JP2014226688A - 薄板の割れ評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
オーステナイト(γ)を含む鋼材が有する加工中のγの加工誘起マルテンサイト変態の影響で破断ひずみが最大になる温度を考慮した薄板割れ予測を行う。
【解決手段】
実験により、予め定められた温度T(i=1〜I)(℃)一定状態の下で、異なる歪比ρ(j=1〜J)における限界歪εfijの値である「実験データ」を求めるステップと、「実験データ」を歪比ρ(j=1〜J)毎に温度Tと限界歪εfijとのI個のデータから構成されるJ個のグループに分類し、グループ毎にI個のデータを満足する曲線を求めるステップと、前記各曲線について前記とは別に予め定めた温度T(℃)(k=1〜K)に対応する歪比ρと限界歪εfkjから構成される「温間FLDデータ」を求めるステップと、「温間FLDデータ」から、最大歪ε、最小歪ε、温度T(℃)から構成される温間FLDを作成するステップを有する薄板の割れ評価方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、成形シミュレーション方法、成形シミュレーション装置、プログラム、記録媒体、及びシミュレーション結果に基づいた成形方法に関し、特に、薄板のプレス成形シミュレーションにおける破断判定方法および破断判定装置に関する。
自動車部品や家庭電気製品には、薄鋼板やアルミ薄板等の金属薄板を所定の形状にプレス成形加工した部品が多用されるようになってきた。自動車部品や家庭電気製品に用いられる部品を加工するにあたり、例えば、上下一対の凹凸金型を用いて、薄鋼板やアルミ薄板等の金属薄板を所定の形状にプレス成形加工することが行われる。
図9はプレス成形の模式図であり、ダイ1の上に被加工材(「ブランク」と呼ばれることがある。)5が置かれ、被加工材5は、ブランクホルダ2により押さえられ、パンチ3が加工時のパンチ方向6の方向に動くことで加工され、その一方で、ドロービード4により加工時に被加工材が流れ込まないように保持している。
また、図10は、引張試験の模式図であり、例えば、JIS5号あるいはJIS13号B等の引張試験片12は、試験器のつかみ部11によりその両端をつかまれ、引張方向14の方向に引っ張れる。そのときに、引張試験片12にかかる荷重は図示しないロードセルにより計測され、評価距離13の部分は、接触式の変位計や画像計測装置により、時々刻々と変化する試験片の変位が計測される。
さて、自動車部品の軽量化を図るため、より高強度の材料を用いることで板厚を減少させることが盛んに行われており、その際に生じる成形不具合である材料破断現象を加工前に予測することは非常に重要であり、今日、有限要素法等によるシミュレーション計算を利用して割れを予測することが日常的に行われている。
例えば、特許文献1には、従来の有限要素法を用いた弾塑性材料の成形シミュレーション方法では、予め部品を複数の領域に分割し、分割された領域だけ大規模な連立方程式求解であるスプリングバック計算を繰り返し行う必要があり、スプリングバック発生の原因となる部位を特定する作業が煩雑化したり、分割の仕方(大きさ、分割数)により、結果が異なり、スプリングバック発生の原因となる部位を十分に特定することが困難であるという問題を解決することを目的として、弾塑性材料の目標形状における1つ又は複数の有限要素ごとに、応力テンソルから要素等価点力ベクトルを計算する工程と、計算された1つ又は複数の有限要素ごとの要素等価節点力ベクトルを、弾塑性材料の善領域又は特定の領域に亘って積分して、その領域の全等価接点ベクトルを計算する工程を含む有限要素法を用いた弾塑性材料の成形シミュレーション方法を開示している。
近年、特許文献1に開示されるようなシミュレーションを実施し、その一方で、板厚限界線や成形限界線図(以下、FLD(Forming Limit Diagram)という。)等の限界歪を実験的あるいは理論的に導出しておき、その限界歪状態と特許文献1に開示されるようなシミュレーションにより得られる歪状態とを比較することにより、ある程度定量的に割れ発生箇所および発生時点の予測を行っている。
