JP2014505619A - 移動式機械のキャブ用フレーム - Google Patents

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Abstract

移動式機械のキャブ用のフレーム(100)は、ハイドロフォーミングによって形成され、第1および第2副管材(300、400)と接続される第1および第2主管材(200)を含む。第1主管材(200)は第1および第2の略垂直に延びる部分(210)と、略水平に延びる部分(230)とを含む。略垂直に延びる部分は移動式機械に接続されるように構成され、略水平に延びる部分は略垂直に延びる部分の間に配置される。第2主管材(200)は第1および第2の略垂直に延びる部分(210)と、略水平に延びる部分(230)とを含む。第2主管材の略垂直に延びる部分は移動式機械に接続されるように構成され、第2主管材の略水平に延びる部分は第2主管材の略垂直に延びる部分の間に配置される。

Description

本開示は移動式機械のキャブ用フレームに関し、詳細には、一体化された転倒時保護構造(ROPS)を含むキャブフレームに関する。
土工機械、掘削式機械、採掘機械、またはそれらの類似物などの移動式機械は、土工、掘削、採掘、または他の作業に利用され得る。移動式機械は大型の土工、掘削、穿孔、または採掘装置を使用可能であり、それらは土を掘りおよび/または土を作業現場から、運転者によって運転され得るか、または自動的あるいは半自動的に制御され得るオフハイウェイトラックなどの1台以上の大型オフロード運搬装置に積み込むように構成される。
多くの場合、移動式機械は、機械に接続された運転室またはキャブに着座する人によって運転される、および/またはそうでない場合は操作される。キャブのフレームは、一体化された転倒時保護構造(ROPS)を含むことが多い。その名前が説明するように、ROPSの目的は、キャブフレームおよびキャブを転倒時に圧潰から保護し得る構造を提供することである。
多くの場合、キャブフレームは、多数の中空の金属管から構成される。個々の管は一般に真直ぐであり、一定の断面を有する。異なる内側寸法および/または異なる外側寸法を有する異なる長さの管が使用される。多くの場合、キャブフレームは、数十本のこれら別個の異なる寸法の管から作製される。管は互いに異なる向きで一緒に溶接され、所望のキャブフレーム形状を作製し、様々な寸法および強度要件に適合する部分を備えたキャブフレームを形成する。全ての管を溶接してキャブフレームを製造することは、時間がかかり、労働集約的であり、そして費用のかかるプロセスである。さらに、転倒時にキャブ内の人を保護し得るような十分な強度をキャブフレームに付与するために、ガセットが使用されて、(i)キャブの前部、後部、および側部を画定するために使用される略垂直に延びる管と、(ii)キャブの屋根および床を画定するために使用される略水平に延びる管との間に形成される溶接ジョイントを補強する。ガセットを金属管に溶接することは、同じく時間がかかり、労働集約的であり、そして費用がかかる。なおさらに、ガセットは、通常であれば電気ハーネスおよびダクトを通すのに便利であろうキャブフレームのコーナー部分へのアクセスを遮断する。
本開示によれば、移動式機械のキャブ用のフレームが提供される。キャブフレームは、ハイドロフォーミングによって形成された第1および第2主管材を含み、第1および第2主管材は第1および第2副管材と接続されている。第1主管材は第1および第2の略垂直に延びる部分と、略水平に延びる部分とを含む。略垂直に延びる部分は移動式機械に接続されるように構成され、略水平に延びる部分は略垂直に延びる部分の間に配置される。第2主管材は第1および第2の略垂直に延びる部分と、略水平に延びる部分とを含む。第2主管材の略垂直に延びる部分は移動式機械に接続されるように構成され、第2主管材の略水平に延びる部分は第2主管材の略垂直に延びる部分の間に配置される。
同じく本開示によれば、第1および第2の略垂直に延びる部分と、それらの間に配置された略水平に延びる部分とを有する第1主管材を含む移動式機械のキャブ用のフレームが提供される。第1主管材はその長さに沿って異なる強度を有し、キャブフレームの左側を形成する。第1主管材はハイドロフォーミングによって形成される。キャブフレームはさらに、第1および第2の略垂直に延びる部分と、それらの間に配置された略水平に延びる部分とを有する第2主管材を含む。第2主管材はその長さに沿って異なる強度を有し、キャブフレームの右側を形成する。第2主管材は同じくハイドロフォーミングによって形成される。第1および第2の副管材は主管材に接続される。
なおさらに本開示によれば、移動式機械のキャブ用のフレームを製造する方法が提供される。方法は、ハイドロフォーミング工程によって第1主管材を形成するステップを含み、第1主管材はキャブフレームの左側を形成するように構成される。第2主管材はハイドロフォーミング工程によって形成され、第2主管材はキャブフレームの右側を形成するように構成される。第1および第2の副管材は第1および第2主管材の両方に接続される。
