JP2014229336A - 光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フォーカスエラー信号に含まれるS字信号の数をカウントすることによって光ディスクの種類を高い精度で識別する光ディスク装置を提供すること。
【解決手段】光ディスク装置1は、フォーカスを光ディスク9に近づけるアップサーチにおいて、フォーカスエラー信号FEの極大値及び極小値をピークホルダー43及びボトムホルダー44でそれぞれ保持し、前記アップサーチの終了時に、前記極大値及び前記極小値を用いて算出したゲインを信号アンプ31に指示することによって前記フォーカスエラー信号FEの正負の振幅バランスを調整し、フォーカスを光ディスク9から遠ざけるダウンサーチにおいて、正負の振幅バランスが調整された前記フォーカスエラー信号FEに含まるS字信号の数をS字カウンター42でカウントし、カウントされた前記S字信号の数を用いて前記光ディスクの種類を識別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法に関し、特にはフォーカスエラー信号に含まれるS字信号の数をカウントすることによって光ディスクの種類を特定する技術に関する。
従来、光ディスク装置において、光ディスク媒体(以下、単に光ディスクと言う)への入射光のフォーカスを光ディスクの主面と直交する方向に移動させながら、フォーカスエラー信号に生じるS字波形をなすレベル変動(以下、S字信号と言う)を検出することによって、当該光ディスクの種類を特定する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、フォーカスが光ディスクの表面を横切るときに生じる小振幅の第1S字信号と、フォーカスが光ディスクの記録層を横切るときに生じる大振幅の第2S字信号との時間差から、当該光ディスクの種類を特定することが開示されている。特許文献1よれば、当該2種類のS字信号をそれぞれ異なるしきい値で検出することで、耐ノイズ性の高い光ディスクの種類の識別性能を有する光ディスク装置が提供できるとしている。
特開2005−190592号公報
しかしながら、本発明者は、従来の光ディスク装置をもってしても、光ディスクの種類を識別するための十分な精度が得られない場合があることに気付いた。
本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、フォーカスエラー信号に含まれるS字信号の数をカウントすることによって光ディスクの種類を高い精度で識別する光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、開示される光ディスク装置の1つの態様は、フォーカシング機構を有しかつ光ディスクに対するフォーカスの位置に応じた読み取り信号を生成する光ピックアップと、前記読み取り信号に含まれるフォーカスエラー信号の正の成分及び負の成分をそれぞれ第1ゲイン及び第2ゲインで増幅し、増幅後の当該正の成分と増幅後の当該負の成分とを合成することによって当該フォーカスエラー信号を生成する信号アンプと、正負両方に設けられるしきい値と前記フォーカスエラー信号のレベルとを比較することにより前記フォーカスエラー信号に含まれるS字信号を検出し、検出された前記S字信号の数をカウントするS字カウンターと、前記フォーカスエラー信号の極大値を保持するピークホルダーと、前記フォーカスエラー信号の極小値を保持するボトムホルダーと、コントローラーと、を備え、前記コントローラーは、第1初期ゲイン及び第2初期ゲインを前記第1ゲイン及び前記第2ゲインとして前記信号アンプに指示するゲイン初期化を行い、前記第1初期ゲイン及び前記第2初期ゲインを前記信号アンプに指示した後、前記フォーカシング機構を駆動することによって前記フォーカスを前記光ディスクに近づけながら、前記ピークホルダー及び前記ボトムホルダーによって前記フォーカスエラー信号の極大値及び極小値を保持するアップサーチを行い、前記アップサーチにおいて前記ピークホルダー及び前記ボトムホルダーにそれぞれ保持された前記極大値及び前記極小値のうち、少なくとも絶対値がより小さい一方に対応するゲインを増やすことにより、第1調整ゲイン及び第2調整ゲインを算出し、当該第1調整ゲイン及び当該第2調整ゲインを前記信号アンプに指示するゲイン調整を行い、前記第1調整ゲイン及び前記第2調整ゲインを前記信号アンプに指示した後、前記フォーカシング機構を駆動することによって前記フォーカスを前記光ディスクから遠ざけながら、前記フォーカスエラー信号に含まれる前記S字信号の数を前記S字カウンターによってカウントするダウンサーチを行い、前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数を用いて前記光ディスクの種類を識別する。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明によると、アップサーチにおいて保持されたフォーカスエラー信号FEの極大値と極小値とに基づいて、ダウンサーチ開始前に、第1ゲイン及び第2ゲインの少なくとも一方が調整される。この調整は、ダウンサーチにおいて得られるS字信号の波形のバランスが改善するように行われるので、アップサーチで検出できなかったS字信号が、ダウンサーチでは検出される可能性が出てくる。そのため、ダウンサーチでカウントされるS字信号の数の信頼性が向上する。
また、S字信号の波形のバランスが改善されるので、正負両方のしきい値とフォーカスエラー信号FEのレベルとを比較してS字信号を検出することができる。そのため、正負いずれか一方のしきい値に基づいてS字信号を検出する場合に生じ得る検出精度の低下(例えば、正極性又は負極性のノイズがS字信号として誤検出されること)が回避できる。
