JP2014225732A - 配信サーバ、配信端末およびマルチホップ配信システム - Google Patents
配信サーバ、配信端末およびマルチホップ配信システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】マルチホップ転送によるコンテンツ配信において、無線信号の干渉の影響の少ないグループを構成し、各グループで並列にコンテンツを配信する技術を提供する。
【解決手段】無線信号を送信し、受信する無線送受信部11と、配信するコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部15と、コンテンツの配信先である複数の配信端末を、これらの配信端末間の無線干渉情報に基づいて、互いが送信する無線信号を受信せずかつ双方が送信する無線信号を受信可能な同一の配信端末が存在しない配信端末を代表端末として、この代表端末が送信する無線信号を受信可能な配信端末で構成する複数の配信グループに分ける配信グループ管理部13と、他の配信端末を経由するマルチホップ転送方式で代表端末にコンテンツを送信し、代表端末から配信グループ内の配信端末へのコンテンツの配信が配信グループ毎に並列に行われるように代表端末を制御する配信制御部14sと、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】無線信号を送信し、受信する無線送受信部11と、配信するコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部15と、コンテンツの配信先である複数の配信端末を、これらの配信端末間の無線干渉情報に基づいて、互いが送信する無線信号を受信せずかつ双方が送信する無線信号を受信可能な同一の配信端末が存在しない配信端末を代表端末として、この代表端末が送信する無線信号を受信可能な配信端末で構成する複数の配信グループに分ける配信グループ管理部13と、他の配信端末を経由するマルチホップ転送方式で代表端末にコンテンツを送信し、代表端末から配信グループ内の配信端末へのコンテンツの配信が配信グループ毎に並列に行われるように代表端末を制御する配信制御部14sと、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線マルチホップ転送方式によるコンテンツ配信技術に関する。
多段接続された無線端末間で順次データを転送するマルチホップ転送方式でのデータ配信において、データの配信を受ける無線端末が周囲に存在する無線端末(周囲端末)を確認し、周囲端末のなかの1つをグループリーダに定めることによって点在する複数の無線端末を自律的にグループ分けし、データの配信を行うときには、まずデータ配信端末がグループリーダの無線端末にデータを送信し、以降はデータを受信したグループリーダの無線端末が他のグループのグループリーダの無線端末にデータを転送し、また、グループ内の無線端末にデータを転送する処理を繰り返すことによって、データを配信する技術が特許文献1に開示されている。
上記のような従来のコンテンツ配信技術では、無線信号の干渉が考慮されていないため、各グループのグループリーダが送信する無線信号の到達範囲が重なっていると、この重なった領域にある無線端末は無線信号の干渉により送信されたコンテンツを正常に受信することができず、したがって複数のグループを構成して各グループのグループリーダから並列に各グループ内のコンテンツの配信を行おうとしても、実際には無線信号の干渉により並列には配信できないという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、無線マルチホップ転送方式によるコンテンツ配信において、無線信号の干渉の影響の少ないグループを構成し、各グループで並列にコンテンツを配信できるようにすることを目的とする。
この発明の配信サーバは、無線信号を送信し、受信する無線送受信部と、配信するコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、コンテンツの配信先である複数の配信端末を、これらの配信端末間の無線干渉情報に基づいて、互いが送信する無線信号を受信せずかつ双方が送信する無線信号を受信可能な同一の配信端末が存在しない配信端末を代表端末として、この代表端末が送信する無線信号を受信可能な配信端末で構成する複数の配信グループに分ける配信グループ管理部と、無線送受信部を介して、他の配信端末を経由するマルチホップ転送方式で代表端末にコンテンツを送信し、代表端末から配信グループ内の配信端末へのコンテンツの配信が配信グループ毎に並列に行われるように代表端末を制御する配信制御部と、を備えたものである。
この発明の配信端末は、無線信号を送信し、受信する無線送受信部と、無線送受信部を介して受信したコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、無線送受信部を介して、自端末と直接無線接続可能な端末を検出して検出した自端末に接続可能な端末の情報を配信サーバに通知し、他の端末が前記配信サーバあてに送信したその端末の自端末に接続可能な端末の情報を配信サーバあてに再送信する周囲端末検出部と、無線送受信部を介して、配信サーバから受信したコンテンツの配信を要求されると、周囲端末検出部が検出した自端末に直接接続可能な端末を配信対象として、前記受信したコンテンツを送信する配信制御部と、を備えたものである。
この発明のマルチホップ配信システムは、コンテンツの配信先である複数の配信端末と、前記複数の配信端末を、これらの配信端末間の無線干渉情報に基づいて、互いが送信する無線信号を受信せずかつ双方が送信する無線信号を受信可能な同一の配信端末が存在しない配信端末を代表端末とし、代表端末が送信する無線信号を受信可能な配信端末をメンバとしてグループ化した1つ以上の配信グループと、代表端末に他の配信端末を経由するマルチホップ転送方式でコンテンツを送信し、代表端末から配信グループ内の配信端末へのコンテンツの配信が配信グループ毎に並列に行われるように制御する配信サーバと、を備えたるようにしたものである。
