JP2014235662A - 車両用障害物検出装置、及び車両用障害物検出プログラム - Google Patents

車両用障害物検出装置、及び車両用障害物検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】障害物が自車線上に存在するか否かの判定を車種に関わらず精度よく行うことができる。
【解決手段】車載用障害物検出装置100は、車両上の所定位置に設置され、車両の外界の特徴に基づいて前記障害物を検出するための障害物検出部61と、旋回中心補正量を用いて算出した推定軌跡の円弧曲線における旋回中心を補正する旋回中心補正部292と、補正後の旋回中心から前記障害物までの距離と前記推定軌跡の半径との距離差である自車線偏差が予め決められた範囲内である場合に、車両の制御対象である障害物であると判定する制御対象判定部293とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の周囲に存在する障害物を検出する車両用障害物検出装置、及び車両用障害物検出プログラムに関するものである。
従来、ミリ波レーダは、車両(自動車を含む)の車体前方に設置され、車間警報または車速制御などに用いられている。車載用のミリ波レーダとしては、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)レーダ、多周波CW(Continuous Wave)レーダ、及びパルスレーダ等の方式を利用したレーダを用いるのが一般的である。
ミリ波レーダが設置された車両の周囲に障害物(先行車を含む)が存在する場合、自車と障害物との相対的な距離、方位、速度などの情報を有した物標の位置情報を算出する。そして、車間距離警報システム、追突軽減システム、衝突回避システム、又は先行車追従システム等(以下、まとめて「システム」と呼ぶ場合がある)は、その障害物の位置情報に応じて、衝突が予想される場合には警報を発したり、自車と障害物との距離を維持させたり、自車を減速させるといった制御を行う。
このようなシステムとして、例えば、特許文献1の技術が開示されている。特許文献1に記載された技術は、レーダ装置を用いて、カーブ路における自車線上の先行車を検出するために、先行車の位置や先行車までの距離に応じて自車線存在確率のパラメータや重みを変化させるものであった。ここで、車両に搭載されるレーダ装置としては、例えば、特許文献2の技術が開示されている。
特開平11−45398号公報 特開2012−173152号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、自車線存在確率を可変にするが故に、先行車が自車線車両であるか否かを正確に判定できない場合があった。すなわち、自車線車両を先行車として認識しやすいようにパラメータや重みを調整した場合に、隣接車線車両を先行車として誤認識する可能性があり、逆に、隣接車線車両を先行車として認識しにくいようにパラメータや重みを調整した場合に、自車線車両を先行車として正しく認識できない場合があるという問題があった。
また、特定されない複数の車種に後付けで設置可能な汎用的なレーダを想定した場合に、車両の推定軌跡と実際の軌跡との間に誤差が生じる場合があった。車両が四輪車でかつ前二輪を操舵輪とした場合に、旋回走行中の車両の後輪がおおよそ旋回軸となる。その為、旋回軸を起点に推定軌跡を算出しなければならないが、推定軌跡の計算を簡単にするためにレーダが設置される車両上の位置から推定軌跡を算出するのが一般的であった。その結果、車両の推定軌跡と実際の軌跡との間に誤差が生じていた。
この誤差は、図11に示すように、遠方になるにつれて、また、ホイールベースが短い車両2001(図11(a))に比べて長い車両2002(図11(b)参照)の場合に大きくなる。その為、推定軌跡Lが実際の軌跡Mから外れ、自車線車両を走行する先行車Nを正しく認識できない可能性があるという問題があった。また、図11には示していないが、逆に隣接車線車両を先行車として誤認識する可能性があるという問題があった。現在、システムがより高度化し、遠方での障害物である先行車を検出する性能の向上が求められるようになっている。その為、従来の推定軌跡の算出において許容されていた誤差の発生を無くすことが望まれている。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、障害物が自車線上に存在するか否かを車種に関わらず精度よく判定することができる車両用障害物検出装置、及び車両用障害物検出プログラムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る車両用障害物検出装置は、車両上の所定位置に設置され、前記車両の周囲に存在する障害物を検出すると共に、検出した前記障害物が前記車両の制御対象であるか否かを判定する車載用障害物検出装置であって、前記車両の外界の特徴に基づいて前記障害物を検出する障害物検出部と、前記車両上の前記所定位置を基準にして前記車両の推定軌跡を円弧曲線として算出すると共に、前記推定軌跡の円弧曲線における旋回中心を算出する推定軌跡算出部と、前記所定位置と前記車両が旋回走行した場合の旋回中心の位置との進行方向に対する距離差である旋回中心補正量を用いて、算出した前記推定軌跡の円弧曲線における旋回中心を補正する旋回中心補正部と、前記補正後の旋回中心から前記障害物までの距離と前記推定軌跡の半径との距離差である自車線偏差が予め決められた範囲内である場合に、前記車両の制御対象である障害物であると判定する制御対象判定部と、を備えることを特徴とする。
