JP2014511228A - 静電式消毒処理器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境および個人の保護機能を高める効果的な消毒システムおよび方法を提供することを目的とする。加えて、既存の消毒剤とともに使用することによりそれらの効果を高め、必要濃度を減少させることも可能にする。その結果、より安全で環境影響の小さい消毒工程が得られる。
【解決手段】生体細胞を死滅させるために放電体を放出する静電式消毒処理器具を提供する。前記静電式消毒処理器具は、前記放電体を放出する静電気付与器を含み、前記放電体は静電場を含む。
【選択図】図18

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、参照することにより本願に援用される2011年2月11日に出願された、米国特許仮出願第61/442,152号、発明の名称「ELECTROSTATIC
DISINFECTANT TOOL」、2011年7月28日に出願された米国特許仮出願第61/512,834号、発明の名称「ELECTROSTATIC
DISINFECTANT TOOL」、および2012年1月27日に出願された米国特許非仮出願第13/360,623号、発明の名称「ELECTROSTATIC DISINFECTANT TOOL」について優先権を主張するものである。
本発明は、医療や食品などのさまざまな産業において使用するための消毒処理装置一般に関するものである。
消毒剤は、個人、学校、企業、政府機関およびさまざまな産業において毎日使用されている。医療や食品産業などの多くの産業では、衛生および消毒作業により作業台表面や器具、機器、およびその他の材料を清浄する。以上より明らかなように、これら消毒剤の使用量はかなり大きくなり得る上、膨大な費用、環境的影響、および個人の消毒剤への曝露につながる可能性がある。さらに、現在の清浄および消毒方法は、しばしば効果がなく、遅く、労働力を要する。例えば、消毒剤や様々な化学物質などの清浄・消毒剤が、過剰に使用されたり、および/または無駄に使用されたりして、コストの上昇や環境影響につながっている場合がある。また、使用済みの消毒剤や化学薬品の廃棄による環境への懸念もある。さらに、手動でのこれら薬剤の塗布は、時間がかかる上、一貫性がなく、隠れた箇所や届きにくい箇所の清浄には適さないことがある。例えば、モップ、ブラシ、布は、角やくぼみ等の領域には届かず、それにより不完全な衛生や消毒になる可能性がある。同様に、モップ、ブラシ、布は、再利用されることによりバクテリアを他の表面に拡散させる可能性もある。
特開平08−099085号公報
したがって、現行の消毒技術を改善する必要がある。本願にて開示される技術は、環境および個人の保護機能を高める効果的な消毒システムおよび方法を提供するものである。加えて、本願に開示される技術は、既存の消毒剤とともに使用することによりそれらの効果を高め、必要濃度を減少させることも可能にする。その結果、より安全で環境影響の小さい消毒工程が得られる。
一つの態様において、システムは、ボトル部分とボトル部分に連結されたスプレーヘッド部分を有するスプレーボトルと、前記スプレーボトルと連結するように構成された静電モジュールを含み、前記静電モジュールは、前記スプレーボトル内の液体に静電気を移動させて帯電液を生成するように構成され、また、前記スプレーヘッド部分は、前記帯電液を帯電飛沫として噴霧できるように構成されている。
別の態様では、システムは、ボトル部分とボトル部分に連結されたスプレーヘッド部分を有するスプレーボトルを含み、前記スプレーボトルは、前記スプレーボトル内の液体を静電的に帯電させて帯電液を生成する静電モジュールと連結するように構成された電極を具備し、前記スプレーヘッド部分は、前記帯電液を帯電飛沫として噴霧できるように構成されている。
別の態様では、システムは、スプレーボトルと連結するように構成された静電モジュールを含み、前記静電モジュールは、前記スプレーボトル内の液体に静電気を移動させて帯電液を生成するように構成され、前記スプレーボトルは、前記帯電液を帯電飛沫として噴霧するように構成されている。
本開示のこれらおよびその他の特徴、態様、並びに利点は、以下の詳細な説明と添付の図面を参照することによりさらに明確になる。なお、図面において、同じ符号は同様の部位を示すものとする。
図1は、静電気付与器を有する静電式消毒処理器具であって、生体細胞を死滅させるために放電体を放出するように構成されている静電式消毒処理器具を示すブロック図である。
図2は、ガスアシスト式静電気付与器を有する静電式消毒処理器具であって、生体細胞を死滅させるために放電体を放出するように構成されている静電式消毒処理器具を示すブロック図である。
図3は、スプレーアシスト式静電気付与器を有する静電式消毒処理器具であって、生体細胞を死滅させるために放電体を放出するように構成されている静電式消毒処理器具を示すブロック図である。
図4は、生体細胞を死滅させるために静電場を含む放電体を付与するための工程を示すフローチャートである。
図5は、生体細胞を死滅させるために静電場を含む放電体を付与するための工程を示す系統図である。
図6は、生体細胞を死滅させるために、静電場とイオン化ガスを含む放電体を付与するための工程を示すフローチャートである。
図7は、生体細胞を死滅させるために、静電場とイオン化ガスを含む放電体を付与するための工程を示す系統図である。
図8は、生体細胞を死滅させるために、静電場とイオン化ガスと帯電飛沫を含む放電体を付与するための工程を示すフローチャートである。
図9は、生体細胞を死滅させるための、静電場とイオン化ガスと帯電飛沫を含む放電体を付与するための工程を示す系統図である。
図10は、生体細胞を死滅させるために、静電場とイオン化ガスと帯電殺生物剤飛沫を含む放電体を付与するための工程を示すフローチャートである。
図11は、生体細胞を死滅させるために、静電場とイオン化ガスと帯電殺生物剤飛沫を含む放電体を付与するための工程を示す系統図である。
図12は、静電場拡散器、重力付与器、および加圧ガスカートリッジを有する、静電式消毒処理器具の一態様を示す概略図である。
図13は、静電気拡散器、重力付与器、および加圧ガスカートリッジを有する、静電式消毒処理器具の一態様を示す概略図である。
図14は、図13における14−14線からの静電式消毒処理器具の部分正面図であり、静電気拡散器の一態様を示す。
図15は、図13における15−15線からの静電式消毒処理器具の部分縦断側面図であり、静電気付与器と静電気拡散器の一態様を示す。
図16は、図13における直線15−15に沿って見た場合の静電式消毒処理器具の部分縦断側面図であり、静電気付与器と静電気拡散器の一態様を示す。
図17は、静電式消毒処理器具と併せて使用できる重力付与器の一態様を示す縦断側面図である。
図18は、静電気付与器とガス駆動タービンを有する静電式消毒処理器具の一態様を示す概略図である。
図19は、手挿入部とアクセス扉を含む消毒剤室を有する静電式消毒処理器具の一態様を示す斜視図である。
図20は、図19の静電式消毒処理器具の上面図であり、消毒剤室の内部品を示す。
図21は、図19の静電式消毒処理器具の縦断側面図であり、消毒剤室の内部品を示す。
図22は、スプレーボトルに連結した静電モジュールを含む静電式消毒処理器具システムの態様例を示す概略図である。
図23は、静電モジュールを含む静電式消毒処理器具の態様例を示すブロック図である。
図24は、スプレーボトルの底部と連結した静電モジュールを示した静電モジュールの態様例を示す概略図である。
図25は、スプレーボトルの底部と連結した静電モジュールを示した静電モジュールの態様例を示す概略図である。
図26は、静電モジュールとともに使用できるように構成されていてもよいスプレーボトルの一態様例を示した部分斜視図である。
図27は、図26のスプレーボトルに連結されてもよい静電モジュールの態様例を示した概略図である。
以下、本開示の一以上の具体的な態様について説明する。これら態様について正確な説明を提供するために、本明細書では、実際の実装例のすべての特徴は説明されない。当然のことながら、どんな工学技術や設計プロジェクトでもそうであるように、このような実際の実施例の開発には、開発者の具体的な目標を達成するために、システム関連の適合やビジネス関連の制限など、数多くの実装例固有の決定事項が必要となり、これらは各々の実装例毎に異なる場合もある。さらに、そのような開発努力は、複雑で時間がかかるものであるが、それでもなお、本開示の利益を受け得る通常の技術を有する者にとっては、通常の設計、制作、製造の実行に他ならないこともまた、当然のことである。
本開示では、各種態様における要素を紹介するにあたって使用される名詞は、冠詞に関わらずそれが一つ以上あることを意味する。また「含有する」「含む」「有する」なる文言は、包括的に解釈されるものであり、列記される要素以外の追加要素があってもよいことを意味する。作動パラメーターや環境条件の例は、いずれも、開示される態様におけるその他のパラメーター/条件を除去するものではない。
本開示の各種の態様は、対象物を消毒、清浄、および/または殺菌するための放電体(例えば、飛沫)を提供するための器具を提供するものである。特定の態様において、このような器具は、対象物に対する液体飛沫(例えば、殺生物剤飛沫)の被覆領域を向上するため、例えば、飛沫が対象物を覆うようにし、対象物のすべての面を殺生物剤で被覆するように、静電場を生成してもよい。さらに、器具は、対象物への飛沫の被覆領域を向上する(包み込む)ことに加えて、静電場からの電荷を利用して好ましくない細胞を死滅させることもできる。以下に詳しく説明するように、前記放電体は、様々な環境(例えば、医療産業や食品産業の環境)におけるバクテリア等の好ましくない細胞を減少あるいは除去するために、静電場、イオン化ガス、または帯電液(例えば、帯電殺生物剤)、またはこれらの組み合わせを含んでいてもよい。
