JP2014514793A - アラーム送信に協力するためのプロセス及び装置 - Google Patents

アラーム送信に協力するためのプロセス及び装置 Download PDF

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Abstract

記載するプロセスは、アラーム受信装置からPSAPに、少なくとも1つのアラーム受信装置と少なくとも1つの応答装置とを含む複数の協力装置を含むシステムを介して少なくとも1つのアラーム信号を送信し、これら装置は、少なくともメモリ手段、処理手段、及び、装置管を信号及びデータを直接受信/送信するための第1の無線システムを含み、前記複数の協力装置は、アラーム信号をPSAPに送信するために手段を備える少なくとも1つの装置を含む。上述したプロセスを実装するための装置も記載される。
【選択図】図3

Description

本発明は、必要なときに、公共電話通信網に対してアクセスを有さない装置から、緊急事態にアラームメッセージを送信するためのプロセス及び装置に関する。
緊急事態を伝えるために電話通信システムによりアラームを送ることは、多くの国の機関及び国際機関が重きをおいて取り組んでおり、多くのリソースを利用するサービスであり、この経緯で、1990年に、唯一の欧州緊急発呼番号(112)が緊急発呼のために定義された。
携帯電話が普及するにつれて、交通事故の場合に、救助隊にその旨を伝えるための緊急発呼システムを定義する取り組みが幾つか始まっている。データ送信のための内容及び形式に関する規定が定義されている(たとえば、発呼する側の装置の地理的座標に関する規定など)。
適切なセンサを組み込んだ端末による、自動緊急発呼の生成モードも既に定義済みである。これら事項に関する規定は、欧州レベルで定義されている(たとえば、いわゆる「ECalls」(緊急発呼)の「eSafety Forum」プラットフォームの範囲内において)。
上述した規定が定義する緊急発呼は、固定電話回線またはセルラーネットワークが利用可能な場所で生成することができる。しかしながら、緊急事態は様々な場所でおこることが想定され(たとえば、閉チェーンされた敷地内、エレベータ、地下室、峡谷、山岳地帯等)、これら場所では、固定電話またはセルラーネットワークが利用可能ではない場合がある。したがって、世界中で、携帯電話器をいつでも持ち歩く人が100%になっているとしても、現在の電話通信システムでは、緊急事態を電話の発呼またはメッセージによって知らせることができない場合もある、ということになる。
一方で、セルラーのカバー領域ではなくても、携帯電話の範囲で、メッセージを送受信する機能を持つ他の装置がある場合があることを考慮することが重要である。実際、数多くの種類の移動体装置が、様々な受信/送信システムを利用しており、数例であるWi−Fi、Direct、DECT,ZigBee(登録商標)、及びBluetooth(登録商標)が、電話通信網のサポートを受けずに、2つの装置間に直接接続を構築している。これら無線システムを搭載した装置の多くが、公共電話通信網との接続も構築することができる(無線システムその他のシステムを利用して)ので、これら装置は、緊急時に利用される装置と公共電話通信網との間の橋渡しとして利用可能である。世界には、GMS、WCDMA,Wi‐Fi及びBluetooth(登録商標)を搭載した端末が利用可能な地域もあれば、GMSの代わりに、PHSまたはAMPSが利用可能な地域、及び、Wi−Fiの代わりにDECTが利用可能な地域もある。
したがって、本発明の目的の1つは、上述した先行技術の欠点を、メッセージ(信号、コマンド、またはデータ)を他の近隣装置と交換することで、公共電話通信網にアクセスをもたない装置からアラーム信号を送信することができる、協力体制によるアラーム送信プロセスを提供することで、解決することである。
本発明の別の目的としては、上述したような装置のチェーンを作成して、これにより装置間を通って公共電話通信網にアラームメッセージが伝えられ、その後、最終的に緊急時管理センターに到達される、協力体制によるアラーム送信プロセスを提供することである。
本発明のまた別の目的は、本発明のプロセスの実装に適した装置を提供することである。
本発明の、記載した目的及び利点、並びに、その他の目的及び利点は、請求項1に記載する協力体制によるアラーム送信プロセスによって達成される。
加えて、本発明の、記載した目的及び利点、並びに、その他の目的及び利点は、請求項22に記載する装置によって達成される。
本発明の好適な実施形態及び自明ではない変形例は、従属項に特定されている。
ここで記載したことは、添付請求項に述べる本発明の保護範囲を逸脱せずに、無数の変形例及び変更例(たとえば、形状、寸法、配置、及び、均等的な機能を有する部材の面で)が可能である。
以下で、本発明のいくつかの好適な実施形態を詳述するが、これらは、添付図面を参照して説明される非制限的な例により説明される。
本発明の、アラームを転送するための協力体制の実装例を示す。 ルーティングテーブルのデータの進化の一例を示す。 本発明のアラーム送信プロセスを実装する際に取得される情報全てを含むルーティングテーブルの一例を示す。 本発明のアラーム送信プロセスの各段階を示すフローチャートである。
以下の記載では、以下に、定義とともに示す名称を利用する。「アラーム」とは、PSAP(以下参照)に送信するべく緊急事態を信号通知する(signalling)ことを指す。「協力装置」とは、アラームの送信に協力することができる特性を有する装置のことである。「アラーム受信装置」とは、協力装置である場合もある装置であり、アラームを送信するプロセスに関するアラームが生成される装置のことである。「経由装置」とは、アラーム信号及び他の信号の流れが経由する(協力)装置のことである。「探索装置」とは、探索コマンド(以下参照)を受信すると、探索信号を発行するよう命令される(協力)装置のことである。「PSAP:緊急応答機関」とは、つまり緊急管理センターのことである。「緊急ネットワーク」とは、PSAPが接続されている電話通信網のことである。「応答装置」とは、探索信号(以下参照)に応答する装置のことである。「探索コマンド」とは、アラーム受信装置が暫定的に発行して、探索装置によって前に選択された装置宛てに送られるコマンドのことである。「探索信号」とは、探索装置として機能している装置がブロードキャストする信号であり、協力装置としてカウントされる応答装置の発見のために、この「探索信号」を受信するすべての装置に(アラーム受信装置が、後者の存在を先験的に知っているか否かに関わらず)、その受信について受領確認を強制する。「応答信号」とは、応答装置(上述した)が探索信号に応答する信号のことである。「情報信号」とは、アラームの次に送信される可能性のある信号であり、アラームを生成したイベント及びアラーム受信装置に関する追加情報を含む信号である。「ルートまたはルーティングのチェーン(またはシーケンス)」とは、たとえばPSAPに到達するまでにアラームが経由する一連の協力装置のことである。「ルーティングテーブル」とは、ルートを含み、ルートを含む無線部の他の特性をも持つ可能性のあるテーブルのことである。
さらに、以下のシンボルが以下の記載及び添付図面で利用される。 「i」とは、探索レベルのインデックスであり、つまり、一群の協力装置を拡張するためのアラーム送信プロシージャの各段階のための、累進的なインデックスである。「N」は、同じレベルの探索コマンドのセットが、アラーム受信装置により発行される一般的な回数を示す。「N」とは、同じレベルの探索コマンドが、アラーム受信装置によって送信を許可される最大回数である。Tは、アラームが発されてから経過した時間を示す時間変数である。Tは、アラーム送信プロセスの最長継続期間である。Tは、同じレベルの一連の探索コマンドまたは信号の連続した繰り返しの間に許される最長待機期間である。
