JP2014227353A - 亜塩素酸水含有薬剤耐性菌細菌殺傷剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤耐性菌の細菌殺傷剤を提供すること。【解決手段】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、多剤耐性緑膿菌、およびバンコマイシン耐性腸球菌から選択される菌を不活性化する亜塩素酸水を含む薬剤耐性菌殺傷剤が提供される。食品加工の前処理細菌殺傷剤として人体に安全でかつ取扱い易く、しかも二酸化塩素の発生の少ない亜塩素酸を生成し、細菌殺傷剤として使用することができる。本発明の亜塩素酸水を含む細菌殺傷剤は、殺菌剤、食品添加物、消毒薬、医薬部外品、医薬品等として利用することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、亜塩素酸水を含む薬剤耐性菌細菌殺傷剤に関する。
薬剤耐性菌の問題は、古くて新しい課題である。抗生物質はすばらしい薬であるが、その問題として、対象菌が徐々に耐性を獲得してしまうことである。歴史的には、1950年代の黄色ブドウ球菌のペニシリンに対する耐性獲得に始まり(ペニシリン耐性黄色ブドウ球菌)、メチシリンに対する耐性獲得が1970年代に発見され(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、その後1990年代にバンコマイシンに対する耐性が見出され(バイコマイシン耐性腸球菌(VRE)、バンコマイシン中間耐性黄色ブドウ球菌(VISA),1997年)、2002年にはバンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌が報告され、世界中で問題となっている。このように抗生物質はいたちごっこになる傾向があり、抗生物質について薬剤耐性は問題である。
本発明者は、亜塩素酸水の製法を見出し、大腸菌に対する殺菌効果を確認して出願している(特許文献1)。
国際公開2008/026607
本発明は、予想外に顕著に薬剤耐性菌を広範に殺傷することができる細菌殺傷剤を提供する。本発明は以下をも提供する。
(1)亜塩素酸水を含む薬剤耐性菌殺傷剤。
(2)前記抗薬剤耐性菌剤は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、多剤耐性緑膿菌、およびバンコマイシン耐性腸球菌から選択される菌を不活化するものである、(1)に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
(3)少なくとも100ppmで存在する、(1)または(2)に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
(4)少なくとも200ppmで存在する、(1)〜(3)のいずれか1項に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
(5)少なくとも500ppmで存在する、(1)〜(4)のいずれか1項に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
(6)前記抗薬剤耐性菌剤は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を不活化するものであり、pH6.5以上である、(1)〜(5)のいずれか1項に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
(7)前記抗薬剤耐性菌剤は、多剤耐性緑膿菌、およびバンコマイシン耐性腸球菌から選択される菌を不活化するものであり、pH6.5以下である、(1)〜(6)のいずれか1項に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
(8)pHが約6.5である、(1)〜(7)のいずれか1項に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
(9)尿中の薬剤耐性菌の殺傷剤である、(1)〜(8)のいずれか1項に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
本発明のなおさらなる実施形態および利点は、必要に応じて以下の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者に認識される。
本発明によれば、高い薬剤耐性菌殺傷能力をもつ細菌殺傷剤が提供される。また、二酸化塩素の発生が抑制された、人体にも安全で、安心して使用することができる細菌殺傷剤が提供され、医療現場等で広く使用できる細菌殺傷剤として利用可能である。
広範な殺菌力を示す次亜塩素酸ナトリウム、アルコールに関して存在していた問題が解決された。すなわち、次亜塩素酸ナトリウムは人体に対して安全ではないという点が問題であったがこれが解決された。また、アルコールはアルコール濃度が60%以上になると危険物となり、取り扱いが不便であり、また、60%未満では、ウイルス殺傷効果を得にくいという問題があったが、これらと同等あるいはより安全でかつ強力な細菌殺傷剤が提供される。