このように、S字信号が高い精度で検出可能になることで、カウントされるS字信号の数の信頼性が向上し、その結果、光ディスクの種類を高い精度で識別する光ディスク装置が実現される。
実施の形態1に係る光ディスク装置の構成の一例を示す機能ブロック図。 実施の形態1に係る信号アンプの一例を示す図。 実施の形態1に係る光ディスク装置の制御方法の一例を示すフローチャート。 実施の形態1に係る光ディスク装置の動作の一例を示すタイミングチャート。 実施の形態2に係る光ディスク装置の構成の一例を示す機能ブロック図。 実施の形態2に係る識別条件テーブルの一例を示す図。 実施の形態2に係る光ディスク装置の制御方法の一例を示すフローチャート。 一般的な光ディスク装置の構成の一例を示す機能ブロック図。 一般的な光ピックアップの構成の一例を示す模式図。 フォーカスエラー信号を生成する一般的な信号アンプの一例を示す図。 フォーカスエラー信号を用いて光ディスクの種類を識別する従来の方法の一例を説明するためのタイミングチャート。 従来の識別方法における問題を説明するためのタイミングチャート。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、背景技術の欄において記載した光ディスク装置において、光ディスクの種類を識別する精度が、フォーカスエラー信号に含まれるS字信号の波形のバランスに大きく依存する問題に気付いた。ここで、S字信号の波形のバランスとは、当該S字信号の波形の対称性、すなわち当該S字信号のピークの大きさとボトムの大きさとの均等性を言う。以下、この問題について、図面を参照して詳細に説明する。
図8は、一般的な光ディスク装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。図8には、後述する本発明のいくつかの態様との比較のため、本発明の態様から発明の特徴となる構成を除外した一般的な光ディスク装置8を示している。光ディスク装置8は、前記問題が生じ得る光ディスク装置の一例である。
光ディスク装置8は、スピンドルモーター11、トラッキングモーター12、光ピックアップ13、フォーカシングドライバー21、レーザードライバー22、トラッキングドライバー23、スピンドルドライバー24、信号アンプ38、コントローラー41、RAM(Random Access Memory)51、ROM(Read Only Memory)52、及びインターフェース61から構成される。
光ディスク装置8のこれらの構成要素はいずれも周知のものでよく、以下では、その機能と動作とを簡単に説明する。
スピンドルモーター11は、スピンドルドライバー24から供給される駆動信号に従って、光ディスク9を回転させる回転機構である。
トラッキングモーター12は、トラッキングドライバー23から供給される駆動信号に従って、光ピックアップ13を光ディスク9の径方向に移動させる直動機構である。
光ピックアップ13は、フォーカシングドライバー21、レーザードライバー22から供給される駆動信号に従って、光ディスク9へデータを記録し、かつ光ディスク9からデータを読み取るアセンブリである。後述するように、光ピックアップ13は、発光素子、受光素子、フォーカシングコイル、光学系を有する。
フォーカシングドライバー21、レーザードライバー22、トラッキングドライバー23、及びスピンドルドライバー24は、それぞれコントローラー41からの制御を受けて、光ピックアップ13が有するフォーカシングコイル及び発光素子、並びにトラッキングモーター12、スピンドルモーター11に駆動信号を供給する駆動回路である。
信号アンプ38は、光ピックアップ13が有する受光素子からの信号を増幅してコントローラー41に供給する増幅回路である。
コントローラー41は、光ディスク装置8の全体の動作を制御するコントローラーである。コントローラー41は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成されてもよい。コントローラー41は、当該CPUによって、ROM52にあらかじめ記録されているプログラムを、RAM51を作業用のメモリとして用いて実行することによって、所期の動作を行うことができる。
インターフェース61は、光ディスク装置8と光ディスク装置8を利用する図示しない装置との間で、光ディスク9の読み書きに係るコマンドやデータを受け渡す回路である。
図9は、一般的な光ピックアップの構成の一例を示す模式図である。
光ピックアップ13は、発光素子131、132、光学系133、受光素子134、及びフォーカシングコイル136から構成される。光学系133は、対物レンズ135、シリンドリカルレンズ137を有している。
発光素子131は、レーザードライバー22から供給される駆動信号に従って、例えば、CD(Compact Disk)及びDVD(Digital Versatile Disk)に対してデータの記録及び読み取りをするための赤色光を出射する素子である。
発光素子132は、レーザードライバー22から供給される駆動信号に従って、例えば、BD(Blu−ray(登録商標) Disk)に対してデータの記録及び読み取りをするための青色光を出射する素子である。
発光素子131、132は、それぞれレーザーダイオードで構成されてもよい。
光学系133は、発光素子131及び発光素子132からそれぞれ出射された光を光ディスク9に照射し、光ディスク9で反射された光を受光素子134に導く光学系である。光学系133は、対物レンズ135、シリンドリカルレンズ137の他に、コリメートレンズ、波長板、ダイクロイックミラーなどの、周知の光学部材から構成される。
受光素子134は、光ディスク9からの反射光を受けて、受光強度に応じた大きさの電気信号を出力する素子である。受光素子134は、例えば、フォトダイオードで構成されてもよい。