本発明のアラーム送信プロセスの好適な実施形態を、以下に、図1に示す構成を例にとって参照しながら説明するが、このプロセスは、緊急事態に続いてアラームを受けた、少なくとも1つのアラーム受信装置101を含む、本発明の複数の協力装置からなるシステムによって実装される。
特に、本発明の装置は、(1)装置間で直接送受信を行うための少なくとも1つの無線システムと、(2)ルーティングテーブルを格納するための手段を含むメモリ手段と、(3)減衰と品質の推定とを行い、ルーティングテーブルのデータを処理して、本発明のプロセスが必要とする、必要な段階及び随意で行われる段階を全て実行するための処理手段と、を少なくとも備える。
本発明の、アラーム受信装置には、(1)伝播経路で受信した信号により行われる減衰を推定する手段(特に、受信アンテナが受信した信号の電力を推定する手段、及び、任意の(送信)電力値と推定された電力との間の比率を計算する手段)、(2)受信した信号の品質を推定する手段(たとえば、受信信号の品質を推定する際に考慮するべきパラメータの非包括的で限定ではないリストには、受信した信号の電力、信号対雑音比、推定誤り確率、無線チャネルの歪み、無線チャネルの変動性等が含まれる)といった手段が、随意で設けられてもよい。
以下の記載では、本発明の送信プロセスの動作を完全に説明する目的から、装置が今述べた随意の手段も設けられていることを想定した説明が行われる場合が多い。
本発明の送信プロセスは、装置に存在する1以上のスイッチまたはアクチュエータを手動または自動で起動することで、または、PSAP緊急電話番号に発呼が行われることなどにより開始されてよい。この起動によって、この初期ステップでリセットされる時間変数Tで象徴的に表される経過時間を検知する計測メカニズムが初期化される。このプロセスが始められると、アラーム受信装置がPSAPに直接接続することができない場合には、まずは、探索コマンドを内部で生成して(第1レベルのコマンドと称する)、この場合のみ自身を宛先とすることで、第1且つ唯一の探索装置として機能させることで、後で説明するように、これによって1以上の受信/送信システムにより第1レベルの探索信号を発して、装置間の直接接続が構築される。探索信号を送信する場合、特定のレベルの一般的な探索コマンドを送信した回数をカウントする変数Nを初期化する。したがって、このプロセスの最初の段階では、N=1である。
第1レベルの探索信号、及び、任意のレベルの一般的な探索信号は、(a)PSAPに転送される緊急発呼であるかの情報、(b)発呼を生成した実体の識別子(つまり、アラーム受信装置の識別子)、(c)発された信号の識別コード(探索コマンドの少なくとも順序及び信号を発する探索装置の識別子を含む)、を少なくとも含む。
特に、発された識別コードは、探索信号に対する応答に含められることで、特定の探索装置から特定の探索レベルで発された探索信号に対する応答、その特定の探索レベル(この場合には第1レベル)の探索信号が特定回数繰り返されたことに対する応答、及び、他の探索装置から、または異なるレベルの探索信号または同じ探索信号が異なる回数繰り返されたことに対する応答を、それぞれ区別することができるようになる。以下で説明するように、異なる送信経路間の様々な遅延によって、特定の時点で発された信号に対する応答が、後の時点で発された信号の応答より後に到着する、という事態が生じうる。
したがって、探索信号の識別コードには、多くの場合、(1)信号を発する探索装置の識別子、(2)現在の探索レベルi、(3)iレベルの探索の現在の繰り返しインデックスを示す値Nが含まれる。
第1の実施形態では、この3つの要素が、探索信号に明らかに含まれている。
第2の実施形態では、探索信号に含まれているデータ量を最小限にすることを目指して、探索装置は、探索レベルi及び繰り返しインデックスNの値を1つの数値データに組み合わせる。
これら組み合わせの非包括的かつ限定を意図していない例を利用して、各々の探索装置のすべてが、自身のインデックスkに従って各々が発する探索信号に対して、探索レベルとは独立した累進数を割り当てるが、自身のインデックスkのテーブルには、インデックスkの各値に対応している探索レベルi及び繰り返しレベルNを格納する。探索信号への応答を受信すると、探索装置は、応答内のインデックスkの値から、及び、自身のもつインデックスkのテーブルを参照して、応答が関係している探索信号に対応する探索レベルi及び繰り返しインデックスNを再構築する。探索装置は、次に、アラーム受信装置に対して、i及びNの値を、自身の識別子と、応答から得た他のデータとともに送信する。
探索装置が発する探索信号は、なるべく多くの装置に受信してもらうことを意図して、宛先アドレスを有さない。したがって、探索信号が、利用されている無線システムが許す最大の無線電力で送信されると好適である。
第1レベルの探索信号は、第1レベルの探索信号を発するために利用される電力値を含んでよく、かつ、国際的規格または国の規格で規定されているMSD(最少データセット)のデータ全てまたはその一部(たとえば、書類「CEN/TS15722:2009「Road transport and traffic telematics - eSafety - Ecall minimum set of data (MSD)」」に規定されているようなもの)を含んでよい。特に、第1レベルの探索信号及び、これより高いレベルの探索信号は、(1)アラームが発された日時、(2)アラーム受信装置が位置している地点の緯度、(3)アラーム受信装置が位置している地点の経度、(4)アラーム受信装置の運動の方向を含んでよい。
この代わりに、一部のデータは、第1レベルの探索信号の後の情報信号(情報をPSAPに送る際の最良のルートを発見した後で)によって送信されてもよい。
図1の例では、2つの装置がこの第1レベルの探索信号に応答することが想定されており、これらの応答装置は、図ではそれぞれ円104及び108で表されており、これら第1の応答装置のそれぞれは、アラーム受信装置に対して、それを宛先とするアドホックの第1レベルの応答信号を送信するが、この第1レベルの応答信号は、(d)自身の識別子、(e)応答がなされた信号の識別コード、(f)このアラーム信号が応答装置によってPSAPに転送されたか否かを示す、情報を転送するアラーム信号、及び、(g)第1の応答信号の送信に利用された送信電力、を少なくとも含む。
上述した情報に加えて、後続する探索信号のいずれかに応答する応答信号は、後述するように、これに属している無線部及び経由装置に関する情報も含んでいてよい。
情報を転送するアラーム信号は、応答装置が、アラーム信号をPSAPに送信する機能をもつ公共電話通信網にロックされている条件に対応しており、この条件では、応答装置は、アラーム信号をそのPSAPに即座に送信する。この情報が否定的なものである場合、応答装置は、アラームを緊急ネットワークに直接送信でいないことが想定されるが、これは、応答装置が、協力装置となりうる他の装置に対して接続を構築できる、または既に構築している、という可能性を排除するものではない。
