JP2014508443A - 基地局および基地局を動作させる方法 - Google Patents

基地局および基地局を動作させる方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014508443A
JP2014508443A JP2013549732A JP2013549732A JP2014508443A JP 2014508443 A JP2014508443 A JP 2014508443A JP 2013549732 A JP2013549732 A JP 2013549732A JP 2013549732 A JP2013549732 A JP 2013549732A JP 2014508443 A JP2014508443 A JP 2014508443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
terminal
pilot signal
pilot signals
tilt angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013549732A
Other languages
English (en)
Inventor
サワー,ステファン
ハバワー,ハーディー
Original Assignee
アルカテル−ルーセント
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルカテル−ルーセント filed Critical アルカテル−ルーセント
Publication of JP2014508443A publication Critical patent/JP2014508443A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/08Testing, supervising or monitoring using real traffic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

本発明は、セルラ通信ネットワークの基地局(100)であって、前記基地局(100)は、複数のアンテナ要素(110a、110b、110c、…、110n)を含む少なくとも1つのアンテナ・システム(110)を制御するように構成され、少なくとも2つのアンテナ要素(110a、110b)は、仮想水平面(P)に関して異なる垂直位置(pa、pb)に配置される、基地局(100)に関する。基地局(100)は、異なるアンテナ要素(110a、110b)を介して特定のパイロット信号(D1、D2)を前記特定のパイロット信号(D1、D2)に関連する直交無線リソースにおいて送信するようにさらに構成される。

