JP2014228936A - 情報処理装置、ストレージシステム及び試験プログラム - Google Patents

情報処理装置、ストレージシステム及び試験プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データ一貫性の検証を効率的に行なう。【解決手段】複数の物理ディスク21a〜21fを論理ボリューム310として管理する情報処理装置10であって、前記物理ディスク21a〜21f上の実アドレス情報と前記論理ボリューム310上の論理アドレス情報とを対応づけたマッピング情報を作成する取得処理部111と、前記マッピング情報に登録された前記実アドレス情報を指定して、前記複数の物理ディスク21a〜21f間におけるデータ再配置を指示するデータ再配置指示部112と、前記マッピング情報に基づき、前記データ再配置の指示を受けた物理ディスク21a〜21fに対してデータアクセス試験を行なう試験処理部113と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、ストレージシステム及び試験プログラムに関する。
コンピュータのリソースを抽象化して利用する技術として、論理ボリュームがある。また、論理ボリュームの中には、データ容量の増加に従って物理ディスクを追加していくシンプロビジョニングを用いたものもある。
このような論理ボリュームを用いたストレージ装置には、例えば、データ処理速度が大きいもの(高速媒体)とデータ処理速度が小さいもの(低速媒体)とで構成されたAutomated Storage Tiering(AST;ストレージ階層化)構造を有するものがある。ストレージ装置の管理ソフトは、ホスト装置からのInput / Output(I/O)アクセス頻度に応じて、アクセス頻度が高いデータは高速媒体へ、アクセス頻度が低いデータは低速媒体へ移動させるデータ再配置の制御を行なう。
このデータ再配置の前後では、データの一貫性を保証する必要がある。データ一貫性の検証手法としては、データ再配置前にライトしたデータとデータ再配置後にリードしたデータとを比較し一致しているかどうかを確認すれば良い。具体的には、物理ディスク内で実際に起こり得る状況を考慮して、データ再配置処理の状態毎に検証を行なうことが望ましい。すなわち、データ再配置待機状態、データ再配置実行状態及びデータ再配置完了状態の各状態における検証を行なう。また、これらの各状態に複数のI/Oアクセス動作のモードを組み合わせて検証を行なうことが望ましい。すなわち、3つのデータ再配置処理状態毎の検証を、ライトスルーモードとライトバックモードとで行なう。
特開2001−265536号公報
しかしながら、上述したデータの一貫性検証手法においては、ホスト装置からのI/O発行指示及びデータの比較と、管理ソフト用のインタフェースを経由した操作によるデータ再配置指示とを、オペレータが個別に手動で行なわなければならないという課題がある。また、ホスト装置からは論理ボリュームのアドレスに対してI/Oを発行するしかないためデータ再配置指示をしたディスク領域と同一の領域に対してI/O発行されるかの保証はなく、又、データ再配置処理の状態を考慮したI/O発行はできないという課題もある。
1つの側面では、本発明は、データ一貫性の検証を効率的に行なうことを目的とする。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
このため、この情報処理装置は、複数の物理ディスクを論理ボリュームとして管理する情報処理装置であって、前記物理ディスク上の実アドレス情報と前記論理ボリューム上の論理アドレス情報とを対応づけたマッピング情報を作成する取得処理部と、前記マッピング情報に登録された前記実アドレス情報を指定して、前記複数の物理ディスク間におけるデータ再配置を指示するデータ再配置指示部と、前記マッピング情報に基づき、前記データ再配置の指示を受けた記憶装置に対してデータアクセス試験を行なう試験処理部と、を備える。
開示の情報処理装置によれば、データ一貫性の検証を効率的に行なうことができる。
実施形態の一例としてのストレージシステムの機能構成を模式的に示す図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムのハードウェア構成を模式的に示す図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるマッピング情報を例示する図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおける試験プログラムを模式的に示す図である。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ一貫性の検証処理を示すフローチャートである。 実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるデータ一貫性の検証処理を示すフローチャートである。
〔A〕一実施形態
以下、図面を参照して情報処理装置、ストレージシステム及び試験プログラムに係る一実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
〔A−1〕システム構成
図1は実施形態の一例としてのストレージシステムの機能構成を模式的に示す図、図2はそのハードウェア構成を模式的に示す図である。
以下、図中において、同一の各符号は同様の部分を示しているので、その説明は省略する。
本実施形態の一例としてのストレージシステム1は、図2に示すようにホスト装置(情報処理装置)10及びストレージ装置200を備える。
ストレージ装置200は、物理ディスク群20及び制御部30を備える。
図2に示すように、ホスト装置10と物理ディスク群20とは管理Local Area Network(LAN)41によって通信可能に接続されており、ホスト装置10と制御部30とはホストInterface(I/F)42によって通信可能に接続されている。
制御部30は、例えば図1に示すように、Logical Unit Number(LUN)によって特定される論理ボリューム310及びストレージプール320を生成する。そして、制御部30は、これらの論理ボリューム310とストレージプール320とを既知の手法を用いて物理ディスク群20と対応づけることにより、物理ディスク群20の構成を仮想化する装置である。この制御部30は、図2に示すように、Central Processing Unit(CPU)31、メモリ32及びHard Disk Drive(HDD)33を備える。
