JP2014241351A - 凹凸部をもつ光半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

凹凸部をもつ光半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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高明 天田
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誉貴 岩井
Yoshitaka Iwai
誉貴 岩井
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Abstract

【課題】受光素子へ入射する光の反射を低減することが可能で、表面保護テープの糊残りを抑制できる光半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】光半導体装置は、基板と、基板上に配置された半導体で構成される受光素子と、基板上に配置された金属を含む材料で構成される第1電極とを備え、受光素子上の絶縁膜上に第1の凹凸部が設けられ、第1電極上に第2の凹凸部が設けられている。そのため、受光素子へ入射する光の反射を低減することが可能で、表面保護テープの糊残りを抑制できる。
【選択図】図2

Description

本技術は、光半導体装置およびその製造方法に関する。
光半導体装置には、光信号を電気信号に変換するための受光素子(フォトダイオードなど)と、電気信号を演算するための論理回路(トランジスタなど)を同一の半導体基板上に集積した受光集積回路がある。受光集積回路は光ディスク用の光ピックアップ装置や、各種の光センサ装置として用いられている。
光半導体装置は、ウェハ表面に受光素子などを形成した後、ウェハ裏面を研削するバックグラインド工程と、個々のチップに分割するダイシング工程と、チップと支持基板とを張り合わせるダイボンディング工程と、ウェハ電極と支持基板とを接続するワイヤボンディング工程と、樹脂成型工程などを順次経て完成となる。
近年、光半導体装置で用いる光波長の短波長化に伴い、受光素子に入射する光の反射を低減することが強く望まれている。反射率を低減する方法として、屈折率が異なる材質の界面に、入射する光の波長よりもピッチが短く、且つ、深さが浅い凹凸部を形成する方法が知られている。以下、その原理を具体的に説明する。
光の反射は、屈折率の急激な変化により発生する。ただし、入射する光の波長よりも短い距離において連続的に屈折率が変化する場合には、界面での反射を抑制することができる。入射する光の波長よりもピッチが短く、且つ、深さが浅い凹凸部を形成することで、入射する光の波長よりも短い距離において連続的に屈折率を変化させることができるため、反射を抑制することができる。
特許文献1に、受光素子上の絶縁膜表面にリソグラフィー技術を用いて凹凸部を形成する方法が開示されている。基板上に受光素子が形成された光半導体装置において、受光素子上の絶縁膜上にレジストを塗布形成し、専用マスクを用いてレジストをパターニングした後、レジストパターンをマスクとして絶縁膜をエッチングすることで、受光素子上の絶縁膜に凹凸部が形成される。
特開2006−229098号公報
しかしながら、特許文献1に示される先行技術においては、凹凸部を形成した箇所は、バックグラインド工程等でウェハ表面を保護するための表面保護テープの接着強度が向上することが知られている(アンカー効果という)。そのため、受光素子上の絶縁膜上にのみ凹凸部を形成する場合は、チップ面内での表面保護テープの接着強度の均一性が低下してしまうため、表面保護テープの糊残りが発生するという問題があった。
本技術は、上記従来の問題を解決するもので、受光素子へ入射する光の反射を低減することが可能で、表面保護テープの糊残りを抑制できる光半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を鑑み、本技術の一態様に係る光半導体装置は、基板と、基板上に配置された半導体で構成される受光素子と、基板上に配置された金属を含む材料で構成される第1電極とを備え、受光素子上の絶縁膜上に第1の凹凸部が設けられ、第1電極上に第2の凹凸部が設けられている。
