JP2014225371A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合検知ピンを用いて嵌合状態を検知しながらも嵌合検知ピンを異物との接触から保護することができるコネクタを提供する。
【解決手段】操作レバー13をコネクタ嵌合位置に回転させてソケット12をプラグ11に嵌合し、主回路をオン状態とした後、スライダS1を検知ピン遮断位置から検知ピン接続位置へ直進させると、スライダハウジング63により四周を囲まれたソケット側嵌合検知ピン72とハーネスハウジング33により四周を囲まれたプラグ側嵌合検知ピン34が互いに接続されてコネクタの嵌合状態が検知されると共に、ロックばね押さえ58によるロックばね64の押さえが解除され、ロックばね64は拡張し、操作レバー13の平坦部52に接触して操作レバー13の回転位置をロックする。
【選択図】図37

Description

この発明は、コネクタに係り、特に、嵌合状態を検知する嵌合検知ピンを有するコネクタに関する。
近年、環境保全の観点から、電気自動車、ハイブリッド車等、電気エネルギーを利用する車両の実用化が盛んに行われているが、車載電源からモータあるいはインバータ等の負荷に大電流が流れるため、保守点検作業の安全性確保等の目的で、例えば車載電源と負荷との間にコネクタを介在させ、コネクタの離脱により負荷への電源供給を遮断し得るように構成されている。
この種のコネクタとして、例えば、特許文献1には、図61に示されるように、操作レバー1を回転操作することにより第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3の嵌合/離脱を行うコネクタが開示されている。第1コネクタハウジング2および第2コネクタハウジング3は、それぞれ、主回路スイッチを形成するためのコンタクトを有しており、回転軸4を介して第2コネクタハウジング3に回転可能に取り付けられている操作レバー1の取っ手部5を手で操作して操作レバー1を回転し、第2コネクタハウジング3を第1コネクタハウジング2に嵌合させることで、双方のコンタクトが互いに接続される。
また、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3の嵌合状態あるいは離脱状態を検知するために、操作レバー1の先端部に一対の検知用端子6が取り付けられると共に第1コネクタハウジング2にも一対の検知用端子7が取り付けられている。操作レバー1を回転して第2コネクタハウジング3を第1コネクタハウジング2に嵌合させたときに、操作レバー1の検知用端子6が第1コネクタハウジング2の検知用端子7に接続され、これにより、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3の嵌合状態が検知される。
特開2012−243559号公報
コネクタの嵌合状態を検知する目的の検知用端子6および7は、大電流を流すものではないので、通常、このような検知用端子6および7として、断面積の小さな導体、例えば、肉薄または細く形成された導体部品が用いられる。このため、コネクタの操作時等に、検知用端子6および7に操作者の指、工具等の異物が接触して検知用端子6および7を破損しないように、検知用端子6および7の四周をハウジングで包囲して保護することが望まれている。
例えば、図61に示したコネクタにおいても、操作レバー1の先端部に取り付けられた検知用端子6の四周がフード部8によって包囲されている。
しかしながら、操作レバー1の先端部に配置された検知用端子6は、操作レバー1の回転に伴って、回転軸4を中心とした円弧軌道を描きながら第1コネクタハウジング2の検知用端子7へと移動するため、検知用端子6の四周を包囲するフード部8を、円弧軌道を考慮した大きめのサイズに形成しなければならなかった。すなわち、フード部8を検知用端子6に近接した小さなサイズに形成すると、操作レバー1を回転させたときに、フード部8が第1コネクタハウジング2の検知用端子7に干渉することとなる。
また、フード部8を構成する周壁の高さが高くなるほど、操作レバー1の回転に伴って、第1コネクタハウジング2の検知用端子7に干渉しやすくなるため、高さを制限せざるを得なかった。
このため、図61に示されるように、フード部8と検知用端子6の間に比較的大きなスペースが生じ、フード部8が配置されているにも関わらず、検知用端子6に操作者の指、工具等の異物が接触するおそれがあった。
また、図61のコネクタでは、第1コネクタハウジング2の検知用端子7が外部に露出しており、指等の異物と接触するおそれが高いものであるが、この検知用端子7の四周をハウジングで包囲しようとすると、検知用端子6の周囲のフード部8との干渉を回避するために、かなり大きなサイズのハウジングが必要となり、これでは、ハウジングを形成しても検知用端子7を保護することができなくなってしまう。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、嵌合検知ピンを用いて嵌合状態を検知しながらも嵌合検知ピンを異物との接触から保護することができるコネクタを提供することを目的とする。
この発明に係るコネクタは、プラグにソケットを嵌合することにより主回路を形成するプラグ側コンタクトとソケット側コンタクトとが接続され、プラグ側嵌合検知ピンにソケット側嵌合検知ピンが接続されることでプラグとソケットとの嵌合を検知するコネクタにおいて、コネクタ嵌合位置とコネクタ離脱位置との間で回転可能にソケットに取り付けられると共にコネクタ嵌合位置に向けて回転することでソケットを嵌合軸に沿ってプラグに嵌合させる嵌合力を発生し且つコネクタ離脱位置に向けて回転することでソケットを嵌合軸に沿ってプラグから離脱させる離脱力を発生する操作レバーと、ソケット側嵌合検知ピンを有するスライダと、ソケットに形成され且つスライダを嵌合軸に沿って検知ピン接続位置と検知ピン遮断位置との間で直進可能に格納するスライダ格納部とを備え、プラグ側嵌合検知ピンおよびソケット側嵌合検知ピンは、それぞれ、嵌合軸方向を除いた周囲を途切れることなくハウジングにより包囲されているものである。
好ましくは、プラグは、プラグとソケットとの嵌合時にソケット側コンタクトを収容するためのソケット側コンタクト収容部が形成されたプラグ側ハウジングと、プラグ側ハウジングの近傍に配置されると共に内部にプラグ側嵌合検知ピンが取り付けられたハーネスハウジングを有し、ソケットは、プラグとソケットとの嵌合時にプラグ側ハウジングを嵌め込むためのプラグ側ハウジング収容部が形成されたソケット側ハウジングを有し、スライダは、内部にソケット側嵌合検知ピンが取り付けられたスライダハウジングを有し、プラグ側嵌合検知ピンは、嵌合軸方向を除いた周囲を途切れることなくハーネスハウジングにより包囲され、ソケット側嵌合検知ピンは、嵌合軸方向を除いた周囲を途切れることなくスライダハウジングにより包囲されている。
さらに、スライダハウジングは、ハーネス収容部を有し、スライダが検知ピン遮断位置に位置する状態で操作レバーをコネクタ嵌合位置に回転させた後、スライダを検知ピン遮断位置から検知ピン接続位置へ直進させることにより、ハーネスハウジングがスライダハウジングのハーネス収容部に収容され、プラグ側嵌合検知ピンにソケット側嵌合検知ピンが接続されることが好ましい。
また、好ましくは、スライダを検知ピン接続位置にロックする第1のスライダロック機構を備え、スライダが検知ピン遮断位置に位置する状態で操作レバーをコネクタ嵌合位置に回転させてプラグ側コンタクトにソケット側コンタクトを接続した後、スライダを検知ピン接続位置に直進させると、スライダが第1のスライダロック機構により検知ピン接続位置にロックされ、プラグ側嵌合検知ピンにソケット側嵌合検知ピンが接続されると共にスライダにより操作レバーがコネクタ嵌合位置にロックされる。
