JP2014236306A - 直流電流遮断装置 - Google Patents

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隆太 長谷川
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俊介 玉田
Shunsuke Tamada
俊介 玉田
敏之 才田
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敏之 才田
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Abstract

【課題】直流送電網の直流電圧Va,Vbの事故時に事故点の直流電流を高速遮断する。
【解決手段】実施の形態によれば、直流送電網の直流電圧Va・Vb事故時の事故点を切り離す直流電流遮断装置であって、直流電圧VaとVbとの間の機械接点式遮断器及び半導体遮断器の直列回路からなる第1および第2の直流回路系10と、直流電圧Va及び直流電圧Vbと直流回路系の接続部と基準電位との間のダイオードと半導体遮断器との直列回路からなる第1及び第2の還流機能回路20,40と、前記2つの直流回路系の接続部と基準電位との間のダイオード及び半導体遮断器の直列回路からなる転流機能回路30とを備え、直流電圧Va又はVbの短絡時、転流機能回路の半導体遮断器をオンし、かつ、正常時にオンしていた直流回路系及び第1及び第2の還流機能回路のうち、短絡側と反対側の直流回路系及び前記還流機能回路をオフする直流電流遮断装置である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、直流電流遮断装置に関する。
近年、風力発電、太陽光発電、太陽熱発電などの再生可能エネルギーの普及が促進されているが、より大電力の再生可能エネルギーでまかなうためには、洋上風力発電、砂漠地帯での太陽光発電や太陽熱発電が検討され始めている。
洋上風力発電においては、洋上発電された電力を消費地である都市まで海底ケーブルで大電力送電したり、アフリカや中国大陸奥部の砂漠地で発電された大電力を例えばヨーロッパや沿岸地帯の大都市まで長距離にわたって高効率に送電することが必要になってくる。
このような要求に対応するためには、従来の三相交流による電力送電よりも、直流送電のほうが高効率、かつコストを抑えながら設置することが可能になるため、直流送電網の構築が検討され始めている。
ところで、直流送電システムは、長距離大電力の送電に適用する場合、従来の交流送電システムに比べて、低コストで設置可能であり、送電損失が少ない高効率システムを構築することが可能であるが、落雷などによって系統事故が発生したとき、その系統事故の事故発生点を迅速に遮断することが難しい。
交流送電システムにおいては、機械接点式遮断器により、交流電流が交流周波数50Hzまたは60Hzの半サイクルごとにゼロを横切る点を利用して電流遮断することができるのに対して、直流送電システムでは直流電流がゼロを横切る点が無いため、機械接点式の遮断器ではアークが発生して直流電流を容易に遮断できない為である。
通常、電力送電網を構築する場合、事故発生点を送電網から高速に切り離して健全な送電網だけで運転継続しなければならない要求が出てくるが、前述したように系統事故時に事故電流を高速に遮断できない制約があると、以上のような直流送電網を構築できなくなってしまう。
そこで、従来、図6に示すように、直流送電網の直流電圧Va,Vb間に、複数個のH形ブリッジユニット101,…を直列接続した構成の直流電流遮断装置が提案されている。各H形ブリッジユニット101は、自己消弧能力を持つ例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等の半導体素子をそれぞれ2個直列接続した2つのレグとコンデンサとが並列接続された回路構成となっている。
ここで、複数個のH形ブリッジユニット101,…を直列接続した理由は、1個のH形ブリッジユニット101を構成する半導体素子の耐電圧が小さいので、直流送電網の直流電圧に相当する耐電圧を確保するために、複数個のH形ブリッジユニット101,…を直列に接続したものである。
この直流電流遮断装置は、定常動作時、各H形ブリッジユニット101,…のレグを構成する複数の半導体素子をオンして定常動作時の直流電流を流し、系統事故の発生時には当該半導体素子をオフし、半導体素子の自己消弧能力を活用して直流事故電流でも高速に遮断することが可能であり、将来の直流送電システムにおいても事故電流を高速に遮断することが可能となった。
しかしながら、以上のような高速遮断が可能な回路構成では、送電する電力全てが常時複数のHブリッジユニット101,…の半導体素子を通過することになるため、大きな導通損失が発生し、ひいては遮断装置の容量増大、多数の半導体素子の電流通過に伴う送電損失の増加によって通常運転時の送電効率の低下を招く。
