JP2014232449A - サーバ、データセンタ、システム、および制御方法 - Google Patents

サーバ、データセンタ、システム、および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保存処理に要する時間を低減すること。【解決手段】管理サーバは、複数のデータセンタにデータの書込み完了予測時間を問い合わせ、各データセンタは、書込み完了予測時間を算出して管理サーバに通知し、複数のデータセンタの内で、書込み完了予測時間が最も早いデータセンタを書込み先に決定し、書込み先をクライアントに通知する。【選択図】図20

Description

本発明は、サーバ、データセンタ、システム、および制御方法に関する。
現在、ネットワークを介して計算機資源(例えば、サーバ、ストレージ、アプリケーションなど)を利用する形態、いわゆるクラウドコンピューティングが行われている。
クラウドコンピューティングにおいて、ユーザは、パーソナルコンピュータ等のクライアントを用いて各種作業を実行する。
ユーザがデータを保存する場合、該データは、サービスを提供しているクラウドサーバに保存される。
特開2010−152435号公報
クラウドサーバにデータを保存する場合、クライアントは通常、クラウドサーバの内の決められたデータセンタにデータを保存する。
しかしながら、当該データセンタに多数のクライアントからのアクセス集中による処理遅延、またはクライアントとデータセンタ間のネットワーク障害や多量のパケットによるネットワーク遅延が発生すると保存処理に時間が掛かってしまうという問題がある。
本発明の課題は、保存処理に要する時間を低減することである。
実施の形態のサーバは、クライアント端末および複数のデータセンタと接続し、記憶部と、書込み必要時間算出部と、書込み完了予測時間問合せ部と、書込み先決定部と、書込み要求処理部と、を備える。
前記記憶部は、前記クライアント端末から前記複数データセンタに対する接続要求の送信から、該接続要求に対する応答の受信までの時間であるネットワークレスポンスタイムが記述されたネットワークレスポンステーブル、および前記クライアント端末から前記複数データセンタに対するダミーデータの書込み要求を送信してから、該ダミーデータの書き込み完了の応答を受信するまでの時間であるサーバレスポンスタイムが記述されたサーバレスポンステーブルを格納する。
前記書込み必要時間算出部は、前記クライアント端末からデータの書込み要求を受信したときに、前記ネットワークレスポンスタイム、前記サーバレスポンスタイム、および前記データのサイズに基づいて、各データセンタに対する書込み必要時間を算出する。
前記書込み完了予測時間問合せ部は、前記書込み必要時間と前記データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記複数のデータセンタに送信し、前記複数のデータセンタから前記データに対する書込み完了予測時間を受信する。
前記書込み先決定部は、前記複数のデータセンタのうちで、前記書込み完了予測時間が最も早いデータセンタを書込み先に決定する。
前記書込み要求処理部は、前記クライアント端末に前記書込み先を通知する。
実施の形態のデータセンタは、クライアント端末およびサーバと接続し、記憶部と、書込み完了予測時刻算出部と、を備える。
前記記憶部は、前記データセンタが実行中または実行予定の書込み処理が記載された要求予測情報を格納する。
前記書込み完了予測時刻算出部は、データの書込み必要時間と該データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記サーバから受信し、前記要求予測情報と前記完了予測時間要求に基づいて、前記データを前記記憶部に書き込んだ場合の書込み完了予測時刻を算出し、前記書込み完了予測時刻を前記サーバに送信する。
実施の形態の情報処理装置によれば、保存処理に要する時間を低減することできる。
実施の形態に係るシステムの構成図である。 実施の形態に係るクライアントの構成図である。 データセンタ構成情報の例を示す図である。 NWレスポンステーブルの例を示す図である。 サーバレスポンステーブルの例を示す図である。 データ管理テーブルの例である。 実施の形態に係る管理サーバの構成図である。 書き込み要求情報の例を示す図である。 実施の形態に係るデータセンタの構成図である。 時系列要求予測情報の例を示す図である。 ネットワークレスポンスタイムおよびサーバレスポンスタイムの測定処理のシーケンス図である。 実施の形態に係るクライアントのデータ保存処理のフローチャートである。 実施の形態に係るデータセンタ構成情報の取得からNWレスポンステーブル及びサーバレスポンステーブルの送信までのシーケンス図である。 実施の形態に係る管理サーバのデータ保存処理のフローチャートである。 書込み完了予測時刻要求の例である。 実施の形態に係るデータセンタのデータ保存処理のフローチャートである。 実施の形態に係るデータセンタのデータ保存処理のフローチャートである。 実施の形態に係るデータセンタのデータ保存処理のフローチャートである。 時系列要求予測情報に基づくデータセンタの状態を示す図である。 時系列要求予測情報と書込み完了予測時刻要求に基づくデータセンタの状態を示す図である。 時系列要求予測情報と書込み完了予測時刻要求に基づくデータセンタの状態を示す図である。 実施の形態に係るシステムのデータ保存処理のシーケンス図である。 各データセンタから受信した書込み完了予測時刻を示す図である。 更新前のクライアント要求情報を示す図である。 更新前のクライアント要求情報に基づくデータセンタの状態を示す図である。 更新後のクライアント要求情報を示す図である。 更新後のクライアント要求情報に基づくデータセンタの状態を示す図である。 実施の形態に係るシステムのキャンセル処理のシーケンス図である。 実施の形態に係るクライアントのキャンセル処理のフローチャートである。 実施の形態に係る管理サーバのキャンセル処理のフローチャートである。 実施の形態に係るデータセンタのキャンセル処理のフローチャートである。 実施の形態に係るシステムのタイムアウト処理のシーケンス図である。 実施の形態に係る管理サーバのタイムアウト処理のフローチャートである。 実施の形態に係るデータセンタのタイムアウト処理のフローチャートである。 情報処理装置(コンピュータ)の構成図である。
以下、図面を参照しながら実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態に係るシステムの構成図である。
実施の形態のシステム101は、クライアント201−i(i=1〜4)、管理サーバ301、およびデータセンタ401−j(j=1〜3)を備える。
クライアント201、管理サーバ301、およびデータセンタ401は、ネットワークを介して接続されており、互いに通信可能となっている。
クライアント201は、各種処理を実行し、データをデータセンタ401に保存する。
クライアント201は、例えば、パーソナルコンピュータや携帯端末などの情報処理装置である。
尚、以下の説明において、クライアント201−1〜201−4を、それぞれクライアント-I〜クライアント-Lと表記する場合がある。
管理サーバ301は、データセンタ401の情報の収集や書き込み先の決定などの処理を行う。
データセンタ401は、データを格納するサーバである。データセンタ401は、クライアント201から要求されたデータの書き込みおよび読み出しを行う。
また、データセンタ401−1〜401−3には、サーバIDとして、データセンタ-a〜データセンタ-cがそれぞれ割り当てられている。サーバIDは、データセンタ401を識別する識別子である。尚、以下の説明において、データセンタ401−1〜401−3をサーバID(データセンタ-a〜データセンタ-c)を用いて表記する場合がある。
図2は、実施の形態に係るクライアントの構成図である。
クライアント201−iは、アプリケーション処理部210−i、データセンタ構成情報取得部211−i、ダミーデータ書込み要求処理部212−i、ネットワーク(NW)レスポンステーブル処理部213−i、サーバレスポンステーブル処理部214−i、データ書込み要求処理部215−i、書込み開始通知受信部216−i、データ管理テーブル処理部217−i、データ読込・書込処理部218−i、書込み完了通知処理部219−i、キャンセル要求処理部220−i、送受信制御部221−i、および記憶部230−iを備える。
アプリケーション処理部210−iは、クライアント201−iにインストールされているアプリケーションソフトウェアを実行する。アプリケーション処理部210−iは、書き込みデータ231−iを作成する。
データセンタ構成情報取得部211−iは、データセンタ構成情報331を管理サーバ301から取得し、記憶部230−iにデータセンタ構成情報232−iとして格納する。
ダミーデータ書込み要求処理部212−iは、接続要求やダミーデータ書込み要求をデータセンタ401に送信する。
NWレスポンステーブル処理部213−iは、NWレスポンスタイムの測定やNWレスポンステーブル233−iの生成を行う。
サーバレスポンステーブル処理部214−iは、サーバレスポンスタイムの測定やサーバレスポンステーブル235−iの生成を行う。
データ書込み要求処理部215−iは、データ書込み要求を管理サーバ301に送信し、データ書込み要求に対する応答を管理サーバ301から受信する。
書込み開始通知受信部216−iは、データセンタ401からの書込み開始通知を受信し、データの保存先のデータセンタを決定する。
データ管理テーブル処理部217−iは、データ管理テーブル239−iを更新する。
データ読込・書込処理部218−iは、データセンタ401へのデータの送信およびデータセンタ401からデータを受信する。
書込み完了通知部219−iは、書込み完了通知を管理サーバ301に送信する。
キャンセル要求処理部220−iは、キャンセル要求を管理サーバ301に送信する。
送受信制御部221−iは、アプリケーション処理部210−i、データセンタ構成情報取得部211−i、ダミーデータ書込み要求処理部212−i、NWレスポンステーブル処理部213−i、サーバレスポンステーブル処理部214−i、データ書込み要求処理部215−i、書込み開始通知受信部216−i、データ管理テーブル処理部217−i、データ読込・書込処理部218−i、書込み完了通知部219−i、またはキャンセル要求処理部220−iからデータを受信し、データを管理サーバ301またはデータセンタ401に転送する。また、送受信制御部221−iは、管理サーバ301またはデータセンタ401からデータを受信し、データをアプリケーション処理部210−i、データセンタ構成情報取得部211−i、ダミーデータ書込み要求処理部212−i、NWレスポンステーブル処理部213−i、サーバレスポンステーブル処理部214−i、データ書込み要求処理部215−i、書込み開始通知受信部216−i、データ管理テーブル処理部217−i、データ読込・書込処理部218−i、書込み完了通知部219−i、またはキャンセル要求処理部220−iに転送する。