ここで、障害物検出部は、反射波又は反射光に基づいて障害物を検出するレーダ部、車両前方の映像信号を出力するカメラ部、又は前記レーダ部と前記カメラ部との双方で構成されることが好ましい。また、推定軌跡算出部は、前記車両の車速及び角速度、車速及び舵角、又は前記カメラ部が出力した映像信号を用いて推定軌跡を算出することが好ましい。
かかる構成によれば、車両用障害物検出装置は、旋回中心補正量を旋回中心の補正に利用し、さらに、障害物(先行車を含む)が車両の制御対象であるか否かの判定(障害物が自車線上に存在するか否かの判定)に利用する。したがって、車両用障害物検出装置は、車両の制御対象であるか否かの判定(障害物が自車線上に存在するか否かの判定)を車種に関わらず精度よく行うことができる。
本発明によれば、障害物が自車線上に存在するか否かの判定を車種に関わらず精度よく行うことができるので、この判定結果を車両の制御に用いることで、車両を従来よりも正確に制御することができる。
第1実施形態に係る車載用障害物検出装置が設置される車両の概略ブロック図である。 第1実施形態に係る車載用障害物検出装置のブロック図である。 第1実施形態に係る車載用障害物検出装置が備える受信強度算出部の処理を説明するための図である。 第1実施形態に係る車載用障害物検出装置が備える物標出力処理部の処理を説明するための図(1)である。 第1実施形態に係る車載用障害物検出装置が備える物標出力処理部の処理を説明するための図(2)である。 第2実施形態に係る車載用障害物検出装置のブロック図である。 第2実施形態に係る物標出力処理部が有するテーブルの構成図である。 第3実施形態に係る車載用障害物検出装置のブロック図である。 車載用障害物検出装置の設置位置による旋回中心補正量の違いを説明するための図である。 変形例に係る物標出力処理部が有するテーブルの構成図である。 従来技術における推定軌跡の算出における問題点を説明するための図であり、図11(a)はホイールベースの短い車両の旋回走行を示し、図11(b)はホイールベースの長い車両の旋回走行を示す。
以下、本発明の実施するための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張して表現されている場合がある。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。また、実施形態においては、便宜上、図に対して方向や座標を設定しているが、必ずしも設定した方向や座標に限定されるものではない。
[第1実施形態]
≪第1実施形態に係る車載用障害物検出装置の構成≫
車載用障害物検出装置は、車両に設置され、設置された車両の周囲に存在する障害物を検出するものである。車載用障害物検出装置は、例えば、ミリ波レーダ、レーザレーダ、カメラといったセンサである。本実施形態では、図1に示すように、車載用障害物検出装置としてミリ波レーダ100を車両1000の車体前方(ここでは、バンパーとする)に設置した場合を想定して説明する。車両1000は、前輪(前二輪)200Fを操舵輪とする四輪車である。その為、車両1000は、旋回走行時に後輪(後二輪)200Rが旋回軸となる。
車両1000は、車輪速度センサ41と、角速度センサ42と、衝突回避制御ECU(Electronic Control Unit)51と、ブレーキ制御ECU52と、ミリ波レーダ100とを備えている。これらの構成は、互いが通信可能であり、情報の送受信には、例えばCAN(Controller Area Network)が用いられる。なお、当然ながら車両1000は、四輪車の走行に必要な公知の各種構成を備えているが、ここでは説明を省略する。
<車輪速度センサ(車速センサ)>
車速センサとしての車輪速度センサ41は、車両1000の車輪(200)の回転速度に対応した信号を検出する公知のセンサである。車輪速度センサ41は、検出した車速をミリ波レーダ100に出力する。
<角速度センサ>
角速度センサ42は、車両1000が旋回走行時に旋回中心を起点に発生する角速度(ヨーレート)を検出する公知のセンサである。角速度センサ42は、検出した角速度をミリ波レーダ100に出力する。
<衝突回避制御ECU>
衝突回避制御ECU51は、車両1000が障害物(例えば、先行車)と衝突するのを回避する制御を行うものである。衝突回避制御ECU51には、ミリ波レーダ100が検出した障害物を座標空間(例えば、二次元座標空間)で示した物標の識別番号、並びに障害物(物標)の距離を示す情報、相対速度を示す情報、及び方位を示す情報が入力される。衝突回避制御ECU51は、障害物との関係に基づいて自車両に生じている危険度を算出する。そして、衝突回避制御ECU51は、算出した危険度に応じた指令を他の機構(例えば、ブレーキ制御ECU52)に出力し、車両1000が障害物に衝突するのを回避させる。
<ブレーキ制御ECU>
ブレーキ制御ECU52は、図示しないブレーキアクチュエータの制御を行うものである。ブレーキ制御ECU52には、衝突回避制御ECU51から危険度に応じた指令が入力される。ブレーキ制御ECU52は、制動時に車輪200をロックしないアンチロックブレーキ(ABS:Antilock Brake System)制御、及び旋回挙動を安定化させる横滑り防止(ESC:Electronic Stability Control)制御等を行いながら、車両1000にブレーキをかける。
<ミリ波レーダ>
