JP2014232095A - 建造物の計測装置および計測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高所作業などの危険な作業をせず、しかも遠近ひずみを解消する補正処理を用いて、等脚台形形状を持つ屋根や建造物にも適合する計測装置および方法を提供する。
【解決手段】所定の焦点距離を有する撮像手段2と、この撮像手段2を建造物の高さに相当する高所に保持する手段と、撮像手段2により撮影された建造物の等脚台形形状を表示する手段と、表示された等脚台形形状の4頂点を特定しその座標を求める手段と、等脚台形形状を含む平面上の2点間の距離、若しくは、撮像手段から平面上の1点までの距離を特定する手段と、4頂点の座標と焦点距離とから建造物の形状を求める手段と、平面上の2点間の距離、若しくは、撮像手段から平面上の1点までの距離により、建造物の大きさを求める手段からなる建造物の寸法を求める装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、建造物、特に家屋の屋根に太陽光パネルを設置するために屋根の大きさを計測する装置および方法に関するものである。
近年石油などの再生不可能なエネルギーに替えて、太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱など、一度利用しても比較的短期間に再生が可能であり、資源が枯渇しないエネルギーが脚光を浴びてきている。
こうした自然エネルギーおいて特に太陽光を利用した発電に注目が集まっている。建造物の屋根などに太陽電池のモジュールを載置するものが一般的である。この太陽光モジュールには、屋根の上に設置する複数枚の太陽光パネルとこれらを電気的に結合する配線類とこれらを作動させる制御コンピュータとから成り立っている。
この中で特に屋根の上に載置される太陽光パネルはその枚数、形状などを屋根の大きさ、形状に合わせて決定する。通常は屋根の寸法を計測してこれに合わせてパネルを準備している。
ところがこうした屋根の計測については現状では実際に屋根に上って実計測をしたり、下から写真をとってその撮像を処理して大きさを推定する方法などがとられている。
特に屋根に上って実計測する方法は確実ではあるが高所でもあり危険が伴う。この場合にはある単位当たりの大きさの板を屋根に載せ屋根面との大きさを比較してその屋根の大きさを計算する方法が例えば、特許4152682号などで知られている。この方法では単位板を屋根の上に載せる際に危険が伴うため、特に急な斜面の屋根とか2階以上の屋根への載置は難しい。
このため、実際に屋根には上らず、地上から写真等で屋根を撮像してその画像を処理して計測する方法が知られている。この撮像方法では屋根全体を撮像するために、比較的遠くから、しかも下のほうから俯角する位置で撮像する。このため、画像に遠近ひずみが発生して正確には計測できないことが多い。このためこの遠近ひずみを補正する手段も講じられている。
単一の画像に対するひずみ補正は多くの場合には見た目の違和感がないように補正する方法がある。これはホワイトボードなどの被写体を真正面からではなく側方から撮像したりすることが多い。こうして撮った写真は斜め方向から撮影した場合、文字等が斜め、または台形に歪む。もちろん、これらの文字の判読は可能である。しかし、判読できたとしても、読むには非常に疲れやすいものである。またこれらの画像は歪みをもっているので、この画像を再利用することも難しい。こうした不具合を解決するためこの公報での方法は被写体(ホワイトボード)の画像上の座標とカメラの焦点距離から縦横の辺の長さの比を求めて、本来の長方形を求める物である。その例として特許公開公報2005−122328号の方法が知られている。
しかし上記の方法は被写体が長方形で四隅が直角であることを前提とした補正方法であり、等脚台形の屋根面で構成される寄棟造りや方行造りのような日本家屋の屋根の計測をする場合には、従来の補正方法では不可能であった。
特許第4152682号公報 特開2005−122328号公報
そこで本発明は高所作業などの危険な作業をせず、しかも遠近ひずみを解消する補正処理を用いて、等脚台形形状を持つ屋根や建造物にも適合する新しい計測装置および方法を提供するものである。
