JP2014507604A - 3部同軸構造を有する少なくとも1つの噴射要素を備えている2つの推進剤の混合用のインジェクタ - Google Patents

3部同軸構造を有する少なくとも1つの噴射要素を備えている2つの推進剤の混合用のインジェクタ Download PDF

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Abstract

インジェクタは、燃焼室の上流で2つの推進剤を混合するためのインジェクタであって、同軸ダクトからなる3部同軸構造を有し、間に空間(65)を画定している2枚のプレート(12、13)の間に設置される少なくとも1つの噴射要素(14)を備え、内側同軸ダクト(23)および外側同軸ダクト(24)は、例えば空間(65)を介して同じ推進剤を並列に供給される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばロケットエンジンの燃焼室などの燃焼室の上流で2つの推進剤を混合するためのインジェクタに関する。インジェクタとは、1つ以上の噴射要素と、支持体を形成し、該当の噴射要素に推進剤を供給するための手段を有する構造体と、で構成される集合体を指す。
米国特許第6,502,385号明細書は、上述の形式のインジェクタを記載しており、すなわち、少なくとも1つの噴射要素を互いに間隔を空けて位置する2枚の固定されたプレートの間に取り付けられるインジェクタを開示している。インジェクタを構成している集合体は、「噴射ヘッド」とも呼ばれる。噴射要素または各々の噴射要素は、2枚のプレートに堅固に固定され、2枚のプレートに組み付けられている。この先行技術に具体的に示されている実施の形態によれば、噴射要素は、上流側のベースプレートにねじ込まれ、燃焼室の上方に位置する下流側のプレートに留められている。噴射要素は、3部同軸形式であり、すなわち、第1の推進剤のための環状の中央同軸ダクトと、第2の推進剤のための2つの同軸ダクト、すなわち、環状の内側同軸ダクトおよび外側同軸ダクトとを備えている。これら3つのダクトの下流端は、2つの推進剤の混合物が燃焼室に向かって放出されるように、下流側のプレートの穴を過ぎて開いている。外側同軸ダクトを画定している外側の管状の囲いは、下流側のプレートに留められている。噴射要素は、上流側のプレートに対する自身の位置の安定化および上流側のプレートの変形の防止に貢献している。
さらに、上述の噴射要素は、内側同軸ダクトおよび(前記第2の推進剤が流れる)外側同軸ダクトが、径方向に形成されて第1の推進剤が流れる中央の同軸ダクトを通過している通路により連絡する、ようである。したがって、内側および外側同軸ダクトのそれぞれの前記第2の推進剤の流量を、校正することが困難である。さらに、噴射要素を構成する部品の噛み合いは、中央同軸ダクトを通過するこれらの通路の存在ゆえに相当に複雑であり、繊細かつ高価な組み立て技術の実行を必要とする。
本発明は、これらの問題の解決を可能にする。
より詳しくは、本発明は、3部同軸構造を有し、2枚のプレート、すなわち、間に空間を画定する上流側プレートおよび下流側プレート、または、同様の部材の間に設置され、そして、前記2枚のプレートに堅固に取り付けられる少なくとも1つの噴射要素を備え、3つの同軸ダクト、すなわち、第1の推進剤のための環状の中央同軸ダクトと、第2の推進剤のための2つの同軸ダクト、すなわち、環状の内側同軸ダクトおよび外側同軸ダクトとは、前記噴射要素により定められる形式の2つの推進剤の混合のためのインジェクタであって、前記内側同軸ダクトおよび前記外側同軸ダクトは、第2の推進剤を並列に供給されることを特徴とするインジェクタに関する。
一実施の形態によれば、前記上流側および下流側の2枚のプレートの間の空間は、前記第2の推進剤を導入するための空間を形成し、前記噴射要素又は各噴射要素は、独立しかつ校正された通路、すなわち、前記導入空間を前記内側同軸ダクトに直接接続する少なくとも1つの第1の通路および前記導入空間を前記外側同軸ダクトに直接接続する少なくとも1つの第2の通路を、備える。
1つの好都合な実施の形態によれば、前記噴射要素または各々の噴射要素は、前記上流側プレートに取り付けられ、前記内側同軸ダクトが内に形成されている第1の部分と、前記第1の部分に取り付けられ、該第1の部分とで前記環状の中央同軸ダクトを画定する第2の部分と、前記第2の部分に取り付けられ、該第2の部分とで前記環状の外側同軸ダクトを画定する第3の部分と、を備える。
前記第1の部分は、単純に、前記内側同軸ダクトと前記プレートの間に画定された空間との間を延びる穴を備える。これらの穴は、径方向に対して斜めに形成されてもよい。