本開示による、移動式機械用のキャブのフレームの等角図である。 図1のキャブフレームの主管材の正面図である。 図2Aの主管材の側面図である。 図2Aの主管材の背面図である。 図2Aの主管材の底面図である。 図1のキャブフレームの副管材の正面図である。 図3Aの副管材の上面図である。 図3Aの副管材の側面図である。 本開示による、移動式機械のキャブフレームに使用され得る代替的な副管材の正面図である。 図4Aの副管材の上面図である。 図4Aの副管材の側面図である。 図1のキャブフレームの詳細図であり、主管材と副管材の間の接続を示す。 図1のキャブフレームの詳細図であり、図5と同様であるが副管材の1つの前方を真直ぐ向いている。
図1は、本開示に従う、移動式機械用の運転室またはキャブのフレームの等角図である。キャブフレーム100は、限定せずに、土工機械、掘削式機械、採掘機械、またはそれらの類似物など、土工、掘削、採鉱、または他の作業に利用可能な(しかし利用される必要はない)いかなる型の移動式機械にも接続できると考えられる。そのような移動式機械は、大型の土工、掘削、穿孔、または採掘装置を使用可能であり(しかし使用する必要はない)、それらは土を掘りおよび/または土を作業現場から、運転者によって運転され得るか、または自動的あるいは半自動的に制御され得るオフハイウェイトラックなどの1台以上の大型オフロード運搬装置に積み込むように構成される。さらに、キャブフレームはそれ自体に、前壁、後壁、左側壁、右側壁、屋根、風防窓、後部窓、1つ以上の横窓、1つ以上のドア、または他のいずれかのキャブ画定構造、の内の1つ以上を接続可能であり(しかし接続する必要はない)、それによって、人が中に座って移動式機械を運転する、および/またはそうでない場合は操作するオープンキャブ、少なくとも部分的に閉鎖されたキャブ、または完全に閉鎖されたキャブのいずれかを画定すると考えられる。なおさらに、キャブフレーム100は、キャブフレームおよび/またはキャブフレームに接続されたいずれのキャブ構造をも転倒時に圧潰から保護し得る、一体化された転倒時保護構造(ROPS)を含むことができると考えられる。
図1に示されるように、キャブフレーム100は2つの主管材200と2つの副管材300とを含むことができ、それらは互いに接続されて、移動式機械のキャブがそれに構築され得る完全なフレームを形成することができる。主管材200および副管材300は相互に溶接できると考えられる。しかし、当然のことながら、主管材200および副管材300は、ボルト締めなど他のいずれかの手段によって相互に接続できる。図2A〜2Dはそれぞれ、主管材200の1つの正面、側面、背面、および底面の図である。
次にキャブフレーム100に使用される主管材200の一方について考察する。キャブフレーム100に使用される他方の主管材200は、実質的に同一であることができるが、その必要はない。図に示されるように、主管材200は中空の管であり得る。主管材200の形状は、ハイドロフォーミング工程で形成可能である。具体的には、ハイドロフォーミング工程の間、一定の円形断面を有する真直ぐな管などの中空構造体をモールド内に保持して、加圧流体(すなわち液体または気体)を中空構造体の内側を通して流すことができる。モールドは、図2A〜2Dに示される主管材200の形状を有し得る。結果として、中空構造体は可塑的に変形され、モールドの形状を取り得る。この工程を用いて、主管材200を一回の製造ステップで形成し得る。モールドはまた、ハイドロフォーミング工程の後、主管材200の中空の内側から流体を流出させる、主管材200の長さに沿った1つ以上の開口を形成することもできる。
主管材200は、2つの湾曲部分220を介して略水平に延びる部分230に接続される2つの略垂直に延びる部分210を含む。部分210および230はそれぞれ、略真直ぐであり得、相互に略垂直に配置され得る。各部分210に関して、幅W210は部分210の略全長に沿って略一定であり得るが、部分230に関して、幅W230は(i)湾曲部分220を介して部分210と接続する端部における最大から、(ii)部分230の略中央における最小まで、変化し得る。さらに、部分210の各々の幅W210の値は、部分230の幅W230の最小値より大きくてもよい。図に示されるように、幅W210は、部分210の内側から外側縁部まで延びる方向において測定され得る。同じく図に示されるように、幅W230は、部分230の上側から下側縁部まで延びる方向において測定され得る。
各部分210に関して、深さD210は部分210の略全長に沿って略一定であり得るが、部分230に関して、深さD230は(i)湾曲部分220を介して部分210に接続される端部における最小から、(ii)部分230の略中央における最大まで、変化し得る。さらに、各部分210の深さD210の値は、部分230の深さD230の最大値未満であり得る。図に示されるように、深さD210は部分210の前側から後側まで延びる方向において測定され得る。同じく図に示されるように、深さD230は部分230の前側から後側まで延びる方向において測定され得る。2つの湾曲部分220のそれぞれの幅および/または深さは、部分210の幅および/または深さから部分230の幅および/または深さへ移行するようにそれぞれ選択され得る。