第1の応答信号は、第1レベルの探索信号が送信された電力(この値は、第1レベルの探索信号で送信されたデータに含まれていてよい)と、第1レベルの探索信号が受信された電力との間の比率を含んでいてもよい。この無線が提供する情報は、応答信号から計算された同様の比率と組み合わせられて、無線部の減衰及びその変動性を継時的に推定することもできる。実際、アラーム受信装置は、各応答信号が送信された電力の値(上述した要素(g)参照)を受信して、応答信号を受信する電力レベルを計測することができる。この2つの電力比率の間の差から、及び、第1レベルの探索信号が発されてから、対応する応答信号が受信されるまでの時間の経過から、これら信号が経由した無線部の変動性に関する情報を取得することができる。
当業者には、同様の情報が、他の装置対が互いに接続されている無線部と比べたときにも取得することができるが、これに関しては、他の探索信号の放射を参照しながら後述する。図2a及び図2bには無線部の変動性指標は描かず、ルーティングテーブルをシンプルに表現している。
上述した要素(d)及び(g)で説明したデータに加えて、第1の応答信号はさらに他のデータを含むこともできるが、これに関しては例を挙げながら後述する。
第1の応答装置が時間T内に第1レベルの探索信号に応答しない場合には、アラーム受信装置が、第2のセットの探索コマンドを、第2の探索段階の探索装置を宛先として発行するが、この第2のセットの探索コマンドは、第1の探索段階の結果に基づいて選択され、及び/または、前に排除された他の探索装置に対して選択されてよく、必要に応じて、この発行は、間隔TEを置いて最大N回まで繰り返してもよい。同じレベルの探索信号が再発行されるたびに、発行回数をカウントする変数Nが増分される。
しかし、図1の例の場合には、アラーム受信装置が、第1レベルの探索信号に対して少なくとも1つの応答を受信することが想定されている。より詳しくは、応答が、2つの応答装置104及び108から来ることを想定しており、これら2つの装置のうちいずれもが、PSAPと通信できないことを想定している。応答を受けた後で、アラーム受信装置は、ルーティングテーブルに、応答装置が発行する応答に含まれている情報から取得したデータを格納する。このルーティングテーブルに含まれているデータは、図2aの表現で示されており、これは、特に図の左のローマ数字で示しているi番目のレベルの探索信号に対する応答を受信した後で収集されたデータに応じて、送信プロセスの様々な進化段階でこのテーブルがとりうる形態を、一連の処理として示している。
「ルート」と称される列は、それぞれの行で考慮されているルートを定義する装置の識別コードシーケンスをリストしている。探索信号が最初に発行されるとき、ルーティングシーケンスまたはチェーンは、もちろん、1つの装置のみを有するので、経由装置は存在しない。
次の列は、「無線部の減衰」と称されており、推定される減衰が、1つの無線部の信号になされることを示している(おそらくは、前述したように、両方の送信方向に関するデータを考慮して計算されている)。ここで提供する例では、アラーム受信装置は、95dBの減衰を、アラーム受信装置101を応答装置104に接続するセクションに対して計算して、アラーム受信装置101を応答装置108に接続するセクションに対しては96dBの減衰を計算する。
「信頼性」と銘打たれた列は、信号がルートを経由する際の信頼度を示している。この説明例では、信頼度及び無線部の品質は、後述するように、0と10の間の数値で表される。しかしこれらの指標は他の表現法も可能であるし、異なる縮尺基準で描くこともできる。無線部の減衰及びアラーム受信装置が応答装置から信号を受信するときの品質レベルを考慮すると、アラーム受信装置は、これを応答装置104及び108に接続する両方のセクションに対して9の信頼度の値を計算する。
次の列は「遅延」と銘打たれており、この列に示すように、アラーム受信装置から最後の装置までのルートを信号が経由する際にかかる時間を示している。この遅延は、任意の探索コマンド(この場合には第1レベルの探索コマンド)が発行されてから、遅延が計算されたルートの列の最後に位置する応答装置が送信した探索コマンドに対する応答を、アラーム受信装置が受信するまでにかかった時間に基づいて、アラーム受信装置が計算する。
「無線部の品質」と銘打たれた列は、一端が対応する協力装置に接続されており、他端が、ルーティングシーケンスまたはチェーンにおける協力装置の前の装置に接続されている1つの無線部の品質の指標を示している。この例では、無線部が、アラーム受信装置を第1の応答装置(図1ではセクション102及び103)に接続する。これら2つのセクションの品質は、アラーム受信装置101によって評価される。
各無線部の品質は、無線部が接続される応答装置により推定されてよく、この推定は、応答装置が送信する応答信号に含まれている。この場合には、1つの無線部の品質及び信頼度の指標には、さらに、応答装置が行う推定の品質も考慮に入れられる。
対応するルートの装置の行には、補助データを含む列が後続してもよい(たとえば、非包括的及び限定を意図しない例として、各協力装置の種類(セルラー装置、Wi−Fiアクセスポイント、コードレス電話、PC)、及び、これらの動く速度)。さらに他のデータ(たとえば、無線部の減衰の変動性、装置が備える受信/送信システムの種類、装置の位置等)があってもよい。
第1の応答装置が存在している場合には、公共電話通信網と通信することができる任意の装置が含まれ、公共ネットワークと通信可能な装置は、アラーム信号をPSAPに転送して、アラーム受信装置に対して、アラームをPSAPに転送したことを伝える。ここに示す例のように、第1レベルの探索信号に応答する装置内に緊急ネットワークと通信することができる装置が存在しない場合には、アラーム受信装置は、アドホックの探索コマンドのセットのうちの少なくとも1つ(これは、第2レベルの探索コマンドと定義することができる)をこれら装置のうちの少なくとも1つに発行して、今度はこの少なくとも1つの装置が探索装置として機能して、第2レベルの探索信号を発行する。
アラーム受信装置は、前の段階でルーティングテーブルで収取したデータのおかげで、コマンドを宛先に配信するために経由すべき経路を知っているために、各選択された探索装置に具体的な探索コマンドを発行することができる。これらデータは、コマンド自身に入力され、いずれの経由装置であっても、自身が転送すべき探索コマンドを特定して、他の経由(協力)装置が転送すべき探索コマンドは無視することができる。こうすることで、探索装置に探索コマンドを配信するために実行される送信数が最小限に抑えられる。これと同じ、送信数を制限するための純粋なメカニズムは、利用可能ないずれかの経由装置によって、アラーム受信装置に転送される、応答装置から探索装置に与えられる応答を後方伝播させる際にも有効である。
任命する装置を選択する際の非包括的及び限定を意図しない基準の例として、(1)無線部の品質(信号レベル、信号対雑音比、情報をデコードする際の誤りの確率)、(2)任意の探索信号の発行から、それぞれの応答が到着するまでに経過する期間が含まれる。
さらにいくつかの次善基準がある(subordinate preference criteria)。たとえば、アラーム受信装置が、緊急ネットワークに接続する手段を備えている場合であって、後者にアクセスは許可されていないような場合、信号品質が予め設定されている閾値より高く、伝播経路において最高の減衰を経た装置が優先される。この基準では、電磁的な視点からいえば、より遠くに位置しているために、アクセス可能なネットワークを発見することができない、アラーム受信装置とは異なる受信/送信条件をもつ装置により高い優先度が与えられる。
