溶液)で(pH9まで)処理し、次いでEtOAcで抽出した。層を分離し、水層をEtOAc(5×100mL)で抽出し、そのpHを必要に応じてpH9に調節した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、異性体の混合物としてのtert−ブチル(4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(2.84g、13.25mmol、収率60.3%)を褐色の粘性の油として得た。この物質をさらに精製せずに次のステップで使用した。
Figure 2014516941
ステップ3.tert−ブチル(4−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。tert−ブチル(4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(2.84g、13.25mmol)の2−プロパノール(65mL)溶液に、4−クロロ−3−ニトロピリジン(3.15g、19.88mmol、Aldrich Chemical Company)およびDIPEA(5.76mL、33.1mmol)を添加した。この混合物60℃で5時間加熱および撹拌した。次いでこの混合物を室温まで冷却し、濃縮した。この粗残渣をシリカゲルに吸収させ、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から100%のEtOAc)で精製して、異性体の混合物としてのtert−ブチル(4−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(1.99g、収率45%)を黄色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z 337.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ4.tert−ブチル(1−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。丸底フラスコに、tert−ブチル(4−メチル−1−(3−ニトロピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート異性体(1.87g、5.56mmol)およびEtOH(56mL)を入れた。このフラスコを真空下で排気し、再びNを充填した。Pd/C(10重量%、592mg、0.56mmol)を添加し、フラスコを真空下で排気し、再びH(4回)を充填した。反応混合物をH雰囲気下、室温で56時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドを通して濾過し、得られた溶液を真空中で濃縮した。この粗物質をEtOAcに溶解し、溶媒を真空中で除去して(2回)、異性体の混合物としてのtert−ブチル(1−(3−アミノピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(1.02g、3.34mmol、収率95%)を褐色の泡沫として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z 307.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ5.tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。tert−ブチル(1−(3−アミノピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(1.58g、5.16mmol)をTHF(50mL)に加えた室温の溶液に、1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(2.04g、10.31mmol)を添加した。反応物を60℃で2時間加熱した。この溶液を冷却し、さらに0.5当量の1,1’−チオカルボニルジイミダゾールを添加し、この溶液を60℃で2時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。この粗化合物をシリカゲルに吸収させ、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%から80%のEtOAc)で精製して、異性体の混合物としてのtert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(977mg、2.80mmol、収率54%)を白色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z 349.1(M+1)。
調製LVII.4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルイソオキサゾール。
Figure 2014516941
ステップ1.4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン。乾燥した100mLのシュレンク型フラスコに、亜鉛懸濁液(5g/0.1LのTHF懸濁液、16.37mL、12.44mmol、Rieke Metals Inc.)を入れた。4−ヨード−5−メチルイソオキサゾール(2.0g、9.57mmol、Maybridge Chemical Co.)を乾燥THF(5mL)に溶解した溶液で、この物質を処理した。スラリーをAr雰囲気下、室温で96時間撹拌した。0.22μmのPTFEシリンジフィルターを取り付けた、このスラリーを乾燥した100mLのステンレス鋼製N加圧濾過装置に入れた。乾燥した100mLの一口丸底フラスコに、3−アミノ−4−ヨードピリジン(1.92g、8.73mmol、Alfa Aesar)(室温で96時間真空乾燥した)、撹拌子、A−Phos(1.02g、1.44mmol、Sigma−Aldrich)、およびTHF(20mL)を入れた。このフラスコに、PTFE製添加用ニードルを突き刺した隔膜/アルゴン注入口を取り付けた。このシステムをArで短時間フラッシュした(PTFE製添加用ニードルの端部は開放したままにした)。次いでPFTE製添加用ニードルをシリンジフィルター/加圧濾過装置の排出口に取り付けた。この100mL丸底フラスコ中にスラリーを5時間かけてN加圧濾過した。反応物を室温で一晩撹拌した。有機亜鉛試薬の第2のバッチを上述のように合成し(4−ヨード−5−メチル−イソオキサゾール(3.0g、14.36mmol、Maybridge Chemical Co.)、亜鉛(5g/0.1LのTHF懸濁液、25.2mL、19.14mmol、Rieke Metals Inc.)、室温で2時間撹拌した。加圧濾過装置を使用して、このスラリーを3時間かけて添加した。撹拌中のNで覆った0.56MのEDTA溶液(LiOHでpHを7.6に調節)(177mL、96mmol、MP Biomedical)上に、反応物を慎重に注いだ。この混合物をN流下で濃縮して、THFのほとんどを除去した。この混合物をCHCl(4×100mL)中の1%の1,1,1−3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールで抽出し、合わせた抽出量を5%のNaHCO(1×50mL)で洗浄した。有機相を非緩衝Varian Chem Elute(CE1020)に通した。溶媒を真空中で除去し、残渣を500mLの一口丸底フラスコに移した。このフラスコに、乾燥THF(150mL)、Si−TAAcONa(装填量0.49mmol/g、13.0g、6.37mmol、Silicycle)、および撹拌子を入れた。このフラスコに還流冷却器/アルゴン注入口を取り付け、60℃で一晩加熱した。スラリーを冷却し、溶媒を真空中で除去した。この粉末を45℃で2時間、真空下でさらに乾燥させた(最終圧力=0.5mm Hg)。25×300mmカラムに、この赤みを帯びた粉末を10μmのPTFE支持床と共に装填した。CHCl(250mL)および乾燥THF(250mL)でシリカを溶出した。全溶出量を合わせ、溶媒を真空中で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中11%のEtOH)で精製して、4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(1.12g、6.38mmol、収率67%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:176.0(M+1)。H NMR(400MHz,THF−d8)δppm 2.40(d,J=0.78Hz,3H)4.66(br.s.,2H)6.88(dd,J=4.89,0.59Hz,1H)7.84(d,J=4.70Hz,1H)8.07(d,J=0.39Hz,1H)8.36(q,J=0.60Hz,1H)。
Figure 2014516941
ステップ2.4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルイソオキサゾール。調製XIと類似する手順に従って、4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミンから、表題化合物を調製および単離した。この物質を特徴付けを行わずに使用した。
調製LVIII.rac−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−3−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。
Figure 2014516941
ステップ1.rac−tert−ブチル(3−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。rac−ベンジル3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(78mg、0.22mmol、国際公開第09/140320号に記載のように作製した)のEtOH(5mL)溶液を、この溶液にN(g)を10分間バブリングすることにより脱気した。Pd/C(10重量%、24mg、0.022mmol)を添加した。Hを充填した三方活栓を備えるガス袋をフラスコに取り付けた。このフラスコを真空下で排気した後、再びH(3回)を充填した。この混合物を室温で2時間撹拌した。溶液にN(g)を10分間バブリングすることにより、この溶液を脱気し、セライトを通して濾過した。この溶液を濃縮して、rac−tert−ブチル(3−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(42mg、0.20mmol、収率88%)を無色透明の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:215.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.rac−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−3−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。調製XIIと類似する手順に従って、4−クロロ−3−ニトロピリジン(Alfa−Aesar)およびrac−tert−ブチル(3−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートから、表題化合物を白色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:337.1(M+1)。
調製LIX.tert−ブチル3’−イソチオシアナト−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート。
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル3’−アミノ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート。10mLのCEMマイクロ波容器に、3−アミノ−4−ヨードピリジン(139mg、0.63mmol、Alfa Aesar)、3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−N−boc−4−ボロン酸ピナコールエステル(236mg、0.76mmol、Frontier Scientific Inc.)、NaOAc(155mg、1.90mmol)、および撹拌子を入れた。この容器を密閉し、標準的予備チャンバー排気−再充填サイクル(3回)を用いて、グローブボックス内に移した。この容器にA−Phos(45mg、0.063mmol、Sigma−Aldrich)を入れて、密閉した。この容器を次いで標準的フード内に移し、ジオキサン(4mL)および水(0.4mL)で処理した。スラリーを超音波処理し、次いでCEM explorerを用いて、マイクロ波中、120℃で30分間加熱した。この溶液を第2の一定分量の3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−N−boc−4−ボロン酸ピナコールエステル(236mg、0.76mmol、Frontier Scientific Inc.)で処理し、次いでCEM explorerを用いて、マイクロ波中、120℃で30分間加熱した。この溶液をジクロロビス(ジ−tert−ブチルフェニルホスフィン)パラジウム(II)(20mg、0.032mmol、Alfa Aesar)で処理し、次いでCEM explorerを用いて、マイクロ波中、120℃で30分間加熱した。この溶液をN流下、室温で一晩冷却した。残渣を乾燥THF(5mL)およびSiliaMetS(登録商標)TAAcOH(1.29g、0.63mmol、Silicycle)で処理した。容器をPTFEライナー付きシールで圧着し、60℃で3時間加熱した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通して、スラリーをN加圧濾過した。シリカを乾燥THF(5×5mL)で洗浄し、真空中で濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DCE中10%のEtOH)で精製して、tert−ブチル3’−アミノ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート(77mg、0.28mmol、収率44%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:276.0(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ2.tert−ブチル3’−イソチオシアナト−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート。調製XIと類似する手順に従って、tert−ブチル3’−アミノ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレートから表題化合物を調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:317.9(M+1)。
調製LX.4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール。
Figure 2014516941
ステップ1.(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヨウ化亜鉛(II)。乾燥した 100mLの3口フラスコに、撹拌子、3,5−ジメチル−4−ヨードイソオキサゾール(5.5g、24.7mmol、Afa Aesar)を入れ、標準的予備チャンバー排気−再充填サイクル(3回)を用いて、グローブボックス内に移した。亜鉛のスラリー(5g/0.1LのTHF懸濁液、40mL、29.7mmol、Rieke Metals Inc.)を添加した。3つの開口のうちの2つを隔膜で密閉し、1つに緩く蓋をした。このスラリーは5分以内に温かくなった(約35℃)。このスラリーをグローブボックス内で1時間撹拌し、3つ目の開口を隔膜で密閉した。このフラスコを標準的実験室フードに移し、隔膜の1つにアルゴン注入口を突き刺した。スラリーを1時間撹拌した。このスラリーを一晩撹拌し、0.22μmのPTFEシリンジフィルターを通して、乾燥した閉鎖された目盛り付き添加用漏斗内へN加圧濾過した。この濾過には16時間かかった。金属を乾燥THF(1×5mL)で洗浄し、洗液を暗色の濾液と合わせて、40mLの暗色の溶液を得た。この溶液をさらなる特徴付けを行わずに使用して、(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヨウ化亜鉛(II)(7.11g、24.7mmol、収率100%)の0.61M THF溶液を得た。
Figure 2014516941
ステップ2.4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン。グローブボックス内で、乾燥した50mLの一口丸底フラスコに、新たに昇華させた3−アミノ−4−ヨードピリジン(1.17g、5.32mmol、Alfa Aesar)、A−Phos(565mg、0.80mmol)、および撹拌子を入れた。このフラスコを隔膜で密閉し、標準的ヒュームフードに移動した。この隔膜にアルゴン注入口を突き刺し、固体を(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ヨウ化亜鉛(II)(3.83g、13.29mmol)の0.61M THF溶液で処理した。反応物を室温で48時間撹拌した。反応物を0.54M EDTA水溶液上に慎重に注ぎ、LiOH(29.5mL、15.95mmol、MP Biomedicals)溶液でpHを7.6に調節した。乾燥THF(3×20mL)を用いて、移動物を定量化した。この混合物を1時間撹拌し、回転蒸発装置を用いて有機溶媒の大半を除去した。この水性混合物をCHCl中の1%の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(4×60mL)で抽出し、各抽出物を非緩衝Varian Chem Elut(CE1010)に順次通した。全溶出量を真空中で濃縮した。残渣を100mLの丸底フラスコに移し、SiliaMetS(登録商標) TAAcOH(装填量0.49mmol/g、10.85g、5.32mmol、Silicycle)で処理した。このフラスコに次いで乾燥THF(40mL)および撹拌子を入れた。このフラスコに還流冷却器/アルゴン注入口を取り付け、70℃で1時間加熱した。この溶液を30分間にわたり冷却し、溶媒を真空中で除去した。この粉末を減圧下で一晩さらに乾燥させた(最終圧力=0.10mm Hg)。このシリカをシリカゲルカラムに装填し、粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(DCE中10%のEtOH)で精製した。この粗物質をアセトン(5mL)で処理し、氷水浴で撹拌した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(10mL Bohdan)を通して、スラリーをN加圧濾過した。固体を冷アセトン(3×2mL)で洗浄し、廃棄した。溶媒を減圧下で除去し、油性残渣を室温、0.1mm Hg真空で2時間乾燥させて、4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(1.15g、6.08mmol、収率114%)で得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:190.1(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール。調製XIと類似する手順に従って、4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミンから、表題化合物を調製および単離した。この物質を特徴付けを行わずに使用した。
実施例1.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンとリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
ステップ1.tert−ブチル((3S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート。乾燥した100mLの3口Mortonフラスコを以下のように構成した:開口1:隔膜/アルゴン注入口、開口2(中央):隔膜/PTFE製添加用ニードル、開口3:隔膜。このフラスコに、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I、2.27g、9.17mmol)、撹拌子、および乾燥THF(20mL)を入れた。このフラスコを氷水浴に浸漬し、15分間撹拌した。1.0M PMeを含むTHF(9.63mL、9.63mmol、Aldrich)を入れたシリンジをPTFE製添加用ニードルに取り付け、攪拌中の溶液に、シリンジポンプを介して15分間かけて添加した。この混合物を15分間撹拌した。PTFE製添加用ニードルを乾燥THF(1mL)で洗浄し、乾燥THF(20mL)に溶解したtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI、3.42g、10.22mmol)を入れたシリンジを取り付けた。この溶液をシリンジポンプを介して15分間かけて添加した。反応物を一晩室温まで温めた。THFの大半を真空中で除去し、残渣をCHCl(50mL)に溶解した。この試料をクロマトグラフィー(SiliaDiolカラム(R35030B)、Silicycle Inc.)により、CHCl中の10%TFEで溶出して精製した。精製した物質を250mLの一口丸底フラスコに移した。このフラスコに還流冷却器/真空/窒素源を取り付け、慎重に排気した。このフラスコを80℃伝熱ブロック内に置いた。このフラスコの首および還流冷却器の下部に加熱テープを巻き、100℃で加熱した。この物質を1.5時間加熱し、到達真空度0.25mm Hgを達成した。冷却器で、1.5時間にわたり白色の物質を昇華させた。Nで真空を解除して、5.55gの物質を得た。昇華した物質を廃棄した(m/z=109;MePSと一致)。残渣を25mLのCHClに溶解した。この試料をクロマトグラフィー(SiliaDiolカラム(R35030B)、Silicycle Inc.)で、CHCl中の1%TFEで溶出して精製した。この試料をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中26%から40%のTFE)でさらに精製して、tert−ブチル((3S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)−イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(3.94g、7.54mmol、収率82%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:522.0[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.37(s,9H)1.45(br.s.,1H)1.65−1.82(m,3H)1.87(m,J=6.10Hz,1H)2.80(br.s.,2H)2.93(br.s.,1H)3.32(d,J=9.59Hz,1H)3.89(br.s.,0H)4.89(br.s.,1H)6.53(d,J=9.39Hz,1H)6.91(d,J=5.09Hz,1H)7.07(t,J=8.12Hz,2H)7.36(s,1H)7.45(tt,J=8.40,6.30Hz,1H)7.68(br.s.,1H)7.76(d,J=9.39Hz,1H)8.21(d,J=5.09Hz,1H)9.64(s,1H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−113.05(t,J=6.50Hz,2F)。
この混合物を15分間撹拌した。PTFE製添加用ニードルを乾燥THF(1mL)で洗浄し、乾燥THF(20mL)に溶解したtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI、3.42g、10.22mmol)を入れたシリンジを取り付けた。この溶液をシリンジポンプを介して15分間かけて添加した。反応物を一晩室温まで温めた。THFの大半を真空中で除去し、残渣をCHCl(50mL)に溶解した。この試料をクロマトグラフィー(SiliaDiolカラム(R35030B)、Silicycle Inc.)により、CHCl中の10%TFEで溶出して精製した。精製した物質を250mLの一口丸底フラスコに移した。このフラスコに還流冷却器/真空/窒素源を取り付け、慎重に排気した。このフラスコを80℃伝熱ブロック内に置いた。このフラスコの首および還流冷却器の下部に加熱テープを巻き、100℃で加熱した。この物質を1.5時間加熱し、到達真空度0.25mm Hgを達成した。冷却器で、1.5時間にわたり白色の物質を昇華させた。Nで真空を解除して、5.55gの物質を得た。昇華した物質を廃棄した(m/z=109;MePSと一致)。残渣を25mLのCHClに溶解した。この試料をクロマトグラフィー(SiliaDiolカラム(R35030B)、Silicycle Inc.)で、CHCl中の1%TFEで溶出して精製した。この試料をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中26%から40%のTFE)でさらに精製して、tert−ブチル((3S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)−イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(3.94g、7.54mmol、収率82%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:522.0[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.37(s,9H)1.45(br.s.,1H)1.65−1.82(m,3H)1.87(m,J=6.10Hz,1H)2.80(br.s.,2H)2.93(br.s.,1H)3.32(d,J=9.59Hz,1H)3.89(br.s.,0H)4.89(br.s.,1H)6.53(d,J=9.39Hz,1H)6.91(d,J=5.09Hz,1H)7.07(t,J=8.12Hz,2H)7.36(s,1H)7.45(tt,J=8.40,6.30Hz,1H)7.68(br.s.,1H)7.76(d,J=9.39Hz,1H)8.21(d,J=5.09Hz,1H)9.64(s,1H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−113.05(t,J=6.50Hz,2F)。
ステップ2.N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。上部に3つの穴を有する250mLのボトルを以下のように構成した:開口1:ボトル内のガス分散フリットを備えるHClガスシリンダーに連結された1/8インチ(外径)のHDPE管、開口2:陽圧窒素源、開口3:NaOHペレットを充填した25×250mmカラムに連結された1/8インチ(外径)のHDPE管。このボトルにEtOAc(100mL)を入れ、このEtOAc上の体積を開口2からNで徐々にパージした。HClの気泡の大部分がEtOAcの最上部に達する前に溶解するように、HClガスを導入した。ガス分散管におけるHCl気泡の量が溶液の最上部に達したガスの量とほぼ等しくなるまで、この溶液をHClガスでスパージした。HCl流を中断し、システムをNで3分間パージした。ボトルを密閉し、そのまま使用した。規定度は7.5Mと推定された(Tetrahedron Letters,1996,37,5131)。250mLのシュレンク型フラスコに、撹拌子および7.5M HClを含むEtOAc(100mL、750mmol)を入れた。このフラスコを隔膜/アルゴン注入口/PTFE製添加用ニードルで密閉した。EtOAc(40mL)に溶解したtert−ブチル((3S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(2.61g、5.00mmol)が入ったシリンジをPTFE製添加用ニードルに取り付け、シリンジポンプを介して30分間かけて添加した。スラリーを一晩撹拌した。Millipore高圧用フィルターホルダー(XX4504700)に取り付けた47mm、0.2μmのfluoropore(登録商標)膜(FGLP04700)を通して、このスラリーをN加圧濾過した。固体をEtOAc(4×25mL)で洗浄し、まずN流下で1時間乾燥させた。この固体を真空オーブン(80℃、<0.2mm Hg)で5日間さらに乾燥させて、約2.4gのおそらくはトリスHCl塩を得た。この試料を分取HPLC法2で精製した。溶媒を濃縮して有機溶媒を除去し、水溶液を凍結乾燥した。この粉末を1%TFA(水溶液、40mL)に溶解し、0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた28mLのBohdan反応槽ガラスフリットを通して、N加圧濾過した。濾液を凍結乾燥し、得られた物質を真空オーブン(80℃、<1mm Hg)で30分間さらに乾燥させた。この物質をへらで粉砕して均一な粒径にした。この物質を真空オーブン(80℃、<1mm Hg)で45分間再び乾燥させて、N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(3.2g、4.19mmol、収率84%)を得た。19F NMRによりフッ素比9:2が観察され、TFAのN−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンに対する比率3:1と一致した。MS(ESI,陽イオン)m/z:422.0[M+H]。H NMR(400MHz,DO)δppm 1.28(qq,J=10.80,3.70Hz,1H)1.58(dtd,J=13.30,10.30,10.30,4.10Hz,1H)1.74(dt,J=14.18,3.86Hz,1H)2.03(dq,J=12.60,4.20Hz,1H)3.08(ddd,J=13.30,10.95,2.74Hz,1H)3.15(dd,J=12.30,9.98Hz,1H)3.23(tt,J=9.80,3.70Hz,1H)3.80(br.dt,J=13.30,3.60,3.60Hz,1H)4.09(br.d,J=10.40Hz,1H)6.95(d,J=9.59Hz,1H)7.13(t,J=8.41Hz,2H)7.35(d,J=7.04Hz,1H)7.43(s,1H)7.54(tt,J=8.40,6.50Hz,1H)8.01(d,J=9.78Hz,1H)8.23(dd,J=7.04,0.98Hz,1H)8.39(d,J=0.98Hz,1H)。19F NMR(377MHz,DO)δppm−117.35(t,J=7.44Hz,2F)−78.50(s,9F)。
実施例2.
Figure 2014516941
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
ステップ1.tert−ブチル4−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート。3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I、43mg、0.17mmol)をTHF(0.5mL)に加えた室温の溶液に、PMe(THF中1.0M溶液、0.19mL、0.19mmol)を滴下添加した。反応物が明るい赤色に変わり、ガスの発生が観察された。反応物を室温で15分間撹拌した。tert−ブチル4−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(調製XII、67mg、0.21mmol)のTHF(0.8mL)溶液を添加した。室温で15分経過後、この混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。水相をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、100mgの粗物質を得た。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0%から5%のMeOH)で精製して、tert−ブチル4−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(66mg、0.13mmol、収率75%)をオレンジ色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:508.3[M+H]。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.74(s,1H),8.24(d,J=5.09Hz,1H),7.84(s,1H),7.77(d,J=9.39Hz,1H),7.40−7.50(m,1H),7.37(s,1H),7.03−7.11(m,2H),6.95(d,J=5.09Hz,1H),6.55(d,J=9.39Hz,1H),3.55−3.64(m,4H),2.96(t,J=4.99Hz,4H),1.50(s,9H)。
ステップ2.2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン。tert−ブチル4−(3−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イルアミノ)ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(66mg、0.13mmol)を1.5mLのCHClに加えた室温の溶液に、TFA(2.00mL、26.0mmol)を添加した。30分後、MeOHを添加し、混合物を濃縮した。飽和NaHCO(水溶液)を残渣に添加し、混合物を10/1のCHCl/MeOH(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(50mg、0.12mmol、収率94%)をオレンジ色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:408.2[M+H]。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.37(s,1H),8.10−8.20(m,2H),7.92(s,1H),7.60−7.73(m,1H),7.44(s,1H),7.34(t,J=8.31Hz,2H),7.09(d,J=5.09Hz,1H),6.74(d,J=9.59Hz,1H),2.80−2.90(m,4H),2.71−2.79(m,4H)。
実施例3.
Figure 2014516941
N−(4−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)−2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、2−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール(調製II)およびtert−ブチル4−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(調製XII)から、表題化合物を赤色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:379.1[M+H]。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.44(s,1H),8.13−8.20(m,3H),8.09(d,J=3.13Hz,1H),8.04(d,J=3.13Hz,1H),7.43(s,1H),7.29(d,J=9.59Hz,1H),7.14(d,J=5.09Hz,1H),2.93−2.98(m,4H),2.85−2.92(m,4H)。
実施例4.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン(調製III)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:420.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.38(1H,s),8.06−8.16(2H,m),7.74(1H,dd,J=7.1,2.1Hz),7.64−7.70(1H,m),7.50−7.61(2H,m),7.41(1H,s),7.08(1H,d,J=5.3Hz),6.82(1H,d,J=9.6Hz),3.12(1H,d,J=9.2Hz),3.02(1H,d,J=11.7Hz),2.84(1H,br.s.),2.62−2.74(1H,m),2.43(1H,t,J=9.7Hz),1.66−1.82(2H,m),1.42−1.61(1H,m),1.09−1.27(2H,m)。
実施例5.