記憶部230−iは、データを格納するストレージ装置である。記憶部230−iは、例えば、磁気ディスク装置(ハードディスクドライブ(HDD))またはSolid State Drive(SSD)等である。
記憶部230−iは、書込みデータ231−i、データセンタ構成情報232−i、ネットワーク(NW)レスポンステーブル233−i、サーバレスポンステーブル235−i、およびデータ管理テーブル239−iを格納する。
書込みデータ231−iは、データセンタ401に書き込むデータである。書込みデータ231−iは、アプリケーション処理部210−iにより生成される。
データセンタ構成情報232−iは、システム101内にあるデータセンタ401の情報である。
図3は、データセンタ構成情報の例を示す図である。
データセンタ構成情報232−iは、項目として、サーバID、Internet Protocol(IP)アドレス、Uniform Resource Locator(URL)を有する。データセンタ構成情報232−iには、サーバID、IPアドレス、およびURLが対応付けられて記述されている。
サーバIDは、データセンタ401を識別する識別子である。
IPアドレスは、データセンタ401のIPアドレスである。
URLは、データセンタ401のURLである。
NWレスポンステーブル233−iは、クライアント201−iとデータセンタ401との間のネットワークレスポンスタイムが記述されたテーブルである。ネットワークレスポンスタイムは、クライアント201−iが接続要求(SYNパケット)をデータセンタ401に送信してから確認応答(ACKパケット)を受信するまでの時間である。尚、ネットワークレスポンスタイムの詳細については後述する。
図4は、NWレスポンステーブルの例を示す図である。
NWレスポンステーブル233−iは、項目として、サーバIDおよびNWレスポンスタイムを有する。NWレスポンステーブル233−iには、サーバIDおよびNWレスポンスタイムが対応付けられて記述されている。
サーバIDは、データセンタ401を識別する識別子である。
NWレスポンスタイムは、クライアント201−iとデータセンタ401間のネットワークレスポンスタイムである。NWレスポンスタイムの単位は、ミリ秒(ms)である。
サーバレスポンステーブル235−iは、クライアント201とデータセンタ401との間のサーバレスポンスタイムが記述されたテーブルである。サーバレスポンスタイムは、クライアント201−iがダミーデータ書き込み要求をデータセンタ401に送信してから応答を受信するまでの時間である。尚、サーバレスポンスタイムの詳細については後述する。
図5は、サーバレスポンステーブルの例を示す図である。
サーバレスポンステーブル235−iは、項目として、サーバIDおよびサーバレスポンスタイムを有する。サーバレスポンステーブル235には、サーバIDおよびサーバレスポンスタイムが対応付けられて記述されている。
サーバIDは、データセンタ401を識別する識別子である。
サーバレスポンスタイムは、クライアント201とデータセンタ401間のサーバレスポンスタイムである。サーバレスポンスタイムの単位は、ミリ秒(ms)である。
データ管理テーブル239−iは、データの保存先を示す情報が記述されたテーブルである。
図6は、データ管理テーブルの例である。
データ管理テーブル239−iは、項目として、サーバID、IPアドレス、URL、書込みファイル名、および書込み要求IDを有する。データ管理テーブル239−iには、サーバID、IPアドレス、URL、書込みデータ名、および書込み要求IDが対応付けられて記述されている。
サーバIDは、データセンタ401を識別する識別子である。
IPアドレスは、データセンタ401のIPアドレスである。
URLは、データセンタ401のURLである。
書込みデータ名は、データセンタ401に書き込む書込みデータ231−iの名称(ファイル名)である。
書込み要求IDは、書込みデータ231−iの書込み要求を一意に識別するための識別子である。書込み要求IDは、システム101内でユニークな情報である。
図7は、実施の形態に係る管理サーバの構成図である。
管理サーバ301は、データセンタ構成情報処理部311、NWレスポンステーブル処理部312、サーバレスポンステーブル処理部313、データ書込み要求処理部314、書込み必要時間算出部315、書込み完了予測時刻問合せ部316、書込み先決定部317、書込み要求情報処理部318、書込み完了通知部319、キャンセル要求処理部320、タイムアウト処理部321、送受信制御部322、および記憶部330を備える。
データセンタ構成情報処理部311は、データセンタ構成情報331をクライアント201に送信する。
NWレスポンステーブル処理部312は、クライアント201−iからNWレスポンステーブル233−iを受信し、NWレスポンステーブル332−iとして記憶部330に格納する。
サーバレスポンステーブル処理部313は、クライアント201−iからサーバレスポンステーブル235−iを受信し、サーバレスポンステーブル333−iとして記憶部330に格納する。
データ書込み要求処理部314は、クライアント201からデータ書込み要求を受信し、クライアント201にデータ書込み要求の応答を送信する。
書込み必要時間算出部315は、各データセンタ401に対する書込み必要時間を算出する。
書込み完了予測時刻問合せ部316は、各データセンタ401に対する書込み完了予測時刻要求を各データセンタ401に送信し、各データセンタ401から書込み完了予測時刻を受信する。
書込み先決定部317は、書込み完了予測時刻に基づいて、書込み先のデータセンタを決定する。
書込み要求情報処理部318は、書き込み要求情報334を更新する。
書込み完了通知部319は、クライアント201からデータ書込み完了通知を受信し、書込み先のデータセンタ401にデータ書込み完了通知を送信する。
キャンセル要求処理部320は、クライアント201からキャンセル要求を受信し、書込み先のデータセンタ401にキャンセル要求を送信し、キャンセル要求応答をデータセンタ401から受信し、クライアント201にキャンセル要求応答を送信する。
タイムアウト処理部321は、データセンタ401からタイムアウト通知を受信する。
送受信制御部322は、データセンタ構成情報処理部311、NWレスポンステーブル処理部312、サーバレスポンステーブル処理部313、データ書込み要求処理部314、書込み必要時間算出部315、書込み完了予測時刻問合せ部316、書込み完了通知部319、キャンセル要求処理部320、またはタイムアウト処理部321からデータを受信し、データをクライアント201またはデータセンタ401に転送する。また、送受信制御部317は、クライアント201またはデータセンタ401からデータを受信し、データをデータセンタ構成情報処理部311、NWレスポンステーブル処理部312、サーバレスポンステーブル処理部313、データ書込み要求処理部314、書込み必要時間算出部315、書込み完了予測時刻問合せ部316、書込み完了通知部319、キャンセル要求処理部320、またはタイムアウト処理部321に転送する。
記憶部330は、データを格納するストレージ装置である。記憶部330は、例えば、磁気ディスク装置(ハードディスクドライブ(HDD))またはSolid State Drive(SSD)等である。
記憶部330は、データセンタ構成情報331、NWレスポンステーブル332−i、サーバレスポンステーブル333−i、および書込み要求情報334を格納する。
データセンタ構成情報331は、システム101内にあるデータセンタ401の情報である。データセンタ構成情報331の形式は、上述のデータセンタ構成情報232と同様であるため、説明は省略する。
NWレスポンステーブル332−iは、クライアント201−iとデータセンタ401との間のネットワークレスポンスタイムが記述されたテーブルである。NWレスポンステーブル332−iの形式は、上述のNWレスポンステーブル233−iと同様であるため、説明は省略する。
サーバレスポンステーブル333−iは、クライアント201−iとデータセンタ401との間のサーバレスポンスタイムが記述されたテーブルである。サーバレスポンスタイムは、クライアント201がダミーデータ書き込み要求をデータセンタ401に送信してから応答を受信するまでの時間である。尚、サーバレスポンスタイムの詳細については後述する。サーバレスポンステーブル333−iの形式は、上述のサーバレスポンステーブル235−iと同様であるため、説明は省略する。
書込み要求情報334は、書込みデータ231−iの書き込み要求と書き込み先との対応を示す情報である。
図8は、書き込み要求情報の例を示す図である。
書込み要求情報334は、項目として、書込み要求IDおよびサーバIDを有する。書込み要求情報334には、書込み要求IDおよびサーバIDが対応付けられて記述されている。
書込み要求IDは、書込みデータ231−iの書込み要求を一意に識別するための識別子である。書込み要求IDは、システム101内でユニークな情報である。
サーバIDは、データセンタ401を識別する識別子である。
図9は、実施の形態に係るデータセンタの構成図である。
データセンタ401−jは、ディスク容量チェック処理部411−j、データ読込み処理部412−j、データ書込み処理部413−j、ダミーデータ書込み処理部414−j、データ書込み要求処理部415−j、キャンセル要求処理部416−j、タイムアウト処理部417−j、書込み完了予測時刻問合せ部418−j、データ書込み通知部419−j、書込み完了通知部420−j、時系列要求予測情報更新部421−j、タイムアウト監視・判定部422−j、送受信制御部423−j、Network Interface Card(NIC)424−j、および記憶部430−jを備える。
ディスク容量チェック処理部411−jは、記憶部430−jの空き容量のサイズをチェックする。
データ読込み処理部412−jは、記憶部430−jからデータを読み出す。
データ書込み処理部413−jは、記憶部430−jにデータを書き込む。
ダミーデータ書込み処理部414−jは、記憶部430にダミーデータを書き込む。尚、ダミーデータは、小さいサイズ(例えば、100バイト)のデータである。また、ダミーデータの内容は任意である。
データ書込み要求処理部415−jは、管理サーバ301から書込み登録要求を受信し、管理サーバ301に書込み登録要求に対する応答を送信する。
キャンセル要求処理部416−jは、キャンセル要求を管理サーバ301から受信し、キャンセル要求に対する応答を管理サーバ301に送信する。
タイムアウト処理部417−jは、タイムアウト通知を管理サーバ301に送信する。
書込み完了予測時刻問合せ部418−jは、書込み完了予測時刻要求を受信し、書込み完了予測時間を算出し、管理サーバ301に書込み完了予測時間を送信する。
データ書込み通知部419−jは、書込み開始通知をクライアント201に送信する。
書込み完了通知部420−jは、管理サーバ301からデータ書込み完了通知を受信する。
時系列要求予測情報更新部421−jは、時系列要求予測情報432−jの更新を行う。
タイムアウト監視・判定部422−jは、書込みを監視し、書込みがタイムアウトしたか否か判定する。