同様に、前記第3の部分は、好都合には、前記外側同軸ダクトと前記プレートの間に画定された空間との間を延びる穴を備える。これらの穴は、径方向に対して斜めに形成されてもよい。
1つの好都合な手段の組み合わせによれば、前記第1の部分は、前記内側同軸ダクトが周囲に形成される中央本体を備え、前記内側同軸ダクトは、環状の構成を有する。
あくまでも例として提示され、添付の図面を参照して行われる本発明の原理によるいくつかのインジェクタの以下の説明に照らして、本発明がより良く理解され、本発明の他の利点がより明瞭に見えてくるであろう。
2つの推進剤の混合のためのインジェクタの概略の側面断面図である。 1つの代案を示している図1と同様の図である。 別の代案を示している図1と同様の図である。 らせん状の斜めリブが設けられた管状要素の壁を示す詳細図である。 本発明による噴射要素の端部の第1の実施の形態の概略の縦断面図である。 1つの代案を示している図5と同様の図である。 別の代案を示している図5と同様の図である。 また別の代案を示している図5と同様の図である。
図1をさらに詳しく参照すると、上流側プレート12または同様の部材と、下流側プレート13または同様の部材と、2枚のプレートに堅固に取り付けられた少なくとも1つの噴射要素14とを備える形式のインジェクタ11が示されている。好ましくは、インジェクタは、軸対称の構成(図示せず)にて2枚のプレートの間に配置された複数のこのような噴射要素を備えている。2枚のプレートと噴射要素とからなる組は、インジェクタまたは噴射ヘッドを構成している。
噴射要素は、それぞれの軸方向における端部の付近において、上側および下側の2枚のプレート12および13に固定され、例えば溶接され、ろう付けされ、あるいはねじ込まれる。したがって、各々の噴射要素は、機械的な観点から見ると、プレートの変形を抑え、とくには、大きな温度勾配に曝されるプレート13の変形を抑える一種のスペーサを構成する。
各々の噴射要素は、プレート12および13に対して垂直な対称軸Xを可能にし、この軸に対して横方向に円形の外形を有している。
上述の例(ただし、これらに限られない)によれば、3部同軸構造を有する各々の噴射要素は、2つの推進剤が流れる3つの同軸ダクト21、23、および24を形成するように組み合わせられた3つの管状部分15、17、19を備えている。
例えば、図1に、中央同軸ダクト21、内側同軸ダクト23、および外側同軸ダクト24が示されている。第1の推進剤が、中央同軸ダクト21を流れ、第2の推進剤が、内側同軸ダクト23および外側同軸ダクト24の両方を流れ、2つの推進剤が、プレート13の下流の3つの同軸ダクトの出口で混ざり合う。次いで、この混合物が、燃焼室(図示されていない)に導入される。
3つの同軸部分15、17、19は、溶接またはろう付け、あるいは随意によるねじ込みにより互いに組み立てられる。
第1の部分15は、金属ブロック29に定められ、上流側プレート12に密封の様相で取り付けられる。それは、第1の推進剤を受け取る上流側ボウル33が形成された第1の部位31を備えている。第1の推進剤は、プレート12の上流側から導入される。ボウル33から、複数の穿孔35が、ここでは噴射要素14の対称の軸Xに平行に延びており、段部37に現れている。すべての実施の形態に共有する図示されていない1つの代案によれば、穿孔35の出口において第1の推進剤の回転運動がもたらされるよう、穿孔35を斜めの方向に形成することができ、すなわち、軸Xに平行にではなく、傾けて形成することができる。
段部37は、第1の部位31を、より小さい直径を有する第2の中央円筒部39から隔てている。この第2の部位39において、第1の部位31の一部にまで続く内側同軸ダクト23は、軸方向の行き止まり穴28によって具現化されている。行き止まり穴28は、金属ブロック29の単純な軸方向の穿孔によって得られている。穴41は、第1の部分の外周15と内側同軸ダクトとの間を延びている。穴41は、外側において、2枚のプレート12、13の間に画定された空間に現れている。それらは、内側同軸ダクト23の第2の推進剤に回転運動を付与するために、径方向に対して何らかの角度を形成してもよい。
第2の管状部分17は、直径の異なる2つの部位を含んでいる。大径の部位45の端部は、第1の部分15の段部37の外縁に取り付けられている(ここでは、溶接またはろう付け)。小径の第2の部位46は、第1の部分の外壁と協働して中央同軸ダクト21を画定するように、第1の部分の外壁と向かい合って延びている。
したがって、環状の分配チャンバ48は、段部37と第2の部分の2つの部位45、46を接続している平坦な環状の壁50との間に定められている。この分配チャンバ48は、中央同軸ダクト21に連絡している。穿孔35は、分配チャンバ48に現れている。