車載用障害物検出装置であるミリ波レーダ100(以下、省略して「レーダ」と呼ぶ場合がある)は、ミリ波帯の電波を用いて前方100m、左右10〜15°程度の範囲の障害物を探知する。
図2に示すように、本実施形態に係るレーダ100は、受信アンテナ1a〜1nと、ミキサ2a〜2nと、送信アンテナ3と、分配器4と、フィルタ5a〜5nと、SW(スイッチ)6と、ADC(受信波取得部)7と、三角波生成部8と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)9と、メモリ21と、受信強度算出部22と、DBF処理部23と、距離検出部24と、速度検出部25と、方位検出部26と、物標引継ぎ処理部27と、不揮発性メモリ28と、物標出力処理部29とを備えて構成される。以下では、受信アンテナ1a〜1nと、ミキサ2a〜2nと、送信アンテナ3と、分配器4と、フィルタ5a〜5nと、SW6と、ADC7と、三角波生成部8と、VCO9とをまとめて「レーダ部61」と呼び、メモリ21と、受信強度算出部22と、DBF処理部23と、距離検出部24と、速度検出部25と、方位検出部26と、物標引継ぎ処理部27と、不揮発性メモリ28と、物標出力処理部29とをまとめて「信号処理部62」と呼ぶ場合がある。
ここで、レーダ100の構成の内、○○部と表記されている構成は、CPU(Central Processing Unit)が図示しないROM等に格納されたプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開することにより実現するプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。これらの機能がプログラム実行処理により実現される場合、「○○部」を「○○手段」と呼ぶ場合がある。
<レーダ部の構成について>
(受信アンテナ、ミキサ)
受信アンテナ1a〜1n(nは任意の数:チャネル数)は、送信波が障害物にて反射し、この障害物から到来する反射波、すなわち受信波を受信する。受信アンテナ1a〜1nは、車両1000の幅方向に所定間隔をもって一列に配列されている。
ミキサ2a〜2nは、送信アンテナ3から送信される送信波と、各々の受信アンテナ1a〜1nにおいて受信された受信波が増幅器により増幅された信号とを混合して、それぞれの周波数差に対応したビート信号を生成する。
(送信アンテナ、分配器)
送信アンテナ3は、三角波生成部8において生成された三角波信号を、VCO9において周波数変調した送信信号を送信波として車両1000の前方向に送信する。
分配器4は、VCO9からの周波数変調された送信信号を、上記ミキサ2a〜2nおよび送信アンテナ3に分配する。
(フィルタ、SW(スイッチ))
フィルタ5a〜5n(nは任意の数:チャネル数)は、ミキサ2a〜2nにおいて生成された各受信アンテナ1a〜1nに対応したCH1〜CHn(nは任意の数)のビート信号に対して帯域制限を行い、SW(スイッチ)6へ帯域制限されたビート信号を供給する。
SW6は、サンプリング信号に対応して、各々のフィルタ5a〜5nを通過した各受信アンテナ1a〜1nに対応したCH1〜CHnのビート信号を、順次切り替えて、ADC(受信波取得部)7に供給する。
(ADC)
ADC(受信波取得部)7は、SW6からサンプリング信号に同期して入力される各受信アンテナ1a〜1nに対応したCH1〜CHaのビート信号を、サンプリング信号に同期して所定のサンプリング周波数でA/D変換してデジタル信号に変換し、メモリ21の波形記憶領域に順次記憶させる。
(三角波生成部、VCO)
三角波生成部8は、三角波信号を生成し、生成した三角信号をVCO9に出力する。
VCO9は、入力された三角信号を周波数変調し、周波数変調したものを送信信号として分配器4に出力する。
(メモリ)
メモリ21は、ADC7においてデジタル変換されたデジタル信号を各受信アンテナ1a〜1nに対応したチャンネルごとに格納する。また、後記する距離検出部24、速度検出部25、及び方位検出部26が算出した情報を、物標引継ぎ処理部27を介して格納する。
<信号処理部の構成について>
(受信強度算出部)
受信強度算出部22には、メモリ21に格納された各受信アンテナ1a〜1nに対応したチャンネルごとのデジタル化されたビート信号が入力される。
受信強度算出部22は、入力されたビート信号をフーリエ変換し、何れかのアンテナにおける複素数データまたは、全アンテナの複素数データの加算値を周波数スペクトル化することにより、スペクトルの各ピーク値に対応するビート周波数(すなわち距離)に依存した障害物の存在として検出する。そして、受信強度算出部22は、ビート周波数毎の信号レベルから、予め設定された数値(閾値)を超える信号レベルを検出することによって、障害物が存在していることを判定する。
受信強度算出部22は、信号レベルのピークを検出した場合、ピーク値のビート周波数(図3に示すビート信号の上り部分及び下り部分の双方)を障害物周波数として距離検出部24、速度検出部25へ供給する。また、受信強度算出部22は、図3に示す周波数変調幅Δfを距離検出部24へ供給し、中心周波数fを速度検出部25へ供給する。
一方、受信強度算出部22は、信号レベルのピークを検出できなかった場合、障害物がないという情報を物標出力処理部29に供給する。なお、ビート信号の上り部分のピーク値、またはビート信号の上り部分のピーク値とビート信号の下り部分のピーク値との平均を信号レベルとして使用してもよい。
(距離検出部)