各部分210は表面215と表面217を画定し得る。各表面215は略平坦な表面であり得、平面に存在し得る。各表面217は略平坦な表面であり得、表面215に対してある角度で配置され得、その角度は可変であり得るか、または部分210の略全長に沿って略一定であり得る。表面215を表面217に対してある角度で配置することによって、主管材200は多方向におけるまたは多軸に沿った屈曲に耐え得る。さらに2つの部分210それぞれの表面215は同じ平面に存在し得る。
同様に、部分220は表面225と表面227を画定してもよく、表面225は略平坦な表面であり得、平面に存在し得、表面227は略平坦な表面であり得、表面225に対してある角度で配置され得、その角度は可変であり得るか、または部分220の略全長に沿って略一定であり得る。さらに、表面225は、2つの部分210のそれぞれの表面215が存在する同じ平面に存在し得る。言い換えると、表面215と225は同じ平面を画定し、同じ平面内に存在し得る。さらに、または代わりに、部分230は表面235と表面237を画定し得、表面235は略平坦な表面であり得、平面に存在し得、表面237は略平坦な表面であり得、表面235に対してある角度で配置され得、その角度は可変であり得るか、または部分230の略全長に沿って略一定であり得る。さらに、表面235は、2つの部分210のそれぞれの表面215が存在する同じ平面に存在し得る。言い換えると、表面215、225および235は同じ平面を画定し、同じ平面内に存在し得る。表面225および235をそれぞれ表面227および237に対して1つ以上の角度で配置することによって、主管材200は多方向におけるまたは多軸に沿った屈曲に耐え得る。(i)表面215および217、(ii)表面225および227、および(iii)表面235および237の間の角度のそれぞれは、同じ角度であり得るか、または異なる角度であり得る。
図に示されるように、および上で考察されたように、キャブフレーム100は2つの主管材200を含み得る。主管材200は以下のように移動式機械に配置され得ると考えられる。すなわち、主管材200の一方がキャブフレーム100の左側を画定し、キャブの左側壁など、キャブフレームに接続されるいずれかのキャブ構造の主管材であり、主管材200の他方はキャブフレーム100の右側を画定し、キャブの右側壁などキャブフレームに接続されるいずれかのキャブ構造の主管材であり、キャブのいずれの前壁または後壁も2つの主管材200の間に接続される。この構成によって、例えば、キャブの左側のドアが主管材200の一方(ここで左側管200と呼ばれる)に接続可能であり、(i)左側管200の2つの部分210のそれぞれの表面215、(ii)左側管200の湾曲部分220の表面225、および(iii)左側管200の部分230の表面235、のそれぞれに対して閉鎖可能である。同様に、キャブの右側のドアが主管材200の他方(ここで右側管200と呼ばれる)に接続可能であり、(i)右側管200の2つの部分210のそれぞれの表面215、(ii)右側管200の湾曲部分220の表面225、および(iii)右側管200の部分230の表面235、のそれぞれに対して閉鎖可能である。当然のことながら、1つまたは複数のドアは、左側または右側管200のどちらかまたは両方に接続可能であり、あるいはドアはキャブフレーム100上に構築されたいずれのキャブからも完全に省略可能である。
左側管200または右側管200のどちらかあるいは両方でドアが使用される場合、対応する主管材200は、1つ以上のドアヒンジをキャブフレーム100に接続するねじ、ボルト、または他の締結具を受け入れるように構成された1つ以上の穴219のセットを含み得る。穴219は2つの部分210の少なくとも一方の表面217に形成され得る。穴219は、主管材200を製造するハイドロフォーミング工程の間に形成され得るか、あるいは主管材200の製造後に形成され得る。さらに、穴219が、主管材200を製造するハイドロフォーミング工程の間に形成されるとき、穴219は主管材200の2つの部分210のそれぞれの表面217に形成され得る。この構成によって、ドアは主管材200の両方の部分210に(すなわち両側に)取り付けられ得る。あるいは、またはさらに、図には示されていないが、1つ以上の穴のセットは、2つの部分210のどちらかまたは両方の表面215に形成され得る。
主管材200の末端の形状および/または外形は、キャブフレーム100を移動式機械に接続するように構成され得る。具体的には、2つの主管材200のそれぞれは、移動式機械に溶接するのに適した端部を有し得る。しかし、当然のことながら、主管材200のどちらかまたは両方は、ボルト締めなど別の手段によって移動式機械に接続され得る。
図1に示されるように、キャブフレーム100は、2つの主管材200に接続される2つの副管材300も含み得る。図3A〜3Cはそれぞれ、副管材300の1つの正面図、上面図、および側面図である。