亜塩素酸水は多数の薬剤耐性菌、特に多剤耐性菌に対して優れた細菌殺傷効果を有する。
図1は、多剤耐性菌に対する亜塩素酸水の細菌殺傷効果を調べるためのスキームを示す。 図2は、Methicillin-resistant Staphylococcus aureus COLについての亜塩素酸水の細菌殺傷効果を示す。左上は、濃度(ppm表示)で表示した亜塩素酸水のデータであり、右上は100ppm、左下は200ppmおよび右下は500ppmでの亜塩素酸水(左)および亜塩素酸ナトリウム(右)のデータを示したものである。左からpH8.5、7.5、6.5、5.5、4.5を示す 図3は、Multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa TUHについての亜塩素酸水の細菌殺傷効果を示す。左上は、濃度(ppm表示)で表示した亜塩素酸水のデータであり、右上は100ppm、左下は200ppmおよび右下は500ppmでの亜塩素酸水(左)および亜塩素酸ナトリウム(右)のデータを示したものである。左からpH8.5、7.5、6.5、5.5、4.5を示す。 図4は、Vancomycin-resistant Enterococcus faecalis BM1447についての亜塩素酸水の細菌殺傷効果を示す。左上は、濃度(ppm表示)で表示した亜塩素酸水のデータであり、右上は100ppm、左下は200ppmおよび右下は500ppmでの亜塩素酸水(左)および亜塩素酸ナトリウム(右)のデータを示したものである。左からpH8.5、7.5、6.5、5.5、4.5を示す。 図5は、亜塩素酸水の尿中汚染細菌(MDRP)に対する増殖抑制効果の検討結果を示す。菌液のみ、亜塩素酸水(10ppm、50ppm、100ppm)、亜塩素酸ナトリウム(10ppm、50ppm、100ppm)および次亜塩素酸ナトリウム(10ppm、50ppm、100ppm)を示す。 図6は、亜塩素酸水の尿中汚染細菌(MDRP、MRSA)に対する増殖抑制効果の図5のものとは別のラウンドの試験における検討結果を示す。菌液のみ、亜塩素酸水(10ppm、50ppm、100ppm)、亜塩素酸ナトリウム(10ppm、50ppm、100ppm)および次亜塩素酸ナトリウム(10ppm、50ppm、100ppm)を示す。 図7は、亜塩素酸水の成分分析の確認試験(表2、確認試験2(2))の吸光度および波長のグラフである。 図8は、亜塩素酸水の確認試験(表4、確認試験(2))の吸光度および波長のグラフである。
以下、本発明を説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。従って、他に定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
本明細書において「薬剤耐性」とは、抗生物質等の自分に対して何らかの作用を持った薬剤に対して抵抗性をもち、これらの薬剤が効かないまたは効きにくくなる現象を言う。
本明細書において「薬剤耐性菌」とは、薬剤耐性を獲得した菌をいう。そのような薬剤耐性菌としては、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、多剤耐性緑膿菌(MDRP)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)、クロストリジウム・ディフィシル(CD:芽胞形成、毒素産生)を挙げることができるがそれらに限定されない。理論に束縛されることを望まないが、薬剤耐性遺伝子は概して薬剤耐性を付与する遺伝子が獲得されている。本発明は、このような遺伝子または遺伝子産物をも破壊することで細菌殺傷効果を有するものと考えられる。したがって、本発明は、実施例において特定の多剤耐性菌という複数の薬剤に耐えうるものについて効果が実証されており、より単純な薬剤耐性菌について一般的に効果があるものと外挿されることが当業者に理解される。
本明細書において「多剤耐性菌」とは、複数の薬剤(特に、抗生物質)に対して薬剤耐性を獲得した菌をいう。
本明細書において「抗菌(作用)」とは病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物の増殖を抑制することをいい、本明細書では特に細菌に対するものをいう。抗菌作用を有するものを抗菌剤という。
本明細書において「殺菌(作用)」とは病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウイルスなどの微生物を死滅させることをいい、本明細書では特に細菌に対するものをいう。殺菌作用を有するものを殺菌剤という。
細菌に対する抗菌作用および殺菌作用を総称して、細菌殺傷(作用)といい、細菌に対する抗菌作用および殺菌作用を有するものを総称して本明細書において「細菌殺傷剤」という。
