JP2014235184A - 焦点検出装置、焦点調節装置、および撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置、焦点調節装置、および撮像装置 Download PDF

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敏之 藤嶋
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Abstract

【課題】従来のコントラスト検出方式と同精度の焦点検出を、ウォブリングなしに行うことが可能な焦点検出装置を提供する。
【解決手段】結像光学系の射出瞳上の一対の領域をそれぞれ透過した一対の光束の一方が入射する第1受光素子列と、前記一対の光束の他方が入射する第2受光素子列と、前記第1受光素子列および前記第2受光素子列からそれぞれ出力された受光信号に基づいて、予定焦点面の画像と、前記予定焦点面に平行な2つの像面の画像とをそれぞれ合成する合成部と、前記合成部により合成された前記3つの画像に基づいて、前記結像光学系の焦点調節状態を検出する第1焦点検出部と、を備える焦点検出装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、焦点検出装置、焦点調節装置、および撮像装置に関する。
従来、フォーカシングレンズを微少駆動(ウォブリング)させながらコントラスト評価値を算出し、コントラスト評価値が最大になる位置を合焦位置とする、いわゆるコントラスト検出方式の焦点調節を行うデジタルカメラが知られている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載されているように、コントラスト検出方式は、瞳分割型の位相差検出方式に比べて焦点検出の精度が高いという利点がある。
特開2003−156677号公報
従来のコントラスト検出方式には、ウォブリングを行わなければ合焦位置を得られないという問題があった。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。
請求項1に記載の焦点検出装置は、結像光学系の射出瞳上の一対の領域をそれぞれ透過した一対の光束の一方が入射する第1受光素子列と、一対の光束の他方が入射する第2受光素子列と、第1受光素子列および第2受光素子列からそれぞれ出力された受光信号に基づいて、予定焦点面の画像と、予定焦点面に平行な2つの像面の画像とをそれぞれ合成する合成部と、合成部により合成された3つの画像に基づいて、結像光学系の焦点調節状態を検出する第1焦点検出部と、を備える。
請求項7に記載の焦点調節装置は、請求項6に記載の焦点検出装置と、第2焦点検出部により検出された焦点調節状態に基づいて結像光学系の粗い焦点調節を行った後に、第1焦点検出部により検出された焦点調節状態に基づいて結像光学系の焦点調節を行う焦点調節部と、を備える。
請求項8に記載の撮像装置は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、請求項7に記載の焦点調節装置と、の一方を備える。
本発明によれば、従来のコントラスト検出方式と同精度の焦点検出を、ウォブリングなしに行うことができる。
第1の実施の形態に係るデジタルカメラ1の構成を模式的に示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像素子22の構成を模式的に示す図である。 自動焦点調節処理のフローチャートである。 第2の実施の形態に係るデジタルカメラ2の構成を模式的に示す図である。 各実施形態の変形例を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメラの構成を模式的に示す断面図である。デジタルカメラ1は、予定焦点面に被写体像を結像させる結像光学系11と、予定焦点面に結像した被写体像を撮像する撮像素子22とを備える。結像光学系11は、レンズ11a、フォーカシングレンズ11b、およびレンズ11cにより構成されている。レンズ駆動部12は例えばステッピングモータ等のアクチュエータを備え、制御部21の制御に応じてフォーカシングレンズ11bを光軸Xの方向に駆動する。制御部21はマイクロプロセッサやメモリ、その周辺回路等により構成され、不図示の記録媒体に予め記録されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、デジタルカメラ1の各部を制御する。