Figure 2014516941
2−(2−クロロフェニル)−N−(4−(1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン(調製III)およびtert−ブチル4−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(調製XII)から、表題化合物をオレンジ色の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:406.1[M+H]。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.40(s,1H),8.08−8.16(m,2H),7.94(s,1H),7.65−7.75(m,2H),7.50−7.63(m,2H),7.42(s,1H),7.10(d,J=5.28Hz,1H),6.81(d,J=9.39Hz,1H),2.83−2.91(m,4H),2.73−2.82(m,4H)。
実施例6.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−クロロ−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−クロロ−3−ピリジニル)ピリダジン(調製IV)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:421.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.38(1H,s),8.60(1H,dd,J=4.7,1.8Hz),8.20(1H,dd,J=7.6,1.8Hz),8.11(2H,m),7.66(1H,dd,J=7.5,4.8Hz),7.42(1H,s),7.06(1H,d,J=5.1Hz),6.86(1H,d,J=9.6Hz),3.30(3H,br.),3.09(1H,m),3.00(1H,m),2.78(1H,m),2.65(1H,m),2.40(1H,m),1.68(2H,m),1.47(1H,m),1.15(1H,m)。
実施例7.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−フルオロ−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−フルオロ−3−ピリジニル)ピリダジン(調製VII)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:405.2(M+1)。19F NMR(400MHz,DMSO−d)δppm−68.92。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.42(1H,s),8.56−8.36(2H,m),8.25−8.03(2H,m),7.62(1H,t,J=5.3Hz),7.43(1H,s),7.10(1H,d,J=5.3Hz),6.98(1H,dd,J=9.6,2.3Hz),3.14(1H,m),3.02(1H,m),2.91(1H,br.),2.67(1H,m),2.35(3H,m),1.87−1.71(2H,m),1.59(1H,m),1.23(2H,m)。
実施例8.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、2−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール(調製II)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。この粗生成物を分取HPLC法3で精製して、オレンジ色の非晶質の泡沫として濃縮生成物を得た。この試料を分取HPLC法5で再精製して、N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンをオレンジ色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:393.2(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH d4)δppm 9.32(1H,s),8.15(1H,d,J=5.3Hz),7.99−8.07(2H,m),7.80−7.84(1H,m),7.35−7.42(2H,m),7.20(1H,d,J=5.3Hz),3.38(1H,br.s.),3.06−3.22(2H,m),2.84(1H,t,J=11.1Hz),2.54−2.65(1H,m),2.03−2.13(1H,m),1.78−2.00(2H,m),1.38(1H,d,J=9.6Hz)。
実施例9.
Figure 2014516941
N−(4−(3−アゼチジニルオキシ)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびtert−ブチル3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−アゼチジンカルボキシレート(調製XIV)から、表題化合物をオレンジ色の結晶性固体として調製および単離した。この粗物質分取HPLC法5により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:395.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.21(1H,s),8.16(1H,d,J=9.4Hz),8.08(1H,d,J=5.5Hz),7.78(1H,s),7.66(1H,m),7.44(1H,s),7.35(2H,t,J=8.3Hz),6.82(1H,d,J=5.3Hz),6.76(1H,d,J=9.4Hz),5.14(1H,m),3.82(2H,t,J=7.3Hz),3.51(2H,m),3.40(1H,br.)。19F NMR(400MHz,DMSO−d)δppm−113.57。
実施例10.
Figure 2014516941
2−(2−クロロフェニル)−N−(4−((3R)−3−ピペリジニルオキシ)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン(調製III)およびtert−ブチル(3R)−3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(調製XV)から、表題化合物を山吹色のタールとして調製および単離した。この粗物質を分取HPLC法3により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:421.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.33(1H,d,J=1.2Hz),8.40(1H,dd,J=6.7,1.2Hz),8.08(1H,d,J=9.6Hz),7.73(1H,d,J=6.7Hz),7.68(1H,dd,J=7.3,1.9Hz),7.58−7.63(1H,m),7.46−7.57(3H,m),6.93(1H,d,J=9.4Hz),5.39(1H,br.s.),3.66−3.75(1H,m),3.55(1H,dd,J=13.8,2.2Hz),3.12−3.26(1H,m),2.17−2.28(1H,m),2.04−2.17(2H,m),1.79−1.89(1H,m)。
実施例11.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,4−ジクロロフェニル)ピリダジン(調製IX)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:454.0/456.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.46(1H,s),8.17(2H,dd,J=7.2,2.2Hz),7.92(1H,d,J=2.2Hz),7.83(1H,d,J=8.4Hz),7.72(1H,dd,J=8.3,2.1Hz),7.47(1H,s),7.13(1H,d,J=5.3Hz),6.86(1H,d,J=9.6Hz),3.40(3H,br.),3.19(1H,m),3.08(1H,m),2.89(1H,m),2.72(1H,m),2.47(1H,m),1.79(2H,m),1.50(1H,m),1.18(1H,m)。
実施例12.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製X)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:422.0(M+1)。19F NMR(400MHz,DMSO−d)δppm−106.82および−110.89。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.45(1H,s),8.11(2H,m),7.99(1H,td,J=8.8,6.7Hz),7.51(1H,ddd,J=11.5,9.2,2.5Hz),7.41(1H,s),7.35(1H,td,J=8.5,2.2Hz),7.10(1H,d,J=5.3Hz),6.90(1H,dd,J=9.6,2.7Hz),3.40(3H,br.),3.13(1H,m),3.03(1H,m),2.89(1H,m),2.69(1H,m),2.43(1H,m),1.79(2H,m),1.59(1H,m),1.18(1H,m)。
実施例13.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピロリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピロリジニル)カルバメート(調製XXVII)から、表題化合物を黄色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:408.2(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4) δppm 8.38(1H,d,J=1.2Hz),8.21(1H,dd,J=7.0,1.2Hz),7.99(1H,d,J=9.6Hz),7.56−7.67(1H,m),7.25(1H,s),7.16−7.24(2H,m),7.12(1H,d,J=7.2Hz),6.67(1H,d,J=9.6Hz),4.18(1H,dd,J=12.3,6.3Hz),3.99−4.05(1H,m),3.86−3.99(3H,m),2.38−2.50(1H,m),2.14−2.25(1H,m)。
実施例14.
Figure 2014516941
(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−フルオロフェニル)ピリダジン(調製VI)およびtert−ブチル((3S)−1−(5−イソチオシアナト−4−ピリミジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XVII)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:405.2(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d) δppm 8.73(1H,s),8.40(1H,s),8.06(1H,d,J=9.4Hz),7.86(1H,td,J=7.8,1.5Hz),7.59(1H,m),7.41(2H,m),7.30(1H,s),6.86(1H,dd,J=9.4,2.7Hz),3.89(3H,br.),3.70(2H,m),2.92(1H,m),2.65(2H,m),1.69(1H,m),1.57(1H,m),1.29(1H,m),1.14(1H,m)。19F NMR(400MHz,DMSO−d)δppm−115.66。
実施例15.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
ステップ1.tert−ブチル((3S)−1−(3−((2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート。3−(アジドメチル)−6−(2−フルオロフェニル)ピリダジン(調製VI、50mg、0.22mmol)をTHF(1mL)に加えた室温の溶液に、THF(0.24mL、0.24mmol)中のPMeの1.0M溶液を滴下添加した。反応物が薄紫色に変わり、ガスの発生が観察された。反応物を室温で30分間撹拌し、((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI、88mg、0.26mmol)のTHF(2mL)溶液をゆっくりと添加した。これをシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0%から10%のMeOH)で濃縮および精製して、tert−ブチル((3S)−1−(3−((2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(64mg、58%)を明るいオレンジ色の粘性の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:504.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.69(1H,s),8.22(1H,d,J=5.1Hz),7.90−7.97(1H,m),7.87(1H,br.s.),7.76(1H,d,J=9.6Hz),7.44−7.53(1H,m),7.28−7.36(1H,m),7.23(1H,ddd,J=11.2,8.3,0.9Hz),6.94(1H,d,J=5.1Hz),6.83(1H,dd,J=9.6,2.7Hz),4.92(1H,br.s.),3.96(1H,br.s.),3.35(1H,dd,J=11.0,3.1Hz),2.90(2H,d,J=9.2Hz),2.79(1H,br.s.),1.88(2H,t,J=10.8Hz),1.60−1.80(2H,m),1.41−1.56(2H,m),1.30−1.41(9H,m)。
ステップ2.N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。tert−ブチル((3S)−1−(3−((2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(63mg、0.13mmol)をCHCl(2mL)に加えた0℃の溶液に、TFA(1.00mL、12.98mmol)を添加した。30分後、この混合物を減圧下(回転蒸発装置)で濃縮し、飽和NaHCO(水溶液)で処理し、10:1のCHCl:MeOH(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を黄色の非晶質固体として得た。この粗物質を分取HPLC法3で精製して、N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(11mg、14%)を黄色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:420.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.09(1H,s),8.74(1H,s),8.38(1H,d,J=6.3Hz),8.18(1H,d,J=9.4Hz),8.04(3H,br.s.),7.81−7.91(1H,m),7.56−7.67(1H,m),7.36−7.48(4H,m),7.00(1H,dd,J=9.5,2.6Hz),3.39(1H,br.s.),3.28(2H,br.s.),3.18(1H,dd,J=12.5,6.8Hz),1.93(2H,d,J=7.8Hz),1.64−1.77(1H,m),1.58(1H,br.s.)。
実施例16.
Figure 2014516941
2−(2−クロロフェニル)−N−(4−((3S)−3−ピペリジニルオキシ)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例15と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン(調製III)およびtert−ブチル(3S)−3−((3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)オキシ)−1−ピペリジンカルボキシレート(調製XVI)から、表題化合物を黄色の非晶質固体として調製および単離した。この粗物質を分取HPLC法3により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:421.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.05(1H,br.s.),8.95(1H,s),8.90(1H,s),8.80(1H,br.s.),8.48(1H,d,J=6.5Hz),8.22(1H,d,J=9.4Hz),7.75(1H,d,J=6.7Hz),7.62−7.70(2H,m),7.45−7.61(3H,m),6.97(1H,d,J=9.6Hz),5.35(1H,br.s.),3.49−3.59(1H,m),3.35−3.46(1H,m),3.25(1H,d,J=12.1Hz),2.98−3.11(1H,m),2.03(1H,d,J=10.0Hz),1.83−1.98(2H,m)。
実施例17.
Figure 2014516941
(3R)−1−(3−((2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジノール
ステップ1.N−(4−((3R)−3−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン。3−(アジドメチル)−6−(2−クロロフェニル)ピリダジン(調製III、43mg、0.18mmol)をTHF(0.5mL)に加えた室温の溶液に、PMe(1.0MのTHF溶液)(0.21mL、0.21mmol)を滴下添加した。反応物が紫色に変わり、ガスの発生が観察された。反応物を室温で15分間撹拌した。4−((3R)−3−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジニル)−3−イソチオシアナトピリジン(調製XXI、67mg、0.19mmol)のTHF(0.8mL)溶液を添加した。室温で30分経過後、この混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。水相をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0%から3%のMeOH)で精製して、N−(4−((3R)−3−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(55mg、0.10mmol、収率59%)をオレンジ色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:421.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.71(s,1H),8.24(d,J=5.09Hz,1H),7.86(s,1H),7.75(d,J=9.39Hz,1H),7.64(dd,J=7.34,1.86Hz,1H),7.52−7.56(m,1H),7.38−7.48(m,2H),7.36(s,1H),6.98(d,J=5.09Hz,1H),6.70(d,J=9.39Hz,1H),3.81(tt,J=9.39,4.40Hz,1H),3.21(dd,J=10.95,4.30Hz,1H),3.11(d,J=11.74Hz,1H),2.55−2.68(m,2H),1.88−1.97(m,1H),1.79−1.88(m,1H),1.63−1.78(m,1H),1.33−1.45(m,1H),0.79(s,9H),−0.09(d,J=3.72Hz,6H)。
ステップ2.(3R)−1−(3−((2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジノール。THF(2mL)中のN−(4−((3R)−3−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(55mg、0.10mmol)と、MeOH(1mL)と、5M HCl(水溶液、1mL、5mmol)との混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、飽和NaHCO(水溶液)を添加した。この混合物を10/1のCHCl/MeOH(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(3R)−1−(3−((2−(2−クロロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジノール(37mg、0.09mmol、収率86%)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:421.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.33(s,1H),8.06−8.14(m,2H),7.92(s,1H),7.70−7.77(m,1H),7.63−7.69(m,1H),7.48−7.61(m,2H),7.40(s,1H),7.07(d,J=5.28Hz,1H),6.81(d,J=9.39Hz,1H),4.82(d,J=4.89Hz,1H),3.55−3.68(m,1H),3.14(dd,J=11.15,4.30Hz,1H),3.02(d,J=11.93Hz,1H),2.58−2.69(m,1H),2.52−2.57(m,1H),1.68−1.86(m,2H),1.19−1.33(m,1H)。
実施例18.
Figure 2014516941
(3R)−1−(3−((2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジノール
実施例17と類似する手順に従って、2−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール(調製II)および4−((3R)−3−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)−オキシ)−1−ピペリジニル)−3−イソチオシアナトピリジン(調製XXI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:394.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.72(s,1H),8.22(d,J=5.28Hz,1H),7.97(d,J=3.33Hz,1H),7.92(s,1H),7.77(d,J=9.59Hz,1H),7.53(d,J=3.13Hz,1H),7.29−7.32(m,1H),7.28(s,1H),6.97(d,J=5.28Hz,1H),4.13−4.21(m,1H),3.20−3.26(m,1H),2.88−3.04(m,3H),1.99−2.15(m,2H),1.84−1.95(m,1H),1.65−1.77(m,2H)。
実施例19.
Figure 2014516941
(3S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3−ピペリジノール
実施例17と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および4−((3S)−3−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジニル)−3−イソチオシアナトピリジン(調製XXII)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:422.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.66(s,1H),8.20(d,J=5.28Hz,1H),7.80(s,1H),7.76(d,J=9.39Hz,1H),7.45(tt,J=8.48,6.19Hz,1H),7.35(s,1H),7.01−7.13(m,2H),6.93(d,J=5.28Hz,1H),6.52(dt,J=9.39,1.76Hz,1H),3.92−4.02(m,1H),3.08−3.17(m,1H),2.82−3.00(m,3H),1.78−2.00(m,2H),1.51−1.76(m,2H)。
実施例20.
Figure 2014516941

(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−4−ピペリジノール
ステップ1.tert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート。3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I、235mg、0.95mmol)をTHF(6.0mL)に加えた室温の溶液に、PMe(1.0MのTHF溶液)(0.95mL、0.95mmol)を滴下添加した。反応物が紫色に変わり、ガスの発生が観察された。反応物を室温で15分間撹拌した。tert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XIII、455mg、0.95mmol)のTHF(5.0mL)溶液を添加した。室温で15分経過後、この混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。水相をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0%から3%のMeOH)で精製して、tert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(450mg、0.68mmol、収率71%)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン) m/z:666.3(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.76(s,1H),8.21(d,J=5.09Hz,1H),7.77(d,J=9.39Hz,1H),7.70(br.s.,1H),7.34−7.47(m,2H),7.05(t,J=8.12Hz,2H),6.93(d,J=5.28Hz,1H),6.51(d,J=9.39Hz,1H),4.49(br.s.,1H),3.67(br.s.,1H),3.40(d,J=10.76Hz,1H),3.14−3.28(m,2H),2.81(t,J=10.07Hz,1H),2.29(t,J=11.15Hz,1H),1.89−2.03(m,1H),1.40(br.s.,9H),0.93(s,12H),0.11(d,J=11.15Hz,6H)。
ステップ2.(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−4−ピペリジノール。tert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(450mg、0.68mmol)をTHF(20mL)およびMeOH(10mL)中の溶液に、5M HCl(水溶液)(10mL)を添加した。この混合物を60℃で2時間加熱した。室温まで冷却後、混合物を濃縮し、100mLの1M HCl(水溶液)で希釈した。酸性の水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。この水層を飽和NaHCO(水溶液)の添加により塩基性にした。水層を10/1のCHCl/MeOHで抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−4−オール(298mg、0.66mmol、収率98%)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:452.3(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.72(s,1H),8.20(d,J=5.09Hz,1H),7.77(d,J=9.39Hz,2H),7.41−7.50(m,1H),7.36(s,1H),7.08(t,J=8.22Hz,2H),6.93(d,J=5.28Hz,1H),6.54(dt,J=9.44,1.74Hz,1H),3.28−3.35(m,1H),3.10−3.19(m,1H),2.83−2.95(m,2H),2.43−2.54(m,2H),1.87−1.99(m,1H),0.99(d,J=6.65Hz,3H)。
実施例21.
Figure 2014516941
(3R,4R,5S)−3−アミノ−5−メチル−1−(3−((2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−4−ピペリジノール
実施例20と類似する手順に従って、2−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール(調製II)およびtert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)−カルバメート(調製XIII)から、表題化合物を赤色の非晶質固体として調製および単離した。この粗物質を分取HPLC法4により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:423.2(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.80(s,1H),8.24(d,J=5.09Hz,1H),7.97(d,J=3.13Hz,1H),7.93(s,1H),7.79(d,J=9.59Hz,1H),7.55(d,J=3.13Hz,1H),7.31−7.36(m,2H),6.99(d,J=5.09Hz,1H),3.31−3.39(m,1H),3.14−3.24(m,2H),2.99(t,J=9.49Hz,1H),2.57(t,J=11.25Hz,2H),2.16−2.28(m,1H),1.11(d,J=6.65Hz,3H)。
実施例22.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)ピリダジン(調製VII)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物を赤色の非晶質固体として調製および単離した。この粗物質を分取HPLC法4により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:482.0(M+1)。H−NMR:H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.69(s,1H),8.21−8.25(m,1H),8.10(t,J=7.63Hz,1H),7.78−7.91(m,3H),7.39(s,1H),6.98(d,J=5.28Hz,1H),6.74−6.81(m,1H),3.19(dd,J=10.66,3.62Hz,1H),3.15(s,3H),3.04−3.13(m,2H),2.69−2.79(m,1H),2.54−2.63(m,1H),1.86−1.99(m,2H),1.70−1.83(m,1H),1.32(dd,J=13.30,3.72Hz,1H)。
実施例23
Figure 2014516941
(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−4−ピペリジノール
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェニル)ピリダジン(調製VII)およびtert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−5−メチル−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XIII)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。この粗物質を分取HPLC法4により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:511.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.69(s,1H),8.22(d,J=5.28Hz,1H),8.10(t,J=7.53Hz,1H),7.91−7.96(m,1H),7.77−7.87(m,3H),7.37(s,1H),6.96(d,J=5.28Hz,1H),6.77−6.84(m,1H),3.26−3.33(m,1H),3.12−3.19(m,4H),2.88−2.96(m,2H),2.54−2.62(m,1H),2.47(t,J=11.74Hz,1H),1.90−2.00(m,1H),0.98(s,3H)。
実施例24.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−クロロイミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−クロロピリダジン(調製V)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の濃厚な油として調製および単離した。この粗物質を分取HPLC法4により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:344.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.65(s,1H),8.23(d,J=5.28Hz,1H),7.67(s,1H),7.35(s,1H),6.97(d,J=5.28Hz,1H),6.34(d,J=9.39Hz,1H),3.02−3.28(m,3H),2.73−2.84(m,1H),2.58−2.69(m,1H),1.93−2.06(m,3H),1.79−1.93(m,1H),1.35−1.48(m,1H)。
実施例25.
Figure 2014516941
(3S,4S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3,4−ピペリジンジオールおよび(3R,4R)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3,4−ピペリジンジオール(1/1)
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)と、4−((3S,4S)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジニル)−3−イソチオシアナトピリジンおよび4−((3R,4R)−3,4−ビス((tert−ブチル(ジメチル)シリル)オキシ)−1−ピペリジニル)−3−イソチオシアナトピリジン(1/1)(調製XXVI)とから、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。この粗物質を分取HPLC法4により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:439.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.68(s,1H),8.20(d,J=5.09Hz,1H),7.76(d,J=9.39Hz,1H),7.73(s,1H),7.40−7.50(m,1H),7.34(s,1H),7.08(t,J=8.22Hz,2H),6.95(d,J=5.28Hz,1H),6.54(dt,J=9.39,1.76Hz,1H),3.71−3.80(m,1H),3.55−3.65(m,1H),3.33−3.42(m,1H),3.17−3.27(m,1H),2.76−2.85(m,1H),2.68−2.76(m,1H),2.04−2.13(m,1H),1.73−1.86(m,1H)。MS(ESI,陽イオン)m/z:439.0[M+H]。
実施例26.
Figure 2014516941
−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−N,N−ジメチル−3,4−ピリジンジアミン
実施例2のステップ1と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および3−イソチオシアナト−N,N−ジメチル−4−ピリジンアミン(調製XXIII)から、表題化合物を赤色の非晶質固体として調製および単離した。この粗物質を分取HPLC法4により精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:367.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.61(s,1H),8.20(d,J=5.28Hz,1H),7.75(d,J=9.39Hz,1H),7.53(s,1H),7.45(tt,J=8.48,6.28Hz,1H),7.34(s,1H),7.01−7.11(m,2H),6.95(d,J=5.09Hz,1H),6.50(d,J=9.39Hz,1H),2.79(s,6H)。
実施例27.
Figure 2014516941
N−(4−(3−アミノフェニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
ステップ1.N−(4−クロロ−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン。3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I、140mg、0.57mmol)をTHF(2.5mL)に加えた室温の溶液に、PMe(0.62mLのTHF中1.0M溶液、0.62mmol)を滴下添加した。反応物が紫色に変わり、ガスの発生が観察された。これを室温で15分間撹拌した。4−クロロ−3−イソチオシアナトピリジン(調製XXIV、106mg、0.62mmol)のTHF(1mL)溶液を添加した。室温で15分経過後、この反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。水相をEtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0%から3%のMeOH)で精製して、N−(4−クロロ−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(110mg、収率54%)をオレンジ色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン) m/z:350.8(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.90(s,1H),8.17(d,J=5.09Hz,1H),7.79(d,J=9.59Hz,1H),7.64(s,1H),7.40−7.51(m,1H),7.37(s,1H),7.32(d,J=5.09Hz,1H),7.07(m,2H),6.57(dt,J=9.44,1.64Hz,1H)。
ステップ2.N−(4−(3−アミノフェニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン。N−(4−クロロ−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(49mg、0.13mmol)と、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(33mg、0.15mmol)と、Pd(PPh(7mg、0.6μmol)と、リン酸カリウム(87mg、0.41mmol)とのジオキサン1.5mLおよび水0.5mL中の混合物をマイクロ波中、130℃で25分間加熱した。有機層をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50%から100%のEtOAc)で精製して、N−(4−(3−アミノフェニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(2mg、収率3%)をオレンジ色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:415.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.49(1H,s),8.26(1H,d,J=4.9Hz),8.11(1H,d,J=9.4Hz),7.86(1H,s),7.681(1H,m),7.42−7.27(3H,m),7.23(1H,d,J=4.9Hz),7.07(1H,t,J=7.7Hz),6.73−6.63(3H,m),6.59(1H,dd,J=8.0,1.4Hz),5.23(2H,br.)。19F NMR(400MHz,DMSO−d)δppm−113.34。
実施例28.
Figure 2014516941
3’−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−3,4’−ビピリジン−6(1H)−オン
ガラス製マイクロ波反応槽に、N−(4−クロロ−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(実施例27のステップ1、40mg、0.11mmol)、6−ヒドロキシピリジン−3−イルボロン酸(19mg、0.13mmol、Combi−Blocks,Inc.)、Pd(PPh(13mg、0.01mmol)、および2M NaCO(水溶液、0.17mL、0.34mmol)をジオキサン(1.00mL)に加えたものを入れた。反応物をマイクロ波中、120℃で20分間撹拌および加熱した。水を添加し、混合物をEtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0%から5%のMeOH)で精製して、3’−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−3,4’−ビピリジン−6(1H)−オン(1mg、2.40μmol、収率2%)を黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:416.9(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 8.82(s,1H),8.30(d,J=5.09Hz,1H),7.96(d,J=9.39Hz,1H),7.74(dd,J=9.59,2.54Hz,1H),7.55−7.64(m,2H),7.37(d,J=5.09Hz,1H),7.24(s,1H),6.69(d,J=9.39Hz,1H),6.44(d,J=9.39Hz,1H)。
実施例29.