送受信制御部423−jは、ディスク容量チェック処理部411−j、データ読込み処理部412−j、データ書込み処理部413−j、ダミーデータ書込み処理部414−jデータ書込み要求処理部415−j、キャンセル要求処理部416−j、タイムアウト処理部417−j、書込み完了予測時刻問合せ部418−j、データ書込み通知部419−j、または書込み完了通知部420−jからデータを受信し、データをNIC424−jに転送する。また、送受信制御部423−jは、NIC424−jからデータを受信し、データをディスク容量チェック処理部411−j、データ読込み処理部412−j、データ書込み処理部413−j、ダミーデータ書込み処理部414−jデータ書込み要求処理部415−j、キャンセル要求処理部416−j、タイムアウト処理部417−j、書込み完了予測時刻問合せ部418−j、データ書込み通知部419−j、または書込み完了通知部420−jに転送する。
NIC424−jは、ネットワークと接続し、クライアント201および管理サーバ301と通信を行う拡張カードである。NIC424−jは、クライアント201または管理サーバ301からデータを受信し、送受信制御部423−jに転送する。また、送受信制御部423−jからデータを受信し、クライアント201または管理サーバ301に転送する。NIC424−jは、接続要求(SYNパケット)に対する確認応答(ACKパケット)をクライアント201に送信する。
記憶部430−jは、データを格納する装置である。記憶部430−jは、例えば、例えば、磁気ディスク装置(ハードディスクドライブ(HDD))またはSolid State Drive(SSD)等である。
記憶部430−jは、書込みデータ431−jおよび時系列要求予測情報432−jを格納する。
書込みデータ431−jは、クライアント201から書き込まれるデータである。
時系列要求予測情報432−jには、データセンタ401−jが実行中または実行予定の書込み処理の情報が時系列情報として記載されている。また、時系列要求予測情報432−jには、書込み完了予測時間の算出の際に使用されるデータセンタ401−jの情報が記載されている。
図10は、時系列要求予測情報の例を示す図である。
時系列要求予測情報432−jは、項目として、最大多重度、ディスク容量、ディスク残量閾値、およびクライアント要求情報を有する。時系列要求予測情報432−jには、最大多重度、ディスク容量、ディスク残量閾値、およびクライアント要求情報が対応付けられて記述されている。
最大多重度は、データセンタ401−jのレスポンスが低下しないで実行可能な処理の数の最大値である。最大多重度は、データセンタ401−jの性能に応じて決定される。
ディスク容量は、記憶部430−jの容量である。
ディスク残量閾値は、書込みを許可するか否かの判定に用いられる閾値である。
クライアント要求情報は、書込み要求ID、クライアント情報、書込み開始時刻、書込み完了予測時刻、および書込み予定データサイズを含む。
書込み要求IDは、書込み要求を一意に識別するための識別子である。書込み要求IDは、システム101内でユニークな情報である。
クライアント情報は、クライアント201へのアクセス情報であり、書込み元のクライアント201を識別するための情報である。クライアント情報は、例えば、クライアント201のIPアドレスである。
書込み開始時刻は、データの書込みを開始する時刻である。
書込み完了予測時刻は、予測される書込み完了の時刻である。
書込み予定データサイズは、書き込み予定のデータのサイズである。
次にネットワークレスポンスタイムとサーバレスポンスタイムの定義および測定処理について述べる。
図11は、ネットワークレスポンスタイムおよびサーバレスポンスタイムの測定処理のシーケンス図である。
ここでは、クライアント201−4がデータセンタ401−1のネットワークレスポンスタイムおよびサーバレスポンスタイムを測定する場合について説明する。
尚、クライアント201−4とデータセンタ401−1は、Transmission Control Protocol(TCP)を用いて通信する。
クライアント201−4は、ダミーデータ書込み処理を開始する。
先ず、クライアント201−4は、接続要求(SYNパケット)をデータセンタ401−1に送信する(ステップS501)。
NIC424は、接続要求に対する確認応答(ACKパケット)をクライアント201−4に送信する(ステップS502)。
そして、クライアント201−4は、確認応答(ACKパケット)を受信する。
クライアント201−4は、クライアント201−4が接続要求(SYNパケット)を送信してから、確認応答(ACKパケット)を受信するまでの時間を測定し、該時間をネットワークレスポンスタイムとする。
次に、クライアント201−4は、HyperText Transfer Protocol(HTTP)またはHypertext Transfer Protocol over Secure Socket Layer(HTTPS)を用いて、ダミーデータ書込み要求をデータセンタ401−1に送信する(ステップS503)。
ダミーデータ書込み処理部414−1は、ダミーデータ書込み要求を受信すると、ダミーデータを記憶部430−1に書込む。ダミーデータ書込み処理部414−1は、書込みが完了したら、書込み完了をクライアント201−4に応答する(ステップS504)。
そして、クライアント201−4は、書込み完了の応答を受信する。
クライアント201−4は、クライアント201−4がダミーデータ書込み要求を送信してから、書込み完了の応答を受信するまでの時間を測定し、該時間をサーバレスポンスタイムとする。
クライアント201−4は、FINパケットをデータセンタ401−1に送信し、通信を終了する(ステップS505)。
尚、データセンタ401−2〜401−3のネットワークレスポンスタイムおよびサーバレスポンスタイムの測定処理についても、上述のデータセンタ401−1のネットワークレスポンスタイムおよびサーバレスポンスタイムの測定処理と同様である。
また、クライアント201−1〜202−3の測定処理も上述の処理と同様であるので説明は省略する。
図12は、実施の形態に係るクライアントのデータ保存処理のフローチャートである。
先ず、アプリケーション処理部210は、書込みデータ231を生成し、書込みデータ231を保存するデータ保存処理を開始する。
ステップS511において、データセンタ構成情報取得処理部211は、管理サーバ301にデータセンタ構成情報取得要求を送信し、管理サーバ301からデータセンタ構成情報331を受信し、データセンタ構成情報232として記憶部230に格納する。
ステップS512において、ダミーデータ書込み要求処理部212は、データセンタ構成情報232に記述されている各データセンタ401に対してダミーデータ書込み処理を実行し、各データセンタ401のNWレスポンスタイムおよびサーバレスポンスタイムを測定する。
ステップS513において、NWレスポンステーブル処理部213は、NWレスポンステーブル233を作成する。詳細には、NWレスポンステーブル処理部213は、サーバIDと測定したNWレスポンスタイムとを対応付けてNWレスポンステーブル233に記述する。そして、NWレスポンステーブル処理部213は、NWレスポンステーブル233を管理サーバ301に送信する。
ステップS514において、サーバレスポンステーブル処理部214は、サーバレスポンステーブル235を作成する。詳細には、サーバレスポンステーブル処理部214は、サーバIDと測定したサーバレスポンスタイムとを対応付けてサーバレスポンステーブル235に記述する。そして、サーバレスポンステーブル処理部214は、サーバレスポンステーブル235を管理サーバ301に送信する。
ステップS515において、データ書込み要求処理部215は、データ書込み要求を管理サーバ301に送信する。尚、データ書込み要求は、書込み予定のデータのサイズ(書き込み予定データサイズ)とクライアント情報を含む。
ステップS516において、データ書込み要求処理部215は、管理サーバ301からのデータ書込み要求に対する応答(データ書込み要求応答)を待つ。データ書込み要求応答を受信すると、制御はステップS517に進む。データ書込み要求応答を受信すると、データ管理テーブル処理部217は、書込みファイル名と書込み要求IDをデータ管理テーブル239に書き込む。尚、この時点において、クライアント201では、書き込み先のデータセンタは不明のため、データ管理テーブル239のサーバID、IPアドレス、およびURLは、空欄となっている。
ステップS517において、書込み開始通知受信部216は、データセンタ401からの書込み開始通知を待つ。書込み開始通知が受信されると、制御はステップS518に進む。
ステップS518において、書込み開始通知受信部216は、書込み開始通知の送信元のデータセンタ401をデータの保存先として決定する。尚、書込み開始通知は、書込み要求IDおよびサーバIDを含む。
ステップS519において、データ管理テーブル処理部217は、書込み開始通知に含まれるサーバIDを元に、該サーバIDに対応するデータセンタ401の情報(IPアドレス、URL)をデータセンタ構成情報232から取得し、サーバID、IPアドレス、およびURLを書込み開始通知の書込み要求IDに対応するデータ管理テーブル239のレコードに書き込む。これにより、図6に示すように、データ管理テーブル239の各欄に情報が書き込まれる。
ステップS520において、データ読込・書込処理部218は、保存先のデータセンタ401に書き込みデータ231を送信して書き込む。
ステップS521において、データの書込みが完了した場合、制御はステップS522に進み、データの書込みが完了していない場合、制御はステップS520に戻る。
ステップS522において、書込み完了通知部219は、データ書込み完了通知を管理サーバ301に送信する。データ書込み完了通知は、書込みを終了した書込み要求IDを含む。
ここで、データセンタ構成情報の取得(ステップS511)からサーバレスポンステーブルの送信(ステップS514)までの詳細な処理を説明する。
図13は、実施の形態に係るデータセンタ構成情報の取得からNWレスポンステーブル及びサーバレスポンステーブルの送信までのシーケンス図である。
図13は、図12のステップS511〜S514に対応する。
図13では、クライアント201−4の処理について述べる。尚、クライアント201−1〜201−3の処理も同様である。
先ず、データセンタ構成情報取得処理部211−4は、管理サーバ301にデータセンタ構成情報取得要求を送信する(ステップS531)。
データセンタ構成情報処理部311は、データセンタ構成情報取得要求を受信すると、データセンタ構成情報331をクライアント201−4に送信し(ステップS532)、データセンタ構成情報取得処理部211−4は、データセンタ構成情報331を受信する。データセンタ構成情報取得処理部211−4は、受信したデータセンタ構成情報331をデータセンタ構成情報232−4として記憶部230−4に格納する。
ダミーデータ書込み要求処理部212−4は、接続要求(SYNパケット)をデータセンタ401−1に送信する(ステップS533−1)。