メモリ32は、Read Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)を含む記憶装置である。メモリ32のROMには、Operating System(OS)、種々のソフトウェアプログラムやこのプログラム用のデータ類が書き込まれている。メモリ32上のソフトウェアプログラムは、CPU31に適宜読み込まれて実行される。また、メモリ32のRAMは、一次記録メモリあるいはワーキングメモリとして利用される。本実施形態の一例においては、このメモリ32は、ストレージシステム1がライトバックモードで動作する際に一時記録領域(キャッシュメモリ)として利用される。
HDD33は、CPU31が種々の制御や演算を行なうための種々のデータやプログラムを格納し、又、CPU31によって行なわれた演算の結果を格納する記憶装置である。
CPU31は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ32に格納されたOSやプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。
なお、このプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置または外部記録装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供してもよい。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとOSとを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえており、本実施形態においては、ホスト装置10及び制御部30がコンピュータとしての機能を有しているのである。
物理ディスク群20は、例えば図2に示すように、複数(図2に示す例では6つ)の物理ディスク21a〜21f及び管理I/F22を備える。
以下、物理ディスクを示す符号としては、複数の物理ディスクのうち1つを特定する必要があるときには符号21a〜21fを用いるが、任意の物理ディスクを指すときには符号21を用いる。
管理I/F22は、各物理ディスク21を管理LAN41と接続し、この管理LAN41を介してホスト装置10と通信を行なうためのインタフェース装置である。管理I/F22としては、例えば、有線LAN,無線LAN等の管理LAN41の規格に対応する各種インタフェースカードを用いることができる。
物理ディスク21は、図2に示すように、制御部30と接続されており、この制御部30を介してホスト装置10にハードウェア資源を提供する。本実施形態の一例においては、物理ディスク群20はストレージ階層化構造を有しており、物理ディスク21の少なくとも一部は特性の異なる記憶装置となっている。図1及び図2に示す例においては、物理ディスク21a,21bが高速媒体20−1であり、物理ディスク21c,21dが中速媒体20−2であり、又、物理ディスク21e,21fが低速媒体20−3である。これらの物理ディスク21においては、高速媒体20−1、中速媒体20−2、低速媒体20−3の順にデータのリード/ライト性能が高い。例えば、高速媒体20−1はSolid State Drive(SSD)であり、中速媒体20−2はオンラインのHDDであり、又、低速媒体20−3はニアラインのHDDである。なお、各物理ディスク21の種類はこれらに限定されるものではなく、例えば低速媒体20−3は、Serial Advanced Technology Attachment(SATA)であっても良い。
ホスト装置10は、ストレージ装置200に対してI/Oアクセス(データの読み書き)を行なう際に、論理ボリューム310にI/Oアクセスを発行する。すなわち、ホスト装置10からは、ストレージ装置200全体の資源が論理ボリューム310として見えるようになっている。なお、図1に示す例においては1つの論理ボリューム310を示しているが、これに限定されるものではなく、例えばホスト装置10が2以上の論理ボリューム310に対してI/Oアクセスを発行できるようにしても良い。
制御部30は、ホスト装置10が論理ボリューム310に対して書き込んだデータD1〜D3を、ストレージプール320にそれぞれ対応づける(図1の符号B1〜B3参照)。
このストレージプール320は図示しない複数のサブプールを備えており、例えば、高速媒体20−1、中速媒体20−2及び低速媒体20−3にそれぞれ対応する3つのサブプールを備える。
ホスト装置10は、例えば、各物理ディスク21に対するI/Oアクセス頻度に基づいて、データをストレージプール320内のいずれかのサブプールに配置し、ストレージ装置200内のいずれかの物理ディスク21に対応づけて格納する(図1の符号A参照)。
また、本実施形態の一例におけるホスト装置10は、各物理ディスク21に格納しているデータに対するI/Oアクセス頻度の変化に応じて、データ再配置の制御を行なう。例えば、ホスト装置10は、アクセス頻度が高いデータは高速媒体20−1へ、アクセス頻度が低いデータは低速媒体20−3へ移動させるデータ再配置の制御を行なう。具体的には、ホスト装置10は、アクセス頻度が高いデータを高速媒体20−1に対応するサブプールへ移動させ、アクセス頻度が低いデータを低速媒体20−3に対応するサブプールへ移動させる。これによって、ホスト装置10は、物理ディスク21間のデータ再配置の制御を行なう(図1の符号C1〜C3参照;図示する例においては、データD1〜D3を物理ディスク21cから物理ディスク21aへ再配置させている)。
以下、ストレージ装置200がデータ再配置を実行するデータの単位を管理ブロックという場合がある。図1に示す例においては、データD1〜D3がそれぞれ管理ブロックとなる。
なお、制御部30(ストレージ装置200)によるストレージ仮想化の制御やホスト装置10によるデータ再配置の制御は既知の種々の手法を用いて実現可能なため、その詳細な説明は省略する。
ホスト装置10は、例えば、サーバ機能を備えたコンピュータであり、本実施形態の一例においては、物理ディスク21間のデータ再配置によるデータの一貫性検証を行なう。図1及び図2に示す例では、1つのホスト装置10を備えているが、例えば、2つ以上のホスト装置10を備えることとしても良い。このホスト装置10は、CPU11、メモリ12及びHDD13を備える。