フォーカシングコイル136は、フォーカシングドライバー21から供給される駆動信号に従って、光ディスク9への入射光のフォーカスを光ディスク9の主面と直交する方向に移動させるフォーカシング機構である。光ディスク9への入射光のフォーカスの移動は、例えば、対物レンズ135を光ディスク9に近づけまた遠ざけることにより行われる。以下では、光ディスク9への入射光のフォーカスのことを、単にフォーカスと称することがある。
次に、一般的なフォーカスの検出方法について説明する。
図10は、信号アンプ38の一例を示す図である。信号アンプ38は、フォーカスエラー信号を生成するための一般的な信号アンプである。
図10には、信号アンプ38とともに、受光素子134の詳細な構成の一例が示されている。受光素子134は、一例として、受光強度に応じてそれぞれ独立した大きさの電気信号を出力する4つの領域A、B、C、Dに分割されている。
光ディスク9からの反射光には、シリンドリカルレンズ137によって非点収差が与えられる。当該非点収差のために、フォーカスが光ディスク9の記録層にあるジャストフォーカスのとき、光ディスク9からの反射光は受光素子134上の領域F0に投影される。また、フォーカスが光ディスク9の記録層からずれた位置にあるデフォーカスのとき、光ディスク9からの反射光は、フォーカスずれの方向に応じて、受光素子134上の領域F1又はF2に投影される。
信号アンプ38では、加算器32により受光素子134の領域A、Cから出力された信号A、Cを加算し、また、加算器33により受光素子134の領域B、Dから出力された信号B、Dを加算する。そして、加算器32、33それぞれの加算結果である信号(A+C)と信号(B+D)との差分を演算増幅器36により算出し、当該差分をフォーカスエラー信号FEとして出力する。ここで、信号(A+C)がフォーカスエラー信号FEの正の成分に対応し、信号(B+D)がフォーカスエラー信号FEの負の成分に対応する。
フォーカスエラー信号FEは、ジャストフォーカスのときにほぼ0となり、デフォーカスのときに正値又は負値を示す。フォーカスエラー信号FEに基づいて、光ディスク9の主面と直交する方向におけるフォーカスの位置をサーボ制御することによって、ジャストフォーカスの状態を維持できる。
また、フォーカスエラー信号FEは、背景技術の欄で述べたように、光ディスクの種類を識別するためにも用いられる。
図11は、フォーカスエラー信号FEを用いて光ディスクの種類を識別する従来の識別方法の一例を説明するためのタイミングチャートである。当該識別方法は、背景技術の欄で参照した特許文献1に開示される考え方に従って、前述した光ディスク装置8において実行される。以下、図11を参照して、当該識別方法について説明する。
コントローラー41は、定速で増加するフォーカス駆動信号FDを、フォーカシングドライバー21に供給する。フォーカシングドライバー21は、フォーカス駆動信号FDに従ってフォーカシングコイル136を駆動することにより、フォーカスを光ディスク9に定速で近づける。以下では、フォーカスを光ディスク9に近づけることを、フォーカス位置を上昇させる、又はアップサーチと表記し、フォーカスを光ディスク9から遠ざけることを、フォーカス位置を下降させる、又はダウンサーチと表記することがある。
アップサーチにおいて、フォーカスが、光ディスク9の主面と直交する方向に移動する。フォーカスが光ディスク9の表面を横切るときに、フォーカスエラー信号FEに小振幅の第1S字信号が生じ、フォーカスが光ディスク9の内部の記録層を横切るときに、フォーカスエラー信号FEに大振幅の第2S字信号が生じる。
コントローラー41は、正負両方に設けられるしきい値TH1+、TH1−とフォーカスエラー信号FEのレベルとを比較することによって、当該第1S字信号を検出する。また、絶対値がTH1よりも大きくかつ正負両方に設けられるしきい値TH2+、TH2−とフォーカスエラー信号FEのレベルとを比較することによって、当該第2S字信号を検出する。そして、当該第1S字信号が検出された時刻から当該第2S字信号が検出された時刻までの時間tを測定する。
光ディスクの表面から記録層までの距離は、光ディスクの種類に応じて規格により定められているため、当該測定された時間tによって、光ディスクの種類が識別される。
特許文献1によれば、前記第1S字信号及び前記第2S字信号のそれぞれに対応して、正負両方にしきい値を設けることで、光ディスクの表面と記録層とを正確に区別し、ノイズ等による誤測定が抑制されるとしている。
しかしながら、このような識別方法をもってしても、フォーカスエラー信号FEに含まれるS字信号の波形のバランスが悪いと光ディスクの種類を正しく識別できない懸念がある。S字信号の波形のバランスが悪化する一因として、例えば、光ピックアップ13のトラッキングのずれによって、光ディスク9からの反射光が、受光素子134の中心の領域(例えば、図10の領域F0、F1、F2など)からずれた位置に投影されることが挙げられる。そのようなずれは、フォーカスエラー信号FEの正又は負の何れかの成分の振幅を縮小させ、S字信号の波形のバランスを悪化させる。
図12は、従来の識別方法における問題を説明するためのタイミングチャートである。
図12には、一例として、正の成分の振幅が縮小されたフォーカスエラー信号FEが示されている。当該フォーカスエラー信号FEには、しきい値TH1+以上の極大値及びしきい値TH2+以上の極大値が含まれない。そのため、正負両方のしきい値とフォーカスエラー信号FEのレベルとを比較した場合、S字信号を検出することができない。
特許文献1には、フォーカスエラー信号FEが正しく取得できなかった場合の対策として、負のしきい値TH1−及びTH2−とフォーカスエラー信号FEのレベルとの比較によってS字信号を検出することが記載されている。