NIC424−1は、接続要求に対する確認応答(ACKパケット)をクライアント201−4に送信する(ステップS534−1)。
そして、クライアント201−4は、確認応答(ACKパケット)を受信する。
NWレスポンステーブル処理部213−4は、データセンタ401−1に接続要求(SYNパケット)を送信してから、確認応答(ACKパケット)を受信するまでの時間を測定し、該時間をデータセンタ401−1のネットワークレスポンスタイムとしてNWレスポンステーブル233−4に記述する。
次に、ダミーデータ書込み要求処理部212−4は、HTTPまたはHTTPSを用いて、ダミーデータ書込み要求をデータセンタ401−1に送信する(ステップS535−1)。
ダミーデータ書込み処理部414−1は、ダミーデータ書込み要求を受信すると、ダミーデータを記憶部430−1に書込む。ダミーデータ書込み処理部414−1は、書込みが完了したら、書込み完了をクライアント201−4に応答する(ステップS536−1)。
そして、クライアント201−4は、書込み完了の応答を受信する。
サーバレスポンステーブル処理部214−4は、クライアント201−4がダミーデータ書込み要求を送信してから、書込み完了の応答を受信するまでの時間を測定し、該時間をデータセンタ401−1のサーバレスポンスタイムとしてサーバレスポンステーブル235−4に記述する。
以下、同様にデータセンタ401−2〜401−3のNWレスポンスタイムおよびサーバレスポンスタイムを測定し、測定したデータセンタ401−2〜401−3のNWレスポンスタイムおよびサーバレスポンスタイムをNWレスポンステーブル233−4およびサーバレスポンスタイムテーブル235−4にそれぞれ記述する(ステップS533−2〜S536−3)。
NWレスポンステーブル233−4およびサーバレスポンスタイムテーブル235−4の作成後、NWレスポンステーブル処理部213−4は、NWレスポンステーブル233−4を管理サーバ301に送信し、サーバレスポンステーブル処理部214−4は、サーバレスポンステーブル235−4を管理サーバ301に送信する(ステップS537)。
次に管理サーバ301の処理について説明する。
図14は、実施の形態に係る管理サーバのデータ保存処理のフローチャートである。
ステップS601において、データセンタ構成情報処理部311は、クライアント201からデータセンタ構成情報要求を受信する。
ステップS602において、データセンタ構成情報処理部311は、記憶部330からデータセンタ構成情報331を読み出してクライアント201に送信する。
ステップS603において、NWレスポンステーブル処理部312は、クライアント201からNWレスポンステーブル233を受信し、記憶部330にNWレスポンステーブル332として格納する。サーバレスポンステーブル処理部313は、クライアント201からサーバレスポンステーブル235を受信し、記憶部330にサーバレスポンステーブル333として格納する。
ステップS604において、データ書込み要求処理部314は、クライアント201からデータ書込み要求を受信する。尚、データ書込み要求は、書込み予定のデータのサイズ(書き込み予定データサイズ)とクライアント情報を含む。
ステップS605において、書込み必要時間算出部315は、各データセンタ401に対する書込み必要時間を算出する。書込み必要時間は、下式(1)により算出される。
書込み必要時間=NWレスポンスタイム+(サーバレスポンスタイム/ダミーデータサイズ)*書込み予定データサイズ+α ・・・(1)
NWレスポンスタイムは、NWレスポンステーブル332から取得される。
サーバレスポンスタイムは、サーバレスポンステーブル333から取得される。
ダミーデータサイズは、サーバレスポンスタイムの測定時に使用したダミーデータのサイズである。ダミーデータサイズは、システム101内で予め設定されている。
書込み予定データサイズは、書込み予定のデータのサイズであり、受信されたデータ書込み要求に含まれている。
αは、外的要因を考慮するために使用される任意のバッファ時間(補正時間)である。αは予め適当な定数が設定されている。
ステップS606において、書込み完了予測時刻問合せ部316は、各データセンタ401に対する書込み完了予測時刻要求を各データセンタ401に送信する。
図15は、書込み完了予測時刻要求の例である。
書込み完了予測時刻要求は、書込み予定データサイズと算出した書込み必要時間を含む。図15に示す書込み完了予測時刻要求は、書込み予定データサイズはd-x、書込み必要時間は3である。
ステップS607において、書込み完了予測時刻問合せ部316は、各データセンタ401から書込み完了予測時刻を受信する。
ステップS608において、書込み先決定部317は、受信した書込み完了予測時刻の内で、書込み完了予測時刻が最も早いデータセンタ401を書込み先として決定する。尚、データセンタ401に書込み予定のデータを書き込んだ場合に、ディスク残量予測値がディスク残量閾値未満となる場合には、受信した書込み完了予測時刻には、ディスク残量閾値を下回る旨が記載される。書込み先決定部317は、書込み予定のデータを書き込んだ場合に、ディスク残量予測値がディスク残量閾値未満となるデータセンタ401は、書込み先対象から除外する。
ステップS609において、データ書込み要求部314は、データ書込み要求に対する書込み要求IDを生成する。データ書込み要求部314は、書込み先として決定したデータセンタ401に書込み登録要求を送信する。尚、書込み登録要求は、書込み要求ID、書込み元のクライアント201のクライアント情報、書込み必要時間、および書込み予定データサイズを含む。
ステップS610において、データ書込み要求部314は、データセンタ401から書込み登録要求に対する応答(書込み登録要求応答)を受信する。
ステップS611において、書込み要求情報処理部318は、書込み要求IDと書込み先のデータセンタ401のサーバIDを書き込み要求情報334に追加する。
ステップS612において、データ書込み要求処理部314は、クライアント201にデータ書込み要求の応答(データ書込み要求応答)を送信する。データ書込み要求応答は、書込み要求IDと書込み先のデータセンタ401のサーバIDを含む。
以下のステップS613〜S615は、クライアント201の書込み完了後の処理である。
ステップS613において、書込み完了通知部319は、クライアント201からデータ書込み完了通知を受信する。
ステップS614において、書込み要求情報処理部318は、書込みを終了した書込み要求IDに対応するレコードを書き込み要求情報334から削除する。
ステップS615において、書込み完了通知部319は、書込み先のデータセンタ401にデータ書込み完了通知を送信する。データ書込み完了通知は、書込みを終了した書込み要求IDを含む。
次にデータセンタ401の処理について説明する。
図16A〜Cは、実施の形態に係るデータセンタのデータ保存処理のフローチャートである。
ステップS701において、NIC424は、クライアント201から接続要求(SYNパケット)を受信し、確認応答(ACKパケット)をクライアント201に送信する。
ステップS702において、データセンタ401がダミーデータ書込み要求を受信した場合、制御はステップS703に進み、ダミーデータ書込み要求を受信しなかった場合、制御はステップS706に進む。
ステップS703において、ダミーデータ書込み処理部414は、クライアント201からダミーデータ書込み要求を受信する。
ステップS704において、ダミーデータ書込み処理部414は、ダミーデータを記憶部430に書き込む。そして、ダミーデータ書込み処理部414は、書込み完了をクライアント201に応答する。
ステップS705において、データセンタ401がデータ読出し要求または書込み完了予測時刻要求を受信した場合、制御はステップS706に進み、データ読出し要求または書込み完了予測時刻要求を受信しなかった場合、制御はステップS701に戻る。
ステップS706において、データ読込み処理部412がデータ読出し要求を受信した場合、制御はステップS707に進み、データ読込み処理部412がデータ読出し要求を受信しない場合、制御はステップS708に進む。
ステップS707において、データ読込み処理部412は、データ読み出し要求で要求されたデータを記憶部431から読み出し、読み出したデータをクライアント201に送信する。
ステップS708において、書込み完了予測時刻問合せ部418が書込み完了予測時刻要求を受信した場合、制御はステップS709に進み、書込み完了予測時刻問合せ部418が書込み完了予測時刻要求を受信しない場合、制御はステップS701に戻る。尚、上述のように、書込み完了予測時刻要求は、書込み予定データサイズと書込み必要時間を含む。
ステップS709において、ディスク容量チェック処理部411は、書込み予定データサイズのデータを記憶部330に書き込んだ場合の記憶部330の空き容量(ディスク残量予測値)を算出する。
ディスク残量予測値は、現在のディスク残量、クライアント要求情報の書込み予定データサイズ、および書込み完了予測時刻要求の書込み予定データサイズに基づいて算出される。
現在のディスク残量は、現在の記憶部330の空き容量である。現在のディスク残量は例えば、データセンタ401で実行されるオペレーティングシステムから取得される。
クライアント要求情報の書込み予定データサイズは、時系列要求予測情報432に記載されている。
書込み完了予測時刻要求の書込み予定データサイズは、受信された書込み完了予測時刻要求に含まれている。
ディスク容量チェック処理部411は、先ず、クライアント要求情報の書込み予定データサイズと書込み完了予測時刻要求の書込み予定データサイズとを加算して、書き込み予定データサイズの合計を算出する。
そして、ディスク容量チェック処理部411は、現在のディスク残量から書き込み予定データサイズの合計を減算した値をディスク残量予測値として算出する。
尚、クライアント要求情報の書込み予定データサイズのうち、書込み途中のデータについては、残りの書込み予定のデータのサイズを算出して使用する。
残りの書込み予定のデータのサイズを求める方法は、以下の方法がある。
1)書込み処理の時間経過の割合を書き込み予定データサイズに乗算して書込み済みのデータサイズを算出し、書き込み予定データサイズから書込み済みのデータサイズを減算して残りの書込み予定のデータのサイズを算出する。
2)各クライアント201に残りの書込み予定のデータのサイズを問い合わせる。
3)データセンタ401で流通データ量を監視し、残りの書込み予定のデータのサイズを算出する。
ステップS710において、ディスク容量チェック処理部411は、ディスク残量予測値がディスク残量閾値以上であるか否かチェックする。ディスク残量予測値がディスク残量閾値以上の場合、制御はステップS711に進み、ディスク残量予測値がディスク残量閾値未満の場合、制御はステップS712に進む。
ステップS711において、書込み完了予測時刻問合せ部418は、書込み完了予測時間を算出する。
ここで、書込み完了予測時間の算出方法について説明する。