Figure 2014516941
N3’−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−3,4’−ビピリジン−3’,5−ジアミン
ステップ1.N−(4−ブロモピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンおよびN−(4−クロロピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(1/1)。3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I、350mg、1.42mmol)を2mLのTHFに加えた室温の溶液に、PMe(1.55mLのTHF中1M溶液、1.55mmol)を添加した。得られた褐色の溶液を室温で15分間撹拌した。これを4−ブロモ−3−イソチオシアナトピリジンおよび4−クロロ−3−イソチオシアナトピリジン(1/1)(調製XXV、338mg)を3mLのTHFに加えた懸濁液で処理した。室温で1時間撹拌後、この混合物を減圧下で体積が半分になるまで濃縮し、得られた懸濁液をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%から75%のEtOAc)で精製して、353mgの褐色の固体をN−(4−ブロモピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンとN−(4−クロロピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンとの1/1混合物として得た。この物質をさらに精製せずに次のステップで使用した。MS(ESI、陽イオン)m/z:401.9/403.9(M+1)、および358.0(M+1)。
ステップ2.N3’−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−3,4’−ビピリジン−3’,5−ジアミン。密閉したガラス管に入れた、N−(4−ブロモピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンおよびN−(4−クロロピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(1/1、71mg)と、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−アミン(58.3mg、0.26mmol、Boron Molecular,Research Triangle,NC)と、Pd(PPh(10.2mg、8.8μmol)とのジオキサン1.5mLおよび2N NaCO(0.5mL)中の混合物をマイクロ波中、130℃で25分間加熱した。反応混合物の有機相をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc中1%から10%のMeOH)で精製してオレンジ色の固体(純度約80%)を得、これをエーテルから再結晶化させて、N3’−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−3,4’−ビピリジン−3’,5−ジアミン(27mg、収率37%)をオレンジ色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:416.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.04(1H,s),8.29(1H,d,J=4.9Hz),8.13(1H,s),8.07(1H,d,J=9.4Hz),7.88(1H,d,J=2.7Hz),7.80(1H,d,J=2.0Hz),7.63(1H,m),7.25(4H,m),6.98(1H,t,J=2.2Hz),6.66(1H,d,J=9.4Hz),5.77(1H,s),5.38(2H,br.s)。19F NMR(400MHz,DMSO−d)δppm−113.34。
実施例30.
Figure 2014516941
N3’−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−4,4’−ビピリジン−2,3’−ジアミン
ガラス製マイクロ波反応槽に、N−(4−ブロモピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンおよびN−(4−クロロピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンの1:1混合物(実施例29のステップ1、85mg)、(2−アミノピリジン−4−イル)ボロン酸(44mg、0.31mmol、CombiPhos Catalysis,Inc.,Princeton,NJ)、Pd(PPh(12mg、10.6μmol)、および2M NaCO(0.33mL)をジオキサン(1.5mL)に加えたものを入れた。反応物をマイクロ波中、130℃で25分間撹拌および加熱した。この混合物をEtOAcおよび水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗物質を分取HPLC法4により精製した。所望の画分を回収し、濃縮した。残渣を30mLのEtOAcと5mLの0.5M NaOHとで分液した。有機溶液をブライン(5mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮して、N3’−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−[4,4’−ビピリジン]−2,3’−ジアミン(15mg、収率17%)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:415.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.88(s,1H),8.34(d,J=4.89Hz,1H),8.16(d,J=5.09Hz,1H),7.75(d,J=9.39Hz,1H),7.39(m,2H),7.34(s,1H),7.14(d,J=4.89Hz,1H),7.05(t,J=8.22Hz,2H),6.78−6.85(m,1H),6.63(s,1H),6.53(dt,J=9.39,1.76Hz,1H),4.55(br.,2H)。
実施例31.
Figure 2014516941
N−(5−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−4−イソチアゾリル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン二塩酸塩
ステップ1.tert−ブチル((3S)−1−(4−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート。乾燥した50mLの一口丸底フラスコに、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I、156mg、0.63mmol)、撹拌子、および乾燥THF(4mL)を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、氷水浴に浸漬した。THF中1.0MのPMe溶液(0.67mL、0.67mmol、Aldrich)をシリンジを介して滴下添加した。この溶液を添加後15分間冷却したまま撹拌した。tert−ブチル((3S)−1−(4−イソチオシアナト−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XVIII、223mg、0.66mmol)の乾燥THF(4mL)溶液を添加した。反応物を室温まで一晩温めた。溶媒を真空中で除去した。この粗物質を分取HPLC法1により精製した。合わせた画分を約30mLまで濃縮し、その時点で沈殿物が形成した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdan反応槽ガラスフリットを通して、スラリーをN加圧濾過した。固体を水(3×5mL)で洗浄し、まずN流下で乾燥させた。この物質を真空オーブン(80℃、<1mm Hg)でさらに乾燥させて、tert−ブチル((3S)−1−(4−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート(250mg、0.39mmol、収率62%)を得た。濾液を洗浄水と合わせ、真空中で濃縮した。この物質を分取HPLC法1により精製した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水(4mL)に溶解した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた4mLのBohdan ガラスフリットを通して、この溶液をN加圧濾過した。水(2×2mL)を用いて移動物を定量化し、濾液を72時間凍結乾燥して、2回目のtert−ブチル((3S)−1−(4−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメートを得た(29mg、0.05mmol、収率7%;合計収率=69%)。MS(ESI,陽イオン)m/z:527.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.37(s,9H)1.47−1.64(m,2H)1.75(m,J=9.80Hz,2H)3.01(dd,J=11.74,6.65Hz,1H)3.13(br.s.,2H)3.51(d,J=12.72Hz,1H)3.65(br.s.,1H)4.72(br.s.,2H)4.97(br.s.,1H)6.62(d,J=9.78Hz,1H)7.04(t,J=8.22Hz,2H)7.45(tt,J=8.20,6.30Hz,1H)7.71(d,J=9.59Hz,1H)8.22(br.s.,1H)8.74(br.s.,1H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−113.06−−112.76(m,2F)−76.35(s,3F)。
ステップ2.N−(5−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−4−イソチアゾリル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン二塩酸塩。実施例1のステップ2に記載のように、HClのEtOAc溶液を調製した。乾燥した100mLの三口Mortonフラスコを以下のように構成した:開口1:隔膜/PTFE製添加用ニードル、開口2:隔膜、開口3:隔膜/18ゲージニードル。このフラスコに、HCl飽和EtOAc(30mL)および撹拌子を入れた。このフラスコを氷水浴に浸漬し、10分間撹拌した。EtOAc(10mL)に溶解したtert−ブチル((3S)−1−(4−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−5−イソチアゾリル)−3−ピペリジニル)カルバメート(250mg、0.47mmol)を入れたシリンジをPTFE製添加用ニードルに取り付けた。この溶液を激しく撹拌されている酸性溶液に、シリンジポンプを介して30分間かけて添加した。PTFE製添加用ニードルを引き抜き、フラスコを5℃の冷蔵庫内に一晩置いた。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdan反応槽ガラスフリットを通して、スラリーをN加圧濾過した。黄色の固体をEtOAc(3×5mL)で洗浄し、N流下で短時間乾燥させた。固体を真空オーブン(80℃、<1mm Hg)で10分間乾燥させた。この固体を水(5mL)に溶解し、PTFEフリットを通してN加圧濾過した。2回目の水(5mL)を用いて、移動物を定量化した。濾液を凍結乾燥し、固体を真空オーブン(80℃、<1mm Hg)で1時間乾燥させて、N−(5−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−4−イソチアゾリル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン二塩酸塩(137mg、0.27mmol、収率58%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:428.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMF−d6)δppm 1.62(qq,J=9.00,4.10Hz,1H)1.83−2.00(m,2H)2.08−2.19(m,1H)3.18(ddd,J=12.40,9.19,2.93Hz,1H)3.43−3.60(m,3H)4.02(d,J=9.39Hz,1H)7.03(d,J=9.59Hz,1H)7.40(t,J=8.31Hz,2H)7.68(s,1H)7.77(tt,J=8.40,6.50Hz,1H)8.27(d,J=9.78Hz,1H)8.37(s,1H)9.11(br.s.,3H)10.37(br.s.,1H)。19F NMR(377MHz,DMF−d6)δppm−112.79(t,J=6.87Hz,2F)。
実施例32.
Figure 2014516941
N−(4−((1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンおよび
N−(4−((1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(1/1)
ステップ1.2−((1R,3S)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(1/1)。乾燥した15mLの一口丸底フラスコに、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I、124mg、0.50mmol)、乾燥THF(5mL)、および撹拌子を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、氷水浴に浸漬した。この溶液を15分間撹拌し、THF中1.0MのPMe溶液(0.55mL、0.55mmol、Aldrich)を滴下添加した。この溶液をさらに15分間撹拌し、5mLの乾燥THFに溶解した2−((1R,3S)−3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)シクロヘキシル)イソインドリン−1,3−ジオンおよび2−((1S,3R)−3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)シクロヘキシル)イソインドリン−1,3−ジオン(調製XIX、200mg、0.28mmol)で処理した。反応物を室温で一晩撹拌し、溶媒を真空中で除去した。この粗物質を分取HPLC法1により精製した。溶媒を真空中で除去し、残渣をCHCl(5mL)で処理した。有機溶液をMgSOで処理し、0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore,PN SLFG025NK)を取り付けた10mLのBohdanガラスフリットを通して、N加圧濾過した。CHCl(3×2mL)を用いて、移動物を定量化した。合わせた濾液を真空中で濃縮し、真空オーブン(60℃、<1mm Hg)で乾燥させて、2−((1R,3S)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)および2−((1S,3R)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(1/1、86mg、0.06mmol、収率11%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:550.8(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.44−1.59(m,1H)1.59−1.80(m,2H)1.90(d,J=12.72Hz,1H)2.00−2.24(m,3H)2.31(q,J=12.98Hz,1H)2.68(q,J=12.06Hz,1H)3.20(t,J=11.15Hz,1H)4.39(t,J=12.13Hz,1H)6.80(d,J=9.19Hz,1H)7.04(t,J=8.41Hz,2H)7.45(dt,J=14.70,7.60Hz,2H)7.71(ddd,J=4.50,3.33,1.40Hz,3H)7.67(d,J=8.61Hz,1H)7.79−7.84(m,2H)7.89(d,J=9.78Hz,1H)8.48(d,J=5.48Hz,1H)9.26(br.s.,1H)9.58(br.s.,1H)。19F NMR(377MHz,CDCl)δppm−113.31(t,J=7.15Hz,2F)−76.33(br.s.,6F)。
ステップ2.N−(4−((1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)およびN−(4−((1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート(1/1)。乾燥した5mLのマイクロ波加圧容器に、2−((1R,3S)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)および2−((1S,3R)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)シクロヘキシル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(1/1、86mg、0.06mmol)、撹拌子、EtOH(3mL)、ならびにメチルアミン(33重量%の無水EtOH溶液)(0.07mL、0.55mmol)を入れた。この容器をPTFEライナー付きシールで圧着し、45℃の伝熱ブロック内に3時間置いた。この溶液をN流下で体積1mLまで濃縮した。この溶液を無水ヒドラジン(3.47μL,0.11mmol)で処理し、容器をPTFEライナー付きシールで圧着した。この容器を45℃の伝熱ブロック内に2時間置き、室温まで冷却した。この溶液を真空中で濃縮した。この粗物質を分取HPLC法1を用いて精製して、N−(4−((1R,3S)−3−アミノシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)およびN−(4−((1S,3R)−3−アミノシクロヘキシル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート(1/1)(33mg、0.03mmol、収率46%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:421.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMF−d6)δppm 1.51(m,J=10.76Hz,2H)1.62(q,J=11.70Hz,1H)1.85(q,J=12.00Hz,1H)1.95(m,J=6.00,2.90Hz,1H)2.02(d,J=9.78Hz,1H)2.20(d,J=11.35Hz,1H)2.43(d,J=11.93Hz,1H)3.44(q,J=10.40Hz,2H)7.01(br.s,2H)6.85(d,J=9.39Hz,1H)7.36(t,J=8.31Hz,2H)7.47(s,1H)7.65−7.77(m,1H)7.72(tt,J=8.40,6.70Hz,1H)8.25(d,J=9.39Hz,1H)8.42−8.65(m,4H)9.02(br.s.,1H)9.07(br.s.,1H)。19F NMR(376MHz,DMF−d)δppm−113.30(t,J=7.15Hz,2F)−74.60(br.s.,9F)。NMR試料からのDMFを真空中で濃縮し、試料を真空オーブン(60℃、<1mm Hg)で一晩乾燥させた。およそ6mgをDO中で分析して、TFA−芳香族フッ素比が変化したかどうかを確認した。19F NMRによると、試料はビス−TFA塩であった。H NMR(400MHz,DO)δppm 1.38−1.59(m,3H)1.69(q,J=11.93Hz,1H)2.00(d,J=10.56Hz,2H)2.10(d,J=11.15Hz,1H)2.29(d,J=11.74Hz,1H)3.20(t,J=11.44Hz,1H)3.35(t,J=11.15Hz,1H)6.95(d,J=9.59Hz,1H)7.12(t,J=8.41Hz,2H)7.54(tt,J=8.60,6.50Hz,1H)7.53(s,1H)7.90(d,J=6.06Hz,1H)8.12(d,J=9.59Hz,1H)8.29(s,1H)8.32(d,J=6.06Hz,1H)。19F NMR(376MHz,DO)δppm−117.58(t,J=7.15Hz,2F)−78.50(s,6F)。
実施例33.
Figure 2014516941
N−(4−((3S,5S)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン。
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびtert−ブチル((3S,5S)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXIII)から、表題化合物を明るいオレンジ色の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.2(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.33(1H,s),8.16(1H,d,J=9.4Hz),8.12(1H,d,J=5.1Hz),7.62−7.72(1H,m),7.44(1H,s),7.34(2H,t,J=8.2Hz),7.07(1H,d,J=5.3Hz),6.74(1H,d,J=9.6Hz),2.98−3.10(2H,m),2.83−2.91(1H,m),2.73−2.82(1H,m),2.41(1H,dd,J=11.1,8.5Hz),1.94(1H,br.s.),1.42−1.51(1H,m),1.28−1.37(1H,m),0.82(3H,d,J=6.8Hz)。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm−113.58(1F,s)。
実施例34および35.
Figure 2014516941
1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3,4−トランス−ピペリジンジオール(第1の溶出エナンチオマー)および
1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3,4−トランス−ピペリジンジオール(第2の溶出エナンチオマー)。
1回分の実施例25を超臨界流体クロマトグラフィー(Chiralpak AS−H(250×21mm、5μm)、70%の液体CO/30%のMeOH(40mM NH)、70mL/分)で精製した後、実施例35をPrincetonピリジンカラム(250×21mm、5μm)(72%の液体CO/28%のMeOH(40mM NH))で再精製して、1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3,4−トランス−ピペリジンジオールである第1の溶出エナンチオマー(実施例34、210mg、0.48mmol)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:439.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.68(s,1H),8.21(d,J=5.09Hz,1H),7.68−7.81(m,2H),7.40−7.51(m,1H),7.34(s,1H),7.09(t,J=8.22Hz,2H),6.96(d,J=5.09Hz,1H),6.55(d,J=9.59Hz,1H),3.77(td,J=8.41,4.30Hz,1H),3.56−3.65(m,1H),3.39(dd,J=11.54,2.35Hz,1H),3.16−3.27(m,1H),2.81(td,J=11.44,2.35Hz,1H),2.67−2.76(m,1H),2.05−2.15(m,1H),1.73−1.87(m,1H);1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−3,4−トランス−ピペリジンジオールである第2の溶出エナンチオマー(実施例35、180mg、0.41mmol)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:439.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.68(s,1H),8.21(d,J=5.09Hz,1H),7.68−7.83(m,2H),7.41−7.52(m,1H),7.35(s,1H),7.04−7.14(m,2H),6.96(d,J=5.28Hz,1H),6.55(d,J=9.39Hz,1H),3.77(td,J=8.51,4.30Hz,1H),3.61(td,J=8.90,5.09Hz,1H),3.39(dd,J=11.44,2.45Hz,1H),3.23(d,J=12.13Hz,1H),2.82(td,J=11.44,2.35Hz,1H),2.68−2.76(m,1H),2.04−2.15(m,1H),1.74−1.86(m,1H)。
実施例36.
Figure 2014516941
(S)−N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−5−ピリミジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびtert−ブチル((3S)−1−(5−イソチオシアナト−4−ピリミジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XVII)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:423.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.55(1H,s),8.38(1H,s),8.10(1H,d,J=9.4Hz),7.65(1H,m),7.32(3H,m),6.67(1H,d,J=9.4Hz),3.89(3H,br.),3.74(3H,m),2.91(1H,m),2.72(1H,m),1.69(1H,m),1.49(1H,m),1.16(2H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.51。
実施例37.
Figure 2014516941
rac−N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
ステップ1.rac−tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。実施例2のステップ1および2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびrac−tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXIV)から、表題化合物を明るいオレンジ色の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:536.3(M+1).H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.72(1H,s),8.16−8.23(1H,m),7.76(1H,d,J=9.4Hz),7.69(1H,br.s.),7.45(1H,quin,J=7.4Hz),7.35(1H,s),7.06(2H,t,J=8.1Hz),6.92(1H,d,J=5.1Hz),6.51(1H,d,J=9.6Hz),4.40(1H,br.s.),3.77(1H,d,J=16.0Hz),3.42(1H,d,J=7.6Hz),3.23(1H,br.s.),2.49(1H,br.s.),2.00−2.11(2H,m),1.77(4H,s),1.80(4H,s),0.85−0.94(1H,m),0.76−0.85(3H,m)。
ステップ2.rac−N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。実施例2のステップ3と類似する手順に従って、rac−tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートから、表題化合物を明るいオレンジ色の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.2(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.01(1H,s),8.31(1H,d,J=6.7Hz),8.09(1H,d,J=9.6Hz),7.56−7.66(1H,m),7.48(1H,d,J=6.7Hz),7.43(1H,s),7.21(2H,t,J=8.3Hz),6.79(1H,d,J=9.6Hz),4.15(1H,d,J=7.6Hz),4.00(1H,d,J=12.7Hz),2.93(1H,t,J=11.5Hz),2.46(1H,t,J=12.2Hz),2.14(1H,d,J=12.9Hz),1.63(1H,d,J=6.7Hz),1.23(1H,q,J=12.1Hz),0.89(3H,d,J=6.7Hz)。19F NMR(376MHz,MeOH−d4)δppm−115.28(1F,s)。
実施例38および39.
Figure 2014516941
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1)および
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2)
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出エナンチオマー)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出エナンチオマー)。1回分のrac−tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(実施例37のステップ1)をSFC(Chiralcel OZ−Hカラム(250×内径30mm;5μm)、65%液体CO、35%MeOH(20mM NH)、120mL/分)で精製して、分析SFCカラム(Chiralcel OZカラム、70%液体CO、30%MeOH(0.1%ジエチルアミン)、4mL/分)から最初に溶出した、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出エナンチオマー)、および分析SFCカラム(Chiralcel OZカラム、70%液体CO、30%MeOH(0.1%ジエチルアミン)、4mL/分)から2番目に溶出した、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出エナンチオマー)を得た。
ステップ2.N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1)およびN−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2)。tert−ブチル((3R,5S)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出ピーク)(470mg、0.878mmol)をDCM(5mL)で希釈し、次いで0℃まで冷却した。この混合物をTFA(2.00mL、26.0mmol)で処理した。この混合物を冷却浴から取り出し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をDCMで処理し、1N NaOH(約pH10)と共に分液漏斗に入れて、溶液が明るいオレンジ色に変わるまで振った。次いでこの混合物をDCM(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(シスエナンチオマー2、実施例39)(335mg、0.77mmol、収率88%)をオレンジ色の非晶質の泡沫として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.2(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.27(1H,s),8.11(1H,d,J=5.3Hz),8.00(1H,d,J=9.4Hz),7.54−7.65(1H,m),7.36(1H,s),7.20(2H,t,J=8.3Hz),7.13(1H,d,J=5.5Hz),6.67(1H,d,J=9.4Hz),3.35−3.41(1H,m),3.25(1H,d,J=8.2Hz),2.83−2.95(1H,m),2.40(1H,t,J=10.7Hz),2.20(1H,t,J=11.3Hz),1.96(1H,d,J=12.5Hz),1.71−1.86(1H,m),0.88−0.99(1H,m),0.84(3H,d,J=6.7Hz)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−115.14(1F,s).tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ピーク)から類似する方法で調製されたオレンジ色の非晶質固体として、N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1、実施例38)を単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.2(M+1).H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.27(1H,s),8.12(1H,d,J=5.3Hz),8.01(1H,d,J=9.6Hz),7.54−7.66(1H,m),7.37(1H,s),7.17−7.25(2H,m),7.14(1H,d,J=5.3Hz),6.69(1H,d,J=9.4Hz),3.38−3.44(1H,m),3.28(1H,d,J=9.8Hz),2.89−3.01(1H,m),2.45(1H,t,J=10.7Hz),2.21(1H,t,J=11.3Hz),1.99(1H,d,J=12.9Hz),1.72−1.88(1H,m),0.89−0.99(1H,m),0.81−0.88(3H,m)。19F NMR(376MHz,MeOH−d4)δppm−115.13(1F,s)。
実施例40.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXVIII)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:405.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.33(1H,s),8.49(1H,m),7.93−8.03(2H,m),7.79(1H,m),7.52(1H,dt,J=8.4,4.1Hz),7.25(1H,s),7.08(1H,d,J=9.6Hz),6.95(1H,d,J=5.1Hz),3.15(3H,br.),2.93(1H,m),2.86(1H,m),2.78(1H,m),2.49(1H,m),2.25(2H,m),1.70(1H,m),1.55(2H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−119.07。
実施例41.
Figure 2014516941
(3R,4S,5R)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−4−ピペリジノール
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびtert−ブチル((3R,4S,5R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXV)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:452.3(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.09(1H,s),7.90(2H,m),7.44(1H,m),7.19(1H,s),7.08(2H,t,J=8.2Hz),6.84(1H,d,J=5.1Hz),6.49(1H,d,J=9.2Hz),4.43(1H,m),4.10(1H,br.),3.18(2H,m),3.01(1H,m),2.85(1H,m),2.58(3H,m),2.51(1H,m),1.69(1H,m),0.58(3H,d,J=6.7Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.56。
実施例42.
Figure 2014516941
N−(4−(3−アミノ−5−メチルフェニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびtert−ブチル(3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルフェニル)カルバメート(調製XXXVI)から、表題化合物をオレンジ色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:429.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.86(s,1H),8.30(d,J=4.70Hz,1H),7.74(d,J=9.39Hz,1H),7.64(s,1H),7.44(tt,J=8.46,6.21Hz,1H),7.34(s,1H),7.15(d,J=4.69Hz,1H),6.98−7.08(m,2H),6.73(s,1H),6.60(t,J=2.05Hz,1H),6.52(t,J=1.86Hz,1H),6.48(dt,J=9.44,1.74Hz,1H),3.68(d,J=0.59Hz,2H),2.22(s,3H)。
実施例43、44、および45.
