JP2014516849A - 材料層からの箔の分離装置及び方法 - Google Patents

材料層からの箔の分離装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014516849A
JP2014516849A JP2014517220A JP2014517220A JP2014516849A JP 2014516849 A JP2014516849 A JP 2014516849A JP 2014517220 A JP2014517220 A JP 2014517220A JP 2014517220 A JP2014517220 A JP 2014517220A JP 2014516849 A JP2014516849 A JP 2014516849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foil
layer
modeling
orientation
cured layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014517220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6002961B2 (ja
Inventor
ブライアン バウマン,
リチャード トーマス,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DSM IP Assets BV
Original Assignee
DSM IP Assets BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DSM IP Assets BV filed Critical DSM IP Assets BV
Publication of JP2014516849A publication Critical patent/JP2014516849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6002961B2 publication Critical patent/JP6002961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/20Apparatus for additive manufacturing; Details thereof or accessories therefor
    • B29C64/227Driving means
    • B29C64/232Driving means for motion along the axis orthogonal to the plane of a layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
    • B29C64/106Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material
    • B29C64/124Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using layers of liquid which are selectively solidified
    • B29C64/129Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using layers of liquid which are selectively solidified characterised by the energy source therefor, e.g. by global irradiation combined with a mask
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
    • B29C64/171Processes of additive manufacturing specially adapted for manufacturing multiple 3D objects
    • B29C64/176Sequentially
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/20Apparatus for additive manufacturing; Details thereof or accessories therefor
    • B29C64/205Means for applying layers
    • B29C64/223Foils or films, e.g. for transferring layers of building material from one working station to another
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B33ADDITIVE MANUFACTURING TECHNOLOGY
    • B33YADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
    • B33Y30/00Apparatus for additive manufacturing; Details thereof or accessories therefor

Abstract

箔が新たに硬化した層から剥離されている間に、新たに硬化した層が物体の先に形成された層から分離されるのを防止するのに役立つ、付加造形用の装置及び方法が提供される。一実施形態では、剥離角度の使用が、新たに硬化した層に加えられる剥離力のz方向成分が小さくなるように剥離力を分散させることにより、剥離中に、新たに硬化した層が先に形成された層から分離するのを防止するのに役立つ。別の実施形態では、物体を、新たに硬化した層に加えられる初期剥離力が小さくなるようにする物体の領域で剥離を開始するように向けることができる。

Description

発明の詳細な説明
[関連出願の相互参照]
本出願は、全体として参照により本明細書に組み込まれる、2011年6月22日に出願された米国仮特許出願第61/500,064号明細書に対する優先権を主張する。
[発明の分野及び背景]
高い像形成解像度での付加造形(additive fabrication)プロセスでは、物体を、箔を用いて、造形材料の層を搬送し、その層を、物体造形領域(そこでは、層が露光ユニットからの放射線によって硬化して物体の新たに硬化した層を形成する)において物体の先に形成された層と接触するように配置することにより、層ごとに造形することができる。物体は物体キャリアによって保持される。先に形成された層は、新たに硬化した層が形成された時に完全に硬化していない可能性がある。後続する層を形成する前に、物体の新たに硬化した層から箔を剥離することにより、新たに硬化した層から箔を分離することができる。新たに硬化した層から箔を剥離するために加えられる力は、箔と新たに硬化した層との間の粘着力に打ち勝つように十分大きくなければならない。しかしながら、剥離プロセス中、新たに硬化した層が先に形成された層から分離しないことが重要である。
箔を利用して造形材料を物体造形領域まで搬送し新たに硬化した層から箔を剥離する付加造形プロセスが知られている。例えば、Fudimの米国特許第6,547,552号明細書(‘552特許)は、ローラアセンブリ及び箔を用いて造形材料の層を物体の先に形成された層に接触させる。露光ユニットは、層を放射線に露出させて層を硬化させ、硬化した層を物体の先に形成された層に付着させる。ローラアセンブリは、その元の位置に向かって戻るように移動して、物体の新たに硬化した層から箔を剥離する。このプロセスが繰り返されて、物体が完成するまで物体の後続する層が生成される。同様に、Hullらの米国特許第7,731,887号明細書(‘887特許)は、ローラを用いて物体の新たに硬化した層から箔を剥離する箔ベースの付加造形プロセスを開示している。
エンビジョンテック社(Envisiontec GmbH)の欧州特許第2011631A1号明細書は、箔が、大タンク内に収容された造形材料と接触するシステムにおいて、いくつかのプロセスパラメータに影響を与えるために、いくつかの造形条件を検知することを開示している。影響を受ける可能性のある開示されているプロセスパラメータとしては、物体の新たに硬化した層と造形面との間に角度を生成するための物体キャリア及び/または箔の傾斜が挙げられる。この角度の生成に、分離力を増大させるかまたは調整する効果があると言われている。しかしながら、この方法は煩雑であり、物体キャリア全体または箔全体の変位が必要である。更に、こうしたプロセスにおいて有用な造形材料は非常に流動性が高いことが多いため、箔全体の傾斜によって、流出、いくつかの領域における造形材料の望ましくない蓄積、または大タンク内の造形材料の平衡の時間の延長がもたらされる可能性がある。
