JP2014501053A - テラヘルツ放射線に対するワイヤ型ウェーブガイド - Google Patents

テラヘルツ放射線に対するワイヤ型ウェーブガイド Download PDF

Info

Publication number
JP2014501053A
JP2014501053A JP2013533299A JP2013533299A JP2014501053A JP 2014501053 A JP2014501053 A JP 2014501053A JP 2013533299 A JP2013533299 A JP 2013533299A JP 2013533299 A JP2013533299 A JP 2013533299A JP 2014501053 A JP2014501053 A JP 2014501053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
terahertz
confinement
cross
confinement structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2013533299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014501053A5 (ja
Inventor
ロレンツォ トリポディ
リヴァス ジャイメ ゴメス
レウフェン ペテル ヒェラルド ファン
ベウルデン マルテイン コンスタント ファン
アウドレイ アンネ−マリエ ベリエル
マリオン コルネリア マッテルス−カメレル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips NV, Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Publication of JP2014501053A publication Critical patent/JP2014501053A/ja
Publication of JP2014501053A5 publication Critical patent/JP2014501053A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/10Wire waveguides, i.e. with a single solid longitudinal conductor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/06Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with illuminating arrangements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0059Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence
    • A61B5/0075Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons using light, e.g. diagnosis by transillumination, diascopy, fluorescence by spectroscopy, i.e. measuring spectra, e.g. Raman spectroscopy, infrared absorption spectroscopy
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J5/00Radiation pyrometry, e.g. infrared or optical thermometry
    • G01J5/02Constructional details
    • G01J5/08Optical arrangements
    • G01J5/0818Waveguides
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3581Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light using far infrared light; using Terahertz radiation

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

低い曲げ損失及び大きな帯域幅で数メートルの長い距離にわたりテラヘルツ範囲における電磁波をガイドするために、テラヘルツ範囲における電磁波が、コア構造及び少なくとも1つの閉じ込め構造を持つワイヤ内に結合されることができ、前記閉じ込め構造が、前記ワイヤの長さに沿って連続的に延在する装置、システム及び方法が提供される。