Figure 2014516941
rac−N−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン、
N−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(第1の溶出エナンチオマー)、および
N−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(第2の溶出エナンチオマー)
ステップ1.rac−N−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(実施例43)。実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびrac−tert−ブチル((トランス)−4−フルオロ−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXVII)から、表題化合物をオレンジ色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:440.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.73(s,1H),8.22(d,J=5.28Hz,1H),7.84(s,1H),7.78(d,J=9.39Hz,1H),7.46(tt,J=8.41,6.26Hz,1H),7.37(s,1H),7.03−7.13(m,2H),6.96(d,J=5.09Hz,1H),6.55(dt,J=9.39,1.76Hz,1H),4.25−4.46(m,1H),3.16−3.33(m,3H),2.78−2.89(m,1H),2.68(dd,J=11.35,7.82Hz,1H),2.12−2.26(m,1H),1.93−2.07(m,1H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−112.78,−185.17。
ステップ3.N−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(第1の溶出エナンチオマー)、およびN−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(第2の溶出エナンチオマー)。1回分のrac−N−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(実施例43)をSFC(Chiralpak AS−H(2×15cm、5μm)、80%の液体CO/20%のEtOH(0.1%DEA、5%CHCl)、60mL/分)で精製して、N−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンである第1の溶出エナンチオマー(実施例44、130mg、0.30mmol)をオレンジ色の固体として得た。この物質は、分析SFC(Chiralpak AS−H(0.46×25cm、5μm)、80%の液体CO/20%のEtOH(0.1%DEA)、3mL/分)により最初に溶出した:MS(ESI、陽イオン)m/z:440.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.73(s,1H),8.22(d,J=5.09Hz,1H),7.84(s,1H),7.78(d,J=9.39Hz,1H),7.41−7.51(m,1H),7.37(s,1H),7.03−7.14(m,2H),6.96(d,J=5.09Hz,1H),6.55(dt,J=9.39,1.76Hz,1H),4.23−4.47(m,1H),3.15−3.33(m,3H),2.79−2.89(m,1H),2.68(dd,J=11.35,7.82Hz,1H),2.12−2.25(m,1H),1.92−2.07(m,1H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−112.78,−184.17;また、N−(4−(トランス−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンである第2の溶出エナンチオマー(実施例45、110mg、0.25mmol)をオレンジ色の固体として得た。この物質は、分析SFC(Chiralpak AS−H(0.46×25cm、5μm)、80%の液体CO/20%のEtOH(0.1%DEA)、3mL/分)により、2番目に溶出した:MS(ESI、陽イオン)m/z:440.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.73(s,1H),8.22(d,J=5.28Hz,1H),7.84(s,1H),7.78(d,J=9.39Hz,1H),7.46(tt,J=8.41,6.26Hz,1H),7.37(s,1H),7.03−7.12(m,2H),6.96(d,J=5.09Hz,1H),6.55(dt,J=9.39,1.76Hz,1H),4.25−4.46(m,1H),3.15−3.33(m,3H),2.78−2.89(m,1H),2.68(dd,J=11.35,7.82Hz,1H),2.12−2.25(m,1H),1.93−2.07(m,1H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−112.78,−184.18。
実施例46および47.
Figure 2014516941
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー1)および
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー2)
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−フルオロフェニル)ピリダジン(調製VI)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)(調製XXXVIII)から、N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー1)(実施例46)を山吹色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:418.2(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.09(1H,s),8.32(1H,d,J=6.7Hz),8.06(1H,d,J=9.6Hz),7.87(1H,t,J=7.7Hz),7.56−7.65(1H,m),7.50(1H,d,J=6.7Hz),7.29−7.43(3H,m),7.02(1H,dd,J=9.6,2.5Hz),4.15(1H,d,J=7.8Hz),4.02(1H,d,J=12.5Hz),2.94(1H,t,J=11.3Hz),2.48(1H,t,J=12.1Hz),2.16(1H,d,J=11.9Hz),1.72(1H,br.s.),1.24(1H,q,J=12.1Hz),0.88(3H,d,J=6.7Hz)。19F NMR(376MHz,MeOH−d4)δppm−117.38(1F,s).実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2−フルオロフェニル)ピリダジン(調製VI)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)(調製XXXVIII)から、N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー2)(実施例47)を山吹色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:418.2(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.02−9.09(1H,m),8.31(1H,dd,J=6.7,1.0Hz),8.05(1H,d,J=9.6Hz),7.87(1H,td,J=7.7,1.6Hz),7.56−7.64(1H,m),7.49(1H,d,J=6.7Hz),7.27−7.43(3H,m),7.03(1H,dd,J=9.7,2.4Hz),4.12−4.21(1H,m),4.02(1H,d,J=12.7Hz),2.96(1H,t,J=11.4Hz),2.48(1H,t,J=12.3Hz),2.15(1H,d,J=12.3Hz),1.61−1.77(1H,m),1.24(1H,q,J=12.1Hz),0.87(3H,d,J=6.7Hz)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−117.33(1F,s)。
実施例48.
Figure 2014516941
N−(4−((3S,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびtert−ブチル((3S,5R)−5−フルオロ−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXIX)から、表題化合物を黄色の泡沫として調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:440.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.21−9.28(1H,m),8.37(1H,dd,J=6.6,0.9Hz),8.08(1H,d,J=9.6Hz),7.53−7.64(2H,m),7.45(1H,s),7.12−7.22(2H,m),6.77(1H,d,J=9.4Hz),5.09(1H,d,J=2.5Hz),4.97(1H,br.s.),4.18−4.31(1H,m),3.66−3.83(3H,m),3.23(1H,d,J=14.1Hz),2.35(1H,br.s.),2.21−2.33(1H,m)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−115.30(2F,s),−181.93(1F,s)。
実施例49.
Figure 2014516941
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((2S,5S)−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および(2S,5S)−tert−ブチル4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(調製XL)から、表題化合物を赤色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.27(s,1H),8.11(d,J=5.5Hz,1H),7.98(d,J=9.4Hz,1H),7.52−7.63(m,1H),7.35(s,1H),7.10−7.23(m,3H),6.65(d,J=9.6Hz,1H),3.53−3.63(m,1H),2.84−2.99(m,4H),2.80(dd,J=12.9,4.1Hz,1H),1.17(d,J=6.3Hz,3H),0.98(d,J=6.7Hz,3H)。19F NMR(376MHz,MeOH−d4)δppm−115.12(s,2F)。
実施例50、51、および52.
Figure 2014516941
rac−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((トランス)−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンおよび
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((トランス)−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(第1の溶出エナンチオマー)および
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((トランス)−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(第2の溶出エナンチオマー)
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびrac−tert−ブチル4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−トランス−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレート(調製XLI)から、rac−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((トランス)−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(実施例50)をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.59(1H,s),8.52(1H,s),8.16(2H,m),7.67(1H,m),7.44(1H,s),7.16−7.37(3H,m),6.74(1H,d,J=9.4Hz),3.39(1H,br.),2.03(2H,m),2.77(2H,m),2.40(1H,m),2.19(1H,t,J=11.0Hz),0.85(3H,d,J=5.9Hz),0.73(3H,d,J=5.9Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.70.315mgの1回分のrac−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((トランス)−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(実施例50)をSFC(LUX2(2×15cm×5μM、60%の液体CO/40%のMeOH(0.1%NHOH)、60mL/分)で精製して、123mgの2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((トランス)−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(第1の溶出エナンチオマー、実施例51)を得、これは分析SFCクロマトグラフィー(LUX2(0.46×10cm、0.5μm)、65%の液体CO/35%のMeOH(0.2%DEA)、4mL/分)により9.66分で溶出した。MS(ESI、陽イオン)m/z:436.1(M+1)。また、131mgの2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−((トランス)−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(第2の溶出エナンチオマー、実施例52)を得、これは分析SFCクロマトグラフィー(上記と同じ条件)により13.10分で溶出した。
実施例53.
Figure 2014516941
N−(4−((3S,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXVIII)およびtert−ブチル((3S,5R)−5−フルオロ−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXIX)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:423.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.24(1H,s),8.47(1H,s),7.97(2H,m),7.82(1H,t,J=9.7Hz),7.52(1H,m),7.24(1H,s),7.08(1H,m),7.00(1H,m.),4.69(1H,br.),4.57(1H,br.),3.85(1H,m),3.80(1H,br.),3.21(1H,m),2.90(1H,m),2.80(1H,m),2.64(1H,m),2.13(2H,m),1.33(1H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−119.38および−178.83。
実施例54、55、56、57.
Figure 2014516941
N−(4−((トランス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1)(実施例54)、
N−(4−((トランス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2)(実施例55)、
N−(4−((シス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー3)(実施例56)、
N−(4−((シス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー4)(実施例57)
ステップ1.tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出エナンチオマー)、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出エナンチオマー)、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第3の溶出エナンチオマー)、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第4の溶出エナンチオマー)。3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(264mg、1.06mmol、調製I)をTHF(1.5mL)に加えた室温の溶液に、PMe(1.12mLのTHF中1.0M溶液、1.12mmol)を滴下添加した。得られた紫色の混合物を室温で15分間撹拌した。tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(391mg、1.12mmol、調製XLII)のTHF(2+1mL)溶液を添加した。室温で15分経過後、反応混合物をEtOAc(80mL)で希釈し、水(5mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濃縮した。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中50%から100%のEtOAc)で精製して、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(465mg、収率81%)をオレンジ色の非晶質固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:536.2(M+1)。キラル分離:分取SFC(Chiralcel OZ−Hカラム(21×内径250mm、5μm)、75%の液体CO/25%のMeOH(20mM NH)、75mL/分)を用いて、上記の約3:1の比率のシス:トランスジアステレオマー(465mg)をキラル分離に供した。この分離は4つのピークをもたらし、各ピークのde%値は99%を上回った。この4つのピークを分析SFCカラム(Chiralcel OZ−H(150×4.6mm、5μm)、75%の液体CO/25%のメタノール(0.2%DEA)、4mL/分)でさらに特徴付けた:保持時間9.32分のtert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出エナンチオマー)(53mgのオレンジ色の非晶質固体);保持時間11.48分のtert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出エナンチオマー)(52mgのオレンジ色の非晶質固体);保持時間12.92分のtert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第3の溶出エナンチオマー)(145mgのオレンジ色の非晶質固体);保持時間14.97分のtert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第4の溶出エナンチオマー)(145mgのオレンジ色の非晶質固体)。
ステップ2.N−(4−((トランス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1)(実施例54)。tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出エナンチオマー)(53mg、0.09mmol)を2mLのDCMに加えたものを0.5mLのTFAで処理し、室温で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を10mLの1N NaOHで処理し、混合物を3×15mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を2×5mLの水、次いで2×5mLのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、表題化合物(39mg、収率96%)をオレンジ色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.47(1H,s),8.00−8.17(2H,m),7.63(1H,tt,J=8.5,6.5Hz),7.39(1H,s),7.30(2H,m),7.16(1H,d,J=5.1Hz),6.70(1H,d,J=9.4Hz),3.37(3H,br.),2.78(2H,m),2.56(1H,m),2.36(1H,m),1.76(1H,m),1.59(2H,m),1.23(1H,m),0.84(3H,d,J=6.3Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.35。H−NMR試験により相対立体化学を確認した。
N−(4−((トランス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2)(実施例55)。tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出エナンチオマー)(52mg、0.09mmol)を2mLのDCMに加えたものを0.5mLのTFAで処理し、室温で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を10mLの1N NaOHで処理し、3×15mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を2×5mLの水、次いで2×5mLのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、表題化合物(38mg、収率96%)をオレンジ色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.47(1H,s),8.00−8.17(2H,m),7.63(1H,tt,J=8.5,6.5Hz),7.39(1H,s),7.30(2H,m),7.16(1H,d,J=5.1Hz),6.70(1H,d,J=9.4Hz),3.37(3H,br.),2.78(2H,m),2.56(1H,m),2.36(1H,m),1.76(1H,m),1.59(2H,m),1.23(1H,m),0.84(3H,d,J=6.3Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.35。H−NMR試験により相対立体化学を確認した。
N−(4−((シス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー3)(実施例56)。tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第3の溶出エナンチオマー)(145mg、0.27mmol)を5mLのDCMに加えたものを1.5mLのTFAで処理し、室温で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を10mLの1N NaOHで処理し、3×25mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×5mLの水、次いで2×5mLのブラインで洗浄し、Na2SOで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(109mg、収率92%)をオレンジ色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.40(1H,s),8.25(1H,br.),8.09(2H,m),7.65(1H,m),7.43(1H,s),7.33(2H,m),7.13(1H,d,J=5.3Hz),6.74(1H,d,J=9.4Hz),3.24−3.31(3H,m),3.00(1H,m),2.89(1H,m),2.63(1H,m),1.71(1H,m),1.50(3H,m),0.81(3H,d,J=6.3Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.39.H−NMR試験により相対立体化学を確認し、絶対立体化学を任意に割り当てた。
N−(4−((シス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー4)(実施例57)。tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第4の溶出エナンチオマー)(145mg、0.27mmol)を5mLのDCMに加えたものを1.5mLのTFAで処理し、室温で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を10mLの1N NaOH(水溶液)で処理し、3×25mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機層を2×5mLの水、次いで2×5mLのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(110mg、収率93%)をオレンジ色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.40(1H,s),8.25(1H,br.),8.09(2H,m),7.65(1H,m),7.43(1H,s),7.33(2H,m),7.13(1H,d,J=5.3Hz),6.74(1H,d,J=9.4Hz),3.24−3.31(3H,m),3.00(1H,m),2.89(1H,m),2.63(1H,m),1.71(1H,m),1.50(3H,m),0.81(3H,d,J=6.3Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.39。H−NMR試験により相対立体化学を確認した。
実施例58.
Figure 2014516941
(S)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および(S)−tert−ブチル4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(調製XLIII)から、表題化合物を黄褐色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:422.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.09(s,1H),8.32(d,J=6.7Hz,1H),8.08(d,J=9.6Hz,1H),7.55−7.65(m,1H),7.53(d,J=6.5Hz,1H),7.45(s,1H),7.20(t,J=8.3Hz,2H),6.78(d,J=9.6Hz,1H),4.03−4.16(m,2H),3.48(d,J=12.7Hz,1H),3.32−3.41(m,2H),3.15−3.26(m,1H),3.02−3.12(m,1H),1.27(d,J=6.7Hz,3H)。19F NMR(376MHz,MeOH−d4)δppm−77.09(br.s.,6F),−115.28(s,2F)。
実施例59.
Figure 2014516941
(S)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および(S)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)(メチル)カルバメート((調製XLIV)から、表題化合物を明るいオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.19(s,1H),8.11(d,J=5.5Hz,1H),7.99(d,J=9.6Hz,1H),7.58(tt,J=8.5,6.4Hz,1H),7.35(s,1H),7.10−7.24(m,3H),6.67(d,J=9.4Hz,1H),3.42(d,J=8.2Hz,1H),3.08−3.18(m,1H),2.80−2.91(m,1H),2.64−2.74(m,1H),2.55−2.63(m,1H),2.25(s,3H),1.90−2.01(m,1H),1.75−1.86(m,1H),1.58−1.73(m,1H),1.29−1.39(m,1H)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−115.01(s,2F)。
実施例60および61.
Figure 2014516941
rac−N−(4−((シス)−3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)および
rac−N−(4−((トランス)−3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例2のステップ1および2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびrac−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XLV)から、表題化合物を調製した。ジアステレオマーをシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0%から10%のMeOH)で分離し、続いてSiliaChrom XT C18カラムを装備したGilson GX−281で分取HPLC(紫外検出254nm、45mL/分、11分間で0.1%のTFAを含む水中20%から95%のCHCNでの溶出)を実施して精製し、rac−tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート2,2,2−トリフルオロアセテート(34mg、0.048mmol、26%)を黄色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:590.2(M+1);また、rac−tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート2,2,2−トリフルオロアセテート(44mg、0.062mmol、34%)を黄色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:590.2(M+1)。
ステップ2.rac−N−(4−((シス)−3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)、実施例60。実施例2のステップ3と類似する手順に従って、およびrac−tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート2,2,2−トリフルオロアセテートから、表題化合物を山吹色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:490.2(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.03(1H,s),8.35(1H,d,J=6.7Hz),8.09(1H,d,J=9.4Hz),7.57−7.65(1H,m),7.52−7.57(1H,m),7.44(1H,s),7.18(2H,t,J=8.3Hz),6.79(1H,d,J=9.6Hz),4.10−4.22(2H,m),3.44−3.55(2H,m),2.86−3.04(2H,m),2.60(1H,br.s.),2.40(1H,d,J=12.5Hz),1.67(1H,q,J=12.3Hz)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−73.9(3F,s),−115.38(2F,s)。
rac−N−(4−((トランス)−3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)、実施例61。実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジンおよびrac−tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)カルバメート2,2,2−トリフルオロアセテートから、表題化合物を明るいオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:490.2(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4) δppm 9.18(1H,s),8.39(1H,dd,J=6.7,1.0Hz),8.07−8.14(1H,m),7.55−7.67(2H,m),7.46(1H,s),7.20(2H,t,J=8.2Hz),6.80(1H,d,J=9.6Hz),4.10−4.20(1H,m),3.92(1H,d,J=3.7Hz),3.73(1H,d,J=13.5Hz),3.63(1H,dd,J=13.2,2.6Hz),3.09−3.19(1H,m),2.66−2.82(1H,m),2.13−2.29(2H,m)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−73.18(3F,s),−115.27(2F,s)。
実施例62.
Figure 2014516941
N−(4−((3S,5R)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例2と類似する手順に従って、2−(6−アジドメチル)ピリダジン−3−イル)チアゾール(調製II)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXVIII、エナンチオマー1)から、表題化合物を黄褐色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:407.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.73(1H,s),8.62(1H,br.s.),8.15(1H,d,J=6.5Hz),7.99(1H,d,J=9.6Hz),7.87(1H,d,J=3.1Hz),7.79(4H,d,J=3.1Hz),7.18−7.26(2H,m),7.13(1H,d,J=9.6Hz),3.73−3.86(4H,m),3.60(3H,d,J=12.3Hz),3.00(1H,br.s.),2.55(1H,t,J=11.3Hz),2.18−2.25(1H,m),1.84(1H,d,J=12.1Hz),1.41(1H,br.s.),0.92(1H,q,J=12.2Hz),0.63(3H,d,J=6.5Hz)。
実施例63.
Figure 2014516941
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXIX)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXVIII、エナンチオマー1)から、表題化合物を明るいオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:401.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.17(1H,s),8.74(1H,d,J=4.5Hz),8.29(1H,d,J=8.0Hz),8.15(1H,d,J=5.5Hz),7.95−8.07(2H,m),7.50−7.58(2H,m),7.33(1H,s),7.17(1H,d,J=5.5Hz),3.43−3.52(1H,m),2.88−3.01(1H,m),2.40(1H,t,J=10.8Hz),2.27(1H,t,J=11.2Hz),2.05(1H,d,J=12.5Hz),1.83(1H,br.s.),0.87−0.99(4H,m)。
実施例64.
Figure 2014516941
(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXIX)および(S)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物を明るいオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:387.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4 δppm 9.15(1H,s),8.73(1H,d,J=4.7Hz),8.29(1H,d,J=8.0Hz),8.14(1H,d,J=5.5Hz),7.95−8.05(2H,m),7.48−7.58(2H,m),7.32(1H,s),7.16(1H,d,J=5.5Hz),3.34−3.41(2H,m),3.12−3.23(1H,m),2.92−3.03(1H,m),2.84(1H,t,J=11.8Hz),2.54−2.66(1H,m),2.00(1H,dd,J=13.1,4.3Hz),1.82−1.92(1H,m),1.65−1.79(1H,m),1.28−1.42(1H,m)。
実施例65.
Figure 2014516941
N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXVIII)および3−(アジドメチル)−6−(ピリジン−2−イル)ピリダジンおよびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXVIII、エナンチオマー1)から、表題化合物を明るいオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.36(1H,s),8.62(1H,dt,J=4.5,1.4Hz),8.15(1H,d,J=5.3Hz),8.05(1H,d,J=9.6Hz),7.86(1H,ddd,J=11.1,8.4,1.3Hz),7.64(1H,dt,J=8.7,4.1Hz),7.36(1H,s),7.29(1H,d,J=9.8Hz),7.19(1H,d,J=5.3Hz),3.40−3.46(1H,m),3.23−3.30(1H,m),3.01−3.11(1H,m),2.41(1H,t,J=10.8Hz),2.30(1H,t,J=11.2Hz),2.07(1H,d,J=12.5Hz),1.87−2.03(1H,m),0.94−1.00(1H,m),0.87−0.94(3H,m)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−120.62(1F,s)。
実施例66.
Figure 2014516941
(3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−4−オール。
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXVIII)およびtert−ブチル((3R,4R,5S)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XIII)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:435.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.29(1H,s),8.60(1H,d,J=4.7Hz),8.12(1H,d,J=5.3Hz),8.03(1H,d,J=9.8Hz),7.81−7.90(1H,m),7.61(1H,dt,J=8.5,4.2Hz),7.34(1H,s),7.26(1H,d,J=9.6Hz),7.17(1H,d,J=5.5Hz),3.41−3.52(1H,m),2.86−2.98(2H,m),2.59(1H,t,J=10.8Hz),2.51(1H,t,J=11.6Hz),1.90(1H,s),1.77−1.89(1H,m),0.97(3H,d,J=6.7Hz)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−120.32(1F,s)。
実施例67および68.
Figure 2014516941
(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテートおよび
(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート
ステップ1.(S)−tert−ブチル(1−(3−((6−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート。ガラス製マイクロ波反応槽に、(S)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(400mg、1.20mmol、調製XI)および3−クロロ−6−ヒドラジノピリダジン(173mg、1.2mmol、Sigma−Aldrich)をアセトニトリル(8mL)に加えたものを入れた。反応混合物を90℃で1時間撹拌および加熱した。DCC(271mg、1.32mmol)を添加し、反応物を90℃でさらに3時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、水で希釈した。水層をCHCl(3回)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中3%から5%のMeOH)で精製して、(S)−tert−ブチル(1−(3−((6−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(520mg、1.17mmol、収率98%)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:445.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.65(1H,s),8.31(1H,d,J=5.3Hz),7.98(1H,d,J=9.6Hz),7.67(1H,br.s.),6.98−7.06(2H,m),4.67(1H,br.s.),3.92(1H,br.s.),3.38−3.50(1H,m),3.10(1H,d,J=11.3Hz),2.65−2.82(2H,m),2.05−2.12(1H,m),1.93(2H,qt,J=9.0,4.5Hz),1.39(9H,s)。
ステップ2.(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート(実施例67)および(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート(実施例68)。ガラス製マイクロ波反応槽に、(S)−tert−ブチル(1−(3−((6−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(175mg、0.39mmol)および2,6−ジフルオロフェニル臭化亜鉛(THF中0.5M、2.36mL、1.18mmol、Rieke Metals,Inc.)を入れ、続いてA−Phos(14mg、0.020mmol、Sigma−Aldrich)を入れた。反応混合物90℃で2時間撹拌および加熱した。この混合物を室温まで冷却し、EDTA溶液(pH7.4)で反応を停止し、CHCl/i−PrOH(4/1)で抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(S)−tert−ブチル(1−(3−((6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(206mg)を得、これをさらに精製せずに次の反応で使用した。(S)−tert−ブチル(1−(3−((6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(206mg、0.39mmol)とTFA(0.2mL、2.69mmol)とのDCM(1mL)中の混合物を室温で15分間撹拌した。この混合物を濃縮し、Phenomenex Gemini C18カラム(100×50mm、10μm)を用いた、UV検出254nm、90mL/分の分取HPLC(30分間で0.1%のTFAを含む水中5%から30%のMeCN)により残渣を精製して、(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート(70mg、0.13mmol、収率33%、実施例67)を黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:422.9(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.24(1H,br.s.),8.84(1H,s),8.45(1H,d,J=9.6Hz),8.39(1H,d,J=6.5Hz),8.02(3H,br.s.),7.67−7.77(1H,m),7.53(1H,d,J=9.8Hz),7.33−7.44(3H,m),3.82(1H,d,J=12.5Hz),3.30−3.38(3H,m),3.21(1H,dd,J=11.8,6.9Hz),1.93(1H,dd,J=8.2,4.1Hz),1.73−1.85(1H,m),1.61−1.71(1H,m),1.41−1.53(1H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−74.04,−113.49;また、(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート(27mg、0.09mmol、実施例68)を淡黄色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:311.1(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.22(1H,s),8.36(1H,d,J=6.5Hz),8.09(3H,br.s.),7.43(1H,d,J=6.5Hz),7.24(1H,d,J=11.7Hz),5.92−6.13(1H,m),3.76(1H,d,J=12.5Hz),3.43−3.59(1H,m),2.99−3.30(3H,m),1.88−2.04(2H,m),1.54−1.78(2H,m)。
実施例69.