スリーディーシステムズ(3D Systems)の米国特許第7614866号明細書は、箔ベースの付加造形の方法を開示している。硬化した樹脂が、主にせん断作用によって箔から分離されるが、除去を容易にするためにエレベータプラットフォームを傾斜させることができる。
従って、箔が新たに硬化した層から剥離されている間に、新たに硬化した層が物体の先に形成された層から分離されるのを、分離力を制御するかまたは低減することによって防止する、付加造形装置及び方法が望ましい。
[発明の概要]
一実施形態では、付加造形装置は、
(1)物体を保持するプレートと、箔と、
(2)箔に造形材料の層を施すように構成されたアプリケータと、
(3)造形領域に放射線を照射することができる放射線源であって、それにより造形領域に配置された造形材料の層に照射された放射線が、物体の新たに硬化した層を形成する、放射線源と、
(4)箔とプレートとの間の向きを調整するように構成された箔向き調整装置を備える、箔と新たに硬化した層とを分離するように構成された分離器と、
を備えることができ、
箔向き調整装置は、箔が、造形領域の第1位置においてプレートに対して実質的に平行に配置され、造形領域の第2位置においてプレートから離れる向きに配置されるように作動される。
実施形態では、付加造形方法は、形成される物体の造形前評価を介して剥離角度を確定するステップと、その後、剥離角度を利用して複数の個々の層から物体を造形するステップとを含むことができる。実施形態では、剥離角度は、物体の造形中に少なくとも一度変更される。実施形態では、剥離角度は、個々の層のうちの少なくとも1つの造形中に少なくとも一度変更される。
実施形態では、付加造形方法は、形成される物体の造形前評価を介して物体向きを確定するステップと、その後、確定された物体向きを利用して物体を造形するステップとを含むことができる。実施形態では、物体向きは、物体の造形中に少なくとも一度変更される。実施形態では、物体向きは、個々の層のうちの少なくとも1つの造形中に少なくとも一度変更される。
実施形態では、付加造形方法は、形成される物体の造形前評価から分離時間を確定するステップと、その後、分離時間を利用して物体を造形するステップとを含むことができる。実施形態では、分離時間は、物体の造形中に少なくとも一度変更される。実施形態では、分離時間は、個々の層のうちの少なくとも1つの造形中に少なくとも一度変更される。
一実施形態では、箔が造形材料の新たに硬化した層から剥離される付加造形方法は、物体の造形前評価を実行するステップであって、物体向きを確定することを含み、その物体向きにより、物体の造形中に、物体の新たに硬化した層に対し、別の物体向きに比較して改善された剥離力をもたらす剥離力が施されるようになる、ステップと、箔の上に造形材料を被覆するステップと造形材料に放射線を照射するステップとを実行することによって形成される複数の個々の層から物体を造形するステップであって、物体が物体向きで配置されている、ステップとを含むことができる。
実施形態では、付加造形装置は、
(1)物体を保持するプレートと、
(2)箔と、
(3)箔に造形材料の層を施すように構成されたアプリケータと、
(4)造形領域に放射線を照射することができる放射線源であって、それにより造形領域に配置された造形材料の層に照射された放射線が、物体の新たに硬化した層を形成する、放射線源と、
(5)箔と新たに硬化した層とを分離するように構成された分離器と、
(6)物体向き調整コントローラと、
を備えることができ、
物体向き調整コントローラは、物体と分離器との間の面内向きを調整するように構成されている。
別の実施形態では、箔が造形材料の新たに硬化した層から剥離される付加造形方法は、物体の造形前評価を実行して、造形中に物体の新たに硬化した層に対して相対的に低い初期剥離力が加えられるようにする向きを確定するステップと、造形前評価中に確定された向きで物体を造形するステップとを含むことができる。本方法は、造形前評価中に、すべての層にわたる平均初期剥離力または各層に対する最大剥離力等の一定のパラメータを確定するステップと、物体の造形を通して、別の造形向きに比較して一定のパラメータを改善するように確定されるパラメータの値をもたらす向きで、物体を造形するステップとを含むことができる。
実施形態では、付加造形装置は、
(1)物体を保持するプレートと、
(2)箔と、
(3)箔に造形材料の層を施すように構成されたアプリケータと、
(4)造形領域に放射線を照射することができる放射線源であって、それにより造形領域に配置された造形材料の層に照射された放射線が、物体の新たに硬化した層を形成する、放射線源と、
(5)箔と新たに硬化した層とを分離するように構成された分離器と、
(6)分離時間コントローラと、
を備えることができ、
分離時間コントローラは分離時間を調整するように構成されており、分離時間は、新たに硬化した層の少なくとも一部の形成から、新たに硬化した層の一部からの箔の分離までの時間間隔であり、分離時間は、少なくとも部分的にi)物体の先に形成された層あるいは物体の後に形成される層の1つまたは複数の特性、またはii)新たに硬化した層の第1領域が新たに硬化した層の第2領域とは異なる分離時間を有するように、少なくとも新たに硬化した層の複数の領域、またはiii)両方に基づいて調整される。
実施形態では、箔が造形材料の新たに硬化した層から剥離されて、複数の個々の層から物体を造形する付加造形方法は、造形される物体の各個々の層の造形前評価を実行するステップと、少なくとも部分的に、i)物体の先に形成された層あるいは物体の後に形成される層の特性、またはii)新たに硬化した層の第1領域が新たに硬化した層の第2領域とは異なる分離時間を有するように、少なくとも新たに硬化した層の複数の領域、またはiii)両方に基づいて、剥離角度、物体向き及び/または分離時間を調整するステップとを含むことができる。
本発明の更なる詳細、態様及び実施形態を、単に例として、図面を参照して説明する。
図1は、付加造形システムの実施形態の上面斜視図である。 図2は、図1の線Aに沿って取り出された断面図である。 図3A〜図3Eは、動作中の付加造形システムの実施形態のさまざまな態様を示す断面図である。 図4は、動作中の本発明の実施形態の断面図である。 図5は、動作中の本発明の実施形態の断面図である。 図6A〜図6Cは、動作中の本発明の実施形態のさまざまな態様を示す断面図である。 図7A〜図7Cは、動作中の本発明の実施形態のさまざまな状態を示す上面図である。 図8A〜図8Fは、動作中の本発明の実施形態のさまざまな状態を示す上面図である。 図9A〜図9Fは、動作中の本発明の実施形態のさまざまな状態を示す上面図である。 図10A〜図10Eは、動作中の本発明の実施形態のさまざまな状態を示す断面図である。 図11は、動作中の本発明の実施形態の断面図である。 図12は、動作中の本発明の実施形態を示す上面図である。
[詳細な説明]
本発明の態様を、箔を利用して、造形材料を物体造形領域に搬送し新たに硬化した層から箔を剥離する、新たな付加造形システム及びプロセスで適用することができる。本システム及びプロセスならびにその複数の実施形態は、本明細書に完全に示されているかのように全体として参照により本明細書に組み込まれる国際出願PCT/NL2009/050783号明細書及び米国特許出願第13/166674号明細書に記載されている。図1及び図2を参照すると、一実施形態では、システムは、造形材料を搬送する箔6と、物体を物体造形領域28に保持するプレート15と、ある量の造形材料1002bを収容する可動貯蔵器16bと、造形材料の層を箔に施すアプリケータローラ190bと、箔を案内するガイドローラ19c−1及び19c−2と、造形材料の層を放射線に露出させて層を硬化させる露光ユニット9とを備えることができる。一実施形態では、例えば箔6の両端に配置された締付具50a及び501bによって、箔に張力を加えることができる。一実施形態では、張力下で箔6の長さを維持するために、少なくとも1つの締付具501bにおもり502が固定されている。おもり502の力により、箔6がピンと張られ、締付具501aと締付具501bとの間の箔の長さに沿ってシステムの動作中に張力が維持される。
図3A〜図3Eを参照すると、実施形態例のさまざまな状態の例が示されている。図3Aを参照すると、物体5の先に硬化した層4’を物体造形領域28にかつ箔6と接触しないように配置することにより、物体5の層の造形を開始することができる。可動貯蔵器16bを第1位置41に配置することができ、そこで、箔の部分24が、ある量の造形材料1002bを収容する収容領域の収容面のうちの1つを形成する。更に、位置41において、図3Aに示すように、部分24は物体造形領域28の外側にある。