当然のことながら、殺菌という表現は、材料や物体の表面に存在するあらゆる微生物の死滅を意味する。例えば、殺菌とは、伝染性物質、菌類、バクテリア、ウイルス、胞子形状等を含み、これらに限定されないすべての微生物の死滅を意味する。清浄という表現は、食品調理器具(例えば、台所における)、食事道具、および食品産業において使用されるその他の品のすべての病原性微生物の清掃を意味する。消毒という表現は、物体上に存在する生存微生物の数を減少させることを意味し、必ずしも物体上のすべての微生物を死滅させることを意味するものではない。消毒という表現は、殺菌および清浄を包含することを意図している。開示される器具の態様は、殺菌器具、清浄器具、消毒器具、およびこれらのあらゆる組み合わせを含むことを意図している。したがって、以下の説明において、使用されるこれらの表現は、限定的に解釈されるものではなく、消毒、清浄および/または殺菌のいずれにも同様に適用されることを意図している。
本開示の様々な態様は、表面、装置、器具、および他の材料に対するより高い消毒効果を示す静電式消毒処理器具を提供する。特定の態様では、静電式消毒処理器具は、静電気拡散器を有する静電気付与器を含み、静電式消毒処理器具は、消毒する対象物や表面に静電場を付与するように構成されている。とくに、静電式消毒処理器具は、生体細胞(例えば、バクテリア)のすべて、あるいは少なくとも一部を電気穿孔により死滅させる。以下で使用されるように、「電気穿孔」とは、生体細胞を高強度の静電気にさらし、それにより生体細胞の細胞膜を穿孔させたり、細胞膜に一以上の開口部を形成したりする工程を意味する。
特定の態様では、静電式消毒処理器具は、意図的に細胞膜を過剰に穿孔することにより細胞膜を破壊し(例えば、過剰穿孔)、それにより生体細胞を死滅させる。態様によっては、静電式消毒処理器具は、ガス放出や液体放出のような流体放出により補助される。例えば、静電式消毒処理器具は、細胞膜を穿孔すると同時に細胞の開口部から流体(例えば、ガスおよび/または液体)を細胞膜内に注入し、生体細胞の死滅を補助する。様々な他の態様では、液体は殺生物剤、イオン化ガス、帯電液(例えば、水または殺生物剤)、またはそれらの好ましい組み合わせを含んでいてもよい。
態様によっては、静電式消毒処理器具は、携帯用あるいは固定式の静電式消毒処理器具を含んでいてもよい。例えば、静電式消毒処理器具は、銃型の静電式消毒処理器具等のような手持ちの静電式消毒処理器具、または、手挿入部やアクセス扉を有していてもよい消毒剤室を有する携帯用のあるいは固定式のユニットを含んでもよい。静電式消毒処理器具は、医療や食品などの特定の産業用に設計されていてもよい。したがって、静電式消毒処理器具は、その産業で使用される他の装置と一体化されていてもよい。
ここで図1を参照すると、静電式消毒処理器具10の一態様として、静電場拡散器14を有する静電気付与器12が示されている。静電式消毒処理器具10は、生体細胞18を電気穿孔により死滅させるために放電体16を付与するように構成されている。図示される例では、放電体16は、基本的にまたはすべてが静電場20から構成されていてよい。しかし、以下で説明するように、放電体16は、一種類以上の流体(例えば、ガスまたは液体)が追加あるいは補充されていてもよい。
図1に示すように、静電気拡散器14は、静電ポテンシャルを得て消毒されるべき領域上に静電場20を付与する。静電気拡散器14は、放電体16を広範囲に付与するように構成されていてもよい。特定の態様では、静電気拡散器14は、放電体を付与するように構成された広い面や板(例えば、平板、円弧状板、角度をつけた板)を含む。そのような態様では、板は複数の突出した電極、例えば、10から1000の電極を有する電極格子を含んでいてもよい。このような電極は、静電気等の放電体16を対象物や表面に付与するよう構成されていてもよい。例えば、電極は低電圧電源と入力された電圧を上昇させるカスケード部位の組み合わせにより生成される負電荷を示してもよい。例えば、電極先端の電圧は85
kVにまで上昇されていてもよい。電流は、電荷が基本的に直流静電気のみとなるように、50〜100マイクロアンペア程度と極めて低くてよい。反対の電荷は、消毒の対象となる物上に生成する。
図の例では、静電式消毒処理器具10は、カスケード電圧増倍器26に電力24を供給する電源22を含む。電源22は、発電機のような外部電源または内部電源を含んでいてよい。カスケード電圧増倍器26は、電源22から電力24を受け、電力24を、静電場拡散器14に使用するための、より高電圧の電力28へと変換する。より具体的には、カスケード電圧増倍器26は、およそ55
kVと85 kVの間かそれ以上の電圧の電力28を静電場拡散器14に付与できる。例えば、電力28は、少なくとも約55、60、65、70、75、80、85、90、95、100kVまたはそれ以上とすることができる。以上より明らかなように、カスケード電圧増倍器26は、ダイオードやコンデンサーを含んでいてよく、また取り外し可能であってもよい。特定の態様によっては、カスケード電圧増倍器26は、静電場拡散器14に付与する電力28を、正電圧と負電圧の間で切り替えるように構成されたスイッチング回路を含んでいてもよい。
図1に示されるように、静電式消毒処理器具10は、さらに、モニターシステム30や制御システム32を含み、いずれも電源22により電力供給されていてもよい。モニターシステム30は、各種の作動パラメーターや条件をモニターするために、カスケード電圧増倍器26および静電気付与器12に連結されていてもよい。例えば、モニターシステ30は、カスケード電圧増倍器26が電源22から受け取る電力24の電圧をモニターするように構成されていてもよい。同様に、モニターシステム30は、カスケード電圧増倍器26から出力される電力28の電圧をモニターするように構成されていてもよい。さらに、モニターシステム30は、静電場拡散器14により付与される静電場20の電圧をモニターするように構成されていてもよい。制御システム32も、同様に、モニターシステム30に連結されていてもよい。特定の態様では、制御システム32は、モニターシステム30により得られた情報に基づき、ユーザーが各種の設定や作動パラメーターを調整できるように構成されていてもよい。具体的には、ユーザーは、制御システム32に連結されたユーザーインタフェース34を用いて設定やパラメーターを調整してもよい。例えば、制御システム32は、ユーザーがユーザーインタフェース34上のノブ、ダイヤル、ボタン、メニューを操作することにより静電場20の電圧を調整できるように構成されていてもよい。ユーザーインタフェース34は、さらに、ON/OFFスイッチやシステムからの電圧や電流のレベル等のフィードバックを提供するためのディスプレイを含んでいてもよい。特定の態様においては、ユーザーインタフェース34は、ユーザーが入力したり静電式消毒処理器具10に関する情報を表示したりするためのタッチスクリーンを含んでいてもよい。
次に図2には、静電場20およびイオン化ガス52を有する放電体16を付与するように構成されたガスアシスト式静電式消毒処理器具50の例が示されている。図に示したガスアシスト式静電式消毒処理器具50は、図1に示した静電式消毒処理器具10と同様の部位および部位番号を含む。加えて、ガスアシスト式静電式消毒処理器具50は、ガス供給源54とガス放出口58を有するガスアシスト式静電気付与器56を含む。ガス供給源54は、ガスアシスト式静電気付与器56のガス放出口58にガス60を提供する。特定の態様においては、ガス供給源54は、ガスカートリッジ、ファン、またはコンプレッサーのような内部ガス供給源である。例えば、ガス供給源54は、電池や発電機等の内部電源22を駆動力とする内部ファンまたはコンプレッサーであってもよい。他の態様では、ガス供給源54は、加圧ガスタンク、コンプレッサー(例えば、エアコンプレッサー)、またはそれらの組み合わせのような外部ガス供給源である。加えて、ガス供給源54は、窒素、二酸化炭素、空気、その他の好適なガス、およびこれらの組み合わせを含んでいてよい。ガスアシスト式静電気付与器56は、ガス60をイオン化し、イオン化ガス52を製造するように構成されている。したがって、イオン化ガス52は、イオン化窒素、イオン化二酸化炭素、イオン化空気、またはその組み合わせを含んでよい。
以下に詳細に説明するように、静電場拡散器14は、カスケード電圧増倍器26から受けた電力28をガス60に付与してイオン化ガス52を生成するために、一以上の電極を含んでいてもよい。イオン化ガス52は、ガスアシスト式静電気付与器56により消毒処理され表面または対象に付与される。このとき、放電体16は、静電場20およびイオン化ガス52の両方で生体細胞を死滅させる。例えば、静電場20は、細胞膜を穿孔あるいは過剰に穿孔でき、イオン化ガス52は、静電場20による穿孔を補助する。具体的には、イオン化ガス52は、電気穿孔により開いた細胞壁の開口部から細胞を貫通し、それにより細胞膜を破壊する。
図2に示されるように、ガス供給源54は、モニターシステム30および制御システム32と連結されている。特定の態様では、モニターシステム30は、ガス供給源54に関する様々な動作条件やパラメーターをモニターするように構成されている。例えば、モニターシステム30は、ガス供給源54の内部圧やガス供給源54からガスアシスト式静電気付与器56のガス放出口58までのガス60の流量をモニターしてもよい。さらに、制御システム32は、モニターシステム30から得られたフィードバック、またはユーザーインタフェース34からのユーザーによる入力に基づき、一以上のガス供給源60の作動パラメーターを調整するように構成されている。例えば、ユーザーインタフェース34は、ダイヤル、ノブ、ボタンを含んでいてよく、ユーザーはこれらにより操作することによりガス供給源54からガスアシスト式静電気付与器56のガス放出口58へのガス60の流量を調整できる。さらに、ユーザーインタフェース34は、ガス供給源54の内部圧等のシステムフィードバックをユーザーに伝達するために、ディスプレイ(例えば、タッチスクリーン)を含んでいてもよい。