メモリ12は、ROM及びRAMを含む記憶装置である。メモリ12のROMには、OS、データアクセス試験に係るソフトウェアプログラム(試験プログラム50;詳細は図4を用いて後述)やこのプログラム用のデータ類が書き込まれている。メモリ12上のソフトウェアプログラムは、CPU11に適宜読み込まれて実行される。また、メモリ12のRAMは、一次記録メモリあるいはワーキングメモリとして利用される。
HDD13は、CPU11が種々の制御や演算を行なうための種々のデータやプログラムを格納し、又、CPU11によって行なわれた演算の結果を格納する記憶装置である。本実施形態の一例においては、HDD13は、マッピング情報130(詳細は図3を用いて後述)を格納する。
CPU11は、種々の制御や演算を行なう処理装置であり、メモリ12に格納されたOSやプログラムを実行することにより、種々の機能を実現する。すなわち、CPU11は、図1に示すように、取得処理部111、データ再配置指示部112及び試験処理部113として機能する。
なお、これらの取得処理部111、データ再配置指示部112及び試験処理部113としての機能を実現するためのプログラム(試験プログラム50)は、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置または外部記録装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供してもよい。
取得処理部111、データ再配置指示部112及び試験処理部113としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではメモリ12)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではCPU11)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行してもよい。
図3は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおけるマッピング情報を例示する図である。
取得処理部111は、図3に示すようなマッピング情報130を作成し、HDD13に格納する。
取得処理部111は、管理LAN41を介して、ストレージ装置200からデータ再配置管理識別情報(データ再配置管理ID;実アドレス情報)、Valid Flag及びI/Oアクセス回数を互いに対応づけて取得する。具体的には、これらのデータ再配置管理ID、Valid Flag及びI/Oアクセス回数はストレージ装置200の管理I/F22が一般的に備える機能により収集され、取得処理部111はこれらの情報を管理I/F22から取得する。
データ再配置管理IDは、管理ブロック単位に割り当てられる識別情報である。この管理ブロックは所定の容量であり、例えば1344MBである。具体的には、ストレージ装置200の全データ容量において、0〜1344MBの管理ブロックにはデータ再配置管理ID“0000”が割り当てられ、1345〜2689MBの管理ブロックにはデータ再配置管理ID“0001”が割り当てられる。
Valid Flagは、対応する管理ブロックが再配置対象領域であるか否かを示している。例えば、Valid Flagが“0x01”の管理ブロックはデータ再配置非対象領域であり、“0x02”の管理ブロックはデータ再配置対象領域である。
I/Oアクセス回数は、各管理ブロックに対してホスト装置10がアクセスした回数を示している。このI/Oアクセス回数は、例えば、ストレージシステム1が電源投入されてからのアクセス累積値である。
取得処理部111は、ホストI/F42を介して認識することができるLogical Block Address(LBA;論理ブロックアドレス,論理アドレス情報)と、管理LAN41を介して取得したデータ再配置管理IDとを対応づける。具体的には、取得処理部111は、再配置対象領域であり、且つ、I/Oアクセス回数が閾値以上である管理ブロックに対応するデータ再配置管理IDを取得し、論理ブロックアドレスと対応づける。図3に示す例においては、取得処理部111は、Valid Flagが“0x02”であり、且つ、論理ボリューム310へのアクセス前とのI/Oアクセス回数の差分が閾値以上の1000回である管理ブロックのデータ再配置管理IDを取得し、論理ブロックアドレスと対応づける。つまり、取得処理部111は、マッピング情報130において、データ再配置管理ID“00002”と論理ブロックアドレス“0x100000”とを対応づけ、データ再配置管理ID“00004”と論理ブロックアドレス“0x300000”とを対応づける。なお、I/Oアクセス回数の閾値は、例えばオペレータが任意に設定可能である。
すなわち、取得処理部111は、試験対象領域の論理ボリューム310上のアドレスに対してデータアクセスを行ない、物理ディスク21におけるデータアクセスによりアクセス回数が増加した領域をデータ再配置管理IDとして取得する。また、取得処理部111は、データアクセスを行なった論理ボリューム310上のアドレスを論理ブロックアドレスとして、取得したデータ再配置管理IDと対応づけてマッピング情報130に登録する。
言い換えれば、取得処理部111は、物理ディスク21上のデータ再配置管理IDと論理ボリューム310上の論理ブロックアドレスとを対応づけたマッピング情報130を作成する。
なお、データ再配置管理IDはデータ再配置が実行される毎に変更されるため、取得処理部111は、データ再配置の実行毎にマッピング情報130を作成する。
また、取得処理部111は、データ再配置指示部112がデータ再配置指示をした各物理ディスク21におけるデータ再配置待機状態及びデータ再配置実行状態に関する情報を残セッション情報としてストレージ装置200の管理I/F22から定期的に取得する。
データ再配置指示部112は、取得処理部111が作成したマッピング情報130を利用してデータ再配置の指示を行なう。
具体的には、データ再配置指示部112は、論理ボリューム310へのアクセス前とのI/Oアクセス回数の差分が閾値以上だった管理ブロックのデータ再配置管理ID(図3に示す例においては“00002”及び“00004”)を指定して、管理LAN41を介してストレージ装置200に対してデータ再配置の指示を行なう。