しかしながら、この対策では、フォーカスエラー信号FEの正の成分が無視されるため、例えば、負極性のノイズがS字信号として誤検出されるなど、検出精度の低下が避けられない。
そこで、このような問題を解決するために、開示される光ディスク装置の1つの態様は、フォーカシング機構を有しかつ光ディスクに対するフォーカスの位置に応じた読み取り信号を生成する光ピックアップと、前記読み取り信号に含まれるフォーカスエラー信号の正の成分及び負の成分をそれぞれ第1ゲイン及び第2ゲインで増幅し、増幅後の当該正の成分と増幅後の当該負の成分とを合成することによって当該フォーカスエラー信号を生成する信号アンプと、正負両方に設けられるしきい値と前記フォーカスエラー信号のレベルとを比較することにより前記フォーカスエラー信号に含まれるS字信号を検出し、検出された前記S字信号の数をカウントするS字カウンターと、前記フォーカスエラー信号の極大値を保持するピークホルダーと、前記フォーカスエラー信号の極小値を保持するボトムホルダーと、コントローラーと、を備え、前記コントローラーは、第1初期ゲイン及び第2初期ゲインを前記第1ゲイン及び前記第2ゲインとして前記信号アンプに指示するゲイン初期化を行い、前記第1初期ゲイン及び前記第2初期ゲインを前記信号アンプに指示した後、前記フォーカシング機構を駆動することによって前記フォーカスを前記光ディスクに近づけながら、前記ピークホルダー及び前記ボトムホルダーによって前記フォーカスエラー信号の極大値及び極小値を保持するアップサーチを行い、前記アップサーチにおいて前記ピークホルダー及び前記ボトムホルダーにそれぞれ保持された前記極大値及び前記極小値のうち、少なくとも絶対値がより小さい一方に対応するゲインを増やすことにより、第1調整ゲイン及び第2調整ゲインを算出し、当該第1調整ゲイン及び当該第2調整ゲインを前記信号アンプに指示するゲイン調整を行い、前記第1調整ゲイン及び前記第2調整ゲインを前記信号アンプに指示した後、前記フォーカシング機構を駆動することによって前記フォーカスを前記光ディスクから遠ざけながら、前記フォーカスエラー信号に含まれる前記S字信号の数を前記S字カウンターによってカウントするダウンサーチを行い、前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数を用いて前記光ディスクの種類を識別する。
この構成によると、アップサーチにおいて保持されたフォーカスエラー信号FEの極大値と極小値とに基づいて、ダウンサーチ開始前に、第1ゲイン及び第2ゲインの少なくとも一方が調整される。この調整は、ダウンサーチにおいて得られるS字信号の波形のバランスが改善するように行われるので、アップサーチで検出できなかったS字信号が、ダウンサーチでは検出される可能性が出てくる。そのため、ダウンサーチでカウントされるS字信号の数の信頼性が向上する。
また、S字信号の波形のバランスが改善されるので、正負両方のしきい値とフォーカスエラー信号FEのレベルとを比較してS字信号を検出することができる。そのため、正負いずれか一方のしきい値に基づいてS字信号を検出する場合に生じ得る検出精度の低下(例えば、正極性又は負極性のノイズがS字信号として誤検出されること)が回避できる。
このように、S字信号が高い精度で検出可能になることで、カウントされるS字信号の数の信頼性が向上し、その結果、光ディスクの種類を高い精度で識別する光ディスク装置が実現される。
また、例えば、前記光ディスク装置は、光ディスクの種類とS字カウント値の期待値とを対応付けて示す複数の識別条件をあらかじめ保持しており、前記コントローラーは、前記複数の識別条件の中から1つの識別条件を選択し、前記アップサーチにおいて、さらに、前記フォーカスエラー信号に含まれる前記S字信号の数を前記S字カウンターによってカウントし、前記アップサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致する場合、前記光ディスクが前記選択された識別条件で示される種類であると識別して、処理を終了し、前記アップサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致しない場合、前記ゲイン調整と前記ダウンサーチとを行い、前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致する場合、前記光ディスクが前記選択された識別条件で示される種類であると識別して、処理を終了し、前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致しない場合、他の識別条件を選択して、処理を続行してもよい。
この構成によると、光ディスクの種類を、あらかじめ保持されている複数の識別条件で示される種類の中から識別することができる。特に、アップサーチで期待値と等しい数のS字信号がカウントされた場合は、ゲイン調整及びダウンサーチでのS字信号のカウントが不要となるので、識別に要する時間の短縮が期待できる。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る光ディスク装置について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、実施の形態1に係る光ディスク装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。図1の光ディスク装置1は、図8の光ディスク装置8と比べて、信号アンプ38が可変ゲインの信号アンプ31に変更されている点、及びコントローラー41に、S字カウンター42、ピークホルダー43、及びボトムホルダー44の機能が追加され、これらの機能を用いて特有の制御を行う点で異なっている。光ディスク装置8の構成要素と同一の構成要素は、同一の符号で示している。
