JP2014235582A - 操作制御プログラム及び操作制御方法並びに手書き入力装置 - Google Patents

操作制御プログラム及び操作制御方法並びに手書き入力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所望のオブジェクトを簡便に取り消すことができ、オブジェクトの手書き入力操作と取り消し操作とを精度良く判別することができる操作制御プログラム及び操作制御方法並びに手書き入力装置を提供する。
【解決手段】手書き情報の入力及び表示が可能なタッチパネルを備える装置で動作する操作制御プログラムであって、前記装置に、前記タッチパネルに対する手書き入力操作を検知したら、少なくとも、前記手書き入力操作に関連する時間情報に基づいて、当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定する入力判定処理、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定した場合に、当該手書き入力操作に関連付けられた領域に表示されている取り消し対象を判定する取り消し対象判定処理、前記取り消し対象を前記タッチパネルの画面上から消去する取り消し操作処理、を実行させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、操作制御プログラム及び操作制御方法並びに手書き入力装置に関し、特に、手書きによる取り消し操作を制御する操作制御プログラム及び操作制御方法並びに手書き入力装置に関する。
近年、タッチパネルで手書き入力を行うタブレット端末などの手書き入力装置が普及している。この手書き入力装置では、タッチパネル上にスタイラスペン(以下、単にペンと呼ぶ。)などをタッチしてスライドさせることにより、文字や絵、図形などのオブジェクトを手書き入力することができる。また、手書き入力装置に設けられたハードキーやタッチパネル上に表示されるボタンなどを操作し、消しゴム機能などの消去機能を呼び出すことにより、手書き入力したオブジェクトを消去する(オブジェクトを取り消す)などの操作を行うことができる。
また、タッチパネル上の手書き操作によってオブジェクトを取り消すことも可能であり、例えば、下記特許文献1には、入力ストローク動作を受信し、ストローク動作/ストロークタイプにより、ストローク動作が消去動作であると判定した場合、前記消去動作による訂正を実行し、前記消去動作によって訂正された文字をタッチスクリーンに表示する方法が開示されている。また、この特許文献1には、ストローク動作が消去動作であるか否かの判定に関して、元のストロークをたどるか、元のストロークの一定範囲内で逆にたどるか、元のストロークの左右に頻繁に移動した場合、消去動作であると判定することが開示されている。
特表2010−511260号公報
上述したように、手書きの文字や図形などのオブジェクトに誤記があった時に、そのオブジェクトを取り消す方法として、消しゴム機能などの消去機能を呼び出してオブジェクトを取り消す方法と、予め定めた所定のストロークを手書き入力してオブジェクトを取り消す方法とがある。
しかしながら、消去機能を呼び出してオブジェクトを取り消す方法では、手書き入力とは異なる種類の操作が必要であるため、簡単にオブジェクトを取り消すことができず、また、この方法では、オブジェクトを取り消すための操作とは別に取り消すオブジェクトの範囲を指定する操作が必要であるため、操作が煩雑になる。
一方、所定のストロークを手書き入力してオブジェクトを取り消す方法では、所定のストロークを判別することにより、手書き入力と同種の操作でオブジェクトを取り消すことはできる。しかしながら、特許文献1に記載されているように、所定のストロークを、手書きしたオブジェクトを順方向又は逆方向にたどるといった複雑なストロークとすると、操作に時間がかかってしまうため、簡便にオブジェクトを取り消すことができない。
また、所定のストロークを、手書きしたオブジェクト上でタッチ位置を左右に動かすといった簡単なストロークとすると、そのストロークがオブジェクトの取り消し操作であるのか、オブジェクトの手書き入力操作であるのかを判別するのが困難になり、例えば、このストロークと同じ動作のオブジェクトを描きたい場合に、ユーザの意図に反してオブジェクトの取り消しが行われてしまう恐れがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、所望のオブジェクトを簡便に取り消すことができ、オブジェクトの手書き入力操作と取り消し操作とを精度良く判別することができる操作制御プログラム及び操作制御方法並びに手書き入力装置を提供することにある。
本発明の一側面は、手書き情報の入力及び表示が可能なタッチパネルを備える装置で動作する操作制御プログラムであって、前記装置に、前記タッチパネルに対する手書き入力操作を検知したら、少なくとも、前記手書き入力操作に関連する時間情報に基づいて、当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定する入力判定処理、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定した場合に、当該手書き入力操作に関連付けられた領域に表示されている取り消し対象を判定する取り消し対象判定処理、前記取り消し対象を前記タッチパネルの画面上から消去する取り消し操作処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の一側面は、手書き情報の入力及び表示が可能なタッチパネルを備える装置における操作制御方法であって、前記タッチパネルに対する手書き入力操作を検知したら、少なくとも、前記手書き入力操作に関連する時間情報に基づいて、当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定する入力判定処理と、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定した場合に、当該手書き入力操作に関連付けられた領域に表示されている取り消し対象を判定する取り消し対象判定処理と、前記取り消し対象を前記タッチパネルの画面上から消去する取り消し操作処理と、を有することを特徴とする。