次に図3に、静電場20と帯電液飛沫72(および、任意にイオン化ガス52)を有する放電体16を付与するように構成されたスプレーアシスト式静電式消毒処理器具70の態様例を示す。図示されるスプレーアシスト式静電式消毒処理器具70は、図1および2に示した静電式消毒処理器具10と同様の部位および部位番号を含む。加えて、図3のスプレーアシスト式静電式消毒処理器具70は、飛沫発生器76を有するスプレーアシスト式静電気付与器74を含む。飛沫発生器76は、噴霧システム78を含む。以下に説明するように、飛沫発生器76の噴霧システム78は、液体を噴霧し、飛沫を製造する。スプレーアシスト式静電気付与器74は、飛沫を電気的に帯電させ、帯電飛沫を製造するように構成されている。例えば、スプレーアシスト式静電気付与器74の静電場拡散器14は、カスケード電圧増倍器26から得られた電力28を飛沫に付与し、帯電飛沫72を生成するための一以上の電極を有していてもよい。このように、放電体16は、静電場20と帯電飛沫72の両方により生体細胞を死滅させる。例えば、静電場20は、細胞膜を穿孔あるいは過剰に穿孔でき、帯電飛沫72は、静電場20による穿孔を補助する。特に、帯電飛沫72は、電気穿孔により開いた細胞壁の開口部から細胞膜を貫通し、それにより細胞膜を破壊する。特定の態様では、放電体16は、静電式消毒処理器具70の効果を向上させるために、静電場20、イオン化ガス52、および帯電飛沫72を含んでいてもよい。
図3に示すように、スプレーアシスト式静電式消毒処理器具70は、ガス供給源80と液体供給源82を有する。ガス供給源80は、ガス放出口84を通じて飛沫発生器76にガスを提供する。同様に、液体供給源82は、液体放出口86を通じて飛沫発生器76に液体を提供する。図示された例では、噴霧システム78は、ガス供給源80からのガスを用いて液体供給源82からの液体を噴霧し、飛沫を製造するガス噴霧システムである。例えば、噴霧システム78は、液流にガスジェットを付与し、液流を破壊して飛沫とするものであってもよい。別の態様では、噴霧システム78は、回転噴霧器、無気噴霧器、またはその他の好適な噴霧器を含んでいてもよい。図示された例では、ガス供給源80は、内部または外部ガス供給源であり、窒素、二酸化炭素、空気、その他の好適なガス、またはこれらの組み合わせを含んでいてもよい。例えば、ガス供給源80は、静電式消毒処理器具70に直接搭載または内蔵された加圧ガスカートリッジであってもよく、あるいは、ガス供給源80は、別個の加圧ガスタンクまたはガスコンプレッサーでよい。その他の様々な態様では、液体供給源82は、内部および外部の液体供給源を含んでいてもよい。例えば、液体供給源82は、重力付与器、サイフォンカップ、または加圧液体タンクを有していてもよい。さらに、液体供給源82は、水、殺生物剤、またはその他の好適な液体を保持あるいは収容するように構成されていてもよい。
図3に示されるように、モニターシステム30は、スプレーアシスト式静電気付与器74に連結され、スプレーアシスト式静電気付与器74をモニターするように構成されている。静電場拡散器14により付与された静電場20の電圧をモニターするように構成されているだけでなく、モニターシステム30は、スプレーアシスト式静電気付与器74からの帯電液飛沫72の流量をモニターするように構成されている。加えて、モニターシステム30は、飛沫発生器76が液体飛沫を製造する速度をモニターするように構成されている。モニターシステム30は、ガス供給源80および液体供給源82に連結されている。モニターシステム30は、ガス供給源80の内圧やガス供給源80からガス放出口84へのガスの流量をモニターする。同様に、モニターシステム30は、液体供給源82の内圧や液体供給源82から液体放出口86への液体の流量をモニターする。
図示されるように、ガス供給源80と液体供給源82は、制御システム32に連結されている。当然のことながら、制御システム32は、ガス供給源80および液体供給源82の一以上の作動パラメーターを調整できるように構成されていてよい。より具体的には、制御システム32は、モニターシステム30から得られた情報またはユーザーインタフェース34から得られたユーザー入力に基づき、ガス供給源80または液体供給源82の作動パラメーターを調整するように構成されていてよい。例えば、制御システム32は、ガス供給源80からガス放出口84へのガスの流量または、液体供給源82から液体放出口86への液体の流量を制御できる。ユーザーインタフェース34は、ユーザーが手動でガス供給源80および液体供給源82の各種の作動パラメーターを調整できるように、ノブ、ダイヤル、またはボタンなどを含んでいてよい。ユーザーインタフェース34は、ガス供給源80および液体供給源82の内圧等のシステムフィードバックをユーザーに伝達するためのディスプレイ(例えば、タッチスクリーン)を有していてもよい。
図4に示されるように、生体細胞18を死滅させるために静電場20を含む放電体16を付与する方法の例としては、作用順序100に従って作用する。ブロック102に示されるとおり、静電場20を含む放電体16が生成または作成される。ブロック104に示されるとおり、放電体16は、生体細胞18に付与される。ブロック106に示されるとおり、放電体16の静電場20が生体細胞18を穿孔する。ブロック108に示されるとおり、放電体16の静電場20が、さらに生体細胞18を過剰に穿孔し、生体細胞18の細胞膜を破壊させる。ブロック110に示されるとおり、生体細胞18は、破壊により死滅する。
図5は、生体細胞18を死滅させるために静電場20を有する放電体16を付与する図4の方法を示した系統図である。図に示すように、静電場20を有する放電体16が生成された後、放電体16は生体細胞18に付与される。具体的には、放電体16は、生体細胞18の内容物122を包囲する生体細胞18の細胞膜120に付与される。当然のことながら、細胞膜120は、細胞の内容物122を周辺環境124から保護するものである。その後、放電体16の静電場20により、生体細胞18の細胞膜120が穿孔される。より具体的には、生体細胞18の細胞膜120に孔126が開く。これらの孔126により、生体細胞18の内容物122が放電体16に到達可能となる。孔126は、さらに、生体細胞18の内容物122を周辺環境124にさらす。続いて、生体細胞18の細胞膜120への放電体16の静電場20の付与により、細胞膜120の過剰な穿孔が起こる。細胞膜120の過剰な穿孔は、細胞膜120の破壊128に繋がり、生体細胞18の内容物122が周辺環境124に曝されることとなる。細胞膜120の破壊128により、生体細胞18が死滅し、死滅生体細胞130となる。
図6に示されるように、生体細胞18を死滅させるために静電場20とイオン化ガス52を含む放電体16を付与する方法の例としては、作用順序140に従って作用する。ブロック142に示されるとおり、静電場20とイオン化ガス52を含む放電体16が生成または形成される。ブロック144に示されるとおり、放電体16は、生体細胞18に付与される。ブロック146に示されるとおり、放電体16の静電場20とイオン化ガス52が生体細胞18を穿孔する。ブロック148に示されるとおり、生体細胞18の穿孔により形成された孔は、イオン化ガス52による細胞の貫通を可能にする。ブロック150に示されるとおり、放電体16の静電場20とイオン化ガス52が、さらに生体細胞18を過剰に穿孔し、生体細胞18の細胞膜を破壊させる。ブロック152に示されるとおり、生体細胞18は、破壊により死滅する。
図7は、生体細胞18を死滅させるために静電場20とイオン化ガス52を含む放電体16を付与する図6の方法を示した系統図である。図に示すように、静電場20とイオン化ガス52を含む放電体16が生成された後、放電体16は生体細胞18に付与される。具体的には、放電体16は、生体細胞18の内容物122を包囲する生体細胞18の細胞膜120に付与される。当然のことながら、細胞膜120は、細胞の内容物122を周辺環境124から保護するものである。その後、放電体16の静電場20とイオン化ガス52により、生体細胞18の細胞膜120が穿孔される。より具体的には、生体細胞18の細胞膜120に孔126が開く。これらの孔126により、生体細胞18の内容物122が放電体16により到達可能となる。より具体的には、図示されるように、イオン化ガス52は、生体細胞の細胞膜120を貫通し、生体細胞の内容物122に浸入する。孔126は、さらに、生体細胞18の内容物122を周辺環境124にさらす。続いて、生体細胞18の細胞膜120および内容物122への放電体16の静電場20およびイオン化ガス52の付与により、細胞膜120の過剰な穿孔が起こる。細胞膜120の過剰な穿孔は、細胞膜120の破壊128に繋がり、生体細胞18の内容物122が周辺環境124に曝されることとなる。細胞膜120の破壊128により、生体細胞18が死滅し、死滅生体細胞130となる。
図8に示されるように、生体細胞18を死滅させるために静電場20とイオン化ガス52と帯電液飛沫72を含む放電体16を付与する方法の例としては、作用順序160に従って作用する。ブロック162に示されるとおり、静電場20とイオン化ガス52と帯電液飛沫72を含む放電体16が生成される。ブロック164に示されるとおり、放電体16は、生体細胞18に付与される。ブロック166に示されるとおり、放電体16の静電場20とイオン化ガス52と帯電液飛沫72が生体細胞18を穿孔する。ブロック168に示されるとおり、生体細胞18の穿孔により形成された孔は、イオン化ガス52と帯電液飛沫72による細胞の貫通を可能にする。ブロック170に示されるとおり、放電体16の静電場20とイオン化ガス52と帯電液飛沫72が、生体細胞18を過剰に穿孔し、生体細胞18の細胞膜を破壊させる。ブロック172に示されるとおり、生体細胞18は、破壊により死滅する。