第1のスライダロック機構は、スライダに形成された第1の突起部と、プラグおよびソケットの一方に形成され且つプラグとソケットとが嵌合され且つスライダが検知ピン接続位置に位置したときに第1の突起部が引っ掛かる第1の引っ掛け部を有するように構成することができる。
この場合、スライダは、第1の突起部が形成された弾性変形可能な梁部と、梁部の上に形成された押し込みボタンを有することが好ましい。
また、プラグとソケットとが嵌合しないときにスライダを検知ピン遮断位置にロックし、プラグとソケットとを嵌合させたときにスライダの検知ピン遮断位置へのロック状態を解除する第2のスライダロック機構を備えることが好ましい。
第2のスライダロック機構は、スライダの外面上に取り付けられた片持ち梁状の第2のロック部と、ソケットに形成されると共に第2のロック部が引っ掛かる第2の引っ掛け部と、プラグに形成されたロック解除部とを有し、プラグとソケットとが嵌合しないときには、検知ピン遮断位置に位置するスライダの第2のロック部が第2の引っ掛け部に引っ掛かることで、スライダの検知ピン接続位置への直進が阻止され、プラグとソケットとを嵌合させると、ロック解除部が第2のロック部を変位させることで、第2の引っ掛け部に対する第2のロック部の引っ掛かりが解除され、スライダの検知ピン接続位置への直進が許容されるように構成することができる。
さらに、好ましくは、スライダの外面上に突出形成された操作レバーロック部を有し、スライダが検知ピン遮断位置に位置する状態で操作レバーをコネクタ嵌合位置に回転させた後、スライダを検知ピン接続位置へ直進させると、スライダの操作レバーロック部が操作レバーの回転経路上に位置すると共に操作レバーに近接することにより、操作レバーのコネクタ離脱位置への回転が阻止される。
この場合、操作レバーがコネクタ離脱位置に位置する状態でスライダを検知ピン遮断位置から検知ピン接続位置へ直進させると、操作レバーロック部が操作レバーの回転経路上に位置することにより、操作レバーのコネクタ嵌合位置への回転が阻止されるように構成することができる。
また、スライダの外面上に取り付けられ且つスライダが検知ピン遮断位置にあるときは操作レバーの回転経路に干渉しないように内側へ変位すると共にスライダが検知ピン接続位置にあるときは操作レバーの回転経路上にまで拡張するロックばねを有することもできる。
ロックばねは、スライダを検知ピン接続位置に位置させることにより拡張している状態で、操作レバーをコネクタ離脱位置からコネクタ嵌合位置に向けて回転させたときに、操作レバーに接触して操作レバーのコネクタ嵌合位置への回転を阻止するための回転阻止用突起部を有することが好ましい。
また、スライダは、嵌合軸に沿って形成された溝と、この溝内に形成された脱落防止用突起部を有し、スライダ格納部は、上記の溝内に弾性的に挿入されるランスを有し、ランスの先端部が脱落防止用突起部に接触することによりスライダ格納部からのスライダの脱落が防止されるように構成することができる。
好ましくは、プラグは、突出形成された引っ掛けピンを有し、ソケットは、突出形成された回動軸ピンを有し、操作レバーは、回動軸ピンが挿入される回動軸孔と引っ掛けピンが挿入されるガイド溝を有している。
この発明によれば、操作レバーをコネクタ嵌合位置とコネクタ離脱位置との間で回転することで嵌合軸に沿ったプラグとソケットの嵌合および離脱を行い、ソケットに形成されたスライダ格納部が、ソケット側嵌合検知ピンを有するスライダを嵌合軸に沿って検知ピン接続位置と検知ピン遮断位置との間で直進可能に格納し、プラグ側嵌合検知ピンおよびソケット側嵌合検知ピンは、それぞれ、嵌合軸方向を除いた周囲を途切れることなくハウジングにより包囲されているので、嵌合検知ピンを用いて嵌合状態を検知しながらも嵌合検知ピンを異物との接触から保護することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係るコネクタの嵌合前の状態を示す斜視図である。 実施の形態1に係るコネクタの嵌合後の状態を示す斜視図である。 プラグを示す斜視図である。 プラグの内部を示す破断斜視図である。 プラグに用いられたプラグ側コンタクトを示す斜視図である。 プラグに形成されたスライダハウジング収容部を斜め前方から見た斜視図である。 スライダハウジング収容部の要部を示す部分拡大斜視図である。 プラグに用いられた検知信号ハーネスを示す斜視図である。 検知信号ハーネス内のプラグ側嵌合検知ピンを示す斜視図である。 ソケットを示す斜視図である。 ソケットの内部を示す部分断面図である。 ソケット側ハウジングに収容されるソケット側コンタクトとケーブルを示す斜視図である。 ソケット側コンタクトを示す斜視図である。 ソケット側コンタクト内に用いられたバネ部材を示す斜視図である。 操作レバーを示す斜視図である。 ソケットに用いられたソケット側ハウジングを示す斜視図である。 ソケットのスライダ格納部を示す斜視図である。 スライダ格納部の内部を示す断面図である。 スライダを示す斜視図である。 スライダの梁部を示す斜視図である。 スライダの内部を示す断面図である。 スライダの前部を示す斜視図である。 スライダの内部を示す断面図である。 スライダ格納部にスライダを格納する際の状態を示す斜視図である。 スライダが検知ピン遮断位置に位置する状態を示す斜視図である。 スライダが検知ピン遮断位置に位置するときのロックばねの状態を示す側面図である。 スライダが検知ピン接続位置に位置するときのロックばねの状態を示す側面図である。 スライダ格納部にスライダが格納された状態を示す一部破断斜視図である。 嵌合前のプラグとソケットを示す平面図である。 嵌合開始時のプラグとソケットを示す平面図である。 嵌合開始時におけるスライダの状態を示す断面図である。 嵌合完了時のプラグとソケットを示す平面図である。 嵌合完了時におけるプラグ側コンタクトとソケット側コンタクトを示す側面図である。 嵌合完了時で且つ検知ピン遮断位置に位置するスライダの状態を示す断面図である。 スライダが検知ピン接続位置に位置する状態を示す斜視図である。 嵌合完了時で且つ検知ピン接続位置に位置するスライダの状態を示す断面図である。 嵌合完了時で且つ検知ピン接続位置に位置するスライダの状態を示す一部破断斜視図である。 実施の形態2に係るコネクタに用いられたスライダを示す斜視図である。 実施の形態2の正常時におけるスライダと操作レバーの関係を示す一部破断斜視図である。 実施の形態2の異常時におけるスライダと操作レバーの関係を示す一部破断斜視図である。 実施の形態3に係るコネクタの嵌合前の状態を示す斜視図である。 実施の形態3におけるソケットを示す平面図である。 実施の形態3におけるソケットを示す断面図である。 実施の形態3のコネクタに用いられたスライダを示す斜視図である。 実施の形態3のコネクタに用いられたスライダを示す側面図である。 実施の形態3のコネクタに用いられたスライダの要部を示す部分拡大斜視図である。 実施の形態3のコネクタに用いられたスライダを示す斜視図である。 実施の形態3に係るコネクタの嵌合前の状態を示す側面図である。 図48のA1−A1線断面図である。 図48のB1−B1線断面図である。 実施の形態3に係るコネクタの嵌合完了時で且つスライダが検知ピン遮断位置に位置する状態を示す斜視図である。 実施の形態3に係るコネクタの嵌合完了時で且つスライダが検知ピン遮断位置に位置する状態を示す側面図である。 図52のB2−B2線断面図である。 図52のA2−A2線断面図である。 実施の形態3に係るコネクタの嵌合完了時で且つスライダが検知ピン接続位置に位置する状態を示す斜視図である。 実施の形態3に係るコネクタの嵌合完了時で且つスライダが検知ピン接続位置に位置する状態を示す側面図である。 図56のB3−B3線断面図である。 図56のA3−A3線断面図である。 実施の形態3の正常時におけるスライダと操作レバーの関係を示す部分断面図である。 実施の形態3の異常時におけるスライダと操作レバーの関係を示す部分断面図である。 従来のコネクタの構成を示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るコネクタの構成を示す。コネクタは、モータ、インバータ等のハウジングに固定されるプラグ11と、ケーブルの端部に取り付けられるソケット12を備えており、ソケット12に操作レバー13が回転可能に取り付けられている。プラグ11にソケット12をあてがって操作レバー13を回転することにより、図2に示されるように、ソケット12がプラグ11に嵌合する。