本発明の一側面は、手書き情報の入力及び表示が可能なタッチパネルを備える手書き入力装置であって、前記タッチパネルにタッチした時点と、前記タッチパネルから離れる時点と、の時間間隔を計時するタイマーと、前記タッチパネルに対する手書き入力操作を検知したら、少なくとも、前記タイマーから取得した前記手書き入力操作に関連する時間情報に基づいて、当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定する入力判定部と、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定した場合に、当該手書き入力操作に関連付けられた領域に表示されている取り消し対象を判定する取り消し対象判定部と、前記取り消し対象を前記タッチパネルの画面上から消去する取り消し操作部と、を備えることを特徴とする。
本発明の操作制御プログラム及び操作制御方法並びに手書き入力装置によれば、所望のオブジェクトを簡便に取り消すことができ、オブジェクトの手書き入力操作と取り消し操作とを精度良く判別することができる。
その理由は、タッチパネルを備える手書き入力装置に、タッチパネルに対する手書き入力操作を検知したら、手書き入力操作の時間情報に基づいて、当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定し、取り消し操作であると判定したら、当該手書き入力操作に関連付けられた領域に表示されているオブジェクトを消去する制御を行うからである。
本発明の一実施例に係る手書き入力装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係る手書き入力装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る手書き入力装置の動作を示すフローチャート図である。 ペンUP/ペンON動作を説明する斜視図及び側面図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作の一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作における取り消し開始の判断手法を説明する図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作における取り消し開始の基準時間を説明する図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作における取り消し終了の判断手法を説明する図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作の他の例を示す図である。 本発明の一実施例に係る手書き入力装置の動作(取り消し終了の判断)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作における取り消し対象の設定手法を説明する図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作における取り消し判断の手法を説明する図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作における取り消し範囲の設定手法を説明する図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作における取り消し範囲の設定手法の他の例を説明する図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作におけるオブジェクトの表示方法を説明する図である。 本発明の一実施例に係る取り消し操作におけるオブジェクトの表示方法の他の例を説明する図である。
背景技術で示したように、タッチパネルに手書き入力したオブジェクトを取り消す方法として、消しゴム機能などの消去機能を使用する方法があるが、この方法では、手書き入力操作とは異なる種類の操作を行わなければならず、また、消去機能を呼び出す操作とは別に、取り消すオブジェクトの範囲を指定しなければならず、操作が煩雑になる。
そこで、オブジェクトの取り消し操作を簡便にするために、予め定めた所定のストロークを手書き入力する方法が提案されているが、この方法では、上記所定のストロークを複雑なストローク(手書きしたオブジェクトを順方向又は逆方向にたどるストローク)に設定すると、オブジェクトの取り消しに時間がかかってしまい、また、上記所定のストロークを簡単なストローク(手書きしたオブジェクト上でタッチ位置を左右に動かすストローク)に設定すると、ストロークの判別が困難になり、誤認識の要因となる。
このように、後者の方法は、通常の手書き入力と同種の操作でオブジェクトの取り消しができることから有効な方法ではあるが、従来は、ストロークの形状のみに着目していたため、判定の精度を高めることができないという問題があった。
そこで、本発明の一実施の形態では、ストロークの形状ではなく、手書き入力に関連する時間情報に着目し、直前の手書き入力の終了時点から今回の手書き入力の開始時点までの経過時間、今回の手書き入力の開始時点から終了時点までの経過時間、今回の手書き入力の終了時点からの直後の手書き入力の開始時点までの経過時間などの時間情報に基づいて、今回の手書き入力が取り消し操作であるかを判別し、取り消し操作であると判別した場合は、今回の手書き入力に関連付けられた領域に表示されているオブジェクトを消去するようにする。
このように、1つの手書き入力で取り消し操作と取り消し対象のオブジェクトの選択操作とを行うことができるため、所望のオブジェクトを簡便に取り消すことができる。また、通常の手書き入力操作と取り消し操作とを時間間隔の違いで判別するため、所定のストロークと一致する手書き入力を行った場合にオブジェクトが取り消されてしまうという公知技術で起こり得る誤認識を確実に防止することができる。また、この方法では、手書き入力の終了から次の手書き入力の開始までの時間や、手書き入力の開始から終了までの時間を検知するだけでよいため、特殊なセンシング装置を必要とせずに、既存の装置を用いて判別精度を向上させることができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る操作制御プログラム及び操作制御方法並びに手書き入力装置について、図1乃至図16を参照して説明する。図1は、本実施例の手書き入力装置の外観構成を示す模式図であり、図2は、手書き入力装置の構成を示すブロック図である。また、図3及び図10は、本実施例の手書き入力装置の動作を示すフローチャート図であり、図4乃至図9、図11乃至図16は、本実施例の取り消し動作を説明する図である。