先ず、データセンタ401は、図10に示す時系列要求予測情報432を格納しているとする。
すなわち、データセンタ401の最大多重度はN-max、ディスク残量閾値はD-thrである。実施の形態では、N-max=2とする。また、データセンタ401は、書込み要求IDがreq-id-a、書込み開始時刻がt-3、書込み完了予測時刻がt+1、書込み予定データサイズがd-aである第1の書込み処理と、書込み要求IDがreq-id-b、書込み開始時刻がt-2、書込み完了予測時刻がt+3、書込み予定データサイズがd-bである第2の書込み処理を行う。
時系列要求予測情報432の基づいたデータセンタ401の状態(ディスク残量と実行する書込み処理)を示すと図17に示すようになる。
図17は、時系列要求予測情報に基づくデータセンタの状態を示す図である。
図17の横軸は時間、縦軸は多重度またはディスク残量を示す。
多重度は、データセンタ401の書込み処理の数である。
ディスク残量は、記憶部430の空き容量である。
図17において、実線のグラフはディスク残量予測値を示し、各矩形は書込み処理を示している。また、現在時刻はtとする。
図10の時系列要求予測情報432に基づいてデータセンタ401の状態を表すと、図17に表されるように、書込み要求IDがreq-id-aである第1の書込み処理が時刻t-3から開始され、時刻t+1で終了している。また、書込み要求IDがreq-id-bである第2の書込み処理が時刻t-2から開始され、時刻t+3で終了している。
書込み完了予測時刻問合せ部418は、書き込み中または書込みが予定されている書込み処理に対して最大多重度を超えず、且つ書込み開始が最速となる時刻を書込み開始時刻とする。そして、書込み完了予測時刻問合せ部418は、決定された書込み開始時刻から書込み必要時間を足した時刻を、書込み完了予測時刻とする。
ここで、データセンタ401は、図15に示す書込み完了予測時刻要求を受信したとする。すなわち、予測対象の書込み処理の書込み予定データサイズはd-x、書込み必要時間は3である。上記のルールに基づいて、書込み開始時刻と書込み完了予測時刻を算出するとデータセンタ401の状態は図18に示すようになる。
図18は、時系列要求予測情報と書込み完了予測時刻要求に基づくデータセンタの状態を示す図である。
図18の横軸は時間、縦軸は多重度またはディスク残量を示す。
図18において、実線のグラフはディスク残量予測値を示し、各矩形は書込み処理を示している。また、現在時刻はtとする。
上述のように、最大多重度(N-max)は、2である。よって、書き込み中または書込みが予定されている書込み処理に対して最大多重度を超えず、且つ書込み開始が最速となる時刻は、第1の書込み処理の書込み完了予測時刻であるt+1である。よって、予測対象の書込み処理の書込み開始時刻は、t+1となる。予測対象の書込み処理の書込み完了予測時刻は、書込み開始時刻=t+1に書込み必要時間=3を加算して、t+4となる。
尚、図18は、ディスク残量予測値がディスク残量閾値未満とならない場合を示す。よって、予測対象の書込み処理の完了時にディスク残量は、ディスク残量閾値以上となっている。
図19は、時系列要求予測情報と書込み完了予測時刻要求に基づくデータセンタの状態を示す図である。
図19の横軸は時間、縦軸は多重度またはディスク残量を示す。
図19において、実線のグラフはディスク残量予測値を示し、各矩形は書込み処理を示している。また、現在時刻はtとする。
図19は、ディスク残量予測値がディスク残量閾値未満となる場合を示す。よって、予測対象の書込み処理の完了時にディスク残量は、ディスク残量閾値未満となっている。
後述のように、書込み予定データサイズのデータを書き込んだ場合にディスク残量予測値がディスク残量閾値未満となる場合には、ディスク残量予測値がディスク残量閾値を下回る旨が送信される。
ステップS712において、書込み完了予測時刻問合せ部418は、管理サーバ301に書込み完了予測時間を送信する。尚、書込み予定データサイズのデータを記憶部330に書き込んだ場合のディスク残量予測値がディスク残量閾値未満の場合(ステップS710:閾値未満)、ディスク残量予測値がディスク残量閾値を下回る旨を書込み完了予測時間として送信する。
以下のステップS713〜S720は、データセンタ401が書込み先として選定された場合の処理である。
ステップS713において、データ書込み要求処理部415は、管理サーバ301から書込み登録要求を受信する。書込み登録要求は、書込み要求ID、クライアント情報、書込み必要時間、および書込み予定データサイズを含む。
ステップS714において、時系列要求予測情報更新部421は、受信した書込み登録要求に基づいて、時系列要求予測情報432のクライアント要求情報にレコードを追加する。尚、クライアント要求情報の書込み要求ID、クライアント情報、および書込み予定データサイズは、書込み登録要求に含まれている。また、クライアント要求情報の書込み開始時刻と書込み完了予測時刻は、上記ステップS711と同様に書込み完了予測時刻問合せ部418により算出される。
ステップS715において、データ書込み要求処理部415は、管理サーバ301に書込み登録要求に対する応答(書込み登録要求応答)を送信する。
ステップS716において、データ書込み通知部419は、現在の時刻と時系列要求予測情報の書込み開始時刻を監視する。現在の時刻が書込み開始時刻となったら、制御はステップS717に進む。
ステップS717において、データ書込み通知部419は、書込み開始通知をクライアント情報で示されるクライアント201に送信する。書込み開始通知は、書込み要求IDおよびサーバIDを含む。
ステップS718において、データ書込み処理部413は、クライアント201から受信した書込みデータ231を記憶部430に書き込みデータ431として書き込む。
以下のステップS719〜S720は、クライアント201の書込み完了後の処理である。
ステップS719において、書込み完了通知部420は、管理サーバ301からデータ書込み完了通知を受信する。データ書込み完了通知は、書込みを終了した書込み要求IDを含む。
ステップS720において、時系列要求予測情報更新部421は、書込みを終了した書込み要求IDに対応する時系列要求予測情報432のクライアント要求情報のレコードを削除する。
図20は、実施の形態に係るシステムのデータ保存処理のシーケンス図である。
図20では、クライアント201−4(クライアント-L)がデータセンタ401−2(データセンタ-b)に書込みを行う場合について説明する。
図20では、各クライアント201において、NWレスポンステーブル233およびサーバレスポンス235が生成され、管理サーバ301に送信済みであるとする。
先ず、アプリケーション処理部210−4は、書込みデータ231−4を生成し、書込みデータ231−4を保存するデータ保存処理を開始する。
ステップS801において、データ書込み要求処理部215−4は、データ書込み要求を管理サーバ301に送信する。尚、データ書込み要求は、書込み予定のデータのサイズ(書き込み予定データサイズ)とクライアント情報を含む。データ書込み要求処理部314は、クライアント201からデータ書込み要求を受信する。
ステップS802において、書込み必要時間算出部315は、各データセンタ401に対する書込み必要時間を算出する。
ステップS803−j(j=1〜3)において、書込み完了予測時刻問合せ部316−4は、算出されたデータセンタ401−jに対する書込み完了予測時刻要求をデータセンタ401−jに送信する。書込み完了予測時刻要求は、書込み予定データサイズと算出した書込み必要時間を含む。書込み完了予測時刻問合せ部418−jは、書込み完了予測時刻要求を受信する。
ステップS804−jにおいて、ディスク容量チェック処理部411−jは、ディスク残量予測値を算出し、ディスク残量予測値がディスク残量閾値以上であるか否かチェックする。ディスク残量予測値がディスク残量閾値以上の場合、書込み完了予測時刻問合せ部418−jは、書込み完了予測時間を算出する。書込み完了予測時刻問合せ部418−jは、管理サーバ301に書込み完了予測時間を送信する。尚、書込み予定データサイズのデータを記憶部330に書き込んだ場合のディスク残量予測値がディスク残量閾値未満の場合、ディスク残量予測値がディスク残量閾値を下回る旨を書込み完了予測時間として送信する。書込み完了予測時刻問合せ部316は、データセンタ401−jから書込み完了予測時刻を受信する。
ステップS805において、書込み先決定部317は、受信した書込み完了予測時刻の内で、書込み完了予測時刻が最も早いデータセンタ401を書込み先として決定する。尚、書込み先決定部317は、書込み予定のデータを書き込んだ場合に、ディスク残量予測値がディスク残量閾値未満となるデータセンタ401は、書込み先対象から除外する。
図21は、各データセンタから受信した書込み完了予測時刻を示す図である。図21では、データセンタのサーバIDと書込み完了予測時刻を対応付けて記載している。
管理サーバ301は、各データセンタ401から図21に示すような書込み完了予測時刻を受信したとする。
すなわち、データセンタ401−1の書込み完了予測時刻は「ディスク残量閾値を下回る」であり、データセンタ401−2の書込み完了予測時刻は「t+4」であり、データセンタ401−3の書込み完了予測時刻は、「t+6」である。
よって、書込み先決定部317は、書込み完了予測時刻が最も早いデータセンタ401−2(データセンタ-b)を書込み先として決定する。
ステップS806において、データ書込み要求部314は、データ書込み要求に対する書込み要求IDを生成する。ここでは、書込み要求IDとしてid-req-cを生成したとする。データ書込み要求部314は、書込み先として決定したデータセンタ401−2に書込み登録要求を送信する。尚、書込み登録要求は、書込み要求ID(= id-req-c)、書込み元のクライアント201−4のクライアント情報、書込み必要時間、および書込み予定データサイズを含む。データ書込み要求処理部415−2は、管理サーバ301から書込み登録要求を受信する。
ステップS807において、時系列要求予測情報更新部421−2は、受信した書込み登録要求に基づいて、時系列要求予測情報432−2のクライアント要求情報にレコードを追加する。
ここで、クライアント要求情報の更新前と更新後のデータセンタ401−2の状態について説明する。
図22は、更新前のクライアント要求情報を示す図である。
図23は、更新前のクライアント要求情報に基づくデータセンタの状態を示す図である。
ステップS807より前では、時系列要求予測情報432−2のクライアント要求情報は、図22に示すように、書込み要求IDがreq-id-aとreq-id-bである2件の書込み処理が登録されている。
クライアント要求情報の更新前では、データセンタ401−2は、図23に示すように、2件の書込み処理を行う。
図24は、更新後のクライアント要求情報を示す図である。
図25は、更新後のクライアント要求情報に基づくデータセンタの状態を示す図である。
ステップS807において、書込み登録要求に基づいて、時系列要求予測情報432−2のクライアント要求情報を更新すると、クライアント要求情報は、図24に示すようになる。すなわち、クライアント要求情報には、書込み要求ID=req-id-cに対応するレコードが追加される。