次にキャブフレーム100に使用される副管材300の1つについて考察する。キャブフレーム100に使用される他の副管材300は実質的に同一であり得るが、その必要はない。図に示されるように、副管材300は中空の管であり得る。副管材300の外形はハイドロフォーミング工程によって形成可能である。具体的には、ハイドロフォーミング工程の間、一定の円形断面を有する真直ぐな管などの中空構造体をモールド内に保持し、加圧流体(すなわち液体または気体)を中空構造体の内側を通して流すことができる。モールドは図3A〜3Cに示される副管材300の外形を有し得る。結果として、中空構造体は可塑的に変形され、モールドの形状を取り得る。この工程によって、副管材300を一回の製造ステップで形成することができる。モールドはまた、ハイドロフォーミング工程の後、副管材300の中空の内側から流体を流出させる、副管材300の長さに沿った1つ以上の開口を形成することもできる。しかし、当然のことながら、副管材300はハイドロフォーミング工程と異なる別の製造工程で形成可能である。例えば、以下でさらに詳しく考察するように、図4A〜4Cは、別の工程で形成され得る特定の代替的な副管材400を示す。
図3A〜3Cを参照すると、副管材300は、主管材200に接続されてキャブフレーム100を形成するように構成された2つの湾曲部分320の間に配置された略水平に延びる部分330を含み得る。部分330は略真直ぐであり得る。部分330の幅W330は、(i)湾曲部分320を介して主管材200と接続する端部における最大から、(ii)部分330の略中央における最小まで、変化し得る。部分330の深さD330は、(i)湾曲部分320を介して主管材200に接続される端部における最小から、(ii)部分330の略中央における最大まで、変化し得る。さらに、湾曲部分320の末端の特定の外形は、キャブフレーム100を形成する際、副管材300の2つの主管材200への接続を容易にするように調製され得る。図に示されるように、幅W330は部分330の上側から下側縁部まで延びる方向において測定され得る。同じく図に示されるように、深さD330は部分330の前面から後面まで延びる方向において測定され得る。
図に示されるように、および上で考察されたように、キャブフレーム100は2つの副管材300を含み得る。副管材300は、主管材200および副管材300の最上面が平面を画定しかつキャブフレーム100の上側を画定するように、主管材200に接続され得ると考えられる。キャブの屋根はこれら最上面に接続可能であり、その結果、平面に存在するようになる。さらに、副管材300の湾曲部分320の外形、ならびに主管材200の湾曲部分220の外形によって、(i)主管材200および副管材300の最上面によって形成される面と、(ii)主管材200および副管材300の湾曲部分220および320との間に間隙が形成される。図5および6はこれら間隙の例を示し、それらは間隙Gとして示される。図に示されるように、間隙Gは、副管材300が主管材200に接続されるコーナーに形成される。
図1は、図3A〜3Cに示される2つの副管材300を含むキャブフレーム100を示すが、他の型の副管材がキャブフレーム100に使用されてもよいと考えられる。図4A〜4Cは、2つの副管材300のそれぞれの代わりにキャブフレーム100に使用できる特定の代替的な副管材400の例を示す。しかし、当然のことながら、本開示によれば、キャブフレーム100は代わりに、1つの副管材300と1つの副管材400を使用してもよい、すなわち1つの副管材300か1つの副管材400のどちらかと一緒に別の型の副管材を使用してもよい。キャブフレーム100に使用される主管材200といかなる副管材400も相互に溶接できると考えられる。しかし、当然のことながら、キャブフレーム100に使用される主管材200といかなる副管材400もボルト締めなどの他のいずれかの手段によって相互に接続できる。
副管材400は1つ以上の板抜き工程、打抜き工程、材料変形工程、および/または材料除去工程の間に形成され得る。これらの図に示されるように、副管材400は、主管材200に接続されるように構成された2つの湾曲部分420の間に配置された略水平に延びる部分430を含み得る。部分430は略真直ぐであり得る。部分430の幅W430は、(i)湾曲部分420を介して主管材200と接続する端部における最大から、(ii)部分430の略中央における最小まで、変化し得る。部分430の深さD430は、(i)湾曲部分420を介して主管材200に接続する端部における最大から、(ii)部分430の略中央における最小まで、変化し得る。さらに、湾曲部分420の末端の特定の外形は、キャブフレーム100を形成するための2つの主管材200への接続を容易にするように調製され得る。図に示されるように、幅W430は部分430の上側から下側縁部まで延びる方向において測定され得る。同じく図に示されるように、深さD430は部分430の前面から後面まで延びる方向において測定され得る。
