JP2014227084A - キャップ - Google Patents

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Tatsuya Nakanishi
龍哉 中西
惠一 林
Keiichi Hayashi
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Abstract

【課題】締結部材の腐食が防止されるとともに、紛失が防止されるキャップを提供する。
【解決手段】車両の車軸フランジとタイヤホイルとを締結し、タイヤホイル側に突出する締結部材の突出部を覆うキャップ100であって、突出部に対応して中空部を有する有底筒状体である複数の蓋部101と、隣接する蓋部101を連結する連結部材102とから構成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、キャップに関し、より詳細には、車両の車軸フランジとタイヤホイルとを締結する締結部材のタイヤホイル側に突出する突出部を覆うキャップに関する。
タイヤホイルを車両の車軸に固定するために、ハブボルトやハブナットが用いられる。タイヤホイルが車軸に固定された段階では、タイヤホイル側に突出するハブボルト及び/又はハブナットが露出する。美観上の理由などにより、ハブボルト及び/又はハブナットの露出部を覆う装飾キャップが開示されている(特許文献1)。
特開2013−001164号公報
例えばトラクタは、アクスルのフランジ部とタイヤホイルとを締結するハブボルト及び/又はハブナットがむき出しの状態で運用されている。タイヤの付け替えなどの際に、ハブボルト及び/又はハブナットのめっきがはがれた場合には、ハブボルト及び/又はハブナットは酸性の土壌にさらされて腐食し、それらが、取り外せなかったり、破断してしまったりするおそれがある。
さらに、特許文献1では例えば、車両のオフロード走行や、酸性土壌環境下での運用といった劣悪な環境条件での使用が想定されておらず、激しい振動や、装飾キャップ自体の腐食などによって装飾キャップが脱落するおそれがある。
そこでこの発明の目的は、締結部材の腐食が防止されるとともに、紛失が防止されるキャップを提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、
車両の車軸フランジとタイヤホイルとを締結し、前記タイヤホイル側に突出する締結部材の突出部を覆うキャップであって、
前記突出部に対応して中空部を有する有底筒状体である複数の蓋部と、
隣接する前記蓋部を連結する連結部材とから構成されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキャップにおいて、
少なくとも前記連結部材は、磁性体を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1ないし2のいずれか1項に記載のキャップにおいて、
前記蓋部が弾性体であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のキャップにおいて、
前記中空部を形成する前記蓋部の内周面に凸部を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のキャップにおいて、
前記凸部が、前記内周面の周方向に間隔をおいて複数有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のキャップにおいて、
前記凸部が、前記内周面において、前記突出部の突出方向に間隔をおいて複数有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、車両の車軸フランジとタイヤホイルとを締結し、前記タイヤホイル側に突出する締結部材の突出部を覆うキャップであって、
前記突出部に対応して中空部を有する有底筒状体である複数の蓋部と、
隣接する前記蓋部を連結する連結部材とから構成される。
このため、車軸フランジとタイヤホイルとを締結する締結部材(ハブボルト及び/又はハブナット)が露出することを阻止することによって締結部材の腐食が防止される。さらに、キャップが連結されることによってキャップの紛失が防止される。
請求項2に記載の発明によれば、少なくとも前記連結部材は、磁性体を備える。
このため、磁性体の引力によってホイル(締結部材)からのキャップの脱落が防止される。
請求項3に記載の発明によれば、前記蓋部が弾性体である。
このため、締結部材へのキャップの装着を容易にするとともに締結部材からのキャップの脱落が防止される。さらに、締結部材へのキャップの密着(密封)性が増す。
請求項4に記載の発明によれば、前記中空部を形成する前記蓋部の内周面に凸部を有する。
このため、締結部材からのキャップの脱落がより防止される。
請求項5に記載の発明によれば、前記凸部が、前記内周面の周方向に間隔をおいて複数有する。
このため、締結部材からのキャップの脱落がより防止される。
請求項6に記載の発明によれば、前記凸部が、前記内周面において、前記突出部の突出方向に間隔をおいて複数有する。
このため、締結部材からのキャップの脱落がより防止される。