また、Hブリッジユニット101は、直流送電網の直流電圧分に相当する耐電圧が必要であり、Hブリッジユニット101×4倍、つまり直流電圧×4倍の半導体素子が必要となり、コストが増大する。
そこで、以上のような問題を解決するために、図7に示すような直流電流遮断装置が提案されている。
この直流電流遮断装置は、直流送電網の直流電圧Va,Vb間に、機械接点式遮断器102と補助半導体遮断器103との直列回路と、もう1つの半導体遮断器104とで並列接続した回路構成である。この半導体遮断器104にはアレスタ105が並列接続されている。
この直流電流遮断装置によれば、定常動作時には、機械接点式電流遮断器102と補助半導体遮断器103をオン状態にし、半導体遮断器104をオフ状態に設定する。このとき、通常の直流電流は、機械接点式電流遮断器102と補助半導体遮断器103の直列回路を通って流れる。
一方、系統事故発生時には、補助半導体遮断器103をオフすると同時に並列接続の半導体遮断器104をオンする。これにより、事故電流はすべて並列接続の半導体遮断器104に流れ始める。その後、機械接点式電流遮断器102に流れる電流がゼロになった時点で、機械接点式電流遮断器102を切り離して絶縁耐圧を確保できるような状態にし、並列接続側の半導体遮断器104をオフすることにより、事故電流を遮断する。
この直流電流遮断装置は、定常動作時の導通損失は補助半導体遮断器102の導通損失だけであるので、図6に示す直流電流遮断装置に比べて導通損失を低減できるが、事故点に応じて両方向,Va→Vb及びVb→Vaの方向に流れる直流電流を遮断する必要から、直流電圧Va又はVb(略Va=Vb)×2倍の耐電圧に耐えうる多数の半導体素子からなる半導体遮断器104が必要となり、コスト的に高くなることから改善する余地があった。
国際公開第2011/12174号パンフレット 国際公開第2011/57674号パンフレット
本発明が解決しようとする課題は、直流事故電流を高速に遮断する機能を有し、かつ設備容量及び導通損失の低減によって高効率・低コストの直流電流遮断装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、実施形態に係る直流電流遮断装置は、直流送電網の直流電圧Va・Vb間に設置され、当該直流電圧Va、Vbの事故時に事故点を切り離す直流電流遮断装置であって、前記直流電圧Vaと前記直流電圧Vbとの間に設けられ、第1の機械接点式遮断器と第1の補助半導体遮断器との直列回路からなる第1の直流回路系と、前記直流電圧Vaと前記第1の直流回路系一端部との接続部と基準電位との間に設けられ、ダイオードと半導体遮断器との直列回路からなる第1の還流機能回路と、前記第1の直流回路系他端部と前記直流電圧Vbとの接続部と基準電位との間に設けられ、半導体遮断器の直列回路からなる第1の転流機能回路とを備え、前記直流電圧Va、Vbの正常時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオフ、その他の前記半導体遮断器及び前記機械接点式遮断器をオンとし、前記直流電圧Vaの短絡時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオンし、その他の前記補助半導体遮断器及び前記機械接点式遮断器をオフした後に前記第1の転流機能回路の半導体遮断器及び第1の還流機能回路の半導体遮断器をオフすることにより前記直流回路系に流れる直流電流を遮断する直流電流遮断装置である。
実施の形態1に係る直流電流遮断装置の構成を示す構成図。 実施の形態2に係る直流電流遮断装置の構成を示す構成図。 実施の形態3に係る直流電流遮断装置の構成を示す構成図。 実施の形態4に係る直流電流遮断装置の構成を示す構成図。 各実施の形態における転流機能回路の他の構成例を示す図。 従来の直流電流遮断装置の一例を示す構成図。 従来の直流電流遮断装置の別の例を示す構成図。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1:請求項1,2,5,6に対応する)
図1は実施の形態1に係る直流電流遮断装置の構成を示す図である。
実施の形態1に係る直流電流遮断装置は、直流送電網の直流電圧Va、Vbを遮断し、電気的に絶縁する構成を備えている。
直流電流遮断装置は直流送電網の直流電圧Va、Vb間に設置される。直流電流遮断装置は、直流回路系10と、第1の還流機能回路20と、第1の転流機能回路30と、第2の還流機能回路40とによって構成される。
直流回路系10は、直流電圧Va側からリアクトルLa、機械接点式遮断器11a、半導体遮断器12a、半導体遮断器12b、機械接点式遮断器11b及びリアクトルLbが直列に接続され、直流電圧Vb側に接続されている。