距離検出部24には、受信強度算出部22から障害物周波数及び周波数変調幅Δfが入力される。距離検出部24は、障害物周波数の上昇部分を障害物周波数fとし、下降部分を障害物周波数fとした場合に、下記式により障害物との距離Rを算出する。ここで、cは光速度、Tは変調時間(上昇部分の時間又は下降部分の時間)である。
R={c・T/(2・Δf)}・{(f+f)/2}
距離検出部24は、算出した障害物との距離Rを示す情報を物標引継ぎ処理部27へ出力する。
(速度検出部)
速度検出部25は、受信強度算出部22から障害物周波数及び中心周波数fが入力される。速度検出部25は、障害物周波数の上昇部分を障害物周波数fとし、下降部分を障害物周波数fとした場合に、下記式により障害物の相対速度Vを算出する。
V={c/(2・f)}・{(f−f)/2}
速度検出部25は、算出した障害物の相対速度を示す情報を物標引継ぎ処理部27へ出力する。
(DBF(デジタルビームフォーミング)処理部)
DBF処理部23には、受信強度算出部22から各受信アンテナ1a〜1nにおける複素数データが入力される。DBF処理部23は、各受信アンテナ1a〜1nが受信する受信波の位相差を利用して、入力される各受信アンテナ1a〜1nに対応した時間軸でフーリエ変換された複素数データを、アンテナの配列方向(車両1000の幅方向)にさらにフーリエ変換(すなわち空間軸フーリエ変換)を行う。そして、DBF処理部23は、角度分解能に対応した角度チャンネル毎のスペクトルの強度を示す受信された電波の強度(受信強度)の関数を算出する。DBF処理部23は、算出した角度チャンネル毎の受信強度の関数を示す情報を方位検出部26に出力する。
(方位検出部)
方位検出部26には、DBF処理部23から角度チャンネル毎の受信強度の関数を示す情報が入力される。方位検出部26は、角度チャンネル毎の受信強度の関数の値の大きさのうち、一番大きな値を取る角度φを障害物の方位と決定する。方位検出部26は、障害物の方位を示す情報を物標引継ぎ処理部27とへ出力する。
(物標引継ぎ処理部)
物標引継ぎ処理部27には、距離検出部24、速度検出部25、及び方位検出部26から現在のサイクルで算出した障害物の距離、相対速度、方位を示す情報が入力され、また、メモリ21から読み出した1サイクル前に算出された障害物の距離、相対速度、方位の値が入力される。
物標引継ぎ処理部27は、現在のサイクルで算出した障害物の距離、相対速度、方位の値と、1サイクル前に算出された障害物の距離、相対速度、方位の値とのそれぞれの差分の絶対値が、それぞれの値毎に決められた閾値よりも小さい場合、1サイクル前に検出した障害物と今回検出した障害物とを同じものと判定する。このとき、物標引継ぎ処理部27は、当該障害物についての物標引継ぎ処理回数を更新する。一方、それぞれの値毎に決められた閾値よりも大きい場合、新しい障害物を検出したものと判定する。
物標引継ぎ処理部27は、現在のサイクルで算出した障害物の距離を示す情報、相対速度を示す情報、方位を示す情報、及びその障害物の物標引継ぎ処理回数を示す情報を障害物の識別番号に対応付けてメモリ21に保存する。また、物標引継ぎ処理部27は、物標出力処理部29へ現在のサイクルで算出した障害物の識別番号を出力する。
(不揮発性メモリ)
不揮発性メモリ28(記憶部)には、旋回中心補正量Kが記憶される。この旋回中心補正量Kは、レーダ100が車両1000に設置される設置位置(本実施形態ではバンパー)と、車両1000が旋回走行した場合の旋回中心の位置との進行方向に対する距離差である。本実施形態では、旋回中心補正量Kは、レーダ100が設置されるバンパーと、後輪軸との距離に置き換えることができる。
(物標出力処理部)
物標出力処理部29は、推定軌跡算出部291と、旋回中心補正部292と、制御対象判定部293とを備えて構成される。
物標出力処理部29には、車輪速度センサ41から車両1000の車速が入力され、また、角速度センサ42から車両1000の角速度が入力される。また、物標出力処理部29には、不揮発性メモリ28から旋回中心補正量Kが入力される。
また、物標出力処理部29には、物標引継ぎ処理部27から障害物(物標)の識別番号が入力され、その識別番号を基にメモリ21から対応する障害物(物標)の距離を示す情報、相対速度を示す情報、方位を示す情報が入力される。
図4を参照し、物標出力処理部29の処理の内容を説明する。
推定軌跡算出部291は、取得した車速及び角速度から車両1000の推定軌跡Lを半径rの円弧曲線として算出する。なお、算出した推定軌跡Lは、レーダ100の設置位置が基準(図4では座標(0,0)と表示)となる。そして、このときの推定軌跡Lの旋回中心の座標は(r,0)となる。
旋回中心補正部292は、不揮発性メモリ28に記憶される旋回中心補正量Kを用いて、算出した推定軌跡Lの旋回中心を補正する。具体的には、図4に示す推定軌跡Lを下方向に距離Kだけ移動させる。これにより、推定軌跡の旋回中心は、座標(r,0)から座標(r,−K)に補正される。旋回中心を座標(r,−K)とする補正後の推定軌跡Lは、車両1000が実際に走行する軌跡に近いものとなる。
制御対象判定部293は、旋回中心を補正した後の推定軌跡Lと物標B(x,y)との距離差(自車線偏差)をdifとした場合に、以下の(式1)を用いて自車線偏差difを算出する。式1は、言い換えれば、補正後の推定軌跡Lの中心(r,−K)から物標B(x,y)までの距離と、推定軌跡Lの半径rとの距離差を表している。
Figure 2014235662