本発明の実施形態が適用される車両の一例としてのトラクタの斜視図である。 タイヤホイルと車軸との締結部の部分断面図である。 締結部材によって車軸に固定されたタイヤホイルを車幅方向外側からみた正面図である。 本実施形態に係るキャップが装着されたタイヤホイルを車幅方向外側からみた正面図である。 キャップの構成を示す図で、図5Aはキャップの要部拡大図であり、図5Bは図5AのB−B線におけるキャップの要部拡大断面図である。 別の締結部材に適用されるキャップの要部拡大断面図である。 キャップの変形例に係る蓋部の構成を示す図で、図7Aはキャップの着脱方向に沿った断面図であり、図7Bはキャップの着脱方向に対して垂直方向である図7AのB−B線断面図である。 キャップの別の変形例に係る蓋部の構成を示す図で、図8Aはキャップの着脱方向に沿った断面図であり、図8Bはキャップの着脱方向に対して垂直方向である図8AのB−B線断面図である。 キャップの変形例に係る連結部材の構成を示す要部拡大断面図である。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について詳述する。図1は本実施形態が適用される車両の一例としてのトラクタ10の斜視図である。トラクタ10は、ボンネット11内に、エンジンEや、図示せぬラジエータ、冷却ファン、エアクリーナ、バッテリーなどを備える。ボンネット11の前部には、前照灯12、及びエンジンEに外気を取り入れるためのフロントグリル13が備えられる。エンジンE、ラジエータ、バッテリーはシャーシ14上に載置される。トラクタ10は、機体の進行方向に当たる前部の左右に前輪15,15を備え、後部左右には後輪16,16を備える。左右の後輪16,16をそれぞれ上方、及びトラクタ10の内側から覆うようにフェンダー17,17が設けられる。
ボンネット11の後方には、図示せぬエアカットプレートを介してダッシュボード18が設けられる。ダッシュボード18には、速度、燃料残量などを表示する図示せぬパネルが設けられる。ダッシュボード18の後方にはステアリングコラムカバー20が隣接して設けられる。ステアリングコラムカバー20の上端にはステアリング21が突出して設けられる。ステアリングコラムカバー20の上面には、ステアリング21の左側にリバーサレバー22が設けられ、ステアリング21の右側に図示せぬアクセルレバーが設けられる。ステアリングコラムカバー20の下方左側にはクラッチペダル25が設けられ、ステアリングコラムカバー20の下方右側には図示せぬ左右ブレーキペダルが設けられる。
ステアリングコラムカバー20の後方には所定の距離を隔てて運転席27が設けられる。運転席27は、左右のフェンダー17,17の間に配置される。運転席27は、運転台28上に取り付けられる。運転台28の天面右側には、油圧リフトレバー31、及びPTOレバー32が設けられる。一方で、運転台28の天面左側には副変速レバー33が設けられる。さらに、運転台28の前面右側には図示せぬ主変速レバーが設けられ、運転台28の前面左側には図示せぬ4WDレバーが設けられる。
運転台28とボンネット11との間にはフロア34が設けられる。フロア34は、トラクタ10の乗降の際や運転中における運転者の足が置かれるためのものである。フロア34の下方には、図示せぬトランスミッションを内蔵するトランスミッションケースTMが配置される。トランスミッションケースTMはシャーシ14の後部に固定されている。エンジンEからの動力が、トランスミッションを経て後輪16に伝達される。
なお、運転席27の後方に隣接して燃料タンク36が配置される。燃料タンク36は、左右のフェンダー17,17の間に配置される。左右のフェンダー17,17の後端には、ROPS(Roll−Over Protective Structures)37が上方向に突設される。ROPS37は、後輪16の車軸ケースACに固定されている。車軸ケースACは、トランスミッションケースTMに固定されている。
次に、車両の車軸と、タイヤホイルとを締結する締結構造、及び締結部材に取り付けられるキャップの概要について説明する。図2はタイヤホイルと車軸との締結部の部分断面図である。なお、図中において、左側が、車幅方向内側、すなわちトラクタ10側であり、右側が、車幅方向外側、すなわちタイヤホイル側である。図2では、トラクタ10の前輪15と、キングピン機構61と、支持ケース62とが示されている。まず、これらの構成について説明する。
前輪15は、ホイル50と、タイヤ51とを備える。そして、ホイル50は、リム52と、ディスク53とを備える。環状のリム52には、外周方向からみて一定の幅と深さとを有する溝であるウェル68が周回して形成されている。図2に例示されるディスク53は、その外周が、ウェル68の内周側の部分でリム52と接合されている。
なお、リム52と、ディスク53との接合には、溶接による方法が用いられても良く、ボルトなどによる締結の方法が用いられても良い。さらに、リム52と、ディスク53とが一体で成形されていても良い。さらに、リム52が、アウターリムとインナーリムとに分けられて成形されたものであっても良い。このように、本実施形態では、用いられるホイル50を選ばない。