上記課題を解決する請求項1に係る発明は所定の焦点距離を有する撮像手段とこの撮像手段を建造物の高さに相当する高所に保持する手段と前記撮像手段により撮影された建造物の等脚台形形状を表示する手段と表示された等脚台形形状の4頂点を特定しその座標を求める手段と前記等脚台形形状を含む平面上の2点間の距離、若しくは、撮像手段から前記平面上の1点までの距離を特定する手段と前記4頂点の座標と前記焦点距離とから建造物の形状を求める手段と前記平面上の2点間の距離、若しくは、撮像手段から前記平面上の1点までの距離により、建造物の大きさを求める手段からなる建造物の寸法を求める装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1における計測装置において、所定の焦点距離を有する撮像手段は、撮影画像と撮影時の焦点距離データを出力する機能を持つことを必要とする。
請求項3に係る発明は、請求項1における計測装置において、前記2点間の距離を特定する手段は、長さの特定された物差しを有し、前記撮像手段は、カメラと、パン&チルト装置と、リモートシャッタと、画像モニタを有し、前記保持手段はカメラを高所に取り付けるポールを有する。
請求項4に係る発明は、請求項1における計測装置において、撮像手段から前記平面上の1点までの距離を特定する手段は、レーザー測距器と、レーザー測距器用リモートスイッチ、前記撮像手段とレーザー測距器との方向を同期して動かす共用ステイ機構付きパン&チルト装置とを有し、前記撮像手段は、カメラと、リモートシャッタと、画像モニタを有し、前記保持手段は共用ステイ機構を高所に取り付けるポールを有する。
請求項5に係わる発明は、請求項1における計測装置において、前記撮像手段の所定の焦点距離と等脚台形の2辺が平行していることと、両脚の長さが等しいこととの2条件から等脚台形オルソ形状を求めることである
請求項6に係わる発明は、請求項1における計測装置において、前記建造物の大きさを求める手段は、等脚台形オルソ形状を求める手段により求められた等脚台形オルソ形状と、前記2点間距離、若しくは、撮像手段から建造物平面上の1点までの距離から前記建造物の大きさを求める手段を含むことである。
請求項1に係る建造物の屋根などの寸法を求める装置の発明では、等脚台形形状の特性条件を活用して寸法を求めている。本発明は、日本家屋の屋根の大半が、切妻屋根、片流れ屋根、寄棟屋根、方行屋根であり、これらの屋根がいずれも等脚台形形状を含むことから、日本式屋根の寸法を測るのに適している。
請求項1に係る建造物の屋根などの寸法を求める装置の発明では、撮像手段の撮影時の焦点距離データが必要とされる。従って、請求項2の発明では、撮像手段は撮影時の焦点距離データを出力し、本発明の寸法計算に使用している。
請求項1に係る建造物の屋根などの寸法を求める装置の発明では、撮像手段が建造物の高さに保持される手段が必要とされる。従って、請求項3の発明では、ポールの上端にカメラとパン&チルト装置を保持することにより、地上から、高所の屋根を撮影できる。
請求項3に係る建造物の屋根などの寸法を求める装置の発明では、屋根と、屋根の上に置いた長さが特定される物差しなどを撮影して、屋根の寸法を求めることができる。この場合、物差しなどは、屋根の上に投げ上げることで済み、危険な高所作業を必要とせず、屋根を計測することができる。また、ポールは、1本式、分割ポール式、伸縮式のいずれでも良い。
請求項1に係る建造物の屋根などの寸法を求める装置の発明では、撮像手段から屋根までの距離データが必要とされる。従って、請求項4の発明では、ポールの上端にとレーザー測距器とパン&チルト装置を保持することにより、地上から、この距離データを計測できる。
請求項4に係る建造物の屋根などの寸法を求める装置の発明では、撮像手段で屋根を撮影し、かつ、レーザー測距器で撮像手段と屋根までの距離を測ることにより、屋根の寸法を求めることができる。物差しのような比較対象物の設置すら必要でなく、危険な高所作業を必要とせずに屋根を計測することができる。
請求項1、2、4、5、6、7に係る建造物の屋根などの寸法を求める装置の発明において、写真測量技術では撮影画像に長さを示す対標を写し込む必要であるが、本発明では、撮像手段の焦点距離と、撮像手段から屋根までの距離と、等脚台形形状の特性条件から、対標を必要とせずに、寸法を求めることができる。
請求項8に係る撮影画像をオルソ画像に補正する装置の発明では、屋根の寸法だけでなく、屋根全体の画像を表示することにより、屋根面上にある付属物などの把握ができる。
請求項9に係る建造物の屋根などの寸法を求める方法の発明では、等脚台形形状の特性条件を活用して寸法を求めている。本発明は、日本家屋の屋根の大半が、切妻屋根、片流れ屋根、寄棟屋根、方行屋根であり、これらの屋根がいずれも等脚台形形状を含むことから、日本式屋根の寸法を測る方法に適している。