第3の管状部分19は、第2の部分17とおおむね同様である。該部分の大径の部位51の一端は、第2の部分17の平坦な環状の壁50の外縁に、ここでは溶接またはろう付けされて固定されている。該部分の小径の部位54は、前記第2の部分の部位46の外面に向かい合って延び、部位46の外面と協働して外側同軸ダクト24を画定している。部位54は、ここではろう付けまたは溶接により、プレート13を貫く穴55の縁に密封の様相で取り付けられている。
環状の分配チャネル57は、第2の部分17の前記平坦な壁50と、第3の部分19の2つの部位51、54をつないでいる平坦な環状の壁59との間に定められている。この壁59は、プレート13の内面に当接している。
分配チャンバ57は、環状の外側同軸ダクト24に連絡している。径方向の穴61は、大径の部位51に形成され、一方では分配チャンバ57に現れ、他方では空間65に現れている。
第2の推進剤は、噴射要素14のための空間65を介して供給される。
穴61は、分配チャンバ57および外側同軸ダクト24の第2の推進剤に回転運動を付与するために、径方向に対して何らかの角度を形成してもよい。
このようにして、プレート12、13の間に定められる空間65は、噴射要素のための第2の推進剤を導入するための空間を構成し、前記構成は、内側同軸ダクト23および外側同軸ダクト24に穴41および61をそれぞれ通って、第2の推進剤を並列に供給されるような構成である。
これらの穴は、独立し且つ校正された通路を構成する。少なくとも1つの第1の通路(穴41)は、前記導入の空間65を内側同軸ダクト23に直接接続し、少なくとも1つの第2の通路(穴61)は、導入の空間65を外側同軸ダクトに直接接続する。したがって、内側および外側同軸ダクトの間の流量の調節が、容易になる。さらに、各々の噴射要素の構造は、きわめて単純であり、高価でない。
図2の実施の形態は、中央本体27を備えている第1の部分の構造を除き、図1の実施の形態と同様である。残りの類似の構成要素には、同じ参照番号が付されており、さらに詳しい説明は省略する。この中央本体は、内側同軸ダクト23に、推進剤の種々の流れについて混合の直前に流量および流速の要請をより良好に調整できるようにする環状の構造をもたらしている。換言すると、第1の部分が円柱形の中央本体を備えており、その周囲に環状の内側同軸ダクト23が形成されている。図2の例では、中央本体27と第1の部分15とが単一のブロック(金属ブロック29)を形成しており、内側同軸ダクトが、このブロックにおいて中央本体27を独立させるような深さで環状に凹ませている。内側同軸ダクト23は、EDMによって製作することができ、この技術そのものは、公知である。
さらに、好都合には、穴41は、金属ブロック29の厚みに取り付けられるチップ42に形成される。したがって、穴41は、より容易に校正される。この代案は、すべての実施の形態に適用できる。
図3の実施の形態においては、中央本体27は、ボウル33から噴射要素の下流端まで延びている前記第1の部分の軸方向の凹みに取り付けられている。換言すると、第1の部分は、溶接された2つの同軸な部品、すなわち、管状の外側部品129と、中央本体を形成する中央の部品27とで形成されている。したがって、これが噴射要素の軸方向の穿孔140に溶接またはろう付けされた付加要素である。ここでは、この付加要素は、上流側においてフランジを形成している大径の端部141で終わる円柱形の形状を有しており、このフランジは、段部を形成している前記噴射要素の該当の(上流側の)端部の環状の凹所142に溶接またはろう付けされている。ひとたび中央本体が溶接されると、第1の推進剤を受け入れるボウル33が、上述の例と同様に復元される。この例では、中央本体27は、下流側の端部に開いた凹所30を備えている。この凹所は、中央本体の下流に乱流再循環ゾーンを定める。また、中央本体の質量も軽減する。この凹所は、流れと中央本体の一次の固有振動モードとの間の空力弾性結合の恐れを減らすことも可能にする。この凹所は、随意であり、図2の実施の形態にも適合する。
図4は、らせん状のフィン143(あるいは、溝)が同軸ダクト21、13、24のうちの1つを画定している壁の少なくとも1つの面に形成されている1つの好都合な代案を記載している。図4においては、そのようなフィン(または、溝)が中央同軸ダクト21の内側を延びるように壁17の内壁に設けられるものとして示されている。このようにして、いわゆる「渦」流が、このダクト21に得られる。同じ構成は、管状要素15または19の1つの壁または中央本体27の外壁に設けてもよい。その場合には、フィン143または溝が、内側および/または外側同軸ダクトにおいて延び、内側および/または外側同軸ダクトに同じ種類の「渦」流を生じさせる。