Description

本発明は、テラヘルツ範囲における電磁波をガイドする装置、システム及び方法に関する。
電磁放射線の自由空間伝搬は、現代技術において幅広く使用されている。一般的な応用は、例えば、衛星通信、テレビ信号の放送及びレーダである。多くの場合、それにもかかわらず、波のガイドされる伝搬は、不可欠である。例は、長距離ファイバ光学通信及びテレビ信号の同軸ケーブルガイドである。光学(可視及び赤外)又はマイクロ波信号のガイドされる伝搬は、波が一次元における伝搬に閉じ込められる光ファイバ及びマイクロ波ウェーブガイドの発明でずっと以前に解決された問題である。市販の同軸ケーブルは、67GHzまでの放射線を伝達することができ、より高い周波数に対して、矩形の金属ウェーブガイドは、信号の帯域幅が比較的狭い場合に、適切であるとみなされる。
過去30年において、テラヘルツ(THz)放射線が、可能な科学的及び商業的応用の幅広い範囲に対して科学技術コミュニティの関心を引き付けている。テラヘルツ放射線は、サブミリ波放射線とも称される、テラヘルツ範囲、すなわち100GHzないし3THzの電磁波に関する。テラヘルツ帯域は、マイクロ波範囲の高周波端と遠赤外光の長波長端との間に位置する。複数の分子の振動モードがスペクトルのこの部分にあり、水がこれらの周波数における波を非常に容易にブロックするという事実は、テラヘルツ放射線を、通常は赤外、X線又は他のタイプのプローブ信号ではアクセスできない材料の分光特性を調査するのに適切なプローブにする。更に、テラヘルツ放射線は、非電離であり、したがって組織及びDNAを損傷することを期待されない。一部の周波数が、数ミリメートルの組織を貫通することができ、反射されて戻るので、テラヘルツ放射線は、医用撮像に対しても使用される。しかしながら、このタイプの放射線のポテンシャル及びユニークさは、現代では明らかであるが、商業的テラヘルツ撮像及び分光システムは、依然として市場においてあまり一般的ではない。これに対する主な理由の1つは、市場応用に対する妥当なコストにおける装置でテラヘルツ放射線を生成、検出及び特にガイドする固有の技術的困難性である。更に、テラヘルツ撮像及び分光法において一般に必要とされるテラヘルツ信号の帯域幅は、極度に広い。したがって、テラヘルツ放射線に対するウェーブガイドは、大きな帯域幅に適していなければならない。
近年、サブピコ秒テラヘルツパルスをガイドする平行板ウェーブガイドが、提案されている。しかしながら、ビームが、一方向のみに移動することができ、歪が、数センチメートルより上の長さに対してかなり大きくなるので、このタイプのウェーブガイドは、分光又は撮像応用に対して容易に製造されることができない。更に、このタイプのウェーブガイドにおいて、1つの次元はガイドされないままであり、これは、ビームの回折及びより長い長さに対する関連する損失を引き起こす。平行板ウェーブガイドの改良として、平行板ウェーブガイドと標準的なMEMS技術を使用して加工される金属ポストとの組み合わせが、提案されている。微細加工技術を使用して達成される帯域幅が比較的大きい(例えば、0.5THzのオーダ)としても、このウェーブガイドは、矩形ウェーブガイドに対して典型的であるので、依然としてカットオフ周波数の問題により影響を受ける。更に、このウェーブガイドは、数メートルのオーダの伝搬距離を必要とする他の応用に対して比較的高価かつ不便なままである。また、このような平行板ウェーブガイドは、幾何学的寸法及び低い柔軟性のため、応用において強力に限定される。
Letters to NatureにおけるKaglin Wang及びDaniel M. Mittlemanによる記事"Metal wires for terahertz waveguiding"に記載された新しいアプローチにおいて、テラヘルツ波は、金属ワイヤを用いてガイドされる。しかしながら、この装置の問題は、ガイド能力が非常に限定的であり、低い曲げ半径で前記ワイヤを曲げる場合に、ガイドされる磁場が空気中に容易に逃げ、これは、高い曲げ損失により実際的な応用の限界を引き起こす。更に、前記放射線は、前記ワイヤの内側に閉じ込められないが、その表面に集中して留まり、例えば人体における内視鏡的な応用において、分析により関与されない体の部分と容易に相互作用することができる。
従来技術の上記不利点及び問題の観点から、本発明の目的は、広い帯域幅、長い伝搬距離及び低い曲げ損失が妥当なコスト及び製造努力で達成可能である、テラヘルツ範囲における電磁波をガイドする装置、システム及び方法を提供することである。
前記目的は、独立請求項のフィーチャにより解決される。
本発明は、100GHz以下から数テラヘルツまでの周波数を持つテラヘルツ放射線の伝搬する電磁場をサブ波長寸法を持つ空間に閉じ込めるアイデアに基づく。これは、ガイドされる放射線の最小波長より小さいサブ波長構造を持つ断面を持つワイヤを使用することにより達成される。例えば、テラヘルツ放射線の最長波長に対応する100GHzの周波数を持つテラヘルツ放射線は、1mmの自由空間における波長を持つ。したがって、前記ワイヤは、1mmより小さい構造を有するべきである。
本発明の一態様において、ワイヤを有するテラヘルツ範囲における電磁波をガイドする装置が提供される。前記ワイヤは、コア構造及び少なくとも1つの閉じ込め構造を含み、前記閉じ込め構造は、前記ワイヤの長手方向に沿って連続的に延在する。前記閉じ込め構造は、これによりテラヘルツ放射線が閉じ込められることができる前記コア構造の表面上の構造を示す。前記閉じ込め構造は、前記ワイヤの長さに沿って連続的に延在するので、前記ワイヤの断面形状は、前記ワイヤの長さに沿ったいかなる点においても一定のままである。例えば、工業的に製造された描かれたワイヤは、前記装置の製造コストを減少するために使用されることができる。こうして、テラヘルツ波は、数メートルの距離にわたり無視できる損失でガイドされることができる。
好適な実施例において、前記閉じ込め構造は、少なくとも1つの溝又はリブを含む。前記閉じ込め構造が溝として設計される場合、差込(insertion)又はくぼみ(depression)が、前記ワイヤの前記コア構造において形成される。前記閉じ込め構造が、リブとして設計される場合、突起(protrusion)又は出っ張り(bulge)が、前記コア構造から突き出して前記ワイヤに沿って形成される。好ましくは、前記閉じ込め構造は、角のある断面形状、例えば実質的に三角形、矩形及び/又は多角断面を持つ。場合により、前記閉じ込め構造は、少なくとも1つの溝及び少なくとも1つのリブからなり、したがって、例えばN字型又はW字型のようである。
