JP2014231871A - 可変絞り形静圧軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイアフラム式可変絞りの構成部材の寸法精度に影響されないで、所望の減衰性能を持つダイアフラム式可変絞りを備えた可変絞り形静圧軸受を提供する。【解決手段】外周部が固定され、自らの厚さ方向と直交する面が突起部31bと所定の隙間を隔てて正対するダイアフラム33と、突起部31bに静圧ポケット2aへ連通する流路31cを備え、ダイアフラム33と突起部31bの隙間の開度により絞り量を調整する可変絞り形静圧軸受において、ダイアフラム33の突起部31bに正対する面の裏面に永久磁石34を固定し、キャップ32に導体コイル35を永久磁石34に対向するように固定する。これにより、ダイアフラム33に誘導電流に起因する減衰性を付与する。【選択図】図3
Description
本発明は、ダイアフラム式可変絞りを備えた可変絞り形静圧軸受に関するものである。
ダイアフラム式可変絞りを備えた可変絞り形静圧軸受において、ダイアフラムの振動減衰性を大きくして静圧ポケットと可変絞りを含む流体回路の振動を減衰するために、ダイアフラムの可動方向と垂直な面の中央部に可変絞り部を備え、ダイアフラムの外周部とダイアフラム保持部材の間に狭い隙間のギャップを設けて、ギャップに差動流体を充満しておくことでダイアフラムの振動を抑制する技術がある。(特許文献1の図7)
特許文献1に記載の従来技術では、所望の減衰性能を得るためには、ダイアフラムとダイアフラム保持部材の間のギャップの距離が所定の精度を備える必要があり、ダイアフラム式可変絞りの構成部材の寸法精度を高精度とする必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ダイアフラム式可変絞りの構成部材の寸法精度に影響されないで、所望の減衰性能を持つダイアフラム式可変絞りを備えた可変絞り形静圧軸受を提供する。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、軸受面に設けられた静圧ポケットと、前記静圧ポケットに流体を供給する流体供給手段と、前記流体供給手段から前記静圧ポケットに至る流体の流路を形成する流体流路と、前記流体流路の途中に設けられ、流体の流量を絞って前記静圧ポケットに流入させる可変絞りを備え、前記可変絞りは、流体貯留室と、中央部に突起部を備えた流体供給室と、前記流体供給室と前記流体貯留室の間を仕切り、自らの外周部が固定され、自らの厚さ方向と直交する面が前記突起部と所定の隙間を隔てて正対するダイアフラムと、前記突起部に前記静圧ポケットへ連通する流路を備え、前記ダイアフラムと前記突起部の隙間の開度により絞り量を調整する可変絞り形静圧軸受において、前記ダイアフラムの前記突起部に正対する面の裏面に、永久磁石がN極とS極を結ぶ軸線が前記突起部に正対する面に直交するように保持され、前記流体貯留室に前記永久磁石のN極とS極を結ぶ軸線を囲繞するように巻回された導体コイルを備えることである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1に係る発明において、前記流体供給室を形成する部材を非磁性材とすることである。
請求項1に係る発明によれば、永久磁石と導体コイルが相対運動すると、電磁誘導により導体コイルに電流が流れると共に、相対運動を妨げる力が発生する。この力の大きさは、相対運動の速さと比例して決まり、永久磁石と導体コイルの距離による影響は受けない。このため、静圧ポケットと可変絞りを含む流体回路に振動が発生してダイアフラムがその厚さ方向に振動する場合に、ダイアフラムの振動を妨げ減衰性を付与する。一方、この減衰性は永久磁石と導体コイルの取付け精度の影響を受けない。このため、ダイアフラム式可変絞りの構成部材の寸法精度に影響されないで、所望の減衰性能を持つダイアフラム式可変絞りを備えた可変絞り形静圧軸受を実現できる。
請求項2に係る発明によれば、永久磁石が流体供給室を形成する部材を吸引して、ダイアフラムの運動を妨げることを防止でき、所望の減衰性能を持つダイアフラム式可変絞りを備えた可変絞り形静圧軸受を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を、本発明をテーブル送り装置に使用した事例で説明する。
図1に示すように、テーブル送り装置1はベース10のスライド部にテーブル2を摺動自在に搭載し、テーブル2の両端の下部に1対の裏板5を取り付けることによりX軸方向のみに移動可能にした構造である。