ここで、FLDの測定装置とFLDの作成方法の概要について簡単に説明しておく。
図11は、FLD測定機器の模式図である。
図11はFLD測定機器であり、21はダイ、22はブランクホルダ、23はパンチ、24はドロービード、25は被加工材、26は加工時のパンチの方向、27は恒温浴、28はヒータ、29はシリコンオイル、30はブランクホルダ押さえ用バネである。
理解を深めるために、図11を図9のプレス成形の模式図との対比で説明する。ダイ21(図11)はダイ1(図9)に相当し、被加工材25(図11)は被加工材5(図9)に相当し、パンチ23(図11)はパンチ3(図9)に相当し、ブランクホルダ22(図11)はブランクホルダ2(図9)に相当し、ドロービード24(図11)はドロービード4(図9)に相当する。
また、図11のFLD測定機器の模式図が図9のプレス成形の模式図と異なるところは、被加工剤25がシリコンオイル29を有する恒温浴27に浸されることで、温度が一定に保たれ、かつ、ヒータ28により昇温することもできる点である。
図10、図11、図12、図13を用いてFLDの作成概要について説明する。
図10は引張試験の模式図であり、図12は、試験片12(図10)を説明する図である。
図12(a)に示すように、1)試験片12には予め、縦の長さL、横の長さLの正方形のグリッド等のパターンを転写しておき、2)図11のようなFLD測定機器による試験によりパンチ23に押された結果割れ等が認められた場合には、3)当該グリッドの割れ部分の縦の長さL,横の長さLを計測し、4)L>Lの場合には、最大主歪εと最小主歪ε
ε=ln(L/L) ・・・(式1)
ε=ln(L/L) ・・・(式2)
と計算する。ここで、lnは自然対数を表す。
このように、εおよびεの値を求めて、図13のようにプロットすることで、FLDを構築することができる。
しかしながら、FLDモデルのメッシュサイズの大小により破断判定の結果が異なるという問題点が指摘されている。
これに対し、特許文献2は、すなわち、鉄連規格JSC270Dについて、ゲージ長さに対する破断歪の推移を測定した結果、ゲージ長さが小さいと破断限界歪は大きくなるが、ゲージ長さが大きいと破断限界歪は小さくなることに着目し、特定のゲージ長さにおける最大主歪ε、最小主歪ε、材料パラメータαおよび塑性歪比ρ
ρ=ε/ε ・・・(式3)
の関数β(ρ)から、任意のゲージ長さにおける破断限界歪を計算することで、FLDモデルのメッシュサイズの大小により破断判定が異なるという問題点を解消する方法が提案されている。
しかしながら、オーステナイトを含有する鋼材を、くびれや破断の発生を抑制しながら成形する場合には成形時の温度を考慮する必要がある。
例えば、特許文献3には、鋼板のプレス成形前に750℃〜1000℃程度のオーステナイト単相領域となるAc3点以上に鋼材を加熱炉等で予め加熱し、このオーステナイト単相の状態の鋼材を、プレス成形し、鋼材から金型への伝熱を利用して鋼材を急冷して焼き入れすることで、高強度で寸法精度の良好な成形品を製造する方法が開示されている。
また、特許文献4には、オーステナイトを含有する鋼材に対して、金型ダイを加熱するとともに、金型パンチを冷却しながら絞り成型する方法、すなわち、成型後にフランジ部となる鋼材の一部をダイとの間での伝熱により加熱させてその変形抵抗を低減させるとともに、鋼材のそれ以外の部位をパンチとの間での伝熱により冷却させてその変形抵抗を増大させて絞り成型し、しわや破断の発生を防止しつつ絞り成型する方法を開示している。
さらに、特許文献5では、鋼材である被加工材の金属組織を、体積分率で、母相としてベイニティック・フェライト、グラニュラー・ベイニティック・フェライトを70%以上、第2組織として残留オーステナイトを5%以上30%以下で、かつ、前記残留オーステナイト中のCを1.0質量%以上に制御することで、室温で7%である上記鋼材の全伸び値が、250℃で20%となり、その温度での成型性を向上させる方法が開示されている。