上述のようにこの発明によれば、複数の配信グループで並列にコンテンツの配信をすることが可能な無線マルチホップ転送方式を用いたコンテンツ配信システムを構成することができる。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面において同一もしくは相当する部分には同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る配信サーバの構成を示すブロック図である。図1において、配信サーバ10は無線信号の送受信をする無線送受信部11、無線送受信部11を介して自端末の周囲に存在する他の端末(周囲端末)の情報を収集し、管理する周囲端末管理部12s、周囲端末管理部12sが収集した周囲端末の情報に基づいて、周囲端末をグループ化して配信グループを作成し、管理する配信グループ管理部13、無線送受信部11を介して配信するコンテンツを送信する配信制御部14s、配信するコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部15を備える。ここでコンテンツとは例えば、映像や画像、あるいは商業施設等における営業情報などの配信対象のデータである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る配信サーバの構成を示すブロック図である。図1において、配信サーバ10は無線信号の送受信をする無線送受信部11、無線送受信部11を介して自端末の周囲に存在する他の端末(周囲端末)の情報を収集し、管理する周囲端末管理部12s、周囲端末管理部12sが収集した周囲端末の情報に基づいて、周囲端末をグループ化して配信グループを作成し、管理する配信グループ管理部13、無線送受信部11を介して配信するコンテンツを送信する配信制御部14s、配信するコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部15を備える。ここでコンテンツとは例えば、映像や画像、あるいは商業施設等における営業情報などの配信対象のデータである。
図2はこの発明の実施の形態1に係る配信端末の構成を示すブロック図である。図2において、配信端末20は配信サーバ10と同様の無線送受信部11、コンテンツ蓄積部15、無線送受信部11を介して自端末の周囲にある他の端末の情報を収集し、収集した情報を配信サーバ10に送信する周囲端末管理部12c、配信サーバ10からの制御に従って無線送受信部11を介してコンテンツの配信を行う配信制御部14cを備える。
配信サーバ10、配信端末20は複数の端末機器でデータを順次転送して送信元から送信先までデータを転送するマルチホップ転送を行う無線端末である。
配信サーバ10、配信端末20は複数の端末機器でデータを順次転送して送信元から送信先までデータを転送するマルチホップ転送を行う無線端末である。
次に動作を説明する。なお、配信サーバ10と配信端末20の間、2つの配信端末20の間で行う通信は無線で行われるものであり、実際の無線信号の送受信は各装置の無線送受信部11が行うものであるが、以降では説明を分かりやすくするために無線送受信部11の動作を省略して説明することとする。
まず、配信サーバ10が行う配信グループ作成の動作について説明する。図3は配信サーバ10と複数の配信端末20a〜20tが分布する状況の一例を示している。図3に示す無線到達範囲100は配信端末20eが送信する無線信号が到達する範囲を示している。また、無線到達範囲110は配信端末20jが送信する無線信号が到達する範囲を示している。
配信端末20eの無線到達範囲100内には、配信サーバ10、配信端末20a、20f、20i、20jが存在しており、配信端末20eはこれらの配信サーバおよび配信端末と無線で接続することが可能である。このように互いに無線接続可能な配信サーバ10および配信端末20a〜20tを、図3では破線で接続して示している。同様に、配信端末20jの無線到達範囲110内には配信端末20e、20f、20k、20m、20nが存在し、配信端末20jはこれらの配信端末20と接続することが可能である。
ここで無線接続可能とは、無線端末同士が互いに送信する無線信号を受信することができ、存在を認識できる状態にあることを意味する。この実施の形態では、IEEE802.11で規定された無線LAN(Local Area Network)のアソシエーション確立と同様の手順を用いて、アソシエーションを確立できた相手端末を接続可能な相手端末として認識することとする。アソシエーション確立手順はプローブ要求(Probe Request)の送信により開始され、プローブ要求を受信した配信サーバおよび配信端末は送信元に対してプローブ応答(Probe Response)を返すものとする。
図4は配信サーバ10が実施する、プローブ要求を送信して開始するアソシエーション確立のシーケンスである。自端末の周囲にある配信端末20を調査するとき、配信サーバ10の周囲端末管理部12sはProbe Requestを送信する(Step_A1)。配信端末20の周囲端末管理部12cは配信サーバが送信したProbe Requestを受信すると、Probe Requestに対する応答のProbe Responseを配信サーバに送信する(Step_A2)。Step_A2に続いて配信サーバ10と配信端末20間でAssociation Requestの送信、受信(Step_A3)、Association Requestに対するACK(Acknowledgement)の送信、受信(Step_A4)、Association Responseの送信、受信(Step_A5)、Association Responseに対するACKの送信、受信(Step_A6)が同様に行われ、以上の手順を完了して配信サーバ10と配信端末20間にアソシエーションが確立される。
このようにして配信サーバ10の周囲端末管理部12sは接続可能な配信端末20を検出して記憶する。配信端末20も同様の処理を行って、自端末の周囲にある配信サーバ10、配信端末20を認識する。なおこの発明は、接続可能な相手端末を認識する方法を上記のアソシエーションの確立に限定するものではなく他の方法で行っても良い。また、上記のアソシエーション確立の手順にあわせて認証に関連する手順などの他の手順を実施しても良い。
配信サーバ10の周囲端末検出部12s、配信端末20の周囲端末検出部12cは認識した端末間で相互に個々の端末を識別するための情報(この情報を端末IDと称す)を取得する。端末IDとしては、例えばMACアドレス等のデータリンク層のアドレスや、IPアドレス等のネットワーク層のアドレスが使用可能である。あるいは各端末に設定された個体識別情報や、その他装置を一意に識別できる情報を使用してもよい。
以降では、説明を簡便にするため配信サーバ10の端末IDをS10、配信端末20a〜20tのそれぞれの端末IDをC1〜C20として説明する。図3には各配信サーバ10、配信端末20の端末IDを記している。