図2に示すように、テーブル2のベース10に対向する面に静圧ポケット2aを下向きに2箇所、横向きに対向する1対の静圧ポケット2cを備えている。静圧ポケット2a、2cには可変絞り3が連通しており、可変絞り3には各々管路4が連通している。管路4にはポンプ11(流体供給手段)が連結しており流体を供給する。
裏板5にも静圧ポケット5aを上向きに備えており、静圧ポケット5aには可変絞り3が連通しており、可変絞り3には各々管路4が連通している。
図1に示すように、テーブル送り装置1はベース10のスライド部にテーブル2を摺動自在に搭載し、テーブル2の両端の下部に1対の裏板5を取り付けることによりX軸方向のみに移動可能にした構造である。
図2に示すように、テーブル2のベース10に対向する面に静圧ポケット2aを下向きに2箇所、横向きに対向する1対の静圧ポケット2cを備えている。静圧ポケット2a、2cには可変絞り3が連通しており、可変絞り3には各々管路4が連通している。管路4にはポンプ11(流体供給手段)が連結しており流体を供給する。
裏板5にも静圧ポケット5aを上向きに備えており、静圧ポケット5aには可変絞り3が連通しており、可変絞り3には各々管路4が連通している。
図3に可変絞り3の詳細を示す。可変絞り3は、流体供給室31aを備えた可変絞りベース31と流体貯留室32aを備えたキャップ32とが、流体供給室31aと流体貯留室32aが対向し、それらの間にダイアフラム33の外周部を挟むように締結した構造である。可変絞りベース31は、流体供給室31aの中央部に突起部31bと吐出口31cとを備えている。ダイアフラム33の流体貯留室32a側の面33b(突起部に正対する面の裏面)の中央部には、永久磁石34が、自らのN極とS極を結ぶ軸線が面33bと直交するように固定されている。キャップ32の流体貯留室32aの中央部には、銅線を巻回して形成される円筒形の導体コイル35が、永久磁石34のN極とS極を結ぶ軸線を囲繞するように固定されている。流体貯留室32aには流路32cを経由して管路4が連通し、流体供給室31aには流路31dと流路32cを経由して管路4が連通し、吐出口31cはテーブル2の流入路2bを経由して静圧ポケット2aと連通している。
ここで、ダイアフラム33はばね鋼などの強磁性体の材量で形成されており、可変絞りベース31とキャップ32は黄銅などの非磁性体の材量で形成されている。このため、永久磁石34の磁力によりダイアフラム33に作用する外力は小さくなり、ダイアフラム33の絞り作用に影響しない。
ここで、ダイアフラム33はばね鋼などの強磁性体の材量で形成されており、可変絞りベース31とキャップ32は黄銅などの非磁性体の材量で形成されている。このため、永久磁石34の磁力によりダイアフラム33に作用する外力は小さくなり、ダイアフラム33の絞り作用に影響しない。
可変絞り形軸受の作動について、図3に基づき説明する。
管路4に流体が供給されると流路32cを経由して流体貯留室32aに流体が充満する。一方、流路32cと流路31dを経由して流体供給室31aに流体が充満し、さらに、流体供給室31a内の流体はダイアフラム33と突起部31bの間の隙間と吐出口31cを経由して静圧ポケット2aに流量Q0で流入する。静圧ポケット2a内からは、静圧ポケット2aとベース10の間隔t1から流出する流量Q0の流体が流出する。
以上のことが、テーブル2の水平方向に設置された静圧ポケット2eと裏板5の静圧ポケット5a部においても同様に起きる。この結果として、ベース10とテーブル2は静圧ポケット2a部で間隔t1を備えた状態で保持される。
管路4に流体が供給されると流路32cを経由して流体貯留室32aに流体が充満する。一方、流路32cと流路31dを経由して流体供給室31aに流体が充満し、さらに、流体供給室31a内の流体はダイアフラム33と突起部31bの間の隙間と吐出口31cを経由して静圧ポケット2aに流量Q0で流入する。静圧ポケット2a内からは、静圧ポケット2aとベース10の間隔t1から流出する流量Q0の流体が流出する。
以上のことが、テーブル2の水平方向に設置された静圧ポケット2eと裏板5の静圧ポケット5a部においても同様に起きる。この結果として、ベース10とテーブル2は静圧ポケット2a部で間隔t1を備えた状態で保持される。
この時、管路4に供給される流体の圧力をP0とすると、流体貯留室32aと流体供給室31a内の圧力はP0となる。静圧ポケット2a内の圧力は、ダイアフラム33と突起部31bの間の隙間により絞られるため低下しP1となる。このため、ダイアフラム33は突起部31bの方向に押される力を受け変位する。ダイアフラム33と突起部31bの間の隙間は、ダイアフラム33の両面に作用する圧力P0と吐出口31cに作用する静圧ポケット2aの圧力P1により発生する力と、ダイアフラム33の弾性回復力とが釣り合うt2となる。