日本の住宅の代表的な屋根を示す図である。 屋根形状に含まれる等脚台形形状を特定した図である。 撮像手段及びレーザー測距器の付いた高所撮像&計測システムを示す図である。 レーザーとカメラ方向の同期原理を示す図である。 高所撮影&計測システムによる2点間距離の撮影状況を示す図である。 高所撮像&計測システムによる撮影及び撮影手段から平面上の1点までの計測状況を示す図である。 撮像手段、制御コンピュータなどの計測支援装置の概略図である。 パソコンで表示される撮影画像の座標系を示す図である。 建造物計測プログラムの計測フローを示すフローチャートである。 屋根形状に含まれる等脚台形形状を投影面に透視投影した状況を示す図である。 本発明の計測を可能とする「2点間距離データ処理」の原理図である。 本発明の計測を可能とする「レーザー距離データ処理」の原理図である。
本発明の実施形態について以下、添付図面に沿って説明をする。
建造物の計測装置の主な対象は、太陽光パネルを設置するための屋根である。図1は日本住宅の代表的な屋根である。これらの屋根の特徴として、図2に示すように、全体或いはその一部に、等脚台形、長方形、正方形を含んでいる。
すなわち、切妻屋根と片流れ屋根は長方形、寄棟屋根は等脚台形、方行屋根は三角形であるが、三角形の一部は等脚台形である。
等脚台形、長方形、正方形を簡易に計測できれば、日本の屋根のほとんどを計測できる。又、完全な異形の屋根においても、天窓など一部に等脚台形、長方形、正方形を含む場合には計測が可能である。
図3は、建造物計測装置の撮像手段と距離特定手段を実行する高所撮像&計測システムの構成図である。高所撮像&計測システムは、カメラと、レーザー測距器と、カメラとレーザー測距器との方向を同期して動かす共用ステイ機構付きパン&チルト装置と、カメラ用リモートシャッタと、カメラ用画像モニタと、レーザー測距器用リモートスイッチを有し、前記保持手段はカメラとレーザー測距器を高所に取り付けるポールから構成される。
又、カメラとレーザー測距器を建造物の高さに相当する高所に保持する方法については、高所作業車の上で人が保持したり、或いは、小型ヘリコプターなどで保持しても良い。
図4は、建造物計測装置において、カメラとレーザー測距器の向く方向の同期原理である。カメラとレーザー測距器は、共用ステイ機構に同じ向きに、上下又は左右に取り付けられ、更に、該共用ステイは、パン&チルト装置に取り付けられる。パン機構により共用ステイ機構が左右に回ると、カメラもレーザー測距器も常に同じ方向を向いて回る。チルト機構により共用ステイ機構が上下に傾くと、カメラもレーザー測距器も常に同じ角度で傾く。
該装置を使用すれば、カメラで屋根全体を撮影し、同時に、カメラから撮影された画像の中心までの距離をレーザー測距器で計測することができる。この場合、カメラとレーザー測距器の取り付け位置が上下に10cm程度離れており、厳密に言えば、カメラから撮影された画像の中心までの距離は真の距離とわずかに異なるが、近似値として認識し、計算を行う。
高所撮像&計測システムでは、ポール先端に保持されたカメラの画像を、ポール手元に取り付けられたカメラ用画像モニタにより被写体の画角を確認し、同じく、ポール手元に取り付けられたカメラ用リモートシャッタにより屋根を撮影する。同時に、ポール手元に取り付けられたレーザー測距器用リモートスイッチにより、レーザーを照射し、距離を計測する。撮影画像データと撮影時の焦点距離は、撮像手段に付属するメモリに保存されたり、或いは、有線又は無線により、別の機器に保存される。
撮像手段は、通常、2Dデジタルカメラが用いられるが、3Dデジタルカメラ、ビデオカメラの静止画撮像機能、タブレット型PC、ノート型PC、携帯電話機、フィルム型カメラなどでもよい。
図7は、本発明の実施の形態における建造物計測装置に含まれる計測支援装置の概略図である。この計測支援装置は、撮像手段と、撮像手段に付随する通信手段とメモリカードと、レーザー測距器と、レーザー測距器に付随する通信手段とメモリカードと、CD−ROM&DVDドライブと、ハードディスクと、CPU(Central Proessing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、キーボード及びマウスと、ディスプレイと、プリンタで構成されている。
前記の計測支援装置は、ハードディスクに格納された建造物計測プログラムを備え、該プログラムの実行においては、該プログラムがRAMに呼び出され、CPUにより計算が実行される。計算されたデータや処理された画像データなどはハードディスクに保存される。また、該プログラムは、直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、暗号化された形式のプログラム、圧縮処理された形式のプログラム等も含まれる。