データ再配置指示部112は、例えば図1に示すように、ストレージ装置200に対して、物理ディスク21cが格納する管理ブロックD1〜D3を物理ディスク21aに再配置するように指示する。また、データ再配置指示部112は、ストレージ装置200に対するこのデータ再配置指示を複数発行してキューに登録する。これにより、データ再配置指示部112は、ストレージ装置200においてデータ再配置待機状態とデータ再配置実行状態とデータ再配置完了状態とを強制的に発生させる。
データ再配置指示部112は、例えば、1つのデータ再配置指示を1つのコマンド発行で行なう。そして、データ再配置指示部112は、予め設定されたテストスケジュールに従ってコマンド発行数を変えることによりデータ再配置の対象領域数を変えることで、データ再配置の多重度を調整することができる。また、データ再配置指示部112は、テストスケジュールに従ってデータ再配置の多重度をストレージ装置200において同時処理可能な最大数より多くすることで、データ再配置待機状態及びデータ再配置実行状態の物理ディスク21を多く発生させることができる。例えば、ストレージ装置200が同時に処理可能なデータ再配置の多重度が32である場合に、データ再配置指示部112が50個のデータ再配置指示を発行すると18個のデータ再配置指示が処理待ちになる。更に、データ再配置指示部112は、テストスケジュールに従ってデータ再配置指示を発行可能な最大数発行することによりデータ再配置の多重度を最大にすることで、ストレージ装置200において処理キューフルの状態を発生させる。例えば、データ再配置指示部112は、コマンドを格納する図示しない処理キューに登録可能な数(多重度最大数)以上のコマンドを発行することにより、処理キューフルの状態を発生させることができる。
すなわち、データ再配置指示部112は、データ再配置管理IDを含むコマンドを複数発行し、複数の物理ディスク21においてデータ再配置待機状態とデータ再配置実行状態とデータ再配置完了状態とのうち少なくともいずれかを発生させる。
言い換えれば、データ再配置指示部112は、マッピング情報130に登録されたデータ再配置管理IDを指定して、複数の物理ディスク21間におけるデータ再配置を指示する。
なお、図1に示す例においては、再配置指示部112はストレージ装置200に対して3つの管理ブロックD1〜D3の再配置指示をしているが、これに限定されるものではない。また、図1に示す例においては、再配置指示部112は1組の物理ディスク21a,21cに対して再配置指示をしているが、これに限定されるものではない。例えば、データ再配置指示部112が再配置指示をする管理ブロックの数を増やすことにより、ストレージ装置200に対して高い負荷をかけることができ、データ再配置待機状態、データ再配置実行状態及びデータ再配置完了状態の複数の状態を発生させやすくなる。
試験処理部113は、取得処理部111が作成したマッピング情報130を利用してデータアクセス試験を行なう。
具体的には、試験処理部113は、取得処理部111がデータ再配置管理IDに対応づけて取得した論理ブロックアドレス(図3に示す例においては“0x100000”及び“0x300000”)を指定してリードもしくはライトコマンドを発行する。これにより、試験処理部113は、ホストI/F42を介してストレージ装置200に対してI/Oアクセスを行なう。
また、試験処理部113は、取得処理部111が取得した残セッション情報に基づき、データ再配置指示を受けた領域のデータ再配置待機状態(又はデータ再配置指示前)とデータ再配置完了状態とにおけるデータの一貫性検証を行なう。なお、試験処理部113は、残セッション情報とデータ再配置指示の履歴とを比較することにより、データ再配置完了状態である領域を検出する。
例えば、試験処理部113は、データ再配置待機状態(又はデータ再配置指示前)である試験対象の全ての領域に試験データをライトする。そして、試験処理部113は、各領域からデータ再配置完了状態においてリードした試験データと予めライトした試験データとを比較することにより、データの一貫性検証を行なう。ここで、試験処理部113は、データ再配置待機状態又はデータ再配置指示前のうち最後にライトしたデータと、データ再配置完了状態でリードしたデータとを比較する。
データの一貫性が保たれていないと判定した場合、つまり、ライトしたデータとリードしたデータとが一致しないと判定した場合には、試験処理部113は、取得処理部111が作成したマッピング情報130によりエラー箇所を特定する。そして、試験処理部113は、エラー情報をホスト装置10の図示しない出力装置(例えば、ディスプレイやプリンタ)に出力し、又、このエラー情報を例えばHDD13に保存させる。具体的には、試験処理部113は、データが一致しない論理ボリューム310及び論理ブロックアドレスより対応するデータ再配置管理ID及びストレージプール320を導出し、関係のあるデータ再配置処理を特定する。そして、試験処理部113は、これらの情報をエラーメッセージとして出力装置に出力する。
すなわち、試験処理部113は、各物理ディスク21におけるデータ再配置処理とI/Oアクセス処理とが競合するようにデータアクセス試験を行なう。
言い換えれば、試験処理部113は、マッピング情報130に基づき、データ再配置の指示を受けた物理ディスク21に対してデータアクセス試験を行なう。
また、試験処理部113は、データアクセス試験をライトスルーモード及びライトバックモードで行なう。
図4は、実施形態の一例としてのストレージシステムにおける試験プログラムを模式的に示す図である。
本実施形態の一例における試験プログラム50は、図4に示すように、モニタ/制御モジュール51及びテスト処理モジュール52を備える。試験プログラム50の種々の機能は、ホスト装置10のCPU11が試験プログラム50内の各モジュールを実行することによって実現される。
モニタ/制御モジュール51は、Graphic User Interface(GUI)/オペレータ操作処理モジュール511、試験構成構築処理モジュール512、メッセージ出力処理モジュール513及びテストスケジューラ514を備える。
GUI/オペレータ操作処理モジュール511は、図示しない表示装置に入力操作を行なわせる画面を表示させる。具体的には、GUI/オペレータ操作モジュール511は、オペレータによるホスト装置10の図示しない入力装置からの試験プログラム50に対する操作を処理し、試験プログラム50内の各モジュールへ通知する。また、GUI/オペレータ操作処理モジュール511は、試験プログラム50内の各モジュールからのメッセージをホスト装置10の図示しない出力装置へ出力する。