更に、前記コア構造は、実質的に円形断面を持ちうる。すなわち、前記コア構造は、前記閉じ込め構造が位置する部分を除いて、すなわち溝の場合に切欠き部分又はリブの場合に出っ張り部分を除いて、円形断面を持つ。代替的には、前記コア構造は、実質的に三角形、矩形、多角又は星状断面を持ちうる。三角形コア構造の場合、前記閉じ込め構造は、三角形の頂点にありうる。同様に、多くの尖点を持つ星状コア構造の場合、刻み目(indentations)が、溝型閉じ込め構造として機能しうる、及び/又は前記尖点が、リブ型閉じ込め構造として機能しうる。更に、前記コア構造及び/又は前記ワイヤの断面は、非対称でありうる。
好ましくは、前記閉じ込め構造は、サブ波長寸法を持つ少なくとも1つの次元を持つ。したがって、前記閉じ込め構造の断面は、ガイドされる電磁波の波長より小さい少なくとも1つの部分を持つ。電磁波の大きな帯域幅が、ガイドされる場合、前記閉じ込め構造は、前記帯域幅の最小波長より小さい少なくとも1つの次元を持ちうる。好ましくは、前記断面における前記閉じ込め構造の寸法は、前記コア構造の直径より小さい。
前記コア構造及び前記閉じ込め構造の少なくとも1つは、導電性材料及び/又は半導体材料で作られうる。前記コア構造及び/又は前記閉じ込め構造が、導電性材料で作られる場合、これは、いかなる金属を含んでもよく、好ましくは同又はステンレス鋼を含みうる。前記コア構造及び前記閉じ込め構造の少なくとも1つに対して半導体を使用する場合、前記ワイヤの電気特性は、ドープ剤を使用して調整されうる。場合により、前記コア構造及び前記閉じ込め構造は、同じ材料で作られる。銅のような一般的な容易に加工可能な材料を使用することにより、製造コストは、減少されることができる。
好適な実施例において、前記ワイヤは、可撓性である。したがって、前記ワイヤは、小さな曲げ半径で折り曲げられることができるように設計されうる。したがって、これは、例えばテラヘルツ内視鏡又はカテーテルにおいて応用される場合にアクセスするのが難しい検査領域までテラヘルツ波をガイドするのに使用されうる。
更に、前記ワイヤは、前記ワイヤに沿って伝搬する電磁波が、前記閉じ込め構造内に及び/又は前記ワイヤの断面内に実質的に閉じ込められる少なくとも1つの伝搬モードを持つように設計されうる。例えば、V字型を持つ溝型閉じ込め構造の場合、ガイドされる電磁波の伝搬モードは、前記V字型の底部に閉じ込められうる。この場合、これは、前記ワイヤの断面内にも閉じ込められる。こうして、曲げ損失及び前記ワイヤを囲む環境との不所望な相互作用が減少されることができる。したがって、前記装置は、人体における内視鏡応用に適している。
前記ワイヤは、追加的に、コーティング、例えば前記テラヘルツ波を関心領域にガイドする場合に放射線損失を減少させる低損失コーティングを有しうる。前記コーティングに対する可能な材料は、ベンゾシクロブテン、ポリスチレン、ポリエチレン及び他の低損失誘電体又はこれらの組み合わせを含む。これは、前記ガイドされる放射線のより良好な閉じ込めをも生じる。代替的には、前記コーティングは、金属で作られうる。こうして、前記コーティングは、前記ワイヤによりガイドされる電磁波が前記ワイヤの外側の材料と相互作用することを防ぐことができる。したがって、前記ワイヤに沿ったテラヘルツ放射線に対する意図されない露出は、避けられることができる。また、前記ガイドされるテラヘルツ放射線のエネルギ損失及び特に曲げ損失は、減少されることができ、結果として増大された伝搬距離を生じる。
有利には、前記コーティングは、前記ワイヤの外面を形成しうる。したがって、これは、前記コア構造及び前記閉じ込め構造を囲む。例えば、前記閉じ込め構造が溝である場合、前記コーティングは、前記溝を満たしうる。他方で、前記閉じ込め構造がリブ型閉じ込め構造である場合、前記コーティングは、突出するリブ型閉じ込め構造及び前記コア構造を囲みうる。好ましくは、前記コーティングは、円形、三角形又は矩形断面形状を持ちうる。こうして、前記コーティングは、前記ワイヤ表面の角又は溝における材料の蓄積を防ぐことができ、したがって前記ワイヤの汚染を避けることができる。
前記ワイヤは、1より多い閉じ込め構造を有しうる。例えば、2つの閉じ込め構造は、前記ワイヤの反対側において前記ワイヤに沿って延在しうる。場合により、前記2つの閉じ込め構造は、前記ワイヤに沿って移動する電磁波の伝搬場が互いに結合されるように設計される。更に、前記ワイヤは、少なくとも2つの閉じ込め構造を有してもよく、少なくとも1つの閉じ込め構造が、テラヘルツソースから検査領域にテラヘルツ波を送信する送信チャネルとして機能し、少なくとも1つの他の閉じ込め構造は、前記検査領域から検出ユニットに電磁波を伝達する受信チャネルとして機能する。特に、4つの閉じ込め構造を用いて、例えば同時に信号を送信及び受信するように、独立に使用されることができる2つの別々の伝搬モードが、存在する。
他の例において、前記ワイヤは、例えば約90度の角度で互いから離間された4つの閉じ込め構造を有しうる。ここで、前記閉じ込め構造のうち、互いに面している2つは、閉じ込め構造の対を形成してもよく、これらの閉じ込め構造に沿ってガイドされる電磁波は、互いに結合される。この場合、閉じ込め構造の一方の対は、関心領域に向けてテラヘルツ波を送信する送信チャネルとして使用されることができ、前記閉じ込め構造の他方の対は、前記関心領域から反射された電磁波を受信する受信チャネルとして使用されることができる。これは、特にテラヘルツ撮像に対して、例えば反射モードにおける分光又は内視鏡応用において、有用である。
医療介入に対して、前記装置は、更に、針及び/又はカテーテルを有してもよく、前記ワイヤは、前記針及び/又は前記カテーテルの中心孔の中に配置される。こうして、テラヘルツ内視鏡又はテラヘルツカテーテルが実現されることができる。加えて、鏡のような出力導波器が、前記ワイヤの一方の端部に設けられうる。
更に、前記装置は、医療撮像に対する内視鏡システムにおいて、テラヘルツ分光システムにおいて、及び/又は集積回路を使用するプローブステーションにおいて使用されることができるように設計されうる。サブ波長磁場閉じ込めを使用することにより、前記撮像及び分光システムの空間解像度は、増大されることができる。加えて、より長い伝搬距離が達成されることができ、テラヘルツソースと検査領域との間のより長い距離が可能になる。