Description

本発明は、セルラ通信ネットワークの基地局に関し、前記基地局は、複数のアンテナ要素を含む少なくとも1つンアンテナ・システムを制御するように構成され、少なくとも2つのアンテナ要素は、仮想水平面に関して異なる垂直位置に配置される。
本発明は、さらに、前述のタイプの基地局を動作させる方法に関する。
本発明は、セルラ通信ネットワークの端末およびそのような端末を動作させる方法にも関する。
それぞれの送信信号を個別に供給され得る複数の垂直に配置されたアンテナ要素を備えたアンテナ・システムは、それ自体が既知である形で垂直方向でアンテナ・システムの、結果として生じるビーム・パターンを調整することを可能にする。たとえば、そのようなアンテナ・システムの第1のアンテナ要素に特定の信号を印加することと、さらなるアンテナ要素に前記第1の信号の位相シフトされたコピーを印加することとによって、アンテナ・システムのチルト角を電子的に制御することができる。
しかし、従来の手法は、基地局によってその端末とのデータ通信に使用すべきチルト角の効率的な判定を提供しない。
したがって、通信に使用すべきチルト角の効率的な判定を保証する、改善された基地局およびそのような基地局を動作させる方法を提供する必要がある。さらに、本発明のさらなる目的は、基地局の前述の動作をサポートする、セルラ通信ネットワークの端末を提供することである。
本発明によれば、上述の基地局に関して、この目的は、前記基地局が、特定のパイロット信号を、前記少なくとも2つのアンテナ要素の異なるアンテナ要素を介して、前記特定のパイロット信号に関連する直交無線リソースにおいて送信するように構成されることによって達成される。
パイロット信号を基地局から1つまたは複数の端末へ送信するのに直交無線リソースを使用することは、端末が各個々のパイロット信号を回復することを有利に可能にし、したがって、基地局との端末の同期化における高められた効率性と、たとえば所望のチルト角の判定を含み得る動作の柔軟性とを可能にする。
特定のパイロット信号を異なるアンテナ要素を介して送信するのに直交無線リソースを使用しない従来の基地局とは異なって、この発明的実施形態により、端末は、基地局から端末に基地局のアンテナ・システムの異なるアンテナ要素を介して送信された異なる特定のパイロット信号間の位相シフトを判定することが有利に可能になる。したがって、位相シフト情報から、端末は、基地局のアンテナ・システムの垂直ビーム・パターンを再成形する、すなわち、これを基地局から見られる端末の方向にセンタリングするために、基地局によって将来に使用され得る最適化されたチルト角に関する情報を有利に導出することができる。
特に好ましい実施形態は、前記基地局が、a)第1のパイロット信号を第1のアンテナ要素を介して第1の無線リソースにおいて、およびb)第2のパイロット信号を第2のアンテナ要素を介して前記第1の無線リソースに直交する第2の無線リソースにおいて送信するように構成されることを提案する。したがって、前記2つのパイロット信号に異なるアンテナ要素を使用することによって、パイロット信号間の位相シフトに関する情報を端末に転送できることが保証される。前記位相シフトは、なかんずく、無線周波数通信信号(すなわち、パイロット信号)に使用される波長と、アンテナ・システムの構成パラメータ(隣接するアンテナ要素の垂直距離)とに依存する。
直交無線リソースの使用は、たとえば、基地局と端末との間のデータ通信に関する所望のチルト角を査定するためにきわめて重要である特定のパイロット信号の位相情報を失わずに複数のパイロット信号を端末に同時に供給することを可能にするので、特に有利である。
さらなる有利な実施形態によれば、前記基地局は、直交無線リソースとして、送信タイム・スロット、副搬送波、直交符号のうちの少なくとも1つのリソースを使用するように構成される。概して、異なるアンテナ要素を介して送信される前記特定のパイロット信号を、その位相情報を維持する端末で回復できることを保証する、任意のタイプの無線リソースまたは符号化技法を使用することができる。すなわち、本発明の意味での直交無線リソースの使用は、すべての形の送信および/または符号化を含み、これは、異なるアンテナ要素を介して送信された特定のパイロット信号の個々の回復および処理が端末側で可能であることを保証する。したがって、たとえば異なるアンテナ要素に同一の入力信号の位相シフトされたインスタンスを供給することによって、ビーム・ステアリングが可能な従来のアンテナ・システムは、複数のアンテナ要素を介する位相シフトされた信号インスタンスの同時送信に起因して、直交無線リソースが提供されないので、本実施形態を実施するのに適さない。そのような送信は、端末が前記アンテナ要素のうちの単一のアンテナ要素に関連する特定のパイロット信号を回復することを可能にしない。
さらなる実施形態によれば、前記基地局は、第1のダウンリンク送信タイム・スロット中に、第1のパイロット信号を第1のアンテナ要素を介して送信し、第2の、好ましくは後続のダウンリンク送信タイム・スロット中に、第2のパイロット信号を第2のアンテナ要素を介して送信するように構成される。この実施形態では、異なるパイロット信号の時間多重化された送信が使用される、すなわち、異なるパイロット信号に使用される無線リソースの「直交性」(本発明の意味での)が、時間多重化を使用することによって保証される。好ましくは、第1のアンテナ要素を介する第1のパイロット信号の送信中に、前記アンテナ・システムの他のアンテナ要素は、受動的すなわちどの信号をも送信していないように制御される。同一のことが、さらなるパイロット信号の送信にあてはまる。したがって、それぞれのタイム・スロットは、パイロット信号の送信のために予約されることになる。
端末側での受信されるパイロット信号間の位相シフトの評価に関する十分な精度を維持するために、基地局が、異なるアンテナ要素に関連するパイロット信号をその間の最小の可能な遅延を伴って、すなわち、好ましくは後続のダウンリンク送信タイム・スロットにおいて送信することが有利である。
しかし、基地局が、特定の端末と基地局との間の相対速度が事前定義のしきい値を超えないと判定する場合には、端末側で異なるアンテナ要素から受信されるパイロット信号の位相遅延測定値が、低い相対速度に起因して大きくは影響されないので、異なるアンテナ要素を介して送信される後続パイロット信号の送信との間のより大きい遅延を許すことも可能である。
さらなる実施形態によれば、前記基地局は、第1のパイロット信号を第1のアンテナ要素を介して第1の副搬送波において送信し、第2のパイロット信号を第2のアンテナ要素を介して第2の副搬送波において送信するように構成され、前記第1のパイロット信号および前記第2のパイロット信号は、好ましくは同時に送信される。
この実施形態によれば、周波数副搬送波は、異なるアンテナ要素を介して送信されたパイロット信号を受信しつつある端末が特定のパイロット信号をその位相情報を含めて回復することを有利に可能にする「直交無線リソース」として使用される。さまざまなパイロット信号の時間多重化された送信とは異なって、この実施形態は、さまざまな異なる周波数副搬送波を使用することによって、異なるパイロット信号を同時に送信することを可能にする。しかし、基地局の送信に関する最適化されたチルト角の判定に十分な位相情報を端末に伝えることができることを保証するために、さまざまなパイロット信号は、なおも、アンテナ・システムの異なるアンテナ要素を介して送信されなければならない。
さらなる有利な実施形態によれば、前記基地局は、第1の拡散符号を使用して、第1のパイロット信号を第1のアンテナ要素を介して送信し、前記第1の拡散符号に直交する第2の拡散符号を使用して、第2のパイロット信号を第2のアンテナ要素を介して送信するように構成され、前記第1のパイロット信号および前記第2のパイロット信号は、好ましくは同時に送信される。
この実施形態によれば、複数のパイロット信号を、お互いと干渉せずに基地局から1つまたは複数の端末に送信できることを保証するために、符号分割多重化技法が使用される。
基地局の異なるアンテナ要素を介して複数のパイロット信号を端末に供給するのに直交無線リソースを使用する前述の変形形態の組合せも、さまざまな技法がお互いと干渉しない限り可能である。
さらなる特に有利な実施形態によれば、第1のパイロット信号は、第2のパイロット信号と同一である。これは、端末内でのパイロット信号の効率的な検出と、基地局から異なるアンテナ要素を介して端末に送信されたさまざまなパイロット信号の位相差の特徴を表す位相情報の対応する効率的な判定とを可能にする。
その代わりにまたはそれに加えて、異なるパイロット信号を使用することもでき、通常通りに、受信する端末と基地局との両方がそれぞれのパイロット信号のプロパティに関する情報を含むことが保証されなければならない。
さらなる実施形態によれば、基地局は、端末からフィードバック情報を受信するように構成され、前記フィードバック情報は、前記端末によって検出された前記パイロット信号間の位相シフトに依存しまたはその特徴を表し、基地局は、前記フィードバック情報に依存して前記端末へ/からのダウンリンク送信および/またはアップリンク送信のチルト角を制御するように構成される。
実施形態に従って基地局によって送信されたさまざまなパイロット信号を受信した端末によって判定された位相シフト(1つまたは複数)を有利に使用して、基地局のアンテナ・システムの好ましいチルト角すなわち、基地局の制御の下でアンテナ・システムによって実施される垂直ビーム・パターンの形状に関する結論を出すことができる。すなわち、位相シフト(1つまたは複数)から、端末(および/または基地局)は、アンテナ・システムの異なるアンテナ要素から発するすべての送信信号が基本的に相対位相差なしで前記端末に到達することを保証するために、前記端末への将来のダウンリンク/アップリンク・データ送信に関して基地局によって実施されなければならない端末個々のチルト角を判定することができる。この状況は、アンテナ・システムのアンテナ特性のメイン・ローブの方向が基地局から見られたそれぞれの端末の方向と一致するように、アンテナ・システムのチルト角が構成される場合に与えられる。言い換えると、受信されたパイロット信号の位相シフト情報を評価することによって、アンテナ・システムのビーム・パターンのメイン・ローブを前記位相シフト情報を判定した端末にセンタリングする最適チルト角を計算することができる。チルト角の計算を端末および/または基地局によって実行することができる。前記最適チルト角を判定するために、少なくとも2つのパイロット信号(それぞれ、別のアンテナ要素から送信される)を評価しなければならないことは明白である。3つ以上のパイロット信号(たとえば、さらなるアンテナ要素からの送信を含む)を使用して、精度を高めることもできる。
特定の有利な実施形態によれば、前記フィードバック情報は、端末によって受信された異なるパイロット信号間の位相シフトに依存し、端末内でローカルに判定される。