第1の還流機能回路20は、直流回路系10のリアクトルLaと機械接点式遮断器11aとの接続部と基準電位(零電位)との間に接続されている。第1の還流機能回路20は、複数個直列接続されたダイオード21と半導体遮断器22とが直列接続され、この半導体遮断器22にアレスタ23が並列接続されている。
第1の転流機能回路30は、直流回路系10を構成する2つの半導体遮断器12a、12bの接続部と基準電位(零電位)との間に接続されている。第1の転流機能回路30は、複数個直列接続された半導体遮断器31とアレスタ32とが並列に接続されている。
第2の還流機能回路40は、直流回路系10のリアクトルLbと機械接点式遮断器11bとの接続部と基準電位(零電位)との間に接続されている。第2の還流機能回路40は、複数個直列接続されたダイオード41と半導体遮断器42とが直列接続され、この半導体遮断器42にアレスタ43が並列接続されている。
なお、直流電流の遮断が直流電圧Vb→直流電圧Vaの一方向のみでよいときは、半導体遮断器12b、機械接点式遮断器11b、第2の還流機能回路40及びリアクトルLbは無くてもよい。つまり、直流電圧Vbが(イ)点に直接印加された構成となる。
次に、以上のような実施の形態1に係る直流電流遮断装置の作用について説明する。
(1) 直流電圧Va、Vbが正常な状態であり、所望の直流電圧が維持されているとき(定常動作時)は、第1の転流機能回路30の半導体遮断器31はオフ、その他の直流回路系10の半導体遮断器12a及び機械接点式遮断器11a、第1の還流機能回路20の半導体遮断器22、直流回路系10の半導体遮断器12b及び機械接点式遮断器11b、第2の還流機能回路40の半導体遮断器42はオンであり、直流電圧Vaから直流電圧Vb又はその逆方向に直流電流が流れている。
(2) 直流電圧Vaが短絡し、その電圧が0に近い電圧に低下したとき、直流電圧Vbから直流電圧Vaに向かって電流が増大し、直流電圧Vb→リアクトルLb→機械接点式遮断器11b→半導体遮断器12b→半導体遮断器12a→機械接点式遮断器11a→リアクトルLa→直流電圧Vaの経路で流れる。
直流回路系10に流れる電流の増大を電流センサ(図示せず)にて検知し、直流回路系10に短絡事故が発生したと判断した時、第1の転流機能回路30の半導体遮断器31をオンし、その後直流回路系10の半導体遮断器12aをオフする。
この時、リアクトルLaを流れている電流はリアクトルLa→半導体遮断器22→ダイオード21→リアクトルLaに還流し、これを電流Iaとする。一方、リアクトルLbを流れている電流はリアクトルLb→機械接点式遮断器11b→半導体遮断器12b→半導体遮断器31の経路に転流し、これを電流Ibとする。
この転流動作により、機械接点式遮断器11aには電流が流れなくなり、アークを発生せずに機械接点を開くことができる。機械接点式遮断器11aの機械接点間の絶縁耐電圧が、半導体遮断器31に並列に接続されたアレスタ32と、半導体遮断器22に並列に接続されたアレスタ23の合計電圧より大きくなった後、半導体遮断器31、半導体遮断器22をオフする。アレスタ32によりリアクトルLbに蓄積されたエネルギーは消費され、電流Ibが低減する。同様に、アレスタ23によりリアクトルLaに蓄積されたエネルギーは消費され、電流Iaが低減する。以上の動作により、直流回路系10に流れる電流は0となり、直流電流の遮断が完了する。
なお、電流Iaは半導体遮断器12aがオフした後は増大しないので、半導体遮断器22は電流Ibの遮断が完了した後にオフしてもよい。このような動作をするのであれば、機械接点式遮断器11aの絶縁耐電圧はアレスタ32のみの電圧より大きく設計すればよい。
(3) 直流電圧Vbが短絡したときは、第1の転流機能回路30の半導体遮断器31を中心に反対側の機械接点式遮断器11b、半導体遮断器12b、半導体遮断器42が直流電圧Va短絡時と対称的に動作し、同様に直流電流を遮断する。
次に、各機能回路10〜40の構成要素の耐電圧などについて説明する。
第1の転流機能回路30のアレスタ32の動作電圧は直流電圧Va及び直流電圧Vbより大きくし、リアクトルLa、Lbに蓄積されたエネルギーを吸収できるようにする。半導体遮断器31の耐電圧はアレスタ32の動作電圧より大きくする。直流電圧Va及び直流電圧Vbが数100KVに及ぶ場合、半導体遮断器31は1つの半導体素子で構成することはできず、複数の半導体素子を直列にして耐電圧を大きくする。両還流機能回路20,40のダイオード21、41も同様である。
半導体遮断器12aの耐電圧は、電流Ibが半導体遮断器31を流れる際の電圧降下と、電流Iaがダイオード21及び半導体遮断器22を流れる際の電圧降下と、事故電流が電流Ia及び電流Ibに転流する際に、回路上に現れていない接続点や線路等の寄生インダクタンスに起因するサージ電圧とを合計した値より大きくする。通常、このように設計された半導体遮断器12aの耐電圧は半導体遮断器31の耐電圧より小さい。このため、直流回路正常時に流れる電流が半導体遮断器12aに流れることによって生じる損失を小さくできる。また、図1に示す回路の対称性から半導体遮断器12bも半導体遮断器12aと同じ耐電圧で設計される。