試験構成構築処理モジュール512は、試験対象であるストレージ装置200における試験構成の構築及び削除を行なう。具体的には、試験構成構築処理モジュール512は、論理ボリューム310やストレージプール320の構築及び削除を行なう。なお、試験構成構築処理モジュール512による試験構成の構築及び削除は既知の種々の手法により実現可能であるため、その詳細な説明は省略する。
メッセージ出力処理モジュール513は、各モジュールからメッセージやテスト結果等の情報を収集し、ホスト装置10の図示しない出力装置や外部記憶装置へ出力する。
テストスケジューラ514は、オペレータが任意に設定した試験対象の物理ディスク21に対するデータ再配置処理及びI/Oアクセス処理の実行をスケジューリングし、各物理ディスク21においてデータ再配置処理及びI/Oアクセス処理を競合させる。また、テストスケジューラ514は、試験終了条件としてオペレータが予め設定した時間又は回数だけデータアクセス試験が繰り返されるようにスケジューリングをする。
テスト処理モジュール52は、I/O試験プログラム処理モジュール521及び管理ソフトI/F処理モジュール522を備える。
管理ソフトI/F処理モジュール522は、データ再配置指示モジュール523及び装置情報取得処理モジュール524を備える。
装置情報取得処理モジュール524は、データ再配置前に、図3に示したようなマッピング情報130を作成し、HDD13に格納する。つまり、装置情報取得処理モジュール524は、管理LAN41を介して、ストレージ装置200から取得した管理ブロック毎の情報からI/Oアクセス回数が増加している管理ブロックを探し、その管理ブロックのデータ再配置管理IDと論理ブロックアドレスとを対応づける。また、装置情報取得処理モジュール524は、データ再配置指示モジュール523がストレージ装置200に対してデータ再配置の指示をした後に、データ再配置処理の状態を一定時間ごとに監視し、残セッション情報及びエラー発生の有無を取得する。なお、残セッション情報とは、前述したように、各物理ディスク21におけるデータ再配置待機状態及びデータ再配置実行状態に関する情報である。CPU11が試験プログラム50の装置情報取得処理モジュール524を実行することによりこれらの機能が実現され、前述した取得処理部111の機能が実現される。
データ再配置指示モジュール523は、装置情報取得処理モジュール524が作成したマッピング情報130に基づいて、データ再配置を行なう領域を決定してストレージ装置200に対してデータ再配置の指示をする。データ再配置指示モジュール523は、テストスケジューラ514によって作成されたスケジュール通りに多重度で繰り返しこのデータ再配置の指示を行なう。CPU11が試験プログラム50のデータ再配置指示モジュール523を実行することによりこれらの機能が実現され、前述したデータ再配置指示部112の機能が実現される。
I/O試験プログラム処理モジュール521は、装置情報取得処理モジュール524が作成したマッピング情報130に基づいて、データ再配置の指示を受けた物理ディスク21の領域に対応する論理ブロックアドレスを指定してI/Oアクセス(リード/ライト)を行なう。I/O試験プログラム処理モジュール521は、ライトしたデータとリードしたデータとを比較することにより、データの一貫性検証を行なう。CPU11が試験プログラム50のI/O試験プログラム処理モジュール521を実行することによりこれらの機能が実現され、前述した試験処理部113の機能が実現される。
〔A−2〕動作
上述の如く構成された実施形態の一例としてのストレージシステム1におけるデータ一貫性の検証処理を図5及び図6に示すフローチャート(ステップS10〜S140)に従って説明する。なお、図5にはステップS10〜S50を示し、図6にはステップS60〜S140を示す。また、図5のステップS31〜S34は、ステップS30における処理の詳細を示している。更に、図5に示す結合子E〜Hは、それぞれ図6に示す結合子E〜Hに接続されている。
CPU11は、試験対象であるストレージ装置200における試験構成の構築を行なう(図5のステップS10)。具体的には、CPU11は、論理ボリューム310やストレージプール320の構築及び削除を行なう。なお、CPU11による試験構成の構築は既知の種々の手法により実現可能であるため、その詳細な説明は省略する。
試験処理部113は、試験対象であるストレージ装置200の論理ボリューム310に対して、I/Oコマンドを発行し、データ再配置のためのデータを試験データとして書き込む(図5のステップS20)。
取得処理部111は、図3に示したようなデータ再配置管理IDと論理ブロックアドレスとを対応づけたマッピング情報130を作成し、HDD13に格納する(図5のステップS30)。
具体的には、取得処理部111は、試験対象領域の論理ボリューム310上のアドレスに対してリードもしくはライトのデータアクセスを行なう(図5のステップS31)。
取得処理部111は、物理ディスク21に対するデータアクセスによりアクセス回数が増加した領域をデータ再配置管理IDとして取得する(図5のステップS32)。
取得処理部111は、データアクセスを行なった論理ボリューム310上のアドレスを論理ブロックアドレスとして、取得したデータ再配置管理IDと対応づけてマッピング情報130に登録する(図5のステップS33)。
取得処理部111は、試験対象領域の論理ブロックアドレス分の対応づけが完了したかを判定する(図5のステップS34)。
試験対象領域の論理ブロックアドレス分の対応づけが完了していない場合には(図5のステップS34のNOルート参照)、次の論理ブロックアドレスに移ってステップS31に戻る。
試験対象領域の論理ブロックアドレス分の対応づけが完了している場合には(図5のステップS34のYESルート参照)、再配置指示部112は、マッピング情報130に登録されたデータ再配置管理IDを指定して、物理ディスク21上の複数の領域におけるデータ再配置を指示する(図5のステップS40)。具体的には、再配置指示部112は、データ再配置管理IDを含むコマンドを複数発行し、物理ディスク21上の複数の領域においてデータ再配置待機状態とデータ再配置実行状態とデータ再配置完了状態とのうち少なくともいずれかを発生させる。データ再配置指示部112は、予め設定されたテストスケジュールに従ってデータ再配置の対象領域数を変えることで、データ再配置の多重度を調整することができる。また、データ再配置指示部112は、テストスケジュールに従ってデータ再配置の多重度をストレージ装置200において同時処理可能な最大数より多くすることで、データ再配置待機状態及びデータ再配置実行状態の物理ディスク21を多く発生させることができる。更に、データ再配置指示部112は、テストスケジュールに従ってデータ再配置指示を発行可能な最大数発行することによりデータ再配置の多重度を最大にすることで、ストレージ装置200において処理キューフルの状態を発生させることができる。