端末からそれぞれのフィードバック情報を受信した後に、実施形態による基地局は、所望のチルト角を実施するために、それぞれの端末への将来のデータ送信についてそのアンテナ・システムの垂直ビーム・パターンを再成形することができる。
さらなる有利な変形形態によれば、基地局のアンテナ・システムのチルト角を、ダウンリンク送信の所望の値に関してのみならず、アップリンク送信に関しても構成することができる。すなわち、端末からデータ通信を受信するために、基地局は、そのアンテナ・システムをそれぞれチルト角に関して構成することもできる。基地局と端末との間の無線チャネルの相互性に起因して、基地局は、ダウンリンク・データ送信について決定されたものと同一のチルト角をアップリンク・データ送信について有利に使用することができる。
しかし、さらなる実施形態によれば、特定の端末とのアップリンク送信およびダウンリンク送信に異なるチルト角値を使用することが有利である場合もある。たとえば、現在、第1の基地局によってサービスされている端末が、その基地局によって提供される無線セル内でローミングしつつある場合に、その端末が、たまたま、そのサービング基地局から離れてすなわちさらなる基地局によってサービスされる隣接する無線セルに向かって移動する場合がある。この場合には、アンテナ・システムのビーム・パターンのメイン・ローブを隣接する無線セルに向けることによって導入される可能性があるセル間干渉を減らすために、第1の基地局のアンテナ・システムによって実施されるチルト角を制限することが有利である可能性がある。したがって、セル境界に位置する端末によって供給されたフィードバック情報が、基地局によって特定の第1のチルト角が提供されることを要求する場合であっても、実際に実施されるチルト角を、セル間干渉の量が所定のしきい値未満に保たれることを保証する値までに制限することが有利である可能性がある。
しかし、アップリンク・データ送信の場合には、アップリンク送信シナリオに起因して、隣接するセルに関してセル間干渉が作られないことが保証され、さらに、隣接する基地局への距離が比較的大きく、その結果、第1の基地局がセル境界領域からさほど多くの干渉する信号を受信しないので、基地局は、前記第1のチルト角すなわち端末の位相シフト測定から導出された所望のチルト角を実施することができる。
さらなる実施形態によれば、基地局は、前記パイロット信号を周期的に送信するように構成され、同一のアンテナ要素からのパイロット信号の2つの後続送信の間のタイム・インターバルは、約1ミリ秒と約20000ミリ秒との間の範囲にわたり、好ましくは10ミリ秒と1000ミリ秒との間の範囲にわたる。上で既に説明したように、異なるパイロット信号の時間多重化された送信を使用するときには、基地局と端末との間の0になることのない相対速度によって導入される可能性がある位相誤差を最小にするために、その間の実質的な遅延なしで異なるアンテナ要素を介して後続パイロット信号を送信することが当を得ている。しかし、複数のパイロット信号の送信の異なる後続サイクルに関する限り、たとえば10ミリ秒または1000ミリ秒以上までなどのより長いインターバル内でそのようなサイクルを繰り返すことで十分である。パイロット信号の1サイクルは、所望のチルト角を判定するのに使用できる位相情報を端末が回復することを可能にすることを有利に保障する。しかし、所望のチルト角間の三角法関係と、異なるアンテナ要素から受信されたパイロット信号間の位相遅延とに起因して、後続パイロット信号サイクル間の時間間隔は、基地局と端末との間の低い相対速度の場合に最適チルト角からの実質的な逸脱が後続パイロット信号サイクル間で期待されないので、十分に1000ミリ秒範囲に含まれる可能性がある。
したがって、実施形態による方法ステップを、最適チルト角の十分に正確な判定を可能にするために、時々、たとえば、1000ミリ秒サイクル内に実行することが十分である。有利なことに、より長いパイロット信号サイクル時間は、ユーザ・データに関する増やされた送信容量を可能にする。
本発明の目的に対するさらなる解決策は、請求項11によるセルラ通信ネットワーク用の端末によって与えられる。この端末は、前記パイロット信号間の位相シフトを判定し、フィードバック情報を前記基地局に送信するようにさらに構成され、前記フィードバック情報は、前記端末によって判定された前記パイロット信号間の前記位相シフトに依存しまたはその特徴を表す。これは、基地局が最適信号品質につながる端末との将来のデータ通信に関するチルト角を実施することを有利に可能にする。有利なことに、基地局は、位相シフト測定値に基づいて、個々の端末または基地局によってサービスされる無線セル内の同一位置にある端末のグループについて特定のチルト角値を判定し、および/または実施することができる。
さらなる実施形態によれば、端末は、受信されたパイロット信号間の判定された位相シフトを基地局に送信するように構成される。この実施形態内では、端末内でのチルト角の判定に関係する信号処理の量が最小にされる。しかし、端末から受信された位相シフト情報に基づいて、基地局は、アンテナ・システムの幾何学的プロパティ(すなわち、隣接するアンテナ要素の垂直距離)に基づいてそれぞれの端末との将来の通信に関する所望のチルト角を評価しなければならない。
その代わりにまたはそれに加えて、端末を、位相シフト(1つまたは複数)に依存して基地局から端末へのダウンリンク/アップリンク送信に関する所望のチルト角を判定し、所望のチルト角(1つまたは複数)を基地局に送信するように構成することができる。このケースでは、結果として、端末が、それぞれの計算を実行しなければならず、この計算は、基地局によって使用されるアンテナ・システムのパラメータ(たとえば、隣接するアンテナ要素の垂直距離)に関する情報を端末が含むことを要求する。
さらなる実施形態によれば、端末を、基地局によって使用することができ、判定された位相シフトに関係する複数の事前定義のチルト角値のうちの1つを表すインデックス値を判定し、インデックス値を基地局に送信するように構成することもできる。判定された位相シフト値または判定されたチルト角の送信とは異なって、インデックス値は、アップリンク方向での減らされた量の送信容量だけを必要とする。しかし、基地局への判定された位相シフトの単なる送信と比較して、端末内での増やされた度合の信号処理が要求される。
さらなる実施形態によれば、端末は、前記セルラ通信ネットワークのさらなる基地局からさらなるパイロット信号を受信し、前記さらなるパイロット信号間の位相シフトを判定し、前記さらなる位相シフト(1つまたは複数)に依存するフィードバック情報を前記基地局に送信するように構成される。言い換えると、実施形態の基本原理は、端末によってそのサービング基地局から受信されたパイロット信号に適用可能であるだけではなく、隣接する基地局から受信されたパイロット信号にも適用可能である。これは、隣接する基地局から端末への送信に起因する干渉効果(セル間干渉)につながるという点で望まれない隣接する基地局のチルト角を端末が識別することを有利に可能にする。そのようなフィードバック信号を受信した後に、端末のサービング基地局は、スケジューリング情報をそれに隣接する基地局と、すなわち、端末によって報告される前記セル間干渉をもたらす特定のチルト角を使用しないように隣接する基地局に通知することによって、交換することができる。
本発明の目的に対するさらなる解決策は、請求項14による基地局を動作させる方法および請求項15による端末を動作させる方法によって与えられる。
本発明のさらなる態様、特徴、および実施形態は、図面に関する次の詳細な説明で与えられる。
実施形態による基地局を示す単純化されたブロック図である。 さらなる実施形態による、基地局のアンテナ・システムを示す単純化されたブロック図である。 さらなる実施形態による、時間/周波数無線リソース・マップを示す図である。 実施形態による基地局を動作させる方法を示す単純化された流れ図である。
図1に、セルラ通信ネットワークの基地局100の単純化されたブロック図を示す。基地局100は、それ自体が既知である形でそれぞれのデータ通信セッションを維持することによって、モバイル・ユーザ端末などの複数の端末(図示せず)にサービスすることができる。たとえば、基地局100は、次の標準規格、GSM(Global System for Mobile Communications)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、LTE(Long Term Evolution)/LTE advanced、WiMax(Worldwide interoperability for Microwave Access)、WLAN(Wireless Local Area Network)のうちの少なくとも1つに従って動作することができる。
基地局100は、アンテナ・システム110を含み、その特徴的なビーム・パターンは、形状111によって表される。実施形態によれば、アンテナ・システム110を、電子制御して、そのビーム・パターン111または少なくともビーム・パターン111のメイン・ローブの方向を再構成することができ、これに沿ってメイン・ローブの軸112が端末ごとをベースにして延びる。すなわち、アンテナ・システム110の、より正確にはそのメイン・ローブ111のチルト角θ(図1から推測できるように、メイン・ローブの軸112と仮想水平面P’との間の角度として定義される)を、好ましくは端末ごとに個別に、電子制御することができる。これは、たとえば、それ自体が既知である形で基地局100の基本動作をも制御する処理手段120によって達成される。さらに、処理手段120を、さらなる図面を参照して下で説明する実施形態による方法を実行するように構成することもできる。処理手段は、この例示的実施形態の文脈で基地局100内に配置される機能ブロック120によって表されるが、たとえばフィーダ・ネットワークなど、たとえばアンテナ・システム110の近くに配置されるものとすることができる、さらなる機能ユニット(図示せず)内で処理手段120の機能性の少なくとも一部を提供することも可能である。
図2に、実施形態による、アンテナ・システム110の詳細図を示す。アンテナ・システム110は、たとえばダイポール・アンテナ要素と指定することができる、n個の多数の単一のアンテナ要素110a、110b、110c、…、110nを含む。基地局100(図1)がアンテナ・システム110の各アンテナ要素110a、110b、110c、…、110nにそれぞれのアンテナ要素を介して送信される特定の無線周波数信号を個別に供給することを可能にするフィーダ・ネットワーク(図示せず)をアンテナ・システム110に設けることもできる。
図2からわかるように、アンテナ・システム110のアンテナ要素110a、110b、110c、…、110nは、例示のために垂直位置軸p_v上にリストされた異なる垂直位置pa、pb、pc、pnに配置される。異なるアンテナ位置間の垂直距離Δxを、たとえば、やはり図2に示された仮想水平面Pに関して定義することができる。