本実施例の手書き入力システムは、図1に示すように、手書き入力が可能なタブレット端末やモバイルフォン、ノート型パーソナルコンピュータ装置などの手書き入力装置10と、手書き入力装置10に対して手書き入力を行うペンや指(本実施例ではペン50とする。)と、で構成される。
この手書き入力装置10は、図2に示すように、入力部20、表示部30、制御部40(図の破線の枠内)などで構成される。
入力部20は、表示部30上に、透明電極が格子状に配置された静電式、電磁式、感圧式などのタッチセンサであり、文字や図形などのオブジェクトやオブジェクトの取り消しを指示する図形(以下、取り消し線と呼ぶ。)の手書き入力を可能にする。また、ペン50がタッチセンサに接触する(以下、ペンONと呼ぶ。)位置や、ペン50がタッチセンサから離れる(以下、ペンUPと呼ぶ。)位置を検出し、その位置情報を制御部40に通知する。なお、オブジェクトの取り消しとは、手書き入力したオブジェクトの手書き入力を取り消すことであり、取り消し対象のオブジェクトは表示部30の画面から消去するが、後述するメモリや記憶部に保存している当該オブジェクトのデータは再利用する場合もあるため、必ずしも直ちに消去しなくてもよい。
表示部30は、LCD(Liquid Crystal Display)などであり、入力判定部42からの指示に従って、タッチセンサ上で手書き入力されたオブジェクトや取り消し線を表示する。また、取り消し操作部44からの指示に従って、取り消し対象となるオブジェクトや取り消し線を画面上から消去する。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリと、メモリカードやSSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶部と、で構成される。CPUは、ROMや記憶部に記憶したプログラムをRAMに展開して実行し、手書き入力装置10の全体制御を行う。また、RAMや記憶部は、手書き入力されたオブジェクトのデータを記憶すると共に、入力部20から通知されたペンON/ペンUPの位置情報、後述するタイマー41から通知されたペンUP/ペンON、ペンON/ペンUPの経過時間情報などを記憶する。
また、制御部40は、タイマー41、入力判定部42、取り消し対象判定部43、取り消し操作部44などとしても機能する。
タイマー41は、入力部20がペンONやペンUPを検出したら、ペンONからペンUPまでの経過時間、ペンUPから次のペンONまでの経過時間を計測し、経過時間情報を入力判定部42に通知する。このペンUPやペンONについて図4を参照して説明する。図4は、手書き入力装置10のタッチセンサ上でペン50を用いて手書き入力している様子を模式的に示す斜視図及び側面図であり、ペン50をタッチセンサから離す動作がペンUPであり、ペン50をタッチセンサにタッチする動作がペンONである。そして、ペンUPから次のペンONまでの時間(例えば、図4(b)の破線のように、ペン50をタッチセンサから離した状態で移動させた時の時間)がペンUP/ペンONの経過時間となり、ペンONから次のペンUPまでの時間(ペン50をタッチセンサ上で移動させた時の時間)がペンON/ペンUPの経過時間となる。
なお、本実施例では、ペンUPやペンONの動作の時間情報に基づいて、通常の手書き入力操作と取り消し操作とを判別するが、例えば、ペン50にスイッチを設け、ユーザがペン50をタッチセンサにタッチさせてスイッチをONにする(例えば、スイッチを指で押す)動作と、ペン50をタッチセンサにタッチさせたままスイッチをOFFにする(例えば、指をスイッチから離す)動作の時間情報に基づいて、通常の手書き入力操作と取り消し操作とを判別することもできる。また、タッチセンサがタッチの押圧力を検知可能であれば、ペン50をタッチセンサに基準値よりも強くタッチさせる動作と、基準値よりも弱くタッチさせる動作の時間情報に基づいて、通常の手書き入力操作と取り消し操作とを判別することもできる。
入力判定部42は、手書き入力の時間情報に基づいて、その手書き入力が通常の手書き入力操作であるか取り消し操作であるかを判別する。具体的には、入力部20から通知された手書き入力のペンUPやペンONの位置情報及びRAMや記憶部に記憶した以前の手書き入力のペンUPやペンONの位置情報を元に、今回の手書き入力が既に入力された箇所に対する手書き入力であるか(ペンONの位置が既に入力されたオブジェクト上若しくはオブジェクト近傍であるか)などを判定する。また、タイマー41から通知された経過時間情報を元に、ペンUP/ペンONの経過時間が予め定めた閾値を超えるかなどを判定する。
そして、今回の手書き入力が既に入力された箇所に対する手書き入力であり、かつ、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONまでの経過時間、及び、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONまでの経過時間が予め定めた閾値を超える場合は、取り消し操作であると判別し、今回の手書き入力の位置情報(必要に応じてペンUP/ペンONの経過時間情報やペンON/ペンUPの経過時間情報)を取り消し対象判定部43に送ると共に、取り消し操作部44に取り消し操作を指示する。一方、今回の手書き入力が既に入力された箇所に対する入力でない、又は、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONまでの経過時間が閾値以下、又は、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONまでの経過時間が閾値以下の場合は、通常の手書き入力操作であると判別し、今回の手書き入力の位置情報で規定されるオブジェクトを表示部30に表示させる。