このように、特許文献3〜5に開示された成型方法には、温度を考慮することの重要性が示されているが、有限要素法を用いた成形シミュレーション結果に基づいて成形性の評価を行うための温間FLDモデルには、成形時の温度を十分に考慮できていない。
特許文献6には、温間域または熱間域で金属などの可塑性材料を成形加工する際に生じる加工割れに対して、材料を割れやすい状態にすることにより、温間での割れ特性の評価を可能にすることを目的として、予め温間域から熱間域に加熱した軸対称形状の可塑性試験片を平工具で据え込み鍛造し、試験片側面に割れが発生する加工条件を比較検討することにより、加工割れ強度を評価する可塑性材料の熱間加工割れ強度試験方法において、前記軸対称形状の可塑性試験片として、円柱側面に円環状の突起を形成した形状の試験片を用い、据え込み鍛造する可塑性材料の熱間加工割れ強度試験方法が開示されているが、オーステナイト(γ)を含有する鋼材の温度特性を考慮した割れ判定を的確に行うには至っていない。
WO2010/038539号公報 特開2011−147949号公報 特開2005−177805号公報 特開2007−111765号公報 特開2004−190050号公報 特開平09−248647号公報
本発明は、上述の問題を解決すべくなされたものであり、オーステナイト(γ)を含有する鋼材の温度特性を考慮した温間FLDを作成および温間歪応力曲線を作成する方法を提供することで、オーステナイト(γ)を含有する鋼材を被加工材とした有限要素法を用いた成形シミュレーション結果に基づく温間成形性(しわ、割れの発生の判定)評価を精度高くおこなう方法を提供することを目的とする。
発明者らは、鋭意研究開発の結果、TRIP鋼やSUS鋼のようなオーステナイト(γ)を含有する鋼材では、加工中のγの加工誘起マルテンサイト変態の影響で破断歪が最大値(以下、「破断歪最大値」という。)になる温度(以下、「破断歪最大温度」という。)が塑性歪比(以下単に、「歪比」という。)ρによって変化すること、及び、破断歪最大値と破断歪最大値温度の情報を温間FLDに取り込むことで精度の高い薄板の割れ判定を行えることを見出した。
また、このような条件を満足する温間FLDを構築するには、様々な温度についての歪比ρ及び破断歪εを計測する必要があるが、このような実験をすべて実行するには、膨大な時間と労力が必要であり、その実現可能性に乏しいが、入手可能な温度における歪比ρおよび破断歪εデータを基礎にして、入手できていない温度における歪比ρにおける破断歪εデータを内挿・外挿することにより求めることで当該労力を軽減できることを見出した。
さらに、有限要素法シミュレーションに用いる温間応力歪線図についても、入手可能な温度における歪εと応力σのデータを基礎にして、入手できていない温度における歪εと応力σのデータを内挿・外挿することにより求めることで、破断を高い精度で予測できることを見出した。発明者らは、これらの知見に基づいて本発明を完成させた。
本発明の要旨は以下の通りである。
(1)オーステナイト(γ)を含有する鋼材の成形性評価に用いる温間FLDを作成する方 法であって、
予め定められた温度T(i=1〜I)(℃)一定状態の下で、異なる歪比ρ( j=1〜J)における限界歪εfijの値(以下、「データ1」という。)を実験に より求めるステップと、
前記データ1を歪比ρ(j=1〜J)毎に温度Tと限界歪εfijとのI個の データから構成されるJ個のグループに分類し、グループ毎にI個のデータを満足す る曲線を求めるステップと、
前記各曲線について前記とは別に予め定めた温度T(℃)(k=1〜K)に対応 する歪比ρと限界歪εfkj(以下、「温間FLDデータ」という。)とを求める ステップと、
前記温間FLDデータから、最大歪ε、最小歪ε、温度T(℃)から構成され る温間FLDを作成するステップと、
を有することを特徴とする薄板の割れ評価方法。
(2)前記Iを3〜10、Jを3〜20、Kを3〜10とすることを特徴とする(1)に記載の薄板の割れ評価方法。
(3)(1)または(2)により作成された温間FLDを用いて薄板の成形性評価を行う ことを特徴とする薄板の割れ評価方法。