本発明の他の態様において、テラヘルツ信号発生器、テラヘルツ信号検出器及び先行する記載の装置を有するテラヘルツ撮像用のシステムが、提供される。前記システムは、更に、前記テラヘルツ範囲の電磁波を前記装置の前記ワイヤ内に結合する少なくとも1つの結合ユニットを有しうる。場合により、同じ又は追加の結合ユニットが、前記関心領域から来る電磁波を前記テラヘルツ信号検出器内に結合するのに使用される。更に、フィルタユニット、信号プロセッサ、表示ユニット及びメモリ等が、設けられうる。このようなシステムは、医療撮像システム、例えば人体内での内視鏡応用に対して使用されうる。前記システムは、テラヘルツ撮像システム、例えば材料を分析する又はプローブステーションを使用する集積回路の高周波測定に対して、使用可能でもありうる。
本発明の他の態様において、テラヘルツ範囲における電磁波をガイドする方法が提供される。これに対し、テラヘルツ範囲における電磁波は、コア構造及びワイヤの長手方向に延在する少なくとも1つの閉じ込め構造を持つワイヤに結合される。上記のいずれかの実施例によって設計されることができる前記ワイヤを用いて、前記電磁波は、許容可能な損失で関心領域に向けてガイドされることができる。
本発明の一実施例によるワイヤを示す断面図を示す。 本発明の他の実施例によるワイヤを示す断面図を示す。 図1に示されるワイヤに沿った伝搬モードのポインティングベクトルの正規化されたz成分の対数を示し、暗いボックス形状領域は数値的困難性のため磁場が計算されない部分である。 図1に示されるワイヤにおける閉じ込め構造の深度に対する伝搬距離の依存性を示すグラフを示す。 図1Aに示されるワイヤに沿ってガイドされる電磁波の周波数に対する伝搬距離の依存性を示すグラフを示す。 本発明の他の実施例によるワイヤを示す断面図を示す。 図5Aに示されるワイヤにおける閉じ込め構造の深度に対する伝搬距離の依存性を示すグラフを示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 本発明によるワイヤの他の実施例を示す断面図を示す。 コーティングを持つ本発明によるワイヤの実施例を示す断面図を示す。 コーティングを持つ本発明によるワイヤの実施例を示す断面図を示す。 医療的応用に対する針内の本発明によるワイヤを示す。 線A−A'に沿った図9Aに示されるアセンブリの断面図を示す。 本発明によるテラヘルツ撮像用のシステムを示す。
図1において、本発明によるワイヤの断面図の可能な単純な形状が示されている。図1Aにおいて、銅又は同様の良好導電材料から作られる円筒形導電ワイヤは、長手軸に沿って三角形V字溝21を備える。半径rを持つワイヤ100は、準円形コア構造10からなり、前記溝の深度d及び前記溝のオープニングアングル(opening angle)φを持つV字形溝21が挿入される。溝21は、ワイヤ100の全体的な長さに沿って延在し、ワイヤ100の断面は、ワイヤ100の全体的な長さにわたり一定のままである。図1Aに示される実施例において、溝21は、テラヘルツ放射線を閉じ込めることができる閉じ込め構造として機能する。図1Bに示される他の実施例において、前記閉じ込め構造は、ワイヤ100に沿って延在する三角形リブ22として実現される。リブ22は、オープニングアングルφ及び高さdを持ち、円形コア構造10から突き出ている。これらのV字形閉じ込め構造は、鋭いプレフォーム上で前記ワイヤをドラッグすることにより容易に製造されることができる。したがって、ワイヤ100は、金属ワイヤの輪郭を描く一般的な製造技術により低コストで生成されうる。
数値シミュレーションは、高周波ウェーブガイドとして本発明によるワイヤを使用する可能性を示すように実行された。これらのシミュレーションにおいて、複数の伝搬モード、例えば準TM1、準TM2、V1、V2等が、識別されている。準TMモードは、完全に円形のワイヤにおける基本横磁場(TM)モードの摂動を示し、これは、もはや非円形ワイヤに対する厳密に横磁場ではない。同様に、V1及びV2モードは、完全に円形のワイヤにおける2つのハイブリッドHE11モードの摂動を示す。最も関心のあるモードは、しかしながら、V1モードであり、これは、本発明によるワイヤに沿って移動する場合にほとんど完全に閉じ込められる。
図2において、V1モードのポインティングベクトルの正規化されたz成分の対数が報告され、z軸は投影面に垂直である。前記ポインティングベクトルは、電磁場のエネルギ束を表す。図2に示されるシミュレーションに対して、図1Aに示される断面形状を持つ銅で作られたワイヤ100が使用される。この例において、伝搬信号の周波数は、f=300GHzであり、前記ワイヤの半径は、r=1.2mmであり、溝21の深度は、d=1mmであり、オープニングアングルは、φ=25°である。したがって、図2に示されるように、V1モードの電磁場は、ワイヤ100の断面内に、より正確には溝21内に完全に閉じ込められる。したがって、これは、曲げ損失に対して感受性が低い。更に、前記閉じ込めは、伝搬する電磁場とワイヤ100を囲む外的物体との間の相互作用を防ぐ。これは、人体の中での内視鏡応用においてワイヤ100を使用する場合に、特に関連する。電磁波の他の伝搬モードは、良好に閉じ込められないので、外的材料に対する伝搬電磁波の相互作用は避けられず、曲げ損失は、より高い。
図3において、複数のモードに対する伝搬距離Lpが、前記閉じ込め構造の深度dの関数として示されている。前記伝搬距離は、1/e倍で減衰する電磁強度に対する距離として規定される。図3において、前記シミュレーションは、図1Aに示される三角形溝を持つ銅ワイヤ100に対して計算され、ワイヤ半径はr=1.2mmであり、オープニングアングルはφ=25°であり、伝搬信号の周波数はf=300GHzであり、前記ワイヤの周囲は空気である。図3に見られるように、伝搬距離Lpは、前記閉じ込め構造の深度dとともに減少する。関心のある伝搬モード、すなわちV1モードは、0.6mmより小さい溝21の深度dに対して2mより大きい伝搬距離を持ち、1mmの深度dに対して1.5mより大きい伝搬距離を持つ。典型的な伝搬信号が300GHzの周波数を持ち、結果として自由空間において1mmの波長を生じることに注意するのは重要である。図2に見られるように、前記信号は、溝21の一部に閉じ込められ、伝搬及びサブ波長閉じ込めが達成される。したがって、テトラヘルツ範囲、すなわちミリメートル範囲の波長を持つ電磁波は、数メートルの相当な距離に対して低い損失でガイドされることができる。