キングピン機構61は、略天地方向に延びるように設けられる。キングピン機構61は、略筒状の図示せぬ固定ケースと、その固定ケースを収容する略筒状の操向回動ケース63とを備える。操向回動ケース63は回動可能に固定ケースに連結されている。
支持ケース62は、操向回動ケース63の車幅方向外側の面に取り付けられている。支持ケース62は、その内部において、図示せぬ軸受を介して、ホイルハブ55の回転軸64を回転可能に支持している。
ホイルハブ55は、支持ケース62から車幅方向外側方向に突出している。突出するホイルハブ55の先端には、回転軸64の外周方向に延びるフランジ部65が形成されている。フランジ部65には、車幅方向の外側と内側との間を貫通するボルト孔66が形成されている。一方で、車軸に締結されるホイル50には、ボルト孔66に連続する通し孔67が形成されている。なお、図2では、説明のために、2つのボルト孔66及び通し孔67の片方のみに対してハブボルト58が挿入された例が示されている。挿入されるハブボルト58によってホイル50と車軸とが締結される。
このようにして、前輪15、及び支持ケース62が接続された操向回動ケース63は、図示せぬナックルアームや図示せぬリンクなどを介してここでは図示せぬステアリング21(図1参照)に連動連結されている。そして、ステアリング21の操作量に応じて操向回動ケース63が固定ケースに対して回動することによって前輪15のかじ取り角(操向角度)が変更される。なお、図示した前輪15とは左右逆側の前輪も同様にしてかじ取り角が変更される。
キングピン機構61は、図示せぬアイドラ軸と、図示せぬ下部ベベルギア(かさ歯車)とを収容している。筒状の固定ケースに沿って天地方向に延びるアイドラ軸は軸受を介して回転可能に固定ケースに支持されている。アイドラ軸の下部にはスプラインが形成されている。アイドラ軸のスプラインに対して下部ベベルギアが嵌合している。
支持ケース62は、回転軸64の基端部に固着された図示せぬ最終ベベルギアを収容している。そして、下部ベベルギアと最終ベベルギアとがかみ合っている。こうして、エンジンE(図1参照)から伝達された動力が、アイドラ軸と、下部ベベルギアと、最終ベベルギアとを介して、回転軸64、及び締結される前輪15に伝達される。なお、図示した構成では、回転軸64は、図示せぬ終減速装置から延びる車軸とは同一軸心上に位置しないように、例えば上下にずらして配置されている。
このように、車両の車軸フランジとタイヤホイルとを締結し、タイヤホイル側に突出する締結部材の突出部をキャップが覆う。すなわち、タイヤホイルに挿入されるハブボルト58に対して本実施形態に係るキャップ100が装着される。
図3は締結部材によって車軸に固定されたタイヤホイルを車幅方向外側からみた正面図であり、図4は本実施形態に係るキャップ100が装着されたタイヤホイルを車幅方向外側からみた正面図である。なお、図3及び図4の説明においては、タイヤホイルが着脱される方向を便宜的に正面として説明する。そして、ここでは、前輪15を例に詳述する。なお、本実施形態に係るキャップは、前輪15に限らず、車両のあらゆる車輪の締結部材に適用することができる。
前輪15は、円柱状のホイル50と、その外周を囲む環状のタイヤ51とで構成される。ホイル50の外周部には環状のリム52が形成される。そして、タイヤ51は、ホイル50のリム52に装着される。リム52は、タイヤ51を支持する。タイヤ51の接地面となるタイヤ51の外周のトレッド部59には外周方向に突出するラグ60が複数形成されている。
一方で、ホイル50のリム52の径方向内方にはディスク53が設けられる。ディスク53はリム52を支持する。ホイル50の中心部には、円形に開孔されたセンターボア54が形成される。このため、ホイル50が車軸に取り付けられた際には、車軸のホイルハブ55がセンターボア54から露出する。
ホイル50のセンターボア54の径方向外方には、ホイル50と車軸との締結部材が、所定間隔で複数取り付けられる。締結部材は、例えばホイル50の中心から同心円上に等間隔に位置する。本実施形態では締結部材は8箇所に配置されている。
例えば、ホイルハブ55に取り付けられている一方の締結部材としてのスタッドボルト56と他方の締結部材としてのハブナット57との組み合わせによってホイル50と車軸とが締結される。あるいは、例えば締結部材としてのハブボルト58が車軸側にねじ込まれることによってホイル50と車軸とが締結される。本実施形態では、ホイル50の中心に対して点対称の位置に当たる2箇所では、スタッドボルト56とハブナット57との組み合わせが用いられ、それ以外はハブボルト58が用いられる例が示されている。
なお、ボルトのサイズや取り付けピッチなどは、SAE(Society of Automotive Engineers:米国自動車技術会)などによって規格として定められている。したがって、本実施形態に係るキャップは、SAE規格準拠品を対象とすることによって汎用性を有することとなる。
しかし、本実施形態に係るキャップの適用対象は上述した規格品には限定されない。例えば、本実施形態では、ハブナット57として六角ナットが用いられている。しかし、ハブナット57として、四角ナットや丸ナットなどの各種ナットが用いられていても構わない。さらに、ハブナット57として袋ナットが用いられても良い。さらに、本実施形態では、ハブボルト58として六角ボルトが用いられている。しかし、ハブボルト58として、四角ボルトや丸頭ボルトなどの各種ボルトが用いられていても構わない。