制御対象判定部293は、式1を用いて自車線偏差difが予め決められた範囲内である場合に、障害物(物標)が自車線(車両1000が走行する車線)上に存在するので、障害物である物標Bを車両1000が備える種々のシステム(例えば、衝突回避制御システム)の制御対象であると判定する。ここで、決められた範囲は、例えば、道路の車線幅に基づいて決定される。一方、制御対象判定部293は、自車線偏差difが予め決められた範囲内でない場合に、障害物(物標)が自車線上に存在しないので、障害物である物標Bを車両1000が備える種々のシステム(例えば、衝突回避制御システム)の制御対象でないと判定する。
そして、物標出力処理部29は、システムの制御対象であると判定した障害物である物標Bの識別番号、並びに物標Bの距離を示す情報、相対速度を示す情報、及び方位を示す情報(物標Bに関する情報)を衝突回避制御ECU51に出力する。この場合、物標出力処理部29は、障害物である物標Bに関する情報を衝突回避制御ECU51に出力しない。
図5を参照し、制御対象判定部293の処理例を説明する。図5では、車線幅H=3.5mを想定した場合に、決められた範囲を推定軌跡Lの左右幅h=1.75mのように決定している。この場合、制御対象判定部293は、dif<hである物標Bを車両1000のシステムの制御対象であると判定し、dif>hである物標Bを車両1000のシステムの制御対象でないと判定する。そして、物標出力処理部29は、物標Bを衝突回避制御ECU51に出力し、一方、物標Bを衝突回避制御ECU51に出力しない。なお、車線幅Hは可変でもよく、また、推定軌跡の左右幅hは左右で異なる値であってもよい。
これによって、衝突回避制御ECU51は、車両1000と障害物とが衝突の危険性を伴う場合に、衝突を回避するために車両1000を減速させる制御を行うことができる。
以上で、第1実施形態に係る車載用障害物検出装置であるミリ波レーダ100の構成についての説明を終了する。
以上のように、第1実施形態に係る車載用障害物検出装置であるレーダ100は、レーダ100の工場出荷時、又は、レーダ100を車両1000に取り付けるときに、レーダ100が備える不揮発性メモリ28(記憶部)に、このレーダ100を取り付ける車両1000の旋回中心補正量Kを予め書き込んでおくことができる。そして、第1実施形態に係るレーダ100は、旋回中心補正量Kを、旋回中心の補正に利用すると共に、障害物(先行車を含む)が車両1000の制御対象であるか否かの判定(障害物が自車線上に存在するか否かの判定)を行うときに利用する。したがって、第1実施形態に係るレーダ100は、検出した障害物が車両1000の制御対象であるか否かの判定(障害物が自車線上に存在するか否かの判定)を車種に関わらず精度よく行うことができる。
[第2実施形態]
≪第2実施形態に係る車載用障害物検出装置の構成≫
図6は、第2実施形態に係る車載用障害物検出装置であるレーダ100Aのブロック図である。第2実施形態に係るレーダ100Aは、第1実施形態に係るレーダ100と比べて、不揮発性メモリ28A、及び物標出力処理部29Aの構成が異なる。以下、第1実施形態と同じ構成に同じ符号を付して説明を省略し、第2実施形態に係るレーダ100Aの構成の変更点について説明する。
ここで、レーダ100Aの構成の内、○○部と表記されている構成は、CPU(Central Processing Unit)が図示しないROM等に格納されたプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開することにより実現するプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。これらの機能がプログラム実行処理により実現される場合、「○○部」を「○○手段」と呼ぶ場合がある。
(不揮発性メモリ)
不揮発性メモリ28Aには、このレーダ100Aを車両1000に設置するときに当該車両の車種情報が書き込まれる。書き込みは、例えば、ディーラーやユーザが行う。ここで、車種情報とは、車両1000を識別するための情報(例えば、車両型式)である。また、車種情報は、車両の分類に応じて旋回中心補正量Kがある程度決定しているような場合、この分類に関する情報であってもよい。車両の分類は、例えば、軽自動車、乗用車(クーペ、セダン、ワゴン、SUV)、トラック(荷台付き(2t、3t、・・)、牽引車)、バス等にすることができる。
(物標出力処理部)
物標出力処理部29Aは、推定軌跡算出部291と、旋回中心補正部292Aと、制御対象判定部293と、ROM294とを備えて構成される。なお、推定軌跡算出部291、及び制御対象判定部293は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
物標出力処理部29Aには、車輪速度センサ41から車両1000の車速が入力され、また、角速度センサ42から車両1000の角速度が入力される。また、物標出力処理部29Aには、不揮発性メモリ28Aからレーダ100Aが設置される車両1000の車種情報が入力される。
また、物標出力処理部29Aには、物標引継ぎ処理部27から障害物の識別番号が入力され、その識別番号を基にメモリ21から対応する障害物の距離を示す情報、相対速度を示す情報、方位を示す情報が入力される。
ROM294には、例えば、このレーダ100Aを工場から出荷するタイミングで、図7に示すテーブル29Aaが書き込まれる。このテーブル29Aaは、レーダ100Aが設置可能な複数の車種に対応付けて、レーダ100Aが当該車種の車両に設置される設置位置(ここでは、バンパーを想定)と車両が旋回走行した場合の旋回中心の位置との進行方向に対する距離差である旋回中心補正量Kが記憶されている。