図3Bを参照すると、可動貯蔵器16b及び露光ユニット9が、箔6を横切って左から右に移動し始めている。可動貯蔵器16bの左から右への移動により、アプリケータローラ190bが造形材料10の実質的に均一な層を箔6の支持面に施し、上部ローラ19c−1及び19c−2が、層が施された箔の部分を物体造形領域28内に案内する。例えば、可動貯蔵器16bが位置41の右側への第2位置42に向かう移動を続けると、アプリケータローラ190bは部分24を横切って移動する。アプリケータローラ190bは、部分24を横切って移動する際、ある量の造形材料1002bから造形材料を引き出し、部分24の上に造形材料10の層を施す。また、可動貯蔵器16bが右側への移動を続けると、上部ローラ19c−1及び19c−2は部分24を持ち上げて、部分24及び部分24の上の造形材料10の層を物体造形領域28内に配置する。図3Bに示すように、可動貯蔵器16bが位置42に達すると、部分24は物体造形領域28内に配置され、部分24の上の造形材料10の層は物体5と接触する。図3Cを参照すると、可動貯蔵器16b及び露光ユニット9は、層10の露光されるべき部分が露光されるまで右側に移動し続け、それにより物体5の新たに硬化した層10’が形成される。
図3D及び図3Eを参照すると、可動貯蔵器16bが右から左に移動して、新たに硬化した層と箔との分離である剥離機能を行う。新たに硬化した層と箔との分離を達成するように構成されるかまたは操作されるあらゆる機械的アセンブリまたは機構を、分離器と呼ぶことができる。上部ローラ19c−1は、箔6を新たに硬化した層10’から剥離するように箔を案内し、物体造形領域から造形材料の層の露光されなかった部分を除去し、箔を物体造形領域の外側に配置する。例えば、図3Dを参照すると、可動貯蔵器16bが位置42にあり、そこでは、支持面の部分24が物体造形領域28にあり、露光ユニット9によって露光された造形材料の層の新たに硬化した層10’と接触して物体5の次の層を形成する。図3D及び図3Eを参照すると、可動貯蔵器16bが左に向かって第1位置41に向かって移動し続けると、上部ローラ19c−1は、箔6の下側に係合しながら部分24を横切って移動する。上部ローラ19c−1は、部分24を横切って移動する際、新たに硬化した層10’から支持面の部分24を剥離し、物体造形領域28から部分24と支持面上の造形材料の層の放射線に露出しなかった部分とを除去する。可動貯蔵器16bが、図3Eに示す位置41に達した時、部分24は物体造形領域28の外側にあり、造形材料1002bを収容する収容領域の収容面のうちの1つを形成する。
上述した剥離機能に関して、図4を参照すると、一実施形態では、ローラ19c−1及び19c−2ならびに箔6に加えられる張力を用いて、新たに硬化した層10’から箔6を剥離することができる。図4において、ローラ19c−1及び19c−2は、箔6が張力下にある間に右から左に移動し、箔をローラに対してピンと張って維持する。2つのローラ、即ち第1ローラ19c−1及び第2ローラ19c−2を使用して、箔6が物体5の新たに硬化した層10’に対して角度をなして配置され、それにより剥離角度80が形成される。ローラが右から左に移動する際、箔は、剥離角度80の角度で新たに硬化した層から剥離される。
図4に示すように剥離角度80を使用することは、剥離力の引張(z方向)成分及びせん断(x方向)成分をより均一に分散させることにより、剥離中に、新たに硬化した層が先に形成された層から分離するのを防止するのに役立つ。‘552特許及び‘887特許に開示されているような従来技術による剥離システムは、新たに硬化した層から箔を剥離するように主にz成分剥離力を加えるように構成されており、それにより、加えられる引張力が新たに硬化した層に集中し、新たに硬化した層を先に硬化した層から分離するかまたは先に硬化した層を互いから分離する可能性が増大する。剥離角度80を用いることによって引張成分とせん断成分との間で剥離をより均一に分散させることにより、新たに硬化した層を先に硬化した層から分離する可能性が低減する。
剥離角度を調整して、その後、物体の造形全体に対して固定とするかまたは物体の造形中に可変とすることができる。剥離角度を、単一層内で変更することができ、または1つの層が第1剥離角度で造形され第2層が第2剥離角度で造形されるように変更することができる。一実施形態では、剥離角度80を、第1ローラ19c−1及び第2ローラ19c−2を固定位置で維持することにより固定することができる。こうした実施形態では、箔6が新たに硬化した層10’から剥離される際に、剥離角度は一定であり続けることができる。
実施形態では、剥離角度80を、箔向き調整装置を使用することによって調整することができる。図5を参照すると、一実施形態では、剥離角度を、第2ローラを下降させることによって増大させ第2ローラを上昇させることによって低減させるように、第2ローラ19c−2が調整可能であるような、箔向き調整装置がある。
更に、図6A〜図6Cを参照すると、一実施形態では、箔向き調整装置をガイド81とすることができる。ガイド81を用いて、剥離角度80を確立し調整する(増大させるかまたは低減させる)ことができる。剥離角度を増大させることにより、剥離力のz成分が増大し、剥離角度を低減させることによりz成分が低減する。剥離角度が調整可能であるシステムの1つの例としての利点は、物体の造形中に引張力を変更することができるということである。例えば、第1層がプレート15に適切に付着しているか否かを判断するために、物体の第1層に対して相対的に大きい剥離角度を用いることができ、その後その剥離角度を、新たに硬化した層の先に硬化した層からの分離を防止するように後続する層に対して低減させることができる。更に、例えば、一実施形態では、新たに硬化した層の剥離中に、こうした層の剥離中に剥離力の引張成分を変化させるように、剥離角度を調整することができる。
実施形態では、剥離角度とは対照的に、剥離半径を調整する箔向き調整装置を調整することができる。剥離半径とは、固定角度剥離で使用することができる実質的に平坦な面とは対照的に、円形または他の方法で湾曲した面等、曲率を有する面を意味する。例えば、実施形態では、剥離ローラとして適切な径のローラが使用される。実施形態では、湾曲ガイドを使用することによって、剥離半径が調整される。湾曲ガイドは、所望の剥離半径に応じて湾曲ガイドの剥離半径を増大させる(曲率が小さい)かまたは低減させる(曲率が大きい)ように調整可能である。
実施形態では、箔向き調整装置は、剥離角度を指定するプログラム命令を含むコンピュータ可読媒体を備えることができ、プログラム命令は、実行されると、剥離角度が本開示の態様に従って調整されるように指示する。実施形態では、箔調整装置は、剥離角度を調整するプログラム命令を格納するメモリと、本開示の態様に従ってこうしたプログラム命令を実行するプロセッサとを備えるコンピュータデバイスを含むことができる。実施形態では、箔向き調整装置は、ローラ及び/またはガイドに対して剥離角度を調整するよう指示する上述したコンピュータデバイスを含むことができる。
実施形態では、プログラム命令をあらゆるコンピュータ可読媒体に格納することができる。本明細書で用いるコンピュータ可読媒体は、コンピュータデバイスによってアクセスすることができ、かつ揮発性媒体及び不揮発性媒体両方ならびにリムーバブル媒体及び固定媒体を含むことができる、有形及び無形両方のあらゆる利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体の組合せを含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、オブジェクトコード、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータ等の命令を格納するあらゆる方法または技術で実施される、揮発性及び不揮発性のリムーバブル及び固定媒体を含む。コンピュータ記憶媒体としては、限定されないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電子的に消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリあるいは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)あるいは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置あるいは他の磁気記憶デバイス、または、所望の情報を格納するように使用することができかつコンピュータデバイスによってアクセスすることができる他のあらゆる媒体が挙げられる。こうしたコンピュータは、1つあるいは複数のコンピュータデバイス及び/またはコンピュータ可読媒体への接続をサポートするネットワーク環境で動作することができる。プログラム命令は、実行されると、プロセッサに対して命令と一貫するいくつかの手段を講じ処置をとるように指示する。
一実施形態では、物体を、物体のある領域において剥離を開始するように向けることができ、それにより、別の物体の向きに比較して新たに硬化した層に対して改善された剥離力が加えられる。例えば、図7A〜図7Cを参照すると、新たに硬化した層からの箔の剥離が、物体82の側部84ではなく角83で開始するように、物体が造形されるように向けられている。
図7Aを参照すると、実施形態では、プロセスは、造形前評価において、造形されるべき物体82の幾何学的形状を評価することによって開始する。本特許出願において使用される造形前評価は、1つの個々の層の造形が開始する前、造形中、造形の後であるが、別の個々の層の造形の前に行われる評価を含む。造形前評価は、物体の幾何学的形状を全体として、即ち層のすべてを合わせて、物体の幾何学的形状の一部、即ち2つ以上であるがすべてではない層を、または層の幾何学的形状を個々に考慮することができる。更なる実施形態では、造形前評価は、製造されている物体の温度、物体の重量、ある層の前あるいは後の層の数、または先のあるいは後続する断面の幾何学的形状等、他の要素を考慮することができる。