上で考察したように、キャブフレーム100は2つの副管材400を含み得る。副管材400は、主管材200および副管材400の最上面が平面を画定しかつキャブフレーム100の上側を画定するように、主管材200に接続され得ると考えられる。キャブの屋根はこれら最上面に接続可能であり、その結果、平面に存在するようになる。さらに、副管材400の湾曲部分420の外形、ならびに主管材200の湾曲部分220の外形によって、(i)主管材200および副管材400の最上面によって形成される面と、(ii)主管材200および副管材400の湾曲部分220および420との間に間隙が形成される。これら間隙は主管材200および副管材300によって形成される間隙Gと同様のものであり、その例は図5および6に示される。
前述の開示は移動式機械用のキャブフレームに関する。キャブフレーム100は、限定しないが、土工機械、掘削式機械、採掘機械、またはそれらの類似物など、土工、掘削、採鉱、または他の作業に利用可能ないかなる型の移動式機械にも接続できると考えられる。そのような移動式機械は、大型の土工、掘削、穿孔、または採掘装置を使用可能である。キャブフレーム100は、キャブフレームおよび/またはキャブフレームに接続されたいずれのキャブ構造をも転倒時に圧潰から保護し得る、一体化された転倒時保護構造(ROPS)を含むことができると考えられる。
本開示によれば、移動式機械用のキャブフレーム100は、2つの主管材200と2つの副管材300とを含み得る。主管材200は実質的に互いに同一であり得る。さらにまたはあるいは、副管材300は実質的に互いに同一であり得る。従って、一体化された転倒時保護構造(ROPS)を含み得るキャブフレーム100の全体は、これら2種類の部品のみ(すなわち主管材200と副管材300のみ)を、それぞれ2倍使用することによって形成され得る。これは、一体化ROPSを含む公知のキャブフレームで数十の管が使用されるのと対照的である。従って、キャブフレーム100は公知のキャブフレームより複雑さが大幅に減り、製造するための労働集約性が大幅に緩和される可能性があり、より少ない費用でおよび/または短い期間で製造され得る。
上で考察したように、主管材200はハイドロフォーミング工程によって形成され得る。従って、主管材200に1つ以上の所望の特定の特性を提供することが可能であり、さらに主管材200は一回の製造工程によって製造され得る。これら特性は、主管材200の所望の特定の外形を含んでもよく、その外形は、主管材200の移動式機械への接続を、または主管材200の(副管材300または400などの)副管材への接続を、または主管材200の他のキャブ構造部材への接続を容易にまたは可能にし得る。
これら特性は、さらにまたは代わりに、主管材200のいずれか特定の部分の所望の特定の内側および/または外側断面または他の寸法を含んでもよく、それらは主管材200の別の部分の断面または対応する寸法と異なり得る。管のある部分の内側および外側断面、ならびに寸法は、管のその特定部分の強度に関連づけることができる。従って、例えば、主管材200の部分210の幅W210および深さD210は、部分210の所望の特定の強度を提供するように選択することができる。さらに、主管材200の部分230の幅W230および深さD230は、それぞれ部分210の幅W210および深さD210と異なることができ、部分230の所望の特定の強度を提供するように選択することができる。部分230の強度は部分210の強度と異なっても同じでもよい。従って、主管材200には、主管材200の異なる部分(例えば部分210、220、または230)について所望の特定の強度プロファイルを提供することができる。
同様に、深さおよび幅などの寸法を、主管材200の特定部分の長さに沿って変えることができる。結果として、主管材200の特定部分の長さに沿った所望の最小強度を、その同じ部分の長さに沿って寸法が変わったとしても維持することができる。さらにまたはあるいは、主管材200の特定部分の長さに沿った所望の特定強度プロファイルを、その同じ部分の長さに沿って寸法が変わったとしても、実現することができる。いずれの場合においても、主管材200の特定部分の長さに沿った寸法を最適化することができる。従って、図1、2A〜2C、および5などの図に示されるように、幅W230を部分230の中心で最小化し、深さD230を部分230の中心で最大化することができる一方、部分230の所望の最小強度を維持することができ、および/または部分230の所望の特定の強度プロファイルを実現することができる。この寸法最適化によって、キャブフレーム100の中心近くに、続いてキャブフレーム100に接続されるキャブの中心近くにもたらされる上方空間を最大化できる一方、主管材200の部分230は、転倒時の圧潰に抵抗する適切な強度をなおも有し得る。
上で考察したように、副管材300はハイドロフォーミング工程によって形成され得る。従って、副管材300に1つ以上の所望の特定の特性を提供することが可能であり、さらに副管材300は一回の製造工程によって製造され得る。これら特性は、副管材300の所望の特定の外形を含んでもよく、その外形は、副管材300の主管材200への接続を、または副管材300の他のいずれかのキャブ構造部材への接続を容易にまたは可能にし得る。