次に、図5を参照して配信サーバ10が実施する周囲端末情報の収集処理を説明する。上記の接続可能な相手端末(以降、直接接続可能な相手端末を隣接端末と称す)を検出する処理により配信端末20aと接続可能と判断した配信サーバ10の周囲端末検出部12sは、配信端末20aから配信端末20aの隣接端末の情報を取得するために、配信端末20aあてに隣接端末情報要求メッセージを送信する(Step_N1)。このとき、あて先の指定は上述の端末IDを用いて行う。配信端末20aの周囲端末検出部12cは隣接端末情報要求メッセージを受信すると、自身が検出して記憶している隣接端末の端末IDを含む隣接端末情報応答メッセージを配信サーバ10あてに送信する(Step_N2)。
図3に示す通り、配信端末20aの隣接端末は配信端末20b、20e、20fと配信サーバ10自身であり、配信端末20aが送信した隣接端末情報応答メッセージにはこれらの端末の端末IDが含まれる。配信端末20aが送信した隣接端末情報応答メッセージを受信した配信サーバ10の周囲端末検出部12sは、あらたに配信端末20bの存在を検出して、次に配信端末20bの隣接端末の情報を取得するために配信端末20bあてに隣接端末情報要求メッセージを送信する(Step_N3)。
Step_N3で送信された配信端末20bあての隣接端末情報要求メッセージは配信端末20aで受信され、受信端末20aの周囲端末検出部12cは受信した隣接端末情報要求メッセージが自端末の隣接端末である配信端末20bあてであること確認し、受信した隣接端末情報要求メッセージを再送信する(Step_N4)。Step_N4で送信された配信端末20bあての隣接端末情報要求メッセージは配信端末20bで受信される。配信端末20bの周囲端末検出部12cは自身の隣接端末として配信端末20a、20c、20f、20gの端末IDを含む隣接端末情報応答メッセージを配信サーバ10あてに送信する(Step_N5)。
Step_N5で送信された配信サーバ10あての隣接端末情報応答メッセージは、配信端末20aで中継されて(Step_N6)、配信サーバ10の周囲端末検出部12sがこれを受信する。これにより配信サーバ10はあらたに配信端末20cと20gを検出する。配信サーバ10は配信端末20c、20gに対しても、同様に隣接端末情報要求メッセージを送信して、配信端末20c、20gから隣接端末情報応答メッセージを受信して(Step_N7〜Step_N12、Step_N13〜Step_N18)、あらたに配信端末20d、配信端末20h、配信端末20k、配信端末20lを検出する。
このようにして配信サーバ10の周囲端末検出部12sは、配信端末20a〜20tを検出して、図6の表に示すような配信サーバ10および各配信端末20の相互接続可否情報(無線干渉情報)を取得する。図6の表において”○”は接続可能であり、”×”は接続不可であることを示す。なお、接続不可であるということは無線信号の到達範囲外にあるということである。
次に、配信サーバが行う代表端末選択の処理を説明する。代表端末とは、1つ以上のグループメンバの配信端末20を含む配信グループにおいて、グループメンバの配信端末20にコンテンツの配信をするグループ代表の配信端末20である。配信サーバ10の配信グループ管理部15は、図6に示した周囲端末検出部12sが取得した配信サーバ10および各配信端末20の相互接続可否情報を参照して、代表端末を選択する。図7にそのフローを示す。まず、配信サーバ10自身を代表端末とし(Step_H1)、周囲端末検出部12sが検出した配信端末20をグループOとする(Step_H2)。
次に、グループOの配信端末20のなかから代表端末の隣接端末である配信端末20(グループA)と、代表端末とグループAの配信端末20のいずれの隣接端末でもない配信端末20(グループB)を抽出する(Step_H3)。図3の例では、配信端末20a、20e、20iがグループAであり、配信端末20c、20d、20g、20h、20k、20l、20m、20n、20o、20p、20q、20r、20s、20tがグループBとなる。グループBとして抽出される配信端末20が存在しない場合は処理を終了する(Step_H4)。
次に、グループBの配信端末20からグループAの配信端末20の隣接端末とも接続しない配信端末20を抽出してグループCとする(Step_H5)。図3において、例えば配信端末20cは、グループAである配信端末20aと接続する配信端末20bと接続しているのでグループCではない。配信端末20dはグループAである配信端末20a、20e、20iと接続する配信端末20b、20f、20jのいずれとも接続しないのでグループCである。このようにしてグループCの端末として、配信端末20d、20h、20l、20o、20p、20q、20r、20s、20tを抽出する。グループCの端末として抽出される端末が存在しない場合は処理を終了する(Step_H6)。
次に、グループCの端末のうち、代表端末からのホップ数が最も少ない配信端末20(グループD)を抽出する(Step_H7)。ホップ数とは代表端末から当該端末までの最短経路の転送段数である。図6の”○”をたどることによってホップ数は算出可能である。ここではより分かりやすく説明するために図3を参照する。図3において、配信端末20d、20h、20l、20o、20p、20q、20rは4ホップ、配信端末20sは5ホップ、20tは6ホップであるので、配信端末20d、20h、20l、20o、20p、20q、20rをグループDとして抽出する。
次に、グループDから隣接端末の数が最も多い配信端末20(グループX)を抽出する(Step_H8)。図3の場合、配信端末20h、20rの隣接端末数は4であり、他のグループDの端末の隣接端末数は3以下であるので、配信端末20h、20rをグループXとして抽出する。
次に、グループXの端末の内、共通の隣接端末のない配信端末20(グループY)を抽出する(Step_H9)。図3の場合、配信端末20hと接続するのは配信端末20c、20d、20g、20lであり、配信端末20rと接続するのは配信端末20n、20o、20q、20sである。配信端末20h、20rには共通に接続する配信端末20がないのでグループYとして抽出する。なお、共通に接続する配信端末20がある場合、そのグループXの配信端末20は無線到達範囲が重なる領域に無線端末20が存在することになるので、そのような配信端末20はグループYとして抽出しない。