多剤耐性緑膿菌は、「緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)」の一種であり、緑膿菌は、自然界に広く分布し、栄養要求性が低く、栄養素を殆ど含まない水の中でも増殖する。緑色色素(ピオシアニン)を産生し、バイオフィルムを形成する特徴がある。多剤耐性緑膿菌(Multi-drugresistant Pseudomonas aeruginosa(MDRP))とは、従来から緑膿菌に対して高い抗菌活性を示していたカルバペネム系、フルオロキノロン系、アミノグリコシド系の3系統の抗菌剤薬全てに対して耐性を示す緑膿菌をいう。
MDRPの判断基準は、以下の表のとおりである。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は黄色ブドウ球菌の一種であり、抗生物質メチシリンに対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌の意味であるが、実際は多くの抗生物質に耐性を示す多剤耐性菌である。代表的な治療薬はバンコマイシン、テイコプラニン、アルベカシンであるが、バンコマイシンに対する耐性株も出現している。MRSAは、従来のペニシリン耐性菌とは別の戦略を採ることでメチシリン耐性の獲得に成功した。MRSAは従来のブドウ球菌とは異なり、β−ラクタム剤が結合できないペプチドグリカン合成酵素(PBP2’)を作ることでβ−ラクタム剤の作用を回避する。このPBP2’というタンパク質はmecAという遺伝子にコードされている。したがって、MRSAは、PEBP2’というタンパク質の存在またはmecAという遺伝子の存在によって識別することができる。判定方法としては、たとえば、薬剤感受性試験結果に基づく判定およびMRSA特異的遺伝子の検出による判定を挙げることができる。薬剤感受性試験は、各医療施設において日常的に実施されている同定試験法により、黄色ブドウ球菌と判定され、かつ、NCCLS(National Committee for Clinical Laboratory Standards)の標準法に従い、2%のNaCl存在下で、35℃24時間の培養後、オキサシリンのMIC値が4≧μg/mlを示す場合、MRSAと判定する。また、NCCLS仕様のdisk拡散法を用いた場合には、同様の培養条件下でオキサシリンの阻止円の直径が≦10mmの場合にもMRSAと判定される。あるいは、MRSA特異的遺伝子の検出による判定では、PCRによるmecA遺伝子(メチシリン耐性に関与するPBP2'の遺伝子)と黄色ブドウ球菌特異的遺伝子(spa遺伝子=staphylococcal protein A遺伝子)を同時に検出する方法などを利用することができる。
尿中に見出されるものを特に尿中黄色ブドウ球菌という。
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)とは、腸球菌(Enterococcus)の一種で、バンコマイシンに対する薬剤耐性を獲得した腸球菌(Enterococcus)のことである。腸球菌とは人間や動物の腸内に存在する常在菌の一種であって、通常の健康体ではこの腸球菌が感染症を引き起こす原因となることはないが、何らかの病気にかかって免疫力が低下している状態では、心内膜炎や敗血症、尿路感染症などを引き起こしうる。通常の腸球菌(特にフェカリス)に有効なアンピシリン、バンコマイシン、ニューキノロン、カルバペネムなどの薬剤には抵抗性を示す。VanAおよびVanB遺伝子を保有する腸球菌が問題となっている。したがって、MRSAと同様の遺伝子検出ほうによって、VREを同定することができる。
(亜塩素酸水およびその製造例)
本発明で使用される亜塩素酸水は、本発明者らが見出した特徴を有するものである。特許文献1に記載されるような既知の製法等の任意の方法により製造された亜塩素酸水を用いることができる。代表的な組成として、たとえば、亜塩素酸水61.40%、リン酸二水素カリウム1.00%、水酸化カリウム0.10%および精製水37.50%のものを配合し、使用することができる(出願人より「オウトゥロックスーパー」との名称で販売予定である。亜塩素酸水72%は亜塩素酸30000ppmに該当する。)が、これに限定されず、亜塩素酸水は0.25%〜75%、リン酸二水素カリウムは、0.70%〜17.42%、水酸化カリウムは、0.10%〜5.60%であっても良い。リン酸二水素カリウムの変わりにリン酸二水素ナトリウムを、水酸化カリウムの代わりに水酸化ナトリウムを使用しても良い。この薬剤は、酸性条件下で、有機物との接触による亜塩素酸の減衰を低減させているが、殺菌効果は維持している。かつ、塩素ガスの発生が軽微であり、塩素と有機物が混合した臭いの増幅をおさえるという特徴をも有する。
1つの実施形態では、本発明の亜塩素酸水は、塩素酸ナトリウム水溶液に、該水溶液のpH値を3.4以下に維持させることができる量および濃度の硫酸またはその水溶液を加えて反応させることにより、塩素酸を発生させ、次いで該塩素酸の還元反応に必要とされる量と同等、もしくはそれ以上の量の過酸化水素を加えることにより、生成することができる。