また、第1の還流機能回路20のアレスタ23の動作電圧は電流Iaの遮断時間によって任意に決定できる。半導体遮断器22の耐電圧はアレスタ23の動作電圧よりも大きくする。第2の還流機能回路40の半導体遮断器42の耐電圧は半導体遮断器22と同様の耐電圧が決定される。
さらに、実施の形態1に係る直流電流遮断装置が従来の直流電流遮断装置よりも優れている点について説明する。
従来の図6に示す直流電流遮断装置では、H形ブリッジユニット101は、少なくとも直流電圧Va,Vb相当分の耐電圧が必要であり、H形ブリッジユニット101(4個の半導体素子)×4倍,つまり直流電圧Va又はVb(Va=Vb)×4倍の半導体素子が必要となる。
その結果、定常動作時の直流電流は、H形ブリッジユニット101の少なくとも半分である2個の半導体素子を通過するため、導通損失が大きくなる。
これに対して、実施の形態1では、ほとんど損失のない機械接点式遮断器11a、機械接点式遮断器11bと、直流電圧に比べて耐電圧が大幅に小さい半導体遮断器12a、半導体遮断器12bを通過するため、従来の遮断装置と比較して定常動作時(回路正常時)の導電損失を大幅に低減できる。
さらに、実施の形態1の第1の転流機能回路30を構成する半導体遮断器31はアレスタ32動作電圧分のみの半導体素子で構成でき、アレスタ32の動作電圧は通常,直流回路系10の2倍に満たない値であるため、図6に示す遮断装置と比較してコストを低減できる。
従来の図7に示す別の直流電流遮断装置の半導体遮断器104は、実施の形態1の半導体遮断器31に相当し、同等の機能を有する。
しかし、直流送電網の直流電圧Va及びVbのどちらかに短絡事故が発生しても遮断できるように、半導体遮断器104の反対方向にも異なる極性接続による同数の半導体素子が直列に接続されている。直流電流遮断装置の構成の中で、最もコストが大きいのは耐電圧が最も大きい半導体遮断器104である。実施の形態1の半導体遮断器31は、半導体遮断器104(31相当)が2倍相当必要とする従来の遮断装置と比較して、コスト大幅に低減できる。
(実施の形態2:請求項3,4,5,6に対応する)
図2は実施の形態2に係る直流電流遮断装置の構成を示す図である。
実施の形態2に係る直流電流遮断装置は、直流送電網の直流電圧Va、Vbを遮断し、電気的に絶縁する構成を備えている。
この直流電流遮断装置は、図1と同様に、直流回路系10と、第1の還流機能回路20と、第1の転流機能回路30と、第2の還流機能回路40とによって構成される。従って、図2において、図1と同一又は等価な構成部分には図1と同一の符号を付して、その重複する説明は省略する。
図2において特に異なるところは、直流回路系10を構成する半導体遮断器12a、12bをそれぞれH形ブリッジユニット13a、13bに置き換えたものである。すなわち、実施の形態1では、機械接点式遮断器11aと半導体遮断器12aとが直列に接続されているが、実施の形態2では機械接点式遮断器11aとH形ブリッジユニット13aとが並列に接続される。また、機械接点式遮断器11bにも同様にH形ブリッジユニット13bが並列に接続されている。
なお、直流電流の遮断が直流電圧Vb→直流電圧Vaの一方向のみでよいときは、H形ブリッジユニット13b、機械接点式遮断器11b、第2の還流機能回路40及びリアクトルLbは無くてもよい。つまり、直流電圧Vbが(イ)点に直接印加された構成となる。
次に、以上のような実施の形態2に係る直流電流遮断装置の作用について説明する。
(1) 直流電圧Va、Vbが正常な状態であり、所望の直流電圧が維持されているとき(定常動作時)は、第1の転流機能回路30の半導体遮断器31はオフ、その他の直流回路系10の機械接点式遮断器11a及びH形ブリッジユニット13a、第1の還流機能回路20の半導体遮断器22、直流回路系10の機械接点式遮断器11b及びH形ブリッジユニット13b、第2の還流機能回路40の半導体遮断器42はオンであり、直流電圧Vaから直流電圧Vbまたはその逆方向に直流電流が流れている。
このとき、H形ブリッジユニット13aは、機械接点式遮断器11aの電圧降下よりも大きい電圧を出力しているので、直流電流は機械接点式遮断器11aを通過する。
H形ブリッジユニット13bについても同様であって、機械接点式遮断器11bの電圧降下よりも大きい電圧を出力しているので、直流電流は機械接点式遮断器11bを通過する。
(2) 直流電圧Vaが短絡し、その電圧が0に近い電圧に低下したとき、直流電圧Vbから直流電圧Vaに向かって電流が増大し、直流電圧Vb→リアクトルLb→機械接点式遮断器11b→機械接点式遮断器11a→リアクトルLa→直流電圧Vaの経路で流れる。
