JP2014236439A - 伝導型補聴器及び伝導型補聴器用アプリ - Google Patents

伝導型補聴器及び伝導型補聴器用アプリ Download PDF

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Abstract

【課題】ハウリングを起こし難く、外耳道の中が蒸れず、且つ、ランニングコストが安い補聴器を安価に提供する。【解決手段】伝導型振動子11と、通信機能とアプリを実行する機能とを有する携帯機器20と、携帯機器20にダウンロードされた伝導型補聴器用アプリ40とを備える。携帯機器20には伝導型振動子11に特有の補正パターンデータ31が予め記憶されている。伝導型補聴器用アプリ40は、携帯機器20に、周波数帯別のゲインを補正パターンデータ31に基づいて設定し、音声入力機器21が拾った音声信号を増幅させ、伝導型振動子11へ出力させる。好ましくは、携帯機器20には、さらに、ユーザに特有の難聴パターンデータが予め記憶されており、伝導型補聴器用アプリ40は、携帯機器20に、周波数帯別のゲインを、補正パターンデータ31及び難聴パターンデータ41に基づいて設定し音声信号を増幅させ、伝導型振動子11へ出力させる。【選択図】図4

Description

本発明は、骨伝導等を用いた伝導型補聴器に関し、特に、使い勝手のよい補聴器を安価に提供するための技術に関するものである。
難聴の方の中には、耳が悪いということを周りに気付かれたくないと思われる方々がおり、このような方々は補聴器を目立たないようにしたいという要望を持っている。このような方々の要望に応えて、外耳道の中に全体が入るような小さな補聴器が販売されている。
このような小さな補聴器は、スピーカとマイクとが同じ筺体内にあり且つかなり近いためハウリングを起こし易く、耳孔を塞いでしまい外耳道の中が蒸れるため長時間装着していると外耳炎を起こす虞がある。
また該補聴器は小さな筺体の中に増幅回路や調整回路がぎっしりと詰まっており、必然的に小さな電池を使うことになるので電池の持ちが悪く、頻繁に電池交換をしなければならないためランニングコストが非常に高い。さらに該補聴器は本体も電池も小さいので電池交換が難しく、頻繁に電池交換をしなければならないとなると特に高齢者に与える負担が非常に大きい。
また、一般的に補聴器は、ユーザの難聴の症状に合わせて音声出力信号の周波数スペクトルを調整することが好ましいが、個々のユーザの難聴の症状は千差万別であり、標準仕様で提供される補聴器ではユーザの症状に合わず、何らかの調整が必要な場合には、メーカや販売店などに補聴器の調整を依頼しなければならない。このようにして個々のユーザの難聴の症状に合わせて調整した補聴器は通常1個あたり数十万円くらいの価格になってしまうため、該補聴器の購入をためらう方や、補聴器を片耳分だけ購入する方が結構多い。
特許文献1には、骨伝導スピーカを用いた耳掛け型補聴器が開示されている。該耳掛け型補聴器は、補聴器を目立たないようにしたいという要望には応えるものではないが、骨伝導スピーカからの出力が空気を介してマイクに届くことがないので、高価なハウリング防止回路が無くてもハウリングの発生を防止することができ、耳穴に当てるだけで骨伝導により音声を正しく聞くことができるので、外耳道の中が蒸れることもない。
また、骨伝導スピーカを用いたヘッドホンが特許文献2、3に開示されている。
特開2010−192975号公報 特開2007−158924号公報 特開2011−130334号公報
特許文献1の耳掛け型補聴器は、ハウリングを起こし易いという問題と、外耳道の中が蒸れて外耳炎を起こす虞があるという問題の解決に対して効果的ではあるが、ランニングコストが高いという問題と、個々のユーザの難聴の症状に合わせて調整しなければならない場合には補聴器が高価になるという問題には対応できていない。
本発明は以上のような従来の課題を考慮してなされたものであり、ハウリングを起こし難く、外耳道の中が蒸れず、且つ、ランニングコストが安い伝導型補聴器を安価に提供するものである。さらに本発明は、個々のユーザの難聴の症状に合わせて調整しなければならない場合であっても高価にならない伝導型補聴器を提供するものである。