図9は、生体細胞18を死滅させるために静電場20とイオン化ガス52と帯電液飛沫72を含む放電体16を付与する図8の方法を示した系統図である。図に示すように、静電場20とイオン化ガス52と帯電液飛沫72を含む放電体16が生成された後、放電体16は生体細胞18に付与される。具体的には、放電体16は、生体細胞18の内容物122を包囲する生体細胞18の細胞膜120に付与される。当然のことながら、細胞膜120は、細胞の内容物122を周辺環境124から保護するものである。その後、放電体16の静電場20とイオン化ガス52と帯電液飛沫72により、生体細胞18の細胞膜120が穿孔される。より具体的には、生体細胞18の細胞膜120に孔126が開く。これらの孔126により、生体細胞18の内容物122が放電体16に到達可能となる。より具体的には、図示されるように、イオン化ガス52と帯電液飛沫72は、生体細胞の細胞膜120を貫通し、生体細胞の内容物122に浸入する。孔126は、さらに、生体細胞18の内容物122を周辺環境124にさらす。続いて、生体細胞18の細胞膜120および内容物122への放電体16の静電場20、イオン化ガス52および帯電液飛沫72の付与により、細胞膜120の過剰な穿孔が起こる。細胞膜120の過剰な穿孔は、細胞膜120の破壊128に繋がり、生体細胞18の内容物122が周辺環境124に曝されることとなる。細胞膜120の破壊128により、生体細胞18が死滅し、死滅生体細胞130となる。
図10に示されるように、生体細胞18を死滅させるために静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤を含む放電体16を付与する方法の例としては、作用順序180に従って作用する。ブロック182に示されるとおり、静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤を含む放電体16が生成される。ブロック184に示されるとおり、放電体16は、生体細胞18に付与される。ブロック186に示されるとおり、放電体16の静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤が生体細胞18を穿孔する。ブロック188に示されるとおり、生体細胞18の穿孔により形成された孔は、イオン化ガス52と帯電殺生物剤による細胞の貫通を可能にする。特定の態様では、静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤が、生体細胞18の細胞膜120を破壊させ、生体細胞18を死滅させる。別の態様では、静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤が、生体細胞18の細胞膜120を穿孔し、殺生物剤が外部および内容物122から効果的に生体細胞18を死滅させる。しかしながら、静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤は、互いに効果的に組み合わさって、細胞18を破壊させたり、細胞18を化学的に攻撃したり、それらを組み合わせたりして生体細胞18を死滅させるものである。特定の態様では、帯電殺生物剤飛沫が生体細胞18の内容物122に浸入することにより、細胞膜120の孔126が閉じた後に生体細胞18を死滅させるように作用する。ブロック190に示されるとおり、生体細胞18は、帯電殺生物剤により死滅する。
図11は、生体細胞18を死滅させるために静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤飛沫192を含む放電体16を付与する図10の方法を示した系統図である。図に示すように、静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤飛沫192を含む放電体16が生成された後、放電体16は生体細胞18に付与される。具体的には、放電体16は、生体細胞18の内容物122を包囲する生体細胞18の細胞膜120に付与される。当然のことながら、細胞膜120は、細胞の内容物122を周辺環境124から保護するものである。その後、放電体16の静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤飛沫192により、生体細胞18の細胞膜120が穿孔される。より具体的には、生体細胞18の細胞膜120に孔126が開く。これらの孔126により、生体細胞18の内容物122が放電体16により到達可能となる。より具体的には、図示されるように、イオン化ガス52と帯電殺生物剤飛沫192は、生体細胞の細胞膜120を貫通し、生体細胞の内容物122に浸入する。孔126は、さらに、生体細胞18の内容物122を周辺環境124にさらす。特定の態様では、放電体16の静電場20とイオン化ガス52と帯電殺生物剤飛沫192を生体細胞18の細胞膜120と内容物122に付与しても、細胞膜120の過剰な穿孔は起こらないことがある。このような場合、図示されるように、生体細胞18の内容物122に浸入した帯電殺生物剤飛沫192が細胞膜120の孔126が閉じた後に作用し、生体細胞18を死滅させる。生体細胞18の内容物122に帯電殺生物剤飛沫192が存在することにより、生体細胞18が死滅し、死滅生体細胞130となる。
次に図12を参照すると、静電式消毒処理器具10の態様例が示されている。具体的には、図示される態様は、静電気付与器12を有する静電式消毒処理銃200と、重力付与器202と、加圧ガスカートリッジ204含む。静電式消毒処理銃200は、静電場20、イオン化ガス52、帯電液飛沫72、帯電殺生物剤飛沫192、またはこれらの組み合わせを含む放電体16を生成するように構成されている。図示されるように、静電気付与器12は、静電場拡散器14を含む。静電場拡散器14は、消毒される表面または物体に静電場を付与するように構成されている。例えば、静電場拡散器14は、消毒される表面または物体から約5、10、15、20、25、30、35、または40cm以上離れた位置から静電場20を付与するように構成されていてもよい。
静電場拡散器14は、板206と一以上の電極208を含有する。板206は、円形、正方形、長方形、三角形、多角形、楕円形等の好適な形状であれば良く、どのような形状であってもよい。図示された板206は平らであるが、別の態様では、以下に詳細に説明するように、板206は、湾曲していてもよいし、傾斜していてもよい。電極208の数、大きさ、配置については、実施例ごとに異なっていてよい。例えば、電極208の数は、約1〜1000以上とすることができる。図示された態様では、電極208は、数百〜数千の電極を含んでもよい電極格子を示している。しかし、当然ながら、電極208は、各種の配置や構成により提供されてよいものである。図示されるように、電極208は、板206からの長さ220を有する。例えば、長さ220は、約0.1〜10cmの間、0.5〜5cmの間、あるいは様々な好適な長さであってよい。さらに、電極208は、図示されるように、静電気拡散器14の板206から垂直に延びていてもよいし、電極208は、板206から鋭角(例えば、10、20、30、40、50、60、70、80度)に延びていてもよい。
図示される態様では、静電式消毒処理銃200への電力は、アダプター212を介して静電式消毒処理銃200に接続された外部電源ケーブル210を通して提供される。当然ながら、外部電源ケーブル210は、静電式消毒処理銃200を発電機や配電網のような外部電源に接続するものである。図示されるように、電源ケーブル210は、静電式消毒処理銃200の中の電子機器組立品214に電力を供給する。電子機器組立品214は、前記のモニターシステム30および/または制御システム32を含む。電子機器組立品214は、コントロールパネル216に電気的に連結されていてもよい。特定の態様では、コントロールパネル216は、前記のユーザーインタフェース34に含まれていてもよい。例えば、コントロールパネル216は、ユーザーが静電式消毒処理銃200の各種の作動パラメーターを調整したり、静電式消毒処理銃200をON/OFFしたりするためのボタン、スイッチ、ノブ、ダイヤルおよび/またはディスプレイ(例えば、タッチスクリーン)218を含んでもよい。
電子機器組立品214は、カスケード電圧増倍器26に電力を供給する。前記のとおり、カスケード電圧増倍器26は、電源(例えば、図示された態様では、外部電源ケーブル210)から電力を受け、高電圧を生成し、それを静電場拡散器14に供給する。特定の態様では、コントロールパネル216は、電力を上限と下限の間で変動させるために使用される。例えば、特定の態様では、高電圧は、および10〜200kV、10〜150kV、または10〜100kVの間で変動可能となる。しかし、高電圧は、変動させても特定の距離にある生体細胞を穿孔および/または過剰に穿孔するのに効果的なレベルに固定してもよい。したがって、高電圧は少なくとも約40、50、60、70、80、90、または100kVであってよい。態様によっては、コントロールパネル216は、ユーザーに距離の設定を可能にし、これにより、高電圧を、ユーザーの指定した距離にある生体細胞を穿孔または過剰に穿孔するのに適当なレベルに、自動的に調整する。前記のとおり、静電気拡散器14は、カスケード電圧増倍器26からの高電圧を用いて消毒される表面や物体上に静電場20を付与する。具体的には、高電圧は、静電気拡散器14の板206や電極208に付与されてよい。
図12に示した例は、加圧ガスカートリッジ204を含むものである。当然ながら、加圧ガスカートリッジ204は、前記のガス供給源54またはガス供給源80として機能するものである。具体的には、加圧ガスカートリッジ204は、イオン化ガス52、帯電液飛沫72、および/または帯電殺生物剤飛沫192の生成用にガス流を提供するものである。例えば、加圧ガスカートリッジ204は、窒素、二酸化炭素、空気を含んでいてよい。図の例では、加圧ガスカートリッジ204は、静電式消毒処理銃200のハンドル224にあるガス取付台222(例えば、レセプタクル)の中に配置されている。別の態様では、加圧ガスカートリッジ204は、静電式消毒処理銃200の銃身225に配置されている。いずれの態様においても、ガス取付台222は、扉226を開くことにより利用できる。図示された扉226は、蝶番228により静電式消毒処理銃200のハンドル224に連結されており、扉は回転して開くことができる。図示されるように、扉226が開いているときには、加圧ガスカートリッジ204は、線230で示されるようにハンドル224の中のガス取付台222に搭載されている。加圧ガスカートリッジ204がハンドル224内のガス取付台222に搭載された後は、扉226を閉じて、取り外し可能な掛け金232で固定できる。