ここで示す例の場合には、図2aのルーティングテーブルを検査する際に(第1レベルの探索信号を、アラーム受信装置が発行する例に対応している)、2つの装置のいずれかを優先するような決定的要素がない場合には、アラーム受信装置は、探索装置の役割を、装置104及び108両方に与える。
第2の探索信号を発行させる候補の装置の数が多い場合には、アラームを送信するプロセスに関与する装置の数が過剰になったり、過剰な数の(おそらくは無用な)探索コマンド及び信号を伝播させたり、ひいてはこれらに対して過剰な数の応答が来たりすることを回避するために、アラーム受信装置は、重要ではない要素または無作為な探索によって、いくつかの第1の応答装置に、第2の探索信号を発行させないようにすることもできる(たとえば、最大数の所定レベルの探索装置を利用することで)。
ここで示す例では、装置104(図1)が発行する第2レベルの探索信号には、装置106、108、及び116が応答して、装置108が発行する第2レベルの探索信号には、装置104、116、及び120が応答する。アラーム受信装置101は、探索信号の適切なフィールド内に示されていることから、アラーム信号を生成した張本人の装置である、ということから、応答は行わない。
これら第2レベルの探索信号に対する応答は、アラーム受信装置に対して、上述した要素(d)及び(g)にリストされているデータとともに、それぞれ経由装置104及び108を通じて転送される。したがい、これら第2レベルの応答は、第2レベルの応答装置104、106、108、116、及び120の識別子を含み、これらに到達するために辿るべきルートに関する情報を含んでいてよい。アラーム受信装置は次に、受信する第2レベルの応答に含まれるデータに基づいて、図2aの「IInd Issue」に対応している列に示されているルーティングテーブルを更新する。このテーブルからわかるように、6つのルートのいずれもPSAPに端部を取得していない。
(g)のデータに示すように、応答装置の送信レベルと、探索装置が計測する対応する受信レベルとの電力比率から、及び、前述したように、応答装置が、送信と反対の方向で計算して、探索装置に送信した類似する電力比率から、探索装置は、応答装置の応答を、アラーム受信装置に転送を行う経由装置の協力によって、アラーム受信装置に対して、無線部(図2a参照)の減衰を計算して送信する。
この例では、リストの(d)(g)に対応するデータとともに、アラーム受信装置が、探索信号に応答する信号の受信品質に関するデータも受信することが想定されている。さらに、アラーム受信装置自身は、アラーム受信装置−探索装置部分の品質、及び、探索コマンドの発行から、応答装置から、アラーム受信装置が、探索コマンドに対する応答を受信するまでの時間間隔を評価することができる。このデータを利用して、アラーム受信装置は、ルーティングチェーンの信頼度を推定することができる。探索装置は、さらに、探索装置―応答装置部分の1つの遅延を評価して、これを、最後の応答装置に関する前述した他のデータとともに(装置の種類、動きの速度、減衰の変動性等)、経由装置に送ることができ、ここからアラーム受信装置に転送が行われる。これらデータの受信及び処理が終わると、アラーム受信装置は、図2aに示すテーブルの「II 発行」という行を更新する。「II 発行」に対応しているデータを解析した後で、アラーム受信装置は、ルート104−108を破棄する(これらルートが、アラーム受信装置から既に直接到達している装置108に通じているという理由から)。図2aのテーブルでは、削除されたルートが、文字「X」によって示されている。
同様に、アラーム受信装置は、ルート108−104も削除する。
ルート104−116及び108−116は、同じ装置116に通じているが、ルート104−116は、より低い品質レベルであり、より長い遅延をもつことから、信頼度が低いので、削除される。
3つ残っているルートに関しては、これらのいずれかを削除するための決定的な要素がない。残りのルートのいずれもがPSAPで終わっていないので、アラーム受信装置は、第3のアドホックの探索コマンドのセットを、残っているルートの3つの極端部に位置している装置(three extreme apparatuses)のそれぞれを宛先として送る。
第3レベルの探索段階では、探索者の役割が、3つの装置106、116、及び120に割り当てられ、装置104及び¥108が、経由装置として機能する。
アラーム受信装置は、装置106に命じて、装置104、装置116及び120を介して、装置108を介して、探索装置として機能させ、第3レベルの探索信号を発行させる。
装置106は、装置111及び119(図1)の応答を受け、装置116は装置119及び124から応答を受け、装置120は、予め設定されている時間内は応答を取得しない。応答装置124は、公共電話通信網126に接続しており、このネットワーク経由で、PSAP127に接続しているので、応答装置124は、事後的な、アラーム信号の送信のための末端の協力装置として定義することができる。アラームを受けた装置からPSAPにアラームを転送し、PSAP127自身及び応答装置124の両方または片方も、アラームを受けた装置101に対して、好適には上述したものと同じルーティングチェーンを通じて、アラームがPSAP127に配信されたことを示す信号を送信してよい。この時点で、ルート(図1では、これは、PSAPまでの連続した線で描かれている接続102−113−121−125からなる)が見つかり、アラームがPSAPに転送されたので、アラーム送信プロセスが終了する。しかし、PSAPで終端するルートの信頼性が高くない場合、または、その無線部が落とされていることから利用できない場合に、情報信号を送信するために再利用するという意味で、PSAPで終端するルートをよりよく特性付けるという観点、及び、他のルートに関するデータ全てを利用可能として、敗者を復活させるという観点、両方の観点から、アラーム受信装置がルーティングテーブルを更新することができると有益である。
第3レベルの探索信号に対する応答を考慮することに加えて、第2レベルの探索信号に対する応答に対して行ったのと同様に、今では、第3レベルの探索信号に対する応答が、経由装置104及び108を通して、アラーム受信装置に到着する、という事実を考慮する必要もある。
実際、装置104及び108は、これらを第3レベルの探索装置に接続するセクション105及び121(図1)の減衰及び遅延を更新して、アラーム受信装置に対して送信する場合がある。
第2レベルの探索信号に対する応答に関して同様に、アラーム受信装置は、受信するデータを処理して、図2aの「III 発行」の行からなるものと同じ種類のものを、ルーティングテーブルに書き込む。
第2レベルの探索信号に対するものと同じプロセスで手続きを進めることで、アラーム受信装置は、装置120の後で止まってしまう、いう理由からルート108−120を削除し、ルート104−106−119同様に、しかもこれより低い信頼度でしか装置119につながらない、という理由から、ルート108−116−119も削除する。