デジタルカメラ1のユーザが所定の撮影準備操作(例えば、不図示のレリーズスイッチの半押し操作)を行うと、制御部21は後述する自動焦点調節処理を実行し、結像光学系11のピント位置を調節する。その後、デジタルカメラ1のユーザが所定の撮影操作(例えば、不図示のレリーズスイッチの全押し操作)を行うと、制御部21は後述する撮影処理を実行し、被写体像の画像データを作成する。制御部21は作成した画像データを、例えばメモリーカード等の不図示の記憶媒体に記憶したり、液晶モニタ等の不図示の表示装置に表示(再生)したりする。
(撮像素子22の説明)
図2(a)は、撮像素子22の撮像面を被写体側から見た平面図である。なお図2(a)では、撮像面の一部のみを拡大して図示している。撮像素子22の撮像面には、複数の撮像画素40が二次元状に配列されている。
各々の撮像画素40は、1つのマイクロレンズと、そのマイクロレンズにより被覆された一対の受光素子40a、40bとを有する。一対の受光素子40a、40bは、正方形の輪郭を有する1つの受光素子を撮影画面の上下方向(y方向)に等分した形状を有しており、結像光学系11の異なる領域を透過した一対の光束をそれぞれ受光する。つまり、撮像素子22は、y方向に一列に並べられた受光素子40aの列(受光素子列)と、同様に一列に並べられた受光素子40bの列(受光素子列)と、を備えている。
(自動焦点調節処理の説明)
図3は、制御部21が実行する自動焦点調節処理のフローチャートである。この処理は、制御部21が不図示の記憶媒体から読み込んで実行する制御プログラムに含まれる処理である。制御部21は、ステップS100〜ステップS120において、いわゆる位相差検出方式の焦点検出に基づいて、粗い焦点調節を行う。その後、ステップS130以降において、いわゆるコントラスト検出方式の焦点検出に基づく、精緻な焦点調節を行う。以下、図3の各ステップについて順に説明する。
まずステップS100において、制御部21はいわゆる位相差検出法により結像光学系11のデフォーカス量を算出する。以下、位相差検出法によるデフォーカス量の算出方法について、図2(b)を用いて説明する。なお図2(b)では、図2(a)と同様に、撮像素子22の一部のみを拡大して図示している。また、説明を簡単にするため、以下では図2(b)に示した5つの撮像画素を用いて説明するが、実際にはより多数の撮像画素が用いられる。
制御部21は、まず受光素子41aの受光出力a(1)、受光素子42aの受光出力a(2)、受光素子43aの受光出力a(3)、受光素子44aの受光出力a(4)、受光素子45aの受光出力a(5)を並べて第1信号列a(i)={a(1)、a(2)、a(3)、a(4)、a(5)}を生成する。同様に、受光素子41bの受光出力b(1)、受光素子42bの受光出力b(2)、受光素子43bの受光出力b(3)、受光素子44bの受光出力b(4)、受光素子45bの受光出力b(5)を並べて第2信号列b(i)={b(1)、b(2)、b(3)、b(4)、b(5)}を生成する。
第1信号列a(i)と第2信号列b(i)は、それぞれ結像光学系11の異なる領域を透過した一対の光束に対応する一対の信号列であり、ピントのずれ量(デフォーカス量)に応じた大きさの位相差を有する。従って、周知の相関演算により、第1信号列a(i)と第2信号列b(i)の位相差を算出し、その位相差に所定の変換係数(定数)を乗じることで、デフォーカス量を算出することができる。
続くステップS110において制御部21は、ステップS100で算出したデフォーカス量が所定のしきい値未満か否かを判定する。デフォーカス量が所定のしきい値以上であった場合にはステップS120に進み、そのデフォーカス量に応じた駆動量だけフォーカシングレンズ11bを駆動させてステップS100に戻る。他方、デフォーカス量が所定のしきい値未満であった場合にはステップS130に進む。
ステップS130で制御部21は、予定焦点面に結像された被写体像の画像データと、予定焦点面よりも被写体に近い所定の像面の画像データと、予定焦点面よりも被写体から遠い所定の像面の画像データと、の3つの画像データを生成する。以下、この処理について、図2(b)を用いて説明する。なお、説明を簡単にするため、図2(b)に示した5つの撮像画素を用いて説明するが、実際にはより多数の撮像画素が用いられる。
まず、予定焦点面31に結像された被写体像の画像データは、各撮像画素について、当該撮像画素が有する一対の受光素子の受光出力を加算することにより生成される。例えば図2(b)において、予定焦点面31上の点P11を通過する被写体光は、一対の受光素子41a、41bにそれぞれ入射する。従って、一対の受光素子41a、41bの受光出力を加算すれば、点P11の位置に対応する画素値を得ることができる。
同様に、一対の受光素子42a、42bの受光出力を加算して点P12の位置に対応する画素値を、一対の受光素子43a、43bの受光出力を加算して点P13の位置に対応する画素値を、一対の受光素子44a、44bの受光出力を加算して点P14の位置に対応する画素値を、一対の受光素子45a、45bの受光出力を加算して点P15の位置に対応する画素値を、それぞれ得ることができる。