この取り消し操作について図5を参照して説明する。例えば、図5(a)に示すように、入力部20(タッチセンサ)上にオブジェクト60(ここでは「少し」という文字)を手書きした後、そのオブジェクト60を取り消すために、オブジェクト60上に取り消し線70を手書き入力したとする。この時、図5(b)に示すように、オブジェクト60の手書きが終了してペン50をタッチセンサから離した時(ペンUP)から、取り消し線70の手書きを開始するためにペン50をタッチセンサに接触させた時(ペンON)までの経過時間が予め定めた閾値t1を越え、かつ、図5(c)に示すように、取り消し線70の手書きが終了してペン50をタッチセンサから離した時(ペンUP)から、次のオブジェクト61(ここでは渦巻きの図形)の手書きを開始するためにペン50をタッチセンサに接触させた時(ペンON)までの経過時間が予め定めた閾値t2を越えた場合に、取り消し線70の手書き入力がオブジェクト60を取り消す操作であると判断し、図5(d)に示すように、取り消し操作部44により、オブジェクト60及び取り消し線70を画面上から消去する(図では、オブジェクト60及び取り消し線70を細い破線で描いて表示されない状態を表している。)。
なお、本実施例では、取り消し線70を1本の線又は2本の線とするが、取り消し線70の形状や線種、太さ、色などは任意であり、例えば、波線や屈曲する線などとしてもよい。また、上記では、経過時間に関して、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONまでの経過時間と、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONまでの経過時間の2つの時間情報を用いたが、後述するように、更に、手書き入力のペンONからペンUPまでの経過時間(手書き入力の描画時間)を考慮し、例えば、今回の手書き入力の描画時間がオブジェクトの描画時間と同等以下の場合に取り消し操作であると判別することもできる。
取り消し対象判定部43は、入力判定部42から通知される今回の手書き入力の位置情報と、RAMや記憶部に記憶した既に入力されたオブジェクトの位置情報とを比較したり、必要に応じてペンUP/ペンONの経過時間情報やペンON/ペンUPの経過時間情報を参照したりすることによって、後述する手法に基づき、取り消し対象のオブジェクトを判定する。そして、今回の手書き入力の情報及び取り消し対象のオブジェクトの情報を、取り消し操作部44へ渡す。
取り消し操作部44は、入力判定部42から取り消し操作を指示されたら、取り消し対象判定部43から取得した、今回の手書き入力の情報及び取り消し対象のオブジェクトの情報に基づいて、今回の手書き入力及び当該オブジェクトを背景色で塗りつぶすなどして、表示部30に表示させない(表示部30の画面上から消去する)ように制御する。また、取り消し対象のオブジェクトの近傍に別のオブジェクトがある場合は、必要に応じて、取り消し対象のオブジェクトの表示位置に、別のオブジェクトを移動させて表示させるなどの制御も行う。
なお、タイマー41、入力判定部42、取り消し対象判定部43及び取り消し操作部44はハードウェアとして構成してもよいし、制御部40を、タイマー41、入力判定部42、取り消し対象判定部43及び取り消し操作部44として機能させる操作制御プログラムとして構成してもよい。
次に、本実施例の手書き入力装置10の具体的な動作について説明する。手書き入力装置10のCPUは、ROMや記憶部に記憶した操作制御プログラムを実行することにより、図3のフローチャートに示す処理を実行する。なお、以下の説明において、既に入力されたオブジェクトが表示部30に表示され、そのオブジェクトの位置情報はRAMや記憶部に保存されており、入力判定部42は、RAMや記憶部から取得した位置情報により、そのオブジェクトの位置を特定可能であるとする。
まず、入力部20は、入力可能なエリアへのペン50のペンONを検知し、ペンONの位置情報を入力判定部42に通知する(S101)。
次に、入力判定部42は、入力部20から通知された位置情報と、予めRAMや記憶部に保存された位置情報とを比較することにより、既入力に重なっているか(既に入力されたオブジェクト上へのペンONであるか)を判定する(S102)。既入力に重なっていない場合(S102のNoの場合)は、取り消し操作ではない(新たなオブジェクトの手書き入力操作である)ため、S109に遷移して、今回の手書き入力の位置情報をそのまま表示部30に送信し、表示部30に今回の手書き入力の移動軌跡を表示させる。なお、既入力に重なっているとは、既に入力されたオブジェクト上にペン50がタッチした場合のみならず、図5(a)に示すようにそのオブジェクトの近傍(タッチ位置を左から右に移動させて取り消し線を手書きする場合は、オブジェクトの左側の所定の範囲の領域)にペン50がタッチした場合を含む。
既入力に重なっている場合(S102のYesの場合)は、入力判定部42は、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONまでの経過時間(ペンUP/ペンON時間と呼ぶ。)が、予め定めた閾値t1を越えるかどうかを判定する(S103)。この閾値t1について説明する。
図6は、オブジェクト60(ここでは「少し」という文字)を書いてから誤りに気付いて、取り消し線70を引く場合を示している。オブジェクトを手書きする時、ユーザは迷うことなくペン50を移動させるため、一連のオブジェクトを構成する連続していない線や点を手書きする時でも、ペンUP/ペンON時間は短い。ここでは、図6(a)に示すように、「少」の文字の最後のタッチ位置から、「し」の文字の最初のタッチ位置にペン50を移動させる時間を閾値t1とする。一方、取り消し線を手書きする場合、取り消し線はオブジェクトの手書きとは意図が異なり、ユーザは一旦手を止めて手書きを行う。そのため、図6(b)に示すように、「し」の文字の最後のタッチ位置から取り消し線70の最初のタッチ位置にペン50を移動させる時間は閾値t1よりも大きくなると考えられる。そこで、このような手書きの特徴を考慮して、ペンUP/ペンON時間が閾値t1を越えるかどうかを判定することにより、今回の手書き入力が、オブジェクトの手書き入力操作であるか、取り消し操作(取り消し線70の手書き入力操作)であるかを判定する。すなわち、既に入力が行われた箇所への手書き入力であり、かつ、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONまでの経過時間が閾値t1を越える時、今回の手書き入力のペンONを取り消し入力開始と認識する。
なお、この閾値t1は予め定めた一定の値(例えば、0.3秒)としてもよいし、図7に示すように、そのユーザが以前に一連のオブジェクトを手書きした時のあるオブジェクトのペンUPから次のオブジェクトのペンONまでの経過時間の代表値や平均値(ここでは、「山田」というオブジェクトを手書きした時の「山」の文字の最後のタッチ位置から「田」の文字の最初のタッチ位置にペン50を移動させる時間:例えば、0.5秒)を閾値t1として設定してもよい。