グループYのなかに、その配信端末20を代表端末としてグループBを抽出する処理をしていない配信端末20がある場合には次のステップに進み、無い場合には処理を終了する(Step_H10)。図3に基づく上記の動作例では、グループYの配信端末20として配信端末20h、20rを新規に抽出しており、これらについてはまだグループBの抽出処理をしていないので、次のステップに進む。
次に、グループYの配信端末20のなかで、その配信端末20を代表端末としてグループBを抽出する処理をしていない配信端末20の一つを代表端末とする(Step_H11)。例えば、図3に基づく上記の動作例では、配信端末20h、20rを代表端末としてグループBを抽出する処理をまだしていないので、これらの一方を代表端末とする。
次に、全配信端末20のうち、配信サーバ10から見て前ステップで選択した代表端末より遠方であり、かつ、グループYのなかでは前ステップで選択した代表端末が最も近い配信端末20と、前ステップで選択した代表端末の隣接端末をあらたにグループOとする(Step_H12)。ここで遠方とはホップ数が大きいことを示し、また、近いとはホップ数が小さいことを意味している。
グループOの配信端末20が無い場合には再度Step_H10に進み、グループOの配信端末20がある場合にはStep_H14に進む(Step_H13)。なお、Step_H13の処理でグループOの配信端末20が無かった場合には、このときの代表端末についてはグループBの抽出処理を完了したものとする。
Step_H14では代表端末の隣接端末をグループOに追加する。そしてStep_H3に進む。
Step_H14では代表端末の隣接端末をグループOに追加する。そしてStep_H3に進む。
図3に基づく上記の動作例では、Step_H11で配信端末20hを代表端末とした場合、配信サーバ10から配信端末20hまでのホップ数は4であるので、ホップ数が4よりも大きいのは配信端末20p、20s、20tである。しかし、配信端末20p、20s、20tはいずれも配信端末20hよりも、配信端末20rの方に近いためグループOとはならない。従って、Step_H13からStep_H10に進む。
まだグループBの抽出を行っていない配信端末20rがあるのでStep_H10からStep_H11に進み、配信端末20rを代表端末とする。Step_H12では配信端末20p、20s、20tをグループOとしてStep_H14に進む。Step_H14でグループOに配信端末20n、20o、20qを追加してStep_H3に進む。Step_H3では、配信端末20n、20o、20q、20sをグループAとして抽出する。配信端末20pはグループAである配信端末20qと接続しており、また、配信端末20tはグループAである配信端末20sと接続しており、いずれもグループBとはならない。次にStep_H4に進み、グループBの配信端末20なしなので次にStep_H10に進む。Step_H10では、グループBの抽出処理を未実施のグループYの配信端末20は無くなっているので、処理を終了する。
以上の処理を実施して、グループYに抽出した配信端末20を最終的に代表端末として選択する。
以上の処理を実施して、グループYに抽出した配信端末20を最終的に代表端末として選択する。
次に、配信サーバ10から各代表端末への配信経路の決定方法を説明する。この配信経路決定処理は配信サーバ10の配信グループ管理部15が行う。経路の決定には図6に示した配信サーバ10および配信端末20の相互接続を示す表を使用する。上述の動作例で選択した配信端末20hまでの経路の選択を例に説明する。
まず、図6の表で配信端末20hに対応する端末IDのC8の行を左から参照し、C8に接続する配信端末20を探す。図6の表では、最初に配信端末20cに対応するC3とC8が接続することが分かる。次にC3の行を参照して、同様にC3と接続する配信端末20を探す。この動作を繰り返して、C2(配信端末20b)、C1(配信端末20a)、S10(配信サーバ10)まで到達し、この探索結果を逆にたどる経路を配信サーバ10から配信端末20hへの経路の候補とする。図6を用いて、同様の探索処理を可能な全ての経路について実施し、最もホップ数が少ない経路のなかで最初に見つかった経路を最終的に配信サーバ10から配信端末20hまでの経路とする。
図3の例ではS10(配信サーバ10)、C1(配信端末20a)、C2(配信端末20b)、C3(配信端末20c)、C8(配信端末20h)が最初に見つかる最小ホップ数の経路であり、これが配信サーバ10から配信端末20hへの経路となる。同様に、配信サーバ10から配信端末20rへの経路は、S10(配信サーバ10)、C5(配信端末20e)、C10(配信端末20j)、C14(配信端末20n)、C18(配信端末20r)となる。
次に他の配信端末20への配信経路の決定について説明する。この経路決定処理も配信サーバ10の配信グループ管理部15が行う。まず、配信サーバ10もしくは代表端末に直接接続する配信端末20を、その配信サーバ10もしくは代表端末をグループ代表とする配信グループのグループメンバとする。上述の図3に基づく処理で決定する配信グループ200a、200b、200cを図8に示す。配信グループ200aは配信端末20a、20e、20iが所属する。配信グループ200bは配信端末20c、20d、20g、20lが所属する。配信グループ200cは配信端末20n、20o、20q、20sが所属する。各配信グループ内の配信端末20へのコンテンツ配信は配信サーバ10もしくは代表端末がそれぞれ行う。
この実施の形態では、配信サーバ10、代表端末は互いが送信する無線信号が干渉しないように選択しているので、各配信グループ内の配信サーバ10もしくは代表端末からのコンテンツの配信は、各配信グループで並列に行うことが可能である。
次に、いずれの配信グループにも含まれず、代表端末でもない配信端末20への経路の決定について説明する。図3に基づく上述の動作例では、配信端末20b、20f、20k、20j、20m、20p、20tがいずれの配信グループにも属していない。このうち、配信端末20b、20jは代表端末までの経路に含まれるため、経路決定済みとする。
残りの配信端末20については、図6の表を用いて代表端末への経路決定と同様の方法で行う。例えば配信端末20fに対応する図6のC6の行を参照すると、C6に接続する配信端末20として最初にC1(配信端末20a)を見つけることができる。C1(配信端末20a)はすでに配信経路が決定しているので、C1(配信端末20a)を経由してC6(配信端末20f)に至る経路を配信経路の候補とする。次にC6(配信端末20f)はC2(配信端末20b)とも接続しており、C2(配信端末20b)も配信経路は決定しているが、C2(配信端末20b)を経由したC6(配信端末20f)への経路はホップ数が3であるのに対し、C1(配信端末20a)を経由する経路はホップ数が2であるので、C1(配信端末20a)を経由する経路を配信経路の候補のままとする。同様の処理を繰り返して最終的にC6(配信端末20f)への経路を決定する。