試験処理部113は、マッピング情報130に基づき、データ再配置の指示を受けた物理ディスク21に対してデータアクセス試験を開始する(図5のステップS50)。具体的には、試験処理部113は、各物理ディスク21におけるデータ再配置処理とI/Oアクセス処理とが競合するようにデータ再配置処理の対象になっているデータ再配置管理IDに対応する論理ブロックアドレスに対して少なくともリードのデータアクセス試験を行なう。試験処理部113は、データ再配置処理が終了するまでI/Oアクセス処理を並列させて実行させる。このステップS50において、試験処理部113がライトのデータアクセス試験を行なう場合には、試験処理部113は、ステップS20で書き込んだ試験データとは異なる試験データを書き込む。
取得処理部111は、ステップS40においてデータ再配置指示をした各物理ディスク21におけるデータ再配置待機状態及びデータ再配置実行状態に関する情報を残セッション情報として定期的に取得する(図6のステップS60)。
試験処理部113は、ステップS60において取得した残セッション情報に基づきステップS40において指示したデータ再配置が完了した領域を特定する。そして、試験処理部113は、この特定した領域に対してデータ再配置待機状態(又はデータ再配置指示前)とデータ再配置完了状態とにおけるデータの一貫性検証を行なう(図6のステップS70)。具体的には、試験処理部113は、データ再配置が完了した領域に対するI/Oアクセス処理を停止させる。そして、試験処理部113は、データ再配置が完了した領域について、ステップS70においてデータ再配置完了状態でリードした試験データと、ステップS50においてリードした試験データ(すなわちステップS20でライトした試験データ)とを比較する。但し、ステップS50において試験処理部113がライトのデータアクセス試験を行なった場合には、試験処理部113は、データ再配置が完了した領域について、ステップS70においてデータ再配置完了状態でリードした試験データと、ステップS50においてデータ再配置待機状態でライトした試験データとを比較する。すなわち、試験処理部113は、データ再配置が完了した領域について、ステップS50においてデータ再配置完了状態でリードした試験データと、最後にライトしたデータとを、比較する。
試験処理部113は、データの一貫性が保たれているか、つまり、ライトしたデータとリードしたデータとが一致するかを判定する(図6のステップS80)。
データの一貫性が保たれている場合、つまり、ライトしたデータとリードしたデータとが一致する場合には(図6のステップS80のYESルート参照)、データ再配置指示部112は、ステップS40において指示した全てのデータ再配置が完了したかを判定する(図6のステップS90)。
ステップS40において指示した全てのデータ再配置が完了していない場合には(図6のステップS90のNOルート参照)、ステップS50に戻る。
ステップS40において指示した全てのデータ再配置が完了した場合には(図6のステップS90のYESルート参照)、データ再配置指示部112は、試験対象の全ての領域に対するデータ再配置指示が完了したかを判定する(図6のステップS100)。
試験対象の全ての領域に対するデータ再配置指示が完了していない場合には(図6のステップS100のNOルート参照)、次のデータ再配置管理IDに移ってステップS40に戻る。
試験対象の全ての領域に対するデータ再配置指示が完了した場合には(図6のステップS100のYESルート参照)、CPU11は、試験終了条件としてオペレータが予め設定した時間又は回数だけデータアクセス試験が繰り返されたかを判定する(図6のステップS110)。
試験終了条件としてオペレータが設定した時間又は回数だけデータアクセス試験が繰り返されていない場合には(図6のステップS110のNOルート参照)、ステップS30に戻る。
試験終了条件としてオペレータが設定した時間又は回数だけデータアクセス試験が繰り返された場合には(図6のステップS110のYESルート参照)、CPU11は、ステップS10において作成した試験構成を削除する(図6のステップS120)。
以上で、本データ一貫性の検証処理が終了する。この場合には、ステップS80においてデータの一貫性が保たれていると判定されたため、正常終了となる。
一方、データの一貫性が保たれていない場合、つまり、ライトしたデータとリードしたデータとが一致しない場合には(図6のステップS80のNOルート参照)、試験処理部113は、ステップS30において作成したマッピング情報130によりエラー箇所を特定する。また、試験処理部113は、エラー情報をホスト装置10の図示しない出力装置(例えば、ディスプレイやプリンタ)に出力し(図6のステップS130)、又、このエラー情報を例えばHDD13に保存させる。具体的には、試験処理部113は、データが一致しない論理ボリューム310及び論理ブロックアドレスより対応するデータ再配置管理ID及びストレージプール320を導出し、関係のあるデータ再配置処理を特定する。そして、試験処理部113は、これらの情報をエラーメッセージとして出力装置に出力する。
CPU11は、ステップS10において作成した試験構成を削除する(図6のステップS140)。この場合には、ステップS80においてデータの一貫性が保たれていないと判定されたため、本データ一貫性の検証処理は異常終了する。
〔A−3〕効果
このように、実施形態の一例としてのストレージシステム1によれば、取得処理部111がマッピング情報130を作成することにより、アクセス回数が増加した領域に対してデータアクセス試験をする。これにより、ホスト装置10から論理ボリューム310に対応する物理ディスク21の領域を狙ってデータアクセス試験を実行できる。
また、取得処理部111が所定の容量である管理ブロック単位でデータ再配置管理IDと論理ブロックアドレスとの対応づけを行なうことにより、データ再配置の前後でのデータの一貫性検証を効率的に短時間で行なうことができる。