本発明の文脈では、用語「アンテナ要素」は、1つの単一のダイポールまたはダイポールの小さいグループまたはダイポールではなく他のタイプのアンテナ構造のいずれかと定義することができる。概して、ダイポールは、異なる偏波方向を示す。特に、2つの交差偏波ダイポールの対を、本発明の文脈で「アンテナ要素」と理解することもできる。対照的に、たとえば水平ビーム・フォーミング用の、従来のアンテナ・システムを形成するアンテナは、この説明の意味で「アンテナ要素」ではない。そのような従来のアンテナは、既に、通常は独立に供給することのできない垂直に配置されたアンテナ要素のグループである。
図2は、さらに、アンテナ・システム110を制御する基地局100(図1)によってサービスできる端末200を示す。図2からわかるように、お互いに対するその垂直方位に起因して、単一のアンテナ要素110a、110b、110c、…、110nと端末200の受信アンテナとの間の接続線は、異なるアンテナ要素について異なる長さを含み、図2の破線の矢印を参照されたい。
結果として、たとえばアンテナ・システム110の第2のアンテナ要素110bを介して端末200に送信される信号は、アンテナ・システム110の第1のアンテナ要素110aから端末200に送信される信号に対する相対的な位相シフトを含む。すなわち、端末200でのそれぞれの受信された信号は、端末200のアンテナとそれぞれのアンテナ要素110a、110bとの間の距離に対応する、お互いに対する位相シフトを含む。基地局100のアンテナ要素110a、110bから端末のアンテナによって受信された信号間の位相シフトは、隣接するアンテナ要素110a、アンテナ要素110bの間の垂直距離Δxならびに端末200とアンテナ・システム110との間の距離にそれ自体が既知である形で関係する。要素110、200の間の距離を、たとえばタイミング・アドバンス・データ(timing advance data)または「信号ラウンドトリップ遅延」などを評価することによって、それ自体が既知である形でたとえば基地局100によって判定することもできる。
基地局100(図1)を動作させるときには、データ送信に使用される特定のRFダウンリンク信号を特定の端末200(図2)に最適に供給するために、非0チルト角θ(「ダウンチルト」とも表される)を提供することが有利である。たとえば、端末200が、基地局100に非常に近い場合には、大きいチルト角θが有利である可能性があるが、端末200が基地局100から比較的遠い状況について、より小さいチルト角θが十分である。上で既に説明したように、チルト角θは、それ自体が既知である形で、さまざまなアンテナ要素110a、110b、…に個々のRF送信信号を供給することによって、それぞれ基地局100またはその制御ユニット120によって制御される。
特定の端末200と通信するときに使用すべき特定のチルト角を判定するために、実施形態によれば、基地局100は、端末200が最適チルト角に関する情報を導出することを可能にする、下で説明する形で、端末200に特定のパイロット信号を送信する。
基地局100は、異なるアンテナ要素を介して、特定のパイロット信号を前記特定のパイロット信号に関連する直交無線リソースにおいて送信するように構成される。この形で、すなわち、アンテナ・システム110(図2)の異なるアンテナ要素を介して異なるパイロット信号を送信することによって、前記パイロット信号を受信する端末200が、異なるパイロット信号をその位相情報と一緒に回復できることが保証され、この位相情報は、端末200および/または基地局100が、それから将来のダウンリンク送信に関する最適チルト角を導出することを可能にする。
たとえば、第1のパイロット信号を、基地局100によって第1のアンテナ要素110aを介して端末200に送信することができ、第2のパイロット信号を、基地局100から第2のアンテナ要素110bを介して端末200に送信することができる。端末200は、基地局100によって使用され得るすべてのパイロット信号を知っているので、パイロット信号を検出し、これらの(少なくとも2つの)パイロット信号間の位相差を判定することができる。そのように判定された位相差は、端末200にダウンリンク信号を最適に供給するために、たとえば、アンテナ・システム110の放射の主軸112(図1)を端末200の位置に向けるために、アンテナ・システム110によって実施されなければならない最適チルト角に関する情報を含む。
特に好ましい実施形態によれば、前記基地局100は、第1のアンテナ要素110aを介して第1の無線リソースにおいて第1のパイロット信号を、および第2のアンテナ要素110bを介して前記第1の無線リソースに直交する第2の無線リソースにおいて第2のパイロット信号を送信するように構成される。無線リソースの直交性は、端末200が異なるアンテナ要素110a、110bから発するそれぞれのパイロット信号を回復すると同時にその位相関係を維持することを可能にし、したがって、最適チルト角θを効率的に判定することを可能にするという点で有利である。
特に好ましい実施形態によれば、送信タイム・スロットを、基地局100によって直交無線リソースとして使用することができる。
たとえば、基地局100および端末200が、図3によって例示的に示される時間周波数リソースを用いる直交周波数分割多重(OFDM)システムに従って動作する場合に、第1のパイロット信号を、第1のタイム・スロットts1および第1のアンテナ要素110a(図2)を介して基地局100から端末200に送信することができ、第2のパイロット信号を、第2のすなわち後続の送信タイム・スロットts2にさらなる異なるアンテナ要素110bを介して基地局100から端末200に送信することができる。
概して、図3の時間周波数リソース・マップは、時間軸a_t上にさまざまな後続タイム・スロットts1、ts2、ts3、…を示すが、周波数副搬送波は、行タイプの形で図3の方式によって表される、すなわち、図3によって示される表の各行は、周波数軸a_fによって示される特定の周波数副搬送波に対応する。たとえば、図3による方式は、合計8つの周波数副搬送波sc1、sc2、…を示し、そのうちの2つだけが、明瞭にするために明示的に指定されている。
好ましい実施形態によれば、第1のダウンリンク送信タイム・スロットts1に、基地局100(図1)は、第1のパイロット信号Dを第2の副搬送波sc2および第7副搬送波において送信する。この送信は、たとえば、アンテナ・システム110(図2)の第1のアンテナ要素110aを介してもたらされる。
その後、次のダウンリンク送信タイム・スロットts2に、第2のパイロット信号Dが、基地局100から端末200へ、異なるアンテナ要素、たとえば第2のアンテナ要素110bを介して送信される。図3からわかるように、第2の送信タイム・スロットts2内では、同一の副搬送波(第2のおよび第7の周波数副搬送波)が、それぞれの第2のパイロット信号Dの端末200への送信に使用される。
たとえばアンテナ要素110a、110bから端末200のアンテナへ延びる図2の破線の矢印によって表すことができる第1のおよび第2のパイロット信号D、Dを受信した後に、端末200は、受信された既知のパイロット信号D、Dの間の位相差を有利に評価することができる。位相差を判定する際に、端末200は、受信されたパイロット信号D、Dの間の前記位相シフト(位相差)を、フィードバック情報の意味で基地局100に直接に返すことができる。そのようなフィードバック情報から、基地局100は、アンテナ要素110a、110bのそれぞれから端末200に送信される異なる信号間の最小化された相対位相シフトを保証するため、すなわち、メイン・ローブ111(図1)の伝搬の主方向を垂直次元で端末200の方向に位置合せするために、端末200へのデータ送信に使用すべき最適ダウンチルトθを計算することができる。端末200によって検出された異なるパイロット信号の位相シフトと隣接するアンテナ要素110a、110b、…の垂直距離Δxとに依存する最適ダウンチルトθの判定の詳細は、基本的な三角法に基づき、したがって、この文脈では提示しない。
判定された位相シフト情報を基地局100に送信する代わりにまたはそれに加えて、端末200は、位相シフト自体に依存して基地局100から端末200へのダウンリンク送信に関する所望のチルト角θを判定することもでき、そのような所望のチルト角を基地局100に送信することができる。この場合に、基地局100は、そのアンテナ・システム110によってそれぞれのチルト角を実施することだけを要求される。
その代わりにまたはそれに加えて、端末200は、基地局100と端末200との両方に既知であり、判定された位相シフトに関係する複数の事前定義のチルト角値のうちの1つを表すインデックス値を判定することもできる。端末は、そのようなインデックス値を基地局100に送信して、将来のデータ送信について実施すべき特定のチルト角について基地局100に通知することができる。
さらなる有利な実施形態によれば、前記基地局100は、第1の拡散符号を使用して、アンテナ・システム110の第1のパイロット信号を第1のアンテナ要素110aを介して送信し、前記第1の拡散符号に直交する第2の拡散符号を使用して、第2のパイロット信号を第2のアンテナ要素110bを介して送信するように構成され、前記第1のパイロット信号および前記第2のパイロット信号は、好ましくは同時に送信される。直交符号化は、そのように符号化されたパイロット信号の位相(シフト)情報を端末200で回復することをも可能にするので、最適ダウンチルトを判定するために要求される位相情報を端末200に提供するための、本発明の意味での「直交無線リソース」としてこれを使用することもできる。
さらなる実施形態によれば、第1のパイロット信号D(図3)を、第2のパイロット信号Dと同一とすることができる。しかし、基地局100と端末200との両方が、パイロット信号D、Dの特性パラメータに関する情報を含むので、パイロット信号D、Dをお互いと異なるものにすることもできる。
図3からわかるように、3つ以上のパイロット信号D、Dを使用することも可能である。より具体的には、図3の時間周波数リソース・マップは、さらなる実施形態によればそれぞれ異なるアンテナ要素110a、110b、110c、…110nを使用することによって端末200(図2)に交互に送信されるn個の多数のパイロット信号D、…、Dの無線リソース割り当てを示す。すなわち、第1のパイロット信号Dは、第1のタイム・スロットts1中に第1のアンテナ要素110aを介して送信され、第2のパイロット信号Dは、第2のタイム・スロットts2中に第2のアンテナ要素110bを介して送信され、以下同様である。したがって、n個のタイム・スロットの後に、第1のパイロット信号Dが、第1のアンテナ要素110aによってもう一度送信される。OFDMシステムを使用するときには、もちろん、パイロット信号の送信に、1つの副搬送波のみまたはより多数の副搬送波を使用することも可能である。