配信グループに属さない他の配信端末20に対しても上述と同様の処理を行って図8に示す配信経路を決定する。なお、これは経路決定方法の一例であり他の方法で決定しても良い。例えば、AODV(Ad hoc On-Demand Distance Vector)や、DSR(Dynamic Source Routing)などの無線アドホックネットワークのルーティングプロトコルを使用しても良い。
次にコンテンツ配信の動作を図8に示した配信グループの例に基づいて説明する。図9および図10はこの実施の形態のコンテンツ配信の装置間シーケンスを示す図である。図9は配信サーバ10から代表端末である配信端末20hまでのコンテンツ配信を示している。また、図10は配信端末20hから配信グループ200cに属する配信端末20c、20d、20g、20lへのコンテンツ配信のシーケンスである。図9、図10において実線は制御メッセージの装置間通信を示し、破線は配信の対象となるコンテンツの装置間通信を示す。
まず、図9に基づいて代表端末までの転送シーケンスを説明する。配信サーバ10の配信制御部14sはコンテンツ蓄積部15から送信するコンテンツを読み出して、配信グループ管理部13が決定した配信経路に基づいて、まず初めに配信端末20aに読み出したコンテンツを送信する。配信端末20aの配信制御部14cは配信サーバ10より受信したコンテンツを配信端末20aのコンテンツ蓄積部15に送り、コンテンツ蓄積部15はこれを記憶する。(Step_T1)
配信サーバ10の配信制御部14sはコンテンツの送信を終了すると、配信端末20aにコンテンツの受信結果を通知させるための受信結果要求メッセージを送信する。(Step_T2)
配信サーバ10の配信制御部14sはコンテンツの送信を終了すると、配信端末20aにコンテンツの受信結果を通知させるための受信結果要求メッセージを送信する。(Step_T2)
配信端末20aの配信制御部14cは受信結果要求メッセージを受信すると、配信サーバ10に受信結果応答メッセージを送信する。(Step_T3)
受信結果応答メッセージは配信サーバ10が送信したコンテンツの受信完了、受信失敗などの受信状態を含んである。また、コンテンツが複数のブロックに分割して送信されるような場合には、各ブロックについての受信状態を通知してもよい。受信結果応答メッセージで受信失敗が通知された場合には、配信サーバ10の配信制御部14sは再度コンテンツを配信端末20aに送信する。
受信結果応答メッセージは配信サーバ10が送信したコンテンツの受信完了、受信失敗などの受信状態を含んである。また、コンテンツが複数のブロックに分割して送信されるような場合には、各ブロックについての受信状態を通知してもよい。受信結果応答メッセージで受信失敗が通知された場合には、配信サーバ10の配信制御部14sは再度コンテンツを配信端末20aに送信する。
配信端末20aへのコンテンツの送信を完了すると、次に配信サーバ10の配信制御部14sは、配信端末20aに次に送信すべきあて先を明記した転送開始要求メッセージを送信する。(Step_T4)
この動作例では、次の送信先は配信端末20bであるので配信端末20bを指定する。このとき、次の送信先の指定は端末ID(すなわちC2)を指定することにより行う。
この動作例では、次の送信先は配信端末20bであるので配信端末20bを指定する。このとき、次の送信先の指定は端末ID(すなわちC2)を指定することにより行う。
転送開始要求メッセージを受信した配信端末20aの配信制御部14cは配信サーバ10に転送開始応答メッセージを送信する。(Step_T5)
そして、配信端末20aの配信制御部14cはコンテンツ蓄積部15より送信するコンテンツを読み出して、配信端末20bに送信する。(Step_T6)
配信端末20aの配信制御部14cはコンテンツの送信を完了すると、Step_T2での配信サーバ10の動作と同様に、配信端末20bに対して受信結果要求メッセージを送信する。(Step_T7)
そして、配信端末20aの配信制御部14cはコンテンツ蓄積部15より送信するコンテンツを読み出して、配信端末20bに送信する。(Step_T6)
配信端末20aの配信制御部14cはコンテンツの送信を完了すると、Step_T2での配信サーバ10の動作と同様に、配信端末20bに対して受信結果要求メッセージを送信する。(Step_T7)
受信結果要求メッセージを受信した配信端末20bの配信制御部14cはコンテンツの転送が完了したことを、受信結果応答メッセージを送信して配信端末20aに通知する。受信結果応答メッセージを受信した配信端末20aの動作は、前述の配信サーバ10の動作と同様である。配信端末20bに対してコンテンツの送信を正常に完了した配信端末20aの配信制御部14cは、配信サーバ10に対して転送完了通知メッセージを送信する。(Step_T8)
転送完了通知メッセージを受信した配信サーバ10の配信制御部14sは次に、配信端末20cにコンテンツを転送するように、配信端末20bあてに転送開始要求メッセージを送信する。配信端末20aの配信制御部14cは配信端末20bあての転送開始要求を受信すると、配信端末20aの周囲端末検出部12sが記憶する自端末の隣接端末に配信端末20bがあることを確認して、受信した転送開始要求メッセージを再送信する。
また、このとき配信端末20cにコンテンツを転送するための転送開始要求メッセージが配信端末20bあてに送信されていることから、配信端末20aの配信制御部14cは、配信端末20cが配信端末20bの方向にあることを学習する。また、配信端末20bの配信制御部14cは、転送開始要求メッセージを配信端末20aから受信したことから配信サーバ10が配信端末20a方向にあること学習する。(Step_T9)
転送開始要求メッセージを受信した配信端末20bの配信制御部14cは、配信サーバ10あてに転送開始応答メッセージを送信する。この転送開始応答メッセージは配信端末20aの配信制御部14cが受信し、あて先の配信サーバ10が自端末の隣接端末であることを確認して、転送開始応答メッセージを再送信する。(Step_T10)
転送開始要求メッセージを受信した配信端末20bの配信制御部14cは、配信サーバ10あてに転送開始応答メッセージを送信する。この転送開始応答メッセージは配信端末20aの配信制御部14cが受信し、あて先の配信サーバ10が自端末の隣接端末であることを確認して、転送開始応答メッセージを再送信する。(Step_T10)