造形前評価を用いて、物体を造形する成功の確率が最も高くなる付加造形プロセスのパラメータが確定される。実施形態では、造形前評価は、先に硬化した層から新たに硬化した層を分離するか、先に硬化した層を互いから分離するか、または物体を保持しているプレートとともに先に硬化した層を分離する最低の確率を達成するように、付加造形プロセスを最適化することができる。実施形態では、造形前評価は、新たに硬化した層を箔から分離する最高の確率を達成するように最適化される。
実施形態では、造形前評価はまた、造形材料またはそれから作製される物体のタイプ及び特性も考慮することができる。例えば、造形材料及び/またはそれから作製される物体のタイプ及び特性と、所望の物体の幾何学的形状とに応じて、例えばプレートから懸吊されている物体の重量が追加されるために、後の層に対してより小さい剥離力を達成することを優先して、物体の初期の層に対する高い剥離力を可能にすることがより望ましい場合がある。更に、例えば、異なる造形材料は、異なる剥離特性、箔あるいは先に硬化した層に対する粘着度、または、物体が第1造形材料で造形された場合に第1物体向きで改善された剥離力が得られ、かつ物体が異なる造形材料で造形された場合に異なる物体向きで改善された剥離力が得られるようにすることができる他の特性を有することができる。実施形態では、本装置は、物体向き調整コントローラを備えている。物体向き調整コントローラは、物体及び/または分離器の面内向きを調整するように構成されている。面内とは、新たに硬化した層と箔の表面とが実質的に平行のままであることを意味する。
図7Aにおいて、造形される物体82は、まず、物体の幾何学的形状の造形前評価の前に物体の向きを表すように点線フォーマットで示されている。物体が、物体の側部84から剥離が開始するように向けられていた場合、物体に加えられる初期剥離力は、物体82の角83で剥離が開始した場合より大きくなる可能性があり、それは、側部84の方が角83より表面積が広いためである。角83ではなく側部84において箔と新たに硬化した層との間の粘着力に打ち勝つために、より大きい剥離力が必要となる可能性があり、それは、角83より側部84の方が、新たに硬化した層に付着する箔の表面積が大きいためである。従って、表面積が小さい角83において剥離を開始することにより、物体82の側部84から剥離が開始した場合より、新たに硬化した層に対して加えられる初期剥離力を低くすることができる。角83から剥離を開始することにより、剥離が進むに従い、新たに硬化した層に加えられる剥離力を徐々に増大させることも可能である。従って、図7Aに示す例では、物体82の幾何学的形状の造形前評価により、剥離が角83で開始するように物体82が向けられかつ造形された場合に、相対的に低い初期剥離力がもたらされることが確定される。実施形態では、その後、図7A〜図7Cに示すように、物体向き調整コントローラにより、物体が、造形前評価で確定された向きで造形される。
一実施形態では、造形前評価中に、さまざまな向きにおいて物体の各層に対して初期剥離力を平均することにより、平均初期剥離力を求めることができる。平均初期剥離力を、各層に対して所定の剥離力を計算するのではなく、物体内の他の層に対して計算することができる。そして、物体を、造形を通して新たに硬化した層に対して最小の平均初期剥離力が加えられるようになる向きで造形することができる。
別の実施形態では、各層に対する造形前評価中に、最大剥離力を求めることができる。場合によっては、物体の造形全体の間に発生する最大剥離力により、造形失敗の危険が最大になる可能性があり、従って、最大剥離量を低減することにより、別の物体向きに比較して剥離力を向上させることができる。そして、最小のあり得る最大剥離力をもたらす物体向きで、物体を配置し造形することができる。
一実施形態では、物体向きは、物体のすべての層にわたって最大剥離力が最低になる向きであるように確定される。他の実施形態では、物体向きは、その物体に対して平均剥離力が最小になる向きであるように確定される。更なる実施形態では、物体向きは、その物体に対して平均初期剥離力が最小となる向きであるように確定される。更なる実施形態では、物体向きは、その物体に対して最大剥離力が最低となるともに初期剥離力が最大となる向きであるように確定される。
再び図7Aを参照すると、実施形態では、層に対する相対的な剥離力は、第1ローラ19c−1の上を通過する断面の量を求めることによって単純に計算される。例えば、物体82の場合、第1ローラ19c−1の上を通過する断面の量は、物体が一定の物体向きに配置された時の物体82の側部84の中心より、物体82の角83の方が小さい。実施形態では、物体向き調整コントローラは物体向きを調整し、それにより造形面における造形前評価の前に物体が物体のその向きから回転する。実施形態では、物体向き調整コントローラは、物体の向きを指定するプログラム命令を含むコンピュータ可読媒体を備え、プログラム命令は、実行されると、特に、物体と分離器との間の面内向きが調整されるように指示する。実施形態では、物体向き調整コントローラは、物体の向きを指定するプログラム命令を格納するメモリと、本開示の態様によってプログラム命令を実行するプロセッサとを備えるコンピュータデバイスを含む。実施形態では、物体向き調整コントローラは、プレートに接続された回転体及び/または分離器に対して物体と分離器との間の面内向きを調整するように指示する上述したコンピュータデバイスを含むことができる。
一実施形態では、物体向き調整コントローラは、分離器の角度を調整するように構成されている。例えば、第1ローラ19c−1に対して、箔が走行の方向に対して角度をなして剥離され得るように、剥離の方向に対して角度をつけることができる。例えば、図8A〜図8Fを参照すると、剥離の向きは左から右である。第1物体82に対する剥離は、図7A〜図7Cを参照して上述したように物体82の角83において開始する。図8Dを参照すると、第1ローラ19c−1の一端は、第1ローラを剥離の向きに対して角度をなして配置するように延在している。図8Dにおける第1ローラ19c−1を、剥離の方向に対して横切るように配置されていると言うことも可能である。これにより、第2物体85に対する剥離が角83において開始することができる。図8Fに示すように、剥離が完了すると、第1ローラ19c−1はその初期位置に戻ることができる。
実施形態では、第1ローラ19c−1を、本明細書に完全に示されているかのように参照により本明細書に組み込まれる欧州特許出願第10189599.3号明細書(今では欧州特許第2447044号明細書として公開されている)に記載されているような可撓性ガイドローラとすることができる。可撓性ガイドローラは、その曲率が完全に可逆であるように可撓性ローラシャフトを備えることができる。更に、可撓性ガイドローラの曲率を変更するために可撓性ガイドローラと係合することができる軸受システムが存在し得る。湾曲ローラの使用により、箔が走行の方向に対して角度をなして剥離され得るようにすることも可能である。例えば、図8Dを参照すると、第1ローラ19c−1が物体85に向かって湾曲していた(図示せず)場合、ローラの中心は、側部87の中心において剥離を開始する。剥離が続くに従い、ローラは、剥離の方向に対して角度をなして(または剥離の方向に対して横切って)側部の中心と角86との間と接触する。
実施形態では、物体向き調整コントローラは、プレート、それにより物体及び/または分離器の面内回転を調整するように構成されている。実施形態では、プレートを、新たに硬化した層に対してより小さい剥離力が加えられることになるように物体を仕向けるように、剥離の方向に対して角度をなして配置することができる。例えば、図9A〜図9Fを参照すると、剥離の向きは左から右である。図9Aにおいて、プレート15は剥離の向きに対して平行に配置されている。プレート15が図6Aに示す位置にある間に剥離が完了した場合、第2物体85の剥離はその側部87で開始する。従って、図9Dに示すように、物体85に対する剥離がその角86で開始するように、プレート15を剥離の方向に対して角度をなして配置することができる。
更に、造形される物体の幾何学的形状の造形前評価中に、プレート15のさまざまな位置によって確定されるさまざまな向きにおける物体の各層に対して、初期剥離力を平均することによって、平均初期剥離力を求めることができる。例えば、図9B〜図9Fにおいて、造形前評価により、図9B〜図9Fに示すプレートの位置の下で物体82及び85に対して最小の平均剥離力が加えられることを確定することができる。
更なる実施形態では、造形前評価において、各層に対する異なる物体向きを計算することができる。そして、第1硬化層の完了の後に、かつ第2硬化層の造形の開始前に、プレートを回転させることができ、それにより、別の物体向きに比較して各層に対し改善された剥離力が得られる。例えば、第1硬化層及び第2硬化層の幾何学的形状の差により、異なる物体向きにおける第2硬化層に対して、第2硬化層が第1硬化層を造形するために用いられた物体向きで形成される場合より、改善された剥離力を達成することができる可能性がある。実施形態では、個々の層の造形中にプレートを回転させることができ、それにより層の造形中に物体向きを調整することができる。