図4は、前記ガイドされる電磁信号の周波数に対する伝搬距離Lpの依存性を示す。ここで、例えば300GHzから3THzまでの周波数大きな帯域幅に対してさえ、伝搬距離Lpは、V1モードに対して実質的に一定のままである。ここで、本発明によるワイヤ型ウェーブガイドは、100GHzから数テラヘルツまでの極度に大きな帯域幅を持つ信号を維持することができる。これは、分光又は撮像応用に対して特に有用であり、これらの応用は極度に大きな帯域幅を必要とする。
本発明によるワイヤ100を含む装置の特徴は、図1Aに示されるワイヤ100の例を使用して上で説明されている。しかしながら、本発明は、このワイヤ形状に限定されない。対照的に、例えば図1B又は図5A、6及び7に示されるように、ワイヤ100の他の断面形状も使用されることができる。
図5Aにおいて、準円形コア構造10及び2つのV字形溝21を持つワイヤ100が示されている。溝21は、異なる深度d1及びd2並びに異なるオープニングアングルを持ちうる。ワイヤ100の反対側において2つの閉じ込め構造を持つワイヤ型ウェーブガイドにおいて、前記閉じ込め構造の対に沿って移動する電磁信号は、結合されることができる。図5Bにおいて、異なるモードの伝搬距離Lp及び溝21の深度dに対する前記伝搬距離の依存性は、二重溝ワイヤ100に対して示されている。ここで、ワイヤ100に沿って伝搬する電磁信号の周波数は300GHzであり、溝21は、等しい深度(d=d1=d2)を持つ。以上のように、V1モードの伝搬距離は、溝深度dが約0.3mmである場合に、4mより大きい。したがって、ガイド能力は、2つの閉じ込め構造を持つワイヤ100において依然として存在する。
本発明によるワイヤ型ウェーブガイドの他の実施例において、閉じ込め構造、すなわち溝21及びリブ22の数は、2以上に増大されることができる。ワイヤ100の断面形状に対する例は、図6、7及び8において示される。図6Aにおいて、円形コア構造10及び90°の角度で互いに離間された2つの三角形リブ22を持つワイヤ100が示される。例えば図6Aに示されるワイヤ100のように、互いに結合された2つの独立した閉じ込め構造を持つワイヤ100において、前記閉じ込め構造は、それぞれ別の送信及び受信チャネルとして使用されることができる。したがって、1つのチャネルは、関心領域に向けてテラヘルツ信号をガイドするのに使用されることができ、他のチャネルは、前記関心領域から信号検出器に戻る反射された信号を伝搬するのに使用されることができる。こうして、送信及び受信に対して別のウェーブガイドを必要とすることなしに、複雑な多重化技術が避けられることができる。
図6Bは、三角形形状を持つ溝21及びリブ22を持つワイヤ100を典型的に示す。しかしながら、リブ22及び溝21は、異なる形状及び寸法を持つことができる。また、本発明は、前記閉じ込め構造のこの幾何学的構成に限定されないが、前記閉じ込め構造は、様々な形でコア構造10の断面に適切に配置されることができる。
図6Cは、複数の閉じ込め構造を持つワイヤ100の他の実施例を示す。図示される例において、4つの溝21は、間に90°の角度でコア構造10の準円形断面に配置された規則的な間隔で離間される。上述のとおり、前記閉じ込め構造は、異なるサイズ及び形状並びに互いからの異なる距離を持つことができる。4つの閉じ込め構造を持つワイヤ100に対して、互いに面する2つの閉じ込め構造は、それぞれ対を形成することができ、閉じ込め構造の各対は、別々の送信又は受信チャネルとして使用されることができる。例えば、1つのチャネルは、サンプルまでテラヘルツ信号発生器により送信される内視鏡プローブ信号をガイドするのに使用されることができ、他のチャネルは、同時に前記サンプルから信号検出器まで反射された信号を伝搬するのに使用されることができる。こうして、撮像応用は、本発明による単一のウェーブガイドのみを使用して可能である。
矩形閉じ込め構造を含む他の実施例は、図7A−7Cに示されている。図7Aにおいて、ワイヤ100は、ワイヤ100の長さに沿って延在する矩形溝21を持つ準円形コア構造10を持ち、図7Bに示されるワイヤは、矩形リブ22を持つ。図7Cにおいて、更に、矩形及び三角形閉じ込め構造が組み合わされることができることが示されている。したがって、三角形、矩形又は多角形状を持ついかなる正(positive)又は負(negative)閉じ込め構造、すなわちリブ22又は溝21も、使用されることができる。
更に、図8に示されるように、ワイヤ100のコア構造10は、円形又は準円形断面に限定されない。例えば、図8Aに示されるように、コア構造10は、三角形断面を持つことができ、三角形の頂点は、正のリブのような閉じ込め構造22として機能しうる。図8B及び8Cにおいて、星状断面を持つコア構造10が示される。ここで、頂点は、リブのような閉じ込め構造22として機能することができ、前記頂点の間の刻み目は、溝のような閉じ込め構造21を表すことができる。図8Dに示される他の例において、矩形断面を持つコア構造10が示される。ここで、溝21及びリブ22のような閉じ込め構造は、コア構造10の表面上に形成されることができる。
本発明の他の態様において、ワイヤ100は、図9に示されるように、コーティング30を追加的に有しうる。図9Aにおいて、V字形溝21を持つ準円形コア構造10は、コーティング30により囲まれる。コーティング30は、溝21を満たし、これによりワイヤ100が使用される場合に異物が前記溝に蓄積するのを防ぐ。コーティング30は、放射線損失を減少し、より良好な閉じ込めをもたらす、いかなる低損失誘電体、例えばベンゾシクロブテン(BCB)又はポリエチレン若しくはポリスチレンのようなより安価な材料で作られることができる。代替的には、コーティング30は、曲げ状態の下で放射線損失を低減するのに適した金属又は他の材料で作られてもよい。導電性材料の代わりに、半導体材料が、ワイヤ100に対して使用されることができ、ドープレベルによるこれらのウェーブガイドの設計において追加の自由度を加える。図9Bにおいて、三角形リブ22を持つ円形コア構造10は、コーティング30により囲まれる。コーティング30が、ワイヤ100のコア構造10及び前記閉じ込め構造を囲み、ワイヤ100の外面を形成する場合、放射線損失及びワイヤ100の周囲との相互作用は、減少されることができる。したがって、コーティング30を有するワイヤ100に対して、テラヘルツ波は、前記閉じ込め構造にかかわらずワイヤ100の断面内にほとんど完全に閉じ込められる。これは、コーティング30なしのワイヤ100の断面の中に電磁場を閉じ込める能力が失われるので、正の閉じ込め構造、すなわちリブ型閉じ込め構造22に対して特に有用である。更に、コーティング30を用いて、ワイヤ100の外面は、滑らかにされることができ、例えば結果として不均一性のないワイヤ100の円形断面を生じ、異物は、ワイヤ表面に堆積してワイヤ100を汚染する可能性が低い。加えて、反復的使用、例えば内視鏡応用に対して、ワイヤ100の洗浄は、より容易かつより効率的になる。