図3のフローチャートに戻って、ペンUP/ペンON時間が閾値t1以下の場合(S103のNoの場合)は、取り消し操作ではない(一連のオブジェクトの連続する手書き入力操作である)ため、S109に遷移して、今回の手書き入力の位置情報をそのまま表示部30に送信し、表示部30に今回の手書き入力の移動軌跡を表示させる。
ペンUP/ペンON時間が閾値t1を越える場合(S103のYesの場合)は、入力判定部42は、入力部20からの通知に基づいて、今回の手書き入力のペンUP(すなわち、今回の手書き入力の終了)を検知する(S104)。そして、入力判定部42は、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONまでの経過時間(ペンUP/ペンON時間)をタイマー41から取得し、そのペンUP/ペンON時間が、予め定めた閾値t2を越えるかどうかを判定する(S105)。この閾値t2について説明する。
図8は、オブジェクト60(ここでは「少し」という文字)を書いてから、取り消し線70を引き、その後、オブジェクト61(ここでは「しかし」という文字)を書く場合を示している。オブジェクトを手書きする時、ユーザは迷うことなくペン50を移動させるため、一連のオブジェクトを構成する連続していない線や点を手書きする時でも、ペンUP/ペンON時間は短い。一方、取り消し線を手書きしてから別のオブジェクトを手書きする場合、ユーザは一旦手を止めて手書きを行う。そのため、取り消し線70の最後のタッチ位置から次のオブジェクトの最初のタッチ位置にペン50を移動させる時間は閾値t2(オブジェクトを手書きするときのペンUP/ペンON時間の代表値や平均値)よりも大きくなると考えられる。そこで、このような手書きの特徴を考慮して、ペンUP/ペンON時間が閾値t2を越えるかどうかを判定することにより、直前の手書き入力が、オブジェクトの手書き入力操作であるか、取り消し操作であるかを判定する。すなわち、既に入力が行われた箇所への手書き入力であり、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONの経過時間が閾値t1を越え、かつ、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONの経過時間が閾値t2を越える時、今回の手書き入力のペンUPを取り消し入力終了と認識する。
なお、図9(a)に示すように、取り消し線として2本線の取り消し線71が引かれる場合もある。この場合、1本目の線が取り消し入力開始と認識されると、1本目の線の終わりにペンUPが生じる。しかしながら、2本の線は同じ意図で書かれるものであり、オブジェクトを連続して手書きする時と同様に、ユーザは迷うことなくペン50を移動させるため、1本目の線のペンUPから2本目の線のペンONまでの時間は、閾値t2以下になると考えられる。従って、ペンUP/ペンON時間と閾値t2とを比較することによって、取り消し入力終了を適切に判断することができる。
また、本実施例では、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONの経過時間と閾値t1とを比較し、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONの経過時間と閾値t2と比較しているが、閾値t1と閾値t2は同じ値に設定してもよいし、異なる値に設定してもよい。
図3のフローチャートに戻って、ペンUP/ペンON時間が閾値t2以下の場合(S105のNoの場合)は、取り消し操作ではない(一連のオブジェクトの連続する手書き入力操作である)ため、S109に遷移して、今回の手書き入力の位置情報をそのまま表示部30に送信し、表示部30に今回の手書き入力の移動軌跡を表示させる。
なお、上述したように、取り消し線として2本線が手書き入力される場合、1本目の線のペンUPから2本目の線のペンONまでの時間は閾値t2以下となると考えられるため、取り消し入力終了を適切に判断することができるが、取り消し線を手書き入力する場合は2本目の線も既に入力された箇所に重なって行われることから、更に、既入力に重なっているかを判断することにより、取り消し入力終了をより適切に判断することもできる。
その場合は、図10のフローチャート図に示すように、S104でペンUPを検知し、ペンUP/ペンON時間が閾値t2を越えるかどうかを判定し(S105a)、その結果、ペンUP/ペンON時間が閾値t2以下の場合に、直後のペンONが既入力に重なっているかを判断し(S105b)、既入力に重なっている場合は、取り消し入力が継続して入力されていると判断し、S104に戻って、再度、ペンUPを検知するようにしてもよい。
図3のフローチャートに戻って、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONの時間が、閾値t2を越える場合(S105のYesの場合)は、入力判定部42は、今回の手書き入力が取り消し操作であると判定し、今回の手書き入力の位置情報(必要に応じてペンUP/ペンONの経過時間情報やペンON/ペンUPの経過時間情報)を取り消し対象判定部43に通知する。取り消し対象判定部43は、その位置情報と既に入力されたオブジェクトの位置情報とを比較したり、必要に応じてペンUP/ペンONの経過時間情報やペンON/ペンUPの経過時間情報を参照したりすることによって、取り消し対象のオブジェクトを特定し(S106)、特定したオブジェクトの情報を取り消し操作部44に通知する。
この取り消し対象のオブジェクトの特定手法について、図11を参照して説明する。図11(a)は、オブジェクト60(ここでは「少し」という文字)に重なるように取り消し線70を手書き入力した場合を示している。この時、図11(b)に示すように、取り消し線70は、「少」という文字の3画目の線(図の破線で囲んだ部分の線)には重なっていないため、この線は「少」というオブジェクトの一部であるにも関わらず、取り消し対象外と判断されてしまう恐れがある。このような不都合を未然に防止するために、取り消し対象判定部43は、図11(c)に示すように、取り消し線70に重なっている線や点の近傍(ここでは、「少」の1画目の線の近傍)で、かつ、その距離が予め定めた閾値L以下の線や点は、取り消し対象と判断するように制御することができる。また、一連のオブジェクトは手を止めることなく描画されると考えられることから、図11(d)に示すように、オブジェクト内の最も古いペンONから最も新しいペンUPまでの時間が予め定めた閾値T以下の場合は、その間に手書き入力された線や点を一連のオブジェクトとして、取り消し対象と判断するように制御することもできる。