鋭利な細部、いわゆる微細な特徴の物体の分離した要素を造形することが、箔を利用しない従来の付加造形プロセスに対して、箔を利用する付加造形プロセスにおいてより困難であることが観察された。小さい特徴を、概して、形成されている層における小さい表面積の分離した位置として説明することができる。それらの特徴を、より広い表面積の領域に連結するのではなく分離しなければならない。鋭利な細部の領域は、その細部がより広い表面積の特徴に連結された場合、微細な特徴とみなされない。
更に、特徴の最小寸法が、その特徴が微細な特徴であるか否かを定義する可能性がある。例えば、5mm×5mmである分離した特徴は微細な特徴ではない可能性があり、1mm×25mmである分離した特徴は微細な特徴である可能性がある。解像度、放射線強度及び/または造形材料等、付加造形プロセスの特性は、特徴を所与のプロセスに対して微細な特徴であると分類することができるか否かに影響を与える可能性がある。箔を利用しない従来の付加造形プロセスに対して箔を利用する付加造形プロセスにおいて微細な特徴を造形する際の更なる難題は、箔を利用する付加造形プロセスにおいて新たに硬化した層に対して加えられる追加の応力の結果であると考えられる。
実施形態では、付加造形装置は、形成されている層の幾何学的形状に基づいて、造形材料の放射線に対する露出と個々の層内の剥離の開始との間の時間の量を変更するように構成される。本特許出願で用いる分離時間は、造形材料の少なくとも一部の露光(従って新たに硬化した層を形成する)から、箔が新たに硬化した層の一部から剥離される時間までの時間間隔である。分離時間は、例えば、形成されている幾何学的形状または造形材料の硬化挙動によって決まる可能性がある。
例えば、図10Aを参照すると、造形されている物体は、別個の幾何学的形状の2つの領域、即ち領域200及び領域201を有している。領域200は、比較的大きい断面積の特徴を含み、領域201はいくつかの微細な特徴を含む。
図10A〜図10Eにおける付加造形装置を、3つの概略的なステージを有するものとして説明することができる。アプリケータステージ210は、走行の方向において動作する時、箔6に対して造形材料1002bを施す先行ステージである。像形成ステージ220は、造形材料の層を固化する。分離ステージ230は、走行の方向において動作する時、新たに硬化した層と箔6とを分離する後行ステージである。像形成ステージ220と分離ステージ230の分離位置231との間の距離を、第1分離距離240と呼ぶことができる。従って、分離時間は、造形材料の層の一部が像形成ステージ220によって像形成された時に開始し、分離ステージ230によって箔が新たに硬化した層の部分から分離される時に終了する時間間隔である。3つのステージすべてが、図10Aにおいて右側に移動するように開始している。
ここで図10Bを参照すると、第1分離距離240が維持されており、新たに硬化した層10’が領域200に形成されている。分離の前に領域201において新たに硬化した層の追加の固化を可能にするために、アプリケータステージ210及び像形成ステージ220が移動し続ける間に、分離ステージ230は停止するかまたは速度を低下させる。
図10Cを参照すると、分離距離は延長して第2分離距離241を形成している。従って、分離時間は増大している。この時、分離ステージ230は再度移動を開始する。分離ステージ230はまた、領域200内を移動した分離ステージ230より低速で領域201内を進行することも可能である。
図示しないが、領域201において像形成ステージ220によって照射される光の線量を、供給される放射線の強度あるいは線量を増大させることにより、またはゾーン201内の像形成ステージ220の速度を低減することにより、増大させることも可能である。更に、放射線の線量を、幾何学的形状の異なる領域に異なる線量を提供するように制御することができる。例えば、線量または強度を、幾何学的形状の中心より幾何学的形状の境界の周囲で大きくなるように調整することができる。
ここで図10D及び図10Eを参照すると、像形成プロセスは、領域201において箔と新たに硬化した層10’とを分離する分離ステージ230で完了する。そして、プロセスを逆に完了して、追加の新たに硬化した層を形成することができる。
微細な特徴を造形することとは対照的に、より大きい特徴にはより短い分離時間が必要である可能性があり、それは、分離時間が大きいことにより箔に対する過度の付着がもたらされる可能性があるためである。更に、付加造形プロセスの持続時間は分離時間によって決まる。分離時間を可能な限り短く維持することにより、物体をより短い時間で製造することができるため、付加造形プロセスの全体的な速度が向上する。
実施形態では、分離時間を、一連の箔向き調整装置を備える分離器によって調整することができる。ここで図11を参照すると、所望の分離時間に応じて、箔向き調整装置81のいずれも、所望の分離時間をもたらすように向けることができ、更に、剥離角度80を生成しかつ/または変更するように調整することができる。更に、異なる箔向き調整装置を、個々の層の造形内の異なる位置で起動させることができ、それにより同じ層内の異なる位置に対して異なる分離遅延を提供することができる。箔向き調整装置は、更に、必要な分離時間をもたらすように垂直に移動可能であり得る(図示せず)。
実施形態では、箔向き調整装置の複数の列が存在し、それにより、同じ層の異なる領域に対して分離時間を制御することができる。実施形態では、本装置は、例えば箔向き調整装置の5つの列を備えることができ、各列は3つの箔向き調整装置を各々有している。
実施形態では、分離時間は、可変曲率のローラを備える分離器によって同じ層の異なる領域に対して制御される。ここで図12を参照すると、物体断面は2つの分離した領域を含む。領域300は通常の特徴サイズの領域であり、領域301は微細な特徴を含む領域である。領域301を通して分離時間を増大させるために、ローラ310は、剥離が領域300より領域301に対して後の時点で発生するように固定される。実施形態では、ローラは、例えば欧州特許第2447044号明細書に開示されているような複数の軸受要素を使用して固定される。実施形態では、軸受要素は、ローラの幾分かの長さにわたって並進可能であり、それによりローラ曲率の正確な位置決めを可能にする。
分離時間を、例えば、形成されている物体の個々の層(層間)の位置に基づいて、調整することも可能である。例えば、生成されている物体のサイズに応じて、造形材料の硬化により、箔からの新たに硬化した層の分離をより困難にする可能性がある著しい量の熱が発生する可能性がある。熱の量は、物体が形成されるに従って増大する。蓄熱は、例えば、先の層が小さいかまたは分離しているのとは対照的に大きくかつ/または連結されている場合に形成される先の層の特性によって決まる。物体全体内に形成されている層の位置、先の層の幾何学的形状に基づく、かつ/または物体の測定された温度あるいは推定された温度に基づく等、形成された先の層の特性に基づいて層における分離時間を増大させることにより、新たに硬化した層を箔から分離する前に、この熱をよりよく放散することができる。
実施形態では、分離時間は、形成されている現層の先のまたは後の層の特性に基づいて調整される。実施形態では、これらの特性としては、物体の測定された温度あるいは推定された温度、物体の現重量または予期された総重量、形成されている層の前あるいは後の層の数、及び/または形成されている層の前または後の層の幾何学的形状が挙げられる。
実施形態では、分離時間コントローラは、この開示の態様に従って分離時間を調整するように構成されている。実施形態では、分離時間コントローラは、分離時間を指定するプログラム命令を含むコンピュータ可読媒体を備え、プログラム命令は、実行されると、装置に対して、本開示の態様に従って分離時間を調整するように、例えばステージに対して指示することにより指示する。実施形態では、分離時間コントローラは、分離時間を指定するプログラム命令を格納するメモリと、本開示の態様に従ってプログラム命令を実行するプロセッサとを備えるコンピュータデバイスを含む。実施形態では、分離時間コントローラは、装置に対して、本開示の態様に従って分離時間を調整するように、例えばステージに対して指示することによって指示する、上述したコンピュータデバイスを含むことができる。
実施形態では、物体の造形前評価は、物体の幾何学的形状に基づいて、物体向き、剥離角度、分離時間、または3つのあらゆる組合せを求めるように実行される。実施形態では、物体向き、剥離角度あるいは分離時間、またはこれら3つのあらゆる組合せは、物体の個々の層の造形中に調整可能である。