加圧ガスカートリッジ204が静電式消毒処理銃200に設置された状態では、加圧ガスカートリッジ204が静電気付与器12にガスを供給する。図示されるように、静電式消毒処理銃200は、ハンドル224内の加圧ガスカートリッジ204をバルブ組立品236に接続するガス流路234を含む。バルブ組立品236は、さらに引き金組立品238に接続されていてもよい。当然ながら、ユーザーが引き金組立品238を作動させて加圧ガスカートリッジ204からのバルブ組立品236を通じたガスの流れを開始できる。さらに、液体流路240もバルブ組立品236に連結されている。液体流路240は、さらに重力付与器202と連結されていてよい。
重力付与器202は、前記の液体供給源82として機能する。より具体的には、液体は、重力付与器202内に配置され、液体飛沫を生成するのに使用されてよい。例えば、重力付与器202に配置された液体は、帯電水飛沫72の生成に使用される水であっても、帯電殺生物剤飛沫192を生成するための殺生物剤であってもよい。図示される態様では、重力付与器202は、カップ部位241と蓋242を有する。カップ部位241は、液体パウチ244のような弾力のある容器を受けるように構成されている。液体パウチ244は、重力付与器202内のカップ部位241の中に配置され、液体流路240に接触してもよい。具体的には、液体流路240の鋭利な端部246が液体パウチ244と接触してもよい。操作上は、液体流路240の鋭利な端部246が液体パウチ244と接触することにより、液体パウチ244が鋭利な端部246に刺される。当然のことながら、液体パウチ244が鋭利な端部246で刺されることにより、パウチ内の液体が液体流路240をバルブ組立品236まで通過するようになる。別の態様では、重力付与器202のカップ部位に液体パウチ244を挿入するかわりに、液体を重力付与器202のカップ部位241に注ぎ、液体を保持するように、カップ部位241に蓋242を載せてもよい。特定の態様では、弾力のある容器(例えば、パウチ244)は、プラスチック、ゴム、ホイル、紙、またはその他の材料で形成された密閉袋であってよい。また、別の態様では、重力付与器202は、金属、プラスチック、紙等で形成されていてよい箱、缶、カップ等の硬い容器を搭載する。
操作中は、ユーザーが引き金組立品238を作動させて加圧ガスカートリッジ204からのバルブ組立品236を通じたガスの流れを開始できる。さらに、引き金組立品238の作動により重力付与器202内の液体パウチ244からバルブ組立品236を通る液体の流れも開始される。噴霧組立品248は、加圧ガスカートリッジ204からのガスを用いて重力付与器202より供給された液体を噴霧し、飛沫を発生させる。以下に詳細に説明するように、噴霧組立品248により発生した飛沫は、静電気付与器12を通って帯電殺生物剤飛沫192等の液体飛沫72を生成する。
図示された静電式消毒処理銃200の態様は、さらに、ハンドル224と銃身225の間に枢軸組立品250を含む。当然のことながら、この枢軸組立品250によりハンドル224が銃身225に対して回転できるようになり、これによりユーザーが、静電式消毒処理銃200の構成をまっすぐなものと曲がったものの間で選択的に調整できるようになる。図示されるように、静電式消毒処理銃200は、曲がった構成を有し、ハンドル224は、銃身225に対して斜めに曲がって配置されている。このように静電式消毒処理銃200を操ることが可能になることで、ユーザーが放電体を様々な用途に応用できるようになる。すなわち、異なる環境や状況での使用において、異なる静電式消毒処理銃200の構成がより便利で適当な場合がある。
次に、図13には、図12の静電式消毒処理器具10について、ハンドル224が銃身225とほぼ一線上にある直線構造が示されている。具体的には、ハンドル224と銃身225は、互いにほぼ平行にあり、端と端をつないで、静電式消毒処理銃200が直線構造となるように配置されている。図13の直線構造は、図12の折れ曲がった構造が入りにくい狭い場所で有利となりうる。図示された態様では、静電式消毒処理銃200のハンドル224が、枢軸組立品250を中心に特定方向270に回転した状態を示している。加えて、加圧ガスカートリッジ204は、静電式消毒処理銃200のハンドル224内に配置されており、番号272で示されるように、ハンドル224の扉226は閉じた状態で、掛け金232により固定されている。さらに、液体パウチ244は、重力付与器202内に設置され、蓋242が重力付与器202内に上に設置されている。図示されるように、液体流路240の鋭利な端部246が液体パウチ244を刺し、それにより液体パウチ244内の液体が液体流路240の中を通ってバルブ組立品236まで流れる。さらに、静電式消毒処理器具10は、外部電源ケーブル210に接続された電源274を含む。その他の態様では、電源274は、電池、発電機、または配電網であってよい。
図14は、図13における14−14線からの静電式消毒処理銃200の部分正面図である。前記のとおり、付与器12の静電気拡散器14は、カスケード電圧増倍器26から高電圧を受け、消毒されるべき表面や物体に静電場20を付与する。図示される例では、静電気拡散器14は、板206と電極208を含む。図示されるように、静電気拡散器14の板206は、直径300を有する円形構造を有し、直径300は、およそ1〜100、5〜75、10〜50、20〜40または25〜35cmとすることができる。しかし、板206の直径300は、標的物、標的までの距離、電圧、および静電式消毒処理銃200のその他のパラメーターに基づき選択することができる。さらにまた、板206は、円形板206として図示されているものの、正方形、長方形、三角形、多角形、楕円、または任意の適当な形状とすることができる。板206は、さらに、板206のほぼ中心部に位置する穴302を有してよい。以下に詳細に述べるように、穴302は、イオン化ガス52、帯電液飛沫72、および/または帯電殺生物剤飛沫192を、静電気付与器12のノズル304から消毒されるべき範囲に通すことを可能にするものである。
静電気拡散器は、また、電極208を含む。特定の態様では、電極208は、一般的にほぼ円柱状の形状を有し、ニッケルとクロムの合金またはニッケルとチタンの合金で構成される。図の例では、電極208は、各々直径306を有する。例えば、各々の電極208の直径306は、およそ0.1〜5、0.5〜3、1〜2mmとすることができる。特定の態様では、直径306は、およそ0.1、0.5、1、1.5、2mmより小さくてもよい。当然のように、電極208は、その比較的小さな直径306と直径306に比べてかなり大きな長さ220により、柔軟であったり弾性であったりしてもよい。以下に述べるように、特定の態様では、電極208は、各電極208の先端に鋭利な端部や突端があってもよい。さらに、電極208は、互いに隔離距離308をもって配置されている。特定の態様では、この距離308は、およそ0.1〜5、0.5〜3、または1〜2mmとすることができる。しかし、形状、材料構成、直径306、長さ220、および隔離距離308は、実施例毎に異なっていてもよい。したがって、電極208の特定の態様は、静電場20を生成するのに効果的な、様々な導電性材料で製造された様々な形状(例えば、長方形、楕円、または平らな)、および様々な大きさとすることができる。
図15は、図13における15−15線から見た、図13の静電式消毒処理銃200の部分縦断側面図であり、静電気付与器12の一態様を示す。図15に示されるように、付与器12は、静電気拡散器14とノズル304を含む。特定の対応では、ノズル304は、噴霧組立品248に含まれていてもよい。図示されるように、静電気拡散器14は、静電場20を発するように構成された板206と電極208を有する。各電極208は、板206から外方向に鋭利な端部320まで延びた細く突き出た棒のような細長い構造を有する。当然のことながら、鋭利な端部320は、静電場20の発生と、消毒対象である表面や物体への付与を向上させうる。図15に示されるように、電極208は、互いに異なる角度を有する電極321や電極322を含んでいてもよい。例えば、図示される電極321は、板206に対しておよそ90度の角度にあってよく、電極322は、板206に対して90度以下の角度を有していてよい。図15に示されるように、電極322は、静電式消毒処理銃200の軸323の方向に内側に向かって傾斜し、穴302の上に電極322が伸びて、加圧ガスカートリッジ204から供給されるガスをイオン化し、および/または、重力付与器202内の液体パウチ244から供給される液体を帯電するように構成されている。例えば、電極322は、電極322が液体飛沫領域に直接延びるように、軸323に対しておよそ10、20、30、40、50、60、70、または90度より小さな角度で傾斜していてよい。
図示されるように、ノズル304は、ガス流路324と液体流路326を含む。ノズル304は、また、ニードル弁328を含む。当然のように、ニードル弁328は、バルブ組立品236に含まれていてもよい。ガス流路324は、加圧ガスカートリッジ204のようなガス供給源からガスの流れを受けるように構成されている。加えて、液体流路326は、重力付与器202内の液体パウチ244のような液体供給源からの液体の流れを受けるように構成されている。矢印330で示すように、ニードルバルブ328を作動することにより、液体が液体流路326を流れ、ガスがガス流路324を流れ、ノズル304の口332で混合して飛沫が形成される。特定の態様では、ニードルバルブ328は、静電式消毒処理銃200の引き金組立品238により作動できる。ガスおよび飛沫はノズル304を出た後、静電気拡散器14の穴302を通ることができる。図示される態様では、ガスと飛沫は電極322上を通り、静電場20からの電荷を吸収して、各々、イオン化ガス52および帯電液飛沫72を発生する。