更に、データ再配置指示部112がデータ再配置の指示をし、試験処理部113がデータ再配置の対象となる領域にデータアクセス試験を行なうことにより、各物理ディスク21におけるデータ再配置処理とI/Oアクセス処理とを競合させることができる。これにより、データ再配置処理の高い負荷を発生させるため、データ再配置待機状態とデータ再配置実行状態とデータ再配置完了状態とにおけるデータの一貫性を保証できる。
また、データ再配置指示部112がデータ再配置の多重度を調整することで、複数の物理ディスク21において同時に多様な状態を発生させることができる。具体的には、データ再配置指示部112がデータ再配置の多重度をストレージ装置200において同時処理可能な最大数より多くすることにより、データ再配置待機状態及びデータ再配置実行状態の物理ディスク21を多く発生させることができる。データ再配置指示部112がデータ再配置指示を発行可能な最大数発行してデータ再配置の多重度を最大にすることにより、ストレージ装置200において処理キューフルの状態を発生させることができる。
更に、試験処理部113がライトスルーモードでデータアクセス試験を行なうことにより、物理ディスク21において物理的な競合を発生させた状態でのデータ再配置を伴うデータの一貫性検証を行なうことができる。
また、試験処理部113がライトバックモードでデータアクセス試験を行なうことにより、論理的に処理としての競合を発生させた状態でのデータ再配置を伴うデータの一貫性検証を行なうことができる。
〔B〕その他
開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態の一例においては、制御部30がHDD33を備えることとしたが、これに限定されるものではなく、SSD等の他の記憶装置を備えることとしても良い。
〔C〕付記
(付記1)
複数の物理ディスクを論理ボリュームとして管理する情報処理装置であって、
前記物理ディスク上の実アドレス情報と前記論理ボリューム上の論理アドレス情報とを対応づけたマッピング情報を作成する取得処理部と、
前記マッピング情報に登録された前記実アドレス情報を指定して、前記複数の物理ディスク間におけるデータ再配置を指示するデータ再配置指示部と、
前記マッピング情報に基づき、前記データ再配置の指示を受けた物理ディスクに対してデータアクセス試験を行なう試験処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
前記取得処理部は、
試験対象領域の前記論理ボリューム上のアドレスに対してデータアクセスを行ない、
前記物理ディスクにおける当該データアクセスによりアクセス回数が増加した領域を前記実アドレス情報として取得し、
前記データアクセスを行なった前記論理ボリューム上のアドレスを前記論理アドレス情報として、取得した前記実アドレス情報と対応づけて前記マッピング情報に登録する
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記取得処理部は、
前記データ再配置の管理ブロック単位で前記対応づけを行なう
ことを特徴とする付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記データ再配置指示部は、
前記実アドレス情報を含むコマンドを複数発行し、前記複数の物理ディスクにおいてデータ再配置待機状態とデータ再配置実行状態とデータ再配置完了状態とのうち少なくともいずれかの状態を発生させる
ことを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記試験処理部は、
前記データアクセス試験をライトスルーモードで行なう
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記試験処理部は、
前記データアクセス試験をライトバックモードで行なう
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記7)
複数の物理ディスクを備え、前記物理ディスクを用いた論理ボリュームを管理するストレージ装置と、
前記物理ディスク上の実アドレス情報と前記論理ボリューム上の論理アドレス情報とを対応づけたマッピング情報を作成する取得処理部と、
前記マッピング情報に登録された前記実アドレス情報を指定して、前記複数の物理ディスク間におけるデータ再配置を指示するデータ再配置指示部と、
前記マッピング情報に基づき、前記データ再配置の指示を受けた物理ディスクに対してデータアクセス試験を行なう試験処理部と、
を備えることを特徴とするストレージシステム。
(付記8)
前記取得処理部は、
試験対象領域の前記論理ボリューム上のアドレスに対してデータアクセスを行ない、
前記物理ディスクにおける当該データアクセスによりアクセス回数が増加した領域を前記実アドレス情報として取得し、
前記データアクセスを行なった前記論理ボリューム上のアドレスを前記論理アドレス情報として、取得した前記実アドレス情報と対応づけて前記マッピング情報に登録する
ことを特徴とする付記7に記載のストレージシステム。
(付記9)
前記取得処理部は、
前記データ再配置の管理ブロック単位で前記対応づけを行なう
ことを特徴とする付記7又は8に記載のストレージシステム。
(付記10)
前記データ再配置指示部は、
前記実アドレス情報を含むコマンドを複数発行し、前記複数の物理ディスクにおいてデータ再配置待機状態とデータ再配置実行状態とデータ再配置完了状態とのうち少なくともいずれかの状態を発生させる
ことを特徴とする付記7〜9のいずれか1項に記載のストレージシステム。
(付記11)
前記試験処理部は、
前記データアクセス試験をライトスルーモードで行なう
ことを特徴とする付記7〜10のいずれか1項に記載のストレージシステム。
(付記12)
前記試験処理部は、
前記データアクセス試験をライトバックモードで行なう
ことを特徴とする付記7〜11のいずれか1項に記載のストレージシステム。
(付記13)
複数の物理ディスクを論理ボリュームとして管理する情報処理装置において試験を実行するコンピュータに、
前記物理ディスク上の実アドレス情報と前記論理ボリューム上の論理アドレス情報とを対応づけたマッピング情報を作成し、
前記マッピング情報に登録された前記実アドレス情報を指定して、前記複数の物理ディスク間におけるデータ再配置を指示し、