直流回路系10に流れる電流の増大を電流センサ(図示せず)にて検知し、直流回路系10に短絡事故が発生したと判断した時、第1の転流機能回路30の半導体遮断器31をオンするが、機械接点式遮断器11a及びH形ブリッジユニット13aもオン状態となっている。しかし、H形ブリッジユニット13aは、機械接点式遮断器11aの電圧降下よりも小さい電圧を出力しているので、機械接点式遮断器11aの事故時の電流を0にすることができる。
この時、リアクトルLaを流れている電流はリアクトルLa→半導体遮断器22→ダイオード21→リアクトルLaに還流する。一方、リアクトルLbを流れている電流はリアクトルLb→機械接点式遮断器11b→転流機能回路30の半導体遮断器31→直流電圧Vbの経路に転流する。
以降は、実施の形態1と同様に、転流動作により、機械接点式遮断器11aには電流が流れなくなり、アークを発生せずに機械接点を開くことができる。このとき、機械接点式遮断器11aの機械接点間の絶縁耐電圧が、半導体遮断器31に並列接続されるアレスタ32、半導体遮断器22に並列接続されるアレスタ23との合計電圧よりも大きくなった後、半導体遮断器31、半導体遮断器22をオフする。
アレスタ32によりリアクトルLaに蓄積されたエネルギーは消費され、電流が低減する。以上の動作により、直流回路系10に流れる電流は0となり、直流電流の遮断が完了する。
H形ブリッジユニット13a及びH形ブリッジユニット13bのコンデンサ電圧は、実施の形態1の半導体遮断器12a及び半導体遮断器12bの耐電圧と同等の値である。従って、H形ブリッジユニット13a,13bを構成する4つの半導体素子の耐電圧も、半導体遮断器12a及び半導体遮断器12bと同等の値であり、概して半導体遮断器31よりも小さい値となる。使用する半導体が増えるので実施の形態1よりもコストが増大するが、全体の直流遮断装置としてのコストで比較すれば、その増大分は無視できる。
さらに、実施の形態2においては、回路正常時の直流電流が機械接点式遮断器11a、機械接点式遮断器11bを流れ、H形ブリッジユニット13a,13bの半導体素子を一切通過しないため、実施の形態1と比較してさらに損失が低減する。
(実施の形態3:請求項7,8,11に対応する)
図3は実施の形態3に係る直流電流遮断装置の構成を示す図である。
実施の形態3に係る直流電流遮断装置は、直流送電網の直流電圧Va、Vbを遮断し、電気的に絶縁する構成を備えている。
この直流電流遮断装置は、実施の形態1(図1参照)の機械接点式遮断器11bを削除し、第1の還流機能回路20を構成するダイオード21と半導体遮断器22との直列回路に新たに第2の転流機能回路50を並列に接続した構成である。
第2の転流機能回路50は、半導体遮断器51とアレスタ52とを並列接続した構成となっている。
その他の構成は、実施の形態1と全く同じ構成である。従って、図3において、図1と同一又は等価な構成部分には図1と同一の符号を付して、その重複する説明は省略する。
なお、直流電流の遮断が直流電圧Vb→直流電圧Vaの一方向のみでよいときは、第2の転流機能回路50のアレスタ52を含む半導体遮断器51、第2の還流回路40及びリアクトルLb、半導体遮断器12bは無くてもよい。
次に、以上のような実施の形態3に係る直流電流遮断装置の作用について説明する。
(1) 直流電圧Va、Vbが正常な状態であり、所望の直流電圧が維持されているとき(定常動作時)は、第1の転流機能回路30の半導体遮断器31及び第2の転流機能回路50の半導体遮断器51はオフ、その他の半導体遮断器22、直流回路系10の機械接点式遮断器11a及び半導体遮断器12a、12b、半導体遮断器42はオンであり、直流電圧Vaから直流電圧Vbまたはその逆方向に直流電流が流れている。
(2) 直流電圧Vaが短絡したときの直流電流の遮断動作は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1の説明に譲る。
(3) 直流電圧Vbが短絡し、その電圧が0に近い電圧に低下したとき、直流電圧Vaから直流電圧Vbに向かって電流が増大し、直流電圧Va→リアクトルLa→機械接点式遮断器11a→半導体遮断器12a→半導体遮断器12b→リアクトルLb→直流電圧Vbの順に流れる。
直流回路系10に流れる電流の増大を電流センサ(図示せず)にて検知し、直流回路系10に短絡事故が発生したと判断した時、第2の転流機能回路50の半導体遮断器51をオンし、その後に直流回路系10の半導体遮断器12bをオフする。
この時、リアクトルLaを流れている電流はリアクトルLa→半導体遮断器51→直流電圧Vaの経路に転流し、これを電流Ia´とする。一方、リアクトルLbを流れている電流はリアクトルLb→半導体遮断器42→ダイオード41→リアクトルLbに還流し、これを電流Ib´とする。