装置108−116−124を含むルートに加えて残っている2つのルート(104−106−111、104−106−119)に関しては、これらのいずれかを破棄する理由がないので、将来の利用に備えてルーティングテーブルに格納しておくが、これに関しては後述する。無線チャネルの条件は、実際、継時的に変化するので、ルーティングテーブルで考慮されているルートの1以上の接続が、もはや利用できなくなっている、という事態も生じうる。これら無線部の新たな条件は、たとえば、新たな探索コマンドに関するメッセージを交換しているとき、または、情報信号を送信しているときに生じうる。この場合、ルーティングテーブルは、新たな事態に応じてコヒーレントに更新され、プロセスは、新たに作成された状態の分析とともに再開される。限定的なケースでは、プロセスは、アラーム受信装置の新たな第1レベルの探索コマンドの発行によって再開されてよい。アラーム受信装置は、全ての取得(acquired)情報を回収(retrieve)及び再利用するために、検討したルート全て(破棄したものも含み)をルーティングテーブルに格納する。上述した例の場合には、アラームを送信するプロセス中に取得した情報すべてを含んだルーティングテーブルが、図2bに示す形態をとる。
たとえば、ルート108−116−124−PSAPがあまり信頼できない場合、プロセスは、第4レベルの探索信号を送信して処理を続けることで、ルート104−106−111−122−PSAPが定義される(図1参照)。
この反対に、探索信号の発行の後に、アラームが2以上のルートによって同時にPSAPに到達した場合には、応答及びそれとともに取得されたデータを処理することで、アラーム受信装置は、後続する通信のために最良のルートを選択して、他の選択肢であるルートは、主要ルートを置き換える候補としてルーティングテーブルに維持しておくことができる。
第1のセットの探索装置を宛先とする、特定のレベルの第1のセットの探索信号からの時間T内に、アラーム受信装置が、第1のセットの探索コマンドに関する応答を受け取らなかった場合には、アラーム受信装置は、第2のセットの探索装置に対して第2のセットの探索コマンドを発行する。この第2のセットの探索装置は、第1のセットの探索装置と同じであってもよいし別であってもよく、特に、新たな探索装置を含んでよい。装置が応答しない場合には、特定のレベルの探索コマンドのセットが、N回繰り返され、その後で、それでも応答が受信されない場合には、アラーム送信プロセスを終了する。プロセスが終了される場合には、アラーム受信装置は、アラームが送信されなかったことを示す警告を発する。
プロセスは、アラームが送信されなくても、送信失敗警告の場合にも、さらには、プロセスがPSAPに到着せずに開始された後でTより長いt時間が経った後でも、終了する場合がある。
本発明のアラーム送信プロセスは、図3に示すフローチャートに、より大まかに記載されており、ここでは、開始段階301及びアラーム起動の待ち段階302の後に、プロセスが、アラーム起動段階313を有していること(たとえば、装置の1以上のスイッチまたはアクチュエータを手動でまたは自動で起動することにより、または、緊急電話番号を発呼することにより)が示されており、この段階313において、アラームを起動してから経った時間を計測するためにメカニズムが起動される(たとえば特定の時間変数tをリセットすることで)。次の段階314では、アラーム受信装置が、PSAPに直接接続することができるかを検証して、検証結果が肯定的な場合には、プロセスは、アラームをPSAPに直接送信して(段階315)、検証結果が否定的な場合には、プロセスは、探索装置が、前述した基準に従って、探索装置の役割を割り当てる装置のセットを選択して、それに対して、ルーティングテーブルに含まれる適切なルートを介してそれぞれ探索コマンドを送信する段階303を含む。最初の割り当てでは、前述したように、探索装置としての役割は、アラーム受信装置自身が担い、その後のすべての割り当てでは、探索装置としての役割が、少なくとも1つの装置を含む装置のセットに割り当てられる。
プロセスに関する上記の説明から推定されるように、アラーム受信装置による、i番目のレベルの探索コマンドの発行はそれぞれ、探索装置に、対応する(i番目のレベルの)探索信号を発させ(前の探索段階の結果に基づいて選択される)、iは、1以上の整数である。具体的な場合として、第1の段階で、選択された探索装置のみが、アラーム受信装置自身であってよい。ひとたび探索コマンドを受信すると、本発明のプロセスは、探索装置が、上述した特性をもつ自身の探索信号を発行して、応答を待ち続ける(簡潔に図示するために、この待ち状態は図3では示されていない)という探索段階304を含む。探索信号を選択した装置から応答を受信すると、探索装置は、応答から取得することができるデータを収集して、必要に応じて自身のデータをこれに追加した後で、データを、アラーム受信装置に送信してよい。
上述したように、アラーム受信装置から探索装置への探索コマンドの送信、及び、探索装置から、アラーム受信装置へのデータの送信は両方とも、直接無線接続により、または、経由装置を介して複数の無線接続により行うことができる。これらの、中央から周辺へ、またはその逆方向へ、というコマンド及びデータの流れの調節は、適切なメッセージの情報フィールド内に、前述したルーティング情報を設けておくことによって可能になり、これにより、その伝播に関与する協力装置すべてが、自身が最終的な宛先であるか、中間的な宛先であるかを理解することができるようになり、後者の場合には、現在のプロセスで必要なコマンド及びデータの再送信を始動させることができるようになる。経由装置を通る際には、経由装置は、自身の情報を、リピータとしての役割をもつ情報に追加してもよい。
本発明のプロセスを実装するよう適合されている装置が繰り返す一般的なi番目の段階を構成する段階は、総合的に、(1)iレベルの探索装置を、前の探索レベルの結果に基づいて選択する、(2)iレベルの探索コマンドを、(1)段階で選択した探索装置に送信して、iレベルの探索信号を発させる、(3)iレベルの探索信号に対する応答を受信して、ルーティングテーブルをこれら応答に従って更新する、としてまとめられる。探索信号が発行されてから、アラーム受信装置101は、応答を待ち続ける(簡潔に説明する目的から、この待ち状態も図3には示していない)。アラーム受信装置が、時間T内に応答を受け取らない場合(段階307)、アラーム受信装置は、(段階306で)、そのレベルの探索コマンドが、既に連続N回を超える回数発行されたかを検証する。検証結果が肯定的である場合、本発明のプロセスは、アラーム信号の送信に失敗したことを知らせる警告を発行する段階312と、アラームを受けない装置として初期状態に戻ることによりプロセスを終了して、新たなアラームが発動されるのを待つ段階311とを含む。
反対に、段階306でのチェックによって、特定のレベルの探索コマンド(したがって対応する探索信号も)が、まだN回を超える回数発行されていないことがわかると、アラーム受信装置は、そのレベルのコマンドの発行の繰り返しをカウントするカウンタNを1増分して(段階319)、ここで記載する基準及び様式に従って、まだ同じレベルの、探索信号を発行するようにコマンドを送る探索装置のセットの選択に戻る。
段階307の参照に戻ると、アラーム受信装置は、時間T以内に探索コマンドに対する応答を受け取った場合、本発明のプロセスは、アラーム受信装置が取得したデータを分析して、データルーティングテーブルを更新して(段階308)、応答が、PSAPへの接続が構築されていることを示している応答を含んでいる場合には(段階309)、プロセスは、アラームを、構築されている接続を通じてPSAPに転送する段階315を含む。段階315は、アラームをPSAPに送信する一連の連続した試みを含んでよく、この後に、ここからの受領確認を適当な時間待つ(アラーム受信装置101から受信したデータから始まり、暫定的に移動端末124が生成した適切なSMSメッセージをおそらくは数回送ることにより)。後続する段階316では、転送が成功裏に行われたかを検証する。この検証結果が肯定的である場合には、プロセスは、アラームをPSAPに配信することに成功したことを、アラーム受信装置に通知する段階317と、前述したように、補足データ(たとえば位置データなど)を生成して、おそらくはPSAPに追加情報を送信する段階(段階310)とを行う。プロセスは、さらに、PSAPに対する補足データの送信に成功したかを検証する段階(図3には不図示)も含んでよい。