旋回中心補正部292Aは、不揮発性メモリ28Aに記憶される当該車両1000の車種情報を用いて図7に示すテーブル29Aaを参照し、当該車両1000の車種情報に対応する旋回中心補正量Kを取得し、取得した旋回中心補正量Kを用いて推定軌跡Lの旋回中心を補正する。つまり、旋回中心補正部292Aは、第1実施形態に係る旋回中心補正部292と同様に、推定軌跡Lの旋回中心を座標(r,0)から座標(r,−K)に補正する(図4参照)。これにより、旋回中心を座標(r,−K)とする補正後の推定軌跡Lは、車両1000が実際に走行する軌跡に近いものとなる。
以上のように、第2実施形態に係る車載用障害物検出装置であるレーダ100Aは、汎用的に複数の車種に取り付けられる場合において有効である。このような場合、工場出荷時にはレーダ100Aを取り付ける対象の車両が特定できず、したがって、旋回中心補正量Kを決定することができない。しかしながら、第2実施形態に係るレーダ100Aは、車種情報と旋回中心補正量Kを対応付けたテーブル29Aaを有しているので、レーダ100Aを取り付けるときに、車種情報を書き込むことにより旋回中心補正量Kが決定される。
また、第2実施形態に係るレーダ100Aは、車種情報(例えば、車両型式)のみを不揮発性メモリ28A(記憶部)に書き込めばよいので、一見して車両の旋回中心補正量Kを把握することが困難である車種に対しても有効である。
[第3実施形態]
≪第3実施形態に係る車載用障害物検出装置の構成≫
図8は、第3実施形態に係る車載用障害物検出装置であるレーダ100Bのブロック図である。第3実施形態に係るレーダ100Bは、第1実施形態に係るレーダ100と比べて、不揮発性メモリ28を備えず(図2参照)、また、物標出力処理部29Bの構成が異なる。以下、第1実施形態と同じ構成に同じ符号を付して説明を省略し、第3実施形態に係るレーダ100Bの構成の変更点について説明する。
ここで、ミリ波レーダ100Bの構成の内、○○部と表記されている構成は、CPU(Central Processing Unit)が図示しないROM等に格納されたプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開することにより実現するプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。これらの機能がプログラム実行処理により実現される場合、「○○部」を「○○手段」と呼ぶ場合がある。
(物標出力処理部)
物標出力処理部29Bは、推定軌跡算出部291と、旋回中心補正部292Bと、制御対象判定部293とを備えて構成される。なお、推定軌跡算出部291、及び制御対象判定部293は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
物標出力処理部29Bには、車輪速度センサ41から車両1000の車速が入力され、また、角速度センサ42から車両1000の角速度が入力される。また、物標出力処理部29Bには、物標引継ぎ処理部27から障害物の識別番号が入力され、その識別番号を基にメモリ21から対応する障害物の距離を示す情報、相対速度を示す情報、方位を示す情報が入力される。
また、物標出力処理部29Bには、レーダ100B以外の他の制御ユニット(例えば、ブレーキ制御ECU52など)から、旋回中心補正量Kが入力される。ここで、車両1000は、レーダ100B以外に複数の制御ユニットを備えるのが通常である。そして、その中には、旋回中心補正量Kを有する制御ユニットが存在することが想定される。物標出力処理部29Bは、他の制御ユニットから、例えばCAN(Controller Area Network)を用いてレーダ100Bの起動時に旋回中心補正量Kを受信する。
なお、基本的には、車両1000が走行している最中に旋回中心がずれることはないので、前記説明した通り、旋回中心補正量Kを起動時に1回受信することで対応が可能である。しかしながら、四輪操舵(4WS:4 Wheel Steering)の車両などでは、旋回中心が随時変化するので推定軌跡Lを算出する毎に旋回中心補正量Kを受信するようにするのがよい。これにより、制御対象判定部293は、より細やかに障害物の検出を判定することが可能となる。
旋回中心補正部292Bは、レーダ100B以外の他の制御ユニット(例えば、ブレーキ制御ECU52など)から入力された旋回中心補正量Kを用いて、算出した推定軌跡Lの旋回中心を補正する。
なお、物標出力処理部29Bには、レーダ100B以外の他の制御ユニット(例えば、ブレーキ制御ECU52など)から、車種情報が入力されるようにしてもよい。その場合、物標出力処理部29Bは、第2実施形態に係る物標出力処理部29AのようにROM294にテーブル29Aa(図7参照)を備え、旋回中心補正部292Bは車種情報から旋回中心補正量Kを算出するようにする。
以上のように、第3実施形態に係る車載用障害物検出装置であるレーダ100Bは、車両1000の旋回中心補正量K、又は車種情報を書き込む不揮発性メモリ28,28A(記憶部)を備えず、車両1000のレーダ100B以外の他の制御ユニット(例えば、ブレーキ制御ECU52など)から旋回中心補正量K、又は車種情報を受信する。そして、第3実施形態に係るレーダ100Bは、第1実施形態又は第2実施形態と同様に旋回中心補正量K又は車種情報を旋回中心の補正に利用すると共に、障害物(先行車を含む)が車両1000の制御対象であるか否かの判定(障害物が自車線上に存在するか否かの判定)を行うときに利用する。したがって、第3実施形態に係るレーダ100Bは、第1実施形態や第2実施形態のように、工場出荷時や取り付け時に、不揮発性メモリ28,28A(記憶部)に旋回中心補正量K、又は車種情報を書き込む工程を行う必要がない。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