図7に示した該計測支援装置の記録媒体としては、メモリカード、ハードディスク、CD−ROM&DVD(Compact Disc Read Only Memory & Digital Versatile Disc)ドライブが接続されているが、その他の記録媒体であるMO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、フロッピディスク、磁気テープ、カセットテープ、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等も用いることができる。
図8は、建造物計測プログラムのフロー図である。まず、建造物計測プログラムをコンピュータで起動させる。ステップ1として、等脚台形形状を含んだ建造物の撮影画像をモニタに読み込み、画像上の等脚台形の4頂点を画面上で指定する。
ステップ2として、画像撮影時のレンズの焦点距離を入力する。次に撮影画像の確認をして、撮影した等脚台形形状に歪がない場合には処理をすることができない。但し、歪みがない場合とは、前記の建造物に含まれた等脚台形形状が、撮影画像上でも等脚台形になっている場合をいう。撮影した等脚台形形状に歪がある場合には、次項で述べる数式で処理できる。ステップ3として、平面上の2点間の距離、或いは、撮像手段から被写体である平面の1点までの距離を入力すると、数式3では、等脚台形のオルソ画像の形状が求められ、数式4では、該オルソ画像の大きさが求められる。次に、建造物計測プログラムは、数式5と6にて、等脚台形形状部分をオルソ画像化し、その結果、建造物が写っている撮影画像全体もオルソ画像化される。ステップ4で、改めて屋根形状の4頂点を指定することにより、屋根の形状を求めることができる。
建造物計測プログラムのフロー図の各プロセスについて説明する。
「画像上の等脚台形の4頂点を指定」プロセスでは、図9に示すように、撮像手段のレンズ位置を原点Oとし、撮像手段の向いている方向をZ軸、Z軸に垂直な面の水平方向がX軸、垂直方向がY軸という座標系に撮影画像データを表示する。該撮影画像データに写された等脚台形形状の頂点をそれぞれマウスで特定してクリックすると、頂点の座標値が自動的にメモリに保存される。
「レンズの焦点距離を入力」プロセスでは、画像撮影時の焦点距離データを読み込み、メモリに保存する。
「平面上の2点間の距離、または、カメラから平面上の1点への距離を入力」プロセスでは、どちらかのデータを読み込み、メモリに保存する。
「平面の式を計算し、等脚台形のオルソ形状を求める」プロセスでは、等脚台形を含む平面の傾きから等脚台形のオルソ形状を求めるため、本傾きを計算する方法について説明する。レンズの焦点距離をfとする。図10に示すように、屋根平面上の等脚台形形状を、線分R1R2と線分R3R4が平行である四角形R1R2R3R4とし、4点R1、R2、R3、R4が撮影画像上に投影された点をそれぞれP1、P2、P3、P4とする。4点P1、P2、P3、P4の座標を数式1のように定める。
Figure 2014232095
3点P2、P3、P4を、それぞれ原点Oを始点としてλ2倍、λ3倍、λ4倍延長した点をP2’、P3’、P4’とする。3点P2’、P3’、P4’の座標は数式2のようになる。
Figure 2014232095
四角形P1P2’P3’P4’が、屋根平面と平行な平面上にあり四角形R1R2R3R4と相似形となるようなλ2、λ3、λ4を求める。
まず、線分P1P2’と線分P3’P4’が平行となることから、λ2、λ3、λ4は数式3の条件を満たす。
Figure 2014232095
次に、線分P1P4’と線分P2’P3’の長さが等しくなるためにλ2、λ3、λ4が満たすべき条件は数式4によって表される。
Figure 2014232095
線分P1P2の中点と線分P3P4の中点を通りZ軸に平行な平面が原点Oを通る場合、数式4の左辺が0となる。この場合は屋根平面の傾きを求めることが出来ない。以下、4点P1、P2、P3、P4がこのような位置関係に無い場合について考える。