段階309で、PSAPへの接続が構築されていないことがわかり、段階316で、アラームがいずれのPSAPにも転送されていないことがわかると、プロセスは、アラームを受ける端末が、アラームを送信するプロセスが開始されてから、Tより長い期間が経ったかを検証する段階(段階305)を含む。検証結果が肯定的である場合には、プロセスは、アラーム信号の送信に失敗した旨の警告を発行する段階(段階312)、及び、アラームステータスをリセットした後で、新たなアラームの発動を待つ初期状態に戻ることでプロセスを終了する段階(段階311)を含む。
反対に、時間制限Tを超えていないときには、プロセスが段階303に戻り、(オプションで)探索レベルカウント変数を更新した後で、さらなる探索サイクルを実行する。
本発明におけるアラームを受けた装置は、本発明における上述したプロセスを実装することができるよう適合されているので、装置間で構築される直接のピアツーピア接続を許可する受信/送信システムを設けられている。このパフォーマンスを提供する送信システムは、たとえば、「Wi−Fi Direct」「ピアツーピアWi−Fi」及び「P2PWi−Fi」として知られている技術を利用するもの、DECTとして知られている技術を利用するもの、Bluetooth(登録商標)として知られている技術を利用するもの、ZigBee(登録商標)として知られている技術を利用するもの、または、端末間でピアツーピア無線周波数通信を行うことができる現在または将来の無線技術のいずれかを利用するものを含む。この送信技術のリストは、特に移動通信システムの進化によって、将来数多くの他の技術(おそらく、非常に大きな潜在市場を持つ他の普及している技術(たとえばセルラーシステムのTDD技術など)から開発された、アドホックの技術または派生技術)が提供されることが想定される場合、限定的でも全てを網羅することを意図しているわけでもない。
探索信号を発行して、本発明のプロセスを実装するために必要なメッセージを送信するためには、これら送信システムに、ここで記載する機能を実装するために必要なプロトコルを提供する必要がある。当業者であれば、このようなプロトコルは、簡単なソフトウェアアプリケーションによって作成されるだろうことを理解する。
本発明のプロセスを実装するためには、必ずしも全ての装置が同じ無線受信/送信システムを利用しなくてもよい。実際、複数対の装置の間で双方向通信を構築することができさえすれば十分なので、対になっている装置は、異なる送信システムを利用する装置間でインタフェースとして機能する手段さえ備わっていれば、受信/送信システムを持っていれば十分である。たとえば第1のセットの装置がP2P Wi−Fi受信/送信システムを利用して、第2のセットの装置がZigBee(登録商標)システムを利用している場合、第1のセットに属するいずれかの装置と、第2のセットに属するいずれかの装置とは、P2P Wi−Fi及びZigBee(登録商標)両方を備える装置が少なくとも1つありさえすれば、相互接続することができる。
探索装置として任命される装置に対するアラーム信号を搬送するルーティングチェーンにおいて、各経由装置は、自身の識別子(たとえば自身の電話番号、自身のIPアドレス、または自身のMACアドレス)を、探索装置で終わる方向に転送情報に追加してよく、同様に、各探索装置は、発される探索信号に対して自身の識別子を追加して、PSAPにいずれ到着する信号にも、このPSAPが必要な場合にアラームメッセージが経由した装置にコンタクトするためのデータを含めておき、これにより、これら装置が経由した順序も知ることができる。このコンタクトは、たとえばまさに同じルーティングチェーンを通じてすぐに行われる場合もあれば、アラーム信号を転送するためにすぐに構築されたものとはこれも異なっていてよい通信チャネルを通じて後で行われてもよい(たとえば、経由された装置のいずれかに、このネットワーク経由で再度コンタクトされたような場合)。この代わりに、経由装置の識別子及び探索装置の識別子を、アラームの後に送信された情報信号に追加してもよい。これらの識別子を探索信号に追加することで、PSAPは、ルーティングテーブルの装置の識別子をより速く受信することができ、この選択肢を採用することで、探索信号の情報内容が最小限に抑えられ、その受信が促される。
探索信号に対する応答から取得されたデータは、好適には、応答から取得されたデータを含む無線信号に含められて、アラーム受信装置に送信されるとよい。この代わりに、様々な応答に関するデータが探索装置に到着する場合または予め設定されている限度より小さい時間窓内に経由装置に到着するような場合、1つの無線信号が、1を超える数の応答に関するデータを含んでもよい。いずれにしても、応答から得られるデータは、それぞれの探索信号に相関付けられる。
第1の実施形態では、同じレベルの探索コマンドセットの連続した繰り返しの間の最長期間Tが、各探索レベルについて定数として、予め設定されている。第2の実施形態では、間隔Tは、先行する探索レベルの結果に基づいて動的に適合される。値Tの選択が基づいてよい一部の非包括的かつ限定を意図していない基準の例には、(1)探索コマンドの発行と、アラーム受信装置の対応する応答の受信との間の経過時間(最少、平均、最長期間など)、(2)現在の探索レベルの探索装置の数、無線チャネルの品質の探索装置数、(3)無線チャネルの変動度が含まれる。
ここで記載する例では、第2レベルの探索信号の発行において、装置116が、装置104及び装置108(図1)の両方に応答する。たとえば、もしも、装置116が二重に関係しているために、または、装置116がとりうる状態によっては、装置116からの応答が装置104にかなり遅れて到着したような理由から、装置104が既に装置106から、装置111が発行した第3レベルの探索信号に対する応答を既に受信した後で、装置104に装置116からの応答が到着する、というような事態が生じる可能性がある。それぞれの探索信号に応答する応答信号から取得するデータを相関付けるために、探索信号を、たとえば探索段階に相関付けられてよい識別コード(明細書のポイントc参照)で特定することができ、応答信号は、応答が参照している(明細書のポイントe参照)探索信号の識別コードを示す。第1の代替例である実施形態では、探索装置が、1を超える数の受信/送信システムを備える場合、探索装置は、探索信号を発行するためのコマンドを受信した受信/送信システムのみを利用して、探索信号を発する。第2の代替例である実施形態では、探索装置は、これも、探索信号を発行するためのコマンドを受信した受信/送信システム以外の受信/送信システムによって探索信号を発する。第2の代替例である実施形態では、協力装置のセットに含まれてよい装置群が広げられる。
アラームを生成した緊急事態通知の最終段階として、アラーム受信装置とPSAPとの間のルートを見つけ、第1のアラーム通知を送信した後で、アラーム受信装置の位置を判断して、これをPSAPに送信するための追加段階を開始してよい。この位置のデータを次に、本発明のプロセス中に発見したルートを介してPSAPに送信する。