上述のようにして取り付けられたハブボルト58、及び/又はスタッドボルト56とハブナット57とに対して本実施形態に係るキャップ100が装着される(図4参照)。キャップ100は、蓋部101と、連結部材102とで構成される。蓋部101は、締結部材の数に対応して複数設けられる。本実施形態では蓋部101は8箇所に装着されている。
連結部材102は、複数の蓋部101の内で隣接する蓋部101同士をそれぞれ連結する。本実施形態では、複数の締結部材、及びそれらを覆う複数の蓋部101はホイル50の中心から同心円上に等間隔に形成されている。したがって、蓋部101と、連結部材102とが接続されたキャップ100は環状に形成される。なお、図示したキャップ100では、ホイル50の中心からの径に沿った曲率を有する連結部材102が形成されている。
環状に形成されたキャップ100は、そのすべての蓋部101が締結部材から外れるまでタイヤホイルから脱落しない。したがって、キャップ100は、蓋部101が個別に装着される構成と比べてその脱落を防止する効果が高い。さらに、農地などにおいて万一脱落したとしても個別では小さい蓋部101と比べてキャップ100はその発見が容易であり、その紛失を防止することができる。そして、種々の耐性を有する材料、例えばシリコンゴム製の蓋部101は、農地上で紛失した場合には、長期間分解されずに土壌中に留まる。発見の容易な本実施形態に係るキャップ100はこのような事態を防止することができる。
次に、本実施形態に係るキャップ100の詳細について説明する。キャップの構成が図に示されており、図5Aはキャップ100の要部拡大図である。蓋部101は、締結部材のタイヤホイル側への突出部に対応して柱体状の中空部を有し、有底の筒状体である。そして、蓋部101の筒状体の外径寸法は、ハブナット57の対角距離、及びハブボルト58の頭部の対角距離よりも大である。そして、タイヤホイル側に露出しているハブボルト58、及び/又はスタッドボルト56とハブナット57とがすべて覆われるように蓋部101が装着される。図5Aでは、締結部材に対し蓋部101が装着された状態が模式的に示されている。
なお、中空部の外周(筒状体の内周)の断面は、多角形に形成されても良く、締結部材、例えば六角ボルトや六角ナットに合わせた六角形に形成されても良い。筒状体の内周の断面形状が締結部材と適合することによって、締結部材と蓋部101との密着度が増す。しかし、筒状体の内周の断面形状は、締結時の締結部材がいかなる状態であっても適合可能な円形に形成されることが好ましい。
締結部材であるハブボルト58、スタッドボルト56、ハブナット57などは炭素鋼やステンレス鋼などが用いられている。しかし、本実施形態に係る蓋部101が装着されることによって、ハブボルト58、及び/又はスタッドボルト56とハブナット57との露出が阻止されるため、これらの締結部材の腐食が防止される。
蓋部101は弾性体であることが好ましい。例えば、蓋部101には、弾性限界が大の材料として天然ゴムや合成ゴムなどが用いられる。さらに、蓋部101には、弾性と粘性とを兼ね備えるスポンジやウレタンフォームなどの発砲体が用いられても良い。さらに、蓋部101は、耐熱性、耐寒性、耐水性、耐油性、耐薬品性、耐候性、耐オゾン性などに優れる材料であることがより好ましい。例えば、蓋部101には、上述した諸耐性を併せ持ち、かつ耐用年数の長い材料としてシリコンゴムが用いられる。
弾性を有する蓋部101は、締結部材への装着を容易にするとともに締結部材からの脱落を防止する。したがって、キャップ100の取り扱い、及び維持管理を容易にすることができる。さらに、蓋部101が弾性を有することによって締結部材への密着(密封)性が増す。したがって、締結部材の腐食の原因となる物質の侵入を阻止することができる。さらに、種々の耐性を有する蓋部101は、泥水や、エンジンオイル、農薬、紫外線、風雨などにさらされ続ける過酷な環境下においても長期間にわたって物性が変化しない。したがって、長期間にわたって、締結部材の覆いとしての機能を果たすことができる。そして、締結部材が、取り外せなかったり、破断してしまったりすることが防止されるため、タイヤの交換なども含め、当該車両の保守、整備、維持管理を容易にすることができる。
なお、本実施形態に係るキャップ100の蓋部101の外形状については特に限定されない。例えば、蓋部101は多角形断面筒状体であっても良い。蓋部101の筒状体の断面は円形であることが好ましい。円形の場合には、成型が容易となり、さらに、使用時の汎用性が高くなる。
連結部材102は、例えばラバー部104と、磁性体103とで構成される。隣接する蓋部101同士を連結するラバー部104は帯状に形成されている。ラバー部104は、帯状に延びる方向とは垂直方向に幅Wを有している。幅Wは、言い換えると、連結部材102の外径側と内径側との間の距離である(図4参照)。