以下、光ディスク装置1に特有の技術的特徴について詳しく説明する。なお、光ディスク装置8と共通する事項に関する説明は適宜省略する。
信号アンプ31は、光ピックアップ13が有する受光素子からの信号を増幅してコントローラー41に供給する増幅回路であり、特に、フォーカスエラー信号FEの正の成分及び負の成分を、コントローラー41から指示されるそれぞれ独立したゲインで増幅できるように構成されている。
S字カウンター42は、正負両方に設けられるしきい値と前記フォーカスエラー信号のレベルとを比較することにより前記フォーカスエラー信号に含まれるS字信号を検出し、検出された前記S字信号の数をカウントする。
ピークホルダー43及びボトムホルダー44は、フォーカスエラー信号FEの極大値及び極小値をそれぞれ保持する。
なお、S字カウンター42、ピークホルダー43及びボトムホルダー44は、コントローラー41を構成するCPUが、ROM52にあらかじめ記録されているプログラムを、RAM51を作業用のメモリとして用いて実行するソフトウェアによって実現されてもよく、また当該CPUとは別に設けられるハードウェアによって実現されてもよい。
図2は、信号アンプ31の一例を示す図である。図2には、信号アンプ31とともに、受光素子134の詳細な構成の一例が示されている。
図2の信号アンプ31は、図10の信号アンプ38に、可変ゲインアンプ34、35を追加することにより構成されている。
可変ゲインアンプ34は、コントローラー41から供給される第1ゲイン信号G1で表される第1ゲインでフォーカスエラー信号FEの正の成分を増幅する。可変ゲインアンプ35は、コントローラー41から供給される第2ゲイン信号G2で表される第2ゲインでフォーカスエラー信号FEの負の成分を増幅する。演算増幅器36は、可変ゲインアンプ34、35によってそれぞれ独立したゲインで増幅された正の成分及び負の成分をフォーカスエラー信号FEに合成する。
このような構成により、信号アンプ31は、正の成分の振幅と負の成分の振幅とがそれぞれ独立して調整されたフォーカスエラー信号FEを出力する。
なお、信号アンプ31は、図2の回路と等価なハードウェアによって実現されてもよく、また、コントローラー41を構成するCPUが、ROM52にあらかじめ記録されているプログラムを、RAM51を作業用のメモリとして用いて実行するソフトウェアによって実現されてもよい。
上記のように構成された光ディスク装置1において、光ディスクの種類を識別するために実行される制御方法について説明する。
図3は、実施の形態1に係る光ディスク装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。
図4は、実施の形態1に係る光ディスク装置の制御方法を実行した場合の動作の一例を示すタイミングチャートである。
コントローラー41は、スピンドルドライバー24を介してスピンドルモーター11を駆動することにより光ディスクを回転させ(S10)、レーザードライバー22を介して発光素子131又は132を駆動することによりレーザー光を出射させる(S11)。
コントローラー41は、第1初期ゲインを表す第1ゲイン信号G1及び第2初期ゲインを表す第2ゲイン信号G2を、信号アンプ31に供給する(S12)。当該第1初期ゲインと当該第2初期ゲインとは、等しくてもよい。
コントローラー41は、定速で増加するフォーカス駆動信号FDをフォーカシングドライバー21に供給することにより、対物レンズ135を光ディスク9に定速で近づけ、フォーカス位置を定速で上昇させるアップサーチを行う。
当該アップサーチにおいて、ピークホルダー43及びボトムホルダー44は、フォーカスエラー信号FEの極大値PH及び極小値BHをそれぞれ保持する(S13)。
コントローラー41は、対物レンズ135が光ディスク9と干渉しない上限の位置に達するとアップサーチを終了する。そして、アップサーチにおいて保持された極大値PHと極小値BHとを用いて、信号アンプ31に指示するゲインを調整する(S14)。当該調整は、極大値PH及び極小値BHのうち、少なくとも絶対値がより小さい一方に対応するゲインを増やすことにより、ダウンサーチにおいて得られるS字信号の波形のバランスが改善するように行われる。
一例として図4に示されるように、極大値PHの絶対値が極小値BHの絶対値よりも小さい場合、コントローラー41は、極大値PHに対応する第1ゲインに関して、前記第1初期ゲインに|BH/PH|を乗じた第1調整ゲインを算出して、当該第1調整ゲインを表すように第1ゲイン信号G1を変更してもよい。また、極小値BHに対応するゲインに関して、前記第2初期ゲインと等しい第2調整ゲインを表すように、第2ゲイン信号G2を維持してもよい。
また、他の一例として、極大値PHの絶対値及び極小値BHの絶対値のいずれもがしきい値+THよりも小さい場合、コントローラー41は、前記第1初期ゲインに|TH/PH|を乗じた第1調整ゲインを算出し、当該第1調整ゲインを表すように第1ゲイン信号G1を変更し、前記第2初期ゲインに|TH/BH|を乗じた第2調整ゲインを算出し、当該第2調整ゲインを表すように第2ゲイン信号G2を変更してもよい。
コントローラー41は、定速で減少するフォーカス駆動信号FDをフォーカシングドライバー21に供給することにより、対物レンズ135を光ディスク9から定速で遠ざけ、フォーカス位置を定速で下降させるダウンサーチを行う。当該ダウンサーチにおいて、S字カウンター42は、フォーカスエラー信号FEに含まれるS字信号の数をカウントする(S15)。