以上のように、各撮像画素について、当該撮像画素が有する一対の受光素子の受光出力を加算すれば、予定焦点面31上の各点の画素値を得ることができるので、それらの画素値を対応する撮像画素の位置通りに配列すれば、予定焦点面31に結像された被写体像の画像データを生成できる。
次に、予定焦点面31よりも被写体に近い所定の像面32の画像データは、隣接する2つの撮像画素からそれぞれの外側に位置する1つの受光素子を選択し、選択された2つの受光素子の受光出力を加算することにより生成される。例えば図2(b)において、像面32上の点P21を通過する被写体光は、それぞれ異なる撮像画素に属する2つの受光素子41a、42bにそれぞれ入射する。従って、受光素子41a、42bの受光出力を加算すれば、点P21の位置に対応する画素値を得ることができる。
同様に、受光素子42a、43bの受光出力を加算して点P22の位置に対応する画素値を、受光素子43a、44bの受光出力を加算して点P23の位置に対応する画素値を、受光素子44a、45bの受光出力を加算して点P24の位置に対応する画素値を、それぞれ得ることができる。
以上のように、隣接する2つの撮像画素毎に、それら2つの撮像画素の各々からそれぞれ1つの受光素子を選択し、選択された2つの受光素子の受光出力を加算すれば、像面32上の各点の画素値を得ることができるので、それらの画素値を対応する撮像画素の位置通りに配列すれば、像面32の画像データを生成できる。
予定焦点面31よりも被写体から遠い所定の像面33の画像データについても像面32の場合と同様であり、隣接する2つの撮像画素からそれぞれ1つの受光素子を選択し、選択された2つの受光素子の受光出力を加算することにより生成することができる。例えば図2(b)において、撮像素子22がなければ像面33上の点P31に到達するはずの被写体光は、受光素子41bと、受光素子42aと、にそれぞれ入射する。従って、受光素子41b、42aの受光出力を加算すれば、点P31の位置に対応する画素値を得ることができる。
同様に、受光素子42b、43aの受光出力を加算して点P32の位置に対応する画素値を、受光素子43b、44aの受光出力を加算して点P33の位置に対応する画素値を、受光素子44b、45aの受光出力を加算して点P34の位置に対応する画素値を、それぞれ得ることができる。
以上のように、隣接する2つの撮像画素毎に、それら2つの撮像画素の各々からそれぞれ1つの受光素子を選択し、選択された2つの受光素子の受光出力を加算すれば、像面33上の各点の画素値を得ることができるので、それらの画素値を対応する撮像画素の位置通りに配列すれば、像面33の画像データを生成できる。
制御部21は、続くステップS140において、それら3つの画像データの各々について焦点評価値を算出する。焦点評価値は、例えば隣接する各ピクセルについてピクセル同士の画素値の差の絶対値を演算し、それら絶対値の平均値を求めることで算出することができる。このようにして算出された焦点評価値は、当該画像データのコントラストが高いほど大きくなる。
次のステップS150では、それら3つの焦点評価値に対し、例えば多項式補間等による内挿を行い、焦点評価値が極大になる像面位置(合焦位置)を特定する。最後に、ステップS160において制御部21は、予定焦点面と焦点評価値が極大になる像面位置とが一致するようにフォーカシングレンズ11bを駆動させる。
上述した第1の実施の形態によるデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像素子22は、結像光学系11の射出瞳上の一対の領域をそれぞれ透過した一対の光束の一方が入射する受光素子列41a〜45aと、一対の光束の他方が入射する受光素子列41b〜45bと、を有する。制御部21は、受光素子列41a〜45aおよび受光素子列41b〜45bからそれぞれ出力された受光信号に基づいて、予定焦点面31の画像データと、予定焦点面31に平行な2つの像面32、33の画像データとをそれぞれ合成し、その3つの画像データに基づいて、結像光学系11の焦点調節状態を検出する。このようにしたので、従来のコントラスト検出方式と同精度の焦点検出を、フォーカシングレンズ11bの移動なしに行うことができる。
(2)撮像素子22は、結像光学系11を透過した被写体光が入射し、被写体光を受光素子列41a〜45aおよび受光素子列41b〜45bに向けて出射する複数のマイクロレンズを備える。それら複数のマイクロレンズの各々は、受光素子41a〜45aのうち1つと、受光素子41b〜45bのうち1つとを被覆する。このようにしたので、3つの像面(予定焦点面31および像面32、33)の画像データを、受光出力の加算により合成することができる。