Figure 2014516941
(R)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン。
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および(R)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XLVI)から、表題化合物を明るいオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:422.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.70(1H,s),8.22(1H,d,J=5.3Hz),7.76(1H,d,J=9.4Hz),7.41−7.48(1H,m),7.36(1H,s),7.07(2H,t,J=8.0Hz),6.95(1H,d,J=5.3Hz),6.52(1H,d,J=9.4Hz),3.17(1H,d,J=12.3Hz),3.02−3.11(2H,m),2.73(1H,t,J=9.4Hz),2.56(1H,t,J=9.7Hz),1.75−1.97(4H,m),1.23−1.35(2H,m)。19F NMR(377MHz,CDCl)δppm−112.71(2F,s)。
実施例70.
Figure 2014516941
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および(3−イソチオシアナト−4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン(調製XLVII)から、表題化合物を明るいオレンジ色の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:407.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.48(1H,s),8.35(1H,d,J=6.5Hz),7.85(1H,d,J=9.6Hz),7.43−7.54(1H,m),7.39(1H,s),7.15(1H,d,J=6.5Hz),7.06(2H,t,J=8.2Hz),6.70(1H,d,J=9.6Hz),3.24−3.36(4H,m),1.78(4H,br.s.),1.69(2H,d,J=4.7Hz)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−112.70(1F,s)。
実施例71.
Figure 2014516941

2−(3−フルオロピリジン−2−イル)−N−(4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリミジン−2−イル)ピリダジン(調製XXVIII)および(3−イソチオシアナト−4−(ピペリジン−1−イル)ピリジン(調製XLVII)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:390.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.04(s,1H),8.61(d,J=4.5Hz,1H),8.19(d,J=6.8Hz,1H),8.07(d,J=9.6Hz,1H),7.79−7.88(m,1H),7.63(dt,J=8.4,4.2Hz,1H),7.36−7.43(m,2H),7.31(d,J=9.8Hz,1H),3.48(br.s.,4H),1.67(br.s.,6H)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−121.01(s,1F)。
実施例72.
Figure 2014516941
3−(7−((4−((3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)アミノ)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−2−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド。
実施例2と類似する手順に従って、3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド(調製XXX)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XXXVIII、エナンチオマー1)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:501.4(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.51(1H,s),8.68(1H,d,J=4.1Hz),8.36(1H,dd,J=7.3,2.2Hz),8.15(2H,m),8.06(1H,m),7.89(1H,br.),7.53(1H,dd,J=10.7,8.7Hz),7.43(1H,s),7.10(1H,d,J=5.1Hz),6.94(1H,dd,J=9.5,2.6Hz),3.20(1H,m),3.10(1H,m),2.90(2H,tt,J=7.4,3.9Hz),2.21(2H,m),1.84(2H,m),1.53(2H,br.),0.75(6H,m),0.62(2H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−112.33。
実施例73.
Figure 2014516941
(S)−N−(2−(3−アミノピペリジン−1−イル)フェニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および(S)−tert−ブチル(1−(2−イソチオシアナトフェニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XLVIII)から、表題化合物をオレンジ色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:421.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 8.64(s,1H),8.49(d,J=8.02Hz,1H),7.73(d,J=9.39Hz,1H),7.38−7.50(m,1H),7.33(s,1H),7.16−7.23(m,1H),7.13(d,J=7.83Hz,1H),7.01−7.10(m,2H),6.92(tt,J=7.63,0.78Hz,1H),6.48(dt,J=9.39,1.66Hz,1H),3.00−3.14(m,2H),1.79−1.92(m,2H),1.70−1.78(m,1H),1.51(br s,4H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−112.63。
実施例74.
Figure 2014516941
3−(7−((4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)アミノ)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−2−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド
実施例2と類似する手順に従って、3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド(調製XXX)およびtert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナト−4−ピリジニル)−3−ピペリジニル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:487.3(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.43(1H,s),8.74(1H,d,J=4.1Hz),8.36(2H,m),8.14(2H,br.),8.05(1H,m),7.52(1H,m),7.44(1H,s.),7.11(1H,m),6.95(1H,m),3.20(3H,m),3.08(2H,m),2.97(1H,m),2.88(3H,m),1.91(1H,m),1.81(2H,m.),1.64(1H,m),1.35(1H,m),0.73(2H,m),0.59(2H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−112.21。
実施例75および76.
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル((2S,3S)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ジアステレオマー)およびtert−ブチル((2R,3S)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出ジアステレオマー)。
3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXVIII、190mg、0.82mmol)をTHF(2mL)に加えた室温の溶液に、PMe(0.86mLのTHF中1.0M溶液、0.86mmol)を滴下添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌後、tert−ブチル((3S)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XLIX、288mg、0.82mmol)をTHF(2.5mL)に加えた室温の懸濁液でこの反応混合物を処理した。得られた混合物を室温で15分間撹拌してから、体積が半分になるまで濃縮した。この溶液をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50%から100%のEtOAc、続いてEtOAc中1%から3%のMeOH)で精製して、tert−ブチル((3S)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートをオレンジ色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:519.1(M+1)。LCMSは、約1:3の比率で同じ質量の2つのピークの存在を示した。上記で得られたオレンジ色の非晶質固体を10mLのDMSOに溶解し、分取逆相HPLC(分取HPLC法3を使用)で精製して、tert−ブチル((2S,3S)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ジアステレオマー)およびtert−ブチル((2R,3S)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出ジアステレオマー)を得た。
ステップ2.N−(4−((2S,3S)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(実施例75)。室温の2mLのDCM中の上記で得られたtert−ブチル((2S,3S)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ジアステレオマー)を0.5mLのTFAで処理し、この混合物を室温で1時間撹拌した。これを減圧下で濃縮した。オレンジ色の残渣を5mLの1N NaOHと35mLのEtOAcとで分液した。有機層を分離し、5mLのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、N−(4−((2S,3S)−3−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(48mg)をオレンジ色の非晶質固体として得た。H−NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d) δppm 9.59(1H,s),8.71(1H,m),8.30(1H,br.),8.22(2H,m),8.04(1H,ddd,J=11.3,8.5,1.0Hz),7.75(1H,dt,J=8.4,4.2Hz),7.48(1H,s),7.29(1H,d,J=9.6Hz),7.22(1H,d,J=5.1Hz),3.36(2H,br.),3.15(2H,m),2.76(1H,m),1.70(1H,m),1.58(2H,m),1.68(2H,m),0.88(3H,d,J=6.5Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−119.57。
N−(4−((2R,3S)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(実施例76)。室温の4mLのDCM中の上記で得られたtert−ブチル((2R,3S)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−2−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出ジアステレオマー)を0.8mLのTFAで処理し、この混合物を室温で1時間撹拌した。これを減圧下で濃縮した。オレンジ色の残渣を10mLの1N NaOHと55mLのEtOAcとで分液した。有機層を分離し、5mLのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、N−(4−((2R,3S)−3−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(160mg)をオレンジ色の非晶質固体として得た。H−NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.63(1H,s),8.65(1H,d,J=4.5Hz),8.31(1H,br.),8.17(2H,m),7.99(1H,dd,J=10.9,9.1Hz),7.70(1H,dt,J=8.4,4.1Hz),7.41(1H,s),7.26(2H,m),3.39(2H,br.),2.89(1H,m),2.78(1H,m),2.65(1H,m),2.58(1H,m),1.94(1H,m),1.76(2H,m),1.33(1H,m),0.90(3H,d,J=6.1Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−118.94。
実施例77.
Figure 2014516941
N3−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−N4−(2−メトキシプロピル)−N4−メチルピリジン−3,4−ジアミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および3−イソチオシアナト−N−(2−メトキシプロピル)−N−メチルピリジン−4−アミン(調製L)から、表題化合物をオレンジ色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:425.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 8.81(s,1H),8.04(d,J=5.7Hz,1H),7.99(d,J=9.4Hz,1H),7.50−7.64(m,1H),7.34(s,1H),7.17(t,J=8.1Hz,2H),7.08(d,J=5.5Hz,1H),6.64(d,J=9.4Hz,1H),3.65(dqd,J=9.2,6.1,6.1,6.1,3.3Hz,1H),3.27(dd,J=14.5,9.4Hz,1H),3.20(s,3H),2.87−2.94(m,4H),0.99(d,J=6.3Hz,3H)。19F NMR(376MHz,MeOH−d4)δppm−115.06(s,2F)。
実施例78.
Figure 2014516941
(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−クロロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(3−クロロピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXXI)および(S)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:421.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.25(1H,s),8.69(1H,d,J=4.3Hz),8.08−8.16(2H,m),8.05(1H,d,J=9.4Hz),7.58(1H,dd,J=8.0,4.7Hz),7.16(1H,d,J=5.1Hz),6.97(1H,d,J=9.4Hz),4.61(1H,br.s.),3.16(1H,d,J=6.1Hz),2.93−3.03(1H,m),2.75−2.86(1H,m),2.54−2.65(1H,m),1.89−1.99(1H,m),1.77−1.88(1H,m),1.62−1.77(1H,m),1.33(1H,d,J=10.4Hz)。
実施例79.
Figure 2014516941
(S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−クロロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(3−クロロピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXXI)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)(調製XXXVIII)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質の泡沫として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:435.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.28(1H,s),8.68(1H,d,J=4.3Hz),8.08−8.16(2H,m),8.05(1H,d,J=9.6Hz),7.58(1H,dd,J=8.2,4.7Hz),7.38(1H,s),7.15(1H,d,J=5.3Hz),6.96(1H,d,J=9.6Hz),4.61(1H,br.s.),3.40(1H,d,J=10.6Hz),3.25(1H,d,J=11.2Hz),2.88−3.01(1H,m),2.38(1H,t,J=10.8Hz),2.23(1H,t,J=11.2Hz),1.97(1H,d,J=12.9Hz),1.89(1H,d,J=15.1Hz),0.87−0.96(1H,m),0.84(3H,d,J=6.7Hz)。
実施例80.
Figure 2014516941
(S)−N−(3−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−4−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンテトラ(2,2,2−トリフルオロアセテート)
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および(S)−tert−ブチル(1−(4−イソチオシアナトピリジン−3−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製LI)から、表題化合物を黄色のタールとして調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:422.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 8.18(1H,d,J=9.8Hz),8.09(1H,d,J=2.7Hz),7.83(1H,dd,J=9.2,2.9Hz),7.65−7.72(1H,m),7.64(1H,s),7.48(1H,d,J=9.2Hz),7.19−7.30(2H,m),7.01(1H,d,J=9.6Hz),3.50−3.61(2H,m),3.30(1H,br.s.),3.12−3.23(2H,m),1.98−2.15(2H,m),1.72−1.92(2H,m)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−114.95(2F,s)。
実施例81.
Figure 2014516941
N3−(2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)−N4−イソブチル−N4−メチルピリジン−3,4−ジアミン
実施例2と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびN−イソブチル−3−イソチオシアナト−N−メチルピリジン−4−アミン(調製LII)から、表題化合物をオレンジ色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:409.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.14(s,1H),8.10(d,J=5.5Hz,1H),7.98(d,J=9.4Hz,1H),7.53−7.64(m,1H),7.33(s,1H),7.11−7.22(m,3H),6.64(d,J=9.4Hz,1H),2.87(d,J=7.4Hz,2H),2.79(s,3H),1.91(dquin,J=13.7,6.8,6.8,6.8,6.8Hz,1H),0.87(d,J=6.7Hz,6H)。19F NMR(376MHz,MeOH−d4)δppm−115.08(s,2F)。
実施例82、83、および84.
Figure 2014516941
rac−N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)、
N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(第1の溶出エナンチオマー)、および
N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(第2の溶出エナンチオマー)。
ステップ1.rac−2−(3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。乾燥した15mLの一口丸底フラスコに、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(99mg、0.40mmol、調製I)、撹拌子、および乾燥THF(2mL)を入れた。このフラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、−5℃に設定された外部冷却装置により維持されるアセトン冷却浴に浸漬した。この溶液を15分間撹拌してから、PMe(0.046mL、0.44mmol)をシリンジを介して添加した。この溶液を30分間撹拌した。rac−2−(3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(146mg、0.41mmol、調製LIII)を乾燥THF(5mL)に溶解した溶液を添加し、反応物を一晩撹拌した。THFをN流下で除去し、残渣をEtOAc(20mL)と水(2mL)とで分液した。層を分離し、有機相を水(3×2mL)で洗浄した。EtOAc層を非緩衝Varian Chem−Elut CE 1005に通し、抽出管をEtOAc(3×10mL)で洗浄した。合わせた溶出量を真空中で濃縮した。赤みを帯びた物質を真空オーブンで30分間乾燥させて(60℃、<1mm Hg、最終圧力:0.101mm Hg)、233mgの物質を得た。この粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中5%のEtOH)で精製して、rac−2−(3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(144mg、0.26mmol、収率66%)を得た。この物質は、特徴付けを行わずに未精製のまま維持した。
ステップ2.rac−N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)、実施例82。5mLのBiotage円錐型マイクロ波バイアルに、rac−2−(3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(144mg、0.26mmol)およびEtOH(2mL)を入れた。この容器をNで数分間パージした。次いでこの溶液を無水ヒドラジン(26mg、0.81mmol)で処理し、容器をPTFEライナー付きシールで圧着した。バイアルを45℃で28時間加熱した。スラリーをEtOH(2mL)で希釈し、室温で48時間撹拌した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(4mLのBohdan反応槽)を通して、スラリーをN加圧濾過した。固体をEtOH(3×2mL)で洗浄し、廃棄した。洗液と濾液とを合わせ、真空中で濃縮した。残渣を水(3mL)中の5%TFAで処理し、均一スラリーが観察されるまで超音波処理した。0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(4mLのBohdan反応槽)を通して、スラリーをN加圧濾過した。固体を水(3×2mL)中の5%TFAで洗浄し、廃棄した。水性濾液および洗液を合わせ、N流下で一晩濃縮した。HPLC精製のために、残渣を水(3mL)で再構成した。この粗物質を分取HPLC法2で精製して、rac−N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(実施例82、110mg、0.15mmol、収率55%)を緑色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.0(M+1)。H NMR(400MHz,DO)δppm 1.55−1.69(m,1H)1.69−1.80(m,1H)1.91(dd,J=12.52,5.67Hz,1H)2.01−2.12(m,1H)2.25−2.38(m,1H)2.37−2.50(m,1H)3.89(br.s.,1H)6.03(br.s.,1H)7.15(d,J=9.59Hz,1H)7.17(t,J=8.61Hz,2H)7.61(tt,J=8.40,6.70Hz,1H) 7.73(s,1H)7.87(d,J=6.06Hz,1H)8.21(d,J=9.78Hz,1H)8.52(d,J=5.87Hz,1H)8.61(s,1H)。19F NMR(376MHz,DO,2,2,2−トリフルオロエタノール−d3(内部標準として))δppm−117.41(t,J=7.80Hz,2F)−78.50(s,9F)。
ステップ3.N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(第1の溶出エナンチオマー)およびN−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(第2の溶出エナンチオマー)。rac−N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(80mg、0.11mmol)を超臨界流体クロマトグラフィー(Chiralpak ADH(250×21mm、5μm)、75%の液体CO/25%のEtOH(20mM NH)、65mL/分)で精製した。21.2×150mmのPhenomenex Lunaペルフルオロフェニルカラム(孔径100Å、粒径5μm、00F−4448−PO−AX)を用いて、これらのピークを再精製し、このとき1000−×内径0.020mmのステンレス鋼管は渦巻状プレカラムであり、カラムと共に45℃のエチレングリコール熱浴に浸漬した;勾配:0分から5分、20mL/分、10%B;5.0分から35分、20mL/分、40%Bまでの直線勾配;35分から45分、20mL/分、40%Bで均一濃度、45分から55分、20mL/分、100%Bに到達;55分から60分、20mL/分、10%Bに到達;60分で終了;A=水中0.1%TFA;B=ACN中0.1%TFA。溶媒を真空中で除去して、N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)である第1の溶出エナンチオマー(実施例83、8mg、20%)を白色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.0(M+1)。19F NMR(376 MHz,DO)δppm−117.46(t,J=7.80Hz,2F)−78.50(s,9F);また、N−(4−(3−アミノシクロヘキサ−1−エン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)である第2の溶出エナンチオマー(実施例84、8mg、20%)を褐色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.9(M+1)。19F NMR(377MHz,DO)δppm−117.42(s,2F)−78.50(s,9F)。
実施例85、86、87、および88
Figure 2014516941
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー1)、
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー2)、
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー3)、
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー4)
ステップ1.tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ジアステレオマー)、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出ジアステレオマー)、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第3の溶出ジアステレオマー)、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第4の溶出ジアステレオマー)。3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I、587mg、2.37mmol)をTHF(10mL)に加えた室温の溶液に、PMe(トルエン中1.0M溶液、2.49mL、2.49mmol)を滴下添加した。反応混合物が紫色に変わり、ガスの発生が観察された。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(869mg、2.49mmol、調製LIV)のTHF(5mL)溶液を添加し、この明るいオレンジ色の溶液を室温で50分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0%から10%のMeOH)で精製して、立体異性体の混合物(721mg、収率57%、約4:1の比率のシス:トランスジアステレオマー)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:536.3(M+1)。この物質(721mg)を分取SFC(Chiralcel OZ−Hカラム(20×内径250mm、5μm)、75%の液体CO/25%のMeOH(20mM NH)、75mL/分)、続いて分取SFC(Chiracel OD−Hカラム(20×内径250mm、5μm)、85%の液体CO/15%のMeOH(20mM NH)、70mL/分)を用いた、2ラウンドのキラル分離に供して、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ジアステレオマー)(45mg、収率6%)を得、これは分析SFCカラム(条件:超臨界CO中の共溶媒として0.2%ジエチルアミンを含む10%MeOH、Chiralcel OD−Hカラム(4.6×150mm、5um;流速4mL/分)から最初に溶出した。MS(ESI、陽イオン) m/z:536.2(M+1);また、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出ジアステレオマー)(55mg、収率8%)を得、これは分析SFCカラム(同条件)から2番目に溶出した。MS(ESI、陽イオン)m/z:536.2(M+1);また、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第3の溶出ジアステレオマー)(166mg、収率23%)を得、これは分析SFCカラム(同条件)から3番目に溶出した。MS(ESI、陽イオン)m/z:536.2(M+1);また、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第4の溶出ジアステレオマー)(247mg、収率34%)を得、これは分析SFCカラム(同条件)から4番目に溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:536.2(M+1)。
ステップ2.N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー1)(実施例85)。tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第1の溶出ジアステレオマー)(45mg、0.084mmol)をDCM(2mL)に加えた室温の溶液に、TFA(0.5mL、6.73mmol)を添加した。この溶液を室温で30分間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をDCM(25mL)で処理し、1N NaOH(15mL)で徹底的に洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この物質をDMSOに溶解し、Gilson自動プラットフォーム(Silicycle Silichrome XT C18カラム;30×150mm、5μm、12分間で0.1容量%TFA/水中の20%から95%の0.1%TFA/CHCN)を用いた分取HPLCで精製し、次いでGenevac Series II Evaporatorで乾燥させて、N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー1)(実施例85)(32mg、0.04mmol、収率49%)を黄色のタールとして得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.3(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.10(s,1H),8.84(s,1H),8.38(d,J=6.8Hz,1H),8.24(d,J=9.6Hz,1H),7.99(br.s.,2H),7.66(quin,J=7.5Hz,1H),7.53(s,1H),7.49(d,J=6.5Hz,1H),7.32(t,J=8.3Hz,2H),6.87(d,J=9.4Hz,1H),4.37(br.s.,1H),3.56−3.66(m,2H),3.09(d,J=11.3Hz,1H),1.99−2.21(m,2H),1.69(d,J=13.5Hz,1H),1.36(d,J=10.2Hz,1H),0.93(d,J=6.7Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.67(s,2F)。
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー2)(実施例86)。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第2の溶出ジアステレオマー)から、表題化合物を黄色のタールとして調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.3(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.12(s,1H),8.81(s,1H),8.37(d,J=6.3Hz,1H),8.23(d,J=9.4Hz,1H),8.00(br.s.,2H),7.61−7.71(m,1H),7.53(s,1H),7.48(d,J=6.3Hz,1H),7.32(t,J=8.3Hz,2H),6.86(d,J=9.4Hz,1H),4.31(br.s.,1H),3.53−3.64(m,2H),3.08(d,J=11.7Hz,1H),1.98−2.21(m,2H),1.61−1.73(m,1H),1.29−1.42(m,1H),0.93(d,J=6.5Hz,3H)。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm−74.24(s,6F),−113.67(s,2F)。m/z(ESI,陽イオン)436.3(M+H)
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー3)(実施例87)。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第3の溶出ジアステレオマー)から、表題化合物を黄色のタールとして調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.3(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.84(s,1H),8.69(s,1H),8.35(d,J=6.8Hz,1H),8.19(d,J=9.6Hz,1H),7.98(br.s.,2H),7.66(quin,J=7.5Hz,1H),7.43(s,1H),7.39(d,J=6.7Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,2H),6.80(d,J=9.6Hz,1H),4.35(br.s.,1H),3.63(d,J=10.0Hz,1H),3.09−3.27(m,2H),1.66−1.84(m,2H),1.47−1.64(m,2H),1.00(d,J=6.7Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.62(s,2F)。
N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(ジアステレオマー4)(実施例88)。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(第4の溶出ジアステレオマー)から、表題化合物を非晶質の黄色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.2(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.85(s,1H),8.66(s,1H),8.35(d,J=6.7Hz,1H),8.18(d,J=9.4Hz,1H),8.02(br.s.,2H),7.61−7.72(m,1H),7.43(s,1H),7.39(d,J=6.7Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,2H),6.79(d,J=9.4Hz,1H),4.33(br.s.,1H),3.63(d,J=9.4Hz,1H),3.10−3.28(m,2H),1.68−1.85(m,2H),1.47−1.66(m,2H),1.00(d,J=6.7Hz,3H)。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm−113.62(s,2F)。
実施例89.
Figure 2014516941
(S)−3−(7−((4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−2−イル)−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミドテトラ(2,2,2−トリフルオロアセテート)。
実施例2と類似する手順に従って、3−(6−(アジドメチル)ピリダジン−3−イル)−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンズアミド(調製XXXII)および(S)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(調製XI)から、表題化合物を緑色のタールとして調製および単離した。MS(ESI、陽イオン)m/z:475.3(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.17(1H,s),8.79(1H,s),8.40(1H,d,J=6.5Hz),8.20(1H,d,J=9.6Hz),8.07(3H,br.s.),7.94(1H,d,J=5.7Hz),7.62−7.73(1H,m),7.44−7.55(4H,m),7.05(1H,dd,J=9.5,2.4Hz),3.76(1H,d,J=10.6Hz),3.45(1H,br.s.),3.19(1H,dd,J=12.5,6.8Hz),3.03(3H,br.s.),2.95(3H,br.s.),1.94(2H,br.s.),1.68(1H,d,J=8.2Hz),1.59(2H,br.s.)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−114.03(1F,s)。
実施例90.