その結果、機械接点式遮断器11aには電流が流れなくなり、アークを発生せずに機械接点を開くことができる。機械接点式遮断器11aの機械接点間の絶縁耐電圧が、半導体遮断器51に並列に接続されたアレスタ52と、半導体遮断器42に並列に接続されたアレスタ43の合計電圧より大きくなった後、半導体遮断器51、半導体遮断器42をオフする。アレスタ52によりリアクトルLaに蓄積されたエネルギーは消費され、電流Ia´が低減する。同様に、アレスタ43によりリアクトルLbに蓄積されたエネルギーは消費され、電流Ib´が低減する。以上の動作により、直流回路に流れる電流は0となり、直流電流の遮断が完了する。
なお、電流Ib´は半導体遮断器12bがオフした後は増大しないので、電流Ia´の遮断が完了した後に半導体遮断器42をオフしてもよい。
この実施の形態3の構成によれば、実施の形態1と比較したとき、機械接点式遮断器11bを削減した分、半導体遮断器51が増えているが、機械接点式遮断器11bのコストが半導体遮断器51のコストよりも大きい場合、全体のコストの低減化に寄与する。
(実施の形態4:請求項9,10,11に対応する)
図4は実施の形態4に係る直流電流遮断装置の構成を示す図である。
実施の形態4に係る直流電流遮断装置は、直流送電網の直流電圧Va、Vbを遮断し、電気的に絶縁する構成を備えている。
この直流電流遮断装置は、図3と同様に、直流回路系10と、第1の還流機能回路20と、第1の転流機能回路30と、第2の還流機能回路40と、第2の転流機能回路50とによって構成される。従って、図4において、図3と同一又は等価な構成部分には図3と同一の符号を付して、その重複する説明は省略する。
図4において特に異なるところは、直流回路系10を構成する半導体遮断器12a、12bをH形ブリッジユニット13aで置き換えたものである。すなわち、実施の形態3では機械接点式遮断器11aに半導体遮断器12aと半導体遮断器12bとの直列回路が接続されていたが、実施の形態4では機械接点式遮断器11aとH形ブリッジユニット13aとを並列に接続した構成である。
なお、直流電流の遮断が直流電圧Vb→直流電圧Vaの一方向のみでよいときは、第2の転流機能回路50アレスタ52を含む半導体遮断器51、第2の還流機能回路40及びリアクトルLbは無くてもよい。
次に、実施の形態4に係る直流電流遮断装置の作用について説明する。
(1) 直流電圧Va、Vbが正常な状態であり、所望の直流電圧が維持されているとき(定常動作時)は、H形ブリッジユニット13aは機械接点式遮断器11aの電圧降下より大きい電圧を出力しており、直流電流は機械接点式遮断器11aを通過する。
(2) 直流電圧Vaが短絡したときの直流電流の遮断動作は、実施の形態2と同様であるので、ここではその説明を省略し、実施の形態2の説明に譲る。
(3) 直流電圧Vbが短絡し、その電圧が0に近い電圧に低下したとき、直流電圧Vaから直流電圧Vbに向かって電流が増大し、直流電圧Va→リアクトルLa→機械接点式遮断器11a→リアクトルLb→直流電圧Vbの経路で流れる。
直流回路系10に流れる電流の増大を電流センサ(図示せず)にて検知し、直流回路系10に短絡事故が発生したと判断した時、転流機能回路30の半導体遮断器31をオンするが、機械接点式遮断器11a及びH形ブリッジユニット13aもオン状態となっている。しかし、H形ブリッジユニット13aは、機械接点式遮断器11aの電圧降下よりも小さい電圧を出力しているので、機械接点式遮断器11aの事故時の電流を0にすることができる。
この時、リアクトルLaを流れている電流はリアクトルLa→半導体遮断器51→直流電圧Vaの経路に転流する。リアクトルLbを流れている電流はリアクトルLb→半導体遮断器42→ダイオード41→リアクトルLbに還流する。
以降は実施の形態3と同様に各遮断器を動作させ、直流電流を遮断する。
H形ブリッジユニット13aのコンデンサ電圧は、実施の形態3の半導体遮断器12a及び半導体遮断器12bの耐電圧と同等の値である。従って、H形ブリッジユニット13aを構成する4つの半導体素子の耐電圧も、半導体遮断器12a及び半導体遮断器12bと同等の値であり、概して半導体遮断器31及び半導体遮断器51よりも小さい値となる。
本実施の形態では、使用する半導体が増えるので実施の形態3よりもコストが増大するが、全体の直流遮断装置としてのコストで比較すれば、その増大分は無視できる程度である。
さらに、本実施の形態においては、定常動作時の直流電流が機械接点式遮断器11aを流れ、半導体素子を一切通過しないため、実施の形態3と比較して導通損を低減できる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
例えば、直流電圧Va,Vb短絡時以外の正常動作運転時に直流電圧を遮断したい要求が想定される。このような場合、半導体遮断器31又は半導体遮断器51としては、例えば図5に示すような転流機能回路30a又は50aの構成としてもよい。