ここで、今回の手書き入力が既入力に重なっており、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONまでの経過時間、及び、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONまでの経過時間が閾値を超えている場合に、今回の手書き入力を取り消し操作であると判定しても良いが、更に判定精度を高めるために、各々の手書き入力のペンONからペンUPまでの時間(手書き入力の描画時間)を考慮することもできる。
例えば、図12(a)に示すように、オブジェクト60(ここでは「少し」という文字)に対して取り消し線70を手書き入力した場合は、オブジェクト60の描画時間に比べて取り消し線70の描画時間は短いと考えられるが、図12(b)に示すように、元のオブジェクト60を丁寧になぞるようにオブジェクト62を手書き入力(図では、なぞる動作を説明するためにオブジェクト60とオブジェクト62をずらして描いている。)した場合は、オブジェクト60の描画時間に比べてオブジェクト62の描画時間は長いと考えられる。そして、オブジェクト62が既入力(オブジェクト60)に重なり、オブジェクト60の手書き入力のペンUPからオブジェクト62の手書き入力のペンONまでの経過時間が閾値を超えた場合は、オブジェクト62が取り消し線と判定されてしまい、元のオブジェクト60が取り消されてしまう恐れがある。
そこで、本実施例では、このような誤判定を未然に防止するために、必要に応じて、入力判定部42は、図12(c)のテーブルに示す、取り消し対象のオブジェクト60の描画時間(若しくは代表的なオブジェクトの描画時間)と、取り消し線70(S105の段階で取り消し線と判定された手書き入力)の描画時間とを比較し、取り消し線70の描画時間がオブジェクト60の描画時間と同等若しくは短いかを判断し(S107)、取り消し線70の描画時間がオブジェクト60の描画時間よりも長い場合(S107のNoの場合)は、取り消し操作ではないと判断し、S109に遷移して、今回の手書き入力の位置情報をそのまま表示部30に送信し、表示部30に今回の手書き入力の移動軌跡を表示させるようにしている。
一方、取り消し線70の描画時間が、既に入力された取り消し対象のオブジェクト60の描画時間と同等若しくは短い場合(S107のYesの場合)は、入力判定部42は、取り消し操作部44に取り消し操作を指示し、取り消し操作部44は、取り消し対象のオブジェクトに対して、取り消し操作を実行し(S108)、取り消し対象のオブジェクト60及び取り消し線70を画面上から消去するように表示を制御する(S109)。
このように、今回の手書き入力が既に手書きされたオブジェクトに重なるか、直前の手書き入力のペンUPから今回の手書き入力のペンONまでの経過時間が閾値を越えるか、今回の手書き入力のペンUPから直後の手書き入力のペンONまでの経過時間が閾値を越えるか、必要に応じて、今回の手書き入力の描画時間がオブジェクトの描画時間に比べて長いかに基づいて、今回の手書き入力が取り消し操作であるか否かを判定する、すなわち、手書き入力操作の時間情報に基づいて当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定するため、確実に取り消し操作を判定することができる。また、取り消し操作は時間間隔が異なるのみで通常の手書き入力と同様に行うことができるため、簡便に取り消し操作を行うことができる。
以上、取り消し線が重なるように手書きされたオブジェクトを取り消す場合について説明したが、取り消し線が重ならないオブジェクトであっても、取り消し対象となるオブジェクトと同等に扱うことができるオブジェクトに対しては、同様に取り消し対象とすることもできる。
例えば、図13(a)に示すように、オブジェクト60(ここでは「少し」という文字)を手書きした後、オブジェクト61(ここでは「かなり」という文字)を手書きし、更に、オブジェクト62(ここでは渦巻き状の図形)を手書きし、その後、オブジェクト60に重なるように取り消し線70を手書きした場合、オブジェクト60は取り消し線70の直前に手書きされたオブジェクトではないが、オブジェクト60を取り消し対象とすることもできる。
また、オブジェクト61とオブジェクト62はオブジェクト60から離れているが、オブジェクト間の移動時間に基づいてオブジェクトの関連性を判断し、関連するオブジェクトは取り消し対象とすることもできる。例えば、図13(b)に示すように、オブジェクト60のペンUPからオブジェクト61のペンONまでの時間が予め定めた閾値t1よりも短いことから、オブジェクト61はオブジェクト60と関連すると判断して、取り消し対象とすることができる。一方、オブジェクト61のペンUPからオブジェクト62のペンONまでの時間は閾値t1よりも長いことから、オブジェクト62はオブジェクト61(オブジェクト60)と関連しないと判断して、取り消し対象外とすることができる。
また、取り消し操作の対象を明確にするために、特定のオブジェクトが入力された場合は、その特定のオブジェクトで指定される範囲に手書き入力されたオブジェクトを取り消し対象とすることもできる。例えば、図14に示すように、カギカッコ(「」)を特定のオブジェクト63として設定しておき、入力判定部42は、手書き入力の位置情報からカギカッコを認識したら取り消し対象判定部43に通知し、取り消し対象判定部43は初めのカギカッコから、対となるカギカッコまでに手書き入力されたオブジェクト(ここでは「かなり」の文字)を一連のオブジェクト60として認識することができる。
また、図3のフローチャートのS109では、取り消し線が手書き入力された場合に、取り消し対象となるオブジェクトが表示部30に表示されないようにしたが、取り消し対象となるオブジェクトの後に、取り消し対象とならない別のオブジェクトが手書き入力されている場合は、その別のオブジェクトの表示位置を調整することもできる。例えば、図15(a)に示すように、オブジェクト60(ここでは「頭痛が少しあります」という文章)が手書き入力され、その中の「少し」の文字が取り消し対象となった場合、図15(b)に示すように、「少し」の文字を消去して「あります」の文字をそのまま表示してもよいし、オブジェクト60は一連の文章であると考えられることから、図15(c)に示すように、「少し」の文字を消去して、「少し」の文字の位置に「あります」の文字を表示するようにしてもよい。