本発明に係る伝導型補聴器は、人体の表皮に接触させて、当該接触部分から体組織を振動させることにより音を伝える伝導型振動子と、通信機能とアプリケーションソフトウェア(以下「アプリ」と記す)を実行する機能とを有する携帯機器と、前記携帯機器にダウンロードされた伝導型補聴器用アプリとを備え、前記携帯機器には、周囲の音声を拾って音声信号に変換する音声入力機器が内蔵されるか、あるいは、接続されており、前記伝導型振動子に特有の特性を反映した補正パターンデータが予め記憶されており、前記伝導型補聴器用アプリは、前記携帯機器に、周波数帯別のゲインを前記補正パターンデータに基づいて設定し、前記音声入力機器が拾った音声信号を増幅させ、前記伝導型振動子へ出力させることを特徴とする。
また、伝導型補聴器において、前記携帯機器には、さらに、ユーザに特有の特性を反映した難聴パターンデータが予め記憶されており、前記伝導型補聴器用アプリは、前記携帯機器に、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅させ、前記伝導型振動子へ出力させることが好ましい。
また、前記伝導型補聴器用アプリは、さらに、前記携帯機器に、前記難聴パターンデータを前記ユーザからの入力に応じて調整させることが好ましい。
また、伝導型補聴器において、前記伝導型振動子は、人体頭部の右半分の表皮に接触させるべき右用伝導型振動子と、人体頭部の左半分の表皮に接触させるべき左用伝導型振動子とからなり、前記携帯機器に記憶されている難聴パターンデータには、右用の難聴パターンデータと、左用の難聴パターンデータとがあり、前記伝導型補聴器用アプリは、前記携帯機器に、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記右用の難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅させ、前記右用伝導型振動子へ出力させるとともに、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記左用の難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅させ、前記左用伝導型振動子へ出力させることが好ましい。
また、伝導型補聴器において、前記伝導型補聴器用アプリは、前記携帯機器に、周波数帯別のゲインを、前記音声入力機器が拾った音声信号の場合と同様に設定し、前記通信機能を用いて受信される音声信号を増幅させて、前記伝導型振動子へ出力させることが好ましい。
また、伝導型補聴器において、前記伝導型振動子と前記携帯機器とは、無線接続されており、前記伝導型振動子は、充電池により駆動することが好ましい。
本発明に係る伝導型補聴器用アプリは、通信機能とアプリを実行する機能とを有する携帯機器において実行される伝導型補聴器用アプリであって、前記携帯機器には、人体の表皮に接触させて、当該接触部分から体組織を振動させることにより音を伝える伝導型振動子に特有の特性を反映した補正パターンデータが予め記憶されており、該伝導型補聴器用アプリは、前記携帯機器に内蔵されるか、あるいは、前記携帯機器に接続されている音声入力機器から、音声信号の入力を受ける入力ステップと、周波数帯別のゲインを前記補正パターンデータに基づいて設定し、前記音声入力機器から入力を受けた音声信号を増幅する増幅ステップと、増幅された音声信号を、前記伝導型振動子へ出力する出力ステップとを、前記携帯機器に実行させることを特徴とする。
また、伝導型補聴器用アプリにおいて、前記携帯機器には、さらに、ユーザに特有の特性を反映した難聴パターンデータが記憶されており、前記増幅ステップは、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号の増幅することが好ましい。
また、前記伝導型補聴器用アプリは、さらに、前記難聴パターンデータを、前記ユーザからの入力に応じて調整する調整ステップを、前記携帯機器に実行させることが好ましい。