連結部材102(ラバー部104)の幅Wは、その強度が充分に保たれる範囲で適宜設計される。連結部材102の幅Wが蓋部101の直径と同一に構成されるとこれらの接続部分のひび割れが生じにくい。なお、連結部材102は蓋部101を直線的に連結しても良い。隣接する蓋部101の間の距離を最短とすることによって連結部材102に用いられる材料の量を少なくすることができる。逆に、連結部材102の長さに余裕を持たせても良い。この場合には、蓋部101の内周の断面が、例えば多角形に形成された際に締結部材と適合しやすくなる。
キャップ100の着脱に際し、ラバー部104は、柔軟性を有する材料か弾性限界が大の材料であることが好ましい。さらに、ラバー部104は、蓋部101と同様に諸耐性を併せ持つ材料であることが好ましい。例えば、ラバー部104には、天然ゴムや合成ゴムなどが用いられ、好ましくは、シリコンゴムが用いられる。なお、シリコンゴムは、気体を透過しやすい性質を有している。したがって、キャップ100は、水蒸気や酸素などの気体が透過しにくくなるようにガスバリア性フィルムなどが張り付けられるように構成されても良い。
少なくとも、連結部材102は磁性体103を備える。磁性体103は、磁力の観点から、ディスク53(図4参照)と接する面が露出するように設けられるのが好ましい。さらに、磁性体103は、ラバー部104と同様に帯状に延びて形成されるのが好ましい。そして、磁性体103は、ディスク53と接する面以外はラバー部104によって覆われる。すなわち、製造方法の観点から述べると、ラバー部104に形成された帯状の溝に対して、帯状の磁性体103が、ディスク53との接続面のみが露出するようにして埋め込まれて連結部材102が形成される。したがって、キャップ100が締結部材に装着された状態においては、磁性体103は、ラバー部104に保護されることによって露出しない。これによって、磁性体103は、締結部材と同様にその腐食が防止される。
このように、磁性体103は、ラバー部104に張り付けられて形成されても良く、耐食性の観点から、ラバー部104の中に埋め込まれて形成されても良い。ただし、磁性体103が、ラバー部104の中に埋め込まれて形成される場合には所定の磁力が要求される。
キャップ100が締結部材に装着された際に、連結部材102に挿入された磁性体103がディスク53と磁力で引き合うことによってキャップ100のタイヤホイルからの脱落がより防止される。磁性体103には、アルニコ磁石、ネオジム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石などの永久磁石が用いられる。用いられる磁石は、磁力、保磁力、機械的強度、耐食性、高温安定性などが勘案された上で適宜選択される。なお、磁力の観点からは、異方性磁石が用いられるのが好ましい。さらに、磁性体103は、連結部材102の製造の容易さの観点から、フェライト磁石の粉末やネオジム磁石の粉末が合成ゴム、例えばシリコンゴムに混合されたゴム磁石として形成されても良く、連結部材102全体がゴム磁石として形成されても良い。
磁性体103は、帯状に延びる方向とは垂直方向に幅wを有している。幅wは、磁性体103の磁力や耐食性などが勘案された上で適宜設計される。幅wが小であれば、磁性体103には、強い磁力が必要とされる反面、機械的強度や耐食性に対する要求が下がる。一方で、幅wが大であれば、磁性体103には、機械的強度や耐食性が求められる反面、強い磁力に対する要求が下がる。すなわち、ディスク53に対する磁性体103の接触面積を広げることによって、比較的に強い磁力を必要とせずにキャップ100をディスク53に安定してくっつけることができる。
幅Wと、幅wとは、幅W≧幅wの関係を有している。磁性体103の幅wが、連結部材102の幅Wと同じ場合には連結部材102の外径側及び内径側において磁性体103が露出する。その際には、機械的強度及び耐食性の観点から磁性体103には、例えばアルニコ磁石やネオジム磁石などが用いられるのが好ましく、シリコンゴムによるゴム磁石が用いられるのがより好ましい。
図5Bは、図5Aに示したタイヤホイルと車軸との締結部に装着されるキャップ100のB−B線における要部拡大断面図である。なお、図5Bでは、タイヤホイルと車軸との締結にハブボルト58が用いられた例が示されている。
図2でも示したように、ホイルハブ55のフランジ部65にボルト孔66が形成され、ディスク53の対応する位置に通し孔67が形成されている。ボルト孔66の内周面には、らせん状の溝が加工されためねじ部69が設けられる。一方で、通し孔67の径は、ボルト孔66の径よりも大、例えばボルト孔66の径より10%程度大である。そして、通し孔67の内周面70にはねじ溝が加工されていなくても構わない。
通し孔67、及びボルト孔66に対してディスク53側から、ワッシャー(平座金)71を介してハブボルト58が挿入される。なお、ワッシャー71は必要に応じて用いられる。さらに、ハブボルト58としては、六角ボルトや六角穴付きボルト、座金組み込みボルトなどが適宜選択される。
ハブボルト58の軸部72のおねじとボルト孔66のめねじ部69とが組み合わさってタイヤホイルが車軸に固定される。上述したように、通し孔67の径は、ボルト孔66の径よりも大であるため、通し孔67の内周面70とハブボルト58の軸部72とは組み合わない。したがって、図5Bに示した、軸部72の全体におねじが設けられた全ねじの代わりに、フランジ部65に対応する部分の軸部72におねじが設けられた半ねじが用いられても良い。