また、本技術の一態様に係る光半導体装置の製造方法は、半導体で構成される受光素子を基板上に配置する工程と、金属を含む材料で構成される第1電極を基板上に配置する工程と、受光素子上および第1電極上に絶縁膜を配置する工程と、絶縁膜表面上にレジストパターンを配置する工程と、受光素子上の絶縁膜の一部をエッチング除去し、第1電極上の絶縁膜を、第1電極表面が露出するまでエッチング除去し、第1電極表面が露出した後は、第1電極表面の一部をエッチング除去することにより、第1電極表面の一部のエッチング除去に用いられるエッチングガスと金属との化学反応により発生する化合物からなる微粒子を絶縁膜及び第1電極表面上に堆積させる工程と、微粒子をマスクとして、受光素子上の絶縁膜及び第1電極および微粒子をエッチングすることにより、受光素子上の絶縁膜の表面に第1の凹凸部を設け、第1電極の表面に第2の凹凸部を設ける工程とを備える。
本技術によれば、受光素子へ入射する光の反射を低減することが可能で、表面保護テープの糊残りを抑制できる光半導体装置およびその製造方法を提供できる。
実施形態に係る光半導体装置を示す平面概略図 実施形態に係る光半導体装置のA−A´断面図 実施形態に係る光半導体装置の製造過程を示す断面図 実施形態に係る光半導体装置の製造過程を示す断面図 実施形態に係る光半導体装置の製造過程を示す断面図 実施形態に係る光半導体装置の製造過程を示す断面図 実施形態に係る光半導体装置の製造過程を示す断面図 実施形態に係る光半導体装置の製造過程を示す断面図
以下、本技術の実施形態に係る光半導体装置およびその製造方法を、図面を参照しながら説明する。本技術は、以下の実施形態に限定されない。実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、説明を省略することがある。
1−1.凹凸部をもつ光半導体装置の構成
実施形態に係る光半導体装置について説明する。図1は、光半導体装置の平面図である。
半導体チップ100には、光を受光するための受光素子200、Auワイヤ等をボンディングする電極36、トランジスタなどの論理回路(図示は省略)が配置されている。図1に示すように、光半導体装置の多くは、受光素子200が半導体チップ100の中央付近に配置され、電極36は半導体チップ100の周辺に配置される。
電極36は配線と接続されるため、電気抵抗が比較的低い材料が好ましい。例えば、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銅(Cu)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、イリジウム(Ir)等のいずれかを含む材料であれば良い。また、Co、Ni、Ti、Cu等のシリサイド化合物であってもよい。また、シリコン(Si)を含有するAl−Si、Cuを含有するAl−Cuなどでもよい。本実施形態では、一例として電極36がAlによって構成される場合について説明する。なお、電極36は受光素子200の動作に用いられるものであってもよい。
図2は、図1のA−A´断面を矢印の方向に見た場合の断面図である。図2に示すように、P型シリコンよりなる半導体基板8上に、P型半導体層10がエピタキシャル成長により形成され、P型半導体層10上にはN型半導体層12がエピタキシャル成長により形成されている。なお、基板はサファイア基板等の半導体基板以外でも構わない。
アノード領域となるアノード電極32の下方では、N型半導体層12の表面からP型半導体層10に至るP型不純物領域14が形成されている。また、カソード領域となる箇所のN型半導体層12の表面にはN型不純物領域16が形成されている。
P型不純物領域14は、アノード領域の抵抗を低減し、さらに、アノード領域とカソード領域とを電気的に分離する。N型不純物領域16はカソード領域の抵抗を低減するなどの作用がある。また、アノード領域とカソード領域とは素子分離領域18により分離されている。素子分離領域18は、LOCOS(Local Oxide of Silicon)やSTI(Shallow Trench Isolation)であればよい。
N型半導体層12上および素子分離領域18上には、第1のシリコン酸化膜20が配置される。第1のシリコン酸化膜20は、配線と基板との分離や配線間同士を分離するために配置される。
第1のシリコン酸化膜20に設けられたコンタクトホールを介して、アノード電極32およびカソード電極34が配置されている。また、第1のシリコン酸化膜20上の一部には、電極36が形成されている。
