JP2014230451A - 直流電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 種々の直流電力を必要とする負荷装置に対して、電源装置と接続する接続ケーブルとを共通化できると共に、当該接続ケーブルを介して、負荷装置の駆動に必要な直流電力の電圧と電流の制御情報を電源装置本体へ通信できるように構成されていることを特徴とする直流電源装置である。さらに、負荷装置毎にそれぞれ専用の電源装置や接続ケーブルを必要としないので、電源装置と接続ケーブルとを共通化することができる。
【選択図】 図1
Description
直流の電力を給電可能な電源装置と、
前記電源装置に接続される接続ケーブルと、
を備える直流電源装置であって、
前記接続ケーブルの一端は、直流の電力で動作する負荷装置に接続可能な第1コネクタ部を有し、該第1コネクタ部は、前記負荷装置に供給されるべき電力の情報を記憶する負荷装置側ICチップと通信可能で、前記電力の情報を読み取る接続ケーブル側読み取り回路を有し、
前記接続ケーブルの他端は、前記電源装置に接続される第2コネクタ部を有し、該第2コネクタ部は、前記接続ケーブル側読み取り回路と、前記電力の情報を通信可能であると共に当該情報を記憶可能であり、前記電源装置と通信可能な接続ケーブル側ICチップを有しており、
前記電源装置は、受電部と、供給する電力の電圧と電流を制御する制御回路と、前記接続ケーブルが接続される給電コネクタ部と、前記接続ケーブル側ICチップと通信可能であると共に、前記電力の情報を読み取る電源装置側読み取り回路を有しており、
前記直流電源装置から前記接続ケーブルを介して前記負荷装置に電力を供給する際に、
前記制御回路は、前記接続ケーブル側読み取り回路によって、前記負荷装置側ICチップに記憶された前記電力の情報を読み取らせ、当該情報を前記接続ケーブル側ICチップに記憶させるように制御すると共に、前記電源装置側読み取り回路によって、前記接続ケーブル側ICチップに記憶された前記電力の情報を読み取るように制御し、
前記電力の情報に合致する電力を給電コネクタ部に出力可能なように制御することを特徴とする。
直流の電力で駆動される負荷装置に取り付けられるICチップであって、
該ICチップには、前記負荷装置に供給されるべき直流の電圧および電流の情報が書き込まれ、該情報が外部の通信機器と通信可能なことを特徴とする。
図1は、本発明による直流電源装置の全体構成を示す図である。直流電源装置は、電源装置本体10と、接続ケーブル20と、負荷装置30とを含んで構成される。電源装置本体10は、外部から供給される電力を負荷装置30が必要とする直流電力に変換し、接続ケーブル20を介して負荷装置30に電力を供給するものである。
本発明による直流電源装置の特徴のひとつは、負荷装置が必要とする直流電力に関する制御情報を、負荷装置側から電源装置本体へ通信・伝達することにある。
直流電源装置10は、まず、負荷装置30にICチップの一例として設けられたEPROM31内に負荷装置30に供給すべき直流電力に関する制御情報が記憶されている。そして、接続ケーブル20によって直流電源装置10と負荷装置30が接続されると、EPROM31に記憶された制御情報は、接続ケーブル20の負荷装置に接続される第1コネクタに設けられた接続ケーブル側読み取り回路22によって読み取られる。
負荷装置に設けられたICチップには、負荷装置にかかる制御情報として、機器の固有IDや、定格電圧、定格電流、機器の待機電流、タイムスタンプなどの情報を、シリアルデータ(2進数)で記憶されていることが好ましい。
つぎに、図1に示した直流電源装置本体10の構成要素について詳細を説明する。
昇圧/降圧DC−DCコンバータ11aやAC−DCコンバータ11bは、外部より供給された電力を、それぞれ一次変換するコンバータである。
DC−DCコンバータ12a,12b,12cは、それぞれ一次変換された電力を負荷装置30に供給すべき、電圧と電流を有する電力に二次変換するコンバータである。