第1ないし第3実施形態では、障害物検出部としてレーダ部61を想定していた。しかしながら、障害物検出部は、例えば、車両1000の前方の映像を信号として出力する公知のカメラを用いたカメラ部(図示せず)であってもよい。さらに、障害物検出部は、レーダ部61とカメラ部(図示せず)との双方を組み合わせて構成し、障害物検出の精度を向上するようにしてもよい。
また、第1ないし第3実施形態では、推定軌跡算出部291は、角速度センサ42から入力された角速度を用いて推定軌跡Lを算出していたが、例えば、図示しないステアリング(操舵部)の舵角を用いて推定軌跡Lを算出してもよい。また、車両1000が走行する自車線を他の車線と区別するための線(例えば、白線)が描かれている場合に、推定軌跡算出部291は、カメラ部(図示せず)が認識した白線を用いて推定軌跡Lを算出してもよい。
第1ないし第3実施形態では、車載用障害物検出装置であるレーダ100,100A,100Bを車両1000の車体前方(例えば、バンパー)に設置する場合を想定していたが、レーダ100,100A,100Bは、車両1000の他の部分(例えば、バックミラー)に設置してもよい。その場合に、旋回中心補正量Kbは、図9(b)に示す距離になる。なお、図9(a)は、実施形態で説明したように、レーダ100,100A,100Bを車体前方(例えば、バンパー)に設置した場合の旋回中心補正量Kaを示している。
なお、第2実施形態において、車両1000の他の部分(例えば、バックミラー付近)にレーダ100Aを設置する場合、第2実施形態に係る不揮発性メモリ28Aには、車種情報に加えて、レーダ100Aの設置位置を書き込むようにする。そして、第2実施形態に係る物標出力処理部29Aは、ROM294に図10に示すテーブル29Abを備えるようにする。このテーブル29Abは、車両の車種情報、及びレーダ100Aの設置位置に対応付けて、旋回中心補正量Ka,Kb(K)が記憶されている。
また、第1ないし第3実施形態では、車載用障害物検出装置であるレーダ100,100A,100Bは、衝突回避制御を行う衝突回避制御ECU51に対して検出した物標の情報を出力していた。つまり、実施形態では、検出した物標の情報を衝突回避システムに用いる場合について説明していた。しかしながら、レーダ100,100A,100Bが検出した物標の情報は、車両が備える他のシステム(例えば、車間距離警報システム、追突軽減システム、先行車追従システム等)に用いることもできる。その場合、レーダ100,100A,100Bは、これらのシステムを制御するそれぞれのECUに、検出した物標に関する情報を出力する。そして、それぞれのECUは、車両が備える操舵部、駆動部、制動部等を制御すると共に、ブザーやディスプレイ等を用いて車両の運転者にこれらのシステムが起動していることを報知する。
また、レーダ部やカメラ部は各種制御ECU機能を取り込む形態でもよい。
1a〜1n 受信アンテナ
2a〜2n ミキサ
3 送信アンテナ
4 分配器
5a〜5n フィルタ
6 SW
7 ADC
8 三角波生成部
9 VCO
21 メモリ
22 受信強度算出部
23 DBF処理部
24 距離検出部
25 速度検出部
26 方位検出部
27 物標引継ぎ処理部
28 不揮発性メモリ(記憶部)
29,29A,29B 物標出力処理部
291 推定軌跡算出部
292,292A,292B 旋回中心補正部
293 制御対象判定部
294 ROM
29Aa,29Ab テーブル
41 車輪速度センサ(センサ)
42 角速度センサ(センサ)
51 衝突回避制御ECU
52 ブレーキ制御ECU
61 レーダ部(障害物検出部)
62 信号処理部
100,100A,100B ミリ波レーダ(車載用障害物検出装置)
200F 前輪
200R 後輪
1000 車両
1001 牽引車
K 旋回中心補正量
B 障害物(物標)
L 推定軌跡
M 実際の軌跡
H 車線幅

Claims (14)

  1. 車両上の所定位置に設置され、前記車両の周囲に存在する障害物を検出すると共に、検出した前記障害物が前記車両の制御対象であるか否かを判定する車載用障害物検出装置であって、
    前記車両の外界の特徴に基づいて前記障害物を検出する障害物検出部と、
    前記車両上の前記所定位置を基準にして前記車両の推定軌跡を円弧曲線として算出すると共に、前記推定軌跡の円弧曲線における旋回中心を算出する推定軌跡算出部と、
    前記所定位置と前記車両が旋回走行した場合の旋回中心の位置との進行方向に対する距離差である旋回中心補正量を用いて、算出した前記推定軌跡の円弧曲線における旋回中心を補正する旋回中心補正部と、
    前記補正後の旋回中心から前記障害物までの距離と前記推定軌跡の半径との距離差である自車線偏差が予め決められた範囲内である場合に、前記車両の制御対象である障害物であると判定する制御対象判定部と、
    を備えることを特徴とする車載用障害物検出装置。