第1のシリコン酸化膜20上、アノード電極32上、カソード電極34上、電極36上には第2のシリコン酸化膜22が配置される。第2のシリコン酸化膜22上には、シリコン窒化膜30が配置されている。第2のシリコン酸化膜22やシリコン窒化膜30は、半導体チップ100の表面を保護するためのパシベーション膜等として機能する。
受光素子200の光が入射する領域である受光面開口領域210および電極36のワイヤボンディング領域である電極開口領域310では、シリコン窒化膜30が全て開口され、第2のシリコン酸化膜22は、一部もしくは全てが開口されて形成されている。
本実施形態では、電極36及び受光面開口領域210は、例えば、平面視において約100μmの正方形状に形成されている。つまり、図2のA−A´断面において、電極36の幅、及び受光面開口領域210の幅はそれぞれ、約100μmである。
本明細書において、「上」、「上方」とは、半導体基板8から第1のシリコン酸化膜20への方向を意味する。そして、「下」、「下方」とは、第1のシリコン酸化膜20から半導体基板8への方向を意味する。
受光面開口領域210の第1のシリコン酸化膜20又は第2のシリコン酸化膜22及び電極開口領域310の電極36表面には、それぞれシリコン酸化膜からなる凹凸部40およびAlからなる凹凸部42が形成されている。つまり、凹凸部40は第1のシリコン酸化膜20及び第2のシリコン酸化膜22の両方又はいずれかの一部であり、凹凸部42は電極36の一部である。
なお、凹凸部42は必ずしも電極36の表面に形成されている必要はない。つまり、電極36上に、例えば、前述したAl、Cu等を含む材料から構成される金属膜を別途形成し、該金属膜の一部を凹凸部にしてもよい。
凹凸部40および凹凸部42はそれぞれ、半導体基板8の表面に平行な方向の平均ピッチ及び半導体基板8の表面に垂直な方向の凹部の平均深さが、受光素子200が受光する光の波長以下である。ここで、「光の波長」とは、可視光線の波長である。また、紫外光の波長から赤外光の波長までを含んでもよい。従って、光半導体装置に受光させたい光の波長に対応して凹凸部を形成すればよい。
なお、「ピッチ」とは、隣接する凹部の底同士の距離で定義される。そして、平均ピッチとは、全ての凹部間のピッチの平均値である。また、凹部の「深さ」とは、凹部を形成する凸部のうち、凹部の底から最も高い箇所から、凹部の底までの距離で定義される。そして、平均深さとは、全ての凹部の深さの平均値のことである。
凹凸部40は、第2のシリコン酸化膜22及び第1のシリコン酸化膜20の境界を含むように形成してもよいし、第2のシリコン酸化膜22のみに形成してもよい。また、受光面開口領域210において、第2のシリコン酸化膜22を全て除去して、第1のシリコン酸化膜20にのみ凹凸部40を形成してもよい。
凹凸部40の平均ピッチは100nm以上、300nm以下であり、凹部の平均深さは100nm以上、300nm以下であることが好ましい。凹凸部42の平均ピッチは、凹凸部40の平均ピッチと同程度であることが好ましい。また、凹凸部42の凹部の平均深さは、後述するチップ画像認識に影響を及ぼさない程度であればよく、10nm以上、50nm以下であるが好ましい。なお、これらの数値範囲は、製造上の誤差(±10%の範囲)を含んでも構わない。
本実施形態では、例示として、凹凸部40は、平均ピッチ250nm、平均深さ250nmであり、凹凸部42は、平均ピッチ250nm、平均深さ25nmとする。
受光面開口領域210へ光が入射すると、N型半導体層12やP型半導体層10の空乏領域において電子−正孔対が発生する。電子はカソード電極34へ、正孔はアノード電極32へ移動し、光電流が流れる。受光面開口領域210へ入射する光は、凹凸部40により、第1のシリコン酸化膜20表面又は第2のシリコン酸化膜22表面での反射が抑制されるため、N型半導体層12やP型半導体層10へ入射する光量が多くなる。そのため、受光感度が向上し、光電流が増加するという効果が得られる。
(表面保護テープの糊残り、剥がれ防止)
前述の通り、受光素子が半導体チップの中央付近に配置された光半導体装置においては、半導体チップ中央でのテープの接着強度が増す。つまり、受光素子が配置された半導体チップ中央での接着強度が向上するため、凹凸部を形成した箇所にテープの糊残りが発生するという問題があった。逆に、受光素子の凹凸部に糊残りが発生しないような接着強度でテープを貼り付けた場合には、接着強度が弱い半導体チップ周辺箇所でテープが剥がれるという問題があった。