また、伝導型補聴器用アプリにおいて、前記伝導型振動子は、人体頭部の右半分の表皮に接触させるべき右用伝導型振動子と、人体頭部の左半分の表皮に接触させるべき左用伝導型振動子とからなり、前記携帯機器に記憶されている難聴パターンデータには、右用の難聴パターンデータと、左用の難聴パターンデータとがあり、前記増幅ステップは、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記右用の難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅するとともに、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記左用の難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅し、前記出力ステップは、前記補正パターンデータ、及び、前記右用の難聴パターンデータを用いて増幅した音声信号を前記右用伝導型振動子へ出力するとともに、前記補正パターンデータ、及び、前記左用の難聴パターンデータを用いて増幅した音声信号を前記左用伝導型振動子へ出力することが好ましい。
本発明の補聴器は、伝導型振動子を出力に用いる伝導型補聴器であって、通信機能とアプリを実行する機能とを有するスマートホン等の汎用の携帯機器を活用して、伝導型補聴器用アプリにより、周波数帯別のゲインを、伝導型振動子に特有の特性を反映した補正パターンデータに基づいて設定し、携帯機器に付随する音声入力機器が拾った音声信号を増幅させ、伝導型振動子から出力させる。
本発明の補聴器では、伝導型振動子が音声入力機器と同じ筺体内になく、且つ伝導型振動子からの出力が空気を介して音声入力機器に入ることもないので、ハウリングを極めて起こし難く、さらに、耳道を塞ぐ必要がないので外耳道の中が蒸れることもない。
本発明の補聴器では、補聴器専用のハードウェアを用いることなく、汎用的な機器だけで補聴器を構成することができるため、ユーザが既に所有している機器を有効に活用したり、量産効果等により割安になった機器を購入することにより、安価に補聴器を構成することができる。
本発明の補聴器では、増幅や調整を汎用的な携帯機器で行うので、伝導型振動子として骨伝導ヘッドホンなどの汎用的な出力機器を用いることができるため、傍から見ると健聴者が音楽等を聴いているのと見分けがつかず、耳が悪いということを周りに気付かれ難い。
例えば伝導型振動子を有線で携帯機器に接続する場合には、携帯機器側のバッテリを動力源とすることができるので、伝導型振動子用の電池が特に必要でないため、ランニングコストを安くすることができる。一方伝導型振動子を無線で携帯機器に接続する場合であっても、充電池を内蔵する汎用的な出力機器を用いることができるため、やはりランニングコストを安くすることができる。
伝導型補聴器用アプリはさらに、周波数帯別のゲインを、補正パターンデータ及びユーザの難聴の症状を反映した難聴パターンデータに基づいて設定し音声信号を増幅させ、伝導型振動子へ出力させることができるので、個々のユーザの難聴の症状に合わせて音声出力信号の周波数帯別のゲインを調整することができる。
伝導型補聴器用アプリはさらに、難聴パターンデータを、ユーザに調整させることができるので、個々のユーザの難聴の症状に合わせて調整した補聴器を安価に提供することができる。
実施形態1に係る伝導型補聴器の概要を示す図である。 骨伝導ヘッドホンの出力周波数に対する出力特性を示すグラフである。 伝導型補聴器用アプリが携帯機器に実行させる処理の手順を示す流れ図である 実施形態2に係る伝導型補聴器の概要を示す図である。 難聴パターン調整用アプリが、携帯機器に実行させる処理の手順を示す流れ図である。
<実施形態1>
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
<構成>
図1に示す実施形態1に係る伝導型補聴器1は、骨伝導ヘッドホン10、携帯機器20及び伝導型補聴器用アプリ30を備える。なお、伝導型補聴器用アプリ30はソフトウェアなので実体はないが、仮想的に図1中において破線で記載している。