さらなる好ましい実施形態によれば、基地局100は、パイロット信号を周期的に送信するように構成され、同一のアンテナ要素110aからのパイロット信号の2つの後続送信間のタイム・インターバルは、約1ミリ秒と約20000ミリ秒との間の範囲にわたり、好ましくは10ミリ秒と1000ミリ秒との間の範囲にわたる。
上で既に説明したように、異なるパイロット信号の時間多重化された送信を使用するときには、基地局100と端末200との間の0になることのない相対速度によって導入される可能性がある位相誤差を最小にするために、異なるアンテナ要素110a、110b、…を介して後続パイロット信号D、D、…をその間の実質的な遅延なしで送信することが当を得ている。しかし、複数のパイロット信号の送信の異なる後続サイクルに関する限り、たとえば10ミリ秒または1000ミリ秒以上までなどのより長いインターバル内でそのようなサイクルを繰り返すことで十分である。パイロット信号の1サイクルは、所望のチルト角を判定するのに使用できる位相情報を端末200が回復することを可能にすることを有利に保証する。しかし、所望のチルト角間の三角法関係と、異なるアンテナ要素から受信されたパイロット信号間の位相遅延とに起因して、後続パイロット信号サイクル間の時間間隔は、基地局と端末との間の低い相対速度の場合に最適チルト角からの実質的な逸脱が後続パイロット信号サイクル間で期待されないので、十分に1000ミリ秒範囲に含まれる可能性がある。
したがって、実施形態による方法ステップを、最適チルト角の十分に正確な判定を可能にするために、時々、たとえば、1000ミリ秒サイクル内に実行することが十分である。有利なことに、より長いパイロット信号サイクル時間は、ユーザ・データに関する増やされた送信容量を可能にする。
発明的原理を単なる時間多重化システム内でも適用できることに留意されたい。そのようなシステムは、たとえば、パイロット信号のダウンリンク送信に使用できる多数の後続タイム・スロットts1、ts2、…を提供する。その限りにおいて、単なる時間多重化システムは、図3によって示されるOFDM方式の1行に対応する無線リソース方式を含むことができる、すなわち、ダウンリンク送信用の(副)搬送波上にのみ、さまざまな後続タイム・スロットがある。したがって、単なる時間多重化システムでは、異なるアンテナ要素110a、110bを介して特定のパイロット信号を送信する発明的ステップは、1つずつ実行される、すなわち、タイム・スロットあたり1つのパイロット信号がある。少なくとも2つのパイロット信号をアンテナ・システム110の2つの異なるアンテナ要素110a、110bから受信した後に、端末200は、それぞれの位相シフトを判定し、対応する最適チルト角を計算することができる。その代わりに、端末200は、判定された位相シフトをアップリンク送信で基地局100に転送することもでき、基地局100は、最適チルト角をそれ自体で計算することができる。発明的原理を時間多重化システムに適用するときには、端末200がパイロット信号の関連する位相情報を回復することを可能にするために、タイム・スロットあたり1つの特定のパイロット信号だけを送信することが重要である。
対照的に、異なる周波数副搬送波を直交無線リソースとして使用できるOFDMシステム内では、異なるパイロット信号を、同一のタイム・スロット内ですなわち同時に異なる周波数副搬送波において送信することができる。OFDM原理に起因して、端末200は、それでも、すべての用いられるパイロット信号の位相情報を正しく回復することができる。
その代わりにまたはそれに加えて、符号多重化技法を、端末200へのパイロット信号の送信に使用することもできる。
端末200が、アンテナ・システム110の少なくとも2つのアンテナ要素110a、110bの垂直差Δxに依存する信号位相シフト情報を供給されることを保証するために、少なくとも2つのパイロット信号が、それぞれ前記異なるアンテナ要素110a、110bを介して送信されることが重要である。そうでなく、すなわち、すべてのパイロット信号送信に同一のアンテナ要素110aのみを使用することによって、最適チルト角を導出することはできない。
さらなる有利な実施形態によれば、端末200(図2)は、少なくとも2つの受信されたパイロット信号D、Dの間の位相シフトを判定し、フィードバック情報を前記基地局100に送信するように構成され、前記フィードバック情報は、前記端末200によって判定された前記パイロット信号間の前記位相シフトに依存しまたはその特徴を表す。これは、基地局100が、最適信号品質につながる端末200との将来のデータ通信に関するチルト角θを実施することを有利に可能にする。有利なことに、基地局100は、位相シフト測定値に基づいて、個々の端末200または基地局100によってサービスされる無線セル内で同一位置に配置されている端末のグループに関する特定のチルト角値を判定し、および/または実施することができる。
さらなる実施形態によれば、端末200は、受信されたパイロット信号間の判定された位相シフトを基地局100に送信するように構成される。この実施形態内では、端末200内でのチルト角の判定に関係する信号処理の量が最小にされる。しかし、端末200からの受信された位相シフト情報に基づいて、基地局100は、アンテナ・システムの幾何学的プロパティ(すなわち、隣接するアンテナ要素の垂直距離)および基本的な三角法に基づいて、それぞれの端末200との将来の通信に関する所望のチルト角を評価することができる。その代わりにまたはそれに加えて、端末200を、位相シフト(1つまたは複数)に依存して基地局100ヘ/からのダウンリンク/アップリンク送信に関する所望のチルト角を判定し、所望のチルト角値(1つまたは複数)を基地局100に送信するように構成することができる。この場合に、結果として、端末200は、基地局100によって使用されるアンテナ・システム110のパラメータに関する情報(たとえば、隣接するアンテナ要素の垂直距離)を端末200が含むことを要求するそれぞれの計算を実行しなければならない。
さらなる実施形態によれば、端末200を、基地局100によって使用することができ、判定された位相シフトに関係する複数の事前定義のチルト角値のうちの1つを表すインデックス値を判定し、インデックス値を基地局100に送信するように構成することもできる。判定された位相シフト値または判定されたチルト角の送信とは異なって、インデックス値は、アップリンク方向で減らされた量の送信容量のみを必要とする。しかし、基地局100への判定された位相シフトの単なる送信と比較して、端末200内での増やされた度合の信号処理が、前記インデックス値の判定のために必要である。
さらなる実施形態によれば、端末200は、前記セルラ通信ネットワークの少なくとも1つのさらなる基地局(図示せず)からさらなるパイロット信号を受信し、前記さらなるパイロット信号間の位相シフトを判定し、前記さらなる位相シフト(1つまたは複数)に依存するフィードバック情報を前記基地局100に送信するように構成される。言い換えると、実施形態の基本原理は、端末200によってそのサービング基地局100から受信されるパイロット信号だけではなく、隣接する基地局(図示せず)から受信されるパイロット信号にも適用される。これは、端末200が、隣接する基地局から端末200への送信に起因する干渉効果(セル間干渉)につながるという点で望まれない隣接する基地局からの送信のチルト角を識別することを有利に可能にする。そのようなフィードバック情報を受信した後に、端末200のサービング基地局100は、スケジューリング情報をその隣接する基地局と、すなわち、端末200によって報告された前記セル間干渉をもたらす特定のチルト角を使用しないように隣接する基地局に通知することによって、交換することができる。
この発明的原理は、基地局100が端末ごとの基礎で最適チルト角を実施することを有利に可能にする。すなわち、実施形態による方法を適用することによって、基地局100は、それがサービスする端末200ごとに最適ダウンチルトを判定することができる。前記最適ダウンチルトを、無線チャネルの相互性に起因して、ダウンリンク送信とアップリンク送信との両方に使用することができる。
しかし、さらなる実施形態によれば、特定の端末200とのアップリンク送信およびダウンリンク送信に異なるチルト角値を使用することが有利である場合もある。たとえば、現在は第1の基地局100によってサービスされている端末200が、基地局100によって提供される無線セル内でローミングしつつある場合に、端末200が、たまたま、そのサービング基地局100から離れてすなわちさらなる基地局によってサービスされる隣接する無線セルに向かって移動する場合がある。この場合には、アンテナ・システムのビーム・パターンのメイン・ローブ111(図1)を隣接する無線セルに向けることによって導入される可能性があるセル間干渉を減らすために、第1の基地局のアンテナ・システム110によって実施されるチルト角θを制限することが有利である可能性がある。したがって、セル境界に位置する端末200によって供給されたフィードバック情報が、基地局100によって特定の第1のチルト角が提供されることを要求する場合であっても、実際に実施されるチルト角を、セル間干渉の量が所定のしきい値未満に保たれることを保証する値までに制限することが有利である可能性がある。
しかし、アップリンク・データ送信の場合には、アップリンク送信シナリオに起因して、隣接するセルに関してセル間干渉が作られないことが保証され、さらに、隣接する基地局への距離が比較的大きく、その結果、第1の基地局100がセル境界領域からさほど多くの干渉する信号を受信しないので、基地局100は、前記第1のチルト角すなわち端末200の位相シフト測定から導出された所望のチルト角を実施することができる。
発明的原理を、RF送信のために個別に制御できる少なくとも2つの垂直に離隔されたアンテナ要素110a、110bを含む任意のアンテナ・システム110に適用することができる。しかし、3つ以上の要素がある場合に、対応して増やされた個数のパイロット信号を使用することができ、これは、端末200で評価される位相シフト値の増やされた個数にもつながる。
基地局100が、複数の単一列のダイポール110a、110b、…、110nを備える場合、すなわち、MIMO(Multiple Input Multiple Output)用または水平ビーム・フォーミング用のアンテナ・アレイが使用可能である場合にも、本発明を適用することができる。この場合に、アレイ列がパイロット送信のために交互に使用されるか、1つの特定のアレイ列だけがアンテナ・システム110に関して上で説明したようにこの目的に使用されるかのいずれかである。
さらなる有利な実施形態によれば、ダウンチルト情報を、長期の基礎でまたは統計的な基礎で導出することができる。垂直アンテナ・ビーム111が、相関されるアンテナ要素によって生成され、ダウンチルトが、モビリティの場合であってもすなわち移動する端末200に関して、ゆっくりと変化するので、実施形態による垂直ダウンチルト推定に使用されるパイロット信号は、たとえばOFDMシステムの各フレーム内で送信される必要がない。したがって、必要なパイロット・オーバーヘッドを適度に保つことができる。