このような噴射要素14の他の好都合な特徴を、図5〜7を参照して説明する。これらの図には、2つの推進剤の混合のための3部同軸構造を有する噴射要素14の端部が示されている。噴射要素は、対称の軸Xを可能にしている。この噴射要素の種々の構成部品をお互いに対して配置し、すべてを推進剤の2つの供給回路に接続しながらそれぞれの位置を保つやり方は、図示されていない。したがって、複数の噴射要素を軸対称の構成を使用して互いに並列に設置してインジェクタを形成できることを、思い起こすべきである。
上述のように、噴射要素14は、2つの推進剤を混ぜ合わせなければならない端部において、環状の同軸ダクトを定めるいくつかの管状部分15、17、19を備えている。第1の推進剤E1が流れる環状の中央同軸ダクト21を見て取ることができ、この中央同軸ダクトが、第2の推進剤E2が流れる2つの同軸ダクト23、24に隣接している。したがって、環状である内側同軸ダクト23および外側同軸ダクト24をそれぞれ見て取ることができる。
噴射要素は、第2の推進剤E2の一部が流れる内側同軸ダクト23の内側に軸Xに沿って軸方向に配置された内側中央本体27をさらに備えている。換言すると、この内側中央本体27は、内側同軸ダクト23に環状の構成を与えている。
図5の実施の形態によれば、内側同軸ダクト23の外壁の端部は、中央本体27の端部に対して第1の軸方向の引っ込みRI1を有している。また、外側同軸ダクト24の内壁の端部は、中央本体27の端部に対して第2の引っ込みRI2を有することも特徴である。
これら2つの引っ込みRI1およびRI2は、「内側引っ込み(inner indentations)」と呼ばれる。他方のダクトの壁の端部は、中央本体の端部の径方向の平面と同じ径方向の平面に位置する場合には、噴射要素が、上述の内側引っ込みを1つだけしか備えなくてもよいことは、明らかである。
図5の実施の形態においては、2つの内側引っ込みRI1、RI2が示されており、前記第1の引っ込みRI1が前記第2の引っ込みRI2よりも大きい。対照的に、図6によれば、第1の引っ込みRI1が第2の引っ込みRI2よりも小さいことに注意すべきである。
最後に、図7の実施の形態によれば、第1および第2の引っ込みRI1、RI2が等しいことに注意すべきである。
さらに、図7の実施の形態においては、開いた凹所30が、中央本体27の下流端に形成されている。
これらの実施の形態のすべては、2つの推進剤の混合物の品質に構造的に作用するように利用可能である追加のパラメータの組を示すために例示されている。
中央本体27の直径(より一般的には、体積)が、内側同軸ダクト23の断面(環状になる)の調節を可能にし、したがって、第2の推進剤のうちのこのダクトを流れる部分の速度を調節することにより、環状の中央同軸ダクト21から現れる第1の推進剤の所望の内側せん断を得ることが可能になる。第2に、中央本体の端部の開いた凹所30の存在が、中央本体の下流の再循環領域への作用を可能にする。この凹所の形状および寸法が、この再循環領域の構成およびサイズの調節を可能にする。最後に、存在しうる1つ以上の内側引っ込みへの作用により、推進剤の混合を最適にするために、せん断領域において生じる乱流に作用を及ぼすことも可能である。
対照的に、下流の再循環領域を減らすことが望まれる場合には、上述のように中央本体の端部に凹所を形成する代わりに、中央本体の先端を延ばすことが可能である。この状況が、図8に示されている。この例では、先端27aが、外側引っ込みと呼ばれ、外側の囲い(管状部分19)の端部と上述の少なくとも1つの同軸ダクト21、23、24の端部との間に定められる引っ込みREの空間の内側を延びている。

Claims (19)

  1. 3部同軸構造を有し、2枚のプレート(12、13)、すなわち、間に空間(65)を画定する上流側プレートおよび下流側プレート、または、同様の部材の間に設置され、そして、前記2枚のプレートに堅固に取り付けられる少なくとも1つの噴射要素(14)を備え、
    3つの同軸ダクト、すなわち、第1の推進剤のための環状の中央同軸ダクト(21)と、第2の推進剤のための2つの同軸ダクト、すなわち、環状の内側同軸ダクト(23)および外側同軸ダクト(24)とは、前記噴射要素により定められる形式の2つの推進剤の混合のためのインジェクタであって、
    前記内側同軸ダクト(23)および前記外側同軸ダクト(24)は、第2の推進剤を並列に供給されることを特徴とするインジェクタ。
  2. 前記上流側および下流側の2枚のプレートの間の空間(65)は、前記第2の推進剤を導入するための空間を形成し、