数式3によりλ2、(λ3/λ4)の値は定数として求まっているので、数式4はλ4についての2次方程式と見ることが出来る。方程式が重解を持つ場合は、この解により四角形P1P2’P3’P4’は長方形となる。方程式が異なる2つの解を持つ場合は、一方の解により四角形P1P2’P3’P4’は等脚台形となり、もう一方の解により四角形P1P2’P3’P4’は平行四辺形となる。この場合は、四角形P1P2’P3’P4’の形状が四角形R1R2R3R4の形状と同じである方の解をλ4の値として用いる。以上により、λ2、λ3、λ4の値が求まるので、四角形P1P2’P3’P4’の4頂点の座標が決まる。四角形P1P2’P3’P4’は屋根平面と平行な平面上にある四角形であるので、屋根平面の傾きが得られる。
以上の数式3、4により、屋根平面の傾きが自動計算され、メモリに保存される。
次に、平面上の2点間の距離による「距離の式を計算し、等脚台形の大きさを求める」プロセスにおける、等脚台形の大きさを求める方法を説明する。図11に示すように、屋根平面上にあり長さが既知である線分の端点を点S1、点S2とし、点P1を通り屋根平面に平行な平面に点S1、S2を投影した点をそれぞれ点T1、点T2とする。線分S1S2と線分T1T2の比をsとすると、原点Oを始点として4点P1、P2’、P3’、P4’をそれぞれs倍延長した点が4点R1、R2、R3、R4と一致し、等脚台形形状R1R2R3R4の大きさが求まる。
上記の方法により求まった等脚台形形状の大きさデータをメモリに保存する。
次に、カメラから平面上の1点への距離による「距離の式を計算し、等脚台形の大きさを求める」プロセスにおける、等脚台形の大きさを求める方法を説明する。図12に示すように、レーザー測距器により距離を測定した屋根平面上の点を点S、点P1を通り屋根平面に平行な平面に点Sを投影した点を点Tとする。線分OSと線分OTの比をsとすると、原点Oを始点として4点P1、P2’、P3’、P4’をそれぞれs倍延長した点が4点R1、R2、R3、R4と一致し、等脚台形形状R1R2R3R4の大きさが求まる。
上記の方法により求まった等脚台形形状の大きさデータをメモリに保存する
次に「全体画像のオルソ画像化」プロセスにより、等脚台形オルソ形状の4頂点の座標値から、撮像手段で撮影された画像を、オルソ画像に補正する方法について説明する。
前記の方法により、等脚台形形状R1R2R3R4の4つの頂点の座標を計算し、メモリに保存する。これらの頂点の座標から、線分R1R2の長さl、線分R3R4の長さu、等脚台形の高さhが求まる。オルソ画像を得るためには、オルソ画像上の等脚台形をなす4点Q1(−l/2,−h/2)、Q2(l/2,−h/2)、Q3(u/2,h/2)、Q4(−u/2,h/2)と、撮影画像上の4点P1、P2、P3、P4とを対応付けるような射影変換を求めればよい。
オルソ画像上の点(X,Y)に対応する撮影画像上の点(x、y)を与える射影変換は、一般に実数a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8を用いて数式5のように表現される。
Figure 2014232095
点Q1と点P1、点Q2と点P2、点Q3と点P3、点Q4と点P4がそれぞれ対応することから、a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8は数式6を満たす。
Figure 2014232095
数式6の両辺に、左辺の正方行列の逆行列を左から掛けることにより、射影変換の係数a1、a2、a3、a4、a5、a6、a7、a8が求まる。
オルソ画像の画素に対応する撮影画像の画素の座標を、数式5を用いて計算すると、座標が整数値になるとは限らない。従って、最近傍補間や線形補間のような補間処理により、オルソ画像の画素値を求める。
実施例1:等脚台形形状を持つ屋根に、2点間距離を測る物差しを置いて、屋根を撮影する方法について述べる。まず、屋根の中央部分に物差しを置く。次に、図3に示す高所撮像&計測システムを屋根正対位置の少し斜めに立て、手元にある撮像手段の画像モニタで確認しながら、パン&チルト装置で撮像手段の向きを変えながら、かつ、屋根全体が画角に入るようにこのシステムの位置を調整し、屋根全体を画角に入れ、カメラ用リモートシャッタにより撮影する。その撮影状況を図5に示す。
実施例2:等脚台形形状を持つ屋根に、撮像手段から建造物平面上の1点との距離を測定する方法と、屋根を撮影する方法について述べる。
まず、図3に示す高所撮像&計測システムを屋根正対位置の少し斜めに立て、手元にある撮像手段の画像モニタで確認しながら、パン&チルト装置で撮像手段の向きを変えながら、かつ、屋根全体が画角に入るように該システムの位置を調整し、屋根全体を画角に入れ、カメラ用リモートシャッタにより撮影し、レーザー測距器用リモートスイッチで計測する。その撮影状況を図6に示す。