図5Bに示した、タイヤホイルが車軸に固定された状態においてハブボルト58の頭部73とワッシャー71とがタイヤホイル側に突出している。突出するハブボルト58の頭部73とワッシャー71とに対してキャップ100の蓋部101が装着される。装着される蓋部101の装着方向先端(筒状体の開放端107)はディスク53と接する。
蓋部101の筒状部分は環状の側壁部105を形成する。そして、有底筒状体の蓋部101によって中空部74が形成される。中空部74が、締結部材の突出部に対応した柱体状となるように側壁部105は形成されている。例えば、柱体状の中空部74における底面の外径(蓋部101又は側壁部105の内径)が、ハブボルト58の頭部73の外径(対角距離)よりもわずかに小となるように側壁部105は形成されている。側壁部105の内径は、例えば頭部73の二面幅が基準とされても良い。一方で、蓋部101の開放端107から底面部108までの距離は締結部材の突出部の突出高さよりも大であることが好ましい。この距離に余裕を持たせることでキャップの汎用性が高まる。なお、締結部材の頭部と底面部108との間に空間が生じても何ら問題はない。
蓋部101は、側壁部105の内径の距離が変化する方向に弾性変形可能に形成されている。側壁部105の内径方向への弾性係数は、締結部材の突出部を確実に支持する範囲となるように適宜設計される。このような蓋部101によって形成された中空部74に締結部材の突出部が収容される。その際には、締結部材の突出部の形状に対応して蓋部101の側壁部105が変形する。
弾性を有する蓋部101は突出する締結部材をグリップする。蓋部101の装着によって、締結部材が、酸性の土壌や風雨にさらされて腐食して、取り外せなくなったり、破断してしまったりすることが阻止される。そして、蓋部101は、自身の素材の柔軟性及び弾性によって車両から伝わる振動を吸収減衰して、その脱落が防止される。本実施形態に係るキャップ100は、例えばトラクタ10のように、車両のオフロード走行や、酸性土壌環境下での運用といった劣悪な環境条件での使用において特にその効果が発揮される。本実施形態では、車両の激しい振動や、キャップ100自体の腐食などによるキャップ100の脱落が防止される。
連結部材102が、蓋部101に接続して設けられる。連結部材102がディスク53と接する面は、蓋部101とディスク53とが接する面と面一に形成される。一方で、連結部材102において、その面と対向する面は、蓋部101の底部の面と同一面であっても良く、異なっていても良い。キャップ100の強度や重量などが勘案された上で適宜設計される。
上述したように、連結部材102は、例えば磁性体103と、ラバー部104とで構成される。連結部材102のラバー部104は、蓋部101の側壁部105の外周と接続している。磁性体103は、例えば連結部材102と蓋部101との接続部分まで延びて形成されている。締結部材と、磁性体103との間には蓋部101の側壁部105があり、側壁部105の有する柔軟性及び弾性によって締結部材がグリップされる。したがって、このような構成の磁性体103には柔軟性及び弾性が必要とされない。さらに、このような構成の磁性体103は、ディスク53と接する面以外は、ラバー部104と、側壁部105とによって覆われているため、用いられる磁石の種類を選ばない。さらに、磁性体103の腐食が防止される。
なお、ここでは、ハブボルト58によるタイヤホイルと車軸との締結の例が示された。しかし、スタッドボルト56とハブナット57との組み合わせによるタイヤホイルと車軸との締結に対しても本実施形態に係るキャップ100が適用可能である。図6は別の締結部材としてのスタッドボルト56とハブナット57との組み合わせに適用されるキャップ100の要部拡大断面図である。なお、図6においては、キャップ100は、蓋部101のみが示されており、連結部材102の図示は省略されている。
スタッドボルト56が、車軸のフランジ部65に固定されて設けられている。突出するスタッドボルト56に対して、ディスク53の通し孔67(図2参照)が合うようにタイヤホイルが取り付けられた上で、それらが、ハブナット57によって絞めつけられている。
図6に示した、タイヤホイルが車軸に固定された状態においてスタッドボルト56とハブナット57とがタイヤホイル側に突出している。突出するスタッドボルト56とハブナット57とに対してキャップ100の蓋部101が装着される。このように、締結部材が、ハブボルト58であっても、スタッドボルト56とハブナット57との組み合わせであっても何ら問題なく本実施形態に係るキャップ100は適用可能である。
[変形例]
次に、本実施形態の変形例に係るキャップ200について説明する。変形例に係るキャップ200の蓋部201の構成が図に示されており、図7Aはキャップ200の着脱方向に沿った断面図であり、図7Bはキャップ200の着脱方向に対して垂直方向である図7AのB−B線断面図である。