転送開始応答メッセージを送信した配信端末20bの配信制御部14cはコンテンツ蓄積部15から転送するコンテンツを読み出して、配信端末20cに送信する。上述の配信端末20aから配信端末20bへのコンテンツの送信と同様の処理で、配信端末20cにコンテンツが送信される。配信端末20cから受信結果応答メッセージを受信した配信端末20bの配信制御部14cは、転送開始要求メッセージの送信元である配信サーバ10に転送完了通知メッセージを送信する。この配信サーバ10あての転送完了通知メッセージは、配信端末20aの配信制御部14cが受信する。配信端末20aの配信制御部14cは、周囲端末検出部12cが記憶する接続可能な端末の情報を参照して、配信サーバ10が接続可能であることを確認して、配信端末20bから受信した転送完了通知メッセージを再送信する。(Step_T11〜Step_T13)
このようにして配信サーバ10が送信したコンテンツを配信端末20cが受信する。
このようにして配信サーバ10が送信したコンテンツを配信端末20cが受信する。
同様の手順(Step_T14〜Step_T18)を経て配信端末20cから代表端末である配信端末20hは配信サーバ10が送信したコンテンツを受信する。また、同様に配信端末20e、20j、20nを経由して代表端末である配信端末20rは配信サーバ10が送信したコンテンツを受信する。
次に、図10に基づいて代表端末から配信グループ200内の配信端末20への配信シーケンスを説明する。
配信サーバ10の配信制御部14sは、図9に示したシーケンスにより代表端末である配信端末20h、20rへのコンテンツの送信を完了すると、次に各配信グループ200内に属する配信端末20へのコンテンツの配信を行う。まず、代表端末である配信端末20h、20rに対して、図10に示すように配信開始要求メッセージ(Step_D1、Step_D3)を送信する。そして、配信端末20h、20rの配信制御部14cは、配信開始要求メッセージを受信すると、配信サーバ10あてに配信開始応答メッセージを送信して、配信グループ200内へのコンテンツの配信を開始することを通知する。
なお、配信サーバ10が送信する配信開始要求メッセージは配信端末20h、20rに直接送信されるのではなく、上述の配信経路決定処理で決めた配信経路に沿って配信端末20が転送することにより届けられるが、図10のシーケンス図を簡略化して配信サーバ10と代表端末間のシーケンスを分かりやすくするために、経路途中にある配信端末20を省略している。配信開始応答メッセージも同様である。
また、図10ではStep_D1、Step_D2、Step_D3、Step_D4の順で、配信端末20hに対する処理と配信端末20rに対する処理を順に行うように示しているが、Step_D1、Step_D3と実施して配信端末20hに対する処理と配信端末20rに対する処理が並列で行われるようにしても良い。
配信サーバ10の配信制御部14sは各代表端末から配信開始応答メッセージを受信すると、自身の配信グループ200aに属する配信端末20へのコンテンツの配信を開始する。なお、代表端末にコンテンツを送信する過程において、既にコンテンツを送信済みの配信端末20についてはコンテンツの送信を実施しない。図8に基づく例では、配信サーバ10の配信グループ200aでコンテンツを未送信であるのは配信端末20iであるので、配信サーバ10は配信端末20iにコンテンツを送信する。なお、配信端末20iへのコンテンツ送信手順は、図9に示した配信端末20aへの送信処理(Step_T1〜Step_T3)と同様であるので、詳細な説明は省略する。
配信サーバ10に配信開始応答メッセージを送信した配信端末20hの配信制御部14cは、自身の配信グループ200bに属する配信端末20へのコンテンツの送信を開始する。ここで、自身の配信グループ200bに属する配信端末20は、周囲端末検出部12cが認識している自身と直接接続可能な配信端末20である。なお、代表端末自身がコンテンツを受信するときにコンテンツを代表端末に転送した配信端末20(この例では配信端末20c)は既にコンテンツを受信しているので、代表端末からのコンテンツの送信対象から除外する。したがって、配信端末20hは、配信端末20d、20g、20lにコンテンツを送信する。代表端末から配信端末20へのコンテンツ送信手順は、図9に示した配信サーバ10から配信端末20aへの送信処理(Step_T1〜Step_T3)と同様であるので、詳細な説明は省略する。同様に、代表端末である配信端末20rも配信端末20o、20q、20sにコンテンツを送信する。
なお、配信サーバ10が配信開始要求メッセージで、配信先の配信端末20を各代表端末の配信端末20に明示的に指示するようにしても良い。
なお、配信サーバ10が配信開始要求メッセージで、配信先の配信端末20を各代表端末の配信端末20に明示的に指示するようにしても良い。
配信グループ200a、200b、200cはそれぞれ配信サーバ10もしくは配信端末20h、20rが送信する無線信号が干渉しないので、図10において(I)、(II)、(III)の処理は並列に実行することが可能である。
配信グループ200内の配信端末20へのコンテンツの送信を完了した代表端末である配信端末20h、20rの配信制御部14cは、配信サーバ10に対して配信完了通知メッセージを送信して、配信グループ200内の配信端末20へコンテンツを配信する処理が完了したことを通知する。なお、配信完了通知メッセージは配信開始応答メッセージと同様の経路で配信サーバ10に送信される。
配信完了通知メッセージを代表端末である配信端末20h、20rから受信した配信サーバの配信制御部14sは、いずれの配信グループ200にも属さない配信端末20へのコンテンツの配信処理を行う。図8の例では、配信端末20b、20f、20j、20k、20m、20p、20tがいずれの配信グループ200にも属していない。このうち、配信端末20b、20jはすでにコンテンツを受信済みであるので、残りの配信端末20f、20k、20m、20p、20tに対するコンテンツ配信を実施する。
図8において、配信端末20f、20k、20mのように配信サーバ10の配信グループ200aに属する配信端末に配信経路がつながっている配信端末20に対しては、図9に示した代表端末である配信端末20へのコンテンツ送信処理と同様の手順でコンテンツの送信を行う。