電流・電圧計13a,13b,13cは、それぞれDC−DCコンバータ12が出力する電力を計測すると共に、計測した電力の情報を制御用マイコン17に伝達する。
直流電源装置10に設けられた読み取り回路14a,14b,14cは、それぞれ接続ケーブル20に設けられたEPROM21が記憶する、負荷装置30に供給すべき直流電力に関する情報を読み取る電子回路である。
出力SW15a,15b,15cは、それぞれ直流電源装置10から接続ケーブル20への直流電力の出力を制御するスイッチである。
制御用マイコン17は、読み取り回路14a,14b,14cのそれぞれから負荷装置30に供給すべき直流電力に関する情報を読み取る機能を有している。また、電流・電圧計13a,13b,13cがそれぞれ計測する、DC−DCコンバータ12a,12b,12cのそれぞれ出力の電流と電圧を判定し、DC−DCコンバータ12a,12b,12cのそれぞれを制御する回路制御データを生成する。さらに、出力SW15a,15b,15cのそれぞれを制御して、直流電力の出力をON/OFFさせる。
フラッシュメモリ18は、回路制御データの生成に際し、回路制御データのテーブルを記憶すると共に、制御用マイコン17とデータの通信をする。
外部素子用電源19は、接続ケーブル20に設けられたEPROM21と読み取り回路22を駆動する。
なお、図1に示した直流電源装置10は、複数の負荷装置30に対応できるように、一例として、3系統のDC−DCコンバータ、電流・電圧計、出力SW、読み取り回路を有している。
つぎに、本発明を構成する接続ケーブルと制御情報について説明する。
接続ケーブル20は、直流電源装置10と負荷装置30を接続するために用いられる電力供給ケーブルであり、直流電源装置10側の一端部にEPROM21と、負荷装置30側の他端部に読み取り装置22を有している。このEPROM21と読み取り回路22は、直流電源装置10より、負荷装置用の電力供給ケーブルとは別に、素子駆動用の電力供給ラインが設けられているとよい。
接続ケーブル20は、両端のコネクタプラグによって直流電源装置10と負荷装置30にそれぞれ接続され、負荷装置30に設定された制御情報を直流電源装置10に伝達する機能と、負荷装置30の必要とする電力情報に基づいた電力を、直流電源装置10から負荷装置30へと供給する機能とを有している。
つづいて、負荷装置と制御情報について説明する。
負荷装置は、直流電源により駆動する電子機器を想定したものであり、その一例としては、携帯電話、ノート型パソコンなど直流電力で動作する電子機器だけでなく、テレビや洗濯機、冷蔵庫、エアコンといった、その内部でインバータ制御している家電機器も対象とすることができる。
また、その通信方式が非接触式で、特定小電力無線であれば通信距離の自由度が高いので問題とならないが、RFID(登録商標)であればEPROM31の設置場所が負荷装置の形状や大きさの制約により、必ずしも近接した場所に設けることができない場合もありえる。その場合は、通信距離が数cm〜数mに到達するアクティブ型のRFID(登録商標)方式とするとよい。
つぎに、図1に示した直流電源装置において、その操作とフローチャートについて説明する。
図2Aから図2Dは、接続手順および操作手順を示したフローチャートである。なお、ここでは、負荷装置が1台接続された場合を例として説明する。
取得されたデータが正常であるか否かを検定し、異常値であれば(ステップS110 否定)、エラー処理(ステップS112)を経て待機状態を継続する。正常であれば(ステップS110 肯定)、制御用マイコン17は、固有IDコードとDC−DCコンバータのチャンネルNo.を紐付け(ステップS111)し、フラッシュメモリ18にそのデータを格納する。
出力された電圧が誤差範囲内の場合(ステップS123 肯定)、制御用マイコン17は、電流・電圧計13aにて計測した出力された電流が待機電流以上であるか否かを判定(ステップS126)する(図2Dに示した第4フローチャート)。