クライアント要求情報の更新後では、データセンタ401−2は、図25に示すように、3件の書込み処理を行う。
ステップS808において、データ書込み要求処理部415−2は、管理サーバ301に書込み登録要求に対する応答(書込み登録要求応答)を送信する。データ書込み要求部314は、データセンタ401−2から書込み登録要求応答を受信する。
ステップS809において、書込み要求情報処理部318は、書込み要求ID(= id-req-c)と書込み先のデータセンタ401−2のサーバID(=データセンタ-b)を書き込み要求情報334に追加する。
ステップS810において、データ書込み要求処理部314は、クライアント201−4にデータ書込み要求の応答(データ書込み要求応答)を送信する。データ書込み要求応答は、書込み要求IDと書込み先のデータセンタ401−2のサーバIDを含む。データ書込み要求処理部215−4は、管理サーバ301からデータ書込み要求応答を受信する。
ステップS811において、データ書込み通知部419−2は、現在の時刻と時系列要求予測情報432−2の書込み開始時刻を監視する。そして、現在の時刻が書込み要求ID=rec-id-cに対応する書込み開始時刻となったとする。
ステップS812において、データ書込み通知部419は、書込み開始通知を書込み要求ID=rec-id-cに対応するクライアント情報で示されるクライアント201−4に送信する。書込み開始通知は、書込み要求ID(= rec-id-c)およびサーバID(データセンタ-b)を含む。書込み開始通知受信部216−4は、データセンタ401−2から書込み開始通知を受信する。
ステップS813において、書込み開始通知受信部216−4は、書込み開始通知の送信元のデータセンタ401−2をデータの保存先として決定する。データ管理テーブル処理部217−4は、書込み開始通知に含まれるサーバIDを元に、該サーバIDに対応するデータセンタ401−2の情報(IPアドレス、URL)をデータセンタ構成情報232−4から取得し、サーバID、IPアドレス、およびURLを書込み開始通知の書込み要求IDに対応するデータ管理テーブル239−4のレコードに書き込む。
ステップS814において、データ読込・書込処理部218−4は、データセンタ401−2に書き込みデータ231−4を送信する。データ書込み処理部413−2は、クライアント201−4から受信した書込みデータ231−4を記憶部430−2に書き込みデータ431−2として書き込む。
ステップS815において、書込み完了通知部219−4は、データ書込み完了通知を管理サーバ301に送信する。データ書込み完了通知は、書込みを終了した書込み要求ID(= rec-id-c)を含む。書込み完了通知部319は、クライアント201−4からデータ書込み完了通知を受信する。
ステップS816において、書込み要求情報処理部318は、書込みを終了した書込み要求IDに対応するレコードを書き込み要求情報334から削除する。
ステップS817において、書込み完了通知部319は、書込み先のデータセンタ401−2にデータ書込み完了通知を送信する。データ書込み完了通知は、書込みを終了した書込み要求IDを含む。書込み完了通知部420−2は、管理サーバ301からデータ書込み完了通知を受信する。
ステップS818において、時系列要求予測情報更新部421−2は、書込みを終了した書込み要求ID(= rec-id-c)に対応する時系列要求予測情報432−2のクライアント要求情報のレコードを削除する。
実施の形態にシステムによれば、書込みが早く完了するデータセンタを選択し、該データセンタにデータを書き込むため、保存処理に要する時間を低減することできる。
処理の多重度を考慮していないシステムでは、同時に複数のクライアントが書込み要求を発行し、且つ、その結果として同一のデータセンタが書き込み先に選択された場合、レスポンス測定時ではユーザの体感品質の良かったデータセンタが、書込みを始めるときには処理の多重度が上がり、ユーザの体感品質の悪いデータセンタとなってしまう可能性がある。
実施の形態のシステムでは、データ書込みにおけるユーザの体感品質を「書込み処理が完了する時間」ととらえ、即座に書込みが開始できなかったとしても、書込み処理が最も早く完了すると予測されるデータセンタを選択することで、データの書込みにおける体感品質を向上させることが可能となる
次に書込み途中で書込みがキャンセルされる場合の処理について説明する。
図26は、実施の形態に係るシステムのキャンセル処理のシーケンス図である。
図26では、クライアント201−4(クライアント-L)がデータセンタ401−2(データセンタ-b)に書込みを行っており、書込みを中断する場合について説明する。
ステップS841において、データ読込・書込処理部218−4は、書込み先のデータセンタ401−2への書込みデータ231−4の送信を停止し、書込みを中断する。
ステップS842において、キャンセル要求処理部220−4は、キャンセル要求を管理サーバ301に送信する。キャンセル要求は、中断された書込みの書込み要求IDを含む。
ステップS843において、キャンセル要求処理部320は、クライアント201−4からキャンセル要求を受信する。書込み要求情報処理部318は、書込み要求情報334を参照し、受信した書込み要求IDから書込み先のデータセンタ401−2を特定する。
ステップS844において、キャンセル要求処理部320は、データセンタ401−2にキャンセル要求を送信する。キャンセル要求は、中断された書込みの書込み要求IDを含む。
ステップS845において、キャンセル要求処理部416−2は、キャンセル要求を管理サーバ301から受信する。時系列要求予測情報更新部421−2は、中断された書込みの書込み要求IDに対応するレコードを時系列要求予測情報432−2のクライアント要求情報から削除する。
ステップS846において、キャンセル要求処理部416−2は、削除完了通知としてキャンセル要求に対する応答(キャンセル要求応答)を管理サーバ301に送信する。
ステップS847において、キャンセル要求処理部320は、キャンセル要求応答をデータセンタ401−2から受信する。書込み要求情報処理部318は、中断された書込みの書込み要求IDに対応するレコードを書込み要求情報334から削除する。
ステップS848において、キャンセル要求処理部320は、クライアント201−4に削除完了通知としてキャンセル要求応答を送信する。キャンセル要求処理部220^4は、キャンセル要求応答を管理サーバ301から受信する。
図27は、実施の形態に係るクライアントのキャンセル処理のフローチャートである。
図27は、図12のステップS518からステップS522の間で書込み処理をキャンセルする場合のクライアントの処理のフローチャートである。
ステップS541において、データ読込・書込処理部218は、書込み先のデータセンタ401に書き込みデータ231の書込み途中の場合、書込み先のデータセンタ401への書込みデータ231の送信を停止し、書込みを中断する。
ステップS542において、キャンセル要求処理部220は、キャンセル要求を管理サーバ301に送信する。キャンセル要求は、中断された書込みの書込み要求IDを含む。
ステップS543において、キャンセル要求処理部220は、キャンセル要求に対する応答(キャンセル要求応答)を待つ。キャンセル要求応答が受信されると制御はステップS543に進む。
ステップS544において、キャンセル要求処理部220は、キャンセル要求応答を管理サーバ301から受信する。
図28は、実施の形態に係る管理サーバのキャンセル処理のフローチャートである。
図28は、図12のステップS518からステップS522の間でクライアント201が書込み処理をキャンセルする場合の管理サーバ301の処理のフローチャートである。
ステップS641において、キャンセル要求処理部320は、クライアント201からキャンセル要求を受信する。キャンセル要求は、中断された書込みの書込み要求IDを含む。
ステップS642において、書込み要求情報処理部318は、書込み要求情報334を参照し、受信した書込み要求IDから書込み先のデータセンタ401を特定する。
ステップS643において、キャンセル要求処理部320は、特定した書込み先のデータセンタ401にキャンセル要求を送信する。キャンセル要求は、中断された書込みの書込み要求IDを含む。
ステップS644において、キャンセル要求処理部320は、キャンセル要求に対する応答(キャンセル要求応答)を待つ。キャンセル要求応答が受信されると制御はステップS645に進む。
ステップS645において、キャンセル要求処理部320は、キャンセル要求応答をデータセンタ401から受信する。
ステップS646において、書込み要求情報処理部318は、中断された書込みの書込み要求IDに対応するレコードを書込み要求情報334から削除する。
ステップS647において、キャンセル要求処理部320は、キャンセル要求の送信元のクライアント201に削除完了通知としてキャンセル要求応答を送信する。
図29は、実施の形態に係るデータセンタのキャンセル処理のフローチャートである。
図29は、図12のステップS518からステップS522の間でクライアント201が書込み処理をキャンセルする場合の書込み先のデータセンタ401の処理のフローチャートである。
先ず、クライアント201からの書込みデータ231の送信が中断され、データ書込み処理部413は、書込みデータ431の書込みを中断する。データ書込み処理部413は、書込み途中の書込みデータ431を削除する。
ステップS741において、キャンセル要求処理部416は、キャンセル要求を管理サーバ301から受信する。キャンセル要求は、中断された書込みの書込み要求IDを含む。
ステップS742において、時系列要求予測情報更新部421は、中断された書込みの書込み要求IDに対応するレコードを時系列要求予測情報432のクライアント要求情報から削除する。
ステップS743において、キャンセル要求処理部416は、削除完了通知として、キャンセル要求応答を管理サーバ301に送信する。
次にデータ書込みのタイムアウトを管理する方法について説明する。
図30は、実施の形態に係るシステムのタイムアウト処理のシーケンス図である。
図30では、データセンタ401−2(データセンタ-b)において、クライアント201−4(クライアント-L)からの書込みがタイムアウトと判定された場合の処理を示す。
ステップS851において、タイムアウト監視・判定部422−2は、書込みに対するタイムアウトの判定を行う。ここでは、書込みがタイムアウトと判定されたとする。尚、タイムアウトの判定方法の詳細は後述する。
ステップS852において、時系列要求予測情報更新部421−2は、タイムアウトと判定された書込みの書込み要求IDに対応するレコードを時系列要求予測情報432−2のクライアント要求情報から削除する。
ステップS853において、タイムアウト処理部419−2は、タイムアウト通知を管理サーバ301に送信する。タイムアウト通知は、タイムアウトと判定された書込みの書込み要求IDを含む。タイムアウト処理部321は、データセンタ401からタイムアウト通知を受信する。