図16は、図13における直線15−15に沿って見た場合の図13の静電式消毒処理銃200の部分縦断側面図であり、静電気付与器12の別の態様を示す。図示されるように、静電気付与器12は、図15に示された静電気付与器12と同様の部位や部位番号を有する。図16に示されるように、本例の静電気拡散器14は、ドーム状の構造を有する。静電気拡散器14は、外壁350と空洞な内部352を有する。静電気拡散器14は、また、飛沫および/またはガスをノズル304から消毒すべき表面や物体へと流すように構成された穴354を有する。図示されるように、静電気拡散器14は、外壁350からおよそ穴354まで角度を持って延びる電極322を含む。静電式消毒処理銃200から供給されるガスおよび/または飛沫は、ノズル304から穴354を通り、電極322を超えて、静電場20から電荷を吸収してイオン化ガス52および/または帯電液飛沫72を生成する。
図17は、静電式消毒処理器具と併せて使用できる重力付与器202の一態様を示す縦断側面図である。図示されるように、重力付与器202は、カップ部位241と蓋242を含む。加えて、重力付与器202は、液体パウチ244を受けるように構成されており、液体パウチ244は、重力付与器202のカップ部位241に配置される。図17に示すように、重力付与器202の蓋242は、蓋242がカップ部位241に設置されたときに、重力付与器202の下方向に延びる筒部位370を含む。さらに、この筒部位370は、重力付与器202のカップ部位241に蓋242が設置された際に、液体パウチ244を刺すことのできる鋭利な端部372を含む。具体的には、筒部位370は、液体パウチ244の上部表面374を刺し、続いて液体パウチ244の下部表面376を刺すように、十分に長くてもよい。筒部位370は、また、穿孔378を有していてもよい。これにより、液体パウチ244内の液体は、矢印380で示されるように、穿孔378を通って筒部位370を下方向に通ることが可能となる。液体は、筒部位370の開口部382を通って静電式消毒処理銃200の液体流路240に流れることができる。
次に、図18には、静電式消毒処理器具システム400の別の態様が示されている。図18の静電式消毒処理器具システム400は、図12の静電式消毒処理器具システム10と同様の部位や部位番号を含む。しかし、図18の静電式消毒処理器具システム400は、加圧ガスカートリッジ204の代わりに、ガス駆動タービンシステム401を含む。また、図18の静電式消毒処理器具システム400は、重力付与器202の代わりに液体供給源402を有する。
ガス駆動タービンシステム401は、ガス駆動タービン404と発電機406を含む。図示されるように、ガス駆動タービン404と発電機406は、静電式消毒処理銃200のハンドル224内に設置されている。ガス駆動タービン404は、ガス供給源408からガスを受けるように構成されている。例えば、ガス供給源408は、加圧ガスタンクであってよく、窒素、酸素、二酸化炭素、空気、あるいはその他のガスを含んでいてよい。ガスは、ガス供給源408から、静電式消毒処理銃200のハンドル224にアダプター412を介して接続されたコネクター410を通じて流れ込む。ガスは、ガス供給源408からコネクター410を通じて、ガス流路411内を通り、ガス駆動タービン404に流れ込む。ガス駆動タービン404では、ガスの流れが複数のタービン翼を動かし、軸407を回転させる。ガスの流れは、ガス流路234を通じてバルブ組立品236まで続く。発電機406は、軸407を介してガス駆動タービン404に機械的に連結していてもよい。これにより、ガス駆動タービン404は、回転エネルギーを発電機406へ移し、発電機406は、回転エネルギーを電気エネルギーに変換する。当然ながら、発電機406により発生した電力は、静電式消毒処理銃200の電力として使用できる。具体的には、発電機406は、電子機器組立品214に電気的に連結していてよく、電子機器組立品214は、前記のとおり、カスケード電圧増倍器26とコントロールパネル216に電力を供給する。
図18に示すように、静電式消毒処理器具システム400は、液体供給源402を含む。液体供給源402は、コネクター414とアダプター416を介して静電式消毒処理銃200に接続されている。液体供給源402は、供給タンクに連結された液体ポンプ、加圧液体タンク、加圧液体ボトル、または他のタイプの液体供給システムを含んでいてよい。さらに、液体供給源402は、設置型であっても持ち運び可能であってもよい。液体供給源402は、静電式消毒処理銃200に、液体飛沫を生成するための水や殺生物剤等の液流を提供する。図示されるように、液体供給源402は、コネクター414および液体流路418を通して静電式消毒処理銃200のバルブ組立品236に液流を提供する。図18の静電式消毒処理器具システム400は、また、静電式消毒処理銃200に取り外し可能なように固定することができるキャップ420を含む。具体的には、キャップ420は、液体流路240を覆い封止するために、重力付与器202の代わりに静電式消毒処理銃200に固定されていてよい。当然のことながら、キャップ420は、ユーザーが静電式消毒処理銃200に液流を提供するために重力付与器202を使用するような用途では、取り外すことができる。
次に図19、20、21には、据置き型の静電式消毒処理器具ユニット450の例を示した。図19にもっとも明確に示すとおり、据置き型の静電式消毒処理器具ユニット450は、チャンバー452と、コントロールパネル454と入手口456を有する。静電式消毒処理器具ユニット450は、ユーザーの手、道具、機器、またはその他の消毒対象物を受け入れるように構成されている。以下に詳細に説明するように、静電式消毒処理器具ユニット450は、チャンバー452内に放電体16を放出し、静電式消毒処理器具ユニット450内に置かれた物品を消毒する。図示されるように、静電式消毒処理器具ユニット450は、大まかに、底面458、側面460、および上面462を有する箱型の構造である。また、静電式消毒処理器具ユニット450は、幅464、奥行き466、および高さ468を有する。例えば、幅464、奥行き466、および高さは、およそ10〜100、20〜80、または30〜60cmとすることができる。しかし、特定の大きさは、目的とする用途、チャンバー452内で消毒処理される装置の予想される大きさ等よって変更可能である。
静電式消毒処理器具ユニット450の上面462は、蝶番472により静電式消毒処理器具ユニット450の上面462に固定された蓋470を有する。当然ながら、掛け金474を外すことにより、蓋470を蝶番472で回転させて開けることができる。ユーザーにより蓋470が開けられた場合、消毒対象物を静電式消毒処理器具ユニット450のチャンバー452に設置することができる。チャンバー452内に消毒対象物が設置された後、蓋470を閉じ、静電式消毒処理器具ユニット450の上面462に掛け金474で固定される。特定の態様では、蓋470は、プラスチックやガラスなどの透明または透過性の材料により構成されていてよく、これにより、静電式消毒処理器具ユニット450内で消毒中の対象物をユーザーが見ることが可能となる。
前記のとおり、静電式消毒処理器具ユニット450は、入手口456を有する。入手口456は、静電式消毒処理器具ユニット450の側面460にあるほぼ円形または楕円形の開口部である。入手口456は、さらに、ユーザーの手を受けるような内張り476を有していてもよい。例えば、内張り476は、ゴムやプラスチックで構成されていてもよい。物体が静電式消毒処理器具ユニット450内で消毒されている間、ユーザーは、その手を入手口456から入れ、消毒処理の間、静電式消毒処理器具ユニット450の中で機器を操作することができる。当然のことながら、内張り476は、ユーザーの手が静電場20、イオン化ガス、帯電液飛沫72、および/または帯電殺生物剤飛沫192に曝されることから保護するためのものである。例えば、内張り476は、チャンバー452内に延びてチャンバー452を外界から完全に遮断する弾性スリーブであってよい。特定の態様では、内張り476は、ゴムのように、ポリマーまたはエラストマー製の弾性層とすることができる。内張り476は、また、電気的に絶縁性であったり、耐薬品性であったりしてもよい。態様によっては、内張り476は、絶縁性層、耐薬品性層、耐湿性層、またはそれらの組み合わせを有していてよい。
前記のとおり、静電式消毒処理器具ユニット450は、コントロールパネル454を有する。図示されるように、コントロールパネル454は、ディスプレイ478、ボタン、ノブ、またはダイヤル480を有する。コントロールパネル454は、ユーザーが静電式消毒処理器具ユニット450の様々な設定や作動パラメーターを調整できるように構成されている。例えば、ディスプレイ478は、帯電液飛沫72やイオン化ガス52の流量や、その他のシステム情報などのシステムフィードバックを伝達するものである。加えて、ボタン、ノブ、またはダイヤル480は、ユーザーが静電式消毒処理器具ユニット450の操作を制御または調整できるように構成されている。例えば、ボタン、ノブ、またはダイヤル480は、静電場20の電圧や、帯電液飛沫72やイオン化ガス52の流量を調整するために使用されることがある。特定の態様では、ディスプレイ478は、液晶ディスプレイ(LCD)および/またはタッチスクリーンのようなフラットパネルディスプレイである。したがって、タッチスクリーンディスプレイ478は、ユーザー入力(例えば、インタラクティブ・メニュー)と各種システム情報の表示の両方を可能にする。