また、図16(a)に示すように、オブジェクト60(ここでは「少し」の文字)が取り消し対象となり、オブジェクト60の近傍にオブジェクト61(ここでは「かなり」の文字)が手書き入力された場合、オブジェクト60を消去して、オブジェクト60の位置にオブジェクト61を表示するようにしてもよい。その場合、オブジェクト60とオブジェクト61の距離や手書き入力の時間を考慮して、取り消し線70のペンUPとオブジェクト61のペンONとの時間間隔が予め定めた閾値以内、及び/又は、オブジェクト60とオブジェクト61の距離が予め定めた閾値以内の場合は、オブジェクト61の表示位置を変更する制御を行い、上記距離や時間間隔が予め定めた閾値を越える場合はオブジェクト61の表示位置を変更しないようにすることもできる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御の方法は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、以前に手書きで入力したオブジェクトを手書きによる取り消し操作で取り消す場合について説明したが、手書き入力以外の方法で予め入力されたオブジェクト(例えば、電子データとして読み込んだテキスト)を、手書きによる取り消し操作で取り消す場合に対しても、本発明の制御を同様に適用することができる。
また、上記実施例では、オブジェクトの取り消し操作について説明したが、取り消し以外の操作、例えば、オブジェクトのコピーや移動、拡大/縮小などのオブジェクトの編集操作全般に対しても、本発明の制御を同様に適用することができる。
本発明は、手書きによる取り消し操作を制御する操作制御プログラム及び当該操作制御プログラムを記録した記録媒体並びに操作制御方法並びにタッチパネルを備える手書き入力装置に利用可能である。
10 手書き入力装置
20 入力部
30 表示部
40 制御部
41 タイマー
42 入力判定部
43 取り消し対象判定部
44 取り消し操作部
50 ペン
60、61、62 オブジェクト
63 特定のオブジェクト
70、71 取り消し線

Claims (18)

  1. 手書き情報の入力及び表示が可能なタッチパネルを備える装置で動作する操作制御プログラムであって、
    前記装置に、
    前記タッチパネルに対する手書き入力操作を検知したら、少なくとも、前記手書き入力操作に関連する時間情報に基づいて、当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定する入力判定処理、
    前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定した場合に、当該手書き入力操作に関連付けられた領域に表示されている取り消し対象を判定する取り消し対象判定処理、
    前記取り消し対象を前記タッチパネルの画面上から消去する取り消し操作処理、を実行させる、
    ことを特徴とする操作制御プログラム。
  2. 前記入力判定処理は、
    前記手書き入力操作が入力済みの領域への操作であるかを判定する第1判定処理、
    前記手書き入力操作の直前の手書き入力操作の終了時点から前記手書き入力操作の開始時点までの第1経過時間が予め定めた第1閾値を超えているかを判定する第2判定処理、
    前記手書き入力操作の終了時点から前記手書き入力操作の直後の手書き入力操作の開始時点までの第2経過時間が予め定めた第2閾値を超えているかを判定する第3判定処理、を含み、
    前記入力判定処理では、前記手書き入力操作が前記入力済みの領域への操作であり、前記第1経過時間が前記第1閾値を超えており、かつ、前記第2経過時間が前記第2閾値を超えている場合に、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の操作制御プログラム。
  3. 前記入力判定処理は、更に、
    前記手書き入力操作の描画時間が入力済みのオブジェクトの描画時間に比べて長いかを判定する第4判定処理を含み、
    前記入力判定処理では、前記手書き入力操作が前記入力済みの領域への操作であり、前記第1経過時間が前記第1閾値を超えており、前記第2経過時間が前記第2閾値を超えており、かつ、前記手書き入力操作の描画時間が前記入力済みのオブジェクトの描画時間と同等以下の場合に、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の操作制御プログラム。
  4. 前記手書き入力操作は、取り消し線の入力操作であり、
    前記取り消し対象判定処理では、前記取り消し線と、前記取り消し線に重なるオブジェクトと、を取り消し対象とする、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の操作制御プログラム。
  5. 前記取り消し対象判定処理では、更に、前記取り消し線に重なるオブジェクトからの距離が所定値以下のオブジェクト、及び/又は、前記取り消し線に重なるオブジェクトの入力操作からの経過時間が所定値以下のオブジェクトを取り消し対象とする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の操作制御プログラム。
  6. 前記取り消し操作処理では、前記取り消し対象からの距離が所定値以下のオブジェクト、及び/又は、前記取り消し操作からの経過時間が所定値以下のオブジェクトの表示位置を、前記取り消し対象が表示されていた位置に移動させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の操作制御プログラム。
  7. 手書き情報の入力及び表示が可能なタッチパネルを備える装置における操作制御方法であって、
    前記タッチパネルに対する手書き入力操作を検知したら、少なくとも、前記手書き入力操作に関連する時間情報に基づいて、当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定する入力判定処理と、
    前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定した場合に、当該手書き入力操作に関連付けられた領域に表示されている取り消し対象を判定する取り消し対象判定処理と、