一例として図4に示されるように、S字カウンター42は、S字カウント値SCを0にリセットした後、しきい値−TH以下の極小値としきい値+TH以上の極大値の両方がフォーカスエラー信号FEに現れた場合にのみ、S字カウント値SCをインクリメントしてもよい。
コントローラー41は、対物レンズ135が初期位置に復帰するとダウンサーチを終了する。そして、光ディスク9が、ダウンサーチ終了時のS字カウント値SCと同数の記録層を持つ種類の光ディスクであると識別する(S16)。
一例として図4に示されるように、ダウンサーチ終了時のS字カウント値SCが1である場合に、コントローラー41は、光ディスク9が単層の光ディスクであると識別する。
コントローラー41は、レーザー光を消光し(S17)、光ディスクを停止させる(S18)。
このような制御方法に従って、光ディスク装置1は、光ディスク9が、ダウンサーチ中にカウントされたS字信号の数と同数の層を持つ種類の光ディスクであると識別することができる。
以上説明した光ディスク装置によれば、次のような効果が得られる。
アップサーチにおいて保持されたフォーカスエラー信号FEの極大値と極小値とに基づいて、ダウンサーチ開始前に、フォーカスエラー信号FEの正の成分に適用される第1ゲイン及びフォーカスエラー信号FEの負の成分に適用される第2ゲインの少なくとも一方が調整される。この調整は、ダウンサーチにおいて得られるS字信号の波形のバランスが改善するように行われるので、アップサーチで検出できなかったS字信号が、ダウンサーチでは検出される可能性が出てくる。そのため、ダウンサーチでカウントされるS字信号の数の信頼性が向上する。
また、S字信号の波形のバランスが改善されるので、正負両方のしきい値とフォーカスエラー信号FEのレベルとを比較してS字信号を検出することができる。そのため、正負いずれか一方のしきい値に基づいてS字信号を検出する場合に生じ得る検出精度の低下が回避できる。
このように、S字信号が高い精度で検出可能になることで、カウントされるS字信号の数の信頼性が向上し、その結果、光ディスクの種類を高い精度で識別する光ディスク装置が実現される。
ここで、光ディスクの種類を識別した後に対物レンズを初期位置へ復帰する必要がある場合、アップサーチとダウンサーチとで構成される1往復の動作は必須かつ最小限の動作である。この必須かつ最小限の動作で光ディスクの種類を高い精度で識別することができる前記光ディスク装置の実用的な意義は大きい。
なお、上述した光ディスク装置1の構成及び制御方法は、従来の周知の技術と組み合わせてもよい。
例えば、図4に示されている、光ディスクの表面で生じる小振幅のS字信号と光ディスクの記録層で生じる大振幅のS字信号との時間差をさらに考慮に入れて、光ディスクの種類を識別してもよい。この場合、小振幅のS字信号と大振幅のS字信号とを正確に区別するために、絶対値が異なる2種類のしきい値を用いてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る光ディスク装置について、図面を用いて詳細に説明する。
図5は、実施の形態2に係る光ディスク装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。図5の光ディスク装置2は、図1の光ディスク装置1と比べて、ROM52に識別条件テーブル53が設けられている点、及び光ディスクの種類の識別処理が、識別条件テーブル53に保持されている識別条件に従って実行される点で異なっている。光ディスク装置1の構成要素と同一の構成要素は、同一の符号で示している。
以下、光ディスク装置2に特有の技術的特徴について詳しく説明する。なお、光ディスク装置1と共通する事項に関する説明は適宜省略する。
図6は、実施の形態2に係る識別条件テーブルの一例を示す図である。
識別条件テーブル53は、一例として、光ディスクの種類54、レーザーの波長55、及びS字カウント値の期待値56を対応付けて示す複数の識別条件を、あらかじめ保持している。ここで、レーザーの波長は、対応する種類の光ディスクの識別に用いられるレーザーの波長を表し、S字カウント値の期待値は、対応する種類の光ディスクの識別においてカウントされることが期待されるS字信号の数を表す。
上記のように構成された光ディスク装置2において、光ディスクの種類を識別するために実行される制御方法について説明する。
図7は、実施の形態2に係る光ディスク装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。
コントローラー41は、光ディスクを回転させる(S20)。
コントローラー41は、識別条件テーブル53から、識別条件を1つ選択する(S21)。
コントローラー41は、選択された識別条件で示される波長のレーザー光に対応する発光素子131又は132から当該レーザー光を出射させる(S22)。
コントローラー41は、第1初期ゲインを表す第1ゲイン信号G1及び第2初期ゲインを表す第2ゲイン信号G2を、信号アンプ31に供給する(S12)。当該第1初期ゲインと当該第2初期ゲインとは、等しくてもよい(S23)。
コントローラー41は、アップサーチを行う。当該アップサーチにおいて、S字カウンター42は、ステップS15と同様にして、S字信号の数をカウントする。また、ピークホルダー43及びボトムホルダー44は、フォーカスエラー信号FEの極大値PH及び極小値BHをそれぞれ保持する(S24)。
コントローラー41は、対物レンズ135が光ディスクと干渉しない上限の位置に達するとアップサーチを終了する。そして、アップサーチの終了時のS字カウント値SCと選択された識別条件で示されるS字カウント値の期待値とを比較する(S25)。