この状態でテーブル2に下向きの負荷が加わると、テーブル2が下方に移動するため静圧ポケット2aの間隔t1が狭くなり、隙間t1からの流体の流出量が減少し、静圧ポケット2a内の圧力が上昇するため、静圧ポケット2aに連通する吐出口31cの圧力も上昇する。そうすると、ダイアフラム33の吐出口31cに対向する面の受ける上向きの力が大きくなり、ダイアフラム33は上方に移動し、ダイアフラム33と突起部31bの間の隙間t2が大きくなる。結果として、隙間t2と吐出口31cを経由して静圧ポケット2aに流入する流量が増加する。これにより、静圧ポケット2aとベース10の間隔t1から流出する流量を増加させる必要があるため、静圧ポケット2aとベース10の間隔t1の減少を防止する作用が働く。つまり、負荷に対する間隔t1の変動を少なくする(剛性を大きくする)作用が働く。
ここで、ダイアフラム33が突起部31bの方向に変位すると、永久磁石34と導体コイル35の距離も変動するので、その変動速度に対応した誘導電流が導体コイル35に発生する。この誘導電流は永久磁石34の運動を妨げる力を生じる。このため、ダイアフラム33は、誘導電流により変位速度が減速される力を受ける。
静圧ポケットと可変絞りを含む流体回路に振動が発生した場合には、ダイアフラム33がその厚さ方向に振動し、永久磁石34が導体コイル35に対して振動する。その振動により導体コイル35に誘導電流が発生し、振動を防止する力が永久磁石34作用する、すなわち、ダイアフラム33に減衰性が付与される。誘導電流の大きさは、永久磁石34の変動速度に比例して決まり、永久磁石34と導体コイル35の距離による影響は少ない。すなわち、永久磁石34と導体コイル35の位置精度は低くても減衰性能は変動しない。
本実施例によれば、可変絞り3の構成部材の寸法精度が低くても所望の減衰性を備えた可変絞り形静圧軸受を実現できる。
本実施例によれば、可変絞り3の構成部材の寸法精度が低くても所望の減衰性を備えた可変絞り形静圧軸受を実現できる。
2:テーブル 2a:静圧ポケット 3:可変絞り 4:管路 10:ベース 31:可変絞りベース 31a:流体供給室 31b:突起部 32:キャップ 32a:流体貯留室 33:ダイアフラム 34:永久磁石 35:導体コイル
Claims (2)
- 軸受面に設けられた静圧ポケットと、
前記静圧ポケットに流体を供給する流体供給手段と、
前記流体供給手段から前記静圧ポケットに至る流体の流路を形成する流体流路と、
前記流体流路の途中に設けられ、流体の流量を絞って前記静圧ポケットに流入させる可変絞りを備え、
前記可変絞りは、
流体貯留室と、
中央部に突起部を備えた流体供給室と、
前記流体供給室と前記流体貯留室の間を仕切り、自らの外周部が固定され、自らの厚さ方向と直交する面が前記突起部と所定の隙間を隔てて正対するダイアフラムと、
前記突起部に前記静圧ポケットへ連通する流路を備え、前記ダイアフラムと前記突起部の隙間の開度により絞り量を調整する可変絞り形静圧軸受において、
前記ダイアフラムの前記突起部に正対する面の裏面に、永久磁石がN極とS極を結ぶ軸線が前記突起部に正対する面に直交するように保持され、
前記流体貯留室に前記永久磁石のN極とS極を結ぶ軸線を囲繞するように巻回された導体コイルを備えることでダイアフラムの減衰性を大きくした可変絞り形静圧軸受。 - 前記流体供給室を形成する部材を非磁性材とする請求項1に記載の可変絞り形静圧軸受。
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JP2013112819A JP2014231871A (ja) | 2013-05-29 | 2013-05-29 | 可変絞り形静圧軸受 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105202028A (zh) * | 2015-10-16 | 2015-12-30 | 西安工业大学 | 带有弹性阻尼气室的静压空气轴承 |
JP2017010304A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | 株式会社ジェイテクト | 流量制御装置 |
CN114483787A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-05-13 | 浙江杭机股份有限公司 | 一种新型静压轴承 |
CN115388091A (zh) * | 2022-08-24 | 2022-11-25 | 电子科技大学 | 一种稳定性好的气体静压轴承系统装置 |
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2013
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