    前記取り消し対象を前記タッチパネルの画面上から消去する取り消し操作処理と、を有する、
    ことを特徴とする操作制御方法。
  8. 前記入力判定処理は、
    前記手書き入力操作が入力済みの領域への操作であるかを判定する第1判定処理、
    前記手書き入力操作の直前の手書き入力操作の終了時点から前記手書き入力操作の開始時点までの第1経過時間が予め定めた第1閾値を超えているかを判定する第2判定処理、
    前記手書き入力操作の終了時点から前記手書き入力操作の直後の手書き入力操作の開始時点までの第2経過時間が予め定めた第2閾値を超えているかを判定する第3判定処理、を含み、
    前記入力判定処理では、前記手書き入力操作が前記入力済みの領域への操作であり、前記第1経過時間が前記第1閾値を超えており、かつ、前記第2経過時間が前記第2閾値を超えている場合に、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の操作制御方法。
  9. 前記入力判定処理は、更に、
    前記手書き入力操作の描画時間が入力済みのオブジェクトの描画時間に比べて長いかを判定する第4判定処理を含み、
    前記入力判定処理では、前記手書き入力操作が前記入力済みの領域への操作であり、前記第1経過時間が前記第1閾値を超えており、前記第2経過時間が前記第2閾値を超えており、かつ、前記手書き入力操作の描画時間が前記入力済みのオブジェクトの描画時間と同等以下の場合に、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の操作制御方法。
  10. 前記手書き入力操作は、取り消し線の入力操作であり、
    前記取り消し対象判定処理では、前記取り消し線と、前記取り消し線に重なるオブジェクトと、を取り消し対象とする、
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載の操作制御方法。
  11. 前記取り消し対象判定処理では、更に、前記取り消し線に重なるオブジェクトからの距離が所定値以下のオブジェクト、及び/又は、前記取り消し線に重なるオブジェクトの入力操作からの経過時間が所定値以下のオブジェクトを取り消し対象とする、
    ことを特徴とする請求項10に記載の操作制御方法。
  12. 前記取り消し操作処理では、前記取り消し対象からの距離が所定値以下のオブジェクト、及び/又は、前記取り消し操作からの経過時間が所定値以下のオブジェクトの表示位置を、前記取り消し対象が表示されていた位置に移動させる、
    ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一に記載の操作制御方法。
  13. 手書き情報の入力及び表示が可能なタッチパネルを備える手書き入力装置であって、
    前記タッチパネルにタッチした時点と、前記タッチパネルから離れる時点と、の時間間隔を計時するタイマーと、
    前記タッチパネルに対する手書き入力操作を検知したら、少なくとも、前記タイマーから取得した前記手書き入力操作に関連する時間情報に基づいて、当該手書き入力操作が取り消し操作であるかを判定する入力判定部と、
    前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定した場合に、当該手書き入力操作に関連付けられた領域に表示されている取り消し対象を判定する取り消し対象判定部と、
    前記取り消し対象を前記タッチパネルの画面上から消去する取り消し操作部と、を備える、
    ことを特徴とする手書き入力装置。
  14. 前記入力判定部は、
    前記手書き入力操作が入力済みの領域への操作であるかを判定し、
    前記手書き入力操作の直前の手書き入力操作の終了時点から前記手書き入力操作の開始時点までの第1経過時間が予め定めた第1閾値を超えているかを判定し、
    前記手書き入力操作の終了時点から前記手書き入力操作の直後の手書き入力操作の開始時点までの第2経過時間が予め定めた第2閾値を超えているかを判定し、
    前記手書き入力操作が前記入力済みの領域への操作であり、前記第1経過時間が前記第1閾値を超えており、かつ、前記第2経過時間が前記第2閾値を超えている場合に、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の手書き入力装置。
  15. 前記入力判定部は、更に、
    前記手書き入力操作の描画時間が入力済みのオブジェクトの描画時間に比べて長いかを判定し、
    前記手書き入力操作が前記入力済みの領域への操作であり、前記第1経過時間が前記第1閾値を超えており、前記第2経過時間が前記第2閾値を超えており、かつ、前記手書き入力操作の描画時間が前記入力済みのオブジェクトの描画時間と同等以下の場合に、前記手書き入力操作が前記取り消し操作であると判定する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の手書き入力装置。
  16. 前記手書き入力操作は、取り消し線の入力操作であり、
    前記取り消し対象判定部は、前記取り消し線と、前記取り消し線に重なるオブジェクトと、を取り消し対象とする、
    ことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一に記載の手書き入力装置。
  17. 前記取り消し対象判定部は、更に、前記取り消し線に重なるオブジェクトからの距離が所定値以下のオブジェクト、及び/又は、前記取り消し線に重なるオブジェクトの入力操作からの経過時間が所定値以下のオブジェクトを取り消し対象とする、
    ことを特徴とする請求項16に記載の手書き入力装置。
  18. 前記取り消し操作部は、前記取り消し対象からの距離が所定値以下のオブジェクト、及び/又は、前記取り消し操作からの経過時間が所定値以下のオブジェクトの表示位置を、前記取り消し対象が表示されていた位置に移動させる、
    ことを特徴とする請求項13乃至17のいずれか一に記載の手書き入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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