与えられている詳細な図面、所定の例及び特定の実施形態は、単に例示の目的を果たすものである。本明細書に記載し示したシステム及び方法の所定の実施形態は、物体を上下反対に造形することに関しているが、本発明の教示を、物体を正しい上下でまたは角度をなして造形する装置に適用することができる。上述した明細書では、本発明を、本発明の実施形態の所定の例に関して説明した。しかしながら、添付の特許請求の範囲に示されているような本発明のより広い趣旨及び範囲から逸脱することなく、それらの例においてさまざまな変更及び変形を行うことができることが明らかとなろう。更に、物体はいかなる好適なサイズ及び形状であり得る。更に、本装置は、単一装置として機能的に動作しながら、複数の機器にわたって物理的に分散され得る。また、機能的に別個の装置を形成している装置を、単一の物理的装置に組み込むことができる。しかしながら、他の変更形態、変形形態及び代替形態も可能である。従って、本明細書及び図面は、限定する意味ではなく例示する意味でみなされるべきである。いくつかの実施形態は本発明の更なる態様としていくつかの任意選択的な特徴を詳述しているが、説明は、特に示されているかまたは物理的に不可能でない限り、これらの特徴のすべての組合せを包含しかつ特に開示するように意図されている。

Claims (31)

  1. (1)物体を保持するプレートと、箔と、
    (2)前記箔に造形材料の層を施すように構成されたアプリケータと、
    (3)造形領域に放射線を照射することができる放射線源であって、それにより前記造形領域に配置された前記造形材料の層に照射された放射線が、前記物体の新たに硬化した層を形成する、放射線源と、
    (4)前記箔と前記プレートとの間の向きを調整するように構成された箔向き調整装置を備える、前記箔と前記新たに硬化した層とを分離するように構成された分離器と、
    を具備し、
    前記箔向き調整装置が、前記箔が、前記造形領域の第1位置において前記プレートに対して実質的に平行に配置され、前記造形領域の第2位置において前記プレートから面外の向きに配置されるように作動される、付加造形装置。
  2. 前記箔向き調整装置が、前記箔と前記プレートとの間の角度の変化をもたらすように調整可能である角度調整装置を含む、請求項1に記載の付加造形装置。
  3. 前記箔向き調整装置が複数のローラを含み、前記ローラの位置が、前記箔と前記プレートとの間の角度の変化をもたらすように調整可能である、請求項1または2に記載の付加造形装置。
  4. 前記箔向き調整装置が、前記箔と前記プレートとの間の角度の変化をもたらすように調整可能なガイドを含む、請求項1または2に記載の付加造形装置。
  5. 前記箔向き調整装置が、前記箔と前記プレートとの間の曲率の変化をもたらすように調整可能な湾曲ガイドを含む、請求項1、2または4に記載の付加造形装置。
  6. 付加造形方法であって、
    (1)剥離角度を確定することを含む、物体の造形前評価を実行するステップと、
    (2)箔の上に造形材料を被覆するステップ、前記造形材料に放射線を照射し、それにより前記造形材料から新たに硬化した層を形成するステップ、及び前記剥離角度を利用して前記箔と前記新たに硬化した層とを分離するステップを含むステップを実行することによって形成された複数の個々の層から、前記物体を造形するステップと、
    を含む方法。
  7. 前記剥離角度が、前記物体の前記造形中に少なくとも一度変更される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記剥離角度が、前記物体の個々の層の前記造形中に少なくとも一度変更される、請求項6または7に記載の方法。
  9. 箔が造形材料の新たに硬化した層から剥離される付加造形方法であって、
    (1)物体の造形前評価を実行するステップであって、物体向きを確定することを含み、前記物体向きにより、前記物体の造形中に、前記物体の新たに硬化した層に対し、別の物体向きに比較して改善された剥離力をもたらす剥離力が施されるようになる、ステップと、
    (2)箔の上に造形材料を被覆するステップと前記造形材料に放射線を照射するステップとを含むステップを実行することによって形成される複数の個々の層から前記物体を造形するステップであって、前記物体が前記物体向きで配置されている、ステップと、
    を含む方法。
  10. 前記物体向きが、前記物体の造形の成功をもたらす可能性が最も高いように計算される、前記物体の向きである、請求項9に記載の方法。
  11. 前記物体向きが、別の物体向きに比較して少なくとも1つの層に対して相対的に低い初期剥離力をもたらすように計算される、請求項9または10に記載の方法。
  12. 前記物体向きが、前記物体の回転を含む、請求項9〜11の何れか一項に記載の方法。
  13. 前記物体の回転が、前記造形平面における前記物体の回転である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記造形前評価中に平均初期剥離力を確定するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
  15. 前記造形前評価中に平均初期剥離力を確定する前記ステップが、2つ以上の向きで前記物体の各層に対する前記初期剥離力を平均することを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記物体が、前記造形を通して前記新たに硬化した層に最小の平均初期剥離力が加えられるようにする前記物体向きで造形される、請求項14または15に記載の方法。
  17. 前記物体の前記複数の層の各々に対応する物体向きを確定するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
  18. 前記物体の前記造形中に少なくとも一度、前記物体向きを変更するステップを更に含む、請求項9または17に記載の方法。
  19. 前記物体向きが、少なくとも1つの個々の層の前記造形中に変更される、請求項9、17または18に記載の方法。
  20. 前記物体向きが、前記物体を保持するように構成されたプレートを回転させることによって変更される、請求項19に記載の方法。
  21. 付加造形装置であって、
    (1)物体を保持するプレートと、
    (2)箔と、
    (3)前記箔に造形材料の層を施すように構成されたアプリケータと、
    (4)造形領域に放射線を照射することができる放射線源であって、それにより前記造形領域に配置された前記造形材料の層に照射された放射線が、前記物体の新たに硬化した層を形成する、放射線源と、
    (5)前記箔と前記新たに硬化した層とを分離するように構成された分離器と、
    (6)物体向き調整コントローラと、
    を具備し、
    前記物体向き調整コントローラが、前記物体と前記分離器との間の面内向きを調整するように構成されている、装置。
  22. 前記物体向き調整コントローラが、前記物体の向きを指定するプログラム命令であって、実行されると、前記物体と前記分離器との間の前記面内向きが調整されるように指示するプログラム命令を含むコンピュータ可読媒体を備えている、請求項21に記載の装置。
  23. 前記物体向き調整コントローラが、前記プレートに接続された回転体を備えている、請求項21または22に記載の装置。
  24. 前記物体向き調整コントローラが、前記分離器の角度を調整するように構成されている、請求項21または22に記載の装置。
  25. 付加造形装置であって、
    (1)物体を保持するプレートと、
    (2)箔と、
    (3)前記箔に造形材料の層を施すように構成されたアプリケータと、
    (4)造形領域に放射線を照射することができる放射線源であって、それにより前記造形領域に配置された前記造形材料の層に照射された放射線が、前記物体の新たに硬化した層を形成する、放射線源と、
    (5)前記箔と前記新たに硬化した層とを分離するように構成された分離器と、
    (6)分離時間コントローラと、
    を具備し、
    前記分離時間コントローラが、分離時間を調整するように構成されており、前記分離時間が、前記新たに硬化した層の少なくとも一部の形成から、前記新たに硬化した層の前記一部からの前記箔の分離までの時間間隔であり、前記分離時間が、少なくとも部分的にi)前記物体の前記先に形成された層あるいは前記物体の後に形成される層の1つまたは複数の特性、またはii)前記新たに硬化した層の第1領域が前記新たに硬化した層の第2領域とは異なる分離時間を有するように、少なくとも前記新たに硬化した層の複数の領域、またはiii)両方に基づいて調整される、装置。
  26. 前記分離時間コントローラが、前記放射線源と前記分離器との間の距離を指定することができる、請求項25に記載の装置。
  27. 前記分離時間コントローラが、複数の箔向き調整装置を含む、請求項25または26に記載の装置。
  28. 前記分離器が可撓性ローラを含み、前記分離時間コントローラが、前記可撓性ローラの曲率を調整することができる、請求項25または26に記載の装置。
  29. 前記分離時間が、少なくとも部分的に、前記物体の前記先に形成された層または前記物体の前記後に形成される層の1つまたは複数の特性に基づき、前記物体の前記先に形成された層または前記物体の前記後に形成される層の前記1つまたは複数の特性が、前記物体の温度、前記先に形成された層の幾何学的形状または前記物体の前記後に形成される層の幾何学的形状、前記新たに硬化した層の前または後の層の数及び前記物体の重量からなる群から選択されている、請求項25〜28の何れか一項に記載の装置。