Figure 2014516941
N−(4−((3S,5R)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。
ステップ1.tert−ブチル((シス)−1−(3−((6−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート。実施例67と類似する手順に従った後、シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0%から5%のMeOH)で精製することにより、tert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)(調製XXXVIII)および3−クロロ−6−ヒドラジノピリダジン(Sigma−Aldrich)から、表題化合物を黄色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:459.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.65(br.s.,1H),8.30(d,J=5.1Hz,1H),7.97(d,J=9.6Hz,1H),7.61(br.s.,1H),6.99(d,J=8.2Hz,2H),4.44(br.s.,1H),3.90(br.s.,1H),3.47(d,J=8.8Hz,1H),3.17(d,J=10.2Hz,1H),2.45(t,J=10.6Hz,1H),2.04−2.29(m,3H),1.40(s,9H),0.90−1.04(m,4H)。
ステップ2.N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。5mLのガラス製マイクロ波反応槽に、tert−ブチル((シス)−1−(3−((6−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(94mg、0.21mmol)および2,6−ジフルオロフェニル臭化亜鉛(1.31mL、0.66mmol、Rieke Metals,Inc.)を入れ、続いてA−Phos(7.3mg、10.3μmol、Sigma−Aldrich)を入れた。反応混合物を90℃で2時間撹拌および加熱した。この混合物を室温まで冷却し、20mLのEDTA溶液(pH8.0)で反応を停止し、CHCl/iPrOH(3/1)(4×20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗物質をDMSOに溶解し、Phenomenex SiliaChrom XT C18カラムを装備したGilson GX−1で実施する分取逆相HPLC(紫外検出254nm、45mL/分、11分間で0.1%のTFAを含む水中20%から95%のCHCNでの溶出)を用いて精製し、tert−ブチル((シス)−1−(3−((6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートを黄色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:537.2(M+1)。tert−ブチル((シス)−1−(3−((6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートのDCM(1mL)溶液を室温の10滴のTFAで処理した。この溶液を室温で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。この物質をDMSOに溶解し、Phenomenex SiliaChrom XT C18カラムを装備したGilson GX−1で実施する分取逆相HPLC(紫外検出254nm、45mL/分、11分間で0.1%のTFAを含む水中20%から95%のCHCNでの溶出)を用いて精製し、N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(34mg、0.05mmol、2ステップで収率24%)を黄色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:437.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.31(br.s.,1H),8.73(s,1H),8.42(d,J=9.6Hz,1H),8.36(d,J=6.8Hz,1H),7.99(br.s.,2H),7.64−7.76(m,1H),7.50(d,J=9.8Hz,1H),7.30−7.40(m,3H),4.13(d,J=11.0Hz,1H),3.95(d,J=11.7Hz,1H),3.16(br.s.,1H),2.83(t,J=11.6Hz,1H),2.35−2.46(m,1H),1.97(d,J=12.3Hz,1H),1.39(br.s.,1H),1.11(q,J=12.2Hz,1H),0.76(d,J=6.5Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−73.98(s,6F),−113.56(s,2F)。
実施例91.
Figure 2014516941
N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−6−(3−フルオロ−2−ピリジニル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。
Figure 2014516941
ステップ1.3−クロロ−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン。密閉したガラス管に入った、3−フルオロ−2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(2.35g、6.09mmol、Indofine Chemical Company、#08−1135)と、3,6−ジクロロピリダジン(825mg、5.54mmol、Aldrich、#D73200)と、CuI(105mg、0.55mmol)と、Pd(PPh(384mg、0.33mmol)とのDMF(8mL)中の混合物を100℃で90分間加熱した。これを室温まで冷却後、粗反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25%から75%のEtOAc)で精製して、3−クロロ−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(460mg、40%)を褐色の非晶質固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:209.9(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.53(1H,d,J=4.3Hz),8.19(1H,d,J=9.0Hz),7.99(1H,d,J=9.0Hz),7.87(1H,dd,J=10.4,9.2Hz),7.58(1H,dt,J=8.5,4.3Hz)。19F NMR−120.92ppm。
Figure 2014516941
ステップ2.3−(3−フルオロピリジン−2−イル)−6−ヒドラジニルピリダジン。3−クロロ−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(460mg、2.19mmol)を6mLのiPrOHに加えた懸濁液に、無水ヒドラジン(0.69mL、21.95mmol)を添加した。得られた混合物を室温で18時間撹拌した。これを減圧下で乾燥状態まで濃縮した。残渣を10mLのエーテル中で撹拌し、不溶性の黄色の固体を濾過し、2×2mLのエーテルで濯いで、3−(3−フルオロピリジン−2−イル)−6−ヒドラジニルピリダジン(349mg、収率78%)を黄色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:206.0(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ3.N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−6−(3−フルオロ−2−ピリジニル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミン。(S)−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(193mg、0.58mmol、調製XI)と、3−(3−フルオロピリジン−2−イル)−6−ヒドラジニルピリダジン(113mg、0.551mmol)とのACN(2mL)中の混合物を85℃で30分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却後、これをDCC(125mg、0.60mmol)で処理し、90℃で2時間の加熱を再開した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中50%から100%のEtOAc、続いてEtOAc中1%から10%のMeOH)で精製して、(S)−tert−ブチル(1−(3−((6−(3−フルオロピリジン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(250mg、収率90%)を濃緑色の結晶性固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:506.0(M+1)。
Figure 2014516941
ステップ4.N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−6−(3−フルオロ−2−ピリジニル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。(S)−tert−ブチル(1−(3−((6−(3−フルオロピリジン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)ピペリジン−3−イル)カルバメート(248mg、0.49mmol)を2mLのDCMに加えたものを0.5mLのTFAで処理した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。濃緑色の溶液を減圧下で濃縮した。残渣を10mLのDMSOに溶解し、分取HPLC法3により精製した。所望の画分を回収し、48時間凍結乾燥して、N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−6−(3−フルオロ−2−ピリジニル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(158mg、収率51%)を褐色の固体として得、これは実験台に静置時に粘着性の褐色の非晶質固体に変化した。MS(ESI,陽イオン)m/z:406.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.19(1H,br.),8.84(1H,s),8.68(1H,d,J=4.5Hz),8.31−8.50(2H,m),8.04(3H,br.),8.15(3H,m),7.74(1H,dt,J=8.4,4.2Hz),7.42(1H,d,J=6.3Hz),3.81(1H,m),3.26−3.50(3H,br.),3.16(1H,m),1.95(1H,m),1.85(1H,m),1.67(1H,m),1.52(1H,m)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−73.91(6F,s),−119.46(1F,s)。
実施例92.
Figure 2014516941
N−(4−((3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−6−(3−フルオロ−2−ピリジニル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミン。
実施例91と類似する手順に従って、3−(3−フルオロピリジン−2−イル)−6−ヒドラジニルピリダジン(調製XI)およびtert−ブチル((シス)−1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)(調製XXXVIII)から、表題化合物を粘性の褐色の非晶質固体として調製および単離した。MS(ESI,イオン)m/z:420.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.77(1H,s),8.67(1H,d,J=4.5Hz),8.40(2H,m),8.10(3H,br.),7.98(1H,dd,J=10.4,9.2Hz),7.89(1H,d,J=9.8Hz),7.73(1H,dt,J=8.4,4.2Hz),7.43(1H,d,J=6.8Hz),4.47(2H,br.),4.20(1H,m),3.95(1H,m),3.21(1H,m),2.83(1H,t,J=11.7Hz),2.46(1H,m),2.03(1H,m),1.57(1H,m),1.16(1H,m),0.82(3H,d,J=6.5Hz)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−74.08(9F,s),−119.53(1F,s)。
実施例93
Figure 2014516941
rac−N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンテトラ(2,2,2−トリフルオロアセテート)。
ステップ1.rac−2−((トランス)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−フルオロシクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン。乾燥した5mLのBohdan容器に、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(54mg、0.22mmol、調製I)、乾燥THF(2mL)、およびspinvaneを入れた。この容器をPTFEライナー付きシールで圧着し、アルゴン注入口を取り付け、氷水浴に浸漬し、15分間撹拌した。次いでこの溶液をPMe(0.023mL、0.22mmol)で処理し、45分間撹拌した。次いでこの溶液を乾燥THF(2mL)に溶解したrac−2−((トランス)−6−フルオロ−3−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)シクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(75mg、0.10mmol、調製LV)で処理した。反応物を室温で24時間撹拌した。この溶液をSi−プロピルスルホン酸(1.39g、0.99mmol)のカラムに湿式充填で装填し、乾燥THFで溶出した。シリカを乾燥THF(20mL)、乾燥EtOH(20mL)、次いでMeOH中の2M NH(40mL)で洗浄した。アンモニア溶出に相当する画分を真空中で濃縮して粗rac−2−((トランス)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−フルオロシクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(112mg、0.10mmol、収率100%)を得た。この物質を特徴付けを行わずに使用した。
ステップ2.rac−N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン。5mLのBohdan円錐型マイクロ波容器に、2−((トランス)−3−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−フルオロシクロヘキサ−2−エン−1−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(112mg、0.099mmol)、回転翼、および乾燥EtOH(1.5mL)を入れた。この容器をNで数分間パージした。この溶液を無水ヒドラジン(0.06mL、1.98mmol)で処理した。この容器をPTFEライナー付きシールで圧着し、60℃で3時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けたガラスフリット(4mLのBohdan反応槽)を通してN加圧濾過した。固体をEtOH(3×2mL)で洗浄し、廃棄した。21.2×150mmのPhenomenex Lunaペルフルオロフェニルカラム(孔径100Å、粒径5μm、00F−4448−PO−AX)を用いて、この粗物質を再精製し、このとき1000−×内径0.020mmのステンレス鋼管は渦巻状プレカラムであり、カラムと共に45℃のエチレングリコール熱浴に浸漬した;勾配:0分から5分、20mL/分、25%B;5.0分から35分、20mL/分、55%Bまで直線勾配;35分から45分、20mL/分、55%Bで均一濃度、45分から55分、20mL/分、100%Bに到達;55分から60分、20mL/分、25%Bに到達;60分で終了;A=水中0.1%TFA;B=ACN中0.1%TFA。15.6分から20.1分までに回収した溶出量をプールし、溶媒を真空中で除去して、主に2つのピークからなる35mgの物質を得た。この粗物質を19×150mmのWaters Xterra Prep C18 OBDカラムを用いて精製した(孔径100Å、粒径5μm、球状、186002381、1m×内径0.020mmのステンレス鋼管は渦巻状プレカラムであり、カラムと共に45℃のエチレングリコール熱浴に浸漬した;勾配:0分から5分、20mL/分、10%B;5.0分から35分、20mL/分、40%Bまでの直線勾配;35分から45分、20mL/分、40%Bで均一濃度、45分から55分、20mL/分、100%Bに到達;55分から60分、20mL/分、10%Bに到達;60分で終了;A=水中0.1%TFA;B=ACN中0.1%TFA)。5.5分から13.3分までに溶出した溶出量をプールし、溶媒を真空中で除去して、30mgを得た。21.2×150mmのPhenomenex Lunaペルフルオロフェニルカラム(孔径100Å、粒径5μm、00F−4448−PO−AX)を用いて、この粗物質を再精製し、このとき1000−×内径0.020mmのステンレス鋼管は渦巻状プレカラムであり、カラムと共に45℃のエチレングリコール熱浴に浸漬した;勾配:0分から5分、20mL/分、25%B;5.0分から35分、20mL/分、55%Bまで直線勾配;35分から45分、20mL/分、55%Bで均一濃度、45分から55分、20mL/分、100%Bに到達;55分から60分、20mL/分、25%Bに到達;60分で終了;A=水中0.1%TFA;B=0.1%TFA−10%2,2,2−トリフルオロエタノール−89.9%ACN。17.9分から19.6分までに回収された溶出量をプールし、溶媒を真空中で除去した。次いでこの物質を真空オーブンで1時間乾燥させて(60℃、最終圧力:0.090mm Hg)、rac−N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(15mg、8.4μmol、8%)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.9(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 1.98−2.12(m,2H)2.33(tq,J=12.94,4.22Hz,2H)2.67−2.74(m,4H)4.07(ddq,J=13.89,7.80,2.50,2.50,2.50Hz,2H)4.90(dddd,J=50.28,11.15,7.80,3.90Hz,2H)5.93(dq,J=4.90,2.20Hz,2H)6.88(dt,J=9.44,1.44Hz,2H)7.17(t,J=8.41Hz,4H)7.52(s,2H)7.59(tt,J=8.51,6.46Hz,2H)7.74(d,J=5.67Hz,2H)8.12(d,J=9.59Hz,2H)8.40(d,J=5.67Hz,2H)9.08(s,2H)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−183.56(s,2F)−113.53(s,4F)−75.68(br.s.,24F)。
実施例94、95、96、および97.
Figure 2014516941
N−(4−((シス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー1)
N−(4−((シス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー2)
N−(4−((トランス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1)トリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
N−(4−((トランス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2)トリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
Figure 2014516941
ステップ1.tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)、
tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)、
tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)、
tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)。3−(アジドメチル)−6−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピリダジン(調製XXVIII)を用いて、実施例85と類似する方法で、tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製LIV)から、表題化合物を立体異性体の混合物として調製し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0%から15%のMeOH)による精製後、570mgの上記の立体異性体の混合物(約9:1の比率のシス:トランスジアステレオマー)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:519.2(M+1)。この立体異性体の混合物を分取SFC(Chiralcel OD−Hカラム(2×内径20cm、5μm)、80%の液体CO/20%のMeOH(0.1%ジイソプロピルアミン)、70mL/分)を用いた3ラウンドのキラル分離によって分離した。次いで得られた物質を分取SFC(Chiralpak AS−Hカラム(21×内径250mm、5μm)、85%の液体CO/15%のMeOH(40mM NH)、70mL/分)を用いて再精製し、次いで分取SFC(Chiralpak AS−Hカラム(21×内径250mm、5μm)、75%の液体CO/25%の2−プロパノール(0.2%ジイソプロピルアミン)、70mL/分)を用いて再精製した。これにより、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートであるエナンチオマー1(174mg、収率30.5%)を得、これは分析SFCカラム(条件:超臨界CO中共溶媒として0.2%ジエチルアミンを含む25%MeOH、Chiralcel OD−Hカラム(4.6×150mm、5μm;流速4mL/分))から最初に溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:519.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.82(1H,s),8.72(1H,br.s.),8.58(1H,d,J=4.5Hz),8.25(1H,d,J=5.1Hz),7.81(1H,d,J=9.8Hz),7.60−7.70(1H,m),7.47(1H,dt,J=8.2,4.0Hz),7.32−7.42(2H,m),7.08(1H,d,J=5.1Hz),5.65(1H,br.s.),3.96(1H,br.s.),3.13(1H,br.s.),2.89−3.03(2H,m),1.75−1.97(4H,m),1.05(9H,br.s.),0.95(3H,d,J=6.3Hz)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−116.76(1F,s)。これにより、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートであるエナンチオマー2(217mg、収率38%)を得、これは分析SFCカラム(条件:超臨界CO中共溶媒として0.2%DEAを含む25%MeOH、Chiralcel OD−Hカラム(4.6×150mm、5μm;流速4mL/分))から2番目に溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:519.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.82(1H,s),8.71(1H,br.s.),8.58(1H,d,J=4.1Hz),8.25(1H,d,J=4.9Hz),7.81(1H,d,J=9.8Hz),7.58−7.69(1H,m),7.42−7.51(1H,m),7.31−7.41(2H,m),7.07(1H,d,J=5.1Hz),5.64(1H,br.s.),3.89−4.08(1H,m),3.13(1H,br.s.),2.88−3.03(2H,m),1.74−1.96(4H,m),1.21(3H,d,J=6.1Hz),1.05(8H,br.s.),0.95(3H,d,J=6.1Hz)。19F NMR(377MHz,CDCl)δppm−116.76(1F,s)。これにより、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートであるエナンチオマー1(20mg、収率4%)を得、これは分析SFCカラム(条件:超臨界CO中共溶媒として0.2%DEAを含む25%2−プロパノール、Chiralpak AS−Hカラム(4.6×150mm、5μm;流速4mL/分))から最初に溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:519.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.81(1H,s),8.57(1H,d,J=4.5Hz),8.52(1H,br.s.),8.24(1H,d,J=5.3Hz),7.80(1H,d,J=9.6Hz),7.59−7.69(1H,m),7.44(1H,dt,J=8.3,4.1Hz),7.28−7.36(2H,m),7.04(1H,d,J=5.1Hz),4.75(1H,br.s.),3.92(1H,br.s.),3.29(1H,d,J=8.2Hz),3.10(1H,br.s.),2.53(1H,br.s.),2.12(1H,br.s.),2.01(1H,dd,J=9.8,3.9Hz),1.69(1H,d,J=3.7Hz),1.44(1H,d,J=7.2Hz),1.33(7H,br.s.),1.27(1H,d,J=7.4Hz),1.21(4H,d,J=6.1Hz),0.93(3H,d,J=6.3Hz)。これにより、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートであるエナンチオマー2(21mg、収率4%)を得、これは分析SFCカラム(条件:超臨界CO中共溶媒として0.2%DEAを含む25%2−プロパノール、Chiralpak AS−Hカラム(4.6×150mm、5μm;流速4mL/分))から第2のピークとして溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:519.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.81(1H,s),8.57(1H,d,J=4.5Hz),8.52(1H,br.s.),8.24(1H,d,J=5.1Hz),7.80(1H,d,J=9.6Hz),7.60−7.69(1H,m),7.44(1H,dt,J=8.5,4.1Hz),7.29−7.37(2H,m),7.04(1H,d,J=5.1Hz),4.75(1H,br.s.),3.92(1H,br.s.),3.29(1H,d,J=8.0Hz),3.10(1H,br.s.),2.53(1H,br.s.),2.12(1H,br.s.),1.94−2.04(1H,m),1.44(2H,d,J=8.0Hz),1.33(7H,br.s.),0.93(3H,d,J=6.3Hz)。
ステップ2.N−(4−((シス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー1)、実施例94。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートであるエナンチオマー1から、表題化合物をオレンジ色の泡沫として調製および単離した。NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.47(1H,s),8.63(1H,d,J=4.7Hz),8.16(1H,d,J=5.3Hz),8.05(1H,d,J=9.6Hz),7.82−7.91(1H,m),7.65(1H,dt,J=8.4,4.2Hz),7.38(1H,s),7.24−7.33(2H,m),3.39−3.50(1H,m),2.95−3.06(3H,m),1.84−1.99(2H,m),1.67−1.81(2H,m),1.02(3H,d,J=6.5Hz)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−120.69(1F,s)。
N−(4−((シス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー2)、実施例95。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートであるエナンチオマー2から、表題化合物を茶色がかったオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.12(1H,d,J=1.2Hz),8.60−8.67(1H,m),8.33(1H,dd,J=6.7,1.2Hz),8.12(1H,d,J=9.6Hz),7.85(1H,ddd,J=11.1,8.5,1.2Hz),7.67(1H,dt,J=8.5,4.2Hz),7.52(1H,d,J=6.7Hz),7.41−7.46(1H,m),7.29−7.38(1H,m),4.36−4.46(1H,m),3.86(1H,d,J=9.2Hz),3.36−3.44(2H,m),1.98−2.07(1H,m),1.84−1.97(2H,m),1.73−1.82(1H,m),1.22(3H,d,J=6.7Hz)。19F NMR(376MHz,MeOH−d4)δppm−121.31(1F,s)。
N−(4−((トランス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー1)、実施例96。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートであるエナンチオマー1から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.55(1H,d,J=1.0Hz),8.66(1H,dt,J=4.5,1.4Hz),8.41(1H,dd,J=6.4,1.1Hz),8.16(1H,d,J=9.6Hz),7.89(1H,ddd,J=11.3,8.5,1.2Hz),7.65−7.76(2H,m),7.50(1H,s),7.43(1H,dd,J=9.7,1.1Hz),4.06−4.17(1H,m),3.69−3.82(2H,m),3.11−3.21(1H,m),2.26−2.38(1H,m),2.13−2.24(1H,m),1.84(1H,td,J=7.0,4.1Hz),1.62−1.74(1H,m),1.13(3H,d,J=6.5Hz)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−121.00(1F,s)。
N−(4−((トランス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー2)、実施例97。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメートであるエナンチオマー2から、表題化合物をろう状のオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.1(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d4)δppm 9.62(1H,s),8.60−8.66(1H,m),8.19(1H,d,J=5.1Hz),8.05(1H,d,J=9.6Hz),7.87(1H,ddd,J=11.2,8.4,1.2Hz),7.65(1H,dt,J=8.6,4.1Hz),7.33−7.41(3H,m),3.09−3.21(3H,m),2.47(1H,t,J=11.5Hz),2.07−2.16(1H,m),2.01(1H,dq,J=13.4,3.5Hz),1.61−1.73(1H,m),1.36−1.49(1H,m),0.97(3H,d,J=6.1Hz)。19F NMR(377MHz,MeOH−d4)δppm−117.38(1F,s)。
実施例98、99、100、および101.
Figure 2014516941
N−(4−((シス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー1)
N−(4−((シス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー2)
N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー1)
N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー2)
ステップ1.tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)。3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(296mg、1.20mmol、調製I)をTHF(6.0mL)に加えた室温の溶液に、PMe(THF中1.0M溶液、1.25mL、1.25mmol)を滴下添加した。反応混合物が紫色に変わり、ガスの発生が観察された。反応混合物を室温で50分間撹拌した。tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(438mg、1.26mmol、調製LVI)のTHF(4mL)溶液を添加し、得られた明るいオレンジ色の溶液を室温で15分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、この粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0%から10%のMeOH)で精製して、異性体の混合物(約4:1の比率のシス:トランスジアステレオマー)としてのtert−ブチル(1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(613mg、1.15mmol、収率96%)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI、陽イオン)m/z:536.2(M+1)。これらの異性体を分取SFC(Chiralcel AS−Hカラム(21×内径250mm、5μm)、80%の液体CO/20%のMeOH(40mM NH)、65mL/分)により精製した。次いで得られた物質を分取SFC(Chiralpak AD−Hカラム(21×内径250mm、5μm)、70%の液体CO/30%の2−プロパノール(20mM NH)、65mL/分)を用いて再精製し、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)(167mg、収率27%)を得、これは分析SFCカラム(Chiralpak AD−Hカラム(4.6×150mm、5μm)、70%の液体CO/30%の2−プロパノール(0.2%ジエチルアミン)、4mL/分)から最初に溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:536.0(M+H)H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.63(s,1H),8.22(d,J=5.1Hz,1H),7.72−7.83(m,2H),7.41−7.53(m,1H),7.38(s,1H),7.08(t,J=8.1Hz,2H),6.90(d,J=5.1Hz,1H),6.57(d,J=9.6Hz,1H),5.24(d,J=9.6Hz,1H),3.35(d,J=12.3Hz,1H),3.09−3.19(m,2H),2.43(td,J=11.5,3.5Hz,1H),1.79(br.s.,1H),1.59(br.s.,3H),1.32(s,9H),0.89(d,J=6.7Hz,3H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−112.08(s,2F);また、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)(182mg、収率30%)を得、これは分析SFCカラム(Chiralpak AD−Hカラム(4.6×150mm、5μm)、70%の液体CO/30%の2−プロパノール(0.2%ジエチルアミン)、4mL/分)から2番目に溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:536.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.67(s,1H),8.27(d,J=5.5Hz,1H),7.80(d,J=9.4Hz,1H),7.74(s,1H),7.43−7.52(m,1H),7.38(s,1H),7.08(t,J=8.2Hz,2H),6.96(d,J=5.5Hz,1H),6.60(d,J=9.4Hz,1H),5.23(d,J=10.0Hz,1H),3.43(d,J=11.7Hz,1H),3.14−3.25(m,2H),2.41−2.54(m,1H),1.75−1.88(m,2H),1.49−1.55(m,2H),1.33(s,9H),0.90(d,J=6.7Hz,3H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−112.14(s,2F);また、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)(40mg、収率7%)を得、これは分析SFCカラム(Chiralpak AS−Hカラム(4.6×150mm、5μm)、85%の液体CO/15%のMeOH(0.2%ジエチルアミン)、4mL/分)から最初に溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:536.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.78(s,1H),8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.78(d,J=9.4Hz,1H),7.71(br.s.,1H),7.40−7.49(m,1H),7.36(s,1H),6.97−7.11(m,3H),6.55(d,J=9.4Hz,1H),4.40−4.48(m,1H),3.41−3.51(m,2H),3.32−3.40(m,1H),2.61−2.77(m,1H),2.43−2.56(m,1H),1.79−1.87(m,2H),1.58−1.70(m,3H),1.41(br.s.,9H),1.00(d,J=6.5Hz,3H)。19F NMR(377MHz,CDCl)δppm−112.42(s,2F);また、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)(35mg、収率6%)を得、これは分析SFCカラム(Chiralpak AS−Hカラム(4.6×150mm、5μm)、85%の液体CO/15%のMeOH(0.2%ジエチルアミン)、4mL/分)から第2のピークとした溶出した。MS(ESI,陽イオン)m/z:536.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl) δppm 9.70(s,1H),8.20(d,J=5.1Hz,1H),7.76(d,J=9.4Hz,2H),7.40−7.48(m,1H),7.35(s,1H),7.05(t,J=8.2Hz,2H),6.92(d,J=5.1Hz,1H),6.52(d,J=9.4Hz,1H),4.36−4.49(m,1H),4.00−4.06(m,2H),3.41−3.51(m,1H),3.33−3.41(m,1H),3.20−3.29(m,1H),2.58−2.70(m,1H),2.40−2.54(m,1H),1.76−1.85(m,1H),1.41(br.s.,9H),0.99(d,J=6.5Hz,3H)。19F NMR(377MHz,CDCl)δppm−112.40(s,2F)。
ステップ2.N−(4−((シス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1)、実施例98。tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)から、実施例85と類似する手順に従って、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.10(s,1H),8.71(s,1H),8.37(d,J=6.3Hz,1H),8.22(d,J=9.6Hz,1H),8.03(br.s.,2H),7.61−7.73(m,1H),7.51(s,1H),7.46(d,J=6.7Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,2H),6.85(d,J=9.4Hz,1H),4.01(d,J=12.9Hz,1H),3.51−3.67(m,2H),3.43(d,J=11.5Hz,1H),2.73(t,J=11.2Hz,1H),1.96−2.11(m,1H),1.68−1.83(m,1H),1.43−1.55(m,1H),0.95(d,J=7.0Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.41(s,2F)。
N−(4−((シス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2)、実施例99.実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル((シス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 9.10(s,1H),8.72(s,1H),8.37(d,J=6.5Hz,1H),8.22(d,J=9.4Hz,1H),8.02(br.s.,2H),7.61−7.72(m,1H),7.51(s,1H),7.46(d,J=6.7Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,2H),6.85(d,J=9.4Hz,1H),4.01(d,J=13.1Hz,1H),3.52−3.67(m,2H),3.43(d,J=11.5Hz,1H),2.73(t,J=11.3Hz,1H),1.97−2.11(m,1H),1.68−1.83(m,1H),1.43−1.55(m,1H),0.95(d,J=7.0Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.41(s,2F)。
N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー1)、実施例100。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー1)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.92(s,1H),8.68(s,1H),8.37(d,J=6.5Hz,1H),8.20(d,J=9.4Hz,1H),8.07(br.s.,2H),7.62−7.72(m,1H),7.46(s,1H),7.40(d,J=6.7Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,2H),6.82(d,J=9.4Hz,1H),3.87−3.98(m,1H),3.69(d,J=13.3Hz,1H),2.90−3.06(m,3H),1.68−1.84(m,2H),1.16−1.29(m,1H),0.98(d,J=6.5Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.51(s,2F)。
N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミントリス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(エナンチオマー2)、実施例101。実施例85と類似する手順に従って、tert−ブチル((トランス)−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−4−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(エナンチオマー2)から、表題化合物をオレンジ色の非晶質固体として調製および単離した。NMR試験により相対立体化学を確認した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.0(M+1)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 8.92(s,1H),8.69(s,1H),8.37(d,J=6.5Hz,1H),8.18−8.24(m,1H),8.10(br.s.,2H),7.61−7.72(m,1H),7.47(s,1H),7.41(d,J=6.7Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,2H),6.82(d,J=9.6Hz,1H),3.88−3.98(m,1H),3.65−3.75(m,1H),2.90−3.06(m,3H),1.68−1.85(m,2H),1.14−1.30(m,1H),0.98(d,J=6.3Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO−d)δppm−113.51(s,2F)。
実施例102.