(3)制御部21は、受光素子列41a〜45aおよび受光素子列41b〜45bからそれぞれ出力された受光信号に基づき一対の光束の位相差を検出し、位相差から結像光学系11の焦点調節状態を検出する。このようにしたので、コントラスト検出方式による焦点検出のみならず、位相差検出方式の焦点検出も行うことができる。
(4)制御部21は、位相差検出方式の焦点検出により得られたデフォーカス量に基づいて結像光学系11の粗い焦点調節を行った後に、コントラスト検出方式の焦点検出により得られた焦点評価値に基づいて結像光学系11の焦点調節を行う。このようにしたので、高速かつ精緻な自動焦点調節を行うことが可能になる。
(第2の実施の形態)
図4(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカメラの構成を模式的に示す断面図である。デジタルカメラ2は、カメラボディ3と、カメラボディ3に着脱可能な交換レンズ4とから成る、レンズ交換可能な一眼レフレックスカメラである。なお、以下の説明では、デジタルカメラ2の各部のうち、本発明に関係する部分についてのみ説明を行い、その他の部位については説明を省略する。
交換レンズ4は、第1の実施の形態と同様に、レンズ11a、フォーカシングレンズ11b、およびレンズ11cから成る結像光学系11と、フォーカシングレンズ11bを駆動するレンズ駆動部12とを備える。また、カメラボディ3は、第1の実施の形態と同様の制御部21に加えて、結像光学系11により結像された被写体像を撮像する撮像素子23と、光路上に配置されたクイックリターンミラー24と、クイックリターンミラー24の裏面に配置されたサブミラー25と、結像光学系11の焦点調節状態を検出するための焦点検出ユニット26とを備える。
撮像素子23は、例えばCCDやCMOS等の固体撮像素子であり、第1の実施の形態に係る撮像素子22とは異なり、個々の撮像画素が単一の受光素子のみを有する。クイックリターンミラー24は、少なくとも撮影画面の全体を覆う大きさのミラーである。非露光時、クイックリターンミラー24は結像光学系11を透過した被写体光をカメラボディ3の上部に反射し、ファインダー部へと導く。露光時にはクイックリターンミラー24は光路外の退避位置(図4に破線で示す位置)に駆動され、結像光学系11を透過した被写体光は撮像素子23に向かう。
クイックリターンミラー24の中央およびその周辺の領域はハーフミラーとして構成され、当該領域に入射した被写体光は、その一部がクイックリターンミラー24の裏面に設けられたサブミラー25に向かう。サブミラー25は、少なくとも上記のハーフミラー領域を覆う大きさを備え、ハーフミラー領域を透過した被写体光をカメラボディ3の下部に儲けられた焦点検出ユニット26へと導く。
焦点検出ユニット26の詳細を図4(b)に示す。焦点検出ユニット26は、コンデンサレンズ27と、一対のセパレータレンズ28a、28bと、一対のラインセンサ29a、29bとを備える。なお図4(b)では、各々の部材同士の間隔を実際よりも誇張して図示している。例えば、結像光学系11の射出瞳30とコンデンサレンズ27との間隔は、実際には図4(b)に示したものより大きい(長い)。また、コンデンサレンズ27とセパレータレンズ28a、28bとの間隔も、実際には図4(b)に示したものよりも大きい(長い)。他方、セパレータレンズ28a、28bとラインセンサ29a、29bとの間隔は、セパレータレンズ28a、28bの焦点距離程度であり、図4(b)に示したものよりも小さい(短い)。
以下、焦点検出ユニット26を用いた焦点検出方法について説明する。なお図4(b)では、説明を簡単にするため、一対のラインセンサ29a、29bはそれぞれ一列に配列された5つの受光素子(受光素子列41a〜45a、および、受光素子列41b〜45b)を有するものとしているが、実際にはより多数の受光素子を有している。
図4(b)に模式的に示した結像光学系11の射出瞳30のうち、右側に設けられた部分瞳Aから出射した被写体光は、コンデンサレンズ27により集光された後、セパレータレンズ28aを透過してラインセンサ29aに入射する。また、射出瞳30の左側に設けられた部分瞳Bから出射した被写体光は、コンデンサレンズ27により集光された後、セパレータレンズ28bを透過してラインセンサ29bに入射する。
ここで、ラインセンサ29aが有する5つの受光素子41a〜45aは、ちょうど図2(b)の同一の符号を付した5つの受光素子41a〜45aに対応している。同様に、ラインセンサ29bが有する5つの受光素子41b〜45bは、図2(b)の同一の符号を付した5つの受光素子41b〜45bに対応している。制御部21は、ラインセンサ29a、29bの受光出力を用いて、第1の実施の形態と同様に自動焦点調節処理(図3)を実行する。