本実施形態では、受光素子200上の絶縁膜表面と電極36表面の両方に凹凸部が設けられているため、アンカー効果によりバックグラインド工程等での表面保護テープとの接着強度が、凹凸部40及び凹凸部42ともに向上する。図1に示すように、受光素子200が半導体チップ100の中央付近に配置された場合、電極36を半導体チップ100の周辺に、受光素子200を囲むように配置することにより、表面保護テープの接着強度が半導体チップ100の中央および周辺において向上する。つまり、接着強度のチップ面内における均一性が更に向上するため、テープの糊残りや剥がれの発生を防止できる。
凹凸部は電極36を含め、全ての電極表面に形成してもよい。また、接着強度のチップ面内における均一性が向上するような箇所に配置された電極表面上にのみ凹凸部を形成してもよい。例えば、半導体チップの四隅に配置された電極にのみ凹凸部を形成してもよい。
(チップ画像の誤認識防止)
凹凸部40の凹部の平均深さは、凹凸部42の凹部の平均深さよりも深い方が好ましい。この場合には、ワイヤボンディング工程等でのチップ画像の誤認識を防止できる。
具体的には、ワイヤボンディング工程では、まず自動ワイヤボンディング装置にセットされた光半導体装置は、白色光を用いてカメラ撮像され、チップ画像が取得される。そして、そのチップ画像が明/暗の2値化処理されることで、チップの位置認識がされる。チップ画像の誤認識を防止するためには、光が反射する明領域と光が反射しない暗領域の差がはっきりとした、高コントラスト像であることが望まれる。
凹凸部40は、受光素子200へ入射する光の反射を防止する効果を有するため、従来の凹凸部を形成していない受光素子に比べると、より暗い領域として認識される。他方、凹凸部42の凹部の平均深さは、凹凸部40の凹部の平均深さよりも浅いため、凹凸部40と比較すると反射防止の効果が低い。そのため、電極36を従来と同様、明領域として認識させることが可能となる。つまり、受光素子200は従来よりも暗く認識され、電極36は従来と同様の明るさで認識されるため、従来よりも高コントラスト像が得られる。これにより、画像の誤認識を抑制できる。
また、半導体基板8表面から凹凸部40の表面までの高さは、半導体基板8表面から凹凸部42の表面までの高さよりも低くしてもよい。この構成により、電極36に対して受光素子200の方が暗い領域として認識されやすくなる。
1−2.凹凸部をもつ光半導体装置の製造方法
次に、上記実施形態に係る光半導体装置の製造方法について説明する。図3〜図8は、上記実施形態に係る光半導体装置の形成過程を示す工程フローの断面図である。
図3に示すように、P型シリコンよりなる半導体基板8上に、P型半導体層10をエピタキシャル成長により形成する。P型半導体層10上には、N型半導体層12をエピタキシャル成長により形成する。
後にAl配線形成工程により形成されるアノード電極32の下方のアノード領域に、N型半導体層12の表面からP型半導体層10の表面領域に、P型不純物領域14をイオン注入などにより形成する。不純物としては、ボロン(B)、二フッ化ホウ素(BF)などが好適である。
カソード領域となる箇所のN型半導体層12の表面には、N型不純物領域16をイオン注入などにより形成する。不純物としては、リン(P)、ヒ素(As)などが好適である。
アノード領域とカソード領域を分離するために、熱酸化法などにより、素子分離領域18を形成する。
次に、化学気相成長法などを用いて、N型半導体層12上および素子分離領域18上に第1のシリコン酸化膜20を形成する。第1のシリコン酸化膜20にコンタクトホールを形成した後、アノード電極32、カソード電極34、電極36を形成する。
次に、図4に示すように、プラズマ化学気相成長法などを用いて、第1のシリコン酸化膜20上およびアノード電極32上およびカソード電極34上に第2のシリコン酸化膜22を形成する。
続いて、第2のシリコン酸化膜22上に、プラズマ化学気相成長法などを用いて、シリコン窒化膜30を形成する。
次に、図5に示すように、シリコン窒化膜30上に、受光面開口領域210および電極開口領域310を開口して、レジストパターン50を形成する。レジストパターン50の形成には、リソグラフィー技術を用いる方法が好適である。