また、別の実施形態では、本発明の亜塩素酸水は、塩素酸ナトリウム水溶液に、該水溶液のpH値を3.4以下に維持させることができる量および濃度の硫酸またはその水溶液を加えて反応させることにより、塩素酸を発生させ、次いで該塩素酸の還元反応に必要とされる量と同等、もしくはそれ以上の量の過酸化水素を加えることにより亜塩素酸を生成させた水溶液に、無機酸または無機酸塩のうちのいずれか単体、または2種類以上の単体もしくはこれらを併用したものを加え、pH値を3.2から8.5までの範囲内に調整することにより、生成することができる。
さらに、別の実施形態では、本発明の亜塩素酸水は、塩素酸ナトリウム水溶液に、該水溶液のpH値を3.4以下に維持させることができる量および濃度の硫酸またはその水溶液を加えて反応させることにより、塩素酸を発生させ、次いで該塩素酸の還元反応に必要とされる量と同等、もしくはそれ以上の量の過酸化水素を加えることにより亜塩素酸を生成させた水溶液に、無機酸または無機酸塩もしくは有機酸または有機酸塩のうちのいずれか単体または2種類以上の単体もしくはこれらを併用したものを加え、pH値を3.2から8.5の範囲内に調整することにより、生成することができる。
さらにまた、別の実施形態では、本発明の亜塩素酸水は、塩素酸ナトリウム水溶液に、該水溶液のpH値を3.4以下に維持させることができる量および濃度の硫酸またはその水溶液を加えて反応させることにより、塩素酸を発生させ、次いで該塩素酸の還元反応に必要とされる量と同等、もしくはそれ以上の量の過酸化水素を加えることにより亜塩素酸を生成させた水溶液に、無機酸または無機酸塩のうちのいずれか単体または2種類以上の単体もしくはこれらを併用したものを加えた後、無機酸または無機酸塩もしくは有機酸または有機酸塩のうちのいずれか単体または2種類以上の単体もしくはこれらを併用したものを加え、pH値を3.2から8.5の範囲内に調整することにより、生成することができる。
また、別の実施形態では、上記方法において無機酸は、炭酸、リン酸、ホウ酸または硫酸を用いることができる。
さらにまた、別の実施形態では、無機酸塩が、炭酸塩、水酸化塩、リン酸塩またはホウ酸塩を用いることができる。
また、別の実施形態では、炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素カリウムを用いることができる。
さらに、別の実施形態では、水酸化塩としては、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムを用いることができる。
さらにまた、別の実施形態では、リン酸塩としては、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素二カリウムまたはリン酸二水素カリウムを用いることができる。
また、別の実施形態では、ホウ酸塩としては、ホウ酸ナトリウムまたはホウ酸カリウムを用いることができる。
さらに、別の実施形態では、有機酸としては、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸または乳酸を用いることができる。
さらにまた、別の実施形態では、有機酸塩としては、コハク酸ナトリウム、コハク酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、リンゴ酸ナトリウム、リンゴ酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウムまたは乳酸カルシウムを用いることができる。
細菌殺傷剤として使用されうる亜塩素酸(HClO)を含む水溶液(亜塩素酸水)の製造方法では、塩素酸ナトリウム(NaClO)の水溶液に、硫酸(HSO)またはその水溶液を加えて酸性条件にすることで得られた塩素酸(HClO)を、還元反応により亜塩素酸とするために必要な量の過酸化水素(H)を加えることにより、亜塩素酸(HClO)を生成する。この製造方法の基本的な化学反応は、下記のA式、B式で表わされる。
[化1]
2NaClO3+H2SO4→2HClO3+Na2SO4 (A式)
HClO3+H2O2→HClO2+H2O+O2↑ (B式)
A式では塩素酸ナトリウム(NaClO)水溶液のpH値が酸性内に維持できる量および濃度の硫酸(HSO)またはその水溶液を加えることで塩素酸を得ることを示している。次いで、B式では、塩素酸(HClO)は、過酸化水素(H)で還元され、亜塩素酸(HClO)が生成されることを示している。
その際に、二酸化塩素ガス(ClO)が発生するが(C式)、過酸化水素(H)と共存させることにより、D〜F式の反応を経て、亜塩素酸(HClO)を生成する。
ところで、生成された亜塩素酸(HClO)は、複数の亜塩素酸分子同士が互いに分解反応を起したり、塩化物イオン(Cl)や次亜塩素酸(HClO)およびその他の還元物の存在により、早期に二酸化塩素ガスや塩素ガスへと分解してしまうという性質を有している。そのため、細菌殺傷剤として有用なものにするためには、亜塩素酸(HClO)の状態を長く維持できるように調製する必要がある。