骨伝導ヘッドホン10は、人体の首よりも上の表皮に接触させて、接触部分から体組織を振動させることにより音を伝える伝導型振動子11を搭載する。伝導型振動子11は、人体の首よりも上の頭部右半分の表皮に接触させるべき右用伝導型振動子11Rと、人体の首よりも上の頭部左半分の表皮に接触させるべき左用伝導型振動子11Lとからなる。
例えば骨伝導ヘッドホン10は、本発明者が主に音楽用に販売しているものであり(特許文献2、特許文献3参照)、右用伝導型振動子11Rを右耳の穴の1〜2cm前方の表皮に接触させ、左用伝導型振動子11Lを左耳の穴の1〜2cm前方の表皮に接触させることで、ユーザの頭蓋骨に直接音声振動を与え、音を伝えることができる(特許文献3参照)。ここで骨伝導ヘッドホン10は、有線で携帯機器20に接続するものであるが、Bluetooth(登録商標)(ブルートゥース)等の無線で携帯機器20に接続するものであってもよい。なお無線受信用の電源には、充電池を用いることが好ましい。
本来伝導型振動子は、人体の表皮に接触させて、当該接触部分から体組織を振動させることによりユーザに音を聞かせるものであり、特に人体の首から上の部分であれば、どこに接触させても十分にユーザに音を聞かせることができる。例えば後頭部などの一箇所に伝導型振動子を接触させて、両耳から聞いているかのようにユーザに音を聞かせることもできる。
携帯機器20は、通信機能とアプリを実行する機能とを有するスマートホン等の汎用の携帯機器である。携帯機器20は、マイク等の周囲の音声を拾って音声信号に変換する音声入力機器21が内蔵されており、さらに、フラットディスプレイ等の表示機器22、及びタッチパネルや入力ボタン等の入力機器23を含む。なお、該音声入力機器21は、音声入力端子24に接続された外部マイクであってもよい。
携帯機器20内のメモリ25には、伝導型振動子11に特有の特性を反映した補正パターンデータ31が予め記憶されている。なお、補正パターンデータ31はデータなので実体はないが、仮想的に図1中において破線で記載している。
伝導型振動子11は、一般的な音声振動子と比較して出力特性が異なるため、汎用機器である携帯機器20に伝導型振動子を用いる場合には、伝導型振動子用に調整を施すことが望ましい。
図2は、周波数の全域にわたり、フラットな入力信号(ここでは800mV)を与えた際の、骨伝導ヘッドホンの周波数(Freq)に対する音圧(SPL)出力特性を示すグラフである。図2中のA及びBはそれぞれ、本発明者が販売する商品名「オーディオボーンアクア\AUDIOBONEAQUA(登録商標)」の左側及び右側の特性を示す。図2中のC及びDはそれぞれ、本発明者が販売する商品名「AUDIOBONE\オーディオボーン(登録商標)」の左側及び右側の特性を示す。
図2のデータに基づいて、出力が低い周波数帯ではゲインを上げ、逆に出力が高い周波数帯ではゲインを抑えることにより、入力信号に忠実な出力信号が得られるように補正パターンデータ31を作成して、携帯機器20内のメモリに予め記憶しておく。なお、図2に示すように骨伝導ヘッドホンの出力特性は機種毎に異なるので、補正パターンデータ31を骨伝導ヘッドホンの機種毎に作成して記憶しておき、携帯機器20に手動又は自動の機種設定機能を備えることが好ましい。また、補正パターンデータ31において、人の声を聞こえ易くするために、一般的な人の発声域の周波数帯のゲインを、他の領域の周波数帯のゲインよりも高く設定することもできる。
伝導型補聴器用アプリ30は、携帯機器20にダウンロードされており、携帯機器20に、周波数帯別のゲインを補正パターンデータ31に基づいて設定し、音声入力機器21が拾った音声信号を増幅させ、伝導型振動子11へ出力させる。
<動作>
図3は、伝導型補聴器用アプリ30が、携帯機器20に実行させる処理の手順を示す流れ図である。
(1)音声入力機器21から音声信号の入力を受ける(入力ステップ)。
(2)周波数帯別のゲインを補正パターンデータ31に基づいて設定し、音声入力機器21から入力を受けた音声信号を増幅させる(増幅ステップ)。
(3)増幅された音声信号を、伝導型振動子11へ出力する(出力ステップ)。