前記マッピング情報に基づき、前記データ再配置の指示を受けた物理ディスクに対してデータアクセス試験を行なう、
処理を実行させることを特徴とする試験プログラム。
(付記14)
試験対象領域の前記論理ボリューム上のアドレスに対してデータアクセスを行ない、
前記物理ディスクにおける当該データアクセスによりアクセス回数が増加した領域を前記実アドレス情報として取得し、
前記データアクセスを行なった前記論理ボリューム上のアドレスを前記論理アドレス情報として、取得した前記実アドレス情報と対応づけて前記マッピング情報に登録する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13に記載の試験プログラム。
(付記15)
前記データ再配置の管理ブロック単位で前記対応づけを行なう
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13又は14に記載の試験プログラム。
(付記16)
前記実アドレス情報を含むコマンドを複数発行し、前記複数の物理ディスクにおいてデータ再配置待機状態とデータ再配置実行状態とデータ再配置完了状態とのうち少なくともいずれかの状態を発生させる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13〜15のいずれか1項に記載の試験プログラム。
(付記17)
前記データアクセス試験をライトスルーモードで行なう
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13〜16のいずれか1項に記載の試験プログラム。
(付記18)
前記データアクセス試験をライトバックモードで行なう
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13〜17のいずれか1項に記載の試験プログラム。
1 ストレージシステム
10 ホスト装置
11 CPU(コンピュータ)
111 取得処理部
112 データ再配置指示部
113 試験処理部
12 メモリ
13 記憶装置
130 マッピング情報
20 物理ディスク群
200 ストレージ装置
21 物理ディスク
22 管理I/F
30 制御部
31 CPU
310 論理ボリューム
32 メモリ
320 ストレージプール
33 記憶装置
41 管理LAN
42 ホストI/F
50 試験プログラム
51 モニタ/制御モジュール
511 GUI/オペレータ操作処理モジュール
512 試験構成構築処理モジュール
513 メッセージ出力モジュール
514 テストスケジューラ
52 テスト処理モジュール
521 I/O試験プログラム処理モジュール
522 管理ソフトI/F処理モジュール
523 データ再配置指示モジュール
524 装置情報取得処理モジュール

Claims (8)

  1. 複数の物理ディスクを論理ボリュームとして管理する情報処理装置であって、
    前記物理ディスク上の実アドレス情報と前記論理ボリューム上の論理アドレス情報とを対応づけたマッピング情報を作成する取得処理部と、
    前記マッピング情報に登録された前記実アドレス情報を指定して、前記複数の物理ディスク間におけるデータ再配置を指示するデータ再配置指示部と、
    前記マッピング情報に基づき、前記データ再配置の指示を受けた物理ディスクに対してデータアクセス試験を行なう試験処理部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得処理部は、
    試験対象領域の前記論理ボリューム上のアドレスに対してデータアクセスを行ない、
    前記物理ディスクにおける当該データアクセスによりアクセス回数が増加した領域を前記実アドレス情報として取得し、
    前記データアクセスを行なった前記論理ボリューム上のアドレスを前記論理アドレス情報として、取得した前記実アドレス情報と対応づけて前記マッピング情報に登録する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記取得処理部は、
    前記データ再配置の管理ブロック単位で前記対応づけを行なう
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記データ再配置指示部は、
    前記実アドレス情報を含むコマンドを複数発行し、前記複数の物理ディスクにおいてデータ再配置待機状態とデータ再配置実行状態とデータ再配置完了状態とのうち少なくともいずれかの状態を発生させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記試験処理部は、
    前記データアクセス試験をライトスルーモードで行なう
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記試験処理部は、
    前記データアクセス試験をライトバックモードで行なう
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 複数の物理ディスクを備え、前記物理ディスクを用いた論理ボリュームを管理するストレージ装置と、
    前記物理ディスク上の実アドレス情報と前記論理ボリューム上の論理アドレス情報とを対応づけたマッピング情報を作成する取得処理部と、
    前記マッピング情報に登録された前記実アドレス情報を指定して、前記複数の物理ディスク間におけるデータ再配置を指示するデータ再配置指示部と、
    前記マッピング情報に基づき、前記データ再配置の指示を受けた物理ディスクに対してデータアクセス試験を行なう試験処理部と、
    を備えることを特徴とするストレージシステム。
  8. 複数の物理ディスクを論理ボリュームとして管理する情報処理装置において試験を実行するコンピュータに、
    前記物理ディスク上の実アドレス情報と前記論理ボリューム上の論理アドレス情報とを対応づけたマッピング情報を作成し、
    前記マッピング情報に登録された前記実アドレス情報を指定して、前記複数の物理ディスク間におけるデータ再配置を指示し、
    前記マッピング情報に基づき、前記データ再配置の指示を受けた物理ディスクに対してデータアクセス試験を行なう、
    処理を実行させることを特徴とする試験プログラム。
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