そこで、上記方法により得られた亜塩素酸(HClO)もしくは二酸化塩素ガス(ClO)またはこれらを含む水溶液に無機酸、無機酸塩、有機酸または有機酸塩をいずれか単体、または2種類以上の単体もしくはこれらを併用したものを加えることによって、遷移状態を作り出し、分解反応を遅らせることで長時間にわたって亜塩素酸(HClO)を安定的に維持することができる。
1つの実施形態では、上記方法により得られた亜塩素酸(HClO)もしくは二酸化塩素ガス(ClO)またはこれらを含む水溶液に無機酸または無機酸塩、具体的には炭酸塩や水酸化塩を単体もしくは、2種類以上の単体もしくはこれらを併用して加えたものを利用することができる。
別の実施形態では、無機酸または無機酸塩、具体的には炭酸塩もしくは水酸化塩を単体もしくは2種類以上の単体またはこれらを併用して加えた水溶液に、無機酸、無機酸塩、有機酸もしくは有機酸塩を単体もしくは2種類以上の単体で、またはそれらを併用して加えるものを利用することができる。
加えて、さらに別の実施形態では、上記方法によって製造された水溶液に、無機酸、無機酸塩、有機酸もしくは有機酸塩を単体もしくは2種類以上の単体で、またはそれらを併用して加えたものを利用することができる。
上記無機酸としては、炭酸、リン酸、ホウ酸または硫酸が挙げられる。また、無機酸塩としては、炭酸塩、水酸化塩のほか、リン酸塩またはホウ酸塩が挙げられ、更に具体的にいえば、炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化塩は、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、リン酸塩は、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、ホウ酸塩は、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウムを用いるとよい。さらに、上記有機酸としては、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸または乳酸が挙げられる。また、有機酸塩では、コハク酸ナトリウム、コハク酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、リンゴ酸ナトリウム、リンゴ酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウムまたは乳酸カルシウムが適している。
酸および/またはその塩を加えた場合においては、一時的にNa+ClO ⇔ Na−ClOやK+ClO ⇔ K−ClOやH+ClO ⇔ H−ClOといった遷移の状態が作り出され、亜塩素酸(HClO)の二酸化塩素(ClO)への進行を遅らせることができる。これにより、亜塩素酸(HClO)を長時間維持し、二酸化塩素(ClO)の発生が少ない亜塩素酸(HClO)を含む水溶液を製造することが可能となる。
以下に、上記化学式2(式C〜式F)は亜塩素酸塩の酸性溶液中の分解を表わす。
この式で表されるように、亜塩素酸塩水溶液のpHにおける分解率は、そのpHが低くなるほど、すなわち酸が強くなるほど、亜塩素酸塩水溶液の分解率が大きくなる。すなわち、上記式中の反応(a)(b)(c)の絶対速度が増大することになる。例えば、反応(a)の占める割合はpHが低くなるほど小さくなるが、全分解率は大きく変動し、すなわち大となるため、二酸化塩素(ClO)の発生量もpHの低下とともに増大する。このため、pH値が低ければ低いほど殺菌や漂白は早まるが、刺激性の有害な二酸化塩素ガス(ClO)によって作業が困難になったり、人の健康に対しても悪い影響を与えることになる。また、亜塩素酸の二酸化塩素への反応が早く進行し、亜塩素酸は不安定な状態になり、殺菌力を維持できる時間も極めて短い。
そこで、亜塩素酸(HClO)を含む水溶液に上記無機酸、無機酸塩、有機酸もしくは有機酸塩を加える場合には、二酸化塩素の発生の抑制や殺菌力とのバランスの観点から、pH値を3.2〜8.5の範囲内で調整する。そして、細菌殺傷の点から、たとえば、好ましい実施形態では、pH6.5以上の中性〜アルカリ性側で、グラム陽性菌である黄色ブドウ球菌に対して効果が高かった。また、好ましい実施形態では、pH6.5以下の酸性側で、グラム陰性菌である腸球菌および緑膿菌に対して効果が高かった。したがって、細菌殺傷の点でも必ずしも酸性度が強いことが重要ではないことが驚くべきことに判明した。したがって、細菌殺傷の点でも必ずしも酸性度が強いことが重要ではないことが驚くべきことに判明した。本発明は、殺菌すべき対象に応じて最適な用途を提供するという点で従来にない殺菌剤としての用途を提供するものである。