アップサーチでのS字カウント値SCが当該期待値と一致すれば(S25でYES)、コントローラー41は、直ちにフォーカスを下降させて対物レンズ135を初期位置へ復帰させる(S30)。そして、光ディスクの種類が、選択された識別条件で示される種類であると決定して、識別に成功した旨の結果を出力する(S31)。
アップサーチでのS字カウント値SCが当該期待値と一致しなければ(S25でNO)、コントローラー41は、ステップS14と同様にして信号アンプ31に指示するゲインを調整してから(S26)、ダウンサーチを行う。当該ダウンサーチにおいて、コントローラー41のS字カウンター42は、ステップS15と同様にして、S字信号の数をカウントする(S27)。
コントローラー41は、対物レンズ135が初期位置に復帰するとダウンサーチを終了する。そして、ダウンサーチの終了時のS字カウント値SCと選択された識別条件で示されるS字カウント値の期待値とを比較する(S28)。
ダウンサーチでのS字カウント値SCが当該期待値と一致すれば(S28でYES)、コントローラー41は、光ディスクの種類が選択された識別条件で示される種類であると決定して、識別に成功した旨の結果を出力する(S31)。
ダウンサーチでのS字カウント値SCが当該期待値と一致しなければ(S28でNO)、まだ選択されていない識別条件を選択して、ステップS21から繰り返す(S29)。全ての識別条件を選択し終えている場合は、ディスクの種類が不明であると決定して、識別に失敗した旨の結果を出力する(S32)。
ディスクの種類の識別に成功又は失敗した後、コントローラー41は、レーザー光を消光し(S33)、光ディスクを停止させる(S34)。
このような制御方法に従って、光ディスク装置2は、光ディスクが、いずれかの識別条件で示される種類の光ディスクであると識別するか、又は不明な種類の光ディスクであると決定することができる。
以上説明した光ディスク装置によれば、実施の形態1で述べた効果に加えて、光ディスクの種類を、あらかじめ保持されている複数の識別条件で示される種類の中から識別することができる。特に、アップサーチで期待値と等しい数のS字信号がカウントされた場合は、ゲイン調整及びダウンサーチでのS字信号のカウントが不要となるので、識別に要する時間の短縮が期待できる。
なお、上述した光ディスク装置2の構成及び制御方法は、従来の周知の技術と組み合わせてもよい。
例えば、光ディスクの表面で生じる小振幅のS字信号と光ディスクの記録層で生じる大振幅のS字信号との時間差をさらに考慮に入れて、光ディスクの種類を識別してもよい。この場合、小振幅のS字信号と大振幅のS字信号とを正確に区別するために、絶対値が異なる2種類のしきい値を用いてもよい。
以上、本発明の1つまたは複数の態様に係る光ディスク装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態が、本発明の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明は光ディスク装置として、例えば、AV情報家電などの電子機器に広く利用できる。
1、2、8 光ディスク装置
9 光ディスク
11 スピンドルモーター
12 トラッキングモーター
13 光ピックアップ
21 フォーカシングドライバー
22 レーザードライバー
23 トラッキングドライバー
24 スピンドルドライバー
31、38 信号アンプ
32、33 加算器
34、35 可変ゲインアンプ
35 可変ゲインアンプ
36 演算増幅器
41 コントローラー
42 S字カウンター
43 ピークホルダー
44 ボトムホルダー
51 RAM
52 ROM
53 識別条件テーブル
54 光ディスクの種類
55 レーザーの波長
56 S字カウント値の期待値
61 インターフェース
131、132 発光素子
133 光学系
134 受光素子
135 対物レンズ
136 フォーカシングコイル
137 シリンドリカルレンズ

Claims (4)

  1. フォーカシング機構を有しかつ光ディスクに対するフォーカスの位置に応じた読み取り信号を生成する光ピックアップと、
    前記読み取り信号に含まれるフォーカスエラー信号の正の成分及び負の成分をそれぞれ第1ゲイン及び第2ゲインで増幅し、増幅後の当該正の成分と増幅後の当該負の成分とを合成することによって当該フォーカスエラー信号を生成する信号アンプと、
    正負両方に設けられるしきい値と前記フォーカスエラー信号のレベルとを比較することにより前記フォーカスエラー信号に含まれるS字信号を検出し、検出された前記S字信号の数をカウントするS字カウンターと、
    前記フォーカスエラー信号の極大値を保持するピークホルダーと、
    前記フォーカスエラー信号の極小値を保持するボトムホルダーと、
    コントローラーと、を備え、
    前記コントローラーは、
    第1初期ゲイン及び第2初期ゲインを前記第1ゲイン及び前記第2ゲインとして前記信号アンプに指示するゲイン初期化を行い、
    前記第1初期ゲイン及び前記第2初期ゲインを前記信号アンプに指示した後、前記フォーカシング機構を駆動することによって前記フォーカスを前記光ディスクに近づけながら、前記ピークホルダー及び前記ボトムホルダーによって前記フォーカスエラー信号の極大値及び極小値を保持するアップサーチを行い、
    前記アップサーチにおいて前記ピークホルダー及び前記ボトムホルダーにそれぞれ保持された前記極大値及び前記極小値のうち、少なくとも絶対値がより小さい一方に対応するゲインを増やすことにより、第1調整ゲイン及び第2調整ゲインを算出し、当該第1調整ゲイン及び当該第2調整ゲインを前記信号アンプに指示するゲイン調整を行い、
    前記第1調整ゲイン及び前記第2調整ゲインを前記信号アンプに指示した後、前記フォーカシング機構を駆動することによって前記フォーカスを前記光ディスクから遠ざけながら、前記フォーカスエラー信号に含まれる前記S字信号の数を前記S字カウンターによってカウントするダウンサーチを行い、