図20は、図19に示した静電式消毒処理器具ユニット450の例の上面図である。図20では、静電式消毒処理器具ユニット450の上面462が外されて、チャンバー452の内部がむき出しになった状態が図示されている。図示されるように、チャンバー452は、放電体噴流口500および放電体付与器502を含む。放電体噴流口500は、静電場20、イオン化ガス52、および/または帯電液飛沫72を含んでいてもよい放電体16を放出するように構成されている。さらに、放電体付与器502は、静電式消毒処理器具ユニット450の操作中に、ユーザーが手動で放電体16の流れを誘導することを可能にする。具体的には、ユーザーは、放電体付与器502を用いて、チャンバー452内の物体の特定の箇所や範囲に放電体16を付与することができる。放電体付与器502は、放電体出口バルブ506を有する放電体出口504に接続されている。放電体出口バルブ506は、静電式消毒処理器具ユニット450の操作中、放電体16の流量を制御するためにユーザーにより操作されてもよい。図20は、静電式消毒処理器具ユニット450内にユーザーの手508が内張り476を介して入るところを示す。具体的には、ユーザーの手508は、入手口456を通して方向510に向かって内張り576に挿入される。図示されるように、内張り476は、チャンバー452と外界の間に密閉性の障壁を形成し、チャンバー452内の好適な距離まで延びていてよい。内張り476は、入手口456の方向に大幅に圧縮された状態で図示されているが、内張り476は、チャンバー452内の奥まで膨張(例えば、展開および/または伸張されて)できるものである。
図21は、図19の静電式消毒処理器具ユニット450の例の縦断側面図である。図21に示されるように、静電式消毒処理器具ユニット450は、静電式消毒処理器具ユニット450のチャンバー452内に設置されてもよいトレイ520を含む。具体的には、トレイ520は、チャンバー452内で消毒処理されるべき道具や器具など、複数の物体を支持できるものである。例えば、器具522は、医療器具(例えば、手術用器具)、食品器具(例えば、調理用具)、またはその他の物体を含んでよい。静電式消毒処理器具ユニット450の蓋470を、矢印524で示すように開けた後、トレイ520を据置き型の静電式消毒処理器具ユニット450のチャンバー452内に、線526で示すように挿入できる。その後、ユーザーが蓋470を閉じ、静電式消毒処理器具ユニット450を操作することにより、道具や器具522などを消毒できる。
図22は、静電式消毒処理器具システム10の態様例を示す概略図である。図示される態様では、静電式消毒処理器具システム10は、静電モジュール550を含む。より具体的には、静電モジュール550は、静電気付与器12に連結されており、静電気付与器12は、図示されるようにスプレーボトル552であっても、それ以外の液体飛沫を噴霧するように構成された付与器であってもよい。例えば、静電気付与器12は、市販のスプレーボトル552であっても、静電気付与器12にはめ込むように構成された専用のスプレーボトル552であってもよい。同様に、静電気付与器12は、再利用可能なスプレーボトル552であってもよいし、透明で透過性のプラスチック製の使い捨てのスプレーボトル552であってもよい。当然ながら、スプレーボトル552は、ボトル部分551と、ボトル部分551に連結されたスプレーヘッド部位553を含んでいてよい。以下に詳細に説明するように、静電モジュール550は、スプレーボトル552に入れられた液体を帯電させるように構成されている。例えば、スプレーボトル552は、水、消毒剤、殺生物剤、殺虫剤、除草剤、またはその他の液体を含んでいてよい。帯電液は、表面または消毒対象となる機器に付与される。前記のとおり、液体の帯電により、表面または消毒対象となる機器への液体の付与を補助する。例えば、図の態様では、スプレーボトル552から消毒対象となる物体556に向けて飛沫554が放出される。飛沫554の帯電により、飛沫554は、より効果的に物体556に付与される。例えば、物体556におけるスプレーボトル552とは反対側の部分558も、飛沫554に施された帯電により、より多く飛沫554で被覆されるようになる。特に、帯電飛沫554は、物体556の周囲を覆い、それにより、スプレーヘッド部位553に面した物体556の正面557とは逆の、物体556の後面555にもより多く被覆されるようになる。すなわち、静電モジュール550による包囲効果により、帯電飛沫554による物体556の周囲360度の被覆が提供されるのである。
図示された態様では、静電モジュール550は、スプレーボトル552の底部560に連結されている。他の態様では、静電モジュール550は、スプレーボトル552の側部562に連結されていてもよい。前記のとおり、静電モジュール550は、スプレーボトル552内の液体を静電気的に帯電するように構成されている。静電モジュール550は、接地バッテリーまたは電源コンセントにより電力を供給されていてよい。加えて、静電モジュール550は、電源566に接続されたケーブル564を含む。具体的には、図示された態様では、ケーブル564はコンセント568に連結されている。特定の態様では、ケーブル564は、また、コンセント568から静電モジュール550に電源を伝送する。
図23は、静電モジュール550の態様例を示す概略図である。前記のとおり、静電モジュール550は、スプレーボトル552であってもよい静電気付与器12に連結されている。具体的には、静電モジュール550は、静電モジュール550の様々な構成要素を内蔵したモジュール基部580を含む。モジュール基部580は、ねじ接続、圧縮接続、スナップ式接続、またはその他の接続により静電気付与器12に連結されていてもよい。加えて、モジュール基部580を静電気付与器12に固定するために、接着剤、ねじ、ベルクロ、ゴムバンド、掛け金などのその他の留め具を用いてもよい。
図示されるように、モジュール基部580は、電源22および静電式消毒処理器具システム10のカスケード電圧増倍器26を内蔵している。前記のとおり、カスケード電圧増倍器26は、電源22から電力24を受け、電力24を高圧電力に変換する。高圧電力は、次いで、電極を用いて静電気付与器12内、例えばスプレーボトル552内の液体に付与され、液体を帯電させる。例えば、カスケード電圧増倍器26は、およそ5〜20、8〜16、または10〜14kVをスプレーボトル552内の液体に付与する。前記のとおり、静電モジュール550の電源22は、接地バッテリー582を含む。例えば、接地バッテリー582としては、モジュール基部580に内蔵された使い捨て電池や充電池(例えば、9V電池)であってよい。このような態様では、バッテリーは、電源コンセント568のような接地電源にケーブル564を介して連結されている。あるいは、電源22は、120Vコンセントのような外部電源に、ケーブル564を介して連結されていてもよい。静電モジュール550は、また、電源22に連結されたスイッチ584を含む。当然のことながら、ユーザーがスイッチ584を作動することにより、電源22からの電力をカスケード電圧増倍器26に提供し、例えば、スプレーボトル552等の静電気付与器内の液体を帯電させることができる。同様に、スイッチ584を切ることにより、電源22からカスケード電圧増倍器26への電力供給を停止させることもできる。特定の態様では、スイッチ584は、ロッカスイッチ、トグルスイッチ、ボタン、またはその他のスイッチとすることができる。
図24は、静電モジュール550がスプレーボトル552の底部560と連結した状態を示した、静電モジュール550の態様例を示す概略図である。図示されるように、静電モジュール550は、スプレーボトル552の底部560にねじ接続600(例えば、対のねじ599と601)により固定されている。具体的には、静電モジュール550がスプレーボトル552の底部560を受けると、底部560のねじ601と静電モジュール550のねじ599とが互いにかみ合い、静電モジュール550がスプレーボトル552に固定される。
さらに、静電モジュール550は、スプレーボトル552の底部560を受けると、静電モジュール550のプッシュピン電極602がスプレーボトル552の底部560を刺し、スプレーボトル552内の液体と接触する。図示されるように、プッシュピン電極602は、静電モジュール550のカスケード電圧増倍器26に連結されている。したがって、カスケード電圧増倍器26からの静電気が、プッシュピン電極602を通じてスプレーボトル552内の液体に移動する。例えば、プッシュピン電極602は、銅やその他の導電性材料からなるものであってよい。さらに、モジュール550は、電極602により形成されたボトル552の穴周辺を密封するために、ゴム製Oリングのような電極用シール603を有していてもよい。特定の態様では、シール603は、電極602の周囲の密閉性を確実にするために、1、2、3、4、5またはそれ以上の同心円Oリングを含んでもよい。
図25は、静電モジュール550の態様例を示す概略図である。図示された態様では、スプレーボトル552の底部560は、静電モジュール550から受けた静電気を、ボトル552内の液体に拡散するように構成された導電板620(例えば、板状電極)を有している。具体的には、静電モジュール550がスプレーボトル552の底部560に連結されると同時に、静電モジュール550の電極板622が、スプレーボトル552の電極接触部624と接触する。図示されるように、電極接触部624は、スプレーボトル552の底部560内に配置された導電板620に、ボトル552内から延びる導電部位621を介して接触している。例えば、導電板620、電極板622、および電極接触部624は、銅などの導電性金属でできている。さらに、静電モジュール550の電極板622は、バイアス要素626によりカスケード電圧増倍器26と連結している。具体的には、バイアス要素626は、ばねであってよく、電極板622が電極接触部624の方に傾くようにする。これにより、電極板622と電極接触部624との間に良好で確実な接触が維持されるようになり、カスケード電圧増倍器26から導電板620に静電気が効果的に移動される。静電気が導電板620に移動したとき、ボトル552内の液体は導電板620との接触により帯電する。