プラグ11は、図3に示されるように、ボルト14によりモータ、インバータ等のハウジングに取り付けられるフランジ15を有し、このフランジ15にプラグ側ハウジング16とスライダ受け容れハウジング17が互いに隣接して突出形成されている。プラグ側ハウジング16は、嵌合軸C1を中心とする筒形状を有し、スライダ受け容れハウジング17は、嵌合軸C1と平行な中心軸C2を中心とする筒形状を有している。
プラグ側ハウジング16の内部にソケット側コンタクト収容部18が形成されると共に、プラグ側ハウジング16の上部に、操作レバー13と係わり合う引っ掛けピン19が突出形成されている。
また、プラグ側ハウジング16には、3つのプラグ側コンタクト20が取り付けられている。これらのプラグ側コンタクト20は、図4に示されるように、一端がソケット側コンタクト収容部18に露出し、他端がプラグ側ハウジング16の背部から突出している。
図5に示されるように、プラグ側コンタクト20には、ソケット側コンタクト収容部18に露出する一端側に接点部23が形成され、プラグ側ハウジング16の背部から突出する他端側に接続用の孔24が形成されている。
図6に示されるように、プラグ側ハウジング16に隣接して配置されたスライダ受け容れハウジング17の内部には、スライダハウジング収容部25が形成され、スライダハウジング収容部25内で且つ中心軸C2上に、検知ピン突入部26が形成されている。スライダ受け容れハウジング17を構成する上壁部および下壁部には、それぞれスリット状のロックばね突入部27が形成され、側壁部には、ランス引っ掛け孔28が形成されている。
図7に示されるように、スライダ受け容れハウジング17の開口端部の内側に、ランス引っ掛け孔28に隣接する突起部30が形成されると共に、突起部30の両側には、それぞれ中心軸C2と平行に延びる一対の溝31が形成されている。
スライダハウジング収容部25内に形成された検知ピン突入部26には、図8に示されるような検知信号ハーネス32が格納されている。この検知信号ハーネス32は、先端部に一対のピン挿入孔33aが形成されたハーネスハウジング33を有し、ハーネスハウジング33の内部に、図9に示されるような一対のプラグ側嵌合検知ピン34がそれぞれ格納され、プラグ側嵌合検知ピン34にリード線35が接続されている。一対のプラグ側嵌合検知ピン34がそれぞれスライダ受け容れハウジング17の中心軸C2と平行に延びるように、検知信号ハーネス32が検知ピン突入部26内に配置されており、それぞれのプラグ側嵌合検知ピン34は、ハーネスハウジング33の外部に突出することはなく、ハーネスハウジング33内に収容され、プラグ側嵌合検知ピン34の長手方向を除いた四周のすべて(周囲を途切れることなく、すべて覆っていれば、四つの面には限定されない)がハーネスハウジング33によって包囲されている。
一方、ソケット12は、図10に示されるように、ソケット側ハウジング36と、ソケット側ハウジング36の側部に一体に形成されたスライダ格納ハウジング37を有している。ソケット側ハウジング36は、嵌合軸C1を中心とする筒形状を有し、スライダ格納ハウジング37は、嵌合軸C1と平行な中心軸C3を中心とする筒形状を有している。
ソケット側ハウジング36にケーブル38の折れ曲がりを緩和するためのケーブル側ゴム部材39が取り付けられている。また、ソケット側ハウジング36の上部および下部にそれぞれ回動軸ピン40が突出形成され、これらの回動軸ピン40を中心として回転可能に操作レバー13がソケット側ハウジング36に取り付けられている。さらに、スライダ格納ハウジング37の内部に、スライダS1が格納されている。
なお、嵌合軸C1と中心軸C3との間隔は、プラグ11における嵌合軸C1と中心軸C2との間隔と同一の値に設定されているものとする。
図11に示されるように、ソケット側ハウジング36の内部にプラグ側ハウジング収容部41が形成され、一端がプラグ側ハウジング収容部41内に露出するように3つのソケット側コンタクト42がソケット側ハウジング36に取り付けられている。
図12に、3本のケーブル38の先端にそれぞれ接続された3つのソケット側コンタクト42を示す。それぞれのソケット側コンタクト42は、図13に示されるように、一端にほぼ矩形の断面を有する筒形状部44を有すると共に、他端にケーブル38に結線される結線部45を有し、筒形状部44の内部に板ばね46が固定されている。板ばね46は、コネクタの嵌合時にプラグ側コンタクト20に接触するもので、図14に示されるように、断面が「く」の字状に屈曲した接点部47を有している。
図15に示されるように、操作レバー13は、把持部48を介することにより間隔W1を隔てて互いに平行に配置された一対の板状部49を有し、それぞれの板状部49に、回動軸孔50と、円弧状のガイド溝51が形成されている。また、把持部48の側部には、平坦部52が形成されている。
図16に示されるように、ソケット側ハウジング36の上壁部には、プラグ側ハウジング16に突出形成された引っ掛けピン19が導入されるスリット状の引っ掛けピン導入溝53が形成され、ソケット側ハウジング36の背部には、3つのソケット側コンタクト42に接続される3本のケーブル38を通すケーブル収容部54が形成されている。
ソケット側ハウジング36に一体に形成されたスライダ格納ハウジング37の内部には、図17に示されるように、中心軸C3に沿って延びるスライダ格納部55が形成されている。スライダ格納ハウジング37の上壁部および下壁部にそれぞれ開口部からなるロックばね収容部56が形成されると共にロックばね収容部56の両側に中心軸C3に沿って延びる防護壁57が形成されている。これらの防護壁57は、ロックばね押さえ58により連結されている。また、スライダ格納ハウジング37には、中心軸C3に沿って延びる2本のスリット状の溝59により、これらの溝59の間にランス60が形成されている。また、スライダ格納ハウジング37の側壁部には、中心軸C3に沿って押し込みボタンスライド溝61が形成されている。
図18に示されるように、押し込みボタンスライド溝61の中間部には、押し込みボタンスライド溝61に直交する直交溝62が接続されている。また、ランス60の先端部に凸部60aが形成されている。
スライダ格納ハウジング37のスライダ格納部55に格納されるスライダS1を図19に示す。スライダS1は、中心軸C4に沿って延びる、ほぼ直方体形状のスライダハウジング63を有し、スライダハウジング63の上面および下面の上にそれぞれロックばね64が形成されている。
スライダハウジング63の側面上には、中心軸C4に沿って延びる弾性変形可能な梁部65が形成され、梁部65の上に1つの突起部からなる第1のロック部66と、第1のロック部66を挟んで中心軸C4に直交する方向の両側に形成された一対の突起部からなる第2のロック部67と、第1のロック部66の近傍に配置された押し込みボタン68がそれぞれ形成されている。さらに、図20に示されるように、第1のロック部66を構成する突起部には、スライダS1の先端側にテーパ部66aが形成され、第2のロック部67を構成する双方の突起部には、それぞれスライダS1の基端側にテーパ部67aが形成されている。