さらなる有利な実施形態は、固定された垂直ビームの組を用いる垂直ビーム・ステアリングを提案する。たとえば、LTEシステムのeNBとして構成されたものとすることができる基地局100は、専用の時間周波数リソース(図3を参照されたい)においてパイロット・トーンD、D、Dを送信する。それぞれが事前定義のダウンチルトを実現する、事前定義の垂直ビーム・フォーミング・ベクトルの組が与えられる(たとえば、標準化によって)と仮定する。たとえば、8つの異なるダウンチルト値を、定義することができ、3ビットを有する制御データ語を使用することによってアドレッシングすることができる。
LTE対応ユーザ機器デバイス(UE)とすることができる端末200は、eNB100によって送信されたパイロット・トーンを受信し、これらのトーン間の位相オフセットを評価する。これから、端末200は、最良の適する垂直ビーム・フォーミング・ベクトルを推定することができる。端末200は、理想的なベクトルに最も近い垂直ビーム・フォーミング・ベクトルのインデックス(3ビット)をeNB100にフィードバック情報として報告し、このフィードバック情報は、たとえば、アップリンク制御シグナリングの一部を構成することができる。最も近い(最良の適する)ベクトルは、D、D、…、Dがアンテナ・システム110で相互位相オフセットを全く伴わずに送信されるという仮定の下で受信されたパイロット・トーンに適用されたときに最小の位相オフセットを示すベクトルである。
サービスされる端末200ごとに最良のビーム・フォーミング・ベクトルを判定した後に、eNB100は、それぞれの端末200へのダウンリンク送信にUE固有垂直ビーム・フォーミング・ベクトルを適用する。実際には、これは、各端末200に、セル内のその現在位置に従う垂直アンテナ・ビーム111を用いてサービスできることを意味する。異なるアンテナ要素(すなわち、ダイポール)から発するデータ信号成分は、この特定の垂直ビーム・フォーミング・ベクトルを適用するときに、それぞれの受信器でほとんどコヒーレントに合計される。
さらに、eNB100は、特に隣接セル内のUE間の相互干渉を回避することを目指すCoordinated Multi Point(CoMP)技法について、端末200の適当なスケジューリングのためにフィードバックされたベクトル・インデックスを活用することができる。この場合に、協力するeNB100からのベクトル・インデックスを、スケジューリング判断のために交換し、考慮しなければならない。
端末200から基地局100へ適当なダウンチルトの明示的フィードバックを供給するさらなる有利な実施形態によれば、アップリンクでのあるフィードバック容量が使用可能である場合に、各端末200は、その適当なダウンチルトを判定し、この値を、先行する実施形態について説明したベクトル・インデックスの代わりに直接にフィードバックすることができる。
理想的なダウンチルトを、やはり、受信されたパイロット・トーンの測定された位相オフセットΔψ、アンテナ・システム110でのパイロット信号D、D、…、Dの既知の位相オフセット、既知の垂直距離Δx(基地局アンテナ・ハードウェアの属性)、および適用可能な場合に基地局アンテナ110の適用された一定の機械的ダウンチルトから計算することができる。後者の情報を、パイロット信号D、D、…、Dの間の相互位相オフセットと合併することができ、端末200でのこの値の明示的な知識は、必要ではない。すなわち、基地局100は、アンテナ・システム110への効果的に適用される機械的ダウンチルトの影響が受信する端末200で完全に補償されるように、パイロット信号D、D、…、Dの位相を適合させる。eNB100が、制限された個数の固定ビーム(すなわち、複数の一定のダウンチルト値を使用することができる)を用いて動作する場合には、端末200から報告された所望のダウンチルトは、eNB100で使用可能な固定ビームのうちの最も適当な1つにマッピングされる。たとえば、5°および10°のダウンチルトを有する2つの固定ビームがeNB100で定義され、端末200が、8°の要求されるダウンチルトを報告する場合に、10°を有するビームが、この端末200についてeNB100によって適用される。
概して、実施形態による原理を適用することによって、eNB100は、正確に報告されたダウンチルトを用いてUE200にサービスすることができ、固定されたダウンチルトの組に限定されない。
さらに別の実施形態によれば、受信されたパイロット・トーン間の位相シフトの明示的フィードバックを、eNB100に報告することができる。アンテナ・ハードウェア・パラメータΔxが端末200で既知ではない場合には、次の代替ソリューションを適用することができる。端末200は、複数の受信されたパイロット信号間の位相シフトを測定し、eNB100に報告する。eNB100は、端末200から報告された位相シフトを補償するために、異なるアンテナ要素から送信されるRF信号に対応する逆位相シフトを適用する。したがって、端末200での異なるダイポール(アンテナ要素)から発する信号の非コヒーレントすなわち位置合せされた位相を伴わない重畳の効果(すなわち、非理想的なダウンチルトの場合)は、アンテナ・ハードウェア・パラメータおよび実際に適用される度単位のダウンチルトを明示的に知ることなく補償される。
本実施形態に基づいて、相互干渉を回避するための隣接する基地局(たとえば、eNB)間の調整の既知の技法を、有利に機能強化することができる。
前述の実施形態は、基地局100がその端末200に適当なすなわち最適化されたダウンチルトを用いてサービスすることを有利に可能にする。これは、次の連続するステップ、
− 異なるアンテナ要素110a、110bを介してパイロット信号D1、D2に関連する直交無線リソースにおいて前記特定のパイロット信号D1、D2を送信すること(図4の流れ図のステップ300を参照されたい)と、
− 少なくとも1つの端末200がパイロット信号D1、D2を受信し、評価すること(図4のステップ310を参照されたい)と、
− 基地局100が前記少なくとも1つの端末200について適当にダウンチルトを適合させることを可能にするフィードバック情報を、端末200から基地局100へ送信すること(図4のステップ320)と
によって達成される。
さらなる実施形態によれば、この基本法式を、次のように拡張することができる。
端末200は、そのサービングeNB100から発するパイロット・トーンならびに他の隣接するeNB(図示せず)から発するパイロット・トーンを受信し、評価する。端末200からそのサービング基地局100へのフィードバックは、サービングeNBおよび/または隣接するeNBから発するパイロット・トーンの測定値に関係する情報からなる。たとえば、この情報を、前記端末200に専用のそのサービングeNB100からの送信の好ましい垂直ビーム・フォーミング重みおよび/または隣接するeNBで適用されるときに端末200との最大の干渉を引き起こす重みとすることができる。この情報をeNB間で交換することによって、スケジューリング判断およびダウンチルト適合を調整して、相互干渉を回避することができる。その代わりに、端末200が、隣接するeNBから発するパイロット・トーンに対する干渉信号強度を測定し、報告することができる。サービングeNB100は、そのスケジューリング判断についてこの知識を考慮し、既知の干渉調整技法についてこれを活用することができる。
UE固有ダウンチルトを用いて本発明によって使用可能にされる動的垂直ビーム・フォーミングは、セル間干渉を減らし、したがってスペクトル効率を高める重要な形である。先行条件は、基地局100での適当なビーム・フォーミング重みに関する知識である。本発明は、手元に、端末200の支援を用いてこれらの重みをどのようにして入手するのかの単純な方法を示す。この発明的原理を、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、およびCDMAシステムなどのさらなるシステムのための無線通信システム内で非常に全体的に適用することができる。
概して、実施形態を、0になることのない(固定された)機械的ダウンチルトを既に含むアンテナ・システムに使用することもできる。この場合に、たとえばアンテナ・ハードウェアの取付け状態に依存する、通常は既知の機械的ダウンチルトは、基地局によって実施されるダウンチルトを評価するときに考慮に入れられる。
本明細書および図面は、単に、本発明の原理を示すものである。したがって、当業者が、本明細書で明示的に説明されず、図示されないが、本発明の原理を実施し、その趣旨および範囲に含まれるさまざまな配置を考案できることを了解されたい。さらに、本明細書で列挙されるすべての例は、特に、技術を促進するために本発明人(1人または複数人)によって貢献される本発明の原理および概念を理解するのを助ける教育的目的のみのためのものであることを主に意図され、そのような特に列挙された例および条件への限定を伴わないものと解釈されなければならない。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態ならびに本発明の特定の例を列挙する本明細書のすべての言明は、その同等物を包含することが意図されている。
「プロセッサ」としてラベルを付けられた機能ブロックを含む、図面に示されたさまざまな要素の機能を、専用ハードウェアならびに適当なソフトウェアに関連するソフトウェアを実行できるハードウェアの使用を介して提供することができる。プロセッサによって提供されるとき、機能を、単一の専用プロセッサによって、単一の共有プロセッサによって、またはそのうちのいくつかを共有できる複数の個々のプロセッサによって提供することができる。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の明示的使用は、ソフトウェアを実行できるハードウェアに排他的に言及するものと解釈されてはならず、ディジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワーク・プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、ソフトウェアを格納する読取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、および不揮発性ストレージを限定なしに暗黙のうちに含むことができる。従来のおよび/またはカスタムの他のハードウェアを含めることもできる。同様に、図面に示されたすべてのスイッチは、概念的であるのみである。その機能を、プログラム論理の動作を介して、専用論理を介して、プログラム制御および専用論理の相互作用を介して、または手動でさえ実行することができ、特定の技法は、文脈からより具体的に理解されるように実施者によって選択可能である。