これら特性は、さらにまたは代わりに、副管材300のいずれか特定の部分の所望の特定の内側および/または外側断面または他の寸法を含んでもよく、それらは副管材300の別の部分の断面または対応する寸法と異なり得る。管のある部分の内側および外側断面、ならびに寸法は、管のその特定部分の強度に関連づけることができる。従って、副管材300には、副管材300の異なる部分(例えば部分320、または330)について所望の特定の強度プロファイルを提供することができる。
同様に、深さおよび幅などの寸法を、副管材300の特定部分の長さに沿って変えることができる。結果として、副管材300のその特定部分の長さに沿った所望の最小強度を、その同じ部分の長さに沿って寸法が変わったとしても維持することができる。さらにまたはあるいは、副管材300のその特定部分の長さに沿った所望の特定強度プロファイルを、その同じ部分の長さに沿って寸法が変わったとしても、実現することができる。いずれの場合においても、副管材300の特定部分の長さに沿った寸法を最適化することができる。従って、図1、3A〜3C、5および6などの図に示されるように、部分330の幅W330を部分330の中心で最小化し、部分330の深さD330を部分330の中心で最大化することができる一方、部分330の所望の最小強度を維持することができ、および/または部分330の所望の特定の強度プロファイルを実現することができる。この寸法最適化によって、キャブフレーム100の中心近くに、続いてキャブフレーム100に接続されるキャブの中心近くにもたらされる上方空間を最大化できる一方、副管材300の部分330は、転倒時の圧潰に抵抗する適切な強度をなおも有し得る。
上で考察された構成により、(i)所望の変化する内側および/または外側断面あるいは他の寸法、(ii)所望の変化する最小強度、および/または(iii)所望の変化する強度プロファイル、の内の1つ以上を有する異なる部分を提供する一体化されたROPSを有し、各々それぞれ2倍使用される2種類の部品のみ(例えば主管材200と副管材300のみ)を有し、部品のそれぞれが一回の製造工程で形成される、キャブフレーム100がもたらされ得る。これは、一体化ROPSを含む公知のキャブフレームに数十の異なる寸法の管が使用されるのと対照的である。従って、キャブフレーム100は公知のキャブフレームより複雑さが大幅に減り、製造するための労働集約性が大幅に緩和される可能性があり、より少ない費用でおよび/または短い期間で製造され得る。
上で考察されたように、および図1、5および6を含む図に示されるように、副管材300は、主管材200および副管材300の最上面が平面を画定しかつキャブフレーム100の上側を画定するように、主管材200に接続され得る。キャブの屋根はこれら最上面に接続可能であり、その結果、平面に存在するようになる。さらに、副管材300の湾曲部分320の外形、ならびに主管材200の湾曲部分220の外形によって、(i)主管材200および副管材300の最上面によって形成される面と、(ii)主管材200および副管材300の湾曲部分220および320との間に間隙が形成される。これら間隙Gは、電気ハーネスまたはダクトを通せる開口を提供することができる。これは、これら領域を補強するための、ひいてはこれら領域へのアクセスを遮断する構造的に必要なガセットを含む公知のキャブフレームと対照的である。当然のことながら、湾曲部分220、320の特性を含むがそれらに限定されない主管材200および副管材300の特性は、間隙Gがハーネスおよび/またはダクトを通して配置するのに十分な寸法であるように、決定することができる。
本開示によれば、移動式機械用のキャブフレーム100は、副管材300の代わりに2つの副管材400を含み得る。副管材400は実質的に互いに同一であり得る。2つの副管材400の使用は、2つの副管材300の使用と類似し得る。例えば、副管材400に、1つ以上の所望の特定の特性を提供することができる。これら特性は、副管材400の主管材200への接続を、または副管材400の他のいずれかのキャブ構造部材への接続を容易にまたは可能にし得る副管材400の所望の特定の外形を含み得る。これら特性は、さらにまたは代わりに、副管材400のいずれか特定の部分の所望の特定の内側および/または外側断面または他の寸法を含んでもよく、それらは副管材400の別の部分の断面または対応する寸法と異なり得る。管のある部分の内側および外側断面、ならびに寸法は、管のその特定部分の強度に関連づけることができる。従って、副管材400に、副管材400の異なる部分の所望の特定強度プロファイルを提供することができる。
同様に、深さおよび幅などの寸法を、副管材400の特定部分の長さに沿って変えることができる。結果として、副管材400のその特定部分の長さに沿った所望の最小強度を、その同じ部分の長さに沿って寸法が変わったとしても維持することができる。さらにまたはあるいは、副管材400のその特定部分の長さに沿った所望の特定強度プロファイルを、その同じ部分の長さに沿って寸法が変わったとしても、実現することができる。いずれの場合においても、副管材400のその特定部分の長さに沿った寸法を最適化することができる。従って、図4A〜4Cなどの図に示されるように、部分430の幅W430を部分430の中心で最小化し、部分430の深さD430を部分430の中心で最大化することができる一方、部分430の所望の最小強度を維持することができ、および/または部分430の所望の特定の強度プロファイルを実現することができる。この寸法最適化によって、キャブフレーム100の中心近くに、続いてキャブフレーム100に接続されるキャブの中心近くにもたらされる上方空間を最大化できる一方、副管材400の部分430は、転倒時の圧潰に抵抗する適切な強度をなおも有し得る。