ここで、スライダ受け容れハウジング17のランス引っ掛け孔28は、第1のロック部66が引っ掛かる第1の引っ掛け部を構成し、第1のロック部66とランス引っ掛け孔28により第1のスライダロック機構が形成され、また、スライダ格納ハウジング37の直交溝62は、第2のロック部67が引っ掛かる第2の引っ掛け部を構成し、第2のロック部67と直交溝62により第2のスライダロック機構が形成されている。
また、スライダハウジング63の上面および下面には、それぞれ中心軸C4方向に延びる仮固定溝69が形成され、仮固定溝69の中に脱落防止用突起部70が形成されている。
図21に示されるように、ロックばね64は、基端部がスライダハウジング63の上面または下面に固定され、先端部がスライダハウジング63の上面または下面から離れるように斜めに配置され、ロックばねテーパ部64aと先端部64bを有している。そして、一対のロックばね64の先端部64bの間隔W2は、予め、操作レバー13の一対の板状部49の間隔W1よりも大きな値に設定されている。
図22に示されるように、スライダハウジング63の前半部は、中心軸C4を中心とした筒形状を有し、この筒の内部に、スライダS1の中心軸C4に沿って先端方向に開口する検知信号ハーネス収容部71が形成され、検知信号ハーネス収容部71の底部から検知信号ハーネス収容部71内に中心軸C4と平行に2本のソケット側嵌合検知ピン72が突出形成されている。これらのソケット側嵌合検知ピン72は、検知信号ハーネス収容部71の深さより短い長さを有しており、検知信号ハーネス収容部71の外部にまで突出することはなく、検知信号ハーネス収容部71内に収容され、ソケット側嵌合検知ピン72の長手方向を除いた四周のすべて(周囲を途切れることなく、すべて覆っていれば、四つの面には限定されない)が筒形状のスライダハウジング63によって包囲されている。また、図23に示されるように、2本のソケット側嵌合検知ピン72は、スライダハウジング63の内部で互いに連結されている。
図24に示されるように、このような構成のスライダS1を、ソケット12のスライダ格納ハウジング37の先端側からスライダ格納ハウジング37内に挿入すると、スライダ格納ハウジング37のランス60の先端に形成された凸部60aがスライダS1の仮固定溝69に挿入される。そして、図25に示されるように、スライダS1の第2のロック部67が、スライダ格納ハウジング37の直交溝62に嵌入されるまでスライダS1がスライダ格納部55に挿入されると、図26に示されるように、スライダ格納ハウジング37内に形成されているロックばね押さえ58により一対のロックばね64がそれぞれ押されて内側へ変位し、一対のロックばね64の先端部64bの間隔W3は、操作レバー13の間隔W1よりも小さくなる。これにより、ロックばね64に干渉されることなく、操作レバー13を回転させることができるようになる。この状態は、スライダS1の第2のロック部67が、スライダ格納ハウジング37の直交溝62に嵌入されることによりロックされる。このように、第2のロック部67が直交溝62に嵌入されるときのスライダ格納ハウジング37に対するスライダS1の位置を「検知ピン遮断位置」と呼ぶこととする。
この状態から、押し込みボタン68を押して梁部65を弾性変形させることにより、スライダS1の第2のロック部67をスライダ格納ハウジング37の直交溝62から外して、スライダS1を前方へ移動させると、図27に示されるように、ロックばね押さえ58によるロックばね64の押さえが解除され、ロックばね64は初期の状態に拡張し、一対のロックばね64の先端部64bの間隔W2は、操作レバー13の間隔W1よりも大きくなる。このため、ロックばね64が操作レバー13の回転操作に干渉することとなる。
実施の形態1に係るコネクタは、以上のような構成を有しているが、使用に供されずに保管されているときには、図25および26に示した状態までスライダS1を挿入せずに、図28に示されるように、スライダS1をスライダ格納ハウジング37の前方へ突出させてロックばね64を初期の状態としておくことが望ましい。これは、ロックばね64を押さえ付けた状態で長期間保管すると、ロックばね64に残留応力が作用してばね性が低下するおそれがあるからである。
ここで、スライダS1の仮固定溝69の中に脱落防止用突起部70が形成されているので、スライダ格納ハウジング37のランス60の先端に形成された凸部60aがスライダS1の脱落防止用突起部70に接触することで、スライダ格納ハウジング37からのスライダS1の脱落が防止されるように構成されている。
次に、コネクタを嵌合する際の動作について説明する。
図25および26に示したように、スライダS1を検知ピン遮断位置に位置させた状態で、図29に示されるように、嵌合軸C1に沿ってソケット12をプラグ11に接近させる。このとき、操作レバー13は、把持部48がプラグ11から最も離されるような回転位置にあり、この回転位置を「コネクタ離脱位置」と呼ぶこととする。この状態から、ソケット12をプラグ11に向けて押し込むと、図30に示されるように、プラグ側ハウジング16の上部に突出形成されている引っ掛けピン19が、ソケット12に取り付けられている操作レバー13のガイド溝51に挿入される。このとき、図31に示されるように、ソケット12のスライダS1は、まだ、プラグ11側のスライダ受け容れハウジング17から離れた状態にあり、スライダS1の一対のロックばね64は、ロックばね押さえ58により押されて弾性変形し、一対のロックばね64の先端部64bの間隔W3は、操作レバー13の間隔W1よりも小さくなっている。すなわち、操作レバー13は、回転操作可能な状態にある。
そこで、回動軸ピン40を中心として操作レバー13の把持部48をプラグ11の方向へ押すことにより操作レバー13を回転させると、プラグ側ハウジング16の引っ掛けピン19が操作レバー13のガイド溝51によって案内され、図32に示されるように、ソケット12がプラグ11に嵌合される。このように、把持部48がプラグ11に最も近づくような操作レバー13の回転位置を「コネクタ嵌合位置」と呼ぶこととする。
これにより、図33に示されるように、プラグ側コンタクト20の接点部23がソケット側コンタクト42の筒形状部44内に挿入され、板ばね46の接点部47により押しつけられ、コネクタの主回路がオン状態となる。
ただし、このとき、図34に示されるように、スライダS1のソケット側嵌合検知ピン72とプラグ11のプラグ側嵌合検知ピン34は互いに離れており、コネクタの嵌合状態は、まだ検知されていない。
次に、スライダS1の押し込みボタン68を押して梁部65を弾性変形させることにより、スライダS1の第2のロック部67とスライダ格納ハウジング37の直交溝62との嵌合を解除してスライダS1を前方へ移動させると、スライダS1の第2のロック部67がスライダ受け容れハウジング17の一対の溝31に挿入されると共に、スライダS1の第1のロック部66には、スライダS1の先端側にテーパ部66aが形成されているので、第1のロック部66は、スライダ受け容れハウジング17の開口端部の内側に形成されている突起部30を乗り越え、図35に示されるように、ランス引っ掛け孔28に引っ掛かる。これにより、スライダハウジング63とスライダ受け容れハウジング17が互いに連結された状態となる。このように、第1のロック部66がランス引っ掛け孔28に引っ掛かるときのスライダS1の位置を「検知ピン接続位置」と呼ぶこととする。