    前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数を用いて前記光ディスクの種類を識別する、
    光ディスク装置。
  2. 前記光ディスク装置は、光ディスクの種類とS字カウント値の期待値とを対応付けて示す複数の識別条件をあらかじめ保持しており、
    前記コントローラーは、
    前記複数の識別条件の中から1つの識別条件を選択し、
    前記アップサーチにおいて、前記フォーカスエラー信号に含まれる前記S字信号の数を前記S字カウンターによってカウントし、
    前記アップサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致する場合、前記光ディスクが前記選択された識別条件で示される種類であると識別して、処理を終了し、
    前記アップサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致しない場合、前記ゲイン調整と前記ダウンサーチとを行い、
    前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致する場合、前記光ディスクが前記選択された識別条件で示される種類であると識別して、処理を終了し、
    前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致しない場合、他の識別条件を選択して、処理を続行する、
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 光ディスク装置の制御方法であって、
    前記光ディスク装置は、
    フォーカシング機構を有しかつ光ディスクに対するフォーカスの位置に応じた読み取り信号を生成する光ピックアップと、
    前記読み取り信号に含まれるフォーカスエラー信号の正の成分及び負の成分をそれぞれ第1ゲイン及び第2ゲインで増幅し、増幅後の当該正の成分と増幅後の当該負の成分とを合成することによって当該フォーカスエラー信号を生成する信号アンプと、
    正負両方に設けられるしきい値と前記フォーカスエラー信号のレベルとを比較することにより前記フォーカスエラー信号に含まれるS字信号を検出し、検出された前記S字信号の数をカウントするS字カウンターと、
    前記フォーカスエラー信号の極大値を保持するピークホルダーと、
    前記フォーカスエラー信号の極小値を保持するボトムホルダーと、
    前記光ディスク装置を制御するコントローラーと、を備え、
    前記制御方法は、
    前記コントローラーが、第1初期ゲイン及び第2初期ゲインを前記第1ゲイン及び前記第2ゲインとして前記信号アンプに指示するゲイン初期化を行い、
    前記第1初期ゲイン及び前記第2初期ゲインを前記信号アンプに指示した後、前記コントローラーが、前記フォーカシング機構を駆動することによって前記フォーカスを前記光ディスクに近づけながら、前記ピークホルダー及び前記ボトムホルダーによって前記フォーカスエラー信号の極大値及び極小値を保持するアップサーチを行い、
    前記コントローラーが、前記アップサーチにおいて前記ピークホルダー及び前記ボトムホルダーにそれぞれ保持された前記極大値及び前記極小値のうち、少なくとも絶対値がより小さい一方に対応するゲインを増やすことにより、第1調整ゲイン及び第2調整ゲインを算出し、当該第1調整ゲイン及び当該第2調整ゲインを前記信号アンプに指示するゲイン調整を行い、
    前記第1調整ゲイン及び前記第2調整ゲインを前記信号アンプに指示した後、前記コントローラーが、前記フォーカシング機構を駆動することによって前記フォーカスを前記光ディスクから遠ざけながら、前記フォーカスエラー信号に含まれる前記S字信号の数を前記S字カウンターによってカウントするダウンサーチを行い、
    前記コントローラーが、前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数を用いて前記光ディスクの種類を識別する、
    光ディスク装置の制御方法。
  4. 前記光ディスク装置は、光ディスクの種類とS字カウント値の期待値とを対応付けて示す複数の識別条件をあらかじめ保持しており、
    前記コントローラーは、
    前記複数の識別条件の中から1つの識別条件を選択し、
    前記アップサーチにおいて、前記フォーカスエラー信号に含まれる前記S字信号の数を前記S字カウンターによってカウントし、
    前記アップサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致する場合、前記光ディスクが前記選択された識別条件で示される種類であると識別して、処理を終了し、
    前記アップサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致しない場合、前記ゲイン調整と前記ダウンサーチとを行い、
    前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致する場合、前記光ディスクが前記選択された識別条件で示される種類であると識別して、処理を終了し、
    前記ダウンサーチにおいて前記S字カウンターによってカウントされた前記S字信号の数と前記選択された識別条件で示される前記S字カウント値の期待値とが一致しない場合、他の識別条件を選択して、処理を続行する、
    請求項3に記載の光ディスク装置の制御方法。
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