もしも、アラーム受信装置により、及び、アラーム受信装置をPSAPに接続するルーティングチェーンの全ての装置によって利用される受信/送信システムにより、装置間に音声接続を構築することができる場合、このルーティングチェーンから接続を構築して、アラーム受信装置がPSAPと音声通信することができるようにする。
本発明は、閉チェーンされた敷地内、エレベータ、車庫、セルラーネットワークの利用範囲外である領域等にあるために公共電話通信網にアクセスできないという理由、または、たとえば火災、洪水、自然災害、その他の災害によってその地域の公共ネットワークの提供が不可能になってしまったという理由などから、アラーム信号を迅速に送信できない場合の確率を低減させることができる。実際、世界人口の殆ど、及び、先進国の殆ど全人口が所有している手のひらサイズの端末は、その受信/送信システムの範囲内に、少なくとも短いデータメッセージを送信することができる接続を構築することができるような受信/送信システムを少なくとも1つは備えている他の装置を持つ場合が多い。ここに記載したプロセスを実装するソフトウェアアプリケーションによって、公共電話通信網に接続可能な状況にない装置からPSAPにアラーム信号を送ることができるので、公共電話通信網が一時的または永久的にサービスを提供できない場所にも大幅に安全関連のサービスを拡大することができる。
さらには、本発明によって、様々な技術(たとえばZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、TDD、Wi−Fi、DECT)に準拠した無線部によって、後者とは完全に独立した形で、アラーム信号を転送することができる。したがって、図1のルーティングチェーンに属している無線部が、まったく異なる無線システムを利用することで実装可能となり、これにより、同じ装置に構築されることが多くなっているいくつかの様々な無線システム(Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)、Wi−Max、DECT等)を利用する機会が益々増える。
アラーム受信装置は、協力体制によるアラーム信号の伝播を監視することができるので、このような協力体制にありがちな不要または多すぎる信号またはコマンドの送信を避けることができる。探索信号は、プロセスにおいて「闇雲に」発行される唯一の無線信号であり(つまり、予め定義された対象を有さないという意味)、中間的な応答送信の数を生じさせることがあるが、本願では、前もって設定される具体的な規準に基づいて信号の発信を調整することができる、アラーム受信装置が生成するコマンドに基づいて生成することができるので、信号数を制限することができるとともに、探索信号の一般的戦略を定義することもできる。

Claims (27)

  1. 少なくとも1つのアラーム信号を、アラーム受信装置から、少なくとも1つのアラーム受信装置を含む複数の協力装置からなるシステムを介して緊急応答機関(PSAP)に送信するプロセスであって、
    前記複数の協力装置は、メモリ手段と、処理手段と、装置間で信号及びデータを直接受信/送信するための第1の無線システムとを有し、
    前記複数の協力装置のうちの少なくとも1つの装置は、前記アラーム信号を前記PSAPに送信する手段を含み、
    前記プロセスは、
    (a)前記アラーム信号を、前記第1の無線システムを介して前記アラーム受信装置から第1のインスタンスに発された少なくとも1つの探索信号に埋め込む段階であって、前記探索信号は、前記アラーム受信装置が、前記信号を取得する装置の存在を先験的に知っていようがいまいが、前記信号を取得する前記装置からの受領確認応答を促し、前記第1の無線システムは、前記受領確認応答を受信する機能を有し、前記探索信号を取得する前記装置は、前記受領確認応答に基づいて、前記複数の協力装置に追加される段階と、
    (b)前記探索信号を受信しているかもしれない前記複数の協力装置のうちの少なくとも1つに、協力装置間で、前記探索信号を直接的または間接的に受信した前記複数の協力装置のうちの少なくとも1つが、前記アラーム信号を前記PSAPに送信する前記手段を介して、前記アラーム信号を前記PSAPに送信するまで、前記探索信号を送受信させる段階と
    を備えるプロセス。
  2. 前記複数の協力装置のうちの少なくとも1つによる前記探索信号の受信結果に関する、及び、前記アラーム信号の前記PSAPに対する送信結果に関する、前記複数の協力装置から前記アラーム受信装置に送信される受領確認に基づいて、前記アラーム受信装置からコマンドを受信すると、前記探索信号を再送信する、請求項1に記載のプロセス。
  3. さらに、
    (c)前記探索信号を受信した前記複数の協力装置のうちの少なくとも1つの装置を含む一群の探索装置を選択する段階と、
    (d)前記第1のインスタンスにおいて、アラーム受信装置及び探索装置の両方として動作する前記アラーム受信装置が、前記第1のインスタンスに、前記一群の探索装置を特定する段階と、
    (e)前記アラーム受信装置から前記一群の探索装置へ、経由装置として動作する前記複数の協力装置のうちの他の装置を介して無線ホッピングによって、直接的または間接的に、前記アラーム信号を少なくとも含む前記探索信号を発行するコマンドを送信する段階と、
    (f)前記一群の探索装置のうちのそれぞれの装置が前記探索信号を発行する段階と、
    (g)前記複数の協力装置に属し、それぞれ無線受信/送信範囲にある一群の応答装置が前記探索信号を受信する段階と、
    (h)前記一群の応答装置のうち、前記PSAPと少なくとも1つ接続を構築することができる装置によって、前記PSAPに前記アラーム信号を送信する段階と
    を備える、請求項1に記載のプロセス。
  4. さらに、
    (i)前記探索信号への応答信号として、前記一群の応答装置のそれぞれから、少なくとも1つの識別コードと、前記応答信号の送信電力値と、前記一群の応答装置のうちそれぞれが前記アラーム信号を前記PSAPに転送したか否かを示す前記アラーム信号の転送情報とを含む信号を送信する段階と、
    (j)前記一群の探索装置のうちの前記装置で、前記探索信号に呼応して前記信号をそれぞれ受信する段階と、
    (k)前記一群の探索装置のうちの前記装置で、受信した前記応答信号に関するデータをそれぞれ取得して、前記データには、受信した前記応答信号について、前記応答信号の中に含まれる前記送信電力値、前記転送情報、前記識別コードが少なくとも含まれている段階と、
    (l)前記一群の探索装置のうちの前記装置によってそれぞれ、受信した前記応答信号に行われた無線部の減衰の推定、受信した前記応答信号の受信品質の少なくとも1つの推定を計算して、前記一群の探索装置のうちの前記装置で、対応する受信した前記信号の電力値をそれぞれ計測する段階と、
    (m)前記アラーム受信装置に対して、前記一群の探索装置のうちの各装置が、前記応答信号に関する前記データを送信する段階と、
    (n)前記アラーム受信装置が、前記応答信号に関する前記データを受信して、前記データを処理して、前記データに基づいて、前記アラーム受信装置が送信する信号が移動できる各ルートの信頼度を推定して、処理した前記データをルーティングテーブルに格納する段階と、
    (o)前記アラーム受信装置が、前記ルーティングテーブルに格納されている前記データに基づいて、前記PSAPに対して前記アラームが送信されたか否かを評価する段階と、