このとき、図36に示されるように、スライダハウジング63がスライダ受け容れハウジング17のスライダハウジング収容部25に収容されると共に、検知信号ハーネス32がスライダS1の検知信号ハーネス収容部71内に収容され、ソケット側嵌合検知ピン72とプラグ側嵌合検知ピン34が互いに接続される。これにより、コネクタの嵌合状態を検知することができる。
また、スライダS1が前方へ移動したことにより、図37に示されるように、ロックばね押さえ58によるロックばね64の押さえが解除され、ロックばね64はスライダ受け容れハウジング17のロックばね突入部27を通って初期の状態に拡張し、一対のロックばね64の先端部64bの間隔W2は、操作レバー13の間隔W1よりも大きくなる。その結果、一対のロックばね64の先端部64が、それぞれ操作レバー13の平坦部52に接触し、操作レバー13の回転位置がロックされる。このため、操作レバー13に不測の外力が加わっても、操作レバー13がコネクタ嵌合位置から回転することはなく、プラグ11とソケット12の嵌合状態が維持される。
嵌合状態のコネクタを離脱する際には、スライダS1の押し込みボタン68を押して梁部65を弾性変形させることにより、検知ピン接続位置にあるスライダS1の第1のロック部66とランス引っ掛け孔28との嵌合を解除し、第2のロック部67がスライダ格納ハウジング37の直交溝62に嵌合する検知ピン遮断位置までスライダS1を後方へ移動させる。これにより、ソケット側嵌合検知ピン72とプラグ側嵌合検知ピン34が互いに遮断されると共に、一対のロックばね64がそれぞれロックばね押さえ58により押されて内側へ変位し、一対のロックばね64の先端部64bの間隔W3は、操作レバー13の間隔W1よりも小さくなる。
そこで、回動軸ピン40を中心として操作レバー13の把持部48をプラグ11から引き離すように引くことにより操作レバー13をコネクタ嵌合位置からコネクタ離脱位置まで回転させると、プラグ側ハウジング16の引っ掛けピン19が操作レバー13のガイド溝51によって案内され、ソケット12がプラグ11から離れ始める。さらに、ソケット12をプラグ11から引き離すことで、コネクタが離脱される。すなわち、プラグ側コンタクト20とソケット側コンタクト42とが互いに離され、コネクタの主回路はオフ状態となる。
このようにして、コネクタの嵌合および離脱が行われるが、スライダS1の移動操作が操作レバー13の回転操作に連動することなく、スライダS1を検知ピン接続位置まで直進させることでソケット側嵌合検知ピン72とプラグ側嵌合検知ピン34の接続が行われる。このため、プラグ側嵌合検知ピン34の長手方向を除いた四周のすべてをハーネスハウジング33で包囲すると共にソケット側嵌合検知ピン72の長手方向を除いた四周のすべてをスライダハウジング63で包囲することができる。このとき、ハーネスハウジング33は、プラグ側嵌合検知ピン34に近接した小さなサイズのハウジングとし、スライダハウジング63も、ハーネスハウジング33を収容する検知信号ハーネス収容部71がソケット側嵌合検知ピン72の周囲に確保されていればよく、小さなサイズのハウジングとすることができる。
また、スライダS1の直進動作によってソケット側嵌合検知ピン72とプラグ側嵌合検知ピン34の接続を行うため、ハーネスハウジング33とスライダハウジング63の嵌合軸C1方向の長さを制限する必要がなく、それぞれプラグ側嵌合検知ピン34およびソケット側嵌合検知ピン72が露出しないような十分な長さにすることができる。
従って、プラグ側嵌合検知ピン34およびソケット側嵌合検知ピン72を、操作者の指、工具等の異物との接触から保護することが可能となる。
実施の形態2
図38に、実施の形態2に係るコネクタで用いられるスライダS2の構成を示す。このスライダS2は、実施の形態1で使用されたスライダS1において、一対のロックばね64に回転阻止用突起部64cを形成したものである。一対のロックばね64が拡張状態にあるときには、これら回転阻止用突起部64cの間隔は、操作レバー13の間隔W1よりも大きい値を有するものとする。
図39に示されるように、スライダS2を検知ピン遮断位置に位置させて一対のロックばね64をロックばね押さえ58で内側へ変位し、一対のロックばね64の先端部64bの間隔W3が操作レバー13の間隔W1よりも小さくなった状態で、操作レバー13をコネクタ離脱位置から回転させれば、ロックばね64の先端部64bおよび回転阻止用突起部64cは操作レバー13の回転経路に干渉することなく、操作レバー13は正常にコネクタ嵌合位置まで回転する。すなわち、実施の形態1と同様にして、コネクタの嵌合および離脱を行うことができる。
これに対して、図40に示されるように、スライダS2が既に検知ピン接続位置に位置し、一対のロックばね64が拡張している状態で、操作レバー13をコネクタ離脱位置から回転させようとすると、一対のロックばね64の回転阻止用突起部64cの間隔が、操作レバー13の間隔W1よりも大きくなっているため、操作レバー13が回転阻止用突起部64cに接触してコネクタ嵌合位置まで回転することが阻止される。これにより、ソケット側嵌合検知ピン72とプラグ側嵌合検知ピン34が先に接続された後に、コネクタの嵌合が行われるような誤動作を未然に防止することが可能となる。
実施の形態3
図41に、実施の形態3に係るコネクタの構成を示す。このコネクタは、上述した実施の形態1および2と同様に、プラグ81とソケット82を備え、プラグ81にソケット82をあてがって、ソケット82に取り付けられた操作レバー83を回転することにより、嵌合軸C1に沿ってソケット82がプラグ81に嵌合する。
実施の形態1および2では、スライダS1およびS2に取り付けられた一対のロックばね64が操作レバー13の回転経路上にまで拡張することで、操作レバー13をコネクタ嵌合位置にロックしたが、実施の形態3に係るコネクタでは、スライダS3に形成された操作レバーロック部が操作レバー13の回転経路上にまで変位することで操作レバー83をコネクタ嵌合位置にロックする。
プラグ81は、フランジ84に突出形成されたプラグ側ハウジング85と、プラグ側ハウジング85に隣接するようにフランジ84に取り付けられたハーネスハウジング86を有している。プラグ側ハウジング85内に3つのプラグ側コンタクトが取り付けられ、ハーネスハウジング86内に一対のプラグ側嵌合検知ピンが格納されている。プラグ側嵌合検知ピンの長手方向を除いた四周のすべてがハーネスハウジング86によって包囲されている。また、ハーネスハウジング86に面するプラグ側ハウジング85の側面上に、嵌合軸C1方向に延びる突起部85aが形成されている。さらに、プラグ側ハウジング85の上部および下部には、それぞれ引っ掛けピン85bが突出形成されている。
一方、ソケット82は、ソケット側ハウジング87と、ソケット側ハウジング87の側部に一体に形成されたスライダ格納ハウジング88を有している。ソケット側ハウジング87内に3つのソケット側コンタクトが取り付けられると共に、ソケット側ハウジング87の上部および下部にそれぞれ回動軸ピン89が突出形成され、これらの回動軸ピン89を介して操作レバー83がソケット側ハウジング87に取り付けられている。
さらに、スライダ格納ハウジング88の内部に、嵌合軸C1方向に延びるスライダ格納部90が形成され、このスライダ格納部90内にスライダS3の一部が挿入されることにより、スライダS3が嵌合軸C1に沿って直進可能に保持されている。スライダS3の外側面上には、操作レバーロック部91が突出形成されている。また、スライダ格納ハウジング88の上部および下部には、それぞれ、引っ掛け孔88aが形成されている。