  30. 付加造形方法であって、
    (1)物体の造形前評価を実行するステップであって、少なくとも1つの分離時間を確定することを含む、ステップと、
    (2)箔の上に造形材料を被覆するステップ、前記造形材料に放射線を照射し、それにより前記造形材料から新たに硬化した層を形成するステップ、及び前記箔と前記新たに硬化した層とを分離するステップを含むステップを実行することによって形成された複数の個々の層から、前記物体を造形するステップと、
    を含み、
    前記分離時間が、前記新たに硬化した層の少なくとも一部の形成から、前記新たに硬化した層の前記一部からの前記箔の分離までの時間間隔であり、
    少なくとも1つの個々の層に対して、前記分離時間が、前記少なくとも1つの個々の層の前記造形中に変更される、方法。
  31. 請求項6〜20及び請求項30の何れか一項に記載の方法によって製造された物体。
JP2014517220A 2011-06-22 2012-06-22 材料層からの箔の分離装置及び方法 Active JP6002961B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161500064P 2011-06-22 2011-06-22
US61/500,064 2011-06-22
PCT/US2012/043823 WO2012178067A2 (en) 2011-06-22 2012-06-22 An apparatus and method for the separation of a foil from a material layer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014516849A true JP2014516849A (ja) 2014-07-17
JP6002961B2 JP6002961B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=46420575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014517220A Active JP6002961B2 (ja) 2011-06-22 2012-06-22 材料層からの箔の分離装置及び方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10150254B2 (ja)
EP (1) EP2723551B1 (ja)
JP (1) JP6002961B2 (ja)
CN (1) CN103619566B (ja)
WO (1) WO2012178067A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10908589B2 (en) 2016-03-17 2021-02-02 Siemens Aktiengesellschaft Method for determining the orientation of a part to be additively manufactured, and computer-readable medium
JP2022132167A (ja) * 2021-02-26 2022-09-07 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 付加製造装置および付加製造装置の動作方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10406758B2 (en) * 2013-11-12 2019-09-10 Robotic Research System and method for 3D printing parts with additional features
DE102014104321A1 (de) * 2014-03-27 2015-10-01 Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg Formkörper und Verfahren zu dessen Herstellung
CN105584051B (zh) * 2016-03-05 2018-09-18 湖北嘉一三维高科股份有限公司 一种3d打印机的自动卸料平台
CN110520298A (zh) * 2017-03-23 2019-11-29 卡本有限公司 可用于通过增材制造来制造物体的唇缘支撑物
CN109501250B (zh) * 2017-09-14 2020-10-30 三纬国际立体列印科技股份有限公司 光固化3d打印机及其剥离方法
US11446860B2 (en) 2019-08-16 2022-09-20 General Electric Company Method and apparatus for separation of cured resin layer from resin support in additive manufacturing
EP4105002A1 (en) * 2021-06-16 2022-12-21 General Electric Company Peeling device for additive manufacturing
US11951679B2 (en) 2021-06-16 2024-04-09 General Electric Company Additive manufacturing system
US11731367B2 (en) 2021-06-23 2023-08-22 General Electric Company Drive system for additive manufacturing
US11958250B2 (en) 2021-06-24 2024-04-16 General Electric Company Reclamation system for additive manufacturing
US11958249B2 (en) 2021-06-24 2024-04-16 General Electric Company Reclamation system for additive manufacturing
US11826950B2 (en) 2021-07-09 2023-11-28 General Electric Company Resin management system for additive manufacturing
US11813799B2 (en) 2021-09-01 2023-11-14 General Electric Company Control systems and methods for additive manufacturing

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5192559A (en) * 1990-09-27 1993-03-09 3D Systems, Inc. Apparatus for building three-dimensional objects with sheets
EP1253002A1 (de) * 2001-04-23 2002-10-30 Envision Technologies GmbH Vorrichtung und Verfahren für die zerstörungsfreie Trennung ausgehärteter Materialschichten von einer planen Bauebene
EP1732746A1 (de) * 2004-05-07 2006-12-20 Envisiontec GmbH Verfahren zur herstellung eines dreidimensionalen objekts mit verbesserter trennung ausgehärteter materialschichten von einer bauebene
EP2199067A1 (en) * 2008-12-22 2010-06-23 Nederlandse Centrale Organisatie Voor Toegepast Natuurwetenschappelijk Onderzoek TNO Additional light source
US20110089610A1 (en) * 2009-10-19 2011-04-21 Global Filtration Systems Resin Solidification Substrate and Assembly

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3248031A (en) * 1964-01-08 1966-04-26 Beloit Eastern Corp Multi-bow expander roll