本発明は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、多剤耐性緑膿菌、およびバンコマイシン耐性腸球菌等の薬剤耐性菌に対して効果を有することが示された。本発明の殺菌剤は、使用後に残留することがないことから、原理的に薬剤耐性菌が発生することは考えられない。そして、理論に束縛されることを望まないが、現在発生している代表的な薬剤耐性菌に対してpHの最適な値は異なるもののいずれも同程度の濃度で作用することが示されたことから、本発明の細菌殺傷剤は、薬剤耐性菌一般に効果があると理解される。また、pH6.5付近では、試験した薬剤耐性菌のいずれにも効果があると判明したことから、適切にpHを調節することによって、汎用の薬剤耐性菌に対する細菌殺傷剤を提供することができる。
なお、本明細書において引用された、科学文献、特許、特許出願などの参考文献は、その全体が、各々具体的に記載されたのと同じ程度に本明細書において参考として援用される。
以上、本発明を、理解の容易のために好ましい実施形態を示して説明してきた。以下に、実施例に基づいて本発明を説明するが、上述の説明および以下の実施例は、例示の目的のみに提供され、本発明を限定する目的で提供したのではない。従って、本発明の範囲は、本明細書に具体的に記載された実施形態にも実施例にも限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
必要な場合、以下の実施例で用いる動物の取り扱いは、ヘルシンキ宣言に基づいて行った。試薬類は具体的には実施例中に記載した製品を使用したが、他メーカー(Sigma,和光純薬、ナカライ、等)の同等品でも代用可能である。
(標本細菌)
本実施例では、代表的に以下の細胞を用いた。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌:Methicillin-resistant Staphylococcus aureus COL(MRSA;選択培地:BHI寒天培地)
多剤耐性緑濃菌:Multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa TUH(MDRP;選択培地:BHI寒天培地)
バンコマイシン耐性腸球菌:Vancomycin-resistant Enterococcus faecalis BM1447(VRE;選択培地:BHI寒天培地)
(亜塩素酸水の定量法)
本品約5 gを精密に量り,水を加えて正確に100mlとする。この試料液20 mlを正確に量り、ヨウ素ビンに入れ、硫酸(1→10)10 mlを加えた後、ヨウ化カリウム1 gを加え、直ちに密栓をしてよくふり混ぜる。ヨウ素瓶の上部にヨウ化カリウム試液を流し込み、暗所に15分間放置する。次に栓を緩めてヨウ化カリウム試液を流し込み、直ちに密栓してよくふり混ぜた後、遊離したヨウ素を0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウムで滴定する(指示薬 デンプン試液)。指示薬は液の色が淡黄色に変化した後に加える。別に空試験を行い補正する。0.1 mol/Lチオ硫酸ナトリウム溶液1 ml=1.711 mg HClO2
(実施例1:亜塩素酸水の生産)
以下の実施例で使用される亜塩素酸水製剤は、以下のように生産した。本明細書では、亜塩素酸水は「亜水」と略称することがあるが、同義である。
亜塩素酸水の成分分析表
この亜塩素酸水を用いて、以下の配合に基づき、亜塩素酸水製剤を製造した
(殺菌作用の測定法)
多剤耐性菌に対する亜塩素酸水の殺菌効果
実施例1の調製方法に基づき調製した「亜塩素酸水で製造した亜塩素酸水製剤」を上記の「亜塩素酸水」の定量法に基づき「亜塩素酸水」の濃度を測定し、被検菌との接触時の「亜塩素酸水」の有効塩素濃度が10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、500ppmになるように緩衝液の調製方法に基づき調製した各緩衝液を用いて調製した。
試験菌液(MRSA,MDRPまたはVRE等)は0.1ml:1−2×10/mlをクエン酸リン酸緩衝液0.8ml(pH8.5、7.5、6.5、5.5または4.5)中に用意し、試験消毒剤0.1ml用意した。終濃度は、50ppm,100ppm,200ppm,500ppm等とし、25℃で30秒、1分または3分間、インキュベーションした。総量は0.02mlであった。
次に、チオ硫酸ナトリウム、ポリソルベート80およびレシチンを含む中和液0.18ml(Difico D/E Neutralizing Broth)を用いて中和し、0.1mlをLBorBHI寒天平板に画線した。
(対照薬剤)
対照の薬剤としては、亜塩素酸ナトリウムを用いた。いずれも和光純薬等から入手可能である。
(実施例2:Methicillin-resistant Staphylococcus aureus COLに対する効果)
本実施例では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する効果を確認した。方法は上記(殺菌作用の測定法)に準じた。結果は図2に示す。
示されるように、おおむね100ppm以上でMRSAはほぼ殺傷されたことが示された。特に、100ppmでpHが高いpH6.5以上の中性〜アルカリ性の領域では、完全にMRSAが殺傷されることがわかった。このことから、従前の予想に反してMRSA等のグラム陽性細菌では中性〜アルカリ領域が好ましいことが理解される。