副管材300と同様に、副管材400は、主管材200および副管材400の最上面が平面を画定しかつキャブフレーム100の上側を画定するように、主管材200に接続され得る。キャブの屋根はこれら最上面に接続可能であり、その結果、平面に存在するようになる。さらに、副管材400の湾曲部分420の外形、ならびに主管材200の湾曲部分220の外形によって、(i)主管材200および副管材400の最上面によって形成される面と、(ii)主管材200および副管材400の湾曲部分220および420との間に間隙が形成される。これら間隙は、電気ハーネスまたはダクトを通せる開口を提供することができる。当然のことながら、主管材200および副管材400の特性は、ハーネスおよび/またはダクトを通して配置できる所望の十分な寸法の間隙を提供するように決定することができる。
さらに本開示によれば、主管材200、2つの部分210の各々の表面215、ならびに部分220の表面225および部分230の表面235は、略平坦な表面であってもよく、同じ平面に存在し得る。従って、主管材200は、同じ製造工程(すなわちハイドロフォーミング工程)中に形成される、ドア密閉面として使用される1つの平坦な表面を提供し得る。従って、主管材200は、一度分離されその後溶接される多数の構成部品からドア密閉面が組み立てられる公知のキャブフレームと比べて、改良されたドア密閉面を提供し得る。
なおさらに本開示によれば、2つの部分210のそれぞれの表面217は、主管材200の製造中に形成された穴219を含むことができ、穴219はドアヒンジを主管材200に接続するための締結具を受け入れるように構成することができる。従って、ドアは、主管材200がキャブフレーム100の左側にあるか、それとも右側にあるかにかかわらず、主管材200のどちら側にも接続することができる。公知のキャブフレームの場合と違い、ドアヒンジの接続用の穴は、キャブフレーム100の組立て中など、別個の工程中に形成される必要はない。従って、キャブフレーム100上に構築されるキャブの製造は、公知のキャブフレーム上にキャブを製造する場合と比べて、簡素化される。
主管材200、および副管材300および400の寸法は、上記のように、管200、300および400の縁部および面に対して測定され得るが、当然のことながら、幅および深さを含む寸法は、2つの主管材200、および2つの副管材300か2つの副管材400のどちらかを含めて組み立てられた時、少なくとも部分的にキャブフレーム100に対して測定されてもよい。例えば、幅W210は、主管材200、副管材300および/または副管材400の最上部が配置される面と略平行に、かつ部分210の前面を略横切って測定されてもよい。深さD210は上記面と略平行に、かつ幅W210と略垂直に測定されてもよい。幅W230は上記面と略垂直に、かつ部分230の前面を略横切って測定されてもよい。深さD230は上記面と略平行に、かつ幅W230と略垂直に測定されてもよい。幅W330は上記面と略垂直に、かつ部分330の前面を略横切って測定されてもよい。深さD330は上記面と略平行に、かつ幅W330と略垂直に測定されてもよい。幅W430は上記面と略垂直に、かつ部分430の前面を略横切って測定されてもよい。深さD430は上記面と略平行に、かつ幅W430と略垂直に測定されてもよい。
主管材200の他の特徴は、他の利点を得るように選択されてもよい。例えば、主管材200の1つまたは両方の、部分210の1つまたは両方の形状または外形は、オペレータがキャブまたはキャブフレーム100の中にいる時、移動式機械の周りの、および/またはキャブフレーム100に構築されたキャブの周りの領域のオペレータ視認性を高めるまたは最大化するように選択されてもよい。
当然のことながら、本開示は、ROPSを含まないキャブフレームで使用されてもよく、または異なるROPS要件を有するキャブフレームで使用されてもよい。キャブフレームがROPS要件を含まないかどうか、またはキャブフレームが厳密性に劣るROPS要件を有するかどうかに依存して、例えば、異なる特性を有する管が、主管材200の1つまたは両方を、および/または副管材300の1つまたは両方を形成するために使用されてもよい。さらなる例として、キャブフレームにROPS要件がなく、または低減されたROPS要件もない時、より薄い壁を有する管を使用してもよい。