実施形態1に係る伝導型補聴器1によれば、骨伝導スピーカと音声入力機器とが別の筺体にあって離れており、且つ骨伝導スピーカからの出力が空気を介してマイクに入ることもないので、ハウリングを極めて起こし難い上、耳道を塞ぐ必要がないので、外耳道の中が蒸れることもない。
さらに伝導型補聴器1によれば、補聴器専用のハードウェアを用いることなく、汎用的な機器だけで補聴器を構成することができるため、既に所有する機器を有効に活用することにより、安価に補聴器を入手することが可能である。
<実施形態2>
<構成>
図4に示す実施形態2に係る伝導型補聴器2は、骨伝導ヘッドホン10、携帯機器20及び伝導型補聴器用アプリ40を備える。なお、伝導型補聴器用アプリ40はソフトウェアなので実体はないが、仮想的に図4中において破線で記載している。
実施形態2に係る伝導型補聴器2は、実施形態1に係る伝導型補聴器1が備える伝導型補聴器用アプリ30を、伝導型補聴器用アプリ40に置き換えたものである。
個々のユーザの難聴の症状は千差万別であるため、音声入力機器21が拾った音声信号を、補正パターンデータ31を用いて伝導型振動子11用に調整を施すだけでなく、さらにユーザ毎に固有の難聴の症状に合わせて調整を施すことが望ましい。
携帯機器20内のメモリ25には、実施形態1と同様に補正パターンデータ31が予め記憶され、さらに、ユーザに固有の難聴の症状を反映した難聴パターンデータ41が予め記憶されている。
難聴パターンデータ41は、個々のユーザに固有の難聴の症状に合わせて調整を施す際の、周波数帯毎のゲインを表したものであり、従来の補聴器で用いられているものと同等のものである。
なお、ユーザの難聴の症状が右耳と左耳で異なる場合には、難聴パターンデータ41は、右用の難聴パターンデータ41Rと、左用の難聴パターンデータ41Lとに分かれている。なお、右用の難聴パターンデータ41R、及び左用の難聴パターンデータ41Lはともに、データなので実体はないが、仮想的に図4中において破線で記載している。
また、記憶する難聴パターンデータ41として、いくつかの代表的なパターンデータを準備しておき、ユーザがどのパターンデータを用いるかを任意に選択できるようにすることもできる。また、予め準備された難聴パターンデータにユーザが変更を加えて自分用に調整して繰返し利用することができるように、難聴パターンデータ調整用のアプリを組み込むこともできる。また、特定の人の声を聞こえ易くするために、特定の人の発声域の周波数帯のゲインを、他の領域の周波数帯のゲインよりも高めに設定することもできる。
伝導型補聴器用アプリ40は、携帯機器20にダウンロードされており、携帯機器20に、周波数帯別のゲインを、補正パターンデータ31及び難聴パターンデータ41に基づいて設定し、音声入力機器21が拾った音声信号を増幅させ、伝導型振動子11へ出力させる。
なお、ユーザの難聴の症状が右耳と左耳で異なる場合には、伝導型補聴器用アプリ40は、携帯機器20に、周波数帯別のゲインを、補正パターンデータ31、及び、右用の難聴パターンデータ41Rに基づいて設定し、音声信号を増幅させ、右用伝導型振動子11Rへ出力させるとともに、周波数帯別のゲインを、補正パターンデータ31、及び、左用の難聴パターンデータ41Lに基づいて設定し、音声信号を増幅させ、左用伝導型振動子11Lへ出力させる。
また、通信機能を用いて会話を行う際において、伝導型補聴器用アプリ40は、携帯機器20に、周波数帯別のゲインを、音声入力機器が拾った音声信号の場合と同様に設定し、通信機能を用いて受信される音声信号を増幅させて、伝導型振動子11へ出力させることが好ましい。
伝導型補聴器用アプリ40が、携帯機器20に実行させる処理の手順は、実施形態1の図3に示した伝導型補聴器用アプリ30と同様である。
実施形態2に係る伝導型補聴器2によれば、個々のユーザの難聴の症状に合わせて音声出力信を増幅することができる。
<実施形態3>
<構成>
実施形態3に係る伝導型補聴器3(図示せず)は、実施形態2に係る伝導型補聴器2が備える伝導型補聴器用アプリ40を、伝導型補聴器用アプリ50(図示せず)に置き換えたものである。なお、伝導型補聴器3の概要は実施形態2に係る伝導型補聴器2と同様なので、図を省略する。