以降、ステップS119に戻り、出力された電流と出力された電圧を確認する。
11a 昇圧/降圧DC−DCコンバータ
11b AC−DCコンバータ
12a,12b,12c DC−DCコンバ−タ
13a,13b,13c 電流・電圧計
14a,14b,14c 電源装置側読み取り回路
15a,15b,15c 出力SW
16 電圧制御用IC
17 制御用マイコン
18 フラッシュメモリ
19 外部素子用電源
20 接続ケーブル
21 接続ケーブル側EPROM
22 接続ケーブル側読み取り回路
30 負荷装置
31 EPROM
Claims (12)
- 直流の電力を給電可能な電源装置と、
前記電源装置に接続される接続ケーブルと、
を備える直流電源装置であって、
前記接続ケーブルの一端は、直流の電力で動作する負荷装置に接続可能な第1コネクタ部を有し、該第1コネクタ部は、前記負荷装置に供給されるべき電力の情報を記憶する負荷装置側ICチップと通信可能で、前記電力の情報を読み取る接続ケーブル側読み取り回路を有し、
前記接続ケーブルの他端は、前記電源装置に接続される第2コネクタ部を有し、該第2コネクタ部は、前記接続ケーブル側読み取り回路と、前記電力の情報を通信可能であると共に当該情報を記憶可能であり、前記電源装置と通信可能な接続ケーブル側ICチップを有しており、
前記電源装置は、受電部と、供給する電力の電圧と電流を制御する制御回路と、前記接続ケーブルが接続される給電コネクタ部と、前記接続ケーブル側ICチップと通信可能であると共に、前記電力の情報を読み取る電源装置側読み取り回路を有しており、
前記直流電源装置から前記接続ケーブルを介して前記負荷装置に電力を供給する際に、
前記制御回路は、前記接続ケーブル側読み取り回路によって、前記負荷装置側ICチップに記憶された前記電力の情報を読み取らせ、当該情報を前記接続ケーブル側ICチップに記憶させるように制御すると共に、前記電源装置側読み取り回路によって、前記接続ケーブル側ICチップに記憶された前記電力の情報を読み取るように制御し、
前記電力の情報に合致する電力を給電コネクタ部に出力可能なように制御することを特徴とする直流電源装置。 - 前記接続ケーブル側ICチップは、書き換えが可能なEPROMである請求項1に記載の直流電源装置。
- 前記制御回路は、前記電力の情報が確認できない場合は、給電コネクタ部に電力を出力しないように制御する請求項1または2に記載の直流電源装置。
- 前記接続ケーブル側読み取り回路または前記電源装置側読み取り回路は、非接触通信方式である請求項1から3のいずれか1項に記載の直流電源装置。
- 前記接続ケーブル側読み取り回路と前記接続ケーブル側ICチップとの通信手段は、有線による接触通信方式である請求項1から4のいずれか1項に記載の直流電源装置。
- 前記電源装置に供給される電力は、直流である請求項1から5のいずれか1項に記載の直流電源装置。
- 前記電源装置に供給される電力は、直流電力を直接発電する発電装置から供給される請求項6に記載の直流電源装置。
- 前記電源装置に供給される電力は、交流電源を直流に変換した電力である請求項1から5のいずれか1項に記載の直流電源装置。
- 直流の電力で駆動される負荷装置に取り付けられるICチップであって、
該ICチップには、前記負荷装置に供給されるべき直流の電圧および電流の情報が書き込まれ、該情報が外部の通信機器と通信可能なことを特徴とするICチップ。 - 前記ICチップは、書き換えが可能なEPROMである請求項9に記載のICチップ。
- 前記ICチップは、予め前記負荷装置に内蔵されている請求項9または10に記載のICチップ。
- 前記ICチップは、前記負荷装置の外側に装着される請求項9または10に記載のICチップ。
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