    (p)前記PSAPに対して前記アラームが送信されていない場合、前記一群の探索装置を定義しなおして、段階(e)から始めて前記送信に先立つ前記段階を繰り返す段階であって、前記一群の探索装置は、前記ルートの前記信頼度に少なくとも基づいて定義しなおされ、前記PSAPに対して前記アラームが送信された場合には、前記アラームの前記送信を終了させる段階と
    を備える請求項3に記載のプロセス。
  5. 前記無線部の減衰の推定は、前記応答信号に値が含まれている各応答信号の送信電力と、前記一群の探索装置のうちの前記応答信号を受信した前記装置によって計測された前記応答信号の受信電力との比率として計算される、請求項4に記載のプロセス。
  6. 前記アラーム受信装置は、前記探索信号を発行する同一の前記コマンドが与えられた連続回数をカウントする少なくとも1つのカウンタ(N)を有し、前記アラーム信号の送信中に、段階(e)における、前記探索信号を発行する前記コマンドの前記送信の後に、前記アラーム受信装置が、Tに等しい最長期間の間、前記応答信号に関する前記データの受信を待機し、前記データが受信されずに前記Tが経過すると、前記アラーム受信装置は、前記探索信号を発行する前記コマンドが、N回を超える回数既に与えられたか否かを計算して、前記プロセスは、
    (q)前記コマンドが既にN回を超える回数発行された場合には、前記アラーム受信装置は、前記送信を終了し、前記アラームの送信に失敗した旨の警告を発行する段階と、
    (r)前記コマンドがまだN回を超える回数発行されていない場合には、前記アラーム受信装置が、段階(e)から前記送信を行う段階を繰り返す段階と
    を備える、請求項4に記載のプロセス。
  7. 段階(r)は、前記アラーム受信装置が、段階(e)から前記送信を繰り返す前に、前記ルートの前記信頼度に少なくとも基づいて前記一群の探索装置を定義しなおして、前記一群の探索装置が、現在とは別の組成となるようにするサブステップを有する、請求項6に記載のプロセス。
  8. 段階(p)は、前記PSAPに対して前記アラームが送信されなかった場合には、前記アラーム受信装置が、前記送信が開始されてからTを超える時間が経過したかを検証するサブステップを有し、
    前記プロセスは、
    (s)前記アラーム受信装置が、前記送信が開始されてからTを超える時間が経過した場合に、前記送信を停止して、前記アラームの送信が失敗した旨の警告を発行する段階と、
    (t)前記送信が開始されてからTを超える時間が経過していない場合、前記アラーム受信装置が、前記ルートの前記信頼度に少なくとも基づいて前記一群の探索装置を定義しなおして、段階(e)からの前記送信の実行を繰り返す段階と
    を備える、請求項4に記載のプロセス。
  9. 段階(p)は、段階(e)における前記アラーム信号の前記送信の後に、前記アラーム受信装置が、前記アラーム受信装置の位置に関するデータを含む情報信号を前記PSAPに送信するサブステップを有する、請求項4に記載のプロセス。
  10. 前記PSAPに、前記アラーム受信装置から前記PSAPに到達する間に前記アラーム信号が経由する前記複数の協力装置すべての識別コードも、前記複数の協力装置の経由順序の情報とともに送信する段階を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 応答信号の受信品質の推定及び無線部の減衰の推定を、前記推定が参照するそれぞれのインスタントとともに、ルーティングテーブルに記録する段階を備える、請求項4から10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 複数の応答装置が、銘々が前記探索信号を受信する無線部の品質を推定する段階を備え、前記品質の推定は、前記複数の応答装置のそれぞれが発行する応答信号に関するデータに含められる、請求項3から11のいずれか一項に記載のプロセス。
  13. ルートの信頼度は、複数の応答装置が行った品質の推定を考慮して計算される、請求項4から12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 前記探索信号は、前記探索信号が送信されている電力レベルの情報も含んでいる、請求項1から13のいずれか一項に記載のプロセス。
  15. 複数の応答装置は、銘々が前記探索信号を受信するのに利用した無線部による減衰を推定して、前記無線部による前記減衰の推定は、前記複数の応答装置のそれぞれが発行する応答信号に関するデータに含められる、請求項3から14のいずれか一項に記載のプロセス。
  16. 前記アラーム受信装置が、異なる時間インスタントで検知された無線部の特性同士を比較することで、及び、前記特性同士の差を前記特性同士が関係する前記時間インスタントのそれぞれの差に照会することで、ルートに存在する前記無線部の変動性を推定する段階を備える、請求項4から15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. 前記ルートに含まれる前記無線部の前記変動性も考慮に入れて、前記ルートの前記信頼度を計算する段階を備える、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記アラーム受信装置が、前記探索信号を発行するコマンドの送信から、前記コマンドに関する応答信号に関する前記データが前記アラーム受信装置に到着するまでの間に経過した時間に基づいて、ルーティングチェーンをメッセージが辿るのにかかったルーティング時間を推定する段階を備える、請求項1から17のいずれか一項に記載のプロセス。
  19. 前記アラーム受信装置が、前記ルーティング時間も考慮に入れて、前記ルーティングチェーンの信頼度を推定する段階を備える、請求項18に記載のプロセス。
  20. 第1の無線システムを含む複数の探索装置は、少なくとも1つの第2の無線システムを含み、少なくとも前記第1の無線システム及び前記第2の無線システムによって前記探索信号を発行して、前記探索信号の発行に利用される無線システムすべてが応答信号を受信するよう起動する、請求項3から19のいずれか一項に記載のプロセス。
  21. 前記複数の協力装置のうち、前記第1の無線システムを含む装置は、第2の無線システムを含み、前記複数の協力装置のうちの任意の装置に信号を、自身が前記任意の協力装置から信号を受信した無線システムを利用して、送信する段階を備える、請求項3から19のいずれか一項に記載のプロセス。
  22. 請求項1から21のいずれか一項に記載のプロセスを実装するための手段を備える装置。
  23. 前記手段は、メモリ手段、処理手段、及び、前記装置から別の装置へ、信号及びデータを直接受信/送信するための少なくとも1つの第1の無線システムを少なくとも含む、請求項22に記載の装置。
  24. 前記手段は、前記アラーム信号を前記PSAPに送信する手段を含む、請求項22に記載の装置。
  25. 前記第1の無線システムが取得する信号の電力を推定する手段、及び、前記信号の品質を推定する手段を備える、請求項22に記載の装置。
  26. 前記PSAPに対する音声サービス接続を構築する手段を備える、請求項22に記載の装置。
  27. 前記少なくとも第1の無線システムは、「Wi−Fi Direct」「ピアツーピアWi−Fi」及び「P2PWi−Fi」として知られている技術、DECTとして知られている技術、Bluetooth(登録商標)として知られている技術、ZigBee(登録商標)として知られている技術、またはTDD(時分割多重化)の無線アクセス技術を利用する、請求項23に記載の装置。
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