次に、図6に示すように、レジストパターン50を第1のマスクとして、受光面開口領域210と電極開口領域310のシリコン窒化膜30および第2のシリコン酸化膜22の一部を、電極開口領域310の電極36の表面が露出するまでエッチング除去する。
図7に示すように、電極開口領域310の電極36の表面が露出した後、例えば、フルオロホルム(CHF)、四フッ化炭素(CF)、酸素(O)、アルゴン(Ar)などの混合ガスを用いたエッチングガスにより、電極36表面の一部をドライエッチングする。このエッチングによって、フッ素を含むエッチングガスと電極36の材料であるAlとの化学反応によりAlF系の化合物からなる微粒子60が発生する。そして、レジストパターン50および電極開口領域310の電極36表面及び第2のシリコン酸化膜22表面に、微粒子60が、平均して受光素子が受光する光波長以下の間隔で堆積する。
エッチングガスは、フッ素を含むエッチングガスに限定されない。例えば、塩素(Cl)を含むエッチングガスでも、電極36との化学反応により微粒子が発生し、該微粒子が電極36表面及び第2のシリコン酸化膜22表面に堆積すればよい。
また、電極36は、エッチングガスとの化学反応により微粒子が発生し、該微粒子は、電極36表面及び第2のシリコン酸化膜22表面に堆積させられる材料であればよい。なお、エッチングガスとの反応性を確保出来るのであれば、金(Au)又は銀(Ag)を含む材料で構成されていてもよい。
なお、電極36表面の一部をエッチングする際のエッチングガスは、受光面開口領域210及び電極開口領域310のシリコン窒化膜30及び第2のシリコン酸化膜22の一部をエッチング除去する際のエッチングガスと同じでなくてもよい。
微粒子60のエッチング速度は、第2のシリコン酸化膜22および第1のシリコン酸化膜20及び電極36のエッチング速度よりも遅いため、図8に示すように、ドライエッチングを行うことにより、微粒子60が第2のマスクとなり、第2のシリコン酸化膜22や第1のシリコン酸化膜20表面には、凹凸部40が形成され、電極開口領域310の電極36の表面には、凹凸部42が形成される。エッチングは、凹凸部40の凹部の平均深さが、微粒子60の平均間隔と同程度になったところで、完了すればよい。
微粒子60は、エッチングされ一部もしくは全部が消失しているか、堆積時よりも粒子系を小さくして、レジストパターン50や凹凸部40や凹凸部42の表面に残存する。
次に、レジストパターン50および一部残存する微粒子60を洗浄除去することで、図2に示すような凹凸部をもつ光半導体装置が完成する。
以上のように、受光面開口領域210と電極開口領域310の絶縁膜の一部をエッチング開口する工程において、凹凸部40と凹凸部42を形成するため、凹凸部を形成するための専用のマスクや専用の工程が不要となり、製造コストを抑えられる。
なお、図7に示すように、微粒子60は、第2のシリコン酸化膜22上や第1のシリコン酸化膜20上および電極36上に、平均して同じピッチで堆積される場合には、凹凸部40と凹凸部42の凹凸の平均ピッチとは同程度になる。
なお、第2のシリコン酸化膜22や第1のシリコン酸化膜20のエッチング速度と電極36のエッチング速度において、電極36のエッチング速度の方が遅い場合には、凹凸部40の凹部の平均深さに比べ、凹凸部42の凹部の平均深さが浅くなる。
半導体基板やエピタキシャル成長された半導体層や各不純物領域の導電型ついては、受光素子が光電変換できる組み合わせであればよく、実施形態の組み合せに限定されない。
また、素子分離や不純物領域などの形成順序に関しては、順不同で形成することが可能であり、実施形態で示した順序に限定されない。
本技術は、光学素子全般に用いることが可能であり、具体的には、固体撮像素子や太陽電池の分野にも応用可能である。
本技術の「絶縁膜」は、上記実施形態に係る第1のシリコン酸化膜20及び第2のシリコン酸化膜22の両方、又は、いずれかに相当する。また、本技術の「第1電極」は、上記実施形態に係る電極36に相当する。また、本技術の「第1の凹凸部」は、上記実施形態に係る凹凸部40に相当する。また、本技術の「第2の凹凸部」は、上記実施形態に係る凹凸部42に相当する。
8 半導体基板
10 P型半導体層
12 N型半導体層
14 P型不純物領域
16 N型不純物領域
18 素子分離領域
20 第1のシリコン酸化膜
22 第2のシリコン酸化膜
30 シリコン窒化膜
32 アノード電極