操作レバー83は、実施の形態1における操作レバー13と同様に、ソケット側ハウジング87の上面および下面に沿って配置された一対の板状部83aと、これらの板状部83aを連結する把持部83bを有し、それぞれの板状部83aに円弧状のガイド溝83cが形成されている。図42に示されるように、把持部83bを操作することにより、回動軸ピン89を中心として操作レバー83を回転させることができるが、このとき、図43に示されるように、把持部83bは、操作レバー83の回転に伴ってスライダ格納部90に格納されたスライダS3の外側を円弧状に移動する。
ただし、図42に示されるように、回動軸ピン89がソケット側ハウジング87の先端部87aから距離Lだけ基端部側に配置されているため、把持部83bは、回動軸ピン89の真横、すなわち、ソケット82の先端部から距離Lだけ基端部側に位置するときに、嵌合軸C1から最も離れた状態となる。この状態にある把持部83bが、図43にTで示されている。
ここで、図42および図43に示されるように、把持部83bがソケット側ハウジング87の先端部87aから基端部側に最も離れる操作レバー83の回転位置P1を「コネクタ離脱位置」と呼び、把持部83bがソケット側ハウジング87の先端部87aに最も近づく操作レバー83の回転位置P2を「コネクタ嵌合位置」と呼ぶこととする。
スライダS3の構成を図44および図45に示す。スライダS3は、実施の形態1におけるスライダS1と同様に、中心軸C5に沿って延びる、ほぼ直方体形状のスライダハウジング92を有し、スライダハウジング92の前半部に検知信号ハーネス収容部93が形成されている。検知信号ハーネス収容部93の底部から検知信号ハーネス収容部93内に図示しない2本のソケット側嵌合検知ピンが中心軸C5に沿って突出し、ソケット側嵌合検知ピンの長手方向を除いた四周のすべてがスライダハウジング92によって包囲されている。
スライダハウジング92の上面および下面には、それぞれ、中心軸C5に沿って延びる弾性変形可能な梁部94が形成され、梁部94の上に、突起部からなる第1のロック部95と、第1のロック部95の近傍に配置された押し込みボタン96とが形成されている。第1のロック部95は、スライダS3が嵌合軸C1に沿って直進したときに、スライダ格納ハウジング88に形成されている引っ掛け孔88aに引っ掛かることでスライダ格納部90に対するスライダS3の位置をロックするものである。スライダ格納ハウジング88の引っ掛け孔88aは第1の引っ掛け部を構成し、スライダS3の第1のロック部95とスライダ格納ハウジング88の引っ掛け孔88aにより、第1のスライダロック機構が形成されている。
また、スライダハウジング92の上面および下面には、それぞれ、梁部94を挟むように、中心軸C5に沿って延びる一対の仮固定溝97が形成され、それぞれの仮固定溝97の中に脱落防止用突起部98が形成されている。
スライダハウジング92の両側面のうち、一方の側面上には、中心軸C5に沿って延びる片持ち梁状の第2のロック部99が形成されている。図46に示されるように、第2のロック部99の先端部には、中央にテーパ部99aが形成されると共に、テーパ部99aの両側にそれぞれ段差部99bが形成されている。
図47に示されるように、スライダハウジング92の他方の側面上には、操作レバーロック部91が、スライダハウジング92の側方へ張り出すように形成され、操作レバーロック部91の先端面91aが中心軸C5に対して垂直方向に延び、操作レバーロック部91の側面91bが中心軸C5と平行に延びている。
次に、実施の形態3のコネクタを嵌合する際の動作について説明する。
まず、図48に示されるように、操作レバー83をコネクタ離脱位置P1に位置させた状態で、嵌合軸C1に沿ってソケット82をプラグ81に接近させる。このとき、図49に示されるように、スライダ格納ハウジング88のスライダ格納部90に格納されているスライダS3の第2のロック部99が、ソケット側ハウジング87の外側面の一部からなるスライダ格納部90の内壁面90aに近接した位置にあり、また、このスライダ格納部90の内壁面90aには、スライダS3の第2のロック部99の一対の段差部99bに対応した一対の突起部90bが形成されている。
これらの突起部90bは、スライダS3の第2のロック部99が引っ掛かる第2の引っ掛け部を構成するもので、第2のロック部99の一対の段差部99bがそれぞれ対応する突起部90bに接触して引っ掛かることにより、スライダS3は、プラグ81の方向へ直進することが阻止される。このように、第2のロック部99の段差部99bがスライダ格納部90の突起部90bに引っ掛かるときの、スライダ格納ハウジング88に対するスライダS3の位置を「検知ピン遮断位置」と呼ぶこととする。
なお、図46に示したように、スライダS3の第2のロック部99のテーパ部99aは、一対の段差部99bの間に形成されている。このため、スライダS3が検知ピン遮断位置にあるとき、図50に示されるように、第2のロック部99のテーパ部99aは、スライダ格納部90の一対の突起部90bに接触することなく、一対の突起部90bの間に位置している。
次に、図48に示した状態から、ソケット82をプラグ81に向けて押し込むと、プラグ側ハウジング85の上部に突出形成されている引っ掛けピン85aが、ソケット82に取り付けられている操作レバー83のガイド溝83cに挿入され、回動軸ピン89を中心として操作レバー83の把持部83bをプラグ81の方向へ押すことにより操作レバー83をコネクタ嵌合位置P2まで回転させると、プラグ側ハウジング85の引っ掛けピン85bが操作レバー83のガイド溝83cによって案内され、図51および図52に示されるように、ソケット82がプラグ81に嵌合される。
これにより、プラグ81の3つのプラグ側コンタクトが、それぞれソケット82の対応するソケット側コンタクトに接続され、コネクタの主回路がオン状態となる。
このとき、ソケット82がプラグ81に嵌合されたことにより、図53に示されるように、スライダS3の第2のロック部99のテーパ部99aがプラグ側ハウジング85の側面上に形成されている突起部85aに乗り上げ、片持ち梁状の第2のロック部99がスライダハウジング92の側面に近接するように変位する。その結果、図54に示されるように、スライダ格納部90の突起部90bに対するスライダS3の第2のロック部99の段差部99bの引っ掛かりが解除され、スライダS3は、検知ピン遮断位置からプラグ81の方向へ直進することが許容される状態となる。
このように、プラグ側ハウジング85の突起部85aは、第2の引っ掛け部であるスライダ格納部90の突起部90bに対する第2のロック部99の引っ掛かりを解除するロック解除部を構成し、これらスライダS3の第2のロック部99、スライダ格納部90の突起部90bおよびプラグ側ハウジング85の突起部85aにより第2のスライダロック機構が形成されている。
なお、ソケット82がプラグ81に嵌合されたことで、プラグ81のハーネスハウジング86の一部がスライダS3の検知信号ハーネス収容部93内に挿入されるが、検知ピン遮断位置にあるスライダS3のソケット側嵌合検知ピン100とプラグ81のハーネスハウジング86内に格納されたプラグ側嵌合検知ピン101はまだ互いに離れており、コネクタの嵌合状態は、検知されていない。
また、操作レバー83をコネクタ嵌合位置P2まで回転させたことにより、操作レバー83の把持部83bの内側に形成されている段差部83dがスライダS3の操作レバーロック部91の先端面91aの嵌合軸C1に沿った前方に位置することとなるが、スライダS3はまだ検知ピン遮断位置にあるため、段差部83dと操作レバーロック部91の先端面91aとの間に隙間Gが存在し、操作レバー83はコネクタ離脱位置P1へ回転可能な状態にある。