伝導型補聴器用アプリ50は、伝導型補聴器用アプリ40に、さらに、難聴パターンデータ調整用アプリ51(図示せず)を組み込んだものである。
難聴パターンデータ調整用アプリ51は、携帯機器20内のメモリ25に記憶する難聴パターンデータ41を、ユーザからの入力に応じて調整させることを、携帯機器20に実行させるものである。
<動作>
図5は、難聴パターンデータ調整用アプリ51が、携帯機器20に実行させる調整処理の手順を示す流れ図である。
(1)ユーザが、表示機器22に表示されるメニューの中から、「難聴パターン調整」を選択すると、調整のベースとなる難聴パターンデータの選択肢を表示機器22に提示して、ユーザによる選択入力を待つ(選択ステップ)。
(2)ユーザにより入力機器23を用いて難聴パターンデータの1つが選択されると、選択された難聴パターンデータを用いて伝導型補聴器が起動し、表示機器22上に、選択された難聴パターンデータの周波数帯別のゲインを表す棒グラフが表示される(グラフ表示ステップ)。
(3)ユーザは入力機器23を用いて画面上のカーソルを移動させるなどして、表示機器22上に表示された周波数帯別の各棒グラフの長さを調整する(調整ステップ)。ここで該調整と連動して伝導型補聴器のゲインが変動するので、ユーザは、変化を体感しながら調整することができる。具体的には、ユーザがある周波数帯の棒グラフの長さを変更すると、変更されたゲインに対応する音量で、その周波数帯の中心の周波数で人の声等(例えば「こんにちは」)が出力される。ユーザは、聞こえてきた声等が一番聞きやすいところを、周波数帯別に探して設定することで、周波数の全域にわたり難聴パターンデータを調整することができる。
(4)調整が終了すると、調整した難聴パターンデータに新しい名称を付けて新規保存するか、あるいは、(1)で選択した難聴パターンデータを上書きする(保存ステップ)。
実施形態3に係る伝導型補聴器3によれば、難聴パターンデータをユーザに調整させることができるので、難聴の症状に合わせて調整した補聴器を安価に提供することができる。
1 伝導型補聴器
2 伝導型補聴器
10 骨伝導ヘッドホン
11 伝導型振動子
11R 右用伝導型振動子
11L 左用伝導型振動子
20 携帯機器
21 音声入力機器
22 表示機器
23 入力機器
24 音声入力端子
25 メモリ
30 伝導型補聴器用アプリ
31 補正パターンデータ
40 伝導型補聴器用アプリ
41 難聴パターンデータ
41R 右用の難聴パターンデータ
41L 左用の難聴パターンデータ

Claims (10)

  1. 伝導型補聴器であって、
    人体の表皮に接触させて、当該接触部分から体組織を振動させることにより音を伝える伝導型振動子と、
    通信機能とアプリケーションソフトウェア(以下「アプリ」と記す)を実行する機能とを有する携帯機器と、
    前記携帯機器にダウンロードされた伝導型補聴器用アプリとを備え、
    前記携帯機器には、
    周囲の音声を拾って音声信号に変換する音声入力機器が内蔵されるか、あるいは、接続されており、前記伝導型振動子に特有の特性を反映した補正パターンデータが予め記憶されており、
    前記伝導型補聴器用アプリは、
    前記携帯機器に、周波数帯別のゲインを前記補正パターンデータに基づいて設定し、前記音声入力機器が拾った音声信号を増幅させ、前記伝導型振動子へ出力させることを特徴とする伝導型補聴器。
  2. 前記携帯機器には、さらに、
    ユーザに特有の特性を反映した難聴パターンデータが予め記憶されており、
    前記伝導型補聴器用アプリは、
    前記携帯機器に、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅させ、前記伝導型振動子へ出力させる請求項1に記載の伝導型補聴器。
  3. 前記伝導型補聴器用アプリは、さらに、
    前記携帯機器に、前記難聴パターンデータを前記ユーザからの入力に応じて調整させる請求項2に記載の伝導型補聴器。
  4. 前記伝導型振動子は、
    人体頭部の右半分の表皮に接触させるべき右用伝導型振動子と、人体頭部の左半分の表皮に接触させるべき左用伝導型振動子とからなり、