一方、配信端末20p、20tのように配信サーバ10の配信グループ200aとは異なる配信グループ200に属する配信端末20に経路がつながっている配信端末20に対しては、図11に例を示すシーケンスによりコンテンツの配信を行う。図11は配信端末20pにコンテンツを配信する例である。
一方、配信端末20p、20tのように配信サーバ10の配信グループ200aとは異なる配信グループ200に属する配信端末20に経路がつながっている配信端末20に対しては、図11に例を示すシーケンスによりコンテンツの配信を行う。図11は配信端末20pにコンテンツを配信する例である。
まず、配信サーバ10の配信制御部14sは代表端末である配信端末20rに対して、代理指示要求メッセージを送信する。(Step_P1)
この代理指示要求メッセージによって配信サーバ10の配信制御部14sは配信端末20rに、配信端末20qに配信端末20pへのコンテンツ送信を指示する転送開始要求メッセージを送信することを要求する。この代理指示要求メッセージを受信した配信端末20rの配信制御部14cは、配信端末20qに配信端末20pへコンテンツを送信させる処理を開始する。
この代理指示要求メッセージによって配信サーバ10の配信制御部14sは配信端末20rに、配信端末20qに配信端末20pへのコンテンツ送信を指示する転送開始要求メッセージを送信することを要求する。この代理指示要求メッセージを受信した配信端末20rの配信制御部14cは、配信端末20qに配信端末20pへコンテンツを送信させる処理を開始する。
図11に示すStep_P2〜Step_P6の処理は、Step_T4〜Step_T8の処理と同様であるので詳細な説明は省略する。配信端末20qから転送完了通知メッセージを受信した配信端末20rの配信制御部14cは配信サーバ10に対して代理指示応答メッセージを送信し、代理指示応答メッセージを受信した配信サーバ10の配信制御部14sは配信端末20pへのコンテンツの送信が完了したことを認識する。(Step_P7)
なお、Step_P1で代理指示要求メッセージを受信した代表端末20rの配信制御部14cは配信端末20qの先に配信端末20pがあることを学習する。このような学習をすることにより、配信端末20pのさらに先に配信端末20がある場合にも、配信端末20pあての転送開始要求メッセージを送信することが可能である。
なお、Step_P1で代理指示要求メッセージを受信した代表端末20rの配信制御部14cは配信端末20qの先に配信端末20pがあることを学習する。このような学習をすることにより、配信端末20pのさらに先に配信端末20がある場合にも、配信端末20pあての転送開始要求メッセージを送信することが可能である。
このような動作をすることにより、いずれの配信グループ200にも属していない配信端末20へのコンテンツの配信を行うことができ、全ての配信端末20a〜20tに対してコンテンツの配信を実施することができる。
図12はこの発明を適用しない無線マルチホップ転送を用いたコンテンツ配信システムの例である。例えば各無線端末が自律的に無線信号の干渉を考慮せずにグループを作成すると、コンテンツの配信時に無線信号の干渉が発生するグループが構成されてしまう。図12ではサーバ50、無線端末60a〜60nがあり、無線端末60eをリーダとした無線端末60a、60iをメンバとするグループ、無線端末60jをリーダとした無線端末60m、60nをメンバとするグループ、無線端末60fをリーダとした無線端末60b、60kをメンバとするグループ、無線端末60gをリーダとした無線端末60lをメンバとするグループ、無線端末60hをリーダとした無線端末60c、60dをメンバとするグループがあるものとする。
また、各無線端末60間を接続する実線は各グループにおけるリーダの無線端末60からのデータ送信のための接続を示し、破線はリーダの無線端末60間のデータ送信のための接続を示している。また、図12で一点鎖線の円は無線端末60eの無線信号の到達範囲を示し、二点鎖線の円は無線端末60jの無線信号の到達範囲を示している。
また、各無線端末60間を接続する実線は各グループにおけるリーダの無線端末60からのデータ送信のための接続を示し、破線はリーダの無線端末60間のデータ送信のための接続を示している。また、図12で一点鎖線の円は無線端末60eの無線信号の到達範囲を示し、二点鎖線の円は無線端末60jの無線信号の到達範囲を示している。
今、サーバ50がリーダである無線端末60eにコンテンツを送信し、無線端末60eは隣のグループのリーダである無線端末60jにコンテンツを送信した後に、グループ内の無線端末60a、60iにコンテンツの配信を行うとする。また、無線端末60jは無線端末60eから受信したコンテンツを隣のグループのリーダである無線端末60fに送信した後に、グループ内の無線端末60m、60nにコンテンツの配信を行うとする。無線端末60fは無線端末60jから受信したコンテンツを隣のグループのリーダである無線端末60gに送信した後に、グループ内の無線端末60lにコンテンツの配信を行うとする。
このとき、無線端末60eと無線端末60jの無線信号の到達範囲に重なりがあり互いが送信する無線信号は干渉するので、無線端末60eが送信している間は、無線端末60fに無線端末60jはコンテンツを送信することができない。また、無線端末60jが送信している間は、無線端末60jの無線信号の到達範囲内にある無線端末60fと無線端末60k間ではコンテンツの送信を行うことはできない。
このとき、無線端末60eと無線端末60jの無線信号の到達範囲に重なりがあり互いが送信する無線信号は干渉するので、無線端末60eが送信している間は、無線端末60fに無線端末60jはコンテンツを送信することができない。また、無線端末60jが送信している間は、無線端末60jの無線信号の到達範囲内にある無線端末60fと無線端末60k間ではコンテンツの送信を行うことはできない。
特に、無線LAN(Local Area Network)のようなCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式を用いる無線通信システムでは、キャリアを検出した場合にその無線通信システムで規定された時間(例えば無線LANではDIFS:Distributed Inter Frame Spaceで定義する時間+ランダムのバックオフ時間)を経過した後に送信を行うため、無線信号が干渉する範囲内における送信タイミングの競合は送信完了までに要する時間に大きく影響する。