本発明によるワイヤ100は、複数の応用に対する装置において使用されることができる。例えば、ワイヤ100は、医療応用に対する装置に含まれうる。この場合、いずれかの上記の実施例によるワイヤ100を有する装置は、カテーテル50又は医療用針を更に含むことができる。本発明によるワイヤ型ウェーブガイドの可撓性、低い損失及び低い曲げ損失は、特にテラヘルツ内視鏡に適している。内視鏡応用に対して、ワイヤ100は、図10Aに示されるように、人体の中に導入されるためにカテーテル50の中心孔に配置されうる。出ていく電磁波を関心領域にフォーカスするために、ウェーブガイドワイヤ100の先端は、先細にされる又は鋭くてもよい。加えて、前記装置は、人体の空洞の側面に向けて前記電磁信号を向けるために前記カテーテルの前端に出力導波器、例えば鏡を含みうる。本発明によるテラヘルツウェーブガイドの小さな直径及び前記閉じ込め構造の近くのガイドされるモードの強力な閉じ込めのため、カテーテル50の中にワイヤ100を配置し、これによりテラヘルツ波を前記カテーテル先端にガイドすることが可能であり、カテーテル50は開口を持つ。ここで、前記テラヘルツ信号は、組織と相互作用し、ワイヤ100の中に部分的に反射される。この場合、前記反射された信号のスペクトルは、観測下の組織の性質を決定するように測定されることができる。図10Bにおいて、線A−A'に沿った図10Aに示される装置の断面が、示されている。カテーテル50の内径は、コーティング30、溝型閉じ込め構造21及びコア構造10を含むワイヤ100の外径より大きい。
本発明の他の実施例において、ワイヤ100は、分光又は撮像システムにおいて使用される。これに対して、ウェーブガイド装置111は、上記の実施例の1つによるワイヤ100を含む。ウェーブガイド装置111は、結合ユニット200を介してテラヘルツ発生器300に接続されることができ、テラヘルツ発生器300により発生された電磁波は、ワイヤ100内に結合されることができる。前記検査領域から反射される電磁信号は、同じ結合ユニット200を介してテラヘルツ検出器400に結合されることができる。代替的には、ウェーブガイド装置111をテラヘルツ検出器400に結合する第2の結合ユニット200'が示される。前記検査領域から反射される電磁信号は、同じ結合ユニット200を介してテラヘルツ検出器400に結合されることができる。代替的には、第2の結合ユニット200'は、ウェーブガイド装置111をテラヘルツ検出器400に結合するために設けられうる。信号検出の後に、前記信号は、信号プロセッサ等を使用して分析される。もちろん、前記システムは、一般的な分光システムの他の構成要素、例えばメモリ及び表示ユニット等を含みうる。こうして、局所的テラヘルツスペクトルが、テラヘルツ発生器300から離れた特定の場所に設けられることができる。上述のようなワイヤ100を含む本発明によるウェーブガイド装置111は、高周波信号、すなわち100GHz以下から数テラヘルツまでの信号の低損失ウェーブガイドに対する一般的な目的に対して使用されることができる。
1つの応用において、このようなシステムは、組織分析に対する医療手術において使用されることができる。この場合、ウェーブガイド装置111は、医療用針又はカテーテル50を含む医療介入装置であることができ、テラヘルツウェーブガイドワイヤ100が、図10に示されるように一体化される。しかしながら、記載されたワイヤ型ウェーブガイドは、テラヘルツ信号をガイドし、サブ波長寸法にフォーカスするために現在のテラヘルツ時間領域分光計に使用されることもできる。このシナリオにおいて、前記テラヘルツ信号は、初めにワイヤ100内に結合され、ワイヤ100の終端は、サンプルをスキャンするのに使用されることができる。テラヘルツ放射線は、一般的な時間領域多重化技術を使用して前記終端により又は上記のようにワイヤ100の閉じ込め構造により形成された2つの独立チャネルを使用することにより発せられ、集められることができる。前記信号は、サブ波長寸法にフォーカスされるので、調査される表面の画像は、自由伝搬テラヘルツビームに基づく撮像システムを用いて得られるものより高い解像度を持ち、前記解像度は、使用される放射線の波長により、すなわちここではミリメートルのオーダに、制限される。本発明によるワイヤ100及びワイヤ型ウェーブガイド装置111に対する他の応用は、プローブステーションを使用する集積回路の高周波測定の領域にある。最近、集積回路を用いる67GHzより上の測定は、高度に実現不可能であり、同軸ケーブルの欠如により67GHzより上で適切に動作することができる帯域において実行されなくてはならない。提案されたワイヤ型ウェーブガイドの使用は、既に存在する矩形ウェーブガイド及びカットオフ周波数より上の同軸ケーブルに対する適切かつ単純な置換でありうる。
本発明によると、ウェーブガイドワイヤの長手方向に沿ったテラヘルツ波の閉じ込め及び伝搬は、実質的な損失なしで数メートルの長い距離にわたり達成されることができる。一次元における伝搬に対するテラヘルツ放射線の閉じ込めは、少なくとも1つの正及び/又は負の閉じ込め構造、すなわちリブ又は溝を持つ境界のある断面を持つワイヤを用いて達成されることができる。このような次元制限ウェーブガイドの利点は、潜在的な応用及び平面ウェーブガイドと比較して異なる波現象の出現にある。したがって、100GHzから数テトラヘルツまでの高周波及び広帯域信号を伝搬する高周波ウェーブガイドが、提案される。更に、前記ワイヤ型ウェーブガイドは、可撓性であるので、複数の応用分野を持ち、非常に多目的に使える。更に、本発明によるワイヤ型ウェーブガイドは、銅のような一般的な導体材料を使用することにより製造されることができる。したがって、製造コストは、標準的な銅ワイヤのものと同程度である。