ここで、図55および図56に示されるように、直進動作が許容されたスライダS3をプラグ81の方向へ押し込んで、スライダS3の第1のロック部95がスライダ格納ハウジング88の引っ掛け孔88aに引っ掛かるまでスライダS3を直進させると、図57に示されるように、スライダS3の検知信号ハーネス収容部93内の奧部にまでプラグ81のハーネスハウジング86が挿入され、スライダS3のソケット側嵌合検知ピン100とプラグ81のプラグ側嵌合検知ピン101が互いに接続される。これにより、コネクタの嵌合状態を検知することができる。このように、第1のロック部95が引っ掛け孔88aに引っ掛かるときのスライダS3の位置を「検知ピン接続位置」と呼ぶこととする。
このとき、スライダS3の第2のロック部99のテーパ部99aがプラグ側ハウジング85の側面上に形成されている突起部85aを乗り越えて通過すると共に、図58に示されるように、スライダS3の第2のロック部99の一対の段差部99bがそれぞれスライダ格納部90の対応する突起部90bよりもプラグ81側に位置し、スライダハウジング92の側面に近接するように変位していた第2のロック部99が自然状態に復帰する。
また、スライダS3がプラグ81の方向へ直進したことにより、図57および図58に示されるように、スライダS3の操作レバーロック部91の先端面91aが、操作レバー83の把持部83bの段差部83dに近接または接触し、操作レバー83の回転位置がロックされる。このため、操作レバー83に不測の外力が加わっても、操作レバー83がコネクタ嵌合位置P2から回転することはなく、プラグ81とソケット82の嵌合状態が維持される。
嵌合状態のコネクタを離脱する際には、スライダS3の押し込みボタン96を押して梁部94を弾性変形させることにより、検知ピン接続位置にあるスライダS3の第1のロック部95とスライダ格納ハウジング88の引っ掛け孔88aとの嵌合を解除し、スライダS3をプラグ81から離れるように後退させる。これにより、ソケット側嵌合検知ピン100とプラグ側嵌合検知ピン101が互いに遮断されると共に、操作レバー83の把持部83bの段差部83dとスライダS3の操作レバーロック部91の先端面91aとの間に隙間Gが形成される。
そこで、回動軸ピン89を中心として操作レバー83の把持部83bをプラグ81から引き離すように引くことにより操作レバー83をコネクタ嵌合位置P2からコネクタ離脱位置P1まで回転させると、プラグ側ハウジング85の引っ掛けピン85bが操作レバー83のガイド溝83cによって案内され、ソケット82がプラグ81から離れ始める。さらに、ソケット82をプラグ81から引き離すことで、コネクタが離脱され、コネクタの主回路はオフ状態となる。
この実施の形態3においても、スライダS3の移動操作が操作レバー83の回転操作に連動することなく、スライダS3を検知ピン遮断位置から検知ピン接続位置まで直進させることでソケット側嵌合検知ピン100とプラグ側嵌合検知ピン101の接続が行われるので、プラグ側嵌合検知ピン101の長手方向を除いた四周のすべてをハーネスハウジング86で包囲すると共にソケット側嵌合検知ピン100の長手方向を除いた四周のすべてをスライダハウジング92で包囲することができる。このとき、ハーネスハウジング86は、プラグ側嵌合検知ピン101に近接した小さなサイズのハウジングとし、スライダハウジング92も、ハーネスハウジング86を収容する検知信号ハーネス収容部93がソケット側嵌合検知ピン100の周囲に確保されていればよく、小さなサイズのハウジングとすることができる。
また、スライダS3の直進動作によってソケット側嵌合検知ピン100とプラグ側嵌合検知ピン101の接続を行うため、ハーネスハウジング86とスライダハウジング92の嵌合軸C1方向の長さを制限する必要がなく、それぞれプラグ側嵌合検知ピン101およびソケット側嵌合検知ピン100が露出しないような十分な長さにすることができる。
従って、プラグ側嵌合検知ピン101およびソケット側嵌合検知ピン100を、操作者の指、工具等の異物との接触から保護することが可能となる。
なお、図59に示されるように、スライダS3が検知ピン遮断位置に位置して、第2のロック部99の段差部99bがスライダ格納部90の突起部90bに引っ掛かっているときには、スライダS3のいずれの部分も操作レバー83の回転経路上に位置しておらず、スライダS3によって干渉されることなく、操作レバー83をコネクタ離脱位置P1とコネクタ嵌合位置P2との間で回転させることができる。特に、操作レバー83の把持部83bの内側には、段差部83dの角部83eが突出しているが、スライダS3のすべての部分が、操作レバー83の回転操作に伴う角部83eの回転経路Rよりも内側、すあわち、操作レバー83の回転中心側に存在している。
これに対し、図60に示されるように、スライダS3が検知ピン接続位置に位置して、第2のロック部99の段差部99bがスライダ格納部90の突起部90bよりもソケット側ハウジング87の先端部87a側に位置するときには、スライダS3の操作レバーロック部91の一部が操作レバー83の角部83eの回転経路R上に張り出している。このため、スライダS3が検知ピン接続位置に位置した状態で、操作レバー83をコネクタ離脱位置P1からコネクタ嵌合位置P2へ回転させようとすると、操作レバー83の把持部83bがスライダS3の操作レバーロック部91の側面91bに衝突し、コネクタ嵌合位置P2まで操作レバー83を回転させることができなくなる。
これにより、スライダS3が検知ピン接続位置に位置してソケット側嵌合検知ピン100とプラグ側嵌合検知ピン101が先に接続された後に、コネクタの嵌合が行われるような誤動作を未然に防止することが可能となり、コネクタの信頼性が向上する。
1 操作レバー、2 第1コネクタハウジング、3 第2コネクタハウジング、4 回転軸、5 取っ手部、6,7 検知用端子、8 フード部、11、81 プラグ、12,82 ソケット、13,83 操作レバー、14 ボルト、15,84 フランジ、16,85 プラグ側ハウジング、17 スライダ受け容れハウジング、18 ソケット側コンタクト収容部、19,85b 引っ掛けピン、20 プラグ側コンタクト、23 接点部、24 孔、25 スライダハウジング収容部、26 検知ピン突入部、27 ロックばね突入部、28 ランス引っ掛け孔、30 突起部、31 溝、32 検知信号ハーネス、33,86 ハーネスハウジング、33a ピン挿入孔、34,101 プラグ側嵌合検知ピン、35 リード線、36,87 ソケット側ハウジング、37,88 スライダ格納ハウジング、38 ケーブル、39 ケーブル側ゴム部材、40,89 回動軸ピン、41 プラグ側ハウジング収容部、42 ソケット側コンタクト、44 筒形状部、45 結線部、46 板ばね、47 接点部、48,83b 把持部、49,83a 板状部、50 回動軸孔、51,83c ガイド溝、52 平坦部、53 引っ掛けピン導入溝、54 ケーブル収容部、55,90 スライダ格納部、56 ロックばね収容部、57 防護壁、58 ロックばね押さえ、59 溝、60 ランス、60a 凸部、61 押し込みボタンスライド溝、62 直交溝、63,92 スライダハウジング、64 ロックばね、64a テーパ部、64b 先端部、64c 回転阻止用突起部、65,94 梁部、66,95 第1のロック部、66a テーパ部、67,99 第2のロック部、67a テーパ部、68,96 押し込みボタン、69,97 仮固定溝、70,98 脱落防止用突起部、71,93 検知信号ハーネス収容部、72,100 ソケット側嵌合検知ピン、83d 段差部、83e 角部、85a 突起部、87a ソケット側ハウジングの先端部、88a 引っ掛け孔、90a スライダ格納部の内壁面、90b 突起部、91 操作レバーロック部、91a 操作レバーロック部の先端面、91b 操作レバーロック部の側面、99a テーパ部、99b 段差部、C1 嵌合軸、C2,C3,C4,C5 中心軸、W1 操作レバーの間隔、W2 拡張状態のロックばねの先端部の間隔、W3 内側へ変位した状態のロックばねの先端部の間隔、S1,S2,S3 スライダ、L ソケットの先端部と回動軸ピンの距離、P1 コネクタ離脱位置、P2 コネクタ嵌合位置、G 隙間、R 角部の回転経路。