これに対してこの実施の形態の無線配信システムでは、互いに送信する無線信号を受信できない配信端末20を代表端末に定めて、この代表端末とした配信端末20の隣接端末である配信端末20で配信グループ200を構成しているので、各配信グループ200内における代表端末の配信端末20から配信グループ200に所属する配信端末20へのコンテンツの送信をそれぞれの配信グループ200で並列に実施することが可能である。
上述のように、この実施の形態に係る配信サーバ、配信端末を用いて構成した無線配信システムでは、配信サーバが周囲に存在する配信端末の各配信端末間の無線接続の可否情報を収集し、この無線接続可否情報に基づいて、配信するコンテンツを無線送信するとき無線信号の干渉の影響の少ない複数の配信グループに配信端末をグループ分けし、各配信グループに定めた代表端末である配信端末にコンテンツを送信したのちに、配信グループ内におけるコンテンツの配信を代表端末が行うようにしたので、各配信グループにおけるコンテンツ配信を並列に実施することができ、これにより、配信サーバから配信端末全体へのコンテンツ配信に要する時間を削減することができる。
なお、上述の実施の形態1では、代表端末とその配信グループ内の全ての配信端末にコンテンツ配信を実施した後に配信グループに属さない配信端末へコンテンツ配信を実施していたが、その順序を変えて行なうこともできる。
例えば、配信グループに属さない配信端末へコンテンツ配信を実施し、配信グループ内の全ての配信端末にコンテンツ配信を実施してもよい。別の例としては、代表端末である配信端末にコンテンツを送信する経路の途中でこの経路から分岐して配信グループに属さない配信端末がある場合にはこの配信端末に先にコンテンツを送信するようにしても良い。このように、配信グループ内の配信端末へのコンテンツの配信を並列に実施する限りにおいては他の配信順序にしてもよい。
実施の形態1では、配信サーバおよび代表端末となった配信端末が、配信グループ内の各配信端末に対してコンテンツを送信するようにしているが、無線通信の特性を活かしてマルチキャスト送信により配信グループ内の配信端末に対して一度にコンテンツを送信するようにしてもよい。
10 配信サーバ、11 無線送受信部、12,12s,12c 周囲端末検出部、13 配信グループ管理部、14,14s,14c 配信制御部、15 コンテンツ蓄積部、20,20a〜20t 配信端末、100,110 無線到達範囲、200,200a,200b,200c 配信グループ、50 サーバ、60,60a〜60n 無線端末
Claims (6)
- 無線信号を送信し、受信する無線送受信部と、
配信するコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、
前記コンテンツの配信先である複数の配信端末を、これらの配信端末間の無線干渉情報に基づいて、互いが送信する無線信号を受信せずかつ双方が送信する無線信号を受信可能な同一の前記配信端末が存在しない前記配信端末を代表端末として、前記代表端末が送信する無線信号を受信可能な前記配信端末で構成する複数の配信グループに分ける配信グループ管理部と、
前記無線送受信部を介して、他の前記配信端末を経由するマルチホップ転送方式で前記代表端末に前記コンテンツを送信し、前記代表端末から前記配信グループ内の前記配信端末への前記コンテンツの配信が前記配信グループ毎に並列に行われるように前記代表端末を制御する配信制御部と、
を備えたことを特徴とする配信サーバ。 - 前記無線送受信部を介して、自端末と直接無線接続可能な前記配信端末を検出し、検出した前記配信端末からその検出した前記配信端末と直接接続可能な前記配信端末の情報を収集して自端末と直接接続しない前記配信端末を検出する周囲端末検出部を備え、
前記配信グループ管理部は前記周囲端末検出部が検出した前記配信端末を振り分けて配信グループを作成することを特徴とする請求項1に記載の配信サーバ。 - 前記配信グループ管理部は、前記配信グループのいずれにも属さない前記配信端末への配信経路を決定し、
前記配信制御部は、前記配信グループに属さない前記配信端末に対して前記配信経路に基づいて前記コンテンツが配信されるように前記無線送受信部を介して前記配信経路上の前記配信端末を制御する、
請求項1または請求項2に記載の配信サーバ。 - 前記配信サーバに直接接続可能な前記配信端末をグループメンバとする前記配信グループに対しては、前記配信サーバ自身がグループ代表として前記コンテンツを配信する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配信サーバ。
- 無線信号を送信し、受信する無線送受信部と、
前記無線送受信部を介して受信したコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、
前記無線送受信部を介して、自端末と直接無線接続可能な端末を検出して検出した自端末に接続可能な端末の情報を配信サーバに通知し、他の端末が前記配信サーバあてに送信したその端末の自端末に接続可能な端末の情報を配信サーバあてに再送信する周囲端末検出部と、
前記無線送受信部を介して、前記配信サーバから前記受信したコンテンツの配信を要求されると、前記周囲端末検出部が検出した自端末に直接接続可能な端末を配信対象として、前記受信したコンテンツを送信する配信制御部と、
を備えたことを特徴とする配信端末。 - コンテンツの配信先である複数の配信端末と、
前記複数の配信端末を、これらの配信端末間の無線干渉情報に基づいて、互いが送信する無線信号を受信せずかつ双方が送信する無線信号を受信可能な同一の前記配信端末が存在しない前記配信端末を代表端末とし、前記代表端末が送信する無線信号を受信可能な前記配信端末をメンバとしてグループ化した1つ以上の配信グループと、
前記代表端末に他の前記配信端末を経由するマルチホップ転送方式で前記コンテンツを送信し、前記代表端末から前記配信グループ内の前記配信端末への前記コンテンツの配信が前記配信グループ毎に並列に行われるように制御する配信サーバと、
を備えたことを特徴とするマルチホップ配信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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ID=52124112
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 2013-05-15 JP JP2013102932A patent/JP2014225732A/ja active Pending
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