Figure 2014516941
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
乾燥した25mLの一口丸底フラスコに、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(117mg、0.47mmol、調製I)、乾燥THF(3mL)、および撹拌子を入れた。フラスコに隔膜/アルゴン注入口を取り付け、氷水浴に浸漬した。この溶液を15分間撹拌し、次いでPMe(48μL、0.46mmol)で処理した。この溶液を1時間撹拌してから、−5℃の冷蔵庫内に一晩置いた。このフラスコを氷水浴に再び浸漬し、4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−5−メチルイソオキサゾール(91mg、0.42mmol、調製LVII)を乾燥THF(5mL)に溶解した溶液で処理した。反応物を1時間撹拌してから、溶媒を真空中で除去した。残渣を50%のHOAc水溶液(2mL)で処理した。このフラスコをrotovapに設置し、500mm Hgまで排気し、40℃の水浴に浸漬した。このフラスコを30分間回転撹拌した。底部から陽圧N流が導入される、0.22μmのPTFE製25mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFG025NK)を取り付けた、10mLのBohdan容器にスラリーを移した。この混合物を5mLのHOAcで処理し、この溶液が均一になった。この溶液を装置を通してN加圧濾過し、濾液を真空中で濃縮した。この赤みを帯びた油をHOAcで2mLに希釈した。この粗物質を分取HPLC法1で精製し、溶媒を真空中で除去し、残渣を真空オーブンで16時間乾燥させて(60℃、最終圧力:0.080mm Hg)、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(5−メチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(104mg、0.16mmol、収率39%)を黄褐色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:404.9(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 2.54(s,3H)6.82(d,J=9.39Hz,1H)7.17(t,J=8.31Hz,2H)7.44(s,1H)7.58(tt,J=8.40,6.50Hz,1H)7.84(d,J=5.67Hz,1H)8.07(d,J=9.39Hz,1H)8.42(d,J=5.67Hz,1H)8.64(s,1H)9.27(s,1H)。19F NMR(377MHz,CDCl)δppm−113.58(t,J=6.87Hz,2F)−75.59(s,6F)。
実施例103.
Figure 2014516941
rac−N−(4−(3−アミノ−3−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン
実施例20と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)およびrac−tert−ブチル(1−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−3−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(調製LVIII)から、表題化合物をオレンジ色の固体として調製および単離した。MS(ESI,陽イオン)m/z:436.1(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 9.69(s,1H),8.20(d,J=5.28Hz,1H),7.77(d,J=9.39Hz,1H),7.40−7.49(m,1H),7.37(s,1H),7.02−7.11(m,2H),6.94(d,J=5.28Hz,1H),6.51(dt,J=9.44,1.74Hz,1H),3.01(d,J=12.72Hz,1H),2.72−2.84(m,2H),2.64−2.71(m,1H),1.79−1.91(m,1H),1.69−1.78(m,2H),1.47−1.53(m,1H),1.14(s,3H)。19F−NMR(376MHz,CDCl)δppm−112.59。
実施例104および105.
Figure 2014516941
tert−ブチル3’−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)
ステップ1.tert−ブチル3’−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート、実施例104。乾燥した5mLのBohdan円錐型容器に、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(51mg、0.21mmol、調製I)、spinvane、およびTHF(1mL)を入れた。この容器をPTFEライナー付きシールで圧着し、アルゴン注入口を突き刺した。この溶液をPMe(18μL、0.17mmol)で処理し、室温で1.5時間撹拌した。この溶液をシリンジに入れた。乾燥した10mLのBohdan容器に、tert−ブチル3’−イソチオシアナト−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート(54mg、0.17mmol、調製LIX)、撹拌子、およびTHFを入れた。この溶液を15分間撹拌し、シリンジに入れたアザ−Wittig溶液で処理した。反応物を1時間撹拌し、溶媒を真空中で除去した。残渣を25×100mLのSilicyleジオール(PN)カラムに湿式充填で装填し、DCE中10%EtOHで溶出した。最初の125mLを回収し、溶媒を真空中で濾過した。残渣をCHCl(1mL)で処理し、0.22μmのPTFE製4mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFGR04NL)を取り付けたガラスフリット(4mLのBohdan反応槽)を通してN加圧濾過し、Phenominexシアノカラム(250×20mm、球状粒子、粒径5μm、孔径120Å、流速=16mL/分:A=CHCl;B=EtOH;1%Bで均一濃度)を用いて精製した。溶媒を真空中で除去し、この物質を一晩真空オーブンで2時間乾燥させて(80℃、最終圧力=0.080mm Hg)、tert−ブチル3’−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート(実施例104、52mg、0.10mmol、収率60%)をオレンジ色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:505.0(M+1)。H NMR(400MHz,CDCl)δppm 1.42(s,9H)2.36(br.s.,2H)3.56(t,J=5.53Hz,2H)3.97(br.s.,2H)5.93(br.s.,1H)6.49(dt,J=9.39,1.60Hz,1H)6.96(d,J=4.89Hz,1H)7.01(t,J=8.22Hz,2H)7.19(s,1H)7.37(br.s,1H)7.38(tt,J=8.50,6.20Hz,1H)7.70(d,J=9.49Hz,1H)8.18(d,J=4.89Hz,1H)9.71(s,1H)。19F NMR(376MHz,CDCl)δppm−113.37(br.s.,2F)。
ステップ2.2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(実施例105)。乾燥した15mLの一口丸底フラスコに、tert−ブチル3’−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボキシレート(46mg、0.09mmol)、トリエチルシラン(5μL、0.31mmol)、水(50μL)、およびTFA(0.95mL、12.79mmol)を入れた。このフラスコをNでスイープし、短時間超音波処理した。反応物を室温で30分間撹拌してから、水(1mL)で希釈した。この溶液の体積をN流下で50%減らし、この粗物質を分取HPLC法1で精製した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水に溶解した。0.22μmのPTFE製4mmシリンジフィルターユニット(Millipore、SLFGR04NL)を取り付けたガラスフリット(4mLのBohdan反応槽)を通して、この溶液をN加圧濾過した。濾過装置を水(1mL)で洗浄し、合わせた濾液/洗液を24時間凍結乾燥した。次いで固体を60℃の真空オーブンで24時間乾燥させて(60℃、最終圧力=0.080mm Hg)、2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)(52mg、0.081mmol、収率89%)をオレンジ色の固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:404.9(M+1)。H NMR(400MHz,DO)δppm 2.63−2.74(m,2H)3.29(t,J=6.02Hz,2H)3.67(d,J=2.74Hz,2H)6.10(br.s.,1H)6.92(d,J=9.49Hz,1H)7.12(t,J=8.46Hz,2H)7.49(s,1H)7.54(tt,J=8.50,6.52Hz,1H)7.73(d,J=5.87Hz,1H)8.10(d,J=9.59Hz,1H)8.32(d,J=5.87Hz,1H)8.51(s,1H)。19F NMR(376MHz,DO)δppm−117.58(t,J=7.48Hz,2F)−78.50(s,6F)。
実施例106.
Figure 2014516941
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−N−(4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミンビス(2,2,2−トリフルオロアセテート)。
実施例102と類似する手順に従って、3−(アジドメチル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)ピリダジン(調製I)および4−(3−イソチオシアナトピリジン−4−イル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(調製LX)から、表題化合物を黄色の固体として調製および単離した。この物質を分取HPLC法1で精製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:419.0(M+1)。H NMR(400MHz,MeOH−d)δppm 2.25(s,3H)2.41(s,3H)6.81(dt,J=9.49,1.27Hz,1H)7.16(t,J=8.36Hz,2H)7.46(s,1H)7.58(tt,J=8.51,6.36Hz,1H)7.81(d,J=5.67Hz,1H)8.07(d,J=9.49Hz,1H)8.41(d,J=5.58Hz,1H)9.23(s,1H)。19F NMR(377MHz,MeOH−d)δppm−113.98−113.42(m,2F)−75.44(br.s.,6F)。
生物学的活性
Pim−1およびPim−2
クローニングおよび発現:
Pim−1(MGC ID 3913552)またはPim−2(IMAGE ID 5092935)をコードする全長ヒトcDNAを、Invitrogen(Carlsbad,CA)から購入した。これらのcDNAをPCR反応における鋳型として使用し、PIMの全長DNAクローンを作製した。Pim−1のオリゴヌクレオチドPCRプライマーは、5’−TGGCTGATCAATGCTCTTGTCCAAAATC−3’および5’−ATTAGAATTCTATTTGCTGGGCCCCGGC−3’とした。Pim−2のオリゴヌクレオチドPCRプライマーは、5’−TGCAGGATCCATGTTGACCAAGCCTCTAC−3’および5’−ACGTGAATTCTATCCCTGTGACATGGCC−3’とした。PCR産物は、Pim−1ではBclIおよびEcoRIで消化され、Pim−2ではBamHIおよびEcoRIで消化され、BamHIおよびEcoRIで切断された改変バキュロウイルス移入ベクター(pFastBac1)の中に連結された。細菌発現では、Pim−1またはPim−2をコードする同一の切断されたPCR産物が、BamHIおよびEcoRIで切断された改変大腸菌発現ベクターpET28(a)の中に連結された。アミノ末端ヘキサヒスチジンタグ、続いてトロンビン切断部位が、分子生物学の標準的方法を使用して、ベクターに前もって付加された。Pim−1またはPim−2を発現する組み換えバキュロウイルスは、標準的方法(Fastbacマニュアル、Invitrogen,Carlsbad,CA)を使用して作製された。Sf9細胞の感染は、24〜48時間、5を上回る感染多重度で実施した。細胞を遠心分離および−80℃での凍結によって収集した。大腸菌発現では、pET28−His6−Th−Pim−1またはpET28−His6−Th−Pim−2を担持する細胞を単一コロニーから採取し、LB培地で一晩成長させた。この一晩培養物を使用して、500mLの培地含む2リットルフラスコに接種した。これを一晩成長させ、New Brunswick Scientific発酵槽内の15〜20リットルのTerrific Brothに接種するために使用した。大腸菌を37℃で、OD600>1.6まで成長させた。温度を18℃まで低下させ、0.5mM IPTGで一晩発現を誘導した。細胞を遠心分離および−80℃での凍結によって収集した。
精製
細胞200g当たり1Lの比率の冷却した溶解緩衝液(0.05M HEPES、pH8.0、0.25M NaCl、0.01M 2−メルカプトエタノール、10%(w/v)グリセロール、0.5%(v/v)プロテアーゼ阻害剤カクテル(SigmaP−8340))中で撹拌することによって、凍結細胞ペレットを均質になるまで解凍した。解凍した懸濁液10,000PSIでマイクロフルダイザーに付し、細胞を破壊し、4℃、50,000×gで90分間の遠心分離によって、全溶解物を清澄化した。清澄化した溶解物にイミダゾールを最終濃度2.5mMまで添加し、溶解物を10mLのTalon樹脂(Clontech)と混合し、スラリーを4℃で一晩ゆっくりと揺動させた。このスラリーを1,000×gで5分間遠心分離し、上清をデカントし、樹脂を40mLの溶解洗浄緩衝液(0.75M NaClの溶解緩衝液)に懸濁させた。このステップを3回繰り返し、樹脂を2.5cmのガラスカラムに移した。10カラム体積の洗浄緩衝液(0.05M HEPES、pH8.0、0.1M NaCl、0.01M 2−メルカプトエタノール、10%(w/v)グリセロール)、次いで10カラム体積の溶出緩衝液(0.05M HEPES、pH8.0、0.25M NaCl、0.01M 2−メルカプトエタノール、10%(w/v)グリセロール、0.1M イミダゾール)を樹脂に適用した。画分をSDS−PAGEで分析し、対象タンパク質を含有する画分をプールし、濃縮した。濃縮したタンパク質を、0.025M トリス−HCl(pH7.5)、0.1M NaCl、0.01M 2−メルカプトエタノール、10%(w/v)グリセロールで平衡化したAmersham Superdex 75(XK26/60)カラムに付した。モノマーであることを示す保持時間で溶出されたタンパク質および画分を、SDS−PAGEで分析した。対象モノマータンパク質を含有する画分をプールし、約2mg/mLまで濃縮し、−80℃で保管した。
Pim−3
Pim−3をMillipore(UK)から購入した。
Pim酵素アッセイ
Pim活性の判定のためのアッセイは、セリン112残基(S112)におけるリン酸化ビオチン化BADペプチドの形成に基づき、HTRF(登録商標)(均一時間分解蛍光)技術を採用して、96ウェルプレートフォーマットで産物を検出する。全長組み換えPim−1、Pim−2、またはPim−3タンパク質によるビオチン化BAD(S112)ペプチドのリン酸化をストレプトアビジン:アロフィコシアニン(APC)複合体、およびリン酸化BAD(S112)に対するユーロピウム(Eu)標識抗体で検出した。高出力レーザ光(337nm)によるEuの励起は、APC分子へのエネルギーの伝達につながり、665nmにおける発光をもたらす。この蛍光は、反応物中に存在するリン酸化BADペプチドの量に正比例する。
3倍階段希釈を行って化合物をDMSO中で調製し、1uMの高用量を有する10点用量曲線を得た。プレートを検証するために、各アッセイプレートに参照化合物を含め、アッセイの実行ごとに1つのプレートに2つの付加的参照化合物を含めた。
最終緩衝液条件は以下の通りとした:60mM Hepes(pH7.0)、0.05% BSA、2mM DTT。Pim−1は2時間、Pim−3は1時間30分、Pim−2は45分間、室温でインキュベーションを実施した。3mM EDTAの添加により反応を停止させ、蛍光をHTRF(登録商標)Rubystarマイクロプレートリーダで測定した。各プレートについて、各ウェルの制御率(POC)の値を算出した。IC50 IPの値は、標準的4パラメータロジスティックモデルを使用して推定した。
Pim-Mn酵素アッセイ
Pim活性の判定のためのアッセイは、セリン112残基(S112)におけるリン酸化ビオチン化BADペプチドの形成に基づき、HTRF(登録商標)(均一時間分解蛍光)技術を採用して、384ウェルプレートフォーマットで産物を検出する。全長組み換えPim−1、Pim−2、またはPim−3タンパク質によるビオチン化BAD(S112)ペプチドのリン酸化をストレプトアビジン:アロフィコシアニン(APC)複合体、およびリン酸化BAD(S112)に対するユーロピウム(Eu)標識抗体で検出した。高出力レーザ光(337nm)によるEuの励起は、APC分子へのエネルギーの伝達につながり、665nmにおける発光をもたらす。この蛍光は、反応物中に存在するリン酸化BADペプチドの量に正比例する。
3倍階段希釈を行って化合物をDMSO中で調製し、1μMの高用量を有する22点用量曲線を得た。プレートを検証するために、各アッセイプレート(Costar 3658)に参照化合物を含め、アッセイの実行ごとに1つのプレートに2つの付加的参照化合物を含めた。反応緩衝液は、45mM Hepes(pH7.0)、15mM NaCl、および1mM MgClからなった。反応停止/検出緩衝液は、50mM トリス、100mM NaCl、0.05% BSA、0.1% Tween、および3mM EDTAからなった。ビオチン化BADペプチド(Biopeptide)、10mM ATP(Sigma)、標識p−BAD(S112)mAb(Cell SignallingおよびPerkin Elmer)(0.05% BSAおよび2mM DTTを添加)ストレプトアビジン:アロフィコシアニン(Perkin Elmer)。最終濃度-Pim−1酵素(5pM)またはPim−2酵素(0.5pM)のいずれか、DMSO(1%)、BLC BAD(S112)(0.5μM)、ATP(1.5μM)、ストレプトアビジン:アロフィコシアニン(0.002mg/mL)、およびビオチン化BAD(S112)mAb(100pM)。
Pim−1およびPim−2の両方で、初期インキュベーションは室温(22oC)で30分間実施した。緩衝液中の化合物にPim酵素を添加し、プレートを30分間インキュベートする。ビオチン化BADおよびATPを添加し、プレートを1時間インキュベートする。標識p−BAD(S112)mAbと反応停止/検出緩衝液との混合物を添加し、2時間インキュベートする。蛍光をHTRF(登録商標)Envisionマイクロプレートリーダで測定した。各プレートについて、各ウェルの制御率(POC)の値を算出した。IC50 IPの値は、標準的3または4パラメータロジスティックモデルを使用して推定した。
Pim細胞アッセイ
KMS−12−BM骨髄腫細胞株を使用して、Pimキナーゼの生体外細胞阻害を判定した。ホスホ−BAD(S112)および全BADのレベルを測定することにより、Pim阻害剤によるPimシグナル伝達の阻害を判定した。この細胞アッセイは、以下のように実施した:懸濁細胞を96ウェルのV底プレート上の100uLの完全成長培地(RPMI Medium 1640−Invitrogen #11875、20% Heat inactivated FBS−Hyclone #SH 30070.03HI、1xL−glutamine−Invitrogen #25030)に初期密度80,000細胞/ウェルで播種した。次いで細胞を37oC、5%COで一晩インキュベートした。3倍階段希釈を行って化合物をまずDMSOで希釈し、31.6uMの高用量を有する10点用量曲線を得た。この試験化合物の10点用量曲線に加え、DMSOも単独で対照として試験した。次いで、このDMSO中の希釈物を再び細胞成長培地で希釈した。次いで、成長培地で希釈した一定分量(11.1uL)の化合物を細胞を含む96ウェルプレートの適当なウェルに移し、最終DMSO濃度0.3%とした。次いで、細胞プレートを化合物と共に、37oC、5%COで1時間50分インキュベートした。この1時間50分のインキュベーション後、細胞プレートを1000RPMで10分間回転させ、化合物を含有する培地を除去した。細胞プレートを氷上に設置し、0.5% Membrane Blocking Agent(Amersham Biosciences #RPN2125)を補充した50uLの氷冷完全溶解緩衝液(MSDキット成分、Protease Inhibitor Cocktail Tablets−Roche #04 693 116 001)を添加した。次いで、溶解緩衝液を含む細胞プレートを即座に−70oCで保管した。次いで、製造業者のプロトコル(Meso Scale Diagnostics、製品番号K15103D−3)に従って、これらの調製された溶解液をホスホ(S112)および全BADについてアッセイした。MSD Sector Imager 6000でプレートを読み取りし、アッセイプロトコルに従って結果を算出した。
((%リンタンパク質=((2×ホスホシグナル)/(ホスホシグナル+全シグナル))×100))。
Figure 2014516941
Figure 2014516941
Figure 2014516941
本発明の化合物は、従来の薬学的に許容可能な担体、アジュバンド、およびビヒクルを含有する投薬単位製剤の形態で、経口的に、非経口的に、吸入スプレーによって、直腸的に、または局所的に投与してもよい。
本明細書における疾患および障害の治療は、予防的治療の必要があると考えられる対象(すなわち動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒト)への本発明の化合物、その薬学的塩、またはそのいずれかの医薬組成物の予防的投与も含むものと意図される。
本発明の化合物および/または本発明の組成物を用いた、疾患、癌、および/または高血糖症にこれらの化合物を使用するための投与計画は、疾患の種類、患者の年齢、体重、性別、医学的状態、その状態の重症度、投与経路、および使用する特定の化合物を含む、種々の要因に基づく。したがって、投与計画は大きく異なり得るが、標準的方法を用いて常法により決定することができる。1日に体重1キログラム当たり約0.01mg〜30mg程度の投与量レベル、好ましくは約0.1mg〜10mg/kg、より好ましくは約0.25mg〜1mg/kgが本明細書に開示される全ての使用方法で有用である。
本発明の薬学的に活性な化合物は、ヒトおよび他の哺乳動物を含む患者への投与のための薬剤を作製するために、従来の調剤方法に従って加工することができる。
経口投与の場合、薬学的組成物は、例えば、カプセル剤、錠剤、懸濁液、または液体の形態であってもよい。薬学的組成物は、好ましくは所定量の活性成分を含有する投薬単位の形態で作製される。例えば、これらは約1〜2000mgの活性成分の量、好ましくは約1〜500mg、より好ましくは約5〜150mgの量の活性成分を含有してもよい。ヒトまたは他の哺乳動物に好適な1日用量は、患者の状態および他の要因に応じて大きく異なり得るが、やはり常法を用いて決定することができる。
活性成分はまた、生理食塩水、デキストロース、または水を含む好適な担体を含む組成物として、注射により投与してもよい。1日の非経口投与計画は、全体重の約0.1〜約30mg/kg、好ましくは約0.1〜約10mg/kg、より好ましくは約0.25mg〜1mg/kgとなる。
滅菌注射用の水性または油性懸濁液等の注射用調製物は、好適な分散剤または湿潤剤、および懸濁化剤を用いて、既知の技術に従って製剤化することができる。滅菌注射用調製物はまた、無毒性の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒中の滅菌注射用の溶液または懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。使用できる許容可能なビヒクルおよび溶媒には、水、リンガー溶液、および等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌固定油は、溶媒または懸濁媒として従来から使用されている。この目的で、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、いかなる無菌性の固定油を使用してもよい。加えて、オレイン酸等の脂肪酸は、注射剤の調製に有用である。
薬物の直腸投与のための坐剤は、通常の室温では固体であるが、直腸温度では液体であり、したがって直腸内で溶解して薬物を放出する、ココアバターおよびポリエチレングリコール等の好適な非刺激性賦形剤と薬物を混合することによって調製することができる。
本発明の化合物の活性成分の好適な局所用量は、0.1mg〜150mgであり、1日当たり1回〜4回、好ましくは1回または2回投与される。局所投与の場合、活性成分は、製剤の0.001%〜10%(w/w)、例えば、1重量%〜2重量%を占めてもよいが、活性成分は製剤の10%(w/w)程度を占めてよく、但し好ましくは5%(w/w)以下、より好ましくは0.1%〜1%を占めてもよい。
局所投与に好適な製剤としては、皮膚への浸透に好適な液体または半液体調製物(例えば、塗布剤、ローション、軟膏、クリーム、またはペースト)、および眼、耳、または鼻への投与に好適な滴剤が挙げられる。
投与の目的で、本発明の化合物は、通常は、指示される投与経路に適した1つ以上のアジュバントと組み合わせられる。化合物は、ラクトース、スクロース、デンプン粉、アルカン酸のセルロースエステル、ステアリン酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸および硫酸のナトリウム塩ならびにカルシウム塩、アカシア、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリジン、および/またはポリビニルアルコールと混合してもよく、従来の投与のために錠剤化またはカプセル化してもよい。あるいは、本発明の化合物を生理食塩水、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、ピーナッツ油、綿実油、ゴマ油、トラガカントゴム、および/または種々の緩衝液に溶解してもよい。他のアジュバントおよび投与方式は、薬学分野で周知である。担体または希釈剤としては、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル等の時間遅延物質(単独もしくはワックスと併用)、または当技術分野で周知の他の物質を挙げることができる。
薬学的組成物は、固体形態(顆粒、粉末、または坐剤を含む)または液体形態(例えば、溶液、懸濁液、または乳濁掖)として作製することができる。薬学的組成物は、滅菌等の従来の製薬工程に供してもよく、および/または防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝剤等の従来のアジュバントを含有してもよい。
経口投与用の固体剤形としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、粉剤、および顆粒剤を挙げることができる。そのような固体剤形では、活性化合物をスクロース、ラクトース、またはデンプン等の少なくとも1つの不活性希釈剤と混合してもよい。そのような剤形はまた、通常の慣習と同様に、不活性希釈剤以外のさらなる物質、例えば、ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤を含んでもよい。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合、剤形は緩衝剤を含んでもよい。錠剤および丸剤は、さらに腸溶コーティング剤を用いて調製してもよい。
経口投与用の液体剤形としては、当技術分野において一般に使用される不活性希釈剤、例えば水を含有する、薬学的に許容可能な乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ、およびエリキシル剤を挙げることができる。そのような組成物は、湿潤剤、甘味剤、香味剤、および芳香剤等のアジュバントを含んでもよい。
本発明の化合物は、1個以上の不斉炭素原子を有してもよく、したがって光学異性体の形態、ならびにそのラセミ混合物または非ラセミ混合物の形態で存在し得る。光学異性体は、従来のプロセスによるラセミ混合物の分割、例えば、光学的に活性な酸または塩基での処理によるジアステレオ異性体塩の形成によって得ることができる。適切な酸の例には、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸、およびカンファースルホン酸があり、結晶化によるジアステレオ異性体の混合物の分離、続いてこれらの塩からの光学的に活性な塩基の遊離が行われる。光学異性体の分離のための異なるプロセスは、エナンチオマーの分離を最大化するために最適に選択されたキラルクロマトグラフィーカラムの使用を含む。また別の利用可能な方法は、本発明の化合物を活性型の光学的に純粋な酸または光学的に純粋なイソシアネートと反応させることによる、共有結合ジアステレオ異性体分子の合成を含む。合成されたジアステレオ異性体は、クロマトグラフィー、蒸留、結晶化、または昇華等の従来の手段によって分離し、加水分解してエナンチオマー的に純粋な化合物をもたらすことができる。本発明の光学的に活性な化合物は、同様に、活性な出発原料を使用することによっても得ることができる。これらの異性体は、遊離酸、遊離塩基、エステル、または塩の形態であってよい。
同様に、本発明の化合物は、異性体、すなわち同じ分子式の化合物であるが、原子が互いに対して異なって配列されている化合物として存在し得る。特に、本発明の化合物のアルキレン置換基は、通常は、また好ましくは、これらの基それぞれの定義において指示されているように分子中に配列および挿入され、左から右へ読まれる。しかしながら、ある特定の例では、当業者は、これらの置換基の分子中の他の原子に対する配向が逆にされた本発明の化合物を調製することが可能であることを理解するであろう。すなわち、挿入される置換基は、分子中に逆の配向で挿入されること以外は、上述のものと同じであってよい。当業者は、本発明の化合物のこれらの異性体形態が、本発明の範囲に包含されるものとして解釈されるべきであることを理解するであろう。
本発明の化合物は、無機酸または有機酸に由来する塩の形態で使用することもできる。塩としては以下が挙げられるが、これらに限定されない:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、二グルコン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、2−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、メシル酸塩、およびウンデカン酸塩。また、塩基性窒素含有基は、メチル、エチル、プロピル、およびブチルの塩化物、臭化物、およびヨウ化物等の低級アルキルハロゲン化物;硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジブチル、および硫酸ジアミル等の硫酸ジアルキル、デシル、ラウリル、ミリスチル、およびステアリルの塩化物、臭化物、およびヨウ化物等の長鎖ハロゲン化物、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル等のハロゲン化アラルキル等のような薬剤により第四級化されてもよい。水溶性もしくは油溶性または分散性の生成物がそれによって得られる。
薬学的に許容可能な酸付加塩を形成するために使用可能な酸の例としては、HCl酸、硫酸、およびリン酸等の無機酸ならびにシュウ酸、マレイン酸、コハク酸、およびクエン酸等の有機酸が挙げられる。他の例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、もしくはマグネシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩、あるいは有機塩基との塩が挙げられる。