(4)有限要素法を用いた薄板のプレス成形シミュレーションに用いる応力歪線図を作成 する方法であって、
予め定められた温度T(m=1〜M)(℃)一定状態の下で、異なる歪ε(n =1〜N)における応力σmnの値(以下、「データ2」という。)を実験により求 めるステップと、
前記データ2を歪がε(n=1〜N)毎に温度Tと応力σmnとのM個のデー タから構成されるN個のグループに分類し、グループ毎にM個のデータを満足する曲 線を求めるステップと、
前記各曲線について前記とは別に予め定めた温度T(℃)(l=1〜L)に対応 する歪εとσln(以下、「応力歪線図データ」という。)とを求めるステップと 、
を有することを特徴とする(1)、(2)記載の薄板の割れ評価方法。
(5)前記Mを3〜10、Nを10〜100000、Lを3〜10以上とすることを特徴とする(4)記載の薄板の割れ評価方法。
(6)(4)または(5)により作成された応力歪み線図を用いて薄板の成形性評価を行うことを特徴とする薄板の割れ評価方法。
本発明の方法によれば、TRIP鋼やSUS鋼のようなオーステナイト(γ)を含有する鋼材が有する破断歪最大値および破断歪最大温度を考慮した精度の高い薄板割れ予測を行うことができるという顕著な効果を奏する。なお、この効果は、TRIP鋼やSUS鋼のようなオーステナイト(γ)を10%以上含有する鋼材の場合にはさらに顕著となる。
有限要素法結果を用いた薄板割れ判定の手順を説明する図である。 温間応力歪曲線を説明する図である。 温間応力歪曲線作成のイメージを説明する図である。 温間FLD曲線を説明する図である。 温間FLD曲線作成のイメージを説明する図である。 プレス成形の境界条件を説明する図である。 実施例を説明する図である。 歪比ρと破断歪最大温度Tとの関係を表す図である。 プレス成形の模式図である。 引張試験の模式図である。 FLD測定機器の模式図である。 試験片について説明する図である。 FLDの1例を説明する図である。 温間FLD−A作成のための実験データをプロットする図である。 温間FLD−A作成のための曲線を作成する図である。 温間FLD−Aの一部を示す図である。 温間FLD−B作成のための実験データをプロットする図である。 温間FLD−B作成のための曲線を作成する図である。 温間FLD−Bの一部を示す図である。
(第1の実施形態)
本発明を実施する第1の実施形態は、オーステナイト(γ)を含有する鋼材の有限要素法を用いた薄板のプレス成形シミュレーション結果に基づいて温間成形性評価に用いる温間FLDを作成する方法、ないし、有限要素法を用いた薄板のプレス成形シミュレーションに用いる応力歪線図の作成方法を有する薄板の割れ評価方法である。
<温間FLDの作成>
薄板の成形性評価に用いる温間FLDを作成には以下のステップを有する。
[ステップ1]実験によりデータ1を採取するステップである。
予め定められた温度T(i=1〜I)(℃)一定状態の下で、異なる歪比ρ(j=1〜J)における限界歪εfijの値から構成される「データ1」を実験により求める。
[ステップ2]曲線を求めるステップである。
「データ1」を歪比ρ(j=1〜J)毎に温度Tと限界歪εfijとのI個のデータから構成されるJ個のグループに分類して、グループ毎に、I個のデータを満足する曲線を求める。I個のデータを満足する曲線とは、各データについて予め定められた誤差範囲を許容しながら満足しうる曲線をいうものとし、誤差範囲は±5〜10%の範囲をいうものとする。また、曲線には直線も含まれ、曲線の作成には、重回帰、スプライン曲線を用いる方法、および、手書きにより曲線、直線を描く場合が含まれるものとする。
本発明の特徴である破断歪最大値と破断歪最大温度を有する曲線について説明する。
破断歪最大値と破断歪最大温度は、歪比ρによって変化することから、少なくとも、1軸引張(ρ=-0.5)、平面歪引張(ρ=0)、2軸引張(ρ=1.0)のときの破断歪εと温度Tとの関係を表すデータを、各々、横軸を温度T(℃)とし縦軸を判断歪εのグラフ上にプロットして曲線でつないで、破断歪最大値と破断歪最大温度を確認作業はきわめて重要である。