Claims (15)

  1. テラヘルツ範囲における電磁波をガイドする装置において、前記装置が、
    コア構造及び少なくとも1つの閉じ込め構造を持つワイヤ、
    を有し、
    前記閉じ込め構造が、前記ワイヤの長さに沿って連続的に延在する、
    装置。
  2. 前記閉じ込め構造が、少なくとも1つの溝及び/又は少なくとも1つのリブを含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記コア構造が、実質的に円形の断面を持つ、及び/又は前記閉じ込め構造が、実質的に三角形及び/又は矩形断面を持つ、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記閉じ込め構造の少なくとも1つの次元が、サブ波長寸法を持つ、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記コア構造及び/又は前記閉じ込め構造が、導電性材料、半導体材料、ドープ半導体材料、金属、銅及び/又はステンレス鋼で作られる、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記ワイヤに沿ってガイドされる電磁波が、前記閉じ込め構造内に及び/又は前記ワイヤの断面内に実質的に閉じ込められる少なくとも1つの伝搬モードを有する、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記ワイヤが可撓性である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記ワイヤがコーティングを有する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記コーティングは、前記ワイヤの断面が円形、三角形又は矩形の形状を持つように前記コア構造及び前記閉じ込め構造を囲む、請求項8に記載の装置。
  10. 前記コーティングが低損失コーティングである、及び/又は前記コーティングの材料が金属、ベンゾシクロブテン及び/又はポリエチレンを有する、請求項8又は9に記載の装置。
  11. 前記ワイヤが、互いに結合され、互いに面する閉じ込め構造の少なくとも1つの対を有する、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記ワイヤが、それぞれ送信及び受信チャネルとして機能する少なくとも2つの閉じ込め構造を有する、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記装置が、医療介入用の針及び/又はカテーテルを有し、前記ワイヤの直径より大きい直径を持つ中心孔が、前記針及び/又は前記カテーテルに配置される、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の装置。
  14. テラヘルツ撮像用のシステムにおいて、
    テラヘルツ信号発生器と、
    テラヘルツ信号検出器と、
    請求項1ないし13のいずれか一項に記載の装置と、
    を有するシステム。
  15. テラヘルツ範囲における電磁波をガイドする方法において、
    電磁波をコア構造及びワイヤの長さに沿って連続的に延在する少なくとも1つの閉じ込め構造を持つワイヤ内に結合するステップと、
    前記ワイヤにそって関心領域まで前記電磁波をガイドするステップと、
    を有する方法。
JP2013533299A 2010-10-12 2011-10-05 テラヘルツ放射線に対するワイヤ型ウェーブガイド Ceased JP2014501053A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10187312.3 2010-10-12
EP10187312 2010-10-12
PCT/IB2011/054378 WO2012049587A1 (en) 2010-10-12 2011-10-05 Wire-type waveguide for terahertz radiation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014501053A true JP2014501053A (ja) 2014-01-16
JP2014501053A5 JP2014501053A5 (ja) 2016-01-14