例えば図3のステップS100において、制御部21は、ラインセンサ29a、29bの受光出力から信号列a(i)、b(i)を作成して相関演算を行うことにより、結像光学系11のデフォーカス量を演算する。また、図3のステップS130では、ラインセンサ29a、29bの受光出力を第1の実施の形態と同様に適宜加算することにより、3つの像面(予定焦点面と、予定焦点面よりも被写体に近い所定の像面と、予定焦点面よりも被写体から遠い所定の像面)に相当する画像データを生成する。
上述した第2の実施の形態によるデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)焦点検出ユニット26は、結像光学系11を透過した被写体光を集光するコンデンサレンズ27と、コンデンサレンズ27を透過した被写体光を射出瞳30上の一対の領域A、Bをそれぞれ透過した一対の光束に分割し、一方を受光素子列41a〜45aに、他方を受光素子列41b〜45bにそれぞれ出射する一対のセパレータレンズ28a、29bとを備える。このようにしたので、いわゆる一眼レフレックス方式のデジタルカメラにおいて、従来のコントラスト検出方式と同精度の焦点検出を、フォーカシングレンズ11bの移動なしに行うことが可能となる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
第1の実施の形態では、図3を用いて説明したように、位相差検出方式による自動焦点調節と、コントラスト検出方式による自動焦点調節とを組み合わせて利用していた。これを、コントラスト検出方式のみを用いるように変更してもよい。この場合の自動焦点調節処理は以下のようになる。
まず図3のステップS130〜S140と同様に、3つの像面に対応する3つの画像データを生成し、各々の焦点評価値を算出する。そして、被写体に近い像面32と被写体から遠い像面33との間に焦点評価値が極大になる像面位置(合焦位置)が存在するか否かを判定する。像面32から像面33までの間に合焦位置が存在しない場合、すなわち、像面32より被写体に近いか、あるいは像面33より被写体から遠い位置に合焦位置が存在する場合には、合焦位置がある方向に向かって一定量だけフォーカシングレンズ11bを駆動した後、上記の処理を繰り返す。他方、像面32から像面33までの間に合焦位置が存在していた場合には、図3のステップS150と同様に、内挿演算により合焦位置を算出し、その合焦位置に合わせてフォーカシングレンズ11bを駆動させればよい。
(変形例2)
受光素子の配列は、第1の実施の形態で説明した配列(図2(a))や、第2の実施の形態で説明した配列(図4(b))に限定されない。以下、その他の配列について例示する。
まず、一対の受光素子の向きは、図2(a)とは異なる向きであってもよい。つまり、図2(a)では一対の受光素子40a、40bがy方向に並んでいるが、これをz方向に並べてもよい。
また、図5(a)に示すように、一対の受光素子40a、40bの一方と他方とがそれぞれ異なるマイクロレンズに被覆されていてもよい。この場合であっても、図2(b)で説明したものと同様の考え方を適用することで、被写体に近い像面32および被写体から遠い像面33の画像データを生成することができる。
なお、図5(a)に示す配列を採用する場合、撮像素子全体のうち一部の撮像画素のみを、図5(a)に示す焦点検出用の撮像画素(一対の受光素子40a、40bのうち一方のみを有する撮像画素)とし、焦点検出にはそれらの撮像画素のみを用いるようにする。撮影の際には、焦点検出用の撮像画素の受光出力を、その周囲の(焦点検出用でない)撮像画素の受光出力から補間すればよい。
更に、1つのマイクロレンズに被覆される受光素子の数を、2つより多くすることも可能である。例えば図5(b)に示すように、計4つの受光素子41a、41b、41c、41dを二行二列に配列してもよい。この場合において、これら4つの受光素子41a、41b、41c、41dは、それぞれが結像光学系11の射出瞳上の異なる領域を通過した4つの被写体光を受光する。
例えば図5(c)に強調表示した受光素子(41a、42b、43c、44d)の受光出力を加算することで、被写体に近い像面32上の、点P4に相当する画素値を合成することができる。また、図5(d)に強調表示した受光素子(41d、42c、43b、44a)の受光出力を加算することで、被写体から遠い像面33上の、点P5に相当する画素値を合成することができる。このように、受光素子を適宜選択し、その受光出力を加算すれば、第1の実施の形態と同様に、各像面の画像データを生成することが可能である。