図8を用いて、歪比ρと破断歪最大温度Tとの関係を説明する。
図8に示すように、歪比ρと破断歪最大温度Tは、ほぼ直線の関係があり、例えば、図8のA材、B材のように被加工材によりその直線は異なることを発明者らは見出した。
また、図8に示すように、TRIP鋼やSUS鋼のようなオーステナイト(γ)を含有する鋼材では、加工中のγの加工誘起マルテンサイト変態の影響で、破断歪最大値をとる破断歪最大温度はρが大きくなるにしたがい高い温度になり、ρ=1.0の場合には200℃以上で破断歪最大温度をとる場合があるため、温度Tが200℃までの場合には、破断歪最大値を確認できない場合がある。そのような場合には、1軸引張(ρ=-0.5)、平面歪引張(ρ=0)2曲線について破断歪最大値と破断歪最大温度を確認し、この2点を満足する直線をつくり、ρ=1.0の破断歪最大温度を推定することができることを発明者らは見出した。
なお、実験によりデータを採取するときの温度は、破断歪最大値と破断歪最大温度を確認しやすくするために、50℃刻み、あるいは、25℃刻みであることが望ましいが、このような温度刻みでも破断歪最大値と破断歪最大温度を確認できない場合には、ほぼ同じ破断歪の値をとった2点の温度の中間となる温度が破断歪最大温度になる可能性が高いので、当該温度における実験を追加することが望ましい。
[ステップ3]温間FLDデータを求めるステップである。
各曲線について前記とは別に予め定めた温度T(℃)(k=1〜K)に対応する歪比ρと限界歪εfkjを読み取り、温間FLDデータを求める。
[ステップ4]温間FLDを作成するステップである。
温間FLDデータから、最大歪ε1kj、最小歪ε2kj、温度T(℃)から構成される温間FLDを作成する。作成にあたり、
ε1kj=εfkj ・・・(式4)
ε2kj=εfkj×ρ ・・・(式5)
を用いて計算する。
また、上記のステップ1〜ステップ4を実施するにあたり、Iを3〜10、望ましくは5〜8、Jを3〜20、望ましくは5〜10、Kを3〜10、望ましくは5〜8、であって、Iの値との差が2〜3程度であると、精度の高い温間FLDが得られる。
以下、図5(温間FLD曲線作成のイメージ図)を用いて、詳細に説明する。
図5(a)は、ステップ1を説明する図である。
まず、T=25℃、T=50℃、T=100℃、T=150℃、T=200℃において、各々、温度を一定に保ちながら歪比をρ=−0.5、ρ=0、ρ=1としたときの破断歪εfij(i=1〜5、j=1〜3)を、温度T毎に、横軸を歪比ρとし縦軸を限界歪εとしてプロットしたて5枚のグラフを作成する。
ここで、プロットしたデータは、白色の丸(○)は歪比ρ=−0.5のときのデータであり、白色の四角(□)は歪比ρ=0のときのデータであり、白色の三角(△)は歪比ρ=1のときのデータである。
図5(b)は、ステップ2およびステップ3を説明する図である。
ステップ2では、ステップ1で得られた点を、歪比ρ=−0.5、ρ=0、ρ=1.0毎に、横軸を温度T(℃)とし縦軸を限界歪εとしてプロットし、プロットした点について予め定められた誤差範囲で満足する曲線を作成する。図5(b)に示すように、3枚の曲線が作成され、各々について破断歪最大値、破断歪最大値と破断歪最大温度を確認する。
図5(b)のグラフのうち、ρ=−0.5のグラフは、破断歪最大温度100℃にて破断歪最大値をとり、ρ=0では破断歪最大温度150℃にて破断歪最大値をとり、ρ=1.0では200℃以上で最大値を取り得ることがわかる。
なお、もし、ρ=−0.5において、100℃と150℃における限界歪εfijがほぼ同じ場合には、125℃において限界歪εfijが最大値をとる可能性があるので、125℃における実験を追加する必要がある。
ステップ3では、図5(b)のグラフに描かれた曲線を用いて予め定められた温度T(℃)における歪比ρ=−0.5,ρ=0,ρ=1における限界歪εfkjを読み取り、温間FLDデータとする。図5(b)のグラフで、黒色の丸(●)が読み取られる値である。
図5(c)は、ステップ4を説明する図である。