図7Aでは、中空部75の形成された蓋部201の筒状部分の断面が、キャップ200の着脱方向に当たる蓋部201の筒状体の軸線方向にみて示されている。蓋部201の筒状部分は環状の側壁部205を形成する。側壁部205の内周面には、軸線に直交する断面において、例えば、筒状体の径方向内方に凸となるV字状の複数の凸部206が設けられる。凸部206は、周方向に、全周にわたって設けられて連なる。すなわち、側壁部205の内周面は、軸線に直交する断面がいわゆる星形となるように形成されている。なお、各凸部206は、蓋部201の中心から同心円上に形成されることが好ましい。
一方で、図7Bに示されるように、凸部206は、蓋部201の開放端207から底面部208まで直線状に延びて形成されている。すなわち、凸部206は、軸線に対して平行に延びて形成されている。なお、径方向内方に突出する凸部206の突出高さは、締結部材、及び側壁部205の寸法、並びに自身の素材、例えばシリコンゴムの柔軟性及び弾性係数などが勘案された上で適宜設計される。
このように、本実施形態の変形例に係るキャップ200では、凸部206が、側壁部205の内周面の周方向に間隔をおいて複数有する。締結部材に蓋部201が装着される際に、締結部材と接する凸部206は、容易に弾性変形して、締結部材の形状に適合する。さらに、凸部206は、軸線に対して平行方向では締結部材の突出部の全領域を支持する。凸部206は、締結部材との摩擦力を伴って面接触する。したがって、本実施形態の変形例に係るキャップ200は締結部材をより確実に支持することができる。このため、締結部材からのキャップ200の脱落がより防止される。さらに、本実施形態の変形例に係るキャップ200は、容易に変形する凸部206によって締結部材への装着をより容易にすることができる。
なお、各凸部206は相互に同一形状とされても良い。さらに、各凸部206は、周方向に等間隔に配置されても良い。それぞれが同一形状とされたり、等間隔に配置されたりすることによって、金型の形成、及びキャップ200の製造時における各凸部206の形成、例えば金型成型が容易となる。さらに、側壁部205の内周面は、軸線に対して対称形状であっても良く、周方向に、各凸部206が均等に配置される形状であっても良い。それぞれが、等間隔に配置されることによって、キャップ200が、締結部材を径方向に均等に支持することができるとともに、キャップ200の装着が容易となる。
なお、凸部206は、上述したV字型の形状以外にも、台形状(歯車状)や、曲線形状、例えば円弧状、楕円弧状、双曲線状、サイクロイド曲線状、又はこれらの組み合わせから成る形状であっても良く、その他の形状であっても良い。
次に、本実施形態の別の変形例に係るキャップ300について説明する。別の変形例に係るキャップ300の蓋部301の構成が図に示されており、図8Aはキャップ300の着脱方向に沿った断面図であり、図8Bはキャップ300の着脱方向に対して垂直方向である図8AのB−B線断面図である。
図8Aでは、図7Aと同様に、中空部76の形成される蓋部301の筒状部分の断面が、キャップ300の着脱方向に当たる蓋部301の筒状体の軸線方向にみて示されている。側壁部305の内周面には、軸線に直交する断面において、例えば、筒状体の径方向内方に一定幅で突出する凸部306が設けられる。凸部306は、蓋部301の中心から同心円上に形成されている側壁部305から一定幅で突出するため、凸部306の先端もまた同心円上に形成される。
一方で、図8Bに示されるように、側壁部305の内周面には、軸線に沿った断面において、例えば、筒状体の径方向内方に凸となるV字状の複数の凸部306が設けられる。凸部306は、軸方向に複数設けられて連なる。凸部306は、蓋部301の開放端307と、締結部材の突出部の突出高さに対応する位置との間に形成される。しかし、凸部306は、蓋部301の開放端307と底面部308との間の位置まで形成されていても良い。
凸部306は、底面部308に対して略平行に形成される底面部308側の辺と、径方向内方に進むにつれて底面部308側に近付く開放端307側の辺とで、形成されることが好ましい。すなわち、凸部306の先端が、径方向内方、かつ底面部308側に延びるように形成されることが好ましい。このような形状とされることによって、キャップ300は、装着しやすく、かつ脱落しにくくなる。なお、径方向内方に突出する凸部306の突出高さ、及び突出方向(角度)は、締結部材、及び側壁部305の寸法、並びに自身の素材、例えばシリコンゴムの柔軟性及び弾性係数などが勘案された上で適宜設計される。
このように、本実施形態の別の変形例に係るキャップ300では、凸部306が、側壁部305の内周面において、締結部材の突出部の突出方向(蓋部301の軸線方向)に間隔をおいて複数有する。蓋部301が締結部材に装着される際に、締結部材と接する凸部306は、容易に弾性変形して、締結部材の形状に適合する。凸部306は、締結部材との摩擦力を伴って面接触する。したがって、本実施形態の別の変形例に係るキャップ300は締結部材をより確実に支持することができる。さらに、凸部306は、締結部材の挿入方向に対しては摩擦力を減少させ、締結部材の脱落方向に対しては摩擦力を増大させる。このため、締結部材からのキャップ300の脱落がより防止される。さらに、本実施形態の別の変形例に係るキャップ300は、容易に変形する凸部306によって締結部材への装着をより容易にすることができる。