ステップS854において、書込み要求情報処理部318は、タイムアウトと判定された書込みの書込み要求IDに対応するレコードを書込み要求情報334から削除する。
図31は、実施の形態に係る管理サーバのタイムアウト処理のフローチャートである。
ステップS651において、タイムアウト処理部321は、データセンタ401からタイムアウト通知を受信する。タイムアウト通知は、タイムアウトと判定された書込みの書込み要求IDを含む。
ステップS652において、書込み要求情報処理部318は、タイムアウトと判定された書込みの書込み要求IDに対応するレコードを書込み要求情報334から削除する。
図32は、実施の形態に係るデータセンタのタイムアウト処理のフローチャートである。
ステップS751において、タイムアウト監視・判定部422は、書込みに対するタイムアウトの判定を行う。タイムアウトと判定された場合、制御はステップS752に進む。
ここで、タイムアウトの判定方法に付いて説明する。
タイムアウトの判定は、クライアント201からデータセンタ401への書込み開始前と書込み開始後でそれぞれ以下の方法で判定する。
1)データ書込み開始前
クライアント201からデータセンタへ401のデータ書込み開始前において、タイムアウトを判定する。データセンタ401から書込み開始通知後、一定時間経過してもデータセンタ401に対してクライアント201からのアクセスがない場合、該当の書込みをタイムアウトと判定する。
2)データ書込み開始後
クライアント201からデータセンタ401へのデータ書込み開始後において、書込みのタイムアウトを判定する。データセンタ401から書込み開始通知後、クライアント201からの書込みデータ(通信パケット)を監視し、書込みデータの受信が一定時間以上ない場合、該当の書込みをタイムアウトと判定する。
ステップS752において、時系列要求予測情報更新部421は、タイムアウトと判定された書込みの書込み要求IDに対応するレコードを時系列要求予測情報432のクライアント要求情報から削除する。
ステップS753において、タイムアウト処理部417は、タイムアウト通知を管理サーバ301に送信する。タイムアウト通知は、タイムアウトと判定された書込みの書込み要求IDを含む。
図33は、情報処理装置(コンピュータ)の構成図である。
実施の形態のクライアント201、管理サーバ301、およびデータセンタ401は、例えば、図33に示すような情報処理装置1によって実現される。
情報処理装置1は、CPU2、メモリ3、入力部4、出力部5、記憶部6、記録媒体駆動部7、およびネットワーク接続部8を備え、それらはバス9により互いに接続されている。
CPU2は、情報処理装置1全体を制御する中央処理装置である。CPU2は、アプリケーション処理部210、データセンタ構成情報取得部211、ダミーデータ書込み要求処理部212、NWレスポンステーブル処理部213、サーバレスポンステーブル処理部214、データ書込み要求処理部215、書込み開始通知受信部216、データ管理テーブル処理部217、データ読込・書込処理部218、書込み完了通知処理部219、キャンセル要求処理部220、および送受信制御部221に対応する。また、CPU2は、データセンタ構成情報処理部311、NWレスポンステーブル処理部312、サーバレスポンステーブル処理部313、データ書込み要求処理部314、書込み必要時間算出部315、書込み完了予測時刻問合せ部316、書込み先決定部317、書込み要求情報処理部、書込み完了通知部319、キャンセル要求処理部320、タイムアウト処理部321、送受信制御部322に対応する。また、CPU2は、ディスク容量チェック処理部411、データ読込み処理部412、データ書込み処理部413、ダミーデータ書込み処理部414、データ書込み要求処理部415、キャンセル要求処理部416、タイムアウト処理部417、書込み完了予測時刻問合せ部418、データ書込み通知部419、書込み完了通知部420、時系列要求予測情報更新部421、タイムアウト監視・判定部422、および送受信制御部423に対応する。
メモリ3は、プログラム実行の際に、記憶部6(あるいは可搬記録媒体10)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRead Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等のメモリである。CPU2は、メモリ3を利用してプログラムを実行することにより、上述した各種処理を実行する。
この場合、可搬記録媒体10等から読み出されたプログラムコード自体が実施の形態の機能を実現する。
入力部4は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
出力部5は、例えば、ディスプレイ、プリンタ等である。
記憶部6は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、テープ装置等である。情報処理装置1は、記憶部6に、上述のプログラムとデータを保存しておき、必要に応じて、それらをメモリ3に読み出して使用する。
記憶部6は、記憶部230、330、430に対応する。
記録媒体駆動部7は、可搬記録媒体10を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体としては、メモリカード、フレキシブルディスク、Compact Disk Read Only Memory(CD-ROM)、光ディスク、光磁気ディスク等、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体が用いられる。ユーザは、この可搬記録媒体10に上述のプログラムとデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ3に読み出して使用する。
ネットワーク接続部8は、LAN等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う。ネットワーク接続部8は、NIC424に対応する。
以上に実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
クライアント端末および複数のデータセンタと接続するサーバであって、
前記サーバは、
前記クライアント端末から前記複数データセンタに対する接続要求の送信から、該接続要求に対する応答の受信までの時間であるネットワークレスポンスタイムが記述されたネットワークレスポンステーブル、および前記クライアント端末から前記複数データセンタに対するダミーデータの書込み要求を送信してから、該ダミーデータの書き込み完了の応答を受信するまでの時間であるサーバレスポンスタイムが記述されたサーバレスポンステーブルを格納する記憶部と、
前記クライアント端末からデータの書込み要求を受信したときに、前記ネットワークレスポンスタイム、前記サーバレスポンスタイム、および前記データのサイズに基づいて、各データセンタに対する書込み必要時間を算出する書込み必要時間算出部と、
前記書込み必要時間と前記データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記複数のデータセンタに送信し、前記複数のデータセンタから前記データに対する書込み完了予測時間を受信する書込み完了予測時間問合せ部と、
前記複数のデータセンタのうちで、前記書込み完了予測時間が最も早いデータセンタを書込み先に決定する書込み先決定部と、
前記クライアント端末に前記書込み先を通知する書込み要求処理部と
を備えるサーバ。
(付記2)
前記サーバは、
前記データの書込み処理に対する識別子と前記クライアントを示す情報とを含む書込み登録要求を前記書込み先のデータセンタに送信する書込み要求処理部と
をさらに備える付記1記載のサーバ。
(付記3)
クライアント端末およびサーバと接続するデータセンタであって、
前記データセンタは、
前記データセンタが実行中または実行予定の書込み処理が記載された要求予測情報を格納する記憶部と、
データの書込み必要時間と該データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記サーバから受信し、前記要求予測情報と前記完了予測時間要求に基づいて、前記データを前記記憶部に書き込んだ場合の書込み完了予測時刻を算出し、前記書込み完了予測時刻を前記サーバに送信する書込み完了予測時刻算出部と、
を備えるデータセンタ。
(付記4)
書込み完了予測時刻算出部は、前記データを前記記憶部に書き込んだ場合の前記記憶部の空き容量を算出し、前記空き容量が閾値未満となる場合、前記空き容量が前記閾値未満となる旨を前記サーバに通知することを特徴とする付記3記載のデータセンタ。
(付記5)
前記要求予測情報には、前記データの書込み処理の開始時刻がさらに記載され、
現在の時刻が前記開始時刻となった場合、前記クライアント端末に前記データの書込み処理の開始を通知するデータ書込み通知部をさらに備えることを特徴とする付記3または4記載のデータセンタ。
(付記6)
データの書込みを要求するクライアント端末、前記データの書込み先を決定するサーバ、および複数のデータセンタを備えるシステムであって、
前記管理サーバは、
前記クライアント端末から前記複数データセンタに対する接続要求の送信から、該接続要求に対する応答の受信までの時間であるネットワークレスポンスタイムが記述されたネットワークレスポンステーブル、および前記クライアント端末から前記複数データセンタに対するダミーデータの書込み要求を送信してから、該ダミーデータの書き込み完了の応答を受信するまでの時間であるサーバレスポンスタイムが記述されたサーバレスポンステーブルを格納する第1の記憶部と、
前記クライアント端末からデータの書込み要求を受信したときに、前記ネットワークレスポンスタイム、前記サーバレスポンスタイム、および前記データのサイズに基づいて、各データセンタに対する書込み必要時間を算出する書込み必要時間算出部と、
前記書込み必要時間と前記データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記複数のデータセンタに送信し、前記複数のデータセンタから前記データに対する書込み完了予測時間を受信する書込み完了予測時間問合せ部と
前記複数のデータセンタのうちで、前記書込み完了予測時間が最も早いデータセンタを書込み先に決定する書込み先決定部と、
前記クライアント端末に前記書込み先を通知する書込み要求処理部と
を備え
前記複数のデータセンタの各データセンタは、
自身が実行中または実行予定の書込み処理が記載された要求予測情報を格納する第2の記憶部と、
前記完了予測時間要求を前記サーバから受信し、前記要求予測情報と前記完了予測時間要求に基づいて、前記データを前記第2の記憶部に書き込んだ場合の前記書込み完了予測時刻を算出し、前記書込み完了予測時刻を前記サーバに送信する書込み完了予測時刻算出部と、
を備えることを特徴とするシステム。
(付記7)