図5(c)は、先ほど読み取った図5(b)のグラフに描かれた曲線を用いて予め定められた温度T(℃)における、例えば、歪比ρ=−0.5における限界歪εfkjデータを基に作成した温間FLDである。
<応力歪線図の作成>
有限要素法を用いた薄板のプレス成形シミュレーションに用いる応力歪線図の作成 には以下のステップを有する。
[ステップ5]実験により「データ2」を採取するステップである。
予め定められた温度T(m=1〜M)(℃)一定状態の下で、異なる歪ε(n=1〜N)における応力σmnの値から構成される「データ2」を実験により求める。
[ステップ6]
データ2を歪がε(n=1〜N)毎に温度Tと応力σmnとのM個のデータから構成されるN個のグループに分類して、グループ毎にM個のデータを満足する曲線を求める。
[ステップ7]
各曲線について前記とは別に予め定めた温度T(℃)(l=1〜L)に対応する歪εとσlnから構成される応力歪線図データを求める。なお、ここで、下付きの「l」は「L」の小文字である。
求められた応力歪線図データをプロットすれば、応力歪線図が得られる。
また、上記のステップ5〜ステップ7を実施するにあたり、Mを3〜10、望ましくは5〜8,Nを10〜1000000望ましくは10〜1000、Lを3〜10、望ましくは5〜8、であって、Mの値との差が2〜3程度であると、精度の高い応力歪線図が得られる。
以下、図3(温間応力歪曲線作成のイメージを説明する図)を用いて詳細に説明する。
図3(a)は、ステップ5を説明する図である。
例えば、T=25℃、T=50℃、T=100℃、T=150℃、T=200℃において、各々、温度を一定に保ちながら歪をε=0.05、ε=0.10、ε=0.15、ε=0.20、ε=0.25としたときの応力σij(i=1〜5、j=1〜5)を、温度T毎に、横軸を歪εとし縦軸を応力σijとしてプロットした5枚のグラフである。
ここで、プロットしたデータは、白色の丸(○)は歪が0.05のときのデータであり、白色の四角(□)は歪が0.10のときのデータであり、白色の三角(△)は歪が0.15のときのデータであり、白色の星(☆)は歪が0.20のときのデータ、白色の菱形(◇)は歪が0.25のときのデータである。
図3(b)は、ステップ6とステップ7を説明する図である。
図3(b)は、図3(a)で得られた点を、歪ε毎に、横軸を温度T(℃)とし縦軸を応力σijとしてプロットし、プロットした点の全てを満足する曲線を描いた3枚のグラフである。
図3(b)のグラフに描かれた曲線を用いて任意の温度T(℃)における各歪(0.05,0.10,0.15,0.20,0.25)における応力を読み取る。図3(b)のグラフで、黒色の丸(●)が読み取られる値である。
図3(c)は、先ほど読み取った図3(b)のグラフに描かれた曲線を用いてある温度T(℃)における各歪εが0.05、0.10、0.15、0.20、0.25のときの応力データを、横軸を歪εとし縦軸を応力σとしてプロットし、プロットした点の全てを満足する曲線を描いた図である。
(第2の実施形態)
本発明を実施する第2の実施形態は、第1の実施形態により作成された温間FLDを用いて薄板の成形性を評価する方法、ないし、第1の実施形態により作成された応力歪線図を用いて有限要素法を実施する方法である。
図1は、有限要素法を用いた薄板のプレス成形シミュレーション結果に基づいて成形性の判定を行う手順を記載している。
[条件設定]
条件設定ステップは、境界条件設定と温間応力歪線図の設定を行うステップである。
温間応力歪線図の作成方法はすでに説明しているので境界条件設定について図6を用いて説明する。
図6は、プレス成形の境界条件を説明する図である。境界条件としては、例えば、板厚1.4mm、温度150℃、ブランクホルダ力(BHF)100トン、摩擦係数0.12、成形速度3mm/msec等の基礎的境界条件、パンチ、ドロービード、ブランクホルダおよびダイ等の個別的境界条件を設定する。
[温間成形解析]
温間成形解析ステップは、温間応力歪曲線と、境界条件から弾塑性FEMにより、応力・歪および面圧を計算するステップである。
[成形性の分析]