すなわち、この転流機能回路30a又は50aとしては、直列接続した複数の半導体素子で構成された半導体遮断器61に対し、各半導体素子ごとに個別にアレスタ62を並列接続した構成である。
そして、以上のような転流機能回路30a又は50aにおいて、各半導体素子を段階的にオン・オフすることにより、半導体遮断器31又は半導体遮断器51に流れる電流を調整することができる。
さらに、上記各実施の形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…直流回路系、11a,11b…機械接点式遮断器、12a,12b…半導体遮断器、20…第1の還流機能回路、21…ダイオード、22…半導体遮断器、23…アレスタ、30,30a…第1の転流機能回路、31…半導体遮断器、32…アレスタ、40…第2の還流機能回路、41…ダイオード、42…半導体遮断器、43…アレスタ、50,50a…第2の転流機能回路、51…半導体遮断器、52…アレスタ、61…半導体素子、62…アレスタ、Va,Vb…直流送電網又は直流回路系の直流電圧。

Claims (9)

  1. 直流送電網の直流電圧Va・Vb間に設置され、当該直流電圧Va、Vbの事故時に事故点を切り離す直流電流遮断装置において、
    前記直流電圧Vaと前記直流電圧Vbとの間に設けられ、第1の機械接点式遮断器と第1の補助半導体遮断器との直列回路からなる第1の直流回路系と、
    前記直流電圧Vaと前記第1の直流回路系一端部との接続部と基準電位との間に設けられ、ダイオードと半導体遮断器との直列回路からなる第1の還流機能回路と、
    前記第1の直流回路系他端部と前記直流電圧Vbとの接続部と基準電位との間に設けられ、半導体遮断器の直列回路からなる第1の転流機能回路とを備え、
    前記直流電圧Va、Vbの正常時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオフ、その他の前記半導体遮断器及び前記機械接点式遮断器をオンとし、
    前記直流電圧Vaの短絡時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオンし、その他の前記補助半導体遮断器及び前記機械接点式遮断器をオフした後に前記第1の転流機能回路の半導体遮断器及び第1の還流機能回路の半導体遮断器をオフすることにより前記直流回路系に流れる直流電流を遮断することを特徴とする直流電流遮断装置。
  2. 請求項1に記載の直流電流遮断装置において、
    前記第1の直流回路系他端部と前記第1の転流機能回路との接続部と前記直流電圧Vbとの間に設けられ、第2の補助半導体遮断器と第2の機械接点式遮断器との直列回路からなる第2の直流回路系と、
    前記第2の直流回路系他端部と前記直流電圧Vbとの接続部と基準電位との間に設けられ、ダイオードと半導体遮断器との直列回路からなる第2の還流機能回路とをさらに設け、
    前記直流電圧Va、Vbの正常時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオフし、その他の前記半導体遮断器及び前記機械接点式遮断器をオンとし、
    前記直流電圧Vaの短絡時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオンし、前記第1の直流回路系の前記第1の補助半導体遮断器及び前記第1の機械接点式遮断器をオフした後に前記第1の転流機能回路の半導体遮断器及び前記第1の還流機能回路の半導体遮断器をオフし、又は前記直流電圧Vbの短絡時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオンし、前記第2の直流回路系の前記第2の半導体遮断器及び前記第2の機械接点式遮断器をオフした後に前記第1の転流機能回路の半導体遮断器及び前記第2の還流機能回路の半導体遮断器をオフすることにより前記直流回路系に流れる直流電流を遮断することを特徴とする直流電流遮断装置。
  3. 請求項1に記載の直流電流遮断装置において、
    前記第1の直流回路系の補助半導体遮断器に代えて、当該第1の直流回路系の機械接点式遮断器にH形ブリッジユニットを並列に接続し、
    前記直流電圧Vaの正常時、前記H形ブリッジユニットは前記第1の直流回路系の第1の機械接点式遮断器の電圧降下よりも大きい電圧を出力し、
    前記直流電圧Vaの短絡時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオンし、前記第1の直流回路系のH形ブリッジユニットは前記第1の機械接点式遮断器の電圧降下よりも小さい電圧を出力し、当該機械接点式遮断器に通流する直流電流がほぼ0に近い値になった後に当該機械接点式遮断器をオフすることを特徴とする直流電流遮断装置。
  4. 請求項2に記載の直流電流遮断装置において、