Family

ID=44860458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013533299A Ceased JP2014501053A (ja) 2010-10-12 2011-10-05 テラヘルツ放射線に対するワイヤ型ウェーブガイド

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20130190628A1 (ja)
EP (1) EP2628207A1 (ja)
JP (1) JP2014501053A (ja)
CN (1) CN103155271B (ja)
RU (1) RU2013120006A (ja)
WO (1) WO2012049587A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5799538B2 (ja) * 2011-03-18 2015-10-28 セイコーエプソン株式会社 テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置、計測装置および光源装置
NL2010334C2 (en) 2013-02-20 2014-08-21 Univ Delft Tech Terahertz scanning probe microscope.
US9515366B2 (en) * 2013-03-19 2016-12-06 Texas Instruments Incorporated Printed circuit board dielectric waveguide core and metallic waveguide end
CN103675997B (zh) * 2013-11-25 2015-09-16 中国计量学院 双喇叭形太赫兹波偏振分束器
CN105962880B (zh) * 2016-04-18 2017-12-29 浙江大学 一种适用于肠道病变检测的太赫兹内窥镜及检测方法
CN112928420B (zh) * 2021-03-12 2022-06-10 南通大学 一种金属凹嵌式太赫兹介质导波结构

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE926145C (de) * 1953-06-03 1955-04-07 Rundfunk Tech I G M B H Hochfrequenzleitung mit einseitiger Feldausdehnung

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3990026A (en) * 1971-08-02 1976-11-02 National Research Development Corporation Waveguides
US4577918A (en) * 1984-05-01 1986-03-25 International Business Machines Corporation Copper and dual durometer rubber multiple connector
GB2319335B (en) * 1996-11-15 1998-11-11 Bookham Technology Ltd Integrated interferometer
TW336325B (en) * 1996-05-24 1998-07-11 Electrocopper Products Ltd Copper wire and process for making copper wire
US6217222B1 (en) 1998-11-18 2001-04-17 Skf Usa Inc. Notching construction and method
US8172747B2 (en) * 2003-09-25 2012-05-08 Hansen Medical, Inc. Balloon visualization for traversing a tissue wall
US7682567B2 (en) * 2004-10-29 2010-03-23 Canon Kabushiki Kaisha Sensor for analyzing or identifying property of object, sensing apparatus using same, and sensing method
DE102005029270B4 (de) * 2005-06-23 2009-07-30 Siemens Ag Katheter, Kathetereinrichtung und bildgebende Diagnosevorrichtung
JP4955966B2 (ja) * 2005-09-05 2012-06-20 キヤノン株式会社 導波路、それを用いた装置及び検出方法
US20070164842A1 (en) * 2006-01-19 2007-07-19 Lumera Corporation Electro-Optic Radiometer to Detect Radiation
CN100392443C (zh) * 2006-06-01 2008-06-04 东南大学 截面修正的弯曲光波导结构的设计方法
CN100451698C (zh) * 2006-11-28 2009-01-14 燕山大学 一种实现太赫兹波的低损耗光纤
US7787724B2 (en) * 2008-03-13 2010-08-31 Bae Systems Information And Electronic Systems Integration Inc. Nonlinear crystal and waveguide array for generation of terahertz radiation
CN101271173A (zh) * 2008-04-23 2008-09-24 南京大学 太赫兹液芯光纤
JP2010117690A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Tohoku Univ テラヘルツ波発生装置及び発生方法
CN201360098Y (zh) * 2009-02-27 2009-12-09 山东科技大学 紧凑型THz拉曼光纤激光器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE926145C (de) * 1953-06-03 1955-04-07 Rundfunk Tech I G M B H Hochfrequenzleitung mit einseitiger Feldausdehnung

Also Published As

Publication number Publication date
CN103155271B (zh) 2015-08-05
US20130190628A1 (en) 2013-07-25
CN103155271A (zh) 2013-06-12
EP2628207A1 (en) 2013-08-21
WO2012049587A1 (en) 2012-04-19
RU2013120006A (ru) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014501053A (ja) テラヘルツ放射線に対するワイヤ型ウェーブガイド
US7531803B2 (en) Method and system for transmitting terahertz pulses
US7130755B2 (en) Near-field scanning microwave microscope using dielectric resonator
US4994818A (en) Scanning tip for optical radiation
JP4646838B2 (ja) プローブ及び近接場顕微鏡
US20060165360A1 (en) Method and apparatus for low-loss signal transmission
US9917342B2 (en) Waveguide having a hollow polymeric layer coated with a higher dielectric constant material
KR101133743B1 (ko) 도파관을 사용하는 프로브 및 안테나
US7759946B2 (en) Waveguide, and device and detection method using the same
Weinzierl et al. Dielectric waveguides at submillimeter wavelengths
US10454181B2 (en) Dielectric coupling lens using dielectric resonators of high permittivity
Shimabukuro et al. Attenuation measurement of very low loss dielectric waveguides by the cavity resonator method applicable in the millimeter/submillimeter wavelength range
Kuzmichev et al. An open resonator for physical studies
Zhu et al. Inexpensive and easy fabrication of multi-mode tapered dielectric circular probes at millimeter wave frequencies
KR20190004113A (ko) 암 수술용 테라헤르츠 프로브 도파로
JP5137103B2 (ja) 電波イメージング方法及び装置
CN113346211B (zh) 一种电磁波传输波导
Neelakantaswamy et al. A compact light-weight Gaussian-beam launcher for microwave exposure studies
Atakaramians et al. Microwire fibers for low-loss THz transmission
Jo et al. Characteristics of THz pulse propagation on Teflon covered two-wire lines
Hailu et al. Terahertz imaging of biological samples
Mukherjee et al. Broadband Terahertz Photonic Integrated Circuit with Integrated Active Photonic Devices. Photonics 2021, 8, 492
Böhm et al. Wave front shaping in quasi-one-dimensional waveguides
JP2016211976A (ja) 誘電分光センサ
Rahman et al. Optical Fiber for THz wave

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140924

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150828

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20151119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20160531