また、本発明の化合物の代謝的に不安定なエステルまたはプロドラッグ形態を含む、カルボン酸含有基またはヒドロキシル含有基の薬学的に許容可能なエステルも本発明の範囲に包含される。代謝的に不安定なエステルとは、例えば血中レベルの上昇を引き起こし、化合物の対応する非エステル化形態の有効性を延長することができるものである。プロドラッグ形態とは、投与時は活性型の分子ではないが、何らかの生体内活性または生体内変換の後、例えば代謝、例えば酵素的切断または加水切断の後に、治療活性を示すようになるものである。エステル類を含むプロドラッグの一般的考察については、Svensson and Tunek Drug Metabolism Reviews 165(1988)およびBundgaard Design of Prodrugs,Elsevier(1985)を参照されたい。マスクされたカルボン酸アニオンの例としては、アルキル(例えば、メチル、エチル)、シクロアルキル(例えば、シクロヘキシル)、アラルキル(例えば、ベンジル、p−メトキシベンジル)、およびアルキルカルボニルオキシアルキル(例えば、ピバロイルオキシメチル)等の種々のエステル類が挙げられる。アミン類は、生体内でエステラーゼにより切断されて遊離薬物およびホルムアルデヒドを放出する、アリールカルボニルオキシメチル置換誘導体としてマスクされている(Bungaard J.Med.Chem.2503(1989))。また、イミダゾール、イミド、インドール等の酸性NH基を含有する薬物は、N−アシルオキシメチル基でマスクされている(Bundgaard Design of Prodrugs,Elsevier(1985))。ヒドロキシ基は、エステル類およびエーテル類としてマスクされている。欧州特許第039,051号(Sloan and Little,4/11/81)は、マンニッヒ塩基ヒドロキサム酸プロドラッグ、これらの調製、および使用を開示している。本発明の化合物のエステルは、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、およびブチルエステルを含み得、ならびに酸性部分とヒドロキシル含有部分との間に形成される他の好適なエステルを含み得る。代謝的に不安定なエステルは、例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、イソ−プロポキシメチル、α−メトキシエチル;α−((C〜C)アルキルオキシ)エチル等の基、例えば、メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、イソ−プロポキシエチル等;5−メチル−2−オキソ−1,3,ジオキソレン−4−イルメチル等の2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基;C〜Cアルキルチオメチル基、例えば、メチルチオメチル、エチルチオメチル、イソプロピルチオメチル等;アシルオキシメチル基、例えば、ピバロイルオキシメチル、α−アセトキシメチル等;エトキシカルボニル−1−メチル;またはα−アシルオキシ−α−置換メチル基、例えばα−アセトキシエチルを含み得る。
さらに、本発明の化合物は、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、水等の一般的な溶媒から結晶化することができる結晶性固体として存在し得る。したがって、本発明の化合物の結晶形態は、親化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩の多形体、溶媒和物、および/または水和物として存在し得る。そのような全ての形態は、同様に、本発明の範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。
本発明の化合物は、単独の活性薬剤として投与してもよいが、1つ以上の本発明の化合物または他の薬剤と組み合わせて使用してもよい。組み合わせとして投与する場合、同時に、または異なる時間に投与される、別個の組成物として治療薬を製剤化してもよく、あるいは単一組成物として治療薬を投与してもよい。
前述のものは、本発明の例示にすぎず、本発明を開示される化合物に限定するようには意図されていない。当業者にとって明らかである変形および変更は、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲および本質に含まれることが意図されている。
前述の記載から、当業者は、本発明の本質的特徴を容易に把握することができ、その趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明に種々の変更および修正を行って、本発明を種々の用途および条件に適合させることができる。

Claims (33)

  1. Figure 2014516941
    式中、
    Xは、NまたはCHであり、
    Rは、H、ハロ、アルキル、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換された5員ヘテロシクリル、または場合により置換された6員ヘテロシクリルであり、
    は、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員窒素含有へテロアリール、または場合により置換された6員窒素含有へテロアリールであり、
    は、Hであり、
    但し、XがCHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは非置換3−ピリジルではないことを条件とし、さらに、XがCHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾリルではないことを条件とし、さらに、XがCHである場合、RはHではないことを条件とし、さらに、XがNであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは4−(5−メチル−4−イソオキサゾリル)−3−ピリジニルではないことを条件とし、さらに、Rは置換4−ピリジニルではないことを条件とし、さらに、XがCHであり、Rが2,6−ジフルオロフェニルである場合、Rは4−クロロ−3−ピリジルではないことを条件とする、式1’の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  2. が場合により置換されたフェニルである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  3. が、場合により置換されたピリジル、場合により置換されたピリミジニル、場合により置換されたピリダジニル、場合により置換されたピロリル、場合により置換されたイソオキサゾリル、または場合により置換されたイソチアゾリルである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  4. が、置換3−ピリジル、置換5−ピリミジニル、置換3−ピリダジニル、置換3−ピロリル、置換4−イソオキサゾリル、または置換イソチアゾール−4−イルである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  5. が、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリルオキシ、5〜6員窒素含有ヘテロシクリルアミノ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたシクロアルケニル、場合により置換されたアリール、N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノ、N−アルコキシアルキルアミノ、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノで置換された、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  6. Rが、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、場合により置換された5員飽和もしくは部分不飽和ヘテロシクリル、または場合により置換された飽和もしくは部分不飽和6員ヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  7. Rが、メチル、エチル、プロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、ピラン、5,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、3,6−ジヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロピラン、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、またはイミダゾリジニルであり、任意の環が、場合により、メチルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で置換された、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  8. Rが、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員ヘテロアリール、または場合により置換された6員ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  9. Rが、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたチアゾリル、場合により置換されたピラゾリル、場合により置換されたピラジニル、場合により置換されたピリダジニル、場合により置換されたピリミジニル、または場合により置換されたピリジルである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  10. Rが、チアゾール−2−イル、2−フルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2−フルオロ−3−ピリジル、2−クロロ−3−ピリジル、2−フルオロ−4−メチルスルホニルフェニル、またはクロロである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  11. が、ピリド−3−イル、ピリミジン−3−イル、またはイソチアゾール−4−イルであり、Rが、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4)アルキルアミノ、N−C1−4アルコキシ−C1−4アルキル−N−C1−4アルキルアミノ、N−C1−4アルコキシ−C1−4アルキルアミノ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたシクロアルケニル、場合により置換されたアリール、置換または非置換の5員窒素含有ヘテロシクリル、置換または非置換の6員窒素含有ヘテロシクリル、4〜6員窒素含有ヘテロシクリルオキシ、5員窒素含有ヘテロシクリルアミノ、または6員窒素含有ヘテロシクリルアミノで置換されており、前記置換5員窒素含有ヘテロシクリルまたは置換6員窒素含有ヘテロシクリルが、アミノ、オキソ、メチル、およびフルオロから選択される1つ以上の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  12. XがCHである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  13. XがNである、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  14. Figure 2014516941
    式中、
    Rは、ハロ、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員ヘテロアリール、または場合により置換された6員ヘテロアリールであり、
    は、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである、
    式2’の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  15. Rが、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−ニトロフェニル、2−フルオロ−5−イソプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−フェニルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−3−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジメチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ベンジルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−tert−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−プロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−エチルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−6−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−シクロヘキシルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−5−メトキシフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−メトキシフェニル、3、5−ジメトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、2−シアノフェニル、3−アミノフェニル、3−アミノ−2−メチルフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、2−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、4−メチルスルホニルフェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−アミノ−4−モルホリノフェニル、3−アミノ−6−トリフルオロメトキシフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ヒドロキシ−3−ピリジル、2−アミノ−4−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−2−ピリジル、2−シクロプロピル−6−ピリジル、4−シクロプロピル−2−ピリジル、2−フルオロ−5−メトキシ−4−ピリジル、5−フルオロ−2−メトキシ−4−ピリジル、3−クロロ−6−フルオロ−5−ピリジル、2−メトキシ−6−ピリジル、2−メトキシ−4−ピリジル、3−メトキシ−5−ピリジル、2,3−ジメトキシ−5−ピリジル、3−イソプロポキシ−5−ピリジル、2−イソプロポキシ−4−ピリジル、2−イソプロポキシ−6−ピリジル、2−イソプロポキシ−5−クロロ−6−ピリジル、2−エトキシ−6−ピリジル、2−フルオロ−6−ピリジル、3−フルオロ−2−ピリジル、3−フルオロ−5−ピリジル、3−メチル−2−ピリジル、2−トリフルオロメチル−6−ピリジル、3−クロロ−2−ピリジル、2−tert−ブチルアミノカルボニル−6−ピリジル、4−シクロプロピルアミノカルボニル−2−ピリジル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−5−ピリジル、3−クロロ−6−オキソ−ピリド−4−イル、4−イソプロピル−2−ピリミジニル、ピリミジン−5−イル、2−アミノ−ピリミジン−5−イル、2−ヒドロキシピリミジン−4−イル、2−メトキシピリミジン−4−イル、2,4−ジメトキシ−ピリミジン−6−イル、2−シクロプロピルピリミジン−6−イル、2−(4−モルホリニル)−ピリミジン−4−イル、2−アミノ−4−シクロペンチルアミノ−ピリミジン−5−イル、4−シクロプロピルピリミジン−2−イル、4−オキソ−ピリミジン−5−イル、2−メトキシ−ピリミジン−4−イル、2−イソプロポキシピリミジン−4−イル、3−ピラジニル、2−シクロプロピル−6−ピラジニル、2−シクロプロピルアミノ−6−ピラジニル、2−イソプロポキシ−6−ピラジニル、3−ピリダジニル、4−アミノ−ピリダジン−6−イル、1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、チアゾール−2−イル、2−(2−メチルピペリジン−1−イル)チアゾール−4−イル、または2−(ピロリジン−1−イル)チアゾール−4−イルである、請求項14に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  16. Rが、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−フルオロピリジン−2−イル、または2−(イソプロポキシ)−ピラジン−6−イルである、請求項14に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  17. が、場合により置換された5〜6員窒素含有ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員窒素含有ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたシクロアルケニル、場合により置換されたアリール、アミノ、N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである、請求項14に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  18. が、ジメチルアミノ、N−(2−メトキシプロピル)−N−メチルアミノ、N−(2−メチルプロピル)−N−メチルアミノ、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、3−アミノフェニル、2−オキソ−(1,2−ジヒドロピリド−5−イル)、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、2−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノシクロヘキセン−1−イル、3−アミノシクロヘキシル、3−アゼチジニルオキシ、3−ピペリジニルオキシ、3−アミノ−ピロリジニル、1−ピペリジニル、3−ヒドロキシピペリジン−1−イル、3−アミノ−ピペリジン−1−イル、3−メチルアミノ−ピペリジン−1−イル、3,4−ジヒドロキシ−ピペリジン−1−イル、3−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−3−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−トリフルオロメチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−6−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−イル、3−アミノ−4−ヒドロキシ−5−メチルピペリジン−1−イル、ピペラジニル、3−メチルピペラジン−1−イル、または2,5−ジメチルピペラジン−1−イルである、請求項14に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  19. Figure 2014516941
    式中、
    Rは、H、場合により置換されたフェニル、場合により置換された5員ヘテロアリール、または場合により置換された6員ヘテロアリールであり、
    は、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたアリール、アミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである、
    式3’の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  20. Rが、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−ニトロフェニル、2−フルオロ−5−イソプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−フェニルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−3−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジエチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ジメチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ベンジルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−tert−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−ブチルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−プロピルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−エチルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニルフェニル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−6−フルオロフェニル、2−フルオロ−5−シクロヘキシルアミノカルボニルフェニル、2−フルオロ−5−(ピペリジン−1−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−5−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−5−メトキシフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−メトキシフェニル、3、5−ジメトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、2−シアノフェニル、3−アミノフェニル、3−アミノ−2−メチルフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、2−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−メチルスルホニルフェニル、4−メチルスルホニルフェニル、3−ジメチルアミノフェニル、3−アミノ−4−モルホリノフェニル、3−アミノ−6−トリフルオロメトキシフェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ヒドロキシ−3−ピリジル、2−アミノ−4−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−2−ピリジル、2−シクロプロピル−6−ピリジル、4−シクロプロピル−2−ピリジル、2−フルオロ−5−メトキシ−4−ピリジル、5−フルオロ−2−メトキシ−4−ピリジル、3−クロロ−6−フルオロ−5−ピリジル、2−メトキシ−6−ピリジル、2−メトキシ−4−ピリジル、3−メトキシ−5−ピリジル、2,3−ジメトキシ−5−ピリジル、3−イソプロポキシ−5−ピリジル、2−イソプロポキシ−4−ピリジル、2−イソプロポキシ−6−ピリジル、2−イソプロポキシ−5−クロロ−6−ピリジル、2−エトキシ−6−ピリジル、2−フルオロ−6−ピリジル、3−フルオロ−2−ピリジル、3−フルオロ−5−ピリジル、3−メチル−2−ピリジル、2−トリフルオロメチル−6−ピリジル、3−クロロ−2−ピリジル、2−tert−ブチルアミノカルボニル−6−ピリジル、4−シクロプロピルアミノカルボニル−2−ピリジル、3−シクロプロピルアミノカルボニル−5−ピリジル、3−クロロ−6−オキソ−ピリド−4−イル、4−イソプロピル−2−ピリミジニル、ピリミジン−5−イル、2−アミノ−ピリミジン−5−イル、2−ヒドロキシピリミジン−4−イル、2−メトキシピリミジン−4−イル、2,4−ジメトキシ−ピリミジン−6−イル、2−シクロプロピルピリミジン−6−イル、2−(4−モルホリニル)−ピリミジン−4−イル、2−アミノ−4−シクロペンチルアミノ−ピリミジン−5−イル、4−シクロプロピルピリミジン−2−イル、4−オキソ−ピリミジン−5−イル、2−メトキシ−ピリミジン−4−イル、2−イソプロポキシピリミジン−4−イル、3−ピラジニル、2−シクロプロピル−6−ピラジニル、2−シクロプロピルアミノ−6−ピラジニル、2−イソプロポキシ−6−ピラジニル、3−ピリダジニル、4−アミノ−ピリダジン−6−イル、1H−ピラゾール−5−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、チアゾール−2−イル、2−(2−メチルピペリジン−1−イル)チアゾール−4−イル、または2−(ピロリジン−1−イル)チアゾール−4−イルである、請求項19に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  21. Rが、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−フルオロピリジン−2−イル、または2−(イソプロポキシ)−ピラジン−6−イルである、請求項19に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  22. が、場合により置換された5〜6員窒素含有ヘテロシクリル、場合により置換された4〜6員窒素含有ヘテロシクリルオキシ、場合により置換されたシクロアルキル、場合により置換されたシクロアルケニル、場合により置換されたアリール、アミノ、N−アルコキシアルキル−N−アルキルアミノ、アルキルアミノ、またはジアルキルアミノである、請求項19に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  23. が、ジメチルアミノ、N−(2−メトキシプロピル)−N−メチルアミノ、N−(2−メチルプロピル)−N−メチルアミノ、5−メチルイソオキサゾール−4−イル、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、3−アミノフェニル、2−オキソ−(1,2−ジヒドロピリド−5−イル)、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル、2−アミノ−5−ピリジル、3−アミノ−5−ピリジル、3−アミノシクロヘキセン−1−イル、3−アミノシクロヘキシル、3−アゼチジニルオキシ、3−ピペリジニルオキシ、3−アミノ−ピロリジニル、1−ピペリジニル、3−ヒドロキシピペリジン−1−イル、3−アミノ−ピペリジン−1−イル、3−メチルアミノ−ピペリジン−1−イル、3,4−ジヒドロキシ−ピペリジン−1−イル、3−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−3−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−トリフルオロメチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−6−メチルピペリジン−1−イル、3−アミノ−4−フルオロピペリジン−1−イル、3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−イル、3−アミノ−4−ヒドロキシ−5−メチルピペリジン−1−イル、ピペラジニル、3−メチルピペラジン−1−イル、または2,5−ジメチルピペラジン−1−イルである、請求項19に記載の化合物、その薬学的に許容可能な塩。
  24. (3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−4−オール;
    (3R,4R,5S)−3−アミノ−5−メチル−1−(3−((2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−4−ピペリジノール;
    (3R,4S,5R)−3−アミノ−1−(3−((2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)−4−ピリジニル)−5−メチル−4−ピペリジノール;
    N−(4−((トランス)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1);
    rac−N−(4−((シス)−3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
    N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(ピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
    N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
    (3R,4R,5S)−3−アミノ−1−(3−((2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−イル)アミノ)ピリジン−4−イル)−5−メチルピペリジン−4−オール;
    3−(7−((4−((3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)アミノ)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−2−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド;
    3−(7−((4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)アミノ)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−2−イル)−N−シクロプロピル−4−フルオロベンズアミド;
    N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(ジアステレオマー2);
    N−(4−(5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(ジアステレオマー3);
    N−(4−((トランス)−3−アミノ−4−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1);
    N−(4−((シス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2);
    N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1);
    N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2−フルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー1);
    (S)−N−(4−(3−アミノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−クロロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
    N−(4−((3S,5R)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−;
    N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
    N−(4−((トランス)−5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(3−フルオロピリジン−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン(エナンチオマー2);
    N−(4−((2R,3S)−3−アミノ−2−メチル−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(3−フルオロ−2−ピリジニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
    N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
    N−(4−((3S,5S)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;
    N−(4−((3S)−3−アミノ−1−ピペリジニル)−3−ピリジニル)−2−(1,3−チアゾール−2−イル)イミダゾ[1,5−b]ピリダジン−7−アミン;および
    N−(4−((シス)−3−アミノ−5−メチルピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−アミン;
    から選択される、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容可能な塩。
  25. Pimキナーゼ活性の調節によって状態を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  26. 治療有効量の請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくはその薬学的に許容可能な塩を薬学的に許容可能な担体と共に含む、組成物。
  27. 患者においてPIMキナーゼ活性を阻害するための方法であって、薬理学的有効量の請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物を含む組成物を前記患者に投与することを含む、方法。
  28. 患者において癌障害を治療するための方法であって、ある量の請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物を含む組成物を前記患者に投与することを含む、方法。
  29. 治療薬として使用するための、請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物。
  30. 癌治療用の薬剤の製造に使用するための、請求項1〜24のいずれか1項に記載の化合物。
  31. 前記癌障害が、頭部頸部癌、または前立腺癌である、請求項28に記載の方法。
  32. 前記癌障害が、血液学的悪性疾患である、請求項28に記載の方法。
  33. 前記癌障害が、多発性骨髄腫または非ホジキンリンパ腫、あるいは急性骨髄性白血病である、請求項28に記載の方法。
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