US6238389B1 (en) 1997-09-30 2001-05-29 Boston Scientific Corporation Deflectable interstitial ablation device
US6547552B1 (en) 2000-02-08 2003-04-15 Efrem V. Fudim Fabrication of three-dimensional objects by irradiation of radiation-curable materials
US7614866B2 (en) 2007-01-17 2009-11-10 3D Systems, Inc. Solid imaging apparatus and method
US7731887B2 (en) 2007-01-17 2010-06-08 3D Systems, Inc. Method for removing excess uncured build material in solid imaging
ATE553910T1 (de) 2007-07-04 2012-05-15 Envisiontec Gmbh Verfahren und vorrichtung zum herstellen eines dreidimensionalen objekts
BRPI0923627A2 (pt) * 2008-12-22 2016-01-19 Nl Organisate Voor Toegepast Natuurwetenchappelijk Onderzoek Tno método e sistema para produção em camadas de um objeto tangível
ES2449291T3 (es) 2010-11-01 2014-03-19 Dsm Ip Assets B.V. Aparato y método de fabricación por adición que comprende un sistema de guía de lámina de movimiento alternativo

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5192559A (en) * 1990-09-27 1993-03-09 3D Systems, Inc. Apparatus for building three-dimensional objects with sheets
EP1253002A1 (de) * 2001-04-23 2002-10-30 Envision Technologies GmbH Vorrichtung und Verfahren für die zerstörungsfreie Trennung ausgehärteter Materialschichten von einer planen Bauebene
EP1732746A1 (de) * 2004-05-07 2006-12-20 Envisiontec GmbH Verfahren zur herstellung eines dreidimensionalen objekts mit verbesserter trennung ausgehärteter materialschichten von einer bauebene
EP2199067A1 (en) * 2008-12-22 2010-06-23 Nederlandse Centrale Organisatie Voor Toegepast Natuurwetenschappelijk Onderzoek TNO Additional light source
US20110089610A1 (en) * 2009-10-19 2011-04-21 Global Filtration Systems Resin Solidification Substrate and Assembly

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10908589B2 (en) 2016-03-17 2021-02-02 Siemens Aktiengesellschaft Method for determining the orientation of a part to be additively manufactured, and computer-readable medium
JP2022132167A (ja) * 2021-02-26 2022-09-07 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 付加製造装置および付加製造装置の動作方法
JP7263581B2 (ja) 2021-02-26 2023-04-24 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 付加製造装置および付加製造装置の動作方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140246813A1 (en) 2014-09-04
US10150254B2 (en) 2018-12-11
WO2012178067A3 (en) 2013-04-25
CN103619566A (zh) 2014-03-05
EP2723551B1 (en) 2020-08-26
WO2012178067A2 (en) 2012-12-27
JP6002961B2 (ja) 2016-10-05
CN103619566B (zh) 2017-04-05
EP2723551A2 (en) 2014-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6002961B2 (ja) 材料層からの箔の分離装置及び方法
AU2019201593B2 (en) 3D printing using spiral buildup
JP4833338B2 (ja) 有形物体の積層製造方法およびシステム
US20170217100A1 (en) Method and Apparatus for Fabricating an Object
US20180093427A1 (en) Three dimensional printing apparatus and three dimensional printing method thereof
WO2017075575A1 (en) Apparatus and method for forming 3d objects
US10864675B2 (en) Method for the layered construction of a shaped body
US10967564B2 (en) Method for the layered construction of a shaped body
US20130196060A1 (en) Forming three dimensional objects
WO2007023724A1 (ja) 光造形装置および光造形方法
US20210178521A1 (en) Processing apparatus, processing method, machining method, modeling apparatus, modeling method, computer program and recording medium
EP2719364A1 (en) Particle supplying apparatus, method of controlling particle supplying apparatus, and method of acquiring speed determining information
JP2020521649A (ja) 改良された光路を有する三次元プリントシステム
JP2020521648A (ja) 自動化機構を有する三次元プリントシステム
WO2021165881A1 (en) Systems, apparatuses, and methods for manufacturing three dimensional objects via continuously curing photopolymers, utilising a vessel containing an interface fluid
JP7060907B2 (ja) 立体物製造装置および方法
EP3762215B1 (en) Additive manufacturing
JP4650161B2 (ja) 光造形装置および光造形方法
JP3694970B2 (ja) 光造形装置及び光造形方法
CN105745056A (zh) 光学元件的制造方法及光学元件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160405

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6002961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350