本発明は、等脚台形形状を持つ建造物や、建築物の一部である屋根、壁などの寸法を計測する計測支援装置に適用することができる。
1:レーザー測距器
2:撮像手段
3:パン&チルト装置
4:撮像手段用画像モニタ
5:撮像手段用リモートシャッタ
6:レーザー測距器用リモートスイッチ
7:パン&チルト装置用コントローラ
8:パン&チルト装置用ケーブル
9:レーザー測距器用ケーブル
10:撮像手段リモートシャッタ用ケーブル
11:撮像手段画像モニタ用ケーブル
12:ポール

Claims (11)

  1. 少なくとも等脚台形部分を有する建造物を計測する計測装置において、
    所定の焦点距離を有する撮像手段と、
    該撮像手段を建造物の高さに相当する高所に保持する手段と、
    前記撮像手段により撮影された建造物の等脚台形形状を表示する手段と、
    表示された等脚台形形状の4頂点を特定しその座標を求める手段と、
    前記等脚台形形状を含む平面上の2点間の距離、若しくは、撮像手段から前記平面上の1点までの距離を特定する手段と、
    前記4頂点の座標と前記焦点距離とから建造物の形状を求める手段と、
    前記平面上の2点間の距離、若しくは、撮像手段から前記平面上の1点までの距離により、建造物の大きさを求める手段とからなることを特徴とする建造物の計測装置。
  2. 請求項1における計測装置において、所定の焦点距離を有する撮像手段は、撮影画像と撮影時の焦点距離データを出力する機能を持つことを特徴とする。
  3. 請求項1における計測装置において、前記2点間の距離を特定する手段は、長さの特定された物差しを有し、前記撮像手段は、カメラと、パン&チルト装置と、リモートシャッタと、画像モニタを有し、前記保持手段はカメラを高所に取り付けるポールを有することを特徴とする。
  4. 請求項1における計測装置において、撮像手段から前記平面上の1点までの距離を特定する手段は、レーザー測距器と、レーザー測距器用リモートスイッチ、前記撮像手段とレーザー測距器との方向を同期して動かす共用ステイ機構付きパン&チルト装置を有し、前記撮像手段は、カメラと、リモートシャッタと、画像モニタを有し、前記保持手段は共用ステイ機構付きパン&チルト装置を高所に取り付けるポールを有することを特徴とする。
  5. 請求項1における計測装置において、前記撮像手段の所定の焦点距離と等脚台形の2辺が平行していることと、両脚の長さが等しいこととの2条件から等脚台形オルソ形状を求める手段を有することを特徴とする。
  6. 請求項5における計測装置において、前記建造物の大きさを求める手段は、等脚台形オルソ形状を求める手段により求められた等脚台形オルソ形状と、前記2点間距離、若しくは、撮像手段から建造物平面上の1点までの距離から前記建造物の大きさを求めることを特徴とする。
  7. 請求項5における計測装置において、等脚台形のオルソ形状を求める手段は、一対の向かい合う辺が平行で、他の向かい合う一対の辺の長さが等しい四角形である等脚台形、平行四辺形、正方形、長方形のいずれにも適用できることを特徴とする。
  8. 請求項5或いは請求項6における計測装置において、等脚台形のオルソ形状を求める手段により求められた等脚台形オルソ形状の4頂点の座標値から、撮像手段で撮影された画像を、オルソ画像に補正する手段を含むことを特徴とする。
  9. 所定の焦点距離を有する撮像手段により、少なくとも等脚台形部分を有する建造物の大きさを計測する方法において、
    前記撮像手段を建造物の高さに相当する高所に保持し、
    建造物の等脚台形形状部分を撮影し、表示手段に表示し、
    表示された等脚台形形状の4頂点を特定しその座標を求め、
    前記等脚台形形状を含む平面上の2点間の距離、若しくは、撮像手段から前記平面上の1点までの距離を特定し、
    前記4頂点の座標と前記焦点距離とから建造物の形状を求め、
    前記平面上の2点間の距離、若しくは、撮像手段から前記平面上の1点までの距離により、建造物の大きさを求めることを特徴とする建造物の計測方法。
  10. 請求項9における計測方法において、前記撮像手段の所定の焦点距離と等脚台形の2辺が平行していることと、両脚の長さが等しいこととの2条件から等脚台形オルソ形状を求める方法。
  11. 請求項9或いは請求項10における建造物計測方法において、等脚台形のオルソ形状を求める方法により求められた等脚台形オルソ形状の4頂点の座標値から、撮像手段で撮影された画像を、オルソ画像に補正する方法。
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