34 カソード電極
36 電極
40 凹凸部
42 凹凸部
50 レジストパターン
60 微粒子
100 半導体チップ
200 受光素子
210 受光面開口領域
310 電極開口領域

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された半導体で構成される受光素子と、
    前記基板上に配置された金属を含む材料で構成される第1電極とを備え、
    前記受光素子上の絶縁膜上に第1の凹凸部が設けられ、
    前記第1電極上に第2の凹凸部が設けられている
    光半導体装置。
  2. 前記第1の凹凸部の前記凹部の平均深さは、前記第2の凹凸部の前記凹部の平均深さよりも深い
    請求項1に記載の光半導体装置。
  3. 前記第1の凹凸部及び前記第2の凹凸部の平均ピッチ及び凹部の平均深さがそれぞれ、前記受光素子が受光する光波長以下である
    請求項1又は2に記載の光半導体装置。
  4. 前記光半導体装置は、複数の前記第1電極を備え、
    前記複数の前記第1電極は、前記受光素子を囲うように配置されている
    請求項1から3のいずれかに記載の光半導体装置。
  5. 前記第1の凹凸部は前記絶縁膜の一部で構成され、
    前記第2の凹凸部は前記第1電極の一部で構成される
    請求項1から4のいずれかに記載の光半導体装置。
  6. 前記第1の凹凸部の平均ピッチは、前記第2の凹凸部の平均ピッチと同程度である
    請求項1から5のいずれかに記載の光半導体装置。
  7. 前記第1の凹凸部及び前記第2の凹凸部の平均ピッチがそれぞれ、100nm以上、300nm以下であり、
    前記第1の凹凸部の凹部の平均深さが100nm以上、300nm以下であり、
    前記第2の凹凸部の凹部の平均深さが10nm以上、50nm以下である
    請求項1から6のいずれかに記載の光半導体装置。
  8. 前記半導体装置は、さらに、
    受光素子上方に設けられ、前記絶縁膜によって形成された受光面開口領域と、
    第1電極上方に設けられ、前記絶縁膜によって形成された電極開口領域とを備え、
    前記第1の凹凸部は前記受光面開口領域内に形成され、
    前記第2の凹凸部は前記電極開口領域内に形成されている
    請求項1から7のいずれかに記載の光半導体装置。
  9. 前記基板表面から前記第1の凹凸部の表面までの高さは、前記基板表面から前記第2の凹凸部の表面までの高さよりも低い
    請求項1から8のいずれかに記載の光半導体装置。
  10. 前記第2の凹凸部は、前記第1電極の表面の一部に設けられている
    請求項1から9のいずれかに記載の光半導体装置。
  11. 前記第1電極はAlを含む材料で構成される
    請求項1から10のいずれかに記載の光半導体装置。
  12. 半導体で構成される受光素子を基板上に配置する第1工程と、
    金属を含む材料で構成される第1電極を前記基板上に配置する第2工程と、
    前記受光素子上および前記第1電極上に絶縁膜を配置する第3工程と、
    前記絶縁膜表面上にレジストパターンを配置する第4工程と、
    前記受光素子上の前記絶縁膜の一部をエッチング除去し、
    前記第1電極上の前記絶縁膜を、前記第1電極表面が露出するまでエッチング除去し、
    前記第1電極表面が露出した後は、前記第1電極表面の一部をエッチング除去することにより、前記第1電極表面の一部のエッチング除去に用いられるエッチングガスと前記金属との化学反応により発生する化合物からなる微粒子を前記絶縁膜及び前記第1電極表面上に堆積させる第5工程と、
    前記微粒子をマスクとして、前記受光素子上の前記絶縁膜及び前記第1電極および前記微粒子をエッチングすることにより、前記受光素子上の前記絶縁膜の表面に第1の凹凸部を設け、前記第1電極の表面に第2の凹凸部を設ける第6工程とを備える
    光半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1電極はAlを含む材料で構成され、
    前記エッチングガスは、フッ素を含むエッチングガスであり、
    前記微粒子はAlF系の微粒子である
    請求項12に記載の光半導体装置の製造方法。
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