図26は、静電モジュール550とともに使用できるように構成されていてもよいスプレーボトル552の一態様例を示した部分斜視図である。より具体的には、図示される態様では、スプレーボトル552のボトル部分551は、導電性材料660を含む。すなわち、ボトル部分551は、非導電性部位662と導電性部位664を含む。例えば、非導電性部位662は、プラスチックのような非金属材料とすることができ、導電性部位664は、導電性プラスチック(例えば、電気を通す有機ポリマー、金属粒子を充填したプラスチックなど)、金属、その他の導電性材料660で形成されていてよい。図示されるように、非導電性部位662と導電性部位664は、スプレーボトル552のボトル部分551を構成するように、互いに一体化して形成されている。例えば、導電性部位664(例えば、導電性材料660)を非導電性部位662(例えば、一般的なプラスチック製スプレーボトル)に成形してスプレーボトル552のボトル部分551を形成してもよい。すなわち、導電性部位664は、スプレーボトル552のボトル部分551(例えば、プラスチックボトル)とともに成形される導電性部品(例えば、金属部品)であってもよい。当然のことながら、導電性材料660は、静電モジュール550のカスケード電圧増倍器26からの静電気を、後述のとおりに伝達または移動するように構成されている。
図示される態様では、スプレーボトル552の底部560の導電性底部666は、導電性材料660により形成されている。別の態様では、スプレーボトル552の底部560全体が導電性材料660により形成されている。後述のように、静電モジュール550の電極接触部位または板は、スプレーボトル552と静電モジュール550が互いに連結されたときに、導電性材料660からなる底部560の導電性底部666と接触するように構成されていてよい。さらに、スプレーボトル552の側面668は、導電性材料660で形成される導電性側面部670を含む。図示されるように、導電性材料660で形成されたスプレーボトル552の部位666と670は、互いに連結している。これにより、スプレーボトル552の導電性部位全体664が、静電モジュール550のカスケード電圧増倍器26からの静電気を、スプレーボトル552内に伝達または拡散することができるようになる。
図27は、静電モジュール550の態様例を示した概略図である。具体的には、図示される静電モジュール550の態様は、図26に示したスプレーボトル552に連結されるように構成されている。静電モジュール550がスプレーボトル552の底部560に連結されると、静電モジュール550の電極板680がスプレーボトル552の導電性部位664と接触する。例えば、電極板680は、図26に示された導電性部位664における導電性底部666と接触してもよい。電極板680は、ばねであってよいバイアス要素626によりカスケード電圧増倍器26に連結されており、これにより電極板680は、スプレーボトル552(例えば、スプレーボトル552の導電性部位664)の方向に傾く。これにより、電極板680とスプレーボトル552(例えば、スプレーボトル552の導電性部位664)の間に強固な接触が保持され、カスケード電圧増倍器26からスプレーボトル552の導電性部位664へ、効果的な静電気の伝達が行われるようになる。静電気が導電性部位664に伝達されると、スプレーボトル552の導電性部位664との接触によりスプレーボトル552内の液体が帯電する。
以上、本発明について、特定の特徴のみを図示し、説明してきたが、当業者による様々な修正や変更が可能である。したがって、添付の請求項は、本発明の真の精神の範囲に含まれるこれらの修正や変更を包含するものと理解されるべきである。

Claims (20)


  1. 生体細胞を死滅させるために放電体を放出するように構成された静電式器具を備えるシステムであって、
    前記静電式器具は、静電場を放出するように構成された静電気付与器を備え、前記放電体は、前記静電場を含むことを特徴とするシステム。
  2. 前記静電式器具は、ガスを流すように構成されたガス流路を備え、前記静電気付与器は、前記ガスをイオン化してイオン化ガスを製造するように構成され、前記放電体は前記静電場と前記イオン化ガスを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記静電式器具は、ガス供給源を静電式器具に直接搭載するように構成されたガス供給源取付台を備え、前記ガス流路は、前記ガス供給源と接続できるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 前記ガス供給源取付台は、ガス供給源受けを備えることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  5. 前記静電式器具は、ガス駆動タービンと、前記ガス駆動タービンに連結された発電機と、前記発電機に連結されたカスケード電圧増倍器を含有することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  6. 前記静電式器具は、液体を流すように構成された液体流路を備え、前記静電式器具は、前記液体を噴霧して液体飛沫を製造するように構成された噴霧システムを備え、前記静電気付与器は、前記液体飛沫を電気的に帯電させて帯電液飛沫を製造するよう構成されており、前記放電体は、前記静電場と前記イオン化ガスと前記帯電液飛沫を含むことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  7. 前記静電式器具は、液体を供給するように構成された液体流路を備え、前記静電式器具は、前記液体を噴霧して液体飛沫を製造するための噴霧システムを備え、前記静電気付与器は、前記液体飛沫を電気的に帯電させて帯電液飛沫を製造するように構成され、前記放電体は、前記静電場と前記帯電液飛沫を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  8. 前記静電式器具は、液体供給源を前記静電式器具に直接搭載するように構成された液体供給源取付台を含有し、前記液体流路は、前記液体供給源と接続できるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  9. 前記液体供給源取付台は、重力供給式容器を備えることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
  10. 前記液体は、殺生物剤を含むことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  11. 前記静電気付与器は、静電場拡散器を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  12. 前記静電場拡散器は、複数の電極を含む電極網または円弧状プレートを備えることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
  13. 前記静電式器具は、静電気銃を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  14. 前記静電式器具は、静電気ステーションを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  15. 前記静電気ステーションは、チャンバーと、前記チャンバーに通じる手挿入路とチャンバーを開閉するように構成されたカバーを含有することを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  16. 生体細胞を死滅させるために放電体を放出するように構成された静電式器具を備えるシステムであって、
    前記静電式器具は、
    静電場を放出するように構成された静電気付与器と、
    殺生物剤を流すように構成された殺生物剤流路を備え、
    前記放電体は、前記静電場と前記殺生物剤を含み、
    前記静電式器具は、前記静電場により生体細胞を穿孔するように構成され、静電式器具は、殺生物剤により生体細胞を貫通するように構成されていることを特徴とするシステム。
  17. ボトル部分に連結されたスプレーヘッド部分を有するスプレーボトルと連結するように構成された静電モジュールを備えるシステムであって、
    前記静電モジュールは、前記スプレーボトル内の液体に静電気を移動させて帯電液を生成するように構成され、前記スプレーヘッド部分は、前記帯電液を帯電飛沫として噴霧するように構成されていることを特徴とするシステム。
  18. 前記スプレーボトルを備えるシステムであって、前記スプレーボトルは、前記静電モジュールの電極板に接触するように構成された電極接触部を備えることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
  19. 前記スプレーボトルを含有するシステムであって、前記スプレーボトルは、前記静電気を前記スプレーボトル内の前記液体に移動させるように構成された導電材料部位を備え、前記導電材料部位は、前記静電モジュールの電極板と接触するように構成され、前記導電材料部位は、前記スプレーボトルと一体化して形成されていることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
  20. 前記静電モジュールは、スプレーボトルを穿刺するように構成された電極を備え、前記電極は、前記スプレーボトル内の前記液体に前記静電気を移動させるように構成されていることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
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