Claims (14)

  1. プラグにソケットを嵌合することにより主回路を形成するプラグ側コンタクトとソケット側コンタクトとが接続され、プラグ側嵌合検知ピンにソケット側嵌合検知ピンが接続されることで前記プラグと前記ソケットとの嵌合を検知するコネクタにおいて、
    コネクタ嵌合位置とコネクタ離脱位置との間で回転可能に前記ソケットに取り付けられると共に前記コネクタ嵌合位置に向けて回転することで前記ソケットを嵌合軸に沿って前記プラグに嵌合させる嵌合力を発生し且つ前記コネクタ離脱位置に向けて回転することで前記ソケットを前記嵌合軸に沿って前記プラグから離脱させる離脱力を発生する操作レバーと、
    前記ソケット側嵌合検知ピンを有するスライダと、
    前記ソケットに形成され且つ前記スライダを前記嵌合軸に沿って検知ピン接続位置と検知ピン遮断位置との間で直進可能に格納するスライダ格納部と
    を備え、前記プラグ側嵌合検知ピンおよび前記ソケット側嵌合検知ピンは、それぞれ、前記嵌合軸方向を除いた周囲を途切れることなくハウジングにより包囲されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記プラグは、前記プラグと前記ソケットとの嵌合時に前記ソケット側コンタクトを収容するためのソケット側コンタクト収容部が形成されたプラグ側ハウジングと、前記プラグ側ハウジングの近傍に配置されると共に内部に前記プラグ側嵌合検知ピンが取り付けられたハーネスハウジングを有し、
    前記ソケットは、前記プラグと前記ソケットとの嵌合時に前記プラグ側ハウジングを嵌め込むためのプラグ側ハウジング収容部が形成されたソケット側ハウジングを有し、
    前記スライダは、内部に前記ソケット側嵌合検知ピンが取り付けられたスライダハウジングを有し、
    前記プラグ側嵌合検知ピンは、前記嵌合軸方向を除いた周囲を途切れることなく前記ハーネスハウジングにより包囲され、
    前記ソケット側嵌合検知ピンは、前記嵌合軸方向を除いた周囲を途切れることなく前記スライダハウジングにより包囲されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記スライダハウジングは、ハーネス収容部を有し、
    前記スライダが前記検知ピン遮断位置に位置する状態で前記操作レバーを前記コネクタ嵌合位置に回転させた後、前記スライダを前記検知ピン遮断位置から前記検知ピン接続位置へ直進させることにより、前記ハーネスハウジングが前記スライダハウジングの前記ハーネス収容部に収容され、前記プラグ側嵌合検知ピンに前記ソケット側嵌合検知ピンが接続される請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記スライダを前記検知ピン接続位置にロックする第1のスライダロック機構を備え、
    前記スライダが前記検知ピン遮断位置に位置する状態で前記操作レバーを前記コネクタ嵌合位置に回転させて前記プラグ側コンタクトに前記ソケット側コンタクトを接続した後、前記スライダを前記検知ピン接続位置に直進させると、前記スライダが前記第1のスライダロック機構により前記検知ピン接続位置にロックされ、前記プラグ側嵌合検知ピンに前記ソケット側嵌合検知ピンが接続されると共に前記スライダにより前記操作レバーが前記コネクタ嵌合位置にロックされる請求項1〜3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記第1のスライダロック機構は、前記スライダに形成された第1の突起部と、前記プラグおよび前記ソケットの一方に形成され且つ前記プラグと前記ソケットとが嵌合され且つ前記スライダが前記検知ピン接続位置に位置したときに前記第1の突起部が引っ掛かる第1の引っ掛け部を有する請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記スライダは、前記第1の突起部が形成された弾性変形可能な梁部と、前記梁部の上に形成された押し込みボタンを有する請求項5に記載のコネクタ。
  7. 前記プラグと前記ソケットとが嵌合しないときに前記スライダを前記検知ピン遮断位置にロックし、前記プラグと前記ソケットとを嵌合させたときに前記スライダの前記検知ピン遮断位置へのロック状態を解除する第2のスライダロック機構を備えた請求項4〜6のいずれか一項に記載のコネクタ。
  8. 前記第2のスライダロック機構は、前記スライダの外面上に取り付けられた片持ち梁状の第2のロック部と、前記ソケットに形成されると共に前記第2のロック部が引っ掛かる第2の引っ掛け部と、前記プラグに形成されたロック解除部とを有し、
    前記プラグと前記ソケットとが嵌合しないときには、前記検知ピン遮断位置に位置する前記スライダの前記第2のロック部が前記第2の引っ掛け部に引っ掛かることで、前記スライダの前記検知ピン接続位置への直進が阻止され、前記プラグと前記ソケットとを嵌合させると、前記ロック解除部が前記第2のロック部を変位させることで、前記第2の引っ掛け部に対する前記第2のロック部の引っ掛かりが解除され、前記スライダの前記検知ピン接続位置への直進が許容される請求項7に記載のコネクタ。
  9. 前記スライダの外面上に突出形成された操作レバーロック部を有し、
    前記スライダが前記検知ピン遮断位置に位置する状態で前記操作レバーを前記コネクタ嵌合位置に回転させた後、前記スライダを前記検知ピン接続位置へ直進させると、前記スライダの前記操作レバーロック部が前記操作レバーの回転経路上に位置すると共に前記操作レバーに近接することにより、前記操作レバーの前記コネクタ離脱位置への回転が阻止される請求項4〜8のいずれか一項に記載のコネクタ。
  10. 前記操作レバーが前記コネクタ離脱位置に位置する状態で前記スライダを前記検知ピン遮断位置から前記検知ピン接続位置へ直進させると、前記操作レバーロック部が前記操作レバーの回転経路上に位置することにより、前記操作レバーの前記コネクタ嵌合位置への回転が阻止される請求項9に記載のコネクタ。
  11. 前記スライダの外面上に取り付けられ且つ前記スライダが前記検知ピン遮断位置にあるときは前記操作レバーの回転経路に干渉しないように内側へ変位すると共に前記スライダが前記検知ピン接続位置にあるときは前記操作レバーの回転経路上にまで拡張するロックばねを有する請求項4〜7のいずれか一項に記載のコネクタ。
  12. 前記ロックばねは、前記スライダを前記検知ピン接続位置に位置させることにより拡張している状態で、前記操作レバーを前記コネクタ離脱位置から前記コネクタ嵌合位置に向けて回転させたときに、前記操作レバーに接触して前記操作レバーの前記コネクタ嵌合位置への回転を阻止するための回転阻止用突起部を有する請求項11に記載のコネクタ。
  13. 前記スライダは、前記嵌合軸に沿って形成された溝と、前記溝内に形成された脱落防止用突起部を有し、
    前記スライダ格納部は、前記溝内に弾性的に挿入されるランスを有し、
    前記ランスの先端部が前記脱落防止用突起部に接触することにより前記スライダ格納部からの前記スライダの脱落が防止される請求項1〜12のいずれか一項に記載のコネクタ。
  14. 前記プラグは、突出形成された引っ掛けピンを有し、
    前記ソケットは、突出形成された回動軸ピンを有し、
    前記操作レバーは、前記回動軸ピンが挿入される回動軸孔と前記引っ掛けピンが挿入されるガイド溝を有する請求項1〜13のいずれか一項に記載のコネクタ。
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