Claims (14)

  1. 複数のアンテナ要素(110a、110b、110c、…、110n)を含む少なくとも1つのアンテナ・システム(110)を制御するように構成され、少なくとも2つのアンテナ要素(110a、110b)が、仮想水平面(P)に関して異なる垂直位置(pa、pb)に配置された、セルラ通信ネットワークの基地局(100)において、前記基地局(100)が、特定のパイロット信号(D1、D2)を、前記少なくとも2つのアンテナ要素(110a、110b)の異なるアンテナ要素を介して、前記特定のパイロット信号(D1、D2)に関連する直交無線リソースにおいて送信するように構成され、前記基地局(100)が、端末(200)からフィードバック情報を受信するように構成され、前記フィードバック情報が、前記端末(200)によって検出された前記パイロット信号(D1、D2)間の位相シフトに依存しまたはその特徴を表し、前記基地局(100)が、前記フィードバック情報に依存して前記端末(200)へ/からのダウンリンク送信および/またはアップリンク送信のチルト角(θ)を制御するように構成されることを特徴とする、基地局(100)。
  2. 前記基地局(100)は、a)第1のパイロット信号(D1)を第1のアンテナ要素(110a)を介して第1の無線リソースにおいて、およびb)第2のパイロット信号(D2)を第2のアンテナ要素(110b)を介して前記第1の無線リソースに直交する第2の無線リソースにおいて送信するように構成される、請求項1に記載の基地局(100)。
  3. 前記基地局(100)は、直交無線リソースとして、送信タイム・スロット、副搬送波、直交符号のうちの少なくとも1つのリソースを使用するように構成される、請求項1または2に記載の基地局(100)。
  4. 前記基地局(100)は、第1のダウンリンク送信タイム・スロット(ts1)中に、第1のパイロット信号(D1)を第1のアンテナ要素(110a)を介して送信し、第2の、好ましくは後続のダウンリンク送信タイム・スロット(ts2)中に、第2のパイロット信号(D2)を第2のアンテナ要素(110b)を介して送信するように構成される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基地局(100)。
  5. 前記基地局(100)は、第1のパイロット信号(D1)を第1のアンテナ要素(110a)を介して第1の副搬送波(sc1)において送信し、第2のパイロット信号(D2)を第2のアンテナ要素(110b)を介して第2の副搬送波(sc2)において送信するように構成され、前記第1のパイロット信号(D1)および前記第2のパイロット信号(D2)は、好ましくは同時に送信される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基地局(100)。
  6. 前記基地局(100)は、第1の拡散符号を使用して、第1のパイロット信号(D1)を第1のアンテナ要素(110a)を介して送信し、前記第1の拡散符号に直交する第2の拡散符号を使用して、第2のパイロット信号(D2)を第2のアンテナ要素(110b)を介して送信するように構成され、前記第1のパイロット信号(D1)および前記第2のパイロット信号(D2)は、好ましくは同時に送信される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基地局(100)。
  7. 前記第1のパイロット信号(D1)は、前記第2のパイロット信号(D2)と同一である、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の基地局(100)。
  8. 前記基地局(100)は、前記フィードバック情報に依存して前記端末(200)とのダウンリンク送信とアップリンク送信との両方に関して前記チルト角(θ)を制御し、アップリンク送信およびダウンリンク送信に関して異なるチルト角値を使用するように構成される、請求項1に記載の基地局(100)。
  9. 前記基地局(100)は、前記パイロット信号(D1、D2)を周期的に送信するように構成され、同一のアンテナ要素(110a)からのパイロット信号(D1、D2)の2つの後続送信間のタイム・インターバルは、約1ミリ秒と約20000ミリ秒との間の範囲にわたり、好ましくは10ミリ秒と1000ミリ秒との間の範囲にわたる、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の基地局(100)。
  10. セルラ通信ネットワークの端末(200)において、前記端末(200)が、前記セルラ通信ネットワークの基地局(200)から、仮想水平面(P)に関して異なる垂直位置(pa、pb)に配置された異なるアンテナ要素(110a、110b)を介して、関連する直交無線リソースにおいて送信される少なくとも2つのパイロット信号(D1、D2)を受信するように構成され、前記端末(200)が、前記パイロット信号(D1、D2)間の位相シフトを判定し、フィードバック情報を前記基地局(100)に送信するようにさらに構成され、前記フィードバック情報が、前記端末(200)によって判定された前記パイロット信号(D1、D2)間の前記位相シフトに依存しまたはその特徴を表すことを特徴とする、端末(200)。
  11. 前記端末(200)は、
    a.受信されたパイロット信号(D1、D2)間の判定された位相シフトを前記基地局(200)に送信し、および/または、
    b.前記位相シフトに依存して前記基地局(100)から前記端末(200)へのダウンリンク送信に関する所望のチルト角(θ)を判定し、前記所望のチルト角(θ)を前記基地局(200)に送信し、および/または
    c.前記基地局(200)によって使用することができ、前記判定された位相シフトに関係する複数の事前定義のチルト角値のうちの1つを表すインデックス値を判定し、前記インデックス値を前記基地局(100)に送信する
    ように構成されている、請求項10に記載の端末(200)。
  12. 前記端末(200)は、前記セルラ通信ネットワークのさらなる基地局からさらなるパイロット信号を受信し、前記さらなるパイロット信号間の位相シフトを判定し、前記さらなる位相シフトに依存するフィードバック情報を前記基地局(100)に送信するように構成されている、請求項10または11に記載の端末(200)。
  13. セルラ通信ネットワークの基地局(100)を動作させる方法であって、前記基地局(100)が、複数のアンテナ要素(110a、110b、110c、…、110n)を含む少なくとも1つのアンテナ・システム(110)を制御するように構成され、少なくとも2つのアンテナ要素(110a、110b)が、仮想水平面(P)に関して異なる垂直位置(pa、pb)に配置された、方法において、前記基地局(100)が、特定のパイロット信号(D1、D2)を、前記少なくとも2つのアンテナ要素(110a、110b)の異なるアンテナ要素を介して、前記特定のパイロット信号(D1、D2)に関連する直交無線リソースにおいて送信し、前記基地局(100)が、端末(200)からフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報が、前記端末(200)によって検出された前記パイロット信号(D1、D2)間の位相シフトに依存しまたはその特徴を表し、前記基地局(100)が、前記フィードバック情報に依存して前記端末(200)へ/からのダウンリンク送信および/またはアップリンク送信に関するチルト角(θ)を制御することを特徴とする、方法。
  14. セルラ通信ネットワークの端末(200)を動作させる方法において、前記端末(200)が、前記セルラ通信ネットワークの基地局(200)から、仮想水平面(P)に関して異なる垂直位置(pa、pb)に配置された異なるアンテナ要素(110a、110b)を介して、関連する直交無線リソースにおいて送信される少なくとも2つのパイロット信号(D1、D2)を受信するように構成され、前記端末(200)が、前記パイロット信号(D1、D2)間の位相シフトを判定し、フィードバック情報を前記基地局(100)に送信し、前記フィードバック情報が、前記端末(200)によって判定された前記パイロット信号(D1、D2)間の前記位相シフトに依存しまたはその特徴を表すことを特徴とする、方法。
JP2013549732A 2011-01-26 2011-11-21 基地局および基地局を動作させる方法 Pending JP2014508443A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP11290043A EP2482582B1 (en) 2011-01-26 2011-01-26 Base station, method of operating a base station, terminal and method of operating a terminal
EP11290043.6 2011-01-26
PCT/EP2011/070511 WO2012100856A1 (en) 2011-01-26 2011-11-21 Base station and method of operating a base station