  2. 前記制御対象判定部は、前記推定軌跡の半径をrとし、前記旋回中心補正量をKとし、前記障害物の位置を座標(x,y)とし、補正後の旋回中心の位置を座標(r,−K)とした場合における前記自車線偏差を以下の(式1)で計算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載用障害物検出装置。
    Figure 2014235662
  3. 前記障害物検出部は、
    電波又はレーザ光を送信する送信アンテナと、
    前記送信された電波又はレーザ光が前記障害物に反射して戻ってきた反射波又は反射光を受信する受信アンテナと、を具備するレーダ部であり、
    前記レーダ部は、前記反射波又は前記反射光に基づいて前記障害物を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載用障害物検出装置。
  4. 前記障害物検出部は、
    前記車両に搭載され車両前方の映像信号を出力するカメラ部をさらに具備し、
    前記レーダ部が出力する前記障害物と前記カメラ部が出力する前記車両の前方の映像信号との両方に基づいて前記障害物を決定することを特徴とする請求項3に記載の車載用障害物検出装置。
  5. 前記障害物検出部は、
    前記車両の前方の映像信号を出力するカメラ部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載用障害物検出装置。
  6. 前記推定軌跡算出部は、
    前記車両が備えるセンサから取得した車速及び角速度を用いて、前記推定軌跡を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の車載用障害物検出装置。
  7. 前記推定軌跡算出部は、
    前記車両が備えるセンサから取得した車速及び舵角を用いて、前記推定軌跡を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の車載用障害物検出装置。
  8. 前記推定軌跡算出部は、
    前記カメラ部が認識した白線を用いて、前記推定軌跡を算出することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の車載用障害物検出装置。
  9. 前記障害物は、先行車であり、
    前記予め決められた範囲は、前記車両が走行可能な道路の車線幅から決定される値である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8の何れか1項に記載の車載用障害物検出装置。
  10. 前記旋回中心補正量が記憶された記憶部をさらに備え、
    前記旋回中心補正部は、前記記憶部から前記旋回中心補正量を取得する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の車載用障害物検出装置。
  11. 前記車両の車種情報が記憶された記憶部をさらに備え、
    前記旋回中心補正部は、前記車種情報に対応付けて前記旋回中心補正量が記憶されるテーブルを有し、前記車種情報をキーにして前記テーブルを参照して対応する旋回中心補正量を取得する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の車載用障害物検出装置。
  12. 前記旋回中心補正部は、前記車両が備える制御システムから前記旋回中心補正量を取得する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の車載用障害物検出装置。
  13. 前記旋回中心補正部は、前記車両の車種情報に対応付けて前記旋回中心補正量が記憶されるテーブルを有し、前記車両が備える制御システムから車種情報を取得し、前記車種情報をキーにして前記テーブルを参照して対応する旋回中心補正量を取得する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載の車載用障害物検出装置。
  14. 車両上の所定位置に設置され、前記車両の周囲に存在する障害物を検出すると共に、検出した前記障害物が前記車両の制御対象であるか否かを判定する車載用障害物検出装置としてコンピュータを機能させる車載用障害物検出プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記車両の外界の特徴に基づいて前記障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記車両上の前記所定位置を基準にして前記車両の推定軌跡を円弧曲線として算出すると共に、前記推定軌跡の円弧曲線における旋回中心を算出する推定軌跡算出手段と、
    前記所定位置と前記車両が旋回走行した場合の旋回中心の位置との進行方向に対する距離差である旋回中心補正量を用いて、算出した前記推定軌跡の円弧曲線における旋回中心を補正する旋回中心補正手段と、
    前記補正後の旋回中心から前記障害物までの距離と前記推定軌跡の半径との距離差である自車線偏差が予め決められた範囲内である場合に、前記車両の制御対象である障害物であると判定する制御対象判定手段と、
    して機能する車載用障害物検出プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113228133A (zh) * 2018-12-27 2021-08-06 株式会社电装 驾驶辅助装置

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