温間成形解析ステップにて計算された応力・歪をベースに、図4に示すような温間FLDを用いて、割れやしわが発生するか否かを検討するステップである。
第1の実施形態である温間FLDの作成について説明する。
(温間FLD−A)
図14〜図16を用いて温間FLD−Aの作成について説明する。
図14はステップ1を実行したところを説明する図である。
温度は、25℃、50℃、100℃、150℃、200℃、250℃、300℃の7点とし、各々、温度を一定に保ちながら歪比を−0.5,−0.25,0,0.25,0.5、1としたときの破断歪を採取し、横軸を歪比ρ、縦軸を限界歪εとしてプロットして7枚のグラフとした。
図15はステップ2,ステップ3を実行したこところを説明する図である。歪比を−0.5,−0.25,0,0.25,0.5、1毎に、横軸を温度T(℃)、縦軸を限界歪εとしてプロットして6枚のグラフとした。
図15のグラフのうち、ρ=−0.5、−0.25,0,0.25,0.5については、破断歪最大値とそれを与える破断歪最大温度が確認できる。
図15のグラフに描かれた曲線を用いて予め定められた温度T=175(℃)における限界歪εを読み取り、温間FLDデータとする。図15のグラフで、黒色の丸(●)が読み取られる値である。
図16はステップ4を実行したところを説明する図である。テップ3で読み取った温間FLDデータをプロットしたグラフが図16である。このような作業を積み重ねることにより作成された温間FLD−Aが図4(a)に示す温間FLDである。
(温間FLD−B)
図17〜図19を用いて温間FLD−Bの作成について説明する。
図17はステップ1を実行したところを説明する図である。
温度は、25℃、50℃、75℃、100℃、125℃、150℃、175℃、200℃の8点とし、各々、温度を一定に保ちながら歪比を−0.5,−0.25,0,0.25,0.5、1としたときの破断歪を採取し、横軸を歪比ρ、縦軸を限界歪εとしてプロットして8枚のグラフとした。
図18はステップ2,ステップ3を実行したこところを説明する図である。歪比を−0.5,−0.25,0,0.25,0.5、1毎に、横軸を温度T(℃)、縦軸を限界歪εとしてプロットして6枚のグラフとした。
図18のグラフのうち、ρ=−0.5、−0.25,0,0.25,0.5、1については、破断歪最大値とそれを与える破断歪最大温度が確認できる。
図18のグラフに描かれた曲線を用いて予め定められた温度T=65(℃)における限界歪εを読み取り、温間FLDデータとする。図18のグラフで、黒色の丸(●)が読み取られる値である。
図19はステップ4を実行したところを説明する図である。ステップ3で読み取った温間FLDデータをプロットしたグラフが図19である。このような作業を積み重ねることにより作成された温間FLD−Aが図4(b)に示す温間FLDである。
表1を用いて第2の実施形態である薄板の割れ判定について説明する。
表1において、1〜8は本発明例であり、9〜14は比較例である。
材料はA、Bの2種類を用いる。
FLDは、オーステナイト(γ)を含有する鋼材の破断歪最大値、破断歪最大温度を考慮して作成したFLD−A(材料A用で表1では「A」と記す)、FLD−B(材料B用で表1では「B」と記す)、および、オーステナイト(γ)を含有する鋼材の破断歪最大値、破断歪最大温度を全く考慮しないで作成したZ1,Z2を用いる。
応力歪線図は、オーステナイト(γ)を含有する鋼材の破断歪最大値、破断歪最大温度を考慮して作成したSS−A(材料A用で表1では「A」と記す)、SS−B(材料B用で表1では「B」と記す)、および、オーステナイト(γ)を含有する鋼材の破断歪最大値、破断歪最大温度を全く考慮しないで作成したZ1,Z2を用いる。
板厚、BHF、摩擦係数、成形速度、加工温度1,加工温度2、加工温度3は表1に記載されたとおりである。
成形性評価1、成形性評価2、成形性評価3は、ぞれぞれ、加工温度1,加工温度2、加工温度3において、表1記載の板厚、BHF、摩擦係数、成形速度で解析を実行したときに、「割れ発生」と判断される場合には「×」、「割れなし」と判断される場合には「○」と評価する。