    前記少なくとも1つの噴射要素は、独立しかつ校正された通路、すなわち、前記導入空間を前記内側同軸ダクトに直接接続する少なくとも1つの第1の通路(41)および前記導入空間を前記外側同軸ダクトに直接接続する少なくとも1つの第2の通路(61)を、備えることを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ。
  3. 複数の噴射要素(14)は、前記2枚のプレートの間に設置され、該2枚のプレートに堅固に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載のインジェクタ。
  4. 前記噴射要素または各々の噴射要素は、
    前記上流側プレートに取り付けられ、前記内側同軸ダクトが内に形成されている第1の部分(15)と、
    前記第1の部分に取り付けられ、該第1の部分とで前記環状の中央同軸ダクトを画定する第2の部分(17)と、
    前記第2の部分に取り付けられ、該第2の部分とで前記環状の外側同軸ダクトを画定する第3の部分(19)と、を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインジェクタ。
  5. 前記第1の部分(15)は、前記内側同軸ダクトと前記プレートの間に画定された空間との間を延びる穴(41)を備えることを特徴とする請求項4に記載のインジェクタ。
  6. 前記第1の部分の穴は、径方向に対して斜めに形成されることを特徴とする請求項5に記載のインジェクタ。
  7. 前記第3の部分は、前記外側同軸ダクトと前記プレートの間に画定された空間との間を延びる穴(61)を備えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のインジェクタ。
  8. 前記第3の部分の穴は、径方向に対して斜めに形成されることを特徴とする請求項7に記載のインジェクタ。
  9. 前記第1の部分は、前記環状の内側同軸ダクトが周囲に形成される中央本体(27)を備えることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載のインジェクタ。
  10. 前記中央本体(27)と前記第1の部分(15)とは、単一のブロックを形成し、
    前記内側同軸ダクトは、前記中央本体を独立させるような深さで環状に凹ませることを特徴とする請求項9に記載のインジェクタ。
  11. 前記中央本体(27)が、前記第1の部分(15)の軸方向の凹みに取り付けられることを特徴とする請求項9に記載のインジェクタ。
  12. フィン(143)またはらせん溝は、前記同軸ダクト(21、23、24)のうちの1つを画定する少なくとも1つの壁の面に形成されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のインジェクタ。
  13. 1つの前記噴射要素(14)は、前記内側同軸ダクト(23)を環状の構成にするために、該内側同軸ダクトの内側に軸方向に配置された内側中央本体(27)をさらに備え、
    前記内側同軸ダクトの外壁の端部は、前記中央本体の端部に対して第1の軸方向の引っ込み(RI1)を有し、および/または、前記外側同軸ダクトの内壁の端部は、前記中央本体の端部に対して第2の軸方向の引っ込み(RI2)を有することを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ。
  14. 前記中央本体の下流端は、開いた凹み(30)を備えることを特徴とする請求項13に記載のインジェクタ。
  15. 前記第1および第2の引っ込みが存在し、かつ等しいことを特徴とする請求項13に記載のインジェクタ。
  16. 前記第1および第2の引っ込みが存在し、かつ等しくないことを特徴とする請求項13に記載のインジェクタ。
  17. 前記第1の引っ込みは、前記第2の引っ込みよりも大きいことを特徴とする請求項16に記載のインジェクタ。
  18. 前記第1の引っ込みは、前記第2の引っ込みよりも小さいことを特徴とする請求項16に記載のインジェクタ。
  19. 前記中央本体が、先端(27a)を備えることを特徴とする請求項13または15〜18のいずれか一項に記載のインジェクタ。
JP2013557154A 2011-03-07 2012-03-06 3部同軸構造を有する少なくとも1つの噴射要素を備えている2つの推進剤の混合用のインジェクタ Expired - Fee Related JP6033800B2 (ja)

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