より多くの受光素子を用いる例を図5(e)に示す。図5(e)では、計9つの受光素子を三行三列に配列した例を示している。この場合において、これら9つの受光素子は、それぞれが結像光学系11の射出瞳上の異なる領域を通過した9つの被写体光を受光する。例えば被写体に近い像面32の画像データは、図5(f)に強調表示した受光素子の受光出力を加算することにより合成することができる。また、被写体から遠い像面33の画像データは、図5(g)に強調表示した受光素子の受光出力を加算することにより合成することができる。
また、それぞれが結像光学系11の射出瞳上の異なる領域を通過した複数の被写体光を受光する複数の受光素子は、それぞれが異なる大きさ(受光面積)を有していてもよい。図5(h)に、9つの受光素子が異なる大きさを有する例を示す。この例では、1つの撮像画素が計9つの受光素子を有しており、その配列は三行三列の正方配列である。また、9つの受光素子のうち、中央に配置されている受光素子がもっとも大きく、その上下左右に配置された4つの受光素子がその次に大きくなっている。
(変形例3)
上述した各実施の形態では、3つの像面(予定焦点面31、予定焦点面31よりも被写体に近い像面32、予定焦点面31よりも被写体から遠い像面33)に相当する画像データを合成してコントラスト検出方式の焦点検出を行っていた。本発明はこのような実施の形態に限定されない。より多くの像面の画像データを合成する場合にも本発明を適用することが可能である。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1、2…デジタルカメラ、11…結像光学系、21…制御部、22、23…撮像素子

Claims (8)

  1. 結像光学系の射出瞳上の一対の領域をそれぞれ透過した一対の光束の一方が入射する第1受光素子列と、
    前記一対の光束の他方が入射する第2受光素子列と、
    前記第1受光素子列および前記第2受光素子列からそれぞれ出力された受光信号に基づいて、予定焦点面の画像と、前記予定焦点面に平行な2つの像面の画像とをそれぞれ合成する合成部と、
    前記合成部により合成された前記3つの画像に基づいて、前記結像光学系の焦点調節状態を検出する第1焦点検出部と、
    を備える焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記結像光学系を透過した前記一対の光束が入射し、前記一対の光束の一方を前記第1受光素子列に、前記一対の光束の他方を前記第2受光素子列に、それぞれ出射する複数のマイクロレンズを備える焦点検出装置。
  3. 請求項2に記載の焦点検出装置において、
    第1撮像画素と第2撮像画素と、の2種類の撮像画素をそれぞれ複数備え、
    前記第1撮像画素は、前記第1受光素子列に含まれる1つの受光素子と、前記複数のマイクロレンズのうち1つとにより構成され、
    前記第2撮像画素は、前記第2受光素子列に含まれる1つの受光素子と、前記複数のマイクロレンズのうち1つとにより構成される焦点検出装置。
  4. 請求項2に記載の焦点検出装置において、
    前記複数のマイクロレンズの各々は、前記第1受光素子列に含まれる1つの受光素子と、前記第2受光素子列に含まれる1つの受光素子と、を少なくとも1つずつ被覆する焦点検出装置。
  5. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記結像光学系を透過した光束を集光するコンデンサレンズと、
    前記コンデンサレンズを透過した光束を前記一対の領域をそれぞれ透過した前記一対の光束に分割し、一方を前記複数の第1受光素子に、他方を複数の第2受光素子にそれぞれ出射する一対のセパレータレンズと、
    を備える焦点検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記複数の第1受光素子および前記複数の第2受光素子からそれぞれ出力された前記受光信号に基づき前記一対の光束の位相差を検出し、前記位相差から前記結像光学系の焦点調節状態を検出する第2焦点検出部を備える焦点検出装置。
  7. 請求項6に記載の焦点検出装置と、
    前記第2焦点検出部により検出された焦点調節状態に基づいて前記結像光学系の粗い焦点調節を行った後に、前記第1焦点検出部により検出された焦点調節状態に基づいて前記結像光学系の焦点調節を行う焦点調節部と、
    を備える焦点調節装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、請求項7に記載の焦点調節装置と、の一方を備える撮像装置。
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