なお、各凸部306は相互に同一形状とされても良い。さらに、各凸部306は、軸方向に等間隔に配置されても良い。それぞれが同一形状とされたり、等間隔に配置されたりすることによって、金型の形成、及びキャップ300の製造時における各凸部306の形成、例えば金型成型が容易となる。
なお、凸部306は、上述したV字型の形状以外にも、台形状(歯車状)や、曲線形状、例えば円弧状、楕円弧状、双曲線状、サイクロイド曲線状、又はこれらの組み合わせから成る形状であっても良く、その他の形状であっても良い。
図7及び図8に示すように、本実施形態の変形例に係るキャップ200及び300は、中空部を形成する蓋部の内周面に凸部を有する。締結部材に蓋部が装着される際に、締結部材と接する凸部は容易に弾性変形する。したがって、本実施形態の変形例に係るキャップ200及び300は締結部材をより確実に支持することができる。このため、締結部材からのキャップ200及び300の脱落がより防止される。さらに、本実施形態の変形例に係るキャップ200及び300は締結部材への装着をより容易にすることができる。
なお、図7に示した変形例による構成と、図8に示した別の変形例による構成とが組み合わされても良い。これらが組み合わされた場合には、凸部が、マトリックス状(綾目状)に配列されて、凸部間の凹部が、格子状のパターン(綾目模様)を形成する。その他にも、蓋部の内周面が、滑り止め加工、例えばしぼ加工のように粗面加工されていても良い。上述した変形例と同様に、締結部材からのキャップの脱落がより防止される。
図9は本実施形態の変形例に係るキャップ400の連結部材402の構成を示す要部拡大断面図である。図は、キャップ400の着脱方向に対して垂直方向を示す。図9に示す変形例に係るキャップ400では、磁性体403が、連結部材402の範囲に収まらず、蓋部401の範囲にまで延びている点で上述した実施形態とは異なる。
磁性体403は、例えば連結部材402と蓋部401との接続部分を越え、蓋部401(側壁部405)の内周面に至るまで延びて形成されている。磁性体403は、蓋部401の筒状体(側壁部405)の内周面の一部となるため、側壁部405と磁性体403とによって締結部材がグリップされる。したがって、このような構成の磁性体403には柔軟性及び弾性が必要とされる。磁性体403には、フェライト磁石の粉末やネオジム磁石の粉末が合成ゴム、例えばシリコンゴムに混合されたゴム磁石が用いられる。
変形例に係る連結部材402の構成では、ディスク53に対する磁性体403の接触面積を広げることができる。したがって、比較的に強い磁力を必要とせずにキャップ400をディスク53に安定してくっつけることができる。さらに、磁性体403が、連結部材402の部分にとどまらずに蓋部401(側壁部405)の内周面に至るまで延びているため、キャップ400の製造が単純となる。
なお、実施形態においては、連結部材103とラバー部104とが、変形例においては、連結部材403と、ラバー部404及び蓋部401とが別体として形成される例が示されていた。しかし、これらは、一体に形成されていても構わない。すなわち、ラバー部104や、ラバー部404及び蓋部401が例えばゴム磁石として形成されていても良い。これらが、一体で形成されることによってその製造が容易となる。さらに、例えば、キャップ100全体が、シリコンゴムによるゴム磁石として形成されることによって、キャップ100に諸耐性を併せ持たせ、かつキャップ100の耐用年数を長くすることができる。さらに、キャップ100全体の強度をより増すために、蓋部101にも、連結部材102と同様に磁性体が設けられても良い。
この発明は、トラクタに限定されるものではなく、農作業車両、さらには、あらゆる車両に適用することができる。
10 トラクタ(車両)
15 前輪
50 ホイル
51 タイヤ
55 ホイルハブ
56 スタッドボルト
57 ハブナット
58 ハブボルト
100、200、300、400 キャップ
101、201、301、401 蓋部
102、402 連結部材
103、403 磁性体
104、404 ラバー部
206、306 凸部

Claims (6)

  1. 車両の車軸フランジとタイヤホイルとを締結し、前記タイヤホイル側に突出する締結部材の突出部を覆うキャップであって、
    前記突出部に対応して中空部を有する有底筒状体である複数の蓋部と、
    隣接する前記蓋部を連結する連結部材とから構成されることを特徴とする、キャップ。
  2. 少なくとも前記連結部材は、磁性体を備えることを特徴とする、請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記蓋部が弾性体であることを特徴とする、請求項1ないし2のいずれか1項に記載のキャップ。
  4. 前記中空部を形成する前記蓋部の内周面に凸部を有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のキャップ。
  5. 前記凸部が、前記内周面の周方向に間隔をおいて複数有することを特徴とする、請求項4に記載のキャップ。
  6. 前記凸部が、前記内周面において、前記突出部の突出方向に間隔をおいて複数有することを特徴とする、請求項4に記載のキャップ。
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