クライアント端末および複数のデータセンタと接続し、前記クライアント端末から前記複数データセンタに対する接続要求の送信から、該接続要求に対する応答の受信までの時間であるネットワークレスポンスタイムが記述されたネットワークレスポンステーブル、および前記クライアント端末から前記複数データセンタに対するダミーデータの書込み要求を送信してから、該ダミーデータの書き込み完了の応答を受信するまでの時間であるサーバレスポンスタイムが記述されたサーバレスポンステーブルを格納する記憶部を有するサーバが実行する制御方法であって、
前記クライアント端末からデータの書込み要求を受信したときに、前記ネットワークレスポンスタイム、前記サーバレスポンスタイム、および前記データのサイズに基づいて、各データセンタに対する書込み必要時間を算出し、
前記書込み必要時間と前記データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記複数のデータセンタに送信し、
前記複数のデータセンタから前記データに対する書込み完了予測時間を受信し、
前記複数のデータセンタのうちで、前記書込み完了予測時間が最も早いデータセンタを書込み先に決定し、
前記クライアント端末に前記書込み先を通知する
処理を備える制御方法。
(付記8)
前記データの書込み処理に対する識別子と前記クライアントを示す情報とを含む書込み登録要求を前記書込み先のデータセンタに送信する処理をさらに備える付記7記載の制御方法。
(付記9)
クライアント端末およびサーバと接続し、自身が実行中または実行予定の書込み処理が記載された要求予測情報を格納する記憶部を有するデータセンタが実行する制御方法であって、
データの書込み必要時間と該データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記サーバから受信し、
前記要求予測情報と前記完了予測時間要求に基づいて、前記データを前記記憶部に書き込んだ場合の書込み完了予測時刻を算出し、
前記書込み完了予測時刻を前記サーバに送信する
処理を備える制御方法。
(付記10)
前記制御方法は、
算出前記データを前記記憶部に書き込んだ場合の前記記憶部の空き容量を算出する処理をさらに備え、
前記送信する処理において、前記空き容量が閾値未満となる場合、前記空き容量が前記閾値未満となる旨を前記サーバに通知することを特徴とする付記9記載の制御方法。
(付記11)
前記要求予測情報には、前記データの書込み処理の開始時刻がさらに記載され、
前記制御方法は、
現在の時刻を監視し、
現在の時刻が前記開始時刻となった場合、前記クライアント端末に前記データの書込み処理の開始を通知する
処理をさらに備えることを特徴とする付記9または10記載の制御方法。
101 システム
201 クライアント
210 アプリケーション処理部
211 データセンタ構成情報取得部
212 ダミーデータ書込み要求処理部
213 NWレスポンステーブル処理部
214 サーバレスポンステーブル処理部
215 データ書込み要求処理部
216 書込み開始通知受信部
217 データ管理テーブル処理部
218 データ読込・書込処理部
219 書込み完了通知処理部
220 キャンセル要求処理部
221 送受信制御部
230 記憶部
301 管理サーバ
311 データセンタ構成情報処理部
312 NWレスポンステーブル処理部
313 サーバレスポンステーブル処理部
314 データ書込み要求処理部
315 書込み必要時間算出部
316 書込み完了予測時刻問合せ部
317 書込み先決定部
318 書込み要求情報処理部
319 書込み完了通知部
320 キャンセル要求処理部
321 タイムアウト処理部
322 送受信制御部
330 記憶部
401 データセンタ
411 ディスク容量チェック処理部
412 データ読込み処理部
413 データ書込み処理部
414 ダミーデータ書込み処理部
415 データ書込み要求処理部
416 キャンセル要求処理部
417 タイムアウト処理部
418 書込み完了予測時刻問合せ部
419 データ書込み通知部
420 書込み完了通知部
421 時系列要求予測情報更新部
422 タイムアウト監視・判定部
423 送受信制御部
424 NIC
430 記憶部

Claims (8)

  1. クライアント端末および複数のデータセンタと接続するサーバであって、
    前記サーバは、
    前記クライアント端末から前記複数データセンタに対する接続要求の送信から、該接続要求に対する応答の受信までの時間であるネットワークレスポンスタイムが記述されたネットワークレスポンステーブル、および前記クライアント端末から前記複数データセンタに対するダミーデータの書込み要求を送信してから、該ダミーデータの書き込み完了の応答を受信するまでの時間であるサーバレスポンスタイムが記述されたサーバレスポンステーブルを格納する記憶部と、
    前記クライアント端末からデータの書込み要求を受信したときに、前記ネットワークレスポンスタイム、前記サーバレスポンスタイム、および前記データのサイズに基づいて、各データセンタに対する書込み必要時間を算出する書込み必要時間算出部と、
    前記書込み必要時間と前記データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記複数のデータセンタに送信し、前記複数のデータセンタから前記データに対する書込み完了予測時間を受信する書込み完了予測時間問合せ部と
    前記複数のデータセンタのうちで、前記書込み完了予測時間が最も早いデータセンタを書込み先に決定する書込み先決定部と、
    前記クライアント端末に前記書込み先を通知する書込み要求処理部と、
    を備えるサーバ。
  2. 前記サーバは、
    前記データの書込み処理に対する識別子と前記クライアントを示す情報とを含む書込み登録要求を前記書込み先のデータセンタに送信する書込み要求処理部と
    をさらに備える請求項1記載のサーバ。
  3. クライアント端末およびサーバと接続するデータセンタであって、
    前記データセンタは、
    前記データセンタが実行中または実行予定の書込み処理が記載された要求予測情報を格納する記憶部と、
    データの書込み必要時間と該データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記サーバから受信し、前記要求予測情報と前記完了予測時間要求に基づいて、前記データを前記記憶部に書き込んだ場合の書込み完了予測時刻を算出し、前記書込み完了予測時刻を前記サーバに送信する書込み完了予測時刻算出部と、
    を備えるデータセンタ。
  4. 書込み完了予測時刻算出部は、前記データを前記記憶部に書き込んだ場合の前記記憶部の空き容量を算出し、前記空き容量が閾値未満となる場合、前記空き容量が前記閾値未満となる旨を前記サーバに通知することを特徴とする請求項3記載のデータセンタ。
  5. 前記要求予測情報には、前記データの書込み処理の開始時刻がさらに記載され、
    現在の時刻が前記開始時刻となった場合、前記クライアント端末に前記データの書込み処理の開始を通知するデータ書込み通知部をさらに備えることを特徴とする請求項3または4記載のデータセンタ。
  6. データの書込みを要求するクライアント端末、前記データの書込み先を決定するサーバ、および複数のデータセンタを備えるシステムであって、
    前記管理サーバは、
    前記クライアント端末から前記複数データセンタに対する接続要求の送信から、該接続要求に対する応答の受信までの時間であるネットワークレスポンスタイムが記述されたネットワークレスポンステーブル、および前記クライアント端末から前記複数データセンタに対するダミーデータの書込み要求を送信してから、該ダミーデータの書き込み完了の応答を受信するまでの時間であるサーバレスポンスタイムが記述されたサーバレスポンステーブルを格納する第1の記憶部と、
    前記クライアント端末からデータの書込み要求を受信したときに、前記ネットワークレスポンスタイム、前記サーバレスポンスタイム、および前記データのサイズに基づいて、各データセンタに対する書込み必要時間を算出する書込み必要時間算出部と、
    前記書込み必要時間と前記データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記複数のデータセンタに送信し、前記複数のデータセンタから前記データに対する書込み完了予測時間を受信する書込み完了予測時間問合せ部と
    前記複数のデータセンタのうちで、前記書込み完了予測時間が最も早いデータセンタを書込み先に決定する書込み先決定部と、
    前記クライアント端末に前記書込み先を通知する書込み要求処理部と
    を備え
    前記複数のデータセンタの各データセンタは、
    自身が実行中または実行予定の書込み処理が記載された要求予測情報を格納する第2の記憶部と、
    前記完了予測時間要求を前記サーバから受信し、前記要求予測情報と前記完了予測時間要求に基づいて、前記データを前記第2の記憶部に書き込んだ場合の前記書込み完了予測時刻を算出し、前記書込み完了予測時刻を前記サーバに送信する書込み完了予測時刻算出部と、
    を備えることを特徴とするシステム。
  7. クライアント端末および複数のデータセンタと接続し、前記クライアント端末から前記複数データセンタに対する接続要求の送信から、該接続要求に対する応答の受信までの時間であるネットワークレスポンスタイムが記述されたネットワークレスポンステーブル、および前記クライアント端末から前記複数データセンタに対するダミーデータの書込み要求を送信してから、該ダミーデータの書き込み完了の応答を受信するまでの時間であるサーバレスポンスタイムが記述されたサーバレスポンステーブルを格納する記憶部を有するサーバが実行する制御方法であって、
    前記クライアント端末からデータの書込み要求を受信したときに、前記ネットワークレスポンスタイム、前記サーバレスポンスタイム、および前記データのサイズに基づいて、各データセンタに対する書込み必要時間を算出し、
    前記書込み必要時間と前記データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記複数のデータセンタに送信し、
    前記複数のデータセンタから前記データに対する書込み完了予測時間を受信し、
    前記複数のデータセンタのうちで、前記書込み完了予測時間が最も早いデータセンタを書込み先に決定し、
    前記クライアント端末に前記書込み先を通知する
    処理を備える制御方法。
  8. クライアント端末およびサーバと接続し、自身が実行中または実行予定の書込み処理が記載された要求予測情報を格納する記憶部を有するデータセンタが実行する制御方法であって、
    データの書込み必要時間と該データのサイズとを含む書込み完了予測時間要求を前記サーバから受信し、
    前記要求予測情報と前記完了予測時間要求に基づいて、前記データを前記記憶部に書き込んだ場合の書込み完了予測時刻を算出し、
    前記書込み完了予測時刻を前記サーバに送信する
    処理を備える制御方法。
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