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014508443A true JP2014508443A (ja) 2014-04-03

Family

ID=43912658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013549732A Pending JP2014508443A (ja) 2011-01-26 2011-11-21 基地局および基地局を動作させる方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9215755B2 (ja)
EP (1) EP2482582B1 (ja)
JP (1) JP2014508443A (ja)
KR (1) KR20130061178A (ja)
CN (1) CN103141130B (ja)
BR (1) BR112013012864B1 (ja)
TW (1) TWI488453B (ja)
WO (1) WO2012100856A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8971302B2 (en) * 2011-12-06 2015-03-03 At&T Mobility Ii Llc Cluster-based derivation of antenna tilts in a wireless network
IN2014DN06837A (ja) * 2012-03-02 2015-05-22 Ericsson Telefon Ab L M
US9228727B2 (en) 2012-04-05 2016-01-05 Michael W. May Lighting assembly
US8971438B2 (en) 2012-07-09 2015-03-03 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for simplified beamforming
CN103634037B (zh) * 2012-08-28 2020-01-14 中兴通讯股份有限公司 波束成形方法及装置
EP2897302B1 (en) * 2012-10-10 2018-04-04 Huawei Technologies Co., Ltd. Method for communication through distributed antenna array system and array system
US9462581B2 (en) * 2012-10-16 2016-10-04 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for synchronously coded subcarriers in OFDMA systems
US8976884B2 (en) 2012-12-20 2015-03-10 Google Technology Holdings LLC Method and apparatus for antenna array channel feedback
US8971437B2 (en) 2012-12-20 2015-03-03 Google Technology Holdings LLC Method and apparatus for antenna array channel feedback
US8942302B2 (en) 2012-12-20 2015-01-27 Google Technology Holdings LLC Method and apparatus for antenna array channel feedback
WO2014117352A1 (en) 2013-01-31 2014-08-07 Qualcomm Incorporated 3d mimo csi feedback based on virtual elevation ports
US9838101B2 (en) 2013-03-05 2017-12-05 Lg Electronics Inc. Method of reporting channel state information for vertical beamforming in a multicell based wireless communication system and apparatus therefor
PL404254A1 (pl) 2013-06-07 2014-12-08 Telekomunikacja Polska Spółka Akcyjna Antena adaptacyjna i sposób sterowania wiązką anteny adaptacyjnej
CN104469803B (zh) * 2013-09-25 2017-12-19 普天信息技术有限公司 一种垂直波束调整方法及装置
CN105706376A (zh) * 2013-12-16 2016-06-22 英特尔公司 用于辅助三维波束成形的用户设备和方法
CN104753573B (zh) * 2013-12-31 2018-05-01 中兴通讯股份有限公司 一种实现空分复用的方法、系统、基站及终端
US9967013B2 (en) 2014-01-29 2018-05-08 Lg Electronics Inc. Feedback reporting method for massive antenna array based beamforming in wireless communication system, and apparatus therefor
EP3132194A4 (en) 2014-04-18 2018-02-21 May, Michael, W. Lighting assembly
CN105491581B (zh) * 2014-09-15 2019-05-31 上海诺基亚贝尔股份有限公司 调整指向用户设备的垂直波束的下倾角的方法和装置
US10165531B1 (en) * 2015-12-17 2018-12-25 Spearlx Technologies, Inc. Transmission and reception of signals in a time synchronized wireless sensor actuator network
CN108779898B (zh) 2016-01-07 2020-12-22 迈克尔·梅 用于发光组件的连接器系统
US9726361B1 (en) 2016-02-09 2017-08-08 Michael W. May Networked LED lighting system
CN108123745B (zh) * 2016-11-29 2021-08-20 华为技术有限公司 一种数据传输方法、接收机及发射机
CN108242949B (zh) * 2016-12-27 2021-03-30 中国电信股份有限公司 基站和终端及其组成的多用户传输系统和多用户传输方法
US10746842B2 (en) * 2017-02-28 2020-08-18 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for transmitting information for position measurement
US20200189876A1 (en) * 2018-12-14 2020-06-18 Otis Elevator Company Smart beamforming for reliable and secure wireless data transmissions
US20230093484A1 (en) * 2021-09-23 2023-03-23 Apple Inc. Systems and methods for de-correlating coded signals in dual port transmissions

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237755A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Fujitsu Ltd 無線送受信機及び電波放射方向制御方法
JP2006253977A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Bb Mobile Corp マルチビームアンテナシステム及び無線通信サービスエリア構成方法
JP2008216084A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Kddi Corp 信号源位置推定方法および伝搬路状況推定方法

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002033998A2 (en) * 2000-10-16 2002-04-25 Wireless Online, Inc. Method and system for reducing cell interference
FI20010079A (fi) 2001-01-12 2002-07-13 Nokia Corp Paikannusmenetelmä ja radiojärjestelmä
US8675772B2 (en) 2001-05-09 2014-03-18 Alcatel Lucent Method for multiple antenna transmission using partial channel knowledge
GB2376567B (en) * 2001-06-12 2005-07-20 Mobisphere Ltd Improvements in or relating to smart antenna arrays
GB2378858B (en) * 2001-08-18 2005-07-13 Motorola Inc Minimisation of interference in cellular communications systems
US7242722B2 (en) * 2003-10-17 2007-07-10 Motorola, Inc. Method and apparatus for transmission and reception within an OFDM communication system
KR100587999B1 (ko) 2005-03-25 2006-06-08 한국전자통신연구원 스마트 안테나를 갖는 직교 주파수 분할 다중 접속시스템에서의 상향 링크 반송파 주파수 동기화 및 안테나가중치 벡터 추정 방법 및 그 장치
US20070099578A1 (en) * 2005-10-28 2007-05-03 Kathryn Adeney Pre-coded diversity forward channel transmission system for wireless communications systems supporting multiple MIMO transmission modes
WO2008006931A1 (en) * 2006-07-11 2008-01-17 Nokia Corporation Data transmission method, base station and user transceiver
EP2057760B1 (en) * 2006-08-21 2017-10-11 Koninklijke Philips N.V. Transform-domain feedback signaling for mimo communication
US8902824B2 (en) * 2006-08-22 2014-12-02 Koninklijke Philips N.V. Methods of transmitting and receiving data, and apparatus therefor
EP2169762B1 (en) 2006-10-16 2016-10-05 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) A tilt-dependent beam-shape system
US20080192811A1 (en) * 2007-02-09 2008-08-14 Nokia Corporation Beamforming methods and apparatus
US8483186B2 (en) 2007-12-10 2013-07-09 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Method and system for generating antenna selection signals in wireless networks
CN101926100A (zh) * 2008-01-28 2010-12-22 诺基亚公司 用于使用中继节点的通信系统的分布式波束赋形的系统
JP4424521B2 (ja) 2008-03-07 2010-03-03 日本電気株式会社 アンテナ装置、給電回路および電波送受信方法
US8811331B2 (en) * 2008-04-10 2014-08-19 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Pilot design using costas arrays
US8693442B2 (en) * 2008-09-22 2014-04-08 Blackberry Limited Multi-site MIMO cooperation in cellular network
US20100097937A1 (en) * 2008-10-16 2010-04-22 Interdigital Patent Holdings, Inc. Method and apparatus for wireless transmit/receive unit specific pilot signal transmission and wireless transmit/receive unit specific pilot signal power boosting
US8611886B2 (en) * 2008-10-31 2013-12-17 At&T Mobility Ii Llc Remote electrical tilting antenna system measurement via downlink antenna
US8682326B2 (en) * 2008-12-23 2014-03-25 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Base station and method for vertical tilt antenna beam sweeping
US8891647B2 (en) * 2009-10-30 2014-11-18 Futurewei Technologies, Inc. System and method for user specific antenna down tilt in wireless cellular networks
US8630267B1 (en) * 2009-11-24 2014-01-14 Cisco Technology, Inc. Interference suppression in wireless backhaul network using collaborative weight update scheme
US9030363B2 (en) * 2009-12-29 2015-05-12 Kathrein-Werke Ag Method and apparatus for tilting beams in a mobile communications network
EP2416603B1 (en) 2010-08-03 2015-01-28 Alcatel Lucent Method of operating a base station and base station
US9100146B2 (en) * 2012-03-08 2015-08-04 Alcatel Lucent Virtual sectorization using an active anntenna array
US20130321207A1 (en) * 2012-05-31 2013-12-05 Alcatel-Lucent Usa Inc. Transforming precoded signals for wireless communication
US9154208B2 (en) * 2012-06-13 2015-10-06 Alcatel Lucent System and method of wireless fixed access using a multiple antenna array
US8885752B2 (en) * 2012-07-27 2014-11-11 Intel Corporation Method and apparatus for feedback in 3D MIMO wireless systems

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237755A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Fujitsu Ltd 無線送受信機及び電波放射方向制御方法
JP2006253977A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Bb Mobile Corp マルチビームアンテナシステム及び無線通信サービスエリア構成方法
JP2008216084A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Kddi Corp 信号源位置推定方法および伝搬路状況推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI488453B (zh) 2015-06-11
WO2012100856A1 (en) 2012-08-02
EP2482582B1 (en) 2013-01-16
US20130295944A1 (en) 2013-11-07
US9215755B2 (en) 2015-12-15
TW201242285A (en) 2012-10-16
BR112013012864B1 (pt) 2021-02-23
EP2482582A1 (en) 2012-08-01
KR20130061178A (ko) 2013-06-10
CN103141130B (zh) 2016-04-06
CN103141130A (zh) 2013-06-05
BR112013012864A2 (pt) 2016-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014508443A (ja) 基地局および基地局を動作させる方法
US11757589B2 (en) Method for receiving reference signal in wireless communication system and apparatus therefor
US11509358B2 (en) Method for receiving reference signal in wireless communication system and apparatus therefor
US11595909B2 (en) Method for controlling uplink power based on downlink path loss and configuration indicated by base station
US10834716B2 (en) Method for receiving reference signal in wireless communication system and device therefor
KR102269451B1 (ko) 측정 기반의 랜덤 액세스 구성
CN110637495B (zh) 无线通信系统中通过波束发送和接收信号的方法及用于该方法的装置
US11800377B2 (en) Communication system
US9100146B2 (en) Virtual sectorization using an active anntenna array
CN109891957B (zh) Ue补偿的定时提前
CN110999468B (zh) 在无线通信系统中发送和接收上行链路信道的方法及其装置
EP3857785A1 (en) Restricting sounding reference signal (srs) power control configurations
EP4333387A1 (en) Method and device for coherent communication

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140722

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141022

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20141029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151102

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20151222

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20160122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161110