当業者には当然のことながら、本開示の範囲から逸脱することなく、移動式機械のキャブフレームに修正および変更を加えてもよい。本明細書に開示されたキャブフレームの仕様および実施を考慮することにより、開示されたキャブフレームの他の実施形態が当業者には明らかになるであろう。仕様および例は単に例として考慮されるものとし、本開示の真の範囲は後続の請求項およびそれらの均等物によって示されることが意図される。

Claims (10)

  1. 移動式機械のキャブ用フレームであって、キャブフレーム(100)が、
    第1および第2の略垂直に延びる部分(210)と、略水平に延びる部分(230)とを含む第1主管材(200)であって、略垂直に延びる部分(210)が移動式機械に接続されるように構成され、略水平に延びる部分(230)が略垂直に延びる部分(210)の間に配置され、第1主管材(200)がハイドロフォーミングによって形成されている第1主管材(200)と、
    第1および第2の略垂直に延びる部分(210)と、略水平に延びる部分(230)とを含む第2主管材(200)であって、第2主管材(200)の略垂直に延びる部分(210)が移動式機械に接続されるように構成され、第2主管材(200)の略水平に延びる部分(230)が第2主管材(200)の略垂直に延びる部分(210)の間に配置され、第2主管材(200)がハイドロフォーミングによって形成されている第2主管材(200)と、
    第1および第2の副管材(300、400)であって、各々が第1および第2主管材(200)に接続されている第1および第2の副管材(300、400)と、
    を含む、キャブ用フレーム。
  2. 第1主管材(200)の第1の略垂直に延びる部分(210)が第1の幅(W210)と第1の深さ(D210)を有し、第1主管材(200)の略水平に延びる部分(230)が、第1の幅(W210)と異なる第2の幅(W230)を有し、かつ第1の深さ(D210)と異なる第2の深さ(D230)を有する、請求項1に記載のキャブフレーム。
  3. 第1および第2の副管材(300、400)が、副管材の最上面が第1および第2の主管材の略水平に延びる部分の最上面と同じ面に配置されるように、第1および第2の主管材(200)に接続される、請求項1に記載のキャブフレーム。
  4. 第1主管材(200)の略水平に延びる部分(230)が、その略中央で幅の最小値を有し、幅は第1および第2の主管材の略水平に延びる部分の最上面によって画定される面と略垂直に測定される、請求項1に記載のキャブフレーム。
  5. 第1主管材(200)の略水平に延びる部分(230)が、その略中央で深さの最大値を有し、深さは上記面と略平行に測定される、請求項4に記載のキャブフレーム。
  6. 第1副管材(300、400)が、その略中央で幅の最小値を有し、その略中央で深さの最大値を有し、第1の副管材(300、400)の幅は上記面と略垂直に測定され、第1副管材の深さは上記面と略平行に測定される、請求項5に記載のキャブフレーム。
  7. 移動式機械のキャブ用フレームを製造する方法であって、
    ハイドロフォーミング工程によって第1主管材(200)を形成するステップであって、第1主管材(200)がキャブフレームの左側を形成するように構成されるステップと、
    ハイドロフォーミング工程によって第2主管材(200)を形成するステップであって、第2主管材(200)がキャブフレームの右側を形成するように構成されるステップと、
    第1および第2の副管材(300、400)を形成するステップと、
    第1および第2の副管材(300、400)のそれぞれを、第1および第2の主管材(200)の両方に接続するステップと、
    を含む、方法。
  8. 第1主管材(200)を形成するステップが、第1および第2の略垂直に延びる部分(210)と略水平に延びる部分(230)とを含むように第1主管材(200)を形成するステップを含み、略垂直に延びる部分が移動式機械に接続されるように構成され、略水平に延びる部分が略垂直に延びる部分の間に配置され、第1主管材がその長さに沿って異なる強度を有し、
    第2主管材(200)を形成するステップが、第1および第2の略垂直に延びる部分(210)と略水平に延びる部分(230)とを含むように第2主管材を形成するステップを含み、第2主管材の略垂直に延びる部分が移動式機械に接続されるように構成され、第2主管材の略水平に延びる部分が第2主管材の略垂直に延びる部分の間に配置される、請求項7に記載の方法。
  9. 接続するステップが、第1および第2の主管材の略水平に延びる部分の最上面と、副管材の最上面とが同じ面に配置されるように副管材(300、400)を接続するステップを含み、
    第1主管材の略水平に延びる部分が、その略中央で幅の最小値を有し、その略中央で深さの最大値を有し、幅は上記面と略垂直に測定され、深さは上記面と略平行に測定される、請求項8に記載の方法。
  10. 第1および第2の副管材(300、400)を形成するステップが、ハイドロフォーミング工程によって第1副管材を形成するステップを含み、
    接続するステップが副管材を主管材に溶接するステップを含む、請求項9に記載の方法。
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