(実施例3:Multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa TUHに対する効果)
本実施例では、多剤耐性緑膿菌に対する効果を確認した。方法は上記(殺菌作用の測定法)に準じた。結果は図3に示す。
示されるように、おおむね100ppm以上でMDRPはほぼ殺傷され、500ppmでは完全に殺傷されたことが示された。特に、50ppmでもpHが低いpH6.5以下の酸性領域では、完全にMDRPが殺傷されることがわかった。このことから、従前の予想に反して、抗菌効果は、菌によって好ましいpHが異なることがわかった。
(実施例4:Vancomycin-resistant Enterococcus faecalis BM1447に対する効果)
本実施例では、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に対する効果を確認した。方法は上記(殺菌作用の測定法)に準じた。結果は図4に示す。
示されるように、おおむね200ppm以上でVREはほぼ殺傷されたことが示された。特に、100ppmでもpHが低いpH6.5以下の酸性領域ではVREが殺傷されることがわかった。このことから、従前の予想に反して、抗菌効果は、菌によって好ましいpHが異なることがわかった。
(多剤耐性菌に対する亜塩素酸水の殺菌効果のまとめ)
亜塩素酸水は多剤耐性菌3株に対して優れた殺菌能を示し、100 ppm以上の濃度においては30秒で、99.9%以上の被験菌株を完全に殺傷した。
亜塩素酸水の多剤耐性菌に対する殺菌効果に及ぼすpHの影響については菌種により異なり、グラム陽性菌(MRSA, VRE)ではpH6.5以下の酸性側で、グラム陰性菌ではpH6.5以上の中性〜アルカリ側で殺菌能が増強する傾向を認めた。
(実施例5:亜塩素酸水の尿中汚染細菌に対する増殖抑制効果の検討)
本実施例では、亜塩素酸水の尿中汚染細菌(MDRP)およびMRSAに対する増殖抑制効果を検討した。試験方法は、上記実施例に準ずるものであり、試料も上述のように準備したものを使用した。
試験は、同様の試料を用いて2回行った。
結果を図5および6に示す。図5および6は、同様の試験を2回実施した異なる試験結果を示す。
示されるように、亜塩素酸水は、亜塩素酸ナトリウムおよび次亜塩素酸ナトリウムと同様のMDRPおよびMRSAの増殖抑制効果が見られた。
以上のように、本発明の好ましい実施形態および実施例を用いて本発明を例示してきたが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載した構成の範囲内において様々な態様で実施することができ、本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明の亜塩素酸水を含む細菌殺傷剤は、細菌殺傷剤等の殺菌剤、食品添加物、消毒薬、医薬部外品、医薬品等として利用することができる。

Claims (9)

  1. 亜塩素酸水を含む薬剤耐性菌殺傷剤。
  2. 前記抗薬剤耐性菌剤は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、多剤耐性緑膿菌、およびバンコマイシン耐性腸球菌から選択される菌を不活化するものである、請求項1に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
  3. 少なくとも100ppmで存在する、請求項1に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
  4. 少なくとも200ppmで存在する、請求項1に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
  5. 少なくとも500ppmで存在する、請求項1に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
  6. 前記抗薬剤耐性菌剤は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を不活化するものであり、pH6.5以上である、請求項1に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
  7. 前記抗薬剤耐性菌剤は、多剤耐性緑膿菌、およびバンコマイシン耐性腸球菌から選択される菌を不活化するものであり、pH6.5以下である、請求項1に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
  8. pHが約6.5である、請求項1に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
  9. 尿中の薬剤耐性菌の殺傷剤である、請求項1に記載の薬剤耐性菌殺傷剤。
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