    前記携帯機器に記憶されている難聴パターンデータには、右用の難聴パターンデータと、左用の難聴パターンデータとがあり、
    前記伝導型補聴器用アプリは、
    前記携帯機器に、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記右用の難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅させ、前記右用伝導型振動子へ出力させるとともに、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記左用の難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅させ、前記左用伝導型振動子へ出力させる請求項2又は3に記載の伝導型補聴器。
  5. 前記伝導型補聴器用アプリは、
    前記携帯機器に、周波数帯別のゲインを、前記音声入力機器が拾った音声信号の場合と同様に設定し、前記通信機能を用いて受信される音声信号を増幅させて、前記伝導型振動子へ出力させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の伝導型補聴器。
  6. 前記伝導型振動子と前記携帯機器とは、無線接続されており、
    前記伝導型振動子は、充電池により駆動する請求項1〜5のいずれか1項に記載の伝導型補聴器。
  7. 通信機能とアプリケーションソフトウェア(以下「アプリ」と記す)を実行する機能とを有する携帯機器において実行される伝導型補聴器用アプリであって、
    前記携帯機器には、人体の表皮に接触させて、当該接触部分から体組織を振動させることにより音を伝える伝導型振動子に特有の特性を反映した補正パターンデータが予め記憶されており、
    該伝導型補聴器用アプリは、
    前記携帯機器に内蔵されるか、あるいは、前記携帯機器に接続されている音声入力機器から、音声信号の入力を受ける入力ステップと、
    周波数帯別のゲインを前記補正パターンデータに基づいて設定し、前記音声入力機器から入力を受けた音声信号を増幅する増幅ステップと、
    増幅された音声信号を、前記伝導型振動子へ出力する出力ステップとを、前記携帯機器に実行させることを特徴とする伝導型補聴器用アプリ。
  8. 前記携帯機器には、さらに、ユーザに特有の特性を反映した難聴パターンデータが記憶されており、
    前記増幅ステップは、
    周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号の増幅する請求項7に記載の伝導型補聴器用アプリ。
  9. 前記伝導型補聴器用アプリは、さらに、
    前記難聴パターンデータを、前記ユーザからの入力に応じて調整する調整ステップを、前記携帯機器に実行させる請求項8に記載の伝導型補聴器用アプリ。
  10. 前記伝導型振動子は、人体頭部の右半分の表皮に接触させるべき右用伝導型振動子と、人体頭部の左半分の表皮に接触させるべき左用伝導型振動子とからなり、
    前記携帯機器に記憶されている難聴パターンデータには、右用の難聴パターンデータと、左用の難聴パターンデータとがあり、
    前記増幅ステップは、
    周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記右用の難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅するとともに、周波数帯別のゲインを、前記補正パターンデータ、及び、前記左用の難聴パターンデータに基づいて設定し、前記音声信号を増幅し、
    前記出力ステップは、
    前記補正パターンデータ、及び、前記右用の難聴パターンデータを用いて増幅した音声信号を前記右用伝導型振動子へ出力するとともに、前記補正パターンデータ、及び、前記左用の難聴パターンデータを用いて増幅した音声信号を前記左用伝導型振動子へ出力する請求項8又は9に記載の伝導型補聴器用アプリ。
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