総合評価は実験と解析の割れ判定が3条件中3条件とも一致していれば「◎」、実験と解析の割れ判定が3条件中2条件一致していれば「○」、実験と解析の割れ判定が3条件中1条件以下一致の場合は「×」とする。
なお、A材は25℃で成形した場合には割れが発生するが、150℃、175℃で成形した場合には割れは発生しなかった。また、B材は25℃で成形した場合には割れが発生するが、75℃、65℃で成形した場合には割れは発生しなかった。
以上の条件の下で解析結果と実験結果を照合すると、本発明例1〜8では◎ないし○であり、優れた効果が認められるが、比較例9〜14では、×であった。
図7は、番号1(本発明例)の判定結果を示したものであり、本発明の方法を用いて、室温(25℃)における成形、温間(150℃)における成形を行った場合の割れの有無の判定をおこなったものである。
本発明の方法を用いると、室温(25℃)成形を行った場合には割れが発生するが、温間(150℃)においては、割れが発生しない。
有限要素法を用いた薄板のプレス成形シミュレーションの結果に基づいて温間FLDモデルにより弾塑性材料の温間成形性を評価する方法において利用可能である。
1 ダイ
2 ブランクホルダ
3 パンチ
4 ドロービード
5 被加工材
6 加工時のパンチの方向
11 試験機のつかみ部
12 引張試験片
13 評価距離
14 引張方向
21 ダイ
22 ブランクホルダ
23 パンチ
24 ドロービード
25 被加工材
26 加工時のパンチの方向
27 恒温浴
28 ヒータ
29 シリコンオイル
30 ブランクホルダ押さえ用バネ
31 割れ

Claims (6)

  1. オーステナイト(γ)を含有する鋼材の成形性評価に用いる温間FLDを作成する方法であって、
    予め定められた温度T(i=1〜I)(℃)一定状態の下で、異なる歪比ρ(j=1〜J)における限界歪εfijの値(以下、「データ1」という。)を実験により求めるステップと、
    前記データ1を歪比ρ(j=1〜J)毎に温度Tと限界歪εfijとのI個のデ ータから構成されるJ個のグループに分類し、グループ毎にI個のデータを満足する曲線を求めるステップと、
    前記各曲線について前記とは別に予め定めた温度T(℃)(k=1〜K)に対応する歪比ρと限界歪εfkj(以下、「温間FLDデータ」という。)とを求めるステップと、
    前記温間FLDデータから、最大歪ε、最小歪ε、温度T(℃)から構成される温間FLDを作成するステップと、
    を有することを特徴とする薄板の割れ評価方法。
  2. 前記Iを3〜10、Jを3〜20、Kを3〜10とすることを特徴とする請求項1に記載の薄板の割れ評価方法。
  3. 請求項1または請求項2により作成された温間FLDを用いて薄板の成形性評価を行うことを特徴とする薄板の割れ評価方法。
  4. 有限要素法を用いた薄板のプレス成形シミュレーションに用いる応力歪線図を作成する方法であって、
    予め定められた温度T(m=1〜M)(℃)一定状態の下で、異なる歪ε(n=1〜N)における応力σmnの値(以下、「データ2」という。)を実験により求めるステップと、
    前記データ2を歪がε(n=1〜N)毎に温度Tと応力σmnとのM個のデータから構成されるN個のグループに分類し、グループ毎にM個のデータを満足する曲線を求めるステップと、
    前記各曲線について前記とは別に予め定めた温度T(℃)(l=1〜L)に対応する歪εとσln(以下、「応力歪線図データ」という。)とを求めるステップと、
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薄板の割れ評価方法。
  5. 前記Mを3〜10、Nを10〜100000、Lを3〜10以上とすることを特徴とする請求項4記載の薄板の割れ評価方法。
  6. 請求項4または請求項5により作成された応力歪み線図を用いて薄板の成形性評価を行うことを特徴とする薄板の割れ評価方法。
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