    前記第1の直流回路系及び前記第2の直流回路系のそれぞれ補助半導体遮断器に代えて、当該第1及び第2の直流回路系の機械接点式遮断器にそれぞれH形ブリッジユニットを並列に接続し、
    前記直流電圧Va、Vb正常時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオフ、前記第1及び第2の還流機能回路の前記半導体遮断器をオンとし、前記第1及び第2の直流回路系のそれぞれのH形ブリッジユニットは前記第1及び前記第2の直流回路系の機械接点式遮断器の電圧降下よりも大きい電圧を出力し、
    前記直流電圧Vbの短絡後、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオンし、前記第2の直流回路系のH形ブリッジユニットは前記第2の直流回路系の第2の機械接点式遮断器の電圧降下よりも小さい電圧を出力し、当該機械接点式遮断器に通流する直流電流がほぼ0に近い値になった後に当該機械接点式遮断器をオフした後に前記第1の転流機能回路の半導体遮断器及び前記第2の還流機能回路の半導体遮断器をオフすることにより前記第2の直流回路系に流れる直流電流を遮断することを特徴とする直流電流遮断装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の直流電流遮断装置において、
    前記第1の転流機能回路の半導体遮断器として、それぞれ個別にアレスタを並列接続された複数の半導体素子の直列回路で構成され、これら半導体素子を段階的に遮断することにより当該半導体遮断器に流れる電流を調整することを特徴とする直流電流遮断装置。
  6. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の直流電流遮断装置において、
    前記第1及び第2の直流回路系を構成する前記補助半導体遮断器の耐電圧は、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器よりも小さいことを特徴とする直流電流遮断装置。
  7. 請求項1に記載の直流電流遮断装置において、
    前記直流回路系に直列に設けられ、半導体遮断器からなる第3の補助半導体遮断器と、
    前記直流電圧Vaと前記第1の還流機能回路との接続部と前記基準電位との間に設けられ、半導体遮断器からなる第2の転流機能回路と、前記第1の転流機能回路に並列に設けられ、ダイオードと半導体遮断器との直列回路からなる第2の還流機能回路とをさらに設け、
    前記直流電圧Vaの短絡時、前記第1の転流機能回路の半導体遮断器をオンし、前記直流回路系の前記第1の補助半導体遮断器及び前記第1の機械接点式遮断器をオフした後に前記第1の転流機能回路の半導体遮断器及び前記第1の還流機能回路の前記半導体遮断器をオフし、又は前記直流電圧Vbの短絡時、前記第2の転流機能回路半導体遮断器をオンし、前記第2の直流回路系の前記第3の補助半導体遮断器及び前記第1の機械接点式遮断器をオフした後に前記第2の転流機能回路の半導体遮断器及び前記第2の還流機能回路の前記半導体遮断器をオフすることにより前記直流回路系に流れる直流電流を遮断することを特徴とする直流電流遮断装置。
  8. 請求項7に記載の直流電流遮断装置において、
    前記第1の直流回路系の第1及び第3の補助半導体遮断器に代えて、当該第1の直流回路系の第1の機械接点式遮断器にH形ブリッジユニットを並列に接続し、
    前記直流電圧Vbの正常時、前記第1及び第2の転流機能回路の半導体遮断器をオフし、前記機械接点式遮断器をオンとし、前記H形ブリッジユニットは前記第1の直流回路系の機械接点式遮断器の電圧降下よりも大きい電圧を出力し、
    前記直流電圧Vbの短絡時、前記第2の転流機能回路の半導体遮断器をオンし、前記第1の直流回路系のH形ブリッジユニットは前記第1の直流回路の第1の機械接点式遮断器の電圧降下よりも小さい電圧を出力し、当該第1の機械接点式遮断器に通流する直流電流がほぼ0に近い値になった後に当該第1の機械接点式遮断器をオフし、前記第2の転流機能回路の半導体遮断器及び第2の還流機能回路の半導体遮断器をオフすることにより前記直流回路系に流れる直流電流を遮断することを特徴とする直流電流遮断装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の直流電流遮断装置において、
    前記第1の転流機能回路又は前記第2の転流機能回路の半導体遮断器として、それぞれ個別にアレスタを並列接続された複数の半導体素子の直列回路で構成され、これら半導体素子を段階的に遮断することにより当該半導体遮断器に流れる電流を調整することを特徴とする直流電流遮断装置。
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